JPH05149582A - クリーンルームの空気清浄装置 - Google Patents

クリーンルームの空気清浄装置

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JPH05149582A
JPH05149582A JP31100091A JP31100091A JPH05149582A JP H05149582 A JPH05149582 A JP H05149582A JP 31100091 A JP31100091 A JP 31100091A JP 31100091 A JP31100091 A JP 31100091A JP H05149582 A JPH05149582 A JP H05149582A
Authority
JP
Japan
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air
clean room
alkali metal
adsorbent
adsorbing
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP31100091A
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English (en)
Inventor
Nobuo Fujie
信夫 藤江
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Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明はクリーンルーム内に吸着剤から発生
したアルカリ金属が侵入しないよう構成したクリーンル
ームの空気清浄装置を提供することを目的とする。 【構成】 空気清浄装置は過酸化マンガンカリウムを基
剤として吸着剤を有する吸着装置8からの空気を循環調
和機3に供給する。循環調和機3には吸着剤から折出し
たアルカリ金属を吸着するガラス繊維21が充填された
アルカリ金属吸着装置18が設けられ、クリーンルーム
2にはガラス繊維によりアルカリ金属が除去された空気
が供給される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はクリーンルームの空気清
浄装置に係り、特に吸着剤から折出したアルカリ金属が
クリーンルームに流入しないよう構成したクリーンルー
ムの空気清浄装置に関する。
【0002】半導体産業に代表される精密な加工を行う
施設では、その加工を行う作業環境が重要である。その
ため、この種の施設では塵埃等のない高度に清浄化され
たクリーンルーム内で加工が行われる。そして、クリー
ンルームに空気を供給する空気清浄装置により、空気を
調和し、吸着装置により空気を浄化した後HEPAフィ
ルタ(高性能エアフィルタ)又はULPAフィルタ(高
効率エアフィルタ)で濾過している。しかしながら、ク
リーンルームへ清浄な空気を供給する空気清浄装置では
空気中に含まれている硫化水素を除去するため過酸化マ
ンガンカリウム(KMnO4 )を基剤とした吸着剤が充
填された吸着装置が設けられている。この吸着装置では
吸着剤に含まれるアルカリ金属(K:カリウム)が測定
限界以下の微量な値でも、クリーンルーム内の雰囲気を
汚染する可能性があり、信頼性に対する不安がある。特
にクリーンルームではエネルギ節約のため、空気循環方
式を採用しているので、クリーンルーム内に侵入したア
ルカリ金属が蓄積されクリーンルーム内の雰囲気が次第
に汚染される。
【0003】
【従来の技術】従来の空気清浄装置としては、例えば、
図2に示すような構成となっている。
【0004】同図中、空気清浄装置は、外気を清浄にす
る空気清浄ユニット1と、クリーンルーム2内の空気を
循環させるとともに空気清浄ユニット1からの空気が供
給される循環調和機3とより構成されている。
【0005】空気清浄ユニット1は空気中の比較的大き
な粒子を除去するプレフィルタ4と、加湿、水洗を行う
加湿水洗装置5と、除湿装置6と、加熱装置7と、吸着
装置8と、HEPAフィルタ9とを直列に接続してな
る。
【0006】吸着装置8は内部に過酸化マンガンカリウ
ム(KMnO4 )を基剤としたゼオライト、活性炭等よ
りなる吸着剤が充填されており、空気中に含まれる硫化
水素等を除去する。
【0007】空気清浄ユニット1からの管路10は循環
調和機3の空気調整装置11に給気される。この空気調
整装置11は送風用のファン12とともにクリーンルー
ム2の空気を循環させる循環用管路としての給気管路1
3と取出管路14との間に配設されている。クリーンル
ーム2のアッセンブルフロア15から取出管路14を介
して取出された空気は、ファン12により空気調整装置
11へ送出され、空気清浄ユニット1からの新鮮な空気
と混合され給気管路13を通ってクリーンルーム2の天
井側へ給気される。尚、クリーンルーム2の天井にはU
LPAフィルタ16が設けられ、上記循環路を流れる空
気はULPAフィルタ16により濾過されてクリーンル
ーム2内に供給される。尚、クリーンルーム2内の一部
の空気は排気管路17より外部に排気され、その排気量
に相当する空気が空気清浄ユニット1よりクリーンルー
ム2へ供給される。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来の
空気清浄装置では、空気清浄ユニット1の吸着装置8に
過酸化マンガンカリウム(KMnO4 )を基剤とした吸
着剤が使用されているため、この吸着剤に含まれている
アルカリ金属(K:カリウム)が空気とともに循環調和
機3に供給されてしまう。このように吸着剤から折出し
たアルカリ金属は測定限界値以下の微量であるが、上記
したようにクリーンルーム2内の空気が管路13,14
及び循環調和機3を介して循環しているため、一度クリ
ーンルーム2内に侵入したアルカリ金属は外部に逃げに
くい。そのため、クリーンルーム2内には次段にアルカ
リ金属が蓄積される可能性がある。
【0009】クリーンルーム2内では例えば半導体の製
造装置による精密加工が行なわれており、微粒子だけで
なくアルカリ金属がウェハー等に付着することにより汚
染(ケミカルコンタミネーション)があるとデバイスの
電気的特性が劣化するといった課題がある。
【0010】そこで、本発明は上記の点に鑑みクリーン
ルーム内に吸着剤から発生したアルカリ金属が侵入しな
いようにした空気清浄装置を提供することを目的とす
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、過酸化マンガ
ンカリウムを基剤とした吸着剤を有する吸着装置からの
空気を管路を介してクリーンルームに供給するクリーン
ルームの空気清浄装置において、前記吸着剤より折出し
たアルカリ金属を吸着するガラス繊維が絡んだ状態で充
填されたアルカリ金属吸着装置を前記管路に設けてな
る。
【0012】
【作用】吸着装置からの管路途中に吸着剤からのアルカ
リ金属を吸着するガラス繊維を有するアルカリ金属吸着
装置が設けられているので、クリーンルーム内がアルカ
リ金属により汚染されることが防止される。
【0013】
【実施例】図1は本発明になるクリーンルームの空気清
浄装置の一実施例を示す。
【0014】同図中、前述した図2と同一部分には同一
符号を付して説明する。
【0015】図1において、循環調和機3にはアルカリ
金属吸着装置18が設けられている。このアルカリ金属
吸着装置18は上端が空気清浄ユニット1からの管路1
0と接続され、下端が前記クリーンルーム2の循環路に
設けられた空気調整装置11への管路19と接続されて
いる。又、アルカリ金属吸着装置18は円筒状の容器2
0内にガラス繊維21を充填してなる。ガラス繊維21
は高純度石英繊維よりなり、容器20内を流れる空気清
浄ユニット1からの空気との接触面積をできるだけ大き
くするため、複数本のガラス繊維が互いに絡んだ状態と
なるように容器20内に充填されている。
【0016】このガラス繊維21は融解加工によりきわ
めて細い繊維(約1ミクロン以下)に加工されており、
アルカリの少ない材質により形成されている。そして、
ガラス繊維21は吸着装置8の吸着剤(過酸化マンガン
カリウム:KMnO4 )から折出したアルカリ金属等を
吸着する特性を有している。そのため、上記のようにガ
ラス繊維21が充填された容器20に空気清浄ユニット
1からの空気が供給されると、空気中に含まれた微量の
アルカリ金属は容器20内の絡んだガラス繊維21の表
面を通過する間にガラス繊維21に吸着される。
【0017】これにより、クリーンルーム2内にアルカ
リ金属が流入することを効果的に防止することができ
る。ひいては、クリーンルーム2内の半導体製造装置
(図示せず)における不良率をより低下させることもで
きる。
【0018】尚、容器20内のガラス繊維21は、高純
度石英繊維と通常石英繊維とを2重にした構成としても
良い。
【0019】又、使用後のガラス繊維21は表面分析あ
るいは粉砕して分析することにより、アルカリ金属の吸
着量を測定される。これによりガラス繊維21が飽和状
態に達したか否かを判別できる。
【0020】又、ガラス繊維21は吸着状態により変色
するため、目視により使用状態を判別される。さらに、
ガラス繊維21が飽和状態に達したか否かは、光度計に
よりガラス繊維21の光の吸収、散乱、変色により目視
又は自動で観察することにより判断することもできる。
【0021】従って、アルカリ金属吸着装置18ではガ
ラス繊維21が飽和状態になると、容器20ごと新品の
ものと交換される。
【0022】尚、上記実施例では循環調和機3にアルカ
リ金属吸着装置18を設けたが、これに限らず、管路1
0あるいは13にアルカリ金属吸着装置18を設ける構
成としても良い。
【0023】
【発明の効果】上述の如く、本発明になる空気清浄装置
は、吸着装置からの管路途中に吸着剤からのアルカリ金
属を吸着するガラス繊維を有するアルカリ金属吸着装置
が設けられているので、クリーンルーム内がアルカリ金
属により汚染されることを効果的に防止することがで
き、それによりクリーンルーム内での不良率を低下させ
ることができる等の特長を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明になるクリーンルームの空気清浄装置の
一実施例の構成図である。
【図2】従来のクリーンルームの空気清浄装置の構成図
である。
【符号の説明】
1 空気清浄ユニット 2 クリーンルーム 3 循環調和機 8 吸着装置 18 アルカリ金属吸着装置 20 容器 21 ガラス繊維

