JPH0952894A - 置換フタロシアニン - Google Patents
置換フタロシアニンInfo
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- JPH0952894A JPH0952894A JP8189828A JP18982896A JPH0952894A JP H0952894 A JPH0952894 A JP H0952894A JP 8189828 A JP8189828 A JP 8189828A JP 18982896 A JP18982896 A JP 18982896A JP H0952894 A JPH0952894 A JP H0952894A
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- C07—ORGANIC CHEMISTRY
- C07D—HETEROCYCLIC COMPOUNDS
- C07D487/00—Heterocyclic compounds containing nitrogen atoms as the only ring hetero atoms in the condensed system, not provided for by groups C07D451/00 - C07D477/00
- C07D487/22—Heterocyclic compounds containing nitrogen atoms as the only ring hetero atoms in the condensed system, not provided for by groups C07D451/00 - C07D477/00 in which the condensed system contains four or more hetero rings
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C09—DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- C09B—ORGANIC DYES OR CLOSELY-RELATED COMPOUNDS FOR PRODUCING DYES, e.g. PIGMENTS; MORDANTS; LAKES
- C09B47/00—Porphines; Azaporphines
- C09B47/04—Phthalocyanines abbreviation: Pc
- C09B47/08—Preparation from other phthalocyanine compounds, e.g. cobaltphthalocyanineamine complex
- C09B47/22—Obtaining compounds having nitrogen atoms directly bound to the phthalocyanine skeleton
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C09—DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- C09D—COATING COMPOSITIONS, e.g. PAINTS, VARNISHES OR LACQUERS; FILLING PASTES; CHEMICAL PAINT OR INK REMOVERS; INKS; CORRECTING FLUIDS; WOODSTAINS; PASTES OR SOLIDS FOR COLOURING OR PRINTING; USE OF MATERIALS THEREFOR
- C09D11/00—Inks
- C09D11/02—Printing inks
- C09D11/03—Printing inks characterised by features other than the chemical nature of the binder
- C09D11/037—Printing inks characterised by features other than the chemical nature of the binder characterised by the pigment
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Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【課題】近赤外領域に吸収を有するフタロシアニン顔
