JPH0951481A - 撮像装置 - Google Patents

撮像装置

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JPH0951481A
JPH0951481A JP7198716A JP19871695A JPH0951481A JP H0951481 A JPH0951481 A JP H0951481A JP 7198716 A JP7198716 A JP 7198716A JP 19871695 A JP19871695 A JP 19871695A JP H0951481 A JPH0951481 A JP H0951481A
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image
aperture
electronic shutter
moving image
exposure control
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JP7198716A
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English (en)
Inventor
Yoshihiro Todaka
義弘 戸高
Hiroaki Yoshimi
博章 嘉見
Noriyuki Iura
則行 井浦
Naoki Yamamoto
直樹 山本
Tomoyuki Kurashige
知行 倉重
Takuya Imaide
宅哉 今出
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Hitachi Ltd
Hitachi Advanced Digital Inc
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Hitachi Ltd
Hitachi Video and Information System Inc
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 簡便な露出システムで、動画撮像と静止画撮
像を両立できる小型で安価な撮像装置を提供すること。 【構成】 動画撮像時の露出制御では、電子シャッタス
ピードを異常に上昇させないように予め定めてメモリし
ておいた絞り値と電子シャッタスピードの特性曲性に従
って、絞りと電子シャッタにより露出制御する。静止画
撮像命令がなされた後は、絞りを閉鎖するとともに電荷
掃き出しによる電子シャッタを実施し、静止画の露出時
間を比較的短かめに保つ。 【効果】 静止画撮像を比較的短い露光時間で行なうの
で、動解像度の低下を抑えた静止画を撮影することがで
きるとともに、絞り閉鎖の大部分を露出に利用するの
で、絞り閉鎖時間のバラツキが露出に大きな影響を与え
ないようにでき、露出誤差の少ない適性レベルの静止画
露出を行なうことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は家庭用ビデオカメラなど
の撮像装置に係り、特に、動画のほかに静止画を撮像可
能とした撮像装置に関する。
【0002】
【従来の技術】動画および静止画の撮像が可能な撮像装
置の公知例としては、例えば特開昭59−194575
号公報に記載の撮像装置が挙げられる。この先願公報に
おいては、絞りを開閉させて静止画撮像を行う撮像装置
が開示されている。
【0003】しかしながら、一般的に家庭用ビデオカメ
ラの撮像部で用いられている絞り装置は、直流電流計等
のメータ類でよく用いられているようなコイルと永久磁
石を用いて、コイルの電流により生じた磁界と永久磁石
のそれとの間で生じる反発/吸引力と、絞りの羽根自体
にバネにより付勢力を持たせ、この2つの力のバランス
により特定の絞り値を確保する、いわゆるメータ式の簡
単な駆動部を持つ絞り装置が多い。
【0004】このような構成の絞り装置は、元々高速に
動作させることは配慮されておらず、そのため、高速動
作させるためには、絞り装置に新たに高速のサーボルー
プを付加し、応答性を向上させる必要がある。
【0005】したがって、メータ式の駆動部をもつ絞り
装置を用いると、上記した先願公報において開示されて
いるような効果を得るために必要な、静止画撮像時にお
ける絞りの高速開閉動作を行なわせることは困難であ
る。
【0006】そのため、従来、実際に静止画撮像を行な
う場合には、絞りとは別に高速開閉動作が可能な機械式
シャッタを設け、静止画撮像のための開閉動作はこれを
用いて行うケースが多い。
【0007】この点を改良し、通常の動画用の絞りを用
いて静止画を撮影できるように構成した撮像装置を、本
願発明者らは特願平6−193194号において提案し
た。この特願平6−193194号における従来技術
を、先願提案Aと呼び、以下これについて説明する。な
お、本発明は、この先願提案Aをベースにしてさら別の
観点からの改良を行った、安価で量産性に優れた撮像装
置における露光制御技術に関するものであって、その詳
細は後述から明らかとなる。
【0008】さて、上記の先願提案Aの撮像装置は、静
止画撮像を行なう前に、先ず、動画撮像を行なう。そし
て、その撮像における動画撮像の絞り制御、すなわち、
絞り値とシャッタ速度により被写体の明るさを検出す
る。その後、動画で制御していたままの絞りの開口径か
ら絞りを急速閉鎖し、閉鎖後に撮像素子をいわゆる1行
のフルフレーム読み出しすることにより、高画質な静止
画のフルフレーム画像信号を得ようとする撮像装置とな
っている。
【0009】このような撮像装置を家庭用ビデオカメラ
で安価に構成しようとする場合、先ほど述べたように、
絞り装置の急速閉鎖が困難なので絞りの閉鎖時間が長く
かかる。そのため、シャッタ時間が長くならざるを得な
くなり、スローシャッタの弊害である手ブレ等の原因と
なる。
【0010】そこで、先願提案Aでは、シャッタの閉鎖
途中で撮像素子の光電変換電荷を掃き出し、実質的に短
いシャッタ時間を実現している。
【0011】しかし、後ほど説明するが、このような方
法で短時間のシャッタ時間を得ようとする場合、絞りの
閉鎖時間がばらつくことがあるので、静止画の露出量が
バラつき、正確な露出ができない欠点がある。そのた
め、前記先願提案Aでは、絞りの閉鎖時間のバラツキと
露出量のバラツキとに強い相関を有することを見い出
し、それを利用し露出精度を向上させるようにしてい
る。
【0012】すなわち、露出の際の閉鎖時間を測定し、
その時間で静止画の信号処理回路のゲインを制御するこ
とによりバラツキを吸収し、精度の高い露出制御を実現
するようにしている。
【0013】このように、先願提案Aによれば、安価に
高速シャッタが実現でき、ユーザーにとって求めやすい
スチルカメラ機能を具備した撮像装置を、容易に構築で
きる特徴がある。
【0014】以下、この先願提案Aによる撮像装置の動
作を、図19および図20を用いて説明する。
【0015】図19において、(A)は絞りの特性、
(B)はシャッタパルスである。(C)は、撮像センサ
をインターライン型CCDセンサとした場合の、画素の
電荷を垂直CCDに転送する転送パルスであり、このタ
イミングでCCDセンサの露光期間が終了する。(E)
は、CCDセンサを電子シャッタ制御するための掃出し
パルスであり、図では「ハイ」の間が電荷の掃き出しを
実行するとする。(F)は、垂直同期信号を示す垂直同
期パルスであり、説明の便宜上、各フィールドを区別す
る番号を、V1,V2,……として示してある。
【0016】先ず、動画露出期間は、通常のビデオカメ
ラと同様に、(E)の掃出しパルスにより電子シャッタ
と、(A)の絞りとを併用しながら、撮像素子上に露光
を与え、動画の露出制御を実施する。この場合の、絞り
とシャッタ時間できまる露出量を、EX1,EX2,E
X3……で示す。
【0017】この動画露出制御において、絞り値Faと
シャッタ速度Taで表わされる露出量が求まる。この値
により、被写体の明るさが推定できるので、静止画露出
においては、動画の露出量に基づいて静止画用の露出量
を求め、露出制御を行なう。通常、動画では画素混合読
み出し、静止画では1行フレーム読み出しなので、静止
画では感度が半分となり、そのため、通常、動画での露
