JPH0953603A - 駆動装置 - Google Patents

駆動装置

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JPH0953603A
JPH0953603A JP22578895A JP22578895A JPH0953603A JP H0953603 A JPH0953603 A JP H0953603A JP 22578895 A JP22578895 A JP 22578895A JP 22578895 A JP22578895 A JP 22578895A JP H0953603 A JPH0953603 A JP H0953603A
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幸蔵 山口
Yoshinori Miyaishi
善則 宮石
Koichi Hatanaka
孝一 畑中
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Equos Research Co Ltd
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Equos Research Co Ltd
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  • Arrangement Of Transmissions (AREA)
  • Hybrid Electric Vehicles (AREA)
  • Fluid-Pressure Circuits (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】摩擦係合装置がライン圧による作動をしていな
い時に、圧油を他の油路へ供給し、オイルポンプの動力
損失を抑制する。 【解決手段】エンジン11と、発電機16と、出力軸1
4とをプラネタリギヤユニット13を介して連結し、発
電機16のロータ21を固定するブレーキ28を設け、
このブレーキ28を駆動させる圧油を第1の油路を介し
て供給する油圧回路において、ブレーキ28にライン圧
が作用しない時には、切換バルブ52によって、ライン
圧が作用している時に供給されていた圧油を、第1の油
路に設けられている調圧バルブ53を経ずして第2の油
路Bにより潤滑系油路Gまたは冷却系油路Hへ送る。こ
れにより油圧ポンプ51の動力損失が抑制される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、駆動装置にかか
り、詳しくは駆動装置内に配設された摩擦係合装置に作
用する油圧を制御する油圧回路を備えた駆動装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来、エンジンとモータとを併用した駆
動装置を有するハイブリッド型車両が提供されている。
この種のハイブリッド型車両は各種提供されており、例
えば、エンジンを駆動することによって発生させられた
回転を発電機に伝達して発電機を駆動し、該発電機によ
って得られた電力を直流電流に変換してバッテリに送っ
て充電し、さらに該バッテリの電力を交流電流に交換し
て駆動モータを駆動するようにしたシリーズ(直列)式
のハイブリッド車両や、エンジンと駆動モータの駆動力
を同時に、または選択的に出力軸に伝達して車両を走行
させ、主として駆動モータの出力を制御して増減速を行
うパラレル(並列)式のハイブリッド車両などがある。
【0003】パラレル式ハイブリッド車両には、エンジ
ンとモータの間にクラッチを設け、クラッチを係合し
て、エンジンとモータの双方の出力を駆動輪に伝達し、
クラッチを開放することによって、モータの出力のみを
駆動輪に伝達する方式と、エンジンの出力を差動歯車装
置を介して出力し、差動歯車装置を構成する歯車要素を
ブレーキで固定することによって、エンジンからの出力
を調節する方式のものなどが提案されている。上記によ
うなハイブリッド車両には、変速装置やデファレンシャ
ル装置を潤滑する潤滑油を供給する潤滑油路、発電機や
モータを冷却する冷却油を供給する冷却油路、上記クラ
ッチやブレーキに作動圧油を供給する油路などを有する
油圧回路が搭載されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の油圧装置に
おいては、装置の小型化や軽量化を図るために、単一の
油圧ポンプで各油路へ油圧を供給している。そして油圧
ポンプの吐出圧は、十分な量の潤滑油や冷却油が各部に
供給され、かつ、クラッチやブレーキに対しては、これ
らを確実に作動させるためのライン圧が得られるよう
に、十分高い値に設定されている。しかし、従来、上記
クラッチなどのような摩擦係合装置に対して加えられる
ライン圧は、調圧バルブによって調整され、摩擦係合装
置の状態、即ち、摩擦係合装置が係合状態であるか、解
放状態であるかにかかわらず、常時一定に維持されてい
る。
【0005】ところが、実際にライン圧によって摩擦係
合装置が動作するのは、係合状態と解放状態の内の一方
