JPH09512837A - 毛髪のパーマネント加工方法 - Google Patents

毛髪のパーマネント加工方法

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JPH09512837A JP9507204A JP50720497A JPH09512837A JP H09512837 A JPH09512837 A JP H09512837A JP 9507204 A JP9507204 A JP 9507204A JP 50720497 A JP50720497 A JP 50720497A JP H09512837 A JPH09512837 A JP H09512837A
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Abstract

(57)【要約】 毛髪のパーマネント加工のための方法であって、この方法では、a)毛髪をカーラーに巻きつけ、b)巻きつけた毛髪に、毛髪ケラチン還元性物質を主剤とするパーマネント加工剤を塗布し、c)前記パーマネント加工剤を5〜30分間毛髪に作用させ、d)前記パーマネント加工剤を水で濯ぎ、e)毛髪を巻き戻して、カーラーを外し、f)毛髪を調髪し、この際、好ましくは、毛髪を櫛、ブラシ又は指で所望の形態となるように梳かし、同時に、櫛、ブラシ又は指で密集した末端の縮れを大きくカールしたウェーブに変え、その後、得られた髪型を高温で乾燥させるか、あるいは、毛髪を、高温で毛髪のスタイリングに適した装置を用いて、好ましくは電気的に又は熱風により加熱された円いブラシ、又は円いブラシと頭髪乾燥器を用いて高温で、所望の髪型となるように梳かし、g)前記毛髪を、酸化剤を主剤とするセット剤で処理し、h)セット剤の作用時間の後、毛髪を水で濯ぐか、シャンプーで洗い落とす。このような上記方法は、低い濃度で化学作用物質を使用することにより、毛髪に対して温和で、優しく、同時に、優れた変形耐久性のある方法である。従来の技術の一般的なパーマネントウェーブ方法との本質的な差異は、固定化がカーラー上でけでなく、仕上がった髪型についても生じるということにある。

Description

【発明の詳細な説明】 毛髪のパーマネント加工方法 毛髪のパーマネント加工を実施する際の古典的な技術は、二つの処理工程に基 づいている。即ち、第一工程では、毛髪ケラチンのシスチン−ジスルフィド−架 橋が、還元剤を含む薬剤(変形剤)の作用で開環する。その後、毛髪を所望の形 態とする。第二工程においては、シスチン−ジスルフィド−結合はセット剤、す なわち酸化剤を含む薬剤の使用によって再び閉環される。 公開されたヨーロッパ特許出願 0 671 158号から、ケラチン物質のパーマネン ト変形の方法が知られており、この場合には、巻いた毛髪に毛髪ケラチン還元性 物質を主剤とするパーマネント加工剤を塗布し、このように処理されたケラチン 物質をつぎに、場合により加熱処理し、このようにして処理したケラチン物質を 濯ぎ、濯いだケラチン物質をそのまま放置し、最後にカーラーを外す。セット剤 は使用しない。 この方法で達成できるウェーブの結果は満足なものではない。なぜなら、毛髪 が、還元剤の余剰分を含み、これが毛髪を損傷させることがあり、しかも、得ら れたカールが、酸化性の再結合が不足しているために、充分に安定化されないか らである。大きくカールした毛髪の全長にわたって一様に安定なウェーブを得ら れるというような教示は、この印刷物においても同様に導き出せない。 典型的なパーマネントウェーブ還元剤としては、ドイツ特許明細書 948 186号 及び 972 424号の先駆者的な業績が示すように、チオグリコール酸、例えばその アンモニウム塩又はモノエタノールアミン塩が使用される。その他の一般的な還 元剤は、無機の亜硫酸塩、2−メルカプトプロピオン酸(チオ乳酸)、3−メル カプトプロピオン酸、特定のメルカプトカルボン酸エステル、システイン及びこ れらの化合物の誘導体である。 従来の方法の両方の処理工程、すなわちシスチン−ジスルフィド−結合の開環 及び再生は、カーラーに巻かれた毛髪において行われる。第二工程である固定工 程の後、毛髪はまずカーラーの大きさに相当する密集した状態のカールを有する 。 しかし、このような詰まったカールは一般に望ましいものではなく、よって、こ のウェーブ方法で得られた成果をもう一度修正しなければならない。つまり現行 技術の方法によって、毛髪付け根のカールは実際に満足なものとなるが、中間部 分と毛先の部分ではカールし過ぎになる。従って、普通のパーマネントウェーブ により、またウェーブした毛髪の加湿によって、ウォーターウェーブカーラーと 固体樹脂の使用による、いわゆる「ウォーターウェーブ処理」が、大きい自然の カールの生成のためには必要となる。自然にカールした中央ヨーロッパの毛髪に 相当するようなパーマネントウェーブは、これまでに公知のパーマネントウェー ブ法では達成できない。にもかかわらず、このようなパーマネントウェーブ処理 が、女性顧客においても男性顧客においても本来の目標として望まれている。 