JPH09512653A - 自動販売機の製品解放装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 自動販売機の中の製品を解放する装置は、２つの側面（３ａ，３ｂ）と２つの壁（４ａ，４ｂ）とが固定された前方プレート（１）と後方プレート（２）とからなる製品の積層体を収容する構造体と、一対の揺動子レバー（５ａ，５ｂ）と、前記構造体の内部に回転可能に取付けられ製品の積層体を形成する２つの千鳥状に配された柱を支持しかつ製品を解放する回転バスケット（６）とを含んでいる。バスケット（６）に一方向の回転運動を与える駆動構成要素とバスケット（６）の回転速度の半分の速度で回転する一対のカム（14）からなる揺動子（５ａ，５ｂ）の制御構成要素とが前記構造体の外側に位置している。

Description

【発明の詳細な説明】 自動販売機の製品解放装置 本発明は自動販売機に含まれる機構に関し、特に製品を解放する装置に関する 。 典型的には飲料物の缶や壜のような回転体の表面の形状を有する容器の中に包 装された製品のための自動販売機が通常は、積重ねた製品の下側に配設され製品 の解放を制御するのに適したバスケットを含んでいることが知られている。得ら れる幅を最高度に利用するために、この製品の積層体は一般に並んで千鳥状に置 かれた製品の２つの柱で構成されそれによりこの柱の一方を支持することにより 他方も支持されるようにしている。解放された製品は交互に左側の柱と右側の柱 とから出てくる。 この解放は垂直位置へと動くバスケットの例えば反時計方向の約90°の回転を 介して行われそれにより製品が左側の柱から、製品が落下する右側の柱の側と対 向して転がり落ちるようにする。バスケットの回転方向は次に逆にされバスケッ トを２つの柱の下側の所定位置に戻し右側の柱を支持するようにし、またもう１ つの製品が、バスケットが時計方向に90°回転した時バスケットの右側からの次 の解放のため左側の柱から落下する。したがって、従来技術の装置は、垂直線を 中心とした約180°の円弧に沿って揺動するようなバスケットの回転方向を逆に する機構を含んでいなければならない。 さらにまた、バスケットは常時、垂直位置に到達した時でも製品落下通路の幅 の一部を占有する。これは前記装置によって取扱うことのできる最大の製品の直 径が通路の壁から垂直位置のバスケットの縁までの距離によって決まることを意 味する。したがって、落下 通路の幅はこの方式では完全には利用されないものとなる。 実際上は、装置の深さを利用するために、１度に１つの製品だけでなく一方が 他方の後側に整列された製品の列全体がバスケットの中に落下する。前記の列（ 通常は２又は３）を構成する製品の順次の解放は、装置の深さに沿う落下通路の 壁上に増大した幅の一連の水平突起を設けることにより達成される。より多くの 段階で上記の90°の回転を行うことにより、バスケットの各停止時に十分な空間 を有するただ１つの製品がバスケットの縁とこの製品が位置する突起との間にあ ってバスケットから転がり出て解放され、これに対し製品の列のこの製品の後側 の製品はそれぞれの幅広の突起によってそこに留められる。落下通路の幅が確立 されると、１つの列を構成する製品の数に対する制限が、最も幅広の突起は垂直 位置のバスケットよりも幅広であってはならず、さもなければ前記突起は製品が 他方の側から解放される時落下幅を減少することになるという事実によって与え られる。 したがって、本発明の目的は上記の欠点を解消する装置を提供することである 。 この目的は請求項１に記載された特徴を有する装置により達成される。 本発明の装置の第１の基本的な利点は多数列の販売の機械的及び電気的な制御 を簡単化することのできるバスケットの一方向回転からもたらされる。この結果 として得られる装置はしたがってより安価でありより信頼性がある。 本発明の装置の第２の利点は、同一の横方向の空間内部でより大きな直径及び ／又はより長い列の製品の取扱いができるようにする落下通路の全体の幅の利用 である。したがって、装置の能力と装置が取扱うことのできる直径の範囲とは変 更を必要とすることなく増 大される。 本発明の装置のこれらのまた他の利点と特徴は添付図面を参照するその実施態 様の以下の詳細な記載から当業者にとって明らかとなるであろう。 図１は本発明の装置の分解斜面図である。 図２は図１の組立てられた装置の縦断面図である。 図３は本発明装置の作動順序の概略図である。 図１を参照すると、本発明の装置が公知のように、販売する製品を収容する構 造体を含み、この構造体の内部に製品を選択しかつ解放する部材が配置され、ま た前記要素を制御しかつ駆動する構成要素が外側に配されていることがわかる。 収容構造体は前側プレート１と後側プレート２とで構成され、前後のプレート １，２はその下方部分で落下通路の口を形成する左側側面３ａと右側側面３ｂと によって相互に連結されている。上方部分において、２つの側壁４ａ，４ｂ（右 側の側壁４ｂは仮想線で示されている）が上記したような積層された製品を収容 するよう位置している。