JPH09510124A - 歯科用インプラントに構成要素を添着する方法及びその手段 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 構成要素を貫通して伸長し且つインプラント固定具にねじ込まれたねじにより構成要素を歯科用インプラント固定具に固定する器具であり、該器具は、一方が他方の内に入れ子式に嵌まる二つの部分を有し、その外側の部分は、構成要素を一端にて支持すべく管状であり、内側の部分の一端は、構成要素内に配置されたねじを支持し得るように取り付けられ、これにより、構成要素及び該構成要素内のねじをインプラント固定具に対して共に支持し、その外側の部分は、構成要素を所定位置に保持するために使用される一方、内側の部分はねじをインプラント固定具に関して推進させるために使用される。

Description

【発明の詳細な説明】 歯科用インプラントに構成要素を添着する方法及びその手段発明の分野 本発明は、修復歯科学に関し、より具体的には、無歯の患者を修復する人工歯 根を採用する技術分野に関する。この出願は、1994年3月10日付けで出願された 、米国特許出願第08/208,212号の一部継続出願であり、後者の出願は、現在は米 国特許第5,322,443号として成立している、1993年2月11日付けで出願された米国 特許出願第08/016,538号の一部継続出願である。発明の背景 現在の時点にて、インプラントによる治療を選択するとき、一部、その成功が 期待できるため、円筒状の形態をした嵌め込む歯科用インプラント固定具として 、無歯の患者の歯を修復するため、最も頻繁に選択されるものは、人工歯根であ る。こうした形態及びその他の形態の人工歯根は、人工歯を人工歯根上に支持す るため、補綴専門家が使用する当接部を含む、各種の中間の構成要素を場合によ っては取り外し可能に受け取り且つ保持し得るように便宜に設計されている。こ れらの中間の構成要素は、当然に小型の部品であり、これらの部品は、患者の口 内の時として深い後方位置に入るように操作しなければならず、また、既存のイ ンプラント固定具に組み付けて、咀嚼力に耐え得る堅固で且つ確実な構造体にし なければならない。中間の構成要素をインプラント固定具に及び互いに取り付け るために使用される小型のねじを受け取るべく、インプラント固定具は、雌ねじ 穴を有することがより一般的となっており、これらのインプラント固定具は、か かる中間の構成要素に回転不能に係合する六角形、またはその他の円形以外の手 段を有している。生物学的な理由のため、インプラント固定具及び中間の構成要 素は、チタニウム、及びその異種材料との合金にて製造されることが殆どである 一方、ねじは、例えば、同一の金属、または金で出来ている。インプラント固定 具の典型的な径は、約３ｍｍ乃至約５ｍｍである。典型的なねじ径は、約２ｍｍ 以下である。典型的に、中間の構成要素の径は、インプラント固定具と同一範囲 であり、また、その長さは、人工歯内に受け入れられるのに十分に短く、または それよりも短い。患者の顎骨に取り付けられるインプラント固定具に対してかか る構成要 素を保持すること、及びねじにより一つの構成要素をインプラントに対して固定 し、ねじをインプラントのねじ穴を横切るようにねじ込むことなく、構成要素を 回転させて、インプラント固定具における回転不能部分と係合し、またはかみ合 わせることに伴う問題点は明らかである。 当接部及びその他の中間の構成要素は、各種の形態で製造される。その一部は 、長さが１ｍｍ程度の小型の経粘膜構成要素である一方、その他のものは、人工 歯のコアを形成することを目的とする、長さが数ミリのものである。その他のも のは、インプラント固定具の長手方向軸線と異なる軸線上にて伸長させ、その付 近のものに対する人工歯の整合状態を調節し得るようにすることができる。その 全ては、インプラント固定具に取り付けなければならない。このためには、歯科 専門家は、構成要素に形成された小さい穴にねじを差し込む一方で、構成要素を インプラント固定具上の所定位置に保持し、ねじが締め付けられ、構成要素がイ ンプラント固定具にしっかりと取り付けられる迄、ねじをインプラント固定具の ねじ穴で回転させなければならない。この作業は、患者の口の後方領域にインプ ラント固定具を取り付けたとき、特に骨の折れるものとなる。 円筒状の当接部を把持するための歯科用インプラントは、1992年6月9日付けの 米国特許第5,120,221号に記載されている。発明の概要 本発明によれば、患者の口内の骨における準備したインプラント箇所に選択さ れた物品を手で配置し且つ操作するために使用される器具が提供される。