JPH0954124A - 周波数判定方法及びディジタル信号処理装置 - Google Patents

周波数判定方法及びディジタル信号処理装置

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JPH0954124A
JPH0954124A JP23201895A JP23201895A JPH0954124A JP H0954124 A JPH0954124 A JP H0954124A JP 23201895 A JP23201895 A JP 23201895A JP 23201895 A JP23201895 A JP 23201895A JP H0954124 A JPH0954124 A JP H0954124A
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JP
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frequency
data
signal
dimensional
processing
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JP23201895A
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English (en)
Inventor
Takashi Kuwabara
崇 桑原
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 複数の周波数が混在する信号の各周波数を速
やかに検出できようにする。 【構成】 受信した変調信号を所要の周波数により直交
復調し(T1)、直交復調にて得られる2次元出力を所
定サンプル数前の2次元出力に基づき前記変調信号の所
定サンプル期間における位相の変位角に応ずる位相を基
準座標軸に対して持つ2次元データに変換する一次変換
による位置変換を行い(T2)、位置変換された2次元
データに対する期待値の範囲を決定する係数データ(D
ATA)を判定対象周波数毎に記憶手段から読み出し、
読み出した係数データと前記位置変換にて得られた2次
元データとに基づいて前記変調信号に含まれる所定周波
数の信号の周波数を判定する(T3)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複数周波数が混在した
信号に含まれる当該周波数を判定する技術に係り、例え
ばプッシュボタン式電話の信号周波数を使用したデータ
の伝送装置に利用して有効な技術に関する。
【0002】
【従来の技術】データ受信装置において、複数周波数が
混在した信号に含まれる周波数を識別するために、夫々
の周波数に対応した狭帯域フィルタを用いることができ
る。例えば低群4周波の内の何れか1周波と高群4周波
の内の何れか1周波とを含む周波数信号によってプッシ
ュボタンコードを特定するようなDTMF信号におい
て、各周波数信号の周波数検出には、DSPにて実現さ
れる狭帯域フィルタを利用することができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記夫々の周波数に対
応した狭帯域フィルタを用いる方法によれば、回路にお
ける遅延若しくはディジタル的に多くの動作ステップ数
を要する演算処理により夫々の周波数の検出に時間がか
かるという問題がある。例えば、FIR(FiniteImpulse
response Filter)やIIR(Infinite Impulse respons
e Filter)等のディジタルフィルタリング処理のように
積和演算の繰返し数が多い場合には遅延データとして複
数サンプル前のデータを要することから高速に周波数検
出を行うことができない。さらに所望の特性を持つ回路
の設計が困難であるという不都合がある。例えば、フィ
ルタ特性を所望に設定若しくは変更する場合には遅延要
素の変更若しくはディジタルフィルタにおけるフィルタ
リング処理プログラムに変更を要し、それらは容易に達
成できるものではなかった。
【0004】本発明者は、そのような周波数判定のため
に、直交復調のようなディジタル検波の技術を利用する
ことについて検討した。ディジタル復調について記載さ
れた文献の例としては特開昭61−145906号公報
がある。
【0005】本発明の目的は、信号の周波数を速やかに
検出でき、かつ周波数の検出許容範囲などに対して所望
の特性を容易に得ることができるようにする技術を提供
することである。
【0006】本発明の前記並びにその他の目的と新規な
特徴は本明細書の記述及び添付図面から明らかになるで
あろう。
【0007】
【課題を解決するための手段】本願において開示される
発明のうち代表的なものの概要を図1及び図2を参照し
ながら簡単に説明すれば下記の通りである。
【0008】周波数判定のための処理の概略は、図1に
例示されるように、受信した変調信号を所要の周波数に
より直交復調し(T1)、直交復調にて得られる2次元
出力を所定サンプル数前の2次元出力に基づき前記変調
信号の所定サンプル期間における位相の変位角に応ずる
位相を基準座標軸に対して持つ2次元データに変換する
