JPH0954126A - シートの体積抵抗測定装置および体積抵抗測定方法 - Google Patents
シートの体積抵抗測定装置および体積抵抗測定方法Info
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- JPH0954126A JPH0954126A JP23351195A JP23351195A JPH0954126A JP H0954126 A JPH0954126 A JP H0954126A JP 23351195 A JP23351195 A JP 23351195A JP 23351195 A JP23351195 A JP 23351195A JP H0954126 A JPH0954126 A JP H0954126A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- sheet
- conductive rollers
- pair
- measurement
- resistance
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 シートを損傷させることなく且つ連続的にシ
ートの厚み方向の電気抵抗を測定することが出来るシー
トの体積抵抗測定装置および体積抵抗測定方法を提供す
る。 【解決手段】 電気的に絶縁状態で架台(2)、(3)
に枢支された測定用電極としての一対の導電性ローラ
(4)、(5)間にシート(A)を挟持することによ
り、シート(A)の両面に対してそれぞれ導電性ローラ
(4)、(5)の周面を線接触させ、シート(A)の移
送に伴い各導電性ローラ(4)、(5)を回動させつつ
シート(A)の厚み方向の電気抵抗を測定する。
ートの厚み方向の電気抵抗を測定することが出来るシー
トの体積抵抗測定装置および体積抵抗測定方法を提供す
る。 【解決手段】 電気的に絶縁状態で架台(2)、(3)
に枢支された測定用電極としての一対の導電性ローラ
(4)、(5)間にシート(A)を挟持することによ
り、シート(A)の両面に対してそれぞれ導電性ローラ
(4)、(5)の周面を線接触させ、シート(A)の移
送に伴い各導電性ローラ(4)、(5)を回動させつつ
シート(A)の厚み方向の電気抵抗を測定する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、シートの厚み方向
の電気抵抗を測定する装置および方法に関し、詳しく
は、被測定物としてのシートを損傷させることなく連続
的にその厚み方向の電気抵抗を測定することが出来るシ
ートの体積抵抗測定装置および体積抵抗測定方法に関す
る。
の電気抵抗を測定する装置および方法に関し、詳しく
は、被測定物としてのシートを損傷させることなく連続
的にその厚み方向の電気抵抗を測定することが出来るシ
ートの体積抵抗測定装置および体積抵抗測定方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】マイクロコンピュータ,ワードプロセッ
サ,プリンタ,複写機などの電子機器に含まれる各種部
品には、帯電防止などの目的から、導電性や半導電性な
どのフィルム又はシート(以下、シートという。)が素
材として使用されている。これらのシートを使用した各
種部品においては、シートの体積抵抗(固有抵抗)が当
該部品の機能に大きく影響するため、シートの厚み方向
の電気抵抗を管理する必要がある。そして、上記の電気
抵抗を機器としては、シートの両面に一対のテストプロ
ーブを接触させて測定を行うテスターやデジタルマルチ
メータなどの抵抗測定器が一般に知られている。
サ,プリンタ,複写機などの電子機器に含まれる各種部
品には、帯電防止などの目的から、導電性や半導電性な
どのフィルム又はシート(以下、シートという。)が素
材として使用されている。これらのシートを使用した各
種部品においては、シートの体積抵抗(固有抵抗)が当
該部品の機能に大きく影響するため、シートの厚み方向
の電気抵抗を管理する必要がある。そして、上記の電気
