JPH05100890A - 制御装置信頼性診断システム - Google Patents

制御装置信頼性診断システム

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JPH05100890A
JPH05100890A JP3257684A JP25768491A JPH05100890A JP H05100890 A JPH05100890 A JP H05100890A JP 3257684 A JP3257684 A JP 3257684A JP 25768491 A JP25768491 A JP 25768491A JP H05100890 A JPH05100890 A JP H05100890A
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JP
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input
component
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analysis processing
life
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JP3257684A
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Takeo Goto
健雄 後藤
Hidetaka Doi
英隆 土井
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Toshiba Corp
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Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 制御装置内の個々の部品の寿命や特性劣化を
リアルタイムで監視して部品の管理を適正化することに
より、制御装置の信頼性を高める。 【構成】 センサ1からの使用環境データから各部品の
寿命を計算する寿命計算手段6と、信号バスインターフ
ェース2からの動作データから部品の機能が正常か調べ
る部品機能調査手段7と、寿命計算手段6の寿命計算結
果および部品機能調査手段7の部品機能調査結果を統計
分析処理して各部品の信頼性を診断する統計分析処理手
段8と、これらの手段を一定周期にかつ同期して駆動し
制御装置信頼性診断装置3全体を管理する周期管理手段
10とを設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、制御装置の故障を事前
に予知する信頼性診断システムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、制御装置を診断する技術として
は、制御装置に故障が発生した時に故障したプリント基
板あるいは部品を同定するためのものがほとんどであ
り、このような技術では故障に至る前に故障原因を除去
することはできなかった。さらに、1回の故障発生で故
障部位を同定できない場合があり、そのために同じ故障
を何回も繰返すという問題もあった。
【0003】また、故障を予知するにあたっては、従
来、制御装置から独立した電子計算機等を用いて部品供
給者が提示する部品の平均故障率や寿命等の信頼性デー
タと、制御装置供給者が所有する過去の故障に関する信
頼性データとから部品またはプリント基板単位で信頼性
管理が行われてきた。しかしながら、この方法では、人
間系に依存する管理であるため信頼性管理の精度が悪く
なってしまうことや、診断データが制御装置から独立し
ているため個々の制御装置に固有な信頼性管理ができな
いなどの問題点があり、そのため信頼性維持のための対
策が適確に実施できないという問題があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、かかる点に
対処してなされたもので、制御装置の各部品の動作や環
境をリアルタイムで監視することによって、制御装置に
固有な信頼性を診断し、故障に至る前にそのプリント基
板または部品の故障を予知して事前に故障となり得る原
因を除去するための情報を提供して制御装置の信頼性を
維持あるいは向上させる制御装置信頼性診断システムを
提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明の制御
装置信頼性診断システムは、診断される制御装置の各部
品の使用環境値を検出する使用環境検出手段と、この使
用環境検出手段によって検出された各部品の使用環境デ
ータを受取る使用環境データ入力手段と、この使用環境
データ入力手段を介して入力した使用環境データを用い
て当該部品の寿命を計算する寿命計算手段と、この寿命
計算手段によって算出された各部品の寿命計算値を順次
