JPH09511340A - 電気化学的手段による親水性コンタクトレンズの洗浄 - Google Patents

電気化学的手段による親水性コンタクトレンズの洗浄

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JPH09511340A JP7518190A JP51819095A JPH09511340A JP H09511340 A JPH09511340 A JP H09511340A JP 7518190 A JP7518190 A JP 7518190A JP 51819095 A JP51819095 A JP 51819095A JP H09511340 A JPH09511340 A JP H09511340A
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Abstract

(57)【要約】 レンズに付加された電場を利用して汚染沈着物をレンズから移動させる、コンタクトレンズを洗浄および消毒するための組成物および方法が記述される。本発明の組成物は、異なる電気化学的電位を有する一対の成分材料を含み、ここで、材料は形態物質中に実質的に含まれており、ここで、各材料は、レンズの相対する面と接触する場合、物理的に十分に分離した状態であり、2つの材料間の電気化学的電位の差は、荷電した汚染沈着物をレンズから移動させるに十分である。本発明の方法は、異なる電気化学的電位を有する一対の成分材料の間に汚染したレンズを配置する工程を必要とし、ここで、好ましくは成分の一方をゲル中に含ませ、もう一方の成分を溶液中または他のゲル中に含むことによって、物理的分離が維持される。好ましくは、材料対の一方の成分は酸化剤であり、第2の成分は還元剤である。適切な対の例は、carbopolゲルに懸濁した過酸化水素と、還元剤としてのチオ硫酸ナトリウム溶液である。レンズは酸化剤ゲルで被覆され、還元剤溶液に配置され、そして室温で2〜4時間維持される。ここで、対の間に確立された電気化学的な場は、約29%のタンパク質除去を達成する。

Description

【発明の詳細な説明】 電気化学的手段による親水性コンタクトレンズの洗浄 発明の背景 本発明の分野は、電気化学的または電気泳動的手段によるコンタクトレンズの 洗浄である。より詳細には、荷電した汚染沈着物(deposit)(特に、タンパク 質汚染物質)をレンズから移動させる小電流をレンズ全体に確立することによっ て、コンタクトレンズから汚染沈着物を除去する。 周知のように、装着中のコンタクトレンズは、その間にレンズに付着する沈着 物で汚染される。目の涙膜(tear film)より生成したタンパク質および脂質、 ならびに周囲からの微生物的因子がレンズに付着するので、装着者の視覚の鋭さ および健康を維持するために、レンズを頻繁に洗浄および消毒しなければならな い。様々な界面活性剤を用いる日常の洗浄剤が、脂質汚染物を除去するために代 表的に用いられる。より扱いにくいタンパク質汚染物は、酵素で処理することに より除去される。次いで、消毒剤(例えば、過酸化水素および他の酸化剤)がレ ンズを消毒するために使用され、この試剤は、レンズが目に再挿入され得る前に 、残りの酸化剤を中和するためにしばしは還元剤を必要とする。 代表的には、上述のプロセスに従えば、3つの別々の処方(regimen)がコン タクトレンズの洗浄および消毒に含まれる。特に処方が多数の成分および工程を 含む場合、レンズ装着者が、レンズケア処方に常に正確に従うとは限らないこと は周知である。従って、コンタクトレンズ製造業者およびレンズケアに関わる業 者は、レンズケア処方を簡単にすることまたは組み合わせることに常に注意して いる。 多数の洗浄および消毒工程を組み合わせる1つの処方または方法は、電気泳動 の技術および機器を利用している。例えば、Cowleらは、米国第4,732,185号およ び第4,921,544号において、電気泳動によってコンタクトレンズを浄化および滅 菌する方法を記述しており、ここで、ホルダーに収容されたコンタクトレンズは 、単向電気場が2つの隣接する電極間に設けられた緩衝溶液に浸される。単向電 気 場を緩衝溶液に適用すると、レンズ上のタンパク質および他の汚染物質に電荷を 生じ、その荷電した汚染物質は逆に荷電した電極に移動する。ソフトコンタクト レンズは、細孔サイズが代表的な汚染物(例えば、タンパク質コロイド)のサイ ズよりも大きなマトリクス構造を有する材料から形成されているので、汚染物は レンズ自体を通過することができる。