JPH1026644A - 表面抵抗測定用ローラー電極および表面抵抗測定装置 - Google Patents

表面抵抗測定用ローラー電極および表面抵抗測定装置

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JPH1026644A
JPH1026644A JP19973396A JP19973396A JPH1026644A JP H1026644 A JPH1026644 A JP H1026644A JP 19973396 A JP19973396 A JP 19973396A JP 19973396 A JP19973396 A JP 19973396A JP H1026644 A JPH1026644 A JP H1026644A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 導電シート表面抵抗率を、適時測定すること
ができる表面抵抗測定用ローラー電極および表面抵抗測
定装置を提供する。 【解決手段】 固定シャフト2と回転筒部3とからな
り、搬送される導電性乃至半導電性のシート材を前記回
転筒部の周面に接触させて、前記シート材の表面抵抗を
測定するためのローラー電極1であって、前記回転筒部
3には、軸方向に微小距離隔てて配置された複数のリン
グ電極からなるリング電極対4A〜4Eが、少なくとも
一対形成され、固定シャフト2には、リング電極対の各
リング電極(例えば、4A〜4A)に対応して内部
電極が形成され、リング電極の外周端は、前記記回転筒
部3の表面に露出し、内周端は前記内部電極と電気的に
接続されてなることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、導電性乃至半導電
性のシートやフィルム(本明細書において、以下単に
「導電シート」と言う)の表面の電気的抵抗を、効率よ
く測定することができる電極およびこれを用いた表面抵
抗測定装置に関する。
【0002】
【技術背景】導電シートは、ポリエチレンシート等の絶
縁性合成樹脂シートを基材としてその表面に、金属、カ
ーボン、導電性高分子等の導電剤の層を塗布等により形
成したり、導電性フィラーや帯電防止剤等を練り込み等
して連続製造される。製造された長尺な導電シートは、
巻き取られてロール体として出荷される。導電シートに
は、所定規格の表面抵抗が要求されるが、導電剤の塗布
の過不足、添加量の大小等に起因して部分的に規格範囲
から外れることがある。ところで、導電シートの表面抵
抗の測定は、通常、シートの巻き取り工程において、ロ
ール体の前後端部を2端子測定法により測定されてい
る。場合によっては、搬送中の導電シートからカットサ
ンプルを採取して行われる。
【0003】このため、(1)導電シートの搬送と共に
電極を移動した状態で測定作業を行わなければならない
ため作業効率が極めて悪く、しかも、電極の押圧の程度
が測定の度に均一でなく再現性に劣る、(2)導電シー
トの短い距離間隔の測定をすることができない、(3)
幅広な導電シートの中央部の測定が難しい、と言った問
題がある。
【0004】
【発明の目的】本発明の目的は、搬送状態で効率よく、
しかも短い距離間隔での測定が手作業によらずして可能
な、表面抵抗測定用ローラー電極およびこれを用いた表
面抵抗測定装置を提供することである。
【0005】
【発明の概要】本発明の表面抵抗測定用ローラー電極
は、固定シャフトと、該固定シャフトを軸として回転可
能に構成された回転筒部とからなり、搬送状態の導電シ
ートに前記回転筒部周面の一部を接触して、前記導電シ
ートの表面抵抗を測定するために用いられる。前記回転
筒部には、軸方向に微小距離隔てて配置された複数のリ
ング電極にて構成されるリング電極対が、少なくとも一
対形成される。ここで、「リング電極対」とは、2つ1
組のリング電極から構成されるもの、および4つ1組の
リング電極から構成されるものが含まれる。
【0006】リング電極対を構成する各リング電極は、
相互に絶縁されて固定される。リング電極は、各外周端
が前記ローラー表面に露出し、各内周端は前記固定シャ
フトに形成した内部電極にそれぞれ電気的に接続され
る。リング電極は、全体を一素材により一体に構成する
こともできるし、たとえば導電シートと接触する接触リ
ング部と、該接触リングが装着できるリング電極本体部
とにより構成することもできる。
【0007】内部電極は、上記リング電極対が2つのリ
ング電極から構成される場合は2つの内部電極が、リン
グ電極が4つの場合には4つの内部電極が、相互に絶縁
されて固定シャフトに設けられる。リング電極対のリン
