JPH0952880A - 縮合インダン誘導体及びその塩 - Google Patents

縮合インダン誘導体及びその塩

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JPH0952880A
JPH0952880A JP7202630A JP20263095A JPH0952880A JP H0952880 A JPH0952880 A JP H0952880A JP 7202630 A JP7202630 A JP 7202630A JP 20263095 A JP20263095 A JP 20263095A JP H0952880 A JPH0952880 A JP H0952880A
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真治 岡崎
Tetsuji Asao
哲次 浅尾
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照洋 宇津木
Yuji Yamada
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Abstract

(57)【要約】 【課題】優れた抗腫瘍活性を有し腫瘍の治療薬として有
用な化合物を提供する。 【解決手段】一般式(1) 【化1】 (式中、A環は置換基を有していてもよいベンゼン環又
は低級アルキレンジオキシ基を有するベンゼン環を示
し、B環は置換基を有していてもよいベンゼン環又は低
級アルキレンジオキシ基を有するベンゼン環を示す。R
は−NR12基、置換基を有していてもよい含窒素複素
環基、−OR3基又は−SR4基を示す。ここでR1及び
2は同一又は相異なって水素原子;フェニル基;置換
基を有していてもよい含窒素複素環基;又は置換されて
いてもよいアミノ基、低級アルコキシ基、フェニル基、
含窒素複素環基もしくは水酸基で置換されていてもよい
低級アルキル基を示し、R3及びR4は置換アミノ基で置
換されていてもよい低級アルキル基を示す。ただし、A
環及びB環がいずれも無置換ベンゼン環である場合;並
びにRが−NHCH3基である場合は除く。)で表され
る縮合インダン誘導体及びその塩。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は新規な縮合インダン
誘導体及びその塩に関する。本発明の化合物は優れた抗
腫瘍活性を有し、抗腫瘍剤として有用である。
【0002】
【従来の技術】従来、本発明化合物と同様な骨格を有す
る11H−インデノ[1,2−b]キノリン−11−オ
ン誘導体としては、例えばPol.J.Chem.,
121−128(1981)、Pol.J.Pha
rmacol.Pharm.,35 327−332
(1983)、同誌,35 523−530(198
3)、同誌,38 221−227(1986)に記載
された化合物が知られている。具体的には、これら文献
中には10位に置換基を有してもよい低級アルキルアミ
ノ基、フェニルアミノ基等が置換した化合物が記載され
てはいるが、その薬理作用は抗炎症作用並びに鎮痛作用
であり、抗腫瘍作用については何等報告も記載もない。
従って、本発明の縮合インダン誘導体が抗腫瘍作用を有
することは未だ知られていなかった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は優れた
抗腫瘍活性を有し、腫瘍の治療薬として有用な化合物を
提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、鋭意研究
を重ねた結果、縮合インダン誘導体が優れた抗腫瘍作用
を示し、抗腫瘍剤として有用なものであることを見い出
し、本発明を完成した。
【0005】すなわち本発明は、一般式(1)
【0006】
【化2】
【0007】(式中、A環は置換基を有していてもよい
ベンゼン環又は低級アルキレンジオキシ基を有するベン
ゼン環を示し、B環は置換基を有していてもよいベンゼ
ン環又は低級アルキレンジオキシ基を有するベンゼン環
を示す。Rは−NR12基、置換基を有していてもよい
含窒素複素環基、−OR3基又は−SR4基を示す。ここ
でR1及びR2は同一又は相異なって水素原子;フェニル
基;置換基を有していてもよい含窒素複素環基;又は置
換されていてもよいアミノ基、低級アルコキシ基、フェ
ニル基、含窒素複素環基もしくは水酸基で置換されてい
てもよい低級アルキル基を示し、R3及びR4は置換アミ
ノ基で置換されていてもよい低級アルキル基を示す。た
だし、A環及びB環がいずれも無置換ベンゼン環である
場合並びに;Rが−NHCH3基である場合は除く。)
で表される縮合インダン誘導体及びその塩に係る。
【0008】
【発明の実施の形態】上記一般式(1)中、R1、R2
3及びR4で定義される各基及びその他の本明細書に記
載の各基は、より具体的にはそれぞれ次の通りである。
【0009】A環及びB環で示されるベンゼン環が有す
る置換基としては、例えばハロゲン原子、低級アルキル
基、低級アルコキシ基、水酸基、二卜口基、アミノ基、
低級アシルオキシ基、ベンジルオキシ基、低級アシルア
ミノ基、シアノ基、カルボキシル基、低級アルコキシカ
ルボニル基等が挙げられ、好ましくは低級アルコキシ
基、水酸基が挙げられる。
【0010】かかる置換基はそれぞれの環のいずれの位
置に置換してもよくかつそれぞれ同一又は相異なって1
〜4個置換してもよいが、中でも好ましい位置としては
A環の場合、2位及び/又は3位であり、B環の場合は
同様に7位及び/又は8位である。又、A環及びB環の
好ましい置換基の数はそれぞれ0〜2個である。
【0011】A環及びB環のいずれか一方が1又は2の
置換基を有し、他方は無置換である化合物が好ましい。
【0012】なお、インデノ〔1,2−b〕キノリン環
の構造及びその置換位置は、下記表1に示される。
【0013】低級アルキレンジオキシ基としては、例え
ばメチレンジオキシ、エチレンジオキシ、トリメチレン
ジオキシ、テトラメチレンジオキシ基の炭素数1〜4の
アルキレンジオキシ基が挙げられる。かかる置換基の位
置はA環の場合、インデノ〔1,2−b〕キノリン環の
1,2−置換体又は2,3−置換体であり、B環の場合
は同様に7,8−置換体又は8,9−置換体であるのが
好ましい。
【0014】ハロゲン原子としては、フッ素原子、塩素
原子、臭素原子、ヨウ素原子が挙げられる。
【0015】低級アルキル基としては、例えばメチル、
エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イ
ソブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、ペンチ
ル、へキシル基等の炭素数1〜6の直鎖状又は分枝状の
アルキル基が挙げられる。
【0016】低級アルコキシ基としては、例えばメトキ
シ、エトキシ、n−プロポキシ、イソプロポキシ、n−
ブトキシ、イソブトキシ、sec−ブトキシ、tert
−ブトキシ、ペンチルオキシ、へキシルオキシ基等の炭
素数1〜6の直鎖状又は分枝状のアルコキシ基が挙げら
れる。
【0017】低級アシルオキシ基としては、例えばホル
ミルオキシ、アセトキシ、プロピオニルオキシ、ブチリ