出量の2倍の露出量を静止画で与える。これを露出量E
X5で示す。
【0018】露出量が多く必要な場合には、(E)の掃
出しパルスによる電子シャッタを利用した露出量EX5
aと、フィールド期間を利用した露出量EX5bと、絞
りの閉鎖時間を利用した露出量EX5cとにより、全体
の露出量EX5を得る。しかし、露出に要するシャッタ
時間が長いので、動いている被写体ではブレが生じてし
まう場合がある。
【0019】そこで、これを防止するように構成したも
のが、図20に示す露出制御である。図20において、
(A)は絞り特性であり、本例では絞り値Fbの場合を
示している。(G)は図20の露出制御の場合のシャッ
タパルス、(H)は転送パルス、(I)は掃出しパルス
であり、その他の図19と同符号を有するパルスは、同
一作用を有するパルスである。また、先と同様に説明の
便宜上、各フィールドを区別する番号を、V11,V1
2,……として示してある。
【0020】図19の場合と同じく、先ず、動画露出期
間は通常のビデオカメラと同様に、(I)の掃出しパル
スにより電子シャッタと、(A)の絞りとを併用しなが
ら、撮像素子上に露光を与える動画露出制御を実行す
る。この場合の、絞りとシャッタ時間できまる露出量
を、EX11,EX12,EX13……で示す。
【0021】この動画露出制御において、絞り値Fbと
シャッタ速度Tbで表わされる露出量が求まる。この値
により、被写体の明るさが推定できるので、静止画露出
においては、動画の露出量に基づいて静止画用の露出量
を求め露出制御を行なう。通常、動画では画素混合読み
出し、静止画では1行フレーム読み出しなので、静止画
では感度が半分となり、そのため、前述したように、通
常、動画での露出量の2倍の露出量を静止画で与える。
これを露出量EX15で示す。
【0022】このように静止画露出を行なうが、この場
合、図19の例と比べて、動画撮像での電子シャッタ速
度Tbを短くして、逆に絞りを開放側に制御し、露出量
EX11,EX12,……を得るためのシャッタ時間を
少なくしている。このため、静止画露出において、その
露出量EX15を得るためのシャッタ時間は少なくて済
み、ブレの可能性が下がってくる特徴がある。
【0023】さらに、図20に示すように、V15の終
わりで絞りを急速閉鎖しシャッタ動作を行なわせるが、
同時に、(ロ)の静止画掃出し時間により、閉鎖開始か
ら幾分かのセンサの光電変換電荷を掃き出すことによ
り、露出量EX15を得ており、そのため、絞りの閉鎖
に要する時間より短い露出時間を得ている。
【0024】このような動画露出制御と静止画露出制御
を行なうことにより、高速の静止画露出が可能となる。
しかし、以上のような高速シャッタを実施する場合、動
画の露出制御の用途に向け製作された絞りを用いてシャ
ッタ動作を行なわせているので、絞りの閉鎖動作に起因
する問題が生じてくる。
【0025】それは、絞り自体が、もともと急速閉鎖に
対して設計されていないので、閉鎖する場合の露出制御
特性を示す絞り閉鎖特性(例えば、閉鎖時間に対する絞
りの開口面積)が、閉鎖動作を行なう度にバラツキを示
すことである。
【0026】これを、図21に示す。同図は絞りの閉鎖
特性(A)を示し、時間tに対して、絞りがどのような
閉鎖カーブを示すかを表わしている。絞りは、姿勢差に
よる閉鎖時の絞り羽根等の摩擦の違いや、ガタのため、
絞り閉鎖に要する時間がばらつく。
【0027】図21に示すように、通常は、ほぼ正常閉
鎖軌跡10aで示す軌跡で閉鎖するが、場合によって
は、露出過大10bや、露出過小10cで示す閉鎖軌跡
のようなカーブで閉鎖してしまう。そのため、露出量自
体がばらついてしまう。
【0028】さらに、この絞り閉鎖特性のバラツキは、
シャッタ速度を短く設定するほど、静止画の露出量に影
響を与える。それを図22及び図23で示す。図22,
23において、(A)はそれぞれ絞りの閉鎖特性、ま
た、(J),(K)は掃出しパルスであり、図23の掃
出しパルス(K)の方が、図22の掃出しパルス(J)
に比べて掃出し時間を長く設定してある。
【0029】このため、露出時間自体、図23の方が小
さくなり、高速のシャッタ時間が得られる。しかし、最
もバラツキの大きく現れる部分のみが露出に利用される
ため、同じ絞り閉鎖特性のバラツキでも、図23での露
出の場合の方がバラツキが大きくなる。
【0030】このため、高速シャッタを行なうほど、絞
りのバラツキによる露出誤差が大きくなってくる。
【0031】これを回避するため、前記先願提案Aで
は、絞り閉鎖時間、あるいは、絞り値をリアルタイムで
測定することにより、露出量を測定し、その値により得
られた静止画の映像信号の信号処理において、振幅レベ
ルの調整を行ない、補正をかけることによりバラツキを
吸収するようにしている。
【0032】このような、絞りの閉鎖特性の測定結果に
基づき、静止画の撮像信号のレベル補正を行なうことに
より、信号出力の結果として露出誤差の抑えられた、バ
ラツキの無い良好な静止画撮像が行える。
【0033】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たような、絞り特性のリアルタイム測定に基づく信号レ
ベル補正による、バラツキ吸収を行なった良好な撮像装
置においても、別の観点から見れば、更に改良すべき点
を有している。
【0034】それは、 リアルタイム測定に使用する高速で高精度な測定回路
が必要。 絞りのバラツキの最も大きくなる部分を使用しなけれ
ばならないような、それほどまでの高速シャッタを狙わ
なくてもよい撮像装置も、製品の品揃えの中にはある。 といった観点からすると、従来の方式は過剰性能ではな
いかという反省と、もっと簡便に求める性能を得る構成
がないか、ということが課題となる。
【0035】そのため、本発明においては、絞りの閉鎖
特性のバラツキを補正するという考えを修正し、閉鎖動
作(閉鎖時間)バラツキはそのままで、絞りの閉鎖動作
のバラツキによる露出の誤差が、求める露出精度から逸
脱しない程度の、高速シャッタ速度を有する静止画露出
制御を実現できる撮像装置を提供することを、目的とす
る。
【0036】
【課題を解決するための手段】本発明では上記の目的を
達成するため、次の手段を用いる。 1.動画撮影時に、絞り値と電子シャッタ速度を検知
し、撮像信号レベルを維持しつつ、その検知した絞り値
とシャッタ速度が、予め記憶した絞り値と電子シャッタ
速度の特性曲線上に位置するように、絞り値と電子シャ
ッタ速度を制御する第1の手段。 2.動画撮像時の予め定めた絞りと電子シャッタ速度の
特性曲線として、電子シャッタ速度が異常に早く、か
つ、異常に遅くならないように設定した特性曲線を設定
し、それを記憶しておく第2の手段。 3.静止画撮像時に、絞りの閉鎖動作の開始以降に電荷
を掃き出すことにより、短い露出時間で静止画の露出を
行う第3の手段。
【0037】
【作用】第1の手段により、動画撮像時の露出制御で
は、第2の手段において定められた特性曲線上の位置に
絞り値と電子シャッタ速度を維持し、露出制御する。静
止画撮像の実行の命令がシャッタボタン(レリーズボタ
ン)により入力された後は、第3の手段により絞りを閉
鎖しつつ、これに連動させて電子シャッタを用いて電荷
を掃き出すことにより、センサ上での光電変換を行なう
時間を短くするので、例え、絞り装置の応答が遅く絞り
の閉鎖に時間を要しようとも、短い露出時間を得ること
が可能となり、高速シャッタで撮像した静止画が得られ
る。
【0038】さらに、第2の手段により、電子シャッタ
速度を異常に上昇させないので、静止画のシャッタ露出
時間も異常に短くならず、例え、絞りの閉鎖時間がばら
ついても、そのバラツキが露出量全体に与える誤差が少
なくて済むため、静止画の露出に要求される露出精度を
逸脱しないようにすることができる。
【0039】しかも、第2の手段では、動画撮像におい
てある程度の電子シャッタ速度は保っているので、静止
画撮像でもシャッタ速度を高く保つことができ、スロー
シャッタによる手ブレ等の問題を回避できる。
【0040】
【実施例】以下、本発明の詳細を図示した各実施例によ
って説明する。
【0041】先ず、本発明の1実施例を説明する。図1
は、本発明の1実施例に係る撮像装置の構成を示す図で
ある。
【0042】同図において、1はレンズ、2は絞り、3