一次変換による位置変換を行い(T2)、位置変換され
た2次元データに対する期待値の範囲を決定する係数デ
ータ(DATA)を判定対象周波数毎に記憶手段から読
み出し、読み出した係数データと前記位置変換にて得ら
れた2次元データとに基づいて前記変調信号に含まれる
所定周波数の信号の周波数を判定する(T3)。
【0009】更に詳細な態様を持って説明する。先ず、
所定周波数でサンプリングされた受信信号に対して周波
数FC(FCl)により直交復調を行う(第1の処
理)。直交復調は、図1に例示されるように、受信した
変調信号を所要の周波数(FCl)により同期検波し、
同期検波処理にて得られたデータに対して低域通過フィ
ルタリング処理を行うことによって実現される。直交変
調によって得られる2次元出力は図2の(B)に例示さ
れるように|FCl−Fk|の周波数成分を持つ。Fk
は検出しようとする信号周波数である。検出しようとす
る周波数Fkが例えば697Hz,770Hz,852
Hz,941Hzを中心周波数とする場合に前記検波の
搬送波周波数に相当するような周波数FCを、697H
zと941Hzの中間周波数(FCl)とすると、直交
変調によって得られる2次元出力I0、Q0(I0l、
Q0l)は図2の(C)に例示されるような向きで回転
される信号点を形成することができる。
【0010】次に、前記第1の処理にて得られた2次元
出力I0、Q0(I0l、Q0l)と所定サンプル数前
(例えば1サンプル前)のサンプリング信号に対する2
次元出力I1、Q1(I1l、Q1l)に対し、I2=I
0・I1+Q0・Q1とQ2=I1・Q0―Q1・I0
を算出して、図2の(E)に例示されるように前記変調
信号の1サンプル期間における位相の変位角(θ2)に
応ずる位相(θ2)を基準座標軸(I)に対して持つ2
次元データI2,Q2(I2l、Q2l)を得る。即ち、
上記I2,Q2を得るための算出式は、IQ平面におい
て、ベクトルI1,Q1(I1l,Q1l)に対するベク
トルI0,Q0(I0l,Q0l)の位置関係をIQ平面
のI軸を基準とする位置に写像若しくは位置変換する、
2行2列の一次変換式を用いた行列の積の各成分毎の等
式とされる。
【0011】そして、検出しようとする周波数をFk
(k=1〜n)、サンプリング周波数をFSとすると
き、夫々のFkに対して用意されている係数データSk
=Sin[2・π・(Fk―FC)/FS]とCk=C
os[2・π・(Fk―FC)/FS]を、判定対象周
波数毎に記憶手段から読み出す。図2に例示される
(F)の場合には、周波数Fkに対して上限を規定する
係数データCplk,Splkと下限を規定する係数デー
タCmlk,Smlkが読出される。読み出された係数デ
ータSk(Splk,Smlk),Ck(Cplk,Cml
k)に対しては、前記2次元データI2,Q2(I2
l,Q2l)を利用してSk・I2―Ck・Q2を算出す
る。これによって算出された値の正負に応じて、その係
数データに対応される周波数Fkの信号を前記受信信号
が含むか否かを判定する。
【0012】
【作用】上記手段によれば、まず入力受信信号の周波数
をFIとすると、周波数FCの搬送波により直交復調を
行うと、I、Q出力は図2の(C)に例示されるよう
に、IQ平面上で角速度2・π・(Fk―FC)/FS
で回転する信号点の座標に相当する。さらに、回転演算
にてI2=I0・I1+Q0・Q1とQ2=I1・Q0
―Q1・I0を算出することにより、図2の(D)に示
されるように、座標(I2、Q2)とIQ平面上でのI
軸とのなす角(θ2)が、すなわち図2の(E)に例示
されるように、I1、Q1とI0、Q0のIQ平面上で
の回転角(θ2)に相当する。また、予め格納されてい
る上記Sk、Ck(k=1〜n)について、Qk=Sk
・I2―Ck・Q2を算出する。そうすれば、Qkの値
の正負により、FIがFkと比較して高いか低いかを判
定できる。さらに、上記操作をk=1からnまで繰り返
すことにより、周波数Fk(k=1〜n)の全てに対し
て検出することができる。上記演算は、遅延データとし
ては1サンプル前のI、Qを使用するのみであるため、
検出の遅延は高々1/FSであり、速やかな周波数検出
が可能となる。
【0013】
【実施例】図3は本発明に係る周波数信号検出技術を適
用したデータ伝送装置の一実施例システム構成図であ
る。同図に示されるシステムは、プッシュボタン電話器
の中で音声データの処理を行うと共に、プッシュボタン
に使用される信号例えばDTMF(デュアル・トーン・
マルチ・フリクエンシ)信号を送受信する処理を行い、
全体の制御を司るMPU(マイクロプロセッサ)1、D
SP(ディジタル・シグナル・プロセッサ)2、音声入
力装置3からの音声データをA/D変換してDSP2に
与えるA/D変換器4、DSP2からのディジタルデー
タをD/A変換して音声出力装置5に与えるD/A変換
器で6によって構成される。A/D変換器4は、音声入
力装置3から入力されたアナログ音声信号をディジタル
音声データに変換し、DSP2に入力する。D/A変換
器6は、DSP2から出力されるディジタル音声データ
をアナログ音声信号に変換し音声出力装置5に出力す
る。DSP2は、音声の符号化復号化処理に加えて、上
記プッシュボタンコードに対応する周波数のDTMF信