の場合(例えば、係合状態)であって、ライン圧によっ
て作動していない時(例えば、解放状態)には必要なラ
イン圧値を維持する必要はない。つまり、従来では、上
記のように例えば解放状態の時には、実際には必要のな
いライン圧値を維持するために油圧ポンプを駆動させな
ければならず、油圧ポンプの動力損失が生じていた。本
発明の目的は、摩擦係合装置がライン圧によって作動し
ていない場合には、圧油源から供給される圧油を他の油
路へ供給し、油圧ポンプの動力損失を低減することので
きる油圧回路を備えた駆動装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】このような目的は、以下
の本発明により達成される。
【0007】(1) 摩擦係合装置を備えた駆動装置に
おいて、オイルポンプと、前記摩擦係合装置へ圧油を供
給する第1の油路と、前記第1の油路よりも低圧の圧油
の供給路となる第2の油路と、前記第1の油路に接続さ
れ、前記摩擦係合装置に調圧された圧油を供給する調圧
バルブと、切換信号に応じて、前記オイルポンプの吐出
油路に対して第1の油路または第2の油路を選択的に連
通する切換バルブとを有することを特徴とする駆動装
置。
【0008】(2) 発電機と、出力軸と連結された電
気モータと、エンジンと、前記発電機と連結された第1
の歯車要素と、前記電気モータと連結された第2の歯車
要素と、前記エンジンと連結された第3の歯車要素とを
備えた差動歯車装置とを有し、前記摩擦係合装置は、前
記第1の歯車要素の回転軸をケースに係止する上記
(1)に記載の駆動装置。
【0009】(3) 電気モータと、該電気モータのモ
ータ出力軸に連結された第1の歯車要素と、出力ギヤに
連結された第2の歯車要素と、第3の歯車要素とを備え
た差動歯車要素とを有し、前記摩擦係合要素は、前記差
動歯車装置の少なくとも一方の歯車要素を他方の歯車要
素に連結し、またはケースに係止する上記(1)に記載
の駆動装置。
【0010】(4) 前記摩擦係合装置は、前記第3の
歯車要素の回転軸をケースに係止するブレーキと、前記
第3の歯車要素と第2の歯車要素間に設けられたクラッ
チの少なくとも1つを有する上記(3)に記載の駆動装
置。
【0011】
【作用】摩擦係合装置がクラッチである場合には、駆動
装置内に配置されている摩擦係合装置が係合状態である
時には、動力が伝達され、解放状態にある時には動力の
伝達は切られる。また、ブレーキである場合には、係合
状態であるときには、駆動装置内の回転要素が制動(固
定)され、解放状態である場合には、制動(固定)が解
除される。
【0012】摩擦係合装置は、油圧回路に接続され、油
圧回路において加えられるライン圧によって作動する。
第1の状態では、圧油源から供給される圧油は、切換バ
ルブを介して第1の油路へ導かれ、第1の油路における
調圧バルブによって、必要な値のライン圧に調整され、
摩擦係合装置へ供給される。圧油の供給によって、摩擦
係合装置が作動し、係合状態または解放状態となる。
【0013】切換バルブを切り換えて、第2の状態とす
ると、第1の油路への圧油の供給は遮断され、第1の油
路へ供給されていた圧油は、第2の油路へ供給される。
この時、圧油源から供給される圧油は、第2の油路を経
て潤滑油または冷却油として駆動装置の各部へ送られる
こととなり、調圧バルブを経由しない。つまり、摩擦係
合装置が、圧油の供給により作動している状態では、必
要なライン圧に維持され、摩擦係合装置へ圧油を供給し
ていない状態では、ライン圧を発生させる必要がなくな
るため、圧油源に対する抵抗が減り、第2の油路は第1
の油路よりも低圧の圧油の供給路となり、圧油源の動力
損失を低減することができる。
【0014】上記駆動装置の動力源を、例えばエンジン
と電気モータで構成した場合には、エンジンの発生する
エンジントルクと、電気モータの発生するモータトルク
とが、駆動出力系へ伝達される。摩擦係合装置がクラッ
チの場合で、該クラッチをエンジンの出力軸と、電気モ
ータの出力軸の間に介設した構成とした時には、摩擦係
合装置が、係合状態にあると、エンジントルクとモータ
トルクとが同時に駆動出力系へ伝達され、解放状態にあ
ると、モータトルクが駆動出力系へ出力される。ここ
で、ライン圧によってクラッチが係合状態となる場合に
は、切換バルブは第1の状態となっており、解放状態と
なる場合には、切換バルブは第2の状態となっている。
この第2の状態では、クラッチにはライン圧は加わら
ず、クラッチに供給されていた圧油は、潤滑油または冷
却油として駆動装置内に供給される。
【0015】エンジンを動力源とし、駆動出力系が、差
動歯車装置を介してエンジン出力の一部を発電機へ、残
りを出力軸へ伝達する構成を有する場合において、摩擦
係合装置を発電機の回転を制動するブレーキとすると、
ブレーキが係合状態にあるとき、発電機の回転が止めら
れ、解放状態にあるとき発電機は回転可能となる。例え
ば、ライン圧によってブレーキが係合状態となる場合に
は、切換バルブは第1の状態に切換られており、発電機
の回転は止められる。切換バルブが第2の状態にある時
には、ブレーキにはライン圧は加わらず、ブレーキは解
放状態となり、発電機は回転可能となる。
