JPH095125A - オンオフセンサ監視装置 - Google Patents

オンオフセンサ監視装置

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JPH095125A
JPH095125A JP17565395A JP17565395A JPH095125A JP H095125 A JPH095125 A JP H095125A JP 17565395 A JP17565395 A JP 17565395A JP 17565395 A JP17565395 A JP 17565395A JP H095125 A JPH095125 A JP H095125A
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sensor
state
switch
failure
switches
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JP17565395A
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Seiichi Miyazaki
誠一 宮崎
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 オンオフセンサの、オンオフ情報および故障
の有無を、簡単安価かつ高信頼性で監視し、故障発生時
に多重化されたスイッチのどのスイッチが故障したかを
特定すると共に、故障発生後もオンオフセンサのオンオ
フ状態を判定する。 【構成】 オンオフセンサ1のスイッチ11、12を多
重化し、多重化されたスイッチ11、12のオンオフ情
報を監視装置2に送信する。監視装置2は、全てのスイ
ッチ11、12が同じ状態(オンまたはオフ)のとき
は、オンオフセンサ1は正常で、その状態はスイッチ1
1、12の状態に等しいと判定し、スイッチ11、12
の状態にオンとオフが混在するときは、オンオフセンサ
1は故障で、オンオフセンサ1が正常から故障に変化し
たとき状態の変化したスイッチが正常で、状態の変化し
ないスイッチが故障と判定する。オンオフセンサ1が故
障のときは正常なスイッチの状態をオンオフセンサ1の
状態とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はセンサ信号によって動作
するオンオフセンサのオンオフ状態および故障の有無を
監視する監視装置に関し、とくに安全、防災、防犯など
における異常検知、または制御などを目的とし、高信頼
性が要求されるオンオフセンサの、オンオフ状態および
故障の有無を監視する監視装置に関する。
【0002】
【従来の技術】物体の変位、近接、接触等を検出して動
作するスイッチ、温度を検出し温度の高低によって動作
するスイッチ、その他各種のセンサ信号によって動作す
るスイッチを総称して、オンオフセンサと呼ぶ。オンオ
フセンサの出力情報は、監視・表示・警報、制御などに
利用される。
【0003】センサ情報などを受信して監視・表示・警
報、または制御などを行う装置を、監視装置と呼ぶ。そ
の他の各種機能を併せ持つ監視装置も多い。多数のオン
オフセンサが広く散在しているときは、その情報を1個
所の監視装置に集め、集中して監視、制御などを行うこ
とが多い。
【0004】安全、防災、防犯などにおいて異常を検知
するオンオフセンサや、制御などに使用されるオンオフ
センサは、とくに高信頼性が要求される。オンオフセン
サ単体の信頼性が、要求される信頼性を満たせないとき
は、システムとして信頼性を高くする手法が必要であ
る。
【0005】システムとして信頼性を高くする一般的手
法は、要素の多重化である。各要素の故障の有無を診断
し、故障無しと判定された要素を1台使用し、他を待機
させる。使用中の要素が故障したときは他の正常な要素
に切換えて使用する。しかし一般にオンオフセンサは安
価なので、この手法を適用するとコストアップになり、
実用性に乏しい。したがってオンオフセンサでは、各種
安価な方式が実施されている。
【0006】第1の従来方式は、故障診断のみを行い、
故障と判定されたときは取替えを行う方式である。故障
診断は、オンオフセンサの動作を中断することなく行う
ことができる方式が望ましい。しかし困難なことが多い
ので、実際にオンオフセンサを動作させるか、またはそ
れと等価な診断状態に切換えて、診断を行う方式が多く
用いられている。多数のオンオフセンサが広く散在する
