JPH0953848A - クリーンルーム用空調機 - Google Patents
クリーンルーム用空調機Info
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- JPH0953848A JPH0953848A JP7210404A JP21040495A JPH0953848A JP H0953848 A JPH0953848 A JP H0953848A JP 7210404 A JP7210404 A JP 7210404A JP 21040495 A JP21040495 A JP 21040495A JP H0953848 A JPH0953848 A JP H0953848A
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- hepa
- clean room
- air
- air conditioner
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Abstract
(57)【要約】
【課題】フィルタからの汚染物質の発生を低減するクリ
ーンルーム用空調機の提供。 【解決手段】ケーシング30内には、交換用の新しいH
EPA前処理フィルタ48´及びHEPAフィルタ50
´を設置するエイジング室54が設けられ、そのエイジ
ング室54には、空調室31のHEPAフィルタ50を
通過した空調エアの一部が供給される。エイジング室5
4に供給された空調エアは、交換用の新しいHEPA前
処理フィルタ48´及びHEPAフィルタ50´を通過
してクリーンルーム以外の空間に導かれる。1ヵ月程度
通風することにより交換用の新しいHEPA前処理フィ
ルタ48´及びHEPAフィルタ50´はエイジングさ
れる。これにより、運転初期段階においてフィルタから
発生する汚染物質がクリーンルーム内に送られることが
ないので、極めて清浄度の高いクリーンルームを提供す
ることができる。
ーンルーム用空調機の提供。 【解決手段】ケーシング30内には、交換用の新しいH
EPA前処理フィルタ48´及びHEPAフィルタ50
´を設置するエイジング室54が設けられ、そのエイジ
ング室54には、空調室31のHEPAフィルタ50を
通過した空調エアの一部が供給される。エイジング室5
4に供給された空調エアは、交換用の新しいHEPA前
処理フィルタ48´及びHEPAフィルタ50´を通過
してクリーンルーム以外の空間に導かれる。1ヵ月程度
通風することにより交換用の新しいHEPA前処理フィ
ルタ48´及びHEPAフィルタ50´はエイジングさ
れる。これにより、運転初期段階においてフィルタから
発生する汚染物質がクリーンルーム内に送られることが
ないので、極めて清浄度の高いクリーンルームを提供す
ることができる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、クリーンルーム用
空調機に係り、特に最終フィルタとして使用される高性
能エアフィルタのエイジングを行なうクリーンルーム用
空調機に関する。
空調機に係り、特に最終フィルタとして使用される高性
能エアフィルタのエイジングを行なうクリーンルーム用
空調機に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、半導体製造工場では、半導体の集
積度の増大に伴いその生産プロセスは非常に複雑になっ
ており、生産現場となるクリーンルーム内の清浄度も厳
しくなっている。図4は、現状のクリーンルームの空調
システムの構成図である。クリーンルーム1の空調は、
給気、還気、排気の3つに大きく分けられ、内部は高い
清浄度を保つために、常に陽圧になるように風量をコン
トロールされている。
積度の増大に伴いその生産プロセスは非常に複雑になっ
ており、生産現場となるクリーンルーム内の清浄度も厳
しくなっている。図4は、現状のクリーンルームの空調
システムの構成図である。クリーンルーム1の空調は、
給気、還気、排気の3つに大きく分けられ、内部は高い
清浄度を保つために、常に陽圧になるように風量をコン
トロールされている。
【0003】このクリーンルーム1に供給する空調エア
は、導入外気を空調機2で温湿度調整及び塵埃除去した
ものを、さらにファンとHEPA前処理フィルタと塵埃
除去用HEPAフィルタとからなるファンフィルタユニ
ット3で0.01μm以上の粒子を除去してクリーンル
ーム内に供給している。クリーンルーム1への空調エア
の供給は天井部から行い、供給された空調エアは、クリ
ーンルーム1内の作業者4やクリーンルーム1内に設置
された半導体製造装置5及び半導体洗浄装置6等から発
生する塵埃や熱を伴って床下に導かれる。床下に導かれ
た空調エアは、壁部に形成された風路を通り、その風路
に設置されたドライコイルユニット7によって冷却され
て天井部に戻される。そして、その天井部に戻された空
調エアは、空調機2によって給気された空調エアとミキ
シングされ、再びファンフィルタユニット3によって浄
化されて、クリーンルーム1内に供給される。
は、導入外気を空調機2で温湿度調整及び塵埃除去した
ものを、さらにファンとHEPA前処理フィルタと塵埃
除去用HEPAフィルタとからなるファンフィルタユニ
ット3で0.01μm以上の粒子を除去してクリーンル
ーム内に供給している。クリーンルーム1への空調エア
の供給は天井部から行い、供給された空調エアは、クリ
ーンルーム1内の作業者4やクリーンルーム1内に設置
された半導体製造装置5及び半導体洗浄装置6等から発
生する塵埃や熱を伴って床下に導かれる。床下に導かれ
た空調エアは、壁部に形成された風路を通り、その風路
に設置されたドライコイルユニット7によって冷却され
て天井部に戻される。そして、その天井部に戻された空
調エアは、空調機2によって給気された空調エアとミキ
シングされ、再びファンフィルタユニット3によって浄
化されて、クリーンルーム1内に供給される。
【0004】また、前記半導体洗浄装置6では、酸−ア
