JPH09509963A - 抗−高血糖症剤としてのチアゾリジンジオン誘導体 - Google Patents

抗−高血糖症剤としてのチアゾリジンジオン誘導体

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JPH09509963A JP7523463A JP52346395A JPH09509963A JP H09509963 A JPH09509963 A JP H09509963A JP 7523463 A JP7523463 A JP 7523463A JP 52346395 A JP52346395 A JP 52346395A JP H09509963 A JPH09509963 A JP H09509963A
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リー,ゼナン
ディートリッヒ,アーリーン・ジョアン
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Abstract

(57)【要約】 本発明は、一般式(I):

Description

【発明の詳細な説明】 抗−高血糖症剤としてのチアゾリジンジオン誘導体 本発明は、抗高血糖症活性を有する新規な化合物を提供する。さらに特には、 本発明は、新規な5-[3-アリール-プロプ-2-イニル]-5-(アリールスルホニル) -チアゾリジン-2,4-ジオンおよび5-[3-アリール-プロプ-2-イニル]-5-(ア リール-スルファニル)チアゾリジン-2,4-ジオン、およびそれらの誘導体を提 供し、これらは、高血糖哺乳動物における血糖レベルを低下するのに有用であり 、インスリン非依存性(2型)真性糖尿病の治療に、好ましくはヒトにおいて有用 である。 背景 インスリン非依存性真性糖尿病(2型糖尿病)の治療は、通常、食事療法および 運動、経口低血糖剤、ならびにより重篤な場合にはインスリンの様式よりなる。 通常用いられる経口剤はスルホニルウレアおよびビグアニドである。スルホニル ウレアは2型糖尿病の治療に価値があるが、それはその使用を限定する低血糖症 の発症を生じ得、他の毒性症状を示し得る。また、それらは、効力の一次および 二次機能不全を高率で発生しがちでもある。同様にして、ビグアニドの使用も減 少しつつある。なぜならば、それが毒性の乳酸アシドーシスの発症と関連するた めである。より毒性が低く、かつより効率的となり得る新規な低血糖剤に対する 持続した要望は明らかな事実である。 5-[(1-および2-ナフタレニル)スルホニル]-2,4-チアゾリジンジオン(Za skおよびJirkovsky、米国特許第4,997,948号、1991)、5-[(1-および2 -ナフタレニル)チオ]-2,4-チアゾリジンジオン(ZaskおよびJirkovsky、米国 特許第5,068,342号、1991)および5-[アリールスルホニル]-2,4-チア ゾリジンジオン(Zaskら、J.Med.Chem.、1990、33、1418-1423)が以前に、抗糖 尿病剤として開示されている。(I)で示される本発明の化合物は、それが 5-[3-アリール-プロプ-2-イニル]基も含有する点で異なる。この後者の基は 、5-アリールスルホニル-2,4-チアゾリジンジオンの抗-糖尿病活性を高める 。2-[(4-メチルフェニル)-スルホニル]-5-フェニルペント-4-イル酸(BM1390 7)、(A)(Wolffら、米国特許第4,933,367号、1990;Freundら、Arch. Pharmacol.、1989、340(増刊R40)、アブストラクト、117;Obermaier-Kusser、 Biochem.J.、1989、261、699)も、抗糖尿病剤として開示している。(I)で示され る本発明の化合物は、それが、Aのカルボキシ基の代わりに2,4-チアゾリジン ジオン環を含む点で異なる。 2,4-チアゾリジンジオン環を含み、また高糖尿病活性を示す化合物を特許請 求する他の開示もある。これらには、シグリタゾン(米国特許第4,461,90 2号;Sohdaら、Chem.Pharm.Bull.、1982、30、3580)および数多くの潜在的な アナログ:ピオグリタゾン(Sohdaら、Arzneim.-Forsch./Drug.Res.、1990、4 0、37)、エングリタゾン(Stevensonら、Metabolism、1991、40、1268);CS-04 5(Metabolism、1991、40、1213)および他(Hulinら、J.Med.Chem.、1992、35、1 853;Sohdaら、J.Med.Chem.、1992、35、2617)が含まれる。前記開示からの2, 4-チアゾリジンジオン含有化合物は、本発明の化合物により有される5-(アリ ールスルホニル)、5-(アリールスルファニル)または5-[3-アリール-プロプ-2 -イニル]基を全く含んでいない。 硫黄が2,4-チアゾリジンジオン環の5-位に結合している化合物が開示され ている(特許公開公報78 40,770;特許公開公報78 46,973; Mikrobiol.Zh.(Kiev)1970、32、518-520(Ukrain);Ger.Offen.DE3,045 , 059号)が、2,4-チアゾリジンジオン環の窒素が置換されているか、または 硫黄がスルホン酸の形態である点で本発明の化合物とは異なる。加えて、これら の化合物はスルホンではなく、ナフタレン環を含んでいない。さらに、これらの 化合物は、抗汚れ防止または抗細菌特性のみを有するとして特許請求している。 発明の説明 本発明は、式(I)で示される新規な5-[3-アリール-プロプ-2-イニル]-5-( アリールスルホニル)-チアゾリジン-2,4-ジオンおよび5-[3-アリール-プロ プ-2-イニル]-5-(アリールスルファニル)チアゾリジン-2,4-ジオンに関する 。これらの化合物は、抗-高血糖症活性を有しており、このことは、db/db(C57BL /KsJ)マウスにおける血漿グルコースレベル、およびob/ob(C57B1/6J)マウスにお ける血漿グルコースレベルおよびインスリンレベルを低下させるそれらの能力に つき示された。両方とも、ヒト・インスリン非依存性(2型)真性糖尿病のモデル である。 本発明の化合物は、以下に示す一般式(I)によって特徴付けられ、式中、Ar はフェニル、2-ナフチル、アルキル置換フェニル、アルコキシ置換フェニル、 ハロゲン置換フェニル、2-ピリジニル、置換2-ピリジニル、3-ピリジニル、 4-ピリジニル、2-キノリニル、2-ピリミジニル、2-ベンゾオキサゾリル、2- ベンズチアゾリル、2-ベンズイミダゾリル、2-フラニル、2-ベンゾ-[b]-フ ラニル、2-チエニル、2-ベンゾ-[b]-チエニル;nは0または2;およびAr 'はフェニル、アルキル置換フェニル、パーフルオロアルキル置換フェニル、ハ ロゲン置換フェニル、アルコキシ置換フェニル、パーフルオロアルコキシ置換フ ェニルおよびアルキルチオ置換フェニルである。 本発明の好ましい化合物には、式中、Arがフェニル、アルキル置換フェニル 、ハロゲン置換フェニルまたは2-ピリジニル、nが2;およびAr'がフェニル 、ハロゲン置換フェニルおよびパーフルオロアルコキシ置換フェニルである、式 (I)で示される化合物が含まれる。 本発明の最も好ましい化合物には: 5-[3-(4-クロロフェニル)-プロプ-2-イニル]-5-(ピリジン-2-スルホニ ル)-チアゾリジン-2,4-ジオン、 5-[3-(4-フルオロフェニル)-プロプ-2-イニル]-5-(ピリジン-2-スルホ ニル)-チアゾリジン-2,4-ジオン、 5-[3-(4-クロロフェニル)-プロプ-2-イニル]-5-(4−フルオロベンゼン スルホニル)-チアゾリジン-2,4-ジオン、 5-(4-フルオロベンゼンスルホニル)-5-[3-(4-フルオロフェニル)-プロプ- 2-イニル]-チアゾリジン-2,4-ジオン、 5-ベンゼンスルホニル-5-[3-(4-クロロフェニル)-プロプ-2-イニル]-チ アゾリジン-2,4-ジオン、 5-ベンゼンスルホニル-5-[3-(3,5-ビス-トリフルオロメチル-フェニル)- プロプ-2-イニル]-チアゾリジン-2,4-ジオン、 5-[3-(4-クロロフェニル)-プロプ-2-イニル]-5-(4-クロロベンゼンスル ホニル)-チアゾリジン-2,4-ジオン、 5-[3-(4-ブロモフェニル)-プロプ-2-イニル]-5-(トルエン-4-スルホニ ル)-チアゾリジン-2,4-ジオン、および 5-[3-フェニル-プロプ-2-イニル]-5-(トルエン-4-スルホニル)-チアゾリ ジン-2,4-ジオンが含まれる。 本発明の化合物は、スキームIないしVに概説される方法に従って調製でき、 その1番目を以下に示す: スキームI スキームIにおいて、式(II)で示される適当な、販売されているアリールチ オールを塩基と反応させ、つづく複合体を1またはそれを超える当量の5-ブロ モ-チアゾリジン-2,4-ジオンと反応させ(Zaskら、J.Med.Chem.、1990、33、1 418-1423)、式(III)で示される5-アリールスルファニル-チアゾリジン-2, 4-ジオンを生成する。この反応は、低温(例えば、0ないし-78℃)にて、2ま たはそれを超える当量のリチウム ジイソプロピルアミドまたはリチウム ビス( トリメチルシリル)アミドのごとき強金属アミド塩基を用いたTHFまたはヘキ サンのごとき求核溶媒中で簡便に行い、つづいて常温または高温に1〜10時間 加温する。別法として、式(III)で示される化合物は、水または低分子アルコ ール溶媒のごときプロトン性溶媒中で調製し得る。この様式にて行った場合、式 (II)で示されるアリールチオールを、0℃ないし室温にて、2またはそれを超え る当量の炭酸ナトリウムまたは重炭酸カリウムのごときアルカリ金属炭酸塩基ま たは重炭酸塩基と反応させる。1またはそれを超える当量の5-ブロモ-チアゾリ ジン-2,4-ジオンを添加すると、反応時間は1時間ないし2日で変動する。 ついで、式(III)で示される化合物を酸化して、式(V)で示される5-アリー ルスルホニル-チアゾリジン-2,4-ジオンを得ることができる。Zaskら(J.Me d.Chem.、1990、33、1418-1423)の方法に従って、この酸化は、常温またはより高 温(30〜80℃)反応温度にて1〜10時間、酢酸中の過剰量(2〜20当量)の 過酸化水素を用いて簡便に行う。別法として、ペルオキシモノ硫酸カリウムも、 必須の酸化を効率的に達成するであろう。ペルオキシモノ硫酸カリウム(KHS O5) は、不活性成分、硫酸水素カリウム(KHSO4)および硫酸カリウム(K2SO4) との2:1:1複合体として販売されている固形物である。この複合体は、商標 名オキソン下で販売されている。式(III)で示される化合物を、メタノールのご とき低分子アルコール溶媒に溶解し、2またはそれを超える当量の有効成分KH SO5を含むオキソンの水溶液に添加する。反応温度は0℃〜50℃で変動し得 、反応時間は30分〜2日間で変動し得る。さらなる別法において、メタ-クロ ロ過安息香酸のごとき過安息香酸試薬を用いて、式(III)で示される化合物を式( V)で示される化合物に変換することができる。