は撮像素子、4は動画と静止画を生成するための信号処
理回路、5は絞り駆動回路、51は絞り2の絞り値を検
出する絞り検出回路、6は電子シャッタ駆動回路、7は
出力端子、8はレリーズボタン、9はシステム全体の制
御を司るマイクロコンピュータ(以下、マイコンと称
す)、91は動画撮像時における絞り値と電子シャッタ
速度の制御特性曲線を記憶するAE特性メモリである。
ここで、マイコン9は、本構成の撮像装置における統括
制御処理を実行するものである。
【0043】上記の絞り駆動回路5,電子シャッタ駆動
回路6は、マイコン9から送出される制御信号である絞
り値制御信号100,電子シャッタスピード制御信号1
01により、それぞれ制御される。
【0044】また、絞り2の絞り値は、絞り検出回路5
1からの検出信号である絞り検出信号102により検出
される。
【0045】動画における露出量から静止画における露
出の設定をどのように行なうかは、「従来の技術」の項
における前記した先願提案Aの説明より明らかであるの
で、その詳細は省略し、発明の実施例を説明するのに特
に必要となる場合のみ、必要部分を説明する。
【0046】図1に示す構成おいて、レンズ1,絞り2
を経て撮像素子3に入射した光は、電気信号に変換され
た後、信号処理回路4に入力される。信号処理回路4で
は、入力された電気信号を放送規格であるNTSC等の
映像信号に変換して、出力端子7に出力するとともに、
信号量情報103をマイコン9に出力する。マイコン9
では、この信号量情報103に基づき、電子シャッタス
ピード制御信号101,絞り値制御信号100を出力
し、シャッタスピード,絞り値を制御する。なお、これ
は以下の各例においても同様である。
【0047】図2は、本実施例における動画撮像時の露
出制御特性の1例を示した図である。同図の縦軸は絞り
値を、横軸は電子シャッタスピードを示している。
【0048】なお、この特性図及び以下の各特性図にお
いて、絞り値の増加は絞り開口面積の減少を示し、露出
量としては少なくなる。同様に、電子シャッタスピード
においては、スピードの増加はシャッタ時間の減少を意
味し、露出量としては少なくなる。
【0049】これは、絞り値,電子シャッタスピードの
特性として、被写体の明るさの増加に応じて増加する量
を選んで表示し、被写体の照るさと同一方向の増加量を
持たせることにより、動画の露出制御動作の動きを理解
しやすくするためである。
【0050】また、動画撮像において、被写体の明るさ
に応じて特性曲線上に沿って、自動的に絞りとシャッタ
を変更することから自動露出制御、いわゆるプログラム
AE(Auto Exposure )と呼ぶこととする。また、絞り
とシャッタスピードの組み合わせを示す特性を表わした
特性図を、プログラム線図と呼ぶ。
【0051】図2の制御特性では、被写体の照明条件が
低照度から高照度に変化し入射光量が増加方向の場合に
は、動画の信号レベルを一定に保つため、絞り値制御信
号100は変えずに、先ず、電子シャッタスピード制御
信号101によって電子シャッタの速度が次第に高速に
なる。さらに光量が増加し、電子シャッタスピード制御
信号101によるシャッタスピードがSSaの値となる
と、絞り2の絞り値をFaまで増加させる。更に明るく
なると、電子シャッタスピードを上昇させ露出制御を行
なうが、電子シャッタ速度がSSbとなると、再び、絞
り値を増加させFbとする。更に明るくなった場合、電
子シャッタスピードの上限を設け、それ以上は絞りを変
化させ露出制御を行なうことにより、電子シャッタスピ
ードの異常な増加を抑え、静止画露出のシャッタ速度の
上昇を抑える。
【0052】被写体の明るさが減少する場合には、図2
の破線で示すように、シャッタスピードSSbより更に
一定量だけ減少した時点で絞り値をFbからFaに変更
する、ヒステリシスも持たせた動作を行なわせ、動作の
安定を図る。絞りがオープンになる場合も同様である。
【0053】このようなAE特性曲線で動画時の露出制
御を行なうことにより、静止画の露出時間を異常に高め
ることが無くなり、絞り閉鎖のバラツキによる露出誤差
を抑えることが可能となる。
【0054】もちろん、このような特性曲線は図2に限
ったものでなく、静止画時のシャッタ時間を異常に増加
させないものであれば良いことは言うまでも無く、様々
な特性を持たせることが可能である。
【0055】次に、上記のような条件の特性をもつ、動
画撮像時の露出制御特性(プログラム線図)の他の1例
を図3に示し、以下説明する。同図の縦軸は絞り値を、
横軸は電子シャッタスピードを表し、照度に応じて絞り
値と電子シャッタスピードを設定し、制御する。
【0056】図3に示した本例では、絞り値がFope
n,Fa,Fb,Fcで一時固定されるようなAE特性
を持つ場合を示す。
【0057】電子シャッタスピードが上昇し、SSdと
なった場合には絞りを一段絞り、電子シャッタスピード
が低下し、SScとなった場合には絞りを一段開けるこ
とにより、電子シャッタスピードを異常に上昇させるこ
とが無く、しかも、被写体が明るい場合には、電子シャ
ッタスピードを異常に低下させることが無いので、静止
画での露出時間を不用意に短くすることが無くなり、絞
り閉鎖特性のバラツキの影響の受けにくい、しかも、あ
る程度高速の露出時間の露出制御を行なうことが可能と
なる。
【0058】ところで、絞り閉鎖の特性において、絞り
閉鎖は絞りに一定の閉鎖トルクかかかることにより閉ま
り、従って、加速度的に絞りの開口径が小さくなる動作
特性を持っている。
【0059】また、絞りの径が小さい位置から絞りの閉
鎖動作を開始すると、絞りの閉鎖ストロークが短いの
で、絞り閉鎖に要する時間は短くて済む。
【0060】そのため、被写体が明るくなって、動画で
の絞りの開口径が減少するのに伴って、掃出しの期間を
長くしなくても静止画の露出時間は短くなってくる。
【0061】このため、被写体の明るさが強い場合に
は、絞りの閉鎖全体を使用しても十分短い露出時間が得
られることになり、露出バラツキの少ない静止画露出が
可能となる。
【0062】従って、図2,図3に示すように被写体の
明るさが強くなって、電子シャッタスピードの上限を固
定しても、掃出し時間を長く必要としなくなり、露出精
度の確保された露出制御を実現することができる。
【0063】なお、絞りの閉鎖開始タイミングは、前記
図19,20上では垂直同期信号期間付近として説明し
ているが、1例としては、インターライン形CCDの例
では、垂直CCDへの転送直後に絞りの閉鎖動作を開始
すればよい。
【0064】ところで、以上のプログラム線図は、如何
に無理なく、かつ適度な高速シャッタ速度を得ることを
目的として設定されているが、このほかに照明条件等に
よっても、さらに配慮すべき問題点がある。
【0065】それは、たとえば蛍光灯下において、照明
光が明滅している場合に電子シャッタスピードを高速に
すると、動画撮影の露出タイミングおよび露出期間と、
照明光の照明タイミングおよび点灯期間によって、動画
出力にフリッカが発生することである。
【0066】これは、例えば、ヨーロッパにおいて蛍光
灯に供給される電源が50Hzで、かつ、撮像装置がN
TSC方式であった場合、蛍光灯の明滅の周波数は10
0Hzで、また動画出力のフィールド画の周波数は60
Hzであるので、100と60の最大公約数である20
Hzのフリッカが発生することはよく知られている。し
かも、このフリッカは蓄積時間が短くなれば、その発生
する大きさも大きくなる。
【0067】ただし、アメリカ合衆国で使用する場合、
蛍光灯に供給される電源の周波数は60Hzで、その明
滅周波数は120Hzであるので、通常はフリッカの現
象は検知されない。
【0068】しかし、電源の周波数と動画出力のフィー
ルド画の周波数とが共に60Hzである場合にも、動画
の電子シャッタスピードが高くなり蓄積時間が短くなる
と、厳密にはフィールド画の周波数と電源の周波数とが
完全には一致しておらず、そのため、明滅の位相と光電
変換期間の位相のずれにより、フリッカ状の明滅が生ず
るようになる。
【0069】従って、静止画にはフリッカは現れない
が、静止画以前に撮像している動画には現れてくる。
【0070】すなわち、静止画としては問題ではなくて
も、静止画撮像の前の動画を出力する段階でフリッカが