それゆえ、本発明の課題は、上記の欠点を回避し、簡単な方法で、加湿に対し て安定で、確実でしかも均一なパーマネントウェーブが生じて、密集したカール にならずに、最終的な髪型となるような、毛髪のパーマネントウェーブの方法を 提供することにある。同時に、処理の間に時間的制約なく、要望によってカール の大きさを形成し、かつ修正することも可能である。 従って、本発明の対象は、毛髪のパーマネント加工のための方法であって、こ の方法は、 a)毛髪をカーラーに巻きつけ、 b)巻きつけた毛髪に、毛髪ケラチン還元性物質を主剤とするパーマネント加工 剤を塗布し、 c)前記パーマネント加工剤を5〜30分間毛髪に作用させ、 d)前記パーマネント加工剤を水で濯ぎ、 e)毛髪を巻き戻して、カーラーを外し、 f)毛髪を調髪し、 g)調髪した毛髪を、酸化剤を主剤とするセット剤で処理し、 h)セット剤の作用時間のあと、毛髪を濯ぐ ことを特徴とする。 この毛髪はカーラーに巻きつける前に、普通のシャンプーを用いて洗浄される ことが好ましい。処理工程h)における濯ぎは、水で行うのが好ましいが、場合 によってはシャンプーを使用して行う。 本発明の方法の特に好ましい実施態様では、好ましくはタオルで乾かした毛髪 を洗浄した後、カーラーに巻きつける前に、構造調整剤を用いて処理する。この 構造調整剤は、作用物質から成るか、あるいは作用物質を含み、その状態で、好 ましくは毛髪の傷んだ位置に付加して、その位置にてパーマネント加工剤の作用 を低下させる。好ましくは、このような作用物質は、生理学的に温和な合成又は 天然の疎水性の油又は蝋である。そのような油又は蝋の具体例としては、ホホバ 油、アボカド油、向日葵油、小麦胚芽油、モンタン蝋、地蝋、ワセリン及びパラ フィンである。 好ましくは、この構造調整剤は、50:1〜2:1、好ましくは40:1〜1 0:1の割合である、生理学的に温和な合成又は天然の疎水性の油又は蝋と、溶 解助剤との混合物から成るか、又はこの混合物を少なくとも5重量%含有する。 この溶解助剤は、6〜30個の炭素原子を有する脂肪酸、脂肪酸エステル、脂肪 酸アミド、脂肪酸アミン又は脂肪アルコールから成る群からの2〜200個、好 ましくは5〜60個のエチレンオキシド基でエトキシル化された化合物である。 好ましい溶解助剤は、5〜60個のエチレンオキシド基でオキシエチル化された ヒマシ油であり、例えば7個のエチレンオキシド基でオキシエチル化された水添 ヒマシ油(例えばICI社のアラセル(登録商標)989)及び、40個のエチ レンオキシド基でオキシエチル化された水添ヒマシ油(例えばBASF社のクレ モフォール(登録商標)RH40)である。 構造調整剤は、生理学的に温和な合成又は天然の疎水性の油又は蝋と、40個 のエチレンオキシド基でオキシエチル化された水添ヒマシ油(例えばBASF社 のクレモフォール(登録商標)RH40)の50:1〜2:1の割合の混合物か ら成るか、この混合物を少なくとも5重量%含有したものが特に好ましい。 この構造調整剤は、高い温度、特に30〜45℃で毛髪に作用させるのが好ま しい。そのためには、赤外線放射装置を使用するのが好適である。その作用時間 としては3〜10分が良い。引き続いて、毛髪を水で濯ぐ。 本発明の方法においてパーマネントウェーブに使用するカーラーは、所望のウ ェーブの結果と毛髪の状態に応じて、5〜20mmの直径を有する。薄く垂れた 毛髪には特に5〜8mmのカーラーの太さが適し、中程度の太さの毛髪には8〜 10mmのカーラーの太さが適し、太い毛髪には10〜20mmのカーラーの太 さが適している。疑わしい場合には、カーラーは常に細い方を選ぶべきである。 カーラーに巻くのが終わった後、パーマネント加工剤をカールした毛髪上に均一 に塗布する。パーマネント加工剤は、高い温度、特に30〜45℃で作用させる のが好ましい。そのためには、特に赤外線放射装置(例えばドイツ特許 40 18 1 86号によるもの)又は乾燥用キャップ(Trockenhaube)を使うことができる。乾燥 用キャップを使う場合は、毛髪を予め箔状のキャップで覆って、湿気やアンモニ アのようなアルカリの逸散を防ぐことが好ましい。高い温度では、作用時間は、 酸化処理されていない毛髪の場合には20〜25分、酸化処理された毛髪の場合 には15〜20分である。パーマネント加工剤の作用時間は、公知の方法により テスト用カーラーを用いて決定するのが好適である。 上記パーマネント加工剤に含まれる毛髪ケラチン還元性物質は、パーマネント ウェーブに実際にすぐ使える薬剤中に、2〜20重量パーセントの量、特に好ま しくは2〜12重量パーセントの量、そして最も好ましくは4〜10重量パーセ ントの量で添加される。 毛髪ケラチン還元性物質としては、例えばチオグリコール酸、チオ乳酸、シス テイン、システアミン、アルキル−又はアシルシステアミン又はこれらの化合物 の塩、更にチオグリコール酸エステル又は亜硫酸塩を、特に酸性のpH領域で、 一緒に含む混合物として添加することができる。 使用の準備ができたパーマネント加工剤は、好ましくは4〜11、特に好まし くは7〜9.5のpH値を有する。アルカリ剤として、またpH値調節剤として は、特にアンモニア又は苛性ソーダ、更には、全ての他の水溶性の生理学的に許 容される有機及び無機の塩基の塩、例えば重炭酸アンモニウムが考慮される。 