相対的に低い電圧のみが必要とされ、例え ば、200ミリアンペアで9ボルトDCのオーダーである。 多数の電気泳動機器が、特にコンタクトレンズを洗浄するために設計されてい る。例えば、Pankowは、米国第5,227,039号において、動電学的手段によりコン タクトレンズを洗浄し、そして消毒する方法および機器を記述しており、ここで 、柔軟な吸収性材料で形成されそして電気伝導性溶液を保持する一対の電気伝送 媒体部材が、その間にレンズを収容し、そして電流がレンズの周りに漏れ得ない ように電流の集中を助けている。電流はレンズを通って流れなければならず、従 って他の機器(例えば、米国第'185号のCowleの機器)の不利な点が回避される 。さらなる利点として、Pankowの機器は、レンズから移動した汚染物が伝送媒体 により捕捉されることを可能にし、従って洗浄したレンズの再汚染が回避される 。 これらの先行技術の方法および機器に関する障害は、機器が、必要とされる電 場を発生させるための一対の電極および電源(例えば、バッテリー)を含まなけ ればならないことである。電場発生手段は、相当の重量、かさおよび複雑さ、な らびにコストを公知の電気泳動洗浄システムに付加する。 必要とされる電場を発生させるための従来の手段または装置の必要性を省いて 、コンタクトレンズを洗浄および消毒するための組成物および方法を提供するこ とは有利である。 発明の要旨 本発明は、コンタクトレンズを洗浄および消毒するための組成物および方法を 提供し、これは、レンズに付与された電場を利用しており、この電場は汚染沈着 物をレンズから移動させる。本発明の組成物は、異なる酸化電位を有する一対の 成分材料を含有し、この材料は形態物(form)中に実質的に収容されており、こ こで、各材料は、このレンズの相対する面と接触したときに物理的に十分に分離 した状態であり得、この2つの材料間の電気化学的電位の差は、このレンズ上の 荷電した汚染沈着物をそこから移動させるに十分である。本発明の方法は、異な る酸化電位を有する成分材料の対の間に汚染したレンズを配置する工程を包含し 、ここで、材料は、このレンズの相対する面において、電場がこの材料間で発生 するに十分分離した状態であり、ここで、汚染沈着物の荷電した成分はレンズか ら移動する。本発明の組成物および方法は、タンパク質、脂質または微生物沈着 物をレンズから除去し、そして特別に設計された、または組み立てられた装置ま たは機器を必要としない。 異なる酸化電位を有する2つの材料は、好ましくは、洗浄されるレンズの相対 する面に保持され、一方の材料はゲル中に含まれ、もう一方の材料は別のゲルま たは水溶液中にあり得る。組成物および方法はまた、ゲル−ゲルシステムまたは 溶液−溶液システムでさえ利用し得、ここで、少なくとも一方の成分は、一方の レンズ表面と接触する多孔性構造またはマトリクスに保持されている。本発明の 成分材料の対は、好ましくは、レンズ上の荷電した汚染物をそこから移動させる に十分な電位差をその間に有する酸化剤−還元剤の対である。 本発明の洗浄方法は、室温または高温で行われ得、好ましくは約5℃〜約100 ℃の間である。好ましくは、酸化剤と還元剤との酸化電位の差は約0.1〜6.0ボル トである。 好ましくは、材料対の1つの成分は酸化剤であり、そして第2の成分は還元剤 であり、これらの成分は、洗浄完了後、レンズ上の残留酸化剤が還元剤により中 和されるように選択され、ここで、レンズは酸化剤を含まず、そして非毒性媒体 中に存在する。本発明の洗浄組成物にとって好ましい酸化剤は、過酸化水素、過 硫酸ナトリウムまたはPVP-NaOClである。前述の酸化剤との組み合わせに好まし い還元剤は、チオ硫酸ナトリウムまたは亜硫酸水素ナトリウムである。本発明の ゲル化剤は、コンタクトレンズアイケアシステムに適合する任意の適切な試剤で あり得る。好ましいゲル化剤としては、ポリアクリル酸、カルボキシメチルセル ロース、ポリオキシプロピレン−ポリオキシエチレンブロック共重合体またはシ リカゲルが挙げられる。 発明の詳細な説明 タンパク質の電気泳動的分離は、代表的には、分離されるべき荷電した分子に 電場が印加される(これは、約10センチメートルの電極間隔で200ボルトのオー ダーである)ことにより実施される。従って、ゲル電気泳動膜表面上に配置され た荷電タンパク質試料は、約20ボルト/cmの勾配で移動する。 代表的なコンタクトレンズの平均の中心厚さは、非常に小さく、例えば、B&L 58レンズでは約0.08mmである。