JPH0953044A - 高表面エネルギー性被覆用樹脂組成物および高表面エネルギー性樹脂皮膜の形成方法 - Google Patents

高表面エネルギー性被覆用樹脂組成物および高表面エネルギー性樹脂皮膜の形成方法

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JPH0953044A
JPH0953044A JP7225708A JP22570895A JPH0953044A JP H0953044 A JPH0953044 A JP H0953044A JP 7225708 A JP7225708 A JP 7225708A JP 22570895 A JP22570895 A JP 22570895A JP H0953044 A JPH0953044 A JP H0953044A
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JP
Japan
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compound
resin
reacting
polyoxyethylene
high surface
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Application number
JP7225708A
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English (en)
Inventor
Tomonori Tanizawa
智規 谷澤
Isao Maeda
勲 前田
Sadahiko Nishikawa
貞彦 西川
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Ipposha Oil Industries Co Ltd
Original Assignee
Ipposha Oil Industries Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 透明性乃至鏡面性が要求される材料の表面
に、耐久性のある高表面エネルギーの樹脂皮膜を形成し
得る。 【解決手段】 次の構造式(1)で示される化合物に、
ポリオキシエチレンを含むオキシアルキレンを付加して
えられるポリオキシアルキレン化合物であり付加したポ
リオキシアルキレンの内ポリオキシエチレン付加部分を
化合物中に20wt%以上含む化合物とポリイソシアネ
ート化合物とが反応して得られるOH末端のポリウレタ
ン樹脂を必須の樹脂成分とし、OH基と反応しうる架橋
剤を配合する。 【化1】 (但し、Rは炭素数1〜10のアルキル基であり、nは
1〜6である。)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、高表面エネルギ
ー性被覆用樹脂組成物および高表面エネルギー性皮膜の
形成方法に関し、詳しくは、たとえば硝子、プラスチッ
ク、鏡面材料などの透明性基材或いは鏡面性基材の表面
に、水の濡れが大きく(高表面エネルギー)、かつ耐久
性に優れ、防曇性用途に好適な樹脂皮膜を形成すること
ができる高表面エネルギー性被覆用樹脂組成物、および
高表面エネルギー性樹脂皮膜の形成方法に関する。
【0002】各種の材料を利用して各種の製品を製造し
た場合、特にその材料が透明材料であり、その材料が高
い透明性を利用する分野に応用される場合、どの様な環
境下でも透明性を維持することがその製品の商品価値を
維持する上で極めて重要である。またその材料が透明材
料でなくてもその表面に鏡面性を与えることが重要であ
る製品では、その材料で形成した部位の表面状態を常に
鏡面状態に維持することが、その製品の商品価値を維持
する上で極めて重要である。
【0003】たとえば、建造物の窓、ドア、鏡、車の
窓、各種計器に使用される透視窓、保護マスク、スキー
ゴーグルなどに使用されるガラスやプラスチック、各種
の抱材として使用されるプラスチックシートあるいはプ
ラスチックフィルムは、常時その透明性を維持すること
が要求される。透明では無いが表面が鏡面状態の金属
板、不透明な各種のプラスチック製品、陶器の表面など
は、常にその高い反射率(鏡面性)を維持することが要
求される。
【0004】
【従来の技術】ところで、このような高い透明性或いは
高い鏡面性が要求される各種の材質がある湿度と温度を
有する環境下におかれ場合、露点以下の温度になると、
その材料に接する環境下の空気中の水分が凝集してその
材料表面に結露する。その結果、材料表面に結露した微
細な水滴により光が乱反射をおこし、透明な材質の場合
は透明性が阻害され、鏡面性の高い材料の場合は反射率
が低下して、見かけ上透明性が失なわれたり、曇りを生
じてしまう。
【0005】従来、このような問題点を解決するため種
々の試みがなされてきた。たとえば、材料が合成樹脂あ
るいは合成樹脂組成物の場合は、その合成樹脂の有する
透明性或いは鏡面性を維持するために、その合成樹脂あ
るいは合成樹脂組成物に界面活性剤を配合したり、或い
はその材料で成形された物の表面に、後加工で被覆剤を
処理することなどの工夫が提案されている。合成樹脂あ
るいは合成樹脂組成物に界面活性剤を配合した場合、樹
脂組成物の表面に徐々に低分子の界面活性剤がブリード
アウトして水の表面張力が低下し、水が樹脂組成物の表
面を濡らしやすくなり、水滴ではなく水の皮膜として樹
脂組成物の表面に存在させるようにしているので水滴の
乱反射を防ぎ透明性を保持させる効果があるといわれて
いる。後加工による被覆膜を形成する手法は、低分子の
界面活性剤を合成樹脂をバインダーとして、後加工にて
透明性・鏡面性の必要とする材料にコーティングするも
のである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、合成樹
脂あるいは合成樹脂組成物に界面活性剤を配合して、樹
脂表面に界面活性剤をブリードアウトさせる手段は、経
時により徐々に樹脂組成物表面の界面活性剤濃度が低下
し、さらには無くなってしまうため、長期的な透明性・
鏡面性の維持は困難であり、耐久性に劣る。他方、後加
工による被覆膜を形成する手法は、既述の通り、低分子
の界面活性剤を合成樹脂をバインダーとして、後加工に
て透明性・鏡面性の必要とする材料にコーティングする
のであるが、この方法も先ほど説明したように、いずれ
低分子の界面活性剤がバインダーからブリードアウトす
るので、前記手段と同じく、界面活性剤濃度が低下し、