【0016】電気モータを動力源とし、駆動装置が、差
動歯車装置を有する場合において、差動歯車装置は、第
3の歯車要素を固定し、あるいは第2の歯車要素と第3
の歯車要素とを一体回転させることによって、電気モー
タの回転数を変速して出力ギヤへ伝達する。摩擦係合装
置は、第3の歯車要素を固定するブレーキと、第3の歯
車要素と第2の歯車要素を一体とするクラッチである。
ブレーキが係合状態となるとき、第3の歯車要素の回転
は停止し、ブレーキが解放状態となると、第3の歯車要
素は回転可能な状態となる。また、クラッチが係合状態
となると、第2の歯車要素と第3の歯車要素とが接続さ
れ、一体回転し、解放状態となると、第2の歯車要素と
第3の歯車要素はそれぞれ独立して回転する。ブレーキ
の状態とクラッチの状態を変更することによって、第1
の歯車要素に入力された電気モータの回転数が異なる変
速比で、第2の歯車要素に接続されている出力ギヤに出
力される。摩擦係合装置であるブレーキとクラッチを作
動させる油圧回路は、上記説明したものと同様に作用す
る。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例について、
添付図面に基づき詳細に説明する。図1は、本発明の第
1実施形態のハイブリッド車両の駆動装置を示す概念図
である。図において、第1軸線上には、動力源であるエ
ンジン11と、エンジン11を駆動させることによって
発生する回転を出力するエンジン出力軸12と、該エン
ジン出力軸12を介して入力された回転に対して変速を
行う差動歯車装置であるプラネタリギヤユニット13
と、該プラネタリギヤユニット13における変速後の回
転が出力されるユニット出力軸14と、該ユニット出力
軸14に固定された第1カウンタドライブギヤ15と、
通常走行状態では主として発電機として作用する発電機
16と、該発電機16とプラネタリギヤユニット13と
を連結する伝達軸17とが配置されている。ユニット出
力軸14は、スリーブ形状を有し、エンジン出力軸12
を包囲して配設されている。また、第1カウンタドライ
ブギヤ15は、プラネタリギヤユニット13よりエンジ
ン11側に配設されている。
【0018】プラネタリギヤユニット13は、第1の歯
車要素であるサンギヤSと、サンギヤSと噛合するピニ
オンPと、該ピニオンPと噛合する第2の歯車要素であ
るリングギヤRと、ピニオンPを回転自在に支持する第
3の歯車要素であるキャリヤCRとを備えている。サン
ギヤSは、伝達軸17を介して発電機16と連結され、
リングギヤRは、ユニット出力軸14を介して第1カウ
ンタドライブギヤ15と連結され、キャリヤCRは、エ
ンジン出力軸12を介してエンジン11と連結されてい
る。
【0019】さらに、発電機16は伝達軸17に固定さ
れ、回転自在に配設されたロータ21と、該ロータ21
の周囲に配設されたステータ22と、該ステータ22に
巻装されたコイル23とを備えている。発電機16は、
伝達軸17を介して伝達される回転によって電力を発生
させる。前記コイル23は図示しないバッテリに接続さ
れ、該バッテリに電力を供給して充電する。
【0020】発電機16には、伝達軸17の他端側に、
摩擦係合装置であるブレーキ28が接続されており、こ
のブレーキ28をON状態とすることで、発電機16の
回転およびサンギヤSの回転が固定されるようになって
いる。第1軸線と平行な第2軸線上には、動力源である
電気モータ25と、電気モータ25の回転が出力される
モータ出力軸26と、モータ出力軸26に固定された第
2カウンタドライブギヤ27とが配置されている。電気
モータ25は、モータ出力軸26に固定され、回転自在
に配設されたロータ37と、該ロータ37の周囲に配設
されたステータ38と、該ステータ38に巻装されたコ
イル39とを備えている。電気モータ25は、コイル3
9に供給される電流によってトルクを発生させる。その
ために、コイル39は図示しないバッテリに接続され、
該バッテリから電流が供給されるように構成されてい
る。
【0021】本発明のハイブリッド車両が減速状態にお
いて、電気モータ25は、図示しない駆動輪から回転を
受けて回生電力を発生させ、該回生電力をバッテリに供
給して充電する。そして、前記エンジン11の回転と同
じ方向に図示しない駆動輪を回転させるために、第1軸
線及び第2軸線と平行な第3軸線上には、駆動出力軸と
してカウンタシャフト31が配設されている。該カウン
タシャフト31にはカウンタドリブンギヤ32が固定さ
れている。また、該カウンタドリブンギヤ32と第1カ
ウンタドライブギヤ15とが、及びカウンタドリブンギ
ヤ32と第2カウンタドライブギヤ27とが噛合させら
れ、第1カウンタドライブギヤ15の回転及び第2カウ
ンタドライブギヤ27の回転が反転されてカウンタドリ
ブンギヤ32に伝達されるようになっている。さらに、
カウンタシャフト31には、カウンタドリブンギヤ32
より歯数が小さなデフピニオンギヤ33が固定される。
【0022】そして、第1軸線、第2軸線及び第3軸線
に平行な第4軸線上にデフリングギヤ35が配設され、
該デフリングギヤ35と前記デフピニオンギヤ33とが