号を発生し、また、上記プッシュボタンコードに使用さ
れる信号周波数の検出を行う。DSP2は通信制御装置
7ともインタフェースされ、通信制御装置7はDTMF
信号や音声情報の通信制御を行う。DSP2は、特に制
限されないが、上記処理を全て内蔵プログラムにより実
行する。MPU1は、DSP2の制御を行うとともに、
図示を省略するプッシュボタン入力装置とDSP2の間
でプッシュボタンコードの受渡しを行う。
【0014】前記プッシュボタン信号はプッシュボタン
コードに対応される信号であって、同時に伝送される2
つの周波数を含む信号とされる。これら2つの周波数
は、2つの分割された帯域に属しており、夫々の帯域に
は4つの周波数が含まれている。これよりプッシュボタ
ンは16の異なったコードを伝送することができる。そ
のようなプッシュボタン信号が前記DTMF信号であ
る。DTMF信号における前記2つの帯域とそれに含ま
れる4つの周波数は、例えば、低群周波数が、697H
z、770Hz、852Hz、941Hzの4通り、高
群周波数が1209Hz、1336Hz、1477H
z、1633Hzの4通りに規定される。
【0015】図4には前記DSP2の一例ブロック図が
示される。このDSP2は、特に制限されないが、汎用
DSPと同様の構成とされる。すなわち、DSP2は、
演算されるデータ(被演算データ)を格納するデータR
AM200と、所定の演算で使用される係数等を格納す
るデータROM201を内蔵しており、上記データRA
M200とデータROM201に格納されている被演算
データや係数等がマルチプレクサ202を介してデータ
レジスタ203,204に供給され、このレジスタ20
3,204から乗算器205に供給される。上記乗算器
205での演算結果は乗算値レジスタ206に一旦保持
され、加減算機能を有する加算器207に供給される。
加算器207において算出された演算結果は、一旦アキ
ュムレータ208に保持されてから、データバス209
を介して上記データRAM200に格納されるようにな
っている。20はDSP演算部である。
【0016】前記データバス209は、入出力ポート2
10を介してMPU1とインタフェースされ、入出力ポ
ート211を介して通信制御装置7とインタフェースさ
れ、入出力ポート212を介してA/D変換器4とD/
A変換器6にインタフェースされる。前記入出力ポート
210は、前記MPU1から制御コマンドを受け取った
りプッシュボタン信号の検出等の内部状態をMPU1に
通知したりするために利用される。前記入出力ポート2
11はシリアル/パラレル変換器を供え、ディジタル音
声データはこのシリアル/パラレル変換器を介して前記
A/D変換器4及びD/A変換器6との間で転送される
ようになっている。前記入出力ポート212もシリアル
/パラレル変換器を有し、符号化データはこのシリアル
/パラレル変換器を介して通信制御装置7との間で転送
されるようになっている。
【0017】更にDSP2は、前記アキュムレータ20
8とデータRAM200との間のデータ転送や乗算器2
05、加算器207等を所定の演算アルゴリズムに従っ
て動作させるためのマイクロプログラムが格納されたイ
ンストラクションROM214を有する。このインスト
ラクションROM214に対するアクセスアドレスはマ
イクロインストラクションアドレスコントローラ215
が生成する。マイクロインストラクションアドレスコン
トローラ215はMPU1から与えられる制御コマンド
やA/D変換器4などから与えられる割込みによって、
マイクロ命令系列の先頭アドレスを生成する。マイクロ
インストラクションアドレスコントローラ215から出
力されたマイクロ命令系列の先頭アドレスによってイン
ストラクションROM214から先頭のマイクロ命令が
読出される。読み出されたマイクロ命令は、インストラ
クションレジスタ216に保持され、コントロールロジ
ック217に供給される。コントロールロジック217
はマイクロ命令をデコードし、かつ適当なタイミングで
内部の各種制御信号を形成して乗算器205や加算器2
07等に供給してその動作を制御すると共に、インスト
ラクションROM214のネクストアドレスを形成して
マイクロインストラクションアドレスコントローラ21
5に与える。これによって制御コマンドや割込みなどに
よってに指示されるデータ処理手順が制御される。
【0018】図5には前記インストラクションROM2
14が保有するマイクロプログラムによって実行される
処理の全体的な手順の一例が示される。同図に示される
処理フローは、例えばA/D変換器4にディジタル音声
データが入ってきたことを受けて割込が発生することに
より開始され、それによって先ずA/D変換器4からデ
ィジタル音声データが取り込まれる(ステップSa)。
特に制限されないが、本実施例では、上記ディジタル音
声データによる割込は8kHzの周期で発生する。この
ときプッシュボタン入力装置からコードが入力された場
合(ステップSbの有)、DSP2はそのコードに対応
する信号周波数をDSP内部でディジタル信号データと
して発生させ(ステップSc)、入力されたディジタル
音声データに加算し(ステップSd)、これを符号デー
タに符号化して(ステップSe)、通信回線へ出力する
(ステップSf)。また、通信回線から、符号化データ