この器 具は、選択された物品の頂部に係合する下端を有する物品ホルダと、物品ホルダ の下端が係合する、選択された物品と協働し得るように物品ホルダを貫通して長 手方向に進む締結具と、物品ホルダ内に回転可能に取り付けられたドライバであ って、物品ホルダを貫通して下方に伸長し、締結具の頂部と係合し、このため、 ドライバを回転させることにより締結具を回転させることができるようにする上 記ドライバとを備え、該ドライバの頂部は、物品ホルダの頂部の上方よりも伸長 し、このため、ドライバは、選択された物品を位置決めし且つ操作する人間の指 で回転させることができ、また、物品ホルダの頂部に取り付けられたハンドルで あって、物品ホルダから上方に伸長して、選択された物品を位置決めし且つ操作 する 人間が該ホルダの位置決め及び操作を同時に行い、その同一の手の指でドライバ を回転させることを可能にするハンドルを備えている。 本発明の一つの実施の形態において、その選択された物品は、インプラントキ ャリアであり、該締結具は、インプラントを該インプラントキャリアに取り付け るねじである。もう一つの実施の形態において、その選択された物品は、インプ ラントの当接部であり、該締結具は、該当接部をインプラントに取り付けるねじ である。 当接部、またはその他の中間の構成要素を取り扱うための本発明の好適な実施 の形態において、該器具は、入れ子式に相互に嵌まる二つの部分を採用し、その 内側の部分は、ねじ頭に取り外し可能に取り付けられ、もう一方は、中間の構成 要素の歯肉縁端に取り外し可能に取り付けられて、ねじ及び構成要素をインプラ ント固定具に取り付け且つそれらをその位置にてインプラント固定具上に支持す るのに適した相対的な位置に保持し、また、外側の部分によって構成要素をイン プラント固定具上の所定位置に保持する間に、内側部分を使用して、ねじをイン プラント固定具のねじ穴にねじ込む。構成要素が外側部分の支援を受けてインプ ラント固定具上に確実に着座することにより、また、入れ子式に相互に嵌まる二 つの部分がねじをねじ穴に関して正確に整合させることのために、ねじが横切る ようにねじ込まれることが防止される。その相互に嵌まる二つの部分は、ばねの ような弾性手段を含む組立体を形成し、内側部分を回す間にその内側部分を外側 部分に押し付けることが可能なように設計することができる。このようにして、 取り付けの全手順は、ねじをねじ込むために内側部分を回転させる間に、二本の 指（例えば、親指及び人差し指）で完了させることができる。その取り付け手順 が完了したならば、その双方の部分は、ねじ及び構成要素を歯肉縁の方向に向け て引き離すだけでねじ及び構成要素から取り外すことができる。本発明の支持及 び固定手段によりねじをその最終的なトルク限界値まで締め付ける必要はない。 この作業は、別個のトルク制限ドライバにより行うことができる。 本発明は、密封コンテナの包装にも応用可能であり、このコンテナは、所望で あれば、滅菌コンテナとすることができ、このため、構成要素及び関係するねじ は、「直ちに取り付け可能な」状態にて歯科専門家に納入することができる。こ のように、本発明は、この作業を行うときの正確さを向上させる一方で骨の折れ る作業を簡略化し、感染の虞れを少なくする一方で、ユーザの貴重な時間を節約 する。 患者の口内の骨における準備したインプラント箇所に歯科用インプラントを手 で挿入すべくインプラントキャリアを取り扱うときに使用される本発明の好適な 実施の形態において、該器具は、インプラントキャリア用のホルダであって、イ ンプラントキャリアが該ホルダ内に保持されるように、該インプラントキャリア の頂部に係合する下端を有する該ホルダと、該ホルダ内で回転可能に取り付けら れたドライバであって、ホルダを貫通して下方に伸長し、ねじの頂部と係合する 該ドライバとを備え、ドライバを回転させることにより、ねじを回転させ得るよ うにし、ドライバの頂部がホルダの頂部を超えて伸長し、そのインプラントを取 り付ける人間の指でドライバを回転させ得るようにし、また、ホルダの頂部に取 り付けられたハンドルであって、インプラントを取り付ける人間が同一の手の指 でホルダを操作すると同時に、ドライバを回転させ得るようにホルダから上方に 伸長する該ハンドルを備えている。上記インプラントの頂部、及び上記インプラ ントキャリアの底部には、かみ合う雄型及び雌型の回転防止要素が形成されてお り、ホルダの底部は、インプラントキャリアの頂部を受け入れるソケットを形成 する。該ハンドルは、該ホルダの一体部分として形成され且つドライバの頂部を 超えて伸長している。ドライバの頂部は、ハンドルを超えて横方向に伸長し、ハ ンドルを把る指と同一の指でドライバを回転させ易くする拡張頭部を形成する。