JPH0951991A

JPH0951991A - 電気シェーバー

Info

Publication number: JPH0951991A
Application number: JP22855095A
Authority: JP
Inventors: Kaname Kurihara; 要栗原; Yoshikatsu Kimura; 好克木村
Original assignee: Elna Co Ltd
Current assignee: Elna Co Ltd
Priority date: 1995-08-14
Filing date: 1995-08-14
Publication date: 1997-02-25

Abstract

(57)【要約】【課題】二次電池と電気二重層コンデンサとを組み合
わせて、二次電池が充電不足もしくは使用中にその電池
電圧が低下した場合においても、支障なく使用し得るよ
うにする。【解決手段】電源部１と、同電源部１からの給電によ
り髭剃り刃を駆動するモータ２とを有する電気シェーバ
ーにおいて、電源部１を商用交流電源４により整流器１
１を介して充電される二次電池１２と、同二次電池１２
に対して並列的に接続された電気二重層コンデンサ１３
とをから構成するとともに、電源部１とモータ２との間
に、二次電池１２をモータ２に接続する第１のスイッチ
３１と、電気二重層コンデンサ１３をモータ２に接続す
る第２のスイッチ３２とを設け、二次電池１２のみでは
モータ２を十分に駆動し得ない場合には、第２のスイッ
チ３２をオンとして、電気二重層コンデンサ１３よりモ
ータ２に給電する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は電気シェーバーに関
し、さらに詳しく言えば、充電不足などにより電源とし
ての二次電池の電圧が低下した場合でも、髭剃り刃を駆
動するモータに対して十分な電力を供給し得るようにし
た電気シェーバーに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】電気シェーバーの多くは、その電源とし
て充電可能な例えばニッケルカドミニウム電池などの二
次電池を採用している。また、二次電池に代えてコンデ
ンサ、とりわけ電気二重層コンデンサを電源とした電気
シェーバーも数多く提案されている（例えば、実開昭６
３−７９８６３号公報、実開平３−９２４７２号公報参
照）。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】性能的に両者を比較す
ると、二次電池はその充電に時間がかかるが、内部抵抗
が高く定電圧電源として動作するため、放電してもあま
り電圧は下がらない。これに対して、電気二重層コンデ
ンサは二次電池に比べて急速充電が可能であり、また、
サイクル寿命も長いが、放電するとその端子間電圧が極
端に下がるという特性を有している。このように、両者
は一長一短であって、現状ではどちらが優れているとは
言い難い。

【０００４】本発明は、このような従来の事情にかんが
みなされたもので、その目的は、二次電池と電気二重層
コンデンサとを組み合わせて、二次電池が充電不足もし
くは使用中にその電池電圧が低下した場合においても、
支障なく使用し得るようにした電気シェーバーを提供す
ることにある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項１の発明は、電源部と、同電源部からの給電
により髭剃り刃を駆動するモータとを有する電気シェー
バーにおいて、上記電源部には商用交流電源により整流
器を介して充電される二次電池と、同二次電池に対して
並列的に接続された電気二重層コンデンサとが含まれて
いるとともに、上記電源部と上記モータとの間には、上
記二次電池を上記モータに接続する第１のスイッチと、
上記電気二重層コンデンサを上記モータに接続する第２
のスイッチとが設けられていることを特徴としている。

【０００６】また、請求項２においては、上記電気二重
層コンデンサと上記第１のスイッチとの間には、同スイ
ッチを介して同電気二重層コンデンサから上記モータへ
給電されるのを阻止するダイオードが接続されているこ
とを特徴としている。

【０００７】髭を剃るにあたって、通常は第１のスイッ
チがオンとされ、二次電池よりモータに給電される。こ
れに対して、二次電池の充電が未だ十分でないとき、も
しくは使用中にその電池電圧が低下したときには、第２
のスイッチをオンにする。これにより、電気二重層コン
デンサからモータに給電され、支障なく髭を剃ることが
できる。

【０００８】

【発明の実施の形態】以下、本発明をよりよく理解する
うえで、その実施の形態を図１を参照しながら説明す
る。図１にはこの電気シェーバーの回路構成が示されて
おり、これによると同電気シェーバーは電源部１と、こ
の電源部１からの給電により図示しない髭剃り刃を駆動
するモータ２とを有している。

【０００９】電源部１は、商用交流電源４を整流して所
定の直流電圧に変換する整流器１１と、この整流器１１
を介して商用交流電源４により充電される二次電池１２
と、この二次電池１２に対して並列的に接続された電気
二重層コンデンサ１３とを備えている。この場合、二次
電池１２はニッケルカドミニウム電池などの公知の二次
電池であってよく、また、電気二重層コンデンサ１３は
箔巻回型もしくはコイン型のいずれであってもよいが、
容量的には箔巻回型が好ましい。

【００１０】この電源部１とモータ２との間にはスイッ
チ３が接続されている。この場合、スイッチ３は二次電
池１２からモータ２に至る給電回路内に接続された第１
のスイッチ（メインスイッチ）３１と、電気二重層コン
デンサ１３からモータ２に至る給電回路内に接続された
第２のスイッチ（補助電源スイッチ）３２とを備えてい
る。