料。 【解決手段】式(1)のフタロシアニン、それらの製造
方法ならびに式(1)のフタロシアニンを含有するイン
ク。 〔式中、MPcは式(2)のフタロシアニン核であり、
Xはハロゲンであり、R1は有機基であり、R2は水素
であるか、または所望により置換されているアルキルで
あり、a,bは15乃至1の平均値を有し、かつa+b
は4乃至16であり、Mは金属原子、塩素−金属基、オ
キシ−金属基または水素である〕 【効果】式(1)のフタロシアニンは、たとえばレーザ
源からの電磁放射を吸収するのに有用であり、光学的デ
ーター貯蔵ディスクの被覆に使用できる。また、平版、
凸版印刷、凹版印刷またはスクリーン印刷によって使用
されるように設計されうる印刷インクの成分である。
料。 【解決手段】式(1)のフタロシアニン、それらの製造
方法ならびに式(1)のフタロシアニンを含有するイン
ク。 〔式中、MPcは式(2)のフタロシアニン核であり、
Xはハロゲンであり、R1は有機基であり、R2は水素
であるか、または所望により置換されているアルキルで
あり、a,bは15乃至1の平均値を有し、かつa+b
は4乃至16であり、Mは金属原子、塩素−金属基、オ
キシ−金属基または水素である〕 【効果】式(1)のフタロシアニンは、たとえばレーザ
源からの電磁放射を吸収するのに有用であり、光学的デ
ーター貯蔵ディスクの被覆に使用できる。また、平版、
凸版印刷、凹版印刷またはスクリーン印刷によって使用
されるように設計されうる印刷インクの成分である。
Description
【0001】本発明は、近赤外領域に吸収を有するフタ
ロシアニン顔料に関する。本発明は、下記の式(1)の
フタロシアニンを提供する。
ロシアニン顔料に関する。本発明は、下記の式(1)の
フタロシアニンを提供する。
【化4】 式中、MPcは下記の式(2)のフタロシアニン核であ
り
り
【化5】 (式中、Mは金属原子、塩素−金属基、オキシ−金属基
または水素である)、Xはハロゲンであり、R1 は有機
基であり、R2 は水素であるか、または所望により置換
されているアルキルであり、aは15乃至1の平均値を
有し、bは1乃至15の平均値を有し、a+bは4乃至
16である。本発明の好ましいフタロシアニンは、70
0乃至1000nmに最大吸収(λmax )を有するもの
である。
または水素である)、Xはハロゲンであり、R1 は有機
基であり、R2 は水素であるか、または所望により置換
されているアルキルであり、aは15乃至1の平均値を
有し、bは1乃至15の平均値を有し、a+bは4乃至
16である。本発明の好ましいフタロシアニンは、70
0乃至1000nmに最大吸収(λmax )を有するもの
である。
【0002】フタロシアニン核は、金属を含有しなくて
もよい(すなわち、Mが水素である)、またはMは金
属、ハロ−金属基またはオキシ−金属基であることもで
きる。適当な金属、ハロ−金属基およびオキシ−金属基
は、周期律表のIA族、IIA族、IIIB族、IVB族のも
の、第1遷移金属、第2遷移金属および第3遷移金属の
もの、およびランタニド系のものである。好ましい金
属、ハロ−金属基およびオキシ−金属基は、その中の金
属が、銅、マンガン、鉄、亜鉛およびコバルトから選ば
れた金属、特に銅であるものである。ハロ−金属基中の
ハロゲン原子の適当なものは、Cl、F、BrおよびI
であり、Cl、FおよびBrが好ましい。オキシ−金属
基中のオキシは酸素またはヒドロキシである。
もよい(すなわち、Mが水素である)、またはMは金
属、ハロ−金属基またはオキシ−金属基であることもで
きる。適当な金属、ハロ−金属基およびオキシ−金属基
は、周期律表のIA族、IIA族、IIIB族、IVB族のも
の、第1遷移金属、第2遷移金属および第3遷移金属の
もの、およびランタニド系のものである。好ましい金
属、ハロ−金属基およびオキシ−金属基は、その中の金
属が、銅、マンガン、鉄、亜鉛およびコバルトから選ば
れた金属、特に銅であるものである。ハロ−金属基中の
ハロゲン原子の適当なものは、Cl、F、BrおよびI
であり、Cl、FおよびBrが好ましい。オキシ−金属
基中のオキシは酸素またはヒドロキシである。
【0003】R1 は、アリール基、複素環式基、脂環式
基およびアルキル基から選ばれるのが好ましく、所望に
より1個またはそれ以上の置換基によって置換される。
R1がアリール基または複素環式基である場合、単環ま
たは二環のアリール基または複素環基から選ばれるのが
好ましい。適当なアリール基および複素環式基の例は、
フェニル、ナフチル、ピリジル、キノリニル、チエニ
ル、フラニル、チアゾリルおよびベンゾチアゾリルであ
る。R1 が脂環式基である場合、C4-8 シクロアルキル
であるのが好ましく、シクロヘキシルがより好ましい。
R1 またはR2 がアルキル基である場合、互いに独立的
にC1-10アルキルであるのが好ましく、C1-6 アルキル
であるのがより好ましく、C1-4 アルキルが特に好まし
い。
基およびアルキル基から選ばれるのが好ましく、所望に
より1個またはそれ以上の置換基によって置換される。
R1がアリール基または複素環式基である場合、単環ま
たは二環のアリール基または複素環基から選ばれるのが
好ましい。適当なアリール基および複素環式基の例は、
フェニル、ナフチル、ピリジル、キノリニル、チエニ
ル、フラニル、チアゾリルおよびベンゾチアゾリルであ
る。R1 が脂環式基である場合、C4-8 シクロアルキル
であるのが好ましく、シクロヘキシルがより好ましい。
R1 またはR2 がアルキル基である場合、互いに独立的
にC1-10アルキルであるのが好ましく、C1-6 アルキル
であるのがより好ましく、C1-4 アルキルが特に好まし
い。
【0004】R1 によって表される有機基が、所望によ
って置換されている場合、その置換基は、C1-10アルキ
ル、好ましくはC1-6 アルキル、C1-10アルコキシ、好
ましくはC1-6 アルコキシ、−CN、−NO2 、−CF
3 、ハロゲン、好ましくは−F、−Clまたは−Br、
−NR3R4 、−OR3 、−SO2NR3R4、−SO2R3
、−CONR3R4 、−COOR3、−COR3(ここに
おいて、R3 およびR4は互いに独立的に、−H、C1-6
アルキル、アリール好ましくはフェニル、C7-10アラ
ルキル好ましくはベンジルから選ばれる)から選ばれ
る。R1 によって表される有機基のための特に好ましい
置換基はC1-6 アルキル、−OR3 (式中、R3 はC
1-6アルキルである)、〔NH(CH2)x〕yNH(CH
2)nH(式中、xは2または3であり、yは0乃至5で
あり、そしてnはゼロ乃至24である)または−NR3
R4(式中、R3とR4とは互いに独立的にH、C1-6 ア
ルキル、フェニルまたはC7-10アラルキルである)であ
る。R2 が、所望によって置換されているアルキルを表
す場合、その置換基は、−OH、ハロゲン、好ましくは
−Cl、−Brまたは−F、−CN、−COOC1-6 ア
ルキルおよびフェニルから選ばれる。
って置換されている場合、その置換基は、C1-10アルキ
ル、好ましくはC1-6 アルキル、C1-10アルコキシ、好
ましくはC1-6 アルコキシ、−CN、−NO2 、−CF
3 、ハロゲン、好ましくは−F、−Clまたは−Br、
−NR3R4 、−OR3 、−SO2NR3R4、−SO2R3
、−CONR3R4 、−COOR3、−COR3(ここに
おいて、R3 およびR4は互いに独立的に、−H、C1-6
アルキル、アリール好ましくはフェニル、C7-10アラ
ルキル好ましくはベンジルから選ばれる)から選ばれ
る。R1 によって表される有機基のための特に好ましい
置換基はC1-6 アルキル、−OR3 (式中、R3 はC
1-6アルキルである)、〔NH(CH2)x〕yNH(CH
2)nH(式中、xは2または3であり、yは0乃至5で
あり、そしてnはゼロ乃至24である)または−NR3
R4(式中、R3とR4とは互いに独立的にH、C1-6 ア
ルキル、フェニルまたはC7-10アラルキルである)であ
る。R2 が、所望によって置換されているアルキルを表
す場合、その置換基は、−OH、ハロゲン、好ましくは
−Cl、−Brまたは−F、−CN、−COOC1-6 ア
ルキルおよびフェニルから選ばれる。
【0005】式(1)の好ましい化合物においては、M
はCuであり、R1 はベンジルまたはN−アルキルアミ
ノアルキルであり、R2 はHであり、a+bは12乃至
16である。より好ましい化合物においては、MはCu
であり、R1 はベンジルまたはN−アルキルアミノアル
キルであり、R2 はHであり、aは15乃至8であり、
そしてbは1乃至8である。それ故、a+bは15乃至
16でありうる。式(1)の特に好ましい化合物はオク
タクロロヘプタ(ベンジルアミノ)銅フタロシアニンお
よびウンデカクロロ−テトラ(N−ステアリル−3−プ
ロパンジアミノ)銅フタロシアニンである。
はCuであり、R1 はベンジルまたはN−アルキルアミ
ノアルキルであり、R2 はHであり、a+bは12乃至
16である。より好ましい化合物においては、MはCu
であり、R1 はベンジルまたはN−アルキルアミノアル
キルであり、R2 はHであり、aは15乃至8であり、
そしてbは1乃至8である。それ故、a+bは15乃至
16でありうる。式(1)の特に好ましい化合物はオク
タクロロヘプタ(ベンジルアミノ)銅フタロシアニンお
よびウンデカクロロ−テトラ(N−ステアリル−3−プ
ロパンジアミノ)銅フタロシアニンである。
【0006】本発明の更なる特徴は、式(1)のフタロ
シアニンの製造方法を提供することである。すなわち、
式(3)のフタロシアニンを、 MPcXc (3) 式(4)の化合物 H−NR1R2 (4) (上記各式中、cは4乃至16たとえば15乃至16で
あり、M、Pc、X、R 1およびR2は、前に定義した通
りである)と反応させて、式(1)
シアニンの製造方法を提供することである。すなわち、
式(3)のフタロシアニンを、 MPcXc (3) 式(4)の化合物 H−NR1R2 (4) (上記各式中、cは4乃至16たとえば15乃至16で
あり、M、Pc、X、R 1およびR2は、前に定義した通
りである)と反応させて、式(1)
【化6】 の化合物を製造する。この方法は、所望によっては不活
性液体の存在下において、式(3)のフタロシアニンと
式(4)の化合物とを混合し、高められた温度に加熱す
ることによって行うことができる。適当な不活性液体
は、N−メチルピロリドンまたはジメチルホルムアミド
の如きアミドである。この方法は、不活性液体の不存在
下においても好適に行われる。この方法は、100℃乃
至250℃の温度において好適に行われ、130℃乃至
200℃の温度においてより好適に、そして150℃乃
至190℃の温度において特に好適に行われる。
性液体の存在下において、式(3)のフタロシアニンと
式(4)の化合物とを混合し、高められた温度に加熱す
ることによって行うことができる。適当な不活性液体
は、N−メチルピロリドンまたはジメチルホルムアミド
の如きアミドである。この方法は、不活性液体の不存在
下においても好適に行われる。この方法は、100℃乃
至250℃の温度において好適に行われ、130℃乃至
200℃の温度においてより好適に、そして150℃乃
至190℃の温度において特に好適に行われる。
【0007】式(1)のフタロシアニンは、慣用の方
法、たとえば反応混合物を冷却し、それをエタノールの
如き液体中に注ぎ、そして沈殿した生成物を濾別するこ
とによって、反応混合物から単離できる。この生成物
は、エタノールの如き液体を用いて洗浄するか、または
溶離剤としてトルエンの如き液体を用いるシリカからの
溶出によって精製することができる。式(3)の化合物
は、ハロゲン化−1,2−ジシアノベンゼンたとえばテ
トラハロ−1,2−ジシアノベンゼンを、高められた温
度において、不活性有機液体中で、適切な金属または金
属塩と反応させて製造することができる。
法、たとえば反応混合物を冷却し、それをエタノールの
如き液体中に注ぎ、そして沈殿した生成物を濾別するこ
とによって、反応混合物から単離できる。この生成物
は、エタノールの如き液体を用いて洗浄するか、または
溶離剤としてトルエンの如き液体を用いるシリカからの
溶出によって精製することができる。式(3)の化合物
は、ハロゲン化−1,2−ジシアノベンゼンたとえばテ
トラハロ−1,2−ジシアノベンゼンを、高められた温
度において、不活性有機液体中で、適切な金属または金
属塩と反応させて製造することができる。
【0008】本発明のフタロシアニンは、たとえばレー
ザ源からの電磁放射を吸収するのに有用であり、光学的
データー貯蔵ディスクの被覆に使用することができる。
本発明の顔料は、平版、凸版印刷、凹版印刷またはスク
リーン印刷によって使用されるように設計されうる印刷
インクの成分であることができる。かかるインクは、本
顔料を0.1〜20重量%、好ましくは1乃至15重量
%の量で含有することができる。そのインクは、乾燥剤
およびその他の顔料の如き他の成分を含有することがで
きる。
ザ源からの電磁放射を吸収するのに有用であり、光学的
データー貯蔵ディスクの被覆に使用することができる。
本発明の顔料は、平版、凸版印刷、凹版印刷またはスク
リーン印刷によって使用されるように設計されうる印刷
インクの成分であることができる。かかるインクは、本
顔料を0.1〜20重量%、好ましくは1乃至15重量
%の量で含有することができる。そのインクは、乾燥剤
およびその他の顔料の如き他の成分を含有することがで
きる。
【0009】また、本発明は、インクビヒクルと本発明
の顔料とを含有するインクをも包含する。本発明のイン
クは、有価証券および認証される必要のあるその他の物
品の上に印刷することができる。この関係において、印
刷に用いられる基材は、一般にラグペーパー好ましくは
紙幣級用紙、プラスチックコート紙またはラミネート紙
をも含む紙、およびたとえば銀行カード級のPVCまた
はたとえば不織プラスチック紙の如きプラスチック紙の
如きプラスチックである。証券印刷を有している物品
は、銀行券、銀行券縫い糸、紙幣、トラベラーズチェッ
ク、保証書、証明書、印紙、富くじ札、所有権証書、旅
券、身分証明書、クレジットカード、預り券、出入カー
ド、スマートカード(smart card)、ブランド認証ラベ
ルおよび付け札、および耐改ざん性ラベルなどである。
通常、有価証券は凹版印刷、オフセット印刷、凸版印刷
およびしばしばはグラビア印刷から選ばれた各種のタイ
プの印刷書面である。本発明のインクは、有価証券の印
刷の領域に加えて/の外に、各種の色彩にも用いられ
る。多色印刷技術は、有価証券においてしばしば用いら
れている。本発明の顔料は、電子写真のトナー、マトリ
ックス、デイジーホイルプリンターインクおよび非衝撃
印刷技術においても包含されうる。
の顔料とを含有するインクをも包含する。本発明のイン
クは、有価証券および認証される必要のあるその他の物
品の上に印刷することができる。この関係において、印
刷に用いられる基材は、一般にラグペーパー好ましくは
紙幣級用紙、プラスチックコート紙またはラミネート紙
をも含む紙、およびたとえば銀行カード級のPVCまた
はたとえば不織プラスチック紙の如きプラスチック紙の
如きプラスチックである。証券印刷を有している物品
は、銀行券、銀行券縫い糸、紙幣、トラベラーズチェッ
ク、保証書、証明書、印紙、富くじ札、所有権証書、旅
券、身分証明書、クレジットカード、預り券、出入カー
ド、スマートカード(smart card)、ブランド認証ラベ
ルおよび付け札、および耐改ざん性ラベルなどである。
通常、有価証券は凹版印刷、オフセット印刷、凸版印刷
およびしばしばはグラビア印刷から選ばれた各種のタイ
プの印刷書面である。本発明のインクは、有価証券の印
刷の領域に加えて/の外に、各種の色彩にも用いられ
る。多色印刷技術は、有価証券においてしばしば用いら
れている。本発明の顔料は、電子写真のトナー、マトリ
ックス、デイジーホイルプリンターインクおよび非衝撃
印刷技術においても包含されうる。
【0010】本発明の顔料は、必ずしもインクとしてで
はなく、ラグペーパーおよびプラスチック紙を含む紙、
銀行券縫い糸、プラスチックカードおよびその他の有価
証券または認証される必要のある物品中に含まれること
もでき、必要な場合にはポリマーと混合し、またインク
以外のものに結合されることもできる。本発明の顔料
は、単一領域または一連の領域、必要ならば、または所
望によってはコードされたパターンにデポジットさせる
こともできる。本発明の顔料は、認証される必要のある
物品中に混合することができる。たとえば、印刷を有し
ているホログラフラベルの如きラベルの中へ、またはホ
ットスタンプ箔構成物の中へ本発明の顔料を組み入れる
ことによって行われる。一般に、本発明の顔料は、認証
される必要のある物品の表面上、またはその近くに存在
しうる。以下の実施例によって、本発明をさらに説明す
る。
はなく、ラグペーパーおよびプラスチック紙を含む紙、
銀行券縫い糸、プラスチックカードおよびその他の有価
証券または認証される必要のある物品中に含まれること
もでき、必要な場合にはポリマーと混合し、またインク
以外のものに結合されることもできる。本発明の顔料
は、単一領域または一連の領域、必要ならば、または所
望によってはコードされたパターンにデポジットさせる
こともできる。本発明の顔料は、認証される必要のある
物品中に混合することができる。たとえば、印刷を有し
ているホログラフラベルの如きラベルの中へ、またはホ
ットスタンプ箔構成物の中へ本発明の顔料を組み入れる
ことによって行われる。一般に、本発明の顔料は、認証
される必要のある物品の表面上、またはその近くに存在
しうる。以下の実施例によって、本発明をさらに説明す
る。
【0011】実施例1 オクタクロロヘプタ(ベンジル
アミノ)銅フタロシアニンの製造 ベンジルアミン(25部)とピグメントグリーン7(1
部)とを4時間還流する。次に、反応混合物を冷却し、
水中に注ぐ。得られた沈殿を、遠心分離によって集め、
水洗し、室温において乾燥して、λmax(CHCl3)が
714nmの生成物を得る。
アミノ)銅フタロシアニンの製造 ベンジルアミン(25部)とピグメントグリーン7(1
部)とを4時間還流する。次に、反応混合物を冷却し、
水中に注ぐ。得られた沈殿を、遠心分離によって集め、
水洗し、室温において乾燥して、λmax(CHCl3)が
714nmの生成物を得る。
【0012】実施例2 ウンデカクロロ−テトラ(N−
