JPH0951750A - 蹄 鉄 - Google Patents

蹄 鉄

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JPH0951750A
JPH0951750A JP22755295A JP22755295A JPH0951750A JP H0951750 A JPH0951750 A JP H0951750A JP 22755295 A JP22755295 A JP 22755295A JP 22755295 A JP22755295 A JP 22755295A JP H0951750 A JPH0951750 A JP H0951750A
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hole
horseshoe
line
holes
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Kenji Imai
健治 今井
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 弱い蹄に対して適切な方向で釘を釘孔から打
込む。 【解決手段】 蹄鉄の釘溝に設けた釘孔16、16a …の形
状を、基準線方向に長孔状の基準孔と成すと共に、釘孔
16、16a …の中心を通る基準線の直交方向に拡張孔を一
対的に拡張して、釘孔16、16a …を蹄鉄に穿設形成する
ことによって、直交線方向において、釘孔16、16a …の
底部側と上面側における内外間隔を大きくして、釘孔1
6、16a …から釘を蹄に打込む時に、釘孔16、16a …に
対する釘の内側傾斜角度を大きく設定して、蹄の内方側
に釘を打込む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、主に競争馬用、そ
の他競技用、乗馬用等の蹄鉄において、弱い蹄にも対応
出来る様に成すと共に、経時摩耗による落鉄を防止する
様にした蹄鉄に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、かかる蹄鉄aは、図16に示す様
に、接地側である下面内周側に形成されたテーパー状の
釘溝bの底部iから装蹄面に釘孔cが貫通穿設されてお
り、該釘孔cから蹄に打ち込んだ釘dにより、蹄鉄aは
蹄に固定される。
【0003】又、釘溝bの底部iに貫設された釘孔c
は、図17の釘孔形状に示す様に、後述する本願の基準
孔Aと略同様で、釘dの断面略長方形状に対応して長方
形(図示せず)、長円(図中(a))、楕円(図中
(b))と成すと共に、釘溝bの基準線(中心線)L方
向に長孔状に配列し、釘孔cにおける直交線C方向には
特別な膨出部を設けておらず、更に底部iに対する釘孔
cは直交方向に貫設されており、かかる蹄鉄aは正常な
蹄に対して何ら障害無く使用されている。
【0004】しかしながら、蹄が弱かったり、一部悪い
時には、上記の様な形状、方向の釘孔cに対する通常の
釘dの打ち込みでは、蹄に対する釘dの固定力が弱く、
釘dの打ち込み方向を内方側と成す必要があるが、図1
8及び図15(b)の一点鎖線で夫々示す様に、釘孔c
に対する釘dの打込方向の傾斜には限界が存在し、弱い
蹄に対して釘を有効に打込むことが出来ない欠点を有し
ていた。
【0005】又、蹄鉄aにおける釘溝bの底部iから蹄
鉄aの接地面j迄の厚みhが薄く、而も装蹄用の釘dに
あっては叩打側端部を徐々に太くして釘頭eが形成され
ており、よって、図18の破線で示す様に、釘dを打ち
込んだ当初に釘頭e側部が釘溝側面fの開口部側で当接
してしまうために釘dをそれ以上打ち込むことが出来な
かった。
【0006】その結果、釘dの打込みが止まる釘頭eの
テーパー面の係合箇所が釘孔cの最深部kより浅く、蹄
鉄aの接地面jに近い位置と成って、釘頭eが接地面j