ルカリや有機溶剤等の薬品を使用するため、これらがク
リーンルーム1内に漏洩しないように、半導体洗浄装置
6近傍の空調エアを排気ダクト8で強制的に吸引し、ク
リーンルーム1外に排気している。図5は、空調機2の
構成図である。同図に示すように、ファン10、10に
より吸込口12から取り入れられた導入外気は、粗塵除
去フィルタ14→ケミカルフィルタ16→冷却コイル1
8→再熱コイル20→加湿器22→HEPA前処理フィ
ルタ24→HEPAフィルタ26を通過して、クリーン
ルームに導かれる。この際、導入外気は、ケミカルフィ
ルタ16通過することにより、含有するSO X やNOX
等の有害ガスを除去され、冷却コイル18を通過するこ
とにより、露点10℃前後まで冷却除湿される。そし
て、再熱コイル20を通過することにより、任意の温度
まで加温され、加湿器22を通過することにより任意の
湿度まで蒸気加湿される。更に、HEPA前処理フィル
タ24、HEPAフィルタ26を通過することにより、
0.01μm以上の粒子が除去される。
ルカリや有機溶剤等の薬品を使用するため、これらがク
リーンルーム1内に漏洩しないように、半導体洗浄装置
6近傍の空調エアを排気ダクト8で強制的に吸引し、ク
リーンルーム1外に排気している。図5は、空調機2の
構成図である。同図に示すように、ファン10、10に
より吸込口12から取り入れられた導入外気は、粗塵除
去フィルタ14→ケミカルフィルタ16→冷却コイル1
8→再熱コイル20→加湿器22→HEPA前処理フィ
ルタ24→HEPAフィルタ26を通過して、クリーン
ルームに導かれる。この際、導入外気は、ケミカルフィ
ルタ16通過することにより、含有するSO X やNOX
等の有害ガスを除去され、冷却コイル18を通過するこ
とにより、露点10℃前後まで冷却除湿される。そし
て、再熱コイル20を通過することにより、任意の温度
まで加温され、加湿器22を通過することにより任意の
湿度まで蒸気加湿される。更に、HEPA前処理フィル
タ24、HEPAフィルタ26を通過することにより、
0.01μm以上の粒子が除去される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、ファンフィ
ルタユニットと空調機に設けられているHEPA前処理
フィルタ及びHEPAフィルタ等の除塵フィルタは、素
材がガラス繊維からできており、エアが通過するとその
成分である極微量のホウ素が発生するため、クリーンル
ームへ供給する空調エアがホウ素で汚染される。
ルタユニットと空調機に設けられているHEPA前処理
フィルタ及びHEPAフィルタ等の除塵フィルタは、素
材がガラス繊維からできており、エアが通過するとその
成分である極微量のホウ素が発生するため、クリーンル
ームへ供給する空調エアがホウ素で汚染される。
【0006】図6は、HEPAフィルタの通気時間とホ
ウ素発生量の関係を示すグラフである。同図に示すよう
に、ホウ素の発生量は通気始めに多い傾向を示してい
る。このため、クリーンルームは、通常稼働前1ヵ月ぐ
らいから慣らし運転を実施し、HEPA前処理フィルタ
及びHEPAフィルタからのホウ素の発生量の低減を図
っている。
ウ素発生量の関係を示すグラフである。同図に示すよう
に、ホウ素の発生量は通気始めに多い傾向を示してい
る。このため、クリーンルームは、通常稼働前1ヵ月ぐ
らいから慣らし運転を実施し、HEPA前処理フィルタ
及びHEPAフィルタからのホウ素の発生量の低減を図
っている。
【0007】しかしながら、空調機に設置されたHEP
A前処理フィルタ及びHEPAフィルタは、定期点検時
に交換する必要があるため、交換したHEPA前処理フ
ィルタ及びHEPAフィルタは、慣らし(エイジング)
の無い状態で使用される。このため、運転初期段階にお
いて高濃度のホウ素がクリーンルーム内に送られ、その
送られたホウ素が、ウェーハ表面に付着し、ウェーハの
製造不良となる問題があった。
A前処理フィルタ及びHEPAフィルタは、定期点検時
に交換する必要があるため、交換したHEPA前処理フ
ィルタ及びHEPAフィルタは、慣らし(エイジング)
の無い状態で使用される。このため、運転初期段階にお
いて高濃度のホウ素がクリーンルーム内に送られ、その
送られたホウ素が、ウェーハ表面に付着し、ウェーハの
製造不良となる問題があった。
【0008】本発明はこのような事情を鑑みてなされた
もので、フィルタからの汚染物質の発生を低減できるク
リーンルーム用空調機を提供することを目的とする。
もので、フィルタからの汚染物質の発生を低減できるク
リーンルーム用空調機を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記目的を達
成するために、クリーンルームに除塵用フィルタを介し
て空調エアを供給するクリーンルーム用空調機におい
て、空調機本体ケーシング内に交換用の新しい除塵用フ
ィルタを設置するエイジング部を設け、該エイジング部
に設置された前記交換用の新しい除塵用フィルタに空調
エアの一部を通過させて前記クリーンルーム以外の空間
に導くことにより前記交換用の新しい除塵用フィルタを
エイジングして除塵用フィルタから発生する汚染物質を
除去することを特徴とする。
成するために、クリーンルームに除塵用フィルタを介し
て空調エアを供給するクリーンルーム用空調機におい
て、空調機本体ケーシング内に交換用の新しい除塵用フ
ィルタを設置するエイジング部を設け、該エイジング部
に設置された前記交換用の新しい除塵用フィルタに空調
エアの一部を通過させて前記クリーンルーム以外の空間
に導くことにより前記交換用の新しい除塵用フィルタを
エイジングして除塵用フィルタから発生する汚染物質を
除去することを特徴とする。
【0010】本発明によれば、空調機本体ケーシング内
には、交換用の新しいフィルタを設置するエイジング部
が設けられ、そのエイジング部には、空調エアの一部が
供給される。そして、エイジング部に供給された空調エ
アは、交換用の新しいフィルタを通過してクリーンルー
ム以外の空間に導かれる。これにより、運転初期段階に
