JPH0953806A - 熱媒体による低圧蒸気加熱装置 - Google Patents
熱媒体による低圧蒸気加熱装置Info
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- JPH0953806A JPH0953806A JP22732695A JP22732695A JPH0953806A JP H0953806 A JPH0953806 A JP H0953806A JP 22732695 A JP22732695 A JP 22732695A JP 22732695 A JP22732695 A JP 22732695A JP H0953806 A JPH0953806 A JP H0953806A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 熱媒体の加熱蒸気温度を速やかに変更するこ
とのできる、熱媒体による低圧蒸気加熱装置を得るこ
と。 【構成】 熱媒体用ボイラ―1を、圧力調整弁8と気液
分離器9とを介して、反応釜2のジャケット部6と接続
する。ジャケット部6を管路16を介して真空ポンプ7
のエゼクタ―20と接続する。真空ポンプ7は、エゼク
タ―20と熱交換タンク21と循環ポンプ22とそれら
の接続管路23とで構成する。熱交換タンク21の外周
に気化冷却室40を形成する。気化冷却室40に、冷却
液供給管路31と、スチ―ムエゼクタ―34を接続す
る。
とのできる、熱媒体による低圧蒸気加熱装置を得るこ
と。 【構成】 熱媒体用ボイラ―1を、圧力調整弁8と気液
分離器9とを介して、反応釜2のジャケット部6と接続
する。ジャケット部6を管路16を介して真空ポンプ7
のエゼクタ―20と接続する。真空ポンプ7は、エゼク
タ―20と熱交換タンク21と循環ポンプ22とそれら
の接続管路23とで構成する。熱交換タンク21の外周
に気化冷却室40を形成する。気化冷却室40に、冷却
液供給管路31と、スチ―ムエゼクタ―34を接続す
る。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、熱媒体の蒸気によって
被加熱物を加熱するものに関し、石油化学工業や合成繊
維工業、あるいは、合成樹脂工業等の各種加熱工程に使
用される熱媒体による蒸気加熱装置に関する。
被加熱物を加熱するものに関し、石油化学工業や合成繊
維工業、あるいは、合成樹脂工業等の各種加熱工程に使
用される熱媒体による蒸気加熱装置に関する。
【0002】
【従来技術】従来の熱媒体による蒸気加熱装置の例とし
ては、例えば図2に示すようなものが用いられていた。
これは、熱媒体の蒸発器としての熱媒体用ボイラ―1で
発生させた熱媒体蒸気を、熱交換器の一種である反応釜
2に供給して反応釜2内の被加熱物を加熱し、加熱によ
り凝縮した熱媒体蒸気の凝縮液をタンク3に流下させ、
循環ポンプ4でボイラ―1へ回収するものである。
ては、例えば図2に示すようなものが用いられていた。
これは、熱媒体の蒸発器としての熱媒体用ボイラ―1で
発生させた熱媒体蒸気を、熱交換器の一種である反応釜
2に供給して反応釜2内の被加熱物を加熱し、加熱によ
り凝縮した熱媒体蒸気の凝縮液をタンク3に流下させ、
循環ポンプ4でボイラ―1へ回収するものである。
【0003】熱媒体は様々な種類のものが市販され用い
られているが、通常の水を沸騰させた水蒸気よりも、圧
力が低くて温度が高いものが一般的であり、加熱装置を
高耐圧力設計とすることなく、比較的高温で加熱するこ
とができるものであり、各種の加熱工程で多用されてい
る。
られているが、通常の水を沸騰させた水蒸気よりも、圧
力が低くて温度が高いものが一般的であり、加熱装置を
高耐圧力設計とすることなく、比較的高温で加熱するこ
とができるものであり、各種の加熱工程で多用されてい
る。
【0004】
【本発明が解決しようとする課題】上記従来の熱媒体に
よる蒸気加熱装置を用いた場合、加熱温度を速やかに変
