JPH05286368A - ハイブリッド型車両 - Google Patents

ハイブリッド型車両

Info

Publication number
JPH05286368A
JPH05286368A JP9624392A JP9624392A JPH05286368A JP H05286368 A JPH05286368 A JP H05286368A JP 9624392 A JP9624392 A JP 9624392A JP 9624392 A JP9624392 A JP 9624392A JP H05286368 A JPH05286368 A JP H05286368A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
oil
pressure
motor
transmission
supplied
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP9624392A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3551976B2 (ja
Inventor
Yoshika Kawaguchi
美嘉 河口
Kenji Kato
賢次 加藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Equos Research Co Ltd
Original Assignee
Equos Research Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Equos Research Co Ltd filed Critical Equos Research Co Ltd
Priority to JP09624392A priority Critical patent/JP3551976B2/ja
Publication of JPH05286368A publication Critical patent/JPH05286368A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3551976B2 publication Critical patent/JP3551976B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • Y02T10/6221

Landscapes

  • Hybrid Electric Vehicles (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】トランスミッションに対して十分な圧力で油を
供給し、モータに対して十分な量の油を供給することを
可能にする。 【構成】オイルポンプ17と、該オイルポンプ17が吐
出した油を設定された圧力に調整するセタンダリレギュ
レータバルブ19を有し、該セカンダリレギュレータバ
ルブ19が油の圧力を調整することによってドレーンさ
れた油は、油圧・油量調整装置に送られる。該油圧・油
量調整装置は、セカンダリレギュレータバルブ19から
ドレーンされた油の圧力を調整して、油路L−6a〜L
−6eを介してトランスミッションの各部に供給する。
また、前記油圧・油量調整装置からドレーンされた油
は、油路L−7を介してモータに供給され、調圧された
油はトランスミッション内に押し込まれるようにして供
給される。また、モータには、前記油圧・油量調整装置
からドレーンされた大量の油が冷却用として供給され
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ハイブリッド型車両に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、車両は一般に、ガソリン機関であ
るエンジンを作動させることによって発生させた回転を
自動変速機、マニュアル変速機等のトランスミッション
を介して変速し、駆動輪に伝達するようにしている。前
記ガソリン機関は、ガソリンと空気の混合気を圧縮状態
で燃焼させ、この時発生するエネルギをエンジントルク
に変換しているため、燃焼に伴う騒音が発生するだけで
なく、排気ガスによって環境を汚染してしまう。
【0003】一方、エンジンを電動機すなわちモータに
置き換え、騒音や排気ガスの発生をなくした電気自動車
が提供されている。この場合、車両にモータ及びバッテ
リを搭載し、前記モータによって駆動輪を回転させて走
行するようにしている。したがって、車両の走行に伴う
騒音はほとんど発生することがなく、しかも、排気ガス
を発生することもない。
【0004】ところが、電気自動車の場合、バッテリに