さらには無くなってしまうため、長期的な透明性・鏡面
性の維持は困難であり、耐久性に劣る。
【0007】この発明の課題は、透明性乃至鏡面性が要
求される材料の表面に、長期的な透明性・鏡面性を維持
し耐久性のある高表面エネルギーの樹脂皮膜を形成し得
る高表面エネルギー性被覆用樹脂組成物および高表面エ
ネルギー性皮膜の形成方法を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するた
め、この発明は、従来の様に合成樹脂等に界面活性剤を
配合したりするのではなく、高表面エネルギー性をもつ
架橋構造の樹脂皮膜を形成できるポリウレタン系の架橋
型樹脂組成物を開発したものである。すなわち、次の構
造式(1)で示される化合物に、ポリオキシエチレンを
含むオキシアルキレンを付加してえられるポリオキシア
ルキレン化合物であり付加したポリオキシアルキレンの
内ポリオキシエチレン付加部分を化合物中に20wt%
以上含む化合物とポリイソシアネート化合物とが反応し
て得られるOH末端のポリウレタン樹脂を必須の樹脂成
分とし、OH基と反応しうる架橋剤を配合した高表面エ
ネルギー性被覆用樹脂組成物を採用した。
【0009】
【化2】 (但し、Rは炭素数1〜10のアルキル基であり、nは
1〜6である。)
【0010】すなわち、オキシアルキレン鎖で親水性を
確保し、構造式(1)で示される化合物鎖で架橋構造中
の空隙を大きくして水の保持容量を改良している。構造
式(1)で示される化合物を用いずにオキシアルキレン
鎖だけで吸水性の架橋構造を設計することもできるが、
合成上、ポリオキシアルキレンの内のポリオキシエチレ
ン付加部分の含有量には限界があり、高表面エネルギー
を確保し、防曇性を向上する上では必ずしも充分ではな
い。従って、本発明は、ポリオキシアルキレン化合物に
上記構造式(1)で示されるモノオール、ジオール、ト
リオールなどの化合物を用いるOH末端のポリウレタン
樹脂を必須の樹脂成分として採用し、これにOH基と反
応しうる架橋剤を配合し、表面親水性の大きい架橋構造
を現出できる2液硬化型の組成としたものである。従っ
て、高表面エネルギー性をもつ架橋構造の樹脂皮膜を形
成できるポリウレタン系の架橋型樹脂組成物であるの
で、透明性乃至鏡面性が要求される材料の表面に、長期
的な透明性・鏡面性を維持し耐久性のある高表面エネル
ギーの樹脂皮膜を形成することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明を実施するにあたり具体的
な好ましい形態としては、前記構造式(1)で示される
化合物中でnが3である化合物に、ポリオキシエチレン
を含むオキシアルキレンを付加してえられるポリオキシ
アルキレン化合物であり付加したポリオキシアルキレン
の内ポリオキシエチレン付加部分を20wt%以上含む
化合物と前記構造式(1)で示される化合物中でnが1
である単官能の化合物でポリオキシエチレンを30wt
%以上含有するポリオキシエチレンモノオール化合物と
ポリイソシアネート化合物とが反応して得られるOH末
端ポリウレタン樹脂を必須の樹脂成分とし、OH基と反
応しうる架橋剤で架橋して得られる高表面エネルギー性
被覆用樹脂組成物がある。
【0012】また、構造式(1)で示される化合物でn
が2と3である化合物に、ポリオキシエチレンを含むオ
キシアルキレンを付加してえられるポリオキシアルキレ
ン化合物の混合物であり、その混合物中のポリオキシエ
チレン部分の合計が全体の20wt%以上である組成物
とポリイソシアネート化合物とが反応して得られるOH
末端のポリウレタン樹脂を必須の樹脂成分とし、OH基
と反応しうる架橋剤を配合した高表面エネルギー性被覆
用樹脂組成物も採用できる。
【0013】一方、さらに高表面エネルギーを確保し、
防曇性を向上するためには、表面親水性を一層向上させ
ることが重要である知見に基づき、樹脂組成物中の親水
性基をペンダント化し空気界面に親水基を配向させる高
表面エネルギー性被覆用樹脂組成物を開発した。すなわ
ち、この発明は、前記構造式(1)で示される化合物中
でnが3である化合物に、ポリオキシエチレンを含むオ
キシアルキレンを付加してえられるポリオキシアルキレ
ン化合物であり付加したポリオキシアルキレンの内ポリ
オキシエチレン付加部分を20wt%以上含む化合物に
ポリイソシアネート化合物を反応してNCO末端含有の
ウレタンプレポリマーとし、このNCO末端含有のウレ
タンプレポリマーと、前記構造式(1)で示される化合
物中でnが2である化合物に、ポリオキシエチレンを含
むオキシアルキレンを付加してえられるポリオキシアル
キレン化合物であり付加したポリオキシアルキレンの内
ポリオキシエチレン付加部分を20wt%以上含む化合
物とが反応して得られるOH末端のポリウレタン樹脂を
必須の樹脂成分とし、これにOH基と反応しうる架橋剤
を配合した高表面エネルギー性被覆用樹脂組成物であ
る。
【0014】この表面に親水基がペンダント化した樹脂
組成物は、架橋構造から親水性のジオール鎖が表面にペ
ンダント状に配向していくので、濡れ性がさらに改善さ
れると同時に、耐久性も優れている。
【0015】ところで、上述したいずれの発明の樹脂組
成物も、前記構造式(1)で示される化合物中、Rは炭
素数1〜10のアルキル基であり、また水酸基数はn=
1〜6であるが、具体的には1官能〜6官能のモノオー
ル、ジオール、トリオール及び多価フェノール類などが
用いられる。例えば1官能のモノオール化合物として、
メタノール、エタノール、プロパノール、ブタノールな
ど、2官能のジオール化合物として、エチレングリコー
ル、プロピレングリコール、1、3,−ブタンジオ−
ル、3−メチルペンタンジオ−ル、1,6−ヘキサンジ
オ−ル、ネオペンチルグリコ−ル、ジエチレングリコ−
ル、シクロヘキシレングリコ−ル、ジエタノールアミ
ン、N−メチルジエタノールアミン等のアルカノールア
ミンなど、3官能及び3官能以上の化合物としては、グ
リセリン、トリメチロ−ルプロパン、ペンタエリスリト
−ル、ソルビト−ル、シュ−クロ−ズ、トリエタノール
アミン等、多価フェノール類としては、ビスフェノ−ル
A等のビスフェノ−ル類を挙げることができる。多価フ
ェノ−ルの中でも、クレゾ−ル、ビスフェノ−ルAが好
ましい。クレゾ−ルまたはビスフェノ−ルAを使用して
得られた防曇性被覆膜用樹脂組成物を用いて得られる防
曇性被覆膜の強度および耐水性が向上するからである。
【0016】水に対する濡れ性を改良し、高表面エネル
ギーとして、防曇性を向上させるには、ポリウレタン樹