図面の簡単な説明 添付図面は、発明の背景部分にて記載したもの、及びその一例としての実施の 形態を示すものである。添付図面において、 図１及び図２は、経粘膜構成要素及び関連するねじ及びこれらの要素、ねじが 取り付けられる歯科用インプラント固定具をそれぞれ示す図、 図１Ａ及び図１Ｂは、図１の端面図、 図３は、経粘膜構成要素を保持する管状部分の図、 図４は、ねじを保持する部分の図、 図５は、入れ子式に相互に嵌まり且つ経粘膜構成要素及びねじをインプラント 固定具上に取り付けるその相対位置に保持する、図３及び図４の部分の図、 図５Ａは、図５の変形の形態の図、 図６は、本発明の別の実施の形態の側面図、 図７は、二本の指で取り付けるのを助けるために使用されるばねを示す、図６ の縦断面図、 図８は、図６及び図７に示した実施の形態の部分の分解図、 図９は、密封容器内にある図６の実施の形態を示す、部分縦断面図、 図１０は、インプラントキャリア及び取り付けねじを取り扱うとき、及び操作 するときに使用される本発明の修正した実施の形態の縦断面図、 図１１は、図１０に示した組立体の頂端部から見た端面図、 図１２は、図１０の略線１２−１２に沿った断面図である。好適な実施の形態の詳細な説明 図１及び図２には、典型的な経粘膜構成要素１０と、顎骨１６内に取り付けら れた歯科用インプラント固定具１４上に経粘膜構成要素を取り付けるのに使用さ れる典型的なねじ１２とが図示されている。これらのねじ及び経粘膜構成要素は 、ねじを受け入れる雌ねじ穴１８を有するインプラント固定具上に取り付けるの に適した相対的な位置にある。当該技術分野で典型的であるように、このインプ ラント固定具は、該固定具から歯肉縁方向に伸長する回転防止ボス２０を有して おり、経粘膜構成要素１０は、ボス２０と相互に嵌まるかみ合いソケット２２を 有することができる。実際には、ボス及びソケットは逆にしてもよい。その何れ の場合でも、ねじ１２を穴１８内にねじ込む前に、その回転防止装置の一方がそ の他方に係合した状態にて、経粘膜構成要素をインプラント固定具に取り付けな ければならない。 図３には、経粘膜構成要素１０用の管状ホルダ部分２８の縦断面図が図示され ている。このホルダ部分の内径は、その下端３０にて拡張されており、経粘膜構 成要素の歯肉縁端を受け入れる内側肩部３６を有する凹所を提供する。この凹所 の周りの壁は、所望であれば、長手方向にスロットを形成し、経粘膜構成要素を 解放可能に保持するため、円形列状の弾性指状体（図６参照）を提供することが できる。これと代替的に、ホルダ部分２８は、弾性的なプラスチック材料で形成 してもよく、この場合、凹所の周りの壁は、連続的なものとし、このプラスチッ ク材料の通常の弾性が、同一の機能を発揮するのに十分なものとする。ホルダは 、その他端に、該ホルダを把持する拡張頭部３２と、以下に説明する目的のため の第二の内側肩部３４とを備えている。 図４に図示した第二のホルダ部分４０は、管状のホルダ部分２８内に入れ子式 に嵌まり得るように円筒状の形状をしている。この第二の部分は、ねじ１２の頭 １３を把持し得るように、その他端４４にソケット４２を有している。この特別 なねじは、六角形の頭を有しており、図示した実施の形態における、ソケット４ ２は、これとかみ合い可能な六角形の形状をしている。これは、特別なねじを受 け入れ得るようにした選択任意の特徴である。本発明は、これにのみ限定される ものではない。例えば、頭１３とソケット４２との雄−雌の関係は逆にしてもよ い。また、下端４４の付近に環状のボス４６が配置されている。図５に図示する ように、第二のホルダ部分４０が管状のホルダ部分２８内に入れ子式に嵌まった とき、該ボス４６は、第二の肩部３４に対して停止する。 次に、図５を参照すると、二つのホルダ部分は、第二の部分４０が管状部分２ ８内に入れ子式に嵌まった状態にて示してある。このためには、ねじ１２が係合 した状態の第二の部分は、管状部分２８の下端３０を通じて挿入し、その後に、 経粘膜構成要素１０を管状部分に取り付けることができる。この配置は、ホルダ −キャリア２８、４０と、歯科用構成要素１０、１２との組立体を提供し、これ らの要素は、片手の二本の指（例えば、親指、及び人差し指）で組立体を保持し ながら、拡張頭部３２により、歯科用インプラント固定具１４まで一つのユニッ トとして動ことができる。次に、インプラント用固定具にて、経粘膜構成要素を インプラント固定具に対して軽く保持しながら、経粘膜構成要素をインプラント 固定具上の所定の位置まで動かし、第二のホルダ部分を回転させて、ねじ１２を ねじ付き穴１８内に進める。