上記パーマネント加工剤の加工性は優れているので、問題となっている毛髪特 性のために通常必要とされる量よりも少い量で良い。例えば、pH=8.5の場 合、普通の細い毛髪には、普通は8重量パーセントのチオグリコール酸の濃度が 必要である。ところが本発明の方法では、パーマネント加工剤は普通のチオグリ コール酸の濃度の約2/3だけ、すなわち6重量パーセントだけ使えばよい。従 って、これは、通常化学的にひどく損傷した毛髪、例えば酸化処理された毛髪に 対して使用するパーマネント加工剤に相当する。 このパーマネント加工剤は、一成分、二成分又は三成分の製剤として製造する ことができ、この際、この薬剤は、水溶液又はエマルジョンの形態だけでなく、 水性の濃縮形態、特にクリーム、ゲル又はペーストとすることもできる。 すなわち例えばこのパーマネント加工剤は二成分の混合によって得ることがで き、このうち第一の成分は、例えば炭酸アルカリ、炭酸アンモニウム、重炭酸ア ルカリ又は重炭酸アンモニウムなどのアルカリ剤の少なくとも1種と、毛髪ケラ チン還元性物質を含有し、第二の成分は、後述する化粧用添加剤の少なくとも1 種と水とを含有する。 同様に、このパーマネント加工剤は三成分の製剤の形態でも包装でき、この場 合、一つの成分は後記する化粧用添加剤のいくつかと水を含有し、第二の無水の 成分は、毛髪ケラチン還元性物質を含有し、第三の成分は、水溶液又は無水の形 態において他の添加剤、例えば芳香油、溶解助剤及び保護剤を含有する。 すべてのパーマネント加工剤の実施態様において、化粧用成分は水性成分中に でも非水性成分中にでも含有させることができる。 もちろん、上記のパーマネント加工剤は、このような薬剤において一般的で、 しかも公知の添加剤、例えば増粘剤、例えばベントナイト、脂肪酸、澱粉、ポリ アクリル酸及びその誘導体、セルロース誘導体、アルギン酸塩、ワセリン、パラ フィン油;アニオン性、カチオン性、両性又は非イオン性の界面活性物質の種類 からの湿潤剤又は乳化剤、例えば脂肪アルコール硫酸エステル、脂肪アルコール エーテル硫酸エステル、アルキルスルホネート、アルキルベンゼン硫酸エステル 、第四級アンモニウム塩、アルキルベタイン、オキシエチル化アルキルフェノー ル、脂肪酸アルカノールアミド又はオキシエチル化脂肪酸エステル;更に混濁剤 、例えばポリエチレングリコールエステル;アルコール、例えばエタノール、プ ロパノール、イソプロパノール及びグリセリン;糖、例えばD−グルコース;溶 解助剤、安定剤、緩衝性物質、芳香油、染料ならびに調髪及び整髪用成分、例え ばカチオン性ポリマー、ラノリン誘導体、コレステロール、パントテン酸及びベ タインを含むことができる。 上記の成分は、そのような目的において通常の量で使用され、例えば湿潤剤及 び乳化剤は総量で0.2〜30重量パーセントの量で、アルコールは総量で0. 1〜20重量パーセントの量で、混濁剤、香油及び染料はそれぞれ0.01〜1 重量パーセントの量で、緩衝性物質は総量で0.1〜10重量パーセントの量で 、糖、溶解助剤、安定剤、ならびに調髪及び整髪用成分はそれぞれ0.1〜5重 量パーセントの量で、また増粘剤及び溶解助剤は総量で0.5〜20重量パーセ ントの量で、この薬剤に含有させることができる。 さらにこの薬剤には、作用を高めるために、いわゆる膨潤剤及び浸透剤、例え ばジプロピレングリコールモノメチルエーテル、2−ピロリドン又はイミダゾリ ジン−2−オンを、1〜30重量パーセントの量で、ならびに毛髪のカールし過 ぎを避けるために、ジチオ化合物、例えばジチオグリコール酸、ジチオ乳酸、上 記化合物のジチオール又はそれぞれの塩を、同様に1〜30重量パーセントの量 で添加することができる。 パーマネント加工が充分となれば直ちに、パーマネント加工剤を水で濯ぐ。濯 ぎは2〜4分続けるのが好ましい。その後、巻き付け物を吸い取りナプキン又は タオルで軽く拭くのが好ましい。 最後に、毛髪を巻き戻し、カーラーを取り外す。 本発明の方法の好ましい実施態様においては、つぎにヘアセット用ポリマーを 主剤とするヘアセット剤を毛髪に塗布する。ヘアセット剤の場合には、推進剤を 含んだヘアスプレーか含まないヘアスプレーか、あるいはいわゆる浸漬剤が問題 となる。ヘアスプレー又は浸漬剤は、一般に水性、水アルコール性又はアルコー ル性の調剤の形態であり、0.5〜20重量パーセントのヘアセット用ポリマー を含有する。このヘアセット剤は吹きつけるのが好ましい。 そのようなヘアセット用ポリマーは、特に合成ポリマー、ポリビニルピロリド ン、ポリ酢酸ビニル、ポリビニルアルコール、ポリアクリル酸、ポリアクリルア ミド、酢酸ビニル−クロトン酸−共重合物、ビニルピロリドン−酢酸ビニル−共 重合物、ビニルピロリドン−メタクリル酸ジメチルアミノエチル−共重合物、ビ ニルピロリドン−塩化メタクリルアミドプロピルトリメチルアンモニウム−共重 合物、メチルビニルエーテル−無水マレイン酸−共重合物、アクリルアミド−塩 化β−メタクリリルオキシエチル−トリメチルアンモニウム−共重合物、アクリ ル酸−塩化ジメチルジアリルアンモニウム−共重合物、アクリル酸−メチル−、 エチル−、ブチル−又はプロピルアミドとアクリル酸−メチル−、エチル−、ブ チル−又はプロピルエステルとの共重合物、メタクリル酸エチル−メタクリル酸 オレイル−メタクリル酸ジエチルアミノエチル−ターポリマー、酢酸ビニル−プ ロピオン酸ビニル−クロトン酸−ターポリマー、酢酸ビニル−クロトン酸−ポリ エチレンオキシド−ターポリマー及びビニルピロリドン−酢酸ビニル−プロピオ ン酸ビニル−ターポリマーである。