JPH0951394A - 移動体ファクシミリ通信システム及びメッセージ変換装置 - Google Patents

移動体ファクシミリ通信システム及びメッセージ変換装置

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JPH0951394A
JPH0951394A JP7201958A JP20195895A JPH0951394A JP H0951394 A JPH0951394 A JP H0951394A JP 7201958 A JP7201958 A JP 7201958A JP 20195895 A JP20195895 A JP 20195895A JP H0951394 A JPH0951394 A JP H0951394A
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JP
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fax
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JP7201958A
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Inventor
Junji Nakai
淳二 中井
Tadao Iwabori
忠男 岩堀
Yasushi Kihara
康 木原
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Oki Electric Industry Co Ltd
Central Japan Railway Co
Original Assignee
Oki Electric Industry Co Ltd
Central Japan Railway Co
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 固定網のファクシミリ装置にメッセージ変換
装置を付加せずに、無線伝送路で、誤り耐性が大きいメ
ッセージを伝送させる。 【構成】 移動体上のファクシミリ装置と、固定網に接
続されたファクシミリ装置とでメッセージを授受させる
移動体ファクシミリ通信システムに関する。移動体上の
ファクシミリ装置からの規格に従うメッセージを、無線
伝送路を介した場合の誤り耐性が大きいメッセージに変
換し、逆に、誤り耐性が大きいメッセージを規格に従う
メッセージに変換する第1のメッセージ変換装置を、移
動体上のファクシミリ装置に接続する。また、固定網に
接続されたファクシミリ装置からの規格に従うメッセー
ジを、誤り耐性が大きいメッセージに変換し、逆に、誤
り耐性が大きいメッセージを規格に従うメッセージに変
換する複数の第2のメッセージ変換装置を、固定網内に
設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は移動体ファクシミリ通信
システム及びメッセージ変換装置に関し、例えば、新幹
線列車公衆電話システムや自動車電話システム等の高速
移動体通信システムに適用し得るものである。
【0002】
【従来の技術】最近においては、移動体通信システムに
おいても、移動体に設けられたファクシミリ装置(以
下、移動体FAX装置と呼ぶ)と一般公衆電話網等の固
定網に接続されているファクシミリ装置(以下、固定F
AX装置と呼ぶ)との間でファクシミリ通信を実行し得
るようになされている。これら移動体FAX装置及び固
定FAX装置は、ファクシミリ通信規格(例えばいわゆ
るG3規格)に従った通信プロトコルで通信を行なって
いる。
【0003】現状G3規格のFAX装置が最も普及して
おり、一般公衆電話網を介した固定FAX装置同士の通
信ではほとんど問題となることがない。
【0004】しかし、移動体通信システムにおける無線
伝送路では、マルチパスフェージング、シャドーイン
グ、都市雑音等の悪影響を受けることを避けることがで
きない。特に、新幹線列車公衆電話システムや自動車電
話システム等の移動体の速度が高速なシステムでは、か
かる悪影響の度合いは大きい。その結果、移動体データ
通信に適応したデータ誤り制御機能がない移動体FAX
装置及び固定FAX装置間の通信では、通信品質が不十
分となることが多い。
【0005】そこで、移動体FAX装置及び固定FAX
装置に、無線伝送路が介在した場合に適したデータ誤り
制御機能を担う、言い換えると、規格下のファクシミリ
メッセージと誤り耐性が大きいファクシミリメッセージ
との相互変換を行なうメッセージ変換装置を内蔵させた
り外部接続したりし、無線伝送路での悪影響に基づく通
信品質の低下を防止することが提案されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、移動体
FAX装置にこのようなファクシミリ信号変換装置を内
蔵させたり外部接続したりすることは実際上できるが、
一般公衆電話網に接続されている固定FAX装置にこの
ようなファクシミリ信号変換装置を内蔵させたり外部接
続したりすることは、実際的ではない。すなわち、ごく
稀にしか通信相手にならない移動体FAX装置を考慮し
て、固定FAX装置にこのようなファクシミリ信号変換
装置を付加することは実際的でない。また、既に使用さ
れている多大な数の固定FAX装置の全てに、このよう
なメッセージ変換装置を付加することは不可能である。
さらに、一部の固定FAX装置がこのようなメッセージ
変換装置を備えたとしても、移動体FAX装置が通信し
得る固定FAX装置がこのような固定FAX装置に限定
されてしまうという課題がある。
【0007】そのため、固定FAX装置側のメッセージ
処理構成を改良する(内蔵や付加する)ことなく、移動
体に搭載された移動体FAX装置との通信品質を高める
ことができる移動体ファクシミリ通信システムが求めら
れており、また、かかるシステムを構築できるようなメ
ッセージ変換装置が求められている。
【0008】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決するた
め、第1の本発明においては、移動体に搭載されたファ
クシミリ装置と、固定網に接続されたファクシミリ装置
とでファクシミリメッセージを授受させる移動体ファク