この組立体は、最終ユーザ、即ち、技工手、歯周病 専門医、口腔外科医、またはその他の有資格の歯科専門家にユニットとして納入 することができる。また、本発明は、所望であれば、滅菌包装内に封止すること もできる。 図５Ａにおいて、マニプレータ１３０が第二の（ドライバ）部分４０の上端に 固定されており、バイト部分１３２ａ及び略平行な二つのアーム１３２ｂ、１３ ２ｃを有するホルダ手段１３２が、ホルダ部分２８の頭部３２の略直径方向に対 向した両側部にてアームの自由端に取り付けられている。該バイト部分１３２ａ は、マニプレータ１３０の上方にあり、このマニプレータは、アーム１３２ｂと １３２ｃとの間に取り付けられる。使用時、ホルダ手段は、ねじ１２及び構成要 素１０と共に組み立てた器具を作業場所に運び、そこで、バイト部分１３２ａを 使用して、同じ手の他の二本の指でマニプレータを回転させ得る一方で、その構 成要素を一本の指でインプラントに押し付けることができる。 図６、図７及び図８に図示した本発明の実施の形態は、本発明の第二の部分に よりねじ構成要素を回転させる間に、本発明の管状部分を締め付ける手段を備え る単一の器具である。また、この実施の形態は、コンパクトな設計とされており 、このため、実行中の作業に対するユーザの視界を妨げる度合いが最小であり、 また、包装し且つ輸送することが容易で且つ経済的でもある。外側の管状部分５ ０は、当接部１０を保持すべくその下端５６が長手方向スロット５４により分離 されたばね指状体５２を有している。この内側の第二の部分６０は、頭部材６０ .２と、軸部６０.３を有するねじホルダ部材６０.１という二つの部材から成る 組立体である。この管状部分５０は、その両端の間に直径方向への縮小部分５８ を有し、下端５６の方を向いた第一の肩部５８.１と、その反対方向を向いた第 二の肩部５８.２とを提供する。ホルダ部材６０.１は、軸部の下端に添着された その軸部６０.３よりも大径であるソケット部材６０.４を有しており、軸部と接 続する箇所に肩部６０.５を形成する。このソケット部材は、ねじ１２と同等で あるねじ６６の円形でない、かみ合う頭部６４を保持する、円形でないソケット ６２を有している。この器具を組み立てるためには、軸部６０.３を管状部分５ ０の下端５６、及び縮小部分５８を通じて挿入し、肩部５８.１及び６０.５が互 いに対面し、コイルばね６８が管状部分の上方ウェル７０内で軸部６０.３の上 に嵌まり、頭部材６０.２が、軸部の自由端に押し込み嵌めされるようにする。 頭部材の自由端には、回転ノブ７２が設けられている。 使用時、ねじ６６をソケット６２内に嵌め込み、その後に、構成要素１０をば ね指状体５２内に嵌め込む。次に、この組立体を取り付けたインプラント固定具 に運び、当接部を外側部分５０によりインプラント固定具上の所定位置に配置す る。次に、親指と人差し指との間にてノブ７２を把持し、ノブを回してねじをイ ンプラント固定具内に押し込む間に、インプラントに向けて押し付けることがで きる。ねじを回している間に、ばね６８が、構成要素１０をインプラント上に保 持する弾性力を提供する。 図６、図７及び図８の器具は、蒸気滅菌処理することのできるステンレス鋼の ような材料で製造することができる。その構造体に潤滑剤は使用されていない。 これと代替的に、この器具は、使い捨て可能な材料で製造し、インプラント固定 具に取り付けられる構成要素及びねじを含む滅菌包装体としてユーザに納入し得 るようにすることができる。 図９には、例えば、ガラス、またはプラスチックで製造されたカプセル８０内 に収容された図６の器具が図示されており、このカプセルは、例えば、ゴムまた はプラスチックで製造することのできるキャップ８２で閉鎖されている。外側の 管状部分５０は、Ｏリング８４と共にカプセル内に配置されている。図示するよ うに、当接部１０は、カプセルの底部に対して保持され、該当接部がばね指状体 ５２から落下して離れるのを防止する。使用時、キャップ８２を取り外し、回転 ノブ７２と共に器具をカプセルから取り外し、次に、この回転ノブ７２を使用し て、当接部１０及びねじ６６を歯科用インプラント固定具１４に直接、運ぶ。 歯科用インプラントキャリアを取り扱い且つ操作するために使用される本発明 の修正した実施の形態が図１０乃至図１２に図示されている。インプラントキャ リアは、インプラントを患者の口内に挿入し、患者の顎骨の準備した箇所に取り 付けるときに、該インプラントを保持するために使用される装置である。また、 該キャリアは、インプラントを回転させて顎骨内にねじ込むときにも使用される 。 