天然のポリマー、例えばキトサン又はキトサ ン誘導体、中国のバルサム樹脂及びセラックも使用できる。 このポリマー及び天然のポリマーは、0.5〜20重量パーセント、特に1〜 10重量パーセントというこのような薬剤において一般的な量でヘアセット剤に 含有される。 アルコールとしては、この薬剤は、化粧用の目的で通常使用される1〜4個の 炭素原子を有する低級アルコール、例えばエタノール及びイソプロパノールを含 有する。これらのアルコールは15〜85重量パーセントの量、好ましくは25 〜75重量パーセントの量で含まれる。ヘアセット剤は、更にヘア化粧用の添加 剤、例えば香油、薬草エキス、ケラチン加水分解物、殺菌剤又は殺かび剤、香油 用の溶解助剤、例えば両性又はカチオン性の界面活性剤、可塑剤、例えばフター ル酸エステル又はクエン酸アルキル又は疎水性物質、例えばシリコーン油を1重 量パーセントまでの量で含むことができる。 このヘアセット剤はまた、エアゾル−ヘアスプレー又はエアゾル−ヘアラック の形態であっても良い。この場合、それは更に15〜85重量パーセントの推進 剤を含み、圧力容器に充填される。推進剤としては、例えば低級アルカン、例え ばn−ブタン、i−ブタン及びプロパン又はそれらのジメチルエーテルとの混合 物ならびにさらに、そのうえに考慮される圧力でガス状で存在する推進剤、例え ばN2、N2O及びCO2ならびに上記の推進剤の混合物が適している。 このヘアセット剤はさらに適当な機械的に作動するスプレー装置の助けでスプ レーできる非エアゾルヘアスプレー又は非エアゾルヘアラックの形態とすること もできる。機械的なスプレー装置というのは、推進剤を使用せずに液体をスプレ ーできるような装置を意味する。 適した機械的スプレー装置としては、例えばスプレーポンプ又はスプレー弁を 有する可撓性の容器を使うことができ、これにはヘアセット剤を圧力下にて充填 し、このとき可撓性の容器は膨張し、可撓性の容器が収縮する結果、スプレー弁 を開けたときに、薬剤が連続的に発射される。 このヘアセット剤は3〜9.5のpH値を有することが好ましい。特に3〜6 の領域の酸性のpH値に調節するのが好ましい。pH値の調節にはクエン酸、乳 酸又はグリオキサール酸を使用するのが好ましい。 処理工程e)の後、場合によりヘアセット剤の塗布のあと、整髪を安定にする ために、毛髪を交互に二回整髪処理した後、30〜55℃の範囲の高温の使用に よって再処理する。 最初の整髪過程のあと、毛髪を櫛、ブラシ又は指で所望の形態に梳かし、同時 に又はその後で、櫛、ブラシ又は指で密集した縮れ毛を大きくカールしたウェー ブに変える。この場合、目の粗い櫛を使って毛髪を慎重に所望の形態に梳くのが 好ましい。同時に又はその後、一般にこの時点までまだ密集した縮れ毛を、目の 細かい櫛で慎重に巻き戻して自然な大きくカールしたウェーブを作る。薬品又は 天候の影響(例えば紫外線)で特に損傷した毛髪の部分、例えば額の部分やこめ かみの部分では、密集した縮れ毛を延ばすことが必要なことがある。本発明の方 法のあと、整髪師は両方の方向(大きく又は小さく)に任意のカールの手直しを 急がずに行うことができ、これまで達成できなかった、セットの前での視覚的に 制御可能な均一なウェーブの結果を達成することができる。従って、ウェーブの 結果の安全性と再現性は種々の毛髪の質でも簡単に保証される。 その後、このようにして成形された毛髪を、高温で、特に30〜45℃で、好 ましくは僅かな空気流の乾燥用キャップでよく乾かす。充分乾かしたあと、ウェ ーブの自然さを視覚的に最終的に調節する。毛髪が部分的に又は先端で整髪特有 の強い変形を示す(小さいカール)場合は、その毛髪の部分を水で湿らすか、ス プレーして、もう一度櫛で軽く伸ばすことができる。 第二の整髪過程では、毛髪を高温での毛髪の整髪又はスタイリングに適した装 置、特に電気的に又は温めた空気で加熱した円いブラシ、又は円いブラシとフェ ン−円ブラシを使うことができ、この場合、これが金属部を有するときは、良好 な熱伝導性が保証されるので好ましい。毛髪は、この場合ロール又はカールとな るようにドライヤーをかける。 フェンの空気流の温度は30〜55℃の範囲とする必要があり、この場合、普 通の毛髪では高い加熱処理とする必要があり、染めた毛髪では中程度の加熱処理 とする必要がある。 このような第一及び第二の整髪過程は、望ましいときには互いに組み合わせて もよい。原則として、整髪の過程は室温でも可能である。 本発明の方法の好ましい実施態様においては、毛髪を最初にシャンプーで洗っ て、その後、水で濯ぐ。引き続き、タオルで乾かした毛髪に構造調整剤を均一に 塗布する。その後、構造調整剤を高い温度で3〜10分間、特に5分間、作用さ せるのが好ましい。 上記作用時間の終了の後、このようにして処理した毛髪を水で濯ぐ。 