が入力されると、DSP2はそれを取り込んで(ステッ
プSg)、ディジタル音声データに復号化する(ステッ
プSh)。この後、プッシュボタン信号を検出するとそ
れに対する解析若しくは判定を行い(ステップSi)、
また、復号化されたディジタル音声データは、D/A変
換器に8kHzの周期で出力される(ステップSj)。
【0019】図6〜図9にはプッシュボタン信号を検出
する処理の詳細な制御フローが示される。先ず、復号化
されたディジタル音声データD0が取り込まれる(ステ
ップS1)。プッシュボタン信号のうち最も高い周波数
は1633Hzであることより、ディジタル音声データ
D0は低域通過フィルターにより2000Hz以下の帯
域に制限される(ステップS2)。低域通過フィルタか
ら出力されたディジタル音声データD1に対しては、低
域通過フィルタの遮断周波数(2000Hz)に応じ
て、サンプリング周波数FS1=4000Hzで処理さ
れる。これは、処理サイクルの周波数を必要最小限の周
波数まで落とすことによりDSP2によるデータ処理量
を低減することを目的とする。
【0020】次に、ディジタル音声データD1に対して
低群同期検波処理(ステップS3)と検波されたデータ
に対する低域通過フィルタリング処理(ステップS4,
S5)が施され、同様に高群同期検波処理(ステップS
6)と検波されたデータに対する低域通過フィルタリン
グ処理(ステップS7,S8)が施される。これらの処
理は図1に示される直交復調とされる。
【0021】低群同期検波処理(ステップS3)におい
ては、819Hzの搬送波周波数FClを想定し、これ
により下記の数式〔1〕,〔2〕に従った処理が行われ
る。ここで819Hzの周波数は、低群周波数において
最も低い周波数697Hzと最も高い周波数941Hz
の中間の周波数である。nはサンプル番号である。 DIl=D1・Sin(2・π・n・FCl/FS1)…〔1〕 DQl=D1・Cos(2・π・n・FCl/FS1)…〔2〕 上記数式〔1〕,〔2〕の処理は見掛け上、例えばFS
K(Frequency Shift Keying)信号に対する同期検波の
一種である直交変換(直交復調)に類似の処理である。
DIlを同相成分、DQlを直交成分とも称する。例え
ば、D1=Sin(2・π・n・Fk/FS1)とする
と(Fk;検出しようとする信号周波数)、上記数式
〔2〕より、 DQl=D1・Cos(2・π・n・FCl/FS1) =Sin(2・π・n・Fk/FS1)・Cos(2・π・n・FCl/F S1) =[Sin{2・π・n(Fk+FCl)/FS1}+Sin{2・π・n (Fk−FCl)/FS1}]/2…〔2’〕 とされ、上記数式〔1〕より DIl=D1・Sin(2・π・n・FCl/FS1) =Sin(2・π・n・Fk/FS1)・Sin(2・π・n・FCl/F S1) =[Cos{2・π・n(Fk−FCl)/FS1}−Cos{2・π・n (Fk+FCl)/FS1}]/2…〔1’〕 とされる。尚、本実施例では、低群周波数に関する処理
のための定数やデータと、高群周波数に関する処理のた
めの定数やデータとを、サフィックスl(low)とh(high)
とによって区別するようにしている。表記上サフィック
スlは数値1とは区別されていることに注意されたい。
【0022】低域通過フィルタリング処理(ステップS
4,S5)においては同期検波処理(ステップS3)の
結果DIl,DQlに対して高域成分の除去が行われ、2
チャネルの演算結果I0l、Q0lを得る。ここで低域フ
ィルターの遮断周波数は、高群と低群の帯域を分ける閾
値周波数1075Hzを819Hzの搬送周波数にて同
期検波で変換して得られる周波数である256Hzに設
定する。これにより例えば上記数式〔1’〕の例ではそ
の第2項目[−Cos{2・π・n(Fk+FCl)/
FS1}]が必ず遮断されて第1項目[Cos{2・π
・n(Fk−FCl)/FS1}]が必ず通過される。
同様に上記数式〔2’〕の例ではその第1項目[Sin
{2・π・n(Fk+FCl)/FS1}]が必ず遮断
されて第2項目[Sin{2・π・n(Fk−FCl)
/FS1}]が必ず通過される。したがって、 I0l=Cos{2・π・n(Fk−FCl)/FS1}…〔1”〕 Q0l=Sin{2・π・n(Fk−FCl)/FS1}…〔2”〕 とされる。ここで、FCl=819Hz、Fk=697
Hz,770Hz,852Hz,941Hzとすると、
上記I0l,Q0lで規定される値は、時系列的なサンプ
リングに従って図2の(C)で示される方向に変化され
る信号点の座標として把握される。即ち、周波数FCl
の搬送波により直交復調を行い、上述の低域通過フィル
タリング処理を行うことにより、I0l,Q0lに代表さ
れる値は、IQ平面上で角速度2・π・n(Fk―FC
l)/FS1で回転する信号点の座標に相当されること
になる。
【0023】同様に、高群同期検波処理(ステップS
6)では、1421Hzの搬送波周波数FChを想定
し、これにより下記の数式〔3〕,〔4〕に従った処理
が行われる。ここで1421Hzの周波数は、高群周波
数において最も低い周波数1209Hzと最も高い周波
数1633Hzの中間の周波数である。nはサンプル番