このようなコンタクトレンズを電気泳動ゲル膜と して考えると、各々のレンズ表面に配置された電極間の電位差は、従来の電気泳 動分離に匹敵する勾配を与えるために、それ程大きい必要のないことが分かる。 1.0ボルトの電位差がコンタクトレンズを貫く軸方向に付加されても、約100ボル ト/cmの勾配を与える。 本発明の基本概念は、コンタクトレンズに付着した荷電汚染沈着物を、レンズ の向き合う面で自由エネルギー差を生じることにより除去し得ることである。平 衡に向かう駆動力は、沈着物をレンズに閉じこめる吸収力および粘着力に打ち勝 つに必要な十分なエネルギーを放出する。簡単な計算によれば、相当の量のエネ ルギーが、1.0ボルトの系において、約46Kcal/moleのオーダーで放出されること が分かる。比較のために、水素結合の力は、コンタクトレンズ表面に汚染物を接 着する力と同様であり、3〜10Kcal/moleのオーダーである。 従って、非共有結合的な力によってレンズ表面に保持されるコンタクトレンズ 汚染沈着物(特に、タンパク質のような沈着物)に対し、比較的小さい電位差を レンズに与えると、タンパク質を除去しそしてレンズを洗浄するに十分なエネル ギーを提供する。レンズ表面間に必要な電位差を生成する方法は周知であり、そ して上述の技術に記述されており、これ以後は、必要とされる低DC電力を提供す るために従来のバッテリーまたはコンバーター装置を利用する。 本発明は、コンタクトレンズの電気泳動洗浄をもたらすに十分な電圧を発生さ せるために、異なる酸化電位を有する一対の成分材料、好ましくは酸化剤−還元 剤の対を使用する。このシステムは、バッテリー、あるいは電極、バッテリーお よび関連する制御システムを含む特別な取扱い機器を必要とする、先行技術者に 信頼されている従来の電流コンバーターシステムまたはデバイスよりも明らかな 利点を有する。酸化剤−還元剤の対の成分は形態物の中に別々に含まれるか、ま たは保持されており、ここで、この対成分はレンズの相対する面と接触したとき に物理的に十分に分離した状態であり得、そして対の間の電気化学的電位の差が 、荷電した汚染物質をレンズ表面から移動させるのに十分な電場を確立する。本 発明は、このような収容された酸化剤−還元剤の対の成分を使用しており、外部 バッテリーまたは電源を必要とせず、洗浄を従来のレンズバイアルなどで行うこ とを可能にする。 本発明の好ましい組成物は、タンパク質の汚染沈着物をコンタクトレンズ表面 から移動させるに適する成分の間で電気化学的電位差を有する水溶性の酸化剤− 還元剤成分対を必要とし、ここで好ましくは、酸化剤または還元剤のいずれかの 少なくとも一方はゲル化剤に懸濁または溶解されている。対のもう一方の成分は 、別のゲルに懸濁されるか、または水溶液に溶解されるかのいずれかである。 アニオン性ゲル化剤が好まれ、ここで、このような試剤は、均一な負電荷を別 の正に荷電したタンパク質汚染沈着物に与えることができ、これによってタンパ ク質が、対間の電位差により発生する電場の付与によりレンズの両側から同時に 除去され得ると考えられる。50%よりも大きなタンパク質除去の洗浄結果が本発 明の組成物により達成され得、この結果は、多くの従来の室温酵素洗浄処方によ り達成される結果よりも実質的に大きい。さらに、ゲル成分は、洗浄が達成され るように十分な期間の間、酸化剤および還元剤を分離するために好都合な方法で ある。 ゲル、他のゲルを有する固体または液体、固体、または液体の組み合わせの全 てが、この概念を用いるコンタクトレンズ洗浄処方において利用され得る。適切 な酸化剤は以下の金属または塩である:銅(II)、銅(I)、ヨウ素酸塩、過ヨ ウ素酸塩、銀、塩素酸塩、フェロシアニド、過塩素酸塩、ヨウ素、ヨードホル( iodophors)、過マンガン酸塩、酸化銀、亜塩素酸塩、過酸化物、ベンゾキノン 、鉄(III)、次亜塩素酸塩、クロラミン、硝酸塩、二酸化マンガン、クロロホ ル(chlorophors)、過硫酸塩、オゾン、銀(II)、臭素酸塩またはNAD+。 適切な還元剤は、以下の金属または塩である:鉄(II)、亜硫酸水素塩、スズ 金属、ギ酸塩、亜リン酸塩、次亜リン酸塩、硫黄、チオ硫酸塩、亜鉛金属、亜二 チオン酸塩、マンガン金属、アルミニウム金属、マグネシウム金属、ジチオトレ イトール、NADH2、アスコルビン酸塩、フェリシアニドまたはヒドロキノン。 本発明の特定の好ましい実施態様の鍵となる要素は、汚染沈着物に負の電気電 荷を与えるために、そしてタンパク質汚染物をそこから移動させるに十分な時間 、レンズの離れた側に酸化剤−還元剤の対を保持するために使用されるゲル化剤 である。