JPH071773U - 蹄鉄の鉄唇 - Google Patents

蹄鉄の鉄唇

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JPH071773U
JPH071773U JP3684893U JP3684893U JPH071773U JP H071773 U JPH071773 U JP H071773U JP 3684893 U JP3684893 U JP 3684893U JP 3684893 U JP3684893 U JP 3684893U JP H071773 U JPH071773 U JP H071773U
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JP
Japan
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iron
lip
horseshoe
iron lip
base
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Application number
JP3684893U
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English (en)
Inventor
健治 今井
Original Assignee
健治 今井
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 釘着後、蹄形状に対応させる鉄唇の傾斜、密
接作業を容易化し、且つ蹄鉄の摩滅による鉄唇基部の断
裂を防止する。 【構成】 鉄唇4の外側面を立ち上がり部で後退傾斜さ
せて、鉄唇4の基部から上方へ徐々に薄肉化して上方押
圧部を一体形成したり、鉄唇4の外側面に溝、陥没部を
設けたり、或いは上方押圧部の幅を段差部を介して狭く
することによって、鉄唇4の外側面上部を叩打すれば鉄
唇4を容易に傾斜出来、而も鉄唇4の基部が経時摩滅し
ても充分な残存肉厚を有し、走行中に鉄唇4が断裂せず
落鉄を防止する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、蹄への装蹄作業を容易化すると共に、蹄鉄が経時摩滅しても脱落し ない様にした蹄鉄の鉄唇に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、馬の蹄mに装着する蹄鉄aの上面における鉄頭部分の前縁部には鉄唇b が設けられ、装蹄時に蹄鉄aを蹄mに釘着した後、鉄唇bの外側面上部をハンマ ー等で叩打して、鉄唇bを蹄mの前傾角度に対応すべく傾斜させることにより、 鉄唇bを蹄mに密接させているが、鉄唇bを全体的に薄くすれば傾斜、密接作業 を容易化出来るが、馬は爪先で馬場を蹴って走行するため蹴地、接地面である蹄 鉄aの鉄頭部分の前縁部が徐々に摩滅し、かかる摩滅が経時進行して摩滅面sが 鉄唇bの基部前面まで摩滅して、鉄唇b基部の残存肉厚tが極薄状態となり、そ の結果、走行中に鉄唇bが蹄鉄aから断裂して落鉄等の不具合を生じる欠点を有 していた。
【0003】 他方、上記欠点を解消すべく鉄唇を厚くすると、強く叩打せねば鉄唇を傾斜出 来ないため、装蹄時における鉄唇の傾斜、密接作業が非常に困難になり、而もそ の衝撃が繊細な馬の脚部に伝わるため、脚部故障、不安の原因となったり、その 衝撃で馬が驚き暴れて装蹄師を負傷させる等の欠点を有していた。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
本考案は、薄い鉄唇と同様に鉄唇の傾斜、密接作業を容易化し、而も厚い鉄唇 と同様に蹄鉄の摩滅による鉄唇の断裂を防止して落鉄等の不具合の発生を防止す る様にした蹄鉄の鉄唇を提供せんとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本考案は、上記従来技術に基づく、薄い鉄唇では蹄鉄の経時摩滅により脱落し 、厚い鉄唇では傾斜、密接作業が困難な課題に鑑み、鉄唇の外側面を立ち上がり 部で後退傾斜させることにより、鉄唇の基部から上方へ徐々に薄肉化して上方押 圧部を一体形成したり、厚い鉄唇の外側面に溝、陥没部を設けて当該部分の肉厚 だけ薄くしたり、或いは上方押圧部の幅を段差部を介して狭くすることによって 、鉄唇の上方部位を容易に傾斜出来る様にすると共に、鉄唇基部の肉厚が経時摩 滅で薄くなっても、鉄唇の一体化に充分な肉厚を鉄唇基部に残存させる様にして 、上記欠点を解消せんとしたものである。
【0006】
【実施例】
以下本考案の一実施例を図面に基づいて説明すると、 1は馬の蹄Mに装着する蹄鉄であり、該蹄鉄1の上面2における鉄頭部分3の 前縁部又は鉄側部分3aの外側縁部に鉄唇4を形成し、該鉄唇4の外側面5を立ち 上がり部6で若干量後退傾斜させて、鉄唇4の基部から上方へ徐々に薄肉化する と共に上方押圧部7を一体形成している。
【0007】 又、他の実施例における鉄唇4は、基本的形状として外側面5を内側へ若干傾 斜させることにより、基部から上方へ徐々に薄肉化しており、かかる鉄唇4は外 側面5の幅方向に溝8を刻設するか、多数の陥没部9、9a…を列設して、当該部 分における鉄唇4の肉厚を薄肉化したり、或いは鉄唇4両側部の中間部に段差部 10、10a を設けて上方押圧部7の幅を狭く形成している。