好ましくは、常温、クロロホル ムのごときハロカーボン溶媒中にて1時間〜数日間、2またはそれを超える当量 の過安息香酸を用いる。 また、式(V)で示される化合物は、式(IV)で示される1またはそれを超える 当量のアルカリ金属アリールスルフィネートと5-ブロモ-チアゾリジン-2,4- ジオンとを反応させることによって調製し得る。この変換に適当な溶媒には、D MF、THFのごとき極性非プロトン性溶媒、および低分子アルコールまたは水 のごときプロトン性溶媒が含まれる。別法として、式(IV)で示されるアルカリ 金属アリールスルフィネートは、G.Baumら(Synthesis、1987、56-59)の方法に 従って、相間移動触媒アリカット336(Aliquat 336)(トリカプリリルメチル アンモニウムクロリド)を用いて5-ブロモ-チアゾリジン-2,4-ジオンと反応さ せることができる。 式(IV)で示されるアルカリ金属スルフィネートは、水または水性低分子アル コール溶媒中の水酸化ナトリウムのごときアルカリ金属水酸化物存在下にて、式 (II)で示されるアリールチオを2当量の過酸化水素水で酸化することによって 簡便に調製し得る。式(IV)で示されるアルカリ金属アリールスルフィネートは 、式(XI)で示されるアリールスルホニルクロリドを還元することによっても調 製し得る。この変換は、ジクロロメタン中、-78℃〜室温にて、式(XI)で示 される塩化スルホニルと2当量のp-チオクレゾールおよび2当量のトリエチル アミンとを反応させるChew LeeおよびLamar Field(Synthesis、1990、391-39 7)の方法を用いて、最も簡便に行う。ついで、水性酸仕上げ処理の際に得たアリ ー ルスルフィン酸を、アルカリ金属水酸化物で処理して式(IV)で示されるアルカ リ金属アリールスルフィネートを生成する。 式(V)で示される化合物は、塩基存在下にてアルキル化剤でアルキル化できる 2個の第一級サイトを有する。これらのサイトは、チアゾリジンジオンC-5-炭 素原子およびチアゾリジンジオン窒素原子である。本発明の化合物のアルカリ化 に望ましい点は、式(V)のC-5炭素原子である。(V)の窒素原子でのアルキル 化と潜在的に競合するのを防ぐために、窒素は、適当なアルキル化保護基で保護 し得る。トリチル(トリフェニルメタン)基がこの機能を行う。トリチル基は、0 ℃または常温にて、好ましくはハロカーボン溶媒中にて、トリエチルアミンのご とき1モル当量の第4級アミン塩基存在下、式(V)で示される化合物と1モル当 量の塩化トリフェニルメタンとを反応させることによって導入される。 スキームII スキームIIにおいて、式(IX)で示される(3-アリールプロプ-2-イニル)- ブロミドは、式(VII)で示される販売されているアリールヨージドからの2段 階プロセスを介して調製できる。第一段階において、ジクロロビス(トリフェニ ルホスフィン)パラジウム(II)のごとき触媒量のパラジウム(II)試薬および 触媒量のヨウ化銅(I)のごとき銅(I)試薬存在下にて、式(VII)で示される化 合物を1またはそれを超える当量のプロパルギルアルコールと反応させることに よって式(VIII)で示される化合物を調製する。この反応は、ジエチルアミン またはトリエチルアミンのごとき1またはそれを超える当量の第2級または第3 級アミン存在下にても進行する。第2級または第3級アミンは、溶媒として用い ることができ、あるいはクロロホルムのごときハロカーボン溶媒を用いることも できる。反応温度には80℃までの常温を通常用い、反応時間は1〜2日間で変 動する。ついで、式(IX)で示される化合物は、ピリジンを含有する乾燥エーテ ル溶媒中の0.5〜1モル当量の三臭化リンと反応させることによって、式(VII I)で示される化合物から最も簡便に調製する。この反応は、0℃〜室温にて1〜 30時間の期間で、最も簡便に行う。 ついで、式(I)で示される化合物を、式(III)、(V)または(VI)で示され る化合物を式(IX)で示される化合物でアルキル化することによって調製する。 スキームIII スキームIIIに参照して、1またはそれを超える当量の塩基の作用により、 式(VI)で示されるチアゾリジンジオンのC-5水素を除去する。通常用いられ る塩基には、水素化ナトリウムアルカリ金属のごときアルカリ金属水素化物、ブ チルリチウムのごときアルカリ金属アルキル、またはリチウム ジイソプロピル アミドのごときアルカリ金属アミドが含まれる。適当な溶媒には、-78℃〜室 温の範囲の温度を有するTHFまたはDMFが含まれる。式(VI)で示される化 合物を脱プロトン化した後に、式(IX)で示されるブロミドを導入し、その反応 物を典型的には0℃〜室温にて1〜48時間撹拌して、式(X)で示される化合物 を生成する。ついで、式(X)で示される化合物を酸で処理して、トリフェニルメ タン保護基を除去する。典型的な酸には、1またはそれを超える当量のトリフル オロ酢酸またはギ酸が含まれる。溶媒またはジクロロメタンのごときハロカーボ ン溶媒として用いることのできるこの酸を通常用いる。この反応は、0℃〜室温 にて10分〜2時間の期間、簡便に行う。 スキームIV: スキームIVに参照して、式(I)で示される5-[3-アリール-プロプ-2-イニ ル]-5-(アリールスルファニル)-チアゾリジン-2,4-ジオンは、式(III)で 示される適当な5-(アリールスルファニル)-チアゾリジン-2,4-ジオンと2ま たはそれを超える当量の塩基とを反応させることによって調製できる。2当量の 塩基は、チアゾリジンジオンの窒素原子およびC-5位の両方の脱プロトン化に 作用して、2価アニオンを形成する。この脱プロトン化を達成する通常の塩基に は、水素化ナトリウムのごときアルカリ金属水素化物、ブチルリチウムのごとき アルカリ金属アルキル、あるいはリチウムジイソプロピルアミドもしくはリチウ ムビス(トリメチルシリル)アミドのごときアルカリ金属アミド塩基が含まれる。 簡便な溶媒には、アルカリ金属アミド塩基用のTHF、およびアルカリ金属水素 化物塩基用のTHFまたはDMFが含まれる。反応温度は、-78℃〜室温で変 動する。塩基を導入後2分〜1時間に、式(IX)で示される1またはそれを超え る当量の適当な(3-アリールプロプ-2-イニル)-ブロミドをその反応物混合物に 添加し、その反応物を0℃または室温にて1時間〜3日間撹拌する。チアゾリジ ンジオンC-5炭素原子で広範にアルキル化が起きて、式(I)で示される5-[3- アリール-プロプ-2-イニル]-5-(アリールスルファニル)-チアゾリジン-2,4- ジオンを得る。 スキームV: スキームVに参照して、式(V)で示される適当な5-(アリールスルホニル)-チ アゾリジン-2,4-ジオンと2またはそれを超える当量の塩基とを反応させるこ とによって、式(I)で示される5-[3-アリール-プロプ-2-イニル]-5-(アリー ルスルホニル)-チアゾリジン-2,4-ジオンを調製できる。2当量の塩基は、チ アゾリジンジオンの窒素原子およびC-5位の両方の脱プロトン化に作用して、 二価アニオンを形成する。この脱プロトン化を達成する通常の塩基には、水素化 ナトリウムのごときアルカリ金属水素化物、ブチルリチウムのごときアルカリ金 属アルキル、またはリチウムジイソプロピルアミドもしくはリチウム ビス(トリ メチルシリル)アミドのごときアルカリ金属アミド塩基が含まれる。簡便な溶媒 には、アルカリ金属アミド塩基用のTHFおよびアルカリ金属水素化物塩基用の THFまたはDMFが含まれる。反応温度は-78℃〜室温で変動し得る。塩基 を導入してから2分〜1時間後に、1またはそれを超える当量の式(IX)で示さ れる適当な(3-アリールプロプ-2-イニル)-ブロミドを該反応混合物に添加し、 その反応物を0℃または室温にて1時間〜3日間撹拌する。アルキル化は、チア ゾリジンジオンのC-5炭素原子で広範に起こり、式(I)で示される5-[3-アリ ール-プロプ-2-イニル]-5-(アリールスルホニル)-チアゾリジン-2,4-ジオン を得る。 また、本発明の化合物は、チアゾリジンジオンC-5炭素原子に3-アリールプ ロプ-2-イニル置換基が導入され、ここで該除去される保護基が適当に除去され 、かつ望ましくは式Iで示される化合物がその医薬上許容される塩の形態で回収 されるように、塩基存在下にて、式B: [式中、Arおよびnは前記定義に同じ、R1は水素または除去可能な基] を有する化合物と、式C: R2-CH2-C≡CAr1(C) [式中、Ar1は前記定義に同じ、R2は離脱基] で示される化合物とを反応させることよりなるプロセスによっても調製すること ができる。R1が水素である場合、該プロセスは後記のスキームIVまたはVに 記載するごとく行うことができる。この場合、用いる塩基は強塩基でなければな らず、すなわち、チアゾリジンジオン環のC-5位ならびにチアゾリジンジオン 環の窒素原子における脱プロトン化に影響するに十分に強いものでなければなら ないことが認められるであろう。本発明のプロセスを行うもう1つの方法は、式 Bで示される化合物(式中、R1は保護基)と式Cで示される化合物とを反応させ ることよりなる。このことは、後記するスキームIIIに参照して本明細書に記 載した様式で行うことができる。スキームIIIに記載のごとき使用するための 5-(アリールスルホニル)-3-(トリフェニルメチル)チアゾリジン-2,4-ジオン (VI)の調製は、スキームI下に記載のごとく行うことができる。最終化合物が 式I(式中、nが0)を有する場合、1モル当量の塩基存在下にて塩化トリフェニ ルメタンとの反応において式(V)を有する化合物の代わりに式(III)を有する 化合物を用い、式(VI)で示される化合物の代わりに得られた5-(アリールスル フェニル)-3-トリチル-チアゾリジン-2,4-ジオンを用いることによって、該 プロセスを行うことができる。 また、本発明は、血糖レベルを低下させるに有効な本明細書に開示する1また はそれを超える有効量の化合物を高血糖症哺乳動物に投与することからなる、か かる動物における血糖レベルを低下させる方法からもなる。また、この方法は、 血糖を低下させるのに有効な本明細書に開示する1またはそれを超える有効量の 化合物を高血糖症哺乳動物に投与することからなる、哺乳動物における高血糖症 を治療する方法としても示され得る。かく治療する哺乳動物は、好ましくはヒト である。また、本発明の化合物は、高脂肪血症および糖尿病合併症(例えば、神 経障害、腎障害、リティノパシー(ritinopathy)、白内障)を治療する剤としても 用いることができる。本発明の化合物は、効率を向上させるために、インスリン 、スルホニルウレア、ビグアニド、アルドース・レダクターゼ・インヒビターお よび低脂肪血症剤と組み合わせて用いることもできる。 本明細書に示す化合物の投与量は、選択する特定の化合物および投与の形態に より変動するであろう。さらに、それは、処理する特定の宿主により変動するで あろう。一般に、本発明の化合物はいずれの毒性の副作用を伴わずに、保護効果 を付与する濃度レベルで投与される。