統計分析処理して各部品の信頼性を診断する統計分析処
理手段と、この統計分析処理手段による信頼性診断の結
果を出力する出力手段と、使用環境データ入力手段、寿
命計算手段および統計分析処理手段を一定周期にかつ同
期して駆動する周期管理手段とを設けたことを特徴とす
る。
【0006】また、もう一つの本発明の制御装置信頼性
診断システムは、診断される制御装置の部品の動作中の
入出力信号を検出する入出力信号検出手段と、この入出
力信号検出手段によって検出された各部品の入出力信号
を受取る動作データ入力手段と、この動作データ入力手
段を介して入力した部品の入出力信号を用いて当該部品
の機能が正常か調べ、その特性値を計算する部品機能調
査手段と、この部品機能調査手段によって算出された各
部品の特性値を順次統計分析処理して各部品の信頼性を
診断する統計分析処理手段と、この統計分析処理手段に
よる信頼性診断の結果を出力する出力手段と、動作デー
タ入力手段、部品機能調査手段および統計分析処理手段
を一定周期にかつ同期して駆動する周期管理手段とを設
けたことを特徴とする。
【0007】さらに、もう一つの本発明の制御装置信頼
性診断システムは、診断される制御装置の各部品の使用
環境値を検出する使用環境検出手段と、制御装置の部品
の動作中の入出力信号を検出する入出力信号検出手段
と、使用環境検出手段によって検出された各部品の使用
環境データを受取る使用環境データ入力手段と、入出力
信号検出手段によって検出された各部品の入出力信号を
受取る動作データ入力手段と、使用環境データ入力手段
を介して入力した使用環境データを用いて当該部品の寿
命を計算する寿命計算手段と、動作データ入力手段を介
して入力した部品の入出力信号を用いて当該部品の機能
が正常か調べ、その特性値を計算する部品機能調査手段
と、寿命計算手段によって算出された各部品の寿命計算
値および部品機能調査手段によって算出された各部品の
特性値をそれぞれ順次統計分析処理して各部品の信頼性
を診断する統計分析処理手段と、この統計分析処理手段
による信頼性診断の結果を出力する出力手段と、使用環
境データ入力手段、動作データ入力手段、寿命計算手
段、部品機能調査手段および統計分析処理手段を一定周
期にかつ同期して駆動する周期管理手段とを設けたこと
を特徴とする。
【0008】
【作用】本発明の制御装置信頼性診断システムにおいて
は、部品の寿命を左右する温度、湿度、電圧、電流等の
使用環境値を検出し、これらの使用環境データから当該
部品の寿命を予測し、さらに各部品についての寿命計算
値を統計分析処理することにより、故障の原因の予知や
寿命に至る前に部品を交換するなどの適正な部品管理を
行うことが可能となり、ひいては制御装置の信頼性を高
めることができる。
【0009】また、もう一つの制御装置信頼性診断シス
テムにおいては、部品の動作データである入力側信号と
出力側信号を同時に検出し、この入出力信号の動作デー
タから当該部品の機能の正常性をチェックするととも
に、その特性値を算出して統計分析処理することによ
り、特性劣化を事前に検出して故障に至る前に部品を交
換するなどの適正な部品管理を行うことが可能となり、
制御装置の信頼性を高めることができる。
【0010】さらに、もう一つの本発明の制御装置信頼
性診断システムにおいては、部品の使用環境データと動
作データからそれぞれ部品の寿命の予測および特性監視
を行い、これらの2種類の検出データからそれぞれ求め
られた寿命予測値および特性値を統計分析処理すること
により、故障の原因の予知や寿命ないし故障に至る前に
部品を交換するなどの適正な部品管理を行うことが可能
となり、制御装置の信頼性を高めることができる。
【0011】
【実施例】以下、図面に基いて本発明の実施例を説明す
る。図1は本発明の制御装置信頼性診断システムの一実
施例を示すもので、この制御装置信頼性診断システム
は、診断される制御装置A内に設置され個々の部品の使
用環境である温度、湿度、電圧、電流等を計測する使用
環境検出手段であるセンサ1と、同じく被制御装置A内
に設置され各部品の入力側信号および出力側信号を読取
る入出力信号検出手段である信号バスインターフェース
2と、センサ1および信号バスインターフェース2から
のデータに基いて各部品の寿命および特性劣化を診断す
る制御装置信頼性診断装置3とで構成される。
【0012】通常、部品の寿命は使用環境である温度、
湿度等および部品の動作中の電圧、電流等によって左右
される。したがって、被診断制御装置Aの固有な信頼性
を診断するためには個々の部品の使用環境である温度、
湿度等と部品の動作中の電圧、電流等を計測する必要が
ある。そのために、前記温度・湿度・電圧・電流等を計
測するセンサ1が被診断制御装置Aに取付けられる。
【0013】一方、半導体部品には寿命とは別に摩耗形
の故障がある。この摩耗形の故障は徐々に特性劣化が進
行し、ある限界に達すると故障に至るのが一般的であ
