JPH0953837A - 空気調和装置のドレン排水確認構造 - Google Patents

空気調和装置のドレン排水確認構造

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JPH0953837A
JPH0953837A JP7205542A JP20554295A JPH0953837A JP H0953837 A JPH0953837 A JP H0953837A JP 7205542 A JP7205542 A JP 7205542A JP 20554295 A JP20554295 A JP 20554295A JP H0953837 A JPH0953837 A JP H0953837A
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drain water
drainage
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air conditioner
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Toshiyuki Tanaka
俊行 田中
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  • Devices For Blowing Cold Air, Devices For Blowing Warm Air, And Means For Preventing Water Condensation In Air Conditioning Units (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ドレン水を回収するドレンパンを改良するこ
とによって、天井を開放することなしに室内から排水動
作を確認でき、その視認性を良好に得る。 【解決手段】 天井埋込型の空気調和装置のドレンパン
5を、断熱層16bと、該断熱層16bの内面に貼着さ
れた透明の防水層16aとで成し、断熱層16bの一部
に上下方向に貫通する円形の貫通孔16cを形成し、防
水層16aにおける貫通孔16cに対応した位置を上方
に略半球面状に膨出させた膨出部16dを形成する。ド
レンポンプ17によるドレン排水動作の試運転時、膨出
部16dを室内側から視認することで排水動作の確認を
行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば天井埋込型
等の空気調和装置に係り、特に、ドレン排水確認の容易
化対策の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、天井埋込型等の空気調和装置に
は、熱交換器で発生するドレン水を外部に排水するため
のドレンポンプが配設されている。そして、この空気調
和装置の据付け時にはドレンポンプが良好に作動してい
ることを試運転によって確認する必要がある。この確認
を行うために、排水パイプに接続されるソケットを透明
な材質で形成し、試運転時にソケットでのドレン水の流
通を認識することが行われている。
【0003】しかし、このような構成では、空気調和装
置の据付後に試運転を行う際、ソケットが天井裏空間に
位置しているため、作業者は天井裏空間に入り込んで排
水の確認を行わねばならなかったり、天井を開放させた
状態で試運転を行わねばならないといった不具合があっ
た。
【0004】そこで、本発明の発明者は、空気調和装置
のケーシング内を空気流通路とドレンポンプ配設空間と
を仕切る仕切部材の一部を透明にすると共に、ドレンポ
ンプに繋る排水管も透明にすることで、天井を開放する
ことなしに室内から排水動作を確認できるようにした構
成を提案している(実開平5−59120号公報)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記公報の
構成では、作業者がケーシング内の空気流通路内に頭を
入れてこの空気流通路側からドレンポンプ配設空間を覗
き込むといった確認作業になるため、その作業が煩雑
で、また、排水管と仕切部材との間の間隔が大きい場合
には排水確認の視認性が悪く誤認を招く虞れもあった。
【0006】本発明は、この点に鑑みてなされたもので
あって、ドレン水を回収するドレンパンを改良すること
によって、天井を開放することなしに室内から排水動作
を確認でき、また、その視認性を良好に得ることを目的
とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明は、ドレンパンの底部の一部を透明若しく
は半透明にし且つその形状を改良することで、室内側か
らドレンパン内での水位の変化を視認可能とした。
【0008】具体的に請求項1記載の発明は、ケーシン
グ(2,6) に形成された吸込口(6b)及び吹出口(6d)に亘る
空気通路(A) と、該空気通路(A) に配設され、空気を温
度調整する熱交換器(4) と、該熱交換器(4) において発
生したドレン水を回収するドレンパン(5) と、該ドレン
パン(5) に回収されたドレン水をケーシング(2,6) 外へ
排出するドレンポンプ(17)とを備えた空気調和装置を前
提としている。そして、上記ドレンパン(5) の底部に、
透明若しくは半透明で且つ上方へ膨出され、側面部分
で、ドレンパン(5) 内での水面変化を下側から確認可能
とする膨出部(16d) を形成した構成としている。
【0009】このような構成により、試運転時等におけ
る排水確認動作の際には、ドレンポンプ(17)の駆動に伴
ってドレンパン(5) 内での水面が下降していき、これを
透明若しくは半透明の膨出部(16d) の側面部分を室内側
から視認することによって容易に確認できる。
【0010】請求項2記載の発明は、上記請求項1記載
の空気調和装置のドレン排水確認構造において、ドレン
パン(5) に、熱交換器(4) の下側に配置され該熱交換器
(4)で発生して流下するドレン水を受けるドレン水受け
部(15)と、該ドレン水受け部(15)で受けたドレン水を回
収して貯留する容器状のドレン水貯留部(16)とを備えさ
せ、ドレンポンプ(17)が、ドレン水貯留部(16)に貯留さ
れたドレン水をケーシング(2,6) 外へ排出するように
し、膨出部(16d) をドレン水貯留部(16)の底部に形成し
た構成としている。
【0011】この構成により、熱交換器(4) で発生して
流下するドレン水は、一旦ドレン水受け部(15)によって
受けられた後、ドレン水貯留部(16)に回収される。その
後、この回収されたドレン水は、ドレンポンプ(17)によ
ってケーシング(2,6) 外へ排出されることになる。そし
て、膨出部(16d) は、ドレン水貯留部(16)の底部に形成
されているので、ドレンポンプ(17)による排水動作をよ
り正確に視認することができる。
【0012】請求項3記載の発明は、上記請求項1また
は2記載の空気調和装置のドレン排水確認構造におい
て、膨出部(16d) を、上方に向うにしたがって水平方向
の断面積が次第に小さくなる形状で成した構成としてい
る。
【0013】この構成により、膨出部(16d) の側面部分
は鉛直面に対して傾斜することになるので、ドレンパン
(5) 内で水面が変化すると、この傾斜した側面部分にお
いて水層と気層との境界線が移動することになって、水
面変化を容易に認識することができる。
【0014】請求項4記載の発明は、上記請求項2また
は3記載の空気調和装置のドレン排水確認構造におい
て、ドレンパン(5) のドレン水貯留部(16)を、不透明の
断熱層(16b) と、該断熱層(16b) の内面に重ね合された
透明若しくは半透明の透視層(16a) との2層構造でな
し、上記膨出部(16d) を、透視層(16a) の一部分を上方
に略半球面状に膨出して成す。また、上記断熱層(16b)
における膨出部(16d) に対応した位置に、上下方向に貫
通する貫通孔(16c) を形成した構成としている。
【0015】この構成により、ドレンパン(5) のドレン
水貯留部(16)を形成する断熱層(16b) によりドレンパン
(5) からの冷気の放出を阻止しながら、透視層(16a) に
よる水面の変化が容易に認識できる。
【0016】請求項5記載の発明は、上記請求項4記載
の空気調和装置のドレン排水確認構造において、断熱層
(16b) の貫通孔(16c) に、該貫通孔(16c) の形状に合致
した断熱性を有するカバー材(18)を着脱自在に設けた構
成としている。
【0017】この構成により、排水動作時にはカバー材
(18)を断熱層(16b) の貫通孔(16c)から取外して、室内
から膨出部(16d) を視認可能としておき、この排水動作
の終了後には、カバー材(18)を貫通孔(16c) に装着す
る。これにより、膨出部(16d)を室内空間から断熱で
き、ドレンパン(5) からの冷気の放出が阻止でき、ま
た、この膨出部(16d) の下面に結露が発生することも回
避できる。