グ電極に対応した複数の内部電極を以下「内部電極対」
と言う。内部電極対は、所定のリング電極間に所定の電
流または電圧を印加する直流電源と、所定のリング電極
間の電圧または電流を測定するための測定機器に、電気
的に接続可能な構成とされる。
【0008】リング電極対と内部電極対との電気的接続
は、リング電極対が回転可能とされて内部電極対に電気
的に接続される機構が採用される。好ましくは、各リン
グ電極の内周端を導電性ベアリング機構(具体的には、
ベアリングボール)を介して各内部電極に接続する。各
リング電極の内周端を各内部電極に摺動可能に接続する
こともできる。
【0009】本発明の表面抵抗測定用ローラー電極は、
リング電極対が4つ1組のリング電極から構成される場
合には、4端子測定法に基づく表面抵抗率測定装置に適
用される。この場合、内部電極には、リング電極対の外
側の2つのリング電極間に所定の電流を印加する直流電
源と、内側の2つのリング電極間の電圧を測定する電圧
計が接続される。また、リング電極対が2つ1組のリン
グ電極から構成される場合には、リング電極間に所定の
電圧を印加する直流電源と、そのリング電極間の電流を
測定する電流計が、対応する内部電極に接続され、2端
子法の測定装置に適用される。もっとも、リング電極対
が4つのリング電極から構成される場合であっても、測
定機器との配線接続を変えることで2端子法に適用でき
ることは言うまでもない。
【0010】本発明の表面抵抗測定装置は、(1)リン
グ電極対が4つ1組のリング電極により構成されてなる
表面抵抗測定用ローラー電極、(2)リング電極対の外
側2つのリング電極間に所定の電流を印加するための直
流電源、(3)リング電極対の内側2つのリング電極間
の電圧を測定するための電圧計を有している、4端子法
による表面抵抗率を測定する装置である。表面抵抗測定
用ローラー電極に、複数のリング電極対が設けられる場
合には、個々のリング電極対に、直流電源、電圧計等の
測定機器および必要によりコンピュータシステムが接続
される構成としてもよく、また複数のリング電極対と1
つの直流電源および電圧計等との間にチャンネルセレク
タを設け、このセレクタにより、各リング電極対と電圧
計等との接続を切り換えるようにしてもよい。
【0011】搬送される導電シートの表面抵抗率の測定
に際し、導電シートはリング電極の外周の一部と接触す
る。直流電源は内部電極に接続されてリング電極対の外
側の2つのリング電極間に、継続的または断続的に所定
電流を印加する。リング電極対と接触している導電シー
トの接触部には直流電流が流れる。
【0012】上記直流電流が印加されている期間中に、
内側の2つのリング電極間の電位差が電圧計により測定
される。これにより、導電シートとリング電極との接触
弧長および内側の2つのリング電極間距離等に基づき導
電シートの表面抵抗率が求められる。
【0013】
【実施例】本発明の実施例を、4端子測定法により導電
シートの表面抵抗率を測定する装置に適用される表面抵
抗測定用ローラー電極およびそのローラー電極を適用し
た表面抵抗測定装置に基づき説明する。図1は、本発明
の表面抵抗測定用ローラー電極の実施例を示す斜視図で
ある。図1において、表面抵抗測定用ローラー電極1は
固定シャフト2と該固定シャフト2を内部に収納する回
転筒部3とを有している。回転筒部3には、5つのリン
グ電極対(4A〜4E)が等間隔に形成されている。こ
れらのリング電極対は、それぞれ4つ1組のリング電極
から構成されている。図1において、この4つのリング
電極は、たとえばリング電極対4Aについては4A
4Aのように、リング電極対を示す符合に添字1〜4
を付して示してある。
【0014】固定シャフト2には、図1では図面に表れ
ていないが、リング電極対4A〜4Eに対応する位置
に、内部電極対5A〜5E(図2(A)等に参照)が形
成されている。リング電極対と内部電極対とは、例えば
4Aと5Aが対応し、図中の符号のアルファベット大文
字が相互の対応関係を示す。これらの内部電極対も後述
するように、それぞれ4つの内部電極から構成されてお
り、たとえば内部電極対5Aについては5A〜5A
のように、内部電極対を示す符合に添字1〜4を付して
示される(図2(A)参照)。リング電極対の各リング
電極と、これに対応する内部電極対の各内部電極は、同
一添字が付された電極同士が対応して電気的に接続され
ている。
【0015】本実施例では、固定シャフト2として、長
さおよび外径がそれぞれ1800mm、40mmの金属
パイプを使用し、回転筒部3は、長さおよび外径がそれ
ぞれ1000mm、80mmとされ、リング電極対4A
〜4Eは、250mmピッチで形成されている。各リン
