JP5533059B2 - 撮像装置 - Google Patents

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Description

本発明は撮像デバイスに電子増倍機能を持つEM−CCD(Electron Multiplying-CCD;電子増倍型CCD)を使用し、且つスローシャッター機能を備えた撮像装置に関する。
従来、月明かりや星明かり(約0.1 lx以下)などの光量が極めて少ない撮影環境下(低照度環境)においては、撮像デバイスの蓄積時間を制御することで感度を向上させるスローシャッター機能を有するカメラ装置が用いられている。スローシャッター機能は理論的には撮像信号のS/Nを保ったまま感度を向上することが可能な機能であるが、蓄積時間を長くすることによるフレームレートの低下があるため、輝度制御においては、ALC(Automatic Lighting Control;自動光量制御)→AGC(Automatic Gain Control;自動ゲイン制御)→スローシャッターと、最終段で使用されるのが一般的である。
それは、EM−CCDを使用した監視カメラシステムにおいても同様である。EM−CCDとは、水平シフトレジスタに増倍レジスタを設けることで、通常のCCDよりも高感度化を実現した撮像デバイスである。EM−CCD監視カメラシステムにおける輝度制御は、被写体照度が低くなるに伴いALC→AGC→EM(Electron Multiplying;電子増倍)→スローシャッターと遷移する。AGC後に機能するEMがEM−CCD特有の機能であり、この機能により高感度化を実現している。
通常のCCDにおいて高感度化の妨げになっている最大の要因がFDA(Floating Diffusion Amplifier;電荷電圧変換アンプ)から発生する読み出しノイズであるが、EM−CCDは原理的にFDAの読み出しノイズを無視できるため、より高感度化が可能となっている。その一方で電子増倍に起因するショットノイズを無視できず、EMゲインを上げていくとEM−CCDの出力信号に付加されるノイズ量が増加する。
このような低照度時におけるノイズ量の増加に対処するため、被写体の動きに応じて電子増倍機能とスローシャッター機能とを切り替えるようにした監視カメラシステムがあった(例えば、特許文献1参照)。
特開2009−5095号公報
ところで、スローシャッター機能は理論的には撮像信号のS/Nを保ったまま感度を向上することが可能な機能であるが、蓄積時間を長くすることによるフレームレートの低下により、動きのある被写体に残像が出るため輝度制御においては被写体照度が低くなるに伴い、レンズの絞り機構によるALC(Automatic Lighting Control;自動光量制御)→カメラの電気ゲイン調整によるAGC(Automatic Gain Control;自動ゲイン制御)→EM−CCDによる電子増倍→スローシャッター機能と、最終段で使用されている(ALC、AGC、電子増倍ではフレームレートの低下は発生しない)。また、照度の変化に対して輝度制御が敏感に追従すると撮像画面が明暗を繰り返す(ハンチング)ため、各制御には時定数を持たせ照度変化に対して撮像画面の明るさは緩やかに変化させている。被写体照度が高くなる場合はスローシャッター→電子増倍→AGC→ALCと上記と逆の制御を行う。
低照度撮影時に車や電車のヘッドライト等、輝度の高い被写体が画面に入ると映像信号が飽和し撮像画面全体が白くなるが、EM−CCDの場合、適正な撮像画面の明るさに輝度制御されるまでにスローシャッター→電子増倍→AGC→ALCと輝度制御範囲が広く、それぞれの制御に時定数があるため、制御に時間を要し、監視不能時間が長くなるという課題があった。また、輝度の高い被写体が画面から出た場合、元の低照度撮影状態に戻るまで上記と逆の制御遷移をするため、その間、画面が暗くなり監視が不能になるという課題もあった。本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、低照度撮影時に車や電車のヘッドライト等、輝度の高い被写体が画面に入った場合に発生する監視不能時間を短縮できる撮像装置を提供することを目的とする。