その後、毛髪を個々の束に分け、直径5〜20ミリメートル、好ましくは5〜 12ミリメートルのカーラーに巻き付ける。 それから、毛髪を、毛髪のセットに充分な量、好ましくは60〜150グラム の、普通のパーマネント加工剤に比べて、毛髪の質に対して若干弱く調節された 、特に前記のパーマネント加工剤で処理する。 毛髪の性質、ウェーブ剤のpH値及びセット性ならびに使用温度によって、5 〜30分(熱の作用なしで20〜30分、熱の作用ありで15〜25分)である 、毛髪のパーマネントウェーブに充分な作用時間の後、毛髪を水で濯ぐ。 その後、カーラーをタオル又は吸取ナプキンで軽く拭い、毛髪を巻き戻し、処 理工程f)に従って、両方の整髪方法の一方又はその組み合わせを使用して整髪 する。前記のようなヘアセット剤を予め毛髪に塗布するのが好ましい。その後の 処理工程g)のためのセット剤は、毛髪の量によって好ましくは80〜100グ ラムの量で使用される。 処理工程g)の酸化処理のためには、このような処理に適した任意のセット剤 が使用される。そのようなセット剤に使用できる酸化剤の例は、臭素酸カリウム 及びナトリウム、過硼酸ナトリウム、過酸化尿素及び過酸化水素である。酸化剤 の濃度は、使用時間(一般に3〜15分)と使用温度によって異なる。普通は、 使用の準備ができた水性の後処理剤中の酸化剤は0.4〜10重量パーセント、 好ましくは0.4〜5重量パーセントの濃度であり、2〜7、好ましくは2.2 〜3のpH値を有する。酸化後処理用の薬剤は、もちろん他の材料、例えば湿潤 剤、カチオン活性ポリマーのような養毛剤、弱酸、緩衝性物質又は過酸化物安定 剤を含有しても良く、水溶液、エマルジョンならびに水性系の濃縮形態、特にク リーム、ゲル又はペーストの形であっても良い。これらの普通の添加物は、特に 後処理剤中に0.1〜10重量パーセントの量で含有することができる。 酸化性の後処理は、例えば過酸化水素を0.5〜2重量パーセントしか含まな い、薄い濃度のセット剤を用いて行うのが特に好ましい。この方法の一つの特別 の形態においては、2〜5リットルの薄い濃度のセット剤(例えば0.5重量パ ーセントの過酸化水素を含む水溶液)を、洗面器からポンプの助けをかりて循環 させて毛髪上にかける。相当するポンプは、例えば公開されたドイツ特許出願 3 6 43 417号に記載されている。この方法の他に、普通のセットアプリケータ、す なわちシャワーヘッド付きの塗布容器も使用できる。セット剤を塗布する際には 、すでに仕上がった整髪を損なわないように、一般に慎重な処理方法に注意を払 うべきである。特に予め毛髪をヘアセット剤で処理した場合には、一般に上記の 塗布剤を用いて行うことができる。このようなヘアセット剤については、セット 剤を場合により何工程にも毛髪にスプレーした場合に、場合によって止めること ができる。ガス状の酸化剤、特に純粋の酸素を使用する場合には、ヘアセット剤 の使用も止めることができる。 公知のウェーブ方法の改良によって自明の事実を模倣したに過ぎない従来の実 験とは対照的に、上記の方法は、低濃度の化学薬剤の使用により毛髪に対する温 和性と保護の点で優れ、しかも同時にセットの耐久性の点でも優れている。従っ て、従来の一般的なウェーブ方法との本質的な相違は、さらにセットがカーラー 上でなく、出来上がった調髪上においても生じることである。 下記の実施例は本発明の対象をさらに詳細に説明するものであって、本発明の 対象はこれらの実施例のものに限定されるものではない。 実施例 実施例1 長さ25cmの、普通の酸化処理されていない毛髪を洗浄し、タオルで乾燥さ せた状態として、下記の調合組成を有する構造調整剤12mlを吹き付ける。 構造調整剤 33.0g buxus chinensis (ホホバ油) 32.0g helianthus annuus (ヒマワリ油) 31.0g persea gratissima (アボカド油) 2.0g 40個のエチレンオキシド基でオキシエチル化された水添ヒマシ油 (クレモフォール(登録商標)RH40、BASF社製) 1.0g 7個のエチレンオキシド基でオキシエチル化された水添ヒマシ油 (アラセル(登録商標)989、ICI社製) 0.1g 酸化防止剤 0.9g 水 100.0g 上記構造調整剤を手で前記毛髪に5分間に塗布し、5分間作用させ、その後、 この毛髪を大量の水で濯ぐ。引き続いて、この毛髪を、8mm(頸部領域)及び 10mm(残りの毛髪)の直径を有するカーラー上に巻き付ける。そして、下記 の調合組成を有する弱アルカリ性(pH=8.0)のパーマネント加工剤125 mlを、巻き付けた毛髪に塗布する。 弱アルカリ性パーマネント加工剤 9.2g チオグリコール酸アンモニウム 2.5g 炭酸水素アンモニウム 1.0g 40モルのエチレンオキシドでオキシエチル化されたヒマシ油 1.0g ポリジメチルジアリルアンモニウムクロリド 1.0g ココアミドプロピルベタイン 0.6g 芳香油 0.4g アンモニア、25%水溶液 84.3g 水 100.0g この巻き付けた毛髪を、20分間の作用時間の間、ドイツ特許 40 18 186号に 記載される赤外線放射装置(オンダル社製のクリマゾン(登録商標))に曝す。 