ときは、オンオフセンサの場所で診断を行うことは、多
大の手間を必要とする。テスト信号を印加して、遠隔に
故障診断を行うことが可能な、故障診断機能付きのオン
オフセンサがあり、利用されている。
【0007】故障の有無は、診断時だけしか判定できな
いから、診断を有効に行うためには、診断を頻繁に繰り
返す必要があり、繰り返し診断を行うための制御を必要
とする。診断中は、オンオフセンサとしての動作が中断
されるから、繰り返し周期はこれとの兼ね合いが必要と
なる。また故障と診断されてから取替えを行うまでの期
間の損害を避けることができない。
【0008】故障診断によって切換えを行うことなく、
単にオンオフセンサを多重化するだけで効果がある方式
もある。オンオフセンサ多重化の構成方式には各種あ
り、2重化を例にして説明する。図4はオンオフセンサ
の構成を示す。21はセンサ部で、22はスイッチ部で
ある。スイッチ部22は機械的な接点に限定されず、半
導体スイッチなども用いられる。半導体スイッチを使用
するときは、オンオフは、電圧の高低などによって表さ
れることも多い。
【0009】図5はオンオフセンサ2重化の構成法式を
示す。図5(1)は、スイッチ部22を2重化したもの
で、センサ部21の信頼性が、スイッチ部22の信頼性
よりも高い時に有効である。図5(2)は、センサ部2
1とスイッチ部22を共に2重化したもので、最もシス
テムの信頼性を高くすることができる。2重化されてい
ないオンオフセンサを2台使用して2重化する場合も多
い。図5(3)は、センサ部21を2重化したもので、
スイッチ部22の信頼性が、センサ部21の信頼性より
も高いときに有効である。
【0010】図5(1)と図5(2)の方式は、共にス
イッチ部22が2重化されており、両者を合わせてスイ
ッチ2重化方式と呼ぶ。この方式を3重化以上の多重化
に適用することも容易であり、2重化を含めてスイッチ
多重化と総称する。図5(3)は、2重化されたセンサ
の故障診断を行って使用するセンサの切換えを行うこと
が必要であり、そのための手段を内蔵するから、一般に
高価である。
【0011】第2の従来方式は、スイッチ2重化方式を
使用して、2つのスイッチ部22のオンオフ状態から、
オンオフセンサの動作状態を判定し、それを利用する。
オンを1、オフを0とし、一方のスイッチ22のオンオ
フ状態をX、他方のスイッチ22のオンオフ状態をYと
し、オンオフセンサのオンオフ状態をZとする。
【0012】判定方法は、Z=X・Yである。「・」は
ANDを表す。スイッチが接点または接点と同等のとき
は、ANDは、スイッチを単に直列接続することによっ
て実現できる。故障が発生していないときはZ=X=Y
であり、オンオフセンサが真に0であるときはZ=0で
ある。一方のスイッチが故障によって誤動作するとX≠
Yとなり、Z=0となる。故障による誤動作は、スイッ
チ部22の故障だけでなく、センサ部21の故障によっ
て結果としてスイッチ部22が誤動作することも含む。
【0013】この第2の従来方式が適用される代表例
は、正常状態がオン、異常状態がオフに対応する異常検
知である。実際に異常が発生したときに、故障によって
一方のスイッチ22がオンであっても、他方のスイッチ
22が正しくオフであれば、オンオフセンサの動作状態
はオフと判定され、正しい判定が得られる。実際が正常
状態のとき、一方のスイッチ22が故障によってオフで
あれば、他方のスイッチ22が正しくオンであっても、
オンオフセンサの動作状態はオフと判定され、実際とは
異なる判定となる。
【0014】両方のスイッチ22が同時に故障によって
誤動作すると、X=Yとなり、もしX=Y=1である
と、実際が異常状態であるにも関わらず正常と判定され
る。しかし一般に、両方のスイッチ22が同時に故障す
る確率は、一方のスイッチ22だけが故障する確率に比
べて極めて小さく、無視することができる。
【0015】異常の検知において、実際が異常であるに
も関わらず正常と判定されると、大きな損害が発生す
る。実際が正常であるにも関わらず異常と判定されるこ
とは、好ましくはないが、前者に比べれば損害が小さ
く、相対的には許容されることが多い。また、スイッチ
22の故障は、別の意味での異常発生と考えることもで
きる。上記の判定方式は結果として正常か異常かの2値
の判定しかできないが、十分実用性のある判定方式であ
る。
【0016】判定方法は、Z=X・Yの代りにZ=X+
Yを使用することもある。「+」はORを表す。スイッ
チが接点または接点と同等なときは、スイッチを単に並