ステアリル−3−プロパンジアミノ)銅フタロシアニン
の製造 N−ステアリル−1,3−ジアミノプロパン(11.4
部)とピグメントグリーン7(1部)とを18時間還流
する。反応混合物を冷却し、氷酢酸中に注ぐ。得られた
沈殿を、遠心分離によって集め、洗浄液が透明になるま
で氷酢酸で洗浄し、次に水洗し、室温において乾燥し
て、λmax (1−メチルナフタレン)が723.2nm
の生成物を得る。
ステアリル−3−プロパンジアミノ)銅フタロシアニン
の製造 N−ステアリル−1,3−ジアミノプロパン(11.4
部)とピグメントグリーン7(1部)とを18時間還流
する。反応混合物を冷却し、氷酢酸中に注ぐ。得られた
沈殿を、遠心分離によって集め、洗浄液が透明になるま
で氷酢酸で洗浄し、次に水洗し、室温において乾燥し
て、λmax (1−メチルナフタレン)が723.2nm
の生成物を得る。
【0013】実施例3 実施例1の顔料を、3本ロール
ミルを使用して、10%(重量)のレベルでクリヤーな
平版インクワニスの中へ分散し、実験室用のためし刷り
機を用いて印刷物をつくった。UV−VIS−NIR分
光光度計を用いて印刷物を分析した。最小反射率(最大
吸収)が、720nmにみられた。
ミルを使用して、10%(重量)のレベルでクリヤーな
平版インクワニスの中へ分散し、実験室用のためし刷り
機を用いて印刷物をつくった。UV−VIS−NIR分
光光度計を用いて印刷物を分析した。最小反射率(最大
吸収)が、720nmにみられた。
【0014】実施例4 実施例2の顔料を、3本ロール
ミルを用いて、3%(重量)のレベルでクリヤーな平版
インクワニスの中へ分散し、実験室用のためし刷り機を
用いて印刷物をつくった。UV−VIS−NIR分光光
度計を用いて印刷物を分析した。最小反射率(最大吸
収)が、715nmにみられた。
ミルを用いて、3%(重量)のレベルでクリヤーな平版
インクワニスの中へ分散し、実験室用のためし刷り機を
用いて印刷物をつくった。UV−VIS−NIR分光光
度計を用いて印刷物を分析した。最小反射率(最大吸
収)が、715nmにみられた。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C09K 3/00 105 C09K 3/00 105 (72)発明者 イアン フランク フレイサー イギリス国,スコットランド,ケーエー25 7ジェーエス,キルバーニー,ストーニ ーホルム ロード 45 (72)発明者 シャロン キャサリーン ウィルソン イギリス国,スコットランド,ピーエー2 8ディーピー,パイスレイ,ポターシ ル,カンパシー ドライヴ 23
Claims (11)
- 【請求項1】 式(1)のフタロシアニン 【化1】 〔式中、MPcは式(2)のフタロシアニン核であり 【化2】 (式中、Mは金属原子、クロロ−金属基、オキシ−金属
基または水素である)、 Xはハロゲンであり、 R1 は有機基であり、 R2 は水素または所望により置換されているアルキルで
あり、 aは15乃至1の平均値であり、 bは1乃至15の平均値であり、 a+bは4乃至16である〕。 - 【請求項2】 Mが水素、銅、マンガン、鉄、亜鉛また
はコバルトである請求項1に記載の化合物。 - 【請求項3】 Mが銅であり、R1 がベンジルまたはN
−アルキルアミノアルキルであり、そしてR2 が水素で
ある請求項1に記載の化合物。 - 【請求項4】 オクタクロロヘプタ(ベンジルアミノ)
銅フタロシアニン。 - 【請求項5】 ウンデカクロロテトラ(N−ステアリル
−1,3−プロパンジアミノ)銅フタロシアニン。 - 【請求項6】 下記の式(3)のフタロシアニンを、 MPcXc (3) 下記の式(4)の化合物 H−NR1R2 (4) (上記各式中、 cは4乃至16であり、 M,Pc,X,R1 およびR2 は請求項1において定義
した通りである)とを反応させて、下記の式(1) 【化3】 のフタロシアニンを製造する方法。 - 【請求項7】 反応物を、不活性液体の存在または不存
在下において、高められた温度に加熱する請求項6に記
載の方法。 - 【請求項8】 100℃乃至250℃の温度において反
応を行う請求項7に記載の方法。 - 【請求項9】 インクビヒクルと請求項1乃至5のいづ
れかに記載の化合物とを含有するインク。 - 【請求項10】 前記の化合物を、0.1乃至20重量
%の量で含有する請求項9に記載のインク。 - 【請求項11】 有価証券上の印刷のための、請求項9
に記載のインクの使用。
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