充電することができる電気量には限度があり、航続距離
が短くなってしまう。したがって、十分な航続距離を得
るためには大きいバッテリを搭載する必要がある。ま
た、通常の車両に搭載することができる程度の大きさの
モータを使用した場合、エンジンによる場合と比較して
発生するトルクの値が小さく、急発進、高負荷走行、高
速走行等を行うことができない。
【0005】そこで、エンジンとモータを併用したハイ
ブリッド型車両が提供されている。この種のハイブリッ
ド型車両は各種提供されていて、エンジンによって発電
機を駆動して電気エネルギを発生させ、該電気エネルギ
によってモータを回転させ、その回転を駆動輪に伝達す
るシリーズ(直列)型のもの(特開昭62−10440
3号公報参照)や、エンジン及びモータによって直接駆
動輪を回転させるパラレル(並列)型のものに分類され
る(特開昭59−63901号公報、米国特許明細書第
4,533,011号参照)。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来のハイブリッド型車両においては、モータのコイルが
過熱するのを防止するために、油をコイルに供給して冷
却する必要があるが、コイルのほかトランスミッション
部分についても潤滑し、冷却しようとすると次の問題が
生じる。
【0007】すなわち、トランスミッションのシャフ
ト、ベアリング、ワンウェイクラッチ等の各部を潤滑
し、冷却する場合には、大量の油を供給する必要はない
が、所定以上の圧力でトランスミッション内に油を押し
込むようにして供給する必要があるのに対して、モータ
を潤滑し、冷却する場合には、圧力を高くする必要はな
いが、冷却用として大量の油を供給する必要がある。
【0008】ところが、トランスミッションの各部に供
給する油の圧力を確保しようとしたときに、モータにお
いて油の量を十分に確保することができないことがあ
り、コイルが焼け付いたり、モータの性能が低下してし
まう。また、モータに供給する油の量を確保しようとし
たときに、トランスミッションに供給される油の圧力を
十分に確保することができないことがあり、トランスミ
ッションの各部を十分に潤滑し、冷却することができ
ず、シャフト、ベアリング、ワンウェイクラッチ等にダ
メージを与える。
【0009】本発明は、前記問題点を解決して、トラン
スミッションに対して十分な圧力で油を供給することが
でき、しかも、モータに対して十分な量の油を供給する
ことができるハイブリッド型車両を提供することを目的
とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】そのために、本発明のハ
イブリッド型車両においては、オイルポンプと、該オイ
ルポンプが吐出した油を設定された圧力に調整するレギ
ュレータバルブと、該レギュレータバルブからドレーン
された油を設定された圧力に調整する油圧・油量調整装
置を有している。
【0011】そして、該油圧・油量調整装置によって設
定された圧力に調整された油をトランスミッションの各
部に供給する第1の油路と、前記油圧・油量調整装置か
らドレーンされた油をモータに供給する第2の油路を有
する。
【0012】
【作用及び発明の効果】本発明によれば、前記のように
オイルポンプと、該オイルポンプが吐出した油を設定さ
れた圧力に調整するレギュレータバルブを有しており、
該レギュレータバルブが調整することによってドレーン
された油は、油圧・油量調整装置に送られる。
【0013】該油圧・油量調整装置は、レギュレータバ
ルブからドレーンされた油の圧力を調整して、第1の油
路を介してトランスミッションの各部に供給する。ま
た、前記油圧・油量調整装置からドレーンされた油は、
第2の油路を介してモータに供給される。前記油圧・油
量調整装置によって圧力が調整された油はトランスミッ
ション内に押し込まれるようにして供給される。また、
モータには、前記油圧・油量調整装置からドレーンされ
た大量の油が冷却用として供給される。
【0014】したがって、モータにおいて油の量を十分
に確保することができ、コイルが焼け付いたり、モータ
の性能が低下するのを防止することができる。また、ト
ランスミッションに供給される油の圧力を十分に確保す
ることができ、トランスミッションの各部を十分に潤滑
し、冷却することができ、各部が焼け付いたり、破損し
たりすることがなくなる。
【0015】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
ながら詳細に説明する。FF(フロントエンジン・フロ
ントドライブ)式の車両には、回転軸が横方向になるよ
うにエンジンを搭載した横置FF車両と、回転軸が縦方