る。この半導体部品の特性劣化を監視することで摩耗形
故障を事前に予知することができる。そのために、さら
に被診断制御装置Aに半導体部品の入力側信号と出力側
信号を読取るための信号バスインターフェース2が設置
される。
【0014】そして制御装置信頼性診断装置3は、セン
サ1により得られる部品の使用環境データから各部品の
寿命を計算するとともに、信号バスインターフェース2
により得られる部品の動作データから各部品の特性劣化
を算定し、それぞれ平行して求めた計算結果を統計・分
析処理してより適確な部品の寿命および故障時期等の部
品の信頼性を診断するものであり、センサ1から各部品
の使用環境データを定周期に読込む使用環境データ入力
手段4と、信号バスインターフェース2から各部品の動
作中のデータを定周期に読込む動作データ入力手段5
と、予めプログラムされた各種部品の寿命計算のアルゴ
リズムに基いて使用環境データ入力手段4が読込んだ使
用環境データから各部品の寿命を計算する寿命計算手段
6と、動作データ入力手段5が読込んだ部品の入力信号
と出力信号とからその部品が規定通りに機能しているか
どうかを調べる部品機能調査手段7と、寿命計算手段6
の寿命計算結果および部品機能調査手段7の部品機能調
査結果を統計分析処理して各部品の信頼性を診断する統
計分析処理手段8と、統計分析処理手段8による信頼性
診断の結果を帳票に印刷する管理帳票出力手段9と、使
用環境データ入力手段4、動作データ入力手段5、寿命
計算手段6、部品機能調査手段7および統計分析処理手
段8を一定周期にかつ同期して駆動し制御装置信頼性診
断装置3全体を管理する周期管理手段10と、信頼性を
診断する上で必要なデータを設定する診断条件データ設
定手段11と、必要に応じて統計分析処理手段8による
信頼性診断結果を大局的立場から信頼性を管理する目的
で別に設置されている信頼性管理システムBなどへ送信
するためのデータ伝送手段12とから構成される。な
お、図1において、符号13は診断条件データ設定手段
11にデータを入力するための入力装置であり、14は
管理帳票出力手段9に接続される管理帳票プリンタであ
る。
【0015】次ぎに、上記構成の制御装置信頼性診断シ
ステムの作用を詳細に説明する。上記構成では、診断条
件データ設定手段11により、信頼性を診断する上で必
要なデータ、すなわち使用環境データ入力手段4および
動作データ入力手段5が読込む部品の順番、各部品がい
つ当該被診断制御装置Aに組込まれたかを示す履歴デー
タ、寿命計算および部品機能調査の対象とする部品の部
品コード、ロットNO.、寿命アルゴリズム、部品の入
出力信号関係式、特性条件、部品の寿命の初期値(寿命
に近付いていることを示す基準値)、過去の故障デー
タ、同形部品の部品コード、ロットNO.等のデータ
が、使用環境データ入力手段4、動作データ入力手段
5、寿命計算手段6,部品機能調査手段7、統計分析処
理手段8の各手段に設定され、それぞれの内部データフ
ァイルに格納される。
【0016】使用環境データ入力手段4は、周期管理手
段10によって定周期に駆動されており、診断条件デー
タ設定手段11により予め設定された部品の順番に従っ
て、被診断制御装置Aの部品について予め設定された部
品コード、ロットNO.に該当するセンサ1から順次各
部品の使用環境データを読込み、寿命計算手段6へ渡す
べく使用環境データバッフア21に一時格納する。
【0017】寿命計算手段6は、診断条件データ設定手
段11により寿命計算データファイル22に予め設定さ
れた各部品の履歴データおよび寿命計算アルゴリズムを
用いて使用環境データから各部品の寿命を計算し、この
計算結果を統計分析手段8に渡す。すなわち、図2のフ
ロー図に示すように、寿命計算手段6は周期管理手段1
0によって使用環境データ入力手段4と同期して駆動さ
れ、ステップ101(以下S101という。)にて使用
環境データバッファ21から使用環境データを読込む
と、続けて寿命計算データファイル22から当該部品の
履歴データおよび寿命計算アルゴリズムを読込み(S1
02、S103)、その部品の寿命を計算する(S10
4)。この寿命計算では、寿命計算の結果の精度を上げ
るため、使用環境データを一定の演算周期にわたって演
算周期の回数で加重平均するが、S105においてその
寿命計算結果がそのバラツキから考えてまだ妥当でない
場合には、当該部品の特性上のバラツキ内で寿命計算ア
ルゴリズムのパラメータを補正して(S106)、再度
寿命計算を行う。寿命計算結果が妥当ならば、次にS1
07にて、算出された寿命が当該部品について予め求め
られた寿命設定値αと比較してそれ以下ならば、急ぎ交
換等の対策が必要と判断してその意味の寿命フラグをセ
ットし(S108)、一方算出された寿命が設定値αよ
り大ならば、急ぎ対策は必要でないと判断して寿命フラ
グをリセットする(S109)。以上の寿命計算結果お
よび寿命フラグを当該部品の部品コード、ロットNO.