図１０において、インプラントキャリア２００は、歯科用インプラント２０３ の頂部の相補的な六角形の頭部２０２を受け入れるべくその下端に形成された六 角形のソケット２０１を備えている。該インプラント２０３は、ねじ２０４によ りキャリア２００上に確実に保持されており、該ねじ２０４は、キャリア２００ の中空の内部を貫通して長手方向に伸長し且つインプラントの頂部の雌ねじ穴内 にねじ込まれる。ねじ２０４がキャリア２００から抜けるのを防止すべく、ねじ をインプラント内にねじ込む前に、キャリアの短い雌ねじ部分２０５にねじ２０ ４をねじ込む必要がある。このように、ねじは、キャリア２００内に拘束される 。 インプラントが顎骨内のその所望の最終位置にあるときでも、歯肉の上方に十 分に伸長するキャリア２００を回転させることにより、インプラント２０３を患 者の顎骨内にねじ込み得るようにするため、キャリアは、標準的なレンチ、また はその他の適当なドライバにて係合可能である六角形の頭部２０６を備えている 。キャリア２００を回転させると、インプラント２０３も回転する。インプラン トを患者の顎骨内にねじ込んだ後、ねじ２０４をインプラントから緩めて、キャ リア及びその拘束ねじがインプラント及び患者の口から取り外し得るようにする 。 キャリア−インプラント組立体の取り扱い及び配置を容易にする目的のため、 ホルダ２１０は、キャリア２００の六角形の頭部２０６を受け入れ且つ摩擦状態 に保持する六角形のソケット２１１をその下端に備えている。ホルダ２１０内に は、その下端に小さい六角形の頭部２１３を有するドライバ２１２が拘束され、 該六角形の頭部は、キャリアねじ２０４の頂部に形成された相補的な六角形のソ ケット２１４と係合する。所望であれば、該ドライバは、その内容を引用して本 明細書に加えた米国特許第5,105,690号に記載されたような設計とすることがで きる。該ドライバ２１２は、ホルダ２１０内で回転させ、ねじ２０４をインプラ ント２０３内にねじ込み、また、インプラント２０３から緩めることができ、こ のことは、インプラントが患者の口内の所定位置に配置された後、ねじをインプ ラントから取り外すために特に有用である。 図５Ａに関して上述したホルダの場合のように、該ホルダ２１０は、該ホルダ の頂部から上方に且つ該頂部を横切って直径方向に伸長するハンドル、またはマ ニプレータ２１５を備えている。このハンドル２１５は、ドライバ２１２の頂部 を横切って伸長し、該ドライバには、ハンドル２１５の両側部を超えて横方向に 伸長する刻目付きノブ２１６が設けられている（図１１参照）。従って、インプ ラントを患者に取り付ける人間の親指及び人差し指により、ハンドル２１５及び ノブ２１６の双方を同時に把持し且つ操作することができる。このことは、患者 の口内の狭い箇所で作業するとき、特に有利なことである。 所望であれば、ホルダ２１０は、また、インプラントキャリア２００、従って 、 インプラント自体を回転させ、インプラントを患者の顎骨内にねじ込むねじ込み 器具としても使用することができる。この場合にも、ホルダ２１０の頂部に設け られたハンドル２１５を使用すれば有利である。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＤＥ， ＤＫ，ＥＳ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，ＩＴ，ＬＵ，Ｍ Ｃ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＯＡ(ＢＦ，ＢＪ，ＣＦ，ＣＧ ，ＣＩ，ＣＭ，ＧＡ，ＧＮ，ＭＬ，ＭＲ，ＮＥ，ＳＮ， ＴＤ，ＴＧ)，ＡＰ(ＫＥ，ＭＷ，ＳＤ，ＳＺ，ＵＧ)， ＡＭ，ＡＴ，ＡＵ，ＢＢ，ＢＧ，ＢＲ，ＢＹ，ＣＡ，Ｃ Ｈ，ＣＮ，ＣＺ，ＤＥ，ＤＫ，ＥＥ，ＥＳ，ＦＩ，ＧＢ ，ＧＥ，ＨＵ，ＪＰ，ＫＥ，ＫＧ，ＫＰ，ＫＲ，ＫＺ， ＬＫ，ＬＲ，ＬＴ，ＬＵ，ＬＶ，ＭＤ，ＭＧ，ＭＮ，Ｍ Ｗ，ＭＸ，ＮＬ，ＮＯ，ＮＺ，ＰＬ，ＰＴ，ＲＯ，ＲＵ ，ＳＤ，ＳＥ，ＳＧ，ＳＩ，ＳＫ，ＴＪ，ＴＴ，ＵＡ， ＵＧ，ＵＺ，ＶＮ (72)発明者 ヘイルマン，トーマス・エス アメリカ合衆国フロリダ州33417，ウエス ト・パーム・ビーチ，ウィロー・ポンド・ ロード 4387エイ