現れることは、静止画撮影のためのフレーミング等を行
なう際に、非常に目立つものであり、装置全体の評価を
下げるので抑圧すべきものである。
【0071】このような観点から構成した、本発明の他
の1実施例に係る撮像装置の構成を図4に示し、その動
作を説明するための動画撮像時の露出制御特性(プログ
ラム線図)の1例を図5に示す。なお、図4において図
1と均等なものには同一符号を付し、その説明は重複を
避けるために割愛する。
【0072】図4において、92は、マイコン9の中の
制御を行なうコントロール部を改めて示したブロックで
あり、93は、信号量情報103の周期的変化に基づ
き、被写体の照明光がフリッカ成分を含んでいるか否か
を検出するフリッカ検出部である。
【0073】本実施例の動作は、次のように行なわれ
る。先ず、フリッカ検出部93によりフリッカを検出し
たなら、検出信号はコントロール部92に入力される。
この検出信号によりコントロール部92は、AE特性メ
モリ91の特性線図から、フリッカを抑圧するような特
性線図を選択し、それに従って動画撮像のAE制御を実
施する。このため、フリッカの無い動画撮像が可能とな
る。
【0074】次に、図5に示す特性図を用いて、更に具
体的に本実施例を説明する。図5のプログラム線図は、
図3のプログラム線図に比べて、電子シャッタスピード
がSSfを中心に設定されていることが特徴である。蛍
光灯用の電源周波数が50Hzで、撮像装置がNTSC
方式の動画出力である場合に、20Hzのフリッカが発
生するが、蛍光灯の明滅周波数が100Hzであるの
で、撮像素子3の蓄積時間を1/100秒とすると、毎
フィールドの露出量が同一となってフリッカが抑圧され
る。この時間が電子シャッタスピードSSfである。
【0075】図5のプログラム線図にしたがって制御を
行なえば、被写体の照度変化に伴なって電子シャッタス
ピードが変化する。丁度、SSfになった場合にフリッ
カが抑圧され、外れるにしたがってフリッカが生じてく
るが、外れる量を小さく抑えることにより、フリッカの
発生量を抑えることが可能となる。
【0076】この図5でのプログラム線図をもとに静止
画撮像をする場合、電子シャッタスピードが長いので、
当然、静止画のシャッタ速度も上昇しない。
【0077】そこで、図4のフリッカ検出部93によ
り、マイコン9に入力される信号量情報103が周期的
に変動しフリッカが生じているどうかを判定し、フリッ
カが生じていない場合には図3のプログラム線図で、フ
リッカが生じている場合には図5のプログラム線図を用
いてそれぞれ制御すれば、どのような照明条件下でも適
度なシャッタ速度の静止画が得られる。
【0078】なお、この2つのプログラム線図におい
て、特定の照度においては各プログラム線図で特定の絞
り値が決まるので、プログラム線図を切換える場合に
は、その絞り値になるように絞り値を徐々に変更し、同
時に露出量が変化しないように電子シャッタスピードも
変更すれば、プログラム線図の切換えに伴う動画の画面
の乱れを抑えることが可能となることはもちろんであ
る。
【0079】また、蛍光灯下で、一旦、図5のプログラ
ム線図で制御が行なわれると、撮像素子3からの信号に
はフリッカ成分が無くなるので、被写体の照明によるフ
リッカが発生する状況か否かの判別が困難となる。
【0080】そこで、通常は、屋内あるいは屋外かのど
ちらかで最初から撮影する場合が多いので、まず、図3
のプログラム線図により制御を始めた後、フリッカを検
出したなら、改めて、図5のプログラム線図による制御
に切換え、それを続行することによりフリッカを抑圧す
れば十分である。
【0081】また、一旦、図5のプログラム線図による
制御に入った後、照明の大きな変化などで照明が変更さ
れたと判定したならば、フリッカの抑圧が必要無くなっ
た可能性が大きいので、再び、図3のプログラム線図で
制御し、より高速のシャッタ速度の静止画を得ようする
ことも、もちろん可能である。
【0082】この場合には、フリッカが発生する状況に
あるか否かの検出を確実に行なう必要がある。これを実
現する1つの例としては、照明光の周期的変化を検出す
るセンサを別に設けてマイコン9に取り込み、フリッカ
の発生する状況か否かを判別し、プログラム線図を変更
する方法がある。
【0083】また、別の切換えの例としては、図5のプ
ログラム線図による制御に移行した場合、一旦、シャッ
タ速度をSSfから少し変更し、その場合にフリッカ成
分を検出するか否かにより、照明光がフリッカを発生さ
せる条件かどうかを判別してもよい。
【0084】この場合、プログラム線図上で電子シャッ
タスピードがSSfから外れている場合には、単にフリ
ッカの有り無しを検出すればよいが、電子シャッタスピ
ードがSSfに近い場合には、故意に電子シャッタスピ
ードを変更する必要がある。そこで、この電子シャッタ
スピードの故意の変更によるフリッカの検出は、照明の
明るさが変化した場合や一定時間毎に行なえば、動画の
出力に大きな影響を与えなくて済む。
【0085】もちろん、信号処理回路4自体に、可変利
得回路を設けて、信号量が多い場合には利得を減少さ
せ、少ない場合には利得を増加させることにより、フリ
ッカをキャンセルする方法もあるが、電子シャッタスピ
ードが高くなりフリッカの量が大きくなると、キャンセ
ルするための利得の変化量が大きくなり、S/Nの劣化
等の問題が生じるようになる。
【0086】そのため、回路によるフリッカキャンセル
を行なう場合にも、電子シャッタスピードを制御してフ
リッカの発生する量を、あらかじめ低く抑えておく必要
が有ることは言うまでもない。
【0087】さらに、以上の図3および図5のプログラ
ム線図を組み合わせた、動画撮像時の露出制御特性(プ
ログラム線図)も実現可能であり、それを図6に示す。
【0088】本例は、フリッカを発生させる周期性のあ
る明滅を持つ照明は、人口的照明であり、その照度は高
くない場合が多いので、ある程度の照度までは、フリッ
カを抑圧する電子シャッタスピードSSfを中心に制御
し、それ以上の照度では、電子シャッタスピードSSt
を中心に制御することにより、高速のシャッタ速度の静
止画を得ることを狙ったプログラム線図の例である。
【0089】この場合、図4のフリッカ検出部93は必
要無く、図1の構成で発明が実現できることは言うまで
も無い。
【0090】以上、絞り優先の自動露出制御によるプロ
グラム線図の例をあげてきたが、これに限らないことは
いうまでもなく、フィルムカメラ等で実施している、絞
りとシャッタスピードとに優先順位を設けない(絞り開
度とシャッタスピードとを同時に変化させる)プログラ
ムAE(Auto Exposure )を実現したプログラム線図と
同様な、動画の露出制御を行なってもよいことはいうま
でもない。
【0091】しかし、本発明による撮像装置における静
止画撮像の場合には、絞り閉鎖開始後の撮像素子3の掃
き出し時間を大きくして、絞り2の閉鎖直前の露出だけ
により超高速シャッタを実現することは、絞り閉鎖時間
がばらつくので実現困難であり、そのため電子シャッタ
スピードをむやみに高くできないことは前述したとおり
である。従って、本発明による撮像装置では、この電子
シャッタスピードの制限を考慮する必要があり、このた
め、フィルムカメラと全く同様に自由にプログラムAE
の設定を行なうことは困難である。
【0092】本発明による撮像装置における、ある領域
内では絞りとシャッタスピードに優先順位を設けないよ
うにした、いわゆるプログラムAEの特性を持たせたプ
ログラム線図の1例を図7に示す。同図において、適宜
設定された電子シャッタスピードSSxからSSyまで
の領域は、図中の線図で設定した絞りとシャッタ速度で
露出制御を行なう。
【0093】この場合の静止画の露出制御は、いままで
説明してきた制御方法と同様に、プログラム線図上の数
点の絞り値からの絞り閉鎖特性を予め測定しておき、そ
れから撮像素子3の掃き出し時間を求めて制御し、それ
以外の点の掃き出し時間等は、内挿により求めた値によ
って制御すればよいことはいうまでもない。
【0094】さらに、フリッカを検出した場合のプログ
ラムAEのプログラム線図を図8に示す。本プログラム
線図によれば、どのように明るいフリッカを含む照明光
でも、フリッカを抑圧した動画撮影が可能である。
