JPH09510748A - 高い加工信頼度を備えた耐摩耗性ポリエステル混合物 - Google Patents

高い加工信頼度を備えた耐摩耗性ポリエステル混合物

Info

Publication number
JPH09510748A
JPH09510748A JP7524968A JP52496895A JPH09510748A JP H09510748 A JPH09510748 A JP H09510748A JP 7524968 A JP7524968 A JP 7524968A JP 52496895 A JP52496895 A JP 52496895A JP H09510748 A JPH09510748 A JP H09510748A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
polyester
carbon atoms
abrasion
group
formula
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP7524968A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3355191B2 (ja
Inventor
ヴァグナー,ハンス
エスペンスヒード,ベルント
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hoechst AG
Original Assignee
Hoechst AG
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hoechst AG filed Critical Hoechst AG
Publication of JPH09510748A publication Critical patent/JPH09510748A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3355191B2 publication Critical patent/JP3355191B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • DTEXTILES; PAPER
    • D21PAPER-MAKING; PRODUCTION OF CELLULOSE
    • D21FPAPER-MAKING MACHINES; METHODS OF PRODUCING PAPER THEREON
    • D21F1/00Wet end of machines for making continuous webs of paper
    • D21F1/0027Screen-cloths
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08LCOMPOSITIONS OF MACROMOLECULAR COMPOUNDS
    • C08L67/00Compositions of polyesters obtained by reactions forming a carboxylic ester link in the main chain; Compositions of derivatives of such polymers
    • C08L67/02Polyesters derived from dicarboxylic acids and dihydroxy compounds
    • DTEXTILES; PAPER
    • D01NATURAL OR MAN-MADE THREADS OR FIBRES; SPINNING
    • D01FCHEMICAL FEATURES IN THE MANUFACTURE OF ARTIFICIAL FILAMENTS, THREADS, FIBRES, BRISTLES OR RIBBONS; APPARATUS SPECIALLY ADAPTED FOR THE MANUFACTURE OF CARBON FILAMENTS
    • D01F6/00Monocomponent artificial filaments or the like of synthetic polymers; Manufacture thereof
    • D01F6/88Monocomponent artificial filaments or the like of synthetic polymers; Manufacture thereof from mixtures of polycondensation products as major constituent with other polymers or low-molecular-weight compounds
    • D01F6/92Monocomponent artificial filaments or the like of synthetic polymers; Manufacture thereof from mixtures of polycondensation products as major constituent with other polymers or low-molecular-weight compounds of polyesters
    • DTEXTILES; PAPER
    • D01NATURAL OR MAN-MADE THREADS OR FIBRES; SPINNING
    • D01FCHEMICAL FEATURES IN THE MANUFACTURE OF ARTIFICIAL FILAMENTS, THREADS, FIBRES, BRISTLES OR RIBBONS; APPARATUS SPECIALLY ADAPTED FOR THE MANUFACTURE OF CARBON FILAMENTS
    • D01F6/00Monocomponent artificial filaments or the like of synthetic polymers; Manufacture thereof
    • D01F6/88Monocomponent artificial filaments or the like of synthetic polymers; Manufacture thereof from mixtures of polycondensation products as major constituent with other polymers or low-molecular-weight compounds
    • D01F6/94Monocomponent artificial filaments or the like of synthetic polymers; Manufacture thereof from mixtures of polycondensation products as major constituent with other polymers or low-molecular-weight compounds of other polycondensation products
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
    • Y10TTECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER US CLASSIFICATION
    • Y10T428/00Stock material or miscellaneous articles
    • Y10T428/29Coated or structually defined flake, particle, cell, strand, strand portion, rod, filament, macroscopic fiber or mass thereof
    • Y10T428/2913Rod, strand, filament or fiber
    • Y10T428/2933Coated or with bond, impregnation or core
    • Y10T428/2964Artificial fiber or filament
    • Y10T428/2967Synthetic resin or polymer
    • Y10T428/2969Polyamide, polyimide or polyester

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • General Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Textile Engineering (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Polymers & Plastics (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Artificial Filaments (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
  • Paper (AREA)
  • Treatments For Attaching Organic Compounds To Fibrous Goods (AREA)

Abstract

(57)【要約】 熱可塑性ポリエステル、熱可塑性ポリウレタンおよび場合により普通の非高分子添加物からなる、高い加工信頼度を備えた耐摩耗性ポリエステル混合物であって、ポリエステルとポリウレタンの混合物の融点が200−230℃であることを特徴とする混合物、ならびにこの混合物からなるモノフィラメントが記載される。好ましいポリエステルはポリエチレンテレフタレート−イソフタレートである。さらにこの耐摩耗性ポリエステル混合物の調製方法、それからモノフィラメントを製造する方法、およびそれを抄紙機用網の製造に使用する用途が記載される。