【0018】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施形態を図面に
基いて説明する。図1は本実施形態に係る天井埋込型空
気調和装置(1) の斜視図、図2はその下面図(天井面に
据付けられた状態で室内側から見た図)であり、図3は
図2におけるIII-III 線に沿った断面の拡大図である。
この図3に示すように、本空気調和装置(1) は、天井
(R) に形成された開口(H) に挿入配置されており、下方
に開放する本体ケーシング(2) が天井裏空間(S) に据付
けられている。この本体ケーシング(2) は天板(2a)と該
天板(2a)の外縁部から下方に延びる側板(2b)とを備えて
いる。また、本体ケーシング(2) 内の中央部には、上方
に向って開放する吹出口(3a)を備えた送風機(3) が配設
されている。この送風機(3) は樹脂製のファンケーシン
グ(3b)内に図示しないファンロータが収容されたシロッ
コファンで成っており、ファンロータの回転に伴って空
気を吐出口(3a)から上方に吐出する。尚、この送風機
(3) は、その吸込側と吹出側とを区画するファン天板(3
d)によって後述するドレンパンに支持されている。ま
た、この送風機(3) に対し、図3の左右両側(空気調和
装置の幅方向の両側)には熱交換器(4,4')が配設されて
いる。この熱交換器(4,4')は、室外機に冷媒配管(12)
(図1参照)を介して連結され、冷房運転時には蒸発器
として、暖房運転時には凝縮器として機能し、送風機
(3) から吐出された空気との間で熱交換を行って該空気
を温度調整する。また、熱交換器(4) の下側にはドレン
パン(5) が配設されており、冷房運転時に熱交換器(4)
で発生した凝縮水をドレンとして回収してドレンパイプ
(13)に排出するようになっている(この排水構造につい
ては後述する)。
【0019】また、本体ケーシング(2) の下端部には化
粧パネル(6) が取付けられている。この化粧パネル(6)
は、その中央部に開口(6a)が形成されており、該開口(6
a)の中央部には該開口(6a)よりも小形のカバーパネル
(7) が配設され、該カバーパネル(7) の両外側部分に、
室内空気を本体ケーシング(2) 内部に導入するための空
気吸込口(6b,6b) が形成されている。つまり、この空気
吸込口(6b,6b) は、図1及び図2の如く、空気調和装置
(1) の2箇所に配設され、夫々が該空気調和装置(1) の
長手方向(図2の左右方向)に夫々延びている。また、
このカバーパネル(7) は、図3の如く、その両側縁部が
湾曲されて成るフック部(7a,7a) が設けられており、こ
のフック部(7a,7a) が化粧パネル(6) に設けられた水平
方向に延びる係止ピン(6c,6c) に係止されて落下が防止
された状態で化粧パネル(6) に一体的に組付けられてい
る。また、本体ケーシング(2) 内における空気吸込口(6
b,6b) に対向した位置にはエアフィルタ(8) が設けられ
て、本体ケーシング(2) 内への塵埃の侵入を防止してい
る。
【0020】また、化粧パネル(6) の両側縁部(図2に
おける上下方向の両側縁部)には空気吹出口(6d,6d) が
夫々形成されている。この各空気吹出口(6d,6d) は、化
粧パネル(6) の外側縁部を形成する外側部材(9) と、該
外側部材(9) に対して所定間隔を存した内側位置におい
て平行に延びる内側部材(10)との間に形成されている。
そして、この各空気吹出口(6d,6d) により、上記熱交換
器(4) において生成された空調空気を室内空間に供給す
るようになっている。このようにして、空気吸込口(6
b)、エアフィルタ(8) 、送風機(3) 、熱交換器(4,4')、
空気吹出口(6d)に亘って空気流通路(A) が形成されてい
る。
【0021】また、各空気吹出口(6d,6d) の中央部に
は、該各空気吹出口(6d,6d) から室内空間へ吹出される
空調空気の吹出方向を変更可能とする水平羽根(11)が回
動可能に配設されている。この水平羽根(11)は、樹脂製
で長尺の板材であって、その長手方向の両側部に図示し
ない支持ピンが突設されており、この支持ピンが化粧パ
ネル(6) に回転自在に支持されており、図示しないモー
タの駆動によって該支持ピンを回動中心とした回動動作
が行われるようになっている。
【0022】次に、本実施形態の特徴とするドレン水を
排出するための構成について説明する。図5はドレンパ
ン(5) の平面図を示しており、図6は図5のVI-VI 線に