本発明に係る撮像装置は、レンズの絞りを調整するレンズ駆動部と、被写体からの入射光を光電変換した電荷を蓄積し、与えられた電子増倍制御信号に基づいて前記電荷を電子増倍して出力する電子増倍型の撮像素子と、撮影画像のゲインを制御する映像信号処理部と、撮像素子に電子増倍制御信号を出力する電子増倍制御部と、撮像素子が電荷を蓄積する露光時間を制御して輝度増幅レベルを変更するスローシャッター制御部とを備える。撮影画像の撮影環境が明るい状態から暗い状態になるに従って、レンズ駆動部の絞り制御モード、映像信号処理部のゲイン制御モード、撮像素子の電子倍増制御モード、スローシャッター制御部のスローシャッター制御モードへとモードを遷移する輝度制御を行う。所定の制御目標に対応付けて、絞り制御モードにおける絞り、ゲイン制御モードにおけるゲイン、電子倍増制御モードにおける増倍率、スローシャッター制御モードにおける露光時間の設定情報を記憶する記憶部と、撮像素子が撮影した時間的に前後するフィールドの輝度レベルを比較し、時間的に前後するフィールドの輝度レベルの変化の幅に基づいて過大輝度と判定した場合に過大輝度検出情報を出力する過大輝度検出部とをさらに備える。この過大輝度検出部が過大輝度検出情報を出力した場合に、輝度制御のモード遷移を、所定の制御目標までスキップするものである。
本発明に係る撮像装置は、レンズの絞りを調整するレンズ駆動部と、被写体からの入射光を光電変換した電荷を蓄積し、与えられた電子増倍制御信号に基づいて前記電荷を電子増倍して出力する電子増倍型の撮像素子と、撮影画像のゲインを制御する映像信号処理部と、撮像素子に電子増倍制御信号を出力する電子増倍制御部と、撮像素子が電荷を蓄積する露光時間を制御して輝度増幅レベルを変更するスローシャッター制御部と、所定の制御目標に対応付けて、絞り、ゲイン、増倍率、露光時間の設定情報を記憶する記憶部と、撮像素子が撮影した時間的に前後するフィールドの輝度レベルを比較し、時間的に前後するフィールドの輝度レベルの変化の幅に基づいて過大輝度と判定した場合に過大輝度検出情報を出力する過大輝度検出部と、この過大輝度検出部が過大輝度検出情報を出力した場合に、記憶部より読み出した設定情報に基づいてレンズ駆動部の絞り、映像信号処理部のゲイン、電子増倍制御部の増倍率及びスローシャッター制御部の露光時間を制御する制御部とを設けたので、輝度の高い被写体にも短い時間で応答が可能となり監視不能時間を短縮できる。
本発明の実施の形態1に係る撮像装置の構成を示すブロック図である。 一般的な撮像装置における輝度制御モードと各輝度制御モード動作時の各設定値との関係を示す説明図である。 本発明の撮像装置における輝度制御モードと各輝度制御モード動作時の各設定値との関係を示す説明図である。 制御目標と、それに対応する「絞り」、「AGCゲイン」、「電子増倍倍率」、「露光時間」の設定値ないし状態を示す表である。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1に係る撮像装置の構成を示すブロック図である。図において、レンズ1を介して入射された光は固体撮像素子としてのCCD(以下EM−CCDをCCDと記す)2で結像され、被写体の光学像を生成する。CCD2は、この光学像を光電変換して電荷を発生させ、CDS(Correlated Double Sampling)3に出力する。CDS3が、CCD2から出力された電荷のノイズを除去し、アンプ4が、このノイズを除去した電荷を増幅し電気信号として出力し、A/D(Analog to Digital)変換器5により、アナログ信号である電気信号をデジタル信号に変換する。A/D変換器5で変換されたデジタル信号は映像信号処理部6に出力される。映像信号処理部6では、入力されたデジタル信号に各種の画像処理を行い、映像信号を生成する。また、映像信号処理部6ではAGC(図示せず)による自動ゲイン制御も行われる。映像信号処理部6から出力された映像信号が映像信号出力部7により所定の映像フォーマットに変換されて外部の表示部(図示せず)に出力され、撮像画像として表示される。
