JPH0952353A - 印刷機診断方法および装置 - Google Patents

印刷機診断方法および装置

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JPH0952353A
JPH0952353A JP7224506A JP22450695A JPH0952353A JP H0952353 A JPH0952353 A JP H0952353A JP 7224506 A JP7224506 A JP 7224506A JP 22450695 A JP22450695 A JP 22450695A JP H0952353 A JPH0952353 A JP H0952353A
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JP
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printing press
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required time
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JP7224506A
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Inventor
Koji Mori
浩二 森
Nobuhiro Ozawa
伸弘 尾澤
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Dai Nippon Printing Co Ltd
Original Assignee
Dai Nippon Printing Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】新たにセンサや機器を設けること無く故障の予
知を行う印刷機診断方法およびその方法を適用した印刷
機診断装置を提供する。 【解決手段】印刷条件設定用駆動装置に対し印刷条件を
設定する際の開始から終了までに要する設定所要時間を
検出し、その設定所要時間を所定時間範囲と比較し所定
時間範囲外の場合に異常判定出力を行う印刷機診断方法
およびその方法を適用した印刷機診断装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は印刷機の診断を行う
技術分野に属する。特に、印刷条件を設定する際の条件
設定用駆動装置の動作を監視することにより、故障が起
きる前に警報を出力する技術分野に属する。
【0002】
【従来の技術】印刷機を構成する機器が故障または破損
している場合、その機器から警報等の信号が出力される
こともあるが、大部分の機器はそのような機能を有しな
い。したがって実際に印刷機を動作させて異常現象が現
れ、その原因究明を行って初めてその機器の故障が発見
されることが多い。また、このような故障が実際に起き
る前に故障を予知する機器の実例はさらに少ないが、た
とえばベアリングやモーター等の駆動系統の振動の測定
や、伝達系統等の撓みの測定を正常時から経時的に行っ
て、そのデータを解析し評価することによって行うこと
が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】故障または破損が印刷
機の動作に重大な支障を与えてから対処するのでは、印
刷機による生産計画の変更を余儀無くされるわけであっ
て生産への影響が大きいため、故障を予知することが求
められる。しかし前述の振動解析その他の方法は技術的
に十分確立したものではないため、信頼性に対する不安
やその技術的手法を適用できる機器の種類に対する制限
がある。また、印刷機を構成する極めて多数の機器の全
てに適用するには、あまりに多数のセンサや解析装置の
設置を必要とし、コスト、信頼性、運用面等のに問題が
ある。そこで本発明の目的は、たとえば特開昭63−2
68646号または特開昭63−268647号に示さ
れる印刷条件設定システム等の印刷条件設定時における
データを解析することで、新たにセンサや機器を設ける
こと無く故障の予知を行う印刷機診断方法およびその方
法を適用した印刷機診断装置を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記の目的は下記の本発
明によって達成される。すなわち、本発明は「印刷条件
設定用駆動装置に対し印刷条件を設定する際の開始から
終了までに要する設定所要時間を検出し、その設定所要