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 過酸化マンガンカリウムを基剤とした吸
    着剤を有する吸着装置(8)からの空気を管路(10)
    を介してクリーンルーム(2)に供給するクリーンルー
    ムの空気清浄装置において、 前記吸着剤より折出したアルカリ金属を吸着するガラス
    繊維(21)が絡んだ状態で充填されたアルカリ金属吸
    着装置(18)を前記管路(10)に設けてなることを
    特徴とするクリーンルームの空気清浄装置。
JP31100091A 1991-11-26 1991-11-26 クリーンルームの空気清浄装置 Withdrawn JPH05149582A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP31100091A JPH05149582A (ja) 1991-11-26 1991-11-26 クリーンルームの空気清浄装置

Applications Claiming Priority (1)

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JP31100091A JPH05149582A (ja) 1991-11-26 1991-11-26 クリーンルームの空気清浄装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH05149582A true JPH05149582A (ja) 1993-06-15

Family

ID=18011923

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP31100091A Withdrawn JPH05149582A (ja) 1991-11-26 1991-11-26 クリーンルームの空気清浄装置

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JP (1) JPH05149582A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE3404084A1 (de) * 1983-02-07 1984-08-09 Sanyo Electric Co., Ltd., Moriguchi, Osaka Zylindrische batterie
JP2009186127A (ja) * 2008-02-08 2009-08-20 Takasago Thermal Eng Co Ltd 清浄空気循環システム、及び清浄空気循環方法

Cited By (2)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE3404084A1 (de) * 1983-02-07 1984-08-09 Sanyo Electric Co., Ltd., Moriguchi, Osaka Zylindrische batterie
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Legal Events

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A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 19990204