JPH095240A - 被検体の比色測定と電気化学的測定を同時に行う方法および試験薬 - Google Patents

被検体の比色測定と電気化学的測定を同時に行う方法および試験薬

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JPH095240A
JPH095240A JP8152299A JP15229996A JPH095240A JP H095240 A JPH095240 A JP H095240A JP 8152299 A JP8152299 A JP 8152299A JP 15229996 A JP15229996 A JP 15229996A JP H095240 A JPH095240 A JP H095240A
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alkyl
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hydroxyl
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JP8152299A
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English (en)
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Joachim Hoenes
ヘーネス ヨアヒム
Holger Kotzan
コーツァン ホルガー
Unkrig Volker
ウンクリーク ヴォルカー
Marquant Michel
マルカント ミッシェル
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Boehringer Mannheim GmbH
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    • C12BIOCHEMISTRY; BEER; SPIRITS; WINE; VINEGAR; MICROBIOLOGY; ENZYMOLOGY; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING
    • C12QMEASURING OR TESTING PROCESSES INVOLVING ENZYMES, NUCLEIC ACIDS OR MICROORGANISMS; COMPOSITIONS OR TEST PAPERS THEREFOR; PROCESSES OF PREPARING SUCH COMPOSITIONS; CONDITION-RESPONSIVE CONTROL IN MICROBIOLOGICAL OR ENZYMOLOGICAL PROCESSES
    • C12Q1/00Measuring or testing processes involving enzymes, nucleic acids or microorganisms; Compositions therefor; Processes of preparing such compositions
    • C12Q1/26Measuring or testing processes involving enzymes, nucleic acids or microorganisms; Compositions therefor; Processes of preparing such compositions involving oxidoreductase

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 酸化酵素と、この酵素から電子を受容する色
原体Aを用いて、比色測定と電気化学的測定を同時に行
うことにより被検体を測定する方法を提供する。 【解決手段】 酸化酵素と、該酵素から電子を受容する
色原体Aを用いる被検体の測定法であって、色原体A
が、化合物A′に還元された後、物質BXとカップリン
グ反応を行って発色物質A′Bを形成し、このA′Bの
濃度を被検体の存在または量の尺度として比色測定する
と同時に、上記カップリング反応によって、電気化学的
に測定可能な原子団X- がBXから開裂して生成し、こ
のX- の濃度を被検体の量の尺度として電気化学的に測
定することを特徴とする、被検体の比色測定と電気化学
的測定を同時に行う方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、酸化酵素を用いて
被検体の比色測定および電気化学的測定を同時に行うた
めの方法および試験薬に関するものである。
【0002】
【従来の技術】分析学において、酵素的酸化の利用によ
り、様々な試料中の物質の検出および定量が可能にな
る。この分析過程において、酸化酵素は酸化反応による
電子を受け取る電子受容体の存在下、固有の酵素基質に
作用する。比色検出反応の場合には、電子受容体は色原
体であって、還元されると、単独で、または他の物質の
存在下で発色したり、色が変化したりすることにより、
酵素基質の存在を示す。比色検出反応は、測光的にまた