Description

【発明の詳細な説明】 高い加工信頼度を備えた耐摩耗性ポリエステル混合物 それから得られるモノフィラメント、ならびにその製造および使用 本発明は、高い加工信頼度(Verarbeitungssicherhei t)を備えた耐摩耗性ポリエステル混合物、それから紡糸される、抄紙機用網( Papiermaschinensieb)の製造に特に有利に採用しうるモノ フィラメント、ならびにその製造および使用に関するものである。 技術的な用途に採用される合成繊維および合成フィラメントならびにそれから 得られる平面状の材料、たとえば織物または編物には、通常は純粋に繊維として の用途、たとえば衣類の領域に用いられる繊維材料よりはるかに高い負荷がかか る。技術用繊維材料の極めて典型的な用途は、抄紙機用網の製造にある。この種 の網には圧縮負荷および延伸負荷、絶え間ない屈折、多湿環境での高温、ならび に高い摩擦負荷がかけられる。網はこの機械的および化学的な負荷の下でさえも 、可能な限り長くその堅牢性を保持し、寸法安定性であり、かつその平坦な状態 を維持しなければならない。すなわち網は、吸水により示される膨潤もごくわず かでなければならない。特に、下側では抄紙機の支持要素による、また吸水ボッ クス上のパッキング(その範囲でペーパーフリースが脱水される)による網の摩 擦により生じ、そして網の内部ではフィラメント相互の摩擦により、また研摩性 の紙充填剤を含有する水の貫流により生じる摩擦負荷が、網の耐用性に極めて大 きな作用を与える。 上記の負荷すべてに十分に対抗する種類の網を製造するための材料を用意する のは極めて困難であることが分かる。原型フォルドリニア抄紙機は金属線からな る網を備えており、その際金属としてはリン青銅が用いられた。これらの金属線 は高温および加水分解負荷に良好に抵抗するが、耐摩耗性が不十分である。抄紙 機用網をポリエステルフィラメント、特にポリエチレン−もしくはポリブチレン −テレフタレートフィラメントで、またはポリアミドフィラメント、たとえばナ イロン−6もしくはナイロン−66フィラメントで作成することは既に記載され ている。ポリエステルフィラメントは良好な動的安定性を備え、かつ吸湿性が低 いため良好な寸法安定性を備えているが、高温におけるその耐薬品性には通常は 改良すべき点が残されており、特にその耐摩耗性は抄紙機製造業者の要求には適 合しない。これに対しポリアミドフィラメントは良好な耐摩耗性を示すが、高い 吸湿性は高い膨潤性および低い寸法安定性を伴う。 種々の印刷物、たとえば米国特許第4 529 013号、米国特許第4 2 89 173号、または西ドイツ特許出願公開DE−A−2 502 466号 明細書には既に、ポリエステルフィラメントとポリアミドフィラメントの組合わ せにより抄紙機用網を作成する試みが記載されており、それは高い要求に、より 良好に適合する。しかしこの試みは部分的成功をもたらしたにすぎない;特に異 種のフィラメント材料を1つの同じ平面構造物中に使用することによって新たな 難点が生じた。 欧州特許出願公開第A−0 387 395号明細書中では他の方法がとられ た。そこではポリエステルフィラメント、特にポリエチレンテレフタレートフィ ラメントで抄紙機用網を製織することが推奨され、その際よこ糸は少なくとも一 部は熱可塑性ウレタン10−40重量%および加水分解安定剤最高5重量%を含 有するポリエステルからなるフィラメントで構成された。同様な提案がDE−T −3 249 110号明細書から知られる。そこではポリエステル、ポリエス テル安定剤および“熱可塑性材料”の混合物で抄紙機用網を作成することが推奨 され、その際“熱可塑性材料”としては熱可塑性ポリウレタンまたはポリエーテ ル−エステル−ブロック共重合体を装入するとされている。両明細書に、これら のポリエステル混合物は改善された耐加水分解性および改善された耐摩耗性を備 えたフィラメントを与えると述べられている。これら既知のポリエステル混合物 の重大な欠点は、これらの混合物の溶融紡糸に際して溶融物中に気泡が形成され 、これが加工信頼度を低下させることである。このガスの発生は恐らくポリウレ タン成分の分解が始まったことによるものであろう。 本発明者らは、顕著な量のガスが分離することなく加工され、特に紡糸され、 ポリエステルの良好な機械的特性と著しく改善された耐摩耗性とを兼ね備えたフ ィラメントに紡糸されるポリエステル混合物を製造しうることを今回見出した。 したがって本発明の対象は、熱可塑性ポリエステル、熱可塑性ポリウレタンお よび場合により普通の非高分子添加物からなる、高い加工信頼度を備えた耐摩耗 性ポリエステル混合物であって、ポリエステルおよびポリウレタンの混合物の融 点が200−230℃であることを特徴とする混合物である。 本発明による耐摩耗性ポリエステル混合物のポリマー材料は60−95重量% 、特に70−90重量%が熱可塑性ポリエステルからなり、5−40重量%、特 に10−30重量%が熱可塑性ポリウレタンからなる。 本発明による耐摩耗性ポリエステル混合物の熱可塑性ポリエステルはガラス転 移点68−82℃、特に72−80℃、結晶点135−155℃、特に140− 150℃、および融点175−235℃を示す。 本発明による耐摩耗性ポリエステル混合物の融点範囲、ならびに本発明による 耐摩耗性ポリエステル混合物に含有される熱可塑性ポリエステルのガラス転移点 、結晶点および融点の温度範囲は、10℃/分の昇温速度における示差走査熱量 計による測定(DSC測定)によるものである。 好ましくは本発明による耐摩耗性ポリエステル混合物のポリエステルは、24 5±2℃および剪断速度200±5s-1で測定した溶融粘度445−482Pa ・s、特に455−475Pa・s、殊に460−468Pa・s、ならびにこれ と同温度および剪断速度1200±5s-1で測定した溶融粘度245−282P a・s、特に250−272Pa・s、殊に255−270Pa・sを示す。 本発明による耐摩耗性ポリエステル混合物のポリエステルは主として、すなわ ち全ポリエステル構造基(Baugruppe)全量に対して少なくとも70モ ル%が、芳香族ジカルボン酸および脂肪族ジオールから誘導される通常の構造基 からなる。通常の芳香族ジカルボン酸構造基はベンゼンジカルボン酸、特にテレ フタル酸およびイソフタル酸から誘導される;通常のジオールは2−4個の炭素 原子を有し、そのうちエチレングリコールが特に適切である。その際、全ポリエ ステル構造基全量に対して残りの30モル%は、構造基の主要部分を形成する芳 香族構造基とは異なるものであり、いわゆる改質剤として作用し、製造されるフ ィラメントの物理的および化学的特性に当業者が適切に影響を与えることを可能 にするジカルボン酸単位およびジオール単位から構成される。このようなジカル ボン酸単位の例は、ジカルボン酸構造基の主要部分を形成する芳香族ジカルボン 酸構造基とは異なる芳香族ジカルボン酸の残基、または1個もしくは2個以上、 特 に1個もしくは2個の縮合核もしくは非縮合核を含む芳香脂肪族ジカルボン酸の 残基、たとえばイソフタル酸、5−スルホイソフタル酸、5−スルホプロポキシ イソフタル酸、ナフタリン−2,6−ジカルボン酸、ビフェニル−4,4′−ジ カルボン酸、p−フェニレン二酢酸、ビフェニルオキシド−4,4′−ジカルボ ン酸、もしくはジフェノキシアルカンジカルボン酸、または環式もしくは非環式 脂肪族ジカルボン酸、たとえばトランス−ヘキサヒドロテレフタル酸、1,2− シクロブタンジカルボン酸、グルタル酸、アジピン酸、セバシン酸であり;改質 作用ジオール残基の例は、3−10個、特に3−6個の炭素原子を有する分枝鎖 および/または長鎖ジオール、たとえば1,3−プロパンジオール、1,4−ブ タンジオール、1,6−ヘキサンジオール、2,2−ジメチル−プロパンジオー ルまたは2−エチル−1,6−ヘキサンジオール、あるいは環状ジオール、たと えば1,4−ヒドロキシメチル−シクロヘキサン、あるいはエーテル基含有ジオ ール、たとえばジ−またはトリ−エチレングリコール、あるいは少量で存在する 限り約500−2000の分子量を有するポリグリコールである。 特に本発明による耐摩耗性ポリエステル混合物の成分としては、熱可塑性ポリ エステルであってそのポリマー鎖が全ポリエステル構造基全量に対して 35−47モル%の次式の構造基 −CO−A1−CO− (I) 3−15モル%の次式の構造基 −CO−A2−CO− (II) 35−50モル%の次式の構造基 −O−D1−O− (III) 0−15モル%の次式の構造基 −O−D2−O− (IV) から構成され、式中の A1が5−12個、特に6−10個の炭素原子を有する芳香族残基を意味し、 A2が5−16個、特に6−12個の炭素原子を有する、A1と異なる芳香族残基 もしくは芳香脂肪族残基、または2−10個の炭素原子、特に4−8個の炭素原 子を有する環式もしくは非環式脂肪族残基を意味し、 D1が2−4個の炭素原子を有するアルキレン基もしくはポリメチレン基、また は6−10個の炭素原子を有するシクロアルカン基もしくはジメチレン−シクロ アルカン基を意味し、 D2が3−4個の炭素原子を有する、D1と異なるアルキレン基もしくはポリメチ レン基、または6−10個の炭素原子を有するシクロアルカン基もしくはジメチ レン−シクロアルカン基、または4−16個、特に4−8個の炭素原子を有する 直鎖もしくは分枝鎖アルカンジイル基、または式−(C24−O)m−C24− の残基(式中のnは1−40の整数を意味し、その際m=1または2は最高20 モル%の部分につき好ましく、m=10−40の基は5モル%未満の部分につい てのみ存在することが好ましい)を意味するものが好ましい。 