噛合させられる。また、前記デフリングギヤ35にディ
ファレンシャル装置36が固定され、デフリングギヤ3
5に伝達された回転が前記ディファレンシャル装置36
によって差動させられ、駆動輪に伝達される。上記構成
において、駆動出力系は、プラネタリギヤユニット13
と、発電機16と、第1カウンタドライブギヤ15と、
カウンタドリブンギヤ32と、第2カウンタドライブギ
ヤ27と、カウンタシャフト31と、デフピニオンギヤ
33と、デフリングギヤ35と、ディファレンシャル装
置36とによって構成されている。
【0023】このように、エンジン11によって発生さ
せられた回転をカウンタドリブンギヤ32に伝達するこ
とができるだけでなく、電気モータ25によって発生さ
せられた回転をカウンタドリブンギヤ32に伝達するこ
とができるので、エンジン11だけを駆動するエンジン
駆動モード、電気モータ25だけを駆動するモータ駆動
モード、並びにエンジン11及び電気モータ25を駆動
するエンジン・モータ駆動モードでハイブリッド型車両
を走行させることができる。また、発電機16において
発生させられる電力を制御することによって、前記伝達
軸17の回転数を制御することができる。さらに、発電
機16によってエンジン11を始動させることもでき
る。また、発電機の回転を停止させる場合には、ブレー
キ28を係合せさて発電機16のロータ21を固定する
ことができる。
【0024】図2は、ハイブリッド車両の制御系を示す
ブロック図である。図示されているように、ハイブリッ
ド車両は、本発明の駆動装置を含む駆動系40と、各部
の状態を検出するセンサ系41と、駆動系40の各部の
制御を行う制御系42を備えている。駆動系40は、既
述のエンジン11と、発電機16と、ブレーキ28と、
電気モータ25と、バッテリ43とを有している。バッ
テリ43は、モータ制御装置423における制御によ
り、電気モータ25に電力を供給するとともに、電気モ
ータ25からの回生電力および発電機16の電力で充電
されるようになっている。センサ系41は、運転者の車
両駆動力への要求度を示すアクセル開度αを検出するア
クセルセンサ411、車速Vを検出する車速センサ41
2を備えている。
【0025】制御系42は、エンジン11を制御するエ
ンジン制御装置421と、発電機16を制御する発電機
制御装置422と、電気モータ25を制御するモータ制
御装置423と、ブレーキ28を制御する電磁バルブ5
4とを備えている。また、制御系42は、エンジン制御
装置421と、発電機制御装置422と、モータ制御装
置423と、電磁バルブ54とに対して制御指示や制御
値を供給することで、車両全体を制御する車両制御装置
424を備えている。この車両制御装置424は、例え
ばCPU(中央処理装置)、各種のプログラムやデータ
が格納されたROM(リード・オンリ・メモリ)、ワー
キングエリアとして使用されるRAM(ランダム・アク
セス・メモリ)等を備えたマイクロコンピュータによっ
て構成することができる。
【0026】車両制御装置424は、エンジン制御装置
421に対して、図示しないイグニッションキーのON
/OFFに応じたエンジンのON/OFF信号を供給す
るようになっている。また、車両制御装置424は、モ
ータ制御装置423に対して、アクセルセンサ411か
らのアクセル開度αと車速センサ412からの車速Vと
に応じたトルクTM*を供給する。また、エンジン11
や発電機16の駆動に伴うトルク変動を電気モータ25
で吸収するために必要な補正トルクΔTMをモータ制御
装置423に供給する。車両制御装置424は、発電機
制御装置422に対して、発電機16の目標回転数NG
*を供給する。さらに、車両制御装置424は、電磁バ
ルブ54に対して発電機16の回転を固定する場合にO
N信号、発電機16を回転する場合にOFF信号を出力
するようになっている。
【0027】そして、エンジン制御装置421は、車両
制御装置422から供給されるON信号と、エンジン1
1から入力されるエンジン回転数NEに応じて、スロッ
トル開度θを制御することで、エンジン11の出力を制
御するようになっている。
【0028】発電機制御装置422は、目標回転数NG
*となるように電流(トルク)IGを制御する。モータ
制御装置423は、車両制御装置424から補正トルク
ΔTMが供給される場合には、TM=TM*−ΔTMと
なるように、また、供給されない場合には、TM=TM
*となるように、電気モータ25の電流(トルク)IM
を制御する。また、電磁バルブ54は、後述するよう
に、車両制御装置424から供給されるON/OFF信
号に従ってブレーキ28の係合と開放を行う。
【0029】図3は、本実施形態におけるプラネタリギ
ヤユニット13の概念図、図4は、エンジン11を非駆
動状態とした場合の速度線図である。図3に示されてい
るように、プラネタリギヤユニット13のリングギヤR
の歯数がサンギヤSの歯数の2倍となっている。従っ
て、リングギヤRに接続されているユニット出力軸14
の回転数(以下「出力回転数」という)をNOUTと
し、キャリヤCRに接続されるエンジン11の回転数
(以下「エンジン回転数」という)をNEとし、サンギ
