JP2007172435A - 静止形保護制御装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】静止形保護制御装置本体100を構成する部品11〜13に設けられ要素識別情報をデータとして記録したICタグ2を備え、ICタグ2の記録データを取得することによりICタグ2から取得したICタグ2の記録データによって静止形保護制御装置本体100を構成する部品11〜13を識別しこれら部品11〜13を管理するようにした。
【選択図】図1
Description
あるいは、部品の履歴管理として稼動状況とICタグ上に記録された部品情報を収集し、部品のストレス状況を管理して交換時期予測などを示す部品履歴管理が行われる(例えば、特許文献2参照)。
また、寿命部品に対しては、使用環境に拘わらず、一律稼動後一定期間後を目安としての交換を推奨している状況であるので、使用環境で寿命に影響がある場合、実質上余裕を持った交換とならざるを得ない状況である。例えば、寿命部品として代表的な電解コンデンサの場合には使用環境として温度の影響が大きく、温度の高い場合には寿命が短く、低い場合には比較的長いといわれているので現状は一律環境温度が高い場合を想定して交換を推奨しているが、これは環境温度が低い場合には無駄な交換を強いることになる。
さらに、部品によっては精度のばらつきを補正して装置としての精度を確保する必要のある部品もあるが、その部品不良時には精度のばらつきが不良部品と交換部品で一致しないため、その補正値の更新のため、装置全体の交換となり、不具合修理に費用と時間がかかることになる。
この発明による実施の形態1を図1および図2について説明する。図1は実施の形態1における静止形保護制御装置の構成を示すブロック図である。この静止形保護制御装置はICタグによる部品履歴表示機能を具備している。図2は実施の形態1における静止形保護制御装置の詳細構成を示すブロック図である。
そして、静止形保護装置本体100には、データ収集手段14が設けられており、このデータ収集手段14は、ICタグ2から部品情報を読むICタグリーダを制御し、リードデータ処理を行う。静止形保護装置本体100に設けられた通信手段15はICタグリーダからのデータ収集手段14の情報を外部へ送信する。
通信手段15は、装置外部の通信回線網16を介してパーソナルコンピュータ(以下、PCという)17に接続されている。PC17はICタグ2からデータ収集手段14により収集されたデータを取得し解析する。
ICタグ2には部品或いは部品モジュール構成部品素子の製造番号(ロット番号)などの部品製造情報を示す部品認識番号が記憶されており、前記は工場内部品管理情報とリンクさせて管理させる。つまり、ICタグ2の認識番号から使用部品素子の製造番号が把握でき、部品素子ロット不良発生時にはその部品素子が搭載されている認識番号が工場PC上にてリストアップできるように構成される。PC17でこのような管理がされるもので、PC17は部品(1)〜(N)に設けられたICタグ2のそれぞれの部品認識番号によって部品(1)〜(N)を管理し、部品の交換等による部品変更の履歴を記録しするものであり、PC17に備えられた表示装置により部品履歴を表示することができる。
静止形保護装置本体100には、図2に示されるように、電力系統からの電圧,電流入力からなるアナログ入力を入力トランス部20を介して受けるアナログ入力回路30と、アナログ入力回路30によりA/D変換されるデジタル量を演算するCPU回路40と、デジタル入力/出力回路50とを備えている。
静止形保護装置本体100の部品を構成する入力トランス部20の入力トランス21〜23およびアナログ入力回路30は図1における部品11〜13に相当するものであり、それぞれICタグ2が設けられている。
そして、静止形保護装置本体100には整定・表示部(図示せず)が設けられ、静止形保護装置本体100はアナログデジタル変換部および外部機器入力部・出力部や伝送部との入出力動作を行う。
(1)まず、PC17から通信回路網16を介して静止形保護装置本体100へロット部品対象部品素子が搭載された部品の認識番号リストを送信し、静止形保護装置本体100は通信手段15で受ける。
(2)部品の認識番号リストを通信手段15で受けた後、データ収集手段14で各部品11〜13から認識番号を受信する。
(3)データ収集手段14では各部品上のICタグ2から受けた認識番号が通信手段15でPC17から受信した対象認識番号リストに一致しているかを確認する。
(4)前記確認結果を通信手段15を経由してPC17へ送信する。
このように処理することで静止型保護制御装置本体100がロット不良対象かどうかが判断できる。
この発明による実施の形態2を図3について説明する。図3は実施の形態2における静止形保護制御装置の構成を示すブロック図である。
この実施の形態2において、ここで説明する特有の構成以外の構成については、先に説明した実施の形態1における構成と同一の構成内容を具備し、同様の作用を奏するものである。図中、同一符号は同一または相当部分を示す。
データ収集手段14はPC17に接続されている。PC17はICタグ2からデータ収集手段14により収集されたデータを取得し解析する。
(1)PC17からデータ収集手段14へ装置部品群の認識番号送信の要求を出す。
(2)データ収集手段14では部品11〜13上のICタグ2について認識番号を受信し、順次認識番号をPC17へ送信する。
(3)上記各部品群の認識番号リストをPC17で読み取りロット不良対象部品リストとの一致確認をする。
このようにロット不良部品対象部品が静止形保護装置本体100に存在しているかどうかの確認ができる。
この発明による実施の形態3を図4について説明する。図4は実施の形態3における静止形保護制御装置の構成を示すブロック図である。