ルオキシ、2−メチルプロピオニルオキシ、ピバロイル
オキシ、ペンタノイルオキシ、3−メチルブチリルオキ
シ、へキサノイルオキシ基等の炭素数1〜6の直鎖状又
は分枝状のアシルオキシ基が挙げられる。
【0018】低級アシルアミノ基としては、例えばホル
ミルアミノ、アセチルアミノ、プロピオニルアミノ、ブ
チリルアミノ、2−メチルプロピオニルアミノ、ピバロ
イルアミノ、ペンタノイルアミノ、3−メチルブチリル
アミノ、へキサノイルアミノ基等の炭素数1〜6の直鎖
状又は分枝状のアシルアミノ基が挙げられる。
【0019】低級アルコキシカルボニル基としては、例
えばメトキシカルボニル、エトキシカルボニル、n−プ
ロポキシカルボニル、イソプロポキシカルボニル、n−
ブトキシカルボニル、イソブトキシカルボニル、sec
−ブトキシカルボニル、tert−ブトキシカルボニ
ル、ペンチルオキシカルボニル、へキシルオキシカルボ
ニル基等の炭素数2〜7の直鎖状又は分枝状のアルコキ
シカルボニル基が挙げられる。
【0020】R、R1及びR2で示される含窒素複素環基
が有する置換基としては、例えば低級アルキル基、水酸
基を有する低級アルキル基、フェニル基、含窒素複素環
基等が挙げられ、好ましくは低級アルキル基が挙げられ
る。
【0021】R1及びR2で示される「置換されていても
よいアミノ基」、並びにR3及びR4で示される「置換ア
ミノ基で置換されていてもよい低級アルキル基」の置換
アミノ基の置換基としては、例えば低級アルキル基、低
級シクロアルキル基、ジ低級アルキルアミノアルキル
基、ヒドロキシ低級アルキル基、ベンジルオキシカルボ
ニル基、低級アシル基等が挙げられ、好ましくは低級ア
ルキル基が挙げられ、モノ置換又はジ置換のいずれでも
よいが、より好ましくはジ置換体である。
【0022】置換アミノ基を有する低級アルキル基とし
ては、例えばメチルアミノメチル、エチルアミノメチ
ル、メチルアミノエチル、エチルアミノエチル、ジメチ
ルアミノメチル、ジメチルアミノエチル、ジメチルアミ
ノプロピル、ジエチルアミノメチル、ジエチルアミノエ
チル、ジエチルアミノプロピル、ジエチルアミノブチ
ル、ジエチルアミノペンタ−2−イル、ジプロピルアミ
ノエチル、ジブチルアミノエチル、ジブチルアミノヘキ
シル基等のアルキル部分がいずれも炭素数1〜6である
モノ又はジアルキルアミノアルキル基、N−ジメチルア
ミノエチル−N−メチルアミノエチル基、アセチルアミ
ノエチル、アセチルアミノプロピル、プロピオニルアミ
ノエチル、プロピオニルアミノプロピル、ピバロイルア
ミノエチル、ピバロイルアミノプロピル基等の炭素数2
〜6のアシルアミノ基が置換したアルキル基、シクロプ
ロピルアミノメチル、シクロペンチルアミノメチル、シ
クロペンチルアミノエチル、シクロヘキシルアミノメチ
ル、シクロヘキシルアミノエチル基等の炭素数3〜6の
シクロアルキルアミノ基が置換したアルキル基、ヒドロ
キシメチルアミノメチル、2−ヒドロキシエチルアミノ
メチル、3−ヒドロキシプロピルアミノメチル、ヒドロ
キシメチルアミノエチル、2−ヒドロキシエチルアミノ
エチル、3−ヒドロキシプロピルアミノエチル、4−ヒ
ドロキシブチルアミノエチル基等の炭素数1〜4のヒド
ロキシアルキルアミノ基が置換したアルキル基、ベンジ
ルオキシカルボニルアミノメチル、ベンジルオキシカル
ボニルアミノエチル、N−ベンジルオキシカルボニル−
N−メチルアミノエチル基等のベンジルオキシカルボニ
ルアミノ基が置換したアルキル基等が挙げられる。
【0023】低級アルコキシ基を有する低級アルキル基
としては、例えばメトキシメチル、エトキシメチル、プ
ロポキシメチル、メトキシエチル、エトキシエチル、メ
トキシプロピル基等の炭素数1〜6のアルコキシ基が置
換した炭素数1〜6の直鎖状又は分枝状のアルキル基が
挙げられる。
【0024】フェニル基を有する低級アルキル基として
は、例えばベンジル、フェネチル、2−フェネチル、フ
ェニルプロピル、ベンズヒドリル、トリチル基等のフェ
ニル基を1〜3個含む炭素数1〜4の直鎖状又は分枝状
のアルキル基が挙げられる。
【0025】R、R1及びR2で示される含窒素複素環基
としては、窒素原子を1〜4個有し、酸素原子又は硫黄
原子を0又は1個有する5乃至6員の単環式複素環基が
好ましく、例えばピロリル、オキサゾリル、チアゾリ
ル、イソキサゾリル、イソチアゾリル、ピラゾリル、イ
ミダゾリル、オキサジアゾリル、チアジアゾリル、トリ
アゾリル、オキサトリアゾリル、チアトリアゾリル、テ
トラゾリル、ピリジル、ビリダジニル、ピリミジニル、
ピラジニル、ピロリジニル、ピロリニル、イミダゾリジ
ニル、イミダゾリニル、ピラゾリジニル、ピラゾリニ
ル、ピペリジル、ピペリジノ、ピペラジニル、モルホリ
ニル、モルホリノ基等が挙げられ、好ましくは窒素原子
を1〜3個、酸素原子を0又は1個有する5乃至6員の
単環式複素環基であり、特にピリジル、ピロリジニル、
ピペリジル、ピペリジノ、ピペラジニル、モルホリニ
ル、モルホリノ、1,2,4−トリアゾリル基が、更に
好ましくはピロリジニル、ピペリジノ、ピペラジニル基
が挙げられる。
【0026】置換基を有する含窒素複素環基としては、
例えば4−メチルピペラジニル、4−エチルピペラジニ
ル、4−フェニルピペラジニル、4−メチルピペリジ
ノ、4−エチルピペリジノ、4−ピペリジノピペリジノ
基等が挙げられる。
【0027】R1及びR2で示される含窒素複素環基を有
する低級アルキル基としては、例えば2−ピリジルメチ
ル、3−ピリジルメチル、4−ピリジルメチル、2−ピ
リジルエチル、3−ピリジルエチル、4−ピリジルエチ
ル、ピロリジニルメチル、ピロリジニルエチル、ピペリ
ジノメチル、ピペリジノエチル、ピペラジニルメチル、
ピペラジニルエチル、モルホリノメチル、モルホリノエ
チル基等の含窒素複素環基を含む炭素数1〜6の直鎖状
又は分枝状のアルキル基が挙げられ、好ましくはピロリ
ジニルメチル、ピロリジニルエチル基が挙げられる。
【0028】水酸基を有する低級アルキル基としては、
例えばヒドロキシメチル、1−ヒドロキシエチル、2−
ヒドロキシエチル、2−ヒドロキシプロピル、3−ヒド
ロキシプロピル、2,3−ジヒドロキシプロピル、4−
ヒドロキシブチル、2,3−ジヒドロキシブチル、5−
ヒドロキシペンチル、2,3−ジヒドロキシペンチル、
6−ヒドロキシヘキシル、2,3−ジヒドロキシヘキシ
ル基等の水酸基を1個又は2個含む炭素数1〜6の直鎖
状又は分枝状のアルキル基が挙げられる。
【0029】本発明化合物の塩としては、薬学的に許容
される塩であれば特に制限はなく、例えばギ酸、酢酸、
プロピオン酸、トリフルオロ酢酸、酒石酸、リンゴ酸、
マレイン酸、フマル酸、コハク酸、シュウ酸、メタンス
ルホン酸、p−トルエンスルホン酸等の有機酸、塩酸、
臭化水素酸、硫酸、リン酸等の無機酸等との塩が挙げら
れる。
【0030】上記一般式(1)の化合物において、A環
が無置換又は水酸基もしくは低級アルコキシ基で置換さ
れたベンゼン環であるのが好ましく、無置換又は水酸基
で置換されたベンゼン環であるのがより好ましい。
【0031】B環は、無置換又は水酸基もしくは低級ア
ルコキシ基で置換されたベンゼン環であるのが好まし
く、無置換又は水酸基で置換されたベンゼン環であるの
がより好ましい。
