JPH0464581B2 - - Google Patents

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JPH0464581B2
JPH0464581B2 JP13729185A JP13729185A JPH0464581B2 JP H0464581 B2 JPH0464581 B2 JP H0464581B2 JP 13729185 A JP13729185 A JP 13729185A JP 13729185 A JP13729185 A JP 13729185A JP H0464581 B2 JPH0464581 B2 JP H0464581B2
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JP
Japan
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impedance
cells
coating
film
coating film
Prior art date
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Application number
JP13729185A
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English (en)
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JPS61294347A (ja
Inventor
Kenji Ueda
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Publication date
Application filed by Mitsubishi Heavy Industries Ltd filed Critical Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Publication of JPS61294347A publication Critical patent/JPS61294347A/ja
Publication of JPH0464581B2 publication Critical patent/JPH0464581B2/ja
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  • Investigating Or Analyzing Materials By The Use Of Electric Means (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は塗装された構造体の防食状態の診断等
を行う被膜診断装置に関する。
〔従来の技術〕
船舶、陸上構造物の防食対策として塗装方式が
実用されているが、塗膜は時間とともに徐々に劣
化するため、劣化状態を簡易に診断出来れば、各
種構造物の発銹による損傷事故を事前に予測でき
適正な防食対策をたてることが出来ることにな
る。この劣化の判定のため例えば第3図に示した
ようなインピーダンス、タンデルタ(tanδ)を計
測する方法が知られている。即ち図に於て鋼板1
と塗膜2よりなる被測定対象物の塗膜2の表面に
適宜な面積を持つ金属板3を埋めた絶縁体よりな
る電極ホルダー4を密接し、この金属板リード端
6と鋼板1のリード端7との間の交流抵抗を計測
器8で計測する。ここで5は金属板3と塗膜2間
の抵抗を小さくするために、塩化カリ等の電解質
成分と高分子アルコール又は寒点などが充填され
た電解質ペーストである。
〔発明が解決しようとする問題点〕
このような従来の計測方法の欠点は必らず被測
定対象物の下地金属板である鋼板1からリード7
をとる必要のあることで、時として塗膜2の1部
を剥離させなければならないことである。又、塗
膜2の内部抵抗が高く、且つ、被測定物が船舶、
構造物のような実機では大地に完全又は不完全ア
ース9されており、漏洩抵抗浮遊電圧が存在し、
市販のブリツジ方式、位相検知方式等では精度、
感度は勿論、得られた結果の信頼性に乏しい欠点
があつた。
本発明は上記従来法の不具合に鑑みてなされた
ものであつて、塗膜2を剥離させ下地金属1を出
さなくとも塗膜2の個々の測定位置の劣化状態を
精度良く、しかも簡便に診断できる被膜診断装置
の提供を目的とする。
〔問題点を解決するための手段〕
そのため本発明は、被膜面上に配設される通電
電極を内蔵した3個以上のセルと、該セルの当接
する被膜間に交流電圧を加えるべく該セル間に設
けられた交流電源と、該セル間のインピーダンス
を計測すべく該セル間に設けられたインピーダン
ス計測手段とを具備した被膜診断装置を要旨とす
る。
〔作用〕
一般に塗膜等の被膜は、被着時から時間がたつ
につれて被膜中に亀裂や空洞が生じて劣化する。
そこで、一定の個所に交流電圧を負荷してそのイ
ンピーダンスを測定すれば、劣化のおこつている
被膜では亀裂や空洞により渦電流が変化し、イン
ピーダンスを変化するので、このインピーダンス
を知る事により被膜の劣化度がわかる。
本発明は、交流電源を用いて一方のセルと被膜
から金属母材をへて他方の被膜とセルに通じ更に
は最初のセルに通じる電気回路を形成し、2つの
被覆のインピーダンスを計測することにより被膜
の劣化度を診断するものである。
従つて、1つのセルから一方の被膜を通じて入
り込む電流が、他の被膜を通じて別のセルにもど
るルートをとつているので、わざわざ被膜をはが
して、リード線を直接金属母材につなぐ必要がな
い。また、セルを3個所以上に設置し、インピー
ダンスを測定する事により、設置個所ごとのイン
ピーダンスを得ることができ、各設置個所ごとの
劣化度を診断できる。
〔実施例〕
以下、図面に示す本発明の実施例により本発明
を詳細に説明する。
第1図は本発明に係る1実施例の説明図である
本実施例では、鋼板1に塗着された塗膜2上に、
自然電極電位の異なる金属板3を電極とする3つ
の検知プローブを載設し、これら3つの検知プロ