【0095】図8の本プログラム線図では、静止画撮影
での高速シャッタ速度が望めないので、例えば、図7の
プログラム線図と適宜に切換えて、静止画露出制御を行
なえば所望の特性を得ることが可能となる。その際の、
図8と図7との切換え等の制御は、図5,図3において
説明した方法と同様であるので詳細は省略する。
【0096】もちろん、図6と同様に、図7と図8を合
成したプログラム線図も可能であり、それを図9に示
す。プログラム線図の設定の狙いは、図6と同様なので
詳細の説明は省く。
【0097】さらには、種々のプログラム線図を用意し
ておき、それを撮影者が選択して使用してもよいことは
いうまでもなく、その場合のプログラム線図の例を図1
0に示す。同図において、P0からP4は種々のプログ
ラム線図を示しており、そのなかに、図9のプログラム
線図であるP1を含めておけば、このP1を選択するだ
けで無難な静止画像を撮影できるので、使い勝手を向上
させることが可能となる。
【0098】しかし、以上の実施例の動作を別の観点か
ら見れば、次のような疑問点が起こってくることは容易
に考えられる。
【0099】その1例として、先の実施例では測光を行
う動画撮像におけるフリッカ対策のため、シャッタ時間
を1/100秒といった時間に設定するとしたが、その
ため、静止画のシャッタ速度も同程度の速度しか得られ
ないということである。
【0100】すなわち、センサのダイナミックレンジが
十分ある場合、通常、CCDセンサは、動画撮像では2
ライン混合読み出しで、静止画撮像では1行フレーム読
み出しを行わせるので、静止画の感度が1/2となり、
同一露出量を得るためには静止画では2倍の露出量を必
要とする。そのため、静止画のシャッタ速度は1/50
秒となる。
【0101】もちろん、信号処理回路のゲインを変更
し、動画と同程度のシャッタ速度とすることは可能であ
るが、いずれにしろ、静止画のシャッタ速度は動画のシ
ャッタ速度から大きくずれて設定されることはない。
【0102】従って、フリッカのある照明光の条件下で
も、1/100秒程度の比較的早いシャッタ速度で、良
好な動画及び静止画の映像画像を得ることができるの
で、通常は問題ないが、例えば非常に明るい蛍光灯照明
条件下で早いシャッタ速度を使用して静止画の撮影を行
いたいという、少し特殊な撮影の希望がある場合には、
その希望に沿えないことになる。
【0103】この点を解決するために、先に説明したよ
うに、信号処理回路4自体に可変利得回路を設け、フリ
ッカ成分を利得の変更で除去しつつ電子シャッタ速度を
上げる制御を行うことにより、フリッカの発生する照明
条件下でも、フリッカの発生を抑圧しつつ動画の電子シ
ャッタ速度を上げれば、静止画のシャッタ速度も上昇さ
せることができ、高速シャッタを実現することが可能と
なる。
【0104】このような方法を用いれば、どのような照
明条件下でも、明るくさえあれば高速シャッタが可能と
なることが分かる。
【0105】ただし、先ほど述べたように、S/Nの確
保等のためフリッカキャンセルのキャンセル量の設定に
は上限があり、従って、シャッタ速度を上昇できる量に
上限があることは言うまでもない。この上限の設定につ
いては、もちろん、フリッカの発生状態とS/Nの劣化
等を勘案して許容限度に設定することになり、いわゆ
る、設計事項の問題となる。
【0106】以上、フリッカ成分を含む照明条件下での
高速の電子シャッタによる動画撮影を説明したが、この
ような高速のシャッタ速度を設定したために、静止画撮
影で配慮しなければならない問題が新たに生じてくる。
【0107】すなわち、フリッカのある照明条件下でも
撮影した静止画がフリッカすることはないが、照明光が
明滅しているので、シャッタの露出タイミングよっては
照明光の明滅の滅の部分で露出を行い、暗い静止画の撮
像画となる場合がある。
【0108】これは、本発明の撮像装置が、静止画の露
出の前に動画撮像により露出条件を決めて、その後、静
止画撮像を行うので、照明光の明滅の状態に無関係に露
出を行うことが原因である。
【0109】これを、図11,図12,図13を用いて
説明する。同各図においては、照明光として電源周波数
が50Hzの蛍光灯を想定し、動画撮像として例えばN
TSC方式のカメラを考え1/60秒のフィールド周波
数を持つとする。また、簡単のために、その照明光の明
滅が(L)で示すようにサイン波形の絶対値で変化する
と想定する。
【0110】図11〜図13における(M−1)〜(M
−3)は、電子シャッタ時間を示し、動画撮像の場合の
蓄積時間を表す。(N)は垂直同期信号であるVパルス
を示し、(O−1)〜(O−3)は、照明光(L)を電
子シャッタ時間(M−1)〜(M−4)の時間でそれぞ
れ積分した場合の積分値を示し、映像信号の大きさに対
応する。もちろん、それぞれの照明光の積分値は、フリ
ッカ等の挙動を表現するために照明光(L)の特定期間
を積分して示したものであり、実際の映像信号はこれに
絞りの露出制御作用が加わるので、平均出力として標準
レベルが出力されることは言うまでもない。
【0111】なお、本例では光の強さをサイン波形とし
て説明しているが、蛍光灯の螢光体の発光特性によって
は積分値が変化する。しかし、フリッカの挙動について
は同じであるので、サイン波形をもとにして実施例を説
明する。
【0112】図11は、通常の動画撮像で、電子シャッ
タを駆動させない1/60秒のシャッタ速度の場合の例
である。同図の照明光の積分値(O−1)の波形図に記
入して示した数値が、露出量を表す積分値であり、その
値は照明光(L)とVパルス(N)が図のような位相関
係にある場合のものである。
【0113】図11から直ちに分かるように、3フィー
ルド周期で積分値が脈動しており、映像信号中にフリッ
カ成分が含まれる。
【0114】図12は、電子シャッタ速度(M−2)を
1/100秒とした場合であり、照明光(L)の光をど
の位相で積分しても積分値は一定であり、フリッカ成分
は無くなる。
【0115】次に、電子シャッタ速度を更に上昇させた
場合の挙動を示した例が図13である。同図において、
電子シャッタ速度(M−3)は1/500秒の場合であ
り、その場合の積分値(O−3)から分かるように、積
分値の最大値と最小値は3倍以上となり、かなり厳しい
フリッカ成分が映像信号中に含まれてくる。
【0116】これは、シャッタ速度を上げるほど更に大
きくなることが、以上の図と説明より容易に分かる。
【0117】図13のようなシャッタ速度で動画撮像を
行い、その後、静止画で同様なシャッタ速度の露出を行
うと想定すると、露出タイミングによっては3倍以上の
露出バラツキが発生することになる。
【0118】もちろん、以上の説明から明らかなよう
に、静止画のシャッタ速度を1/100秒とすれば、全
くフリッカの影響の出ない露出、すなわち、どのタイミ
ングで撮影を行っても露出バラツキの無い露出で撮影が
可能であることは言うまでもなく、そのため、静止画の
シャッタ速度が1/100秒となるように、動画のAE
特性の特性曲線を設計すれば、更に良好な撮影が行え
る。
【0119】この場合、前述したように、静止画の場合
の感度が動画に比べて低いので、いま、感度差が2倍で
あるとすると、静止画で1/100秒のシャッタ速度を
実現するためには、動画では1/200秒の電子シャッ
タ速度を保つ必要がある。そのため、動画ではフリッカ
が発生するが、それを信号処理回路4の利得を周期的に
可変して抑圧すればよいことはもちろんである。
【0120】この場合、前記図5,図6,図8,図9,
図10の電子シャッタスピードSSfが、1/200秒
となることは言うまでもない。
【0121】また、静止画撮像と動画撮像とでの感度の
差を、信号処理の増幅度で補正する場合には、補正量に
応じた静止画と動画のシャッタ速度の組み合わせが可能
であることは言うまでも無い。例えば、静止画のセンサ
感度が6dBだけ低いとし、それを3dBだけ増幅度を
上げることで補う場合には、残り3dB分だけの差が総
合的な感度差となるので、静止画の露出量を3dB分だ
け多くする必要がある。
【0122】そこで、この場合、静止画で1/100秒
のシャッタ速度の露出量とするなら、動画では3dB分
だけ露出量を少なくし、シャッタ速度としては約1/1
40秒のシャッタ速度で露出制御を行えばよい。これと