列接続することにより実現する。上記の例とは逆に、故
障によって一方のスイッチ22が誤動作したときに、オ
ンオフセンサの動作状態がオンであると判定されること
が望ましい場合に使用される。
【0017】この第2の従来方式は、故障による誤動作
の方向性によって、その損害が大幅に異なるときは、よ
り損害が大きい方向の誤動作による損害を排除する方向
に働くようにすることができる。すなわち実効信頼性を
大幅に高くするので効果が大きい。しかし誤動作の方向
性による損害が同等のときは、効果を期待することがで
きない。ここで実効信頼性とは、単なる確立ではなく、
故障による損害額を評価に含んだ信頼性評価をいう。
【0018】また第2の従来方式では、故障発生を検知
することはできない。一方のスイッチが故障のまま放置
されると、2重化の効果が失われ、さらに他方のスイッ
チが故障して誤動作すれば、実際が異常であるにも関わ
らず正常と誤判定される欠点がある。
【0019】第3の従来方式は、3重化以上の多重化を
使用し、多数決ロジックを使用する方式である。多数決
ロジックを使用すれば、スイッチが故障した状態におい
てもオンオフセンサのオンオフ状態を判定することがで
きるという、大きな特徴を有し、2重化に比べて、実効
信頼性は大幅に向上するが、コストアップになる。また
故障診断を行っていないので、故障したスイッチを識別
して判定することはできない。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】本発明が解決しようと
する課題は、前記の従来方式の欠点をなくし、多重化に
よる実効信頼性の向上が期待でき、テスト信号を印加す
ることなく故障を判定することができ、故障と判定され
たとき、多重化された各スイッチが正常であるか故障で
あるかを判定することができ、しかも故障と判定された
ときにもオンオフセンサのオンオフ状態を判定すること
ができ、実効信頼性をさらに向上させ、しかも簡単安価
なオンオフセンサ監視装置を得ることにある。
【0021】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
の本発明の特徴は、多重化されたスイッチを有するオン
オフセンサの各スイッチのオンオフ情報を送信し、該オ
ンオフ情報を受信して監視する監視装置において、該多
重化されたスイッチが全てオンのとき、オンオフセンサ
は正常であり、そのオンオフ状態がオンであると判定
し、該多重化されたスイッチが全てオフのとき、オンオ
フセンサは正常であり、そのオンオフ状態がオフである
と判定し、該多重化されたスイッチがオンとオフ混在し
ているとき、オンオフセンサは故障であると判定し、オ
ンオフセンサが正常から故障に変化したと判定したとき
に、オンオフの状態が変化したスイッチは正常であると
判定し、オンオフの状態が変化しなかったスイッチは故
障であると判定し、オンオフセンサが故障であると判定
された状態では、該正常であると判定したスイッチのオ
ンオフ状態が、オンオフセンサのオンオフ状態であると
判定するオンオフセンサ監視装置である。
【0022】
【実施例1】図1は本発明によるオンオフセンサ監視装
置の構成を示す。1はオンオフセンサであり、一般には
多数あるが、図は2台の場合を示している。2は監視装
置である。11および12は、スイッチ2重化方式によ
り2重化されたスイッチである。13は配線であって、
スイッチ11および12のオンオフ情報は、配線13を
介して送信され、監視装置2はこれを受信する。図は2
重化を示すが、さらに一般には、3重化以上の多重化で
あってもよい。
【0023】監視装置2は、各オンオフセンサ1のスイ
ッチ11のオンオフ情報X、およびスイッチ12のオン
オフ情報Yを使用して、オンオフセンサ1の動作状態Z
および故障の有無Fの判定を行う。X、Y、Zはオン=
1、Fは故障有=1とする。またXp、Ypは、監視装
置のメモリに記憶されたXおよびYの過去(前回)の値
である。また「(+)」はEXCLUSIVE OR
(排他的論理和)を表す。
【0024】(判定方法) Z=X (X=Yのとき) Z=X (X=YがX≠Yに変化しかつX≠Xpのと
き、およびそれ以降X=Yとなるまでの間) Z=Y (X=YがX≠Yに変化しかつY≠Ypのと
き、およびそれ以降X=Yとなるまでの間) F=X(+)Y Xのスイッチ故障 X=Xp (F=0からF=1に変
化したとき) Yのスイッチ故障 Y=Yp (F=0からF=1に変
化したとき)