は好ましくは可視手段により評価することができ、特
に、被検体の濃度が低い場合に有利である。一般的に、
10-4M以上の高い被検体濃度では、吸光度の変化が溶
液中で1以上となり、測定困難なほどに大きくなってし
まう。乾燥した試験担体上での反射率測定の場合には、
特に困難となる。
【0003】酸化酵素、すなわち、オキシダーゼとデヒ
ドロゲナーゼのための合成電子受容体は数多く知られて
いる。例として、たとえばEP−A−0 330 51
7に記載されているものがあげられる。酸化酵素を利用
して被検体を定量するもう一つの方法として、電気化学
的測定がある。電気化学的測定においては、電極そのも
のが、酵素による電子の電子受容体として働き、それに
対応した電流が測定される。このような方法は、たとえ
ば、EP−A−0 127 958に記載されている。
濃度と電流の関係は基本的に直線的なので、電気化学的
測定は特に被検体の濃度が高い場合に適している。
【0004】EP−A−0 094 161には、PQ
Q−依存性デヒドロゲナーゼと電子受容体としての色原
体を用いた被検体の検出が記載されており、この場合に
は色原体の還元が電気化学的にも観察されると考えられ
ている。しかし、これを実際に実施する方法としては、
単に、還元可能な電子受容体の還元型と酸化型の間の濃
度の変化を電位差測定すると述べられているにすぎな
い。電子は、原則として、色原体か電極かのどちらかを
還元するのに使われて、両方を同時に還元することはで
きないため、上記のような発色反応において、同時に電
流を測定することは不可能である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】そこで、色原体の還元
により発色すると同時に、その一方で、形成された発色
物質とは異なる化合物を電流測定か電位差測定により、
被検体の量の尺度として測定できるような、電気化学的
測定と比色測定を組み合わせた測定方法が必要となっ
た。このような方法によれば、比色測定の利点と、電気
化学的測定の利点を組み合わせることが可能になり、そ
れらが相互に補完しあえる。本発明は、とりわけ、高い
被検体濃度範囲においても均一な精度をもたらすことを
目的としたものである。この目的は、特許請求の範囲に
記載された方法と試験薬により達成された。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、酸化酵素およ
び還元に際してこの酵素から電子を受容する色原体Aを
用いて、比色測定と電気化学的測定を同時に行う方法に
関するものであって、以下のような特徴がある。すなわ
ち、この色原体Aは還元されてA′となった後、物質B
Xとカップリング反応を行い、発色物質A′Bを形成す
るが、この発色物質A′Bの濃度を被検体の存在または
量の尺度として比色測定する。また、このカップリング
反応中に、電気化学的に測定可能な原子団X- が開裂に
より生成し、このX-の濃度を被検体の量の尺度として
電気化学的に測定するというものである。
【0007】本発明はまた、被検体の比色測定と電気化
学的測定を同時に行うための、酸化酵素および還元に際
してこの酵素から電子を受容する色原体Aを含有する試
験薬に関するもので、以下のような特徴がある。すなわ
ち、この試験薬は、色原体Aに加えて、物質BXを含有
し、色原体Aは、還元された後この物質BXとカップリ
ング反応を行い、発色物質A′Bを形成し得る。このカ
ップリング反応は電気化学的に測定可能な原子団X-
開裂反応をともなう。それに加えて、本発明には、開裂
した原子団X- の量または濃度を電気化学的に測定する
ためのセンサー電極が含まれる。
【0008】合成基質Aへの電子の伝達を伴って被検体
を酸化する酸化酵素として、すべての酵素が考慮され
る。この過程において、電子が酵素から合成基質Aに直
接伝達される必要はなく、フェナジンメトスルフェート
またはジアホラーゼのような媒介物質を介しても伝達さ
れ得る。酸化酵素はオキシドレダクターゼとして知られ
ているもので、具体的には、オキシダーゼ、NAD依存
性またはPQQ依存性デヒドロゲナーゼがあげられる
が、デヒドロゲナーゼが特に好ましい。
【0009】本発明によれば、色原体Aとしては、還元
後カップリング能のある化合物A′を生成するあらゆる
物質が含まれると理解すべきであり、このA′が別の物
質とカップリングして今度は発色物質を生成し、その最
大の吸光度変化が可視または近赤外の領域、すなわち4
50から950nmの間においておこるものである。芳
香族化合物から誘導されるイミノ化合物が、カップリン
グ可能な還元体A′として特に好ましい。特に、EP−
A−0 620 283に記載されるようなキノンジイ
ミンが好ましく、この特許の全内容を参照されたい。こ
れらは芳香族ニトロソ化合物の還元によって作られる。
【0010】一般式Iのニトロソベンゼン誘導体が特に
好ましい。
【0011】
【化3】
【0012】式Iにおいて、R1 は、水素原子、水酸
基、アルキル基、アルコキシ基、アルキルチオ基、アリ
ールオキシ基、アリールチオ基、ハロゲンまたはアミノ
基を表し、上記のアルキル基は、水酸基、COOH,P
3 2 またはSO3 Hで置換されていてもよく、ま
た、上記のアミノ基はアルキル基(水酸基、PO
