JPH0953074A - 液晶表示素子及び液晶表示素子の製造方法 - Google Patents

液晶表示素子及び液晶表示素子の製造方法

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JPH0953074A
JPH0953074A JP20323995A JP20323995A JPH0953074A JP H0953074 A JPH0953074 A JP H0953074A JP 20323995 A JP20323995 A JP 20323995A JP 20323995 A JP20323995 A JP 20323995A JP H0953074 A JPH0953074 A JP H0953074A
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浩史 長谷部
Haruyoshi Takatsu
晴義 高津
Kiyobumi Takeuchi
清文 竹内
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 電極層及び1〜30度のプレチルト角を形成
する配向処理層を有し、少なくとも一方が透明な2枚の
基板間に、少なくとも−10〜80℃の温度範囲でネマ
チック液晶相を有するネマチック液晶材料及び単官能カ
イラル(メタ)アクリレートの重合体を少なくとも挟持
し、かつネマチック液晶材料がツイスト角180〜27
0度のねじれネマチック配向している液晶表示素子にお
いて、前記単官能カイラルアクリレートの重合体が、前
記単官能カイラル(メタ)アクリレートを、前記ネマチ
ック液晶材料及び前記単官能カイラル(メタ)アクリレ
ートを含有するカイラルネマチック液晶材料中で重合さ
せて得られるものであることを特徴とする液晶表示素
子。 【効果】 本発明の液晶表示素子は、d/Pマージンが
広いことを特徴とするSTN型液晶表示素子であり、か
つ駆動電圧を低減することも可能である。従って、製造
歩留まりを改善したSTN液晶表示素子を提供できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、時計、電卓、電子
手帳、ラップトップコンピューター、コンピューター端
末等の各種の液晶表示装置として利用される液晶表示素
子及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】現在、液晶表示装置に用いられる液晶素
子は、TN(ツイステッド・ネマチック)型液晶表示素
子やSTN(スーパー・ツイステッド・ネマチック)型
液晶表示素子が広く用いられている。特にSTN型液晶
表示素子は、ねじれネマチック配向のツイスト角を90
度以上、通常180〜270度としたもので、印加電圧
に対する光学位相差の急峻な変化特性を有することか
ら、マルチプレクス駆動が可能であり、大容量の情報を
表示する必要があるワープロやラップトップコンピュー
ター用として多用されている。しかしながら、STN型
液晶表示素子は、素子における液晶材料層の厚み(d)
と液晶材料の固有ピッチ(P)の比(d/P)を正確に
制御しないと正常に動作せず、正常に動作するd/Pの
範囲、d/Pマージンと呼ばれる範囲が狭い場合STN
液晶表示素子の製造が難しく、歩留まりが悪いという問
題があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、d/Pマー
ジンが広く、製造の歩留まりが良好なSTN型液晶表示
素子を提供し、更にそのSTN液晶表示素子の製造方法
を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決するための手段について鋭意検討した結果、かか
る課題がSTN液晶表示素子中に、単官能カイラル(メ
タ)アクリレートの重合体を含有する液晶材料を挟持さ
せることによって解決できることを見いだし本発明を提
供するに至った。
【0005】即ち、本発明は電極層及び1〜30度のプ
レチルト角を形成する配向処理層を有し、少なくとも一
方が透明な2枚の基板間に、少なくとも−10〜80℃
の温度範囲でネマチック液晶相を有するネマチック液晶
材料及び単官能カイラル(メタ)アクリレートの重合体
を少なくとも挟持し、且つネマチック液晶材料がツイス
ト角180〜270度のねじれネマチック配向している
液晶表示素子において、前記単官能カイラルアクリレー
トの重合体が、前記単官能カイラル(メタ)アクリレー
トを、前記ネマチック液晶材料及び前記単官能カイラル
(メタ)アクリレートを含有するカイラルネマチック液
晶材料中で重合させて得られるものであることを特徴と
する液晶表示素子を提供する。