【0032】Rは−NR12基、−OR3基であるのが
好ましく、−NR12基であるのがより好ましい。
【0033】R1及びR2は同一又は相異なって水素原子
又は置換アミノ基もしくは含窒素複素環基で置換されて
いてもよい低級アルキル基であるのが好ましく、水素原
子又はジ低級アルキル置換アミノ基もしくはピロリジニ
ル基で置換されていてもよい低級アルキル基であるのが
より好ましく、特にR1がジメチルアミノ基、ジエチル
アミノ基又はピロリジニル基で置換された低級アルキル
基で、R2が水素原子であるのが好ましい。
【0034】R3及びR4はジ低級アルキル置換アミノ基
で置換されていてもよい低級アルキル基であるのが好ま
しい。
【0035】本発明の好ましい化合物は、一般式(1)
においてA環が無置換又は水酸基もしくは低級アルコキ
シ基で置換されたベンゼン環、B環が無置換又は水酸基
もしくは低級アルコキシ基で置換されたベンゼン環、R
が−NR12基(ここでR1及びR2は同一又は相異なっ
て水素原子又は置換アミノ基もしくは含窒素複素環基で
置換されていてもよい低級アルキル基である)、−OR
3基(ここでR3はジ低級アルキル置換アミノ基で置換さ
れていてもよい低級アルキル基である)である化合物で
ある。
【0036】又さらに好ましい化合物は、一般式(1)
においてA環が無置換又は水酸基で置換されたベンゼン
環、B環が無置換又は水酸基で置換されたベンゼン環、
Rが−NR12基(ここでR1及びR2は同一又は相異な
って水素原子、又はジ低級アルキル置換アミノ基もしく
はピロリジニル基で置換されていてもよい低級アルキル
基であり、特にR1がジメチルアミノ基、ジエチルアミ
ノ基又はピロリジニル基で置換された低級アルキル基
で、R2が水素原子である)である化合物である。
【0037】なお、R1及びR2で表される「ジ低級アル
キル置換アミノ基もしくはピロリジニル基で置換されて
いてもよい低級アルキル基」とは、「ジ低級アルキル置
換アミノ基で置換されていてもよい低級アルキル基もし
くはピロリジニル基で置換されていてもよい低級アルキ
ル基」を意味する。
【0038】一般式(1)で表される本発明化合物は、
例えば下記反応工程式1に従い製造することができる。
【0039】く反応工程式1>
【0040】
【化3】
【0041】(式中、A環、B環及びRは前記に同じ。
Xはハロゲン原子を示す。) 〔A工程〕一般式(2)で表される10−ハロゲノイン
デノ〔1,2−b〕キノリン−11−オン誘導体とRH
で表されるアミン(NH(R1)(R2)もしくは置換基
を有してもよい含窒素複素環化合物)、アルコール(R
3OH)又はチオール(R4SH)を無溶媒あるいは適当
な溶媒中でアミノ化、アルコキシル化又はチオキシル化
を行うことにより一般式(1)で表される本発明化合物
を得ることができる。アミノ化反応においては無溶媒あ
るいは適当な溶媒中に、水素化ナトリウム、tert−
ブトキシカリウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウ
ム、炭酸カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウ
ム、トリエチルアミン等を用いても構わない。アルコキ
シル化反応においてはアルコールはアルコールそのもの
あるいは適当な溶媒中、ナトリウム、水素化ナトリウ
ム、tert−ブトキシカリウム等を添加して調製した
アルコラートのいずれを用いても構わない。チオキシル
化反応においてはチオールはチオールそのものあるいは
適当な溶媒中、水素化ナトリウム、水酸化ナトリウム、
炭酸カリウム、トリエチルアミン等を添加して調製した
チオラートのいずれを用いても構わない。
【0042】溶媒としては例えばメタノール、エタノー
ル、プロパノール、tert−ブタノール等のアルコー
ル類、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、
ピリジン、トルエン、ベンゼン、アセトニトリル、テト
ラヒドロフラン、水等が例示でき、これらを単独で又は
2種以上混合して使用してもよい。
【0043】反応の割合は一般式(2)の化合物に対
し、アミン、アルコール又はチオールを0.1〜100
倍モル量、好ましくは1〜10倍モル量使用するのがよ
い。反応温度は0〜200℃、好ましくは20〜150
℃であり、反応時間は0.1〜100時間、好ましくは
0.5〜60時間で反応は有利に進行する。
【0044】反応工程式1で得た一般式(1)の化合物
中、A環又はB環に低級アルコキシ基又はベンジルオキ
シ基を置換基として有する場合は、必要によりこれを例
えば無溶媒あるいは適当な溶媒中で臭化水素酸、ヨウ化
水素酸、塩酸、硫酸等と反応させることにより、水酸基
に変換することもできる。溶媒としては例えば酢酸、水
等が例示でき、これらを単独で又は2種以上混合して使
用してもよい。反応の割合は低級アルコキシ基又はベン
ジルオキシ基に対し、臭化水素酸、ヨウ化水素酸、塩
酸、硫酸等を1〜1000倍量(v/w)、好ましくは
5〜100倍量(v/w)使用するのがよい。反応温度
は0〜200℃、好ましくは50〜150℃であり、反
応時間は0.1〜100時間、好ましくは0.5〜60
時間で反応は有利に進行する。
【0045】反応工程式1で得た一般式(1)の化合物
中、A環又はB環に水酸基を置換基として有する場合
は、必要によりこれをアルキル化、ベンジル化又はアシ
ル化することにより、それぞれアルコキシ基、ベンジル
オキシ基又はアシルオキシ基に変換することもできる。
アルキル化反応又はベンジル化反応は適当な溶媒中、塩
基の存在下、アルキル化剤又はベンジル化剤と反応させ
ることにより行われる。溶媒としては例えばジメトキシ
エタン、ジオキサン、テトラヒドロフラン、ジメチルホ
ルムアミド、アセトン等が例示できる。塩基としては例
えば炭酸カリウム、炭酸ナトリウム、水酸化カリウム等
が例示できる。アルキル化剤としては例えば置換基を有
していてもよいアルカンのハライド、硫酸エステル又は
スルホン酸エステル等が、ベンジル化剤としてはベンジ
ルハライド等が例示できる。反応の割合は水酸基に対
し、塩基を1〜5倍モル量、アルキル化剤又はベンジル
化剤を1〜5倍モル量使用するのがよい。反応温度は0
〜80℃であり、反応時間は0.1〜24時間、好まし
くは0.5〜10時間で反応は有利に進行する。
【0046】アシル化反応は所望のカルボン酸又はその
反応性誘導体を反応させることにより行われる。反応性
誘導体を用いる場合、本反応はその種類、原料フェノー
ル性誘導体の種類によって異なるが、適当な溶媒中で行
われ、反応促進のため適宜の塩基を加えることもでき
る。かかる反応性誘導体としては例えば酸無水物、混合
酸無水物、酸ハライド等が挙げられる。溶媒としては例
えばクロロホルム、ジクロロメタン、ジオキサン、テト
ラヒドロフラン、ジメチルホルムアミド、ピリジン等が
例示できる。塩基としては例えば炭酸水素ナトリウム、
炭酸水素カリウム、トリエチルアミン、ピリジン、4−
ジメチルアミノピリジン等が例示できる。反応の割合は
水酸基に対し、塩基を1〜5倍モル量、アシル化剤を1
〜5倍モル量使用するのがよい。反応温度は0〜50℃
であり、反応時間は0.1〜24時間、好ましくは0.