シミリ通信システムにおいて、以下のようにしたことを
特徴とする。
【0009】すなわち、(A) 移動体上のファクシミリ装
置からのファクシミリ規格に従うファクシミリメッセー
ジを、無線伝送路を介した場合の誤り耐性が大きいファ
クシミリメッセージに変換し、逆に、誤り耐性が大きい
ファクシミリメッセージをファクシミリ規格に従うファ
クシミリメッセージに変換する第1のメッセージ変換装
置を、移動体上のファクシミリ装置に接続すると共に、
(B) 固定網に接続されたファクシミリ装置からのファク
シミリ規格に従うファクシミリメッセージを、無線伝送
路を介した場合の誤り耐性が大きいファクシミリメッセ
ージに変換し、逆に、誤り耐性が大きいファクシミリメ
ッセージをファクシミリ規格に従うファクシミリメッセ
ージに変換する複数の第2のメッセージ変換装置を、固
定網内に設けたことを特徴とする。
【0010】また、第2の本発明は、移動体に搭載され
たファクシミリ装置と、固定網に接続されたファクシミ
リ装置とでファクシミリメッセージを授受させる移動体
ファクシミリ通信システムの固定網内に設けられるメッ
セージ変換装置を、以下の各手段を備えるように構成し
たことを特徴とする。
【0011】すなわち、(1) 固定網に接続されたファク
シミリ装置側の第1の固定網構成要素とのインタフェー
スを行なう第1のインタフェース手段と、(2) 無線伝送
路側の第2の固定網構成要素とのインタフェースを行な
うと共に、固定網に接続されたファクシミリ装置からの
ファクシミリ規格に従うファクシミリメッセージを、無
線伝送路を介した場合の誤り耐性が大きいファクシミリ
メッセージに変換し、逆に、誤り耐性が大きいファクシ
ミリメッセージをファクシミリ規格に従うファクシミリ
メッセージに変換する第2のインタフェース手段と、
(3) 通信がファクシミリ通信か否かを識別するファクシ
ミリ通信識別手段と、(4) 通信がファクシミリ通信以外
の場合に、第1及び第2の固定網構成要素を接続させる
と共に、ファクシミリ通信の場合に、第1の固定網構成
要素及び第1のインタフェース手段を接続させ、かつ、
第2の固定網構成要素及び第2のインタフェース手段を
接続させる接続切替手段とを備えることを特徴とする。
【0012】
【作用】第1の本発明の移動体ファクシミリ通信システ
ムにおいて、移動体上のファクシミリ装置からのファク
シミリ規格に従うファクシミリメッセージは、移動体上
の第1のメッセージ変換装置によって、無線伝送路を介
した場合の誤り耐性が大きいファクシミリメッセージに
変換されて、固定網に接続されたファクシミリ装置に向
けて送出され、このような誤り耐性が大きいファクシミ
リメッセージは、固定網内に設けられた第2のメッセー
ジ変換装置によって、ファクシミリ規格に従うファクシ
ミリメッセージに戻されて固定網に接続されたファクシ
ミリ装置に到達する。
【0013】逆方向のメッセージ伝送の場合にも、同様
に、無線伝送路を含む第2及び第1のメッセージ変換装
置間では、誤り耐性が大きいファクシミリメッセージで
伝送し、固定網に接続されたファクシミリ装置及び第2
のメッセージ変換装置間、並びに、第1のメッセージ変
換装置及び移動体に搭載されたファクシミリ装置間は、
ファクシミリ規格に従うファクシミリメッセージで伝送
される。
【0014】従って、固定網に接続されたファクシミリ
装置に直接メッセージ変換装置を付加することなく、固
定網に接続された複数のファクシミリ装置に共通な存在
である網内の第2のメッセージ変換装置により、無線伝
送路の含む伝送経路では誤り耐性が大きいファクシミリ
メッセージで伝送でき、通信品質を向上させることがで
きる。
【0015】第2の本発明は、このような固定網内に設
けられる第2のメッセージ変換装置の内部構成を規定し
たものである。
【0016】ファクシミリ通信識別手段による識別結果
がファクシミリ通信の場合に、接続切替手段が、固定網
に接続されたファクシミリ装置側の第1の固定網構成要
素に第1のインタフェース手段を接続させ、かつ、無線
伝送路側の第2の固定網構成要素に第2のインタフェー
ス手段を接続させる。この接続状態において、第2の固
定網構成要素からの誤り耐性が大きいファクシミリメッ
セージは、第2のインタフェース手段によって、ファク
シミリ規格に従うファクシミリメッセージに変換されて
第1のインタフェース手段に渡されて第1の固定網構成
要素側に送出され、逆に、第1のインタフェース手段が
第1の固定網構成要素側から受信したファクシミリ規格
に従うファクシミリメッセージは、第2のインタフェー
ス手段に渡されて、誤り耐性が大きいファクシミリメッ
セージに変換されて、第2の固定網構成要素側に送出さ
れる。
【0017】このような第2の本発明によるメッセージ
変換装置によって、上記第1の本発明の作用が有効に発
揮される。
【0018】
【実施例】
(A)第1実施例 以下、本発明を新幹線列車公衆電話システムに適用した
第1実施例を図面を参照しながら詳述する。ここで、図
1がこの第1実施例のシステム構成を示すブロック図で
ある。
【0019】(A−1)第1実施例の構成 図1において、新幹線列車上には、移動体FAX装置1
3、メッセージ変換装置(以下、移動体メッセージ変換
装置と呼ぶ)12、カード公衆電話機14及び新幹線列
車無線移動局(以下、無線移動局と略する)15が設け
られている。
【0020】移動体FAX装置13は、いわゆるG3規
格対応のものであり、その規格に従ったファクシミリ信
号(ファクシミリメッセージや呼シーケンス信号)の送
受信を行なうものである。
【0021】この移動体FAX装置13に接続されてい
る移動体メッセージ変換装置12は、移動体FAX装置
13からのファクシミリメッセージ(以下、メッセージ
と略す)に対して、符号変換やデータ圧縮等を実行して
無線伝送路を介した場合にも、その誤り耐性が大きいメ
ッセージ(以下、誤り耐性メッセージと呼ぶ)に変換す
るものである。逆に、移動体メッセージ変換装置12
は、カード公衆電話機14側を介し受信した誤り耐性メ
ッセージに対して、データ伸長や符号逆変換(復号)等
を実行して、規格に従ったファクシミリ信号に戻して移
動体FAX装置13に与えるものである。なお、移動体
メッセージ変換装置12は、呼設定シーケンス信号は基
本的にはそのまま通過させるものである。