ヤSに接続される伝達軸17の回転数(以下「発電機回
転数」という)をNGとしたとき、
【0030】NG=3・NE−2・NOUT となる。そして、ハイブリッド車両の通常走行時におい
ては、リングギヤR、キャリヤCR、およびサンギヤS
は、いずれも正方向へ回転させられ、出力回転数NOU
T、エンジン回転数NE、発電機回転数NGは、いずれ
も正の値を採る。ここで、制動時にエンジン11を停止
させ、ブレーキ28を係合状態とすると、図4に示され
ているように、発電機16のロータ21の回転は停止さ
れ(NG=0)、出力回転数NOUTおよびエンジン回
転数NEは正となる。この時、プラネタリギヤユニット
13に対しては、エンジンブレーキトルクが作用する。
つまり、ブレーキ28を係合状態とすることによって、
エンジンブレーキトルクを十分に作用させることができ
る。
【0031】以上説明した駆動装置に設けられている本
発明の油圧回路5について、図5に基づいて詳細に説明
する。油圧回路5は、エンジン出力軸12から回転力を
得て駆動する圧油源としてのオイルポンプ51と、切換
バルブ52と、調圧バルブ53と、電磁バルブ54と、
リリーフバルブ55と、ブレーキ28と切換バルブ52
のポートdとに接続されている第1の油路Aと、切換バ
ルブ52のポートgと第3の油路Cとに接続されている
第2の油路Bと、一端がオイルポンプ51の吐出口に接
続され、圧油を切換バルブへ案内する第4の油路Dと、
電磁バルブ54のポートbと切換バルブ52のポートe
とに接続されている第5の油路Eと、第1の油路Aと調
圧バルブ53のポートkとポートjとに接続されている
第6の油路Fと、第3の油路Cから供給される油を潤滑
油として駆動系の各部へ送る潤滑系油路Gと、第3の油
路Cから供給される油を冷却油として発電機16や電気
モータ25へ送る冷却系油路Hとを有している。潤滑系
油路Gはカウンタシャフト31やディファレンシャル装
置36等の動力伝達要素へ潤滑油を供給する。
【0032】第4の油路Dには、さらにオリフィスo1
を介して第3の油路Cが接続され、また、電磁バルブ5
4と、リリーフバルブ55が接続されている。第3の油
路Cの一端は、調圧バルブ53のポートlに接続されて
おり、他端には既述の潤滑系油路Gと冷却系油路Hの
他、第7の油路Iの一端が接続されている。第7の油路
Iにはバイパスバルブ56が設けられており、第7の油
路Iの他端は、第3の油路Cと冷却系油路Hの間に直列
に設けられている2つのオリフィスo2 、o3 の間に接
続されている。一方、第1の油路Aには、オリフィスo
4 が設けられ、このオリフィスo4 に対して、第8の油
路Jによって逆止弁59が並列に設けられている。逆止
弁59は、ブレーキ28にライン圧が加わっている状態
では、閉じられ、ブレーキ28が解放状態となって作動
油を抜く際に開かれるように接続されている。
【0033】切換バルブ52は、上述のポートc、ポー
トd、ポートe、ポートgの他に、ポートfを有してい
る。切換バルブ52は、本体521内を往復動する弁体
522を有し、ポートeに供給されたパイロット圧によ
って、往復動操作される。切換バルブ52は、弁体52
2の移動によって、ポートcとポートdが連通した第1
の状態と、ポートcとポートgが連通し、さらにポート
dとポートfが連通した第2の状態とに切り換わるよう
に構成されている。
【0034】電磁バルブ54は、ソレノイドの作動によ
って、ポートaとポートbが連通した連通状態と、閉鎖
状態とに切り換わり、連通状態では第4の油路Dから切
換バルブ52のポートeへパイロット圧が供給される。
調圧バルブ53は、ポートj、ポートk、ポートlの他
に、ポートmを有している。調圧バルブ53は、本体5
31内を往復動する弁体532を有し、ポートjに供給
されたパイロット圧によって、往復動操作される。調圧
バルブ53は、弁体532の位置によって、ポートl、
ポートk、ポートmがそれぞれ閉鎖された閉鎖状態と、
ポートkとポートlが、ポートkとポートmがそれぞれ
連通した連通状態とに切り換わるように構成されてい
る。そして、連通状態では、パイロット圧の変化によっ
て弁体532の位置が変動し、一次圧(ライン圧)が一
定の値となるように調整される。リリーフバルブ55
は、ライン圧油路Aの油圧が一定の値以上となると、ポ
ートhとポートiが連通して、ライン圧を上記一定の値
まで低下させる。
【0035】以上のような油圧回路5の構成において、
その動作について図5および図6に基づいて説明する。
オイルポンプ51は、オイルサンプ57からフィルタ5
8を介して油を吸入し、第4の油路Dに油圧を供給す
る。第4の油路Dの油圧は、一部はオリフィスo1 を介
して、第3の油路Cへ供給され、他は切換バルブ52の
ポートcへ供給される。そして、図5に示されているよ
うに、電磁バルブ54のソレノイドをオン状態とする
と、電磁バルブ54のポートaとポートbが連通し、第
5の油路Eを介して、切換バルブ52のポートeへパイ
ロット圧が供給される。パイロット圧の供給によって、
弁体522が移動し、切換バルブ52は、ポートcとポ
ートdが連通する第1の状態となる。