【0006】STN液晶表示素子中に前記単官能カイラ
ル(メタ)アクリレートの重合体を挟持させることによ
ってd/Pマージンが広く、製造歩留まりが良好になる
理由は必ずしも明かではないが、前記単官能カイラル
(メタ)アクリレートを、前記ネマチック液晶材料及び
前記単官能カイラル(メタ)アクリレートを含有するカ
イラルネマチック液晶材料中で重合させることにより形
成した前記単官能カイラル(メタ)アクリレート重合体
の高分子鎖が、前記ネマチック液晶材料のねじれネマチ
ック配向を支持するように働き、結果としてアンダード
メインやストライプドメイン等の重大な欠陥の発生を抑
止する効果を有し、d/Pマージンが広くなるためと考
えることができる。また、前記単官能カイラル(メタ)
アクリレート化合物を重合させているため、前記単官能
カイラル(メタ)アクリレート重合体の高分子鎖に不斉
炭素が取り込まれて固定化されており、これによる上記
ネマチック液晶材料に誘起されるねじれ力の温度依存性
の低減もd/Pマージン拡大に寄与していると考えるこ
とができる。
【0007】本発明の液晶表示素子に挟持されている重
合体は、単官能カイラル(メタ)アクリレートの重合体
であり、1分子に2つ以上の(メタ)アクリロイル基を
有する化合物の重合体のように3次元網目状の高分子鎖
を形成する要因となる分岐鎖を形成しにくく、線状の高
分子鎖になっていると考えられ、これにより前記ネマチ
ック液晶材料のねじれネマチック配向を支持しつつ、前
記ネマチック液晶材料の印加電圧に対する応答を妨げる
ことがない、つまりSTN液晶表示素子の印加電圧に対
する光学位相差の急峻な変化特性は犠牲にしないという
特徴を有している。
【0008】以下、本発明を更に詳細に説明する。本発
明の液晶表示素子に挟持される重合体は、不斉炭素とた
だ一つの(メタ)アクリロイル基を有する単官能カイラ
ル(メタ)アクリレートの重合体であることを特徴とし
ている。このような重合体を与える単官能カイラル(メ
タ)アクリレートとしては例えば、一般式(II)
【0009】
【化5】
【0010】(式中、Wは水素原子又はメチル基を表わ
し、環D、E及びFはそれぞれ独立的に、
【0011】
【化6】
【0012】を表わし、qは1から4の整数を表わし、
pは0又は1の整数を表わし、Y4は単結合又は
【0013】
【化7】−(CH2r− 、 −(CH2rO− 、
−(CH2CH2O)r−のいずれかを表わし、rは1か
ら18の整数を表わし、Y5及びY6はそれぞれ独立的
に、単結合、−CH2CH2−、−CH2O−、−OCH2
−、−COO−、−OCO−、−C≡C−、−CH=C
H−、−CF=CF−、−(CH24−、−CH2CH2
CH2O−、−OCH2CH2CH2−、−CH2=CHC
2CH2−又は−CH2CH2CH=CH−を表わし、Y
7は単結合、−COO−、−OCO−を表わし、R1は炭
素原子数3から18の光学活性な炭化水素基を表わ
す。)で表わされる化合物を挙げることができる。この
ような単官能カイラル(メタ)アクリレートのなかで
も、特定の構造を持つ単官能カイラル(メタ)アクリレ
ートの重合体は、d/Pマージン拡大の効果が大きく、
更に駆動電圧を低減する効果もあることを本発明者等は
見いだした。即ち、特定の単官能カイラル(メタ)アク
リレートとは、不斉炭素及び少なくとも2つの6員環を
有する液晶性骨格を部分構造として有する環状アルコー
ル、フェノール又は芳香族ヒドロキシ化合物の(メタ)
アクリル酸エステルであることを特徴とする。
【0014】このような構造を有する単官能カイラル
(メタ)アクリレートとしては、例えば一般式(I)
【0015】
【化8】
【0016】(式中、Xは水素原子又はメチル基を表わ
し、6員環A、B及びCはそれぞれ独立的に、
【0017】
【化9】
【0018】を表わし、nは0又は1の整数を表わし、
mは1から4の整数を表わし、Y1及びY2はそれぞれ独
立的に、単結合、−CH2CH2−、−CH2O−、−O
CH2−、−COO−、−OCO−、−C≡C−、−C
H=CH−、−CF=CF−、−(CH24−、−CH
2CH2CH2O−、−OCH2CH2CH2−、−CH2
CHCH2CH2−又は−CH2CH2CH=CH−を表わ
し、Y3は単結合、−COO−、−OCO−を表わし、
Rは炭素原子数3から18の光学活性な炭化水素基を表
わす。)であることが好ましい。
【0019】このような単官能カイラル(メタ)アクリ
レートの具体例としては、以下の化合物を挙げることが
できるが、本発明で使用することができる単官能カイラ
ル(メタ)アクリレートは、これらの化合物に限定され
るものではない。
【0020】
【化10】
【0021】
【化11】
【0022】
【化12】
【0023】このような、単官能カイラル(メタ)アク