とともに寿命データバッファ23に格納し(S21
0)、S211にて使用環境データバッファ21に未処
理のデータがあれば、再度S1に戻って次の部品の使用
環境データを処理する。S211にて処理すべきデータ
がなければ処理を終了する。
【0018】ここで、電解コンデンサの寿命計算アルゴ
リズムの例を数1に示す。
【0019】
【数1】
【0020】ただし、数1において、 L :寿命 LR :定格温度における寿命 To :定格温度 T :環境温度 IR :定格温度における許容リップル電流 I :リップル電流 ΔT:5℃ である(引用文献;故障物理入門、日科技連 1970年出
版)。
【0021】一方、動作データ入力手段5も使用環境デ
ータ入力手段4と同様周期管理手段10によって定周期
で駆動され、被制御装置Aの部品の入力側と出力側のデ
ータを信号バスインターフェース2から同時に読込み、
部品機能調査手段7に渡すべく一旦動作データバッファ
24に格納する。
【0022】部品機能調査手段7は、部品の入出力信号
から部品が規定通りに機能しているかどうか調べ、規定
通りに機能していないとき、故障統計を処理するため故
障データとして統計分析処理手段8に渡す。正常に機能
している部品については、特性の劣化を監視するため当
該部品の動作データから特性をチェックしてその結果を
統計分析処理機能18へ渡す。すなわち、図3のフロー
図に示すように、部品機能調査手段7は周期管理手段1
0によって動作データ入力手段5と同期して駆動され、
動作データバッファ24から入出力信号のデータを読込
むと(S201)、続いて機能調査データファイル25
から診断条件データ設定手段11により予め設定された
当該部品の入出力信号関係式を呼出して(S202)部
品の機能を調べ(S203)、その機能が正常か否か判
定する(S204)。その結果異常であれば当該部品を
故障と判断し、統計分析処理機能8で故障統計をするべ
く機能異常のフラグセットして(S205)、当該部品
の部品コード、ロットNO.、機能調査結果とともに機
能データバッファ26に格納する(S206)。一方、
機能が正常ならば、機能調査データファイル25から当
該部品の予め設定された特性条件を読込み(S20
7)、この特性条件を基準に動作データから特性データ
を算出する(S208)。ここで、この特性計算の正確
性を期すため、今回の計算結果が過去の計算結果と比べ
て当該部品のバラツキ内にあるか否かによりその妥当性
を判断し(S209)、計算結果が妥当でない場合は特
性条件を当該部品のバラツキ内で補正する(S31
0)。このようにして算出した特性データを当該部品の
部品コード、ロットNO.とともに特性データバッファ
27に格納する(S311)。次に、動作データバッフ
ァ24に処理要のデータ有か判定し(S312)、あれ
ば先頭に戻り次の動作データを処理する。一方処理要の
データがなければその処理を終了する。
【0023】なお、機能調査データファイル25には、
部品機能調査を行う部品の部品コード、ロットNO.順
に各々の部品に対応した入出力関係式と特性条件とが予
め格納されている。
【0024】部品機能調査のアルゴリズムの一例を図4
および図5を用いて説明する。図4はNAND機能のI
C31の入出力を示すもので、図中Vccは電源電圧、L
G はグランドであり、入力側信号をI11とI21、I21と
I22としたとき、それぞれ一対の入力信号に対応する出
力側信号をO1 、O2 で表している。この出力側信号O
1 を図5により説明する。この出力側信号のハイレベル
の電圧値をO1H、ローレベルの電圧値をO1Lとすれば、
それぞれハイレベルのスレッシュホールド電圧SH と電
源電圧Vccの間、グランドLG とローレベルのスレッシ
ュホールド電圧SL の間にあって、まず入出力信号の関
係がNAND回路の関係にあるときIC31は正常に機
能している判断することができる。正常であれば、次ぎ
にハイレベルのスレッシュホールド電圧SH を特性条件
a、ローレベルのスレッシュホールド電圧SL を特性条
件bとして、出力側信号O1HまたはO1Lから対応する特
性値CまたはC′を次式により算出することができる。 C =O1H−SH C′=SL −O1L この場合、特性データであるC、C′は数値が大きいほ