更することができない問題があった。特に熱媒体蒸気の
加熱温度を低下させる場合に速やかに変更することがで
きなかった。これは、熱媒体蒸気の温度を変更するには
その蒸気圧力を変更しなければならないのであるが、蒸
発器やボイラ―での発生蒸気圧力や、あるいは各種弁に
よる調節では速やかに蒸気圧力を変更することができな
いためである。更に、加熱温度を低下させるためには蒸
気圧力を低下させる必要があるが、上記従来のもので
は、この蒸気圧力の低下は被加熱物に熱を奪われて加熱
蒸気が凝縮するのを待たなければならず、一層速やかに
加熱温度を変更することができないのである。
よる蒸気加熱装置を用いた場合、加熱温度を速やかに変
更することができない問題があった。特に熱媒体蒸気の
加熱温度を低下させる場合に速やかに変更することがで
きなかった。これは、熱媒体蒸気の温度を変更するには
その蒸気圧力を変更しなければならないのであるが、蒸
発器やボイラ―での発生蒸気圧力や、あるいは各種弁に
よる調節では速やかに蒸気圧力を変更することができな
いためである。更に、加熱温度を低下させるためには蒸
気圧力を低下させる必要があるが、上記従来のもので
は、この蒸気圧力の低下は被加熱物に熱を奪われて加熱
蒸気が凝縮するのを待たなければならず、一層速やかに
加熱温度を変更することができないのである。
【0005】従って本発明の技術的課題は、熱媒体の蒸
気加熱において、その蒸気加熱温度を速やかに変更する
ことのできる、熱媒体による低圧蒸気加熱装置を得るこ
とである。
気加熱において、その蒸気加熱温度を速やかに変更する
ことのできる、熱媒体による低圧蒸気加熱装置を得るこ
とである。
【0006】
【課題を解決する為の手段】上記の技術的課題を解決す
るために講じた本発明の技術的手段は、熱交換器の一次
側に熱媒体の蒸気供給管を接続し、熱交換器で凝縮した
熱媒体を蒸発器等の回収先に回収するものにおいて、熱
交換器の二次側にエゼクタ―と熱交換タンクと循環ポン
プとから成る真空ポンプを連設し、当該熱交換タンクの
外周に気化冷却室を形成して、当該気化冷却室に冷却液
供給管路を接続すると共に、気化冷却室を減圧吸引手段
と接続したものである。
るために講じた本発明の技術的手段は、熱交換器の一次
側に熱媒体の蒸気供給管を接続し、熱交換器で凝縮した
熱媒体を蒸発器等の回収先に回収するものにおいて、熱
交換器の二次側にエゼクタ―と熱交換タンクと循環ポン
プとから成る真空ポンプを連設し、当該熱交換タンクの
外周に気化冷却室を形成して、当該気化冷却室に冷却液
供給管路を接続すると共に、気化冷却室を減圧吸引手段
と接続したものである。
【0007】
【作用】熱交換器の二次側にエゼクタ―と熱交換タンク
と循環ポンプとから成る真空ポンプを連設して、熱交換
タンクの外周に気化冷却室を形成したことにより、熱媒
体の蒸気加熱温度を変更する場合には、真空ポンプの真
空度、すなわち、気化冷却室での気化量の度合を調節す
ることによって速やかに蒸気圧力を変更し、蒸気温度も
速やかに変更することができる。気化冷却室での気化量
を多くして熱交換タンク内の熱媒体の液温を低下させる
ことにより、エゼクタ―部の吸引力を増して真空ポンプ
の吸引量を多くすることができ、より速やかに加熱蒸気
圧力を低下させることができ、蒸気加熱温度も同時に低
下させることができる。一方、気化冷却室の気化量を少
なくして熱交換タンク内の液温を低下させなければ真空
ポンプの吸引量を少なくするかほとんど無くして、蒸気
圧力の回復を計り、蒸気加熱温度を上昇させることがで
きる。
と循環ポンプとから成る真空ポンプを連設して、熱交換
タンクの外周に気化冷却室を形成したことにより、熱媒
体の蒸気加熱温度を変更する場合には、真空ポンプの真
空度、すなわち、気化冷却室での気化量の度合を調節す
ることによって速やかに蒸気圧力を変更し、蒸気温度も
速やかに変更することができる。気化冷却室での気化量
を多くして熱交換タンク内の熱媒体の液温を低下させる