【0022】ここで、誤り耐性メッセージは、無線伝送
路を挾んだ2点間でこの誤り耐性メッセージを授受した
場合において、受信側で規格に従うメッセージに戻した
ときのビットエラー率が、2点間で規格に従うメッセー
ジを授受した場合におけるビットエラー率より格段的に
良好になるものであれば良い。例えば、あるラインのド
ットデータを符号変換やデータ圧縮した後に複数回連続
送信し、受信側において、逆処理前又は逆処理後のその
同一ラインに係るデータの対して多数決論理で正しいデ
ータ値を決めるようなデータを、誤り耐性メッセージと
することができる。
【0023】移動体メッセージ変換装置12は、詳細構
成の図示は省略するが(図2参照)、例えば、移動体F
AX装置13とのインタフェース部や、カード公衆電話
機14、新幹線列車無線移動局15側とのインタフェー
ス部や、通信がファクシミリ通信であることを検出する
ファクシミリ通信識別部や、通信種類に応じた通信モー
ドに内部を設定する制御部等でなり、誤り耐性メッセー
ジ及び規格に従うメッセージの相互変換をカード公衆電
話機14側とのインタフェース部が実行する。
【0024】カード公衆電話機14は、備え付けボタン
等を押下する等の所定の操作方法が利用者によってなさ
れたときに、移動体メッセージ変換装置12及び無線移
動局15を直結させると共に、その通信時間を監視して
課金を更新していくものである。
【0025】無線移動局15は、カード公衆電話機14
を介した移動体FAX装置13側からの信号を変調して
無線伝送路に送信する機能と、無線伝送路からの無線信
号を捕捉、復調してカード公衆電話機14を介して移動
体FAX装置13側に出力するものである。
【0026】なお、移動体FAX装置13及び無線移動
局15は、従来からのものと変わりはなく、新幹線列車
上の移動体メッセージ変換装置12も、誤り制御機能を
有する従来システムのものと変わりはない。
【0027】一方、固定側は、漏洩同軸ケーブル1B、
列車無線基地局16、新幹線列車無線業務公衆系交換機
(以下、業務公衆系交換機と略す)17、複数のファク
シミリ信号変換装置(以下、網内メッセージ変換装置と
呼ぶ)11−1〜11−n、一般公衆電話網18、固定
FAX装置19−1〜19−m及び加入電話機1Aから
なっている。
【0028】上述したような構成要素12〜15を搭載
した新幹線列車の走行路(例えば走行路の左右に立設さ
れている壁面)には平行して漏洩同軸ケーブル1Bが敷
設されており、この漏洩同軸ケーブル1Bには、走行路
方向にほぼ等間隔で配置されている列車無線基地局1
6、16が接続されている。漏洩同軸ケーブル1Bは、
上記無線移動局15のアンテナからの送信電波を捕捉す
る基地局側のアンテナとして機能し、上記無線移動局1
5のアンテナからの送信電波を捕捉した漏洩同軸ケーブ
ル1Bを収容している列車無線基地局16がその受信信
号を取込む。また、漏洩同軸ケーブル1Bは、列車無線
基地局16からの送信信号を無線伝送路に放射するもの
である。
【0029】列車無線基地局16は、業務公衆系交換機
17からの信号を変調して漏洩同軸ケーブル1Bから無
線伝送路に送信する機能と、漏洩同軸ケーブル1Bが捕
捉した無線伝送路からの信号を取込んで復調する受信機
能等を担うものである。
【0030】業務公衆系交換機17は、無線側回線を一
般公衆電話網18に接続させる交換処理を行なうもので
ある。
【0031】以上の漏洩同軸ケーブル1B、列車無線基
地局16及び業務公衆系交換機17は、従来(既設)の
ものと同様である。また、一般公衆電話網18、固定F
AX装置19−1〜19−m及び加入電話機1Aは、従
来のものと同様であるのでその説明は省略する。なお、
この第1実施例では、固定FAX装置19−1、…、1
9−mは、いわゆるG3規格対応のものであるとする。
【0032】この第1実施例における最たる特徴は、業
務公衆系交換機17及び一般公衆電話網18間の中継線
上に回線対応に、後述する図2及び図3に示す詳細構成
を有する複数の網内メッセージ変換装置11−1〜11
−nが設けられている点にある。なお、各網内メッセー
ジ変換装置11−1、…、11−nは、局間信号LM
(ループマルチフリーキュエンシー)方式の信号送受形
式に対応しているものとする。また、新幹線列車公衆電
話システムにおいては、新幹線列車側からの発呼だけを
許容しているので、後述する図2に示すように、各網内
メッセージ変換装置11−1、…、11−nの発呼側端
子A1及びB1は業務公衆系交換機17のLM−OGT
(ループマルチフリーキュエンシー−アウトゴーイング
トランク)回路17aに接続され、その着呼側端子A2
及びB2は一般公衆電話網18のLM−ICT(ループ
マルチフリーキュエンシー−インカミングトランク)回
路18aに接続されている。
【0033】各網内メッセージ変換装置11−1、…、
11−nは、通信がファクシミリ通信か一般の電話通信
かを判別する機能を備えている。
【0034】各網内メッセージ変換装置11−1、…、
11−nは、一般の電話通信の場合には、業務公衆系交
換機17及び一般公衆電話網18間の授受信号をスルー
させる。
【0035】一方、各網内メッセージ変換装置11−
1、…、11−nは、ファクシミリ通信の場合は、業務
公衆系交換機17及び一般公衆電話網18間の直接の授
受信号経路を切り離して、業務公衆系交換機17又は一
般公衆電話網18からの信号を内部に取り込み、上述し
た新幹線列車上の移動体メッセージ変換装置12と同様
なメッセージ変換処理を実行するものである。すなわ
ち、各網内メッセージ変換装置11−1、…、11−n
は、一般公衆電話網18(従って、固定FAX装置19
−1、…、19−m)からのファクシミリ信号における
メッセージを、誤り耐性メッセージに変換して業務公衆
系交換機17側に出力し、また、業務公衆系交換機17
から与えられた誤り耐性メッセージを規格に従ったメッ
セージに戻して一般公衆電話網18側に与える。
【0036】従って、この第1実施例の場合、移動体F
AX装置13及び移動体メッセージ変換装置12間、及
び、固定FAX装置19−j(jは1〜m)及び網内メ
ッセージ変換装置11−i(iは1〜n)間は、G3規
格(より正しくはCCITT勧告T30に従うG3の規
格)に従う通信プロトコルで通信(信号授受)が実行さ
れ、移動体メッセージ変換装置12及び網内メッセージ