時間を所定時間範囲と比較し所定時間範囲外の場合に異
常判定出力を行う印刷機診断方法」である。この本発明
の印刷機診断方法によれば、印刷条件設定用駆動装置に
対し印刷条件を設定する際の開始から終了までに要する
設定所要時間が検出され、その設定所要時間が所定時間
範囲と比較され所定時間範囲外となる場合には、印刷機
になんらかの異常があるものと想定され異常判定出力が
行われる。また本発明は「前記設定所要時間を記録媒体
に記録することを特徴とする印刷機診断方法」である。
この本発明の印刷機診断方法によれば、前記設定所要時
間を記録媒体に記録として残すことや、記録媒体を介し
て他の装置に記録データを入力することができる。また
本発明は「前記設定所要時間のデータを集計し、データ
分析を行うことを特徴とする印刷機診断方法」である。
この本発明の印刷機診断方法によれば、経時的な設定所
要時間の変化を継続的に分析でき、前記所定時間範囲等
を決定するための的確なデータを得ることができる。
【0005】また本発明は「前記印刷条件はウェブテン
ションである印刷機診断方法」である。この本発明の印
刷機診断方法によればウェブテンションの条件設定用駆
動装置とそれに関連した機器の診断を行うことができ
る。また本発明は「前記印刷条件はドライヤー温度であ
る印刷機診断方法」である。この本発明の印刷機診断方
法によればドライヤー温度の条件設定用駆動装置とそれ
に関連した機器の診断を行うことができる。また本発明
は「前記印刷条件はドクター位置およびドクター角度で
ある印刷機診断方法」である。この本発明の印刷機診断
方法によればドクター位置およびドクター角度の条件設
定用駆動装置とそれに関連した機器の診断を行うことが
できる。
【0006】また本発明は「前記印刷条件はドクター圧
である印刷機診断方法」である。この本発明の印刷機診
断方法によればドクター圧の条件設定用駆動装置とそれ
に関連した機器の診断を行うことができる。また本発明
は「前記印刷条件は印圧設定であることを特徴とする印
刷機診断方法」である。この本発明の印刷機診断方法に
よれば印圧の条件設定用駆動装置とそれに関連した機器
の診断を行うことができる。また本発明は「前記印刷条
件はコンペンセータ位置である印刷機診断方法」であ
る。この本発明の印刷機診断方法によればコンペンセー
タ位置の条件設定用駆動装置とそれに関連した機器の診
断を行うことができる。
【0007】また本発明は「設定所要時間検出手段と比
較判定手段とを有し、前記設定所要時間検出手段は印刷
条件設定用駆動装置に対し印刷条件を設定する場合の設
定開始から設定終了までの設定所要時間を検出し、前記
比較判定手段は前記設定所要時間を所定時間と比較し所
定時間範囲外の場合に異常判定出力を行う、印刷機診断
システム」である。この本発明の印刷機診断装置によれ
ば、設定所要時間検出手段により印刷条件設定用駆動装
置に対し印刷条件を設定する場合の設定開始から設定終
了までの設定所要時間が検出され、比較判定手段により
前記設定所要時間が所定時間範囲と比較され所定時間範
囲外の場合には印刷機になんらかの異常があるものと想
定され異常判定出力が行なわれる。また本発明は「前記
設定所要時間を記録媒体に記録する記録手段を有する印
刷機診断装置」である。この本発明の印刷機診断装置に
よれば、前記設定所要時間を記録媒体に記録として残す
ことや、記録媒体を介して他の装置に記録データを入力
することができる。また本発明は「前記設定所要時間の
データを集計し、データ分析を行う分析手段を有する印
刷機診断装置」である。この本発明の印刷機診断装置に
よれば、経時的な設定所要時間の変化を継続的に分析で
き、前記所定時間範囲を決定するための的確なデータを
得ることができる。
【0008】
【発明の実施の形態】次に本発明について実施の形態を
説明する。本発明の印刷機診断方法および装置はパーソ
ナルコンピュータ、ワークステーション等のコンピュー
タを利用するシステムとして実現することができる。す
なわち印刷条件設定システムに組み込む方法で、あるい
は独立した印刷機診断装置として実現することができ
る。そこで、まず印刷条件設定システムについて簡単に
説明をする。たとえば、グラビア印刷機をおいては、印
刷基材の種類、サイズ等の印刷基材仕様、使用される版
胴サイズ、インキの種類等からなる印刷仕様が多岐にわ
たっており、この印刷仕様が異なると印刷機の印刷条件
たとえばドライヤー温度、テンション、印圧、ドクター
条件等が異なることとなる。通常、上記印刷仕様は印刷
される品目毎に異なり、しかも同一の印刷仕様であって
も印刷機によって異なっている。したがって、必ず印刷
