JPH0952147A - 鋳造装置 - Google Patents

鋳造装置

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JPH0952147A
JPH0952147A JP7206332A JP20633295A JPH0952147A JP H0952147 A JPH0952147 A JP H0952147A JP 7206332 A JP7206332 A JP 7206332A JP 20633295 A JP20633295 A JP 20633295A JP H0952147 A JPH0952147 A JP H0952147A
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Kyoji Sato
恭治 佐藤
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 注湯時の溶湯温度の低下を防止して、低コス
トで高品質な鋳物が得られる鋳造装置を提供すること。 【解決手段】 湯口24から注湯された溶湯を型内のキ
ャビティに導くためのランナ20を鋳造用の下型10に
有する鋳造装置1において、ランナ20の経路に沿って
該ランナ20を収容する所定深さの溝21が下型に形成
され、溝21の内面との間に空間が形成されるように、
溶湯を流通する樋22が溝21に架設される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、シリンダヘッド等
の鋳造装置に関し、詳しくは、ランナを鋳造用の下型に
有する鋳造装置に関する。
【0002】
【従来の技術】内燃機関のシリンダヘッドを鋳造すると
きには、図4に示すように、下型30に複数の寄型3
1,32,33,34を組み付けるとともに、図示しな
い各種中子を下型30に装着してアルミニウム合金等の
溶湯を金型内のキャビティに注湯して行われる。このと
き、溶湯は湯口35からランナ36に注湯され、このラ
ンナ36を流れてキャビティに導かれる。ランナ36
は、その断面形状が溝状に形成されており、下型30に
形成されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】金型内に注湯された溶
湯を指向性凝固させるために、下型は積極的に冷却され
る。ところが、下型に形成されたランナもその影響を受
けて冷却され、ランナ内の溶湯の温度も低下してしま
う。温度の低下した溶湯が金型内に流入すると鋳造不良
が発生し、鋳物の品質が低下する。つまり、鋳造におい
ては、金型には出来だけ高温の溶湯を注湯して、金型内
に注湯したあとには出来るだけ早く溶湯を凝固させるこ
とが望まれている。
【0004】そこで、注湯する溶湯の温度を高くして、
金型内に注湯する方法が行われている。アルミニウム合
金の溶湯の場合には、溶湯の温度が略700度を越える
と溶湯中への水素(H2ガス)の溶解量が増加してしま
い、凝固したときに水素が気泡になり品質の良い鋳造が
行えないという問題点がある。また、他の合金の溶湯の
場合でも、溶湯の温度を高温にするためのエネルギが必
要となってコストが上がるという問題点がある。よっ
て、本発明は、前述の問題点を解決し、注湯時の溶湯温
度の低下を防止して、低コストで高品質な鋳物が得られ
る鋳造装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、湯口
から注湯された溶湯を型内のキャビティに導くためのラ
ンナを鋳造用の下型に有する鋳造装置において、ランナ
の経路に沿って該ランナを収容する所定深さの溝が下型
に形成され、溝の内面との間に空間が形成されるよう
に、溶湯を流通する樋が溝に架設される構成である。
【0006】請求項2の発明は、請求項1記載の鋳造装
置において、樋の断面形状が、U字形状またはV字形状
である構成である。
【0007】請求項3の発明は、請求項1または2記載
の鋳造装置において、樋の開放面が、他の鋳造用の型に
よって開閉される構成である。
【0008】請求項4の発明は、請求項1,2または3
記載の鋳造装置において、下型に、上記キャビティ内で
鋳造される鋳物を冷却するための冷却水路が形成されて
いる構成である。
【0009】
【実施例】本発明の一実施例を図面を参照して説明す
る。図1において、符号1は、内燃機関のシリンダヘッ
ドを金型鋳造する鋳造装置を示す。まず、鋳造装置1の
説明の前に鋳造装置1によって鋳造されるシリンダヘッ
ドについて簡単に説明する。図2において、符号2は、
燃焼室内に大きな縦渦流を発生させて、出力や燃費の向
上を図る渦流生成型内燃機関としての直列4気筒のエン
ジンのシリンダヘッドを示す。このシリンダヘッド2に
は、燃焼室にそれぞれ連通する一対の吸排気ポート3,
4が形成される。吸気ポート3は、シリンダヘッド2内
をシリンダ軸線の延長線に略沿って上下方向に直状に延
びて形成されている。一方、排気ポート4は、シリンダ
軸線から離れる向きに略90度湾曲してそのまま直状に
延びて形成されている。
【0010】鋳造装置1は、シリンダヘッド2の外形を
形成するシリンダヘッド鋳造金型としての複数の金型
と、鋳物の内部空間を形成する複数の中子とから構成さ
れている。金型は、下型10、前寄型11、後寄型1
2、右寄型13及び左寄型14からなり、下型10を除
く各金型は、下型10に対して図示しないシリンダによ
って各矢印方向にそれぞれ移動可能に構成されている。
各中子は、吸気ポート中子15、排気ポート中子16
(図2参照)、ウォータジャケット中子、油室中子、寄
中子及び上中子17からなる。
【0011】図1,2において、下型10には、金型内
のキャビティにアルミニウム合金の溶湯を導くランナ2
0が形成されている。ランナ20は、シリンダヘッド2
のシリンダ列方向の両側にそれぞれ設けられており、各
ランナ20の一端は、溶湯を注湯する湯口24にそれぞ