3 2 、ジアルキルホスフィニル基、SO3 HまたはC
2 Hで置換されていてもよい)で一または多置換され
ていてもよい;R2 は、水酸基、アルコキシ基、アリー
ルオキシ基、アリールチオ基またはアルキルチオ基を示
し、これらの置換基中のアルキル残基は水酸基、アルコ
キシ基またはアミノ基(アルキル基で一または多置換さ
れていてもよい)によって置換されていてもよく、ある
いは、R2 は、PO3 2 、SO3 HまたはCO2
の、酸そのままの形または塩の形、すなわち、アンモニ
ウム塩、アルカリ塩またはアルカリ土類金属塩を示し、
あるいは、R2 はアミノ基NR3 4 を示し、ここで、
3 とR4 は同一でも異なっていてもよく、水素、アリ
ール基またはアルキル基を表し、このアリール基または
アルキル基は、水酸基、アルコキシ基、ヒドロキシアル
コキシ基、任意に水酸基で置換されたポリアルコキシ
基、酸そのままの形または塩の形のPO3 2 、SO3
H、COOH、またはアミノ基(アルキル基で一または
多置換されていてもよい)で置換されていてもよく、あ
るいは、R3 とR4 は、鎖中に酸素、硫黄または窒素が
介在してもよいアルキレン残基を表し、この場合、窒素
はアルキル基、ヒドロキシアルキル基、ヒドロキシアル
コキシアルキル基、アルコキシヒドロキシアルキル基、
アルコキシカルボニルアルキル基、ジオキサニルアルキ
ル基またはポリアルコキシアルキル基で置換されてお
り、これらの置換基はそれぞれアルキル基の部分が水酸
基で置換されていてもよい;あるいはR1 がNR3 4
に対してオルト位にある場合には、R3 またはR4 はR
1 と共同してアルキレン残基を表す。
【0013】上記において、ハロゲンはフッ素、塩素、
臭素およびヨウ素を示す。フッ素と塩素が特に好まし
い。アルキル基、アルコキシ基、アルキルチオ基中のア
ルキルは、炭素原子数1−6の炭化水素残基を示し、特
に、炭素原子数1−3の残基が好ましい。このアルキル
の定義は、ヒドロキシアルキル基、ジアルキルアミノア
ルキル基、ヒドロキシアルコキシアルキル基、アルコキ
シアルキル基、ポリアルコキシアルキル基、アルコキシ
ヒドロキシアルキル基およびジオキサニルアルキル基に
おけるアルキル部分についても当てはまる。ジオキサニ
ルアルキル基は、ジオキサン環系がアルキル残基に結合
したものである。中でも、下に示すような1,4−ジオ
キサン環系をもつものが好ましい。
【0014】
【化4】
【0015】ポリアルコキシアルキル基は下に示すよう
なものである。 −アルキル−(アルコキシ)n−アルコキシ ここで、n=1−10。好ましくは、n=1−4。特に
n=1−3が好ましい。アルキレン残基は直鎖または分
枝鎖(直鎖が好ましい)、飽和または不飽和(飽和が好
ましい)の炭素原子数2−5(炭素原子数2−4が好ま
しい)の二つの遊離結合部位をもつ炭素水素鎖である。
【0016】アリール基またはアラルキル基中のアリー
ルは、炭素原子6−10を有する芳香環系で、中でも、
フェニルが好ましい。アンモニウム塩としては、アンモ
ニウムイオンNH4 + と、アルキル、アリールまたはア
ラルキル残基により一または多置換されたアンモニウム
カチオンとがあげられる。
【0017】アルカリ塩としては、リチウム、ナトリウ
ムまたはカリウム塩が好ましい。アルカリ土類金属塩と
しては、マグネシウムおよびカルシウム塩が好ましい。
1 残基としては、水素およびアルキル基が好ましく、
特に、水素が好ましい。R2 残基としては、アルコキシ
基とアミノ基NR3 4 が好ましい。
【0018】R1 とR3 によって形成され、鎖中に酸
素、硫黄または窒素を有するアルキレン残基の中では、
一般式I中の窒素とともにモルフォリン、チオモルフォ
リンまたはピペラジン残基を形成するものが好ましい。
特に、ピペラジン残基が好ましい。R1 とR3 によって
形成されるアルキレン残基としては、一般式I中の芳香
環とともにインドリンまたは1,2,3,4−テトラヒ
ドロキノリン残基を形成するものが好ましい。
【0019】本発明によれば、一般式Iのニトロソアニ
リン誘導体の塩としては、強酸塩が好ましく、特に、塩
酸、硫酸、硝酸、リン酸のような、無機酸の塩が好まし
い。中でも、塩酸塩が特に好ましい。一般式Iで表され
るニトロソ化合物の中で、次のものが好ましい。 N,N′−ビス−(2−ヒドロキシエチル)−p−ニト
ロソアニリン N,N′−ジメチル−p−ニトロソアニリン N,N′−ジエチル−p−ニトロソアニリン N−メチル−N′−(4−ニトロソフェニル)−ピペラ
ジン N−(2−ヒドロキシエチル)−5−ニトロソインドリ
ン 2,4−ジメトキシニトロソベンゼン N,N′−ビス−(2−メトキシエチル)−4−ニトロ
ソアニリン N−(4−ニトロソフェニル)−モルフォリン N−(2,2−ジエトキシエチル)−N′−(4−ニト
ロソフェニル)−ピペラジン p−ニトロソフェノール 3−メトキシ−4−ニトロソフェノール 芳香環系の電子密度が非常に高いために、ニトロソ/オ
キシム互変異性およびイミンの形成に外部からの+M置
換基を必要としないような、電子密度の高いヘテロ芳香
族ニトロソ化合物の中では、ニトロソ基で置換されたピ
ラゾロンおよびピラゾールが、なかでも、特に、たとえ
ばUllmannの工業化学辞典、第5版、A20巻、72−