ど特性が良いと言える。統計分析処理手段8は部品の特
性劣化を統計的に監視するための機能と、寿命計算の結
果を統計的に監視するための機能を有し、特性の劣化方
向あるいは寿命に近づいている部品があった場合その対
策の適正な時期を分析する。すなわち、統計分析処理手
段8は、前述したように周期管理手段10によって寿命
計算手段6と同期して駆動され、寿命計算手段からの部
品の寿命計算結果と一方予め与えられている当該部品の
履歴データとから過去の寿命計算結果を基に統計分析処
理して寿命の傾向を監視し所定値以下となった場合に部
品交換等の対策の適正な時期を分析する。また、部品機
能調査手段7から受取った特性データと予め設定されて
いる当該部品の履歴データとから前回演算までの統計デ
ータを基に統計分析処理して当該部品の特性劣化を監視
し当該部品の特性が劣化方向にあるならば、その部品交
換等の対策の適正な時期を分析する。
【0025】このような統計分析処理手段8の処理流れ
を図6、図7を用いて説明する。図6は寿命計算手段6
からのデータを処理する工程を示し、図7は部品機能調
査手段7からのデータの処理工程を示している。
【0026】まず、統計分析処理手段8は、寿命計算手
段6から寿命データバッファ23を介して当該部品の部
品コード、ロットNO.、寿命計算結果、寿命フラッグ
を受取り(S301)、当該部品について寿命フラグが
セットされているか否かのチェックをする(S30
2)。もしセットされていれば警報を出力すべく当該部
品の部品コード、ロットNO.、寿命計算結果を帳票出
力バッファへ格納し管理帳票出力手段9を起動する(S
303)。
【0027】次のステップ(S304)では、統計基礎
データファイル41から寿命統計分析に必要なデータ、
すなわち当該部品の履歴データ、当該部品と同形でかつ
当該部品から寿命予測を行う部品の部品コード、ロット
NO.、当該部品の寿命の初期値β、過去の故障デー
タ、例えば他の制御装置を含めた故障件数等のデータ、
前回までの統計データ、当該制御装置に組んだ年月日等
を読込み、これらのデータを基に寿命計算結果について
統計分析処理を行う(S305)。この統計分析処理に
おいてその結果の正確性を期すため、寿命計算値が当該
部品のバラツキ内にあるか否かによりその妥当性を判断
し(S306)、統計処理の結果が妥当でない場合は寿
命計算結果を当該部品のバラツキ内で補正する(S30
7)。S308において統計分析の結果、部品の寿命計
算値が短縮の方向に変化している、すなわち寿命計算値
が≦β(寿命の初期値)であるならば、寿命に近づいて
いると判断して当該部品の交換等の対策年月日を分析し
(S309)、その結果を帳票出力バッファへ格納する
とともに管理帳票出力手段9を起動する(S310)。
その後、当該部品と同形の部品があるか調べ(S31
1)、あれば抜取り検査された当該部品の寿命計算結果
を基に同形の部品について同様に温度勾配計算を含む統
計分析処理を行い(S312)、その処理の妥当性判断
(S313)、妥当でないときの寿命計算結果の補正
(S314)を経て、当該部品および同形部品について
の統計分析処理結果を統計基礎データファイル41へ格
納する(S315)。この時点で寿命データバッファ2
3に処理要のデータ有か判断し(S316)、有りであ
れば先頭に戻って次のデータについて処理を行う。
【0028】寿命データバッファ23に処理するべきデ
ータがなければ、次に部品機能調査手段7から渡された
データの処理に移る。前述したように、部品機能調査手
段7は統計分析処理手段8に渡すべく機能データバッフ
ァ26に機能データとして部品コード、ロットNO.と
ともに当該部品の機能異常フラグ、機能調査結果を格納
し、特性データバッファ27に特性データとして部品コ
ード、ロットNO.とともに当該部品の特性データを格
納する。
【0029】したがって、統計分析処理手段8は機能デ
ータバッフア24から機能データを読込み(S31
7)、当該部品の機能が異常が否かを機能異常フラグに
よりチェックし(S318)、異常ならば警報を出力す
べく帳票出力バッファへ必要なデータを格納し管理帳票