【００１１】なお、整流器１１と二次電池１２との間に
は、非充電時の逆流を阻止するダイオードＤ１が接続さ
れている。また、電気二重層コンデンサ１３とメインス
イッチ３１との間には、同メインスイッチ３１をオンに
して二次電池１２からモータに給電する際、電気二重層
コンデンサ１３の放電を阻止するダイオードＤ２が接続
されている。

【００１２】図示されていないが、この電気シェーバー
は充電端子を有しており、非使用時にその充電端子を商
用交流電源４のコンセントに差し込むことにより、上記
整流器１１を介して二次電池１２が充電され、これに伴
って電気二重層コンデンサ１３も急速に充電される。

【００１３】使用時には充電端子をコンセントから外し
て、メインスイッチ３１をオンにする。これにより、二
次電池１２からモータ２に電力が供給され、同モータ２
により図示しない髭剃り刃が駆動されることになる。こ
の場合、メインスイッチ３１が閉じられてもダイオード
Ｄ２により電気二重層コンデンサ１３からモータ２へは
給電されない。

【００１４】二次電池１２の電池電圧が高い場合には、
二次電池１２のみでモータ２の駆動を賄うことができる
が、例えば二次電池１２の充電途中で、未だ十分に充電
されていない状態での使用、もしくは使用中にその電池
電圧が低下したなどの理由により、モータ２が駆動力不
足に陥った場合には、補助電源スイッチ３２をオンにす
る。

【００１５】これにより、電気二重層コンデンサ１３か
らモータ２に至る給電回路が閉成され、電気二重層コン
デンサ１３からの給電によりモータ２が力強く駆動さ
れ、髭剃りに支障を来すことはない。

【００１６】電気二重層コンデンサ１３は二次電池１２
に比べて遥かに急速充電可能であるから、この電気シェ
ーバーによれば、二次電池１２の充電初期時において
も、使用することができる。

【００１７】ちなみに、電気二重層コンデンサ１３とし
て、定格２．５Ｖ、３．３Ｆ（φ（直径）１２．５ｍ
ｍ、軸長２３ｍｍ）の電気二重層コンデンサを用い、そ
の定格にまで充電させて、メインスイッチ３１をオフ、
補助電源スイッチ３２のみをオンとしてモータ２を駆動
したところ、モータ２を３０秒間駆動することができ
た。

【００１８】次に、電気二重層コンデンサ１３に定格
２．５Ｖ、４．７Ｆ（φ１２．５ｍｍ、軸長３５ｍｍ）
のものを用いて上記と同様にモータ２を駆動させたとこ
ろ、その駆動時間は５０秒であった。

【００１９】また、電気二重層コンデンサ１３として、
定格２．５Ｖ、１０Ｆ（φ１８ｍｍ、軸長３５ｍｍ）の
ものを用いて上記と同様にモータ２を駆動させたとこ
ろ、その駆動時間は１２０秒であった。

【００２０】参考までに、これら定格の異なる電気二重
層コンデンサと、そのモータ駆動時間の関係を次表に掲
載するが、本発明によれば、たとえ二次電池１２が電源
としての機能を果たさなくなったとしても、３０〜１２
０秒間電気二重層コンデンサのみでモータ２を駆動する
ことができ、髭剃りに支障を来すことはない。

【００２１】

【表１】

【００２２】

【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
電源部として、商用交流電源により整流器を介して充電
される二次電池と、同二次電池に対して並列的に接続さ
れた電気二重層コンデンサとを用い、かつ、電源部とモ
ータとの間に、二次電池をモータに接続する第１のスイ
ッチ（メインスイッチ）と、電気二重層コンデンサをモ
ータに接続する第２のスイッチ（補助電源スイッチ）と
を設け、必要に応じて電気二重層コンデンサよりモータ
へ給電するようにしたことにより、二次電池が充電不足
であったり、また、使用中にその電池電圧が低下した場
合であっても、支障なく電気シェーバーの機能を発揮さ
せることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明による電気シェーバーの回路構成を示し
た回路図。

【符号の説明】

１電源部１１整流器１２二次電池１３電気二重層コンデンサ２モータ３スイッチ３１第１のスイッチ（メインスイッチ）３２第２のスイッチ（補助電源スイッチ）Ｄ１，Ｄ２ダイオード

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】電源部と、同電源部からの給電により髭
剃り刃を駆動するモータとを有する電気シェーバーにお
いて、上記電源部には商用交流電源により整流器を介し
て充電される二次電池と、同二次電池に対して並列的に
接続された電気二重層コンデンサとが含まれているとと
もに、上記電源部と上記モータとの間には、上記二次電
池を上記モータに接続する第１のスイッチと、上記電気
二重層コンデンサを上記モータに接続する第２のスイッ
チとが設けられていることを特徴とする電気シェーバ
ー。
【請求項２】上記電気二重層コンデンサと上記第１の
スイッチとの間には、同スイッチを介して同電気二重層
コンデンサから上記モータへ給電されるのを阻止するダ
イオードが接続されていることを特徴とする請求項１に
記載の電気シェーバー。