74ページに記載されているようなニトロソ置換ピラゾ
ロ化合物が、本発明の方法への使用に適している。この
場合には、一般式IIで表される3−ニトロソピラゾロ化
合物が好ましい。
【0020】
【化5】
【0021】これらの化合物のほとんどは、ヨーロッパ
特許出願、EP−A−0 433854に記載されるよ
うに、対応する3−アミノピラゾロ化合物合成用の前駆
体としてよく知られている。化学式IIにおいて、X−Y
はNR5 −COまたはN=CR6 を表す;R5 は水素、
アルキル基を表し、このアルキル基は、水酸基、カルボ
キシル基、SO3 H、PO3 2 、ジアルキルホスフィ
ニル基で置換されていてもよい;R6 は水素、アルキル
基、アルケニル基、アルコキシ基、アルキルチオ基、ア
リール基、アリールチオ基、アラルキル基を表し、これ
らの置換基は、それぞれ水酸基、カルボキシル基、SO
3 H、PO3 2 、これらの酸の塩、または/およびア
ルコキシカルボニル基で置換されていてもよく、あるい
は、R6 はアミノ基を示し、このアミノ基は、アルキル
基(一または数個の水酸基、カルボキシル基または/お
よびアルコキシカルボニル基を有していてもよい)で一
または二置換されていてもよく、アミノ基がアルキル残
基で二置換されている場合には、2つのアルキル残基は
閉じて環を形成でき、この環は、窒素原子に加えて、環
中に酸素、硫黄、または別の窒素原子が介在してもよ
く、あるいは、R6 はアミノ基を表し、このアミノ基は
一または二個のアシル基、アルコキシ基または/および
アラルコキシカルボニル基、H2 N−CO、アルキル
基、アラルキル基、または/およびアリールカルバモイ
ル基によって置換されていてもよく、あるいは、R
6は、カルボキシル基、アルコキシカルボニル基、カル
ボキシアミド基またはハロゲンを示す;R7 は、アルキ
ル基、チオアルキル基またはアラルキル基を示し、これ
らは水酸基、カルボキシル基、SO3 HまたはPO3
2 で置換されていてもよく、あるいは、R7 はアミノ基
を示し、このアミノ基はアルキル基(水酸基、カルボキ
シル基、SO3 H、ジアルキルホスフィニル基またはP
3 2 で置換されていてもよい)で一または二置換さ
れていてもよい;ただし、R6 およびR7 の少なくとも
どちらか一方はアミノ基を表す;R8 はアルキル基また
はアラルキル基を表し、これらは水酸基、カルボキシル
基、SO3 HまたはPO3 2 で置換されていてもよ
い。
【0022】あるいは、R7 およびR8 は、共同して、
3または4員の窒素原子または炭素原子を有する飽和ま
たは不飽和鎖を表す。この場合、鎖中に1または数個の
窒素または硫黄原子を有していてもよく、また、鎖中の
炭素原子は、アルキル基、アルコキシ基、アルキルチオ
基、水酸基、アラルキル基、アリール基、カルボキシル
基、カルボキシアミド基、アルコキシカルボニル基、シ
アノ基、ハロゲン、アミノ基で置換されていてもよい。
前記アミノ基は、水酸基、カルボキシル基または/およ
びアルコキシカルボニル基を1または数個有してもよい
アルキル残基によって一または二置換されていてもよ
い。また、上記鎖中の二重結合を形成していない窒素原
子は、アルキル基またはアラルキル基で置換されてお
り、これらのアルキルまたはアラルキルは、水酸基、S
3 H、PO3 2 、カルボキシル基またはジアルキル
ホスフィニル基で置換されていてもよい。2つの隣り合
った鎖置換基は、アルキレン基を形成してもよく、この
アルキレン基はアリール基で置換されるか、縮合環を形
成していてもよい。
【0023】上記の化合物は、対応する互変異性体およ
び塩の形を取っていてもよい。上記において、アルキル
基は、アルキルチオ基、ジアルキルホスフィニル基、ア
ルキルカルバモイル基およびアラルキル基中のアルキル
も含めて、炭素原子数1−6、好ましくは、1−4の、
直鎖または分枝アルキル残基を表す。たとえば、メチル
基、エチル基、プロピル基、イソブチル基または第三ブ
チル基があげられる。
【0024】アミノ基が2つのアルキル残基で置換され
ている場合、これらの置換基は閉じて環を形成し、全体
として窒素原子を有する環となっていてもよい。この場
合、上記のアミノ基は全体で5または6員環を形成する
のが好ましく、環中に酸素、硫黄または窒素原子を有し
ていてもよい。モルフォリノ基が特に好ましい。アルコ
キシ基は、アルコキシカルボニル基およびアラルコキシ
カルボニル基中のアルコキシも含めて、炭素原子数1−
6、好ましくは1−4の直鎖または分枝アルコキシ基を
表す。例として、メトキシ基、エトキシ基、プロピルオ
キシ基、イソブチルオキシ基または第三ブチルオキシ基
があげられる。
【0025】アリール基は、アリールカルバモイル基中
のアリールも含めて、炭素芳香族またはヘテロ芳香族残
基を示す。環の原子数が6−10のものが好ましく、特
に、フェニル基またはナフチル基が好ましい。このフェ
ニル基またはナフチル基はさらにアルキル、アルコキシ
または/およびハロゲンで置換されていてもよい。なか
でも、フェニル基が特に好ましい。
【0026】アラルキル基は、アラルキルカルバモイル
基中のアラルキルも含めて、上に定義されたアルキル基
が、上に特徴づけられたアリール残基で置換されたもの
である。ベンジル基が好ましい。アラルコキシ基、たと