抵抗を機器としては、シートの両面に一対のテストプロ
ーブを接触させて測定を行うテスターやデジタルマルチ
メータなどの抵抗測定器が一般に知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、テスターや
デジタルマルチメータなどの抵抗測定器は、一対のテス
トプローブの先端をシートの両面に圧接させる方式のも
のであるから、テストプローブの先端形状や接触角,接
触圧,接触面積などの条件によって測定結果にばらつき
が生じ易い。殊に、合成樹脂シートの製造ラインにおい
て、連続成形されて移送されるシートに適用せんとする
と、シートの移送に伴いその表面を損傷してしまうた
め、製造ラインを停止することなく連続的にその電気抵
抗を測定することは困難である。
デジタルマルチメータなどの抵抗測定器は、一対のテス
トプローブの先端をシートの両面に圧接させる方式のも
のであるから、テストプローブの先端形状や接触角,接
触圧,接触面積などの条件によって測定結果にばらつき
が生じ易い。殊に、合成樹脂シートの製造ラインにおい
て、連続成形されて移送されるシートに適用せんとする
と、シートの移送に伴いその表面を損傷してしまうた
め、製造ラインを停止することなく連続的にその電気抵
抗を測定することは困難である。
【0004】このように、従来の機器においは、シート
の厚み方向の電気抵抗を連続的に測定できないのが実情
であり、そのため、シートの製造ラインにおいては、シ
ートの厚みが加工条件などによって変動しても、それを
早期に検出して加工条件を調整することが出来ず、製品
歩留まりが低下するという問題があった。
の厚み方向の電気抵抗を連続的に測定できないのが実情
であり、そのため、シートの製造ラインにおいては、シ
ートの厚みが加工条件などによって変動しても、それを
早期に検出して加工条件を調整することが出来ず、製品
歩留まりが低下するという問題があった。
【0005】本発明の目的は、被測定物としてのシート
を損傷させることなく且つ製造ラインを停止することな
く連続的にシートの厚み方向の電気抵抗を測定すること
が出来るシートの体積抵抗測定装置および体積抵抗測定
方法を提供することである。
を損傷させることなく且つ製造ラインを停止することな
く連続的にシートの厚み方向の電気抵抗を測定すること
が出来るシートの体積抵抗測定装置および体積抵抗測定
方法を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】この目的を達成する手段
として、本発明による体積電気抵抗測定装置は、相互に
近接して平行に且つ電気的に絶縁状態で架台に枢支さ
れ、移送中のシートを挟持することにより当該シートの
両面に対してそれぞれ周面が線接触して回動する一対の
導電性ローラが測定用電極として備えられていることを
特徴とする。
として、本発明による体積電気抵抗測定装置は、相互に
近接して平行に且つ電気的に絶縁状態で架台に枢支さ
れ、移送中のシートを挟持することにより当該シートの
両面に対してそれぞれ周面が線接触して回動する一対の
導電性ローラが測定用電極として備えられていることを
特徴とする。
【0007】また、本発明による体積電気抵抗測定方法
は、相互に近接して平行に且つ電気的に絶縁状態で架台
に枢支された測定用電極としての一対の導電性ローラ間
にシートを挟持することにより、シートの両面に対して
それぞれ上記各導電性ローラの周面を線接触させ、シー
トの移送に伴い上記各導電性ローラを回動させつつシー
トの厚み方向の電気抵抗を測定することを特徴とする。
は、相互に近接して平行に且つ電気的に絶縁状態で架台
に枢支された測定用電極としての一対の導電性ローラ間
にシートを挟持することにより、シートの両面に対して
それぞれ上記各導電性ローラの周面を線接触させ、シー
トの移送に伴い上記各導電性ローラを回動させつつシー
トの厚み方向の電気抵抗を測定することを特徴とする。
【0008】このような手段を採用した本発明では、測
定用電極である一対の導電性ローラ間にシートを挟持し