号である。 DIh=D1・Sin(2・π・n・FCh/FS1)…〔3〕 DQh=D1・Cos(2・π・n・FCh/FS1)…〔4〕 上記数式〔3〕,〔4〕の処理は前記同様に見掛け上、
例えばFSk信号に対する同期検波の一種である直交変
換(直交復調)に類似の処理とされる。DIhを同相成
分、DQhを直交成分とも称する。例えば、D1=Si
n(2・π・n・Fk/FS1)とすると(Fk;検出
しようとする信号周波数)、上記数式〔4〕より、 DQh=D1・Cos(2・π・n・FCh/FS1) =Sin(2・π・n・Fk/FS1)・Cos(2・π・n・FCh/F S1) =[Sin{2・π・n(Fk+FCh)/FS1}+Sin{2・π・n (Fk−FCh)/FS1}]/2…〔4’〕 とされ、上記数式〔3〕より DIh=D1・Sin(2・π・n・FCh/FS1) =Sin(2・π・n・Fk/FS1)・Sin(2・π・n・FCh/F S1) =[Cos{2・π・n(Fk−FCh)/FS1}−Cos{2・π・n (Fk+FCh)/FS1}]/2…〔3’〕 とされる。
【0024】低域通過フィルタリング処理(ステップS
7,S8)においては同期検波処理(ステップS6)の
結果DIh,DQhに対して高域成分の除去が行われ、2
チャネルの演算結果I0h、Q0hを得る。ここで低域フ
ィルターの遮断周波数は、高群低群の帯域を分ける閾値
周波数1075Hzを1421Hzの搬送周波数にて同
期検波で変換して得られる周波数である346Hzに設
定する。これにより例えば上記数式〔3’〕の例ではそ
の第2項目[−Cos{2・π・n(Fk+FCh)/
FS1}]が必ず遮断されて第1項目[Cos{2・π
・n(Fk−FCh)/FS1}]が必ず通過される。
同様に上記数式〔4’〕の例ではその第1項目[Sin
{2・π・n(Fk+FCh)/FS1}]が必ず遮断
されて第2項目[Sin{2・π・n(Fk−FCh)
/FS1}]が必ず通過される。したがって、 I0h=Cos{2・π・n(Fk−FCh)/FS1}…〔3”〕 Q0h=Sin{2・π・n(Fk−FCh)/FS1}…〔4”〕 とされる。ここで、FCh=1421Hz、Fk=12
09Hz,1336Hz,1477Hz,1633Hz
とすると、上記I0h,Q0hで規定される値は、図2の
(C)に示されるように、IQ平面上で角速度2・π・
n(Fk―FCh)/FS1で回転する信号点の座標に
相当されることになる。
【0025】上記低域通過フィルタリング処理(ステッ
プS4,S5,S7,S8)によって得られた値DI
l、DQl、DIh、DQhは、その処理の遮断周波数(2
56Hz,447Hz)より明らかなように、全て、帯
域500Hz以下に抑えられるため、図7〜図9に示さ
れるそれ以降の処理では、サンプリング周波数FS2=
1000Hzで処理を行うことによってDSP2による
データ処理量の低減を可能にしている。
【0026】先ず前記出力I0l,Q0lによって特定さ
れる座標点とその1サンプル前の出力I1l,Q1lによ
って特定される座標点とのIQ平面上における回転角度
に着目した位置変換の処理が行われる(ステップS
9)。この処理は、図1の一次変換による位置変換処理
とされ、1サンプル前の同期検波及び低域通過フィルタ
リング処理で得られたデータをI1l,Q1lとすると、
下記の数式〔5〕,〔6〕に従ってI2l,Q2lを得る
処理とされる。 I2l=I0l・I1l+Q0l・Q1l…〔5〕 Q2l=Q0l・I1l−I0l・Q1l…〔6〕 上記I2l,Q2lを得るための算出式は、IQ平面にお
いて、ベクトルI1l,Q1lに対するベクトルI0l,
Q0lの位置関係をIQ平面のI軸を基準とする位置に
写像若しくは位置変換する、2行2列の一次変換式を用
いた行列の積の各成分毎の等式とされる。
【0027】上記の処理を行うことで、ベクトル(I2
l、Q2l)とI軸のなす角度をθ2とすると、図2の
(D),(E)に例示されるように、ベクトル(I0
l、Q0l)の位相が、1サンプル前からθ2だけ変動し
たということが言える。換言すれば、IQ平面上でのI
軸と座標(I2l、Q2l)とのなす角度が、I1l、Q
1lとI0l、Q0lのIQ平面上での回転角度に相当す
る。したがって、ディジタル音声データDの周波数が定
常的にFkであったとすると、前記数式〔1”〕,
〔2”〕,〔3”〕,〔4”〕より、前後のサンプリン
グデータに関して、常にθ2=2・π・(Fk―FC)
/FSが成り立つことになる。ステップS9の処理を行
った後、前記データI0l、Q0lは、次のサンプルデー
タに対するステップS9の処理のために1サンプル期間
保持するためにデータRAM200に格納される(ステ
ップS10)。
【0028】ここで、信号周波数の一つFkを±Pk%
の精度で検出すると仮定する。すなわち、ディジタル音
声データDの周波数がFmk=Fk・(1―Pk/10
0)からFpk=Fk・(1+Pk/100)の範囲に
入っていれば、Fkの周波数を検出したとみなす。そこ
で、前記数式〔1”〕,〔2”〕,〔3”〕,〔4”〕
に対応させて、下記数式〔7〕〜〔10〕で表せる4種
の係数を一つの信号周波数に対して夫々データROM2
01に格納しておく。FCは、高群に関しては1421
Hzの搬送周波数(Fch)とされ、低群に関しては8