出力手段9を起動する(S319)。
【0030】次に、特性データバッファ27から特性デ
ータを読込む(S320)とともに、統計基礎データフ
ァイル41から当該部品の統計分析に必要な特性統計基
礎データ、すなわち当該部品の履歴データ、寿命の初期
値β、前回までの統計データ、および当該部品と同形で
かつ当該部品の特性から特性劣化を予測する部品の部品
コード、ロットNO.、過去の故障データ、例えば他の
制御装置を含めた故障件数等のデータを読込む(S32
1)。ついで、この特性統計基礎データに基いて読込ん
だ特性データの統計分析処理を行い(S322)、さら
に分析処理結果の正確性を期すため、バラツキから統計
分析処理が妥当であったか判断し(S323)、妥当で
ない場合は特性データを当該部品のバラツキ内で補正す
る(S324)。統計分析処理の結果、S324におい
て当該部品の特性劣化傾向より予測される寿命値が初期
値β以下となった場合には、当該部品はもう少しで故障
にいたると判断して当該部品の交換等の対策年月日を分
析し(S325)、その結果を帳票出力バッファへ格納
するとともに管理帳票出力手段9を起動し管理帳票プリ
ンタ14を駆動する(S326)。ついで、当該部品と
同形の部品があるか調べ(S327)、あれば抜取り検
査された当該部品の特性データを基に同形の部品につい
て同様に温度勾配計算を含む統計分析処理を行い(S3
28)、その処理の妥当性判断(S329)、妥当でな
いときの特性データの補正(S330)を経て、当該部
品および同形部品についての統計分析処理結果を統計基
礎データファイル41へ格納する(S331)。この時
点で機能データバッファ24に処理要のデータ有か判断
し(S332)、有りであれば先頭に戻って次のデータ
について処理を行う。機能データバッファ24に処理す
べきデータがなければ、データ伝送手段12を駆動して
(S333)、統計分析処理結果を信頼性管理システム
Bに送る。
【0031】本発明の他の実施例として、制御装置信頼
性診断装置3を被診断制御装置Aの近傍でなく中央の信
頼性管理センタに設置し、通信回線を介して被診断制御
装置Aのセンサ1、信号バスインターフェース2からデ
ータを取込むようにすることもできる。この場合には、
一台の制御装置信頼性診断装置3で複数の制御装置を診
断する。
【0032】また、他の実施例として、診断条件データ
設定手段11を介して必要なデータを制御装置信頼性診
断装置3に入力する入力手段を信頼性管理システムBに
配置し、信頼性管理システムBからデータ伝送手段12
を通じて診断条件データ設定手段11へ入力するよう構
成することもできる。
【0033】以上の説明から明らかなように、上記実施
例においては、部品が被制御装置に組込まれている状態
で、その使用環境に起因する寿命の変化や動作中の電気
部品の特性劣化がリアルタイムで監視されることによ
り、制御装置固有の部品の寿命や故障を予測することが
でき、それによって部品の交換時期を適正化することが
できるため、故障を未然に防ぐことができる。また、一
過的な故障が発生した場合にもより適確に故障部位を同
定することができ、より早期に故障原因を除去すること
が可能となる。
【0034】なお、上記実施例においては、制御装置の
部品の使用環境を検出する一方、動作中の部品の入出力
信号を取出して、2種類のデータより部品の寿命ないし
特性劣化を管理しているが、これに限定することなくど
ちらか一方のデータで部品の管理を行ってもよい。
【0035】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の制御装置
信頼性診断システムによれば、制御装置を構成している
電気部品の品質を常時監視しかつ個々の制御装置に固有
な信頼性診断を行って部品の寿命を予測し故障に至る前
に故障となり得る原因を予知し対策を講じることができ
るため、制御装置の信頼性を維持あるいは向上させるこ
とが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の制御装置信頼性診断システ
ムを示すブロック図である。
【図2】寿命計算手段の処理流れを示すフロー図であ