ーブを交流電源を備えたインピーダンス計測器8
に交互に2つずつ結線してインピーダンスを計測
可能とした。ここで検知プローブは、塗膜表面と
平行となるように金属板3a,3b,3cをそれ
ぞれ電極ホルダー4a,4b,4c内に設け内部
を電解ペースト5にて満した構成となつている。
また検知プローブの配列は第2図aのように直線
上に配列してもよいが、鋼板1の電気抵抗が問題
となるような場合は、第2図bのように3つの検
知プローブ間の距離が、均等となるような配列が
好ましい。
このような構成とした装置によつて計測したイ
ンピーダンスZを用いると、次式のようなよりイ
ンピーダンスの合成値ではなく、各測定点の個々
のインピーダンスを得る事ができる。
まず、各検知プローブ間のインピーダンスZは
次式で示される。
Zab+jWab=Ra+jXa+Rb+jXb ………(1) Zbc+jWbc=Rb+jXb+Rc+jXc ………(2) Zca+jWca=Rc+jXc+Ra+jXa ………(3) ここで Zab:端子a−b間のインピーダンスの実数項 jWab:端子a−b間のインピーダンスの虚数項 Ra:端子a下の被膜のインピーダンスの実数項 jXa:端子a下の被膜のインピーダンスの虚数項 Suffixa、b、c:各端子a、b、cをさす。
上記(1)〜(3)式より実数項は Zab=Ra+Rb ………(4) Zbc=Rb+Rc ………(5) Zca=Rc+Ra ………(6) のようにZab、Zbc、Zcaは実測値を用いて整理
され、これらの式からRa、Rb、Rcを求めること
が出来る。
Ra=1/2(Zab−Zbc−Zca)………(7) Rb=1/2(Zab+Zbc−Zca)………(8) Rc=1/2(−Zab+Zbc+Zca) ………(9) 同様に虚数項は次式に求められる。
jXa=1/2(jWab−jWbc+jWca) ………(10) jXb=1/2(jWab+jWbc−jWca) ………(11) jXc=1/2(−jWab+jWbc+jWca) ………(12) このように3個の検知プローブによつて、合成
値ではなく、各測定地点の個々のインピーダンス
を得ることが出来る。
尚、上記実施例では検知プローブとして電解ペ
ースト5を介した金属板3の電極を用いたが、上
記以外にも例えば一定面積の金属箔や導電プラス
チイツクフイルム等を直接塗装面に圧着する等の
簡便法によつてもよい。また、インピーダンスの
表示としてCole−Cole表示、或いはRa+jXaを
直接、表示、プリントアウトする若しくは直接コ
ンピユータに出力して解析する等適宜行つてもよ
い。
また本実施例では検知プローブを3個とした
が、4個以上のマルチ構造では装置が複雑となる
ので、好ましくは3個の検知プローブを備えた装
置を移動させながら利用するのがよい。
〔発明の効果〕
以上のとおり本発明は、下地金属よりリード線
をとる必要がなく、被膜を剥離させず被膜の個々
の地点の状態を同時に3ケ所効率的に診断でき
る。従つて、発銹による構造物の損傷対策に資す
ることが出来経済上、安全上極めて効果的な診断
が可能できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の1実施例に係る被膜診断装置
の説明図、第2図a,bはそれぞれ検知プローブ
の配列を説明する説明模式図、第3図は従来法の
説明図である。 1……鋼板、2……塗膜、3……金属板、8…
…インピーダンス計測器。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 被膜面上に配設される通電電極を内蔵した3
    個以上のセルと、該セルの当接する被膜間に交流
    電圧を加えるべく該セル間に設けられた交流電源
    と、該セル間のインピーダンスを計測すべく該セ
    ル間に設けられたインピーダンス計測手段とを具
    備した被膜診断装置。
JP13729185A 1985-06-24 1985-06-24 被膜診断装置 Granted JPS61294347A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP13729185A JPS61294347A (ja) 1985-06-24 1985-06-24 被膜診断装置

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JP13729185A JPS61294347A (ja) 1985-06-24 1985-06-24 被膜診断装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS61294347A JPS61294347A (ja) 1986-12-25
JPH0464581B2 true JPH0464581B2 (ja) 1992-10-15

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ID=15195249

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Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH064659U (ja) * 1991-03-15 1994-01-21 三菱重工業株式会社 交流インピーダンス計測用電極セル装置
JP3664624B2 (ja) * 2000-02-02 2005-06-29 住友大阪セメント株式会社 電気防食試験装置
JP5429589B2 (ja) * 2008-06-12 2014-02-26 国立大学法人東京工業大学 塗装された金属面の塗装状態の定量的な評価方法及びシステム
CN104677953B (zh) * 2015-02-27 2018-01-30 山西潞安太阳能科技有限责任公司 一种快速检测黑心片的方法

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JPS61294347A (ja) 1986-12-25

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