ことにより、エゼクタ―部の吸引力を増して真空ポンプ
の吸引量を多くすることができ、より速やかに加熱蒸気
圧力を低下させることができ、蒸気加熱温度も同時に低
下させることができる。一方、気化冷却室の気化量を少
なくして熱交換タンク内の液温を低下させなければ真空
ポンプの吸引量を少なくするかほとんど無くして、蒸気
圧力の回復を計り、蒸気加熱温度を上昇させることがで
きる。
【0008】
【実施例】上記の技術的手段の具体例を示す実施例を説
明する(図1参照)。本実施例においては熱交換器とし
て反応釜2を用いた例を示し、図2の従来技術と同一部
材には同一符号を付す。
明する(図1参照)。本実施例においては熱交換器とし
て反応釜2を用いた例を示し、図2の従来技術と同一部
材には同一符号を付す。
【0009】蒸発器としての熱媒体用ボイラ―1を反応
釜2のジャケット部6と接続すると共に、ジャケット部
6の下部を真空ポンプ7と連設し、真空ポンプ7をタン
ク3と循環ポンプ4を介して熱媒体用ボイラ―1と接続
して、熱媒体による低圧蒸気加熱装置を構成する。
釜2のジャケット部6と接続すると共に、ジャケット部
6の下部を真空ポンプ7と連設し、真空ポンプ7をタン
ク3と循環ポンプ4を介して熱媒体用ボイラ―1と接続
して、熱媒体による低圧蒸気加熱装置を構成する。
【0010】熱媒体用ボイラ―1と反応釜2を、圧力調
整弁8と気液分離器9と圧力センサ―10を介した加熱
用蒸気供給管11で接続する。圧力調整弁8は、圧力セ
ンサ―10で検出した加熱用蒸気供給管11内の蒸気圧
力を所定値に調整するものであり、気液分離器9は加熱
用蒸気供給管11内の熱媒体の蒸気と液体を分離し、分
離した蒸気だけを反応釜2のジャケット部6へ供給し、
液体をその下部に設けたスチ―ムトラップ12から排出
するものである。気液分離器9としては、衝突式や遠心
式やフィルタ―式等のものを用いることができる。
整弁8と気液分離器9と圧力センサ―10を介した加熱
用蒸気供給管11で接続する。圧力調整弁8は、圧力セ
ンサ―10で検出した加熱用蒸気供給管11内の蒸気圧
力を所定値に調整するものであり、気液分離器9は加熱
用蒸気供給管11内の熱媒体の蒸気と液体を分離し、分
離した蒸気だけを反応釜2のジャケット部6へ供給し、
液体をその下部に設けたスチ―ムトラップ12から排出
するものである。気液分離器9としては、衝突式や遠心
式やフィルタ―式等のものを用いることができる。
【0011】反応釜2の外周に配置したジャケット部6
の下部接続口13を、スチ―ムトラップ14とバイパス
バルブ15を並行に設けた管路16で、真空ポンプ7の
エゼクタ―20と接続する。また、気液分離器9のスチ
―ムトラップ12の出口を、管路17を介してエゼクタ
―20と接続する。
の下部接続口13を、スチ―ムトラップ14とバイパス
バルブ15を並行に設けた管路16で、真空ポンプ7の
エゼクタ―20と接続する。また、気液分離器9のスチ
―ムトラップ12の出口を、管路17を介してエゼクタ
―20と接続する。
【0012】真空ポンプ7は、エゼクタ―20と熱交換
タンク21と循環ポンプ22、及び、接続管路23とで
構成し、エゼクタ―20は、ノズル部25とディフュ―
ザ部26で形成する。
タンク21と循環ポンプ22、及び、接続管路23とで
構成し、エゼクタ―20は、ノズル部25とディフュ―
ザ部26で形成する。
【0013】熱交換タンク21の外周に底部を除く面を
覆う気化冷却室40を形成する。気化冷却室40の上部
に冷却液噴射ノズル41,42を介して冷却液供給管路
31を接続すると共に、下部には冷却液だけを排出する
スチ―ムトラップ43を接続する。気化冷却室の上部に
管路36を介して減圧吸引手段としてのスチ―ムエゼク
タ―34の吸引室と接続する。スチ―ムエゼクタ―34
は、その入口側に管路37と調節弁39を介して図示し
ない別途の蒸気源と接続し、出口側は管路38により別
途の蒸気使用箇所と接続する。