リレートは単独で用いても、2種以上の化合物を混合し
て用いてもよい。また、本発明の液晶表示素子に挟持さ
れる重合体は、(S)体、(R)体のどちらの絶対配置
をもつ単官能カイラルアクリレートの重合体であっても
よいが、液晶表示素子中のねじれネマチック配向のねじ
れの向きのどちらが好ましいかによって適宜選択すれば
よい。
【0024】本発明の液晶表示素子に挟持される重合体
とネマチック液晶材料との重量比は、単官能カイラル
(メタ)アクリレート重合体がネマチック液晶材料に及
ぼすねじれ力の大きさや、液晶表示素子のツイスト角、
挟持されるネマチック液晶材料層の厚さによって適宜調
整されるが、ネマチック液晶材料100重量部に対し
て、重合体は0.1〜11重量部の範囲が好ましい。
【0025】本発明の液晶表示素子に挟持されたネマチ
ック液晶材料のねじれネマチック配向の支持は、前記単
官能カイラルアクリレート重合体によってなされるが、
ネマチック液晶材料のねじれネマチック配向のツイスト
角を微調整する目的で、重合性の官能基を有していない
非重合性のカイラル化合物も挟持させてもよい。このよ
うな化合物としては、通常液晶の技術分野でよく用いら
れているカイラル化合物を用いることができ、例えば、
「CB−15」、「C−15」(以上BDH社製)、
「CM−21」、「CM−22」、「CM−19」、
「CM−20」、「CM」(以上チッソ社製)、「S1
082」、「S−811」、「R−811」(以上メル
ク社製)等を例示することができる。
【0026】本発明の液晶表示素子の電極層は、透明な
ガラス基板上に形成されたITO(インジウムチンオキ
サイド)電極層であることが好ましく、配向処理層は1
〜30度のプレチルト角を形成するラビングしたポリイ
ミド配向膜を該電極層の上に形成するのが好ましい。
【0027】また、挟持されるネマチック液晶材料は、
少なくとも−10〜80℃の温度範囲でネマチック液晶
相を有するものが好ましい。このようなネマチック液晶
材料は単一の液晶性化合物であっても、2種以上の液晶
化合物を含有していても良いが、全体として正の誘電率
異方性を有し、且つその正の誘電率異方性が大きいもの
が好ましい。このようなネマチック液晶材料を構成でき
る液晶化合物としては例えば、4−置換安息香酸4’−
置換フェニルエステル、4−置換シクロヘキサンカルボ
ン酸4’−置換フェニルエステル、4−置換シクロヘキ
サンカルボン酸4’−置換ビフェニルエステル、4−
(4−置換シクロヘキサンカルボニルオキシ)安息香酸
4’−置換フェニルエステル、4−(4−置換シクロヘ
キシル)安息香酸4’−置換フェニルエステル、4−
(4−置換シクロヘキシル)安息香酸4’−置換シクロ
ヘキシルエステル、4−置換4’−置換ビフェニル、4
−置換フェニル4’−置換シクロヘキサン、4−置換
4”−置換ターフェニル、4−置換ビフェニル4’−置
換シクロヘキサン、2−(4−置換フェニル)−5−置
換ピリジン等の骨格を有する化合物を挙げることができ
る。特に好ましいのは、これらの化合物の中でも、少な
くとも分子の一方の末端にシアノ基又はフッ素原子を有
する化合物である。挟持されるネマチック液晶材料の屈
折率の異方性の大きさ(Δn)の好ましい値は、ネマチ
ック液晶材料が挟持される厚さ(d)によってことなる
が、Δnとdの積が0.4〜1.0(ミクロン)、更に
好ましくは0.8〜0.9(ミクロン)になるように設
定するのが好ましい。
【0028】また、本発明の液晶表示素子に挟持されて
いるネマチック液晶材料は、従来のSTN型液晶表示素
子と同様にツイスト角180〜270度のねじれネマチ
ック配向させることが必要であるが、挟持する2枚の基
板上に形成された配向処理層の容易軸のお互いのなす角
度は、従来のSTN型液晶表示素子と同様にして設定し
てやればよく、特別な処理を必要とするものではない。
【0029】本発明の液晶表示素子は、通常のSTN型
液晶表示素子と全く同様の使途に用いることができる。
従って、2枚の偏光板及びバックライト等の光源と共に
用いて透過型の表示素子とすることも可能であり、2枚
の偏光板及び1枚の反射板と共に用いて反射型の表示素
子とすることも可能である。更に、表示の色付きを解消
する目的もしくは、色付きを強調する目的で、位相差フ
ィルムを加えた構成にしても良く、2枚以上の位相差フ
ィルムを、その光軸をずらして積層した構成にしても良
い。2〜8色以上のカラー表示が必要な場合は、1枚以
上の位相差フィルムと共にRGBマイクロカラーフィル
ターを用いるのが好ましい。
【0030】次に本発明の液晶表示素子の製造方法につ
いて説明する。本発明の製造方法は電極層及び1〜30
度のプレチルト角を形成する配向処理層を有し、少なく