この作用時間の時間の長さは試験カーラーに基づいて決定した。その後、この巻 き付けた毛髪を、約3分間流水で濯ぎ、それから、この巻き付け物をタオルで軽 く拭く。この毛髪を巻き戻して、カーラーを外す。下記の調合組成を有するpH =3のヘアセット剤10mlを塗布して、毛髪を分けた。 ヘアセット剤 0.30g ポリビニルピロリドン 0.20g 3−ココアミドプロピル−2−ヒドロキシ−3−スルホプロピル− ジメチルアンモニウム−ヒドロキシド(CTFA:ココアミドプロ ピルヒドロキシスルタイン) 0.20g クエン酸 0.15g セチルトリメチルアンモニウムクロリド 0.10g ベタイン 0.10g ポリオキシエチレン(45)ポリオキシプロピレン(33)モノブチルエー テル(CTFA:PPG−33−ブテス−45) 0.10g グリセリルステアレート 0.10g ステアリルアルコール 0.10g ケラチン加水分解物 98.65g 水 100.00g そして、個々の毛髪束を、目の粗い櫛を用いて、所望の髪型状態となるように して慎重に梳かす。特に、額とこめかみの領域においては、目の細かい櫛を用い て密集した縮れを慎重に巻き戻し、それにより、自然な巻き毛のカールが生じる 。それから、このようにして形成された髪型を(プラスチックの頭被なしに)、 弱い気流(中くらいの送風機程度)の乾燥用キャップの下で40℃にて10分間 加熱し、乾燥させる。こめかみにおける縮れは、密になっているので、この領域 では、毛髪を少量の水で湿らせ(吹き付け)、目の細かい櫛で更に巻き戻す。引 き続き、普通のセット剤アプリケーター(シャワーヘッドを有する塗布容器)か ら、下記の調合組成を有するセット剤500mlを毛髪に均一に塗布する。 セット剤 1.00g 過酸化水素 0.02g オルトリン酸 0.01g サリチル酸 98.97g 水 100.00g 上記セット剤を4分間作用させた後、上記毛髪を2分間、多量の水で濯ぐ。そ の後、この毛髪を乾燥させ、カールさせるために梳かすか、あるいは乾燥させる 。このようにした毛髪は、耐久性があり、均一で、自然で、しかも大きなカール を保持するものである。 実施例2 長さが20cmの、中くらいの太さの、酸化処理されていない毛髪を洗浄し、 タオルで乾燥した状態とし、実施例1記載の構造調整剤10mlを吹き付けた。 この構造調整剤を手で、上記毛髪に塗布し、赤外線放射装置を使用しながら4分 間作用させ、その後、この毛髪を大量の水で濯ぐ。引き続いて、この毛髪を、8 mm(頸部領域)及び10mm(残りの毛髪)の直径を有するカーラー上に巻き 付ける。そして、下記の調合組成を有する「中性」(pH=7.5)のパーマネ ント加工剤81mlを、巻き付けた毛髪に塗布する。 2成分から成る中性パーマネント加工剤 成分A 94.6g チオグリコール酸アンモニウム、70%水溶液 5.4g システインヒドロクロリド 100.0g (pH=6.0) 成分B 0.8g アンモニア、25%水溶液 0.5g 炭酸水素アンモニウム 2.0g ラウリルアルコール、4モルのエチレンオキシドでオキシエチル化 されたもの 1.0g ポリジメチルジアリルアンモニウムクロリド 1.0g 芳香油 0.5g ビニルピロリドン−スチレン−共重合体 0.5g セチルトリメチルアンモニウムクロリド 93.7g 水 100.00g 上記成分Bは8.5のpH値を有する。使用前に、15gの上記成分Aと66 gの上記成分Bとを混合し、pH=7.5の、使用の準備ができた毛髪変形剤8 1gとする。 この巻き付けた毛髪を、22分間の作用時間の間、ドイツ特許 40 18 186号に 記載される赤外線放射装置(オンダル社製のクリマゾン(登録商標))に曝す。 その後、この巻き付けた毛髪を、約3分間流水で濯ぎ、それから、この巻き付け 物をタオルで軽く拭く。この毛髪を巻き戻して、カーラーを外す。そして、実施 例1に記載されるヘアセット剤9mlを塗布して、毛髪を分けた。 そして、個々の毛髪束を、目の粗い櫛を用いて、所望の髪型状態となるように して慎重に梳かす。特に、額とこめかみの領域においては、目の細かい櫛を用い て密集した縮れを慎重に巻き戻し、それにより、自然な巻き毛のカールが生じる 。それから、このようにして形成された髪型を(プラスチックの頭被なしに)、 弱い気流(中くらいの送風機程度)で乾燥用キャップの下、40℃で10分間加 熱し、乾燥させる。こめかみにおける縮れは、密集しているので、この領域では 、毛髪を少量の水で湿らせ(吹き付け)、目の細かい櫛で更に巻き戻す。引き続 き、通常のセット剤アプリケーター(シャワーヘッドを有する塗布容器)から、 実施例1記載のセット剤500mlを毛髪に均一に塗布する。 上記セット剤を5分間作用させた後、上記毛髪を2分間、多量の水で濯ぐ。そ の後、この毛髪を乾燥させ、カールさせるために梳かすか、あるいは乾燥させる 。このようにした毛髪は、耐久性があり、均一で、自然で、しかも大きなカール を 保持するものである。 実施例3 長さが20cmの、中くらいの太さの、酸化処理されていない毛髪を洗浄し、 タオルで乾燥した状態とし、実施例1記載の構造調整剤15mlを吹き付けた。 