例えば、化合物の有効量は、約10〜約25 0mg/kg体重/日の範囲とすることができ、一日当たり一回または一週間当た り2〜4回に分割して投与することができる。治療する個人の対象に最適な投与 量は、治療に寄与する個人によって決定され、一般的には初期にはより少量の用 量を投与し、その後に投与量を増加させて最も適当な投与量が決定されるであろ う。 また、本発明により包含されるのは、血糖を低下させるのに有用な医薬組成物 である。これらの中には、本明細書に開示する1またはそれを超える化合物また はその医薬上許容される塩の混合物、および医薬上許容される担体の混合物より なる組成物が含まれ、これはその化合物自体と同一の投与方法に従って使用する ことができる。 本発明の化合物は、適当な治療的に許容される無機塩基または有機塩基と塩を 形成し得る。これらの由来した塩は、それらの親酸(parent acid)と同一の活性 を有し、本発明の範囲内に含まれる。これらの塩を形成する適当な無機塩基には 、例えば、リチウム、ナトリウム、カリウム、マグネシウム、カルシウム等のご とき治療的に許容できるアルカリ金属またはアルカリ土類金属の水酸化物、炭酸 塩 または重炭酸塩が包含される。適当な有機塩基には、メチルアミン、ベンザチン (N,N1-ジベンジルエチレンジアミン)、コリン、ジエタノールアミン、エチレ ンジアミン、メグルミン(N-メチルグルカミン)、ベネタミン(benethamine)(N- ベンジルフェネチルアミン)、ジエチルアミン、ピペラジン、トロメタミン(2- アミノ-2-ヒドロキシメチル-1,3-プロパンジオール)プロカイン等のごとき第 一級または第二級アミンが包含される。さらに、例えば、テトラアルキル(例え ば、テトラメチル)、アルキル-アルカノール(例えば、メチル-トリエタノール) および環状(例えば、N,N-ジメチルモルホリン)アンモニウム塩のような第四級 塩も挙げることができる。しかしながら、原則的には、生理学上和合性である全 てのアンモニウム塩を使用することができる。 対応する塩への変換は、酸形態の化合物を適当な塩基と、通常は1当量で、共 溶媒中にて反応させることによって容易になし得る。該塩は、濃縮乾固により、 または非-溶媒を添加することによって単離する。例えば、無機塩の場合には、 該酸または該化合物を、所望の無機塩に対応する水酸化物、炭酸塩または重炭酸 塩を含有する水中に溶解するのが好ましい。該溶液を蒸発させるか、または、よ り適切な極性の水-和合性溶媒、例えば、ブタノールのごとき低級アルカノール 、もしくはエチルメチルケトンのごとき低級アルカノンを添加することによって 、固形無機塩を得る。アミン塩の場合には、エタノール、エチル酢酸およびベン ゼンのごとき適切な、または低極性の共溶媒を用いるのが好ましい。溶媒を蒸発 させるか、または、ベンゼンもしくはn-ヘキサンのごとき低極性の混和性希釈 剤を添加して、固形塩を得る。第四級アンモニウム塩は、水溶液中にて、化合物 の酸と第四級水酸化アンモニウムとを混合し、つづいて該水を蒸発させることに よって調製し得る。 本発明の化合物は、経口または非経口経路のいずれかによって、ヒトを包含す る哺乳動物に臨床的に投与し得る。経口投与は、単独で、または、デンプン、ミ ルク、砂糖、ある種の型の粘土、水、植物油もしくは鉱油のごとき固形もしくは 液体の医薬上許容される担体もしくは希釈剤と組み合わせ、その後に、錠剤、カ プセル剤、粉末剤、シロップ剤、溶液、懸濁液等を形成して行い得る。経口投与 には、有効化合物は、水溶性または有機媒質と組み合わせて用いて、注射用の溶 液または懸濁液を形成し得る。例えば、化合物のゴマまたは落花生油中の溶液、 水溶液および可溶性の医薬上許容できる塩である。この様式で調製した注射用溶 液は、静脈内、腹膜内、皮下または筋肉内的に投与し得る。また、本発明の化合 物は、坐薬の形態でも投与し得る。 以下の限定するものではない実施例により、本発明をさらに説明する。 実施例1 5-(トルエン-4-スルファニル)-チアゾリジン-2,4-ジオン,(III) -78℃、乾燥THF(200mL)にて、5-ブロモ-チアゾリジン-2,4-ジオ ン(5,0g、25.5ミリモル、Zaskら、J.Med.Chem.、1990、33、1418-1423) およびp-チオクレゾール[(II)、3.17g、25.5ミリモル]の溶液に、リチ ウムビス(トリメチルシリル)アミド(ヘキサン中の1.0M、56mL、56ミリ モル)を滴下する。30分後に、その反応混合物を室温に温める。さらに1時間 後に、2N HClを添加してpH=1とする。層を分離させ、その水性相を酢酸 エチル(3×300mL)で抽出する。合わせた有機相を乾燥(MgSO4)し、濃 縮し、フラッシュクロマトグラフィー(3:2の石油エーテル:酢酸エチル)に付 して、標題化合物を白色固形物として得る(4.4g、72%): 融点124-126℃; NMR(CDCl3):d8.08(S,1H,NH),7.48(d,J=8.7Hz、2H,ArH),7.18(d,J=8.7Hz ,2H,ArH),5.32(s,1H,CH); MS(EI):239(MI,90%),196(18%),123(100%) 実施例2 5-(ピリジン-2-スルファニル)-チアゾリジン-2,4-ジオン,(III) -78℃、乾燥THF(200mL)中にて、の5-ブロモ-チアゾリジン-2,4- ジオン(28.24g、0.144モル)および2-メルカプトピリジン[(II)、16. 0g、0.144モル]の溶液に、リチウムビス(トリメチルシリル)アミド(ヘキ サ ン中の1.0M、317mL、0.317モル)を40分間にわたり滴下した。3 0分後に、その反応混合物を室温に温めた。さらに3時間後に、10%HClを 添加してpH=1とした。層を分離させ、その水性相を酢酸エチル(2×500m L)で抽出した。合わせた有機相を水(500mL)、ブライン(500mL)で洗 浄し、乾燥(MgSO4)し、濃縮して標題化合物を緑色固形物として得た(30. 45g、93%): 融点118-120℃; NMR(DMSO,d6):δ12.35(s,1H,NH),8.39(d,J=5.3Hz,1H,PyrH),7.69(dd,J=7 .3,8.3Hz,1H,PryH),7.42(d,J=8.3Hz,1H,PyrH),7.19(dd,J=5.3,7.3Hz,1H,PyrH),6 .31(s,1H,CH); MS(EI):226(MI,12%),155(10%),79(100%); 分析値(C86222として):C,H,N 実施例1記載の方法を用いて、式(II)で示される適当なアリールメルカプタン および5-ブロモ-チアゾリジン-2,4-ジオンから式(III)で示される実施例3お よび4の化合物を調製した。 実施例3 5-(キノリン-2-スルファニル)-チアゾリジン-2,4-ジオン,(III) 2-キノリンチオールからのもの:融点227-229℃ 実施例4 5-(ナフタレン-2-スルファニル)-チアゾリジン-2,4-ジオン,(III) (知られている:Zarkら、J.Med.Chem.、1990、33、1418-1423) 実施例5 5-(4-フルオロフェニルスルファニル)-チアゾリジン-2,4-ジオン,(III) 5-ブロモ-チアゾリジン-2,4-ジオン(15.0g、76.5ミリモル)を、0℃ の4-フルオロチオフェノール[(II)、9.8g、76.5ミリモル]、炭酸ナトリ ウム(27.75g、262ミリモル)および水(120mL)の撹拌溶液に添加し た。16時間後に、その反応混合物を水(500mL)で希釈し、濃HClで酸性 化してpH=1とし、濾過した。得られた固形物を水および石油エーテルで洗浄 し、真空下にて乾燥して標題化合物を白色固形物として得た(14.05g、75 %): 融点99-100℃; NMR(DMSO,d6):δ12.14(s,1H,NH),7.66(t,J=8.0Hz,2H,ArH),7.29(t,J=8.5Hz ,2H,ArH),6.05(s,1H,CH); MS(EI):243(MI,100%),200(30%),128(60%),127(50%); 分析値(C96FNO22として):C,H,N 実施例5記載の方法を用いて、式(III)で示される実施例6-10の化合物を適 当な式(II)で示されるアリールメルカプタンおよび5-ブロモ-チアゾリジン-2 ,4-ジオンから調製した。 実施例6 5-(ベンゼンスルファニル)-チアゾリジン-2,4-ジオン,(III) チオフェノールからのもの:融点103-107.5℃ 実施例7 5-(4-クロロフェニルスルファニル)-チアゾリジン-2,4-ジオン,(III) 4-クロロチオフェノールからのもの:融点109-110℃ 実施例8 5-(4-ブロモフェニルスルファニル)-チアゾリジン-2,4ジオン,(III) 4-ブロモチオフェノールからのもの:融点115-117℃ 実施例9 5-(4-メトキシフェニルスルファニル)-チアゾリジン-2,4-ジオン,(III) 4-メトキシチオフェノールからのもの:融点89-91℃ 実施例10 5-(トルエン-3-スルファニル)-チアゾリジン-2,4-ジオン,(III) m-チオクレゾールからのもの:融点61.5-64℃ 実施例11 5-(4-フルオロフェニルスルホニル)-チアゾリジン-2,4-ジオン,(V) 60℃、氷酢酸(457mL)中にて、5-(4-フルオロフェニルスルファニル)- チアゾリジン-2,4-ジオン[(III)、実施例5からのもの、11.9g、48.9 ミリモル]の機械的に撹拌した溶液に、30%過酸化水素(50.4mL、0.48 9モル)を1時間20分にわたって滴下した。さらに3時間後に、その反応混合 物を常温に冷却し、濃縮した。その残渣を水および酢酸エチルの間に分配させた 。酢酸エチル層を乾燥(MgSO4)し、濃縮して標題化合物を白色固形物として 得た(10.9g、81%): 融点190-196℃; NMR(DMSO,d6):δ12.78(プロードなs,1H,NH),8.00(m,2H,ArH),7.58(t,J=8.9Hz, 2H,ArH),6.70(s,1H,CH); MS(CI):276(M+H,100%); 分析値(C96FNO42として):C,H,N 実施例11記載の方法により、式(V)で示される実施例12-14の化合物を 、式(III)で示される適当な5-(アリールスルファニル)-チアゾリジン-2,4-ジ オンから調製した。 実施例12 5-(トルエン-4-スルホニル)-チアゾリジン-2,4-ジオン,(V) 実施例1の5-(トルエン-4-スルファニル)-チアゾリジン-2,4-ジオン,(III )から調製した: 融点73-75℃ 実施例13 5-(ナフタレン-2-スルホニル)-チアゾリジン-2,4-ジオン,(III) (知られている:Zaskら、J.Med.Chem.、1990、33、1418-1423) 実施例14 5-(4-クロロフェニルスルホニル)-チアゾリジン-2,4-ジオン,(V) 実施例7の5-(4-クロロフェニルスルファニル)-チアゾリジン-2,4-ジオン ,(III)から調製した: 融点143-144.5℃ 実施例15 5-(ベンゼンスルホニル)-チアゾリジン-2,4-ジオン,(V) 0℃にて、メタノール(105mL)中の5-(ベンゼンスルファニル)-チアゾリ ジン-2,4-ジオン[(III)、実施例6、10.0g、41.8ミリモル]を、水(21 0mL)中のオキソン(51.4g、83.6ミリモル)の機械的に撹拌した懸濁液 に添加した。