れ接続している。湯口24は、下型10の表面から上方
に突出した部位に設けられている。各ランナ20の他端
は、シリンダヘッド2を越えた部位において閉塞されて
いる。
【0012】図2は、図1のI−I断面図を示してお
り、下型10に鋳造されたシリンダヘッド2が載置され
た状態を示し、吸気ポート3及び排気ポート4には、吸
気ポート中子15及び排気ポート中子16がそれぞれ存
在している。下型10には、所定深さを有し、ランナ2
0を収容する溝21が形成されている。溝21は、その
断面形状が略コ字状に形成されており、開口部近傍に縁
部21aがそれぞれ設けられている。各縁部21aに
は、溶湯が流通される樋22が、溝21の内面との間に
空間を有するように架設されており、ボルト23によっ
て固定されている。樋22の断面形状は、上方を開口と
する略コ字形状に形成されている。この樋22の断面形
状は、略U字形状または略V字形状でも良い。樋22の
上面は、右寄型13及び左寄型14が下型10に対して
型締めしたときに、右寄型13及び左寄型14と干渉し
ないように下型10の上面と同一面に形成されており、
型締めされた際には閉塞される。なお、ランナ20を明
確にするためにウォータジャケット中子、油室中子、寄
中子の図示をそれぞれ省略する。
【0013】下型10には、燃焼室の上部を形成する燃
焼室入子18が固定されている。燃焼室入子18には、
吸気ポート中子15及び排気ポート中子16の一端がそ
れぞれ位置決め支持されている。下型10内において、
燃焼室入子18の下方には、キャビティ内に注湯された
溶湯を冷却するための複数の冷却水路19がそれぞれ形
成されている。冷却水路19はシリンダ列方向に沿って
設けられている。
【0014】次に、シリンダヘッド2の鋳造について説
明する。まず、寄中子、ウォータジャケット中子及び排
気ポート中子16を下型10に対して位置決め装着す
る。次に、油室中子及び吸気ポート中子15を下型10
に対して位置決め支持する。各中子の下型10への装着
終了後、各金型、すなわち、前寄型11、後寄型12、
右寄型13及び左寄型14を、シリンダによって下型1
0に対して当接させて型締めを行う。型締めが終了し、
上中子17を下型10に装着後、湯口24から溶湯が注
湯されて、この溶湯がランナ20を流れてキャビティに
供給され鋳造が行われる。キャビティ内の溶湯は、冷却
水路19によって冷却されて凝固される。このとき、樋
22と溝21との間には空間が形成され断熱効果を奏す
るので、ランナ20の溶湯の熱が冷却水路19に伝わる
ことが防止され、冷却水路19の冷却効果を妨げること
がなく、冷却水路19によるランナ20の溶湯の冷却も
防止される。また、溶湯が湯口24からキャビティ内に
注湯されるまでの間、溶湯の温度低下が抑えられるの
で、予め溶湯の温度を高温にする必要なく、溶湯中に水
素の溶解量が増加することも防止され、溶湯の温度を高
温にするためのエネルギも削減される。キャビティ内の
アルミニウム合金が凝固した後、シリンダを作動させて
各寄型を下型10から離れた退避位置に戻してシリンダ
ヘッド2の取り出しを行う。その後、各中子の砂抜きを
行ってシリンダヘッド2が形成される。
【0015】次に、前述の実施例の変形例を図3に示
す。同図において、図2に示す部材と同様の部材は、図
2で用いた符号と同一符号を付すにとどめてその説明を
省略し相違する点について説明する。樋22は、縁部2
1aに対してセラミックからなるスペーサ25を介して
固定されている。スペーサ25を使用することにより、
ランナ20の下型10に対する断熱効果が前述の実施例
よりも得られる。なお、樋22をセラミックで形成して
も良い。
【0016】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明に
よれば、下型に形成される溝に、該溝の内面との間に空
間が形成されるように樋を架設したことにより、下型の
冷却による影響が抑えられて、樋を流通する溶湯の温度
が維持されるので、溶湯の温度を抑えることができる。
また。、アルミニウム合金の溶湯の温度を低く設定でき
るので、溶湯中への水素ガスの溶解量を減少でき、高品
質な鋳物を鋳造することができる。また、溶湯の温度を
必要以上に高温にする必要がないので、アルミニウム合
金を溶湯にするときのエネルギも少なくてすみ、コスト
が低減される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の鋳造装置の全体斜視図である。
【図2】図1のI−I断面図である。
【図3】本発明の変形例を示すランナ部の拡大図断面図
である。
【図4】従来の鋳造装置の全体斜視図である。
【符号の説明】
1 鋳造装置 2 シリンダヘッド 10 下型 20 ランナ 21 溝 22 樋 24 湯口

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】湯口から注湯された溶湯を型内のキャビテ
    ィに導くためのランナを鋳造用の下型に有する鋳造装置
    において、 上記下型には、上記ランナの経路に沿って該ランナを収
    容する所定深さの溝が形成され、 上記溝には、該溝の内面との間に空間が形成されるよう
    に、上記溶湯を流通する樋が架設されることを特徴とす
    る鋳造装置。
  2. 【請求項2】上記樋の断面形状が、U字形状またはV字
    形状であることを特徴とする請求項1記載の鋳造装置。
  3. 【請求項3】上記樋の開放面が、他の鋳造用の型によっ
    て開閉されることを特徴とする請求項1または2記載の
    鋳造装置。
  4. 【請求項4】上記下型には、上記キャビティ内で鋳造さ
    れる鋳物を冷却するための冷却水路が形成されているこ
    とを特徴とする請求項1,2または3記載の鋳造装置。
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