えば、アラルコキシカルボニル基中のアラルコキシは、
上に定義されたアルコキシ基が、上に定義されたアリー
ル残基で置換されたものである。ベンジルオキシ基が好
ましい。
【0027】ハロゲンは、フッ素、塩素、臭素およびヨ
ウ素を表す。フッ素と塩素が好ましい。アシル基は、ア
ルキル基、アラルキル基またはアリール基を含むことが
できるカルボン酸残基を表す。アセチル基、フェニルア
セチル基またはベンゾイル基が好ましい。
【0028】アルキレン基は、炭素原子3−5、好まし
くは、3または4からなる直鎖または分枝の、飽和また
は不飽和の、炭化水素鎖で、2つの遊離結合部位を有す
るものである。例として、下記のものがあげられる。
【0029】
【化6】
【0030】ブタジエンジイル基(−CH=CH−CH
=CH−)およびテトラメチレン基(−(CH2
4 −)が好ましい。アルケニル基は、炭素原子数2−5
の直鎖または分枝の炭素鎖で、少なくとも1つの二重結
合を有する置換基である。たとえば、ビニル基が好まし
い。ジアルキルホスフィニル基は下に示す置換基であ
る。
【0031】
【化7】
【0032】この式において、アルキルは上で定義した
とおりである。ジメチルホスフィニル基が好ましい。S
3 H、PO3 2 およびカルボキシル基の塩として、
アルカリ、アルカリ土類金属またはアンモニウム塩を用
い得る。アルカリ塩としては、リチウム、ナトリウム、
カリウム、ルビジウムおよびセシウム塩があげられる
が、この中で、リチウム、ナトリウムおよびカリウム塩
が、とりわけ、ナトリウムおよびカリウム塩が好まし
い。アルカリ土類金属塩としては、ベリリウム、マグネ
シウム、カルシウム、ストロンチウムまたはバリウム塩
があげられる。マグネシウムおよびカルシウム塩が好ま
しく、特に、カルシウム塩が好ましい。アンモニウム塩
として、無置換のアンモニウムイオンNH4 + の塩が用
いられる。一方、アンモニウムイオンが、1−4個のア
ルキル、アリールまたはアラルキル残基で置換されてい
るアンモニウム塩も用いることができる。これらの置換
基の定義は上に記したとおりであるが、アルキル基とし
てはメチル基、エチル基およびn−プロピル基が、アリ
ール基としてはフェニル基が、アラルキル基としてはベ
ンジル基が、特に好ましい。
【0033】カルボキシアミド基としては、CONH2
で表される置換基、および式中のアミノ基が1または2
個のアルキル残基で置換されたものがある。上記のアル
キル残基は1または数個の水酸基、カルボキシル基また
は/およびアルコキシカルボニル基で置換されていても
よい。本発明によれば、一般式IIのニトロソ化合物の中
でも、R7 とR8 が、上記のように、飽和または不飽和
の鎖を形成するような化合物が好ましい。この中で、こ
の鎖が不飽和で、不飽和鎖上の窒素原子の自由電子対が
二重結合および一般式IIの架橋窒素原子と共役してお
り、この結果、縮合芳香環を形成しているものが特に好
ましい。
【0034】互変異性体も、一般式IIの物質として用い
ることができる。これらの互変異性体も、一般式IIに含
まれることを理解すべきである。本発明によれば、一般
式IIIからXIIで表されるニトロソ化合物が好ましい。ま
た、これらの互変異性体および塩も用いられる。
【0035】
【化8】
【0036】上記の一般式において、X−Yの意味は上
に記載したとおりである。R9 、R10、R11およびR12
は同一でも異なっていてもよく、水素、水酸基、アルキ
ル基、アルコキシ基、アルキルチオ基、アラルキル基、
アリール基、カルボキシル基、アルコキシカルボニル
基、カルボキシアミド基、シアノ基、アミノ基を表す。
このアミノ基は、1または2個のアルキル基で置換され
ていてもよく、このアルキル基は1または数個の水酸
基、カルボキシル基、または/およびアルコキシカルボ
ニル基で置換されていてもよい。あるいは、R9
10、R11およびR12は、ハロゲンを表す。この場合に
2つの隣り合う置換基がアルキレン基を形成していても
よく、このアルキレン基はアリール基で置換されている
か、縮合環を形成していてもよい。R13は、アルキル基
またはアラルキル基を表し、これらは、水酸基、カルボ
キシル基、SO3 H、PO3 2 またはジアルキルホス
フィニル基で置換されていてもよい。置換基の定義は、
一般式IIについて記載したものと同じである。
【0037】本発明によれば、一般式III、IV、V、VI
I、VIIIおよびIXの物質、もしくは、対応する互変異性
体およびこれらの塩を使用するのが特に好ましい。X−
YがN=CR6 を表し、R6 が一般式IIで述べたとお
りの置換基を表すような物質が特に好ましい。化合物、
3−ニトロソ−2−メチルピラゾロ−[1.5a]−ピ
リジン、3−ニトロソピラゾロ−[1.5a]−ピリジ
ンおよび3−ニトロソピラゾロ−[3.2c]−s−ト
リアゾール、およびその塩、特に塩酸塩が、本発明への
使用に際して、優れて適していることが立証された。
【0038】置換基を有する芳香族化合物、特に容易に
置換可能な基を有するフェノールおよびナフトールが、
カップラー物質BXとしての使用に適している。ハロゲ
ン、特に臭素および塩素、または、SO3 H基が、置換
可能で、開裂可能な基として好ましく使用される。本発
明における好ましい反応原理は、還元された化合物A′