おいてフィルタから発生する汚染物質がクリーンルーム
内に送られることがないので、極めて清浄度の高いクリ
ーンルームを提供することができる。また、空調機の通
常運転時に交換用の新しいフィルタのエイジングを併せ
て行なうことができるので、効率的である。
には、交換用の新しいフィルタを設置するエイジング部
が設けられ、そのエイジング部には、空調エアの一部が
供給される。そして、エイジング部に供給された空調エ
アは、交換用の新しいフィルタを通過してクリーンルー
ム以外の空間に導かれる。これにより、運転初期段階に
おいてフィルタから発生する汚染物質がクリーンルーム
内に送られることがないので、極めて清浄度の高いクリ
ーンルームを提供することができる。また、空調機の通
常運転時に交換用の新しいフィルタのエイジングを併せ
て行なうことができるので、効率的である。
【0011】
【発明の実施の形態】以下添付図面に従って本発明に係
るクリーンルーム用空調機の好ましい実施の形態につい
て詳説する。図1は、本発明に係るクリーンルーム用空
調機の第1の実施の形態の構成図である。同図に示すよ
うに、空調機28のケーシング30は、内部に空調室3
1とエイジング室54とが形成されている。空調室31
の図中左側端部には、外気の吸込口32が形成され、一
方図中右側端部には、空調室31内で生成した空調エア
の吹出口34が形成されている。吹出口34には、クリ
ーンルームに連通するダクト36に連結され、このダク
ト36を介して空調室31で生成した空調エアがクリー
ンルーム内に供給される。
るクリーンルーム用空調機の好ましい実施の形態につい
て詳説する。図1は、本発明に係るクリーンルーム用空
調機の第1の実施の形態の構成図である。同図に示すよ
うに、空調機28のケーシング30は、内部に空調室3
1とエイジング室54とが形成されている。空調室31
の図中左側端部には、外気の吸込口32が形成され、一
方図中右側端部には、空調室31内で生成した空調エア
の吹出口34が形成されている。吹出口34には、クリ
ーンルームに連通するダクト36に連結され、このダク
ト36を介して空調室31で生成した空調エアがクリー
ンルーム内に供給される。
【0012】前記空調室31内の略中央部には、ファン
38、38が設置されており、このファン38、38を
駆動することにより、吸込口32から外気が空調室31
内に導入される。前記ファン38、38の上流部には、
吸込口34側から順に粗塵除去フィルタ40、ケミカル
フィルタ42、冷却コイル44、再熱コイル46及び加
湿器47が所定の間隔で設置されている。
38、38が設置されており、このファン38、38を
駆動することにより、吸込口32から外気が空調室31
内に導入される。前記ファン38、38の上流部には、
吸込口34側から順に粗塵除去フィルタ40、ケミカル
フィルタ42、冷却コイル44、再熱コイル46及び加
湿器47が所定の間隔で設置されている。
【0013】一方、前記ファン38、38の下流部に
は、HEPA前処理フィルタ48、48…及びHEPA
フィルタ50、50…が設置される。前記空調室31に
は、図中右端上部に取入口52が形成され、エイジング
室54に連通されている。エイジング室54は、空調室
31に沿って形成されており、図中左側端部に吹出口5
8が形成されている。吹出口58は、ダクト56を介し
てクリーンルーム以外の空間、例えば事務室等の空間に
連通されている。また、前記取入口52及び吹出口58
には、それぞれダンパ60、62が設置されており、こ
のダンパ60、62の開閉を操作することにより、エイ
ジング室54への空調エアの供給及びエイジング室54
からクリーンルーム以外の空間への空調エアの供給が調
整される。このエイジング室54内には、交換用の新し
いHEPA前処理フィルタ48´、48´…及びHEP
Aフィルタ50´、50´…が設置され、前記取入口5
2からエイジング室54内に導入された空調エアは、こ
のHEPA前処理フィルタ48´、48´…及びHEP
Aフィルタ50´、50´…を通過して、クリーンルー
ム以外の空間に導かれる。そして、前記HEPA前処理
フィルタ48´、48´…及びHEPAフィルタ50
´、50´…がエイジングされる。
は、HEPA前処理フィルタ48、48…及びHEPA
フィルタ50、50…が設置される。前記空調室31に
は、図中右端上部に取入口52が形成され、エイジング
室54に連通されている。エイジング室54は、空調室
31に沿って形成されており、図中左側端部に吹出口5
8が形成されている。吹出口58は、ダクト56を介し
てクリーンルーム以外の空間、例えば事務室等の空間に
連通されている。また、前記取入口52及び吹出口58
には、それぞれダンパ60、62が設置されており、こ
のダンパ60、62の開閉を操作することにより、エイ
ジング室54への空調エアの供給及びエイジング室54
からクリーンルーム以外の空間への空調エアの供給が調
整される。このエイジング室54内には、交換用の新し
いHEPA前処理フィルタ48´、48´…及びHEP
Aフィルタ50´、50´…が設置され、前記取入口5
2からエイジング室54内に導入された空調エアは、こ
のHEPA前処理フィルタ48´、48´…及びHEP
Aフィルタ50´、50´…を通過して、クリーンルー
ム以外の空間に導かれる。そして、前記HEPA前処理
フィルタ48´、48´…及びHEPAフィルタ50
´、50´…がエイジングされる。
【0014】前記のごとく構成される本発明に係るクリ
ーンルーム用空調機の第1実施例の作用は次の通りであ
る。まず、空調室31内には、1ヵ月程度通気させたH
EPA前処理フィルタ48、48…及びHEPAフィル
タ50、50…を設置する。一方、エイジング室54内
には、交換用の新しいHEPA前処理フィルタ48´、
48´…及びHEPAフィルタ50´、50´…を設置
する。
ーンルーム用空調機の第1実施例の作用は次の通りであ
る。まず、空調室31内には、1ヵ月程度通気させたH
EPA前処理フィルタ48、48…及びHEPAフィル