輝度レベル検出部としての輝度レベル検出回路8は映像信号処理部6で生成された映像信号の輝度レベルを検出するものである。制御部としてのマイクロプロセッサ9は、撮像装置の各種制御を司るものであり、映像信号が表示されるときの撮像画像の明るさも調整する。マイクロプロセッサ9は制御値記録部10を備え各種輝度制御値を記録する。I/F部11は外部とのコマンドインタフェースを実現するためのものであり、I/F部11からコマンドが入力されると、マイクロプロセッサ9は、入力されたコマンドを判別して撮像装置内の各ブロックを制御し、撮像装置の動作を決定する。電子増倍制御回路12は、マイクロプロセッサ9から出力された信号に基づいて電子増倍の増倍率を決定し、CCD駆動回路13が、電子増倍制御回路12の決定した増倍率に基づいて所定の駆動パルスをCCD2に供給する。CCD2が、CCD駆動回路13から供給された所定の駆動パルスに基づき、光電変換した電荷を増倍してCDS3に出力する。
タイミングジェネレータ14(スローシャッター制御部)は、マイクロプロセッサ9から出力された信号に基づいて露光時間を決定し、CCD駆動回路13が、タイミングジェネレータ14の決定した露光時間に基づいて所定の駆動パルスをCCD2に供給する。CCD2が、CCD駆動回路12から供給された所定の駆動パルスに基づき、光電変換した電荷を一定期間蓄積してCDS3に出力する。また、メモリ回路15には1フィールド分の映像データを保存し、映像信号処理部6は、スローシャッター機能が動作していて、映像信号が出力されない期間が存在するときには、メモリ回路15に保存されている映像データを補完映像データとして映像信号出力部7に出力する。レンズ駆動回路16は、マイクロプロセッサ9からの信号に基づいてレンズ1を駆動する。
ここで、この発明に係る撮像装置と対比させるため、一般的な撮像装置の輝度制御動作について説明する。まず、図2は、一般的な撮像装置において、外部の照度(環境照度)に応じて撮像画像の輝度(明るさ)を調整して高感度化する4種類の輝度制御モード(絞り制御モード、AGC制御モード、電子増倍制御モード、スローシャッター制御モード)実行時の絞り、AGCゲイン、電子増倍の増倍率及び露光時間の各設定値示す図である。
撮像装置は、上記4種類の輝度制御モードのうち、撮像環境が明るい状態から暗い状態になるにしたがって、「絞り制御モード」、「AGC制御モード」、「電子増倍制御モード」、「スローシャッター制御モード」の順に実行する。マイクロプロセッサ9は、照度測定部(図示なし)により測定された環境照度が照度Aより高い(外部が明るい)ときには「絞り制御モード」を実行する。
「絞り制御モード」では、外部が暗く(環境照度が低く)なると、マイクロプロセッサ9はレンズ駆動回路16を介してレンズ1に内蔵される絞り(図示せず)を開き、レンズ1に入射される光量を増加させようとする。逆に、外部が明るく(環境照度が高く)なると、マイクロプロセッサ9はレンズ駆動回路16を介してレンズ1に内蔵される絞り(図示せず)を閉じ、レンズ1に入射される光量を減少させようとする。「絞り制御モード」は、上記のように、環境照度に応じてレンズの絞りを開閉することにより、明るいときに撮像画像が白飛びしたり、暗いときに撮像画像の被写体が見え難くなったりしないように、撮像画像の明るさ(輝度レベル)を調整している。絞り制御モードでは、AGCゲインは最小値、電子増倍の増倍率は最小値、露光時間は固定(例えば1/60秒固定)となっている。
図2において、環境照度が照度Aより低く(外部が暗く)なると、「絞り制御モード」による制御では撮像画像に充分な明るさを得られなくなる。このような場合、マイクロプロセッサ9は「AGC制御モード」を実行する。「AGC制御モード」では、外部が暗く(環境照度が低く)なると、マイクロプロセッサ9は映像信号処理部6に設定する「EMゲイン設定値」を大きくし、逆に、外部が明るく(環境照度が高く)なると、マイクロプロセッサ9は映像信号処理部6に設定する「EMゲイン設定値」を小さくする。「AGC制御モード」は、上記のように照度Aと照度Bの間で変化する照度環境に応じて「EMゲイン設定値」を最大値と最小値の間で可変制御することにより、撮影画像の利得を制御している。「AGC制御モード」では、絞りは開放状態、電子増倍の増倍率は最小値、露光時間は固定(例えば1/60秒固定)となっている。