による、化合物BXの開裂可能な原子団Xの求核的芳香
族置換である。
【0039】BXとして好ましい化合物は、2,4,6
−トリハロゲン−3−ヒドロキシ安息香酸、2,4−ジ
ハロゲン−1−ナフトール、1−ナフトール−4−スル
ホン酸、4−モノハロゲンアニリン、4−モノハロゲン
フェノールおよび4−モノハロゲンナフトールである。
開裂した原子団X- の性質によってこの原子団の濃度は
電流測定または電位差測定により、測定される。開裂し
た原子団がハロゲン化物イオンである場合、Ag/Agハロ
ゲン化物電極またはカロメル電極に対する電位差測定に
より測定されるのが望ましい。その他の、たとえばSO
3 - のような開裂可能な原子団は、電極上での酸化によ
る電流測定によっても測定することができる。
【0040】開裂した原子団X- の電気化学的測定と同
時に、カップリング生成物A′Bが呈する色も、比色法
により測定される。これは、目視でも可能であるが、光
度計を用いて測定するのが望ましい。比色測定は特に低
濃度において有利であるのに対して、電気化学的測定は
高濃度においてより精密な定量が可能なので、このプロ
セスにおいて、比色測定と電位差測定は、相互に理想的
な形で補完しあっている。さらに、発色を、電気化学的
検出システムの機能をモニターするのに利用することが
できる。
【0041】電流を直接測定するために、反応混合物
を、開裂可能な原子団から電子を受け取ることができ、
半電池の一つの電極を構成する、不活性固体電極(たと
えばプラチナ電極)と接触させておく。その半電池は、
還元反応が起こり得るような第二の電極(たとえば、銀
/塩化銀電極、カロメル電極またはプラチナ/フェロシ
アン化物)と導電的に接続される。塩橋により、2つの
電極間に液絡を形成することが望ましい。
【0042】開裂したイオンX- を電位差測定により測
定するためには、たとえば塩化物イオンまたは臭化物イ
オン感応性電極のような、イオン感応性電極を使うと有
利である。このような電極としてはいろいろなものが市
販されている。適正な電極の配備および測定の方法は、
当業者には公知である。この本発明の方法は、水溶液
中、即ち電気化学的に不活性な溶液(non-electrochemic
ally active solution) 中で実施されるのが望ましい。
この方法の実施に当たって、適正なpH値を維持するた
め、特に、使用する酵素に適したpH値を維持するた
め、本発明の試験薬は緩衝剤を含有することが好まし
い。試験溶液はpH値が4−9、特に5−7となるよう
な緩衝液とするとよい。
【0043】本発明の試験薬は、溶液の状態で提供され
ても、あるいは、その溶液を吸収性または膨潤性担体に
加えて乾燥した状態で提供されてもよい。溶液の状態で
提供される場合には、試験薬には本方法に必要な試薬が
すべて含有されていることが望ましい。溶剤としては、
水、および水と水溶性有機溶剤、たとえば、メタノー
ル、エタノール、アセトンまたはジメチルホルムアミド
との混合物が挙げられる。安定性上の理由から、試験に
必要な試薬を2から数種類の溶液に分けておいて、実際
の分析に当たって初めて混合することが有利である。使
用する合成電子受容体の濃度は、測定する被検体の濃度
に依存する。
【0044】本発明の方法によって測定される被検体の
標準的な濃度は、10-6から10-2モル/l、特に10
-5から10-2モル/lである。対応する合成電子受容体
Aの標準的な濃度は、10-4から10-1モル/lであ
る。酸化酵素の濃度はその活性と被検体の濃度に依存す
る。酵素濃度の標準的な値はキュベット試験の場合、1
mU/mlから1U/mlである。
【0045】カップリング可能な化合物BXは、少なく
とも、化合物Aと化学量論的な比率で用いられるが、
1.5−2倍多く用いることが望ましい。本発明の試験
薬は、試験ストリップの形で提供することもできる。こ
のような試験ストリップに関しては様々な態様が知られ
ている。試験ストリップにおいては本測定方法を実施す
るのに必要な試薬は固体の担体層状に存在する。分析さ
れる試験液で湿らせる担体層としては、吸収性および/
または膨潤性材料が挙げられる。試薬は担体材料の中ま
たは上に固体の状態で存在する。試験液を試験ストリッ
プ上にたらすか、試験ストリップを試験液に浸すかする
と、試験ストリップ中に液体の環境が形成され、この中
で検出反応が進行する。この場合、開裂可能な原子団X
- を測定するためには、電極が上記の反応混合物の液体
の環境と導電的に液絡している必要がある。
【0046】試験ストリップ上の個々の試薬の好ましい
濃度は次の通りである。 被検体 標準的には10-4から10-1M 色原体A 10-3から1M カップリング可能な物質BX 10-3から1M 酵素 試験ゾーンあたり0.1から100U
【0047】
【実施例】
実施例1 色素形成および電気化学的検出によるグルコースの検出 反応式
【0048】
【化9】
【0049】測定混合物(最終的な濃度): 100mM クエン酸塩緩衝液 pH5.8 10mM 2,4,6−トリブロモ−3−ヒドロキシ安
息香酸 1mM N,N−ビス−(2−ヒドロキシエチル)−4
−ニトロソアニリン 10U/ml グルコース -色素- オキシドレダクター