同様に、それぞれの組み合わせに応じたプログラムAE
特性線図の設計を行えばよいが、詳細は省略する。
【0123】また、1/100秒のシャッタ時間でフリ
ッカ成分は除去できるが、静止画の撮影において1/1
00秒に必ずしも設定する必要の無いことはもちろんで
ある。
【0124】これは、当然のことであるが静止画にはフ
リッカが現れないので、静止画のシャッタ速度が1/1
00秒からずれていても露出のバラツキが許容限度内な
らば、十分実用となる静止画像が得られるためである。
【0125】このことは、絞りの閉鎖によるシャッタ動
作で静止画を露出する本発明においては好都合である。
すなわち、図21に示したように、絞りのシャッタ動作
では絞りが徐々に閉じるように動作するので、動画撮像
の瞬時に開閉の動作が終了する電子シャッタのように
は、単純にはシャッタの開いている時間を規定できな
い。そのため、電子シャッタのような正確なシャッタ時
間を規定することは困難であるが、露出量自体は予め絞
りの閉鎖特性のデータを測定しておくことにより設定で
きるので、露出のバラツキはあるが、実用上十分な露出
精度が得られることとなる。もちろん、更に露出精度を
向上させることが可能であることは言うまでもない。
【0126】そこで、次に、フリッカ成分を除去するに
適したシャッタ時間から大きくはずれた高速シャッタを
行う場合の、静止画露出の露出精度を向上させる実施例
を、図14に示す波形図をもとに以下説明する。
【0127】なお、本実施例を実現するための撮像装置
の構成は前記図4と同一なので、波形図をもとに説明す
る。
【0128】本例は、図13と同一の電子シャッタ速度
を想定している。そのため、照明光(L)の積分値(O
−4)で示すように、約3倍の撮像信号レベルの差が現
れ、3フィールド周期の20Hzのフリッカとなる。こ
のフリッカを、信号処理回路4で増幅度を変えることに
より抑圧する。
【0129】図14中において、(T)は照明光の積分
値(O−4)の平均値を示す。この場合、平均値(T)
は約0.40であり、フリッカの抑圧自体は、この平均
値(T)からの照明光積分値(O−4)のずれ分を、圧
縮または伸長するように信号処理回路4で増幅度を変更
すればよい。
【0130】例えば、V1の期間の信号としては、平均
値より、 V1での積分値/平均値=0.60/0.40=1.5 の比だけ映像信号のレベルが大きくなるので、この場合
1/1.5だけ、すなわち、−3.5dBだけゲインを
変更すればよい。他のV期間についても同様である。
【0131】なお、ここで、照明光の積分値(O−4)
をもとに説明したが、実際には、照明光(L)で照明さ
れた被写体の撮像信号を信号処理回路4において積分
し、その積分値を用いればよいことは言うまでもない。
【0132】動画の撮像信号におけるフリッカ成分は以
上のように抑圧されるが、照明光の脈動による静止画の
露出誤差は依然として残る。
【0133】しかし、本実施例では、絞り閉鎖タイミン
グを変更することにより、照明光の脈動のタイミングに
合わせてシャッタの閉鎖を行い脈動の影響を少なくし、
露出誤差を抑圧する。
【0134】この場合の動作を、以下説明する。照明光
のフリッカは、本例では、20Hzであるが、撮像装置
のフィールド周波数の60Hzは、実際には60Hzよ
り低いので、おおむね、3フィールド周期のフリッカで
あるが、そのレベルは更に低い周波数で変動している。
しかし、数フィールドの短期間を想定した場合、3フィ
ールド周期で同じレベルの映像信号レベルが得られる。
【0135】そこで、シャッタパルス(P)がV5のタ
イミングで入力されたなら、照明光の積分値(O−4)
が最大となるフィールドで、静止画のシャッタを実行す
るように制御を行う。
【0136】さらに、静止画のシャッタの開いている期
間を、動画の電子シャッタが開いている期間と同位相と
するように、絞り閉鎖パルス(Q)と掃出しパルス
(R)とを制御する。
【0137】図14では、露出遅延量(U)に示す分だ
け静止画の露出制御を遅延させ、タイミングを合わせ制
御する例を示している。
【0138】さらに、静止画シャッタの露出としては動
画の場合の露出量を基準に決めているので、フリッカが
ある場合には平均値(T)が露出の基準となる。そのた
め、本例による静止画の露出では平均値以上の露出が得
られるので、先ほどの動画のフリッカの抑圧と同様に、 動画を継続した場合の露出量/平均の露出量=0.60
/0.40=1.5 の逆数のゲイン制御、すなわち、平均値より−3.5d
Bのゲイン制御を行えば、良好な静止画の撮像が行え
る。
【0139】なお、このような制御を行う場合、静止画
のシャッタ時間は動画のシャッタ時間と同程度とするこ
とが前提である。
【0140】しかし、このように動画のシャッタ速度と
静止画のシャッタ速度を同じとする場合、前述のよう
に、センサの感度差のため静止画のゲインを上げる必要
があり、S/Nが劣化する。しかし、フリッカの脈動下
における静止画の高速シャッタを行うという意志を撮影
者が持つ以上、許される選択であると考えられ、問題な
いと思われる。
【0141】なお、本例では、−3.5dBのゲイン調
整により露出エラーを補正するとしたが、シャッタ時間
をその分だけ短くしても同様の効果があることは言うま
でもない。
【0142】また、静止画のシャッタのタイミングは、
照明光の積分値が最大となるV7のタイミングにおい
て、露出制御を行うとして説明したが、もちろん、どの
ようなタイミングとしても良いことは言うまでもなく、
その場合、ゲイン等による補正は、そのタイミングで得
られるであろう照明光の積分値(O−4)のレベルを補
正するような値で行う必要がある。
【0143】以上、波形図を用いて説明した本実施例の
構成例を図15に示す。なお、図に15おいて図4と均
等なものには同一符号を付し、その説明は重複を避ける
ため割愛する。
【0144】図15において、41は積分回路であり、
撮像素子3からの映像信号を積分し、ゲインコントロー
ルによるフリッカ抑圧のための照明光の積分値を求め
る。この回路出力の平均値からのズレを補正するよう
に、信号処理回路4で映像信号のレベルを制御し、フリ
ッカを抑圧する。
【0145】なお、図15では、センサからの映像信号
を積分し、それをフリッカの抑圧信号として用い、フィ
ードフォワード型の抑圧をするような構成としたが、こ
れに限らないことはもちろんである。例えば、信号処理
回路4の出力を積分して、この積分値にフリッカが含ま
れないようにフィードバック型の抑圧制御とすることも
可能である。
【0146】この場合、フリッカ検出部93の入力信号
としてフリッカが抑圧された信号を用いる場合には、入
力信号としてフリッカ成分がなくなる。しかし、フリッ
カが発生して場合には、フリッカ抑圧のためのフィード
バック型の抑圧制御のゲインが周期的に脈動しているの
で、これを検出してフリッカ検出としても良いことは言
うまでもない。
【0147】次に、以上述べた静止画でのフリッカの影
響を抑圧することを狙った露出制御特性の例を図16に
示し、以下説明する。
【0148】基本的には、図9の特性と変わらない。図
16において、SSf2は、静止画でのフリッカの影響
を少なくするために、静止画で例えば1/100秒のシ
ャッタ速度を得るために必要な動画での電子シャッタ速
度を求めて設定した場合のシャッタ速度である。
【0149】いま、静止画に比べ動画のセンサの感度が
2倍あるとし、それを露出量だけで補うとした場合、静
止画のシャッタ速度である1/100秒の場合の露出量
の半分の露出量を与える1/200秒が求める電子シャ
ッタ速度である。
【0150】また、フリッカの影響を抑圧する静止画の
シャッタ速度が、他にも考えられることは勿論であり、
例えば1/50秒としてもよい。
【0151】また、SSbは動画のフィールドの時間を
示したものであり、前述までの特性図で示していた動画
でのAE特性の電子シャッタ速度は、基本的にこの時間
が最大となる。
【0152】ただし、動画においても、更に低いシャッ
タ時間を用いてフィールド周期より長い間欠的な動画出
力でもよい場合には、SSbは更に長いシャッタ時間と
なることは言うまでもない。
【0153】ところで、以上の実施例において、フリッ
カの影響を抑圧するために信号処理回路4のゲインを制