環境照度が照度Bより低く(外部が暗く)なると、「AGC制御モード」による制御では撮像画像に充分な明るさが得られなくなる。このような場合、マイクロプロセッサ9は「電子増倍制御モード」を実行する。「電子増倍制御モード」では、環境照度に基づき、マイクロプロセッサ9は電子増倍制御回路12に制御信号を出力すると、電子増倍制御回路12は制御信号に基づいて電子増倍の増倍率を決定する。そして、電子増倍制御回路12が決定した増倍率に基づき、CCD駆動回路13は所定の駆動パルスをCCD2に供給する。CCD2は、蓄積した電荷をCCD駆動回路13からの駆動パルスに基づいて電子増倍して出力する。「電子増倍制御モード」を実行すると、暗い環境下での撮像画像の感度を高くすることができる。「電子増倍制御モード」では、絞りは開放状態、AGCゲインは最大値、露光時間は絞り制御モードと同様、固定となっている。
環境照度が照度Cの状態より低く(外部が暗く)なると、「電子増倍制御モード」による制御では撮像画像に充分な明るさが得られなくなる。このような場合、マイクロプロセッサ9は「スローシャッター制御モード」を実行する。「スローシャッター制御モード」では、マイクロプロセッサ9からの信号に基づいて、タイミングジェネレータ14は露光時間を決定する。CCD駆動回路13は、タイミングジェネレータ14の決定した露光時間に基づいて所定の駆動パルスをCCD2に供給し、光電変換した電荷を蓄積する時間を制御する。「スローシャッター制御モード」を実行すると、CCD2で光電変換した電荷を蓄積するときの蓄積時間を2倍、4倍、6倍・・・と長くしていくことで、撮像装置の輝度増幅レベルを上げ、微弱な光でも撮像可能となる。「スローシャッター制御モード」では、絞りは開放状態、AGCゲインは最大値、電子増倍の増倍率は最大値となっている。
上記輝度制御モードにおいて、ハンチングを防止するために、環境照度の変化に対する各制御の応答時間は時定数を持たせている。したがって、スローシャッター制御モードの状態で急に環境照度が明るくなった場合、例えば、環境照度がC以下のレベルから絞り制御モードでの制御が必要なA以上のレベルに急激に上昇した場合、最適値に制御されるまでにスローシャッター制御モード→AGC制御モード→絞り制御モードと各制御を遷移する時間が必要となる。
図3は、本発明の撮像装置における輝度制御モードと各輝度制御モード動作時の各設定値との関係を示す説明図である。図3においてJは制御目標を示す。低照度撮影時に車や電車のヘッドライトなど、輝度の高い被写体が画面に入ると映像信号が飽和し画面全体が白くなる。低照度撮影時に過大輝度を検出すると、図2にて説明した一般的な撮像装置は、低照度撮影時の輝度制御モードである「スローシャッター制御モード」から、「電子増倍制御モード」、「AGC制御モード」、「絞り制御モード」へと順に輝度制御モードを切り替えて輝度制御を行っている。
図4は、制御目標と、それに対応する「絞り」、「AGCゲイン」、「電子増倍倍率」、「露光時間」の設定値ないし状態を示す表である。制御目標Jは、絞りは「可変」、AGCゲインは「最小値」、電子増倍倍率は「最小値」、露光時間は「1/60秒 固定」に設定することを示す。図4に示す、制御目標とそれに対応する設定値ないし状態は、図1に示す制御値記録部10に記録されている。
本発明に係る撮像装置は、低照度撮影時に過大輝度を検出すると、図3に示す制御目標Jの制御値となるよう、マイクロプロセッサ9(制御部)は、レンズ駆動回路16、映像信号処理部6、電子増倍制御回路12、タイミングジェネレータ14を制御する。すなわち、過大輝度を検出すると、マイクロプロセッサ9はレンズ駆動回路16を介してレンズ1の絞りを開閉し、レンズ1に入射される光量を調整する。また、マイクロプロセッサ9は映像信号処理部6に設定する「EMゲイン設定値」を最小値にする。さらに、マイクロプロセッサ9は電子増倍制御回路12に過大輝度情報を出力すると、電子増倍制御回路12は電子増倍の増倍率を最小値にする。また、マイクロプロセッサ9はタイミングジェネレータ14に過大輝度情報を出力すると、タイミングジェネレータ14は露光時間を1/60秒に固定する。本発明に係る撮像装置は、通常時の輝度制御モードの遷移を行わずに、映像信号処理部6、電子増倍制御回路12、タイミングジェネレータ14を制御して、制御目標Jに対応する「絞り」、「AGCゲイン」、「電子増倍倍率」、「露光時間」の設定値ないし状態も設定する。