5〜3時間で反応は有利に進行する。
【0047】又、上記反応により得られた本発明化合物
はこれを適当な溶媒中、前記有機酸又は無機酸と反応さ
せる等の従来公知の方法により、塩の形態とすることが
できる。溶媒としては例えば水、メタノール、エタノー
ル、ジクロロメタン、テトラヒドロフラン等が例示でき
る。反応温度は0〜50℃で行われるのがよい。
【0048】反応工程式1で原料として用いられる一般
式(2)で表される10−ハロゲノ−11H−インデノ
〔1.2−b〕キノリン−11−オン誘導体は例えばP
o1.J.Chem.,55 121−128(198
1)に記載の方法により製造しうるが、例えば下記反応
工程式2に従い製造することもできる。
【0049】<反応工程式2>
【0050】
【化4】
【0051】(式中、A環、B環及びXは前記に同じ。
5は低級アルキル基を示す。) 〔B工程〕一般式(3)で表される化合物を通常適当な
溶媒中、塩基性化合物で加水分解することにより一般式
(4)で表されるカルボン酸が製造される。
【0052】一般式(3)で表される化合物は、A環の
ベンゾイルハライド化合物とB環のアニリン誘導体を出
発原料としてBerichte 18 2632(18
85)に記載の方法により製造できる。
【0053】溶媒としては反応に関与しないものであれ
ば特に制限はなく、例えばメタノール、エタノール、プ
ロパノール等のアルコール類、ジオキサン、テトラヒド
ロフラン、ジメトキシエタン等のエーテル類、水等が例
示でき、これらを単独で又は2種以上混合して使用して
もよい。塩基性化合物としては例えば水酸化ナトリウ
ム、水酸化カリウム、水酸化バリウム等のアルカリ金属
又はアルカリ土類金属の水酸化物が例示できる。
【0054】反応の割合は一般式(3)の化合物に対
し、塩基性化合物を1〜10倍モル量使用するのがよ
い。反応温度は0〜100℃、好ましくは50〜100
℃であり、反応時間は0.1〜100時間、好ましくは
1〜50時間で反応は有利に進行する。
【0055】〔C工程〕B工程で得られた一般式(4)
で表される化合物を通常無溶媒で、必要により不活性溶
媒中で、ハロゲン化剤と反応させることにより一般式
(5)で表される化合物が製造される。
【0056】本反応の不活性溶媒としては反応に関与し
ないものであれば特に制限はなく、例えばクロロホル
ム、ベンゼン、トルエン、キシレン等が例示できる。ハ
ロゲン化剤としては例えばチオニルクロライド、チオニ
ルブロマイド、オキシ塩化リン、三塩化リン、三臭化リ
ン、五塩化リン、五臭化リン等が例示できる。又反応を
促進するためにピリジン、ジメチルホルムアミド等を添
加してもよい。
【0057】反応の割合は一般式(4)の化合物に対
し、ハロゲン化剤を1〜100倍モル量使用するのがよ
い。反応温度は0〜200℃、好ましくは50〜150
℃であり、反応時間は0.5〜100時間、好ましくは
0.5〜10時間で反応は有利に進行する。
【0058】本反応により得られる一般式(5)の化合
物は、必要に応じ単離精製することができるが、精製す
ることなく次工程に用いることもできる。
【0059】〔D工程〕C工程で得られた一般式(5)
で表される化合物を無溶媒あるいは必要により不活性溶
媒中で、プロトン酸あるいはルイス酸と反応させること
により一般式(2)で表される化合物が製造される。
【0060】本反応の不活性溶媒としては反応に関与し
ないものであれば特に制限はなく、例えばニトロベンゼ
ン、キシレン、ジクロロメタン、四塩化炭素等が例示で
きる。プロトン酸としては例えば硫酸、リン酸、ポリリ
ン酸、臭化水素等が、ルイス酸としては例えば塩化アル
ミニウム、塩化スズ、塩化鉄等が例示できる。
【0061】反応の割合は一般式(5)の化合物に対
し、プロトン酸の場合、1〜1000倍量(v/w)、
好ましくは3〜100倍量(v/w)使用するのがよ
く、ルイス酸の場合、1〜100倍モル量、好ましくは
1〜10倍モル量使用するのがよい。反応温度は0〜2
00℃、好ましくは20〜150℃であり、反応時間は
0.5〜50時間、好ましくは0.5〜20時間で反応
は有利に進行する。
【0062】上記方法により得られる本発明化合物及び
各化合物は、通常公知の分離精製手段、例えば濃縮、溶
媒抽出、濾過、再結晶、各種クロマトグラフィー等を用
いることにより単離精製可能である。
【0063】
【実施例】以下に参考例、実施例及び薬理試験例を示
し、本発明を更に詳しく説明する。 参考例1 1,4−ジヒドロ−2−(4−メトキシフェニル)−4
−オキソ−3−キノリンカルボン酸の合成 1,4−ジヒドロ−4−(4−メトキシフェニル)−4
−オキソ−3−キノリンカルボン酸エチルエステル7.
0g(21.6mmol)、エタノール17.5ml、
水52.5ml,水酸化カリウム6.1g(108mm
ol)の混合物を10時間加熱還流した。反応後、反応
液に6N塩酸25mlを加え酸性とし、析出した結晶を
濾取した。得られた結晶をエタノール−ジエチルエーテ
ルで洗浄し、標記化合物6.0g(収率93.9%)を
得た。
【0064】融点:>300℃1 H-NMR(DMS0‐d6)δ:12.87(1H.s), 8.30(1H, d, J=8
Hz), 7.91‐7.82(2H, m), 7.58(1H, d-d-d,J=8, 7, 2H
z), 7.49(2H, d, J=9Hz), 7.07(2H. d, J=9Hz), 3.85(3
H, s) IR(KBr)cm-1:2930, 1688, 1634, 1608, 1517, 1507, 14
72, 1447, 1257 参考例2 10−クロロ−2−メトキシ−11H−インデノ〔1,
2−b〕キノリン−11−オンの合成 参考例1で得た1,4−ジヒドロ−2−(4−メトキシ
フェニル)−4−オキソ−3−キノリンカルボン酸5.
5g(18.6mmol)とオキシ塩化リン55ml
(0.59mol)の混合物を触媒量のN,N−ジメチ
ルホルムアミドの存在下に5時間加熱還流した。反応
後、反応液を蒸発乾固し、残渣をn−へキサンで数回洗
浄した。得られた残渣にポリリン酸55gを加え、13
0℃で2時間加熱攪拌した。反応後、熱時反応液を氷水
中に加え、析出した結晶を濾取した。得られた結晶を
水、エタノールで洗浄した後、多量のクロロホルムに溶
解させ、不溶物を濾去した。クロロホルム液を蒸発乾固
し、トルエンより再結晶することにより、標記化合物
2.7g(収率49.0%)を得た。
【0065】融点:216〜218℃1 H-NMR(DMS0‐d6)δ:8.23(1H, d-d, J=8, 1Hz), 8.02
(1H,d-d, J=8, 1Hz), 7.90‐7.84(2H, m), 7.68(1H, d-
d-d, J=8, 7, 1Hz), 7.29(1H, d-d, J=8, 3Hz), 7.24(1
H. d, J=2Hz),3.90(3H, s) IR(KBr)cm-1:1720, 1616, 1604, 1583, 1567, 1513, 14
93, 1365, 1287, 1240, 797. 760 参考例3 10−クロロ−8−メトキシ−11H−インデノ〔1,
2−b〕キノリン−11−オンの合成 1,4−ジヒドロ−6−メトキシ−4−オキソ−2−フ
ェニル−3−キノリンカルボン酸エチルエステル3.5
g(10.8mmol)、五塩化リン4.5g(21.
6mmol)、ベンゼン100mlの混合物を室温で1
時間攪拌した後、2時間加熱還流した。反応後、反応液
を蒸発乾固し、得られた残渣にn−へキサンを加え結晶
化した。得られた結晶を濾取し、減圧乾燥することによ
り、4−クロロ−6−メトキシ−2−フェニル−3−キ
ノリンカルボン酸クロライド3.2g(収率89.2
%)を得た。この酸クロライド2.7g(8.1mmo
l)を90℃に加温したポリリン酸27gに加え、13
0℃で4時間加熱攪拌した。反応後、熱時反応液を氷水
中に加え、析出した結晶を濾取した。得られた結晶をク
ロロホルムに溶解後、不溶物を濾去した。クロロホルム
を留去し、ベンゼンから再結晶することにより、標記化
合物0.8g(収率33.4%)を得た。
【0066】融点:232〜234℃1 H-NMR(CDCl3)δ:8.04(lH, d, J=8Hz). 8.02(1H, d.
J=9Hz), 7.84(1H, d, J=7Hz). 7.68(lH, d-d-d, J=8,
7, 1Hz),7.62(lH, d, J=3Hz), 7.51(1H, d-d-d, J=8,
7, lHz),7.44(lH, d-d, J=9, 3Hz), 4.00(3H, s) IR(KBr)cm-1:1718, 1621, 1614, 1514, 1239, 847, 83
1, 761, 724 参考例4 10−クロロ−8−ヒドロキシ−11H−インデノ
〔1,2−b〕キノリン−11−オンの合成 参考例3で得た4−クロロ−6−メトキシ−2−フェニ
ル−3−キノリンカルボン酸クロライド500mg
(1.5mmol)、硫酸10mlの混合物を130℃
で3時間加熱攪拌した。反応後、熱時反応液を氷水中に
加え、析出した結晶を濾取した。得られた結晶を風乾
後、熱アセトンに溶解し、不溶物を濾去した。アセトン
を留去し、ベンゼンから再結晶することにより、標記化
合物220mg(収率51.9%)を得た。
【0067】融点:253℃1 H-NMR(DMS0‐d6)δ:10.60(lH, s), 7.97(1H, d, J=9
Hz), 7.96(1H, d, J=7Hz), 7.80-7.74(2H,m), 7.59(lH,
d-d-d, J=8, 7, 1Hz), 7.53(1H, d, J=3Hz), 7.44(lH.
d-d, J=9,3Hz) IR(KBr)cm-1:2600, 2361,1723, 1615, 1575, 1528, 14
52, 1374, 1256, 1237, 1189, 859,825, 761, 726 参考例5 参考例1〜4を利用し、以下の化合物を合成した。
【0068】・10−クロロ−3−メトキシ−11H−
インデノ〔1,2−b〕キノリン−11−オン 融点:218〜221℃1 H-NMR(CDCl3)δ:8.36(lH, d-d, J=9, 2Hz), 8.11(1
H, d-d, J=8, 1Hz), 7.84-7.78(2H, m), 7.63(1H, d-d-
d, J=9, 8, 1Hz), 7.56(1H, d, J=2Hz), 7.02(1H, d-d,
J=8, 2Hz),4.01(3H, s) IR(KBr)cm‐1:1706, 1617, 1597, 1587, 1567, 1483, 1
339, 1276, 1256, 1233, 1091, 773 ・10−クロロ−1−メトキシ−11H−インデノ
〔1,2−b〕キノリン−11−オン 融点:230〜232℃1 H-NMR(CDCl3)δ:8.37(1H, d-d, J=8, 2Hz), 8.12(1
H, d-d, J=8, 1Hz), 7.81(1H, d-d-d, J=9,8, 2Hz), 7.