沿った断面図、図7は図5のVII-VII 線に沿った断面
図、図8は図5のVIII-VIII 線に沿った断面図を夫々示
している。これら図に示すように、ドレンパン(5) は、
発泡スチロール製であって、各熱交換器(4,4')の下側に
位置する2本のドレン水受け部(15,15) と、該ドレン水
受け部(15,15) から流れ込むドレン水を貯留するドレン
水貯留部(16)とが一体的に形成されて成っている。詳し
くは、各ドレン水受け部(15,15) は、図4及び図6に示
すように、熱交換器(4,4')の下端部が挿入可能な上方に
開放した略コ字状断面を有しており、その底面の高さ位
置はドレンパン(5) 全体の高さ寸法に対してドレンパン
上面から約1/4程度の位置に設定されている。また、
ドレン水貯留部(16)は、上記各ドレン水受け部(15,15)
から流れ込むドレン水を一時的に貯留するための比較的
大容量の容器であって、図4及び図8に示すように、底
部の高さ位置が上記ドレン水受け部(15)よりも低い位置
に設定されて深さ寸法が大きく設定されている。また、
図4の如く、このドレン水貯留部(16)の内面、つまり、
貯留された水が接触する底面及び内壁面にはポリスチレ
ン製で透明の樹脂シート(16a) が貼着されており、これ
によってドレン水貯留部(16)は、発泡スチロール製の断
熱層(16b) と樹脂シート製の透視層としての防水層(16
a) との2層構造で形成されている。
【0023】そして、このドレン水貯留部(16)の特徴し
て、断熱層(16b) には上下方向に貫通する貫通孔(16c)
が形成されており、防水層(16a) には、上記断熱層(16
b) の貫通孔(16c) に対応して上方に略半球面状に膨出
された膨出部(16d) が形成されている。このため、この
貫通孔(16c) から膨出部(16d) を経てドレン水貯留部(1
6)の内部が視認可能となっており、このドレン水貯留部
(16)内でのドレン水の有無が確認可能となっている。特
に、膨出部(16d) は略半球面状であるために、ドレン水
貯留部(16)内でのドレン水の水位がこの膨出部(16d) 付
近で変化すると、該膨出部(16d) 壁面で気層部分と水層
部分との境界線が下側から容易に確認できる構成となっ
ている。
【0024】また、上記ドレン水貯留部(16)には、ドレ
ンポンプ(17)が配置されている。このドレンポンプ(17)
は下端部に位置する吸込部(17a) がドレン水貯留部(16)
の底面に近接するような位置に配置され、取付けフラン
ジ(17b) を介して本体ケーシング(2) の側板(2b)内面に
固定されている。また、このドレンポンプ(17)の吐出部
(17c) には、上記ドレンパイプ(13)が接続されている。
このような構成により、ドレン水貯留部(16)に貯留され
たドレン水がドレンポンプ(17)によって汲み上げられて
ドレンパイプ(13)により本体ケーシング(2) の外部に排
出されるようになっている。
【0025】また、図4及び図9に示すように、断熱層
(16b) の貫通孔(16c) には、断熱材料で成るカバー材(1
8)が着脱自在に設けられている。このカバー材(18)は、
上記貫通孔(16c) の形状に合致した断熱材料で成る円筒
状のカバー材本体(18a) と、該カバー材本体(18a) の下
面に取付けられ、該カバー材本体(18a) よりも僅かに大
径な円板状の当接部(18b) と、該当接部(18b) の下面に
設けられた把持部(18c) とを備えており、作業者は、こ
の把持部(18c) を把持して貫通孔(16c) に対してカバー
材(18)を着脱するようになっている。また、このカバー
材(18)が貫通孔(16c) に取付けられた状態では、当接部
(18b) がドレン水貯留部(16)の下面に当接する。
【0026】次に、上述の如く構成された空気調和装置
(1) の運転動作について説明する。この空調運転時に
は、送風機(3) の駆動に伴って、空気吸込口(6b)から本
体ケーシング(2) 内に吸込まれた室内空気は、エアフィ
ルタ(8) によって塵埃が除去された後、送風機(3) を経
て熱交換器(4,4')に流される。そして、この熱交換器
(4,4')において冷媒との間で熱交換を行って温度調整
(冷房運転にあっては冷却、暖房運転にあっては加熱)
された後、空気吹出口(6d)から室内空間に吹出されて該
室内空間の空気調和を行う。
【0027】次に、空気調和装置(1) の据付け後の試運
転時におけるドレンポンプ(17)による排水の確認動作に
ついて説明する。この動作は、先ず、カバー材(18)を取