ゼ(PQQ−依存グルコースデヒドロゲナーゼ) 0.1M硝酸ナトリウム グルコースは被検体として、100から500μMの間
で、濃度を変化させて添加される。 測定 a)電気化学的測定 キノンジイミンA′の2,4,6−トリブロモ−3−ヒ
ドロキシ安息香酸との還元的カップリングにより生成す
る臭化物イオンをIngold社製,Type373−
90−WTE−ISE−S7のイオン感応性電極と、こ
れと連結したKnick社製(Type763)の小型
電圧計を用いて測定する。結果を図1に示す。 b)比色測定 グルコース濃度の増加とともに臭化物イオン濃度が増加
(臭化物イオン感応性電極の測定チェーンボルテージ(m
easuring chain voltage) が減少)するのに平行して、
λmax.=705nmの緑色の色素 A′Bの生成が
増加するのが観察される(図2)。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1による臭化物イオンの電気化学的測定
の結果を示す図である。
【図2】実施例1による緑色色素A′Bの比色測定の結
果を示す図である。
フロントページの続き (72)発明者 ホルガー コーツァン ドイツ連邦共和国 ディー−68526 ラー デンブルグ,レアルシュルシュトラーセ 25番地 (72)発明者 ヴォルカー ウンクリーク ドイツ連邦共和国 ディー−68526 ラー デンブルグ,シュタールビュールリンク 27番地 (72)発明者 ミッシェル マルカント ドイツ連邦共和国 ディー−68305 マン ハイム, グリュックスブルガー ヴェー ク 58番地

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 酸化酵素と、該酵素から電子を受容する
    色原体Aを用いる被検体の測定法であって、色原体A
    が、化合物A′に還元された後、物質BXとカップリン
    グ反応を行って発色物質A′Bを形成し、このA′Bの
    濃度を被検体の存在または量の尺度として比色測定する
    と同時に、上記カップリング反応によって、電気化学的
    に測定可能な原子団X- がBXから開裂して生成し、こ
    のX- の濃度を被検体の量の尺度として電気化学的に測
    定することを特徴とする、被検体の比色測定と電気化学
    的測定を同時に行う方法。
  2. 【請求項2】 色原体Aが、電子密度の高い芳香族ニト
    ロソ化合物であって、還元されるとカップリング可能な
    イミノ化合物を形成する、請求項1記載の方法。
  3. 【請求項3】 色原体が式Iの化合物である、請求項2
    記載の方法。 【化1】 式Iにおいて、R1 は、水素原子、水酸基、アルキル
    基、アルコキシ基、アルキルチオ基、アリールオキシ
    基、アリールチオ基、ハロゲンまたはアミノ基を表し、
    上記のアルキル基は、水酸基、COOH,PO3 2
    たはSO3 Hで置換されていてもよくまた、上記のアミ
    ノ基はアルキル基(水酸基、PO3 2 、ジアルキルホ
    スフィニル基、SO3 HまたはCO2 Hで置換されてい
    てもよい)で一または多置換されていてもよい;R
    2 は、水酸基、アルコキシ基、アリールオキシ基、アリ
    ールチオ基またはアルキルチオ基を示し、これらの置換
    基中のアルキル残基は水酸基、アルコキシ基またはアミ
    ノ基(アルキル基で一または多置換されていてもよい)
    によって置換されていてもよく、あるいは、R2 は、P
    3 2 、SO3 HまたはCO2 Hの、酸そのままの形
    または塩の形、すなわち、アンモニウム塩、アルカリ塩
    またはアルカリ土類金属塩を示し、あるいは、R2 はア
    ミノ基NR3 4 を示し、ここで、R3 とR4 は同一で
    も異なっていてもよく、水素、アリール基またはアルキ
    ル基を表し、このアリール基またはアルキル基は、水酸
    基、アルコキシ基、ヒドロキシアルコキシ基、任意に水
    酸基で置換されたポリアルコキシ基、酸そのままの形ま
    たは塩の形のPO3 2 、SO3 H、COOH、または
    アミノ基(アルキル基で一または多置換されていてもよ
    い)で置換されていてもよく、あるいは、R3 とR
    4 は、鎖中に酸素、硫黄または窒素が介在してもよいア
    ルキレン残基を表し、この場合、窒素はアルキル基、ヒ
    ドロキシアルキル基、ヒドロキシアルコキシアルキル
    基、アルコキシヒドロキシアルキル基、アルコキシカル
    ボニルアルキル基、ジオキサニルアルキル基またはポリ
    アルコキシアルキル基で置換されており、これらの置換
    基はそれぞれアルキル基の部分が水酸基で置換されてい
    てもよい;あるいはR1 がNR3 4 に対してオルト位
    にある場合には、R3 またはR4 はR1 と共同してアル
    キレン残基を表す。
  4. 【請求項4】 色原体が一般式IIで表される化合物であ
    る、請求項2記載の方法。 【化2】 一般式IIにおいて、X−YはNR5 −COまたはN=C
    6 を表す;R5 は水素、アルキル基を表し、このアル
    キル基は、水酸基、カルボキシル基、SO3 H、PO3