タ50、50…を設置する。一方、エイジング室54内
には、交換用の新しいHEPA前処理フィルタ48´、
48´…及びHEPAフィルタ50´、50´…を設置
する。
【0015】次に、この状態でファン38、38を駆動
する。ファン38、38により吸込口32から空調室3
1内に導入された外気は、粗塵除去フィルタ40→ケミ
カルフィルタ42→冷却コイル44→再熱コイル46→
加湿器47→HEPA前処理フィルタ48→HEPAフ
ィルタ50を通過して、クリーンルーム内に導かれる。
この際、外気は、ケミカルフィルタ42通過することに
より、含有するSOXやNOX 等の有害ガスを除去さ
れ、冷却コイル44を通過することにより、露点10℃
前後まで冷却除湿される。そして、再熱コイル46を通
過することにより、任意の温度まで加温され、加湿器4
7を通過することにより任意の湿度まで蒸気加湿され
る。更に、HEPA前処理フィルタ48、HEPAフィ
ルタ50を通過することにより、0.01μm以上の粒
子が除去される。
する。ファン38、38により吸込口32から空調室3
1内に導入された外気は、粗塵除去フィルタ40→ケミ
カルフィルタ42→冷却コイル44→再熱コイル46→
加湿器47→HEPA前処理フィルタ48→HEPAフ
ィルタ50を通過して、クリーンルーム内に導かれる。
この際、外気は、ケミカルフィルタ42通過することに
より、含有するSOXやNOX 等の有害ガスを除去さ
れ、冷却コイル44を通過することにより、露点10℃
前後まで冷却除湿される。そして、再熱コイル46を通
過することにより、任意の温度まで加温され、加湿器4
7を通過することにより任意の湿度まで蒸気加湿され
る。更に、HEPA前処理フィルタ48、HEPAフィ
ルタ50を通過することにより、0.01μm以上の粒
子が除去される。
【0016】一方、HEPAフィルタ50を通過した空
調エアの一部は、取入口52からエイジング室54内に
導かれる。エイジング室54内に導かれた空調エアは、
交換用の新しいHEPA前処理フィルタ48´及びHE
PAフィルタ50´を通過し、ダクト58を介してクリ
ーンルーム以外の空間に導かれる。通常1ヵ月程度通風
することにより、新しいHEPA前処理フィルタ48´
及びHEPAフィルタ50´からのホウ素の発生量は低
下するので、この状態で空調機28を1ヵ月程度運転
し、交換用の新しいHEPA前処理フィルタ48´及び
HEPAフィルタ50´からのホウ素の発生量が低下し
た時点で、ダンパ60、62を閉める。
調エアの一部は、取入口52からエイジング室54内に
導かれる。エイジング室54内に導かれた空調エアは、
交換用の新しいHEPA前処理フィルタ48´及びHE
PAフィルタ50´を通過し、ダクト58を介してクリ
ーンルーム以外の空間に導かれる。通常1ヵ月程度通風
することにより、新しいHEPA前処理フィルタ48´
及びHEPAフィルタ50´からのホウ素の発生量は低
下するので、この状態で空調機28を1ヵ月程度運転
し、交換用の新しいHEPA前処理フィルタ48´及び
HEPAフィルタ50´からのホウ素の発生量が低下し
た時点で、ダンパ60、62を閉める。
【0017】交換用の新しいHEPA前処理フィルタ4
8´及びHEPAフィルタ50´はこの状態で保管し、
空調機28の定期点検時に行なわれるフィルタ交換の際
に、空調室31内に設置されている今まで使用されてい
たHEPA前処理フィルタ48及びHEPAフィルタ5
0と交換する。この際、空調室31内に設置され、今ま
で使用されていたHEPA前処理フィルタ48及びHE
PAフィルタ50は廃棄する。そして、エイジング室5
4には、再び交換用の新しいHEPA前処理フィルタ4
8´及びHEPAフィルタ50´を設置する。
8´及びHEPAフィルタ50´はこの状態で保管し、
空調機28の定期点検時に行なわれるフィルタ交換の際
に、空調室31内に設置されている今まで使用されてい
たHEPA前処理フィルタ48及びHEPAフィルタ5
0と交換する。この際、空調室31内に設置され、今ま
で使用されていたHEPA前処理フィルタ48及びHE
PAフィルタ50は廃棄する。そして、エイジング室5
4には、再び交換用の新しいHEPA前処理フィルタ4
8´及びHEPAフィルタ50´を設置する。
【0018】このように、第1実施例のクリーンルーム
用空調機によれば、HEPA前処理フィルタ48及びH
EPAフィルタ50の交換時には、予めエイジングした
HEPA前処理フィルタ48´及びHEPAフィルタ5
0´を使用することができるので、従来のように運転初
期段階において発生する高濃度のホウ素がクリーンルー
ム内に送られることがない。したがって、発生したホウ
素によるウェーハの製造不良が生じることがない。ま
た、空調機28の通常運転時に交換用の新しいフィルタ
のエイジングを併せて行なうことができるので、効率的
である。
用空調機によれば、HEPA前処理フィルタ48及びH
EPAフィルタ50の交換時には、予めエイジングした
HEPA前処理フィルタ48´及びHEPAフィルタ5
0´を使用することができるので、従来のように運転初
期段階において発生する高濃度のホウ素がクリーンルー
ム内に送られることがない。したがって、発生したホウ
素によるウェーハの製造不良が生じることがない。ま
た、空調機28の通常運転時に交換用の新しいフィルタ
のエイジングを併せて行なうことができるので、効率的
である。
【0019】なお、第1実施例では、エイジング室54
をケーシング30内に形成したが、空調エアをクリーン
ルーム以外の空間に導くダクトの途中に形成してもよ
い。図2は、本発明に係るクリーンルーム用空調機の第
2の実施の形態の構成図である。前記第1の実施の形態
のクリーンルーム用空調機28は、HEPAフィルタ4
8を通過した空調エアをエイジング室54内に導入して
いるが、第2の実施の形態のクリーンルーム用空調機6
1では、以下に述べるように、HEPA前処理フィルタ
48を通過する前の空調エアをエイジング室54内に導
入する。なお、前記第1の実施の形態と同一部材、同一