てその両面に対してそれぞれ導電性ローラの周面を線接
触させると、一対の導電性ローラの間のシートの厚み部
分が電気抵抗測定装置に回路構成され、シートの厚み方
向の電気抵抗が測定される。その際、シートの移送に伴
い一対の導電性ローラが回動しつつ当該シートとの接触
状態を保持するため、シートに損傷を与えることなくシ
ートの厚み方向の電気抵抗を連続的に測定し得る。
定用電極である一対の導電性ローラ間にシートを挟持し
てその両面に対してそれぞれ導電性ローラの周面を線接
触させると、一対の導電性ローラの間のシートの厚み部
分が電気抵抗測定装置に回路構成され、シートの厚み方
向の電気抵抗が測定される。その際、シートの移送に伴
い一対の導電性ローラが回動しつつ当該シートとの接触
状態を保持するため、シートに損傷を与えることなくシ
ートの厚み方向の電気抵抗を連続的に測定し得る。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態につい
て添付の図面を参照して具体的に説明する。本発明のシ
ートの体積抵抗測定装置は、図1、図2において符号
(1)で示されており、図中、符号(2)、(3)は、
左右に分離配置された一対の絶縁架台、符号(4)、
(5)は、絶縁架台(2)、(3)間に金属ベアリング
(6)、(7)を介してそれぞれ回転自在に架設支持さ
れることで相互に近接して上下に平行配置された測定用
電極としての上下一対の導電性ローラをそれぞれ示して
いる。また、符号(8)、(9)は、一方の絶縁架台
(2)に固定され且つ上記各金属ベアリング(6)、
(7)のアウタケースにそれぞれ導通接続された一対の
端子部材を示し、両端子部材(8)、(9)は、所定電
圧を印加する電源(10)に電流計(11)を介して回
路構成されている。
て添付の図面を参照して具体的に説明する。本発明のシ
ートの体積抵抗測定装置は、図1、図2において符号
(1)で示されており、図中、符号(2)、(3)は、
左右に分離配置された一対の絶縁架台、符号(4)、
(5)は、絶縁架台(2)、(3)間に金属ベアリング
(6)、(7)を介してそれぞれ回転自在に架設支持さ
れることで相互に近接して上下に平行配置された測定用
電極としての上下一対の導電性ローラをそれぞれ示して
いる。また、符号(8)、(9)は、一方の絶縁架台
(2)に固定され且つ上記各金属ベアリング(6)、
(7)のアウタケースにそれぞれ導通接続された一対の
端子部材を示し、両端子部材(8)、(9)は、所定電
圧を印加する電源(10)に電流計(11)を介して回
路構成されている。
【0010】絶縁架台(2)、(3)は、導電性ローラ
(4)、(5)を電気的に絶縁状態で枢支するための架
台であり、例えば、フッ素系樹脂などの電気絶縁性の高
い素材で構成され、そして、合成樹脂シートの製造ライ
ンにおいて、連続成形されて巻取り又は巻き戻し移送さ
れるシート(A)の両側に設置される。
(4)、(5)を電気的に絶縁状態で枢支するための架
台であり、例えば、フッ素系樹脂などの電気絶縁性の高
い素材で構成され、そして、合成樹脂シートの製造ライ
ンにおいて、連続成形されて巻取り又は巻き戻し移送さ
れるシート(A)の両側に設置される。
【0011】一対の導電性ローラ(4)、(5)は、そ
れぞれ剛性および導電性のある中心軸(4a)、(5
a)に軟質導電性素材からなる周面部材(4b)、(5
b)を巻装した同一構造で且つ同一寸法のフリーローラ
であり、中心軸(4a)、(5a)の両端部がそれぞれ
絶縁架台(2)、(3)に金属ベアリング(6)、
(7)を介して回転自在に支持される。しかも、周面部
材(4b)、(5b)は、それらの間にシート(A)を
挟持してその両面にそれぞれ所定の圧力をもって線接触
するように構成される。すなわち、導電性ローラ
(4)、(5)における周面部材(4b)、(5b)の
周面相互の間隔は、シート(A)を所定の圧力をもって
挟持できるようにシート(A)の厚みに応じて適宜設定
される。そして、一対の導電性ローラ(4)、(5)
は、シート(A)の移送方向に対して直角に配置され