【0036】これにより、第4の油路Dの油圧は、第1
の油路Aを介してブレーキ28へ供給され、ブレーキ2
8が作動して、発電機16とサンギヤSの回転が規制
(固定)される。第1の油路Aからは、第6の油路Fを
介して調圧バルブ53へ圧油が導かれる。調圧バルブ5
3へ導かれた圧油の一部は、オリフィスo5 を介してポ
ートjへパイロット圧として導かれ、このパイロット圧
によって、調圧バルブ53は、ポートkとポートlとが
連通し、かつポートkとポートmが連通した状態とな
る。調圧バルブ53へ導かれた圧油の残りは、調圧バル
ブ53のポートkに導かれ、一部はポートmを通って、
オイルサンプ57へ戻され、残りはポートlから第3の
油路Cへ導かれる。このような調圧バルブ53の作用に
よって、ブレーキ28へ加えられるライン圧は一定なも
のに維持される。
【0037】ブレーキ28による規制を解除する場合に
は、電磁バルブ54のソレノイドの通電をオフにする。
これにより、電磁バルブ54のポートaとポートbとの
間が遮断され、第5の油路Eを介して、切換バルブ52
のポートeへの圧油の供給が断たれる。図6に示されて
いるように、切換バルブ52の弁体522は復帰スプリ
ングによって移動し、ポートdとポートfが連通し、か
つポートcとポートgが連通した第2の状態となる。ポ
ートfからは、ブレーキ28を作動させた油がポートd
を介して排出される。また、ブレーキ28の作動時にブ
レーキ28へ供給される圧油は、ブレーキ解放時におい
ては、ポートcからポートgを経て、第2の油路Bへ導
かれ、さらに第3の油路Cへ案内される。第3の油路C
では、第4の油路Dから供給される圧油と、第2の油路
Bから供給される圧油が合流して、これらの圧油は、潤
滑系油路Gと冷却系油路Hとに供給される。
【0038】従って、ブレーキ28が作動していない場
合には、作動時に供給される圧油が、調圧バルブ53を
経ずして潤滑系油路Gと冷却系油路Hへ流されるので、
ブレーキ28を作動させている場合に比較してオイルポ
ンプ51に加わる抵抗に小さくなり、オイルポンプの動
力損失が抑制される。第3の油路Cの油圧がバイパスバ
ルブ56の設定油圧以上となると、ポートoとポートn
が連通してオリフィスo2 をバイパスして油路Iを通っ
て油路Hへ油が流れ込み潤滑油圧は一定に保たれる。つ
まり、潤滑油量は確保され、オイルポンプ51の回転が
上昇し吐出量が増えてきたら、余分な油は冷却へ回され
る。
【0039】次に、本発明の駆動装置の第2実施形態に
ついて説明する。本第2実施形態は、エンジンを搭載せ
ず、電気モータのみを動力源とした電気自動車に搭載さ
れた駆動装置である。図7は、第2実施形態の駆動装置
を示す概略図である。電気自動車のボンネットの部分に
は、トランクアクスルケース61およびモータケース6
2が一体となって固定されており、トランクアクスルケ
ース61の開放部は、エンドプレート63で閉塞されい
てる。該ケース61、62内には、2速自動変速装置6
4と、動力源である電気モータ65とが配置され、さら
にその下方には、ディファレンシャル装置66が配置さ
れている。また、ケース61、62内には、モータ出力
軸である回転軸67が回転自在に軸支されており、該回
転軸67には、スリーブ状の出力軸68が、回転自在に
被嵌し、該出力軸68の一端部には、出力ギヤであるカ
ウンタドライブギヤ69が固定されている。
【0040】2速自動変速装置64は、変速ギヤユニッ
トを構成するシングルプラネタリギヤユニット70を有
するアンダードライブ機構部を備え、その第1の歯車要
素であるリングギヤRが回転軸67に連結し、その第2
の歯車要素であるキャリヤCRが出力軸68に連結して
いる。さらに、キャリヤCRと第3の歯車要素であるサ
ンギヤSとの間には、摩擦係合装置であるダイレクトク
ラッチC2が介在しており、かつサンギヤSとケース3
との間には、同じく摩擦係合装置である低速および後進
用のブレーキB2、ワンウェイクラッチF2が介在して
いる。これらの、ダイレクトクラッチC2およびブレー
キB2は、ライン圧が加わっている状態で係合状態とな
り、ライン圧が加わらない時には解除状態となる。
【0041】一方、電気モータ65は、ブラシレスDC
モータ、誘導モータ、直流分巻モータ等のホローモータ
からなり、前記モータケース62内に配置されている。
該電気モータ65は、偏平状のステータ71と、偏平状
のロータ72を有しており、ステータ71は、モータケ
ース62の内側に固定され、かつコイル73が巻装され
ており、また、ロータ72は、ロータリハブ74を介し
て前記回転軸67に連結・固定され、かつプラネタリギ
ヤユニット70のリングギヤRに連結されいてる。
【0042】トランクアクスルケース61の下方にはカ
ウンタ軸75およびディファレンシャル装置66が配置
されており、該カウンタ軸75には上記ドライブギヤ6
9に噛合するカウンタドリブンギヤ76およびピニオン
77が固定されている。ディファレンシャル装置66
は、該ピニオン77に噛合するリングギヤ78を有して
おり、該ギヤ78からのトルクがそれぞれ負荷トルクに
応じて左右の前車輪79a、79bに伝達される。
【0043】次に、上記ダイレクトクラッチC2および