より突出状態に成るため、走行に伴う摩耗進行が速く、
而も釘頭eと釘溝側面fに対する一部の当接部位以外の
大部分では釘dと釘孔c及び釘溝側面f間に隙間があい
たままであった。
【0007】従って、蹄鉄aの摩耗に伴い釘dの釘頭e
も摩耗して、該釘頭eにおける釘溝側面fとの当接部位
迄進行すると、釘溝側面fと釘d間に緩みが生じ、更に
摩耗が進行し釘頭eが摩滅して釘dがストレート部分g
だけになると、釘孔cと釘dは未係合状態であるため、
かかる釘dによる蹄鉄aの保持が不能に成って釘dが蹄
に残留したまま落鉄する欠点を有していた。
【0008】更に、弱い蹄に対応させて、不充分ながら
釘dを傾斜させて打込む時には、釘dの蹄及び蹄鉄aへ
の打込み量が減少して、上記した落鉄するという欠点が
増大する傾向が助長される。
【0009】又、蹄鉄aに貫設した釘孔cを単純に大き
くすることで、釘dの打込み傾斜角度を大きく出来ると
しても、釘孔cと釘dの間では未係合で固定力が存在し
ないために、釘孔cを単純に大きくすることも不可能で
あることが判明した。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、弱い蹄に対
して適切な方向で釘を釘孔から打込むことが出来る様に
すると共に、使用限界迄摩耗しても釘による蹄鉄の固定
状態を維持可能にした蹄鉄を提供せんとするものであ
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記従来技術
に基づく、弱かったり、悪い蹄に対して適切角度の内側
方向に釘を打込むことが出来ない課題に鑑み、蹄鉄の釘
溝に設けた釘孔の形状を、基準線方向に長孔状の基準孔
と成すと共に、釘孔の中心を通る基準線の直交方向に拡
張孔を一対的に拡張して、釘孔を蹄鉄に穿設形成するこ
とによって、直交線方向において、釘孔の底部側と上面
側における内外間隔を大きくして、釘孔から釘を蹄に打
込む時に、釘孔に対する釘の内側傾斜角度を大きく設定
することを可能にして、蹄の内方側に釘を打込む様にし
て、上記課題を解決せんとする。
【0012】又、釘の傾斜状態では顕著に発生する傾向
がある、釘孔周囲の基体部と釘が未係合であると共に、
打込まれた釘の釘頭の一部だけが釘溝側面に当接して蹄
鉄を保持していることで、蹄鉄の摩耗進行に伴い釘頭が
摩滅して蹄鉄を保持不能になって落鉄する課題に鑑み、
長孔状の基準孔に対する拡張孔の境界部の外側に境界肉
部が存在する様に、釘孔の周囲における基体部を残すこ
とによって、釘孔から蹄に打込んだ釘の中間部が境界肉
部に喰い込んで、釘孔周囲の基体部の境界肉部と釘が密
接係合状態となって、釘頭の経時摩滅が進行しても、釘
による蹄鉄の密接係合状態を維持する様にして、上記課
題を解決せんとしたものである。
【0013】
【発明の実施の形態】以下本発明の一実施例を図面に基
づいて説明すると、1は本発明に係る蹄鉄であり、蹄鉄
本体2は例えば銅3.5%以上を含有したJISA200
0番台のアルミニウム合金、或いはその他のアルミニウ
ム合金、鉄等の金属素材を主体と成している。
【0014】図1乃至図5に示す様に、3は馬蹄形の蹄
鉄本体2の基体部であり、該基体部3の上面4は蹄Mへ
の装着面である蹄負面4aと成すと共に、基体部3の下面
5である接地側には、外周側から第1突条6及び第2突
条7を略平行状態で下方突設し、基本的に第1突条6と
第2突条7を同一高さに形成すると共に、第1突条6と
第2突条7の間を釘溝8と成し、又第1突条6と第2突
条7の下端面を蹄鉄1の接地面5aと成している。
【0015】又、基体部3の下面5側において、第2突
条7から基体部3の内側面10迄の除土面11を斜面、湾曲
面と成し、第1突条6の外側面12は図4及び図5に示す
様な垂直面であったり、内側への傾斜面と成している。
【0016】又、第1突条6の内側面13を釘溝8の底部
9から下面5に向かって外方側へ傾斜させて一方の釘溝