る。
れぞれ剛性および導電性のある中心軸(4a)、(5
a)に軟質導電性素材からなる周面部材(4b)、(5
b)を巻装した同一構造で且つ同一寸法のフリーローラ
であり、中心軸(4a)、(5a)の両端部がそれぞれ
絶縁架台(2)、(3)に金属ベアリング(6)、
(7)を介して回転自在に支持される。しかも、周面部
材(4b)、(5b)は、それらの間にシート(A)を
挟持してその両面にそれぞれ所定の圧力をもって線接触
するように構成される。すなわち、導電性ローラ
(4)、(5)における周面部材(4b)、(5b)の
周面相互の間隔は、シート(A)を所定の圧力をもって
挟持できるようにシート(A)の厚みに応じて適宜設定
される。そして、一対の導電性ローラ(4)、(5)
は、シート(A)の移送方向に対して直角に配置され
る。
【0012】導電性ローラ(4)、(5)の中心軸(4
a)、(5a)は、周面部材(4b)、(5b)の変形
を抑制し得る高い剛性と良好な導電性を有するSUS4
01などのステンレス鋼にて形成される。また、周面部
材(4b)、(5b)としては、シート(A)を損傷さ
せることなく良好に摩擦接触でき且つ耐摩耗性、耐オゾ
ン性に優れたものであれば如何なる軟質導電性素材でも
よく、例えば、ポリエステルエラストマー,ポリウレタ
ン,ネオプレンゴム,ウレタンゴム,クロロプレンゴ
ム,ニトリルゴム,ブチルゴム,トリコンゴム,シリコ
ンゴム,フッ素ゴム,各種発泡樹脂などに分散性の優れ
たカーボン等の導電性フィラーを混入したものを素材を
使用することが出来る。また、その硬度は、通常、30
°〜90°に調整される。
a)、(5a)は、周面部材(4b)、(5b)の変形
を抑制し得る高い剛性と良好な導電性を有するSUS4
01などのステンレス鋼にて形成される。また、周面部
材(4b)、(5b)としては、シート(A)を損傷さ
せることなく良好に摩擦接触でき且つ耐摩耗性、耐オゾ
ン性に優れたものであれば如何なる軟質導電性素材でも
よく、例えば、ポリエステルエラストマー,ポリウレタ
ン,ネオプレンゴム,ウレタンゴム,クロロプレンゴ
ム,ニトリルゴム,ブチルゴム,トリコンゴム,シリコ
ンゴム,フッ素ゴム,各種発泡樹脂などに分散性の優れ
たカーボン等の導電性フィラーを混入したものを素材を
使用することが出来る。また、その硬度は、通常、30
°〜90°に調整される。
【0013】また、中心軸(4a)、(5a)及び周面
部材(4b)、(5b)からなる導電性ローラ(4)、
(5)の全体の電気抵抗値は、小さければ小さい程好ま
しいが、シート(A)の体積抵抗値より小さい所定範囲
の抵抗値が許容される。具体的には、導電性ローラ
(4)、(5)の電気抵抗値は、シート(A)の体積抵
抗値が106 (Ω・cm)以下であれば104 (Ω・c
m)以下の範囲、好ましくは101 (Ω・cm)以下の
範囲の値とされ、シート(A)の体積抵抗値が106 〜
1012(Ω・cm)であれば105 (Ω・cm)以下の
範囲、好ましくは104 (Ω・cm)以下の範囲の値と
され、そして、シート(A)の体積抵抗値が1012(Ω
・cm)よりも大きな値であれば107 (Ω・cm)以
下の範囲、好ましくは106 (Ω・cm)以下の範囲の
値とされる。
部材(4b)、(5b)からなる導電性ローラ(4)、
(5)の全体の電気抵抗値は、小さければ小さい程好ま
しいが、シート(A)の体積抵抗値より小さい所定範囲
の抵抗値が許容される。具体的には、導電性ローラ
(4)、(5)の電気抵抗値は、シート(A)の体積抵
抗値が106 (Ω・cm)以下であれば104 (Ω・c
m)以下の範囲、好ましくは101 (Ω・cm)以下の
範囲の値とされ、シート(A)の体積抵抗値が106 〜
1012(Ω・cm)であれば105 (Ω・cm)以下の
範囲、好ましくは104 (Ω・cm)以下の範囲の値と
され、そして、シート(A)の体積抵抗値が1012(Ω
・cm)よりも大きな値であれば107 (Ω・cm)以
下の範囲、好ましくは106 (Ω・cm)以下の範囲の
値とされる。
