JPH0954125A - シート表面の電気抵抗測定装置および電気抵抗測定方法 - Google Patents
シート表面の電気抵抗測定装置および電気抵抗測定方法Info
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- JPH0954125A JPH0954125A JP23351095A JP23351095A JPH0954125A JP H0954125 A JPH0954125 A JP H0954125A JP 23351095 A JP23351095 A JP 23351095A JP 23351095 A JP23351095 A JP 23351095A JP H0954125 A JPH0954125 A JP H0954125A
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- sheet
- electric resistance
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- conductive
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 シートを損傷することなく且つ連続的にシー
ト表面の電気抵抗を測定することが出来るシート表面の
電気抵抗測定装置およびシート表面の電気抵抗測定方法
を提供する。 【解決手段】 電気的に絶縁状態で架台(2)、(3)
に枢支された測定用電極としての一対の導電性ローラ
(4)、(5)の周面をシート(A)の片面に対してそ
れぞれ線接触させ、シート(A)の移送に伴い導電性ロ
ーラ(4)、(5)を回動させつつシート(A)表面の
電気抵抗を測定する。
ト表面の電気抵抗を測定することが出来るシート表面の
電気抵抗測定装置およびシート表面の電気抵抗測定方法
を提供する。 【解決手段】 電気的に絶縁状態で架台(2)、(3)
に枢支された測定用電極としての一対の導電性ローラ
(4)、(5)の周面をシート(A)の片面に対してそ
れぞれ線接触させ、シート(A)の移送に伴い導電性ロ
ーラ(4)、(5)を回動させつつシート(A)表面の
電気抵抗を測定する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、シート表面の電気
抵抗を測定する装置および方法に関し、詳しくは、被測
定物としてのシートを損傷させることなく且つ連続的に
その表面抵抗を測定することが出来るシート表面の電気
抵抗測定装置および電気抵抗測定方法に関する。
抵抗を測定する装置および方法に関し、詳しくは、被測
定物としてのシートを損傷させることなく且つ連続的に
その表面抵抗を測定することが出来るシート表面の電気
抵抗測定装置および電気抵抗測定方法に関する。
【0002】
【従来の技術】マイクロコンピュータ、ワードプロセッ
サ、プリンタ、複写機などの電子機器に含まれる各種部
品には、帯電防止などの目的から、導電性または半導電
性などのフィルム又はシート(以下、シートという。)
が素材として使用されている。これらのシート表面の電
気抵抗を測定する方法としては、同心リング電極を用い
た方法(JISK−6911)、4探針法、渦電流法、
一対のテストプローブを用いる方法などが一般に知られ
ている。
サ、プリンタ、複写機などの電子機器に含まれる各種部
品には、帯電防止などの目的から、導電性または半導電
性などのフィルム又はシート(以下、シートという。)
が素材として使用されている。これらのシート表面の電
気抵抗を測定する方法としては、同心リング電極を用い
た方法(JISK−6911)、4探針法、渦電流法、
一対のテストプローブを用いる方法などが一般に知られ
ている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、同心リング
電極を用いる方法は、検体の形状が規格化されているた
め、シートを用いた個々の部品についてその表面電気抵
抗を抜取り検査することは出来ても、連続成形されて移
送される素材としてのシートに対しては、これを損傷さ
せることなく連続的にその表面電気抵抗を測定すること