好ましくは本発明によるポリエステル混合物に含有されるポリエステルは、ジ クロロ酢酸中の1重量%ポリエステル溶液中で25℃において測定した相対粘度 1.6−2.2、特に1.8−2.0を有する。 A1が示す好ましい芳香族残基は1,4−フェニレンであり、A2が示す好まし い芳香族残基は特に1,3−フェニレンであるが、1,4−、1,5−、1,8− 、2,6−および2,7−ナフチレン、4,4′−ビフェニレン、フリレン、お よび式VIの残基であってもよい: 式中のZはポリメチレン、または1−4個の炭素原子を有するアルキレン、−S O2−、−COO−、−O−または−S−を意味する。 A1およびA2が示す残基は、上記定義の範囲内ですべて同一であってもよく、 または異なってもよい。特に上記のA1が表す残基はポリエステル鎖中に個々に 、または混合して存在しうる。A1がA1につき挙げた残基のうち1種または2種 のみから構成されることが好ましい。その際、場合により望ましい、ポリエステ ル鎖の他の修飾は、A2につき挙げた定義の範囲内の他の構造基により行うこと が好ましい。 したがって芳香族残基A1は、たとえばすべて1,4−フェニレン残基である か、またはそれらはたとえばモル比4:6−6:4で2,6−ナフチレン残基お よびビフェニル−4,4′−ジイル残基から構成されてもよい。A1が1,4−フ ェニレン残基であるポリエステル、特にA2も芳香族残基であるものが好ましい 。 D1およびD2が示す残基も、上記定義の範囲内ですべて同一であってもよく、 またはそれらは異なってもよい。特に上記のD1が表す残基はポリエステル鎖中 に個々に、または混合して存在しうる。D1がD1につき挙げた残基のうち1種ま たは2種のみから構成されることが好ましい。その際、場合により望ましい、ポ リエステル鎖の他の修飾は、D2につき挙げた定義の範囲内の他の構造基により 行うことが好ましい。 したがって芳香族残基D1は、たとえばすべてエチレン残基であるか、または たとえばモル比10:1−1:10でエチレン残基および1.4−ジメチレン− シクロヘキサン残基から構成されてもよい。D1がすべてエチレン残基であるポ リエステルが特に好ましい。 さらに、A1が1,4−フェニレン、かつA2が1,3−フェニレンを意味する ポリエステルが特に好ましい。さらに、40−47モル%が式Iの構造基、3− 10モル%が式IIの構造基、48−50モル%、特に50モル%が式IIIの 構造基、および0−2モル%、特に0モル%が式IVの構造基を示すポリエステ ルが好ましい。 A1およびA2が示す芳香族および芳香脂肪族残基の核は、一方ではさらに1個 または2個の置換基を保有しうる。ただしこの場合、存在する芳香族残基のうち 最高15%、特に最高7%の部分のみが置換されていることが好ましい。置換さ れた芳香族残基がそれぞれ1個の置換基のみを保有することが好ましい。特に適 切な置換基は1−4個の炭素原子を有するアルキル、1−4個の炭素原子を有す るアルコキシ、クロロおよびスルホ基である。 特にポリエステルの特性をさらに改質したい場合、脂肪族ジカルボン酸から誘 導される残基、および曲がった鎖を与える芳香族残基、たとえばイソフタル酸残 基、またはかさ高い芳香核、たとえばナフタリン核、ならびに長鎖の、Yを表す 構造基をポリエステル鎖に組み込む。これらの改質作用成分を7%未満含有する ポリエステルが好ましい。 好ましくは本発明による耐摩耗性ポリエステル混合物に含有されるポリウレタ ンは、まず用途に関連する物理的特性を特色とする。特にそれは20−60℃の 温度範囲で8−80MPa、特に20−50MPaの値を有する剪断弾性率、2 0−60℃の温度範囲で0.8・10-2−1.2・10-1の値を有する機械的損失 率tan(δ)、DIN 53505により測定したショアー硬度A 82−1 00、およびDIN 53505により測定したショアー硬度D 30−60を 示す。さらに、本発明による耐摩耗性ポリエステル混合物の熱可塑性ポリウレタ ンはDIN 53504により測定した引張り強さ32−42MPa、DIN 53504により測定した破断点伸び420−520%、およびDIN 535 15により測定した破断点伸び32−45%を示すことが好ましい。 本発明による耐摩耗性ポリエステル混合物の熱可塑性ポリウレタンは理想式V に相当し: 式中の R1は、6−18個の炭素原子を有し、場合により置換されていてもよい芳香環 を有し、または2個の縮合した、もしくは縮合していない、場合により置換され ていてもよい芳香環を有する、二価の芳香族または芳香脂肪族残基であり、 R2は式VIのポリエーテル構造基: (式中の X3は水素原子またはメチルを表し、mは10−100、特に10−30の数で ある)、またはポリテトラヒドロフラン残基、または特に式VIIのポリエステ ル構造基: (式中の R3は2−8個、特に2−6個の炭素原子を有する直鎖の、または場合により分 枝したアルカン−ジイルまたはオキサ−アルカン−ジイル、たとえばエチレン、 プロパン−1,3−ジイル、ブタン−1,4−ジイル、ヘキサン−1,6−ジイ ル、2−エチルヘキサン−1,6−ジイル、2,2−ジメチルプロパン−1,3 −ジイル、またはジエチレングリコールもしくはトリエチレングリコールから誘 導される二価のオキサアルカン−ジイル残基であり、 R4は2−6個、特に2−4個の炭素原子を有するアルカン−ジイル、シクロア ルカン−ジイル、たとえばシクロヘキサン−1,4もしくは1,3−ジイル、ま たは6−12個、特に6−10個の炭素原子を有する二価の芳香族残基、殊に1 ,3−または1,4−フェニレンであり、 pは残基R4が分子量1000−2000を有するように選ばれる数値であり( p=5−12、特に8−11)、 そしてqは0または1を意味する) である。 本発明による耐摩耗性ポリエステル混合物に含有されるポリウレタンには、上 記の“理想化した”式が挙げられる。これは、その式がポリウレタンの実際の構 造を厳密に再現してはいないことを意味する。ポリウレタンは、知られていると おりジイソシアネートとヒドロキシル基含有ポリエーテルまたはポリエステルと の反応により製造される。しかしジイソシアネートの反応性が高いため副次的な 程度の副反応も起こり、このため上記式によっては記載されない生成物が得られ る可能性もある。それにもかかわらず理想式は専門家にとっては使用したポリウ レタンの極めて十分な記載であるという価値がある。この式により、いかなる出 発物質を結合させて当該生成物にしたかが分かるからである。したがってこの式 により、本発明による耐摩耗性ポリエステル混合物に含有されるポリウレタンを 製造しうる状況になる。 特に本発明による耐摩耗性ポリエステル混合物は、理想式Vにおいて、式中の R1がフェニレン、ナフチレン、または場合により置換基を保有しうる式VII IもしくはIXの構造基 (式中のX1は1−3個の炭素原子を有する二価の脂肪族残基であり、X2は直接 結合、1−3個の炭素原子を有する二価の脂肪族残基、−CO−、−SO2−ま たは−NH−CO−NH−である)である熱可塑性ポリウレタンを含有する。 特に好ましいものは、理想式VにおいてR1が式Xの構造基である熱可塑性ポ リウレタンを含有する本発明による耐摩耗性ポリエステル混合物である。 熱可塑性ポリウレタンに含まれる芳香環は置換されていないか、またはSO3 Hもしくは−CH3から選ばれる置換基1個または2個を保有しうる。 上記の特色を示す熱可塑性ポリウレタン数種が市販されている。本発明による 耐摩耗性ポリエステル混合物の成分として適したポリウレタンは、たとえばバイ エル・アクチェンゲゼルシャフト社のデスモパン(DESMOPAN、登録商標 )VPKA8392である。 本発明による耐摩耗性ポリエステル混合物は最高10重量%の非ポリマー物質 、たとえば改質用添加物、充填剤、顔料、染料、酸化防止剤、加水分解−、光− および温度−安定剤、ならびに/または加工助剤を含有しうる。本発明による特 に好ましい耐摩耗性ポリエステル混合物は、殊に混合物のポリエステル部分を加 水分解および熱分解に対して保護するポリエステル安定剤を最高10重量%、特 に最高5重量%含有する。安定剤として特に有利なものは、ポリエステルの末端 にあるカルボキシル基と反応して非酸性末端基にしうる化合物、たとえばグリシ ジ ルエーテル、ケテンイミン、アジリジン、イソシアネートである。安定剤として 特に有利なものは、カルボジイミドおよびポリカルボジイミド、殊にそれらを互 いに混合して装入した場合である。 本発明による耐摩耗性ポリエステル混合物は混合物成分の均質な混合物である 。ただし本発明の意味において“均質”とは溶液様の、すなわち分子分散性の分 布に限定されず、混合物は粉末状成分の均一な混合物からなってもよく、または 混合物成分からなるペレットもしくはチップの均一な混合物からなってもよい。 重要なことは単に、混合物が押出機内で完全に溶融して溶融物となり、それが押 出しプロセスの間、同じ組成を保持し、したがって押出品が常に明確に定められ た組成で得られることである。 粉末またはこれより大きな粒子、たとえばペレットの均質な混合物からなる本 発明による耐摩耗性ポリエステル混合物において、場合により考慮される本発明 による耐摩耗性ポリエステル混合物の非ポリマー成分は、通常はポリエステルお よび/またはポリウレタンの粒子中、特にポリエステル粒子中に存在する。 