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．支持体に構成要素を添着する器具であって、該構成要素を添着するために 取り付け部材を受け入れ得る受け入れ部材を有する前記器具にして、該器具は所 定の組立体を形成し、該組立体が、 前記構成要素を保持する第一の部分と、 前記取り付け部材を保持する第二の部分と、 前記第二の部分を前記第一の部分内で回転可能に且つ略同軸状の関係に固定 する手段であって、該第二の部分の第一の端部にマニプレータ手段を有する前記 固定手段と、 前記第一の部分に固定され且つ前記マニプレータ手段の上方にあるホルダ手 段であって、前記組立体を支持し、前記マニプレータ手段により前記第二の部分 を前記第一の部分内で回転させる間に、前記第一の部分を前記支持体に対して保 持する前記ホルダ手段とを具備する、 ことを特徴とする前記器具。 ２．請求の範囲第１項に記載の器具にして、 前記第一の部分が中空であり、前記第二の部分が前記第一の部分内に回転可能 に嵌まることを特徴とする器具。 ３．請求の範囲第１項に記載の器具にして、 前記第一の部分が第二の端部にて前記構成要素の一端と取り外し可能に係合し 得るようにされ、 前記第二の部分が、前記マニプレータ手段から離れた端部にて前記取り付け部 材の一端と取り外し可能に係合し得るようにされることを特徴とする器具。 ４．請求の範囲第１項に記載の器具にして、 前記マニプレータ手段から離れた前記組立体の一端にて、前記二つの部分の端 部が、前記構成要素の一端と、及び前記取り付け部材の一端とそれぞれ取り外し 可能に係合し得るようにされることを特徴とする器具。 ５．請求の範囲第１項に記載の器具にして、 前記第二の部分を前記第一の部分内に保つべく前記第一の部分内にリテーナ手 段を備えることを特徴とする器具。 ６．請求の範囲第１項に記載の器具にして、 前記軸線の方向上に前記第二の部分の前記第一の端部に向けて前記第一の部分 に結合されるべく前記第二の部分と前記第一の部分との間に設けられた圧縮可能 な弾性手段を備え、 前記軸線の方向上に前記第二の部分の前記第一の端部に向けて前記第二の部分 に力が加えられることを特徴とする器具。 ７．請求の範囲第６項に記載の器具にして、 前記弾性手段がばねであることを特徴とする器具。 ８．請求の範囲第７項に記載の器具にして、 前記ばねが前記第二の部分の周りにコイル状に巻かれることを特徴とする器具 。 ９．請求の範囲第８項に記載の器具にして、 前記第一の部分が肩部を備え、前記ばねが該肩部と前記マニプレータ手段との 間にて固定されることを特徴とする器具。 １０．請求の範囲第８項に記載の器具にして、 前記ばねが、前記第一の部分内で前記第二の部分の周りにコイル状に巻かれる ことを特徴とする器具。 １１．請求の範囲第１０項に記載の器具にして、 前記第一の部分が内側肩部を備え、前記ばねが該肩部と前記マニプレータ手段 との間にて固定されることを特徴とする器具。 １２．患者の顎骨内に取り付けられ且つ歯肉縁方向に開口する雌ねじ穴を有する 人工歯根に対して、歯科用構成要素を添着するために使用される、支持及び添着 用の器具手段であって、 前記構成要素が、ねじボルトを通す貫通穴を有し、前記ボルトが前記構成要素 を前記歯根に添着すべく前記ねじ穴に係合可能である前記器具手段において、該 器具手段は所定の組立体を形成し、 該組立体は、 第一の端部にて前記ボルトの頭端部と係合し得るようにされた細長いドライバ 部分と、 その歯肉縁端にて前記構成要素と係合し得るようにされた第一の端部を有する 中空のホルダ部分とを具備し、 前記ドライバ部分は、構成要素及び前記ボルトが前記器具手段と係合したとき 、前記ボルトを前記貫通穴内で保持すべく前記ホルダ部分内で回転可能であり、 これにより前記ホルダ部分により前記歯根に対して前記構成要素を保持する間に 、前記ボルトを前記ねじ穴内に推進させ得るようにし、 前記ドライバ部分は、前記第一の端部から離れた位置に設けられ且つ前記ホル ダ部分の第二の端部に接近可能であるマニプレータ手段を有し、 前記組立体は、更に、 前記ホルダ部分に固定され且つ前記マニプレータ手段の上方にあるホルダ手段 であって、前記組立体を支持し且つ前記マニプレータ手段により前記ドライバ部 分を前記ホルダ部分内で回転させる間に、前記ホルダ部分を前記歯根に対して保 持する前記ホルダ手段を具備することを特徴とする前記器具手段。 １３．請求の範囲第１２項に記載の器具手段にして、 前記ドライバ部分が軸線上で細長であることを特徴とする器具手段。 １４．請求の範囲第１３項に記載の器具手段にして、 前記ドライバ部分を前記ホルダ部分内に保つリテーナ手段を備えることを特徴 とする器具手段。 １５．請求の範囲第１４項に記載の器具手段にして、 前記リテーナ手段が、前記ホルダ部分内の縮小した断面部分であることを特徴 とする器具手段。 １６．請求の範囲第１３項に記載の器具手段にして、 前記ドライバ部分の第二に端部に設けられた前記マニプレータ手段を備えるこ とを特徴とする器具手段。 １７．