【0008】 尚、上記鉄唇4は基部から上方へ徐々に薄肉化しているが、図5の様に基部か ら上方まで同厚としても良く、又陥没部9、9a…は鉄唇4の幅方向に列設してい るが、鉄唇4の外側面5にランダムに設けても良い。
【0009】 次に、蹄鉄1の1例を具体的に説明すると、蹄鉄1下面に第1突条11、第2突 条12及び第3突条13を突設すると共に、第2突条12を第1突条11及び第3突条13 より低く形成し、第1突条11と第2突条12間の芯溝14に、鉄頭部分3に補強主体 部15を有する補強芯16を挿入し、該補強芯16を第1突条11と第2突条12で固定し 、第2突条12と第3突条13間の釘溝17に釘孔18、18a …を貫通形成している。
【0010】 尚、本実施例において蹄鉄1は上記した様な形状としているが、例えば芯溝14 に挿入する補強芯16の補強主体部15を鉄頭部分3だけでなく補強芯16全体に設け たり、下面側の第1突条11、第2突条12及び第3突条13を同じ高さにしたり、鉄 頭部分3に短長の補強芯16を鍛造圧入したり、或いは下面側の溝部に弾性材を充 填した様な各種蹄鉄1に適用出来、蹄鉄1自体の形状、構造は何等限定されない 。
【0011】 次に本考案に係る蹄鉄の鉄唇の作用について説明すると、 先ず、蹄鉄1を蹄Mに釘(図示せず)で固定し、次に鉄唇4の外側面5上部を ハンマーで叩打して、蹄Mの前傾角度に対応すべく薄い上方押圧部7を傾斜させ て、鉄唇4を蹄Mと密接状態と成し、又他の実施例においては溝8、陥没部9、 9a…により薄くなった部分から上方部分を傾斜させたり、或いは幅の狭い上方押 圧部7を傾斜させて、鉄唇4を蹄Mと密接状態と成すことにより、蹄鉄1を蹄M に装着する。
【0012】 又、かかる蹄鉄1を装着して走行させると、走行状態、時間に応じて馬場との 摩擦により蹄鉄1の鉄頭部分3前縁部が激しく摩滅するが、かかる摩滅面Sが馬 の走行に支障を来す限界まで摩滅後退して鉄唇4基部が薄肉化しても、残存肉厚 Tは一体化された鉄唇4を維持するのに充分な厚みを有している。
【0013】 又、部分的な蹄Mの欠落である蹄壁欠損、蹄疾患その他の原因で釘固定が困難 な場合、或いは釘打ち個所に正常に釘を打つことが出来ない場合、鉄側部分3aの 外側縁部に鉄唇4を設けた蹄鉄1を装着して、蹄Mに対する蹄鉄1の堅固性を保 持する様にしている。
【0014】
【考案の効果】
要するに本考案は、蹄鉄の上面における鉄頭部分の前縁部又は鉄側部分の外側 縁部に設けた鉄唇において、外側面5を立ち上がり部6で後退傾斜させて上方押 圧部7を形成したので、馬の蹄Mへの装着に際して、蹄Mの前傾角度に対して鉄 唇4を傾斜させる必要があるが、装着時における傾斜部分である上方押圧部7は 、順次薄肉となる立ち上がり部6を介して薄肉化されているため、鉄唇4の傾斜 、密接作業を容易化出来、而も弱く叩打しても充分に鉄唇4を傾斜させることが 出来るため、馬への衝撃を軽減して脚部へ悪影響を与えずに作業出来ると共に馬 が暴れず装蹄師が安全に作業出来る。
【0015】 又、上記構成により鉄唇4基部は通常と同じ又はそれ以上の厚さを有するため 、鉄唇4の強度保持を図り、而も走行時に蹄鉄1における鉄頭部分3が摩滅して も、鉄唇4基部には充分な残存肉厚Tを有しているため、走行中に鉄唇4が断裂 せず、それに伴う落鉄等の不具合を防止出来る。
【0016】 又、外側面5の幅方向に溝8を刻設したり、外側面5に多数の陥没部9、9a… を設けたので、蹄鉄1の経時摩滅による鉄唇4の脱落防止対策として鉄唇4を厚 くしても、溝8及び陥没部9、9a…により当該部分における鉄唇4の肉厚は薄く なって鉄唇4の傾斜加工性が良好になるため、上記効果と同様に鉄唇4の傾斜、 密接作業の容易化及び安全性の向上を図ることが出来る。
【0017】 又、両側部の中間部に段差部10、10a を設けて上方押圧部7の幅を狭くしたの で、蹄鉄1の経時摩滅による鉄唇4の脱落防止対策として鉄唇4を厚くしても、 上方押圧部7が幅狭で鉄唇4の傾斜加工性が良好になるため、上記効果と同様に 鉄唇4の傾斜、密接作業の容易化及び安全性の向上を図ることが出来る等その実 用的効果甚だ大なるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る蹄鉄の鉄唇の拡大斜視図である。
【図2】図1のAーA断面端面図である。
【図3】外側面に溝を設けた鉄唇の拡大斜視図である。
【図4】図3のBーB断面端面図である。
【図5】図3の鉄唇において、基部から上部まで同厚と
した蹄鉄の要部断面端面図である。
【図6】外側面に陥没部を設けた鉄唇の拡大斜視図であ
る。
【図7】両側部に段差部を設けた鉄唇の拡大斜視図であ
る。
【図8】鉄頭部分に鉄唇を設けた蹄鉄の平面図である。
【図9】鉄側部分に鉄唇を設けた蹄鉄の平面図である。
【図10】蹄鉄の摩耗状態を示す断面端面図である。
【図11】従来の薄い鉄唇を設けた蹄鉄の摩滅状態を示
す断面端面図である。
【符号の説明】
5 外側面 6 立ち上がり部 7 上方押圧部 8 溝 9、9a… 陥没部 10、10a 段差部