撮像装置が過大輝度を検出し、制御目標Jに対応する設定値ないし状態に、「絞り」、「AGCゲイン」、「電子増倍倍率」、「露光時間」が設定された時点で、撮像装置は「絞り制御モード」に輝度制御モードが設定されていることになる。この後、例えば、車のヘッドライトが撮影画面に入った後、カメラの視野から消えたときのように、過大輝度を検出した直後に輝度のレベルが下がり、もとの低照度撮影状態に戻った場合、撮像装置は、通常通り、「絞り制御モード」、「AGC制御モード」、「電子増倍制御モード」、「スローシャッター制御モード」へと順に輝度制御モードを切り替えて輝度制御を行う。また、車のヘッドライトが撮影画面に入った後、継続してカメラの視野に入っているときのように、過大輝度を検出し、その後、過大輝度検出状態が継続する場合、撮像装置は、「絞り制御モード」ないし「AGC制御モード」のように照度が高い環境下での輝度制御モードを用いて輝度制御を行う。
過大輝度の検出は輝度レベル検出回路8(過大輝度検出部)が行う。輝度レベル検出回路8は、映像信号処理部6で生成された映像信号の輝度レベルを検出しつつ、輝度レベルの変化を監視する。具体的には、輝度レベルの変化は、時間的に前後するフィールドの輝度レベルを比較することで検出することができ、時間的に前後するフィールドの輝度レベルの相対的な変化が、輝度が増す方向に大きい場合に過大輝度と判定する。カメラシステムの構成により差があるが、通常の輝度レベル値の6倍程度の輝度レベル値を過大輝度と判定することが考えられる。過大輝度と判定すると、過大輝度検出情報をマイクロプロセッサ9に出力する。例えば、低照度撮影時に車のヘッドライトのような輝度の高い被写体を撮影すると、車のヘッドライトが写りこむ前後のフィールドで輝度レベルの急激な変化(例えば、時間的に後のフィールドの輝度レベルが前のフィールドの輝度レベルに対して6倍程度上昇)が観測されるので、過大輝度を検出できる。なお、過大輝度と判定する輝度レベルの変動幅は、時間的に前後する2つのフィールドでの輝度レベルの変動幅で定義されても良いし、複数のフィールドをまとめた、一定の時間内における輝度レベルの変動幅で定義されても良い。
本発明は上記説明のように構成されているので、低照度撮影時に車や電車のヘッドライト等、輝度の高い被写体が画面に入った場合、輝度制御遷移をスキップすることで適正な撮像画面の明るさに制御される時間を短縮するものである。これにより輝度の高い被写体にも短い時間で応答が可能となり監視不能時間を短縮できる。
実施の形態2.
図3の制御目標Kは撮像状態の制御値を示す。制御目標Kは定期的(例えば毎フィールド)に図1の制御値記録部10に記録される。制御目標Kは、輝度レベルが上昇する前のフィールド撮影時の「絞り」、「AGCゲイン」、「電子増倍倍率」、「露光時間」の具体的設定値あるいは状態を低照度撮影時の設定情報として記憶されたものである。車や電車のヘッドライト等、輝度の高い被写体が画面に入ると、輝度レベル検出回路8は、過大輝度を検出すると過大輝度検出情報をマイクロプロセッサ9に出力する。図1のマイクロプロセッサ9は輝度レベル検出回路8からの過大輝度情報を受け、制御目標Jの制御値となるよう映像信号処理部6、電子増倍制御回路12、タイミングジェネレータ14を制御する。このとき、通常の輝度制御遷移、つまり、低照度撮影時の輝度制御モードである「スローシャッター制御モード」から、「電子増倍制御モード」、「AGC制御モード」、「絞り制御モード」へと順に輝度制御モードを遷移させる処理はスキップする。
実施の形態1では、車のヘッドライトが撮影画面に入った直後、カメラの視野から消えたときのように、制御目標Jに制御を設定した後、一定時間経過前に輝度レベルがダウンした場合、つまり、過大輝度情報が一定時間継続しなかった場合、「絞り制御モード」、「AGC制御モード」、「電子増倍制御モード」、「スローシャッター制御モード」へと順に輝度制御モードを切り替えて輝度制御を行っていた。しかし、この輝度制御手法では、低照度撮影時の輝度制御モードに切り替わるまでに時間がかかるという問題がある。