変換装置11−i間は、当該システムで定めた誤り制御
機能を発揮する通信プロトコルで通信(信号授受)が実
行されるようになされている。
【0037】図2は、このような機能を担う網内メッセ
ージ変換装置11−iの詳細構成を示すブロック図であ
り、図3は、その回線監視回路21の内部構成を示すブ
ロック図である。
【0038】網内メッセージ変換装置11−iは、回線
監視回路21、複数の切替回路22〜26、回線モニタ
部27、無線通信制御部28、FAX通信制御部29、
リレー制御部30、メイン制御部31、疑似LM−IC
T回路32から構成されている。
【0039】なお、特許請求の範囲における第1のイン
タフェース手段としては、回線監視回路21、FAX通
信制御部29及びメイン制御部31等が該当し、第2の
インタフェース手段としては、無線通信制御部28、メ
イン制御部31及び疑似LM−ICT回路32等が該当
し、ファクシミリ通信識別手段としては、回線モニタ部
27及びメイン制御部31等が該当し、接続切替手段と
しては、切替回路22〜26、リレー制御部30及びメ
イン制御部31等が該当する。
【0040】回線監視回路21は、図3に示すように、
回線極性検出部210、一対のリレー接点211及び2
12からなる。
【0041】一対のリレー接点211及び212はそれ
ぞれ、リレー制御部30によって付勢、消勢制御される
ものでなり、消勢時には共にb1接点(ブレーク接点)
に接続されて業務公衆系交換機17側のA線及び一般公
衆電話網18側のA線を回線極性検出部210の両入力
端子に接続させ、付勢時には共にa1接点(メイク接
点)に接続されて業務公衆系交換機17及び一般公衆電
話網18のA線及びB線を回線極性検出部210の両入
力端子に接続させるものである。
【0042】回線極性検出部210は、一対のリレー接
点211及び212の消勢時には、業務公衆系交換機1
7側からの発呼に対する一般公衆電話網18(従って、
固定FAX装置)側からの応答(A線地気、B線−48
V)を監視、検出するものである。また、回線極性検出
部210は、一対のリレー接点211及び212の付勢
時には、業務公衆系交換機17側や一般公衆電話網18
側の復旧(終話信号)を監視、検出するものである。こ
のような監視結果は、回線極性検出部210からメイン
制御部31に与えられる。なお、リレー接点211及び
212の切替タイミングについては、後述する動作説明
で明らかにする。
【0043】各切替回路22、…、26はそれぞれ、リ
レー制御部30によって付勢、消勢制御される1又は一
対のリレー接点でなるものである。なお、各切替回路2
2、…、26の切替タイミングについても、後述する動
作説明で明らかにする。
【0044】切替回路22は、業務公衆系交換機17及
び一般公衆電話網18間を結ぶ回線本線のA線を適宜回
線モニタ部27に接続又は切断すると共に、回線本線の
B線を常時回線モニタ部27に接続するものである。
【0045】切替回路23は、業務公衆系交換機17及
び回線監視回路21間を結ぶ回線本線(A線及びB線)
を接続又は切断するものであり、切断時においては、無
線通信制御部28及びFAX通信制御部29等が通信に
有効に機能する。
【0046】切替回路24は、業務公衆系交換機17側
のA線及びB線を疑似LM−ICT回路32に接続又は
切断するものである。なお、この切替回路24の接続時
においては、切替回路23は切断されており、業務公衆
系交換機17のLM−OGT回路17aと疑似LM−I
CT回路32とが対向する。
【0047】切替回路25は、業務公衆系交換機17側
のA線及びB線を無線通信制御部28に接続又は切断す
るものである。なお、この切替回路25の接続時におい
ては、切替回路23は切断されており、業務公衆系交換
機17のLM−OGT回路17aと無線通信制御部28
とが対向する。
【0048】切替回路26は、一般公衆電話網18側の
A線及びB線をFAX通信制御部29に接続又は切断す
るものである。なお、この切替回路26の接続時におい
ては、切替回路23は切断されており、一般公衆電話網
18のLM−ICT回路18aとFAX通信制御部29
とが回線監視回路21を介して対向する。
【0049】回線モニタ部27は、業務公衆系交換機1
7側からの発呼に対する一般公衆電話網18の応答直後
の回線信号をモニタして、通信がファクシミリ通信か一
般の電話通信かを判別するものである。
【0050】無線通信制御部28は、業務公衆系交換機
17等を介して移動体メッセージ変換装置13との通信
プロトコルを制御実行するものであり、また、誤り制御
機能部28aを内蔵して、誤り耐性メッセージと規格に
従うメッセージとの相互変換を行なうものである。FA
X通信制御部29は、一般公衆電話網18等を介して固
定FAX装置19−j(jは1〜m)との通信プロトコ
ルを制御実行するものである。無線通信制御部28及び
FAX通信制御部29間のメッセージ等のファクシミリ
信号の授受は、メイン制御部31の制御下で実行され
る。
【0051】リレー制御部(リレードライバ)30は、
メイン制御部31の制御下で励磁、非励磁して、回線監
視回路21内の一対のリレー接点211及び212や、
各切替回路22、…、26を付勢、消勢するものであ
る。
【0052】メイン制御部31は、当該網内メッセージ
変換装置11−iの全体の動作を制御するものである。
すなわち、回線監視回路21や回線モニタ部27や無線
通信制御部28やFAX通信制御部29からの信号に応
じて、無線通信制御部28やFAX通信制御部29やリ
レー制御部30や疑似LM−ICT回路32等の動作を
制御するものである。後述する動作説明を通じて、この
制御内容を明らかにする。
【0053】疑似LM−ICT回路32は、業務公衆系
交換機17側からの発呼に対する応答を、一般公衆電話
網18のLM−ICT回路18aに代って実行するもの
であり、また、業務公衆系交換機17側からの終話信号
を検出するものである。
【0054】(A−2)第1実施例の動作 以下、以上のような詳細構成を有する網内メッセージ変
換装置11−iがシステム内に設けられている新幹線列
車公衆電話システムにおける3通りの動作例を順次説明
する。
【0055】まず、移動体FAX装置13と、加入電話
機1A(又は固定FAX装置19−j)との間の単なる