73-7.60(3H, m), 7.05(1H, d, J=8Hz), 4.04(3H, s) IR(KBr)cm‐1:1711, 1617, 1594, 1567, 1484, 1442, 1
367, 1276, 1193, 1174, 1054, 1037, 948, 838, 761,
740 ・10−クロロ−7−メトキシ−11H−インデノ
〔1,2−b〕キノリン−11−オン 融点:212〜214℃1 H-NMR(CDCl3)δ:8.23(1H, d, J=9Hz), 8.05(1H, d-
d, J=8, 1Hz),7.84(1H, d-d. J=7, 1Hz),7.68(1H, d-d-
d, J=8, 8, 1Hz), 7.53(1H, d-d-d, J=8, 7, 1Hz), 7.4
7(1H, d,J=3Hz), 7.24(lH, d-d, J=9, 3Hz), 4.01(3H,
s) IR(KBr)cm-1:1714. 1612, 1584, 1573, 1504, 1349, 12
25, ll37, 933, 728 実施例1 10−(((ジメチルアミノ)エチル)アミノ)−2−
メトキシ−11H−インデノ〔1,2−b〕キノリン−
11−オン・2塩酸塩(化合物1)の合成 参考例2で得た10−クロロ−2−メトキシ−11H−
インデノ〔1,2−b〕キノリン−11−オン1.2g
(4.1mmol)、N,N−ジメチルエチレンジアミ
ン1.1g(14.2mmol)、エタノール20ml
の混合物を3時間加熱還流した。反応後、反応液を減圧
乾固し、残渣に水を加えクロロホルムで抽出した。クロ
ロホルム層を硫酸マグネシウムにて乾燥後、留去し、残
渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開溶媒;
クロロホルム:エタノール=20:1(v/v))によ
り精製し、10−(((ジメチルアミノ)エチル)アミ
ノ)−2−メトキシ−11H−インデノ〔1,2−b〕
キノリン−11−オン1.1g(収率78.0%)を得
た。得られた化合物550mg(1.58mmol)を
テトラヒドロフラン/メタノールの混液(1:1(v/
v))10mlに溶解し、4N塩酸/ジオキサン1.5
mlを加え、酸性とした。この溶液を減圧乾固し、得ら
れた残渣をジエチルエーテルで洗浄することにより、標
記化合物645mg(収率96.9%)を得た。物性値
を表1に示す。
【0069】実施例2 10−(((ジメチルアミノ)エチル)アミノ)−2−
ヒドロキシ−11H−インデノ〔1,2−b〕キノリン
−11−オン・2塩酸塩(化合物2)の合成 実施例1で得た10−(((ジメチルアミノ)エチル)
アミノ)−2−メトキシ−11H−インデノ〔1,2−
b〕キノリン−11−オン550mg(1.58mmo
l)の酢酸20ml溶液に47%臭化水素水15mlを
加え、加熱還流した。48時間後、更に47%臭化水素
水10mlを反応液に加え、22時間加熱還流した。反
応後、反応液を減圧乾固し、残渣に水を加え、アンモニ
ア水で弱アルカリとし、飽和食塩水を加えてテトラヒド
ロフランで抽出した。テトラヒドロフラン層を硫酸マグ
ネシウムにて乾燥後、留去し、残渣をシリカゲルカラム
クロマトグラフィー(展開溶媒;クロロホルム:エタノ
ール=10:1(v/v))により精製した。次にテト
ラヒドロフランに溶解し、過剰量の4N塩酸/ジオキサ
ンを加え酸性とした後、溶液を減圧乾固した。得られた
残渣をジエチルエーテルで洗浄することにより、標記化
合物366mg(収率56.9%)を得た。物性値を表
1に示す。
【0070】実施例3 10−(((ジメチルアミノ)エチル)チオ)−8−ヒ
ドロキシ−11H−インデノ〔1,2−b〕キノリン−
11−オン(化合物10)の合成 参考例4で得た10−クロロ−8−ヒドロキシ−11H
−インデノ〔1,2−b〕キノリン−11−オン400
mg(1.4mmol)、炭酸リチウム629mg
(8.5mmol)、2−ジエチルアミノエタンチオー
ル塩酸塩963mg(5.7mmol)、N,N−ジメ
チルホルムアミド8mlの混合物を90℃で5時間加熱
攪拌した。反応後、反応液を水中に加え、析出した結晶
を濾取した。
【0071】得られた結晶をエタノールで再結晶し、標
記化合物310mg(収率57.7%)を得た。物性値
を表1に示す。
【0072】実施例4 10−(((ジエチルアミノ)エトキシ)−8−ヒドロ
キシ−11H−インデノ〔1,2−b〕キノリン−11
−オン・塩酸塩(化合物11)の合成 ジエチルアミノエタノール1.77g(15.1mmo
l)、トルエン20mlの混合物に氷冷下、水素化ナト
リウム250mg(6.3mmol)を加えた。反応液
を室温に戻し、30分間撹絆した後、50℃に加温し
た。この反応液に参考例4で得た10−クロロ−8−ヒ
ドロキシ−11H−インデノ〔1,2−b〕キノリン−
11−オン800mg(2.8mmol)を加え、60
℃で3時間攪拌した。反応後、反応液に飽和酢酸アンモ
ニウム水を加え、溶媒を留去した。残渣に飽和食塩水を
加えてテトラヒドロフランで抽出した。テトラヒドロフ
ラン層を硫酸マグネシウムにて乾燥後、留去し、残渣を
シリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開溶媒;クロ
ロホルム:エタノール=10:1(v/v))により精
製した。次にテトラヒドロフラン10mlに溶解し、4
N塩酸/ジオキサン1mlを加えた。減圧下濃縮後、得
られた残渣をジエチルエーテルにより結晶化し、標記化
合物203mg(収率17.9%)を得た。物性値を表
1に示す。
【0073】実施例5〜16 実施例1〜4と同様にして対応する原料より表1に示す
化合物3〜9、12〜16を合成した。
【0074】表 1
【0075】
【化5】
【0076】化合物1 R=−NHCH2CH2N(CH32・2HCl Ra=2−OCH3 Rb=H 収率:75.6% 融点:243〜247℃(分解)1 H-NMR(DMS0‐d6)δ:10.47(1H, brs), 9.53(1H, br
s), 8.78(lH, d, J=9Hz), 8.53(1H, brs), 8.24(lH, d,
J=8Hz), 7.93(1H, d-d, J=8, 7Hz), 7.68(1H, d-d, J=
8, 8Hz), 7.68(lH, d-d, J=8, 8Hz), 7.35(1H, d-d, J=
9, 2Hz), 7.27(1H, d, J=2Hz), 4.48(2H, m), 3.93(3H,
s), 3.50(2H, m), 2.87(6H, d, J=5Hz) IR(KBr)cm-1:2700, 1713, 1640, 1610, 1578, 1486,
1431, 1380, 1291, 1236, 782, 772 化合物2 R=−NHCH2CH2N(CH32・2HCl Ra=2−OH Rb=H 収率:56.9% 融点:260〜264℃(分解)1 H-NMR(DMS0‐d6)δ:11.13(1H, brs), l0.50(1H, br
s), 9.59(1H, brs), 8.80(1H, d, J=9Hz), 8.47(1H, d,
J=8Hz), 8.26(1H. d, J=8Hz), 7.92(1H, d-d, J=8, 8H
z), 7.67(1H,d-d, J=8, 8Hz), 7.16-7.13(2H, m), 4.47
(2H, m), 3.50(2H, m),2.88(6H, d,J=5Hz) IR(KBr)cm-1:3280, 1715, 1639, 1606, 1578, 1483,