に先立って印刷される品目に適した印刷条件を設定する
作業が行われる。そして、この印刷条件の設定は印刷機
に設けられた各種調整ツマミ等を操作することにより行
われる。
【0009】このような印刷に先立ち行われる印刷条件
の設定作業を改善するものとして、手動操作によって設
定され実際に印刷を行ったときの印刷条件を記録媒体に
記憶し、この記憶されたデータをリピート印刷時におい
ては自動設定で使用できるようにした発明が特開昭60
─42047号に提案されている。ただしこの特開昭6
0─42047号の発明は印刷条件自体を算出する機能
は有していない。そこで、印刷機の種類、印刷基材仕
様、版胴仕様およびインキ仕様を含む印刷基本条件を与
えるだけで、印刷機の印刷条件自体を算出し印刷条件の
設定を行えるようにした発明が前述の特開昭63─26
8646号、特開昭63─268647号に提案されて
いる印刷条件設定システムである。このような印刷条件
設定システムに組み込んだ例により本発明について説明
する。
【0010】図1は本発明の印刷機診断方法および装置
を印刷条件設定システムに組み込んだ構成の一例を示す
図である。図1において、1はライトペン、マウス、ま
たはタッチパネル等の指示手段(基本条件入力手段)で
あり、表示器4に表示されたメニュー画面に基づいて、
印刷機の種類、印刷基材仕様、インキ仕様等を入力す
る。2は記憶手段である記憶装置であり、標準化された
印刷条件である標準条件が記憶されている。3は演算手
段であるホストコンピュータであり、記憶装置2から標
準化された印刷条件を読み出して印刷条件を算出する印
刷条件算出手段3aと、指示手段1からデータを入力す
るための入力メニューを表示器4に表示する入力画面表
示手段3bと、印刷条件算出手段3aが算出した印刷条
件を変更する印刷条件変更手段3cと、記憶装置2の自
動決定テーブルに記憶された標準条件を変更する標準条
件変更手段3dと、さらに設定所要時間を所定時間範囲
と比較し所定時間範囲外の場合に異常判定出力を行いそ
の設定所要時間を記録媒体に記録しその設定所要時間の
データを集計しデータ分析を行う本発明の印刷機診断方
法が適用された印刷機診断手段3e(後述の印刷機診断
手段10c参照、印刷機診断手段3eは主として設定所
要時間のデータを集計しデータ分析を行う)と、を有す
るとともに装置全体を総括的に制御する。
【0011】5はプリンタであり、印刷条件算出手段3
aが算出した印刷条件がプリントアウトされる。7は記
録媒体であるフロッピーディスクであり、フロッピーデ
ィスク装置6により印刷条件算出手段3aが算出した印
刷条件が記録される。記録媒体はフロッピーディスクに
限定されず、MO(光磁気ディスク)、メモリカード等
の他の媒体を使用することができる。特に無接点メモリ
カードであれば、溶剤、紙粉、粉塵等が多く、また物理
的衝撃を受けることの多い印刷現場使用において信頼
性、耐久性が得られる。また13はLAN(Local Area
Network)であり、記録媒体を使用することなくLAN
13を通じてデータ転送を行うように構成することがで
きる。LAN13の代わりに、電話回線、専用回線、無
線通信、ISDN(Infomation ServiceDigital Networ
k )等も同様に使用することができる。
【0012】10は印刷条件設定手段となるコンピュー
タであり、フロッピーディスク装置8を介してフロッピ
ーディスク7に記録されたデータを読み出し印刷機に与
えるデータを作成する。そして、コンピュータ10は、
読み出したフロッピーディスク7のデータを変更するデ
ータ変更手段10aと、このデータ変更手段10aが変
更したデータを実績条件としてフロッピーディスク7に
登録する実績条件登録手段10bと、さらに設定所要時
間を所定時間範囲と比較し所定時間範囲外の場合に異常
判定出力を行いその設定所要時間を記録媒体に記録しそ
の設定所要時間のデータを集計しデータ分析を行う本発
明の印刷機診断方法が適用された印刷機診断手段10c
(前述の印刷機診断手段3e参照、印刷機診断手段10
cは主として設定所要時間を記録媒体に記録しその設定
所要時間を所定時間範囲と比較し所定時間範囲外の場合
に異常判定出力を行う)と、印刷条件設定用駆動装置
(詳細は後述する)に対し印刷条件を設定する場合の開
始から終了までの設定所要時間を検出する本発明の設定
所要時間検出手段と、を有している。
【0013】キーボード9はデータ変更手段10aでデ
ータを変更するときに変更データを入力するために使用
されるものであり、表示器11にはコンピュータ10が
読み出したフロッピーディスク7のデータあるいはデー