グ電極対4A〜4Eにおける各リング電極間距離は10
mmである。
【0016】図2は、図1に示した内部電極対(ここで
は、5A部分)を説明するための固定シャフト2の軸方
向断面図(A)および直径方向断面図(B)である。図
2では、固定シャフト2の本体は、中心が空洞の金属シ
ャフト21からなり、該金属シャフト21の内部電極対
5Aの位置(すなわち、内部電極5A〜5Aにわた
る部分)には、絶縁筒体22が装着されている。
【0017】金属シャフト21および絶縁筒体22に
は、軸に垂直な電極棒装着孔23が所定距離(リング電
極間距離と等距離)を隔てて形成されている。各電極棒
装着孔23にはブッシング24に支持された電極棒51
がそれぞれ固定されている。電極棒51は、外方に向け
てスプリング付勢された接触子51aを有し、内方端に
は後述する直流電源、電圧計等の測定機器に接続される
チャンネルライン7Aが設けられている。
【0018】絶縁筒体22の外周には4つの溝が周に沿
って切られており、該溝には相互に絶縁された状態で金
属リング52が装着されている。金属リング52の外周
にはベアリングボール6が当接する凹状溝部52aが周
に沿って形成され、内周端には、接触子51aの先端が
接触している。電極棒51と金属リング52とが本実施
例における内部電極5A(5A,5A,5A
を構成している。なお、図2(A)では、内部電極5A
について、接触棒装着用孔23に固定されるブッシン
グ24、電極棒51の図示は省略してあり、後述する金
属リング52の図示も省略してある。
【0019】図3は、図1に示した回転筒部3のリング
電極対(ここでは、4A部分)の軸方向断面図である。
回転筒部3は、絶縁材または金属材からなる保持リング
31と、金属リング41と絶縁リング32とからなる。
図3に示すように、4つの金属リング41が絶縁リング
32を介して相互に電気的に絶縁されて、保持リング3
1、31間に配置され、これらが相互にボルト等にて固
定されている。保持リング31が金属材からなる場合
は、外側の金属リング41と保持リング31の間も電気
的に絶縁されている。
【0020】金属リング41の外周端には、あり溝部4
1aが周に沿って形成されており、可撓性導電リング4
2が装着されている。可撓性導電リング42は、金属リ
ング41の外周端より僅かに突出している。本実施例で
は、可撓性導電リング42は、金属粒子、カーボン等の
導電性フィラーを含有する導電性ゴム(体積抵抗率0.
5Ω・cm)にて形成されている。金属リング41と可
撓性導電リング42とがリング電極(ここでは、4A
〜4A)を構成している。なお、上記可撓性導電リン
グ42は適宜交換が可能である。金属リング41の内周
端にはベアリングボール6が当接するための凹状溝部4
1bが周に沿って形成されている。なお、図3では、リ
ング電極4Aの可撓性導電リング42の図示は省略し
てある。
【0021】本実施例では、固定シャフト2側の凹状溝
部53a、回転筒部3側の凹状溝部41b、およびベア
リングボール6により構成されるベアリング機構の採用
により、リング電極対が回転可能にして内部電極対と電
気的に接続されている。尚、ベアリングボールのオイル
分を除去する等により導電性能を向上させたものが好ま
しい。リング電極対と内部電極対との電気的接続は、リ
ング電極対が回転可能とされて電気的に接続されていれ
ば良く、保持リング31にベアリング機構等を採用し、
各内部電極と各リング電極の内周端とを摺動可能にして
電気的に接続することもできる。なお、導電性シート1
00の搬送速度に連動して回転筒部3を駆動させてもよ
い。
【0022】図4は、図1に示した表面抵抗測定用ロー
ラー電極1を用いた表面抵抗測定装置をコンピュータシ
ステム91と共に示す概念図である。図4において、リ
ング電極対4A〜4Eには導電シート100が接触して
おり、リング電極対4A〜4Eに接続されたチャンネル
ライン7A〜7Eは、セレクタ82を介して直流電源お
よび電圧計、必要により電流計を含むテスタ81に接続
されている。テスタ81はサンプリング間隔等の測定条
件を調整でき、また測定値が設定値から外れたときに、
警告音、警告灯点灯等を発する為の信号を警告装置83
に出力させることができる。また、コンピュータ91は
テスタ81からの、測定データを取り込み、演算、集
計、グラフ化等の処理を行い、処理結果をディスプレイ
92やプリンタ93に出力することができる。
【0023】テスタ81はセレクタ82の設定によって
リング電極対4A〜4Eのうちの1つとの接続が切り換
えられる。測定点を1点に指定する場合では、チャンネ
ルライン7A〜7Eのうちの指定する1つ、例えばチャ
ンネルライン7Aがアクティブとなり、リング電極対4
Aについての測定が行われる。3点指定では、例えばチ
ャンネルライン7A,7B,7Cの3つが設定順序で順
次アクティブとなり、リング電極対4A,4C,4Eに
ついての測定が行われる。また、5点指定では、全ての
チャンネルライン7A〜7Eが設定順序で順次アクティ
ブとなり、リング電極対4A〜4Eについての測定が行
われる。チャンネルライン7A〜7Eが順次アクティブ
となる順序、間隔は適宜設定できる。尚、各リング電極
対4A〜4Eのそれぞれにテスタ81を設ければ、各リ
ング電極対のそれぞれについて同時に測定することもで
きる。
【0024】以下、導電シート100が図5に示すよう
に回転筒部3の周面に接触しつつ搬送されているとき
の、図4に示す装置を用いた表面抵抗測定について説明
する。図5において、導電シート100は絶縁性シート
101の片面に厚さ1μm程度の導電性被膜102が形
成されており、導電シート100の導電性被膜102側
の面がローラー電極1の周面に接触している。導電シー
ト100とローラー電極1の周面との接触角度(接触部
分の角度)をφ(同図ではφ=45°)、4つの可撓性
導電リング42間の最短距離をαで示してある。
【0025】測定時には、テスタ81の直流電源から図
6に示すような直流電流Iが出力される。例えばリング
電極対4Aの1点を指定した測定の場合には、所定の直
流電流Iが一定時間リング電極対4Aのリング電極4A
とリング電極4Aとの間に印加され、導電シート1
00の接触部分に電流が流れる。図6において電流Iが
安定している期間内(t〜tの間)に、テスタ81
の電圧計によりリング電極4Aとリング電極4A
の間の電圧を測定し、その測定データに基づいて表面抵
抗率を算出する。導電シートの製造装置の速度計や長さ
カウンターとの連動によって、導電シート100が所定
長さ搬送されるごと(たとえば、1、2、5、50また
は100m単位ごと)に繰り返し測定することで、長尺
な導電シートの表面抵抗率を全体的に把握することがで
きる。なお、測定に際しての直流電流の印加時間は10
0ms程度であり、導電シートが搬送状態にありながら
速度が遅い場合には、実質上固定点での測定として扱う
ことができる。
【0026】セレクタ82により3点測定を指定した場
合は、例えば、まずリング電極対4Aについて、上記一
点指定の場合と同様にして電圧を測定し、表面抵抗率が
算出される。次に、導電シート100が所定長さ搬送さ
れた所でリング電極対4Cに直流電流が印加され、同様
にして電圧が測定され、さらに、同様にしてリング電極
対4Eについて測定され、以下同様に繰り返して表面抵
抗率が測定される。複数のリング電極対によって測定す
れば、長尺な導電シートの表面抵抗率を全体的に、より
平面的に把握することができる。
【0027】本実施例では、表面抵抗の測定対象となる
導電性被膜102が極めて薄いので、電流は実質上導電
シート100の表面に流れる。したがって、上記電流、
電圧測定値、および前述した接触角度φ、可撓性導電リ
ング42間の最短距離αとから導電シート100の表面
抵抗を求め、表面抵抗率も演算することができる。導電
シートの厚み等のファクターを考慮する必要がある場合
は、補正されて表面抵抗率が演算される。この演算はコ
ンピュータ91により行うこともできる。本実施例で
は、電流のレンジを0.1μA〜1mAの範囲で適宜設
定することで、100.0Ω/□〜9.999MΩ/□
までの表面抵抗率の測定が可能とされている。
【0028】コンピュータ91は、表面抵抗(あるい
は、表面抵抗率)の測定結果を集計し、ディスプレイ9
2やプリンタ93にグラフ化して出力することができ
る。図7は、横軸を導電シートの長さ方向の位置L、縦
軸を測定点における表面抵抗率σとして、500m巻き
のロール体の測定結果をグラフ化したものである。図7
に示すようなグラフは、数値化した表にして、ディスプ
レイ92やプリンタ93に出力することもできる。ま
た、測定値が規格外となった部分については、上記グラ
フや表に所定マークを付することもできる。なお、3点
指定や5点指定の場合には、各点における測定値の平均
をグラフや表にすることもできるし、各点ごとに別個に
グラフや表にすることもできる。上記グラフや表は、測
定に並行してリアルタイムで表示することもできるし、
測定の際に測定結果をハードディスク等の記憶装置に保
存しておき、適時に保存した測定結果を呼び出して、デ
ィスプレイ92やプリンタ93により出力することもで
きる。
【0029】本発明の表面抵抗測定用ローラー電極を構
成する金属リング41、電極棒51、金属リング52、
プレート状金属リング53、ベアリングボール6等の金