装置には、同一符号を付してその説明を省略する。
をケーシング30内に形成したが、空調エアをクリーン
ルーム以外の空間に導くダクトの途中に形成してもよ
い。図2は、本発明に係るクリーンルーム用空調機の第
2の実施の形態の構成図である。前記第1の実施の形態
のクリーンルーム用空調機28は、HEPAフィルタ4
8を通過した空調エアをエイジング室54内に導入して
いるが、第2の実施の形態のクリーンルーム用空調機6
1では、以下に述べるように、HEPA前処理フィルタ
48を通過する前の空調エアをエイジング室54内に導
入する。なお、前記第1の実施の形態と同一部材、同一
装置には、同一符号を付してその説明を省略する。
【0020】空調室31は、前記第1実施例と同様に構
成される。この空調室31のHEPA前処理フィルタ4
8の上流側上部には、取入口52が形成され、エイジン
グ室54に連通されている。エイジング室54は、空調
室31に沿って形成されており、図中右側端部に吹出口
58が形成されている。吹出口58は、ダクト56を介
してクリーンルーム以外の空間、例えば事務室等の空間
に連通されている。さらに、エイジング室54の図中右
端下部には、還気口64が形成され、空調室31のHE
PAフィルタ50下流部に連通されている。また、前記
取入口52、吹出口58及び還気口64には、それぞれ
ダンパ60、62、66が設置されており、このダンパ
60、62、66の開閉を操作することにより、空調室
31からエイジング室54への空調エアの供給、エイジ
ング室54からクリーンルームへの空調エアの供給、及
びエイジング室54から空調室31への空調エアの供給
が調整される。このエイジング室54内には、前記第1
実施例と同様に交換用の新しいHEPA前処理フィルタ
48´、48´…及びHEPAフィルタ50´、50´
…が設置されるが、更にその上流側に塵埃除去用フィル
タ68、68が設置されている。そして、前記取入口5
2からエイジング室54内に導入された空調エアは、こ
の塵埃除去用フィルタ68、68を通過したのちHEP
A前処理フィルタ48´、48´…及びHEPAフィル
タ50´、50´…を通過して、クリーンルーム以外の
空間に導かれる。
成される。この空調室31のHEPA前処理フィルタ4
8の上流側上部には、取入口52が形成され、エイジン
グ室54に連通されている。エイジング室54は、空調
室31に沿って形成されており、図中右側端部に吹出口
58が形成されている。吹出口58は、ダクト56を介
してクリーンルーム以外の空間、例えば事務室等の空間
に連通されている。さらに、エイジング室54の図中右
端下部には、還気口64が形成され、空調室31のHE
PAフィルタ50下流部に連通されている。また、前記
取入口52、吹出口58及び還気口64には、それぞれ
ダンパ60、62、66が設置されており、このダンパ
60、62、66の開閉を操作することにより、空調室
31からエイジング室54への空調エアの供給、エイジ
ング室54からクリーンルームへの空調エアの供給、及
びエイジング室54から空調室31への空調エアの供給
が調整される。このエイジング室54内には、前記第1
実施例と同様に交換用の新しいHEPA前処理フィルタ
48´、48´…及びHEPAフィルタ50´、50´
…が設置されるが、更にその上流側に塵埃除去用フィル
タ68、68が設置されている。そして、前記取入口5
2からエイジング室54内に導入された空調エアは、こ
の塵埃除去用フィルタ68、68を通過したのちHEP
A前処理フィルタ48´、48´…及びHEPAフィル
タ50´、50´…を通過して、クリーンルーム以外の
空間に導かれる。
【0021】前記のごとく構成される本発明に係るクリ
ーンルーム用空調機の第2実施例の作用は次の通りであ
る。まず、前記第1実施例と同様に空調室31内には、
1ヵ月程度通気させたHEPA前処理フィルタ48、4
8…及びHEPAフィルタ50、50…を設置する。一
方、エイジング室54内には、交換用の新しいHEPA
前処理フィルタ48´、48´…及びHEPAフィルタ
50´、50´…を設置する。
ーンルーム用空調機の第2実施例の作用は次の通りであ
る。まず、前記第1実施例と同様に空調室31内には、
1ヵ月程度通気させたHEPA前処理フィルタ48、4
8…及びHEPAフィルタ50、50…を設置する。一
方、エイジング室54内には、交換用の新しいHEPA
前処理フィルタ48´、48´…及びHEPAフィルタ
50´、50´…を設置する。
【0022】次に、この状態でファン38、38を駆動
する。この際、取入口52及び吹出口58のダンパ6
0、62はそれぞれ開け、還気口64のダンパ66は閉
めておく。ファン38、38により吸込口32から空調
室31内に導入された外気は、粗塵除去フィルタ40→
ケミカルフィルタ42→冷却コイル44→再熱コイル4
6→加湿器47→HEPA前処理フィルタ48→HEP
Aフィルタ50を通過して、クリーンルーム内に導かれ
る。
する。この際、取入口52及び吹出口58のダンパ6
0、62はそれぞれ開け、還気口64のダンパ66は閉
めておく。ファン38、38により吸込口32から空調
室31内に導入された外気は、粗塵除去フィルタ40→
ケミカルフィルタ42→冷却コイル44→再熱コイル4
6→加湿器47→HEPA前処理フィルタ48→HEP
Aフィルタ50を通過して、クリーンルーム内に導かれ
る。
【0023】一方、加湿器47を通過した空調エアの一
部は、取入口52からエイジング室54内に導かれる。
エイジング室54内に導かれた空調エアは、塵埃除去用
フィルタ68を通過したのち、交換用の新しいHEPA
前処理フィルタ48´及びHEPAフィルタ50´を通
過し、ダクト58を介してクリーンルーム以外の空間に
導かれる。
部は、取入口52からエイジング室54内に導かれる。
エイジング室54内に導かれた空調エアは、塵埃除去用
フィルタ68を通過したのち、交換用の新しいHEPA
前処理フィルタ48´及びHEPAフィルタ50´を通
過し、ダクト58を介してクリーンルーム以外の空間に
導かれる。
