JPH09511897A - ４個のブラシを備えた電動機用給電装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 ４個のブラシからなるカーボンブラシ装置のための簡単な給電装置に関する。給電は一平面内に設けられた２個のバー（１，２）を介して行われる。このバーはそれぞれ、バー平面から折り曲げ可能な翼（３，４，５，６）を備えている。その際、少なくとも１個の翼（ブリッジ翼３）の接触アーム（３′）はバー２を越えて案内されている。これにより、装置を迅速に組み立てることができ、装置は軸方向の長さが短い。

Description

【発明の詳細な説明】 ４個のブラシを備えた電動機用給電装置 本発明は、４個のブラシを備えた電動機用給電装置に関する。 特に大きな電流の強さで運転される直流電動機の場合往々にして、集電子は４ 個のカーボンで切り換えられる。このカーボンのうちそれぞれ２個が平行に接続 されている。このような装置は信頼性が高い。 ４個のブラシを接触させることができるようにするために、ヨーロッパ特許第 ０２９１７６５号明細書では、金属薄板から打抜かれた２個の給電バーを設け、 その都度２個のブラシを給電バーに接触させることが提案されている。 更に、それぞれ１個の給電バーとそれに所属するブラシをそれぞれ１個の支持 板に配置し、続いて両支持板を留めることが提案されている。それによって、ブ ラシと所属の給電バーは二つの異なる平面内に配置される。これは電動機の軸方 向の長さを大きくすることになる。 ４個すべのブラシを１枚の支持板上で一平面内に配置することがドイツ連邦共 和国特許出願公開第３９３６６７２号明細書で提案されている。しかし、給電は 打抜かれた給電バーを介して行うことができず、支持板上に配設された可撓性の 導体を介して行われる。この場合、給電装置の組み立てにコストがかかるという 欠点がある。なぜなら、少なくとも４本の導体を先ず切断し、絶縁し、そして適 当な保持環によって支持板上で配置しなければならないからである。 従って、本発明は４個のブラシからなる装置、特にそれに所属する給電装置を 開発することである。この装置は軸方向の長さが短く、かつ容易に組み立て可能 であるべきである。 そのために、２個の給電バーが設けられ、各々の給電バーにブラシが２個ずつ 接触するよう、給電装置を形成することが提案される。給電バーは一平面内に設 けられ、少なくとも１個の給電バーに屈曲個所を介して接触翼が成形され、それ によって翼が給電バー平面から折り曲げ可能である。更に、折り曲げた後で、翼 のアームが他の給電バーを越えるよう、翼（ブリッジ翼）が形成されている。 このアームには、対応するバーのコードを導電的に接続することができる。そ の際、コードが他の給電バーに接触する危険がない。 更に、給電バーに他の翼が成形されている。この翼は同様に給電バー平面から 外へ折り曲げ可能である。 これは、ブラシのコードが給電バー平面から外へ案内されるので、短絡を防止 するためにコードを付加的に絶縁する必要がないという利点がある。 給電レールはそれぞれ、接触ブリッジで互いに接続された半円をなしている。 これにより、閉じた円が形成される。接触ブリッジはバーをブラシホルダー板に 固定した後で破断されるので、両バーは互いに電気的に遮断される。 バーは接触翼と共に金属薄板から打抜かれる。この場合、打抜かれた形ではブ リッジ翼が外側に向き、３個の他の翼が内側に向いている。それによって、材料 が良好に利用される。 給電バーとブラシホルダーを支持板上に組み立てた後で、ブラシホルダーはす べて、両給電バーによって形成された円の中に存在する。 次に、２つの図に示した実施の形態に基づいて本発明を詳しく説明する。 図１は金属薄板部材から打抜かれたバー（レール）装置を示す図、 図２は、図１に示した給電装置とブラシホルダーを備えた支持板の平面図であ る。 給電装置は第１のバー１と第２のバー２からなっている。両バーはほぼ半円で あり、一緒に円を形成している。 バーの間の接触ブリッジ７，８は２か所に設けられている。この接触ブリッジ はバーを支持板に取付けた後で破断される。各々のバーには２個の翼３，４また は５，６が設けられている。 翼の説明はブリッジ翼３に基づいて行うが、他の翼４，５，６についても同じ ことが当てはまる。 各々の翼はＬ字形であり、一方の脚部は接触アーム３′を、他方の脚部は標準 アーム３″を形成している。接触アーム３′に接続してない標準アーム３″の端 部は、屈曲個所１２を介して第１のバー１に成形されている。 屈曲個所１２では耳３がレール平面から外へ折れ曲がっている。従って、標準 アーム３″はバー平面に対して垂直であり、接触アーム３′はバー平面に対して 平行にかつバー平面の上方で延びている。 ここで説明したブリッジ翼３の場合には、接触アーム３′が第２のバー２を越 えて延びている。すなわち、第２のバーの上方で延びている。これにより、給電 バー装置内にあるブラシは、接触アーム３′、ひいては第１のバーに導電的に接 続され、第２のバーに対して導電的に接続されない。 既に述べたように、他の翼４，５，６は同様に形成されているが、翼が折れ曲 がった後で接触アームがバーを越えていない点が異なっている。 打抜き材料を有効に利用するために、ブラシ翼３の標準アーム３″は打抜き平 面内で外側に向き、他の翼４，５，６は内側に向いている。 各々の給電バーは更に給電耳９または１０を備えている。この給電耳は外側へ 向き、図面の平面から下方へ折り曲げることができる。 バーを固定するために、複数の固定耳１１，１１′が設けられている。この固 定耳は先ず最初に、下方へ折り曲げられ、支持板の対応する穴に差し込み可能で ある。そこで、固定耳が９０°曲げられるので、バーは支持板に確実に保持され る。 既に述べたように、バー、接触ブリッジ、翼、給電耳および固定耳は、金属薄 板部材から打抜かれている。折り曲げ可能な部分の打抜き形状は破線で示してあ る。 図２には支持板２０が示してある。この支持板は中央が破断されている。中央 の破断部は集電子を収容する働きをする。 集電子の周りには４個のブラシホルダー２１が設けられている。このブラシホ ルダーはブラシ２２を１個ずつ収容する。ブラシホルダー２１の周りには、図１ によるバー１，２が設けられている。接触ブリッジ７，８は破断されている。折 れ曲がった翼３，４，５，６の接触アーム３′，４′，５′，６′はそれに付設 されたブラシの上方にある。正確に言うと、接触アームがブラシホルダーの半径 方向外側の端部の上方に設けられているので、接触アームを導電的に接続できる ようにするには、そこから突出するブラシコードを支持板平面から上方へ案内す るだけでよい。この接続は溶接またははんだ付けによって行うことができる。そ れぞれ直径方向に対向する２個のブラシはそれぞれバーに接触している。