【0025】一般に、オンオフセンサ1の状態が実際に
は変化しないときに、スイッチ11または12のオンオ
フが切換わるタイプの故障は、オンオフセンサ1が実際
に変化したときにスイッチ11または12のオンオフが
切換わらないタイプの故障に比べて、その発生確率は、
著しく小さいと考えられる場合が多い。この判定方法は
このような条件のときに適用される。ただし、オンオフ
センサ1の状態が実際には変化しないときに、スイッチ
11または12のオンオフが切換わるタイプの故障であ
っても、判定結果の一部が実際と異なるだけである。実
用上十分使用に耐える判定結果が得られることが多い。
したがって制約条件ではない。
【0026】スイッチ11および12のオンオフの過去
(前回)値をメモリに記憶させることによって、スイッ
チ11および12のオンオフ状態の変化のタイミングを
判定することができる。スイッチ11および12のオン
オフが同時に変化したときは、故障無く正常に変化した
と考えられる。このときはX=Yであって、Z=X=Y
である。
【0027】前記の確立条件が成立するときは、一方の
スイッチ(たとえばスイッチ11)のオンオフだけが変
化したときも、オンオフセンサ1のオンオフ状態が実際
に変化したと判定することができる。このときX=Yが
X≠Yに変化し、したがってF=0がF=1に変化し故
障発生と判定される。また、いずれか一方のスイッチ
(この場合はスイッチ11)が正常であって、他方のス
イッチ(この場合はスイッチ12)が故障していると判
定される。正常なスイッチはオンオフ状態が変化し、故
障したスイッチのオンオフ状態は変化しない筈だからで
ある。これによって、正常なスイッチと故障したスイッ
チを識別して判定することができる。
【0028】以上によって、正常なスイッチ(この場合
はスイッチ11)が判定されるから、それを記憶してお
き、正常と判定されたスイッチ(この場合はスイッチ1
1)のオンオフ状態を使用することによって、故障発生
と判定した後も、有効にオンオフセンサ1のオンオフ状
態の判定を続行することができる。
【0029】この実施例1のオンオフセンサ1のオンオ
フ状態の判定法は、第2の従来方式のオンオフ状態の判
定法に比べて、汎用性が高いという特徴もある。第2の
従来方式は、オンオフセンサのオンオフ状態とスイッチ
の故障状態とが識別されることなく、単に正常か異常か
という2値に縮退されている。このため誤動作の方向性
による損害が大きく異なるときは有効であるが、誤動作
の方向性による損害が同等のときは、効果を期待するこ
とができない。実施例1の判定方法は、本来独立である
オンオフセンサ1のオンオフ状態と2重化されたスイッ
チ11および12の故障状態とを独立して識別すること
ができる。したがって、誤動作の方向性による損害が同
等の場合を含み、あらゆる場合に有効に使用することが
できる。
【0030】故障有りと判定されているときのオンオフ
センサ1のオンオフ状態の判定は、一方のスイッチだけ
を使用しているから、2重化されていない。しかし故障
有りと判定したことによって、故障対策を速やかに実行
することができる。2重化されていないのは、故障対策
実行までの短期間であるから、実効信頼性は十分に確保
される。
【0031】以上説明したように本発明によれば、故障
診断のためのハードウェア無しに簡単安価にオンオフセ
ンサ1の故障発生を検知することができる。また2重化
であるにも関わらず、3重化以上の多重化において多数
決を使用したときと同様に、故障発生時においても、オ
ンオフセンサ1のオンオフ状態を判定することが可能で
ある。また更に正常なスイッチと故障したスイッチとを
識別判定することができる。しかも高い汎用性を有し、
応用範囲が広いという特徴も有する。
【0032】
【実施例2】実施例1は3重化以上の多重化に容易に拡
張できる。ただし2重化においても、前記したように十
分な機能を有するから、3重化以上の多重化によって機
能アップを期待することはできない。しかし3重化以上
の多重化によって確率数値の上で信頼性を向上させるこ
とができる。3重化以上への拡張ロジックは各種あり得
る。その1例を示す。
【0033】(判定方法) オンオフセンサ・オン(Z=1) 全てのスイッチがオ
ンのとき オンオフセンサ・オフ(Z=0) 全てのスイッチがオ
フのとき Z=故障発生時に正常と判定されたスイッチの値 故障(F=1) 1のスイッチと0のスイッチが混在す
るとき 正常なスイッチ F=0からF=1に変化したときに、