タ変更手段10aが変更したデータが表示される。20
はデータ出力手段となる印刷条件設定用駆動装置であ
り、印刷機の給紙部より繰り出されるウェブのインフィ
ードテンション値を設定するためのインフィードテンシ
ョン値設定装置20a、印刷機排紙部巻取機の巻取テン
ション値を設定するための巻取テンション値設定装置2
0b、印刷機の圧胴の押圧を設定するための印圧用電空
変換器20c、印刷基材に塗布されたインキを乾燥させ
るドライヤの温度を調節するドライヤ温度調節器20
d、版胴に対するドクターの位置および角度を設定する
ためのドクター昇降用モータードライバー20e、版胴
に対するドクターの押圧を調整するためのドクター圧用
電空変換器20f、印刷見当調整を行うコンペンセータ
ローラの位置を調節するためのコンペン位置コントロー
ラ20g等から構成される。また12はデータ出力手段
となるプリンタであり、印刷条件設定用駆動装置20を
調整するためのデータをプリントアウトする。
【0014】以上の構成において本発明を適用した上記
印刷条件設定システムおよびその印刷機診断手段(3e
および10c)の動作を説明する。表示器4の表示画面
において指示手段1を操作し、印刷機の種類、印刷基材
仕様、版胴仕様およびインキ仕様等を含む印刷基本条件
をホストコンピュータ3に入力する。入力が終了すると
印刷条件算出手段3aが入力された印刷基本条件に基づ
いて記憶装置2から標準化された印刷条件を読み出し、
必要に応じて演算処理を施して印刷条件を算出する。そ
してこの印刷条件がフロッピーディスク7を介して印刷
条件設定手段(コンピュータ10)に入力される。コン
ピュータ10は入力した印刷条件に基づいて印刷機の印
刷条件設定用駆動装置20に出力する印刷条件を設定す
るためのデータを作成する。
【0015】印刷条件設定用駆動装置20はそのデータ
を入力し、インフィードテンションコントローラ20
a、巻取テンションコントローラ20b、印圧用電空変
換器20c、ドライヤー温度調節器20d、ドクター昇
降用モータードライバー20e、ドクター圧用電空変換
器20f、コンペン位置コントローラ20g等を制御し
て、データにより指定されたそれぞれの印刷条件の設定
を実行する。ここで印刷機診断手段10cはコンピュー
タ10が印刷条件設定用駆動装置20に対して印刷条件
を設定する際の印刷条件設定用駆動装置20の動作開始
から終了までの設定所要時間をモニターし、所定時間範
囲と比較し所定時間範囲外の場合に異常判定出力を行
う。またその設定所要時間を記録媒体であるフロッピー
ディスク7に記録する。
【0016】フロッピーディスク7に記録された設定所
要時間は、ホストコンピュータ3に入力されて、印刷機
診断手段3eによってその設定所要時間のデータが集計
されデータ分析が行われる。前述の所定時間範囲は、始
めは正常動作時の設定所要時間を基本にし適切と想定さ
れる許容範囲を付加して決定される。その後、設定所要
時間のデータが集計されデータ分析が行われた結果、設
定所要時間のバラツキや、経時的な傾向が判明した場
合、その実績データに基づいてより適切な所定時間範囲
の設定が行われる。
【0017】また設定所要時間のデータが集計されデー
タ分析が行われた結果、そのデータが経時的に傾向を持
って変化している場合に、突然その傾向から外れた変化
を示すような場合があれば、設定所要時間が絶対値とし
ては所定時間範囲にある場合においても印刷機診断手段
3eによって異常判定出力が行われる。また設定所要時
間を所定時間範囲と比較し所定時間範囲外の場合に異常
判定出力を行う処理を印刷機診断手段10cの代わりに
印刷機診断手段3eによって行ってもよい。その場合は
印刷機診断手段10cは検出した設定所要時間を記録媒
体に記録する処理を行う。
【0018】図2は前述の印刷機診断手段10cと印刷
条件設定用駆動装置20における動作過程を示すフロー
図である。図2において、まずコンピュータ10から印
刷条件設定用駆動装置20に印刷条件の設定値を出力す
る(S1)。印刷条件設定用駆動装置20はその設定値
により設定する対象のアクチュエーターの駆動回路に動
作開始信号を出力する。同時にそのアクチュエータに対
応するタイマーをONとし時間の計測を開始する(S
2)。動作が完了したか否かを判定する。動作の完了は
そのアクチュエータの駆動によって設定値に一致したか
否かを検出するセンサの出力によって判定する。動作が
完了すると、印刷条件設定用駆動装置20はそのアクチ
ュエーターの駆動回路に動作停止信号を出力する(S
3)。
【0019】直ちにそのアクチュエータに対応するタイ