本発明による耐摩耗性ポリエステル混合物の製造は前記の熱可塑性ポリエステ ルとポリウレタンを適切な既知の混合装置、たとえば混合ドラムまたはニーダー 内で混合することにより行われる。これらのポリマー成分は固体状で、たとえば 粉末、チップもしくはペレットとして存在するか、または溶融物として存在して もよい。粉末状成分を他方の溶融物中へ導入することももちろん可能である。混 合装置としては、その使命に適合したもの、すなわち混合すべき成分の凝集状態 に適したものが用いられる。混合が成分の完全な溶融下に行われ、これにより溶 融物が良好に混和されて、本発明による耐摩耗性ポリエステル混合物の特に良好 な、分子分散に至る均質化が得られるならば、溶融物の押出しおよびペレット化 によって均一なペレットまたはチップの形の本発明による耐摩耗性ポリエステル 混合物が得られる。 非ポリマー成分は通常は一方または両方のポリマー成分中に、特にポリエステ ル成分中に混入される。本発明による耐摩耗性ポリエステル混合物の製造の特に 好ましい実施態様は下記のものである:ポリマー成分−それらは場合により存在 する非ポリマー成分を含有する−を押出機への流入直前に互いに目的量比で混和 する。次いで押出機スクリューの導入領域および混合領域で均質化を行う。押出 機内で混合および均質化された材料を、次いで直接に押し出して、目的物品、特 に本発明によるフィラメントにすることができる。 本発明の他の対象は、上記の本発明による耐摩耗性ポリエステル混合物からな るモノフィラメントである。これらのモノフィラメントは、70−40000d tex、特に157−2200dtexのタイター、400−800、特に50 0−700cN/texの初期モジュラス、15−30、特に20−30cN/ hstzugkraftdehnung)、180℃で測定して10−40、特 に15−20%の乾熱収縮(その際0.1−0.5、特に0.2−0.3cN/ texの収縮応力を生じる)、および3−10、特に4−7%の煮沸収縮を示す 。 モノフィラメントは種々の断面形状で、特に中空フィラメントとしても製造す ることができる。丸形断面が好ましい。 これらのモノフィラメントは抄紙機用網の製造に有利に採用しうる。 本発明によるモノフィラメントを製造するためには、本発明による耐摩耗性ポ リエステル混合物を紡糸直前に、特に乾燥雰囲気内または真空中での加温により 乾燥させる。次いで本発明による耐摩耗性ポリエステル混合物を押出機内で完全 に溶融し、均質化する。あるいは上記に既に述べたように、本発明による耐摩耗 性ポリエステル混合物の熱可塑性ポリエステル成分およびポリウレタン成分を予 め別個に乾燥させ、そして目的とする混合比で押出機に供給することもできる。 押出機内で完全に均質化された溶融物を普通の紡糸用パック(Spinnpac k)で濾過し、紡糸ノズルにより溶融物温度185−245、特に210−23 5℃で紡糸する。紡糸された溶融繊維を紡糸浴(たとえば約70℃の水)中で冷 却し、そして紡糸延伸(Spinnverzug)1:2−1:4、特に1:2 .5−1:3.5が得られるように、コポリエステル溶融物の射出速度より大き い速度で巻き取り、または引き取る。紡糸速度は、本発明によるモノフィラメン トの経済的製造のために紡糸引取り速度5−30、特に15−25m/分で加工 しうるように設定することが好ましい。 本発明によるモノフィラメントを製造するために特に重要なことは、上記範囲 の溶融物温度を維持することである。この温度で、最適な使用技術的特性を備え た本発明によるフィラメントが得られる。そのほか、この温度範囲では分離した ジイソシアネートに煩わされることがない。本発明者らの考えでは、本発明によ る耐摩耗性ポリエステル混合物のポリウレタン部分からのジイソシアネートの分 離に起因すると思われる、本発明による耐摩耗性ポリエステル混合物の減量が、 紡糸に際してさほど起こることもない。これに対し、溶融温度を高めるとジイソ シアネートがもはや耐えられず分離するため、本発明による耐摩耗性ポリエステ ル混合物の明らかな減量が生じる。本発明による耐摩耗性ポリエステル混合物に ついての熱重量試験により、本発明によるポリエステル混合物を紡糸する最高2 50℃までの温度範囲では約0.3重量%の実質損失(水分損失を含まない)が 生じるにすぎないのに対し、既知のポリエチレンテレフタレート/ポリウレタン 混合物の紡糸温度(>290℃)では3重量%を越える実質損失が見られる。 こうして製造された紡糸繊維を次いで特に数段階で後延伸処理し、殊に2また は3段階で後延伸処理して、全延伸比1:4−1:8、特に1:5−1:7とな し、続いて160−240℃、特に170−210℃の温度で熱硬化させ、その 際一定の長さで、または収縮率10−30%、特に15−25%の許容下で加工 することができる。 こうして得られた本発明によるコポリエステル−モノフィラメントは卓越した 耐摩耗性をもつ。したがって本発明による耐摩耗性ポリエステル混合物から得ら れる本発明によるモノフィラメントは、前記の摩耗試験において、従来の工業用 ポリエステル糸が同一の試験条件下で失う質量のうちごくわずかを失うにすぎな い。 摩耗による破片を生じる傾向は下記により測定された:それぞれ10000m のモノフィラメントを、2mm間隔で配置された直径0.5mmの金属線20本 からなる格子、および格子の下に設置されて格子と緊密に結合した破片捕獲用小 皿から構成される秤量済み試験装置に100m/分で導通する。モノフィラメン トが通過したのち試験装置(格子+捕獲用小皿)を再度秤量する。確認された試 験装置増量は摩耗によるものであり、耐摩耗性の尺度となる。 他の本発明の対象は、本発明による耐摩耗性モノフィラメントからなるか、ま たはこれを耐摩耗性成分として含有する抄紙機用網、およびこのモノフィラメン トを抄紙機用網、特に抄紙機用長網の製造に際して、または製造のために使用す ることである。抄紙機のこのような成形網(Formiersieb)は通常は 100−800、特に200−600g/m2を示す。その際、特に157−2 200dtexのタイター範囲のモノフィラメントを装入する。本発明により装 入されるモノフィラメントは、5N/texを越える弾性率、20−30cN/ texの対繊度強度、50−70%の破断点伸び、および180℃で15−40 %の熱空気収縮を有する。 本発明のモノフィラメントは広幅ウェブ織機(Breitwebmachin e)により、ポリエチレンテレフタレートを製織する際にも一般的な機械パラメ ーターを用いて、抄紙機用網に製織される。たとえば、直径0.17mmのモノ フィラメントのたて糸を0.2mmの上側よこ糸および0.22mmの下側よこ 糸と共に製織することによって、良好な網用品が得られる。この織物は極めて良 好な寸法安定性および耐摩耗性をもつ。 しかし卓越した耐摩耗性を備えた抄紙機用網は、本発明による耐摩耗性モノフ ィラメントを効果的な部分にのみ併用した場合に既に得られ、その際特に高い摩 擦負荷が生じる網の面に本発明によるフィラメントを多く用いるように加工する ことが好ましい。得られた織物は通常は、目的とする個々の網特性に適合させる ために、対応する寸法の熱硬化装置で後処理される。 こうして本発明によるモノフィラメントから、または本発明によるモノフィラ メントを併用して製造された抄紙機用網−織物は、従来のポリエチレンテレフタ レート−モノフィラメントから製造された材料と対比して、より良好な耐摩耗性 を備え、これによって抄紙機中での耐用時間が本質的に延長される。 以下の実施例は、本発明によるモノフィラメントの製造および従来のポリエチ レンテレフタレート−モノフィラメントと比較してかなり改良されたその耐摩耗 性を具体的に説明する。実施例1 ポリエステル鎖中に10モル%のイソフタル酸を含む融点229℃のポリエチ レンテレフタレート−イソフタレート85重量部を、15重量部のデスモパン( 登録商標)VPKA 8392と混合することにより、本発明による耐摩耗性ポ リエステル混合物を調製する。この混合物を押出機に導通して完全に溶融し、均 質化する。押出機出口の素材温度は225℃である。紡糸ポンプによりこの溶融 物を220バールの圧力で直径0.6mmのノズル孔から紡糸し、70℃の温水 を入れた冷却浴中で硬化させる。こうして得られたモノフィラメント(ひも、 5.8、第2段階では延伸比(VV2)1.1を採用する。次いでモノフィラメ ントを収縮率21%の許容下に200℃で硬化させる。巻き取ったモノフィラメ ントは0.2mmの直径、65%の摩擦延伸において23cN/texの耐摩耗 性、および180℃で15%の残留収縮(その際の収縮力は12cN)を示す。実施例2 実施例1で装入したイソフタル酸改質ポリエチレンテレフタレートのチップ7 0重量部、およびデスモパンVPKA 8392のチップ30重量部の混合物を 押出機中で完全に溶融させて、230℃の高温溶融物を得る。紡糸ポンプにより この溶融物を0.8mmの大きさのノズル孔から押出す。紡糸されたモノフィラ メントを70℃の温水中で冷却し、次いで2段階で延伸する。その際VV1=6 .1およびVV2=1.2を選択する。硬化は180℃で収縮率21%の許容下 に行われる。出来上がったモノフィラメントは0.2mmの直径をもつ。耐摩耗 性は60%の摩擦延伸において25cN/texである。180℃での残留収縮 は39%であり、その際の収縮力は10cNである。 実施例1および2により製造した本発明によるモノフィラメントを、実施例で 用いたポリエステル(ポリウレタンを添加しないもの)から前記方法で得た同一 タイターのモノフィラメントと比較して、耐摩耗性につき試験した。その際次表 に挙げた数値が得られた。