覆う気化冷却室40を形成する。気化冷却室40の上部
に冷却液噴射ノズル41,42を介して冷却液供給管路
31を接続すると共に、下部には冷却液だけを排出する
スチ―ムトラップ43を接続する。気化冷却室の上部に
管路36を介して減圧吸引手段としてのスチ―ムエゼク
タ―34の吸引室と接続する。スチ―ムエゼクタ―34
は、その入口側に管路37と調節弁39を介して図示し
ない別途の蒸気源と接続し、出口側は管路38により別
途の蒸気使用箇所と接続する。
【0014】熱交換タン21には、内部に溜った熱媒体
27をスチ―ムエゼクタ―34による気化冷却とは別個
に冷却するための冷却管28を調節弁29を介して取り
付けると共に、下部には熱媒体27の流体温度を検出す
るための温度センサ―30を取り付け、図示はしていな
いが温度センサ―30と調節弁29,39を温度コント
ロ―ラ―を介して接続して、熱媒体27の温度を所定値
に維持できるようにする。尚、熱交換タンク21と接続
した管路45は、熱媒体27を補給する熱媒体補給管路
である。
27をスチ―ムエゼクタ―34による気化冷却とは別個
に冷却するための冷却管28を調節弁29を介して取り
付けると共に、下部には熱媒体27の流体温度を検出す
るための温度センサ―30を取り付け、図示はしていな
いが温度センサ―30と調節弁29,39を温度コント
ロ―ラ―を介して接続して、熱媒体27の温度を所定値
に維持できるようにする。尚、熱交換タンク21と接続
した管路45は、熱媒体27を補給する熱媒体補給管路
である。
【0015】真空ポンプ7は、循環ポンプ22で熱交換
タンク21内の熱媒体27をエゼクタ―20中に循環さ
せて、エゼクタ―20のノズル部25で熱媒体27の温
度に対応した吸引力を発生し、反応釜2のジャケット部
6から熱媒体を吸引すると共に、ジャケット部6内を所
定の圧力状態に維持するものである。熱媒体27の液温
は、気化冷却室40での冷却液の気化量を多くして低く
することができ、また、冷却管28からの別途の冷却流
体を増やすことによっても液温を低くすることができる
ものである。
タンク21内の熱媒体27をエゼクタ―20中に循環さ
せて、エゼクタ―20のノズル部25で熱媒体27の温
度に対応した吸引力を発生し、反応釜2のジャケット部
6から熱媒体を吸引すると共に、ジャケット部6内を所
定の圧力状態に維持するものである。熱媒体27の液温
は、気化冷却室40での冷却液の気化量を多くして低く
することができ、また、冷却管28からの別途の冷却流
体を増やすことによっても液温を低くすることができる
ものである。
【0016】真空ポンプ7の接続管路23の一部を分岐
して管路32を接続し、循環熱媒体の一部が管路33か
らタンク3へ供給されるようにすると共に、更に管路3
5を接続して循環熱媒体の一部を加熱用蒸気供給管11
中で気液分離器9の一次側に注入する。管路35によ
り、圧力調整弁8で圧力調整された熱媒体蒸気が過熱蒸
気となった場合でも、循環熱媒体の一部を注入して気液
分離部9で熱交換させることにより、飽和温度蒸気とす
ることができるものである。
して管路32を接続し、循環熱媒体の一部が管路33か
らタンク3へ供給されるようにすると共に、更に管路3
5を接続して循環熱媒体の一部を加熱用蒸気供給管11
中で気液分離器9の一次側に注入する。管路35によ
り、圧力調整弁8で圧力調整された熱媒体蒸気が過熱蒸
気となった場合でも、循環熱媒体の一部を注入して気液
分離部9で熱交換させることにより、飽和温度蒸気とす
ることができるものである。
【0017】次に作用を説明する。熱媒体用ボイラ―1
で発生した熱媒体蒸気は、圧力調整弁8を経て圧力調整
されて反応釜2のジャケット部6に供給される。ジャケ
ット部6内は、真空ポンプ7のエゼクタ―20の吸引力
により予め所定の低圧状態となっており、ジャケット部
6に供給された熱媒体蒸気は、所定の圧力すなわち蒸気
温度となって反応釜2内の被加熱物を加熱する。加熱し