【0024】この状態で空調機61を1ヵ月程度運転
し、交換用の新しいHEPA前処理フィルタ48´及び
HEPAフィルタ50´からのホウ素の発生量が低下し
た時点で、ダンパ60、62を閉める。前記第1の実施
の形態と同様に、交換用の新しいHEPA前処理フィル
タ48´及びHEPAフィルタ50´はこの状態で保管
し、空調機61の定期点検時に行なわれるフィルタ交換
の際に、空調室31内に設置されている今まで使用され
ていたHEPA前処理フィルタ48及びHEPAフィル
タ50と交換する。
し、交換用の新しいHEPA前処理フィルタ48´及び
HEPAフィルタ50´からのホウ素の発生量が低下し
た時点で、ダンパ60、62を閉める。前記第1の実施
の形態と同様に、交換用の新しいHEPA前処理フィル
タ48´及びHEPAフィルタ50´はこの状態で保管
し、空調機61の定期点検時に行なわれるフィルタ交換
の際に、空調室31内に設置されている今まで使用され
ていたHEPA前処理フィルタ48及びHEPAフィル
タ50と交換する。
【0025】なお、第2の実施の形態のクリーンルーム
用空調機61では、空調機61を1ヵ月程度運転し、交
換用の新しいHEPA前処理フィルタ48´及びHEP
Aフィルタ50´からのホウ素の発生量が低下した時点
で、吹出口58のダンパ62を閉め、還気口64のダン
パ66を開けることにより、エイジング室54に導入し
た空調エアを再び空調室31内に導入し、クリーンルー
ムに導くこともできる。
用空調機61では、空調機61を1ヵ月程度運転し、交
換用の新しいHEPA前処理フィルタ48´及びHEP
Aフィルタ50´からのホウ素の発生量が低下した時点
で、吹出口58のダンパ62を閉め、還気口64のダン
パ66を開けることにより、エイジング室54に導入し
た空調エアを再び空調室31内に導入し、クリーンルー
ムに導くこともできる。
【0026】このように、第2の実施の形態のクリーン
ルーム用空調機61によれば、前記第1の実施の形態の
クリーンルーム用空調機28と同様に、HEPA前処理
フィルタ48及びHEPAフィルタ50の交換時には、
予めエイジングしたHEPA前処理フィルタ48´及び
HEPAフィルタ50´を使用することができるので、
従来のように運転初期段階において発生する高濃度のホ
ウ素がクリーンルーム内に送られることがない。
ルーム用空調機61によれば、前記第1の実施の形態の
クリーンルーム用空調機28と同様に、HEPA前処理
フィルタ48及びHEPAフィルタ50の交換時には、
予めエイジングしたHEPA前処理フィルタ48´及び
HEPAフィルタ50´を使用することができるので、
従来のように運転初期段階において発生する高濃度のホ
ウ素がクリーンルーム内に送られることがない。
【0027】なお、前記第1及び第2の実施の形態にお
いて、エイジング室54を通過した空調エアを事務室等
のクリーンルーム以外の空間に導いているが、例えば、
後工程のクリーンルーム等のホウ素汚染の問題のないク
リーンルームや、外気中に導いてもよい。図3は、本発
明に係るクリーンルーム用空調機の第3の実施の形態の
構成図である。
いて、エイジング室54を通過した空調エアを事務室等
のクリーンルーム以外の空間に導いているが、例えば、
後工程のクリーンルーム等のホウ素汚染の問題のないク
リーンルームや、外気中に導いてもよい。図3は、本発
明に係るクリーンルーム用空調機の第3の実施の形態の
構成図である。
【0028】前記第1の実施の形態のクリーンルーム用
空調機28は、エイジング室54内の交換用の新しいH
EPAフィルタ50を通過した空調エアはクリーンルー
ム以外の空間に導いているが、第3の実施の形態のクリ
ーンルーム用空調機70では、以下に述べるように、交
換用の新しいHEPA前処理フィルタ48を通過した空
調エアを再び空調室31に戻し、循環させる。なお、前
記第1の実施の形態と同一部材、同一装置には、同一符
号を付してその説明を省略する。
空調機28は、エイジング室54内の交換用の新しいH
EPAフィルタ50を通過した空調エアはクリーンルー
ム以外の空間に導いているが、第3の実施の形態のクリ
ーンルーム用空調機70では、以下に述べるように、交
換用の新しいHEPA前処理フィルタ48を通過した空
調エアを再び空調室31に戻し、循環させる。なお、前
記第1の実施の形態と同一部材、同一装置には、同一符
号を付してその説明を省略する。
【0029】空調室31は、前記第1の実施の形態と同
様に構成される。この空調室31の図中右端上部には、
取入口52が形成され、エイジング室54に連通2れて
いる。エイジング室54は、空調室31に沿って形成さ
れており、図中右側端部に還気口72が形成され、空調
室31のファン38、38上流部に連通されている。ま
た、前記取入口52及び還気口72には、それぞれダン
パ60、74が設置されており、このダンパ60、74
の開閉を操作することにより、空調室31からエイジン
グ室54への空調エアの供給、及びエイジング室54か
ら空調室31への空調エアの供給が調整される。このエ
イジング室54内には、前記第1の実施の形態と同様に
交換用の新しいHEPA前処理フィルタ48´、48´
…及びHEPAフィルタ50´、50´…が設置される
が、更にその下流側(図中左側)にホウ素除去用のケミ
カルフィルタ76が設置されている。そして、前記取入
口52からエイジング室54内に導入された空調エア
は、HEPA前処理フィルタ48´、48´…及びHE
PAフィルタ50´、50´…を通過した後、ケミカル
フィルタを通過して、再び空調室31のファン38、3
8上流部に導かれる。
様に構成される。この空調室31の図中右端上部には、
取入口52が形成され、エイジング室54に連通2れて
いる。エイジング室54は、空調室31に沿って形成さ
れており、図中右側端部に還気口72が形成され、空調
室31のファン38、38上流部に連通されている。ま
た、前記取入口52及び還気口72には、それぞれダン
パ60、74が設置されており、このダンパ60、74
の開閉を操作することにより、空調室31からエイジン