が出来ない。一方、4探針法、渦電流法または一対のテ
ストプローブを用いる方法は、製造ラインにおいて、連
続成形されて移送されるフィルムに適用せんとすると、
その移送に伴いフィルム表面に損傷を与える。従って、
製造ラインを停止することなく連続的に表面電気抵抗を
測定することは困難である。
電極を用いる方法は、検体の形状が規格化されているた
め、シートを用いた個々の部品についてその表面電気抵
抗を抜取り検査することは出来ても、連続成形されて移
送される素材としてのシートに対しては、これを損傷さ
せることなく連続的にその表面電気抵抗を測定すること
が出来ない。一方、4探針法、渦電流法または一対のテ
ストプローブを用いる方法は、製造ラインにおいて、連
続成形されて移送されるフィルムに適用せんとすると、
その移送に伴いフィルム表面に損傷を与える。従って、
製造ラインを停止することなく連続的に表面電気抵抗を
測定することは困難である。
【0004】すなわち、従来の測定方法では、シート表
面の電気抵抗を連続的に測定することが出来ないため、
シート製造ライン等においては、シートの電気特性が加
工条件などによって変動した場合、それを早期に検出し
て調整することが出来ず、製品の歩留まりが低下すると
いう問題があった。
面の電気抵抗を連続的に測定することが出来ないため、
シート製造ライン等においては、シートの電気特性が加
工条件などによって変動した場合、それを早期に検出し
て調整することが出来ず、製品の歩留まりが低下すると
いう問題があった。
【0005】本発明の目的は、被測定物としてのシート
を損傷させることなく且つ製造ラインを停止することな
く連続的にその表面の電気抵抗を測定することが出来る
シート表面の電気抵抗測定装置およびシート表面の電気
抵抗測定方法を提供することである。
を損傷させることなく且つ製造ラインを停止することな
く連続的にその表面の電気抵抗を測定することが出来る
シート表面の電気抵抗測定装置およびシート表面の電気
抵抗測定方法を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】この目的を達成する手段
として、本発明による表面電気抵抗測定装置は、相互に
所定間隔を開けて平行に且つ電気的に絶縁状態で架台に
枢支され、移送中のシートの片面に対し、それぞれに周
面が線接触して回動する一対の導電性ローラが測定用電
極として備えられていることを特徴とする。
として、本発明による表面電気抵抗測定装置は、相互に
所定間隔を開けて平行に且つ電気的に絶縁状態で架台に
枢支され、移送中のシートの片面に対し、それぞれに周
面が線接触して回動する一対の導電性ローラが測定用電
極として備えられていることを特徴とする。
【0007】また、本発明による表面電気抵抗測定方法
は、相互に所定間隔を開けて平行に且つ電気的に絶縁状
態で架台に枢支された測定用電極としての一対の導電性
ローラの周面をシートの片面に対してそれぞれ線接触さ
せ、シートの移送に伴い上記一対の導電性ローラを回動
させつつシート表面の電気抵抗を測定することを特徴と
する。
は、相互に所定間隔を開けて平行に且つ電気的に絶縁状
態で架台に枢支された測定用電極としての一対の導電性
ローラの周面をシートの片面に対してそれぞれ線接触さ
せ、シートの移送に伴い上記一対の導電性ローラを回動
させつつシート表面の電気抵抗を測定することを特徴と
する。
【0008】このような手段を採用した本発明では、測
定用電極である一対の導電性ローラの周面をシートの片
面に対してそれぞれ線接触させると、各導電性ローラ間
の所定面積のシート表層が電気抵抗測定装置に回路構成
され、シートの単位面積当りの表面電気抵抗が測定され
る。その際、シートの移送に伴い一対の導電性ローラが
回動しつつ当該シートとの接触状態を保持するため、シ
ートに損傷を与えることなくシート表面の電気抵抗を連
続的に測定し得る。
定用電極である一対の導電性ローラの周面をシートの片
面に対してそれぞれ線接触させると、各導電性ローラ間
の所定面積のシート表層が電気抵抗測定装置に回路構成
され、シートの単位面積当りの表面電気抵抗が測定され
る。その際、シートの移送に伴い一対の導電性ローラが