側面14と成すと共に、第2突条7の外側面15の基端側、
即ち第1突条6の釘溝側面14との対向部位を外方側へ傾
斜させて他方の釘溝側面14aと成し、かかる一対の釘溝
側面14、14a により釘溝8を下方拡開した断面台形状の
テーパー溝状に形成している。
【0017】そこで、図3及び図5に示す様に、基体部
3の下面5側に形成した釘溝8において、馬蹄形の長手
方向、即ち、一方の鉄尾から鉄頭、他方の鉄尾への長手
方向における釘溝8の中心線又は該中心線との平行線を
基準線Lと成すと、釘溝8の基準線Lに沿って多数の釘
孔16、16a …を基体部3に貫通形成し、釘孔16、16a…
に釘17を打込んで蹄鉄1を蹄Mに装着する様に成してい
る。
【0018】上記釘孔16、16a …の形状は、図7乃至図
12に示す様に、基準線L方向に長孔状の基準孔Aと成
し、即ち、従来の長方形、長円、楕円の様な基準形状の
基準孔Aと成し、図9における長円形状の基準孔Aは基
準線L方向に長い両側円弧部(実線)と上下2本の二点
鎖線で示し、一点鎖線は両側円弧部の円を示し、図10
における楕円形状の基準孔Aは基準線L方向に長い実線
と二点鎖線で示している。
【0019】更に、釘孔16、16a …の長手方向長さの中
央である釘孔16、16a …の中心Oを通り、基準線Lの直
交方向である直交線C方向に基準孔Aを夫々部分的に拡
張して拡張孔B、B1を穿設形成し、かかる基準孔Aと
拡張孔B、B1を一体連続的に有する様に釘溝8に釘孔
16、16a …を形成している。
【0020】尚、図9における拡張孔B、B1は中心O
に対する真円の実線と二点鎖線で示し、図10における
拡張孔B、B1は同様に実線と一点鎖線で示している
が、基準孔A及び拡張孔B、B1共に、基準線L及び直
交線C方向に夫々長い状態であれば、図示したものに限
らない。
【0021】又、基準孔Aに対して拡張孔B、B1を設
けることにより、例えば図7乃至図10で夫々図示した
ものの様に、基準孔Aと拡張孔B、B1の境界部D、D
1…を明確に設けて、即ち、釘溝8における基体部3に
釘孔16、16a …を形成する時に、境界部D、D1…の該
当外周部に基体部3の境界肉部E、E1…を残す様にし
ている。
【0022】又、図11に示すものの様に、基準孔Aと
拡張孔B、B1の外周線の接続部に明確な境界部D、D
1…を設けず、即ち、両外周線を滑らかに連続させても
良く、図7乃至図10の境界部D、D1…に相当する破
線に対する実線の様に、滑らかに形成して境界肉部E、
E1…を残す様にすれば良い。
【0023】又、釘孔16、16a …における直交線C方向
の拡張孔B、B1は、図5に示す様に、釘溝8の該当部
だけでなく、第1突条6及び第2突条7における釘溝側
面14、14a の一部を削成する様にしても良く、又図示し
ないが、釘溝8と同一幅と成しても良い。
【0024】又、図12に示す釘孔16、16a …の様に、
基準孔Aを基準線L方向に長い長方形と成しても良く、
長方形状の基準孔Aは基準線Lと直交する2本の実線と
平行する2本の一点鎖線で示し、拡張孔B、B1は直交
線Cの両方向に台形状の実線で示し、比較上、図7乃至
図10の釘孔16、16a …を破線で示している。
【0025】尚、図12に示すものの場合、基準孔A及
び拡張孔B、B1の外周線を直線、これらの接続部を鈍
角で示したが、湾曲線と成したり、湾曲した面取りを行
ったり、滑らかに接続する様にしても良い。
【0026】又、釘溝8に設定した基準線Lは中心線の
場合を説明したが、図6に示す蹄鉄1の様に、内側に基
準線Lをずらしても良く、この場合には、釘溝側面14、
14aの削成個所が内側だけとなり、釘孔16、16a …を介
して打込む釘17の傾斜角度を大きくすることが出来る。
【0027】上記の釘17は、釘孔16、16a …と同様に、
打込み時に基準線Lに沿った長手方向を有するものであ