向になるようにエンジンを搭載した縦置FF車両とがあ
る。
【0016】前記横置FF車両には、エンジンの回転を
カウンタドライブギヤとカウンタドリブンギヤから成る
カウンタギヤを介してディファレンシャル装置に伝達す
るカウンタギヤ式のものと、エンジンの回転をチェーン
を介してディファレンシャル装置に伝達するチェーン式
のものがあり、前記カウンタギヤ式のものは、更にカウ
ンタギヤを中間部に設けた中間部配置型のものと、カウ
ンタギヤを後部に設けた後部配置型のものがある。
【0017】本実施例の場合、回転軸が横方向になるよ
うにエンジンを搭載した横置FF車両であり、エンジン
の回転をカウンタギヤを介してディファレンシャル装置
に伝達するカウンタギヤ式であり、かつ、カウンタギヤ
を中間部に設けた中間部配置型の車両について説明する
が、他の車両に適用することもできる。図2は本発明の
第1の実施例を示すハイブリッド型車両の概略図であ
る。
【0018】図2において、12は制御装置によって選
択的に駆動されるモータ、14はディファレンシャル装
置、31は流体伝動装置としてのトルクコンバータ、C
1はエンジン11が発生したトルクによって車両を走行
させる場合に係合する第1クラッチ、33はプラネタリ
ギヤユニットである。該プラネタリギヤユニット33は
シンプルプラネタリ型のものであり、リングギヤR、ピ
ニオンギヤP、サンギヤS及び前記ピニオンギヤPを支
持するキャリヤCRから成る。また、B1は前記サンギ
ヤSを選択的に係合する第1ブレーキ、F1は第1ワン
ウェイクラッチである。前記プラネタリギヤユニット3
3、第1ブレーキB1及び第1ワンウェイクラッチF1
によってトランスミッション38が構成される。
【0019】また、41は駆動装置ケースであり、該駆
動装置ケース41内に前記モータ12、ディファレンシ
ャル装置14、トルクコンバータ31、第1クラッチC
1及びトランスミッション38が収容される。42は前
記ディファレンシャル装置14によって減速され、差動
させられた回転を左右の駆動輪に伝達するための駆動軸
である。45はエンジン11の出力軸、46はトルクコ
ンバータ31の出力軸、47はプラネタリギヤユニット
33の入力軸、48は伝動軸である。
【0020】前記モータ12は、駆動装置ケース41に
固定されたステータ12a及び伝動軸48に連結された
ロータ12bから成っている。前記ステータ12aには
コイル12cが巻装されていて、該コイル12cに駆動
電流を流すことによってロータ12bを回転させること
ができる。そして、前記エンジン11又はモータ12の
回転は、前記伝動軸48に固定されたカウンタドライブ
ギヤ52に伝達される。
【0021】前記伝動軸48と平行にカウンタドライブ
シャフト53が配設されていて、該カウンタドライブシ
ャフト53にカウンタドリブンギヤ54が設けられる。
該カウンタドリブンギヤ54は前記カウンタドライブギ
ヤ52と噛合しており、該カウンタドライブギヤ52の
回転を出力ギヤ55に伝達する。そして、該出力ギヤ5
5の回転は、出力ギヤ55と噛合する出力大歯車56に
伝達される。出力ギヤ55の歯数に対して前記出力大歯
車56の歯数は多く、前記出力ギヤ55及び出力大歯車
56で最終減速機を構成する。該最終減速機によって減
速された前記出力大歯車56の回転は、ディファレンシ
ャル装置14に伝達され、差動させられて左右の駆動軸
42に伝達される。
【0022】前記構成のハイブリッド型車両において
は、二つのモードで車両を走行させることができる。す
なわち、前記モータ12に駆動電流を供給せず、エンジ
ン11を作動させると、エンジン11の回転は出力軸4
5を介してトルクコンバータ31に伝達され、さらに出
力軸46を介して第1クラッチC1に伝達される。そし
て、該第1クラッチC1が係合されると出力軸46に伝
達された回転は、入力軸47を介してプラネタリギヤユ
ニット33のキャリヤCRに伝達される。
【0023】前記プラネタリギヤユニット33において
は、第1ブレーキB1が解放されると、キャリヤCRに
入力された回転によって第1ワンウェイクラッチF1が
ロックされて直結状態になる。したがって、入力軸47
の回転がそのまま伝動軸48に伝達される。また、第1
ブレーキB1が係合されるとサンギヤSが固定され、リ
ングギヤRから増速された回転が出力され、伝動軸48
を介してカウンタドライブギヤ52に伝達される。
【0024】そして、前述したようにカウンタドライブ
ギヤ52に伝達された回転は、カウンタドリブンギヤ5
4を介してカウンタドライブシャフト53に伝達され、
出力ギヤ55及び出力大歯車56で構成される最終減速
機によって減速されてディファレンシャル装置14に伝
達される。この時、エンジン11のみによって車両を走