【手続補正書】特許法第184条の8 【提出日】1996年3月22日 【補正内容】原文:4頁下から5行−6頁12行を差し替え 翻訳文:3頁23行−5頁6行(「その際・・・好ましい。」)を以下のとおり 補正する。 その際、全ポリエステル構造基全量に対して残りの30モル%は、構造基の主要 部分を形成する芳香族構造基とは異なるものであり、いわゆる改質剤として作用 し、製造されるフィラメントの物理的および化学的特性に当業者が適切に影響を 与えることを可能にするジカルボン酸単位およびジオール単位から構成される。 このようなジカルボン酸単位の例は、ジカルボン酸構造基の主要部分を形成する 芳香族ジカルボン酸構造基とは異なる芳香族ジカルボン酸の残基、または1個も しくは2個以上、特に1個もしくは2個の縮合核もしくは非縮合核を含む芳香脂 肪族シカルボン酸の残基、たとえばイソフタル酸、5−スルホイソフタル酸、5 −スルホプロポキシイソフタル酸、ナフタリン−2,6−ジカルボン酸、ビフェ ニル−4,4′−ジカルボン酸、p−フェニレン二酢酸、ビフェニルオキシド− 4,4′−ジカルボン酸、もしくはジフェノキシアルカンジカルボン酸、または 4−12個の炭素原子を有する環式もしくは非環式脂肪族ジカルボン酸、たとえ ばトランス−ヘキサヒドロテレフタル酸、1,2−シクロブタンジカルボン酸、 グルタル酸、アジピン酸、セバシン酸であり;改質作用ジオール残基の例は、3 −10個、特に3−6個の炭素原子を有する分枝鎖および/または長鎖ジオール 、たとえば1,3−プロパンジオール、1,4−ブタンジオール、1,6−ヘキ サンジオール、2,2−ジメチル−プロパンジオールまたは2−エチル−1,6 −ヘキサンジオール、あるいは環状ジオール、たとえば1,4−ヒドロキシメチ ル−シクロヘキサン、あるいはエーテル基含有ジオール、たとえばジ−またはト リ−エチレングリコール、あるいは484−2000の分子量を有するポリグリ コールであり、その際ポリグリコールから誘導されるジオール残基は最高5モル %の量で存在するにすぎない。 特に本発明による耐摩耗性ポリエステル混合物の成分としては、熱可塑性ポリ エステルであってそのポリマー鎖が全ポリエステル構造基全量に対して 35−47モル%の次式の構造基 −CO−A1−CO− (I) 3−15モル%の次式の構造基 −CO−A2−CO− (II) 35−50モル%の次式の構造基 −O−D1−O− (III) 0−15モル%の次式の構造基 −O−D2−O− (IV) から構成され、式中の A1が5−12個、特に6−10個の炭素原子を有する芳香族残基を意味し、 A2が5−16個、特に6−12個の炭素原子を有する、A1と異なる芳香族残基 もしくは芳香脂肪族残基、または2−10個の炭素原子、特に4−8個の炭素原 子を有する環式もしくは非環式脂肪族残基を意味し、 D1が2−4個の炭素原子を有するアルキレン基もしくはポリメチレン基、また は6−10個の炭素原子を有するシクロアルカン基もしくはジメチレン−シクロ アルカン基を意味し、 D2が3−4個の炭素原子を有する、D1と異なるアルキレン基もしくはポリメチ レン基、または6−10個の炭素原子を有するシクロアルカン基もしくはジメチ レン−シクロアルカン基、または4−16個、特に4−8個の炭素原子を有する 直鎖もしくは分枝鎖アルカンジイル基、または式−(C24−O)m−C24− の残基(式中のnは1−40の整数を意味し、その際m=1または2は最高20 モル%の部分につき好ましく、m=10−40の基は5モル%未満の部分につい てのみ存在することが好ましい)を意味するものが好ましい。原文:14頁を差し替え 翻訳文:11頁13行−12頁3行(「モノ・・・得られる。」)を以下のとおり 補正する。 モノフィラメントは種々の断面形状で、特に中空フィラメントとしても製造す ることができる。丸形断面か好ましい。 これらのモノフィラメントは抄紙機用網の製造に有利に採用しうる。 本発明によるモノフィラメントを製造するためには、本発明による耐摩耗性ポ リエステル混合物を紡糸直前に、特に乾燥雰囲気内または真空中での加温により 乾燥させる。次いで本発明による耐摩耗性ポリエステル混合物を押出機内で完全 に溶融し、均質化する。あるいは上記に既に述べたように、本発明による耐摩耗 性ポリエステル混合物の熱可塑性ポリエステル成分およびポリウレタン成分を予 め別個に乾燥させ、そして目的とする混合比で押出機に供給することもできる。 押出機内で完全に均質化された溶融物を普通の紡糸用パック(Spinnpac k)で濾過し、紡糸ノズルにより溶融物温度200−245、特に210−23 5℃で紡糸する。紡糸された溶融繊維を紡糸浴(たとえば約70℃の水)中で冷 却し、そして紡糸延伸(Spinnverzug)1:2−1:4、特に1:2 .5−1:3.5が得られるように、コポリエステル溶融物の射出速度より大き い速度で巻き取り、または引き取る。紡糸速度は、本発明によるモノフィラメン トの経済的製造のために紡糸引取り速度5−30、特に15−25m/分で加工 しうるように設定することが好ましい。 本発明によるモノフィラメントを製造するために特に重要なことは、上記範囲 の溶融物温度を維持することである。この温度で、最適な使用技術的特性を備え た本発明によるフィラメントが得られる。原文:17−26頁を差し替え 翻訳文:13頁17行−21頁末行を以下のとおり補正する。 しかし卓越した耐摩耗性を備えた抄紙機用網は、本発明による耐摩耗性モノフ ィラメントを効果的な部分にのみ併用した場合に既に得られ、その際特に高い摩 擦負荷が生じる網の面に本発明によるフィラメントを多く用いるように加工する ことが好ましい。得られた織物は通常は、目的とする個々の網特性に適合させる ために、対応する寸法の熱硬化装置で後処理される。 こうして本発明によるモノフィラメントから、または本発明によるモノフィラ メントを併用して製造された抄紙機用網−織物は、従来のポリエチレンテレフタ レート−モノフィラメントから製造された材料と対比して、より良好な耐摩耗性 を備え、これによって抄紙機中での耐用時間が本質的に延長される。 以下の実施例は、本発明によるモノフィラメントの製造および従来のポリエチ レンテレフタレート−モノフィラメントと比較してかなり改良されたその耐摩耗 性を具体的に説明する。実施例1 ポリエステル鎖中に10モル%のイソフタル酸を含む融点229℃のポリエチ レンテレフタレート−イソフタレート85重量部を、15重量部のデスモパン( 登録商標)VPKA 8392と混合することにより、本発明による耐摩耗性ポ リエステル混合物を調製する。この混合物を押出機に導通して完全に溶融し、均 質化する。押出機出口の素材温度は225℃である。紡糸ポンプによりこの溶融 物を220バールの圧力で直径0.6mmのノズル孔から、延伸比を2.0に調 整して紡糸し、70℃の温水を入れた冷却浴中で硬化させる。こうして得られ 第1段階では延伸比(VV1)5.8、第2段階では延伸比(VV2)1.1を採 用する。次いでモノフィラメントを収縮率21%の許容下に200℃で硬化させ る。巻き取ったモノフィラメントは0.2mmの直径、65%の摩擦延伸におい て23cN/texの耐摩耗性、および180℃で15%の残留収縮(その際の 収縮力は12cN)、および初期モジュラス6.7N/texを示す。実施例2 実施例1で装入したイソフタル酸改質ポリエチレンテレフタレートのチップ7 0重量部、およびテスモパンVPKA 8392のチップ30重量部の混合物を 押出機中で完全に溶融させて、230℃の高温溶融物を得る。紡糸ポンプにより この溶融物を0.8mmの大きさのノズル孔から押出す。2.8の延伸比で紡糸 されたモノフィラメントを70℃の温水中で冷却し、次いで2段階で延伸する。 その際VV1=6.1およびVV2=1.2を選択する。硬化は180℃で収縮率 21%の許容下に行われる。出来上がったモノフィラメントは0.2mmの直径 をもつ。耐摩耗性は60%の摩擦延伸において25cN/texである。180 ℃での残留収縮は39%であり、その際の収縮力は10cNであり、初期モジュ ラスは5.3N/texである。 実施例1および2により製造した本発明によるモノフィラメントを、実施例で 用いたポリエステル(ポリウレタンを添加しないもの)から前記方法で得た同一 タイターのモノフィラメントと比較して、耐摩耗性につき試験した。その際次表 に挙げた数値が得られた。 請求の範囲を差し替え 請求の範囲 1.熱可塑性ポリエステル、熱可塑性ポリウレタンおよび場合により普通の非 高分子添加物からなる、高い加工信頼度を備えた耐摩耗性ポリエステル混合物で あって、 ポリエステル混合物のポリマー材料が 60−95重量%まで熱可塑性ポリエステルからなり、かつ 5−40重量%まで熱可塑性ポリウレタンからなり、 ポリエステルが、全ポリエステル構造基全量に対して少なくとも70モル%の 、芳香族ジカルボン酸および脂肪族ジオールから誘導される構造基、ならびに全 ポリエステル構造基全量に対して最高30モル%の、構造基の主要部分を形成す る芳香族構造基とは異なるジカルボン酸およびジオール基を含有し、 ポリエステルがガラス転移点68−82℃、結晶点135−155℃、および 融点175−235℃を示し、 ポリエステルおよびポリウレタンの混合物の融点が200−230℃である ことを特徴とする混合物。 