この構造調整剤を手で、上記毛髪に塗布し、赤外線放射装置を使用しながら4分 間作用させ、その後、この毛髪を大量の水で濯ぐ。引き続いて、この毛髪を、8 mm(頸部領域)及び10.5mm(残りの毛髪)の直径を有するカーラー上に 巻き付ける。そして、下記の調合組成を有する弱アルカリ性(pH=8.0)の パーマネント加工剤125mlを、巻き付けた毛髪に塗布する。 弱アルカリ性パーマネント加工剤 7.0g チオグリコール酸アンモニウム 2.0g 炭酸水素アンモニウム 1.2g 4モルのエチレンオキシドでオキシエチル化されたラウリルアルコ ール 1.5g ポリジメチルジアリルアンモニウムクロリド 0.5g ココアミドプロピルベタイン 0.8g 芳香油 0.2g アンモニア、25%水溶液 86.8g 水 100.0g この巻き付けた毛髪を、18分間の作用時間の間、赤外線放射装置に曝す。そ の後、この巻き付けた毛髪を、約3分間流水で濯ぎ、それから、この巻き付け物 をタオルで軽く拭く。この毛髪を巻き戻して、カーラーを外す。そして、実施例 1に記載されるヘアセット剤12mlを塗布して、毛髪を分けた。 そして、個々の毛髪束を、フェン(中くらいの熱風程度=47℃)と円いブラ シを用いて、所望の髪型状態となるようにして慎重に梳かし、乾燥させる。特に 、額とこめかみの領域においては、円いブラシを用いて密集した縮れを慎重に巻 き戻し、それにより、自然な巻き毛のカールが生じる。こめかみにおける縮れは 、密集しているので、この領域では、毛髪を少量の水で湿らせ(吹き付け)、目 の 細かい櫛で更に巻き戻す。引き続き、通常のセット剤アプリケーター(シャワー ヘッドを有する塗布容器)から、実施例1記載のセット剤500mlを毛髪に均 一に塗布する。 上記セット剤を4分間作用させた後、上記毛髪を2分間、多量の水で濯ぐ。そ の後、この毛髪を乾燥させ、カールさせるために梳かすか、あるいは乾燥させる 。このようにした毛髪は、耐久性があり、均一で、自然で、しかも大きなカール を保持するものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (31)優先権主張番号 19540492.0 (32)優先日 1995年10月23日 (33)優先権主張国 ドイツ(DE) (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,IT,L U,MC,NL,PT,SE),BR,JP,US

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.毛髪のパーマネント加工のための方法であって、 a)毛髪をカーラーに巻きつけ、 b)巻きつけた毛髪に、毛髪ケラチン還元性物質を主剤とするパーマネント加 工剤を塗布し、 c)前記パーマネント加工剤を5〜30分間毛髪に作用させ、 d)前記パーマネント加工剤を水で濯ぎ、 e)毛髪を巻き戻して、カーラーを外し、 f)毛髪を調髪し、 g)調髪した毛髪を、酸化剤を主剤とするセット剤で処理し、 h)セット剤の作用時間のあと、毛髪を濯ぐ ことを特徴とする毛髪のパーマネント加工方法。 2.前記処理工程f)において、毛髪を櫛、ブラシ又は指で所望の形態となるよ うに梳かし、同時に又はその後で、櫛、ブラシ又は指で密集した末端の縮れを大 きくカールしたウェーブに変え、その後、得られた髪型を高温で乾燥させること を特徴とする、請求項1記載の方法。 3.前記処理工程f)において、毛髪を、高温で毛髪のスタイリングに適した装 置を用いて、好ましくは電気的に又は熱風により加熱された円いブラシ、又は円 いブラシと頭髪乾燥器を用いて高温で、所望の髪型となるように梳かすことを特 徴とする、請求項1記載の方法。 4.前記セット剤を、水で濯ぐか、あるいはシャンプーで洗い落とすことを特徴 とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の方法。 5.前記毛髪を、カーラーに巻き付ける前にシャンプーで洗浄することを特徴と する請求項1〜4のいずれか1項に記載の方法。 6.前記毛髪を、カーラーに巻き付ける前に、構造調整剤で処理することを特徴 とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の方法。 7.前記構造調整剤が、作用物質を含むか、あるいは作用物質から成り、好まし くは毛髪の傷んだ位置に付加して、その位置で、パーマネント加工剤の作用を 減らすことを特徴とする請求項6記載の方法。 8.前記作用物質が、生理学的に温和な合成又は天然の疎水性の油又は蝋である ことを特徴とする請求項7記載の方法。 9.前記作用物質が、ホホバ油、アボカド油、向日葵油、小麦胚芽油、モンタン 蝋、地蝋、ワセリン及びパラフィンから選ばれたものであることを特徴とする請 求項8記載の方法。 10.前記構造調整剤が、生理学的に温和な合成又は天然の疎水性の油又は蝋と、 溶解助剤とを、50:1〜2:1の重量割合で含有する混合物から成るか、又は 、前記混合物を少なくとも5重量%含有することを特徴とする請求項7記載の方 法。 11.