請求の範囲第１６項に記載の器具手段にして、 前記軸線上に前記一端に向けて前記ホルダ部分に結合すべく前記ドライバ部分 と前記ホルダ部分との間に設けられた圧縮可能な弾性手段を備え、 前記軸線上に前記一端に向けて前記ドライバ部分に力が加えられることを特徴 とする器具手段。 １８．請求の範囲第１７項に記載の器具手段にして、 前記弾性手段がばねであることを特徴とする器具手段。 １９．請求の範囲第１８項に記載の器具手段にして、 前記ばねが前記ホルダ部分内で前記ドライバ部分の周りにコイル状に巻かれる ことを特徴とする器具手段。 ２０．請求の範囲第１９項に記載の器具手段にして、 前記ホルダ部分が内側肩部を備え、前記ばねが前記肩部と前記マニプレータ手 段との間にて固定されることを特徴とする器具手段。 ２１．患者の顎骨内に取り付けられ且つ雌ねじ穴を有する人工歯根に対して、歯 科用構成要素を添着する方法であって、該構成要素が貫通穴を有し、該貫通穴に は、該構成要素を前記歯根に添着すべく前記ねじ穴に係合可能であるねじボルト が受け入れられる、前記方法にして、 細長の取り外し可能なドライバの一端により前記ボルトの頭部端を把持するこ とと、 前記取り付けられた前記ドライバにより、前記貫通穴を貫通して伸長する前記 構成要素内に前記ボルトを差し込み、且つ前記ドライバを入れ子式に囲繞する中 空のホルダにより前記構成要素を歯肉縁端にて把持することと、 前記ホルダにより、及び入れ子式に係合したドライバにより、前記構成要素及 びその内部のボルトを前記歯根に対して支持し且つ前記ボルトが前記ねじ穴に係 合する所定位置にある状態にて前記構成要素を前記歯根上に配置することと、 前記ホルダを通じて加えられた力により前記歯根に前記構成要素を押し付ける ことと、 前記歯根に押し付けられた前記構成要素を前記ホルダにより保持する間に、前 記ボルトが前記ねじ穴と十分に係合して、前記構成要素を前記歯根に添着する迄 、前記ボルトを前記ねじ穴に係合させるべく前記ドライバを前記ホルダ内で回転 させることと、 その後に前記ホルダ及び前記ドライバを前記構成要素及び前記ボルトからそれ ぞれ取り外すこととを含むことを特徴とする方法。 ２２．患者の顎骨内に固定された準構造体に添着し得るようにされた歯科用構成 要素の組立体にして、 該組立体は、 前記準構造体と協働して、前記構成要素を該組立体へ添着する取り付け部材と 、 前記構成要素を保持する第一の部分と、前記取り付け部材を保持する第二の部 分とを有する器具手段であって、前記構成要素が端部にて前記第一の部分と取り 外し可能に係合し、前記取り付け部材が端部にて前記第二の部分と取り外し可能 に係合し、 前記器具手段が、 前記各部分を、その一方の部分がその他方の部分に対して回転可能な状態に て、離間的な関係にて固定する手段であって、前記構成要素を前記準構造体まで 動かすように前記第一の部分が操作されたとき、前記第二の部分が、前記準構造 体への前記構成要素に対して前記取り付け部材を操作し得るように配置され、該 第二の部分が、前記構成要素から離れた前記第一の部分の一端にて接近可能であ る、マニプレータ手段を有する前記固定手段と、 前記第一の部分に固定され且つ前記マニプレータ手段の上方にあるホルダ手 段であって、前記組立体を支持し且つ前記マニプレータ手段により前記第二の部 分を前記第一の部分に関して回転させる間に、前記第一の部分を前記準組立体に 対して保持する前記ホルダ手段とを備えることを特徴とする歯構成要素の組立体 。 ２３．請求の範囲第２２項に記載の組立体にして、 該組立体を囲繞する取り外し可能な蓋を備えることを特徴とする組立体。 ２４．請求の範囲第２３項に記載の組立体にして、 前記蓋が滅菌包装体であることを特徴とする組立体。 ２５．請求の範囲第１項に記載の器具にして、 前記ホルダ手段が、略平行な二つのアームと、バイト部分とを有するＵ字形の 部材であり、該バイト部分が前記マニプレータ手段の上方にあり、前記アームの 自由端が互いに略直径方向に対向する箇所にて前記第一の部分に取り付けられる ことを特徴とする器具。 ２６．請求の範囲第２５項に記載の器具にして、 前記マニプレータ手段が前記アームの間に嵌まることを特徴とする器具。 ２７．請求の範囲第１２項に記載の器具手段にして、 前記ホルダ手段が、略平行な二つのアームと、バイト部分とを有するＵ字形の 部材であり、該バイト部分が前記マニプレータ手段の上方にあり、前記アームの 自由端が互いに略直径方向に対向する箇所にて前記第一の部分に取り付けられる ことを特徴とする器具手段。 ２８．請求の範囲第２７項に記載の器具手段にして、 前記マニプレータ手段が前記アームの間に嵌まることを特徴とする器具手段。 ２９．