り、図3、図7及び図13に示す様に、断面長方形で、
鋭い先端部18、長い緩やかなテーパー状或いはストレー
ト状の中間部19、該中間部19に比して急激に太くした側
面に湾曲面を有する基端部20、長方形状の釘頭21を一体
形成したものである。
【0028】又、図1に示す蹄鉄1にあっては、第1突
条6内に補強芯22を挿入しており、該補強芯22は長手方
向の中央部で鉄頭部分23相当位置に挿入し、第1突条6
及び第2突条7と略同一高さと成る補強芯22を蹄鉄本体
2の芯溝24に挿入し、第1突条6における芯溝24両側の
下方部27、27a を補強芯22側にカシメ傾斜して補強芯22
を固定している。
【0029】尚、図示した状態では、第1突条6の下方
部27、27a をカシメた結果、補強芯22が下方突出状態と
成っているが、蹄鉄1は上記した様な形状以外に、各種
蹄鉄1に適用出来、蹄鉄1自体の形状、構造、材質等は
何等限定されない。
【0030】又、釘溝9において基体部3に貫通形成し
た釘孔16、16a …は垂直方向だけでなく、鉄頭部分23近
接側のものは内方側に傾斜させても良く、又図2乃至図
4に示す様に、基体部3の上面4における鉄頭部分23に
鉄唇28を一体形成しており、かかる鉄唇28の形状も何ら
限定されない。
【0031】又、図示しないが、鉄尾部分29側における
第1突条6と第2突条7間の釘溝8上に天然ゴム、軟質
合成樹脂等の弾性材(図示せず)を充填して、着地時に
踵に生じる衝撃を吸収緩和して、蹄M、腱、筋及び関節
等の健康を保持する様にしても良く、又蹄鉄1には兼用
蹄鉄と調教蹄鉄があり、調教蹄鉄では蹄鉄1の鉄頭部分
23に上湾部(図示せず)を設けても良い。
【0032】次に本発明に係る蹄鉄の作用について説明
すると、蹄鉄1をそのまま、或いは蹄Mに適合する様に
再加熱加工後、蹄Mの前縁部に鉄唇28を当接させると共
に、蹄Mの底面部に蹄鉄1の上面4を当接して、釘孔1
6、16a …の夫々に釘17を打ち込む時に、蹄Mの弱い馬
に対して、図14の一点鎖線で示す様に、基準孔Aと拡
張孔B、B1から成る釘孔16、16a …に対して釘17を傾
斜させて打ち込む。
【0033】即ち、釘溝8における基体部3に設けた釘
孔16、16a …における上面4側における内方側の角部30
と、下面5側における外方側の角部31に、釘17の先端部
18又は中間部19が接触する如く釘17を傾斜させて釘孔1
6、16a …に配置し、即ち、釘17の先端部18が蹄Mの内
方側に指向するように釘17を傾斜させて蹄鉄1の下面5
側から挿入する。
【0034】この時、釘17の先端部18は先細り形状であ
り、中間部19は基端部20及び釘頭21に比して細い形状で
あるために、釘17の先端部18又は中間部19は釘孔16、16
a …における拡張孔B、B1の部分に位置し、図15に
示す本願のもの(a)と従来のもの(b)の対比で明ら
かな様に、従来のものと同等なる基準孔Aにおける傾斜
角度より大きな傾斜角度で釘17の配置が可能となる。
【0035】そして、上記の傾斜状態で釘17を打込む
と、釘17の中間部19はテーパー状で基端部20に向かって
徐々に太くなるために、釘17の角部32は基準孔Aと拡張
孔B、B1の境界部D、D1…外周側の基体部3におけ
る境界肉部E、E1…に喰い込む。
【0036】或いは、図14の二点鎖線で示す様に、釘
17の全体は直交線C方向に拡張形成された拡張孔B、B
1の位置から基準線L方向に長い基準孔Aの位置に若干
変位し、図14の破線で示す様に、釘孔16、16a …に対
して釘17は密接係合状態となる。
【0037】尚、本発明に係る蹄鉄1の主用途として、
悪い蹄Mに対する使用例を説明したが、従来の様に直上
方向に釘17を打込むことも勿論可能であり、或いは蹄M
と蹄鉄1の大きさ、装蹄状態に応じて、内側方向だけで
なく外側方向に傾斜させて打込むことも可能であり、要
するに釘孔16、16a …に対する釘17の設定状態の自由度