前記溶解助剤が、6〜30個の炭素原子を持つ脂肪酸、脂肪酸エステル、脂 肪酸アミド、脂肪酸アミン又は脂肪アルコールの群から選ばれた、2〜200個 のエチレンオキシド基でエトキシル化された化合物であることを特徴とする請求 項10記載の方法。 12.前記エトキシル化脂肪酸エステルが、5〜60個のエチレンオキシド基でオ キシエチル化された水添ヒマシ油であることを特徴とする請求項11記載の方法 。 13.前記構造調整剤を高温で作用させることを特徴とする請求項1〜12のいず れか1項に記載の方法。 14.前記構造調整剤を3〜10分間、30〜45℃の温度で作用させることを特 徴とする請求項1〜13のいずれか1項に記載の方法。 15.前記カーラーが5〜20mmの直径を有することを特徴とする請求項1〜1 4のいずれか1項に記載の方法。 16.前記毛髪ケラチン還元性物質が、パーマネント加工剤中に2〜20重量%の 量にて含有されており、チオグリコール酸、チオ乳酸、システイン、システアミ ン、アルキル−又はアシルシステアミン又は亜硫酸塩から選ばれたものであるこ とを特徴とする請求項1〜15のいずれか1項に記載の方法。 17.前記毛髪ケラチン還元性物質が、パーマネント加工剤中に4〜10重量%の 量にて含有されていることを特徴とする請求項1〜16のいずれか1項に記載 の方法。 18.前記処理工程c)が、高温、好ましくは30〜45℃で行われることを特徴 とする請求項1〜17のいずれか1項に記載の方法。 19.前記高温を得るために、赤外線放射装置又は、金属箔頭被と組み合わせた乾 燥用キャップを使用することを特徴とする請求項18記載の方法。 20.前記パーマネント加工剤の作用時間が、一般的な従来の酸化処理されていな い毛髪の場合には20〜25分間であり、酸化処理された毛髪の場合には15〜 20分間であることを特徴とする請求項19記載の方法。 21.前記パーマネント加工剤の正確な作用時間が、公知の方法で試験カーラーを 用いて決定されることを特徴とする請求項1〜20のいずれか1項に記載の方法 。 22.前記処理工程d)の後、カールした毛髪を吸い取りナプキン又はタオルで軽 く拭くことを特徴とする請求項1〜21のいずれか1項に記載の方法。 23.前記処理工程e)の後、ヘアセット用ポリマーを主剤とするヘアセット剤を 毛髪に塗布することを特徴とする請求項1〜22のいずれか1項に記載の方法。 24.前記ヘアセット剤が、水性、水アルコール性又はアルコール性の調剤の形態 を有するヘアスプレー又は浸漬剤であり、しかも、0.5〜20重量%のヘアセ ット用ポリマーを含有することを特徴とする請求項23記載の方法。 25.前記ヘアセット用ポリマーが、合成ポリマーであるポリビニルピロリドン、 ポリ酢酸ビニル、ポリビニルアルコール、ポリアクリル酸、ポリアクリルアミド 、酢酸ビニルークロトン酸−共重合物、ビニルピロリドン−酢酸ビニル−共重合 物、ビニルピロリドン−メタクリル酸ジメチルアミノエチル−共重合物、ビニル ピロリドン−塩化メタクリルアミドプロピルトリメチルアンモニウム−共重合物 、メチルビニルエーテル−無水マレイン酸−共重合物、アクリルアミド−塩化β −メタクリリルオキシエチル−トリメチルアンモニウム−共重合物、アクリル酸 −塩化ジメチルジアリルアンモニウム−共重合物、アクリル酸−メチル−、エチ ル−、ブチル−又はプロピルアミドとアクリル酸−メチル−、エチル−、ブチル −又はプロピルエステルとの共重合物、メタクリル酸エチル−メタクリル酸オレ イル−メタクリル酸ジエチルアミノエチル−ターポリマー、 酢酸ビニル−プロピオン酸ビニル−クロトン酸−ターポリマー、酢酸ビニル−ク ロトン酸−ポリエチレンオキシド−ターポリマー及びビニルピロリドン−酢酸ビ ニル−プロピオン酸ビニル−ターポリマー、及び、天然ポリマーであるキトサン 、中国のバルサム樹脂及びセラックから選ばれたものであることを特徴とする請 求項23又は24記載の方法。 26.前記ヘアセット剤が、3〜9.5の範囲にあるpH値を有することを特徴と する請求項25記載の方法。 27.前記処理工程f)におけるカールした毛髪の乾燥を、30〜45℃の高温に て行うことを特徴とする請求項2及び4〜26のいずれか1項に記載の方法。 28.前記高温を得るために乾燥用キャップを使用することを特徴とする請求項2 7記載の方法。 29.前記処理工程f)において所望の髪型とするための櫛梳きを、30〜55℃ の高温にて行うことを特徴とする請求項3〜26のいずれか1項に記載の方法。 30.前記処理工程g)におけるセット剤中に含まれる酸化剤が0.4〜10重量 %の濃度であり、臭素酸カリウム及びナトリウム、過硼酸ナトリウム、過酸化尿 素及び過酸化水素から選ばれたものであることを特徴とする請求項1〜29のい ずれか1項に記載の方法。 31.前記処理工程g)におけるセット剤中に含まれる酸化剤が過酸化水素であり 、しかも、0.5〜2重量%の濃度であることを特徴とする請求項1〜30のい ずれか1項に記載の方法。 32.前記処理工程g)に記載される処理が、ガス状の酸化剤を用いて行われるこ とを特徴とする請求項1〜31のいずれか1項に記載の方法。 33.前記酸化剤が純粋な酸素であることを特徴とする請求項32記載の方法。
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