とも一方が透明な2枚の基板間に、少なくとも−10〜
80℃の温度範囲でネマチック液晶相を有するネマチッ
ク液晶材料及び単官能カイラル(メタ)アクリレートを
含有するカイラルネマチック液晶材料を介在させて、カ
イラルネマチック液晶材料をねじれネマチック配向させ
た後、カイラルネマチック液晶材料に紫外線又は電子線
を照射することにより、前記単官能カイラル(メタ)ア
クリレートを前記カイラルネマチック液晶材料中で重合
させて、前記ネマチック液晶材料をツイスト角180〜
270度のねじれネマチック配向させることを特徴とす
る。
【0031】ネマチック液晶材料及び単官能カイラル
(メタ)アクリレートを含有するカイラルネマチック液
晶材料を介在させる工程としては、2枚の基板、スペー
サー及びシール材を用いて、従来と同様に空パネルを作
製した後、前記カイラルネマチック液晶材料を真空注入
させる方法がある。
【0032】前記カイラルネマチック液晶材料に、紫外
線又は電子線を照射する工程は単官能カイラル(メタ)
アクリレートを重合させるために行うが、この工程はネ
マチック液晶材料のねじれネマチック配向が乱れるのを
防止するために、周囲温度は20〜25℃程度の室温で
紫外線又は電子線を照射して行うのが好ましい。 紫外
線又は電子線の照射による重合反応を迅速におこなうた
めに、前記カイラルネマチック液晶材料に、光重合開始
剤や増感剤を添加してもよい。ここで使用することがで
きる光重合開始剤としては、公知のベンゾインエーテル
類、ベンゾフェノン類、アセトフェノン類、ベンジルケ
タール類等から選択して使用することができる。またそ
の添加量は、組成物に含有される重合性カイラル(メ
タ)アクリレートに対して、10重量%以下であること
が好ましく、5重量%以下が特に好ましい。
【0033】また本発明のカイラルネマチック液晶材料
には、その保存安定性を向上させるために、安定剤を添
加してもよい。ここで使用することができる安定剤とし
ては、例えば公知のヒドロキノン、ヒドロキノンモノア
ルキルエーテル類、第三ブチルカテコール等から選択し
て使用することができる。またその安定剤の添加量は、
組成物に含有される重合性カイラル(メタ)アクリレー
トに対して、0.05重量%以下であることが好まし
い。
【0034】前記カイラルネマチック液晶材料の固有ピ
ッチは、0.5〜120ミクロンの範囲に調整すること
が好ましく、0.5〜60ミクロンの範囲に調整するの
が更に好ましく、0.5〜15ミクロンの範囲に調整す
るのが特に好ましい。
【0035】紫外線又は電子線を照射する際に、2枚の
基板に設けられた電極層間に電界を印加しておくと、液
晶表示素子に挟持されたネマチック液晶材料が、基板に
対して極角方向にある程度の傾きをもった配向状態をと
る傾向が生じ、結果としてストライプドメインの発生を
抑止することができるため、紫外線又は電子線を照射す
る際に、電界を印加することは好ましい。この時の電界
強度は、用いるカイラルネマチック液晶材料によって適
宜調整されるが、せいぜいSTN液晶表示素子としての
しきい値の3倍程度以内、更に好ましくはしきい値の2
倍程度以内とするのが好ましい。
【0036】紫外線又は電子線の照射工程後に、本発明
の液晶表示素子に加熱をおこなうと、液晶表示素子とし
ての特性の経時変化を小さくすることができるため、加
熱処理をおこなうことが好ましい。
【0037】
【実施例】以下に本発明の実施例を示し、本発明を更に
詳細に説明する。しかしながら、本発明はこれらの実施
例に限定されるものではない。 (実施例1)ネマチック液晶材料「DLC−4300
2」(ロディック社製)98.72重量部に、式(h)
【0038】
【化13】
【0039】(式中、不斉炭素の絶対配置は(S)体で
ある。)の単官能カイラルアクリレート化合物1.28
重量部、及び0.5重量部の光重合開始剤「IRG−6
51」(チバガイギー社製)からなるカイラルネマチッ
ク液晶材料(A)を調整した。このカイラルネマチック
液晶材料を室温において偏光顕微鏡で観察したところ、
結晶の析出や相分離構造はみられず、均一なカイラルネ
マチック相が得られていることが確認できた。このカイ
ラルネマチック液晶材料(A)の固有ピッチをくさび型
セルを用いて測定したところ、6.5ミクロンであっ
た。また、ねじれの向きは左巻きであった。このくさび
型セルに、1mW/cm2の強度の紫外線を室温におい
て照射したところ、単官能カイラルアクリレートが重合
した。この重合が進行するにつれて、固有ピッチが長く
なっていくのが観察できた。紫外線を照射して10分後
に、固有ピッチの値が11.4ミクロンの一定値になっ
た。紫外線を10分間照射した材料の固有ピッチの値
は、室温において1ヶ月以上も変化せず、また100℃