通話動作を、図4のシーケンス図を参照しながら説明す
る。なお、図4(A)は全体を通してのシーケンスを示
しており、図4(B)は図4(A)に示す終話動作とは
異なる終話動作の態様を示すシーケンス図である。
【0056】(a-1) 移動体FAX装置13において、そ
のハンドセットが持ち上げられている状態でいずれかの
加入電話機1Aの電話番号がダイヤルされると、その発
呼信号が無線伝送路等を介して業務公衆系交換機17に
到達し、業務公衆系交換機17及び一般公衆電話網18
間の1つの空き中継線に挿入された網内メッセージ変換
装置11−iが、業務公衆系交換機17の接続制御によ
り選択され、この網内メッセージ変換装置11−iが、
業務公衆系交換機17が送出する選択信号を一般公衆電
話網18へスルーパスし、一般公衆電話網18の加入者
である呼出し先の加入電話機1Aへ着信する。
【0057】(a-2) 加入電話機1Aのハンドセットが持
ち上げられて応答すると、網内メッセージ変換装置11
−iにおいて、回線監視回路21内の回線極性検出部2
10が、その応答信号(A線地気、B線−48V)を検
出してメイン制御部31に通知し、これにより、メイン
制御部31はリレー制御部30を制御して、切替回路2
2を接続動作させて回線モニタ部27が回線(A線及び
B線)の信号をモニタし得る状態にすると共に、回線監
視回路21内の一対のリレー接点211及び212を付
勢させて回線極性検出部210が一般公衆電話網18等
側の復旧(終話)を監視し得る状態にする。
【0058】(a-3) このときには、切替回路23が接続
状態にあるので、応答信号が移動体FAX装置13に到
達して通話可能状態になる。
【0059】回線モニタ部27は、FAX通信の際に送
出されるプリアンブル信号を監視するが、この場合には
検出されず、無線通信制御部28〜疑似LM−ICT回
路32等は動作し得ない状態に維持される。
【0060】回線モニタ部27が検出動作しないため、
発呼側端子A1及び着呼側端子A2間は、切替回路23
の接点c1及びb1の接続、並びに、回線監視回路21
内のリレー接点211の接点c1及びa1の接続により
短絡され、また、発呼側端子B1及び着呼側端子B2間
は、切替回路23の接点c2及びb2の接続により短絡
され、通話が実行される。
【0061】(a-4) 通話が終了し、発呼者が移動体FA
X装置13のハンドセットを置くと、ループ開放による
切断信号(図面上は切断信号1で表している)が加入電
話機1A側に向けて送出され、一般公衆電話網18に到
達し、一般公衆電話網18が加入電話機1Aに対して終
話音(BT音)を送出する。
【0062】この際、移動メッセージ変換装置11−i
においては、回線監視回路21内の回線極性検出部21
0がループ開放(切断信号)を検出してメイン制御部3
1に通知し、メイン制御部31はリレー制御部30を駆
動制御して、回線監視回路21内のリレー接点211及
び212と、切替回路22とを初期状態(図2及び図3
に示した接続状態)に復帰させる。
【0063】一方、通話が終了し、被呼者が加入電話機
1Aのハンドセットを置くと、ループ開放による切断信
号(図面上は切断信号1で表している)が一般公衆電話
網18に到達し、このとき、一般公衆電話網18はA線
−48V、B線地気(切断信号;図面上は切断信号2で
表している)とし、この切断信号を受信した業務公衆系
交換機17は移動FAX装置13側に向けて終話音(B
T音)を送出する。
【0064】この際、移動メッセージ変換装置11−i
においては、回線監視回路21内の回線極性検出部21
0がA線−48V、B線地気(切断信号)を検出してメ
イン制御部31に通知し、メイン制御部31はリレー制
御部30を駆動制御して、回線監視回路21内のリレー
接点211及び212と、切替回路22とを初期状態に
復帰させる。
【0065】なお、カード公衆電話機14と加入電話機
1Aとの間の通話動作も、上述と同様になされる。
【0066】次に、移動体FAX装置13から固定FA
X装置19−jにファクシミリ信号を送信する場合の動
作を図5のシーケンス図をも参照しながら説明する。
【0067】(b-1) 移動体FAX装置13において、用
紙がセットされ、ハンドセットが置かれた状態で、いず
れかの固定FAX装置19−jの電話番号がダイヤルさ
れると、その発呼信号が無線伝送路等を介して業務公衆
系交換機17に到達し、業務公衆系交換機17及び一般
公衆電話網18間の1つの空き中継線に挿入された網内
メッセージ変換装置11−iが、業務公衆系交換機17
の接続制御により選択され、この網内メッセージ変換装
置11−iが、業務公衆系交換機17が送出する選択信
号を一般公衆電話網18へスルーパスし、一般公衆電話
網18の加入者である呼出し先の固定FAX装置19−
jへ着信する。
【0068】(b-2) 固定FAX装置19−jが自動応答
すると、網内メッセージ変換装置11−iにおいて、回
線監視回路21内の回線極性検出部210が、その応答
信号(A線地気、B線−48V)を検出してメイン制御
部31に通知し、これにより、メイン制御部31はリレ
ー制御部30を制御して、切替回路22を接続動作させ
て回線モニタ部27が回線(A線及びB線)の信号をモ
ニタし得る状態にすると共に、回線監視回路21内の一
対のリレー接点211及び212を付勢させて回線極性
検出部210が一般公衆電話網18の復旧を監視し得る
状態にする。
【0069】なお、この際には、切替回路23が接続状
態にあるので、応答信号がそのまま通過し、移動体FA
X装置13に到達する。
【0070】(b-3) 固定FAX装置19−jは、応答信
号に続いて、2100Hz±15Hzの被呼局識別トー
ンを2.6秒以上4.0秒以下だけ連続して送出し、さ
らに、送出終了時点から75±2ミリ秒遅れて、1秒±
15%のフラグシーケンスの連続でなるプリアンブル信
号を送出する。これらの信号は、回線本線に挿入されて
いる切替回路23が接続状態にあるので、移動体FAX
装置13に伝送されると共に、切替回路22を介して回
線モニタ部27に入力される。プリアンブル信号の受信
により、回線モニタ部27がファクシミリ通信であるこ
とを認識してメイン制御部31に通知する。
【0071】このときには、メイン制御部31は、リレ
ー制御部30を制御して、切替回路23を切断状態にし
て業務公衆系交換機17及び一般公衆電話網18間の直