そこで、実施の形態2では、制御目標Jに制御を設定した後、一定時間経過前に輝度レベルがダウンした場合、例えば、過大輝度と検出した後、所定時間内に、時間的に後のフィールドの輝度レベルが前のフィールドの輝度レベルに対して1/6程度に低下した場合、輝度レベル検出回路8は過大輝度は存在しないと判定し、「過大輝度消滅情報」をマイクロプロセッサ9に出力する。マイクロプロセッサ9は、過大輝度消滅情報を受けると、記憶部より低照度撮影時の設定情報(制御目標K)を読み出し、通常の輝度制御モードの遷移を行わずに、制御目標Kに対応する設定値ないし状態に、「絞り」、「AGCゲイン」、「電子増倍倍率」、「露光時間」を設定するよう、映像信号処理部6、電子増倍制御回路12、タイミングジェネレータ14を制御する。したがって、車のヘッドライトが撮影画面に入った直後、カメラの視野から消えたときのように、輝度レベルの急激な上昇と下降が連続する状況下において、低照度撮影時の輝度制御モードに短時間で切り替わるので、交通量の少ない夜間道路監視や高速で通過する電車のヘッドライト等の影響を受けやすい夜間線路監視に有効である。
本発明は上記説明のように構成されているので、低照度撮影時のAGC、電子増倍、スローシャッターの制御値を記録しておき、輝度の高い被写体が画面から出た場合は記録していた制御値に戻すことで適正な撮像画面の明るさに制御される時間を短縮するものである。これにより監視不能時間を短くすることが可能となる。
1 レンズ、2 CCD、3 CDS、4 アンプ、5 A/D変換器、
6 映像信号処理部、7 映像信号出力部、8 輝度レベル検出回路、
9 マイクロプロセッサ、10 制御値記録部、11 I/F部、
12 電子増倍制御回路、13 CCD駆動回路、14 タイミングジェネレータ、
15 メモリ回路、16 レンズ駆動回路

Claims (3)

  1. レンズの絞りを調整するレンズ駆動部と、
    被写体からの入射光を光電変換した電荷を蓄積し、与えられた電子増倍制御信号に基づいて前記電荷を電子増倍して出力する電子増倍型の撮像素子と、
    撮影画像のゲインを制御する映像信号処理部と、
    前記撮像素子に前記電子増倍制御信号を出力する電子増倍制御部と、
    前記撮像素子が電荷を蓄積する露光時間を制御して輝度増幅レベルを変更するスローシャッター制御部とを備え、
    前記撮影画像の撮影環境が明るい状態から暗い状態になるに従って、前記レンズ駆動部の絞り制御モード、前記映像信号処理部のゲイン制御モード、前記撮像素子の電子倍増制御モード、前記スローシャッター制御部のスローシャッター制御モードへとモードを遷移する輝度制御を行い、
    所定の制御目標に対応付けて、前記絞り制御モードにおける絞り、前記ゲイン制御モードにおけるゲイン、前記電子倍増制御モードにおける増倍率、前記スローシャッター制御モードにおける露光時間の設定情報を記憶する記憶部と、
    前記撮像素子が撮影した時間的に前後するフィールドの輝度レベルを比較し、時間的に前後するフィールドの輝度レベルの変化の幅に基づいて過大輝度と判定した場合に過大輝度検出情報を出力する過大輝度検出部とをさらに備え、
    前記過大輝度検出部が過大輝度検出情報を出力した場合に、前記輝度制御のモード遷移を、前記所定の制御目標までスキップする撮像装置。
  2. 前記所定の制御目標までスキップする処理の後、前記所定の制御目標から前記輝度制御のモードの遷移を再開することを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  3. 記憶部は、輝度レベルが上昇する前のフィールド撮影時の絞り、ゲイン、増倍率、露光時間の設定情報を低照度撮影時の設定情報として記憶しており、
    過大輝度検出部は、過大輝度と判定した輝度レベルが所定時間内に下がった場合に過大輝度消滅情報を制御部に出力し、
    制御部は、前記過大輝度消滅情報を受けて、前記記憶部から前記低照度撮影時の設定情報を読み出し、レンズ駆動部の絞り、映像信号処理部のゲイン、電子増倍制御部の増倍率及びスローシャッター制御部の露光時間を制御することを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
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