ブレーキB2を作動させるライン圧を加える油圧回路に
ついて説明する。図8は、本第2実施形態における油圧
回路図である。この油圧回路においては、第1実施形態
における油圧回路と構成が同一の部分については説明を
省略し、主に相違する構成の部分について詳説する。こ
の油圧回路においては、第1実施形態と同様に配置され
た第1の切換バルブ52aと第1の電磁バルブ54aを
有し、電磁バルブ54aの開閉によって、第1実施形態
の場合と同様に、第1の切換バルブ52aが第1の状態
と第2の状態とに切り換わる。
【0044】一方、第1の油路Aには、第2の切換バル
ブ52bのポートpが接続されている。第2の切換バル
ブ52bのポートqには、一端がブレーキB2に接続さ
れている第9の油路Kが接続されており、第1実施形態
と同様に第8の油路Jによって逆止弁59aがオリフィ
スo4 に対して並列に設けられている。
【0045】第2の切換バルブ52bのポートrには、
一端がクラッチC2に接続されている第10の油路Lが
接続されており、該第10の油路Lに設けられているオ
リフィスo5 に対して、逆止弁59bが第11の油路N
によって並列に設けられている。一方、第1の油路Aに
は、第2の電磁バルブ54bのポートtが接続されてお
り、第2の電磁バルブ54bのポートuは、第12の油
路Mを介して、第2の切換バルブ52bのポートvが接
続されている。
【0046】第2の切換バルブ52bは、第1の切換バ
ルブ52aと同様の構成となっており、本体521内を
往復動する弁体522を有し、ポートvに供給されたパ
イロット圧によって、往復動操作される。第1の油路A
にライン圧が加わっている状態(第1の切換バルブ52
aが第1の状態にある時)で、第2の電磁バルブ54b
を開くと、パイロット圧が第2の切換バルブ52bに作
用し、弁体522が移動してポートpとポートrが連通
した状態(クラッチ動作状態)となり、ライン圧が第2
の切換バルブ52bを介してクラッチC2に加えられ
る。
【0047】第1の油路Aにライン圧が加わっている状
態で、パイロット圧がポートvに加わっていない時に
は、バネにより弁体522は元の位置に復帰し、ポート
pとポートqが連通した状態(ブレーキ動作状態)とな
り、ライン圧が第2の切換バルブ52bを介してブレー
キB2に加えられる。第2の切換バルブ52bには、上
記ポートの他に、ポートs、ポートwを有している。ポ
ートsは、クラッチC2の作動油を排出するドレンポー
トであり、ポートwは、ブレーキB2の作動油を排出す
るドレンポートである。ポートpとポートrが連通した
状態(クラッチ動作状態)では、ポートqとポートwが
連通し、ブレーキB2の作動油が排出される。ポートp
とポートqが連通した状態(ブレーキ動作状態)では、
ポートrとポートsが連通し、クラッチC2の作動油が
排出される。
【0048】以上のような構成の油圧回路を備えた駆動
装置の動作について、表1に基づき説明する。
【0049】
【表1】
【0050】前進駆動時において、1速走行の場合に
は、第1の電磁バルブ54aは閉じ状態となっており、
第1の切換バルブ52aは、第2の状態となっている。
即ち、ライン圧は発生しておらず、クラッチC2および
ブレーキB2は共に解除状態となっている。この時、オ
イルポンプ51から送られる圧油は、調圧バルブ53を
通さずに第2の油路Bによって、直接潤滑系油路Gと冷
却系油路Hへ送られるので、オイルポンプ51に加わる
負荷が少なくなり、動力損失が抑制される。
【0051】回生時には、第1の電磁バルブ54aを開
き、第1の切換バルブ52aを第1の状態に変更して、
ライン圧を発生させる。第2の電磁バルブ54bを閉じ
た状態とし、ブレーキ動作状態とする。これにより、1
速走行の回生時には、ブレーキB2が係合状態となり、
サンギヤSの回転が止まる。2速走行の場合には、第1
の切換バルブ52aを第1の状態としてライン圧を発生
させ、第2の電磁バルブ54bを開いて、第2の切換バ
ルブ52bをクラッチ動作状態に切り換える。クラッチ
C2が係合状態となると、サンギヤSとキャリヤCRが
一体回転し、2速走行となる。2速走行状態において
は、同じ状態で回生が行われる。
【0052】後進時には、第1の切換バルブ52aを第
1の状態としてライン圧を発生させ、第2の電磁バルブ
54bを閉じた状態とし、ブレーキ動作状態とする。上
記第1の切換バルブ52aと第2の切換バルブ52bの
制御は、第1の電磁バルブ54aと第2の電磁バルブ5
4bを介して車両制御装置によって行われる。即ち、1
速走行時には、第1の電磁バルブ54aと第2の電磁バ
ルブ54bのソレノイドをオフ状態(非通電状態)と
し、2速走行時には、第1の電磁バルブ54aと第2の
電磁バルブ54bの各ソレノイドをそれぞれオン状態
(通電状態)とし、1速走行における回生時と、後進走
行時には、第1の電磁バルブ54aのソレノイドをオン
状態、第2の電磁バルブ54bのソレノイドをオフ状態
とする。
【0053】以上のように、差動歯車装置に設けられた
クラッチやブレーキなどの摩擦係合装置について、本発
明の駆動装置を用いる場合には、最も使用頻度の多いモ