脂組成物の架橋で形成された皮膜はできる限り親水性を
帯びることが望ましい。そのためには、特に、ポリウレ
タン樹脂組成物の架橋構造中の空隙を大きくして水の保
持容量を増大することが重要で、この場合構造式(1)
で示される化合物の分子量が重要な要素となってくる。
具体的には、500〜15000、好ましくは1000
〜10000、さらに好ましくは、2000〜8000
の分子量(数平均分子量)とすることが好ましい。
【0017】一方、構造式(1)で示される化合物に付
加するオキシアルキレンとしては、エチレンオキサイ
ド、プロピレンオキサイド、ブチレンオキサイドなどの
ポリエーテル結合をもつものであればよいが、特に親水
基として働くポリエチレンオキサイドは必須成分であ
り、ポリオキシアルキレン化合物中にポリオキシエチレ
ン付加部分として化合物中に20wt%以上、好ましく
は25wt%以上、さらに好ましくは30wt%以上含
むことが必要である。また最大100wt%含まれてい
ても差し支えない。これは前記範囲を下回ると吸水鎖成
分としてのポリオキシエチレン付加部分が少なすぎるた
め表面エネルギーが不十分で防曇性が低下するためであ
る。
【0018】なお、ポリオキシアルキレン化合物には、
ポリオキシプロピレン等の付加部分が共重合体要素とし
て含まれていてもよい。例えば、ポリオキシエチレンと
ポリオキシプロピレンとがランダム共重合或いはブロッ
ク共重合などの共重合体として存在していても差し支え
ない。
【0019】なお、表面親水性を構造式(1)で示され
る化合物、特にモノオール又はジオール化合物のペンダ
ント化を組み合わせて達成する場合、ペンダント化され
る親水基が表面に多量に配向するようにすることが望ま
しいが、そのためには構造式(1)の化合物にオキシア
ルキレンが付加されたポリオキシアルキレン化合物の分
子量を1000〜15000、好ましくは4000〜1
0000の分子量にすることが望ましい。但し、表面親
水性をモノオール化合物だけで達成する場合、架橋密度
が低下する傾向にあるので、ジオール化合物で親水基の
ペンダント化を確保することが望ましく、この場合、皮
膜強度が高くかつ耐久性防曇性のある高表面エネルギー
性の皮膜を形成することができる。さらに、ペンダント
化される鎖を調節する事でも親水基の表面配向性を制御
できる。例えば、ポリオキシアルキレン化合物におい
て、ポリオキシエチレンとポリオキシプロピレンとをブ
ロック共重合することが挙げられ、さらにこの場合、疎
水性の強いポリオキシプロピレン部分が親水性の強いポ
リオキシエチレン部分に挟まれたポリオキシアルキレン
化合物とすれば表面配向性は顕著に増加する。
【0020】前記構造式(1)の化合物にオキシアルキ
レンが付加されたポリオキシアルキレン化合物の合成
は、公知の合成法を採用すれば足りる。高圧反応容器に
前記構造式(1)で示される化合物、例えばエチレング
リコールとKOH等のアルカリ触媒の存在下に110〜
150℃にてエチレンオキサイドを高圧反応器に注入し
ながら付加反応することにより得られる。
【0021】ポリオキシアルキレン化合物と反応するポ
リイソシアネート化合物としては、例えばエチレンジイ
ソシアネ−ト、テトラメチレンジイソシアネ−ト、ヘキ
サメチレンジイソシアネ−ト(HDI)、ドデカメチレ
ンジイソシアネ−ト、1,6,11−ウンデカトリイソ
シアネ−ト、2,2,4−トリメチルヘキサンジイソシ
アネ−ト、リジンジイソシアネ−ト、2,6−ジイソシ
アネ−トメチルカプロエ−ト、ビス(2−イソシアネ−
トエチル)フマレ−ト、ビス(2−イソシアネ−トエチ
ル)カ−ボネ−ト、2−イソシアネ−トエチル−2、6
−ジイソシアネ−トヘキサノエ−ト等の炭素数(NCO
基中の炭素を除く。以下同じ。)が2〜12の脂肪族ポ
リイソシアネ−ト;例えばイソホロンジイソシアネ−ト
(IPDI)、ジシクロヘキシルメタンジイソシアネ−
ト(水添MDI)、シクロヘキシレンジイソシアネ−
ト、ビス(2−シソシアネ−トエチル)4−シクロヘキ
セン−1,2−ジカルボキシレ−ト等の炭素数が4〜1
5の脂環族ポリイソシアネ−ト;例えばキシリレンジイ
ソシアネ−ト、テトラメチルキシリレンジイソシアネ−
ト、ジェチルベンゼンジイソシアネ−ト等の炭素数8〜
12の芳香脂肪族ポリイソシアネ−ト;IPDIおよび
HDIの三量化物;例えばトリレンジイソシアネ−ト
(TDI)、粗製TDI、ジフェニルメタンジイソシア
ネ−ト(MDI)、ポリフェニルメタンポリイソシアネ
−ト(PAPI;粗製MDI)、ナフチレンジイソシア
ネ−ト(PAPI;粗製MDI)、ナフチレンジイソシ
アネ−ト等の炭素数6〜20の芳香族ポリイソシアネ−
ト等,およびこれらのポリイソシアネ−トの変性物をあ
げることができる。前記ポリイソシアネ−トの変性物と
しては、カルボジイミド基、ウレトジオン基、ビュウレ
ット基、イソシアヌレ−ト基のいずれかの基もしくはこ
れらの基を2種以上有する変性物を挙げることができ
る。
【0022】上記ポリイソシアネ−トの中でも、炭素数
(NCO基中の炭素を除く。以下同じ。)が2〜12の
脂肪族ポリイソシアネ−ト、炭素数が4〜15の脂環族
ポリイソシアネ−ト、および炭素数8〜12の芳香脂肪
族ポリイソシアネ−トが好ましく、さらにはHDI、I
PDI、またはテトラメチルキシリレンジイソシアネ−
トが好ましい。 これら好ましいポリイソシアネ−ト
は、商業的に入手が容易であり、自然光などの光に対す
る黄変が、芳香族系ポリイソシアネ−ト化合物よりも小
さいという点で有利である。
【0023】OH末端のポリウレタン樹脂を架橋する架
橋剤は、そのOH基と反応しうる架橋剤であれぱ特に限
定されず、例えば上記したポリイソシアネート系の架橋
剤を用いることができる。特に低分子のイソシアネート
架橋剤が好ましく、また例えばTMP−HDIアダク
ト、TMP−IPDIアダクト、HDIビュレット体、
IPDIビュレット体、HDIイソシアヌレート体、I
PDIイソシアヌレート体などを用いることが望まし
い。
【0024】前記構造式(1)で示される化合物にオキ
シアルキレンが付加されたポリオキシアルキレン化合物
と、ポリイソシアネートとの配合比は、OH末端のポリ
ウレタン樹脂となるようにすれば特に限定されないが、
具体的には、ポリオキシアルキレン化合物のOH基に対
してNCO基の割合は0.6〜1.0、特に0.7〜
0.9が好ましい。親水基をペンダント化する場合は、
一旦NCO末端を有するウレタンプレポリマーを得るこ
とが好ましいので、この場合はポリオキシアルキレン化
合物のOH基に対してNCO基の割合は1.0〜3.
0、特に1.5〜2.0が好適な範囲である。これに対
して、このウレタンプレポリマーのNCO基に対する、
前記構造式(1)で示されるジオールのポリオキシアル
キレン化合物のOH基の割合は、0.8〜1.3、特に
0.9〜1.1が好適な範囲である。
【0025】OH末端のポウレタン樹脂の分子量はこの
発明の目的を達成することのできる限り任意であるが、
多くの場合、その分子量は5000〜200000であ
り、好ましくは10000〜150000であり、特に
好ましくは20000〜120000である。前記ウレ
タン樹脂の分子量が前記範囲を下まわると、フィルムに
コーティングする際にハジキを発生したり、また余りに
分子量が高いとコーティングが出来なかったり、架橋皮
膜が不透明となる。
【0026】ところで、この発明で高表面エネルギー性
とは、例えば架橋された樹脂皮膜の表面に水が濡れやす
くなり、水滴ではなく水の皮膜として樹脂皮膜の表面に
存在する傾向が大きいことをいい、因って具体的な用途
との関係で言えば、OH末端のポリウレタン樹脂と、O
H基と反応しうる架橋剤を主要成分とする2液硬化型耐
久性防曇剤として採用することが最適である。無論、こ
の用途に限定されず、高表面エネルギーの皮膜表面を必
要とする用途であれば、いずれの用途でも適用できる。
【0027】この樹脂組成物の合成法は、特に限定され
ないが、好ましい製法として、例えば前記構造式(1)
で示される化合物に、ポリオキシエチレンを含むオキシ
アルキレンを付加してえられるポリオキシアルキレン化
合物に有機溶剤を仕込、内容物を均一溶解した後、内容
物を攪拌しながら加熱する。ついでポリイソシアネート
化合物を加え反応させてOH末端のポリウレタンポリマ
ーを得る。そして、このOH末端のポリウレタンポリマ
ーと架橋剤とを配合して2液硬化型の高表面エネルギー
性被覆用樹脂組成物とするものである。また、構造式
(1)で示される化合物のオキシアルキレン付加物を2
種以上配合する場合は、2種以上のポリオキシアルキレ
ン化合物をそれぞれ有機溶剤に溶かして前記と同様にO
H末端のポリウレタンポリマーを得、架橋剤を配合して
2液硬化型の高表面エネルギー性被覆用樹脂組成物とす
る。
【0028】なお、上記ウレタン樹脂の合成に際して
は、ポリオキシアルキレン化合物を溶解する溶剤を使用
する事が好ましいが、特に限定されず、アセトン、メチ
ルエチルケトン、ジエチルケトンなどの低級アルキルケ
トンを初めとする各種のケトン類、ベンゼン、トルエ
ン、キシレン等の単環芳香族炭化水素を初めとする芳香
族炭化水素、ジメチルホルムアミド等のアミド系溶剤、
n−ヘキサン、ヘプタン等の脂肪族系溶剤等を挙げるこ
とができる。
【0029】この高表面エネルギー性被覆用樹脂組成物
には、前記OH末端のポリウレタン樹脂の外に、この発
明の目的を阻害しない範囲で他の添加剤等を含有してい
ても良い。例えば、前記添加剤としては、加水分解防止
剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、防黴剤などを挙げるこ
とができる。加水分解防止剤として、例えばカルボジイ
ミド系スタバクゾール1、PCD(Bayer社製)、4−
t−ブチルカテコ−ル、アゾジカルボナミッド、アゾジ
カルボキシリック酸エステル、脂肪酸アマイドなどを挙
げることができる。酸化防止剤としては、BHT、Irga
nox 1010、Irganox 1076、BBM、BHA、Cyanox 1790、Irg
anox 259、DLTDP、DSTDP、Santonox R、Irga
nox 1035、TPP等を挙げることができる。紫外線吸収
剤としては、Viosorb 100、 Viosorb 120、Cyasorb UV-
24, Tinuvin 326、Tinuvin320、Tinuvin 327、Viosorb
510、Uvinul 400、Uvinul D-50、Bayer 317 等を挙げる
ことができる。防黴剤としてはペンタクロロフエノ−
ル、ペンタクロロフエノ−ルラウレ−ト、銅−8−ヒド
ロキシキノリン、ビス(トリ−n−ブチルチン)などを
挙げることができる。また、補助原料として界面活性
剤、難燃剤、加水分解防止剤、酸化防止剤、紫外線吸収
剤、防黴剤等を加えることもできる。
【0030】この高表面エネルギー性樹脂組成物を基材
の表面に形成させる方法としては、種々の方法が採用で
きるが、前記OH末端のポリウレタン樹脂と、OH基と
反応しうる架橋剤とを基材表面に塗布後、熱セット等に
より架橋せしめて基材表面に高表面エネルギー性樹脂皮
膜を形成する形成方法を採用できる。特に、基材が透明
性基材あるいは鏡面性基材の表面である場合は、この形
成方法は最適である。塗布方法も特に限定されないが、
例えば、アプリケーター、刷毛塗り、スプレー塗布、デ
イッピング等が用いられる。架橋後は乾燥することが望
ましいが、その乾燥手段としては、熱風あるいは冷風を
噴射して乾燥する手法、自然乾燥させる手法、減圧乾燥
する手法など各種の公知の手法を採用することができ
る。
【0031】基材としては、既述した通り、常時その透
明性を維持することが要求される、建造物の窓、ドア、
鏡、車の窓、各種計器に使用される透視窓、保護マス
ク、スキーゴーグルなどに使用されるガラスやプラスチ
ック、各種の抱材として使用されるプラスチックシート
あるいはプラスチックフィルムが好適である。また、表
面が透明では無いが、常にその高い反射率(鏡面性)を
維持することが要求される、鏡面状態の金属板、不透明
な各種のプラスチック製品、陶器の表面などにも好適で
ある。いずれも防曇性を要求される用途として最適なも
のである。防曇性を要求されないが、濡れ性が特に要求
される分野においては、その他の基材に適用されること
はいうまでもない。
【0032】この高表面エネルギー性樹脂組成物の最適
な用途は、上記の如く、基材上に防曇性の樹脂皮膜をつ
くる用途である。そこで、前記高表面エネルギー性樹脂
組成物を、透明性基材に皮膜形成して得られる防曇性の
透明材料や前記高表面エネルギー性樹脂組成物を鏡面性
基材に皮膜形成して得られる防曇性の鏡面材料は、中間
材としても最終製品としても利用できる。
【0033】この発明は、皮膜又はフィルム表面に樹脂
組成物として水との親和性を付与し、その結果、素材表
面を水に対して濡れやすくする高表面エネルギー性被覆
用樹脂組成物であるので、素材表面に水は水滴として存
在せず水皮膜と成るため、水滴による乱反射を防ぎ素材
に防曇性を付与することができる。従って、特に透明性
乃至鏡面性が要求される材料の表面に、耐久性のある高
表面エネルギーの樹脂皮膜を形成することができる。ま
た、基材に対する皮膜だけではなく、高表面エネルギー
性樹脂フィルムや高表面エネルギー性樹脂シートとして
も形成することができる。
【0034】また、本発明によれば、分子中にオキシエ
チレンを20wt%以上含むOH末端のウレタンポリマ
ーと架橋剤を反応させることにより、高表面エネルギー
であり、耐久性、透明性に優れる皮膜がえられるため、
この皮膜の性質は色々な用途に応用できる。この用途を
具体的に示せば、以下の通りである。 (1)印刷物の前処理剤としての応用 ポリエステルフィルム、ポリオレフィンフィルムなどの
基材に印刷する場合、一般には溶剤系のインクで印刷さ
れるが、溶剤系のインクは環境問題や危険性の面で問題
があり、水系のインクで印刷することが試みられてい
る。しかしこれらのフィルムは疎水性であるため、水性
のインクをはじく為、うまく印刷できないため、種々の
前処理方法が検討されている。この場合、本発明の高表
面エネルギーのポリウレタン皮膜を疎水性フィルムに形
成させることにより、水性インクでの印刷が容易にな
る。 (2)防汚(SR)・吸水処理剤としての応用 本発明の高表面エネルギーのポリウレタン組成物を衣料
等の繊維製品に処理することにより、繊維製品に耐久性
のある強固な皮膜を形成し、持続性のある防汚(SR)
性を付与することが出来る。また、繊維製品に耐久性の
ある親水性の強固な皮膜を形成するため、持続性のある
吸水処理剤としても使用出来る。 (3)帯電防止剤としての応用 プラスチックなどの疎水性のものは帯電しやすいが、本
発明は高表面エネルギーであり、水との親和性が高いウ
レタン皮膜をこれらのプラスチックの表面にコーティン
グすると、空気中の湿気を本発明のウレタン皮膜がトラ
ップするなどして帯電しにくくなり、帯電防止剤として
使用することが出来る。
【0035】
【実施例】
(実施例1)温度計、攪拌装置、還流冷却器および窒素
ガス導入管を備えた四つ口フラスコに、グリセリンのプ
ロピレンオキサイド(PO)・エチレンオキサイド(E
O)付加物(分子量:2200、EO含有量70重量
%)50重量部とメチルエチルケトン50重量部を仕
込、内容物を均一溶解した後、内容物を攪拌しながら窒
素雰囲気下にて70℃に加熱した。ついでメチレンビス
ベンゼンジイソシアネートをOH基に対してNCO基の
割合が0.9に成るよう滴下し、反応させた。滴下終了
後に85℃まで昇温し、赤外線分光光度計にて2270
cm-1付近のNCOに由来する赤外線スペククトルの吸
収が消滅するまで反応を続け、OH末端のポリウレタン
ポリマーを得た。
【0036】(実施例2)実施例1と同様な合成装置
に、グリセリンのプロピレンオキサイド・エチレンオキ
サイド付加物(分子量:2800、オキシエチレン含有
量50重量%)25重量部とブタノールのプロピレンオ
キサイド・エチレンオキサイド付加物(分子量:375
0、オキシエチレン含有量50重量%)25重量部とメ
チルエチルケトン50重量部を仕込み、窒素雰囲気下に
て内容物を均一溶解した後、80℃まで加熱する。その
後、イソホロンジイソシアネートをOH基に対してNC
O基の比率が0.8になるように滴下しウレタン化反応
を行う。滴下終了後に90℃まで昇温し赤外線分光光度
計にて2270cm-1付近のNCOに由来する赤外線ス
ペククトルの吸収が消滅するまで反応を続け、OH末端
のポリウレタンポリマーを得た。
【0037】(実施例3)実施例1と同様な合成装置
に、グリセリンのプロピレンオキサイド・エチレンオキ
サイド付加物(分子量:2800、オキシエチレン含有
量50重量%)25重量部とグリコールのプロピレンオ
キサイド・エチレンオキサイド付加物(分子量:890
0、オキシエチレン含有量80重量%)25重量部とメ
チルエチルケトン50重量部を仕込み、窒素雰囲気下に
て内容物を均一溶解した後、80℃まで加熱する。その
後、イソホロンジイソシアネートをOH基に対してNC
O基の比率が0.8になるように滴下しウレタン化反応
を行う。滴下終了後に90℃まで昇温し赤外線分光光度
計にて2270cm-1付近のNCOに由来する赤外線ス
ペククトルの吸収が消滅するまで反応を続け、OH末端
のポリウレタンポリマーを得た。
【0038】(実施例4)実施例1と同様な合成装置
に、グリセリンのプロピレンオキサイド・エチレンオキ
サイド付加物(分子量:2800、オキシエチレン含有
量50重量%)25重量部とグリコールのプロピレンオ
キサイド・エチレンオキサイド付加物(分子量:400
0、オキシエチレン含有量80重量%)25重量部とメ
チルエチルケトン50重量部を仕込み、窒素雰囲気下に
て内容物を均一溶解した後、80℃まで加熱する。その
後、イソホロンジイソシアネートをOH基に対してNC
O基の比率が0.8になるように滴下しウレタン化反応
を行う。滴下終了後に90℃まで昇温し赤外線分光光度
計にて2270cm-1付近のNCOに由来する赤外線ス
ペククトルの吸収が消滅するまで反応を続け、OH末端
のポリウレタンポリマーを得た。
【0039】(実施例5)実施例1と同様な合成装置
に、グリセリンのプロピレンオキサイド・エチレンオキ
サイド付加物(分子量:2800、オキシエチレン含有
量50重量%)25重量部とビスフェノールのプロピレ
ン・エチレンオキサイド付加物(分子量:1600、オ
キシエチレン含有量80重量%)25重量部とメチルエ
チルケトン50重量部を仕込み、窒素雰囲気下にて内容
物を均一溶解した後、80℃まで加熱する。その後、ヘ
キサメチレンジイソシアネートをOH基に対してNCO
基の比率が0.8になるように滴下しウレタン化反応を
行う。滴下終了後に90℃まで昇温し、赤外線分光光度
計にて2270cm-1付近のNCOに由来する赤外線ス
ペククトルの吸収が消滅するまで反応を続け、OH末端
のポリウレタンポリマーを得た。
【0040】(実施例6)実施例1と同様な合成装置
に、グリセリンのプロピレンオキサイド・エチレンオキ
サイド付加物(分子量:2800、オキシエチレン含有
量50重量%)50重量部とメチルエチルケトン50重
量部を仕込み、窒素雰囲気下にて内容物を均一溶解した
後、80℃まで加熱する。その後、イソホロンジイソシ
アネートをウレタンプレポリマー中のNCO残量が1.
2〜1.5に成るように滴下しウレタン化反応を行う。
反応終点は、ジブチルアミン法にてウレタンプレポリマ
ーのNCO残量が1.3に成ったときとした。その後、
エチレングリコールのプロピレンオキサイド・エチレン
オキサイド付加物(分子量:8900、EO量80重量
%)を残存NCO基に対してOH基の割合が1.1に成
るように合成装置に添加し、赤外線分光光度計にて22
70cm-1付近のNCOに由来する赤外線スペククトル
の吸収が消滅するまで反応を続け、OH末端のポリウレ
タンポリマーを得た。
【0041】(実施例7)実施例と同様な合成装置に、
グリコールのプロピレンオキサイド・エチレンオキサイ
ド付加物(分子量:2800、オキシエチレン含有量2
0重量%)50重量部とメチルエチルケトン50重量部
を仕込み、窒素雰囲気下にて内容物を均一溶解した後、
80℃まで加熱する。その後、イソホロンジイソシアネ
ートをOH基に対してNCO基の比率が0.8になるよ
うに滴下しウレタン化反応を行う。滴下終了後に90℃
まで昇温し、赤外線分光光度計にて2270cm-1付近
のNCOに由来する赤外吸収スペクトルの吸収が消滅す
るまで反応を続け、OH末端のポリウレタンポリマーを
得た。
【0042】(実施例8)実施例1と同様な合成装置
に、グリセリンのプロピレンオキサイド・エチレンオキ
サイド付加物(分子量:3500、オキシエチレン含有
量20重量%)25重量部とブタノールのプロピレンオ
キサイド・エチレンオキサイド付加物(分子量:280
0、オキシエチレン含有量30重量%)25重量部とメ
チルエチルケトン50重量部を仕込み、窒素雰囲気下に
て内容物を均一溶解した後、80℃まで加熱する。その
後、イソホロンジイソシアネートをOH基に対してNC
O基の比率が0.8になるように滴下しウレタン化反応
を行う。滴下終了後に90℃まで昇温し赤外線分光光度
計にて2270cm-1付近のNCOに由来する赤外線ス
ペククトルの吸収が消滅するまで反応を続け、OH末端
のポリウレタンポリマーを得た。
【0043】(実施例9)実施例1と同様な合成装置
に、グリセリンのプロピレンオキサイド・エチレンオキ
サイド付加物(分子量:3500、オキシエチレン含有
量20重量%)25重量部とグリコールのプロピレンオ
キサイド・エチレンオキサイド付加物(分子量:280
0、オキシエチレン含有量20重量%)25重量部とメ
チルエチルケトン50重量部を仕込み、窒素雰囲気下に
て内容物を均一溶解した後、80℃まで加熱する。その
後、イソホロンジイソシアネートをOH基に対してNC
O基の比率が0.8になるように滴下しウレタン化反応
を行う。滴下終了後に90℃まで昇温し赤外線分光光度
計にて2270cm-1付近のNCOに由来する赤外線ス
ペククトルの吸収が消滅するまで反応を続け、OH末端
のポリウレタンポリマーを得た。
【0044】(実施例10)実施例1と同様な合成装置
に、グリセリンのプロピレンオキサイド・エチレンオキ
サイド付加物(分子量:3500、オキシエチレン含有
量20重量%)50重量部とメチルエチルケトン50重
量部を仕込み、窒素雰囲気下にて内容物を均一溶解した
後、80℃まで加熱する。その後、イソホロンジイソシ
アネートをウレタンプレポリマー中のNCO残量が1.
2〜1.5に成るように滴下しウレタン化反応を行う。
反応終点は、ジブチルアミン法にてウレタンプレポリマ
ーのNCO残量が1.3に成ったときとした。その後、
エチレングリコールのプロピレンオキサイド・エチレン
オキサイド付加物(分子量:2800、EO量20重量
%)を残存NCO基に対してOH基の割合が1.1に成
るように合成装置に添加し、赤外線分光光度計にて22
70cm-1付近のNCOに由来する赤外線スペククトル
の吸収が消滅するまで反応を続け、OH末端のポリウレ
タンポリマーを得た。
【0045】(試験試料の調整)実施例1〜10で得ら
れた、本発明の中間体生成物であるOH末端のウレタン
ポリマーと下記架橋剤A、B、Cを表1で示す割合で配
合した樹脂組成物を、ポリエステルフィルム(東レ製:
商品名「ルミラー」、厚み50ミクロン)に20ミクロ
ンの厚みに成るようアプリケーターで塗布後、100℃
×4分乾燥させてポリエステル表面に高表面エネルギー
の皮膜を形成させた。 架橋剤A:トリメチロールプロパンのトルエンジイソシ
アネート3モル付加物 架橋剤B:トリメチロールプロパンのヘキサメチレンジ
イソシアネート3モル付加物 架橋剤C:メチロールメラミン樹脂(住友化学社製、商
品名「スミテックスレジンM3」) 表1〜表3中、上記の架橋剤はすべて実施例のOH末端
のポリウレタンポリマー100部に対する部数で示す。
【0046】得られたポリエステルフィルムについて、
次の高温防曇性、低温防曇性、及び防曇効果の持続性を
評価した。
【0047】なお、比較のため、 比較例1;ソルビタンモノパルミテートの10%メタノ
ール溶液をポリエステルフィルムにコーティング、乾燥
させたもの 比較例2;ソルビタンモノパルミテート10%をマイテ
ックAET214(三菱化成(株))に溶解させたもの
を、ポリエステルフイルムにコーティング、乾燥させた
もの についても評価した。
【0048】(高温防曇試験)40℃の温水100ml
を200mlのビーカーに入れ、得られた皮膜を有する
ポリエステルフィルムで皮膜面が内側になるように前記
ビーカーの口を覆い、ゴムバンド及びテープで密封し
た。このビーカーを同40℃の恒温槽内に一時間保持し
た後、フィルム上における水分の凝集の状態を目視によ
り観察し、下記の評価基準にて評価した。その結果を表
1に示す。
【0049】<評価基準>ポリエステルフイルムにおけ
るビ−カ−内を向いた面の面積に対する、水滴が付着し
ている部分の面積の割合により、以下の10ランクとし
て評価した 10………………………………5%未満 9…………………5%以上10%未満 8………………10%以上20%未満 7………………20%以上30%未満 6………………30%以上40%未満 5………………40%以上50%未満 4………………50%以上60%未満 3………………60%以上80%未満 2………………80%以上90%未満 1……………………………90%以上
【0050】(低温防曇試験)20℃の温水100ml
を200mlのビーカーに入れ、得られた皮膜を有する
ポリエステルフィルムで皮膜面が内側になるようにして
前記ビーカーの口を覆い、ゴムバンド及びテープで密封
した。このビーカーを5℃の恒温槽内に一時間保持した
後、フィルム上における水分の凝集の状態を目視により
観察し、前記の評価基準にて評価した。その結果を表1
に示す。
【0051】(防曇持続性)水100ccを200cc
のビ−カ−に入れ、得られた被膜を有するポリエステル
フイルムで被膜形成面がビ−カ−内部に向くように、ビ
−カ−の口を覆い、ゴム帶およびテ−プで密封した。ビ
−カ−内の水面の高さが恒温槽の水面の高さとほぼ同じ
になるようにビ−カ−を恒温槽内に固定した。その後4
0℃で4日間保持し、その後1日間室温に放置するとい
うサイクルを繰り返し、一定時間毎にフイルム上におけ
る水分の凝集の状態、すなわち曇りの発生の状態を目視
により観察し、下記の評価基準により評価した。結果を
同じく表1に示した。
【0052】<評価基準>ポリエステルフイルムにおけ
るビ−カ−内を向いた面の面積に対する、防曇効果の消
失した部分の面積の割合により、以下の10ランクとし
て評価した。 10…………………………5%未満 9……………5%以上10%未満 8…………10%以上20%未満 7…………20%以上30%未満 6…………30%以上40%未満 5…………40%以上50%未満 4…………50%以上60%未満 3…………60%以上80%未満 2…………80%以上90%未満 1………………………90%以上
【0053】
【表1】
【0054】
【表2】
【0055】
【表3】
【0056】上記の表1〜表3に示される様に、実施例
は、比較例と比べて、防曇性の持続性が良好であり、耐
久性のある防曇性皮膜を形成できることが認められる。
特に実施例6は優れた防曇性及び防曇持続性を発揮して
いる。
【0057】また、前記実施例2、4、5、6につい
て、繊維用吸水剤、防汚(SR)剤としての効果を確認
するため、吸水性試験、人工汚れ再汚染性試験、耐洗濯
性試験を行った。
【0058】 <吸水性試験> 実施例2、4、5、6の化合物 5%ows メチロールメラミン樹脂 3%ows (住友化学社製、商品名「スミテックスレジンM3」 有機アミン塩系触媒 0.3%ows (住友化学社製、商品名「スミテックスアクセレーターACX」
【0059】なお、比較のため、比較例3として、以下
の様にして合成したウレタンエマルジョンを用いて、上
記実施例と同条件下で同様の試験を行った。
【0060】比較例3の合成 温度計、攪拌機、還流冷却器および窒素ガス導入管を備
えた4口フラスコに、ポリカーボネートジオール(Mw
=2000)を100重量部とメチルエチルケトンを1
00重量部と、触媒ジブチルチンジラウレートを0.1
重量部とを仕込み、攪拌しながら、70℃に加熱した。
次いで、ヘキサメチレンジイソシアネートをOH基に対
して2倍モル滴下した。滴下後更に85℃まで昇温し、
NCO残量が所定値に達するまで反応させた。NCO残
量が所定値に達した後、加熱を停止し40℃まで冷却し
た。ついでエチレンジアミンを2.5重量部を滴下し反
応させた。NCO良を測定し、NCOの消失により反応
の終了を確認した。反応後、ドデシルベンゼンスルホン
酸ソーダ10重量部およびイオン交換水500重量部を
添加することによりウレタンエマルジョンを得た。
【0061】上記の各実施例及び比較例の樹脂組成物の
水溶液にポリエステルトロピカル布を浸漬することによ
りコーティングを行い、以下の条件の処理をして試験布
を得た。 浸漬処理条件 浸漬;バット処理 1dip.1nip. 絞り率;80% 乾燥;100℃で2分 セット;160℃で2分
【0062】これらの試験布を、縦15cmおよび横2cm
の寸法に調整した後、この縦長の試験布を縦にしてその
下部を50%インク水溶液に浸漬した。この試験布の浸
漬深さは2cmとした。また浸漬時間は2分とした。そし
て浸漬時間の経過後に、試験布に吸い上げられたインク
の高さを測定した。この数値の高いほど、吸水性が良好
である。
【0063】次に、上記の処理条件で処理した試験布を
以下の洗濯条件で10回洗濯を行った。 洗濯条件 浴比; 1:50{試験布:水(g/g)} 洗剤; ハイトップ(ライオン株式会社製) 洗剤の濃度;2g/リットル 洗濯温度;40±2℃ 洗濯時間;10分 (ここまでを1回とする。) 脱水時間;1分 水洗;10分
【0064】上記洗濯条件で洗濯を10回行って得られ
た試験布に付き、前記と同様にしてインク上昇法による
吸水性試験を行った。その結果を表4に示す。洗濯前の
吸水性試験結果と洗濯後の吸水性試験結果との差が小さ
い程、吸水性の耐久性が良好であると、評価される。表
4より、実施例はいずれも比較例3と比べて吸水性が良
好であり、かつ吸水性の耐久性も良好である。
【0065】
【表4】
【0066】 <人工汚れ再汚染性試験(SR試験、住友法)> 実施例2、4、5、6の化合物 5%ows メチロールメラミン樹脂 3%ows (住友化学社製、商品名「スミテックスレジンM3」 有機アミン塩系触媒 0.3%ows (住友化学社製、商品名「スミテックスアクセレーターACX」
【0067】上記の各実施例及び前記比較例3の樹脂組
成物の水溶液にポリエステルトロピカル布を浸漬するこ
とによりコーティングを行い、以下の条件の処理をして
試験布を得た。 浸漬処理条件 浸漬;バット処理 1dip.1nip. 絞り率;80% 乾燥;100℃で2分 セット;160℃で2分
【0068】次に、以下の手順で防汚(SR)性試験を
行った。 再汚染性試験を行う前に前処理として、上記の試験布
を以下の洗濯条件で洗濯を1回行う。洗濯条件は以下の
通りである。 洗濯条件 浴比; 1:100{試験布:水(g/g)} 洗剤;FWA−105(商品名、一方社油脂工業株式会
社製) 洗剤の濃度;0.1% 洗濯温度;40±2℃ 洗濯時間;10分 水洗;40℃で6分 試験瓶に汚染液150ミリリットルと直径0.6cm
のステンレス球10個とを入れ、その後前記洗濯済みの
試験布を投入する。汚染液は、以下に示す人工油性汚れ
成分と固形汚れ成分とを3:1の割合で含有する汚れ成
分3gと洗剤であるモノゲンペースト7gとを総量4リ
ットルになるように水道水中に分散させることにより調
整した。
【0069】{人工油性汚れ成分} ステアリン酸 12.5% オレイン酸 12.5% ヤシ硬化油 12.5% オリーブ油 12.5% セチルアルコール 8.5% 固形パラフィン 21.5% (融点=60〜61℃) コレステロール 5.0% カーボンブラック 15.0% (玉川カーボン社製 #LBC9)
【0070】{固形汚れ成分} 粘土汚れ 55.0% (ドライクリーニング残渣珪ソウ土吸着物) SiO2 17.0% Fe23 0.5% セメント 17.0% n−低級炭化水素(ヘプタン) 8.75% カーボンブラック 1.75% (玉川カーボン社製 #LBC9)
【0071】ラウンダオメーター型洗濯試験機(山口
科学産業株式会社製)に前記試験瓶をセットし、40±
2℃で20分間回転させる。 前記の操作により試験布を汚染させた後に、試験瓶
から汚染試験布を取り出し、約3リットルの水で1分間
水洗を2回行う。 前記水洗後に汚染試験布を乾燥する。 前記の前処理を行った試験布及びの乾燥処理を行
った後の試験布につき、分光 式測色色差計SZII−Σ
90にて測定し、その結果をWB値として表Aに示し
た。WB値が大きいほど色が白いことを示す。
【0072】<耐洗濯性試験> 前記人工汚れ汚染試験におけるのと同様の処理条件に
てポリエステルトロピカル布を浸漬することにより、ポ
リエステルトロピカルに本発明のウレタンをコーティン
グしてなる試験布を、JIS L 0217(103
法)に準拠し、以下の洗濯条件で洗濯した。