外した状態で、ドレン水貯留部(16)に試運転用のドレン
水を注水して行う。このドレン水の注水量は防水層(16
a) の膨出部(16d) の上端部よりも水位が高くなる位置
に設定しておくことが好ましい。このドレン水をドレン
水貯留部(16)に貯留させた状態でドレンポンプ(17)を駆
動させると、ドレン水貯留部(16)の水位が次第に降下し
ていき、膨出部(16d) の形成位置まで降下すると、膨出
部(16d) 壁面で気層部分と水層部分との境界線が移動す
ることになる。つまり、この膨出部(16d)を下側から視
ると、上記境界線が円形となっており、この円の径が水
位の低下に伴って次第に大きくなっていくので極めて容
易に水位の変化を視認することができる。即ち、図4に
仮想線Bで示す状態よりも仮想線Cで示す状態の方が室
内側から視た場合の境界線の径が大きくなるので、これ
を認識することによって排水動作が良好に行われている
ことが解る。このようにして、水位の変化の確認により
排水動作が良好に行われていると認識されると、カバー
材(18)を断熱層(16b)の貫通孔(16c) に装着し、試運転
動作が終了する。
【0028】このように、本形態によればドレンパン
(5) のドレン水貯留部(16)の一部を透明にし、しかも、
その透明部分を上方に膨出させたことで水位の変化を容
易に視認できるようにしたために、従来のように、作業
者が天井裏空間に入り込んだり、天井を開放した状態で
試運転を行ったりすることなく、また、作業者がケーシ
ング内の空気流通路内に頭を入れたりすることもなく、
室内側から容易に排水動作を確認することができ、この
排水確認作業の簡略化を図ることができる。
【0029】尚、本実施の形態では、天井埋込型空気調
和装置に、本発明を適用した場合について説明したが、
本発明は、これに限らず、天井吊下型や壁掛型等の種々
の空気調和装置に対して適用可能である。
【0030】また、ドレン水貯留部(16)を透明な材質で
形成したが、水位の変化が視認可能であれば半透明の材
質であってもよい。また、膨出部(16d) の形状も半球面
状に限らず、円錐形、円錐台形、四角錐形や円筒形など
水位の変化を下側から視認可能であれば種々の形状が採
用可能である。特に、この形状は、膨出部(16d) の側面
部分を鉛直面に対して傾斜させることで水面変化を容易
に認識することができるように、上方に向うにしたがっ
て水平方向の断面積が次第に小さくなる形状とすること
が好ましい。
【0031】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明によれ
ば以下に述べるような効果が発揮される。請求項1記載
の発明によれば、ドレンパンの底部に、透明若しくは半
透明で且つ上方へ膨出され、側面部分で、ドレンパン内
での水面変化を下側から確認可能とする膨出部を形成し
たために、排水確認動作の際に、ドレンポンプの駆動に
伴うドレンパン内での水面の下降を膨出部の側面部分を
室内側から視認することによって容易に確認でき、従来
のように、作業者が天井裏空間に入り込んだり、天井を
開放した状態で試運転を行ったりすることなく、また、
作業者がケーシング内の空気流通路内に頭を入れたりす
ることもなく、室内側から容易に排水動作を確認するこ
とができ、この排水確認作業の簡略化及び正確な認識性
の確保を図ることができる。
【0032】請求項2記載の発明によれば、ドレンポン
プを、ドレンパンの一部を構成するドレン水貯留部に貯
留されたドレン水をケーシング外へ排出するようにし、
膨出部をドレン水貯留部の底部に形成することで、ドレ
ンポンプが直接ドレン水を汲み上げる部分に膨出部を形
成したために、ドレン水の排水動作をより正確に視認す
ることができ、ドレン排水確認構造の実用性を高めるこ
とができる。
【0033】請求項3記載の発明によれば、膨出部を、
上方に向うにしたがって水平方向の断面積が次第に小さ
くなる形状で成すことで、ドレンパン内で水面が変化す
ると、傾斜した側面部分において水層と気層との境界線
が移動するようにしたために、水面変化を容易に認識す
ることができ、この排水確認作業の簡略化及び正確な認
識性の確保を更に向上することができる。
【0034】請求項4記載の発明によれば、膨出部を、
透視層の一部分を上方に略半球面状に膨出して成し、断
熱層における膨出部に対応した位置に、上下方向に貫通
する貫通孔を形成したために、断熱層によりドレンパン
からの冷気の放出を阻止しながら、透視層による水面の
変化が容易に認識でき、ドレンパンとして要求される機