    2 、ジアルキルホスフィニル基で置換されていてもよ
    い;R6 は水素、アルキル基、アルケニル基、アルコキ
    シ基、アルキルチオ基、アリール基、アリールチオ基、
    アラルキル基を表し、これらの置換基は、それぞれ水酸
    基、カルボキシル基、SO3 H、PO3 2 、これらの
    酸の塩、または/およびアルコキシカルボニル基で置換
    されていてもよく、あるいは、R6 はアミノ基を示し、
    このアミノ基は、アルキル基(一または数個の水酸基、
    カルボキシル基または/およびアルコキシカルボニル基
    を有していてもよい)で一または二置換されていてもよ
    く、アミノ基がアルキル残基で二置換されている場合に
    は、2つのアルキル残基は閉じて環を形成でき、この環
    は、窒素原子に加えて、環中に酸素、硫黄、または別の
    窒素原子が介在してもよく、あるいは、R6 はアミノ基
    を表し、このアミノ基は一または二個のアシル基、アル
    コキシ基または/およびアラルコキシカルボニル基、H
    2 N−CO、アルキル基、アラルキル基、または/およ
    びアリールカルバモイル基によって置換されていてもよ
    く、あるいは、R6は、カルボキシル基、アルコキシカ
    ルボニル基、カルボキシアミド基またはハロゲンを示
    す;R7 は、アルキル基、チオアルキル基またはアラル
    キル基を示し、これらは水酸基、カルボキシル基、SO
    3 HまたはPO3 2 で置換されていてもよく、あるい
    は、R7 はアミノ基を示し、このアミノ基はアルキル基
    (水酸基、カルボキシル基、SO3 H、ジアルキルホス
    フィニル基またはPO3 2 で置換されていてもよい)
    で一または二置換されていてもよい;ただし、R6 およ
    びR7 の少なくともどちらか一方はアミノ基を表す;R
    8 はアルキル基またはアラルキル基を表し、これらは水
    酸基、カルボキシル基、SO3 HまたはPO3 2 で置
    換されていてもよい。
  5. 【請求項5】 カップリング可能な物質BXが、容易に
    置換され得る置換基Xを有する芳香族化合物である、請
    求項1〜4のいずれか一項に記載の方法。
  6. 【請求項6】 BXが、ハロゲンまたはスルホン酸で置
    換されたフェノール、ナフトール、アニリンまたはナフ
    チルアミンである、請求項5記載の方法。
  7. 【請求項7】 カップリング可能な物質BXが、1−ナ
    フトール−4−スルホン酸であって、カップリング反応
    により開裂してSO3 HO基を生成する、請求項6記載
    の方法。
  8. 【請求項8】 カップリング可能な物質BXが、2,
    4,6−トリハロゲン−3−ヒドロキシ安息香酸、2,
    4−ジハロゲン−1−ナフトール、4−モノハロゲンフ
    ェノールまたは4−モノハロゲン−1−ナフトールであ
    って、開裂してハロゲン化物イオンを生成する、請求項
    6記載の方法。
  9. 【請求項9】 原子団X- が電位差測定により測定され
    る、請求項7記載の方法。
  10. 【請求項10】 原子団X- が電流測定により測定され
    る、請求項8記載の方法。
  11. 【請求項11】 被検体の比色測定および電気化学的測
    定を同時に行うための、酸化酵素と該酵素から電子を受
    容する色原体Aを含有する試験薬であって、色原体Aに
    加えて物質BXを含有し、色原体Aが還元された後、物
    質BXとカップリング反応を行って発色物質A′Bを形
    成すると同時に、物質BXの開裂により、電気化学的に
    測定可能な原子団X- を生成するものであり、さらに、
    開裂された原子団X- の存在または濃度を電気化学的に
    測定するためのセンサー電極を有する試験薬。
  12. 【請求項12】 色原体Aが電子密度の高い芳香族ニト
    ロソ化合物である、請求項11記載の試験薬。
  13. 【請求項13】 物質BXが、容易に置換し得る、電気
    化学的に測定可能な離脱基X- を有する、フェノールま
    たはナフトール化合物、またはアニリンまたはナフチル
    アミンである、請求項11または12に記載の試験薬。
  14. 【請求項14】 物質BXが、1−ナフトール−4−ス
    ルホン酸である、請求項13記載の試験薬。
  15. 【請求項15】 BXが、2,4−ジハロゲン−1−ナ
    フトール、4−モノハロゲンフェノール、4−モノハロ
    ゲン−1−ナフトールまたは2,4,6−トリハロゲン
    −3−ヒドロキシ安息香酸である、請求項13記載の試
    験薬。
  16. 【請求項16】 酵素から色原体Aへの電子伝達のため
    の媒介物質をさらに含む、請求項11−14のいずれか
    一項に記載の試験薬。
  17. 【請求項17】 発色物質A′Bの存在または濃度を定
    量するための光学測定装置をさらに含む、請求項11−
    16のいずれか一項に記載の試験薬。
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