オンオフ状態が変化したスイッチ 故障したスイッチ F=0からF=1に変化したとき
に、オンオフ状態が変化しなかったスイッチ
【0034】ここでF=0からF=1に変化したときに
オンオフ状態が変化したスイッチの数は一般に複数個
(n個)ある。以降さらに新たに故障が発生するまで
は、このn個のスイッチのオンオフ状態は同時に変化
し、値は等しい筈であり、その値を使用する。またn≧
2のときは、そのn個のスイッチだけにより多重化され
ているとして、新たな判定を行うことができる。n=1
であれば、2重化において他方のスイッチが故障したと
きと同じに取り扱うことができる。
【0035】以上の各実施例において、監視装置2では
なく、個別にオンオフセンサ1側に、全部または一部分
のメモリや判定ロジックを設けることによっても同じ判
定を行うことができる。しかしオンオフセンサ1側に個
別にロジックを設けることは信頼性の低下を招く。
【0036】故障は、配線13にも発生する。配線13
に発生する故障は、スイッチ11またはスイッチ12の
故障と等価である。監視装置2で判定を行うことによ
り、配線13の故障による誤動作を含めた判定を行うこ
とができる。オンオフセンサ1側に判定ロジックを設け
て、判定の結果を送信すると、配線13が故障により誤
動作しても、これを判定検知することができない。しか
もオンオフセンサ1で行った判定結果が誤って送信され
る恐れもある。
【0037】また、判定ロジックを個別にオンオフセン
サ1側に設けることは、コストアップ要因となる。監視
装置2は一般にコンピュータを内蔵しているので、監視
装置2側で判定すれば判定のためのコストは低い。オン
オフセンサ1側に判定ロジックを設けると、その単価は
低くても数が多いからコストがかさむ。さらに監視装置
2側に判定ロジックを有することによって、目的用途別
に判定ロジックを柔軟かつ容易に使い分けることができ
るという特徴もある。
【0038】また以上の各実施例においては、各スイッ
チのオンオフ状態が、オンオフセンサ1のオンオフ状態
に一致するものとして説明してきた。スイッチの物理上
のオンオフ状態が、オンオフセンサ1のオンオフ状態と
異なる場合においても、本発明を実施することができ
る。例えば実施例1において、スイッチ11の物理上の
オンオフ状態はオンオフセンサ1のオンオフ状態と一致
し、スイッチ12の物理上のオンオフ状態はオンオフセ
ンサ1のオフ状態と異なるように、一致するものと異な
るものが混在する場合であってもよい。オンオフセンサ
1のオンオフ状態とスイッチの物理上のオンオフ状態と
が異なるスイッチ(上記の例ではスイッチ12)につい
ては、スイッチの物理上のオンを論理上のオフに、スイ
ッチの物理上のオフを論理上のオンに対応させ、スイッ
チのオンオフ状態を、論理上のオンオフで表して本発明
を適用すればよい。
【0039】
【実施例3】多数のオンオフセンサを使用して異常監視
を行う場合には、これをグループ化して、グループを一
括して監視する方法がある。特定のオンオフセンサの異
常有無の判定はできないが、グループ内のどこかに異常
があることを検知することができ、簡便な方式である。
【0040】図2は、従来方式におけるグループ一括方
式の構成を示す。1はオンオフセンサで、2は監視装置
である。図2はオンオフセンサが2個のときを示すが、
一般には多数である。さらに一般には、複数のグルー
プ、または非グループの個別オンオフセンサが監視装置
2に接続される。11はオンオフセンサ1のスイッチ
で、異常時にオフとなる。13は配線で、図に示すよう
に各スイッチ11および監視装置2を直列に接続してい
る。監視装置2から見ると、各スイッチ11は全体とし
てANDとなっている。少なくとも1つのスイッチ11
がオフとなると、監視装置2から見た全体はオフとな
る。すなわち少なくとも1台のオンオフセンサが異常状
態になると、グループ全体が異常状態であると判定され
る。
【0041】図3は、図2に示す従来のグループ一括方
式に、本発明を適用した例を示す。1はオンオフセン
サ、2は監視装置である。11および12は各オンオフ
センサ1ごとに2重化されたスイッチである。13は配
線であり、スイッチ11およびスイッチ12ごとに、そ
れぞれ直列に接続されている。監視装置2から見ると、
配線13の一方はスイッチ11のANDであり、他方は
スイッチ12のANDになっている。監視装置2は、ス
イッチ11のANDとスイッチ12のANDとを、1台
のオンオフセンサと同様に取り扱って、実施例1または
2と同様な処理および判定を行う。