【0073】洗濯条件 浴比; 1:30{試験布:水(g/g)} 洗剤;ハイトップ(ライオン株式会社製) 洗剤の濃度;2g/リットル 洗濯温度;40±2℃ 洗濯時間;5分
【0074】上記洗濯−脱水−すすぎ(2分間)−脱
水−すすぎ(2分間)−風乾の操作を1回として、10
回繰り返した。 前記の操作の後の試験布につき、前記防汚(SR)
試験の手順〜を行った。防汚(SR)試験における
と同様に、分光式測色色差計SZII−Σ90による測定
結果をWB値として表5に示した。WB値が大きいほど
白いことをしめす。表5より、実施例の樹脂組成物で処
理した試験布の方が比較例3のものと比べて防汚性が良
好であることが理解できる。
【0075】
【表5】
【0076】
【発明の効果】以上の通り、この発明の高表面エネルギ
ー性被覆用樹脂組成物は、優れた防曇効果を奏し、特に
その防曇効果を長時間に恒って維持することのできる耐
久性のある被膜を、ガラス、プラスチック等の高透明性
または高鏡面性を維持するべき基材の表面に形成するこ
とができる。また、耐久性のある吸水性皮膜を形成で
き、防汚性も発揮し、因って防汚・吸水剤としても好適
である。さらに、印刷物の前処理として疎水性フィルム
に皮膜形成させることで水性インクとしての印刷が可能
となり、印刷物の前処理剤としても使用できる。またさ
らに、プラスチックの表面にコーティングすることで空
気中の湿気をトラップして帯電防止効果を発揮すること
から、帯電防止剤としても有用である。

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 次の構造式(1)で示される化合物に、
    ポリオキシエチレンを含むオキシアルキレンを付加して
    得られるポリオキシアルキレン化合物であり付加したポ
    リオキシアルキレンの内ポリオキシエチレン付加部分を
    化合物中に20wt%以上含む化合物とポリイソシアネ
    ート化合物とが反応して得られるOH末端のポリウレタ
    ン樹脂を必須の樹脂成分とし、OH基と反応しうる架橋
    剤を配合させた高表面エネルギー性被覆用樹脂組成物。 【化1】 (但し、Rは炭素数1〜10のアルキル基であり、nは
    1〜6である。)
  2. 【請求項2】 請求項1記載の構造式(1)で示される
    化合物中でnが3である合物に、ポリオキシエチレンを
    含むオキシアルキレンを付加してえられるポリオキシア
    ルキレン化合物であり付加したポリオキシアルキレンの
    内ポリオキシエチレン付加部分を20wt%以上含む化
    合物と請求項1記載の構造式(1)で示される化合物中
    でnが1である単官能のポリオキシエチレンを30wt
    %以上含有するポリオキシエチレンモノオール化合物と
    ポリイソシアネート化合物とが反応して得られるOH末
    端ポリウレタン樹脂を必須の樹脂成分とし、OH基と反
    応しうる架橋剤を配合させた高表面エネルギー性被覆用
    樹脂組成物。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の構造式(1)で示される
    化合物でnが2と3である化合物に、ポリオキシエチレ
    ンを含むオキシアルキレンを付加してえられるポリオキ
    シアルキレン化合物の混合物であり、混合物中のポリオ
    キシエチレン部分の合計が全体の20wt%以上である
    組成物とポリイソシアネート化合物とが反応して得られ
    るOH末端のポリウレタン樹脂を必須の樹脂成分とし、
    OH基と反応しうる架橋剤を配合させた高表面エネルギ
    ー性被覆用樹脂組成物。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の構造式(1)で示される
    化合物中でnが3である化合物に、ポリオキシエチレン
    を含むオキシアルキレンを付加してえられるポリオキシ
    アルキレン化合物であり付加したポリオキシアルキレン
    の内ポリオキシエチレン付加部分を20wt%以上含む
    化合物にポリイソシアネート化合物を反応してNCO末
    端を有するウレタンプレポリマーとし、このNCO末端
    を有するウレタンプレポリマーと、請求項1記載の構造
    式(1)で示される化合物中でnが2である化合物に、
    ポリオキシエチレンを含むオキシアルキレンを付加して
    えられるポリオキシアルキレン化合物であり付加したポ
    リオキシアルキレンの内ポリオキシエチレン付加部分を
    20wt%以上含む化合物とが反応して得られるOH末
    端のポリウレタン樹脂を必須の樹脂成分とし、OH基と
    反応しうる架橋剤を配合させた高表面エネルギー性被覆
    用樹脂組成物。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれかに記載のOH末
    端のポリウレタン樹脂を必須の樹脂成分とする高表面エ
    ネルギー性皮膜形成用樹脂組成物。
  6. 【請求項6】 請求項1〜4のいずれかに記載のOH末
    端のポリウレタン樹脂と、OH基と反応しうる架橋剤を
    主要成分とする2液硬化型耐久性防曇剤。
  7. 【請求項7】 請求項1〜4のいずれかに記載のOH末
    端のポリウレタン樹脂と、OH基と反応しうる架橋剤を
    主要成分とし、印刷物前処理用、防汚・吸水処理用、帯
    電防止用のいずれかの用途に用いる高表面エネルギー性
    被覆用樹脂組成物。
  8. 【請求項8】 請求項1〜4のいずれかに記載のOH末
    端のポリウレタン樹脂と、OH基と反応しうる架橋剤と
    を基材表面に塗布後、架橋せしめて基材の表面に高表面
    エネルギー性樹脂皮膜を形成する高表面エネルギー性樹
    脂皮膜の形成方法。
  9. 【請求項9】 請求項1〜4のいずれかに記載のOH末
    端のポリウレタン樹脂と、OH基と反応しうる架橋剤と
    で形成される高表面エネルギー性樹脂フィルム、シー
    ト。
  10. 【請求項10】 請求項1〜4のいずれかで得られる高
    表面エネルギー性樹脂組成物を、透明性基材に皮膜形成
    して得られる防曇性の透明材料。
  11. 【請求項11】 請求項1〜4のいずれかで得られる高
    表面エネルギー性樹脂組成物を、鏡面性基材に皮膜形成
    して得られる防曇性の鏡面材料。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2008525540A (ja) * 2004-12-24 2008-07-17 バイエル・マテリアルサイエンス・アクチェンゲゼルシャフト 強化ポリウレタン−尿素エラストマーおよびその使用
JP2011006563A (ja) * 2009-06-25 2011-01-13 Nakato Kenkyusho:Kk 防曇性コーティング組成物

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