行させることができる。
【0025】次に、前記エンジン11を停止させるか、
第1クラッチC1を解放してモータ12を駆動すると、
該モータ12がトルクを発生する。該トルクは伝動軸4
8に出力され、同様にカウンタドライブギヤ52に伝達
される。この時、モータ12のみによって車両を走行さ
せることができる。また、前記エンジン11を作動さ
せ、第1クラッチC1を係合してモータ12を駆動する
と、エンジン11及びモータ12によって車両を走行さ
せることができる。
【0026】さらに、前記エンジン11を作動させ、第
1クラッチC1を係合することによって、モータ12に
おいて回生電流を発生させるようにすることもできる。
このように、第1クラッチC1を解放し、モータ12を
駆動するとモータ12が発生したトルクを使用し、第1
クラッチC1を係合しモータ12を停止させると、エン
ジン11が発生したトルクを使用して車両を走行させる
ことができる。
【0027】そして、市街地走行において排気ガスの発
生をなくすか減少させるため、また、航続距離を確保す
るために、低速及び中速で走行する場合にはモータ12
を、高速で走行する場合にはエンジン11を駆動するよ
うにしている。ただし、モータ12の駆動中において
も、補機を駆動するためエンジン11にアイドル運転を
させておくことも可能である。なお、18はプライマリ
レギュレータバルブ、19はセカンダリレギュレータバ
ルブ、62は第2シフトバルブ、63はソレノイドバル
ブ、64は制御装置(ECU)である。
【0028】前記構成のハイブリッド型車両において、
トランスミッション38はプラネタリギヤユニット33
を有しており、サンギヤSがベアリングを介して入力軸
47に回転自在に支持され、ピニオンギヤPがサンギヤ
S及びリングギヤRと噛合するようになっている。ま
た、前記サンギヤSとキャリヤCR間には第1ワンウェ
イクラッチF1が配設されている。さらに、サンギヤS
と駆動装置ケース41間には、交互に配列された薄板か
ら成る第1ブレーキB1が配設され、摩擦によって係合
させられる。
【0029】このように、前記トランスミッション38
においては、各部が相対的に摺動して作動するようにな
っていて、摺動時に摩擦熱が発生するため、プラネタリ
ギヤユニット33の摺動部分、第1ブレーキB1の摺動
部分に油を供給して潤滑するとともに冷却する。また、
前記モータ12が発生したトルクによって車両を走行さ
せるに当たり、比較的低速で高負荷になる場合には、大
電流がコイル12cに供給され、コイル12cの発熱量
が大きくなってしまう。したがって、前記モータ12の
上方の駆動装置ケース41内から油を供給し、該油によ
ってモータ12を冷却するようにしている。
【0030】次に、トランスミッション38及びモータ
12の潤滑・冷却系について説明する。図1は本発明の
第1の実施例を示すハイブリッド型車両におけるトラン
スミッション及びモータの潤滑・冷却系を示す図であ
る。図において、17はエンジン11(図2)が発生し
たトルクによって回転させられるオイルポンプ、81は
該オイルポンプ17に吸引される油をろ過するためのス
トレーナ、18はプライマリレギュレータバルブであ
る。前記オイルポンプ17から吐出された油は、油路L
−1を介してプライマリレギュレータバルブ18に送ら
れ、該プライマリレギュレータバルブ18においてライ
ン圧に調整される。調圧された油は油路L−2を介して
図示しないマニュアルバルブに送られ、第1シフトバル
ブ69、第2シフトバルブ62等を介して油圧サーボB
−1や油圧サーボC−1に供給される。
【0031】前記プライマリレギュレータバルブ18に
おいて、調圧が行われた後のドレーンされた油は、油路
L−3を介してセカンダリレギュレータバルブ19に供
給される。そして、該セカンダリレギュレータバルブ1
9で調圧された油は、油路L−4を介してトルクコンバ
ータ圧としてトルクコンバータ31に供給される。そし
て、セカンダリレギュレータバルブ19で調圧が行われ
た後のドレーンされた油が、油路L−5及び油路L−6
a〜L−6e(第1の油路)を介してトランスミッショ
ン38の各部、例えば、プラネタリギヤユニット33の
サンギヤSと入力軸47間のベアリングが配設される部
分、ピニオンギヤPがサンギヤS及びリングギヤRと噛
合する部分、ピニオンギヤPがピニオンシャフトに支持
される部分、第1ワンウェイクラッチF1のアウタレー
スとインナレース間、第1ブレーキB1の各薄板間等に
潤滑用及び冷却用として供給される。
【0032】また、前記セカンダリレギュレータバルブ
19で調圧が行われた後のドレーンされた油は、油路L
−7(第2の油路)を介してモータ12にも供給され
る。すなわち、前記油路L−7は、モータ12の上方の