グ室54への空調エアの供給、及びエイジング室54か
ら空調室31への空調エアの供給が調整される。このエ
イジング室54内には、前記第1の実施の形態と同様に
交換用の新しいHEPA前処理フィルタ48´、48´
…及びHEPAフィルタ50´、50´…が設置される
が、更にその下流側(図中左側)にホウ素除去用のケミ
カルフィルタ76が設置されている。そして、前記取入
口52からエイジング室54内に導入された空調エア
は、HEPA前処理フィルタ48´、48´…及びHE
PAフィルタ50´、50´…を通過した後、ケミカル
フィルタを通過して、再び空調室31のファン38、3
8上流部に導かれる。
【0030】前記のごとく構成される本発明に係るクリ
ーンルーム用空調機の第3の実施の形態の作用は次の通
りである。まず、前記第1の実施の形態と同様に空調室
31内には、1ヵ月程度通気させたHEPA前処理フィ
ルタ48、48…及びHEPAフィルタ50、50…を
設置する。一方、エイジング室54内には、交換用の新
しいHEPA前処理フィルタ48´、48´…及びHE
PAフィルタ50´、50´…を設置する。
ーンルーム用空調機の第3の実施の形態の作用は次の通
りである。まず、前記第1の実施の形態と同様に空調室
31内には、1ヵ月程度通気させたHEPA前処理フィ
ルタ48、48…及びHEPAフィルタ50、50…を
設置する。一方、エイジング室54内には、交換用の新
しいHEPA前処理フィルタ48´、48´…及びHE
PAフィルタ50´、50´…を設置する。
【0031】次に、この状態でファン38、38を駆動
する。ファン38、38により吸込口32から空調室3
1内に導入された外気は、粗塵除去フィルタ40→ケミ
カルフィルタ42→冷却コイル44→再熱コイル46→
加湿器47→HEPA前処理フィルタ48→HEPAフ
ィルタ50を通過して、クリーンルーム内に導かれる。
する。ファン38、38により吸込口32から空調室3
1内に導入された外気は、粗塵除去フィルタ40→ケミ
カルフィルタ42→冷却コイル44→再熱コイル46→
加湿器47→HEPA前処理フィルタ48→HEPAフ
ィルタ50を通過して、クリーンルーム内に導かれる。
【0032】一方、加湿器47を通過した空調エアの一
部は、取入口52からエイジング室54内に導かれる。
エイジング室54内に導かれた空調エアは、交換用の新
しいHEPA前処理フィルタ48´及びHEPAフィル
タ50´を通過したのち、ケミカルフィルタ76を通過
して、再び空調室31に導かれる。この際、HEPA前
処理フィルタ48´及びHEPAフィルタ50´で発生
するホウ素は、ケミカルフィルタ76で除去される。
部は、取入口52からエイジング室54内に導かれる。
エイジング室54内に導かれた空調エアは、交換用の新
しいHEPA前処理フィルタ48´及びHEPAフィル
タ50´を通過したのち、ケミカルフィルタ76を通過
して、再び空調室31に導かれる。この際、HEPA前
処理フィルタ48´及びHEPAフィルタ50´で発生
するホウ素は、ケミカルフィルタ76で除去される。
【0033】この状態で空調機70を1ヵ月程度運転
し、交換用の新しいHEPA前処理フィルタ48´及び
HEPAフィルタ50´からのホウ素の発生量が低下し
た時点で、ダンパ60、74を閉める。前記第1の実施
の形態と同様に、交換用の新しいHEPA前処理フィル
タ48´及びHEPAフィルタ50´はこの状態で保管
し、空調機70の定期点検時に行なわれるフィルタ交換
の際に、空調室31内に設置されている今まで使用され
ていたHEPA前処理フィルタ48及びHEPAフィル
タ50と交換する。
し、交換用の新しいHEPA前処理フィルタ48´及び
HEPAフィルタ50´からのホウ素の発生量が低下し
た時点で、ダンパ60、74を閉める。前記第1の実施
の形態と同様に、交換用の新しいHEPA前処理フィル
タ48´及びHEPAフィルタ50´はこの状態で保管
し、空調機70の定期点検時に行なわれるフィルタ交換
の際に、空調室31内に設置されている今まで使用され
ていたHEPA前処理フィルタ48及びHEPAフィル
タ50と交換する。
【0034】このように、第3の実施の形態のクリーン
ルーム用空調機によれば、前記第1の実施の形態のクリ
ーンルーム用空調機と同様に、HEPA前処理フィルタ
48及びHEPAフィルタ50の交換時には、予めエイ
ジングしたHEPA前処理フィルタ48´及びHEPA
フィルタ50´を使用することができるので、従来のよ
うに運転初期段階において発生する高濃度のホウ素がク
リーンルーム内に送られることがない。また、第3の実
施の形態のクリーンルーム用空調機70では、第1の実
施の形態のようにエイジング室54に導いた空調エアを
クリーンルーム以外の空間に導く必要がないので、装置
自体を簡素化できる。
ルーム用空調機によれば、前記第1の実施の形態のクリ
ーンルーム用空調機と同様に、HEPA前処理フィルタ
48及びHEPAフィルタ50の交換時には、予めエイ
ジングしたHEPA前処理フィルタ48´及びHEPA
フィルタ50´を使用することができるので、従来のよ
うに運転初期段階において発生する高濃度のホウ素がク
リーンルーム内に送られることがない。また、第3の実
施の形態のクリーンルーム用空調機70では、第1の実
施の形態のようにエイジング室54に導いた空調エアを
クリーンルーム以外の空間に導く必要がないので、装置
自体を簡素化できる。
【0035】なお、前記第1の実施の形態〜第3の実施
の形態において、ダンパ60、62、66、74の開閉
は手動により操作しているが、エイジング室54内にホ
ウ素の発生量を検出するセンサを設け、このセンサと連
動させて自動制御するようにしてもよい。すなわち、セ
ンサの測定値が所定の値になったら、制御装置により自
動でダンパ60、62、66、74の開閉を操作する。
これにより、交換用のHEPA前処理フィルタ48´、
HEPAフィルタ50´の管理が容易になる。
の形態において、ダンパ60、62、66、74の開閉
は手動により操作しているが、エイジング室54内にホ