19Hzの搬送周波数(Fcl)とされる。 Cpk=Cos[2・π・(Fpk―FC)/FS2]…〔7〕 Spk=Sin[2・π・(Fpk―FC)/FS2]…〔8〕 Cmk=Cos[2・π・(Fmk―FC)/FS2]…
〔9〕 Smk=Sin[2・π・(Fmk―FC)/FS2]…〔10〕
【0029】データROM210に格納される前記数式
〔7〕〜〔10〕で示されるデータの一覧は図10に例
示される。図10は高群及び低群夫々4種類の中心周波
数についてのデータを例示する。図10の表記では、前
記数式〔7〕〜〔10〕におけるサフィックスkをl1
〜l4,h1〜h4としており、lは低群周波数、hは高群
周波数を意味し、1〜4は夫々4種類の中心周波数を意
味する。図10においてFtはFpk,Fmkを意味す
る。図11にはデータROM201に格納される上記デ
ータのIQ平面上での概念図が示される。図11におい
てハッチング部分が、対応する中心周波数に対する判定
許容範囲とされる。
【0030】前記データROM201の内容を用いる周
波数判定処理は、ステップS11〜S13によって行わ
れる。先ず、低群周波数の検出に関し、上記(I2l、
Q2l)に対して、数式〔11〕,〔12〕に従ってQ
plk、Qmlkを得る。 Qplk=Q2l・Cplk−I2l・Splk…〔11〕 Qmlk=Q2l・Cmlk−I2l・Smlk…〔12〕 上記数式〔11〕は、IQ平面上における関数Q=(S
plk/Cplk)・Iに対して座標点(I2l,Q2l)
が当該関数にて特定される直線の上側にあるか下側にあ
るかを判定するために利用され、同様に数式〔12〕
は、IQ平面上における関数Q=(Smlk/Cmlk)
・Iに対して座標点(I2l,Q2l)が当該関数にて特
定される直線の上側にあるか下側にあるかを判定するた
めに利用される。ここで、ステップS12,S13にて
Qplk<0、かつQmlk>0が成り立てば、信号周波
数Flkを検出したとする。即ち、信号周波数Flkは図
11のハッチング部分に含まれることになる。さらに、
上記ステップS11〜S13の処理をk=1〜4まで4
回繰り返せば、Fl1〜Fl4の低群4周波について逐次
的に検出と未検出のチェックをすることが可能にされ
る。4回の各処理における周波数検出状態はステップS
14にてMPU1に通知され、周波数未検出状態はステ
ップS15にてMPU1に通知される。尚、Fl1〜Fl
4の低群4周波についての逐次的な検出と未検出のチェ
ックにおいて一度周波数検出を行うことができた場合に
はそれ以降の検出処理を省くことも可能であるが、誤検
出防止の観点からは実施例のようにFl1〜Fl4の低群
4周波について全て逐次的な検出と未検出のチェックを
行うことが得策である。
【0031】次に、高群周波数につき同様に周波数検出
のための処理が行われる。先ず、前記出力I0h,Q0h
によって特定される座標点とその1サンプル前の出力I
1h,Q1hによって特定される座標点とのIQ平面上に
おける回転角度を算出する処理が行われる(ステップS
16)。即ち、1サンプル前の同期検波及び低域通過フ
ィルタリング処理で得られたデータをI1h,Q1hとす
ると、下記の数式〔13〕,〔14〕に従ってI2h,
Q2hを得る。 I2h=I0h・I1h+Q0h・Q1h…〔13〕 Q2h=Q0h・I1h−I0h・Q1h…〔14〕 その後、前記データI0h、Q0hは、次のサンプルデー
タに対するステップS16の処理のために1サンプル期
間保持するためにデータRAM200に格納される(ス
テップS17)。
【0032】そして前記データROM201に格納され
ているデータを用いた高群周波数判定処理に当たり、上
記(I2h、Q2h)に対して、数式〔15〕,〔16〕
に従ってQphk、Qmhkを得る(ステップS18)。 Qphk=Q2h・Cphk−I2h・Sphk…〔15〕 Qmhk=Q2h・Cmhk−I2l・Smhk…〔16〕 ここで、ステップS19,S20にてQphk<0、か
つQmhk>0が成り立てば、信号周波数Fhkを検出し
たとする。さらに、上記ステップS18〜S20処理を
k=1〜4まで4回繰り返せば、Fh1〜Fh4の高群4
周波数について逐次的な検出と未検出のチェックをする
ことが可能にされる。4回の各処理における周波数検出
状態はステップS21にてMPU1に通知され、周波数
未検出状態はステップS22にてMPU1に通知され
る。
【0033】上記図7及び図8の処理により、Fl1〜
Fl4の何れか1つの周波数を検出し、かつFh1〜Fh
4の何れか1つの周波数を検出した場合(ステップS2
3,S24)、1つのプッシュボタンコードを検出した
とみなすことができる。
【0034】本実施例では更に、検出の信頼度を上げる
ために下記の数式〔17〕,〔18〕に従って信号周波
数のエネルギーを算出する(ステップS25)。下記数
式〔17〕,〔18〕はIQ平面上における原点から座
標点までの距離の2乗とされる。 PWl=I0l・I0l+Q0l・Q0l…〔17〕 PWh=I0h・I0h+Q0h・Q0h…〔18〕 そして、PWl,PWhの値が双方ともに予め設定された
最小検出レベル値PWlmin,PWhminより大きく
(ステップS26,S27)、かつ高群低群のレベル差
があらかじめ設定された値TW以内であること(ステッ