能を維持しながら排水動作の認識性の向上を図ることが
できる。
【0035】請求項5記載の発明によれば、断熱層の貫
通孔に、該貫通孔の形状に合致した断熱性を有するカバ
ー材を着脱自在に設けたために、空気調和装置の運転時
にカバー材を貫通孔に装着することで、膨出部を室内空
間から断熱でき、ドレンパンからの冷気の放出が阻止で
き、また、この膨出部の下面に結露が発生することも回
避できるので、空気調和装置としての信頼性の向上を図
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る天井埋込型空気調和
装置の斜視図である。
【図2】空気調和装置を室内側から見た図である。
【図3】図2におけるIII-III 線に沿った断面図であ
る。
【図4】ドレン水貯留部周辺の空気調和装置の内部構造
を示す断面図である。
【図5】ドレンパンの平面図である。
【図6】図5のVI-VI 線に沿った断面図である。
【図7】図5のVII-VII 線に沿った断面図である。
【図8】図5のVIII-VIII 線に沿った断面図である。
【図9】カバー材を取外した状態を示す空気調和装置の
斜視図である。
【符号の説明】
(1) 天井埋込型空気調和装置 (2) 本体ケーシング (4) 熱交換器 (5) ドレンパン (6) 化粧パネル (6b) 空気吸込口 (6d) 空気吹出口 (15) ドレン水受け部 (16) ドレン水貯留部 (16a) 樹脂製シート(防水層,透視層) (16b) 断熱層 (16c) 貫通孔 (16d) 膨出部 (17) ドレンポンプ (18) カバー材 (A) 空気流通路

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ケーシング(2,6) に形成された吸込口(6
    b)及び吹出口(6d)に亘る空気通路(A) と、 該空気通路(A) に配設され、空気を温度調整する熱交換
    器(4) と、 該熱交換器(4) において発生したドレン水を回収するド
    レンパン(5) と、 該ドレンパン(5) に回収されたドレン水をケーシング
    (2,6) 外へ排出するドレンポンプ(17)とを備えた空気調
    和装置において、 上記ドレンパン(5) の底部には、透明若しくは半透明で
    且つ上方へ膨出され、側面部分で、ドレンパン(5) 内で
    の水面変化を下側から確認可能とする膨出部(16d) が形
    成されていることを特徴とする空気調和装置のドレン排
    水確認構造。
  2. 【請求項2】 ドレンパン(5) は、熱交換器(4) の下側
    に配置され該熱交換器(4) で発生して流下するドレン水
    を受けるドレン水受け部(15)と、該ドレン水受け部(15)
    で受けたドレン水を回収して貯留する容器状のドレン水
    貯留部(16)とを備えており、 ドレンポンプ(17)は、ドレン水貯留部(16)に貯留された
    ドレン水をケーシング(2,6) 外へ排出するようになって
    おり、 膨出部(16d) はドレン水貯留部(16)の底部に形成されて
    いることを特徴とする請求項1記載の空気調和装置のド
    レン排水確認構造。
  3. 【請求項3】 膨出部(16d) は、上方に向うにしたがっ
    て水平方向の断面積が次第に小さくなる形状で成ってい
    ることを特徴とする請求項1または2記載の空気調和装
    置のドレン排水確認構造。
  4. 【請求項4】 ドレンパン(5) のドレン水貯留部(16)
    は、不透明の断熱層(16b) と、該断熱層(16b) の内面に
    重ね合された透明若しくは半透明の透視層(16a) との2
    層構造でなっており、 上記膨出部(16d) は、透視層(16a) の一部分が上方に略
    半球面状に膨出されて成り、 上記断熱層(16b) における膨出部(16d) に対応した位置
    には、上下方向に貫通する貫通孔(16c) が形成されてい
    ることを特徴とする請求項2または3記載の空気調和装
    置のドレン排水確認構造。
  5. 【請求項5】 断熱層(16b) の貫通孔(16c) には、該貫
    通孔(16c) の形状に合致した断熱性を有するカバー材(1
    8)が着脱自在に設けられていることを特徴とする請求項
    4記載の空気調和装置のドレン排水確認構造。
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