1463, 1377, 1309, 1282, 775,761 化合物3 R=−NHCH2CH2N(CH32 Ra=3−OH Rb=H 収率:62.7% 融点:266℃(分解)1 H-NMR(DMS0‐d6)δ:10.56(1H, brs), 8.35(1H, d, J
=8Hz), 8.14(1H, brs), 7.87(1H, d-d, J=8, 1Hz), 7.7
0(1H, d-d-d, J=7, 7, 1Hz), 7.52-7.42(2H, m), 7.22
(1H, d, J=2Hz), 6.86(1H, d-d, J=8, 2Hz), 4.05(2H,
m), 2.55(3H, t, J=6Hz), 2.23(6H,s) IR(KBr)cm-1:2820, 1668, 1614, 1584, 1533, 1503,
1480, 1472, 1461, 1316, 1266, 1187, 763 化合物3−a R=−NHCH2CH2N(CH32・2HCl Ra=3−OH Rb=H 融点:256℃ 化合物4 R=−NHCH2CH2N(CH32・2HCl Ra=H Rb=7−OCH3 収率:74.0% 融点:223℃(分解)1 H-NMR(DMS0‐d6)δ:10.46(1H, brs), 9.37(1H, br
s), 8.71(1H, d, J=9Hz), 8.49(1H, brd), 7.84-7.69(4
H, m), 7.31(1H, d-d, J=9, 2Hz), 4.46(2H, m), 3.96
(3H, s), 3.48(2H, m), 2.87(6H, d, J=5Hz) IR(KBr)cm-1:2700, 1708, 1642, 1625, 1602, 1575,
1505, 1465, 1270, 755 化合物5 R=−NHCH2CH2N(CH32・2HCl Ra=H Rb=7−OH 収率:69.4% 融点:232〜234℃(分解)1 H-NMR(DMS0‐d6)δ:10.45(1H, brs), 9.38(1H, br
s), 8.65(1H, d, J=9Hz), 8.58(1H, brd), 7.84-7.66(4
H, m), 7.16(1H, d, J=7Hz), 4.46(2H, m), 3.50(2H,
m), 2.87(6H, d, J=5Hz) IR(KBr)cm-1:3050, 2700, 1714, 1642, 1572, 1508,
1362, 755 化合物6 R=−NHCH2CH2CH2N(CH32 Ra=H Rb=7−OCH3 収率:70.9% 融点:117〜119℃1 H-NMR(CDCl3)δ:8.61(1H, brs), 8.03(1H, d, J=9H
z), 7.93(1H, d. J=7Hz), 7.67(1H, d, J=7Hz), 7.55(1
H, d-d-d, J=7, 7, 1Hz), 7.43(1H, d-d-d, J=7, 7, 1H
z), 7.38(1H, d, J=3Hz), 6.97(1H, d-d, J=9, 3Hz),3.
98(2H, m), 3.96(3H, s), 2.54(2H, t, J=7Hz), 2.31(6
H, s), 1.96(2H, m, J=7Hz) IR(KBr)cm-1:2770, 1666, 1623, 1615, 1592, 1500,
1478, 1466, 1455, 1433, 1337, 1232, 1167, 1146, 1
023, 728 化合物7 R=−NHCH2CH2CH2N(CH32 Ra=H Rb=7−OH 収率:63.5% 融点:242〜245℃1 H-NMR(DMS0‐d6)δ:8.30(1H, t, J=6Hz), 8.13(1H,
d, J=9Hz), 7.84(1H, d-d, J=7, 1Hz), 7.65-7.60(2H,
m), 7.51(1H, d-d, J=8, 7Hz), 7.14(1H, d, J=3Hz),
6.95(1H, d-d, J=9, 3Hz), 3.97(2H. d-t, J=6, 7Hz),
2.35(2H, t, J=7Hz), 2.15(6H, s), 1.79(2H, m) IR(KBr)cm-1:3300, 2940, 1662, 1615, 1593, 1568,
1496, 1483, 1467, 1448, 1380, 1263, 1253 化合物7−a R=−NHCH2CH2CH2N(CH32・2HCl Ra=H Rb=7−OH 融点:251℃(分解) 化合物8 R=−N(CH3)CH2CH2N(C252・2HCl Ra=H Rb=7−OCH3 収率:87.1% 融点:229〜233℃1 H-NMR(DMS0‐d6)δ:10.66(1H, brs), 8.43(1H, d, J
=7Hz), 8.31(1H, d, J=9Hz), 7.80-7.66(4H,m), 7.27(1
H, d-d, J=9, 3Hz), 4.24(2H, m), 3.98(3H, s), 3.42-
3.40(2H, m), 3.09(4H, m), 1.19(6H, t, J=7Hz) IR(KBr)cm-1:3450, 1715, 1639, 1615, 1570, 1492,
1358, 432, 406 化合物9
【0077】
【化6】
【0078】Ra=H Rb=7−OCH3 収率:81.7% 融点:258〜261℃1 H-NMR(DMS0‐d6)δ:8.13(1H, d, J=9Hz), 7.92(1H,
d-d, J=7, 2Hz), 7.73-7.68(2H, m), 7.57(1H, d-d-d,
J=8, 7, 2Hz), 7.42(1H, d, J=3Hz), 7.31-7.25(2H,
m), 7.15(1H,d-d, J=9, 3Hz), 7.08-7.05(2H, m), 6.84
(1H, d-d, J=7, 7Hz), 3.96(3H, s),3.81(2H, m), 3.44
(2H, m) IR(KBr)cm-1:2820, 1698, 1608, 1581, 1563, 1500,
1447, 1417, 1349, 1234, 1218, 1124, 932, 762, 726 化合物10 R=−SCH2CH2N(C252 Ra=H Rb=8−OH 収率:57.7% 融点:213〜216℃1 H-NMR(DMS0‐d6)δ:7.97-7.91(3H, m), 7.78‐7.72
(2H, m), 7.57(1H, d-d-d, J=8, 7, 1Hz), 7.38(1H, d-
d, J=9, 2Hz), 3.38(2H, t, J=7Hz), 2.61(2H, t, J=7H
z), 2.40(4H,q, J=7Hz), 0.82(6H, t, J=7Hz) IR(KBr)cm-1:2970, 2360, 2340, 2330, 1704, 1613,
1573, 1569, 1525, 1480, 1469, 1463, 1454, 1390, 1
380, 1372, 1243, 724 化合物10−a R=−SCH2CH2N(C252・HCl・3/2H2
O Ra=H Rb=8−OH 融点:164〜168℃ 化合物11 R=−OCH2CH2N(C252・HCl Ra=H Rb=8−OH 収率:17.9% 融点:280℃<1 H-NMR(DMS0‐d6)δ:10.28(1H, brs), 8.00(1H, d, J
=8Hz), 7.90(1H, d, J=9Hz), 7.80-7.74(2H, m), 7.62-
7.57(2H, m), 7.41(1H, d-d, J=9, 3Hz), 5.18(2H, t,
J=4Hz), 3.72(2H, m), 3.32(4H, m), 1.32(6H, t, J=7H
z) IR(KBr)cm-1:2640, 1724, 1639, 1610, 1583, 1539,