マーをOFFとし時間の計測を終了し、印刷条件設定用
駆動装置20からタイマーの計測値(設定所要時間)を
コンピュータ10に出力する(S4)。コンピュータ1
0の印刷機診断手段がその設定所要時間を所定時間範囲
と比較し所定時間範囲外の場合に(S5)異常判定出力
を行う(S6)。コンピュータ10の印刷機診断手段が
その設定所要時間を所定時間範囲と比較し所定時間範囲
内の場合には(S5)、印刷機診断手段は正常と判断
し、その設定所要時間データを実績条件登録手段10b
に送り登録すると記録媒体に記録が行われる(S7)。
次に、上記の動作を実施例により具体的に説明する。
【0020】
【実施例1】図3はコンペン位置コントローラ(図1の
20g)とその周辺装置の構成を示す図である。図2に
おいて101は本発明の印刷機診断手段を有するコンピ
ュータ(図1のコンピュータ10)、102は演算制御
装置、103aはコンペンセータローラ駆動回路、10
4aはモータ、105aはロータリーエンコーダ、11
5はリードスクリュー、161はコンペンセータロー
ラ、170a,170bはガイドローラである。まずコ
ンピュータ101より演算制御装置102に設定値を出
力する(S1に相当)。演算制御装置102はコンペン
セータローラ駆動回路103aに動作開始信号を出力す
る。同時にタイマーをONとし時間の計測を開始する
(S2に相当)。動作が完了したか否かを判定する。動
作の完了はロータリーエンコーダー105aのパルスを
演算制御装置102が計数し所定値となったことで判定
する。
【0021】動作が完了すると、演算制御装置102は
コンペンセータローラ駆動回路103aに動作停止信号
を出力する(S3に相当)。直ちにタイマーをOFFと
し時間の計測を終了し、演算制御装置102よりタイマ
ーの計測値(設定所要時間)をコンピュータ101に出
力する(S4に相当)。コンピュータ101の印刷機診
断手段がその設定所要時間を所定時間範囲と比較し所定
時間範囲外の場合に(S5に相当)異常判定出力である
警報を出力する(S6に相当)。コンピュータ101の
印刷機診断手段がその設定所要時間を所定時間範囲と比
較し所定時間範囲内の場合には(S5に相当)、印刷機
診断手段は正常と判断し、データを実績条件登録手段1
0bに送り登録する(S7に相当)。
【0022】
【実施例2】図4はドクター昇降用モータードライバー
(図1の20e)とその周辺装置の構成を示す図であ
る。ドクター昇降用モータードライバーは印刷ユニット
のフレームに支持されており、ドクターブレードを、そ
れを保持しその角度やその押圧力を設定する機構を有す
るホルダーとともに昇降させるアクチュエーターであ
る。図4において101は本発明の印刷機診断手段を有
するコンピュータ(図1のコンピュータ10)、102
は演算制御装置、103bはモーター駆動回路、10b
4はモータ、105bはロータリーエンコーダである。
【0023】まずコンピュータ101より演算制御装置
102に設定値を出力する(S1に相当)。演算制御装
置102はモーター駆動回路103bに動作開始信号を
出力する。同時にタイマーをONとし時間の計測を開始
する(S2に相当)。動作が完了したか否かを判定す
る。動作の完了はロータリーエンコーダー105bのパ
ルスを演算制御装置102が計数し所定値となったこと
で判定する。動作が完了すると、演算制御装置102は
モーター駆動回路103bに動作停止信号を出力する
(S3に相当)。直ちにタイマーをOFFとし時間の計
測を終了し、演算制御装置102よりタイマーの計測値
(設定所要時間)をコンピュータ101に出力する(S
4に相当)。コンピュータ101の印刷機診断手段がそ
の設定所要時間を所定時間範囲と比較し所定時間範囲外
の場合に(S5に相当)異常判定出力である警報を出力
する(S6に相当)。コンピュータ101の印刷機診断
手段がその設定所要時間を所定時間範囲と比較し所定時
間範囲内の場合には(S5に相当)、印刷機診断手段は
正常と判断し、データを実績条件登録手段10bに送り
登録する(S7に相当)。
【0024】
【実施例3】図5は印圧用電空変換器(図1の20c)
とその周辺装置の構成を示す図である。印圧用電空変換
器は、印刷ユニットのフレームに設けられた空気圧シリ
ンダーに空気圧を供給し、圧胴のグラビアシリンダー押
圧力を供給する。図5において101は本発明の印刷機
診断手段を有するコンピュータ(図1のコンピュータ1
0)、102は演算制御装置、103cは印圧用電空変
換器、104cは空気圧センサを有する空気シリンダで
ある。まずコンピュータ101より演算制御装置102