この実施の形態3において、ここで説明する特有の構成以外の構成については、先に説明した実施の形態1または実施の形態2における構成と同一の構成内容を具備し、同様の作用を奏するものである。図中、同一符号は同一または相当部分を示す。
通信手段15は、静止形保護装置本体100外部の通信回線網16を介してPC17に接続されている。PC17はICタグ2からデータ収集手段14により収集されたデータを取得し解析する。
また、静止形保護装置本体100には、温度センサーなどの環境センサー18が設けられ、環境センサー18により検出される温度等の環境条件に基づきデータ収集手段14によって部品使用時間から交換時期を推測する。
(1)電解コンデンサの寿命は一般にアレニウスの法則(温度が10℃上昇すると寿命が1/2、温度が10℃低下すれば寿命は2倍になる)に従うといわれている。
(2)上記から静止形保護装置本体100内の温度が温度センサー18で測定され、その情報とICタグ2上の電解コンデンサ寿命情報からデータ収集手段14に具備された演算機能により推定寿命を計算し、電解コンデンサの交換時期を推測演算する。
(3)その推測値による部品交換時期の一定期間前に通信手段15と通信回線網16を介してPC17へ自動的に伝達される。
この発明による実施の形態4を図5について説明する。図5は実施の形態4における静止形保護制御装置の構成を示すブロック図である。
この実施の形態4において、ここで説明する特有の構成以外の構成については、先に説明した実施の形態1から実施の形態3までのいずれかにおける構成と同一の構成内容を具備し、同様の作用を奏するものである。図中、同一符号は同一または相当部分を示す。
図5では、具体的な例として静止形保護制御装置本体100の入力トランス部品の交換について説明する。
図5において、静止形保護制御装置本体100には、入力トランス部20,アナログ入力回路30,CPU回路部40およびデジタル入力/出力回路(DIO回路)50を備えている。
入力トランス部20は保護装置100に入力する電流電圧を絶縁して装置内の適切な電圧レベルに変換する。21〜23は前記入力トランス部20内の入力トランスを示す。
アナログ入力回路30は、入力トランス21〜23の出力を受け、デジタル演算を実行するための各チャンネルのアナログフィルター回路31〜33,マルチプレクサ34およびAD変換素子35を有している。
マルチプレクサ34は、複数チャネルのデータをAD変換するAD素子35へ順次切替して入力させる。AD素子35はAD変換器で構成される。
従って、これらの部品素子の異常時には入力トランス部20,アナログ入力回路30,CPU回路部40は切り離しての交換はできず(例えば、入力トランス部20の部品補正をメモリー回路42のデータを使用して実行しているため)装置一括の交換となる場合が多いのが従来である。
(1)入力トランス部20の各チャンネルの入力トランスの誤差データを各入力トランス21〜23上のICタグ2上に記録しておく。
(2)また、アナログ入力回路30のアナログフィルター回路31〜33からAD変換素子35までの誤差データもアナログ入力回路30のICタグ2上に記録する。
(3)入力トランス部20を交換後、上記誤差データをICタグ2からデータ収集手段14で読み出す。それらのデータをPC17に取り込み誤差計算をして補正値を割り出す。
(4)その補正値をPC17からメモリー回路42で収納する。
Claims (5)
- 静止形保護制御装置本体を構成する部分要素に設けられ要素識別情報を記録した記録素子と、前記記録素子の記録データを取得するデータ収集手段とを備え、前記データ収集手段により前記記録素子から取得した前記記録素子の要素識別情報によって前記部分要素を識別し前記部分要素を管理する管理手段を設けたことを特徴とする静止形保護制御装置。
- 前記静止形保護制御装置本体に設けられたデータ収集手段と、前記データ収集手段により前記記録素子から取得した前記記録素子の要素識別情報を前記静止形保護制御装置本体から導出する通信手段とを備えたことを特徴とする請求項1に記載の静止形保護制御装置。
- 前記静止形保護制御装置本体と別体に設けられたデータ収集手段と、前記データ収集手段により取得した前記記録素子の要素識別情報によって前記部分要素を識別し前記部分要素を管理する管理手段とを備えたことを特徴とする請求項1に記載の静止形保護制御装置。
- 前記静止形保護制御装置本体を構成する部分要素に設けられ要素識別情報と環境条件に対応する寿命情報データを記録した記録素子と、前記静止形保護制御装置本体に設けられ前記記録素子に記録された前記要素識別情報および前記寿命情報データ記録データを取得するデータ収集手段と、前記静止形保護制御装置本体に設けられ前記静止形保護制御装置本体の環境条件を検出する環境条件検出手段とを備え、前記データ収集手段は前記記録素子から取得した寿命情報データに基づき環境条件検出手段により検出された環境条件から前記部分要素の寿命を予測し交換時期を検知するようにしたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の静止形保護制御装置。
- 前記静止形保護制御装置本体を構成する部分要素に設けられ要素識別情報と誤差管理データを記録した記録素子を備え、前記記録素子に記録された記録データをデータ収集手段により取得し、前記部分要素へ入力された所定の入力に応じて導出される電気量を前記データ収集手段により前記記録素子から取得された前記誤差管理データに基づいて補正する補正手段を設けたことを特徴とする請求項1から請求項4までのいずれかに記載の静止形保護制御装置。
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