御したが、このゲイン制御を、静止画露光のための露出
制御に利用することができるのは勿論である。
【0154】この増幅度を適宜変更して露出制御が可能
な点が、フィルムカメラのプログラムAEと根本的に異
なる点である。
【0155】この実施例を図17に示す。同図におい
て、動画露出制御に用いることが可能な制御量として、
電子シャッタ速度,絞り値,増幅度があるので、それぞ
れを軸とする3次元のAE特性図としてある。
【0156】同図において、増幅度が0の場合の絞り値
と電子シャッタスピードのプログラム線図の特性は、図
16で示したものと同一の特性を有するとして、例示し
ている。
【0157】被写体の照度が下がりレンズ1への入射光
量が減少すると、増幅度を上昇させることにより、さら
に低照度の被写体にでも十分な信号量を得られるように
露出制御する。
【0158】このような低照度で信号処理回路4の増幅
度を上昇させることは、通常のビデオ撮影でもよく行わ
れているが、本実施例では、静止画撮像にまで行うこと
が特徴である。
【0159】通常、静止画の撮像ではシャッタ時間を十
分長くとることが可能であるので、低照度被写体ではシ
ャッタ時間を長くして露光量を増加し、十分な信号量を
得るようにしている。そのため、異なったフィルム感度
のフィルムを使用する場合と同様に、感度切り換えに増
幅度の変更を行っている場合が多い。
【0160】しかし、本発明では、動画撮像で測光を行
っているので、当然、電子ビューファインダー等で被写
体像を確認しつつ、フレーミング等の撮影操作を行うと
考えられる。
【0161】そのため、図17のAE特性とすることに
より、増幅度を上げて映像信号のレベルを上昇させ、見
やすい画面とすることが可能となるため、操作性の優れ
た撮像装置が提供できることになる。
【0162】さて、このような低照度撮影の場合、動画
撮像では増幅度を上げ、信号レベルを確保することにな
るが、この結果を用いて静止画撮像をする場合には、増
幅度は抑えたままでシャッタ時間を長くして露出量を稼
ぎS/Nの良好な静止画を得るのか、あるいは、増幅度
を上げたままで短いシャッタ時間で手振れを防いだ静止
画を得るのか、の選択が可能となる。
【0163】この場合、それぞれの撮影での長所がある
ので、各構成図中においてレリーズボタン8で示したも
のと同様に、撮像装置に選択ボタンを設け、撮影者の選
択に任せることにより、使い勝手を向上させることがで
きるのは勿論である。
【0164】増幅度を可変することを利用した他の実施
例を図18に示し、以下説明する。
【0165】同図は、被写体の照度が低下し絞り値が例
えばFaとなった場合、増幅度を上昇させて信号量の低
下を防ぐことにより、絞りの開放への動きを抑圧する特
性を持たせたプログラム線図の例である。
【0166】この特性の結果、本例では、絞りが特定値
より開放側に開きにくくし、ピントずれを抑えることが
可能となる。すなわち、いわゆる、被写界深度を深く保
つ特性を、プログラムAE特性に持たせたものである。
【0167】さらに照度が低下した場合には、絞りを開
放し信号量を確保することも同図において示している。
【0168】この場合の静止画の露出制御においても、
前述した、S/N優先の制御か、あるいは、シャッタ速
度優先の制御か、の選択が可能であることはいうまでも
ないが、前述と同様であるので詳細は略する。
【0169】以上、様々な特性線図を示し実施例を説明
してきたが、もちろん、実際に最適な条件に設定された
プログラム線図を設計するためには、絞りの閉動作特性
等の各部の特性が確定した後、最終的に設定されるべき
ものであることは言うまでも無い。上述まで説明してき
た各特性例では、課題に対する解決のポイントのみを示
してあり、更に詳細な特性の設定は、個々の製品に応じ
た設計事項となることはもちろんである。
【0170】従って、以上の説明中で述べた、異常に早
い、又は、異常に早い速度は、実際の製品中でその値が
定められるものであることは言うまでもない。
【0171】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、汎用のビ
デオカメラで使用される絞りを用いて、動画撮像と静止
画撮像とを両立した撮像装置を小型で安価に実現でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の1実施例に係る撮像装置の構成図であ
る。
【図2】本発明の実施例による露出制御特性の1例を示
す説明図である。
【図3】本発明の実施例による露出制御特性の1例を示
す説明図である。
【図4】本発明の他の1実施例に係る撮像装置の構成図
である。
【図5】本発明の実施例による露出制御特性の1例を示
す説明図である。
【図6】本発明の実施例による露出制御特性の1例を示
す説明図である。
【図7】本発明の実施例による露出制御特性の1例を示
す説明図である。
【図8】本発明の実施例による露出制御特性の1例を示
す説明図である。
【図9】本発明の実施例による露出制御特性の1例を示
す説明図である。
【図10】本発明の実施例による露出制御特性の1例を
示す説明図である。
【図11】本発明の実施例による露出制御手法を説明す
るための説明図である。
【図12】本発明の実施例による露出制御手法を説明す
るための説明図である。
【図13】本発明の実施例による露出制御手法を説明す
るための説明図である。
【図14】本発明の実施例による露出制御手法を説明す
るための説明図である。
【図15】本発明の更に他の1実施例に係る撮像装置の
構成図である。
【図16】本発明の実施例による露出制御特性の1例を
示す説明図である。
【図17】本発明の実施例による露出制御特性の1例を
示す説明図である。
【図18】本発明の実施例による露出制御特性の1例を
示す説明図である。
【図19】先願提案による露出制御手法を説明するため
の説明図である。
【図20】先願提案による露出制御手法を説明するため
の説明図である。
【図21】先願提案による露出制御手法を説明するため
の説明図である。
【図22】先願提案による露出制御手法を説明するため
の説明図である。
【図23】先願提案による露出制御手法を説明するため
の説明図である。
【符号の説明】
1 レンズ 2 絞り 3 撮像素子 4 信号処理回路 5 絞り駆動回路 6 電子シャッタ駆動回路 7 出力端 8 レリーズボタン 9 マイコン(マイクロコンピュータ) 41 積分回路 51 絞り検出回路 91 AE特性メモリ 92 コントロール部 93 フリッカ検出部 100 絞り制御信号 101 電子シャッタスピード制御信号 102 絞り検出信号 103 信号量情報
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 嘉見 博章 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株 式会社日立画像情報システム内 (72)発明者 井浦 則行 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株 式会社日立製作所マルチメディアシステム 開発本部内 (72)発明者 山本 直樹 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株 式会社日立製作所マルチメディアシステム 開発本部内 (72)発明者 倉重 知行 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株 式会社日立画像情報システム内 (72)発明者 今出 宅哉 茨城県ひたちなか市稲田1410番地 株式会 社日立製作所パーソナルメディア機器事業 部内

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入射した光学像を光電変換する撮像素子
    と、該撮像素子における光電変換電荷を掃き出すことに
    よりこの電荷の蓄積時間を制御する電子シャッタ制御手
    段と、前記撮像素子への入射光量を制限する絞りを制御
    する絞り制御手段とを具備し、前記絞りを閉鎖すること
    による静止画撮像が可能な撮像装置において、 動画撮像時における前記絞りの絞り値と前記電子シャッ
    タ制御手段による電子シャッタ時間との予め設定された