に設定値を出力する(S1に相当)。演算制御装置10
2は印圧用電空変換器103cに動作開始信号を出力す
る。空気シリンダへの空気圧の供給をONとし同時にタ
イマーをONとし時間の計測を開始する(S2に相
当)。動作が完了したか否かを判定する。動作の完了は
空気シリンダの空気圧センサが出力する空気圧信号に基
づいて印圧が所定値となったことで判定する。
【0025】動作が完了すると、直ちにタイマーをOF
Fとし時間の計測を終了し、演算制御装置102よりタ
イマーの計測値(設定所要時間)をコンピュータ101
に出力する。なお印圧用電空変換器103cは動作を継
続する(S4に相当)。コンピュータ101の印刷機診
断手段がその設定所要時間を所定時間範囲と比較し所定
時間範囲外の場合に(S5に相当)異常判定出力である
警報を出力する(S6に相当)。コンピュータ101の
印刷機診断手段がその設定所要時間を所定時間範囲と比
較し所定時間範囲内の場合には(S5に相当)、印刷機
診断手段は正常と判断し、データを実績条件登録手段1
0bに送り登録する(S7に相当)。
【0026】
【実施例4】図6はドライヤー温度調節器(図1の20
d)とその周辺装置の構成を示す図である。図6におい
て101は本発明の印刷機診断手段を有するコンピュー
タ(図1のコンピュータ10)、102は演算制御装
置、103dはドライヤー温度調節器である。まずコン
ピュータ101より演算制御装置102に設定値を出力
する(S1に相当)。演算制御装置102はドライヤー
温度調節器103dに動作開始信号を出力する。ドライ
ヤーのヒーターがONとなり同時にタイマーをONとし
時間の計測を開始する(S2に相当)。動作が完了した
か否かを判定する。動作の完了はドライヤーの温度セン
サが出力する温度計測信号に基づいて温度が所定値とな
ったことで判定する。
【0027】動作が完了すると、演算制御装置102は
直ちにタイマーをOFFとし時間の計測を終了し、演算
制御装置102よりタイマーの計測値(設定所要時間)
をコンピュータ101に出力する。なおドライヤー温度
調節器103dは動作を継続する(S4に相当)。コン
ピュータ101の印刷機診断手段がその設定所要時間を
所定時間範囲と比較し所定時間範囲外の場合に(S5に
相当)異常判定出力である警報を出力する(S6に相
当)。コンピュータ101の印刷機診断手段がその設定
所要時間を所定時間範囲と比較し所定時間範囲内の場合
には(S5に相当)、印刷機診断手段は正常と判断し、
データを実績条件登録手段10bに送り登録する(S7
に相当)。
【0028】なお図7はドライヤー温度の昇温経過を示
すグラフである。図7に示すように室温から設定温度ま
で昇温するまでの立ち上がり時間を設定所要時間とす
る。室温が大きく変化し、それが立ち上がり時間に影響
するような場合には、室温によって所定時間範囲を適切
な値に設定可能とするように構成する。
【0029】
【実施例5】図8はコンペン位置コントローラ(図1の
20g)の移動時間(移動速度m/sの逆数で設定所要
時間に対応する)の経歴をグラフとしたものである。前
述の実施例1〜4は図1の印刷機診断手段10cにより
診断を行う例であり、この実施例6は図1の印刷機診断
手段3eによって診断を行う例である。印刷機診断手段
3eは印刷機診断手段10cが検出した設定所要時間の
データを入力して診断を行う図8に示すようにコンペン
位置コントローラの移動時間は徐々に増加する。限界値
(所定時間範囲に対応する)を越えた場合に、なんらか
の異常が生じたものとして異常判定出力を行う。なお異
常原因はこの発明に係わりないが、たとえば潤滑油の消
費などである。
【0030】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、印刷条件
設定システムのデータを解析することで、新たにセンサ
や機器を設けること無く故障の予知を行う印刷機診断方
法およびその方法を適用した印刷機診断装置が提供され
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の印刷機診断方法および装置を印刷条件
設定システムに組み込んだ構成の一例を示す図である。
【図2】印刷機診断手段と印刷条件設定用駆動装置にお
ける動作過程を示すフロー図である。
【図3】コンペン位置コントローラとその周辺装置の構
成を示す図である。
【図4】ドクター昇降用モータードライバーとその周辺
装置の構成を示す図である。
【図5】印圧用電空変換器とその周辺装置の構成を示す
図である。
【図6】ドライヤー温度調節器とその周辺装置の構成を
示す図である。