る。
【図3】部品機能調査手段の処理流れを示すフロー図で
ある。
【図4】NAND機能のICの入出力を示す概念図であ
る。
【図5】NAND機能のICの出力側信号を説明する図
である。
【図6】統計分析処理手段の前半の処理流れを示すフロ
ー図である。
【図7】統計分析処理手段の後半の処理流れを示すフロ
ー図である。
【符号の説明】
1………センサ 2………信号バスインターフェース 4………使用環境データ入力手段 5………動作データ入力手段 6………寿命計算手段 7………部品機能調査手段 8………統計分析処理手段 9………管理帳票出力手段 10………周期管理手段 11………診断条件データ設定手段

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 診断される制御装置の各部品の使用環境
    値を検出する使用環境検出手段と、 この使用環境検出手段によって検出された各部品の使用
    環境データを受取る使用環境データ入力手段と、 この使用環境データ入力手段を介して入力した使用環境
    データを用いて当該部品の寿命を計算する寿命計算手段
    と、 この寿命計算手段によって算出された各部品の寿命計算
    値を順次統計分析処理して前記各部品の信頼性を診断す
    る統計分析処理手段と、 この統計分析処理手段による信頼性診断の結果を出力す
    る出力手段と、 前記使用環境データ入力手段、寿命計算手段および統計
    分析処理手段を一定周期にかつ同期して駆動する周期管
    理手段とを具備することを特徴とする制御装置信頼性診
    断システム。
  2. 【請求項2】 診断される制御装置の部品の動作中の入
    出力信号を検出する入出力信号検出手段と、 この入出力信号検出手段によって検出された各部品の入
    出力信号を受取る動作データ入力手段と、 この動作データ入力手段を介して入力した部品の入出力
    信号を用いて当該部品の機能が正常か調べ、その特性値
    を計算する部品機能調査手段と、 この部品機能調査手段によって算出された各部品の特性
    値を順次統計分析処理して前記各部品の信頼性を診断す
    る統計分析処理手段と、 この統計分析処理手段による信頼性診断の結果を出力す
    る出力手段と、 前記動作データ入力手段、部品機能調査手段および統計
    分析処理手段を一定周期にかつ同期して駆動する周期管
    理手段とを具備することを特徴とする制御装置信頼性診
    断システム。
  3. 【請求項3】 診断される制御装置の各部品の使用環境
    値を検出する使用環境検出手段と、 前記制御装置の部品の動作中の入出力信号を検出する入
    出力信号検出手段と、 前記使用環境検出手段によって検出された各部品の使用
    環境データを受取る使用環境データ入力手段と、 前記入出力信号検出手段によって検出された各部品の入
    出力信号を受取る動作データ入力手段と、 前記使用環境データ入力手段を介して入力した使用環境
    データを用いて当該部品の寿命を計算する寿命計算手段
    と、 前記動作データ入力手段を介して入力した部品の入出力
    信号を用いて当該部品の機能が正常か調べ、その特性値
    を計算する部品機能調査手段と、 前記寿命計算手段によって算出された各部品の寿命計算
    値および前記部品機能調査手段によって算出された各部
    品の特性値をそれぞれ順次統計分析処理して前記各部品
    の信頼性を診断する統計分析処理手段と、 この統計分析処理手段による信頼性診断の結果を出力す
    る出力手段と、 前記使用環境データ入力手段、動作データ入力手段、寿
    命計算手段、部品機能調査手段および統計分析処理手段
    を一定周期にかつ同期して駆動する周期管理手段とを具
    備することを特徴とする制御装置信頼性診断システム。
JP3257684A 1991-10-04 1991-10-04 制御装置信頼性診断システム Withdrawn JPH05100890A (ja)

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