直ちに、その懸濁液を室温に温めた。3.5時間後に、その反応物 を水(1.5L)で希釈し、固形物を濾過した。その固形物を水で洗浄し、真空下 にて乾燥して、標題化合物を白色固形物として得た(8.31g、73%): 融点130-133℃; NMR(CDCL3):δ8.07(s,1H,NH),7.98(d,J=7.2Hz,2H,ArH),7.78(t,J=7.5Hz,1 H,ArH),7.67(t,J=8.1Hz,2H,ArH),5.44(s,1H,CH); MS(EI):225(MI,24%),182(18%),153(12%),110(100%) 実施例15記載の方法により、式(V)で示される実施例16-18の化合物を 、式(III)で示される適当な5-(アリールスルファニル)-チアゾリジン-2,4-ジ オンから調製した。 実施例16 5-(4-ブロモフェニルスルホニル)-チアゾリジン-2,4-ジオン,(V) 実施例8の5-(4-ブロモフェニルスルファニル)-チアゾリジン-2,4-ジオン ,(III)から調製した: 融点156.5-158℃ 実施例17 5-(4-メトキシフェニルスルホニル)-チアゾリジン-2,4-ジオン,(V) 実施例9の5-(4-メトキシフェニルスルファニル)-チアゾリジン-2,4-ジオ ン,(III)から調製した: 融点93-95℃ 実施例18 5-(トルエン-3-スルホニル)-チアゾリジン-2,4-ジオン,(V) 実施例10の5-(トルエン-3-スルファニル)-チアゾリジン-2,4-ジオン,(II I)から調製した: 融点96-100℃ 実施例19 5-(ピリジン-2-スルホニル)-チアゾリジン-2,4-ジオン,(V) 室温にて、クロロホルム(600mL)中の5-(ピリジン-2-スルファニル)-チ アゾリジン-2,4-ジオン[(III)、実施例2、15.0g、66.3ミリモル]の撹 拌懸濁液に、m-クロロ過安息香酸(25.7g、146ミリモル)を30分間にわ たり少量づつ滴下した。18時間後に、さらなるm-クロロ過安息香酸(4.65 g、26.4ミリモル)を添加し、その反応混合物をさらに6時間撹拌した。その 反応混合物を氷浴中にて冷却し、得られた固形物(18.7g)を濾過した。得ら れた固形物の10g部をフラッシュクロマトグラフィー(9:1 CH2Cl2:ア セトニトリル)により精製して標題化合物を白色固形物(4.18g、46%)とし て得た: 融点129-131℃; NMR(DMSO,d6):δ12.00(プロードなs,1H,NH),8.85(d,J=4.0Hz,1H,PyrH),8.23(d d,J=6.1,7.9Hz,1H,PyrH),8.12(d,J=7.9Hz,1H,PyrH),7.85(dd,J=4.0,6.1Hz,1H,Py rH),6.79(s,1H,CH); MS(EI):258(MI,8%),215(55%),123(22%),78(100%) 実施例20 5-(キノリン-2-スルホニル)-チアゾリジン-2,4-ジオン,(V) 2.5%NaOH水溶液(229mL)およびエタノール(229mL)中の2-キ ノリンチオール[(II)、8.0g、49.6ミリモル]の撹拌溶液に、30%過酸化 水素水(10.7mL、104ミリモル)を滴下した。1時間後に、その反応混合 物を濃縮して白色固形物(8.34g)を得、これには主にナトリウム-2-ナフタ レンスルフィネート(式IV)が含まれる。この化合物(32.5ミリモル)の7.0 g部を、乾燥DMF(53mL)中の5-ブロモ-チアゾリジン-2,4-ジオン(6.3 8g、32.5ミリモル)の溶液に添加し、得られた溶液を室温にて4時間撹拌し た。真空下にてDMFを除去し、その残渣に水(400mL)を添加した。水相を 酢酸エチル(2×400mL)で抽出し、合わせた酢酸エチル相を乾燥(ブライン) し濃縮した。その粗製生成物をフラッシュクロマトグラフィー(グラジエント:9 8.2から97.3のCH2Cl2:イソプロパノール)に付して標題化合物を黄色固 形物として得た(1.1g、9%): 融点168-169℃: NMR(DMSO,d6):δ12.9(プロードなs,1H,NH),8.85(d,J=8.8Hz,1H,ArH),8.24(d,J =8.1Hz,1H,ArH),8.16(d,J=8.7Hz,2H,ArH),8.02(dd,J=6.9,8.3Hz,1H,ArH),7.89(d d,J=6.9,8.1Hz,1H,ArH),6.95(s,1H,CH); MS(EI):308(MI,10%),265(8%),145(18%),129(100%),128(75%); 分析値(C128242として):C;H,N 実施例21 [3-(4-クロロフェニル)-プロプ-2-イニル]-ブロミド,(IX) p-ヨードクロロベンゼン[式(VII)、7.15g、30.0ミリモル]、プロパル ギルアルコール(1.75mL、30ミリモル)、ジクロロビス(トリフェニルホス フィン)パラジウム(II)(0.21g、0.3ミリモル)、ヨウ化銅(I)(29mg、 0.15ミリモル)およびジエチルアミン(50mL)の懸濁液を、N2雰囲気下、 室温にて撹拌すると、20分以内に溶解が起きた。5時間後に、ジエチルアミン を除去し、その粗製生成物を水およびエーテルの間 に分配させた。そのエーテ ル相を乾燥(ブライン)し、濃縮し、フラッシュクロマトグラフィー(4:1の石 油エーテル:酢酸エチル)に付して、3-(4-クロロフェニル)-プロプ-2-イル- オール(式VIIIで示される化合物、4.09g、82%)を得た。式(VIII)で示さ れるこの化合物(3.47g、20.83ミリモル)を乾燥エーテル(12mL)中に 懸濁し、ピリジン(0.42mL)を添加した。その反応混合物を氷浴中にて冷却 し、乾燥エーテル(6mL)中の三臭化リン(1.0mL、10.42ミリモル)の溶 液を15分間にわたって滴下した。ついで、その反応混合物を室温にて2.5時 間撹拌し、氷浴中にて冷却し、砕氷を添加した。その反応混合物を水(200m L)に添加し、エーテル(200mL)で抽出した。そのエーテル相を水、飽和Na HCO3およびブラインで洗浄した。その抽出物を濃縮し、フラッシュクロマトグ ラフィー(9:1の石油エーテル:酢酸エチル)に付して白色固形物として生成物 を得た(3.38g、86%): 融点41-43℃; NMR(CDCl3):δ7.37(d,J=8.7Hz,2H,ArH),7.27(d,J=8.7Hz,2H,ArH),4.16(s, 2H,CH2 ) 実施例21記載の方法により、式(IX)で示される実施例22-23の化合物を 、適当な、販売されている式(VII)で示されるアリールヨージドまたは販売され ている式(VIII)で示される3-アリールプロプ-2-イン-オールから調製した。 実施例22 [3-ベンゼン-プロプ-2-イニル]-ブロミド,(IX) 3-ベンゼン-プロプ-2-イン-オール,(VIII)から調製した: 油性物; NMR(CDCl3)δ7.43(m,2H,ArH),7.33(m,3H,ArH),4.16(s,2H,CH2 ) 実施例23 [3-[4-フルオロフェニル]-プロプ-2-イニル]-ブロミド,(IX) p-フルオロヨードベンゼン,(VII)から調製した: 油性物; MS(EI):212(MI,8%),214(MI,8%),133(100%) 実施例24 [3-[4-(メチルフェニル)]-プロプ-2-イニル]-ブロミド,(IX) p-メチルヨードベンゼン,(VII)から調製した: 油性物; MS(EI):208(MI,8%),210(MI,8%),129(100%) 実施例25 [3-[4-(トリフルオロメチルフェニル)]-プロプ-2-イニル]-ブロミド,(IX) p-ヨード(トリフルオロメチル)ベンゼン,(VII)から調製した: 油性物; NMR(CDCl3):δ7.57(d,J=8.6Hz,2H,ArH),7.52(d,J=8.6Hz,2H,ArH),4.13(s, 2H,CH2 ) 実施例26 [3-[4-(ブロモフェニル)]-プロプ-2-イニル]-ブロミド,(IX) p-ブロモヨードベンゼン,(VII)から調製した: 融点50-51℃ 実施例27 [3-[4-(メトキシフェニル)]-プロプ-2-イニル]-ブロミド,(IX) p-ヨードアニゾール,(VII)から調製した; NMR(CDCl3):δ7.37(d,J=8.8Hz,2H,ArH),6.83(d,J=8.8Hz,2H,ArH),4.16(s, 2H,CH2 ),3.80(s,3H,CH3 ) 実施例28 [3-[4-(トリフルオロメトキシフェニル)]-プロプ-2-イニル]-ブロミド,(IX ) p-トリフルオロメトキシヨードベンゼン,(VII)から調製した: 油性物; NMR(DMSO,d6):δ7.58(d,J=8.8Hz,2H,ArH),7.37(d,J=8.8Hz,2H,ArH),4.49( s,2H,CH2 ) 実施例29 [3-[3-(クロロフェニル)]-プロプ-2-イニル]-ブロミド,(IX) m-クロロヨードベンゼン,(VII)から調製した: 油性物; NMR(CDCl3):δ7.44(s,1H,ArH),7.32(m,2H,ArH),7.28(m,2H,ArH),4.14(s,2 H,CH2 ) 実施例30 [3-[2-(クロロフェニル)]-プロプ-2-イニル]-ブロミド,(IX) o-クロロヨードベンゼン,(VII)から調製した; 油性物; NMR(CDCl3):δ7.48(dd,J=1.9,7.3Hz,1H,ArH),7.40(dd,J=1.5,8.1Hz,1H,ArH ),7.25(m,2H,ArH),4.21(s,2H,CH2 ) 実施例31 [3-(3,5-ビス(トリフルオロメチル)フェニル)- プロプ-2-イニル]-ブロミド,(IX) 3-[3,5-ビス(トリフルオロメチル)フェニル]-プロプ-2-イン-オール,(VII I)から調製した: 融点30-31℃ 実施例32 [3-[4-(メチルチオフェニル)]-プロプ-2-イニル]-ブロミド,(IX) p-ヨードチオアニゾール,(VII)から調製した; 油性物; NMR(DMSO,d6):δ7.36(d,J=8.3Hz,2H,ArH),7.22(d,J=8.3Hz,2H,ArH),4.48( s,2H,CH2 ) 実施例33 [3-(3,5-ビス(フルオロ)フェニル)-プロプ-2-イニル]-ブロミド,(IX) 3,4-ジフルオロヨードベンゼン,(VII)から調製した: 油性物; MS(EI):231(MI,16%),233(MI,16%),151(100%) 実施例34 N-(トリフェニルメチル)-5-(トルエン-4-スルホニル)- チアゾリジン-2,4-ジオン,(VI) 塩化トリフェニルメチル(2.67g、9.58ミリモル)を撹拌した5-(トルエ ン-4-スルホニル)-チアゾリジン-2,4-ジオン[(V)、実施例12からのもの、 1.30g、4.79ミリモル]、トリエチルアミン(0.67mL、4.79ミリモ ル)およびジクロロメタン(6.5mL)の室温溶液に添加した。