【図7】ドライヤー温度の昇温経過を示すグラフであ
る。
【図8】コンペン位置コントローラの移動時間(移動速
度m/sの逆数で設定所要時間に対応する)の経歴をグ
ラフとしたものである。
【符号の説明】
1 指示手段 2 記憶装置 3 ホストコンピュータ 3a 印刷条件算出手段 3a1 インフィードテンション値算出手段 3a2 巻取テンション値算出手段 3a3 印圧算出手段 3a4 ドライヤー温度算出手段 3a5 ドクター条件算出手段 3a6 コンペン位置算出手段 3b 入力画面表示手段 3c 印刷条件変更手段 3d 標準条件変更手段 3e,10c印刷機診断手段 4,11 表示器 5 プリンタ 6,8 フロッピーディスク装置 7 フロッピーディスク 9 キーボード 10 コンピュータ 10a データ変更手段 10b 実績条件登録手段 12 プリンタ 20 印刷条件設定用駆動装置 20a インフィードテンションコントローラ 20b 巻取テンションコントローラ 20c 印圧用電空変換器 20d ドライヤー温度調整器 20e ドクター昇降用モータドライバー 20f ドクター圧用電空変換器 20g コンペン位置コントローラ 101 コンピュータ 102 演算制御装置 103a コンペンセータローラ駆動回路 103b モータ駆動回路 103c 印刷用電空変換器 103d ドライヤー温度調節器 104a,104b モータ 104c 空気シリンダー 105a,105b ロータリーエンコーダ

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】印刷条件設定用駆動装置に対し印刷条件を
    設定する際の開始から終了までに要する設定所要時間を
    検出し、その設定所要時間を所定時間範囲と比較し所定
    時間範囲外の場合に異常判定出力を行うことを特徴とす
    る印刷機診断方法。
  2. 【請求項2】前記設定所要時間を記録媒体に記録するこ
    とを特徴とする請求項1記載の印刷機診断方法。
  3. 【請求項3】前記設定所要時間のデータを集計し、デー
    タ分析を行うことを特徴とする請求項1または2記載の
    印刷機診断方法。
  4. 【請求項4】前記印刷条件はウェブテンションであるこ
    とを特徴とする請求項1〜3のいずれか記載の印刷機診
    断方法。
  5. 【請求項5】前記印刷条件はドライヤー温度であること
    を特徴とする請求項1〜3のいずれか記載の印刷機診断
    方法。
  6. 【請求項6】前記印刷条件はドクター位置およびドクタ
    ー角度であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか
    記載の印刷機診断方法。
  7. 【請求項7】前記印刷条件はドクター圧であることを特
    徴とする請求項1〜3のいずれか記載の印刷機診断方
    法。
  8. 【請求項8】前記印刷条件は印圧設定であることを特徴
    とする請求項1〜3のいずれか記載の印刷機診断方法。
  9. 【請求項9】前記印刷条件はコンペンセータ位置である
    ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか記載の印刷機
    診断方法。
  10. 【請求項10】設定所要時間検出手段と比較判定手段と
    を有し、 前記設定所要時間検出手段は印刷条件設定用駆動装置に
    対し印刷条件を設定する場合の開始から終了までの設定
    所要時間を検出し、 前記比較判定手段は前記設定所要時間を所定時間範囲と
    比較し所定時間範囲外の場合に異常判定出力を行う、 ことを特徴とする印刷機診断装置
  11. 【請求項11】前記設定所要時間を記録媒体に記録する
    記録手段を有することを特徴とする請求項10記載の印
    刷機診断装置。
  12. 【請求項12】前記設定所要時間のデータを集計し、デ
    ータ分析を行う分析手段を有することを特徴とする請求
    項10または11記載の印刷機診断装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8508764B2 (en) 2000-11-15 2013-08-13 Heidelberger Druckmachinen Ag Method for transmitting data of a printing press and diagnostic device

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