が向上する。
【0038】かかる打込み状態で全ての釘17が釘孔16、
16a …に打込まれて、蹄Mに蹄鉄1が固定され、その
後、蹄鉄1の上面4側の鉄唇28を蹄Mに密接させて、装
蹄を完了し、又蹄Mに装着された蹄鉄1における第1突
条6と第2突条7の間の釘溝8は馬場の砂等への喰込場
所33となる。
【0039】
【発明の効果】要するに本発明は、蹄鉄1の基本構成を
基体部3の下面長手方向に第1突条6及び第2突条7を
突設すると共に、第1突条6と第2突条7の間に形成し
た釘溝8の底部9から上面4に複数の釘孔16、16a …を
貫通形成したことにより、釘溝8が喰込場所33となっ
て、馬場への喰込み状態を良好に出来ると共に、蹴地後
の砂等の離脱も容易、確実化して競争能力の向上を図る
ことが出来、又釘孔16、16a …を介して釘17を打込むこ
とにより、蹄Mへの蹄鉄1の装着を確実に行うことが出
来る。
【0040】又、釘溝8の長手方向の中心線又は該中心
線との平行線を基準線Lと成し、釘孔16、16a …の形状
を、基準線L方向に長孔状の基準孔Aと成すと共に、釘
孔16、16a …の中心Oを通り基準線Lと直交とする直交
線C方向に基準孔Aを拡張して拡張孔B、B1と成した
ので、従来のものと同等なる形状の基準孔Aに対して直
交線C方向に拡張孔B、B1を一体的に設けることで、
釘17を傾斜状態で釘孔16、16a …に配置した時に、従来
の基準孔Aに対する傾斜角度よりも大きな傾斜角度を設
定することが出来、従って、蹄Mに対して釘17を望まし
い内方側傾斜状態で打込むことが出来て、弱い蹄Mに対
して釘17の打込みが可能となり、蹄Mに対する蹄鉄1の
固定を行うことが出来る。
【0041】又、基準孔Aに対して拡張孔B、B1を付
随的に、直交線Cの特定方向だけに設けて、単純に基準
孔Aの状態のままで釘孔16、16a …を大きくしていない
ために、釘孔16、16a …に対する釘17の配置に際して、
釘孔16、16a …と釘17の中間部19の間で隙間が増加する
ことなく、釘孔16、16a …に対する釘17の安定性を保持
することが出来る。
【0042】又、請求項1に係る蹄鉄1で、基準孔Aと
拡張孔B、B1の境界部D、D1…の周囲に境界肉部
E、E1…が存在するので、又確認的に記載した請求項
2又は3に係る蹄鉄1では、基準孔Aと拡張孔B、B1
の境界に境界部D、D1…を設けて、境界部D、D1…
に面する基体部3に境界肉部E、E1…を設けたり、基
準孔Aと拡張孔B、B1の境界の境界部D、D1…にお
いて、基準孔Aと拡張孔B、B1の外周線を円滑化し、
境界部D、D1…に面する基体部3に少量の境界肉部
E、E1…を設けたので、上述の釘孔16、16a …に対す
る釘17の固定維持性の効果がある。
【0043】即ち、釘孔16、16a …の境界肉部E、E1
…に釘17の中間部19における角部32が喰い込んで、両者
は密接係合して、蹄Mに打ち込まれた釘17で蹄鉄1を装
着保持するため、従来の蹄鉄では接地面より下方突出し
た分、釘の摩耗進行が速く、而も蹄鉄を直接装着保持し
ている釘頭が摩滅してしまうと、蹄鉄を保持する機能が
作用しなくなったが、本発明の蹄鉄1は釘頭21の大部分
が経時摩滅しても、釘17の中間部19に対する釘孔16、16
a …周囲の境界肉部E、E1…の密接係合状態を維持出
来て落鉄を防止することが出来る。
【0044】又、釘17の傾斜配置において、基準孔Aと
拡張孔B、B1の外周線を円滑化することにより、釘孔
16、16a …の外周部に段差が無く、釘17の傾斜角度を自
由に、微妙に設定することが容易に出来、又拡張孔B、
B1の一部を第1突条6又は第2突条7の対向する釘溝
側面14、14a を削成して形成したので、第1突条6及び
第2突条7の存在による傾斜角度の限定要因が軽減され
て適切な傾斜角度の設定を容易に行うことが出来たり、
釘17を打ち込んだ時に釘17の中間部19又は基端部20が第