ウ素の発生量を検出するセンサを設け、このセンサと連
動させて自動制御するようにしてもよい。すなわち、セ
ンサの測定値が所定の値になったら、制御装置により自
動でダンパ60、62、66、74の開閉を操作する。
これにより、交換用のHEPA前処理フィルタ48´、
HEPAフィルタ50´の管理が容易になる。
【0036】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
運転初期段階においてフィルタから発生する汚染物質が
クリーンルーム内に送られることがないので、極めて清
浄度の高いクリーンルームを提供することができる。ま
た、空調機の通常運転時に交換用の新しいフィルタのエ
イジングを併せて行なうことができるので、効率的であ
るとともに、特別なエイジング装置を必要としない。
運転初期段階においてフィルタから発生する汚染物質が
クリーンルーム内に送られることがないので、極めて清
浄度の高いクリーンルームを提供することができる。ま
た、空調機の通常運転時に交換用の新しいフィルタのエ
イジングを併せて行なうことができるので、効率的であ
るとともに、特別なエイジング装置を必要としない。
【図1】本発明に係るクリーンルーム用空調機の第1の
実施の形態の構成図
実施の形態の構成図
【図2】本発明に係るクリーンルーム用空調機の第2の
実施の形態の構成図
実施の形態の構成図
【図3】本発明に係るクリーンルーム用空調機の第3の
実施の形態の構成図
実施の形態の構成図
【図4】本発明に係るクリーンルーム用空調機が適用さ
れるクリーンルームの説明図
れるクリーンルームの説明図
【図5】従来のクリーンルーム用空調機の構成図
【図6】HEPAフィルタの通気時間とホウ素発生量の
関係を示すグラフ
関係を示すグラフ
【符号の説明】 28、61、70…クリーンルーム用空調機 30…ケーシング 31…空調室 48…HEPA前処理フィルタ 48´…交換用の新しいHEPA前処理フィルタ 50…HEPAフィルタ 50´…交換用の新しいHEPAフィルタ 54…エイジング室
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 平田 順太 東京都千代田区内神田1丁目1番14号 日 立プラント建設株式会社内 (72)発明者 河西 正隆 東京都千代田区内神田1丁目1番14号 日 立プラント建設株式会社内
Claims (2)
- 【請求項1】 クリーンルームに除塵用フィルタを介し
て空調エアを供給するクリーンルーム用空調機におい
て、 空調機本体ケーシング内に交換用の新しい除塵用フィル
タを設置するエイジング部を設け、該エイジング部に設
置された前記交換用の新しい除塵用フィルタに空調エア
の一部を通過させて前記クリーンルーム以外の空間に導
くことにより前記交換用の新しい除塵用フィルタをエイ
ジングして除塵用フィルタから発生する汚染物質を除去
することを特徴とするクリーンルーム用空調機。 - 【請求項2】 前記エイジング部に設置された交換用の
新しい除塵用フィルタに通過させた空調エアを再び空調
機内に循環させることを特徴とする請求項1記載のクリ
ーンルーム用空調機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21040495A JP3208753B2 (ja) | 1995-08-18 | 1995-08-18 | クリーンルーム用空調機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21040495A JP3208753B2 (ja) | 1995-08-18 | 1995-08-18 | クリーンルーム用空調機 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0953848A true JPH0953848A (ja) | 1997-02-25 |
JP3208753B2 JP3208753B2 (ja) | 2001-09-17 |
Family
ID=16588759
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP21040495A Expired - Fee Related JP3208753B2 (ja) | 1995-08-18 | 1995-08-18 | クリーンルーム用空調機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3208753B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH10192623A (ja) * | 1996-12-31 | 1998-07-28 | Takuma Co Ltd | ボロン除去用フィルタ及び汚染気体浄化方法 |
JP2007523312A (ja) * | 2004-02-13 | 2007-08-16 | ケーエルエス ヴェンチャー ホールディング リミテッド | 自己洗浄式フィルタ組立体および循環システム |
-
1995
- 1995-08-18 JP JP21040495A patent/JP3208753B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH10192623A (ja) * | 1996-12-31 | 1998-07-28 | Takuma Co Ltd | ボロン除去用フィルタ及び汚染気体浄化方法 |
JP2007523312A (ja) * | 2004-02-13 | 2007-08-16 | ケーエルエス ヴェンチャー ホールディング リミテッド | 自己洗浄式フィルタ組立体および循環システム |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3208753B2 (ja) | 2001-09-17 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |