JPH04292671A - セキュリティインキ用近赤外線吸収剤及びこれを含有するセキュリティインキ - Google Patents

セキュリティインキ用近赤外線吸収剤及びこれを含有するセキュリティインキ

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JPH04292671A
JPH04292671A JP3054257A JP5425791A JPH04292671A JP H04292671 A JPH04292671 A JP H04292671A JP 3054257 A JP3054257 A JP 3054257A JP 5425791 A JP5425791 A JP 5425791A JP H04292671 A JPH04292671 A JP H04292671A
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JP
Japan
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group
security ink
formula
infrared ray
absorber
Prior art date
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Pending
Application number
JP3054257A
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English (en)
Inventor
Hitoshi Koshida
越田 均
Isamu Aida
合田 勇
Hironori Tanaka
宏典 田中
Shinya Okubo
大久保 慎也
Yoshihiro Irisato
入里 義広
Hirosuke Takuma
啓輔 詫摩
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsui Toatsu Chemicals Inc
Original Assignee
Mitsui Toatsu Chemicals Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はセキュリティインキ用近
赤外線吸収剤、ならびにこれを含有するセキュリティイ
ンキに関する。
【0002】近年、キャッシュレス時代を反映して、プ
リペイドカードがテレフォンカード、オレンジカードを
はじめ、商品券、駐車場利用券から飲食券としての利用
など、種々の広範囲な分野に使用されている。
【0003】このシステムの中で最近問題とされている
のが偽造防止対策である。即ち、商品券等高額になると
偽造防止が不可欠となる。偽造防止策としてはいくつか
の方法があるが、最も一般的な方法として普通の可視光
センサーでは読み取りができないセキュリティインキを
用いる方法がある。この場合、通常近赤外線吸収剤が用
いられる。
【0004】具体的な方法として、近赤外線吸収剤、バ
インダー樹脂を含有するセキュリティインキをプリペイ
ドカードの裏面に印刷する。近赤外線吸収剤としては、
700〜1100nmに吸収波長を有する色素が用いら
れる。
【0005】バインダー樹脂としては通常フィルムのコ
ーティングに用いられるものでよく、例えばウレタン系
、アクリル系樹脂等が用いられる。ここで手ざわりによ
り3μ以上の厚みは感知されるため、印刷の厚みは3μ
以下にするのが必要である。
【0006】上記方法により作製されたセキュリティイ
ンキを用いて印刷されたプリペイドカードは、近赤外線
(700〜1100nm)を照射するとその領域の波長
の光を吸収するため読み取りが可能となる。この原理を
利用して真贋の判別が可能となる。
【0007】
【従来の技術】これらの近赤外線吸収剤には、下記に示
すような種々の物理的及び化学的特性が要求される。 (1)色素は700〜1100nmの波長範囲に吸収帯
を有する必要がある。 (2)色素はインキ中で完全に溶解していること。溶解
不良であれば色素粒子が大きい場合には手ざわりで感知
される可能性がある。 (3)近赤外線吸収剤として耐熱性、耐光性が良好なこ
と。不良な場合、近赤外部の波長を吸収することが不完
全になり、読み取り誤差を生じる可能性がある。 (4)モル吸光係数が大きいこと。小さければインキ中
に多量に添加する必要があり、印刷厚みが3μを超える
可能性がある。 (5)色素は安価であること。
【0008】既知の近赤外線吸収剤の中で、これらすべ
ての点で満足される色素は報告されていない。例えば、
光ディスク用途に開発された色素は(1)〜(4)の条
件を満たすものが多いが、非常に高価であるために実用
化されていないのが現状である。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、上述の近赤外
線吸収剤の持つ諸問題を解決するべく鋭意検討を行った
結果、近赤外線部に広範囲(700〜1100nm)な
吸収を有する一般式(1)(化3)
【0010】
【化3】
【0011】〔式中、R1、R6およびR7は、同一又
は各々独立に水素原子、直鎖又は分岐のアルキル基、シ
クロヘキシルアルキル基、ヒドロキシアルキル基、アル
コキシアルキル基、アシルオキシアルキル基、アシルア
ミノアルキル基、ハロゲン化アルキル基、シアノアルキ
ル基、アルコキシカルボニルアルキル基、アルケニル基
またはアラルキル基を示し、R2、R3、R4およびR
5は、同一又は各々独立に水素原子、直鎖又は分岐アル
キル基、シクロアルキル基、直鎖又は分岐アルコキシ基
、シクロアルキルオキシ基、アルコキシアルキル基、ア
ルコキシアルコキシ基、アラルキル基またはハロゲン原
子を示し、またR2とR3又はR4とR5は互いに連結
して環状になってもよく、Xは水素原子、ハロゲン原子
、アルコキシ基又は水酸基を表し、aは1〜4の整数を
示し、bは0〜5の整数を示し、cは0〜14の整数を
示すが、2a+b+cは16であり、Mは金属原子また
は金属酸化物を示す。〕で表されるフタロシアニン系色
素が(1)〜(5)のすべての条件を満足し、又溶剤と
して、一般式(2)(化4)
【0012】
【化4】
【0013】〔式中、R’1はアルキレン基であり、R
’2はアルキル基を示す。〕で表されるグリコール系エ
ーテル溶剤を用いる事により溶解タイプのセキュリティ
インキとして非常に優れた特性を有する事を見出し、本
発明を完成させた。即ち、本発明は一般式(1)(化5
【0014】
【化5】
【0015】〔式中、R1、R6およびR7は、同一又
は各々独立に水素原子、直鎖又は分岐のアルキル基、シ
クロヘキシルアルキル基、ヒドロキシアルキル基、アル
コキシアルキル基、アシルオキシアルキル基、アシルア
ミノアルキル基、ハロゲン化アルキル基、シアノアルキ
ル基、アルコキシカルボニルアルキル基、アルケニル基
またはアラルキル基を示し、R2、R3、R4およびR
5は、同一又は各々独立に水素原子、直鎖又は分岐アル
キル基、シクロアルキル基、直鎖又は分岐アルコキシ基
、シクロアルキルオキシ基、アルコキシアルキル基、ア
ルコキシアルコキシ基、アラルキル基またはハロゲン原
子を示し、またR2とR3又はR4とR5は互いに連結
して環状になってもよく、Xは水素原子、ハロゲン原子
、アルコキシ基又は水酸基を表し、aは1〜4の整数を
示し、bは0〜5の整数を示し、cは0〜14の整数を
示すが、2a+b+cは16であり、Mは金属原子また
は金属酸化物を示す。〕で表されるセキュリティインキ
用近赤外線吸収剤、及び一般式(1)(化5)のセキュ
リティインキ用近赤外線吸収剤を少なくとも一種以上と
、一般式(2)(化6)
【0016】
【化6】
【0017】〔式中、R’1はアルキレン基であり、R
’2はアルキル基を示す。〕で表されるグリコール系エ
ーテル溶剤を含有するセキュリティインキである。
【0018】本発明の近赤外線吸収剤の色素(1)(化
5)は我々が先に出願した特開昭63−270765号
に記載のフタロシアニン系化合物であり、例えば下記の
方法により容易に製造することができる。
【0019】一例を挙げると、パークロロ銅フタロシア
ニン(一般名フタロシアニングリーン)をジメチルホル
ムアミド又はキノリンのような非プロトン性溶媒に分散
させ、苛性カリウム等で代表される塩基の存在下、o−
アミノチオフェノール類と反応温度70〜160℃、好
ましくは110〜140℃で反応して得られた化合物を
ジメチルホルムアミド等の極性溶媒中で炭酸カリウム等
の塩基の存在下、ハロゲン化アルキル等の試薬と反応さ
せることによって得ることができる。
【0020】この様な方法によって得られた一般式(1
)(化5)の化合物は淡いニュートラルグレー色を呈し
、セキュリティインキの重要成分として単独で或いは一
般式(1)(化5)の一種以上を配合することができ、
さらに他の公知の近赤外線吸収剤との併用も可能である
【0021】セキュリティインキは結着樹脂中に色素を
含有させる事により得ることができるが、具体的には色
素を溶剤に溶解し、それに結着樹脂成分、重合開始剤を
加え製造する。
【0022】これらの近赤外線吸収剤の添加量は、要望
される近赤外線吸収部の吸収の量、或いはコーティング
厚みに応じて決定される為画一的に限定されるものでは
ないが、結着樹脂に対して略0.1〜10(重量%)の
範囲で使用することが望ましい。
【0023】適用する結着樹脂としては、公知のものは
すべて可能であるが、例えばスチレン系共重合体、ウレ
タン系樹脂、ポリメチルメタクリレート、ポリブチルメ
タクリレート、ポリ塩化ビニル、ポリ酢酸ビニル、ポリ
エチレン、ポリプロピレン、ポリエステル、ポリウレタ
ン、ポリアミド、ポリビニルブチラール、ポリアマイド
、ポリアクリル酸樹脂、ロジン、変成ロジン、テルペン
樹脂、フェノール樹脂、脂肪族又は脂環族炭化水素樹脂
、芳香族系石油樹脂、塩素化パラフィン、パラフィンワ
ックスなどが単独或いは混合して使用できる。
【0024】溶剤はグラビア印刷等で通常使用されるメ
チルエチルケトンを始めとするケトン類、トルエンを始