1時間後に、水( 300mL)を添加し、有機物質を酢酸エチル(2×200mL)で抽出した。あ わせた抽出物を乾燥(ブライン,MgSO4)し、濃縮し、フラッシュクロマトグラ フィー(4:1の石油エーテル:酢酸エチル)に付して標題化合物を白色固形物と して得た(1.1g、45%): 融点105-110℃; NMR(CDCl3):δ7.85(d,J=8.3Hz,2H,ArH),7.48(d,J=8.1z,6H,CPh 3H),7.38(d ,J=8.3Hz,2H,ArH),7.23(m,9H,Ch 3H),5.13(s,1H,CH),2.46(s,3H,CH 3) 実施例35 N-(トリフェニルメチル)-5-[3-(4-クロロフェニル)-プロプ-2-イニル]- 5-(トルエン-4-スルホニル)-チアゾリジン-2,4-ジオン,(X) 乾燥N2雰囲気下、0℃にて、乾燥DMF(9mL)中のN-(トリフェニルメチ ル)-5-(トルエン-4-スルホニル)-チアゾリジン-2,4-ジオン[(VI)、実施例 34からのもの、1.06g、2.07ミリモル]の溶液に、水素化ナトリウム(鉱 油中の80%分散液、93mg、3.10ミリモル)を添加した。20分後に、[ 3-(4-クロロフェニル)-プロプ-2-イニル]-ブロミド[(IX)、実施例21からの もの、0.52g、2.27ミリモル]を添加し、その反応混合物を0℃にてさら に20分間撹拌した。飽和NH4Cl(60mL)、つづいて水(60mL)を添加し た。10分間撹拌した後に、固形物を濾過し、水で洗浄し、石油エーテルでトリ チュレートして灰色固形物として標題化合物を得た(1.16g、90%): 融点221-223℃; NMR(CDCl3):δ7.80(d,=8.2Hz,2H,ArH),7.45(d,J=7.5Hz,6H,CPh 3H),7.35(d ,J=8.2Hz,2H,ArH),7.14(m,11H,ArH,CPh 3H),6.98(d,J=8.5Hz,2H,ArH),3.29(d,J=1 6.7Hz,1H,CH2 ),3.12(d,J=16.7Hz,1H,CH2 ),2.46(s,3H,CH3 ) 実施例36 5-[3-(4-クロロフェニル)-プロプ-2-イニル]-5-(トルエン- 4-スルホニル)-チアゾリジン-2,4-ジオン,(I) CH2Cl2(2mL)中のN-(トリフェニルメチル)-5-[3-(4-クロロフェニル)- プロプ-2-イニル]-5-(トルエン-4-スルホニル)-チアゾリジン-2,4-ジオン [(X)、実施例35からのもの、1.29g、1.94ミリモル]の室温の撹拌懸濁 液に、トリフルオロ酢酸(0.32mL、4.07ミリモル)を添加した。直ちに溶 解した。1時間後に、その反応混合物を水(200mL)に添加し、酢酸エチル( 200mL)で抽出した。酢酸エチル相を水およびブラインで洗浄し、ついで濃 縮した。その粗製生成物をフラッシュクロマトグラフィー(95:5のCH2Cl2: イソプロパノール)に付し、ついで石油エーテル中でトリチュレートして標題化 合物を灰色がかった固形物として得た(0.52g、64%): 融点172-174℃; NMR(CDCl3):δ8.00(s,1H,NH),7.85(d,J=8.3Hz,2H,ArH),7.41(d,J=8.3Hz,2 H,ArH),7.26(s,4H,Ar'H),3.65(d,J=17.1Hz,1H,CH2 ),3.33(d,J=17.1Hz,1H,CH2 ),2 .49(s,3H,CH 3); MS(CI);420(M+H,58%),422(M+H,24%),265(40%),267(26%),157(100%); 分析値 C1914ClNO42として:計算値:C,54.35;H,3.36;N,3.36 実測値:C,54.74;H,3.54;N,2.98 実施例37 5-[3-(4-クロロフェニル)-プロプ-2-イニル]-5-(トルエン-4- スルファニル)-チアゾリジン-2,4-ジオン,(I) 乾燥N2雰囲気下、0℃にて、乾燥THF(9mL)中の5-(トルエン-4-スル ファニル)-チアゾリジン-2,4-ジオン[(III)、実施例1からのもの、1.75g 、8.44ミリモル]の溶液に、水素化ナトリウム(鉱油中の80%分散液、0.6 3g、21.1ミリモル)を添加した。10分後に、乾燥THF(9mL)中の[3- (4-クロロフェニル)-プロプ-2-イニル]-ブロミド[(IX)、実施例21からのも の、1.94g、8.44ミリモル]の溶液を30分間にわたって添加した。2.5 時間後に、その反応混合物を濃縮し、希塩酸(85mL)を添加した。その有機物 を酢酸エチル(2×85mL)で抽出し、その抽出物を乾燥(ブライン)し、濃縮し 、フラッシュクロマトグラフィー(98:2のCH2Cl2:イソプロパノール)に より精製し、石油エーテルでトリチュレートして標題化合物を白色固形物として 得た (1.25g、38%): 融点108-109℃; NMR(DMSO,d6):δ12.27(s,1H,NH),7.46(d,J=8.5Hz,2H,ArH,Ar'H),7.39(d,J= 8.7Hz,1H,Ar'H),7.27(d,J=7.9Hz,1H,ArH),3.48(d,J=17.3z,1H,CH2 ),3.32(d,J=17 .3Hz,1H,CH2 ),2.34(s,3H,CH3 ); MS(EI):387(MI,5%),389(2%),124(85%),91(100%); 分析値 C1914ClNO22として:計算値:C,58.21;H,3.53;N,3.77 実測値:C,58.02;H,3.58;N,3.52 実施例37記載の方法を用いて、式(I)で示される実施例38-41の化合物 を、式(III)で示される適当な5-アリールスルファニル-チアゾリジン-2,4-ジ オンおよび式(IX)で示される適当な(3-アリールプロプ-2-イニル)-ブロミドか ら調製した。 実施例38 5-[3-(4-クロロフェニル)-プロプ-2-イニル]-5- ベンゼンスルファニル-チアゾリジン-2,4-ジオン,(I) 実施例6、式(III)で示される5-(ベンゼンスルファニル)-チアゾリジン-2,4 -ジオンおよび実施例21からの式(IX)で示される[3-(4-クロロフェニル)-プ ロプ-2-イニル]-ブロミドから調製した: 融点87-88℃; 分析値 C1812ClNO22として:計算値:C,57.83;H,3.24;N,3.75 実測値:C,58.05;H,3.07;N,3.62 実施例39 5-[3-(4-クロロフェニル)-プロプ-2-イニル]-5-(4-フルオロフェニル- スルファニル)-チアゾリジン-2,4-ジオン,(I) 実施例5、式(III)で示される5-(4-フルオロフェニル-スルファニル)-チア ゾリジン-2,4-ジオンおよび実施例21からの式(IX)で示される[3-(4-クロ ロ フェニル)-プロプ-2-イニル]-ブロミドから調製した: 融点116-117℃; 分析値 C1811ClFNO22として計算値:C,55.17;H,2.83;N,3.57 実測値:C,54.58;H,2.65;N,3.39 実施例40 5-[3-(4-クロロフェニル)-プロプ-2-イニル]-5-(ピリジン-2- スルファニル)-チアゾリジン-2,4-ジオン,(I) 実施例2からの式(III)で示される5-(ピリジン-2-スルファニル)-チアゾリ ジン-2,4-ジオンおよび実施例21からの式(IX)で示される[3-(4-クロロフ ェニル)-プロプ-2-イニル]-ブロミドから調製した; 融点124-125℃; 分析値 C1711ClN222として、計算値:C,54.47;H,2.96;N,7.47 実測値:C,54.49;H,2.86;N,7.14 実施例41 5-[3-(4-クロロフェニル)-プロプ-2-イニル]-5-(キノリン-2- スルファニル)-チアゾリジン-2,4-ジオン,(I) 実施例3からの5-(キノリン-2-スルファニル)-チアゾリジン-2,4-ジオン ,(III)および実施例21からの式(IX)で示される[3-(4-クロロフェニル)-プロ プ-2-イニル]-ブロミドから調製した: 融点163-165℃; 元素分析 C2113ClN222として:計算値:C,58.04;H,3.06;N,6.40 実測値:C,57.98;H,2.84;N,6.15 実施例42 5-[3-(4-クロロフェニル)-プロプ-2-イニル]-5-(4- フルオロベンゼンスルホニル)-チアゾリジン-2,4-ジオン,(I) 乾燥N2雰囲気下、0℃にて、乾燥THF(12mL)中の5-(4-フルオロフェ ニルスルホニル)-チアゾリジン-2,4-ジオン[(V)、実施例11からのもの、2. 0g、7.27ミリモル]の溶液に、水素化ナトリウム(鉱油中の80%分散液、 0.55g、18.2ミリモル)を添加した。1.5時間後に、乾燥THF(12mL )中の[3-(4-クロロフェニル)-プロプ-2-イニル]-ブロミド[(IX)、実施例21 からのもの、1.67g、7.27ミリモル]の溶液を25分間にわたって添加し た。20時間後に、その反応混合物を濃縮し、希HCl(100mL)を添加した 。有機物を酢酸エチル(3×100mL)で抽出し、その抽出物を乾燥(ブライン) し、濃縮し、フラッシュクロマトグラフィー(97:3のCH2Cl2:メタノール )に付し、石油エーテルでトリチュレートして標題化合物を白色固形物(0.99 g、32%)として得た。さらにその固形物をエタノール:水から再結晶化させ ることにより精製した: 融点176-177℃; NMR(DMSO,d6):δ13.0(プロードなs,1H,NH),8.02(m,1H,ArH),7.59(t,J=8.9Hz,1H ,ArH),7.45(d,J=8.5Hz,1H,Ar'H),7.35(d,J=8.5Hz,1H,Ar'H),3.66(d,J=17.5z,1H, CH 2),3.50(d,J=17.3z,1H,CH2 ); MS(-DCI):422(M-H,22%),424(M-H,16%),263(100%),265(40%); 分析値 C1811ClFNO42として:計算値:C,51.01;H,2.62;N,3.30 実測値:C,51.08;H,2.55;N,2.97 実施例43 5-[3-(4-クロロフェニル)-プロプ-2-イニル]-5-(ピリジン-2- スルホニル)-チアゾリジン-2,4-ジオン,(I) 乾燥N2雰囲気下、0℃にて、乾燥THF(7.5mL)中の5-(ピリジン-2-ス ルホニル)-チアゾリジン-2,4-ジオン[(V)、実施例19からのもの、1.1g 、4.30ミリモル]の溶液に、水素化ナトリウム(鉱油中の80%分散液、0.3 2g、10.8ミリモル)を添加した。10分後に、乾燥THF(7.5mL)中の[ 3-(4-クロロフェニル)-プロプ-2-イニル]-ブロミド[(IX)、実施例21からの もの、 0.99g、4.30ミリモル]の溶液を30分間にわたって添加した。室温にて 27時間後に、その反応混合物を飽和NH4Cl水溶液(20mL)でクエンチし、 水(120mL)を添加し、その有機物を酢酸エチル(2×150mL)で抽出した 。