【手続補正書】特許法第１８４条の８ 【提出日】１９９６年４月２４日 【補正内容】 請求の範囲 １．２個の給電バーを備え、各々の給電バーにブラシが２個ずつ接触する、４個 のブラシを備えた電動機用給電装置において、給電バー（１，２）が支持板上で 円を形成して一平面内に設けられ、ブラシホルダーが同様に支持板上で給電バー によって形成された円の中にあり、接触翼（３）が屈曲個所（１２）を介して少 なくとも１個の給電バー（１）に成形され、それによって翼（３）が給電バー平 面から外へ折り曲げ可能であり、折り曲げた後で翼（３）のアーム（３′）が他 の給電バー（２）を越えるように、翼（３）が成形されていることを特徴とする 給電装置。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ベルント・ヴァルター ドイツ連邦共和国、デー−74321 ビーテ ィッヒハイム−ビッシンゲン、ビルケンヴ ェーク、20

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．２個の給電バーを備え、各々の給電バーが２個ずつのブラシに接触する、４ 個のブラシを備えた電動機用給電装置において、給電バー（１，２）が平面内に 設けられ、接触翼（３）が屈曲個所（１２）を介して少なくとも１個の給電バー （１）に成形され、それによって翼（３）が給電バー平面から外へ折り曲げ可能 であり、折り曲げた後で翼（３）のアーム（３′）が他の給電バー（２）を越え るように、翼が成形されていることを特徴とする給電装置。 ２．給電バー（１，２）に他の翼（４，５，６）が成形され、この翼が同様に給 電バー平面から外へ折り曲げ可能であることを特徴とする請求項１記載の給電装 置。 ３．装置が２個の給電バー（１，２）からなり、この給電バーがそれぞれ半円を なし、この半円の給電バーが接触ブリッジ（７，８）を介して互いに連結されて 閉じた円を形成し、バーをブラシホルダー板に固定した後接触ブリッジが破断さ れることを特徴とする請求項１記載の給電装置。 ４．翼がＬ字形に形成されていることを特徴とする請求項２記載の給電装置。 ５．装置のバー（１，２）と翼（３，４，５，６）が金属薄板から打抜かれ、翼 （ブリッジ翼３）が外側に向き、他の３個の翼（４，５，６）が内側に向いてい ることを特徴とする請求項２記載の給電装置。