1突条6又は第2突条7の釘溝側面14、14a に当接する
ことによる打込量の限定が軽減されて釘17を深く打込む
ことが出来、この点からも落鉄を防止出来る等その実用
的効果甚だ大なるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る蹄鉄の裏面図である。
【図2】図1の平面図である。
【図3】釘孔の配置を示す要部拡大裏面図である。
【図4】図2のAーA断面図である。
【図5】図2のBーB断面図である。
【図6】図5において釘孔位置を移動させた状態の断面
図である。
【図7】釘孔及び釘の拡大平面図である。
【図8】釘孔部分の横断面図である。
【図9】釘孔形状を示す説明図である。
【図10】釘孔形状を示す他の説明図である。
【図11】滑らかな形状の釘孔の拡大図である。
【図12】8角形状の釘孔の拡大図である。
【図13】釘の形状を示す図である。
【図14】釘孔への釘の配置状態を示す要部拡大断面図
である。
【図15】本願と従来の装蹄状態における比較を示す要
部拡大断面図である。
【図16】従来の蹄鉄の断面図である。
【図17】従来の釘孔形状を示す説明図である。
【図18】従来の蹄鉄と釘の関係を示す図である。
【符号の説明】
1 蹄鉄 3 基体部 4 上面 6 第1突条 7 第2突条 8 釘溝 9 底部 14、14a 釘溝側面 16、16a … 釘孔 A 基準孔 B、B1 拡張孔 C 直交線 D、D1… 境界部 E、E1… 境界肉部 L 基準線 O 中心

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基体部の下面長手方向に第1突条及び第
    2突条を突設すると共に、第1突条と第2突条の間に形
    成した釘溝の底部から上面に複数の釘孔を貫通形成した
    蹄鉄において、釘溝の長手方向の中心線又は該中心線と
    の平行線を基準線と成し、釘孔の形状を、基準線方向に
    長孔状の基準孔と成すと共に、釘孔の中心を通り基準線
    と直交とする直交線方向に基準孔を拡張して拡張孔と成
    したことを特徴とする蹄鉄。
  2. 【請求項2】 基準孔と拡張孔の境界に境界部を設け
    て、境界部に面する基体部に境界肉部を設けたことを特
    徴とする請求項1の蹄鉄。
  3. 【請求項3】 基準孔と拡張孔の境界の境界部におい
    て、基準孔と拡張孔の外周線を円滑化し、境界部に面す
    る基体部に少量の境界肉部を設けたことを特徴とする請
    求項1の蹄鉄。
  4. 【請求項4】 拡張孔の一部を第1突条又は第2突条の
    対向する釘溝側面を削成して形成したことを特徴とする
    請求項1、2又は3の蹄鉄。
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JP (1) JPH0951750A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7624811B2 (en) * 2006-01-26 2009-12-01 Coloumbe Robert W Horseshoe crease structure for improved traction and locking attachment nails

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US7624811B2 (en) * 2006-01-26 2009-12-01 Coloumbe Robert W Horseshoe crease structure for improved traction and locking attachment nails

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