ードを(例えば通常走行状態)ライン圧を必要としない
状態とすれば、オイルポンプの動力損失をさらに少なく
することが可能となる。これらの切換は、例えば運転車
が各変速モードを選択した際、または制動ブレーキを踏
んだ際、あるいは後進走行モードを選択した際に自動的
に行われるように制御することができる。
【0054】以上説明した実施形態の他、パラレル式ハ
イブリッド車両において、エンジンの出力と電気モータ
の出力を、エンジンの出力軸と電気モータの出力軸の間
に設けられたクラッチによって接続し、クラッチの入り
切りによって、モータ駆動モード(クラッチ切り)とエ
ンジン・モータ駆動モードとに切換える方式の車両につ
いても、該クラッチを作動させる油圧回路として上記油
圧回路を用いた駆動装置を用いることができる。なお、
上記説明したオイルポンプには、例えば歯車ポンプ、ね
じポンプ、ベーンポンプなどを用いることができる。
【0055】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の駆動装置
によれば、摩擦係合装置にライン圧を作用させる必要が
ない場合には、供給される圧油をライン圧を発生させる
回路以外の回路へ供給するため、圧油源の動力損失を低
減することができる。例えば、差動歯車装置を用いてエ
ンジンの出力の一部を発電機に伝達し、残りを出力軸に
伝達する構成の駆動装置の場合にも、発電機の制動動作
をしない状態で圧油源の動力損失を抑制できる。さら
に、差動歯車装置を変速装置として用い、差動歯車装置
の各構成要素間に摩擦係合装置を配置した構成の駆動装
置の場合であっても、各摩擦係合装置にライン圧を作用
させる必要がない状態において、圧油源の動力損失を抑
制することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態であるハイブリッド車両
の駆動系の構成例を示す概念図である。
【図2】本発明の第1実施形態であるハイブリッド車両
の制御系の構成を示すブロック図である。
【図3】本発明の第1実施形態におけるプラネタリギヤ
ユニットの概念図である。
【図4】本発明の第1実施形態における通常走行時の速
度線図である。
【図5】本発明の第1実施形態において、ブレーキが係
合状態にある場合の、各ポートの連通状態を示す油圧回
路図である。
【図6】本発明の第1実施形態において、ブレーキが開
放状態にある場合の、各ポートの連通状態を示す油圧回
路図である。
【図7】第2実施形態の駆動装置を示す概略図である。
【図8】第2実施形態の油圧回路図である。
【符号の説明】
11 エンジン 12 エンジン出力軸 13 プラネタリギヤユニット(差動歯車装
置) 16 発電機 25 電気モータ 28 ブレーキ(摩擦係合装置) 36 デファレンシャル装置 40 駆動系 42 制御系 51 オイルポンプ 52 切換バルブ 53 調圧バルブ 54 電磁バルブ 64 2速自動変速装置(差動歯車装置) 65 電気モータ 66 ディファレンシャル装置 A 第1の油路 B 第2の油路 B2 ブレーキ(摩擦係合装置) C2 クラッチ(摩擦係合装置)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 畑中 孝一 愛知県安城市藤井町高根10番地 アイシ ン・エイ・ダブリュ株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 摩擦係合装置を備えた駆動装置におい
    て、 オイルポンプと、 前記摩擦係合装置へ圧油を供給する第1の油路と、 前記第1の油路よりも低圧の圧油の供給路となる第2の
    油路と、 前記第1の油路に接続され、前記摩擦係合装置に調圧さ
    れた圧油を供給する調圧バルブと、 切換信号に応じて、前記オイルポンプの吐出油路に対し
    て第1の油路または第2の油路を選択的に連通する切換
    バルブとを有することを特徴とする駆動装置。
  2. 【請求項2】 発電機と、 出力軸と連結された電気モータと、 エンジンと、 前記発電機と連結された第1の歯車要素と、前記電気モ
    ータと連結された第2の歯車要素と、前記エンジンと連
    結された第3の歯車要素とを備えた差動歯車装置とを有
    し、 前記摩擦係合装置は、前記第1の歯車要素の回転軸をケ
    ースに係止する請求項1に記載の駆動装置。
  3. 【請求項3】 電気モータと、 該電気モータのモータ出力軸に連結された第1の歯車要
    素と、出力ギヤに連結された第2の歯車要素と、第3の
    歯車要素とを備えた差動歯車要素とを有し、 前記摩擦係合要素は、前記差動歯車装置の少なくとも一
    方の歯車要素を他方の歯車要素に連結し、またはケース
    に係止する請求項1に記載の駆動装置。
  4. 【請求項4】 前記摩擦係合装置は、前記第3の歯車要
    素の回転軸をケースに係止するブレーキと、前記第3の
    歯車要素と第2の歯車要素間に設けられたクラッチの少
    なくとも1つを有する請求項3に記載の駆動装置。
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