【0014】次いで、本発明のシートの体積抵抗測定装
置(1)の作用を説明する。本発明の体積抵抗測定装置
(1)は、通常、導電性、半導電性などの電気特性を備
えた各種の合成樹脂シートの製造ラインに適用される。
シートとしては、合成樹脂自体が所定の電気特性を有す
るものの他、表面に製膜されて所定の電気特性を付与さ
れたものを含み、また、シートから延伸成形された所謂
フィルムを含む。シート(A)の製造ラインにおいて、
電気抵抗測定装置(1)の絶縁架台(2)、(3)は、
製造後に巻取り又は巻き戻し移送されるシート(A)の
両側に設置される。そして、移送方向に対して直角に設
置された一対の導電性ローラ(4)、(5)がその間に
シート(A)を挟持し、周面部材(4b)、(5b)が
それぞれシート(A)の両面に所定の圧力をもって線接
触する。
置(1)の作用を説明する。本発明の体積抵抗測定装置
(1)は、通常、導電性、半導電性などの電気特性を備
えた各種の合成樹脂シートの製造ラインに適用される。
シートとしては、合成樹脂自体が所定の電気特性を有す
るものの他、表面に製膜されて所定の電気特性を付与さ
れたものを含み、また、シートから延伸成形された所謂
フィルムを含む。シート(A)の製造ラインにおいて、
電気抵抗測定装置(1)の絶縁架台(2)、(3)は、
製造後に巻取り又は巻き戻し移送されるシート(A)の
両側に設置される。そして、移送方向に対して直角に設
置された一対の導電性ローラ(4)、(5)がその間に
シート(A)を挟持し、周面部材(4b)、(5b)が
それぞれシート(A)の両面に所定の圧力をもって線接
触する。
【0015】導電性ローラ(4)、(5)の周面部材
(4b)、(5b)は、シリンコンゴム、ポリウレタン
ゴムなどを素材として30°〜90°の硬度に調整して
あるため、シートAを損傷させることなく良好に摩擦接
触する。そして、導電性ローラ(4)、(5)は、シー
ト(A)が矢印(B)の方向に移送されるのに伴い、矢
印(C)及び(D)の方向にそれぞれ回動するため、周
面部材(4b)、(5b)がシート(A)に損傷を与え
ることなくその両面に対する線接触状態を保持する(図
2参照)。
(4b)、(5b)は、シリンコンゴム、ポリウレタン
ゴムなどを素材として30°〜90°の硬度に調整して
あるため、シートAを損傷させることなく良好に摩擦接
触する。そして、導電性ローラ(4)、(5)は、シー
ト(A)が矢印(B)の方向に移送されるのに伴い、矢
印(C)及び(D)の方向にそれぞれ回動するため、周
面部材(4b)、(5b)がシート(A)に損傷を与え
ることなくその両面に対する線接触状態を保持する(図
2参照)。
【0016】その際、シート(A)においては、一対の
導電性ローラ(4)、(5)との線接触部(E)、
(F)の間の厚み部分が電流計(11)を有する電気抵
抗測定装置1に回路構成される。従って、電流計(1
1)の電流値を検出することにより、オームの法則から
シート(A)の厚み方向の抵抗が測定され、その結果、
単位体積当りの電気抵抗、すなわち、固有抵抗が連続的
に計測される。
導電性ローラ(4)、(5)との線接触部(E)、
(F)の間の厚み部分が電流計(11)を有する電気抵
抗測定装置1に回路構成される。従って、電流計(1
1)の電流値を検出することにより、オームの法則から
シート(A)の厚み方向の抵抗が測定され、その結果、
単位体積当りの電気抵抗、すなわち、固有抵抗が連続的
に計測される。
【0017】また、本発明の他の実施形態としては、図
3に示すように、上方の導電性ローラ4を回転自在に支
持する上部絶縁架台(2a)、(3a)と、この上部絶
縁架台(2a)、(3a)に上下動自在に溝嵌合し且つ
下方の導電性ローラ(5)を回転自在に支持する下部絶
縁架台(2b)、(3b)とに絶縁架台(2)、(3)
を分割構成し、両者間に引張りバネ(12)、(12)
を張設して導電性ローラ(4)、(5)の周面部材(4
b)、(5b)が相互に所定圧力で接触するように構成
してもよい。図3に示す装置においては、シート(A)