その抽出物を乾燥(ブライン)し、濃縮し、フラッシュクロマトグラフィー(グ ラジエント:97:3から88:12のCH2Cl2:メタノール)に付し、標題化 合物を黄色固形物として得た(0.63g、36%): 融点140-141℃; NMR(DMSO,d6):δ13.2(プロードなs,1H,NH),8.82(dd,J=0.6,4.0Hz,1H,PyrH),8.2 3(td,J=1.6,7.8Hz,1H,PyrH),8.15(d,J=7.9z,1H,PyrH),7.87(ddd,J=1.1,5.3,7.7H z,1H,PyrH),7.45(d,J=8.5Hz,1H,Ar'H),7.35(d,J=8.5Hz,1H,Ar'H),3.88(d,J=17.2 Hz,1H,CH2 ),3.74(d,J=17.2Hz,1H,CH2 ); MS(+DCI):407(M+H,50%),409(M+H,24%),264(80%),266(36%),144(100%); 分析値 C1711ClN242として計算値:C,50.18;H,2.72;N,6.88 実測値:C,50.07;H,2.67;N,6.57 実施例43記載の方法により、式(I)で示される実施例44-85の化合物を 、式(V)で示される適当な5-アリールスルホニル-チアゾリジン-2,4-ジオン および式(IX)で示される適当な(3-アリールプロプ-2-イニル)-ブロミドから調 製した。 実施例86 5-(6-メチル-ピリジン-2-スルファニル)-チアゾリジン-2,4-ジオン,(III) この化合物は、実施例1記載の方法に従って、5-ブロモ-チアゾリジン-2,4 -ジオンおよび2-メチル-6-メルカプトピリジン(A.D.Dunn,R.Norrie,J.L 'HostisおよびS.Marjot J.Prak、Chem.-Chem.Zt.、1992、334、119-125)か ら調製した: 融点114-115 実施例87 5-(ピリミジン-2-スルファニル)-チアゾリジン-2,4-ジオン,(III) この化合物は、実施例1記載の方法に従って、5-ブロモ-チアゾリジン-2,4 -ジオンおよび2-メルカプトピリミジンから調製した: MS(EI):227(MI,5%),184(15%),80(100%) 実施例88 5-(5-クロロ-ベンゾチアゾール-2-イルスルファニル)-チアゾリジン-2,4- ジオン,(III) この化合物は、実施例5記載の方法に従って、5-ブロモ-チアゾリジン-2,4 -ジオンおよび5-クロロ-2-メルカプトベンゾチアゾールから調製した: 融点253-255(分解) 実施例89 5-(ベンズオキサゾール-2-イルスルファニル)-チアゾリジン- 2,4-ジオン,(III) この化合物は、実施例5記載の方法に従って、5-ブロモ-チアゾリジン-2,4 -ジオンおよび2-メルカプトベンズオキサゾールから調製した: 融点241-243(分解) 実施例90 5-(6-メチル-ピリジン-2-スルホニル)-チアゾリジン-2,4-ジオン,(V) この化合物は、実施例20記載の方法に従って、5-ブロモ-チアゾリジン-2, 4-ジオンおよび2-メチル-6-メルカプトピリジン(A.D.Dunn,R.Norrie,J L'HostisおよびS.Marjot J.Prak、Chem.-Chem.Zt.、1992、334、119-125) から調製した: 融点129-130(分解) 実施例91 5-[3-(4-クロロフェニル)-プロプ-2-イニル]-5-(4- クロロフェニルスルファニル)-チアゾリジン-2,4-ジオン,(I) 乾燥N2雰囲気下、-78℃にて、乾燥THF(195mL)中の5-(4-クロロ フェニルスルファニル)-チアゾリジン-2,4-ジオン[(III)、実施例7からのも の、 4.0g、15.4ミリモル]の溶液に、N-ブチルリチウム(ヘキサン中の2.5M 、12.3mL、30.8ミリモル)を40分間にわたって添加した。さらに30 分後に、乾燥THF(65mL)中の[3-(4-クロロフェニル)-プロプ-2-イニル ]-ブロミド[(IX)、実施例21からのもの、3.53g、15.4ミリモル]の溶液 を12分間にわたって添加した。10分後に、その反応混合物を放置して室温に 温めた。2時間後に、その反応混合物を飽和塩化アンモニウム水溶液(1L)に添 加し、酢酸エチル(800mL)で抽出した。その抽出物を乾燥(ブライン)し、濃 縮し、フラッシュクロマトグラフィー(4:1の石油エーテル:酢酸エチル)によ って精製して標題化合物を白色固形物として得た(2.58g、41%): 融点144-146℃; NMR(DMSO,d6):δ12.37(s,1H,NH),7.59(d,J=8.5Hz,2H,ArH),7.56(d,J=8.7Hz ,2H,ArH),7.46(d,J=8.5Hz,2H,Ar'H),7.40(d,J=8.3Hz,2H,Ar'H),3.52(d,J=17.3Hz ,1H,CH2 ),3.35(d,J=17.3z,1H,CH2 ); MS(EI):407,409,411(MI,5%),364,366(8%),264(30%),193(40%),149(100%),14 3(20%); 分析値 C1811Cl2NO22として 計算値:C,52.95;H,2.72;N,3.43 実測値:C,52.95;H,2.87;N,3.29 実施例91記載の方法を用いて、式(I)で示される実施例92-95の化合物 を、式(III)で示される適当な5-アリールスルファニル-チアゾリジン-2,4-ジ オンおよび実施例21の式(IX)で示される[3-(4-クロロフェニル)-プロプ-2- イニル]-ブロミドから調製した。 実施例92 5-(5-クロロベンゾチアゾール-2-イルスルファニル)-5-[3-(4- クロロフェニル)-プロプ-2-イニル]-チアゾリジン-2,4-ジオン,(I) 実施例88の5-(5-クロロ-ベンゾチアゾール-2-イルスルファニル)-チアゾ リジン-2,4-ジオン,(III)および実施例21の式(IX)で示される[3-(4-クロ ロフェニル)-プロプ-2-イニル]-ブロミドから調製した: 融点187-188℃; 分析値 C1910Cl2223として 計算値:C,49.04;H,2.17;N,6.02 実測値:C,48.94;H,2.31;N,6.21 実施例93 5-(ベンズオキサゾール-2-イルスルファニル)-5-[3- (4-クロロフェニル)-プロプ-2-イニル]-チアゾリジン-2,4-ジオン,(I) 実施例89の式(III)で示される5-(ベンズオキサゾール-2-イルスルファニル) -チアゾリジン-2,4-ジオンおよび実施例21の式(IX)で示される[3-(4-クロ ロフェニル)-プロプ-2-イニル]-ブロミドから調製した: 融点137-139℃; 分析値 C1911ClN232として:計算値:C,55.80;H,2.67;N,6.75 実測値:C,54.92;H,2.76;N,6.82 実施例94 5-[3-(4-クロロフェニル)-プロプ-2-イニル]-5-(6-メチル- ピリジン-2-スルファニル)-チアゾリジン-2,4-ジオン,(I) 実施例86の式(III)で示される5-(6-メチル-ピリジン-2-スルファニル)- チアゾリジン-2,4-ジオンおよび実施例21の式(IX)で示される[3-(4-クロ ロフェニル)-プロプ-2-イニル]-ブロミドから調製した: 融点147-148℃; 分析値 C1813ClN222として 計算値:C.55.59;H,3.37;N,7.20 実測値:C,55.52;H,3.31;N,7.02 実施例95 5-[3-(4-クロロフェニル)-プロプ-2-イニル]-5-(ピリミジン- 2-スルファニル)-チアゾリジン-2,4-ジオン,(I) 実施例87の式(III)で示される5-(ピリミジン-2-スルファニル)-チアゾリジ ン-2,4-ジオンおよび実施例21の式(IX)で示される[3-(4-クロロフェニル)- プロプ-2-イニル]-ブロミドから調製した: 融点118-120℃; 分析値 C1610ClN322として 計算値:C,51.13;H,2.68;N,11.18 実測値:C,51.27;H,2.93;N,10.82 実施例96 5-[3-(4-クロロフェニル)-プロプ-2-イニル]-5-(6-メチル-ピリジン- 2-スルホニル)-チアゾリジン-2,4-ジオン,(I) 乾燥N2雰囲気下、-78℃にて、乾燥THF(30mL)中の5-(6-メチル-ピ リジン-2-スルホニル)-チアゾリジン-2,4-ジオン[(V)、実施例90からのも の、0.92g、3.38ミリモル]の溶液に、N-ブチルリチウム(ヘキサン中の 2.5M、2.77mL、6.93ミリモル)を20分間にわたって添加した。乾燥 THF(10mL)中の[3-(4-クロロフェニル)-プロプ-2-イニル]-ブロミド[( IX)、実施例21からのもの、3.53g、15.4ミリモル]の溶液を20分間に わたって添加した。その反応混合物を放置して室温に温めた。16時間後に、そ の反応混合物を飽和塩化アンモニウム水溶液(80mL)に添加し、酢酸エチル( 2×300mL)で抽出した。その抽出物を水で洗浄し、乾燥(ブライン)し、濃 縮し、フラッシュクロマトグラフィー(グラジエント97:3から93:7のC H2Cl2:イソプロパノール)により精製して粘着性の固形物を得、これを石油エ ーテル(90mL):ベンゼン(2mL)でトリチュレートして標題化合物を灰色が かった固形物として得た(0.55g、39%): 融点104-106℃: NMR(DMSO,d6):δ13.1(プロードなs,1H,NH),8.10(t,J=7.8Hz,1H,pyH),7.95(d,J= 7.7Hz,1H,pyH),7.71(d,J=7.7Hz,1H,pyH),7.45(d,J=8.8Hz,2H,ArH),7.35(d,J=8.7 Hz,2H,ArH),3.86(d,J=17.4Hz,1H,CH2 ),3.72(d,J=17.4Hz,1H,CH2 ),2.57(s,3H,CH3 ); MS(EI):420(MI,3%),265(12%),263(38%),194(25%),192(70%),149(40%),93 (100%); 分析値 C1813ClN242として 計算値:C,51.37;H,3.11;N,6.66 実測値:C,50.99;H,3.05;N,6.58 実施例97 5-[3-(3,5-ビス(トリフルオロメチル)フェニル)-プロプ-2- イニル]-5-(ピリジン-2-スルホニル)-チアゾリジン-2,4-ジオン,(I) 実施例43記載の方法により、この化合物を、実施例19の式(V)で示される 5-(ピリジン-2-スルホニル)-チアゾリジン-2,4-ジオンおよび実施例31の 式(IX)で示される[3-(3,5-ビス(トリフルオロメチル)フェニル)-プロプ-2- イニル]-ブロミドから調製した: 融点150-151℃; NMR(DMSO,d6):δ8.79(d,J=4.4Hz,1H,pyH),8.16(dt,J=1.6,7.9Hz,1H,pyH),8 .11(s,1H,ArH),8.05(d,J=7.9Hz,1H,pyH),7.94(s,2H,ArH),7.9(dd,J=4.9,7.3Hz,1 H,ArH),3.87(d,J=17.2Hz,1H,CH2 ),3.71(d,J=17.2Hz,1H,CH2 ); MS(CI):509(MI+I,100%),367(32%),366(352%),287(35%),194(25%),194(20%); 分析値 C19106242として:計算値:C,44.89;H,1.98;N,5.51 実測値:C,42.80;H,2.09;N,5.77 実施例98 5-(2,3-ジクロロチオフェン-5-スルホニル)- チアゾリジン-2,4-ジオン,(V) 乾燥窒素雰囲気下、-78℃にて、ジクロロメタン(50mL)中の2,3-ジク ロロチオフェン-5-スルホニルクロリド(5.0g、19.9ミリモル)の溶液に、 ジクロロメタン(30mL)中のp-チオクレゾール(4.94g、39.8ミリモル) 、トリエチルアミン(5.55mL、39.8ミリモル)の溶液を12分間にわたっ て滴下した。