前記側壁は、以下にさらに説明されるように、装置の垂 直の中央平面からの等距離を保証しかつ製品の直径による相互の距離の変動を可 能とする穴あき支持体（図示しない）を介して、プレート１と２に固定される。 明らかなように、これらの側壁は離間されまた常にこれら側壁を中央平面から等 距離に保つようにしている。 製品を選択し解放する部材は製品を支持しまた製品を下側に位置する回転バス ケット６の中に交互に落下させる一対の揺動レバー５ａ，５ｂからなっている。 各揺動子はその前部と後部がプレート１，２と一体の枢軸７によってそれぞれプ レート１と２に枢着されている。これに対し、バスケット６には、対応の通路孔 ９を通ってプ レート１と２を横切る中央枢軸８が前側と後側に設けられている。 上記部材を制御し駆動する構成要素は、円筒状スリーブ10を含み、スリーブ10 は、これをプレートに固定するための穴11と、前記スリーブ10が挿入されるクラ ウン車輪13のためのブロックリングとして作用する突出縁リム12とが設けられて いる。その形状が詳細に後述されるカム14がクラウン13のプレートに向う側に取 付けられる。この一連の構成要素はバスケット６の前側と後側の枢軸８に対称的 に取付けられる。 図２の断面はスリーブ10が枢軸８のための軸受ボックスとしてまたクラウン車 輪13のための枢軸としてどのように作用するかを明瞭に示している。この断面は また後側の枢軸８が、キーと係合クラウン13とにより固定された後方ピニオン15 によってどのようにブロックされるかを示している。同様の前方ピニオン16が前 側枢軸８にキー止めされているが、これにはブラケットとスペーサによりプレー ト１に取付けられたモーター減速機19の出力シャフト18上にキー止めされた前方 に延出するハブ17が設けられている。したがって、ピニオン16がモーター減速機 19とこの装置の残部との間の機械的接合部として作用し、またバスケット６は駆 動シャフトとして作用し運動を後方ピニオン15に伝達する。 プレート１に取付けられたスイッチ（図示しない）を作動しモーター減速機が 停止するのを制御するのに適した一連の周面の切込み21が設けられたディスク20 が、ピニオン16のハブ17の外側に固定されている。このようにして、バスケット ６はその回転中に所望の位置で停止され上記したように製品の列の順次の解放を 行うようにする。切込み21の数は明らかにバスケット６のために意図されたスト ッパの最大の数と等しくなっている。ディスク20にはまた２つの対向する一連の 孔22が設けられ、この孔22に、スプリング25によりデ ィスク20に押しつけられるカバーディスク24の部分を形成する一対のピン23が後 側から挿入される。必要に応じストッパの数を減少させるためディスク20に対す るディスク24の位置を変えることにより１つ又は複数の切込み21をカバーするこ とができる。 ピニオン15，16とクラウン13との間の歯車比は0.5に等しく、それによりこの ピニオンに固定されたバスケット６の完全な回転がクラウン13とこれに固定され たカム14との半回転に相当するようになっていることが注目されるべきである。 揺動子の各端部アーム26にはピン27が設けられ、このピン27に、プレートの溝 29を貫通しまたカム14の形状に追従する従動子を形成するニードル軸受28が取付 けられる。製品の柱の重量が当接する支持棒30に対して外側の枢軸７の位置のた め、揺動子は常に内側に向って押される。このようにして、従動子は戻しばねや 案内溝を必要としないでカムの形状に沿って動く。 本発明の装置の作動順序が前方斜面部である図３を参照して記載される。始動 位置Ｉにおいて、バスケット６がほぼ水平に配置され第１の製品を収容する。左 側の揺動子５ａは、対応の軸受28がカム14の最大直径の部分に当接するので垂直 位置にあり、これに対し右側の揺動子５ｂは対応の軸受28がカム14の最小直径の 位置にあるため内側に向って最大の傾斜を有している。壁４ａと４ｂとの間に収 容されている製品の２つの柱は左側の揺動子５ａによって支持され、この揺動子 の支持棒30に左側の柱の底に位置する第２の製品が当接する。カム14の回転の角 度は図面ではαで示され一方バスケットの回転角度はβで示されている。 モーター減速機19が自動販売機制御装置により作動された時、そのシャフト18 はピニオン16を図示の場合反時計方向にバスケット６とピニオン15と共に、上記 したように回転させる。これらピニオン は、上記したようにバスケット６の速度の半分の速度で回転するカム14を担持す るクラウン13と噛み合う。 カム14の回転の最初の30°の後、装置は位置IIに到達し、この位置で右側の揺 動子５ｂが垂直位置に向う上方ストロークを殆んど完了しこれに対し左側の揺動 子５ａは依然として前記の位置にある。これに対し、バスケット６は60°回転さ れまた垂直位置にほぼ到達する。内部に収容されている第１の製品が縁の上を転 動されるが依然として左側の側面３ａにより保持されている。 カムの次の60°の回転を介して装置は位置IIIに到達し、ここで両方の揺動子 はそれぞれの軸受28がカム14の最大直径の部分に沿って転動するため依然として 垂直の位置にある。