て熱を奪われた熱媒体蒸気は凝縮して液体となり、スチ
―ムトラップ14を経てエゼクタ―20に吸引され、熱
交換タンク21に至る。
で発生した熱媒体蒸気は、圧力調整弁8を経て圧力調整
されて反応釜2のジャケット部6に供給される。ジャケ
ット部6内は、真空ポンプ7のエゼクタ―20の吸引力
により予め所定の低圧状態となっており、ジャケット部
6に供給された熱媒体蒸気は、所定の圧力すなわち蒸気
温度となって反応釜2内の被加熱物を加熱する。加熱し
て熱を奪われた熱媒体蒸気は凝縮して液体となり、スチ
―ムトラップ14を経てエゼクタ―20に吸引され、熱
交換タンク21に至る。
【0018】熱交換タンク21の外周に形成した気化冷
却室40へ冷却液を供給すると共に、減圧吸引手段とし
てのスチ―ムエゼクタ―34で吸引することにより、冷
却液の気化潜熱により熱交換タンク21ひいては熱媒体
27は冷却される。熱媒体27を冷却して気化した蒸気
はスチ―ムエゼクタ―34に吸引され、気化しきれなか
った冷却液はスチ―ムトラップ43を通って外部に排出
される。
却室40へ冷却液を供給すると共に、減圧吸引手段とし
てのスチ―ムエゼクタ―34で吸引することにより、冷
却液の気化潜熱により熱交換タンク21ひいては熱媒体
27は冷却される。熱媒体27を冷却して気化した蒸気
はスチ―ムエゼクタ―34に吸引され、気化しきれなか
った冷却液はスチ―ムトラップ43を通って外部に排出
される。
【0019】熱交換タンク21内の熱媒体27は、気化
冷却室40で所定温度まで冷却され、または、冷却管2
8で所定温度まで冷却されて循環ポンプ22でエゼクタ
―20へ供給され、再度反応釜2のジャケット部6内の
熱媒体を吸引する。エゼクタ―20で生じる吸引力は、
エゼクタ―20内を通過する流体の温度によって決まる
ために、熱交換タンク21内の熱媒体27の液温を適宜
調節することにより、エゼクタ―20の吸引力すなわち
減圧度合を制御することができる。エゼクタ―20の吸
引力を制御することにより、ジャケット部6内の圧力状
態を制御することができ、大気圧以下の負圧状態から、
大気圧以上の正圧状態までジャケット部6内の圧力を制
御することができる。
冷却室40で所定温度まで冷却され、または、冷却管2
8で所定温度まで冷却されて循環ポンプ22でエゼクタ
―20へ供給され、再度反応釜2のジャケット部6内の
熱媒体を吸引する。エゼクタ―20で生じる吸引力は、
エゼクタ―20内を通過する流体の温度によって決まる
ために、熱交換タンク21内の熱媒体27の液温を適宜
調節することにより、エゼクタ―20の吸引力すなわち
減圧度合を制御することができる。エゼクタ―20の吸
引力を制御することにより、ジャケット部6内の圧力状
態を制御することができ、大気圧以下の負圧状態から、
大気圧以上の正圧状態までジャケット部6内の圧力を制
御することができる。
【0020】熱媒体として例えば商品名でダウサムなる
ものを用いた場合、蒸気圧力を絶対圧で0.3キロとす
るとその蒸気温度は約210度Cとなり、1.1キロと
すると約260度Cとすることができ、蒸気圧力を制御
することによって、蒸気温度を制御することができるの
である。
ものを用いた場合、蒸気圧力を絶対圧で0.3キロとす
るとその蒸気温度は約210度Cとなり、1.1キロと
すると約260度Cとすることができ、蒸気圧力を制御
することによって、蒸気温度を制御することができるの
である。
【0021】本実施例において、ジャケット部6での加
熱温度を変更する場合は、エゼクタ―20の吸引力を通
過する熱媒体の液温を調節することにより変更すること
によって、速やかに実施することができる。
熱温度を変更する場合は、エゼクタ―20の吸引力を通
過する熱媒体の液温を調節することにより変更すること
によって、速やかに実施することができる。
【0022】本実施例においては、熱交換器として反応
釜2を用いた例を示したが、その他の熱交換器、例えば
合成繊維や合成樹脂、あるいは、食料品や医療品等の熱