結状態を切り離す。また同時に、切替回路24〜26を
接続状態に切り替えて、無線通信制御部28及び疑似L
M−ICT回路32を業務公衆系交換機17に接続させ
ると共に、FAX通信制御部29を回線監視回路21を
介して一般公衆電話網18に接続させる。さらに同時
に、切替回路22を切断状態にして回線モニタ部27に
よるモニタし得る状態を中止させ、不要なモニタによる
誤動作を防止させる。
【0072】メイン制御部31は、業務公衆系交換機1
7に接続させた疑似LM−ICT回路32を駆動して、
業務公衆系交換機17に対してA線地気、B線−48V
を供給させると共に、業務公衆系交換機17側の復旧を
検出し得るようにさせる。
【0073】また、無線通信制御部28においては、切
替回路25の接続状態への移行により、所定の通信プロ
トコルに従った移動体メッセージ変換装置12側との誤
り耐性メッセージの受信回路(ハードウェア的回路に限
定されない)や、制御信号(例えば再送要求や符号化方
式の切替要求等)の送受信回路等が形成される。
【0074】さらに、FAX通信制御部29において
は、切替回路26の接続状態への移行により、一般公衆
電話網18に対するループが形成され、固定FAX装置
19−j側とのメッセージ以外の信号(バイナリーコー
ド)の送受信回路及びメッセージの送信回路等が形成さ
れた状態になる。
【0075】なお、回線モニタ部27のプリアンブル信
号の検出構成にもよるが、切替回路23の切断状態への
移行時において、FAX通信制御部29にプリアンブル
信号が入力されている場合には、メイン制御部31は、
FAX通信制御部29から無線通信制御部28にプリア
ンブル信号を与えさせて無線通信制御部28から業務公
衆系交換機17側に送出させる(このようなプリアンブ
ル信号を中継したプリアンブル信号と呼ぶ)。すなわ
ち、切替回路23の切断状態への移行前には、網内メッ
セージ変換装置11−iは一般公衆電話網18からのプ
リアンブル信号をスルーさせ、切替回路23の切断状態
への移行後には、網内メッセージ変換装置11−iは中
継動作によるプリアンブル信号を送出する。
【0076】一方、移動体メッセージ変換装置12にお
いては、網内メッセージ変換装置11−iがスルーした
プリアンブル信号を検出したときに、自己をファクシミ
リ通信モードとすると共に、スルーしたプリアンブル信
号を検出し得ない場合には、上述したように、網内メッ
セージ変換装置11−iが中継したプリアンブル信号を
検出したときに自己をファクシミリ通信モードとする。
【0077】(b-4) 固定FAX装置19−jは、プリア
ンブル信号の送出後には継続して初期識別信号を送出す
る。このような初期識別信号は、網内メッセージ変換装
置11−i(FAX通信制御部29及び無線通信制御部
28)が中継して業務公衆系交換機17側に送出させ
る。
【0078】移動体メッセージ変換装置12及び網内メ
ッセージ変換装置11−iはそれぞれ、プリアンブル信
号及びそれに継続する初期識別信号の伝送方向別の有無
を検出して、自己装置がメッセージの送信側か受信側か
を判定する。この場合には、移動体メッセージ変換装置
12は送信側と判定し、網内メッセージ変換装置11−
iは受信側と判定する。
【0079】移動体FAX装置13がプリアンブル信号
及び初期識別信号を受信すると、受信命令を送出する。
かかる受信命令は、移動体メッセージ変換装置12や網
内FAX信号変換装置11−i等を介して固定FAX装
置19−jに到達する。
【0080】この実施例の場合には、移動体FAX装置
13への受信信号確認信号(CFR)は、移動体メッセ
ージ変換装置12が固定FAX装置19−jからの受信
信号確認信号を受信しなくても送出するようになされて
おり、また、網内メッセージ変換装置11−iにおいて
はFAX通信制御部29が受信した受信信号確認信号を
業務公衆系交換機17側に送信しないようになされてい
る。これにより、システム内に、移動体メッセージ変換
装置12や網内メッセージ変換装置11−iを設けて
も、メッセージの送信動作の開始を早めるようにしてい
る。
【0081】(b-5) 移動体メッセージ変換装置12及び
網内メッセージ変換装置11−i(特に、メイン制御部
31の制御下にある無線通信制御部28)は受信命令の
授受を終了すると、データリンクの確立を行なう。
【0082】受信信号確認信号を受信した移動体FAX
装置13は、メッセージの送出を行なう。移動体メッセ
ージ変換装置12は、その受信メッセージを、符号変換
したりデータ圧縮したりして無線伝送路を介した場合に
もその誤り耐性が大きい誤り耐性メッセージに変換し、
誤り耐性メッセージを送出する。
【0083】業務公衆系交換機17側からこのような誤
り耐性メッセージを受信した網内メッセージ変換装置1
1−iの無線通信制御部28は、誤り耐性メッセージを
データ伸長したり符号逆変換(復号)したりして、規格
に従ったファクシミリ信号に戻す。このようなファクシ
ミリ信号は、メイン制御部31による制御によって、F
AX通信制御部29に与えられ、このFAX通信制御部
29から一般公衆電話網18側に送出され、固定FAX
装置19−jに到達する。
【0084】(b-6) 終話処理は、図5ではそのシーケン
スを省略しているが、以下のようになされる。なお、網
内メッセージ変換装置11−i以外での構成における終
話動作は、上述した一般的な通話の場合と同様であるの
で、その説明は省略する。
【0085】移動体FAX装置13側が先掛け処理し、
ループ開放による切断信号が業務公衆系交換機17から
送出されると、疑似LM−ICT回路32がそのことを
検出してメイン制御部31に通知する。このとき、メイ
ン制御部31はリレー制御部30を駆動制御して、回線
監視回路21内のリレー接点211及び212と、全て
の切替回路22〜26とを初期状態(図2及び図3に示
した接続状態)に復帰させる。切替回路23の接続状態
(初期状態)への移行により、業務公衆系交換機17か
ら送出されたループ開放による切断信号が一般公衆電話
網18側に伝達される。
【0086】一方、固定FAX装置19−j側が先掛け
処理し、一般公衆電話網18から、A線−48V、B線
地気でなる切断信号が送出されると、回線監視回路21
内の回線極性検出部210がそのことを検出してメイン