    組み合わせで規定される動画露出制御特性を、記憶する
    動画露出制御特性記憶手段と、 前記動画露出制御特性に応じて、前記絞り値と前記電子
    シャッタ時間を、前記絞り制御手段と前記電子シャッタ
    制御手段とにより制御する動画露出制御手段と、 動画撮像時の露出量に基づいて静止画撮像の露出量を求
    め、前記絞りの閉鎖により静止画撮像の露出を行なう静
    止画露出制御手段と、を有することを特徴とする撮像装
    置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載において、 前記動画露出制御特性の前記電子シャッタ時間を、短め
    に設定することを特徴とする撮像装置。
  3. 【請求項3】 入射した光学像を光電変換する撮像素子
    と、該撮像素子における光電変換電荷を掃き出すことに
    よりこの電荷の蓄積時間を制御する電子シャッタ制御手
    段と、前記撮像素子への入射光量を制限する絞りを制御
    する絞り制御手段とを具備し、前記絞りを閉鎖すること
    による静止画撮像が可能な撮像装置において、 動画撮像時における前記絞りの絞り値と前記電子シャッ
    タ制御手段による電子シャッタ時間との予め設定された
    組み合わせで規定される第1の動画露出制御特性を、記
    憶する動画露出制御特性記憶手段と、 被写体の照明光に周期的な明滅が存在するか否かを検出
    するフリッカ検出手段と、を有し、 前記照明光と前記撮像素子のフィールド周波数とにより
    映像信号に発生するフリッカを抑圧する電子シャッタ時
    間を設定する抑圧用露出制御特性を、第2の動画露出制
    御特性として前記動画露出制御特性記憶手段に併せて記
    憶し、 前記フリッカ検出手段がフリッカの存在を検出した場
    合、前記動画露出制御特性記憶手段の前記第2の動画露
    出制御特性(抑圧用露出制御特性)に基づき、前記電子
    シャッタ時間を設定することを特徴とする撮像装置。
  4. 【請求項4】 請求項3記載において、 電源投入時には前記第1の動画露出制御特性に従って、
    前記フリッカ検出手段がフリッカを検出した場合には前
    記第2の動画露出制御特性(抑圧用露出制御特性)に従
    って、前記電子シャッタ時間と前記絞りを制御すること
    を特徴とする撮像装置。
  5. 【請求項5】 請求項1記載において、 前記動画露出制御特性を用いた撮像の際に、被写体の明
    るさが一定値以下の場合には、前記電子シャッタ時間を
    特定の時間の付近に設定することを特徴とする撮像装
    置。
  6. 【請求項6】 請求項5記載において、 前記の特定の時間を1/100秒としたことを特徴とす
    る撮像装置。
  7. 【請求項7】 入射した光学像を光電変換する撮像素子
    と、該撮像素子における光電変換電荷を掃き出すことに
    よりこの電荷の蓄積時間を制御する電子シャッタ制御手
    段と、前記撮像素子への入射光量を制限する絞りを制御
    する絞り制御手段とを具備し、前記絞りを閉鎖すること
    による静止画撮像が可能な撮像装置において、 前記光学像の光電変換による映像信号を積分する積分回
    路と、 該積分回路による積分値の平均値からズレを検出して、
    前記映像信号のレベルを補正し、照明光の周期的な明滅
    の照明条件下でのフリッカを抑圧するフリッカ抑圧手段
    と、 動画撮像時における前記絞りの絞り値と前記電子シャッ
    タ制御手段による電子シャッタ時間との予め設定された
    組み合わせで規定される動画露出制御特性を、記憶する
    動画露出制御特性記憶手段と、 前記動画露出制御特性に応じて、前記絞り値と前記電子
    シャッタ時間を、前記絞り制御手段と前記電子シャッタ
    制御手段とにより制御する動画露出制御手段と、 動画撮像時の露出量に基づいて静止画撮像の露出量を求
    め、前記絞りの閉鎖により静止画撮像の露出を行う静止
    画露出制御手段と、を有することを特徴とする撮像装
    置。
  8. 【請求項8】 入射した光学像を光電変換する撮像素子
    と、該撮像素子における光電変換電荷を掃き出すことに
    よりこの電荷の蓄積時間を制御する電子シャッタ制御手
    段と、前記撮像素子への入射光量を制限する絞りを制御
    する絞り制御手段とを具備し、前記絞りを閉鎖すること
    による静止画撮像が可能な撮像装置において、 動画撮像時における前記絞りの絞り値と前記電子シャッ
    タ制御手段による電子シャッタ時間との予め設定された
    組み合わせで規定される第1の動画露出制御特性を、記
    憶する動画露出制御特性記憶手段と、 前記光学像の光電変換による映像信号を積分する積分回
    路と、 該積分回路による積分値の平均値からズレを検出して、
    前記映像信号のレベルを補正し、照明光の周期的な明滅
    の照明条件下でのフリッカを抑圧するフリッカ抑圧手段
    と、 前記絞りを閉鎖することによる静止画撮像のシャッタ時
    間を前記周期的な明滅による露出量のバラツキを抑圧す
    る特定の時間とするように、動画撮像時における前記絞
    りの絞り値と前記電子シャッタ制御手段による電子シャ
    ッタ時間との予め設定された組み合わせで規定される静
    止画のフリッカ抑圧用露出制御特性を、第2の動画露出
    制御特性として前記動画露出制御特性記憶手段に併せて
    記憶し、 フリッカの存在を検出した場合、前記動画露出制御特性
    記憶手段の前記第2の動画露出制御特性(静止画のフリ
    ッカ抑圧用露出制御特性)に基づき、前記電子シャッタ
    時間を設定することを特徴とする撮像装置。
  9. 【請求項9】 請求項8記載において、 前記特定の時間を1/100秒としたことを特徴とする
    撮像装置。
  10. 【請求項10】 入射した光学像を光電変換する撮像素
    子と、該撮像素子における光電変換電荷を掃き出すこと
    によりこの電荷の蓄積時間を制御する電子シャッタ制御
    手段と、前記撮像素子への入射光量を制限する絞りを制
    御する絞り制御手段とを具備し、前記絞りを閉鎖するこ
    とによる静止画撮像が可能な撮像装置において、 前記撮像素子からの信号を処理し映像信号とする信号処
    理回路の増幅度を変更する可変増幅器と、 動画撮像時における前記可変増幅器の増幅度と前記絞り
    の絞り値と前記電子シャッタ制御手段による電子シャッ
    タ時間との予め設定された組み合わせで規定される動画
    露出制御特性を、記憶する動画露出制御特性記憶手段
    と、 前記動画露出制御特性に応じて、前記絞り値と前記電子
    シャッタ時間を、前記絞り制御手段と前記電子シャッタ
    制御手段とにより制御する動画露出制御手段と、 動画
    撮像時の露出量に基づいて静止画撮像の露出量を求め、
    前記絞りの閉鎖により静止画撮像の露出を行なう静止画
    露出制御手段と、を有することを特徴とする撮像装置。
  11. 【請求項11】 請求項10記載において、 前記動画露出制御特性の前記増幅度を、前記入手した光
    学像の明るさの低下に応じて上昇せしめるように設定す
    ることを特徴とする撮像装置。
  12. 【請求項12】 請求項10記載において、 前記動画露出制御特性の前記絞り値と前記増幅度を、前
    記絞り値が開放となる以前に前記増幅度を上昇せしめ、
    増幅度の上昇の後、前記絞り値が開放に向かうように設
    定することを特徴とする撮像装置。
JP7198716A 1995-08-03 1995-08-03 撮像装置 Pending JPH0951481A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013046325A (ja) * 2011-08-26 2013-03-04 Nikon Corp 撮像装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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