駆動装置ケース41内に設けられたマニホルド12dに
連通しており、該マニホルド12dを介してモータ12
のコイル12cに油が滴下又は噴射され、モータ12を
冷却する。
【0033】ところで、トランスミッション38の各部
を潤滑し、冷却する場合には、大量の油を供給する必要
はないが、流動抵抗に抗するため所定以上の圧力でトラ
ンスミッション38内に油を押し込むようにして供給す
る必要があるのに対して、前記モータ12を潤滑し、冷
却する場合には、圧力を高くする必要はないが、冷却用
として大量の油を供給する必要がある。
【0034】そこで、前記トランスミッション38に油
を供給する油路L−6a〜L−6e、及びモータ12に
油を供給する油路L−7に油圧・油量調整装置を設ける
ようにしている。すなわち、本実施例においては、前記
油路L−6a〜L−6eを介してトランスミッション3
8の各部に供給される油の圧力を設定圧に調整するた
め、また、油路L−7を介してモータ12に供給される
油の量を設定量に調整するため、油路L−6a〜L−6
eのそれぞれにオリフィス83a〜83eが、油路L−
7にオリフィス84が設けられる。
【0035】そして、前記オリフィス83a〜83e
は、トランスミッション38の各部に対して設定圧で油
を噴出させることができるだけの径を、前記オリフィス
84はモータ12に対して設定量の油を供給することが
できるだけの径を有するようにしている。したがって、
トランスミッション38の各部に供給する油の圧力を確
保しようとしたときに、モータ12において油の量を十
分に確保することができ、コイル12cが焼け付いた
り、モータ12の性能が低下してしまうことはない。
【0036】また、モータ12に供給する油の量を確保
しようとしたときに、トランスミッション38に供給さ
れる油の圧力を十分に確保することができ、トランスミ
ッション38の各部を十分に潤滑し、冷却することがで
きるため、入力軸47、ベアリング、第1ワンウェイク
ラッチF1等が焼け付いたり、破損したりすることがな
い。
【0037】次に、本発明の第2の実施例について説明
する。図3は本発明の第2の実施例を示すハイブリッド
型車両における要部油圧回路図である。図において、1
6はオイルパン、17はエンジン11(図2)の回転に
よって駆動され、前記オイルパン16の油を吸引して吐
出するオイルポンプ、18はプライマリレギュレータバ
ルブ、19はセカンダリレギュレータバルブであり、該
セカンダリレギュレータバルブ19で調圧された油はト
ルクコンバータ31の冷却回路20に供給され、セカン
ダリレギュレータバルブ19で調圧が行われた後のドレ
ーンされた油がトランスミッション38のギヤトレイン
におけるシャフト、ベアリング、ワンウェイクラッチ等
の油滑用及び冷却用として使用される。前記トルクコン
バータ31の冷却回路20は、クーラバイパスバルブ2
1、チェックバルブ22及び図示しないオイルクーラか
ら成る。
【0038】25はプレッシャリリーフバルブ、26は
トルクコンバータコントロールバルブであり、ロックア
ップソレノイドバルブ27のオン・オフによって切り換
わり、トルクコンバータ31のロックアップ装置を係脱
する。また、C−1は第1クラッチC1の油圧サーボ、
62は該油圧サーボC−1に対して油を給排する第2シ
フトバルブ、63は該第2シフトバルブ62を切り換え
るソレノイドバルブ、67は前記油圧サーボC−1に連
通するように配設されるアキュムレータである。前記ソ
レノイドバルブ63は、制御装置64によってオン・オ
フされ、前記第2シフトバルブ62を切り換え、モータ
による走行とエンジンによる走行を切り換える。
【0039】また、65は前記トルクコンバータ31の
ロックアップ装置を係脱するためのトルクコンバータコ
ントロールバルブであり、該トルクコンバータコントロ
ールバルブ65を介してトルクコンバータ31に油が供
給される。B−1はモータ12が発生したトルクによっ
て走行している時に係脱させられる第1ブレーキB1の
油圧サーボ、69は低速走行と中速走行を切り換える第
1シフトバルブ、70は該第1シフトバルブ69を切り
換えるソレノイドバルブ、71は前記油圧サーボB−1
に連通するように配設されるアキュムレータである。
【0040】そして、72はマニュアルバルブ、73は
ソレノイドモジュレータバルブ、74はストレーナ、7
5は前記プライマリレギュレータバルブ18の信号圧を
発生するラインプレッシャコントロールバルブ、85は
前記セカンダリレギュレータバルブ19で調圧が行われ
た後のドレーンされた油を、トランスミッション38の
潤滑用及び冷却用として調圧するモジュレータバルブで
ある。
【0041】前記構成のハイブリッド型車両において
は、低速及び中速で走行する場合にトルクコンバータ3
1を使用しないようにしている。そのため、オイルポン
プ17とトルクコンバータコントロールバルブ65間に
前記第2シフトバルブ62が配設されている。そして、
該第2シフトバルブ62を、オイルポンプ17と油圧サ
ーボC−1が連通するように切り換えると、オイルポン
プ17とトルクコンバータコントロールバルブ65が連
通するようになっている。
【0042】したがって、前記第1クラッチC1を係合
して、エンジン11が発生したトルクによって車両を走
行させる場合のみ、トルクコンバータ31に油が供給さ
れ、第1クラッチC1を解放してモータ12が発生した
トルクによって車両を走行させる場合には、トルクコン
バータ31には油を供給しないので油の量を節約するこ
とができる。
【0043】図4は本発明の第2の実施例を示すハイブ
リッド型車両におけるトランスミッション及びモータの
潤滑・冷却系を示す図である。図において、17はオイ
ルポンプ、81はストレーナ、18はプライマリレギュ
レータバルブである。前記オイルポンプ17から吐出さ
れた油は、油路L−1を介してプライマリレギュレータ
バルブ18に送られ、該プライマリレギュレータバルブ
18においてライン圧に調整される。調圧された油は油
路L−2を介してマニュアルバルブ72(図3)に送ら
れ、第1シフトバルブ69、第2シフトバルブ62等を
介して油圧サーボB−1や油圧サーボC−1に供給され
る。
【0044】前記プライマリレギュレータバルブ18に
おいて調圧が行われた後のドレーンされた油は、油路L
−3を介してセカンダリレギュレータバルブ19に供給
される。そして、該セカンダリレギュレータバルブ19
で調圧された油は、油路L−4を介してトルクコンバー
タ圧としてトルクコンバータ31に供給される。そし
て、セカンダリレギュレータバルブ19で調圧が行われ
た後のドレーンされた油が、油路L−11を介してモジ
ュレータバルブ85に供給され、該モジュレータバルブ
85においてトランスミッション38(図2)の潤滑用
及び冷却用として調圧される。調圧された油は、油路L
−12(第1の油路)を介してトランスミッション38
の各部に潤滑用及び冷却用として供給される。
【0045】また、前記モジュレータバルブ85で調圧
が行われた後のドレーンされた油は、油路L−13(第
2の油路)を介してモータ12に供給される。そのた
め、前記油路L−13は、モータ12の上方の駆動装置
ケース41内に設けられたマニホルド12dに連通して
おり、該マニホルド12dを介してモータ12のコイル
12cに油が滴下又は噴射され、モータ12を冷却す
る。
【0046】前記モジュレータバルブ85は、前記油路
L−12を介してトランスミッション38の各部に供給
される油の圧力を設定圧に調整するとともに、油路L−
13を介してモータ12に供給される油の量を確保する
ように設定されている。次に、本発明の第3の実施例に
ついて説明する。図5は本発明の第3の実施例を示すハ
イブリッド型車両におけるトランスミッション及びモー
タの潤滑・冷却系を示す図である。
【0047】図において、17はオイルポンプ、81は
ストレーナ、18はプライマリレギュレータバルブであ
る。前記オイルポンプ17から吐出された油は、油路L
−1を介してプライマリレギュレータバルブ18に送ら
れ、該プライマリレギュレータバルブ18においてライ
ン圧に調整される。調圧された油は油路L−2を介して
マニュアルバルブ72(図3)に送られ、第1シフトバ
ルブ69、第2シフトバルブ62等を介して油圧サーボ
B−1や油圧サーボC−1に供給される。
【0048】前記プライマリレギュレータバルブ18に
おいて調圧が行われた後のドレーンされた油は、油路L
−3を介してセカンダリレギュレータバルブ19に供給
される。そして、該セカンダリレギュレータバルブ19
で調圧された油は、油路L−15aを介してトルクコン
バータ圧としてトルクコンバータ31に供給されるとと
もに、油路L−15b(第1の油路)を介してトランス
ミッション38(図2)の各部に潤滑用及び冷却用とし
て供給される。
【0049】前記トルクコンバータ31に供給する油の
圧力とトランスミッション38の各部に供給する油の圧
力を調整するために、前記油路L−15a,L−15b
にそれぞれオリフィス86a,86bが設けられる。そ
して、セカンダリレギュレータバルブ19で調圧が行わ
れた後のドレーンされた油が、油路L−16(第2の油
路)を介してモータ12に供給される。そのため、前記
油路L−16は、モータ12の上方の駆動装置ケース4
1内に設けられたマニホルド12dに連通しており、該
マニホルド12dを介してモータ12のコイル12cに
油が滴下又は噴射され、モータ12を冷却する。
【0050】前記セカンダリレギュレータバルブ19
は、前記油路L−15aを介してトランスミッション3
8の各部に供給される油の圧力を設定圧に調整するとと
もに、油路L−16を介してモータ12に供給される油
の量を確保するように設定されている。図6は本発明の
第4の実施例を示すハイブリッド型車両におけるトラン
スミッション及びモータの潤滑・冷却系を示す図であ
る。
【0051】図において、17はオイルポンプ、81は
ストレーナ、18はプライマリレギュレータバルブであ
る。前記オイルポンプ17から吐出された油は、油路L
−1を介してプライマリレギュレータバルブ18に送ら
れ、該プライマリレギュレータバルブ18においてライ
ン圧に調整される。調圧された油は油路L−2を介して
マニュアルバルブ72(図3)に送られ、第1シフトバ
ルブ69、第2シフトバルブ62等を介して油圧サーボ
B−1や油圧サーボC−1に供給される。
【0052】前記プライマリレギュレータバルブ18に
おいて調圧が行われた後のドレーンされた油は、油路L
−3を介してセカンダリレギュレータバルブ19に供給
される。そして、該セカンダリレギュレータバルブ19
で調圧された油は、油路L−4を介してトルクコンバー
タ圧としてトルクコンバータ31に供給されるそして、
セカンダリレギュレータバルブ19で調圧が行われた後
のドレーンされた油が、油路L−20を介してリリーフ
バルブ87に送られ、該リリーフバルブ87によって設
定された圧力の油が、油路L−21(第1の油路)を介
してトランスミッション38(図2)の各部に潤滑用及
び冷却用として供給される。
【0053】また、油路L−21内の油の圧力が設定圧
以上であると、前記リリーフバルブ87は解放される
が、この時ドレーンされた油が油路L−22(第2の油
路)を介してモータ12に供給される。そのため、前記
油路L−22は、モータ12の上方の駆動装置ケース4
1内に設けられたマニホルド12dに連通しており、該
マニホルド12dを介してモータ12のコイル12cに
油が滴下又は噴射され、モータ12を冷却する。
【0054】前記リリーフバルブ87は、前記油路L−
21を介してトランスミッション38の各部に供給され
る油の圧力を設定圧に調整するとともに、油路L−22
を介してモータ12に供給される油の量を確保するよう
に設定されている。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示すハイブリッド型車
両におけるトランスミッション及びモータの潤滑・冷却
系を示す図である。
【図2】本発明の第1の実施例を示すハイブリッド型車
両の概略図である。
【図3】本発明の第1の実施例を示すハイブリッド型車
両における要部油圧回路図である。
【図4】本発明の第2の実施例を示すハイブリッド型車
両におけるトランスミッション及びモータの潤滑・冷却
系を示す図である。
【図5】本発明の第3の実施例を示すハイブリッド型車
両におけるトランスミッション及びモータの潤滑・冷却
系を示す図である。
【図6】本発明の第4の実施例を示すハイブリッド型車
両におけるトランスミッション及びモータの潤滑・冷却
系を示す図である。
【符号の説明】 11 エンジン 12 モータ 17 オイルポンプ 18 プライマリレギュレータバルブ 19 セカンダリレギュレータバルブ 31 トルクコンバータ 38 トランスミッション 83a〜83e,84,86a,86b オリフィス L−6a〜L−6e,L−12,L−15b,L−21
油路(第1の油路) L−7,L−13,L−16,L−22 油路(第2
の油路)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)オイルポンプと、(b)該オイル
    ポンプが吐出した油を設定された圧力に調整するレギュ
    レータバルブと、(c)該レギュレータバルブからドレ
    ーンされた油を設定された圧力に調整する油圧・油量調
    整装置と、(d)該油圧・油量調整装置によって設定さ
    れた圧力に調整された油をトランスミッションの各部に
    供給する第1の油路と、(e)前記油圧・油量調整装置
    からドレーンされた油をモータに供給する第2の油路を
    有することを特徴とするハイブリッド型車両。
JP09624392A 1992-04-16 1992-04-16 ハイブリッド型車両 Expired - Lifetime JP3551976B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP09624392A JP3551976B2 (ja) 1992-04-16 1992-04-16 ハイブリッド型車両