さらに10mLのジクロロメタンを添加し、その反応混合物を-78 ℃にて2時間撹拌し、ついで室温に20分間にわたって加温した。その反応混合 物 を水(400mL)に注入し、層を分離した。ジクロロメタン相を水(2×200 mL)で洗浄し、合わせた水性相を濃HClで酸性化した。また、水性相に固形N aClも添加し、ついでそれをエーテル(4×200mL)で抽出した。抽出物を 合わせ、乾燥(Na2SO4)し、濃縮して、2,3-ジクロロチオフェン-5-スルフ ィン酸を白色固形物として得た(2.89g、67%): NMR(DMSO,d6):δ9.1(プロードなs,1H,OH),7.54(s,1H,チオフェン H); MS(EI):216,218,220(70,50,10%,MI),199,201,203(60,50,10%-OH),169(50%) ,167(70%),154(70%),152(100%) このスルフィン酸(2.33g、10.73ミリモル)を、室温にてメタノール(2 5mL)中の水酸化ナトリウム(0.42g、10.73ミリモル)の溶液に溶解し た。メタノールを除去し、残存する水をベンゼンと共沸させることによって除去 して、式(IV)で示される2,3-ジクロロチオフェン-5-スルフィン酸,ナトリウ ム塩を白色固形物として得た(2.57g、100%): NMR(DMSO,d6):δ6.89(s,1H,チオフェン H); 分析値 C4HCl222として 計算値:C,20.09;H,0.41 実測値:C,19.80;H,0.52 式(IV)で示されるこのスルフィン酸ナトリウム塩(2.12g、8.87ミリモル) を5-ブロモ-チアゾリジン-2,4-ジオン(1.58g、8.06ミリモル)および アリカット(Aliquat)336(塩化トリカプリリルメチルアンモニウム、0.45mL )と混合して、一晩放置した。希塩酸(100mL)を添加し、その水性反応混合 物を酢酸エチル(2×100mL)で抽出した。合わせた抽出物をブラインで洗浄 し、濃縮した。粗製生成物を、酸洗浄(メタノール中の2%H3PO4)シリカゲルおよび82: 18の酢酸エチル:石油エーテルを溶出液として用いたフラッシュクロマトグラ フィーにより精製して、式(V)で示される標題化合物を白色固形物として得た: 融点176-177℃; NMR(DMSO,d6):δ13.0(プロードなs,1H,NH),8.10(s,1H,チオフェン H);6.85(s,1H,CH ); MS(EI):331,333,335(30,20,5%,MI),215,217,219(100,70,15%); 分析値:C73Cl2NO43として 計算値:C,25.31;H,0.91;N,4.22 実測値:C,25.83;H,1.00;N,4.23 実施例99 5-[3-(4-クロロフェニル)-プロプ-2-イニル]-5-(2,3- ジクロロチオフェン-5-スルホニル)-チアゾリジン-2,4-ジオン,(I) 実施例96記載の方法により、実施例98の式(V)で示される5-(2,3-ジク ロロチオフェン-5-スルホニル)-チアゾリジン-2,4-ジオンおよび実施例21 の式(IX)で示される3-(4-クロロフェニル)-プロプ-2-イニル]-ブロミドから この化合物を調製した: 融点160-161℃: NMR(DMSO,d6):δ8.03(s,1H,チオフェン H),7.44(d,J=8.4Hz,2H,ArH),7.33(d,J= 8.3Hz,2H,ArH),3.69(d,J=17.4Hz,1H,CH2 ),3.52(d,J=17.4Hz,1H,CH2 ); MS(-FAB):478,480(10%,10%,M-H),297(30%),148(100%); 分析値 C168Cl3NO43として:計算値:C,39.97;H,1.68;N,2.91 実測値:C,40.30;H,1.97;N,2.95 薬理学 本発明の化合物の血糖低下活性は、糖尿病(db/db)マウスを用いた実験で証明 した。 db/db(C57BL/KsJ)マウスは、ヒトにおけるインスリン非-依存性真性 糖尿病(II型)と関連する多くの代謝異常を示す。該動物は、肥満で、グルコース 不耐性で、時として奇異高インスリン血症を伴う絶食性高血糖症を患っている。 さらに、db/dbマウスは、ついには、真性糖尿病に関連する長期-合併症のいくつ かを発症するであろう[Coleman Diabetes,31(増刊1)、1(1982)参照]。これらの 一般大衆にも拘わらず、スルホニルウレアの急性投与(極めて高投与量でさえ)に よっても、db/dbマウスの高血糖症は低下しないであろう[Tutwilerら、Diabete s、27、856(1978)]。この種に有効な数種の他の低血糖剤の能力は、他の剤がスル ホ ニルウレアのものとは異なる作用機構を有していることを示唆している[同書; Leeら、Diabetes、31:12(1982);Changら、Diabetes、32、830(1983);Hosokawaら 、Diabetes、34、267(1985)]。したがって、かかる化合物はスルホニルウレ療法 に応答しないII型糖尿病患者集団により有効となるようである。これらの実験に 適する以下の一般的な方法を掲載した後に、以下の本明細書に実験を例示する。 1日目の午前中に、35匹のマウス[オス db/db(C57BL/KsJ)、Jackson Labora tories社、2〜7週齢、35〜60g体重]を4時間絶食させ、体重を測定し、麻 酔することなく各マウスの尾先からベースライン血液試料を採取し、フルオリド- 含有試験管に直接入れ、混合し、氷上で維持した。ついで、食料を該マウスに戻 した。血漿を分離し、血漿中のグルコースのレベルをAbbott VP Analyzerに より測定した。db/dbマウスの血漿グルコースレベルが変動するため、最も極端 な(すなわち、最大値または最小値)血漿グルコースレベルを有する5匹のマウス を排除し、残りの30匹のマウスを等しい平均血漿グルコースレベルの7群に任 意に分割した: 1、2および3日目の午後に、担体、対照または試験薬剤を、自由に食餌させ ているマウスに投与(p.o.)した。陽性対照、シグリタゾン[(±)-5-[4-[(1-メ チルシクロヘキシル)メトキシ]ベンジル]チアゾリジン-2,4-ジオン](Fujita ら、Diabetes、32、804(1983)参照)は、100mg/kg/日の用量で胃管栄養法により投 与した。試験化合物は、表に特別何も記載されていない限りにおいて、100mg/ kg/日の用量で胃管療法によって投与した。 4日目の午前中に、マウスの体重を測定し、絶食させたが、水は自由に利用さ せた。3時間後に、血液試料を採取し、ついでマウスに第4の薬剤または担体の 投与を行った。薬剤を投与してから2および4時間後に未麻酔のマウスから血液 試料を再度採取した。血漿を分離し、血症中のグルコースレベルをAbbott VP Analyzerによって決定した。 各マウスにつき、薬剤を投与する前の血漿グルコースレベルからの(1日目ベ ースライン試料)その対応する4日目の血漿グルコースレベル(2および4時間試 料の平均値)の%変化は以下の通りに決定した: デュネット多重比較(Dunnett's multiple comparison)(one-sided)による変 動解析を用いて、担体対照群および個々の薬剤-処理群の間の差の統計学的な有意 性の程度を測定した。血漿グルコースレベルの差がp<0.05を有する場合に は、投与する特異的投与量において薬剤は有効であると考えた。 表中の数字の結果は、本発明の5-[3-アリール-プロプ-2-イニル]-5-(アリー ルスルホニル)-チアゾリジン-2,4-ジオンおよび5-[3-アリール-プロプ-2- イニイル]-5-(アリールスルファニル)-チアゾリジン-2,4-ジオンが、食後糖 尿病(db/db)マウスにおける血糖レベルを低下させる特性を示すことを示してい る。担体および薬剤-処理群の平均%変化の間の実際の差を表に報告する。 以下の表の数字の実験結果は、本発明の化合物が糖尿病マウスにおける血糖レ ベルを低下させる抗高血糖症剤としてよく適合することを示している。例えば、 実施例42、43および81の化合物は、20mg/kg用量のみて100mg/ kgシグリタゾンに匹敵するか、またはそれより優れた結果が得られる。 本発明の化合物の血糖低下活性は、糖尿病(ob/ob)マウスを用いた実験でも証 明された。 インスリン-非依存性糖尿病(NIDDM)症候群は、典型的に、肥満、高血糖 症、異常なインスリン分泌、高インスリン血症およびインスリン耐性によって特 徴付けられ得る。一般的に、肥満-高血糖症ob/obマウスは、これら多くの代謝異 常を示し、NIDDMを治療するための低血糖剤の探索に有用なモデルになると 考えられた[Coleman,D.:Diabetologia、14:141-148、1978]。これらの実験に 適する以下の一般的な方法の掲載の後に、本明細書に実験を例示する。 各実験において、マウス[オスおよびメスのob/ob(C57 B1/6J)マウスおよ び同様な年齢のそれらのリーン・リターメート(lean litermate)(ob/+または+/+ 、Jackson Laboratories社)2ないし5週齢(10〜65g)]を体重により、1 0 匹のマウス4群に任意に分割した。マウスは、1つのカゴ当たりに5匹飼育し、 水と共に通常の齧歯類食餌を自由にとらせ維持した。マウスは、胃管栄養法(0. 5%メチルセルロース0.5ml中に懸濁させて)により;飲料水に溶解して;ま たは食餌に混合して毎日化合物を摂取させた。投与した化合物の用量は、2.5〜 200mg/kg体重/日の範囲である。用量は一週間当たりに増える体重に基づ いて計算し、活性部として表す。陽性対照であるシグリタゾン(5-(4-(1-メチ ルシクロヘキシルメトキシ)ベンジル)-2,4-ジオン、Chang,A.Wyse,B.Gi lchrist,B.,Peterson,T.およびDiani,A.、Diabetes、32:830-838、1983参照 )は100mg/kg/日で投与したが、この量は血漿グルコースを顕著に低下さ せる。対照マウスは担体のみを摂取させる。 4、7または14日目の午前に、2滴の血液(約50μl)を、尾部静脈からか 、または断頭後のいずれかにフッ化ナトリウム含有試験管に採取する。