回動しつつ当該シートとの接触状態を保持するため、シ
ートに損傷を与えることなくシート表面の電気抵抗を連
続的に測定し得る。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態につい
て添付の図面を参照して具体的に説明する。本発明のシ
ート表面の電気抵抗測定装置は、図1、図2において符
号(1)で示されており、図中、符号(2)、(3)
は、左右に分離配置された一対の絶縁架台、符号
(4)、(5)は、絶縁架台(2)、(3)間に金属ベ
アリング(6)、(7)を介してそれぞれ回転自在に架
設支持されることで相互に所定間隔を開けて平行配置さ
れた測定用電極としての前後一対の導電性ローラをそれ
ぞれ示している。また、符号(8)、(9)は、一方の
絶縁架台(2)に固定され且つ上記各金属ベアリング
(6)、(7)のアウタケースにそれぞれ導通接続され
た一対の端子部材を示し、両端子部材(8)、(9)は
所定電圧を印加する電源(10)に電流計(11)を介
して回路構成されている。
て添付の図面を参照して具体的に説明する。本発明のシ
ート表面の電気抵抗測定装置は、図1、図2において符
号(1)で示されており、図中、符号(2)、(3)
は、左右に分離配置された一対の絶縁架台、符号
(4)、(5)は、絶縁架台(2)、(3)間に金属ベ
アリング(6)、(7)を介してそれぞれ回転自在に架
設支持されることで相互に所定間隔を開けて平行配置さ
れた測定用電極としての前後一対の導電性ローラをそれ
ぞれ示している。また、符号(8)、(9)は、一方の
絶縁架台(2)に固定され且つ上記各金属ベアリング
(6)、(7)のアウタケースにそれぞれ導通接続され
た一対の端子部材を示し、両端子部材(8)、(9)は
所定電圧を印加する電源(10)に電流計(11)を介
して回路構成されている。
【0010】絶縁架台(2)、(3)は、導電性ローラ
(4)、(5)を電気的に絶縁状態で枢支するための架
台であり、例えば、フッ素系樹脂などの電気絶縁性の高
い素材にて構成され、そして、合成樹脂シートの製造ラ
インにおいて、連続成形されて巻取り又は巻き戻し移送
されるシート(A)の両側に設置される。一対の導電性
ローラ(4)、(5)は、それぞれ剛性および導電性の
ある中心軸(4a)、(5a)に軟質導電性素材からな
る周面部材(4b)、(5b)を巻装した同一構造で且
つ同一寸法のフリーローラであり、中心軸(4a)、
(5a)の両端部がそれぞれ絶縁架台(2)、(3)に
金属ベアリング(6)、(7)を介して回転自在に支持
され、そして、周面部材(4b)、(5b)がそれぞれ
シート(A)の上面に所定の圧力をもって線接触するよ
うに構成される。
(4)、(5)を電気的に絶縁状態で枢支するための架
台であり、例えば、フッ素系樹脂などの電気絶縁性の高
い素材にて構成され、そして、合成樹脂シートの製造ラ
インにおいて、連続成形されて巻取り又は巻き戻し移送
されるシート(A)の両側に設置される。一対の導電性
ローラ(4)、(5)は、それぞれ剛性および導電性の
ある中心軸(4a)、(5a)に軟質導電性素材からな
る周面部材(4b)、(5b)を巻装した同一構造で且
つ同一寸法のフリーローラであり、中心軸(4a)、
(5a)の両端部がそれぞれ絶縁架台(2)、(3)に
金属ベアリング(6)、(7)を介して回転自在に支持
され、そして、周面部材(4b)、(5b)がそれぞれ
シート(A)の上面に所定の圧力をもって線接触するよ
うに構成される。
【0011】導電性ローラ(4)、(5)における周面
部材(4b)、(5b)の周面相互の間隔は、小さ過ぎ
ると周面部材(4b)、(5b)が接触してショートす
る虞があり、また、大き過ぎると電圧印加距離が大きく
なって表面電気抵抗の測定値の変動が大きくなるため、
シート(A)の表面抵抗値に応じて1〜100mmの範
囲内に適宜に設定される。すなわち、導電性ローラ
(4)、(5)の間の距離は、シート(A)の表面抵抗
値が106 (Ω・cm)以下であれば1〜100mmの
範囲、好ましくは1〜50mmの範囲に設定され、シー
ト(A)の表面抵抗値が106 〜1012(Ω・cm)で
あれば1〜40mmの範囲、好ましくは1〜20mmの
範囲に設定され、そして、シート(A)の表面抵抗値が
1012(Ω・cm)以上であれば1〜20mmの範囲、
好ましくは1〜5mmの範囲に設定される。
部材(4b)、(5b)の周面相互の間隔は、小さ過ぎ
ると周面部材(4b)、(5b)が接触してショートす
る虞があり、また、大き過ぎると電圧印加距離が大きく
なって表面電気抵抗の測定値の変動が大きくなるため、
シート(A)の表面抵抗値に応じて1〜100mmの範
囲内に適宜に設定される。すなわち、導電性ローラ
(4)、(5)の間の距離は、シート(A)の表面抵抗
値が106 (Ω・cm)以下であれば1〜100mmの
範囲、好ましくは1〜50mmの範囲に設定され、シー
ト(A)の表面抵抗値が106 〜1012(Ω・cm)で
あれば1〜40mmの範囲、好ましくは1〜20mmの
範囲に設定され、そして、シート(A)の表面抵抗値が
1012(Ω・cm)以上であれば1〜20mmの範囲、
好ましくは1〜5mmの範囲に設定される。
【0012】導電性ローラ(4)、(5)の中心軸(4
a)、(5a)は、周面部材(4b)、(5b)の変形
を抑制し得る高い剛性と良好な導電性を有するSUS4
01などのステンレス鋼にて形成される。また、周面部
材(4b)、(5b)は、良好に摩擦接触し得るととも
に耐摩耗性、耐オゾン性に優れた導電性樹脂材料にて形
成され、しかも、必要以上に変形することなく且つシー
ト(A)に対する損傷を防止するため、30°〜90°
の硬度に調整される。
a)、(5a)は、周面部材(4b)、(5b)の変形
を抑制し得る高い剛性と良好な導電性を有するSUS4
01などのステンレス鋼にて形成される。また、周面部
材(4b)、(5b)は、良好に摩擦接触し得るととも
に耐摩耗性、耐オゾン性に優れた導電性樹脂材料にて形
成され、しかも、必要以上に変形することなく且つシー
ト(A)に対する損傷を防止するため、30°〜90°
の硬度に調整される。
【0013】すなわち、周面部材(4b)、(5b)と
しては、シート(A)を損傷させることなく良好に摩擦
接触できるものであれば如何なる軟質導電性素材でもよ
く、例えば、ポリエステルエラストマー、ポリウレタ
ン、ネオプレンゴム、ウレタンゴム、クロロプレンゴ
ム、ニトリルゴム、ブチルゴム、トリコンゴム、シリコ
ンゴム、フッ素ゴム、各種発泡樹脂などに分散性の優れ
たカーボン等の導電性フィラーを混入した素材を使用す
ることが出来る。
しては、シート(A)を損傷させることなく良好に摩擦
接触できるものであれば如何なる軟質導電性素材でもよ
く、例えば、ポリエステルエラストマー、ポリウレタ
ン、ネオプレンゴム、ウレタンゴム、クロロプレンゴ
ム、ニトリルゴム、ブチルゴム、トリコンゴム、シリコ
ンゴム、フッ素ゴム、各種発泡樹脂などに分散性の優れ
たカーボン等の導電性フィラーを混入した素材を使用す
ることが出来る。
【0014】また、中心軸(4a)、(5a)及び周面
部材(4b)、(5b)からなる導電性ローラ(4)、
(5)の全体の電気抵抗値は、小さければ小さい程好ま
しいが、シート(A)の表面抵抗値より小さい所定範囲
の抵抗値が許容される。すなわち、導電性ローラ
(4)、(5)の抵抗値は、シート(A)の表面抵抗値
が106 (Ω・cm)以下であれば104 以下の範囲、
好ましくは101 以下の範囲とされ、シート(A)の表
面抵抗値が106 〜1012(Ω・cm)以下であれば1
05 (Ω・cm)以下の範囲、好ましくは104 (Ω・
cm)以下の範囲とされ、そして、シート(A)の表面
抵抗値が1012(Ω・cm)以上であれば107 (Ω・
cm)以下の範囲、好ましくは106 (Ω・cm)以下
の範囲の抵抗値とされる。
部材(4b)、(5b)からなる導電性ローラ(4)、
(5)の全体の電気抵抗値は、小さければ小さい程好ま
しいが、シート(A)の表面抵抗値より小さい所定範囲
の抵抗値が許容される。すなわち、導電性ローラ
(4)、(5)の抵抗値は、シート(A)の表面抵抗値
が106 (Ω・cm)以下であれば104 以下の範囲、
好ましくは101 以下の範囲とされ、シート(A)の表
面抵抗値が106 〜1012(Ω・cm)以下であれば1
05 (Ω・cm)以下の範囲、好ましくは104 (Ω・
cm)以下の範囲とされ、そして、シート(A)の表面
抵抗値が1012(Ω・cm)以上であれば107 (Ω・
cm)以下の範囲、好ましくは106 (Ω・cm)以下
の範囲の抵抗値とされる。
【0015】次いで、本発明の電気抵抗測定装置(1)
の作用を説明する。本発明の電気抵抗測定装置(1)
は、通常、導電性、半導電性などの電気特性を備えた各
種の合成樹脂シートの製造ラインに適用される。シート
としては、合成樹脂自体が所定の電気特性を有するもの
の他、表面に製膜されて所定の電気特性を付与されたも
のを含み、また、シートから延伸成形された所謂フィル
ムを含む。シート(A)の製造ラインにおいて、電気抵
抗測定装置(1)の絶縁架台(2)、(3)は、製造後
に巻取り又は巻き戻し移送されるシート(A)の両側に
設置される。そして、前後一対の導電性ローラ(4)、
(5)の周面部材(4b)、(5b)がそれぞれシート
(A)の上面に所定の圧力をもって線接触する。
の作用を説明する。本発明の電気抵抗測定装置(1)
は、通常、導電性、半導電性などの電気特性を備えた各
種の合成樹脂シートの製造ラインに適用される。シート
としては、合成樹脂自体が所定の電気特性を有するもの
の他、表面に製膜されて所定の電気特性を付与されたも
のを含み、また、シートから延伸成形された所謂フィル
ムを含む。シート(A)の製造ラインにおいて、電気抵
抗測定装置(1)の絶縁架台(2)、(3)は、製造後
に巻取り又は巻き戻し移送されるシート(A)の両側に
設置される。そして、前後一対の導電性ローラ(4)、
(5)の周面部材(4b)、(5b)がそれぞれシート
(A)の上面に所定の圧力をもって線接触する。
【0016】導電性ローラ(4)、(5)の周面部材
(4b)、(5b)は、シリンコンゴム、ポリウレタン
ゴムなどを素材として30°〜90°の硬度に調整して
あるため、シート(A)に対し、損傷させることなく良
好に摩擦接触する。そして、導電性ローラ(4)、
(5)は、シート(A)が矢印(C)の方向に移送され
るのに伴い、矢印(D)の方向にそれぞれ回動するた
め、周面部材(4b)、(5b)がシート(A)に損傷
を与えることなくその表面との線接触状態を保持する
(図2参照)。
(4b)、(5b)は、シリンコンゴム、ポリウレタン
ゴムなどを素材として30°〜90°の硬度に調整して
あるため、シート(A)に対し、損傷させることなく良
好に摩擦接触する。そして、導電性ローラ(4)、
(5)は、シート(A)が矢印(C)の方向に移送され
るのに伴い、矢印(D)の方向にそれぞれ回動するた
め、周面部材(4b)、(5b)がシート(A)に損傷
を与えることなくその表面との線接触状態を保持する
(図2参照)。
【0017】その際、シート(A)の表面においては、
一対の導電性ローラ(4)、(5)との線接触部
(E)、(F)の間の所定面積の表層が電流計(11)
を有する電気抵抗測定装置(1)に回路構成される。従
って、電流計(11)の電流値を検出することにより、
オームの法則からシート(A)表層の所定面積当りの電
気抵抗が測定され、その結果、この所定面積当りの電気
抵抗値に基づいて単位面積当りの表面電気抵抗が連続的
に計測される。
一対の導電性ローラ(4)、(5)との線接触部
(E)、(F)の間の所定面積の表層が電流計(11)
を有する電気抵抗測定装置(1)に回路構成される。従
って、電流計(11)の電流値を検出することにより、
オームの法則からシート(A)表層の所定面積当りの電
気抵抗が測定され、その結果、この所定面積当りの電気
抵抗値に基づいて単位面積当りの表面電気抵抗が連続的
に計測される。
【0018】また、本発明の他の実施形態としては、図
3に示すように、低摩擦係数で電気絶縁性の高いテフロ
ン樹脂などを素材とした支持板(12)を設け、この支
持板(12)がシート(A)の下面に弾接する様に、支
持板(12)の両端部を上下動自在に絶縁架台(2)、
(3)間に架設し且つバネ(13)、(13)で上方に
付勢してもよい。図3に示す装置においては、導電性ロ
ーラ(4)、(5)の圧接によるシート(A)の変形を
防止でき、シート(A)の表面に対する導電性ローラ
(4)、(5)の接触圧力を一定に保持することが出来
るため、測定精度を向上する上で好ましい。
3に示すように、低摩擦係数で電気絶縁性の高いテフロ
ン樹脂などを素材とした支持板(12)を設け、この支
持板(12)がシート(A)の下面に弾接する様に、支
持板(12)の両端部を上下動自在に絶縁架台(2)、
(3)間に架設し且つバネ(13)、(13)で上方に
付勢してもよい。図3に示す装置においては、導電性ロ
ーラ(4)、(5)の圧接によるシート(A)の変形を
防止でき、シート(A)の表面に対する導電性ローラ
(4)、(5)の接触圧力を一定に保持することが出来
るため、測定精度を向上する上で好ましい。
【0019】なお、本発明の装置においては、各導電性
ローラ(4)、(5)をバネによって付勢することによ
りこれらのローラの加圧力を一定に調整し得る様に構成
してもよい。また、一対の導電性ローラ(4)、(5)
の近傍に位置してシート(A)の移送方向上流側および
下流側部分に除電ブラシやイオン化エアを吹き付ける除
電装置を設置した場合には、シート(A)の帯電を防止
して測定精度を一層向上させることが出来る。更に、一
対の導電性ローラ(4)、(5)の周囲を導電性材料か
らなるシールド部材で覆うことにより、外部ノイズによ
る測定値の変動を有効に防止し得る。
ローラ(4)、(5)をバネによって付勢することによ
りこれらのローラの加圧力を一定に調整し得る様に構成
してもよい。また、一対の導電性ローラ(4)、(5)
の近傍に位置してシート(A)の移送方向上流側および
下流側部分に除電ブラシやイオン化エアを吹き付ける除
電装置を設置した場合には、シート(A)の帯電を防止
して測定精度を一層向上させることが出来る。更に、一
対の導電性ローラ(4)、(5)の周囲を導電性材料か
らなるシールド部材で覆うことにより、外部ノイズによ
る測定値の変動を有効に防止し得る。
【0020】また、上述の装置において実施される本発
明のシート表面の電気抵抗測定方法は、相互に所定間隔
を開けて平行に且つ電気的に絶縁状態で、すなわち、絶
縁架台(2)、(3)に枢支された測定用電極としての
一対の導電性ローラ(4)、(5)の周面をシート
(A)の片面にそれぞれ線接触させ、シート(A)の移
送に伴い上記一対の導電性ローラ(4)、(5)を回動
させつつシート(A)表面の電気抵抗を測定する方法で
あり、斯かる方法により、シート(A)を損傷させるこ
となく且つ連続的にシート(A)の単位面積当りの表面
電気抵抗を測定することが出来る。
明のシート表面の電気抵抗測定方法は、相互に所定間隔
を開けて平行に且つ電気的に絶縁状態で、すなわち、絶
縁架台(2)、(3)に枢支された測定用電極としての
一対の導電性ローラ(4)、(5)の周面をシート
(A)の片面にそれぞれ線接触させ、シート(A)の移
送に伴い上記一対の導電性ローラ(4)、(5)を回動
させつつシート(A)表面の電気抵抗を測定する方法で
あり、斯かる方法により、シート(A)を損傷させるこ
となく且つ連続的にシート(A)の単位面積当りの表面
電気抵抗を測定することが出来る。
【0021】
【発明の効果】以上説明した様に、本発明によれば、測
定用電極である一対の導電性ローラがシートの移送に伴
い回動しつつ線接触状態を保持し、各導電性ローラ間の
所定面積のシート表面が電気抵抗測定装置に回路構成さ
れるため、シートを損傷させることなく且つ連続的にシ
ートの単位面積当りの表面電気抵抗を測定することが出
来る。
定用電極である一対の導電性ローラがシートの移送に伴
い回動しつつ線接触状態を保持し、各導電性ローラ間の
所定面積のシート表面が電気抵抗測定装置に回路構成さ
れるため、シートを損傷させることなく且つ連続的にシ
ートの単位面積当りの表面電気抵抗を測定することが出
来る。
【図1】本発明による表面電気抵抗測定装置の一実施形
態を示す概略斜視図である。
態を示す概略斜視図である。
【図2】一実施形態の作用を示す概略側面図である。
【図3】他の実施形態の要部を示す概略断面図である。
1 :表面電気抵抗測定装置 2,3 :絶縁架台 4,5 :導電性ローラ 4a,5a:中心軸 4b,5b:周面部材 6,7 :金属ベアリング 8,9 :端子部材 10 :電圧源 11 :電流計 12 :支持板 13 :弾持バネ A :シート
フロントページの続き (72)発明者 金剛 千晴 三重県四日市市東邦町1番地 三菱化学株 式会社四日市総合研究所内 (72)発明者 清水 秀人 三重県四日市市東邦町1番地 三菱化学株 式会社四日市事業所内
Claims (2)
- 【請求項1】 相互に所定間隔を開けて平行に且つ電気
的に絶縁状態で架台に枢支され、移送中のシートの片面
に対し、それぞれに周面が線接触して回動する一対の導
電性ローラが測定用電極として備えられていることを特
徴とするシート表面の電気抵抗測定装置。 - 【請求項2】 相互に所定間隔を開けて平行に且つ電気
的に絶縁状態で架台に枢支された測定用電極としての一
対の導電性ローラの周面をシートの片面に対してそれぞ
れ線接触させ、シートの移送に伴い上記一対の導電性ロ
ーラを回動させつつシート表面の電気抵抗を測定するこ
とを特徴とするシート表面の電気抵抗測定方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23351095A JPH0954125A (ja) | 1995-08-18 | 1995-08-18 | シート表面の電気抵抗測定装置および電気抵抗測定方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP23351095A JPH0954125A (ja) | 1995-08-18 | 1995-08-18 | シート表面の電気抵抗測定装置および電気抵抗測定方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0954125A true JPH0954125A (ja) | 1997-02-25 |
Family
ID=16956164
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP23351095A Pending JPH0954125A (ja) | 1995-08-18 | 1995-08-18 | シート表面の電気抵抗測定装置および電気抵抗測定方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0954125A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010279952A (ja) * | 2009-06-02 | 2010-12-16 | Hitachi High-Technologies Corp | レーザ加工状態検査装置、レーザ加工装置及びソーラパネル製造方法 |
JP2012237599A (ja) * | 2011-05-10 | 2012-12-06 | Ulvac Japan Ltd | 被処理体の検査装置 |
JP2012238662A (ja) * | 2011-05-10 | 2012-12-06 | Ulvac Japan Ltd | 透明導電性基板の評価装置および太陽電池の評価装置 |
EP2642277A1 (en) | 2012-03-21 | 2013-09-25 | Furukawa Co., Ltd. | Electrical resistance measurement apparatus and electrical resistance measurement method |
KR101412544B1 (ko) * | 2012-06-28 | 2014-07-01 | 현대제철 주식회사 | 강판 검사장치 |
JP2016217822A (ja) * | 2015-05-19 | 2016-12-22 | 日鉄住金防蝕株式会社 | 現場作業性が良好な実構造物用のイオン透過抵抗測定装置およびそれを用いたイオン透過抵抗測定方法 |
-
1995
- 1995-08-18 JP JP23351095A patent/JPH0954125A/ja active Pending
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