制御部31に通知する。このとき、メイン制御部31は
リレー制御部30を駆動制御して、回線監視回路21内
のリレー接点211及び212と、全ての切替回路22
〜26とを初期状態(図2及び図3に示した接続状態)
に復帰させる。切替回路23の接続状態(初期状態)へ
の移行により、一般公衆電話網18から送出されたA線
−48V、B線地気でなる切断信号が業務公衆系交換機
17側に伝達される。
【0087】次に、固定FAX装置19−jから移動体
FAX装置13にファクシミリ信号を送信する場合の動
作を、図6のシーケンス図をも参照しながら、簡単に説
明する。
【0088】(c-1) 新幹線列車公衆電話システムにおけ
る移動体FAX装置13は発呼機能しかないので、この
ようなFAX信号の送信動作は、一旦通話中状態にして
からなされる。通話中状態にするまでの動作は、上述し
た(a-1) 〜(a-3) の動作と同様であるのでその説明は省
略する。
【0089】(c-2) このような通話中状態において、移
動体FAX装置13が受信操作され、固定FAX装置1
9−jが送信操作されると、移動体FAX装置13から
固定FAX装置19−jへ向けて、被呼局識別トーンや
プリアンブル信号が送信される。網内メッセージ変換装
置11−iにおいては、監視状態にある回線モニタ部2
7がこれら信号を検出してメイン制御部31に通知し、
ファクシミリ通信モードに移行する。固定メッセージ変
換装置12においてもプリアンブル信号の検出により、
ファクシミリ通信モードに移行する。
【0090】この場合には、プリアンブル信号やこれに
続く初期識別信号の伝送方向が、移動体FAX装置13
から固定FAX装置19−jへであるので、網内FAX
信号変換装置11−iは自己を受信側に設定し、固定メ
ッセージ変換装置12は自己を送信側に設定する。
【0091】(c-3) これ以降のメッセージの授受動作
は、上述した移動体FAX装置13から固定FAX装置
19−jにファクシミリ信号を送信する場合の動作と対
称的であるので、その説明は省略する。
【0092】また、終話動作は、上述した移動体FAX
装置13から固定FAX装置19−jにファクシミリ信
号を送信する場合の動作と同一であるので、その説明は
省略する。
【0093】(A−3)第1実施例の効果 上記第1実施例によれば、固定網内にメッセージ変換装
置を設けたので、固定FAX装置を改良したり、固定F
AX装置にメッセージ変換装置を直接接続することな
く、無線伝送路を伝送するメッセージを誤り耐性メッセ
ージとすることができ、新幹線列車に搭載された移動体
FAX装置と固定FAX装置との通信品質を高めること
ができる。
【0094】また、上記第1実施例によれば、固定網内
にメッセージ変換装置を設けたので、全ての固定FAX
装置と、移動体FAX装置との高品質通信を実行するこ
とが可能となる。
【0095】さらに、上記効果を得るための固定FAX
装置や移動体FAX装置に対する操作は通常の操作で良
く、この点でも利便性が高い。
【0096】さらにまた、第1実施例によれば、網内メ
ッセージ変換装置の介挿位置を、業務公衆系交換機及び
一般公衆電話網間にしたので、誤り耐性メッセージを考
慮したパス設定が不要であり、しかも、業務公衆系交換
機や一般公衆電話網の改良も不要にできる。
【0097】また、固定網内のメッセージ変換装置を図
2及び図3に示すように構成したので、このメッセージ
変換装置が一般通話に悪影響を及ぼすことを防止でき
る。
【0098】(B)第2実施例 次に、本発明を自動車電話システムに適用した第2実施
例を図面を参照しながら詳述する。ここで、図7がこの
第2実施例のシステム構成を示すブロック図であり、図
1との同一、対応部分には同一符号を付して示してい
る。
【0099】ファクシミリ通信可能な自動車電話システ
ムにおける一般的な移動局は、移動体FAX装置13
と、自動車電話機(無線装置構成等を含む)41と、移
動体FAX装置13及び自動車電話機41間のインタフ
ェース機能を担う網制御装置(NCU)40とを備えて
いたが、この第2実施例においては、移動体FAX装置
13及び網制御装置40間に、第1実施例と同一の移動
体メッセージ変換装置12を設けている。
【0100】また、自動車電話システムにおいては、固
定FAX装置19−1〜19−mや加入電話機1Aを収
容した一般公衆電話網18に、移動局との回線を接続さ
せる固定側の構成要素として、無線基地局42、無線回
線制御局43及び自動車電話交換局44が配備されてお
り、自動車電話交換局44と一般公衆電話網18とが中
継線を介して接続されている。
【0101】この第2実施例においては、自動車電話交
換局44と一般公衆電話網18との間の中継線上に、第
1実施例の網内メッセージ変換装置と同一構成の網内メ
ッセージ変換装置11−1〜11−(n+p)が設けら
れている。移動局が自動車の場合、移動局は発呼側にも
着呼側にもなり得るので、自動車電話交換局44と一般
公衆電話網18との間の中継線上には、移動局が発呼側
の場合に対応した向きに挿入された網内メッセージ変換
装置11−1〜11−nと、移動局が着呼側の場合に対
応した向きに挿入された網内メッセージ変換装置11−
(n+1)〜11−(n+p)とが設けられている。
【0102】移動体メッセージ変換装置12と網内メッ
セージ変換装置11−k(kは1〜(n+p))との間
に介在しているシステムの構成要素は、第1実施例と異
なっているが、移動体FAX装置13及び固定FAX装
置19−j間の通信時における移動体メッセージ変換装
置12及び網内メッセージ変換装置11−kの動作は、
第1実施例と同様であるので、その説明は省略する。
【0103】この第2実施例によれば、自動車電話シス
テムに対して、第1実施例と同様な効果を得ることがで
きる。
【0104】(C)他の実施例 本発明が対象とする移動体ファクシミリ通信システム
は、第1実施例の新幹線列車公衆電話システムや、第2
実施例の自動車電話システムに限定されるものではな
く、他の移動体ファクシミリ通信システムであっても良
い。
【0105】また、網内メッセージ変換装置の介挿位置
も上記実施例の位置に限定されるものではなく、例えば
一般公衆電話網18の端末側に位置するPBX(構内交
換機;固定網要素である)内に設けるようにしても良
い。
【0106】上記実施例においては、ファクシミリ装置