胃管栄養 法により化合物を毎日投与するこれらの実験については、血液試料は化合物を投 与してから2時間後に採取する。 血漿は遠心により単離し、グルコースの濃度はAbbott V.P.Analyzer上で 酵素的に測定する。 各マウスについて、4、7または14日目の血漿グルコースの%変化は、担体 処理マウスの平均血漿グルコースと比較して計算する。Dunnettの比較試験(one -tailed)による変動解析を用いて、対象群および個々の化合物処理群からの血漿 グルコース値の間の有意差を概算した(CMS SAS リリース 5.18)。差が p<0.05を有する場合には、化合物は有効であると考えられよう。 以下の表中の数字の実験結果は、本発明の化合物が糖尿病マウスにおける血糖 レベルをそれらが低下させる抗高血糖症剤としてよく適合することを示している 。例えば、実施例49、51および81の化合物は、わずかに50mg/kgの 用量で、100mg/kgのシグリタゾンに匹敵するか、またはより優れた結果 を生じる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI C07D 417/12 263 9053−4C C07D 417/12 263 333 9053−4C 333 (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FR,GB,GR,IE,IT,LU,M C,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF,CG ,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE,SN, TD,TG),AP(KE,MW,SD,SZ),AM, AU,BB,BG,BR,BY,CA,CN,CZ,E E,FI,GE,HU,JP,KG,KP,KR,KZ ,LK,LR,LT,LV,MD,MG,MN,MX, NO,NZ,PL,RO,RU,SD,SI,SK,T J,TT,UA,UZ,VN (72)発明者 リー,ゼナン アメリカ合衆国08536ニュージャージー州 プレインズボロ、フェザント・ハロー・ ドライブ 28−15番 (72)発明者 ディートリッヒ,アーリーン・ジョアン アメリカ合衆国08075ニュージャージー州 デルラン、コーネル・ドライブ13番

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.式: [式中、 Arはフェニル、2-ナフチル、アルキル置換フェニル、アルコキシ置換フェ ニル、ハロゲン置換フェニル、2-ピリジニル、置換2-ピリジニル、3-ピリジ ニル、4-ピリジニル、2-キノリニル、2-ピリミジニル、2-ベンゾオキサゾリ ル、ハロゲン置換2-ベンザチアゾリル、2-ベンズチアゾリル、2-ベンズイミ ダゾリル、2-フラニル、2-ベンゾ-[b]-フラニル、2-チエニル、ハロゲン置 換2-チエニル、2-ベンゾ-[b]-チエニル; nは0または2;および Ar'はフェニル、アルキル置換フェニル、パーフルオロアルキル置換フェニ ル、ハロゲン置換フェニル、アルコキシ置換フェニル、パーフルオロアルコキシ 置換フェニルまたはアルキルチオ置換フェニル] で示される5-[3-アリール-プロプ-2-イニル]-5-(アリールスルホニル)チア ゾリジン-2,4-ジオンまたは5-[3-アリール-プロプ-2-イニル]-5-(アリー ルスルファニル)チアゾリジン-2,4-ジオン、またはそれらの医薬上許容される 塩。 2.式中、 Arがフェニル、アルキル置換フェニル、ハロゲン置換フェニル、または2- ピリジニルであり; nが2であり;かつ Ar'がフェニル、ハロゲン置換フェニルまたはパーフルオロアルコキシ置換 フェニルである請求項1記載の5-[3-アリール-プロプ-2-イニル]-5-(アリー ルスルホニル)チアゾリジン-2,4-ジオン、またはその医薬上許容される塩。 3.5-[3-(4-クロロフェニル)-プロプ-2-イニル]-5-(ピリジン-2-スル ホニル)-チアゾリジン-2,4-ジオン、またはその医薬上許容される塩である請 求項1記載の5-[3-アリール-プロプ-2-イニル]-5-(アリールスルホニル)チ アゾリジン-2,4-ジオン。 4.5-[3-(4-フルオロフェニル)-プロプ-2-イニル]-5-(ピリジン-2-ス ルホニル)-チアゾリジン-2,4-ジオン、またはその医薬上許容される塩である 請求項1記載の5-[3-アリール-プロプ-2-イニル]-5-(アリールスルホニル) チアゾリジン-2,4-ジオン。 5.5-[3-(4-クロロフェニル)-プロプ-2-イニル]-5-(4-フルオロベンゼ ンスルホニル)-チアゾリジン-2,4-ジオン、またはその医薬上許容される塩で ある請求項1記載の5-[3-アリール-プロプ-2-イニル]-5-(アリールスルホニ ル)チアゾリジン-2,4-ジオン。 6.5-(4-フルオロベンゼンスルホニル)-5-[3-(4-フルオロフェニル)-プ ロプ-2-イニル]-チアゾリジン-2,4-ジオン、またはその医薬上許容される塩 である請求項1記載の5-[3-アリール-プロプ-2-イニル]-5-(アリールスルホ ニル)チアゾリジン-2,4-ジオン。 7.5-ベンゼンスルホニル-5-[3-(4-クロロフェニル)-プロプ-2-イニル]-チ アゾリジン-2,4-ジオン、またはその医薬上許容される塩である請求項1記載 の5-[3-アリール-プロプ-2-イニル]-5-(アリールスルホニル)チアゾリジン- 2,4-ジオン。 8.5-ベンゼンスルホニル-5-[3-(3,5-ビス-トリフルオロメチル-フェニ ル)-プロプ-2-イニル]-チアゾリジン-2,4-ジオン、またはその医薬上許容さ れる塩である請求項1記載の5-[3-アリール-プロプ-2-イニル]-5-(アリール スルホニル)チアゾリジン-2,4-ジオン。 9.5-[3-(4-クロロフェニル)-プロプ-2-イニル]-5-(4-クロロベンゼン スルホニル)チアゾリジン-2,4-ジオン、またはその医薬上許容される塩である 請求項1記載の5-[3-アリール-プロプ-2-イニル]-5-(アリールスルホニル) チアゾリジン-2,4-ジオン。 10.5-[3-(4-ブロモフェニル)-プロプ-2-イニル]-5-(トルエン-4-ス ルホニル)-チアゾリジン-2,4-ジオン、またはその医薬上許容される塩である 請求項1記載の5-[3-アリール-プロプ-2-イニル]-5-(アリールスルホニル) チアゾリジン-2,4-ジオン。 11.5-[3-フェニル-プロプ-2-イニル]-5-(トルエン-4-スルホニル)-チ アゾリジン-2,4-ジオン、またはその医薬上許容される塩である請求項1記載 の5-[3-アリール-プロプ-2-イニル]-5-(アリールスルホニル)チアゾリジン- 2,4-ジオン。 12.式: [式中、 Arはフェニル、2-ナフチル、アルキル置換フェニル、アルコキシ置換フェ ニル、ハロゲン置換フェニル、2-ピリジニル、置換2-ピリジニル、3-ピリジ ニル、4-ピリジニル、2-キノリニル、2-ピリミジニル、2-ベンゾオキサゾリ ル、2-ベンズチアゾリル、2-ベンズイミダゾリル、2-フラニル、2-ベンゾ-[b] -フラニル、2-チエニル、2-ベンゾ-[b]-チエニル; nは0または2;および Ar'はフェニル、アルキル置換フェニル、パーフルオロアルキル置換フェニ ル、ハロゲン置換フェニル、アルコキシ置換フェニル、パーフルオロアルコキシ 置換フェニルまたはアルキルチオ置換フェニル]で示される化合物またはその医 薬上許容される塩の治療投与量を、治療を要する哺乳動物に投与することよりな る哺乳動物における高血糖症を治療する方法。 13.化合物が、式中、 Arがフェニル、アルキル置換フェニル、ハロゲン置換フェニルまたは2-ピ リジニル; nが2;かつ Ar'がフェニル、ハロゲン置換フェニルまたはパーフルオロアルコキシ置換 フェニルで示される化合物、またはその医薬上許容される塩である請求項12記 載の方法。 14.化合物が5-[3-(4-クロロフェニル)-プロプ-2-イニル]-5-(ピリジ ン-2-スルホニル)-チアゾリジン-2,4-ジオン、またはその医薬上許容される 塩である請求項12記載の方法。 15.化合物が5-[3-(4-フルオロフェニル)-プロプ-2-イニル]-5-(ピリ ジン-2-スルホニル)-チアゾリジン-2,4-ジオン、またはその医薬上許容され る塩である請求項12記載の方法。 16.化合物が5-[3-(4-クロロフェニル)-プロプ-2-イニル]-5-(4-フル オロベンゼンスルホニル)-チアゾリジン-2,4-ジオン、またはその医薬上許容 される塩である請求項12記載の方法。 17.化合物が5-(4-フルオロベンゼンスルホニル)-5-[3-(4-フルオロフ ェニル)-プロプ-2-イニル]-チアゾリジン-2,4-ジオン、またはその医薬上許 容される塩である請求項12記載の方法。 18.化合物が5-ベンゼンスルホニル-5-[3-(4-クロロフェニル)-プロプ- 2-イニル]-チアゾリジン-2,4-ジオン、またはその医薬上許容される塩である 請求項12記載の方法。 19.化合物が5-ベンゼンスルホニル-5-[3-(3,5-ビス-トリフルオロメ チル-フェニル)-プロプ-2-イニル]-チアゾリジン-2,4-ジオン、またはその医 薬上許容される塩である請求項12記載の方法。 20.化合物が5-[3-(4-クロロフェニル)-プロプ-2-イニル]-5-(4-クロ ロベンゼンスルホニル)-チアゾリジン-2,4-ジオン、またはその医薬上許容さ れる塩である請求項12記載の方法。 21.化合物が5-[3-(4-ブロモフェニル)-プロプ-2-イニル]-5-(トルエ ン-4-スルホニル)-チアゾリジン-2,4-ジオン、またはその医薬上許容される 塩である請求項12記載の方法。 22.化合物が5-[3-フェニル-プロプ-2-イニル]-5-(トルエン-4-スルホ ニル)-チアゾリジン-2,4-ジオン、またはその医薬上許容される塩である請求 項12記載の方法。 23.式: [式中、 Arはフェニル、2-ナフリル、アルキル置換フェニル、アルコキシ置換フェ ニル、ハロゲン置換フェニル、2-ピリジニル、置換2ピリジニル、3-ピリジニ ル、4-ピリジニル、2-キノリニル、2-ピリミジニル、2-ベンゾオキサゾリル 、2-ベンズチアゾリル、2-ベンズイミダゾリル、2-フラニル、2-ベンゾ-[b ]-フラニル、2-チエニル、2-ベンゾ-[b]-チエニル; nは0または2;および Ar'はフェニル、アルキル置換フェニル、パーフルオロアルキル置換フェニ ル、ハロゲン置換フェニル、アルコキシ置換フェニル、パーフルオロアルコキシ 置換フェニルまたはアルキルチオ置換フェニル] により特徴付けられる高血糖症緩和量の5-[3-アリール-プロブ-2-イニル]-5 -(アリールスルホニル)チアゾリジン-2,4-ジオンまたは5-[3-アリール-プロ プ-2-イニル]-5-(アリールスルファニル)-チアゾリジン-2,4-ジオン、また はその医薬上許容される塩、ならびに医薬上許容される担体よりなる哺乳動物に おける高血糖症緩和用の医薬組成物。
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