【0042】以上の各実施例においては、送信は個別配
線13を使用している。本発明においては、この個別配
線13の1部または全部を多重伝送やLANなどの伝送
装置、電話回線などの通信設備、電波などによる無線、
その他の送受信手段に置換えることができる。個別配線
13を伝送装置などに置換えたときは、その多重化は、
物理的な多重化である必要はなく、論理的に多重化され
ていればよい。なお、物理的に多重化することによっ
て、信頼性を高くすることができる。
【0043】また以上の各実施例において、各スイッチ
動作や伝送遅れなどのバラツキが存在するから、それら
のバラツキによる誤判定を防止する必要がある。またノ
イズ等による一時的な誤動作には感知せず、故障による
継続的な誤動作だけを検知したいときがある。これらの
要求に対しては、前記現象に必要な時間を置いて再度確
認判定を行うことによって、容易に対処することができ
る。
【0044】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、簡
単かつ安価に、オンオフセンサの状態および故障の有無
を判定し監視することができる。オンオフセンサの状態
判定は、多重化による実効信頼性の向上が得られる。ま
たテスト信号を印加することなく常時故障診断を行うこ
とができ、実効信頼性をさらに向上させる。とくに故障
発生と判定したときに、故障したスイッチを識別して判
定することができ、故障発生と判定した後もオンオフセ
ンサの状態を判定することができる。これらの判定ロジ
ックは監視装置側に設けることによって、より高信頼性
かつコストダウンとなる。さらに判定のロジックは、目
的用途に応じて、簡便な方式から、より高度な方式ま
で、柔軟に使い分けることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるオンオフセンサ監視装置の構成を
示す。
【図2】従来方式のグループ一括方式の構成を示す。
【図3】グループ一括方式に本発明を適用したときの構
成を示す。
【図4】オンオフセンサの一般的構成を示す。
【図5】オンオフセンサ2重化の各方式を示す。
【符号の説明】
1 オンオフセンサ 2 監視装置 11 オンオフセンサのスイッチ 12 2重化したオンオフセンサの他方のスイッチ 13 配線 21 オンオフセンサのセンサ部 22 オンオフセンサのスイッチ部

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 多重化されたスイッチを有するオンオフ
    センサの各スイッチのオンオフ情報を送信し、該オンオ
    フ情報を受信して監視する監視装置において、 該多重化されたスイッチが全てオンのとき、オンオフセ
    ンサは正常であり、そのオンオフ状態がオンであると判
    定し、 該多重化されたスイッチが全てオフのとき、オンオフセ
    ンサは正常であり、そのオンオフ状態がオフであると判
    定し、 該多重化されたスイッチがオンとオフ混在していると
    き、オンオフセンサは故障であると判定し、 オンオフセンサが正常から故障に変化したと判定したと
    きに、オンオフの状態が変化したスイッチは正常である
    と判定し、オンオフの状態が変化しなかったスイッチは
    故障であると判定し、 オンオフセンサが故障であると判定された状態では、該
    正常であると判定したスイッチのオンオフ状態が、オン
    オフセンサのオンオフ状態であると判定することを特徴
    とするオンオフセンサ監視装置。
JP17565395A 1995-06-20 1995-06-20 オンオフセンサ監視装置 Withdrawn JPH095125A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009521034A (ja) * 2005-12-22 2009-05-28 ルノー・エス・アー・エス 冗長的に送出され、あるシステムのパラメータを表す2進情報の値を判断する装置および方法
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JP2018120558A (ja) * 2017-01-27 2018-08-02 オムロン株式会社 スレーブ装置、スレーブ装置の制御方法、マスタースレーブ制御システム、および情報処理プログラム

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