がG3規格対応のものを示したが、他の規格対応のもの
であっても良い。
【0107】また、上記実施例においては、メッセージ
を誤り耐性が大きいメッセージに変換するものを示した
が、他の信号も変換して伝送するようにしても良い。
【0108】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、固定網
に接続されたファクシミリ装置側の第1の固定網構成要
素とのインタフェースを行なう第1のインタフェース手
段と、無線伝送路側の第2の固定網構成要素とのインタ
フェースを行なう第2のインタフェース手段と、通信が
ファクシミリ通信か否かを識別するファクシミリ通信識
別手段と、ファクシミリ通信の場合に、第1の固定網構
成要素及び第1のインタフェース手段を接続させ、か
つ、第2の固定網構成要素及び第2のインタフェース手
段を接続させる接続切替手段とを備えた第2のメッセー
ジ変換装置を固定網内に設けて、移動体に設けられた第
1のメッセージ変換装置とこの第2のメッセージ変換装
置間では、誤り耐性が大きいファクシミリメッセージで
伝送するようにしたので、固定網に接続されたファクシ
ミリ装置に直接メッセージ変換装置を付加することな
く、無線伝送路を含む伝送経路では誤り耐性が大きいフ
ァクシミリメッセージで伝送できて、通信品質を向上さ
せることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例の新幹線列車公衆電話システムを示
すブロック図である。
【図2】その網内メッセージ変換装置の詳細構成を示す
ブロック図である。
【図3】その回線監視回路の詳細構成を示すブロック図
である。
【図4】第1実施例の動作例(その1)を示すシーケン
ス図である。
【図5】第1実施例の動作例(その2)を示すシーケン
ス図である。
【図6】第1実施例の動作例(その3)を示すシーケン
ス図である。
【図7】第2実施例の自動車電話システムを示すブロッ
ク図である。
【符号の説明】
11−1〜11−(n+p)…網内メッセージ変換装
置、12…移動体メッセージ変換装置、13…移動体フ
ァクシミリ装置、17…新幹線列車無線業務公衆系交換
機、18…一般公衆電話網、19−1〜19−m…固定
ファクシミリ装置、21…回線監視回路、22〜26…
切替回路、27…回線モニタ部、28…無線通信制御
部、29…FAX通信制御部、30…リレー制御部、3
1…メイン制御部、32…疑似LM−ICT回路。
フロントページの続き (72)発明者 岩堀 忠男 愛知県名古屋市中村区名駅一丁目1番4号 東海旅客鉄道株式会社内 (72)発明者 木原 康 愛知県名古屋市中村区名駅一丁目1番4号 東海旅客鉄道株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 移動体に搭載されたファクシミリ装置
    と、固定網に接続されたファクシミリ装置とでファクシ
    ミリメッセージを授受させる移動体ファクシミリ通信シ
    ステムにおいて、 移動体上の上記ファクシミリ装置からのファクシミリ規
    格に従うファクシミリメッセージを、無線伝送路を介し
    た場合の誤り耐性が大きいファクシミリメッセージに変
    換し、逆に、誤り耐性が大きいファクシミリメッセージ
    をファクシミリ規格に従うファクシミリメッセージに変
    換する第1のメッセージ変換装置を、移動体上の上記フ
    ァクシミリ装置に接続すると共に、 固定網に接続された上記ファクシミリ装置からのファク
    シミリ規格に従うファクシミリメッセージを、無線伝送
    路を介した場合の誤り耐性が大きいファクシミリメッセ
    ージに変換し、逆に、誤り耐性が大きいファクシミリメ
    ッセージをファクシミリ規格に従うファクシミリメッセ
    ージに変換する複数の第2のメッセージ変換装置を、固
    定網内に設けたことを特徴とする移動体ファクシミリ通
    信システム。
  2. 【請求項2】 移動体に搭載されたファクシミリ装置
    と、固定網に接続されたファクシミリ装置とでファクシ
    ミリメッセージを授受させる移動体ファクシミリ通信シ
    ステムの固定網内に設けられるメッセージ変換装置であ
    って、 固定網に接続された上記ファクシミリ装置側の第1の固
    定網構成要素とのインタフェースを行なう第1のインタ
    フェース手段と、 無線伝送路側の第2の固定網構成要素とのインタフェー
    スを行なうと共に、固定網に接続された上記ファクシミ
    リ装置からのファクシミリ規格に従うファクシミリメッ
    セージを、無線伝送路を介した場合の誤り耐性が大きい
    ファクシミリメッセージに変換し、逆に、誤り耐性が大
    きいファクシミリメッセージをファクシミリ規格に従う
    ファクシミリメッセージに変換する第2のインタフェー
    ス手段と、 通信がファクシミリ通信か否かを識別するファクシミリ
    通信識別手段と、 通信がファクシミリ通信以外の場合に、上記第1及び第
    2の固定網構成要素を接続させると共に、ファクシミリ
    通信の場合に、上記第1の固定網構成要素及び上記第1
    のインタフェース手段を接続させ、かつ、上記第2の固
    定網構成要素及び上記第2のインタフェース手段を接続
    させる接続切替手段とを備えることを特徴とするメッセ
    ージ変換装置。
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Cited By (2)

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JP2004529524A (ja) 2000-12-15 2004-09-24 ブロードストーム テレコミュニケイションズ インコーポレイテッド 適応クラスタ構成及び切替による多重キャリア通信
US8891414B2 (en) 2000-12-15 2014-11-18 Adaptix, Inc. Multi-carrier communications with adaptive cluster configuration and switching

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