プS28)を検出の条件とし、これを判定対象に加える
ことにより誤検出を防ぐことができる。上記処理を経て
検出されたプッシュボタンコードは入出力ポートを介し
てMPU1に通知される。
【0035】上記実施例によれば以下の作用効果を得
る。〔1〕上記実施例の周波数判定のための演算処理
は、遅延データとして1サンプル前のデータI,Qを使
用するのみであるため、検出の遅延は高々1/FSであ
り、速やかに周波数検出を行うことができる。FIRや
IIR等のディジタルフィルタリング処理のように積和
演算の繰返し数が多い場合には遅延データとして複数サ
ンプル前のデータを要することから高速に周波数検出を
行うことができない。
【0036】〔2〕周波数の検出精度を変更する場合に
は、図10に例示されるROM201の格納データを変
更するだけで済む。精度を高くする場合には各周波数の
上限と下限の値を中心周波数に関して近付けるようにす
ればよい。この意味においてデータROM201を電気
的に書換可能なEPROM,EEPROM,フラッシュ
メモリなどで構成すれば周波数検出特性の変更を極めて
容易に行うことができる。特にシステム上で書換可能な
フラッシュメモリなどを用いれば、システムのチューニ
ング結果に従って所要のデータをシステム上でデータR
OM201に格納することができる。前記PWlmi
n,PWhmin,TWの値をデータROM201に格
納する場合にも上記同様に、EPROM,EEPRO
M,フラッシュメモリを採用することが得策である。
【0037】〔3〕信号周波数のエネルギーを算出して
周波数判定を行うことによって、検出精度を更に向上さ
せることができる。
【0038】以上本発明者によってなされた発明を実施
例に基づき具体的に説明したが、本発明は上記実施例に
限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で
種々変更可能であることは言うまでもない。例えば上記
実施例ではDSPのような汎用プロセッサーとそのソフ
トウエアで実現しているが、上記個々の処理を例えば図
1に示される機能毎に個別的に実現するハードウエア部
品で構成されてもよい。また、実施例では、プッシュボ
タン電話の信号周波数を利用したデータ伝送システムを
例にとって説明したが、この発明はそれに限定されず、
複数の周波数をデータ列に対応させた周波数変調方式に
よるデータ伝送システム、さらにFM変調方式によるア
ナログ信号伝送システムなどにも適用することができ
る。
【0039】
【発明の効果】本願において開示される発明のうち代表
的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば下記
の通りである。
【0040】すなわち、同期検波若しくは直交復調にお
いて低域通過フィルターを使用する以外には、いかなる
処理の遅延も帰還経路も必要ない。また遅延データとし
ては1サンプル前の直交復調データを利用するだけでも
十分である。したがって、速やかかつ安定に周波数検出
を行うことができる。さらに、設定される周波数や周波
数の検出精度は、簡単な演算により算出される係数デー
タにより自在に設定できるため、周波数判定のための回
路やソフトウェアの設計及び変更を容易に行うことがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】周波数判定方法を実現する一例機能ブロック図
である。
【図2】周波数判定方法の主な処理を概略的に示す説明
図である。
【図3】本発明に係る周波数信号検出技術を適用したデ
ータ伝送装置の一実施例システム構成図である。
【図4】DSPの一例ブロック図である。
【図5】インストラクションROMが保有するマイクロ
プログラムによって実行されるDSPの全体的な処理の
一例フローチャートである。
【図6】プッシュボタン信号検出手段の動作フローチャ
ートである。
【図7】プッシュボタン信号検出手段の図6に続く動作
フローチャートである。
【図8】プッシュボタン信号検出手段の図7に続く動作
フローチャートである。
【図9】プッシュボタン信号検出手段の図8に続く動作
フローチャートである。
【図10】本実施例におけるデータROMに格納される
データの一例説明図である。
【図11】データROMに格納されるデータのIQ平面
上での概念図である。
【符号の説明】 T1 直交復調 T2 一次変換による位置変換 T3 周波数判定 DATA 係数データ 1 MPU 2 DSP 20 DSP演算部 200 データRAM 201 データROM 205 乗算器 207 加算器 215 マイクロインストラクションコントローラ 214 インストラクションROM 216 インストラクションレジスタ 217 コントロールロジック

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 受信した変調信号を所要の周波数により
    同期検波する第1の処理と、 第1の処理にて得られたデータに対して低域通過フィル
    タリング処理を行う第2の処理と、 第2の処理にて得られる2次元出力を所定サンプル数前
    の2次元出力に基づき前記変調信号の所定サンプル期間
    における位相の変位角に応ずる位相を基準座標軸に対し