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP09624392A JP3551976B2 (ja) 1992-04-16 1992-04-16 ハイブリッド型車両

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH05286368A true JPH05286368A (ja) 1993-11-02
JP3551976B2 JP3551976B2 (ja) 2004-08-11

Family

ID=14159794

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP09624392A Expired - Lifetime JP3551976B2 (ja) 1992-04-16 1992-04-16 ハイブリッド型車両

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3551976B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6622804B2 (en) * 2001-01-19 2003-09-23 Transportation Techniques, Llc. Hybrid electric vehicle and method of selectively operating the hybrid electric vehicle
JP2007069901A (ja) * 2006-09-20 2007-03-22 Toyota Motor Corp 車両の駆動装置及び車両
WO2012111432A1 (ja) * 2011-02-17 2012-08-23 アイシン・エィ・ダブリュ株式会社 車両用駆動装置

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN111042891B (zh) * 2019-12-31 2021-08-03 宁波吉利罗佑发动机零部件有限公司 增程式润滑管理系统、润滑管理方法及车辆

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6622804B2 (en) * 2001-01-19 2003-09-23 Transportation Techniques, Llc. Hybrid electric vehicle and method of selectively operating the hybrid electric vehicle
US6877576B2 (en) 2001-01-19 2005-04-12 Transportation Techniques, Llc. Method and apparatus for selective operation of a hybrid electric vehicle powerplant
US7017542B2 (en) 2001-01-19 2006-03-28 Transportation Techniques, Llc Hybrid electric vehicle and method of selectively operating the hybrid electric vehicle
US7121234B2 (en) 2001-01-19 2006-10-17 Transportation Techniques, Llc Hybrid electric vehicle and method of selectively operating the hybrid electric vehicle
JP2007069901A (ja) * 2006-09-20 2007-03-22 Toyota Motor Corp 車両の駆動装置及び車両
WO2012111432A1 (ja) * 2011-02-17 2012-08-23 アイシン・エィ・ダブリュ株式会社 車両用駆動装置
JP2012171372A (ja) * 2011-02-17 2012-09-10 Aisin Aw Co Ltd 車両用駆動装置
US8845484B2 (en) 2011-02-17 2014-09-30 Aisin Aw Co., Ltd. Vehicle drive device

Also Published As

Publication number Publication date
JP3551976B2 (ja) 2004-08-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5415603A (en) Hydraulic control system for hybrid vehicle
JP3047792B2 (ja) ハイブリッド駆動装置
US9528436B2 (en) Hybrid drive device
JP3454036B2 (ja) ハイブリッド駆動装置
US8857188B2 (en) Hybrid drive device
US7846051B2 (en) Hybrid powertrain with an engine input clutch and method of control
JP3182987B2 (ja) ハイブリット車輌における潤滑装置
US7238139B2 (en) Electric and hybrid electric powertrain for motor vehicles
JP3182960B2 (ja) ハイブリット車輌における油圧制御装置
US7191859B2 (en) Driving apparatus for an electric vehicle
JP2002256921A (ja) 車両の制御装置
WO2006089376A1 (en) Drive system with fluid pump
JP2000046166A (ja) 自動変速機の作動流体供給装置
JP3493887B2 (ja) ハイブリッド車両の油圧制御装置
JP2004306827A (ja) ハイブリッド車両の駆動装置
JPH0654409A (ja) ハイブリッド型車両
JP4258904B2 (ja) 車両用オイルポンプの制御装置
JP4106864B2 (ja) 車両の制御装置
JP3551976B2 (ja) ハイブリッド型車両
JP4743992B2 (ja) 車両の制御装置
JPH0638303A (ja) ハイブリッド型車両
JP3373082B2 (ja) ハイブリット車輌
JP4051827B2 (ja) 車両の駆動制御装置
JP3396868B2 (ja) ハイブリット車輌
JPH11153038A (ja) 車両の内燃機関と電動発電機の複合装置

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20040318

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20040420

R150 Certificate of patent (=grant) or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090514

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090514

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100514

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110514

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110514

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120514

Year of fee payment: 8

EXPY Cancellation because of completion of term