適切なゲル化剤は以下である:アルギン酸、ポリアクリル酸(carbopol )、カルボキシメチルセルロース(CMC)、ゼラチン、ヒアルロン酸、ヒドロキ シエチルセルロース(HEC)、ヒドロキシプロピルメチルセルロース(HPMC)、 ポリオキシプロピレン−ポリオキシエチレンブロック共重合体(Pluronic)、ポ リアクリルアミド、ポリビニルアルコール、ポリビニルアルコールおよびホウ酸 塩、ポビドン、二酸化ケイ素、またはエチレンジアミンのポリオキシプロピレン −ポリオキシエチレン付加物(Tetronic)。 本発明の好ましい操作方法において、酸化剤または還元剤のいずれかがゲル化 剤中に配置され得る。酸化剤−還元剤対のもう一方の成分は、別のゲル中に配置 され得る。両方の成分はゲルに懸濁されており、ゲルはタンパク質沈着レンズの 相対する面に塗りつけられる。ある期間の後、レンズをすすぎ、レンズ表面から 移動した汚染タンパク質を除去する。 別の実施態様において、対の第1の成分はゲル化剤に懸濁され、一方、第2の 成分は等張性の緩衝溶液に溶解される。ゲルはコンタクトレンズの一方の側に適 用されるか、またはコンタクトレンズバイアル(例えば、該バイアルの底部)に 配置される。第1の成分で被覆されたレンズは、第2の成分を含むバイアルに落 とされるか、または洗浄されるべきレンズは、第1の成分ゲルの上に押さえつけ られ、次いで第2の成分を含む溶液が、レンズケースを満たすようにレンズの表 面に注がれる。レンズは、所望の期間、室温または高温に維持される。選択した 時間の終了時、レンズは全体にすすがれ、ゲルの残渣および移動した汚染タンパ ク物を含むいかなる溶液も除去される。酸化剤−還元剤の対および処理条件を適 切に選択すると、酸化剤残渣を実質的に含まないきれいなレンズが得られ得、従 って、レンズはさらなる洗浄または消毒をせずに直接目に挿入され得る。 本発明の鍵となる要素は、汚染沈着物をコンタクトレンズ表面から移動させる に十分な電気場を確立するに有効な電気化学的電位差を有する酸化剤−還元剤の 対である。酸化電位差は、少なくとも約0.1〜約6.0ボルトである。好ましい酸化 電位差は、約1.0〜約2.5ボルトである。 本発明の組成物は、好ましくは、目に再挿入するのに適する等張条件にレンズ を維持するための緩衝液システムを含む。緩衝液は、約6〜8の好ましいpHを維 持するために選択され、そして任意の好都合な緩衝液システム(例えば、ホスフ ェート、ボレート、シトレートまたはtris緩衝液に基づくシステム)であり得る 。好ましい緩衝液システムはホスフェートである。 本発明の組成物は、脂質を除去する際に洗浄を促進する適切な界面活性剤をさ らに含み得る。脂質の除去は、界面活性能を有する本発明のゲル化剤を選択する ことにより、または所望の脂質除去界面活性剤をゲルおよび/または溶液環境に 加えることにより促進され得る。界面活性剤の好ましいクラスの例は、非イオン 性、両性、アニオン性またはカチオン性である。好ましい脂質除去剤は、ポリオ キシプロピレン−ポリオキシエチレンブロック共重合体である。 本発明の他の重要な任意の成分としては、適合性の抗菌剤、張性調節剤などが 挙げられる。種々な酸化剤のための安定化剤が含まれ得る。 本発明の方法は、主として、汚染されたレンズを酸化剤−還元剤対の間に配置 する工程、およびレンズ表面からの汚染タンパク質および他の汚染物の移動によ り洗浄が行われるような十分に長い期間、成分対の分離を維持する工程を必要と する。除去の程度は、温度条件および反応が進められる時間の長さの関数である 。好ましくは、洗浄方法は、約5℃〜約100℃の温度で行われる。温度が低くな る程、所望の程度の洗浄を達成するために必要とされる時間は長くなる。室温( 約23℃)で50%のタンパク質除去を達成するために、約2時間の代表的な反応時 間が必要とされる。高温で(例えば、約80℃〜100℃で)洗浄を行うと、50%除 去を達成するために約0.3〜0.5時間の期間が必要とされる。少なくとも約80℃ま での高温洗浄の利点は、洗浄したレンズが消毒もされることである。 本発明の方法は、レンズの少なくとも一方の側を、ゲルに懸濁した酸化剤−還 元剤対の成分で被覆する工程を必要とする。ゲルは、一方のレンズ表面にそれを 広げるか、または塗りつけることによって付与され得るか、あるいはレンズは、 例えば、レンズバイアルに保持されたある量のゲルに押しつけられ得る。 電気化学的な対の第2の成分が溶液に溶かされている場合、次いで、被覆した レンズは第2の成分の溶液中に単に落とされ得る。レンズがレンズケース中の一 定量のゲルに押し込まれている場合、第2の成分の溶液はその上に加えられ得る 。 次いで、レンズは、所望の洗浄レベルを達成するために必要な時間、所望の温 度条件で維持される。洗浄後、レンズをぬぐい、そして生理食塩水または他の適 切な溶液ですすぐ。 本発明の別の実施態様において、酸化剤−還元剤の対の両方の成分は溶液中に あり得、少なくとも一つの成分は多孔性マトリクス材料に保持されている。次い で、これは洗浄されるべきレンズの一方の側に接触するように配置される。フォ ームまたはスポンジ様材料であり得る多孔性マトリクスは、溶液を十分に分離し た状態にしており、従って洗浄が進行し得る。 以下の実施例は本発明を説明するが、その範囲を限定しない。実施例1 対の成分間に電気化学的電位差を有する電気化学的酸化剤−還元剤対の洗浄効 力を、Softmate B ソフトコンタクトレンズ(45%の水分容量を有し、そしてBar nes-Hindにより製造された、FDAグループIII)に対して測定する。酸化剤または 還元剤のどちらかをゲルに含ませ、そしてもう一方の成分を水溶液に溶解する。 Softmate B レンズを、熱レンズ処理装置(New York,RochesterのBausch & Lomb により製造された)でそれらを加熱することによって、研究用に調製し、ここで 各々のレンズホルダーは、0.1%リゾチームを含む3ミリメートルの生理食塩水 溶液で満たされている。 酸化剤−還元剤ゲルを、0.1Mチオ硫酸ナトリウムおよび3%H2O2をそれぞれca rbopol 940(B.F.Goodrich Companyにより製造されたポリアクリル酸)の2.7% ゲルに懸濁することにより調製する。0.15Mチオ硫酸ナトリウムゲルを、カルボ キシメチルセルロース(CMC)の2.5%ゲル中に調製する。 洗浄電気化学的な対の第2の成分を、蒸留水中の0.15Mチオ硫酸ナトリウム溶 液または3%過酸化水素溶液をそれぞれ調製することによって提供する。 洗浄処方は、試験ゲルのコーティングをコンタクトレンズの一方の側に付与し 、そしてコーティングされたレンズを酸化剤−還元剤対の第2の成分を含む洗浄 溶液に落とすことを包含する。次いで、試験レンズを、3つの試験時間のうち1 つの時間、試験溶液中に保持する:約23℃の室温(RT)で2時間;RTで4時間; および約80℃で約20分間、レンズ保持機器内での熱洗浄サイクルのために処理す る。コンタクトレンズのコントロール例を、生理食塩水溶液(Bausch & Lomb SE NSITIVE EYES\Saline Solution(SES))(ボレートで緩衝され、ソルビン酸で 防腐されたNaCl溶液)のみで処理し、次いで洗浄温度/時間のサイクルまたは処 方にあてる。 洗浄処方に従って、試験レンズをぬぐい、そしてSESですすぎ、そしてSES中に 45分間保つ。次いでレンズを、G.Minno,L.Eckel,S.Groemminger,B.Minnoおよ びT.Wrzosek,「親水性コンタクトレンズ上のタンパク質沈着物の定量分析」,Opt ometric and Vision Science ,Vol.68,No.1,pp.865-872に記述されるニンヒドリ ンアッセイにより、残留タンパク質の付着について分析する。 表Iは、各レベルで試験した5つの全てのレンズに対して行った平均の結果を 示す。 この結果は、本発明の組成物および方法が、室温での従来の酵素洗浄剤よりも 良好な洗浄を達成し得ることを示す。実施例2 ゲル化剤として30%Pluronic-F127(Wyandotte Chemical Corp.により販売さ れているポリオキシプロピレン−ポリオキシエチレンブロック共重合体)に置き 換え、実施例1の試験手順を実質的に繰り返す。0.1M過硫酸ナトリウム、H2O2お よびチオ硫酸ナトリウムをそれぞれ含むゲルを作製する。0.15Mチオ硫酸ナトリ ウム溶液および3.0%過酸化水素溶液をそれぞれ作製し、酸化剤−還元剤対の第 2の成分を構成する。 Softmate B レンズを、選択したゲルを以下のいずれかでそれに付与すること によって、コンタクトレンズの一方の側について被覆する:「厚い」被覆;また は覆いを確実にするのにちょうど十分なフィルム−「薄い」フィルム。次いで、 レンズを適切な洗浄溶液に落とした。洗浄処方は、レンズを溶液中、熱消毒装置 で1サイクル(すなわち、80℃で0.3時間)保持することを包含した。洗浄処方 の終了後、レンズをぬぐい、そして生理食塩水ですすぎ、そして生理食塩水中に 45分間保つ。次いで、レンズを実施例1のように分析し、そして結果を表IIに示 す。 実施例3 実施例1の試験手順を実質的に繰り返すが、ゲル化剤として20重量%のシリカ ゲル、Syloid 244FP(Maryland,BaltimoreのDavison Chemical)に置き換える。 試験結果を表IIIに示す。 実施例4 実施例1の試験手順をSoftmate B レンズに対して実質的に繰り返し、過硫酸 ナトリウム(0.15M)を含む30%水性Pluronic 127Fゲルを酸化剤として、そして 還元剤として亜硫酸水素ナトリウムの0.15M水溶液を使用する。80℃、0.3時間の 熱サイクル洗浄処方を完了し、コントロールレンズよりも23.4%の残留タンパク 質除去を達成する。実施例5 本発明の組成物および方法はまた、2つのゲルシステムにおいて示され、ここ て、第1のゲルは酸化剤を含有し、そして第2のゲルは還元剤を含有する。酸化 剤をタンパク質沈着レンズの一方の側に塗りつけ、そして還元剤をレンズの反対 側に塗りつける以外は、実施例1の手順を実質的に繰り返す。指示時間後、ゲル をすすぎ落とし、そして残留タンパク質を測定する。ゲル−ゲル洗浄システムに 対する結果を表IVに示す。 実施例6 本発明の組成物および方法は、対の成分間で電気化学的電位差を有する金属対 によって示される。コンタクトレンズの洗浄を、ゲル−ゲルシステムにおいてCu /Zn対により行う。2gのポリアクリルアミド(分子量5,000,000)を100mlの蒸留 水に溶解し、濃厚なゲル様溶液を形成する。0.861gの塩化亜鉛2水和物を50mLの ポリアクリルアミドゲルに溶解し、0.1M溶液を形成する。0.852g塩化銅2水和物 を第2の50mL相当のポリアクリルアミドゲルに溶解し、0.1M溶液を形成する。次 に、325メッシュの粉状の亜鉛金属を塩化亜鉛ゲルに加え、そして325メッシュの 粉状の銅金属を塩化銅ゲルに加える。次いで、4つのタンパク質沈着Etafilcon A レンズ(New York,RochesterのBausch & Lombにより製造された、58%H2O水分 含量を有するFDAグループIVレンズ)を、2つの異なるゲルの間に配置し、そし て室温で2時間放置する。この時間の終了時に、レンズをぬぐい、そしていかな る残留ゲルも除去するために蒸留水ですすぐ。次いで、レンズを「グレースケー ルイメージ分析(Grey Scale Image Analysis)」により分析し、Washington,Fe deral WayのMicroscience,Inc.により開発されたImage Measures Softwareを用 い、Massachusetts,WoburnのImaging Technology,Inc.により製造されたPCビジ ョンビデオデジタイザ基板を装備したパーソナルコンピューターで、タンパク質 除去が行われたかどうかを測定した。低グレースケール数は、レンズが相対的に あまり透明ではない(すなわち、レンズ上により多くのタンパク質がある)こと を示す。 第2のサンプルにおいて、Cu/Zn対を、Pluronic F127がゲル化剤であるゲル− ゲルシステムにおいてコンタクトレンズを洗浄することに使用する。20gのPluro nic F127を100mLの蒸留水に溶解し、濃厚なゲル様溶液を形成する。0.861gの塩 化亜鉛2水和物を50mLのpluronicゲルに溶解し、0.1M溶液を形成する。0.852gの 塩化銅2水和物を第2の50mL相当のpluronicゲルに溶解し、0.1M溶液を形成する 。次に、325メッシュの粉状の亜鉛金属を塩化亜鉛ゲルに加え、そして325メッシ ュの粉状の銅金属を塩化銅ゲルに加える。次いで、6つのタンパク質沈着Etafil co n A レンズを2つの異なるゲルの間に配置し、そして室温で4時間放置する。こ の時間の終了時に、レンズをぬぐい、そしていかなる残留ゲルも除去するために 蒸留水ですすぐ。レンズを、実施例1に見出されるニンヒドリン法を用いて分析 する。26%のタンパク質除去をこのシステムについて観察する。 本発明は上記の例に限定されず、そして特定の組成物の使用は、本明細書中に 開示および記載した発明から逸脱することなく明細書から決定され得ることは、 当業者に明らかである。本発明の範囲は、添付の請求の範囲の範囲内にある全て の改変および変形例を包含することが理解されるべきである。