    て持つ2次元データに変換する第3の処理と、 第3の処理にて変換された2次元データに対する期待値
    の範囲を決定する係数データを判定対象周波数毎に記憶
    手段から読み出し、読み出した係数データと前記第3の
    処理にて変換された2次元データとに基づいて前記変調
    信号に含まれる所定周波数の信号の周波数を判定する第
    4の処理と、を含むことを特徴とする周波数判定方法。
  2. 【請求項2】 前記受信した変調信号は検出すべき複数
    の周波数を含むDTMF信号であることを特徴とする請
    求項1記載の周波数判定方法。
  3. 【請求項3】 前記第3及び第4の処理における信号の
    サンプリング周波数は、前記第1及び第2の処理におけ
    る信号のサンプリング周波数よりも低くすることを特徴
    とする請求項1又は2記載の周波数判定方法。
  4. 【請求項4】 所定周波数でサンプリングされた受信信
    号に対して周波数FCにより直交復調を行う第1の処理
    と、 第1の処理にて得られた2次元出力I0、Q0と所定サ
    ンプル数前のサンプリング信号に対する2次元出力I
    1、Q1に対し、I2=I0・I1+Q0・Q1とQ2
    =I1・Q0―Q1・I0を算出して、前記変調信号の
    所定サンプル期間における位相の変位角に応ずる位相を
    基準座標軸に対して持つ2次元データI2,Q2を得る
    第2の処理と、 検出しようとする周波数をFk(k=1〜n)、サンプ
    リング周波数をFSとするとき、夫々のFkに対して用
    意されている係数データSk=Sin[2・π・(Fk
    ―FC)/FS]とCk=Cos[2・π・(Fk―F
    C)/FS]を、判定対象周波数毎に記憶手段から読み
    出し、読み出した係数データSk,Ckに対し、前記第
    2の処理にて得られた2次元データI2,Q2を利用し
    てSk・I2―Ck・Q2を算出する第3の処理と、 第3の処理にて算出された値の正負に応じて、前記受信
    信号が周波数Fkの信号を含むか否かを判定する第4の
    処理と、を含むことを特徴とする周波数判定方法。
  5. 【請求項5】 データを一時的に記憶する第1のデータ
    記憶手段と、係数データを保有する第2の記憶手段と、
    乗算器と加算器を有し前記第1及び第2の記憶手段に格
    納されたデータに基づいてディジタル信号処理演算を行
    う演算手段と、演算対象データを入力し且つ演算結果を
    出力可能な外部インタフェース手段と、前記記憶手段、
    演算手段及びインタフェース手段に対する動作を制御す
    る制御手段とを供え、 前記制御手段は、外部インタフェース手段から供給され
    た変調信号に対して演算手段にて直交復調を行い、直交
    復調にて得られた2次元出力を、所定サンプル数前に第
    1のデータ記憶手段に格納されている2次元出力に基づ
    き前記変調信号の所定サンプル期間における位相の変位
    角に応ずる位相を基準座標軸に対して持つ2次元データ
    に変換し、これによって変換された2次元データに対す
    る期待値の範囲を決定する係数データを判定対象周波数
    毎に前記第2の記憶手段から読み出し、読み出した係数
    データと前記2次元データとに基づいて前記変調信号に
    含まれる所定周波数の信号の周波数を判定するものであ
    ることを特徴とするディジタル信号処理装置。
  6. 【請求項6】 前記第2の記憶手段は電気的に書き換え
    可能なROMであることを特徴とする請求項5記載のデ
    ィジタル信号処理装置。
JP23201895A 1995-08-17 1995-08-17 周波数判定方法及びディジタル信号処理装置 Withdrawn JPH0954124A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6668057B1 (en) 1999-11-24 2003-12-23 Kabushiki Kaisha Toshiba Apparatus for receiving tone signal, apparatus for transmitting tone signal, and apparatus for transmitting or receiving tone signal
CN105372471A (zh) * 2015-07-09 2016-03-02 深圳市科润宝实业有限公司 正弦信号的幅值检测方法和系统

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6668057B1 (en) 1999-11-24 2003-12-23 Kabushiki Kaisha Toshiba Apparatus for receiving tone signal, apparatus for transmitting tone signal, and apparatus for transmitting or receiving tone signal
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