以上に加熱した後、冷却しても変化が認められなかっ
た。以上のことからカイラルネマチック液晶材料(A)
に紫外線を照射して、含有する単官能カイラルアクリレ
ートを重合させると、固有ピッチは11.4ミクロンに
なることがわかった。
【0040】次に、ITO透明電極層の上にラビング処
理したポリイミド配向膜「SE−150」(日産化学
製)を有する2枚のガラス基板を用いて、6.4ミクロ
ンの間隔をもってポリイミド配向膜がお互いに対向する
ようにして液晶セル(A)を作製した。このセル(A)
の2枚の基板のラビング方向は左巻きのツイスト角が2
40度をなすSTN構造になるように設定した。このセ
ル(A)に、カイラルネマチック液晶材料(A)を注入
した後、室温において1mW/cm2の強度の紫外線を
10分間室温において照射し、単官能カイラルアクリレ
ートを重合させた。次に、セル(A)を100℃で1分
間保った後、室温まで冷却した。得られたセルを偏光顕
微鏡で観察したところ、アンダードメイン等の欠陥もな
く、均一な配向状態が得られており、ネマチック液晶材
料がツイスト角240度のSTN配向していることを確
認できた。このセルを2枚の直交する偏光板の間に置
き、イエローモードのSTN液晶表示素子を構成した。
このセルのd/Pは0.56であったが、電圧を印加し
てもストライプドメインは観察されず、良好に動作し
た。また電圧印加の後、印加電圧を切ってもアンダード
メインは観察されず、STN液晶表示素子として問題な
く動作することが確認できた。電気光学特性は第1図に
示した通りであり、しきい値電圧は2.15Vであっ
た。
【0041】(実施例2)実施例1における基板間の間
隔を6.8ミクロンとした以外は、実施例1と全く同様
にしてイエローモードのSTN液晶表示素子を構成し
た。本実施例のセルのd/Pは0.60であったが、電
圧を印加してもストライプドメインは観察されず、良好
に動作した。また電圧印加の後、印加電圧を切ってもア
ンダードメインは観察されず、STN液晶表示素子とし
て問題なく動作することが確認できた。
【0042】(実施例3)実施例1における基板間の間
隔を4.6ミクロンとした以外は、実施例1と全く同様
にしてイエローモードのSTN液晶表示素子を構成し
た。本実施例のセルのd/Pは0.40であったが、電
圧を印加してもストライプドメインは観察されず、良好
に動作した。また電圧印加の後、印加電圧を切ってもア
ンダードメインは観察されず、STN液晶表示素子とし
て問題なく動作することが確認できた。
【0043】(実施例4)ネマチック液晶材料「DLC
−43002」(ロディック社製)99.12重量部
に、式(v)
【0044】
【化14】
【0045】(式中、不斉炭素の絶対配置は(S)体で
ある。)の単官能カイラルアクリレート化合物0.88
重量部、及び0.5重量部の光重合開始剤「IRG−6
51」(チバガイギー社製)からなるカイラルネマチッ
ク液晶材料(B)を調整した。このカイラルネマチック
液晶材料を室温において偏光顕微鏡で観察したところ、
結晶の析出や相分離構造はみられず、均一なカイラルネ
マチック相が得られていることが確認できた。このカイ
ラルネマチック液晶材料(B)の固有ピッチをくさび型
セルを用いて測定したところ、11.5ミクロンであっ
た。また、ねじれの向きは左巻きであった。このくさび
型セルに、1mW/cm2の強度の紫外線を室温におい
て照射したところ、単官能カイラルアクリレートが重合
した。この重合が進行するにつれて、固有ピッチが長く
なっていくのが観察できた。紫外線を照射して10分後
に、固有ピッチの値が12.0ミクロンの一定値になっ
た。紫外線を10分間照射した材料の固有ピッチの値
は、室温において1ヶ月以上も変化せず、また100℃
以上に加熱した後、冷却しても変化が認められなかっ
た。以上のことからカイラルネマチック液晶材料(B)
に紫外線を照射して、含有する単官能カイラルアクリレ
ートを重合させると、固有ピッチは12.0ミクロンに
なることがわかった。
【0046】次に、実施例1で作製したものと全く同じ
仕様の液晶セル(A)に、カイラルネマチック液晶材料
(B)を注入した後、室温において1mW/cm2の強
度の紫外線を10分間室温において照射し、単官能カイ
ラルアクリレートを重合させた。次に、セル(A)を1
00℃で1分間保った後、室温まで冷却した。得られた
セルを偏光顕微鏡で観察したところ、アンダードメイン
等の欠陥もなく、均一な配向状態が得られており、ネマ
チック液晶材料がツイスト角240度のSTN配向して
いることを確認できた。このセルを2枚の直交する偏光
板の間に置き、イエローモードのSTN液晶表示素子を
構成した。このセルのd/Pは0.53であったが、電
圧を印加してもストライプドメインは観察されず、良好