バスケット６は全体的に180°回転されまたそのため出発位 置に対してひっくり返されるようになる。中に収容されている第１の製品は落下 通路を通って解放される。 カム14の次の45°の回転において装置は位置IVに到達し、ここで左側の揺動子 ５ａの軸受28はこれをカム14の最小直径部分に案内する部分の始端にある。した がって、対応の揺動子５ａが内側に向って傾斜し始め、一方右側の揺動子５ｂは 依然として垂直の位置にありまたバスケット６はそれまでに回転の３／４を完了 する。 カム14の最後の45°の回転中装置は位置Ｖに到達し、ここで左側の揺動子５ａ の内側に向う傾斜がその棒30を、その間に回転を完了したバスケット６に落下し てきた第２の製品の最大直径より大きい左側の壁４ａからの距離へと持って行く 。製品の２つの柱は今や右側の揺動子５ｂにより依然として垂直に支持され、そ の棒30に右側の柱の底に位置する第３の製品が当接する。 作動サイクルの終りでバスケット６はその出発位置に戻り、これに対しカム14 は１／２回転しかしていないため鏡像位置にある。上 記の記載はまた“左”と“右”の用語を取り換えることだけが必要な、カム14の 他の１／２回転にも当てはまる。したがって、バスケット６が各サイクルで360 °の回転をしそのため製品が降りてくる柱に関係なく製品を何時も同じ側から放 出し、側面３ａと３ｂとの間の距離を十分に利用することができるという明らか な利点がある。 この特徴は装置の深さを増大させしかも幅を一定に保つことにより、機械の中 に収容されている製品の数を増すのに特に有用である。冒頭に説明されたように 、第１の製品はバスケット６に全て一緒に落下してくる第１の列の整列した製品 を通常は意味する。位置IIと位置IIIとの間の回転中バスケットは切込み21と20 により、順次解放されるべき製品の数に等しい多数のストッパを形成する。常に 同じ側から落下する製品は一方の側面にのみ（この場合左側の側面３ａ）沿った より大きな数の増大した幅の突起を配設することができるようにする。事実、最 も幅広の突起が製品の最大直径よりも大きく反対側の側面から離間されているこ とで十分である。このようにして４から５個の製品を一列に配列することができ 、またこのためバスケットが両端部で回転するよう枢着されかつ駆動されること が重要である。 落下通路の幅の完全な利用はまたより広い範囲の最大直径の製品がこの装置に より処理できるようにする。その直径が例えば53mmと95mmとの間の範囲である製 品を導入することができるようにするためには壁４ａと４ｂとの間の距離を調節 することで十分である。ピニオン16を介するモーター減速機19とディスク20とバ スケット６との間の直接の連結は、機械に存在することのある遊びによっては影 響されない順次の解放位置の直接の制御ができるようにすることがまた注目され るべきである。 本発明による上記しまた図示した実施態様は種々の変更の可能な単なる一例で あることが明らかである。例えば、運動を伝達するための構成要素はカム14とバ スケット６との間の歯車比が維持される限り他の機械的に均等な要素によって置 換えることができる。

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Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．自動販売機の中の製品を解放する装置であって、２つの側面（３ａ，３ｂ ）と２つの壁（４ａ，４ｂ）とが固定された前方プレート（１）と後方プレート （２）とからなる、製品の積層体を収容する構造体と、一対の揺動子レバー（５ ａ，５ｂ）と、前記構造体の内部に回転可能に取付けられ製品の積層体を形成す る２つの千鳥状に配された柱を交互に支持しかつ製品を解放する回転バスケット （６）とを含み、また前記揺動子（５ａ，５ｂ）とバスケット（６）を制御し駆 動する構成要素が外側に位置している、製品の解放装置において、前記駆動構成 要素がバスケット（６）に一方向の回転運動を与え、また揺動子（５ａ，５ｂ） の前記制御構成要素がバスケット（６）の回転速度の半分の速度で回転する一対 のカム（14）からなっていることを特徴とする自動販売機の中の製品を解放する 装置。 ２．各揺動子（５ａ，５ｂ）が装置の中心に向って交互に揺動することにより 、積層体の底からバスケット（６）の中に落下する製品の最大直径より大きい対 応の壁（４ａ，４ｂ）からの距離に到達し、また他方の揺動子が積層体の残りを 支持することを特徴とする請求項１に記載の装置。 ３．壁（４ａ，４ｂ）が装置の垂直の中央平面から等しい距離の位置でその相 互の距離を調節することができるようにプレート（１，２）に固定されこの等し い距離を保つようにしていることを特徴とする請求項１又は２に記載の装置。 ４．装置に回転運動を与えるモーター減速機（19）の出力シャフト（18）が、 バスケット（６）と前記モーター減速機（19）のストッパを区画形成するディス ク（20）とに直接一体化されていること を特徴とする請求項１から３のうちの１項に記載の装置。