に対する導電性ローラ(4)、(5)の接触圧力を一定
に保持することができるので、測定精度を一層向上する
ことが出来る。
3に示すように、上方の導電性ローラ4を回転自在に支
持する上部絶縁架台(2a)、(3a)と、この上部絶
縁架台(2a)、(3a)に上下動自在に溝嵌合し且つ
下方の導電性ローラ(5)を回転自在に支持する下部絶
縁架台(2b)、(3b)とに絶縁架台(2)、(3)
を分割構成し、両者間に引張りバネ(12)、(12)
を張設して導電性ローラ(4)、(5)の周面部材(4
b)、(5b)が相互に所定圧力で接触するように構成
してもよい。図3に示す装置においては、シート(A)
に対する導電性ローラ(4)、(5)の接触圧力を一定
に保持することができるので、測定精度を一層向上する
ことが出来る。
【0018】なお、本発明の装置において、一対の導電
性ローラ(4)、(5)の近傍に位置してシート(A)
の移送方向上流側および下流側部分に除電ブラシやイオ
ン化エアを吹き付ける除電装置を設置した場合には、シ
ート(A)の摩擦帯電を防止して測定精度を向上できる
ので一層好ましい。更に、一対の導電性ローラ(4)、
(5)の周囲を導電性素材のシールド部材で適宜に覆う
ことにより、外部ノイズによる測定値の変動を有効に防
止し得る。
性ローラ(4)、(5)の近傍に位置してシート(A)
の移送方向上流側および下流側部分に除電ブラシやイオ
ン化エアを吹き付ける除電装置を設置した場合には、シ
ート(A)の摩擦帯電を防止して測定精度を向上できる
ので一層好ましい。更に、一対の導電性ローラ(4)、
(5)の周囲を導電性素材のシールド部材で適宜に覆う
ことにより、外部ノイズによる測定値の変動を有効に防
止し得る。
【0019】また、上述の装置において実施される本発
明のシートの体積抵抗測定方法は、相互に近接して平行
に且つ電気的に絶縁状態で、すなわち、絶縁架台
(2)、(3)に枢支された測定用電極としての一対の
導電性ローラ(4)、(5)間にシート(A)を挟持す
ることにより、シート(A)の両面に対してそれぞれ各
導電性ローラ(4)、(5)の周面を線接触させ、シー
ト(A)の移送に伴い上記各導電性ローラ(4)、
(5)を回動させつつシート(A)の厚み方向の電気抵
抗を測定する方法であり、斯かる方法により、被測定物
としてのシート(A)を損傷させることなく且つ連続的
にシート(A)の厚み方向の電気抵抗を測定することが
出来る。
明のシートの体積抵抗測定方法は、相互に近接して平行
に且つ電気的に絶縁状態で、すなわち、絶縁架台
(2)、(3)に枢支された測定用電極としての一対の
導電性ローラ(4)、(5)間にシート(A)を挟持す
ることにより、シート(A)の両面に対してそれぞれ各
導電性ローラ(4)、(5)の周面を線接触させ、シー
ト(A)の移送に伴い上記各導電性ローラ(4)、
(5)を回動させつつシート(A)の厚み方向の電気抵
抗を測定する方法であり、斯かる方法により、被測定物
としてのシート(A)を損傷させることなく且つ連続的
にシート(A)の厚み方向の電気抵抗を測定することが
出来る。
【0020】
【発明の効果】以上説明したとおり本発明によれば、測
定用電極である一対の導電性ローラがその間に挟持した
シートの移送に伴い回転動しつつ当該シート両面への接
触状態を保持し、各導電性ローラ間のシートの厚み部分
が電気抵抗測定装置に回路構成されるため、被測定物を
損傷することなく且つ連続的にシートの厚み方向の電気
抵抗を測定することが出来る。
定用電極である一対の導電性ローラがその間に挟持した
シートの移送に伴い回転動しつつ当該シート両面への接
触状態を保持し、各導電性ローラ間のシートの厚み部分
が電気抵抗測定装置に回路構成されるため、被測定物を
損傷することなく且つ連続的にシートの厚み方向の電気
抵抗を測定することが出来る。
【図1】本発明による体積電気抵抗測定装置の一実施形
態を示す概略斜視図である。
態を示す概略斜視図である。
【図2】一実施形態の作用を示す概略側面図である。
【図3】他の実施形態の要部を示す概略断面図である。