に動作した。また電圧印加の後、印加電圧を切ってもア
ンダードメインは観察されず、STN液晶表示素子とし
て問題なく動作することが確認できた。電気光学特性は
第2図に示した通りであり、しきい値電圧は2.27V
であった。
【0047】(実施例5)実施例4における基板間の間
隔を7.2ミクロンとした以外は、実施例1と全く同様
にしてイエローモードのSTN液晶表示素子を構成し
た。本実施例のセルのd/Pは0.60であったが、電
圧を印加してもストライプドメインは観察されず、良好
に動作した。また電圧印加の後、印加電圧を切ってもア
ンダードメインは観察されず、STN液晶表示素子とし
て問題なく動作することが確認できた。
【0048】(実施例6)実施例4における基板間の間
隔を4.8ミクロンとした以外は、実施例1と全く同様
にしてイエローモードのSTN液晶表示素子を構成し
た。本実施例のセルのd/Pは0.40であったが、電
圧を印加してもストライプドメインは観察されず、良好
に動作した。また電圧印加の後、印加電圧を切ってもア
ンダードメインは観察されず、STN液晶表示素子とし
て問題なく動作することが確認できた。
【0049】(比較例1)ネマチック液晶材料「DLC
−43002」(ロディック社製)99.19重量部
に、非重合性のカイラル化合物「S−811」(メルク
社製)0.81重量部からなるカイラルネマチック液晶
材料(C)を調整した。このカイラルネマチック液晶材
料を室温において偏光顕微鏡で観察したところ、結晶の
析出や相分離構造はみられず、均一なカイラルネマチッ
ク相が得られていることが確認できた。このカイラルネ
マチック液晶材料(C)の固有ピッチをくさび型セルを
用いて測定したところ、11.7ミクロンであった。ま
た、ねじれの向きは左巻きであった。
【0050】次に、実施例1で作製したものと全く同じ
仕様の液晶セル(A)に、カイラルネマチック液晶材料
(C)を注入して、d/Pが0.55のセルを作製し
た。得られセルを観察したところ、アンダードメイン等
の欠陥もなく、均一な配向状態が得られており、カイラ
ルネマチック液晶材料がツイスト角240度のSTN配
向していることを確認できた。このセルを2枚の直交す
る偏光板の間に置き、イエローモードのSTN液晶表示
素子を構成した。この液晶素子に電圧を印加してもスト
ライプドメインは観察されず、良好に動作した。また電
圧印加の後、印加電圧を切ってもアンダードメインは観
察されず、STN液晶表示素子として問題なく動作する
ことが確認できた。電気光学特性は第3図に示した通り
であり、しきい値電圧は2.32Vであった。
【0051】(比較例2)比較例1における基板間の間
隔を7.2ミクロンとした以外は、比較例1と全く同様
にしてイエローモードのSTN液晶表示素子を構成し
た。本実施例のセルのd/Pは0.60であったが、電
圧を印加するとストライプドメインが観察されSTN液
晶表示素子として、正常に動作しなかった。
【0052】(比較例3)比較例1における基板間の間
隔を4.7ミクロンとした以外は、比較例1と全く同様
にしてイエローモードのSTN液晶表示素子を構成し
た。本実施例のセルのd/Pは0.40であったが、電
圧印加の後、印加電圧を切るとアンダードメインが観察
され、STN液晶表示素子として、正常に動作しなかっ
た。
【0053】(実施例7)ITO透明電極層の上にラビ
ング処理したポリイミド配向膜「SE−150」(日産
化学製)を有する2枚のガラス基板を用いて、7.2ミ
クロンの間隔をもってポリイミド配向膜がお互いに対向
するようにして液晶セル(B)を作製した。このセル
(B)のラビング方向は左巻きのツイスト角240度を
なすSTN構造になるように設定した。このセル(B)
に、カイラルネマチック液晶材料(A)を注入した後、
室温において2枚の電極間に周波数1kHzで実効値3
Vの正弦波を印加しながら、1mW/cm2の強度の紫
外線を10分間室温において照射し、単官能カイラルア
クリレートを重合させた。次に、セル(A)を100℃
で1分間保った後、室温まで冷却した。得られたセルを
偏光顕微鏡で観察したところ、アンダードメイン等の欠
陥もなく、均一な配向状態が得られていることを確認で
きた。このセルを2枚の直交する偏光板の間に置き、イ
エローモードのSTN液晶表示素子を構成した。このセ
ルのd/Pは0.63であったが、電圧を印加してもス
トライプドメインは観察されず、良好に動作した。また
電圧印加の後、印加電圧を切ってもアンダードメインは
観察されず、STN液晶表示素子として問題なく動作す
ることが確認できた。
【0054】(実施例8)ネマチック液晶材料「DLC
−43002」(ロディック社製)99.24重量部
に、式(h)
【0055】
【化15】
【0056】(式中、不斉炭素の絶対配置は(S)体で
ある)の単官能カイラルアクリレート化合物0.56重
量部、非重合性のカイラル化合物「S−811」(メル
ク社製)0.21重量部、及び0.5重量部の光重合開
始剤「IRG−651」(チバガイギー社製)からなる
カイラルネマチック液晶材料(D)を調整した。このカ
イラルネマチック液晶材料を室温において偏光顕微鏡で
観察したところ、結晶の析出や相分離構造はみられず、
均一なカイラルネマチック相が得られていることが確認
できた。このカイラルネマチック液晶材料(D)の固有
ピッチをくさび型セルを用いて測定したところ、8.1
ミクロンであった。また、ねじれの向きは左巻きであっ
た。このくさび型セルに、1mW/cm2の強度の紫外
線を室温において照射したところ、単官能カイラルアク
リレートが重合した。この重合が進行するにつれて、固
有ピッチが長くなっていくのが観察できた。紫外線を照
射して10分後に、固有ピッチの値が12.2ミクロン
の一定値になった。紫外線を10分間照射した材料の固
有ピッチの値は、室温において1ヶ月以上も変化せず、
また100℃以上に加熱した後、冷却しても変化が認め
られなかった。以上のことからカイラルネマチック液晶
材料(A)に紫外線を照射して、含有する単官能カイラ
ルアクリレートを重合させると、固有ピッチは12.2
ミクロンになることがわかった。
【0057】次に、ITO透明電極層の上にラビング処
理したポリイミド配向膜「SE−150」(日産化学
製)を有する2枚のガラス基板を用いて、7.7ミクロ
ンの間隔をもってポリイミド配向膜がお互いに対向する
ようにして液晶セル(C)を作製した。このセル(C)
のラビング方向は左巻きのツイスト角240度をなすS
TN構造になるように設定した。このセル(C)に、カ
イラルネマチック液晶材料(D)を注入した後、室温に
おいて2枚の電極間に周波数1kHzで実効値3Vの正
弦波を印加しながら、1mW/cm2の強度の紫外線を
10分間室温において照射し、単官能カイラルアクリレ
ートを重合させた。次に、セル(C)を100℃で1分
間保った後、室温まで冷却した。得られたセルを偏光顕
微鏡で観察したところ、アンダードメイン等の欠陥もな
く、均一な配向状態が得られていることを確認できた。
このセルを2枚の直交する偏光板の間に置き、イエロー
モードのSTN液晶表示素子を構成した。このセルのd
/Pは0.63であったが、電圧を印加してもストライ
プドメインは観察されず、良好に動作した。また電圧印
加の後、印加電圧を切ってもアンダードメインは観察さ
れず、STN液晶表示素子として問題なく動作すること
が確認できた。
【0058】以上の実施例と比較例から、本発明の液晶
表示素子はd/Pマージンが広く、且つ駆動電圧も低減
されたものであることがわかる。
【0059】
【発明の効果】本発明の液晶表示素子は、d/Pマージ
ンが広いことを特徴とするSTN型液晶表示素子であ
り、且つ駆動電圧を低減することも可能である。従っ
て、製造歩留まりを改善したSTN液晶表示素子を提供
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1における本発明の液晶表示素子の電気
光学特性を示した図表である。
【図2】実施例4における本発明の液晶表示素子の電気
光学特性を示した図表である。
【図3】比較例1における本発明の液晶表示素子の電気
光学特性を示した図表である。

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電極層及び1〜30度のプレチルト角を
    形成する配向処理層を有し、少なくとも一方が透明な2
    枚の基板間に、少なくとも−10〜80℃の温度範囲で
    ネマチック液晶相を有するネマチック液晶材料及び単官
    能カイラル(メタ)アクリレートの重合体を少なくとも
    挟持し、且つネマチック液晶材料がツイスト角180〜
    270度のねじれネマチック配向している液晶表示素子
    において、前記単官能カイラルアクリレートの重合体
    が、前記単官能カイラル(メタ)アクリレートを、前記
    ネマチック液晶材料及び前記単官能カイラル(メタ)ア
    クリレートを含有するカイラルネマチック液晶材料中で
    重合させて得られるものであることを特徴とする液晶表
    示素子。
  2. 【請求項2】 電極層及び1〜30度のプレチルト角を
    形成する配向処理層を有し、少なくとも一方が透明な2
    枚の基板間に、少なくとも−10〜80℃の温度範囲で
    ネマチック液晶相を有するネマチック液晶材料、非重合
    性カイラル化合物、及び単官能カイラル(メタ)アクリ