2.ポリエステル混合物が最高10重量%の非ポリマー物質、たとえば改質用 添加物、充填剤、顔料、染料、酸化防止剤、加水分解−、光−および温度−安定 剤、ならびに/または加工助剤を含有することを特徴とする、請求項1に記載の 耐摩耗性ポリエステル混合物。 3.ポリエステル混合物のポリマー材料が 70−90重量%まで熱可塑性ポリエステルからなり、かつ 10−30重量%まで熱可塑性ポリウレタンからなる ことを特徴とする、請求項1または2に記載の耐摩耗性ポリエステル混合物。 4.ポリエステルが ガラス転移点72−80℃、 結晶点140−150℃、および 融点175−235℃を示す ことを特徴とする、請求項1−3のいずれか1項に記載の耐摩耗性ポリエステル 混合物。 5.ポリエステルが、245±2℃および剪断速度200±5s-1で測定した 溶融粘度445−482Pa・s、特に455−475Pa・s、殊に460− 468Pa・s、ならびにこれと同温度および剪断速度1200±5s-1で測定 した溶融粘度245−282Pa・s、特に250−272Pa・s、殊に25 5−270Pa・sを示すことを特徴とする、請求項1−4のいずれか1項に記 載の耐摩耗性ポリエステル混合物。 6.ポリエステルが、全ポリエステル構造基全量に対して最高30モル%の、 構造基の主要部分を形成する芳香族構造基とは異なるジカルボン酸構造基、また は1個もしくは2個以上、特に1個もしくは2個の縮合核もしくは非縮合核を含 む芳香脂肪族ジカルボン酸の残基、または4−12個の炭素原子を有する環式も しくは非環式脂肪族ジカルボン酸、ならびに3−10個、特に3−6個の炭素原 子を有する分枝鎖および/または長鎖ジオール、あるいは環状ジオール、あるい はエーテル基含有ジオール、あるいは484−2000の分子量を有するポリグ リコールから誘導されるジオール構造基−その際ポリグリコールから誘導される シオール構造基は最高5モル%の量で存在するにすぎない−からなるポリエステ ル構造基を含有することを特徴とする、請求項1−5のいずれか1項に記載の耐 摩耗性ポリエステル混合物。 7.ポリエステルが全ポリエステル構造基全量に対して 35−47モル%の次式の構造基 −CO−A1−CO− (I) 3−15モル%の次式の構造基 −CO−A2−CO− (II) 35−50モル%の次式の構造基 −O−D1−O− (III) 0−15モル%の次式の構造基 −O−D2−O− (IV) から構成され、式中の A1が5−12個、特に6−10個の炭素原子を有する芳香族残基を意味し、 A2が5−16個、特に6−12個の炭素原子を有する、A1と異なる芳香族残基 もしくは芳香脂肪族残基、または4−10個の炭素原子、特に6−8個の炭素原 子を有する脂肪族残基を意味し、 D1が2−4個の炭素原子を有するアルキレン基もしくはポリメチレン基、また は6−10個の炭素原子を有するシクロアルカン基もしくはジメチレン−シクロ アルカン基を意味し、 D2が3−4個の炭素原子を有する、D1と異なるアルキレン基もしくはポリメチ レン基、または6−10個の炭素原子を有するシクロアルカン基もしくはジメチ レン−シクロアルカン基、または4−16個、特に4−8個の炭素原子を有する 直鎖もしくは分枝鎖アルカンジイル基、または式−(C24−O)m−C24− の残基(式中のnは1−40の整数を意味し、その際m=1または2は最高20 モル%の部分につき好ましく、m=10−40の基は5モル%未満の部分につい てのみ存在することが好ましい)を意味することを特徴とする、請求項1−6の いずれか1項に記載の耐摩耗性ポリエステル混合物。 8.本発明によるポリエステル混合物に含有されるポリエステルが、ジクロロ 酢酸中の1重量%ポリエステル溶液中で25℃において測定した相対粘度1.6 −2.2、特に1.8−2.0を有することを特徴とする、請求項1−7のいず れか1項に記載の耐摩耗性ポリエステル混合物。 9.ポリウレタンが 20−60℃の温度範囲で8−80MPa、特に20−50MPaの値を有する 剪断弾性率を示し、 20−60℃の温度範囲で0.8・10-2−1.2・10-1の値を有する機械的 損失率tan(δ)を示し、 DIN 53505により測定したショアー硬度A 82−100、DIN 5 3505により測定したショアー硬度D 30−60、 DIN 53504により測定した引張り強さ32−42MPa、 DIN 53504により測定した破断点伸び420−520%、 およびDIN 53515により測定した破断点伸び32−45%を示す ことを特徴とする、請求項1−8のいずれか1項に記載の耐摩耗性ポリエステル 混合物。 10.熱可塑性ポリウレタンが理想式Vに相当し: 式中の R1は、6−18個の炭素原子を有し、場合により置換されていてもよい芳香環 を有し、または2個の縮合した、もしくは縮合していない、場合により置換され ていてもよい芳香環を有する、二価の芳香族または芳香脂肪族残基であり、 R2は式VIのポリエーテル構造基: (式中の X3は水素原子またはメチルを表し、mは10−100、特に10−30の数で ある)、またはポリテトラヒドロフラン残基、または特に式VIIのポリエステ ル構造基: (式中のR3は2−8個、特に2−6個の炭素原子を有する直鎖の、または場合 により分枝したアルカン−ジイルまたはオキサ−アルカン−ジイル、たとえばエ チレン、プロパン−1,3−ジイル、ブタン−1,4−ジイル、ヘキサン−1, 6−ジイル、2−エチルヘキサン−1,6−ジイル、2,2−ジメチルプロパン −1,3−ジイル、またはジエチレングリコールもしくはトリエチレングリコー ルから誘導される二価のオキサアルカン−ジイル残基であり、 R4は2−6個、特に2−4個の炭素原子を有するアルカン−ジイル、シクロア ルカン−ジイル、たとえばシクロヘキサン−1,4もしくは1,3−ジイル、ま たは6−12個、特に6−10個の炭素原子を有する二価の芳香族残基、殊に1 ,3−または1,4−フェニレンであり、 pは残基R4が分子量1000−2000を有するように選ばれる数値であり (p=5−12、特に8−11)、 そしてqは0または1を意味する)であることを特徴とする、請求項1−9のい ずれか1項に記載の耐摩耗性ポリエステル混合物。 11.熱可塑性ポリウレタンが、理想式VにおいてR1がフェニレン、ナフチ レン、または場合により置換基を保有しうる式VIIIもしくはIXの構造基 (式中のX1は1−3個の炭素原子を有する二価の脂肪族残基であり、X2は直接 結合、1−3個の炭素原子を有する二価の脂肪族残基、−CO−、−SO2−ま たは−NH−CO−NH−である)であるものに相当することを特徴とする、請 求項1−8のいずれか1項に記載の耐摩耗性ポリエステル混合物。 12.熱可塑性ポリウレタンが、理想式VにおいてR1が式Xの構造基 であるものに相当することを特徴とする、請求項1−8のいずれか1項に記載の 耐摩耗性ポリエステル混合物。 13.熱可塑性ポリウレタンが、理想式Vにおいてそれに含まれる芳香環が置 換されていないか、またはSO3Hもしくは−CH3から選ばれる置換基1個また は2個を保有するものに相当することを特徴とする、請求項1−8のいずれか1 項に記載の耐摩耗性ポリエステル混合物。 14.請求項1に記載の耐摩耗性ポリエステル混合物からなり、かつ25℃に おいて4N/texより大きな初期モジュラスを示すことを特徴とする、高い加 工信頼度を備えた耐摩耗性モノフィラメント。 15.15−30cN/texの対繊度最大張力、50−70%の最大引張り 伸びを示すことを特徴とする、請求項14に記載の耐摩耗性モノフィラメント。 16.180℃で測定して15−40%の乾熱収縮および3−10%の煮沸収 縮を示すことを特徴とする、請求項14または15に記載の耐摩耗性モノフィラ メント。 17.請求項1に記載の耐摩耗性ポリエステル混合物の製法であって、ポリマ ー成分−それらは場合により存在する非ポリマー成分を含有する−を押出機への 流入直前に互いに目的量比で混和し、そして押出機スクリューの導入領域および 混合領域で均質化を行うことを特徴とする方法。 18.請求項14に記載のモノフィラメントの製法であって、請求項1に記載 の耐摩耗性ポリエステル混合物を押出機内で完全に溶融し、普通の紡糸用パック で濾過し、紡糸ノズルにより溶融物温度185−245℃において紡糸延伸1: 2−1:4で紡糸し、紡糸浴中で冷却し、コポリエステル溶融物の射出速度より 大きい速度で巻き取り、または引き取り、こうして製造された紡糸繊維を次いで 全延伸比1:4−1:8で後延伸処理し、次いで160−240℃の温度で一定 の長さで、または収縮率10−30%の許容下に熱硬化させることを特徴とする 方法。 19.210−235℃の溶融物温度で紡糸することを特徴とする、請求項1 8に記載の方法。 20.モノフィラメントを紡糸引取り速度5−30m/分で引き取ることを特 徴とする、請求項18または19に記載の方法。 21.請求項14に記載の耐摩耗性モノフィラメントを抄紙機用網の製造に際 して、または製造のために使用する用途。 22.請求項1に記載の耐摩耗性ポリエステル混合物からなるモノフィラメン トを含むことを特徴とする抄紙機用網。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI D01F 6/94 7633−3B D01F 6/94 A