1 :体積電気抵抗測定装置 2,3 :絶縁架台 2a,3a:上部絶縁架台 2b,3b:下部絶縁架台 4,5 :導電性ローラ 4a,5a:中心軸 4b,5b:周面部材 6,7 :金属ベアリング 8,9 :端子部材 10 :電源 11 :電流計 12 :引張りバネ A :シート
フロントページの続き (72)発明者 金剛 千晴 三重県四日市市東邦町1番地 三菱化学株 式会社四日市総合研究所内
Claims (2)
- 【請求項1】 相互に近接して平行に且つ電気的に絶縁
状態で架台に枢支され、移送中のシートを挟持すること
により当該シートの両面に対してそれぞれ周面が線接触
して回動する一対の導電性ローラが測定用電極として備
えられていることを特徴とするシートの体積抵抗測定装
置。 - 【請求項2】 相互に近接して平行に且つ電気的に絶縁
状態で架台に枢支された測定用電極としての一対の導電
性ローラ間にシートを挟持することにより、シートの両
面に対してそれぞれ上記各導電性ローラの周面を線接触
させ、シートの移送に伴い上記各導電性ローラを回動さ
せつつシートの厚み方向の電気抵抗を測定することを特
徴とするシートの体積抵抗測定方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23351195A JPH0954126A (ja) | 1995-08-18 | 1995-08-18 | シートの体積抵抗測定装置および体積抵抗測定方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP23351195A JPH0954126A (ja) | 1995-08-18 | 1995-08-18 | シートの体積抵抗測定装置および体積抵抗測定方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JPH0954126A true JPH0954126A (ja) | 1997-02-25 |
Family
ID=16956179
Family Applications (1)
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JP23351195A Pending JPH0954126A (ja) | 1995-08-18 | 1995-08-18 | シートの体積抵抗測定装置および体積抵抗測定方法 |
Country Status (1)
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JP (1) | JPH0954126A (ja) |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20020038278A (ko) * | 2000-11-17 | 2002-05-23 | 조충환 | 보강제가 혼합된 고무시트 내에서 보강제의 분산도를측정하기 위한 장치 |
JP2008151581A (ja) * | 2006-12-15 | 2008-07-03 | Ngk Insulators Ltd | 静電チャックの誘電体層の体積抵抗率測定装置及びその装置を用いた測定方法 |
JP2010279952A (ja) * | 2009-06-02 | 2010-12-16 | Hitachi High-Technologies Corp | レーザ加工状態検査装置、レーザ加工装置及びソーラパネル製造方法 |
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CN108646157A (zh) * | 2018-08-16 | 2018-10-12 | 国网山东省电力公司青岛供电公司 | 滚动式绝缘检测装置 |
-
1995
- 1995-08-18 JP JP23351195A patent/JPH0954126A/ja active Pending
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