交換器としても用いることができるものである。
釜2を用いた例を示したが、その他の熱交換器、例えば
合成繊維や合成樹脂、あるいは、食料品や医療品等の熱
交換器としても用いることができるものである。
【0023】
【発明の効果】上記のように本発明によれば、熱交換タ
ンクの外周に形成した気化冷却室での気化量を調節して
熱媒体の液温を制御することにより、真空ポンプのエゼ
クタ―部の真空度を調整して、熱媒体の加熱蒸気圧力す
なわち加熱蒸気温度を速やかに変更することのできる、
熱媒体による低圧蒸気加熱装置を得ることができる。
ンクの外周に形成した気化冷却室での気化量を調節して
熱媒体の液温を制御することにより、真空ポンプのエゼ
クタ―部の真空度を調整して、熱媒体の加熱蒸気圧力す
なわち加熱蒸気温度を速やかに変更することのできる、
熱媒体による低圧蒸気加熱装置を得ることができる。
【図1】本発明の熱媒体による低圧蒸気加熱装置の実施
例を示す構成図である。
例を示す構成図である。
【図2】従来の熱媒体による蒸気加熱装置を示す構成図
である。
である。
1 熱媒体用ボイラ― 2 反応釜 6 ジャケット部 7 真空ポンプ 8 圧力調整弁 9 気液分離器 14 スチ―ムトラップ 20 エゼクタ― 21 熱交換タンク 22 循環ポンプ 31 冷却液供給管路 34 スチ―ムエゼクタ― 40 気化冷却室 41,42 冷却液噴射ノズル
Claims (1)
- 【請求項1】 熱交換器の一次側に熱媒体の蒸気供給管
を接続し、熱交換器で凝縮した熱媒体を蒸発器等の回収
先に回収するものにおいて、熱交換器の二次側にエゼク
タ―と熱交換タンクと循環ポンプとから成る真空ポンプ
を連設し、当該熱交換タンクの外周に気化冷却室を形成
して、当該気化冷却室に冷却液供給管路を接続すると共
に、気化冷却室を減圧吸引手段と接続したことを特徴と
する熱媒体による低圧蒸気加熱装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22732695A JPH0953806A (ja) | 1995-08-11 | 1995-08-11 | 熱媒体による低圧蒸気加熱装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22732695A JPH0953806A (ja) | 1995-08-11 | 1995-08-11 | 熱媒体による低圧蒸気加熱装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0953806A true JPH0953806A (ja) | 1997-02-25 |
Family
ID=16859063
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP22732695A Pending JPH0953806A (ja) | 1995-08-11 | 1995-08-11 | 熱媒体による低圧蒸気加熱装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0953806A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006349248A (ja) * | 2005-06-15 | 2006-12-28 | Tlv Co Ltd | 加熱冷却装置 |
-
1995
- 1995-08-11 JP JP22732695A patent/JPH0953806A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006349248A (ja) * | 2005-06-15 | 2006-12-28 | Tlv Co Ltd | 加熱冷却装置 |
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