    レートの重合体を少なくとも挟持し、且つネマチック液
    晶材料がツイスト角180〜270度のねじれネマチッ
    ク配向している液晶表示素子において、前記単官能カイ
    ラルアクリレートの重合体が、前記単官能カイラル(メ
    タ)アクリレートを、前記ネマチック液晶材料、前記非
    重合性カイラル化合物及び前記単官能カイラル(メタ)
    アクリレートを含有するカイラルネマチック液晶材料中
    で重合させて得られるものであることを特徴とする液晶
    表示素子。
  3. 【請求項3】 単官能カイラル(メタ)アクリレートの
    重合体が、前記単官能カイラル(メタ)アクリレートを
    紫外線又は電子線で重合させて得られたものであること
    を特徴とする請求項1又は2記載の液晶表示素子。
  4. 【請求項4】 単官能カイラル(メタ)アクリレート
    が、不斉炭素及び少なくとも2つの6員環を有する液晶
    性骨格を部分構造として有する環状アルコール、フェノ
    ール又は芳香族ヒドロキシ化合物の(メタ)アクリル酸
    エステルである単官能カイラル(メタ)アクリレートで
    あることを特徴とする請求項1、2又は3記載の液晶表
    示素子。
  5. 【請求項5】 単官能カイラル(メタ)アクリレート
    が、一般式(I) 【化1】 (式中、Xは水素原子又はメチル基を表わし、6員環
    A、B及びCはそれぞれ独立的に、 【化2】 を表わし、nは0又は1の整数を表わし、mは1から4
    の整数を表わし、Y1及びY2はそれぞれ独立的に、単結
    合、−CH2CH2−、−CH2O−、−OCH2−、−C
    OO−、−OCO−、−C≡C−、−CH=CH−、−
    CF=CF−、−(CH24−、−CH2CH2CH2
    −、−OCH2CH2CH2−、−CH2=CHCH2CH2
    −又は−CH2CH2CH=CH−を表わし、Y3は単結
    合、−COO−、−OCO−を表わし、Rは炭素原子数
    3から18の光学活性な炭化水素基を表わす。)で表わ
    される化合物であることを特徴とする請求項4記載の液
    晶表示素子。
  6. 【請求項6】 一般式(I)において、Rが 【化3】 のいずれかであり、Xが水素原子であり、Y1が単結合
    であり、Y3が−COO−であり、nが0であり、且つ
    6員環A及びBは共に 【化4】 であることを特徴とする請求項5記載の液晶表示素子。
  7. 【請求項7】 電極層及び1〜30度のプレチルト角を
    形成する配向処理層を有し、少なくとも一方が透明な2
    枚の基板間に、少なくとも−10〜80℃の温度範囲で
    ネマチック液晶相を有するネマチック液晶材料及び単官
    能カイラル(メタ)アクリレートを含有するカイラルネ
    マチック液晶材料を介在させて、カイラルネマチック液
    晶材料をねじれネマチック配向させた後、カイラルネマ
    チック液晶材料に紫外線又は電子線を照射することによ
    り、前記単官能カイラル(メタ)アクリレートを前記カ
    イラルネマチック液晶材料中で重合させて、前記ネマチ
    ック液晶材料をツイスト角180〜270度のねじれネ
    マチック配向させることを特徴とする液晶表示素子の製
    造方法。
  8. 【請求項8】 電極層及び1〜30度のプレチルト角を
    形成する配向処理層を有し、少なくとも一方が透明な2
    枚の基板間に、少なくとも−10〜80℃の温度範囲で
    ネマチック液晶相を有するネマチック液晶材料、非重合
    性カイラル化合物及び単官能カイラル(メタ)アクリレ
    ートを含有するカイラルネマチック液晶材料を介在させ
    て、カイラルネマチック液晶材料をねじれネマチック配
    向させた後、カイラルネマチック液晶材料に紫外線又は
    電子線を照射することにより、前記単官能カイラル(メ
    タ)アクリレートを前記カイラルネマチック液晶材料中
    で重合させて、前記ネマチック液晶材料をツイスト角1
    80〜270度のねじれネマチック配向させることを特
    徴とする液晶表示素子の製造方法。
  9. 【請求項9】 紫外線又は電子線を照射する際、カイラ
    ルネマチック液晶材料に電界が印加されていることを特
    徴とする請求項7及び8記載の液晶表示素子の製造方
    法。
  10. 【請求項10】 紫外線又は電子線を照射した後に、加
    熱処理を施すことを特徴とする請求項7、8又は9記載
    の液晶表示素子の製造方法。
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