1466, 1388, 1327, 1255, 1237 化合物12 R=−NHCH2CH2N(CH32・2HCl Ra=H Rb=8−OH 収率:60.8% 融点:235〜239℃(分解)1 H-NMR(DMS0‐d6)δ:10.63(1H, brs), 10.34(1H, br
s), 8.49(1H, brs), 8.15(1H, d, J=8Hz), 7.96(lH,
s), 7.84-7.68(4H, m), 7.52(1H, d, J=7Hz), 4.47(2H,
m), 3.50-3.48(2H, m), 2.86(6H, d, J=5Hz) IR(KBr)cm-1:3370, 2700, 1706, 1639, 1626, 1600,
1577, 1534, 1467, 1378, 757 化合物13
【0079】
【化7】
【0080】Ra=H Rb=8−OCH3 収率:51.5% 融点:243〜246℃1 H-NMR(DMS0‐d6)δ:10.86(1H, brs), 8.12-8.05(2H,
m), 7.79-7.73(2H, m), 7.64-7.58(1H, m), 7.53(1H,
d-d, J=9, 3Hz), 7.41(1H, d, J=3Hz), 3.99(3H, s),
3.93(4H, m),3.48(4H, m), 2.93(3H, d, J=5Hz) IR(KBr)cm-1:2610, 1726, 1639, 1562, 1537, 1484,
1469, 1451,1388, 1285, 1251, 1241 化合物14
【0081】
【化8】
【0082】Ra=H Rb=8−OH 収率:70.8% 融点:260℃(分解)1 H-NMR(DMS0‐d6)δ:10.79(1H, brs), 8.08(1H, d, J
=8Hz), 7.98(1H, d, J=9Hz), 7.77-7.72(2H, m), 7.60
(1H, d-d, J=8, 8Hz), 7.47(1H, d, J=3Hz), 7.38(1H,
d-d, J=9, 3Hz), 3.97-3.87(4H, m), 3.55-3.43(4H,
m), 2.93(3H, d, J=4Hz) IR(KBr)cm-1:3360, 1702, 1634, 1543, 1465, 1379,
1261 化合物15
【0083】
【化9】
【0084】Ra=H Rb=8−OH 収率:56.9% 融点:225〜228℃1 H-NMR(DMS0‐d6)δ:9.98(1H, brs), 8.07(1H, brs),
7.83(1H, d, J=8Hz), 7.73(1H, d, J=9Hz), 7.68-7.60
(3H, m), 7.49(1H, d-d-d, J=8, 7, 1Hz), 7.26(1H. d-
d, J=9, 2Hz), 4.11(2H, m), 2.85(2H, brs), 2.66(4H,
brs), 1.75(4H, brs) IR(KBr)cm-1:3320, 1683, 1585, 1552, 1318, 1250,
1182 化合物16
【0085】
【化10】
【0086】Ra=H Rb=8−OH 収率:33.8% 融点:221℃(分解)1 H-NMR(CDCl3)δ:7.97(1H, d, J=8Hz), 7.91(1H. d,
J=9Hz), 7.68(1H, d, J=7Hz), 7.59-7.38(3H, m), 7.27
(1H, d-d, J=8, 2Hz), 3.59-3.57(3H, m), 2.72(6H, br
s), 2.07-1.86(2H, m), 1.72(4H, brs), 1.49(2H, br
s), 1.25(2H, brs) IR(KBr)cm-1:3410, 2930, 1699, 1615, 1578, 1529,
1461, 1452, 1369, 1245 化合物16−a
【0087】
【化11】
【0088】Ra=H Rb=8−OH 融点:264〜267℃ 以下本発明化合物の抗腫瘍効果の試験結果を示し、本発
明化合物の有用性を説明する。
【0089】薬理試験例1 殺細胞作用 p388マウス白血病細胞を2×103ce11s/wellで9
6穴プレートに播種した。本発明化合物を精製水あるい
はジメチルスルホキシドに溶解させた後、メディウムで
種々の濃度に希釈し、各wellに添加し培養した。3日間
の接触後、プレートをグルタルアルデヒドにて固定し、
クリスタルバイオレット染色法により細胞数を計測し
た。
【0090】各化合物の殺細胞作用をコントロールの細
胞数を50%減少させる薬剤濃度(IC50)として表し
た。結果を表2に示す。
【0091】

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般式(1) 【化1】 (式中、A環は置換基を有していてもよいベンゼン環又
    は低級アルキレンジオキシ基を有するベンゼン環を示
    し、B環は置換基を有していてもよいベンゼン環又は低
    級アルキレンジオキシ基を有するベンゼン環を示す。R
    は−NR12基、置換基を有していてもよい含窒素複素
    環基、−OR3基又は−SR4基を示す。ここでR1及び
    2は同一又は相異なって水素原子;フェニル基;置換
    基を有していてもよい含窒素複素環基;又は置換されて
    いてもよいアミノ基、低級アルコキシ基、フェニル基、
    含窒素複素環基もしくは水酸基で置換されていてもよい
    低級アルキル基を示し、R3及びR4は置換アミノ基で置
    換されていてもよい低級アルキル基を示す。ただし、A
    環及びB環がいずれも無置換ベンゼン環である場合;並
    びにRが−NHCH3基である場合は除く。)で表され
    る縮合インダン誘導体及びその塩。
  2. 【請求項2】A環及びB環が同一又は相異なって低級ア
    ルコキシ基又は水酸基を有していてもよいベンゼン環
    で、Rが−NR12基、置換基を有していてもよい含窒
    素複素環基、−OR3基又は−SR4基であり、ここでR
    1及びR2は同一又は相異なって水素原子、又は置換アミ
    ノ基もしくは含窒素複素環基で置換されていてもよい低
    級アルキル基、R3及びR4は置換アミノ基で置換されて
    いてもよい低級アルキル基である請求項1記載の縮合イ
    ンダン誘導体及びその塩。
  3. 【請求項3】 RはR1及びR2が同一又は相異なって水
    素原子、又はジ低級アルキル置換アミノ基もしくはピロ
    リジニル基で置換されていてもよい低級アルキル基であ
    る−NR12基、低級アルキル基又はフェニル基で置換
    されたピペラジニル基、ピペリジノ基で置換されたピペ
    リジノ基、又はR3及びR4はジ低級アルキル置換アミノ
    基で置換されていてもよい低級アルキル基である−OR
    3基又は−SR4基である請求項2記載の縮合インダン誘
    導体及びその塩。
  4. 【請求項4】 RはR1がジ低級アルキル置換アミノ基
    又はピロリジニル基で置換された低級アルキル基で、R
    2が水素原子である−NRl2基である請求項3記載の
    縮合インダン誘導体及びその塩。
  5. 【請求項5】 A環が無置換又は水酸基が置換したベン
    ゼン環である請求項1ないし4記載の縮合インダン誘導
    体及びその塩。
  6. 【請求項6】 B環が無置換又は水酸基が置換したベン
    ゼン環である請求項1ないし4記載の縮合インダン誘導
    体及びその塩。
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