Claims (4)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 蹄鉄の上面における鉄頭部分の前縁部又
    は鉄側部分の外側縁部に設けた鉄唇において、外側面を
    立ち上がり部で後退傾斜させて上方押圧部を形成したこ
    とを特徴とする蹄鉄の鉄唇。
  2. 【請求項2】 蹄鉄の上面における鉄頭部分の前縁部又
    は鉄側部分の外側縁部に設けた鉄唇において、外側面の
    幅方向に溝を刻設したことを特徴とする蹄鉄の鉄唇。
  3. 【請求項3】 蹄鉄の上面における鉄頭部分の前縁部又
    は鉄側部分の外側縁部に設けた鉄唇において、外側面に
    多数の陥没部を設けたことを特徴とする蹄鉄の鉄唇。
  4. 【請求項4】 蹄鉄の上面における鉄頭部分の前縁部又
    は鉄側部分の外側縁部に設けた鉄唇において、両側部の
    中間部に段差部を設けて上方押圧部の幅を狭くしたこと
    を特徴とする蹄鉄の鉄唇。
JP3684893U 1993-06-11 1993-06-11 蹄鉄の鉄唇 Pending JPH071773U (ja)

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JP3684893U JPH071773U (ja) 1993-06-11 1993-06-11 蹄鉄の鉄唇

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JPH071773U true JPH071773U (ja) 1995-01-13

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