めとする芳香剤等使用できるが、下記一般式(2)(化
7)
【0025】
【化7】
【0026】〔式中、R’1はアルキレン基であり、R
’2はアルキル基を示す。〕で表されるグリコールエー
テル系溶剤を使用することにより色素の溶解度が増し、
セキュリティインキの特性はさらに向上する。この際、
通常使用されるケトン類、芳香族系、アルコール系溶剤
を併用することが好ましい。
【0027】一般式(2)(化7)の化合物としては、
具体的にはジエチレングリコールジメチルエーテル、ジ
エチレングリコールジエチルエーテル、ジエチレングリ
コールジプロピルエーテル、ジエチレングリコールジブ
チルエーテル、ジプロピレングリコールジメチルエーテ
ル、ジプロピレングリコールジエチルエーテル、ジブチ
レングリコールジメチルエーテル等が挙げられるが、中
でもジエチレングリコールジメチルエーテル、ジエチレ
ングリコールジエチルエーテルが好ましい。
【0028】
【作用及び効果】本発明の近赤外線吸収剤によって得ら
れたセキュリティインキは吸収部(700〜1100n
m)の波長を吸収し、上記(1)〜(5)の要求特性を
すべて解決することができるため、読み取り誤差、触覚
により感知されることのない安価なプリペイドカードを
提供することが出来、これは実用上極めて価値のあるも
のである。
【0029】
【実施例】以下、実施例により本発明を更に詳細に説明
する。なお実施例中の部数は重量部を表す。 実施例1 下記式(化8)
【0030】
【化8】
【0031】で表される色素2.5部をジエチレングリ
コールジメチルエーテル23部、トルエン23部に溶解
し、次いでこの溶液にプレポリマー(ポリアクリレート
カルバメート15部をメチルエチルケトン17.5部、
トルエン17.5部に溶解したもの)を50部添加する
。さらに重合開始剤(ベンゾフェノン)0.1部を含ん
だトリメチロールプロパントリアクリレート1.4部を
加えてセキュリティインキを作製する。このセキュリテ
ィインキをコイルバー(No10)を用いてPETフィ
ルム(厚み:10μ)にコーティングを行う。得られた
フィルムに840nmの波長での吸収率は97%であっ
た。さらにその印刷物の耐光性は63℃の条件でカーボ
ンアーク灯40時間照射後の光吸収率低下は5%以下で
良好あった。
【0032】実施例2〜21 実施例1の式(化8)の代わりに表1(表1)(表2)
に示す化合物を用いて同様な条件で試験を行った結果、
実施例1と同様に吸収極大波長での光の吸収率は95%
以上で、かつ63℃の条件でカーボンアーク灯40時間
照射後の光吸収率低下は5%以下で良好あった。
【0033】比較例1 実施例1のジエチレングリコールジメチルエーテルの代
わりにメチルエチルケトンを用い、その他は実施例1と
同様な条件で試験を行った結果、そのセキュリティイン
キ中で式(化8)の化合物は充分溶解せず塗布後も不溶
解物の影響で手触りにより塗布部分が感知されセキュリ
ティインキの目的を達することが出来なかった。
【0034】
【表1】                     
   (表1)
【0035】

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般式(1)(化1) 【化1】 〔式中、R1、R6およびR7は、同一又は各々独立に
    水素原子、直鎖又は分岐のアルキル基、シクロヘキシル
    アルキル基、ヒドロキシアルキル基、アルコキシアルキ
    ル基、アシルオキシアルキル基、アシルアミノアルキル
    基、ハロゲン化アルキル基、シアノアルキル基、アルコ
    キシカルボニルアルキル基、アルケニル基またはアラル
    キル基を示し、R2、R3、R4およびR5は同一又は
    各々独立に水素原子、直鎖又は分岐アルキル基、シクロ
    アルキル基、直鎖又は分岐アルコキシ基、シクロアルキ
    ルオキシ基、アルコキシアルキル基、アルコキシアルコ
    キシ基、アラルキル基またはハロゲン原子を示し、また
    R2とR3又はR4とR5は互いに連結して環状になっ
    てもよく、Xは水素原子、ハロゲン原子、アルコキシ基
    又は水酸基を表し、aは1〜4の整数を示し、bは0〜
    5の整数を示し、cは0〜14の整数を示すが、2a+
    b+cは16であり、Mは金属原子または金属酸化物を
    示す。〕で表されるセキュリティインキ用近赤外線吸収
    剤。
  2. 【請求項2】請求項1のセキュリティインキ用近赤外線
    吸収剤を少なくとも一種以上と、一般式(2)(化2)
    【化2】 〔式中、R’1はアルキレン基であり、R’2はアルキ
    ル基を示す。〕で表されるグリコール系エーテル溶剤を
    含有するセキュリティインキ。
JP3054257A 1991-03-19 1991-03-19 セキュリティインキ用近赤外線吸収剤及びこれを含有するセキュリティインキ Pending JPH04292671A (ja)

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