請求の範囲第２２項に記載の組立体にして、 前記ホルダ手段が、略平行な二つのアームと、バイト部分とを有するＵ字形の 部材であり、該バイト部分が前記マニプレータ手段の上方にあり、前記アームの 自由端が互いに略直径方向に対向する箇所にて前記第一の部分に取り付けられる ことを特徴とする組立体。 ３０．請求の範囲第２９項に記載の組立体にして、 前記マニプレータ手段が前記アームの間に嵌まることを特徴とする組立体。 ３１．患者の口の骨における準備したインプラント箇所に歯科用インプラントを 手で挿入するために使用される器具にして、 歯科用インプラントの頂部に係合する下端を有するインプラントキャリアであ って、該インプラントキャリアを回転させることにより前記インプラントを回転 させ得る前記インプラントキャリアと、 該インプラントキャリアを貫通して長手方向に伸長し且つ該インプラントをイ ンプラントキャリア上に保持すべく歯科用インプラントの頂部内にねじ込まれた ねじと、 前記インプラントキャリア用のホルダであって、該インプラントキャリアがホ ルダ内に保持されるように該インプラントキャリアの頂部に係合する下端を有す る前記ホルダと、 前記ホルダ内に回転可能に取り付けられ且つ前記ホルダを貫通して下方へ伸長 し、前記ネジの頂部に係合するドライバであって、該ドライバを回転させること により、前記ねじを回転させることができ、該ドライバの頂部が前記ホルダの頂 部の上方を伸長し、インプラントを取り付ける人間の指で回転させることのでき る前記ドライバと、 前記ホルダの頂部に取り付けられたハンドルであって、インプラントを取り付 ける人間が同一の手の指で前記ホルダの操作及び前記ドライバを回転させること を同時に為し得るようにすべく前記ホルダから上方に伸長する前記ハンドルとを 備えることを特徴とする器具。 ３２．請求の範囲第３１項に記載の器具にして、 かみ合う雄型及び雌型の回転防止要素が、前記インプラントの頂部に、及び前 記インプラントキャリアの底部に形成されることを特徴とする器具。 ３３．請求の範囲第３１項に記載の器具にして、 前記ホルダの底部が前記インプラントキャリアの頂部を受け入れるソケットを 形成することを特徴とする器具。 ３４．請求の範囲第３１項に記載の器具にして、 前記ハンドルが前記ホルダの一体物分として形成されることを特徴とする器具 。 ３５．請求の範囲第３１項に記載の器具にして、 前記ハンドルが前記ドライバの頂部の上方に亙って伸長することを特徴とする 器具。 ３６．請求の範囲第３１項に記載の器具にして、 前記ドライバの頂部が、前記ハンドルを超えて横方向に伸長する拡張頭部を有 し、これにより前記ハンドルを把持する指と同一の指にて前記ドライバを回転さ せ易くすることを特徴とする器具。 ３７．請求の範囲第３１項に記載の器具にして、 かみ合う雄型及び雌型の回転防止要素が、前記ねじの頂部に、及び前記ドライ バの底部に形成されることを特徴とする器具。 ３８．患者の口の骨における準備したインプラント箇所に選択した物品を手で位 置決めし且つ操作するために使用される器具にして、 選択された物品の頂部に係合する下端を有する物品ホルダと、 前記物品ホルダの下端が係合する選択された物品と協働し得るように前記物品 ホルダを貫通して長手方向に伸長する締結具と、 前記物品ホルダ内に回転可能に取り付けられ且つ前記締結具の頂部に係合し得 るように前記物品ホルダを貫通して下方に伸長するドライバであって、該ドライ バを回転させることにより前記締結具を回転させることができ、該ドライバの頂 部が前記物品ホルダの頂部の上方に伸長し、選択された物品を位置決めし且つ操 作する人間の指で回転させることのできる前記ドライバと、 前記物品ホルダの頂部に取り付けられ且つ前記物品ホルダから上方に伸長する ハンドルであって、選択された物品を位置決めし且つ操作する人間が、同一の手 の指で前記ホルダを位置決めすると同時に該ホルダを操作して、前記ドライバを 回転させ得るようにする前記ハンドルとを備えることを特徴とする器具。 ３９．請求の範囲第３８項に記載の器具にして、 前記選択された物品がインプラントキャリアであり、前記締結具がインプラン トを前記インプラントキャリアに取り付けるねじであることを特徴とする器具。 ４０．請求の範囲第３８項に記載の器具にして、 前記選択された物品がインプラントの当接部であり、前記締結具が該当接部を インプラントに取り付けるねじであることを特徴とする器具。 ４１．請求の範囲第３８項に記載の器具にして、 前記ドライバが、該ドライバの回転を容易にすべくその上端に設けられたノブ を有し、 前記ハンドルが、前記ドライバを回転させるのに使用される指と同一の指によ る前記物品ホルダの操作を容易にすべく前記ノブの頂部を横切るように伸長する ことを特徴とする器具。