属部材として、真鍮、銅、ステンレス等の種々の金属材
料(メッキ、非メッキを問わない)を使用することがで
き、可撓性導電リング42として導電性ゴム等を使用す
ることができる。また、絶縁筒体22、ブッシング2
4、絶縁リング32等として絶縁性合成樹脂等の種々の
絶縁材料を使用することができる。
【0030】
【発明の効果】本発明によれば、表面抵抗の測定を、導
電シートの巻き取りを行いつつ、短い距離間隔での測定
が手作業によらずして、しかも多点において自動的に行
うことができるので、作業効率に優れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の表面抵抗測定用ローラー電極の実施例
を示す斜視図であり、4つのリング電極からなるリング
電極対が形成された様子を示す図である。
【図2】図1に示した内部電極対5Aの固定シャフトの
軸方向断面図および直径方向断面図である。
【図3】図1に示したリング電極対の固定シャフトの軸
方向断面図である。
【図4】図1に示した表面抵抗測定用ローラー電極を用
いた本発明の表面抵抗測定装置をコンピュータシステム
と共に示す概念図である。
【図5】導電シートが回転筒部の周面に接触した状態を
示す図である。
【図6】直流電源の出力電流波形を示す図である。
【図7】導電シートの長さ方向における位置と表面抵抗
率との関係をグラフ化してディスプレイまたはプリンタ
に出力した場合の一例を示す図である。
【符号の説明】
1 表面抵抗測定用ローラー電極 2 固定シャフト 21 金属シャフト 22 絶縁筒体 23 接触棒装着用孔 24 ブッシング 3 回転筒部 31 シャフト 32 絶縁リング 4A〜4E リング電極対 41 金属リング 41a あり溝部 41b 凹状溝部 42 可撓性導電リング 5A〜5E 内部電極対 51 電極棒 51a 接触子 52 金属リング 52a 凹状溝部 53 プレート状金属リング 53a 凹状溝部 6 ベアリングボール 7A〜7E チャンネルライン 81 テスタ 82 セレクタ 83 警告装置 91 コンピュータ 92 ディスプレイ 93 プリンタ 100 導電シート 101 絶縁性シート 102 導電材被膜

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固定シャフトと回転筒部とからなり、搬
    送される導電性乃至半導電性のシート材を前記回転筒部
    の周面に接触させて、前記シート材の表面抵抗を測定す
    るためのローラー電極であって、 前記回転筒部には、軸方向に微小距離隔てて配置された
    複数のリング電極からなるリング電極対が、少なくとも
    一対形成され、 前記固定シャフトには、前記リング電極対の各リング電
    極に対応して内部電極が形成され、 前記リング電極の外周端は、前記回転筒部の表面に露出
    し、内周端は前記内部電極と電気的に接続されてなるこ
    とを特徴とする表面抵抗測定用ローラー電極。
  2. 【請求項2】 前記リング電極と、内部電極とは、導電
    性ベアリング機構により電気的に接続されてなる請求項
    1に記載の表面抵抗測定用ローラー電極。
  3. 【請求項3】 前記リング電極対が4つのリング電極に
    より構成されてなる請求項1又は2に記載の表面抵抗測
    定用ローラー電極。
  4. 【請求項4】 固定シャフトと回転筒部とからなり、搬
    送される導電性乃至半導電性のシート材を前記回転筒部
    の周面に接触させて、前記シート材の表面抵抗を測定す
    るためのローラー電極であって、 前記回転筒部には、軸方向に微小距離隔てて配置された
    4つのリング電極からなるリング電極対が、少なくとも
    一対形成され、 前記固定シャフトには、前記リング電極対の各リング電
    極に対応して内部電極が形成され、 前記リング電極の外周端は、前記回転筒部の表面に露出
    し、内周端は前記内部電極と電気的に接続されてなる表
    面抵抗測定用ローラー電極と、 前記リング電極対の外側2つの電極間に所定の電流を印
    加する直流電源と、 前記リング電極対の内側2つの電極間の電圧を測定する
    電圧計と、を有することを特徴とする表面抵抗測定装
    置。
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Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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