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.熱可塑性ポリエステル、熱可塑性ポリウレタンおよび場合により普通の非 高分子添加物からなる、高い加工信頼度を備えた耐摩耗性ポリエステル混合物で あって、ポリエステルおよびポリウレタンの混合物の融点が200−230℃で あることを特徴とする混合物。 2.ポリエステル混合物が最高10重量%の非ポリマー物質、たとえば改質用 添加物、充填剤、顔料、染料、酸化防止剤、加水分解−、光−および温度−安定 剤、ならびに/または加工助剤を含有することを特徴とする、請求項1に記載の 耐摩耗性ポリエステル混合物。 3.ポリエステル混合物のポリマー材料が 60−95重量%、特に70−90重量%まで熱可塑性ポリエステルからなり、 かつ 5−40重量%、特に10−30重量%まで熱可塑性ポリウレタンからなること を特徴とする、請求項1または2に記載の耐摩耗性ポリエステル混合物。 4.ポリエステルが ガラス転移点68−82℃、特に72−80℃、 結晶点135−155℃、特に140−150℃、および 融点175−235℃を示す ことを特徴とする、請求項1−3のいずれか1項に記載の耐摩耗性ポリエステル 混合物。 5.ポリエステルが、245±2℃および剪断速度200±5s-1で測定した 溶融粘度445−482Pa・s、特に455−475Pa・s、殊に460− 468Pa・s、ならびにこれと同温度および剪断速度1200±5s-1で測定 した溶融粘度245−282Pa・s、特に250−272Pa・s、殊に25 5−270Pa・sを示すことを特徴とする、請求項1−4のいずれか1項に記 載の耐摩耗性ポリエステル混合物。 6.ポリエステルが、全ポリエステル構造基全量に対して少なくとも70モル %の、芳香族ジカルボン酸および脂肪族ジオールから誘導される構造基を含有し 、かつ全ポリエステル構造基全量に対して最高30モル%の、構造基の主要部分 を 形成する芳香族構造基とは異なるジカルボン酸構造基、または1個もしくは2個 以上、特に1個もしくは2個の縮合核もしくは非縮合核を含む芳香脂肪族ジカル ボン酸の残基、または4−12個の炭素原子を有する環式もしくは非環式脂肪族 ジカルボン酸、ならびに3−10個、特に3−6個の炭素原子を有する分枝鎖お よび/または長鎖ジオール、あるいは環状ジオール、あるいはエーテル基含有ジ オール、あるいは少量で存在する限り約500−2000の分子量を有するポリ グリコールから誘導されるジオール構造基からなるポリエステル構造基を含有す ることを特徴とする、請求項1−5のいずれか1項に記載の耐摩耗性ポリエステ ル混合物。 7.ポリエステルが全ポリエステル構造基全量に対して 35−47モル%の次式の構造基 −CO−A1−CO− (I) 3−15モル%の次式の構造基 −CO−A2−CO− (II) 35−47モル%の次式の構造基 −O−D1−O− (III) 0−15モル%の次式の構造基 −O−D2−O− (IV) から構成され、式中の A1が5−12個、特に6−10個の炭素原子を有する芳香族残基を意味し、 A2が5−16個、特に6−12個の炭素原子を有する、A1と異なる芳香族残基 もしくは芳香脂肪族残基、または2−10個の炭素原子、特に4−8個の炭素原 子を有する環式もしくは非環式脂肪族残基を意味し、 D1が2−4個の炭素原子を有するアルキレン基もしくはポリメチレン基、また は6−10個の炭素原子を有するシクロアルカン基もしくはジメチレン−シクロ アルカン基を意味し、 D2が3−4個の炭素原子を有する、D1と異なるアルキレン基もしくはポリメチ レン基、または6−10個の炭素原子を有するシクロアルカン基もしくはジメチ レン−シクロアルカン基、または4−16個、特に4−8個の炭素原子を有する 直鎖もしくは分枝鎖アルカンジイル基、または式−(C24−O)m−C24− の残基(式中のnは1−40の整数を意味し、その際m=1または2は最高20 モル%の部分につき好ましく、m=10−40の基は5モル%未満の部分につい てのみ存在することが好ましい)を意味することを特徴とする、請求項1−6の いずれか1項に記載の耐摩耗性ポリエステル混合物。 8.本発明によるポリエステル混合物に含有されるポリエステルが、ジクロロ 酢酸中の1重量%ポリエステル溶液中で25℃において測定した相対粘度1.6 −2.2、特に1.8−2.0を有することを特徴とする、請求項1−7のいず れか1項に記載の耐摩耗性ポリエステル混合物。 9.ポリウレタンが 20−60℃の温度範囲で8−80MPa、特に20−50MPaの値を有する 剪断弾性率を示し、 20−60℃の温度範囲で0.8・10-2−1.2・10-1の値を有する機械的 損失率tan(δ)を示し、 DIN 53505により測定したショアー硬度A 82−100、DIN 5 3505により測定したショアー硬度D 30−60、 DIN 53504により測定した引張り強さ32−42MPa、 DIN 53504により測定した破断点伸び420−520%、 およびDIN 53515により測定した破断点伸び32−45%を示す ことを特徴とする、請求項1−8のいずれか1項に記載の耐摩耗性ポリエステル 混合物。 10.熱可塑性ポリウレタンが理想式Vに相当し: 式中の R1は、6−18個の炭素原子を有し、場合により置換されていてもよい芳香環 を有し、または2個の縮合した、もしくは縮合していない、場合により置換され ていてもよい芳香環を有する、二価の芳香族または芳香脂肪族残基であり、 R2は式VIのポリエーテル構造基: (式中の X3は水素原子またはメチルを表し、mは10−100、特に10−30の数で ある)、またはポリテトラヒドロフラン残基、または特に式VIIのポリエステ ル構造基: (式中のR3は2−8個、特に2−6個の炭素原子を有する直鎖の、または場合 により分枝したアルカン−ジイルまたはオキサ−アルカン−ジイル、たとえばエ チレン、プロパン−1,3−ジイル、ブタン−1,4−ジイル、ヘキサン−1, 6−ジイル、2−エチルヘキサン−1,6−ジイル、2,2−ジメチルプロパン −1,3−ジイル、またはシエチレングリコールもしくはトリエチレングリコー ルから誘導される二価のオキサアルカン−ジイル残基であり、 R4は2−6個、特に2−4個の炭素原子を有するアルカン−ジイル、シクロア ルカン−ジイル、たとえばシクロヘキサン−1,4もしくは1,3−ジイル、ま たは6−12個、特に6−10個の炭素原子を有する二価の芳香族残基、殊に1 ,3−または1,4−フェニレンであり、 pは残基R4が分子量1000−2000を有するように選ばれる数値であり( p=5−12、特に8−11)、 そしてqは0または1を意味する)であることを特徴とする、請求項1−9のい ずれか1項に記載の耐摩耗性ポリエステル混合物。 11.熱可塑性ポリウレタンが、理想式VにおいてR1がフェニレン、ナフチ レン、または場合により置換基を保有しうる式VIIIもしくはIXの構造基 (式中のX1は1−3個の炭素原子を有する二価の脂肪族残基であり、X2は直接 結合、1−3個の炭素原子を有する二価の脂肪族残基、−CO−、−SO2−ま たは−NH−CO−NH−である)であるものに相当することを特徴とする、請 求項1−8のいずれか1項に記載の耐摩耗性ポリエステル混合物。 12.熱可塑性ポリウレタンが、理想式VにおいてR1が式Xの構造基 であるものに相当することを特徴とする、請求項1−8のいずれか1項に記載の 耐摩耗性ポリエステル混合物。 13.熱可塑性ポリウレタンが、理想式Vにおいてそれに含まれる芳香環が置 換されていないか、またはSO3Hもしくは−CH3から選ばれる置換基1個また は2個を保有するものに相当することを特徴とする、請求項1−8のいずれか1 項に記載の耐摩耗性ポリエステル混合物。 14.25℃において4N/texより大きな初期モジュラスを示すことを特 徴とする、高い加工信頼度を備えた耐摩耗性モノフィラメント。 15.15−30cN/texの対繊度最大張力、50−70%の最大引張り 伸びを示すことを特徴とする、請求項14に記載の耐摩耗性モノフィラメント。 16.180℃で測定して15−40%の乾熱収縮および3−10%の煮沸収 縮を示すことを特徴とする、請求項14または15に記載の耐摩耗性モノフィラ メント。 17.請求項1に記載の耐摩耗性ポリエステル混合物の製法であって、ポリマ ー成分−それらは場合により存在する非ポリマー成分を含有する−を押出機への 流入直前に互いに目的量比で混和し、そして押出機スクリューの導入領域および 混合領域で均質化を行うことを特徴とする方法。 18.請求項14に記載のモノフィラメントの製法であって、請求項1に記載 の耐摩耗性ポリエステル混合物を押出機内で完全に溶融し、普通の紡糸用パック で濾過し、紡糸ノズルにより溶融物温度185−245℃において紡糸延伸1: 2−1:4で紡糸し、紡糸浴中で冷却し、コポリエステル溶融物の射出速度より 大きい速度で巻き取り、または引き取り、こうして製造された紡糸繊維を次いで 全延伸比1:4−1:8で後延伸処理し、次いで160−240℃の温度で一定 の長さで、または収縮率10−30%の許容下に熱硬化させることを特徴とする 方法。 19.210−235℃の溶融物温度で紡糸することを特徴とする、請求項1 8に記載の方法。 20.モノフィラメントを紡糸引取り速度5−30m/分で引き取ることを特 徴とする、請求項18または19に記載の方法。 21.請求項14に記載の耐摩耗性モノフィラメントを抄紙機用網の製造に際 して、または製造のために使用する用途。 22.請求項1に記載の耐摩耗性ポリエステル混合物からなるモノフィラメン トを含むことを特徴とする抄紙機用網。
JP52496895A 1994-03-25 1995-03-24 高い加工信頼度を備えた耐摩耗性ポリエステル混合物 Expired - Fee Related JP3355191B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
DE4410399.9 1994-03-25
DE4410399A DE4410399A1 (de) 1994-03-25 1994-03-25 Abriebfeste Polyestermischung mit erhöhter Verarbeitungssicherheit, Monofilamente daraus und deren Herstellung und Verwendung
PCT/EP1995/001127 WO1995026432A1 (de) 1994-03-25 1995-03-24 Abriebfeste polyester-polyurethan-mischung mit erhöhter verarbeitungssicherheit und monofilamente daraus