【手続補正書】特許法第184条の8 【提出日】1996年1月4日 【補正内容】実施例1 対の成分間に電気化学的電位差を有する電気化学的酸化剤−還元剤対の洗浄効 力を、Softmate B ソフトコンタクトレンズ(45%の水分容量を有し、そしてBar nes-Hindにより製造された、FDAグループIII)に対して測定する。酸化剤または 還元剤のどちらかをゲルに含ませ、そしてもう一方の成分を水溶液に溶解する。 Softmate B レンズを、熱レンズ処理装置(New York,RochesterのBausch & Lomb により製造された)でそれらを加熱することによって、研究用に調製し、ここで 各々のレンズホルダーは、0.1%リゾチームを含む3ミリリットルの生理食塩水 溶液で満たされている。 酸化剤−還元剤ゲルを、0.1M過硫酸ナトリウムおよび3%H2O2をそれぞれcarb opol 940(B.F.Goodrich Companyにより製造されたポリアクリル酸)の2.75%ゲ ルに懸濁することにより調製する。0.15Mチオ硫酸ナトリウムゲルを、カルボキ シメチルセルロース(CMC)の2.5%ゲル中に調製する。 洗浄電気化学的な対の第2の成分を、蒸留水中の0.15Mチオ硫酸ナトリウム溶 液または3%過酸化水素溶液をそれぞれ調製することによって提供する。 洗浄処方は、試験ゲルのコーティングをコンタクトレンズの一方の側に付与し 、そしてコーティングされたレンズを酸化剤−還元剤対の第2の成分を含む洗浄 溶液に落とすことを包含する。次いで、試験レンズを、3つの試験時間のうち1 つの時間、試験溶液中に保持する:約23℃の室温(RT)で2時間;RTで4時間; および約80℃で約20分間、レンズ保持機器内での熱洗浄サイクルのために処理す る。 この結果は、本発明の組成物および方法が、室温での従来の酵素洗浄剤よりも 良好な洗浄を達成し得ることを示す。実施例2 ゲル化剤として30%Pluronic-F127(Wyandotte Chemical Corp.により販売さ れているポリオキシプロピレン−ポリオキシエチレンブロック共重合体)に置き 換え、実施例1の試験手順を実質的に繰り返す。0.1M過硫酸ナトリウム、H2O2お よびチオ硫酸ナトリウムをそれぞれ含むゲルを作製する。0.15Mチオ硫酸ナトリ ウム溶液および3.0%過酸化水素溶液をそれぞれ作製し、酸化剤−還元剤対の第 2の成分を構成する。実施例3 実施例1の試験手順を実質的に繰り返すが、ゲル化剤として20重量%のシリカ ゲル、Syloid 244FP(Maryland,BaltimoreのDavison Chemical)に置き換える。 試験結果を表IIIに示す。 実施例4 実施例1の試験手順をSoftmate B レンズに対して実質的に繰り返し、過硫酸 ナトリウム(0.15M)を含む30%水性Pluronic F127ゲルを酸化剤として、そして 還元剤として亜硫酸水素ナトリウムの0.15M水溶液を使用する。80℃、0.3時間の 熱サイクル洗浄処方を完了し、コントロールレンズよりも23.4%の残留タンパク 質除去を達成する。実施例5 本発明の組成物および方法はまた、2つのゲルシステムにおいて示され、ここ て、第1のゲルは酸化剤を含有し、そして第2のゲルは還元剤を含有する。酸化 剤をタンパク質沈着レンズの一方の側に塗りつけ、そして還元剤をレンズの反対 側に塗りつける以外は、実施例1の手順を実質的に繰り返す。指示時間後、ゲル をすすぎ落とし、そして残留タンパク質を測定する。ゲル−ゲル洗浄システムに 対する結果を表IVに示す。 実施例6 本発明の組成物および方法は、対の成分間で電気化学的電位差を有する金属対 によって示される。コンタクトレンズの洗浄を、ゲル−ゲルシステムにおいてCu /Zn対により行う。2gのポリアクリルアミド(分子量5,000,000)を100mlの蒸留 水に溶解し、濃厚なゲル様溶液を形成する。 第2のサンプルにおいて、Cu/Zn対を、Pluronic F127かゲル化剤てあるゲル− ゲルシステムにおいてコンタクトレンズを洗浄することに使用する。20gのPluro nic F127を100mLの蒸留水に溶解し、濃厚なゲル様溶液を形成する。0.861gの塩 化亜鉛2水和物を50mLのpluronicゲルに溶解し、0.1M溶液を形成する。0.852gの 塩化銅2水和物を第2の50mL相当のpluronicゲルに溶解し、0.1M溶液を形成する 。次に、325メッシュの粉状の亜鉛金属を塩化亜鉛ゲルに加え、そして325メッシ ュの粉状の銅金属を塩化銅ゲルに加える。次いで、6つのタンパク質沈着Etafil con A レンズを2つの異なるゲルの間に配置し、そして室温で4時間放置する。 この時間の終了時に、レンズをぬぐい、そしていかなる残留ゲルも除去するため に蒸留水ですすぐ。レンズを、実施例1に見出されるニンヒドリン法を用いて分 析する。26%のタンパク質除去をこのシステムについて観察する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FR,GB,GR,IE,IT,LU,M C,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF,CG ,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE,SN, TD,TG),AU,BB,BG,BR,BY,CA, CN,CZ,FI,HU,JP,KP,KR,KZ,L K,LV,MG,MN,MW,NO,NZ,PL,RO ,RU,SD,SK,UA,UZ,VN (72)発明者 マーシュ, デイビッド エイ. アメリカ合衆国 ニューヨーク 14620, ロチェスター,アシュレイ ドライブ 230 (72)発明者 ジョナッセ, マシュウ エス. アメリカ合衆国 ニューヨーク 14551, ソダス,オーチャード テラス 16 (72)発明者 パニクッチ, リック アメリカ合衆国 ニューヨーク 14620, ロチェスター,ミドウブルック ロード 170

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.コンタクトレンズから汚染沈着物を除去する方法であって、以下の工程を包 含する、方法: 異なる酸化電位を有する一対の成分材料の間に汚染したレンズを配置する工程 であって、該材料の各々は形態物中に含まれており、ここで、レンズと接触して いる該材料は、該レンズの相対する面で物理的に分離した状態であり、ここで、 該汚染沈着物の荷電した成分が、該材料の対により生成される電気化学的な力の 作動により該レンズから移動する、工程。 2.前記2つの材料が、酸化剤−還元剤の対である、請求項1に記載の方法であ って、 ここで、該対の該酸化剤成分は以下の金属または塩:銅(II)、銅(I)、ヨ ウ素酸塩、過ヨウ素酸塩、銀、塩素酸塩、フェロシアニド、過塩素酸塩、ヨウ素 、ヨードホル、過マンガン酸塩、酸化銀、亜塩素酸塩、過酸化物、ベンゾキノン 、鉄(III)、次亜塩素酸塩、クロラミン、硝酸塩、二酸化マンガン、クロロホ ル、過硫酸塩、オゾン、銀(II)、臭素酸塩またはNAD+であり、そしてここで、 該対の該還元剤成分は以下の金属または塩:鉄(II)、亜硫酸水素塩、スズ、ギ 酸塩、亜リン酸塩、次亜リン酸塩、硫黄、チオ硫酸塩、亜鉛、亜二チオン酸塩、 マンガン、アルミニウム、マグネシウム、ジチオトレイトール、NADH2、アスコ ルビン酸塩、フェリシアニドまたはヒドロキノンである、方法。 3.前記材料の少なくとも1つがゲルを含む、請求項2に記載の方法であって、 前記レンズの相対する面での前記分離が、該レンズの荷電した汚染沈着物を有意 に洗浄するための時間維持される、方法。 4.前記対の第1の成分が、ゲルに懸濁した酸化剤であり、前記対の第2の成分 が、水溶液に溶解した還元剤である、請求項3に記載の方法。 5.前記対の第1の成分が、ゲルに懸濁した還元剤であり、そして前記対の第2 の成分が、水溶液に溶解した酸化剤である、請求項3に記載の方法。 6.前記対が両方とも溶液中にあり、該対の少なくとも一方が、前記レンズの一 方の主要表面に合わさる多孔性材料に保持されている、請求項3に記載の方法。 7.前記酸化剤−還元剤対の材料の各成分が、別々のゲルに含まれる、請求項3 に記載の方法。 8.前記汚染沈着物が、前記コンタクトレンズの装着から生じるタンパク質、脂 質または微生物沈着物を含む、請求項1に記載の方法。 9.前記方法が、約5℃〜100℃の温度で実施される、請求項1に記載の方法。 10.前記酸化剤と還元剤との間の酸化電位の差が、約0.1〜約6.0ボルトである 、請求項2に記載の方法。 11.前記ゲルが以下のゲル化剤を含む、請求項3に記載の方法: アルギン酸、ポリアクリル酸、カルボキシメチルセルロース、ゼラチン、ヒアル ロン酸、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、 ポリオキシプロピレンポリオキシエチレンブロック共重合体、ポリアクリルアミ ド、ポリビニルアルコール、ポリビニルアルコールおよびボレート、ポビドン、 二酸化ケイ素、またはエチレンジアミンのポリオキシプロピレン−ポリオキシエ チレン付加物。
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