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH09510748A true JPH09510748A (ja) 1997-10-28
JP3355191B2 JP3355191B2 (ja) 2002-12-09

Family

ID=6513849

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP52496895A Expired - Fee Related JP3355191B2 (ja) 1994-03-25 1995-03-24 高い加工信頼度を備えた耐摩耗性ポリエステル混合物

Country Status (10)

Country Link
US (1) US5700881A (ja)
EP (1) EP0674029B1 (ja)
JP (1) JP3355191B2 (ja)
AT (1) ATE182374T1 (ja)
BR (1) BR9507192A (ja)
CA (1) CA2145470A1 (ja)
DE (2) DE4410399A1 (ja)
ES (1) ES2136757T3 (ja)
FI (1) FI951389A (ja)
WO (1) WO1995026432A1 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007521415A (ja) * 2003-06-30 2007-08-02 ノベオン, インコーポレイテッド 溶融紡糸されたモノフィラメントまたは弾性テープおよびプロセス

Families Citing this family (24)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE19511852A1 (de) * 1995-03-31 1996-10-02 Hoechst Trevira Gmbh & Co Kg Hochbelastbare Kern/Mantel-Monofilamente für technische Anwendungen
DE19528191A1 (de) * 1995-08-01 1997-02-06 Basf Ag Schlagzähe thermoplastische Formmassen
DE19648884A1 (de) * 1996-11-20 1998-06-04 Heimbach Gmbh Thomas Josef Schmelzextrudiertes Monofilament
PT844320E (pt) * 1996-11-20 2002-02-28 Heimbach Gmbh Thomas Josef Monofilamento extrudido a partir de massa fundida
US6043313A (en) * 1997-09-04 2000-03-28 Eastman Chemical Company Thermoplastic polyurethane additives for improved polymer matrix composites and methods of making and using therefor
ATE228585T1 (de) 1998-06-18 2002-12-15 Heimbach Gmbh Thomas Josef Monofilament sowie damit hergestellte papiermaschinenbespannung
DE19912371A1 (de) * 1999-03-19 2000-09-21 Hahl Filaments Gmbh & Co Kg Monofile Kunstfaser
EP1614779B1 (en) 2004-07-06 2010-03-17 Voith Patent GmbH Abrasion resistant monofilament for industrial fabrics
US20070001566A1 (en) * 2005-06-30 2007-01-04 D Haene Pol Impact resistant, direct contact plasma display panel filters
DE102006012048A1 (de) * 2006-03-16 2007-09-20 Teijin Monofilament Germany Gmbh Polyesterfäden, Verfahren zu deren Herstellung und deren Verwendung
DE102007009119A1 (de) 2007-02-24 2008-08-28 Teijin Monofilament Germany Gmbh Elektrisch leitfähige Fäden, daraus hergestellte Flächengebilde und deren Verwendung
DE102007009117A1 (de) 2007-02-24 2008-08-28 Teijin Monofilament Germany Gmbh Elektrisch leitfähige Fäden, daraus hergestellte Flächengebilde und deren Verwendung
DE102007009118A1 (de) 2007-02-24 2008-08-28 Teijin Monofilament Germany Gmbh Elektrisch leitfähige Fäden, daraus hergestellte Flächengebilde und deren Verwendung
DE202007019457U1 (de) * 2007-09-21 2012-10-01 K&R Textil Gmbh & Co. Kg Textiles Flächenmaterial, insbesondere textiles Gewebe, mit Schrumpfeigenschaften
US20090311529A1 (en) * 2008-06-16 2009-12-17 Voith Patent Gmbh High tenacity thermoplastic polyurethane monofilament and process for manufacturing the same
DE102009053588A1 (de) 2009-11-17 2011-05-19 Teijin Monofilament Germany Gmbh Abriebbeständige Monofilamente
US9332802B2 (en) 2011-12-30 2016-05-10 Ticona Llc Molded polymer articles for use in low temperatures having a low rigidity factor
DE202012001985U1 (de) 2012-02-25 2012-03-30 Nextrusion Gmbh Abriebbeständige Monofilamente für Papiermaschinenbespannungen
WO2013169351A1 (en) 2012-05-09 2013-11-14 Ticona Llc Polymer composition and articles for use in low temperature environments that are wear resistant
US9074319B2 (en) * 2013-03-15 2015-07-07 Voith Patent Gmbh Monofilament yarn for a paper machine clothing fabric
DE102014009238A1 (de) 2014-06-20 2015-12-24 Perlon Nextrusion Monofil GmbH Monofilamente mit hoher Abrieb- und Formbeständigkeit, textile Flächengebilde daraus und deren Verwendung
SG11201808177XA (en) 2016-03-31 2018-10-30 Dow Global Technologies Llc Biscarbodiimides and polycarbodiimides and method for their preparation
CN109294211A (zh) * 2018-10-26 2019-02-01 含山县领创新材料科技有限公司 一种降噪耐高温耐腐蚀聚氨酯筛网
CN116876102B (zh) * 2023-08-24 2024-04-30 深圳市骏鼎达新材料股份有限公司 一种耐磨pet单丝及其制备方法

Family Cites Families (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE2502466C3 (de) * 1975-01-22 1985-05-30 Hermann Wangner Gmbh & Co Kg, 7410 Reutlingen Wechselschuß-Papiermaschinensieb
US4279801A (en) * 1975-07-02 1981-07-21 General Electric Company Thermoplastic molding compositions of a linear polyester and a poly(ester urethane)
DE2646647A1 (de) * 1975-10-20 1977-04-21 Mobay Chemical Corp Polybutylenterephthalat/polyurethan- abmischungen
US4289173A (en) * 1975-10-30 1981-09-15 Scapa-Porritt Limited Papermakers fabrics
IT1148619B (it) * 1981-10-09 1986-12-03 Jwi Ltd Monofilamento a basso contenuto carbossilico per l'impiego nella fabbricazione di un telo per macchine essiccatrici della carta
JPS58225413A (ja) * 1982-06-24 1983-12-27 Sanden Corp 主軸回転数制御方式
NL8202894A (nl) * 1982-07-16 1984-02-16 Rijksuniversiteit Polyesterhoudend filamentmateriaal.
US5110852A (en) * 1982-07-16 1992-05-05 Rijksuniversiteit Te Groningen Filament material polylactide mixtures
EP0349875A3 (en) * 1988-07-07 1991-09-25 General Electric Company Paintable elestomeric compositions
US5169711A (en) * 1988-08-05 1992-12-08 Jwi Ltd. Paper makers forming fabric
EP0387395B2 (en) * 1989-03-17 2001-01-03 Jwi Limited Stabilized polyurethane modified polyester forming fabric
DE4128274A1 (de) * 1991-08-27 1993-03-04 Basf Schwarzheide Gmbh Thermoplastischer werkstoff mit erhoehter festigkeit, erhoehtem e-modul und verbesserter waermeformbestaendigkeit auf basis von polyurethan und verfahren zu seiner herstellung
CA2134542C (en) * 1994-03-01 1998-07-07 Asten, Inc. Papermakers fabric of polyphthalamide monofilament

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007521415A (ja) * 2003-06-30 2007-08-02 ノベオン, インコーポレイテッド 溶融紡糸されたモノフィラメントまたは弾性テープおよびプロセス

Also Published As

Publication number Publication date
CA2145470A1 (en) 1995-09-26
FI951389A0 (fi) 1995-03-23
DE4410399A1 (de) 1995-09-28
JP3355191B2 (ja) 2002-12-09
ATE182374T1 (de) 1999-08-15
DE59506407D1 (de) 1999-08-26
US5700881A (en) 1997-12-23
WO1995026432A1 (de) 1995-10-05
FI951389A (fi) 1995-09-26
EP0674029B1 (de) 1999-07-21
EP0674029A1 (de) 1995-09-27
ES2136757T3 (es) 1999-12-01
BR9507192A (pt) 1997-09-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH09510748A (ja) 高い加工信頼度を備えた耐摩耗性ポリエステル混合物
US5635298A (en) High strength core-sheath monofilaments for technical applications
US5652057A (en) High strength core-sheath monofilaments for technical applications
KR100730276B1 (ko) 산성 염색성 폴리에스테르 조성물
US5456973A (en) Monofilaments from polymer blends and fabrics thereof
US5169711A (en) Paper makers forming fabric
EP0292186B1 (en) Novel monofilaments, process for the preparation thereof and fabrics thereof
CN105026627A (zh) 复合纤维、纺织物、编织物和复合材料
JPH10508342A (ja) 充填剤入り切断抵抗性繊維
US5502120A (en) Melt-extruded monofilament comprised of a blend of polyethylene terephthalate and a thermoplastic polyurethane
WO2009085630A1 (en) Compatibilized polyester-polyamide with high modulus, and good abrasion and fibrillation resistance and fabric produced thereof
US4801492A (en) Novel monofilaments and fabrics thereof
JPH07229021A (ja) 高強力低燃焼性ポリエステル糸、その製造、並びにその使用
JP3057449B2 (ja) モール糸
JP3786004B2 (ja) 脂肪族ポリエステル樹脂組成物、成形体およびその製造方法
JP2010236122A (ja) ポリエステルモノフィラメントおよび工業用織物
JP2882651B2 (ja) ポリエステル系モール糸
JP3628797B2 (ja) ポリエステル組成物、モノフィラメントおよび工業用織物
JP3247790B2 (ja) ポリエステルモノフィラメントおよび工業用織物
TW312711B (en) Polyester staple fibers or filaments with high resistance to pilling and a process for manufacturing them
US5518813A (en) Poly (1,4-cyclohexanedimethylene terephthalate) multifilament yarns for technical applications and production thereof
JPH07216647A (ja) ポリエステルモノフィラメントとその製造方法および工業用織物
JPH0280688A (ja) 製紙業用成形布及びその成形方法
JPS59207962A (ja) 熱可塑性ポリエステル組成物
MXPA96002794A (en) Sieves for paperwork machines, filters and reinforcement fabrics for elastomers, containing special copolysealmonofilaments, stabilized copolysters and use of decopoliesters in the manufacture of parameters

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20070927

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080927

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080927

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090927

Year of fee payment: 7

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees