JPH09509636A - 片面が自己接着性である部材を第１移動ウェブから第２移動ウェブへ移送する装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 片面が自己接着性部材である（10）を、第１移動ウェブ（20）から第２移動ウェブ（21）へ移送する装置であって、その場合、廃棄される部分（11）は第１ウェブ（20）上に接着したままであり、第１ウェブ（20）に関連し、かつその第１ウェブ（20）の方向に対して横断方向に伸長するディスペンサーエッジ（1）でなり、前記ウェブ（20）は、部分（10）を剥離するため前記ディスペンサーエッジをまわってウェブの方向とは逆方向へ導かれる移送装置において、そのディスペンサーエッジ（1）の形が、剥離されない部分（11）の区域と、剥離される部分（10）の区域とで異なっていることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】 片面が自己接着性である部材を第１移動ウェブから第２移動ウェブへ移送する装 置 本発明は、片面が自己接着性である部材を第１移動ウェブから第２移動ウェブ へ移送する装置に関し、廃棄される部分は、第１ウェブ上に接着されたままであ り、その装置は、第１ウェブに関連しかつその第１ウェブの方向に対して横断方 向に伸長するディスペンサーエッジでなる。前記片面接着性部材が剥離される時 、ウェブはディスペンサーエッジをまわって、そのウェブの方向と逆方向へ導か れる。 個々の片面が自己接着性である部材を第１ウェブから剥離させ、それを第２ウ ェブへ移送するために、これらは現在の技術状態によれば、はじめに、ウェブの 形の材料から得られなければならない。この目的のために、接着性部材がパンチ アウトされた直後に剥がされるような密着ラチスを不必要な自己接着性部材で形 成するようにカットを入れなければならない。その場合、通常のディスペンシン グエッジによって、廃棄部分のない所望の部分を容易に剥がすことができる。 この方法では自己接着性部材の廃棄物が多量に出るが、それは好ましいことで はない。その廃棄物が非常に高価で、しかも、高度の汚染物質である場合、この 欠点は特に、重大である。DE 42 32 279は、自己接着性部材がパンチアウトされ 、剥離され、移送されることにより、皮膚治療システムを製造する方法を記述し ている。従来の方法の効果は、自己接着性部材の無駄がないことであるが、それ は矩形又は方形の部分に制限される。 DE 38 32 239は、ウェブの個々の構成要素を部分的に分配する方法と装置を記 載している。その部分的な分配は、フリーパンチングにより実行される。そして 、廃棄物が密着ラチスを形成し、それを剥がしたり、巻き取ったりしなければな らない。しかしながら、このプロセスは、自己接着性部材には適さない。 GB 22 08 505は、特別な形のディスペンサーエッジを記載している。剥離され た接着性部材の剛性を増すために、波形にする。しかしながら、部分的な剥離は このデザインによって達成されない。DE 31 04 035は、中心部が中断されたロー ル形ディスペンシングエッジを記述している。前記中断は心棒を休めることにな り、それはディスペンサーエッジの分配機能に影響を与えることはない。 そこで、本発明の目的は、片面が自己接着性部材を第１移動ウエブから第２移 動ウェブへ移送する装置を改良することであって、この装置は、第１ウェブに関 連しかつ、第１ウェブの方向に対して横断方向に伸長するディスペンサーエッジ でなり、自己接着性部材が剥離される時、ウェブはディスペンサーエッジをまわ ってウェブの方向とは逆方向へ案内される。その場合、第１ウェブに接着して剥 がれない部分がある。好ましくは、密着ラチスを形成する必要なしに、辺縁部分 がウェブ上に残る。 本発明によれば、この目的は、ディスペンサーエッジのデザインが剥離されな い部分の区域のものと、剥離される部分の区域のものとが異なるという事実によ って、請求の範囲１の導入部分に記載した種類の装置により達成される。 好ましい実施例によれば、ディスペンサーエッジの或る部分は、少なくとも１ 個の窪部によって中断される。この実施例のメカニズムは、例えは、窪部によっ て中断されるような、ディスペンサーエッジのその区域において、弾性支持用フ ィルムのたわみが少ないという事実に基づいている。この理由のために、このエ リアで、或いはいくつかのエリアで自由にパンチアウトされる部分は、剥がれな いで、単一廃棄物として、あるいは密着廃棄物として第１移動ウェブに接着した ままである。 一実施例によれば、このディスペンサーエッジは、好ましくは、このディスペ ンサーエッジの中心軸に対して対称的に配置された２個の側部窪部により中断さ れる。この実施例は、接着性部材の剥離されるコーナーが丸味を有しているか、 或いは斜めに形成される辺縁部分が存在する場合、特に適する。しかしながら、 もうひとつの実施例によれば、このディスペンサーエッジはまた、中央窪部によ り中断することも可能である。そのような手段は、例えは、弾性支持用フィルム の部分がフリーパンチ式中心ストリップによって、対をなして剥離されねばなら ない場合に、適する。そこで、廃棄物を構成する前記中心ストリップは、接着性 部材の剥離後、第１ウェブに接着する。 前述の実施例の場合、本発明は常に、ディスペンサーエッジが第１ウェブの、 剥離されない部分を有する区域に窪部を備えることを前提とする。 この装置のもうひとつの実施例によれば、ディスペンサーエッジの或る部分は 、 互いに異なる曲率半径を有し、剥離されない部分を有する第１ウェブの区域の曲 率半径は、ウェブの他の区域の曲率半径より実質的に大きい。 更に、本発明は、矩形又は方形の形をした接着性部材で、コーナーが丸形、又 は斜めにカットされ、それらのコーナー間に残された部分が第１ウェブに接着し たままであるものに対して、片面が自己接着性である部材を、第１移動ウェブか ら第２移動ウェブへ移す装置の使用を提供する。 さらに、本発明は、第１移動ウェブ上で互いに接触する部分に対するその装置 の使用を提供する。 最後に、本発明は、活性物質を含む部分に対するこの装置の使用を提供する。 前述の設計上の特徴の１つを有するディスペンサーエッジを使って、例えば、 丸形又は斜めのコーナーを備えた自己接着性矩形又は方形物を、移動ウェブから 剥離することができる。前記方形、又は矩形物間には、デバイダーの必要はない 。即ち、それらは互いに接触する。前記接着性部材を剥かした後、残りの材料は 、ウェブのエッジ区域に廃棄物として接着する。最も効果的なことに、このプロ セスでは、分離式の場合に生じるような多量の廃棄物が出ることはない。かくし て、高価な活性物質と補助剤が使用される場合に、コストの節約となる。これは 活性物質と補助剤に適用できるばかりでなく、その非常に高価なティスポーザル にも適用できる。このプロセスは、皮膚治療システムの製造に効果的に使用され る。この場合、丸味のあるコーナーを有する矩形又は方形の形が好ましい。なぜ なら、それらは、人間の皮膚に接着するのに効果的である。 本発明により一般に達成される効果は、自己接着性部材が移動ウェブから剥離 され、必要とされない部分がウェブに残るということである。これは、例えば、 丸味のあるコーナー、或いは斜めのコーナーを有する矩形又は方形の形からわず かに逸脱してもその部分の製造を可能にする。その場合、廃棄物は最少限となる 。本発明による装置は特に、皮膚治療システムの連続的製造に効果的である。 以下、本発明をいくつかの実施例に関連して示す。図面は本発明の更なる特長 を示す。 図１は本発明の装置の側面図を示す。 図２は中心軸に対して対称的に配置された２つの側部窪部を有するディスペン サーエッジを示す。 図３は、中央窪部を有するディスペンサーエッジの平面図である。 図４は半径の異なるディスペンサーエッジの拡大側面図を示す。 図５は第１ウェブの平面図であって、その上に複数の部分をのせた状態を示す 。 図６は第２ウェブの平面図であって、その上をスクラップを除去した部分が移 送される。 図７は部分を取り除いた後の第１ウェブの平面図であって、そのエッジにスク ラップ部分が残されている。 図１は、片面が自己接着性である部材10が第１移動ウェブ20から第２移動ウェ ブ21へ移送される間の装置を示す。部分10と、それらの部分10間にあって、廃棄 される部分11（クロスカットにより互いに分離されている）とは、矢印30の方向 からやってくる第１ウェブ20上に概略的に配置されている。第１ウェブがディス ペンサーエッジ１のまわりに案内される時、自己接着性部材10は、それ自身の剛 性により剥離され、そして第２ウェブ21の上に載置される。 それらの部分は加圧ローラ（図示せず）によってプレスされ、その自己接着層 の確実な接着により、矢印31方向へ移動するウェブ21上に接着される。本発明の ディスペンサーエッジ１の実施例において、部分11は剥離されず、概略的に示さ れるように、それの部分は矢印32の方向へ引っ張られる第１ウェブ20上に、廃棄 材料として残される。 図２は中心軸に対して対称的に配置された２つの側部窪部３、４を有するディ スペンサーエッジ１の一実施例を示す。 図３は、中央窪部５によって遮断されたディスペンサーエッジ１の平面図であ る。 図４は、半径の異なるディスペンサーエッジ1の実施例の約10倍の拡大側面図 であり、それは、例えば、中心ハッチ部分にある比較的小さな半径（r）と、横 部分にある比較的大きい半径（Ｒ）とを有する。支持フィルム20かたわむ時、部 分10は小半径（r）部分でのみ剥離され、大半径（Ｒ）部分では廃棄される部分 が支持フィルム20上に残される。 図５は部分10をその上に配置した第１ウェブ20を示す。それらの部分10間に、 廃棄される部分11が存在する。それらの部分11は、コーナーを丸くすることによ って形成される。 図６は、ウェブ20から剥離され、ウェブ21上へ移送された部分10の平面図であ る。 図７は、部分10を除去した後の第１ウェブ20を示す。廃棄する予定の接着した 部分11がそこに残されている。 本発明は複雑さがなく、自己接着性部材を移動ウェブから離脱させることを可 能とし、そこで、ウェブ上に残された廃棄すべき部分11と、剥離した部分とは、 第２移動ウェブ上を移送される。この装置は、皮膚治療システムや、その他の活 性物質を含む基質の製造に適する。

【手続補正書】特許法第１８４条の８ 【提出日】１９９６年１月１２日 【補正内容】 請求の範囲 １．片面が自己接着性部材である（10）を、第１移動ウェブ（20）から第２移動 ウェブ（21）へ移動させる装置であって、前記第１ウェブ（20）は、丸形又は斜 めの切り離しコーナー（11）を有する矩形又は方形の形で相互に接触する部分（ 10）を剥離するため、ウェブ（20）の方向に対して横断方向に伸長するディスペ ンサーエッジ（1）のまわりをまわって、そのウェブとは反対方向へ導かれ、前 記コーナー（11）は、廃棄される部分として第１ウェブ（20）上に剥離されない で保持されることよりなる移送装置において、前記ディスペンサーエッジ（1） は、第２ウェブ（21）からのその距離が、除去される部分（11）を備えた第１ウ ェブ（20）の厚みよりわずかに長く、前記ディスペンサーエッジへ移動する第１ ウェブ（20）は、第２ウェブ（21）に対して鋭角を有し、前記ディスペンサーエ ッジ（1）は、廃棄される部分（11）の区域にあって、剥離される部分（10）の 区域の形とは異なる形を有することを特徴とする、前記移送装置。 ２．前記ディスペンサーエッジ（1）の或る区域は、互いに異なる曲率半径（r） 又は（Ｒ）を有し、部分（11）が剥離されないで接着している第１ウェブ（20） の区域の曲率半径（Ｒ）は、ウェブの他の区域の曲率半径より実質的に大きいこ とを特徴とする、請求項１に記載の装置。 ３．ディスペンサーエッジ（1）の区域は、少なくとも１個の窪部（3〜5）によ り中断されることを特徴とする、請求項１に記載の装置。 ４．ディスペンサーエッジ（1）はそのディスペンサーエッジ（1）の中心軸に対 して好ましくは対称的に配置された２個の側部窪部（3,4）によって中断される ことを特徴とする、請求項１又は３に記載の装置。 ５．ディスペンサーエッジ（1）は、中心窪部（5）により中断されることを特徴 とする、請求項１又は３に記載の装置。 ６．ディスペンサーエッジ（1）は、部分（11）が剥離されないで接着されてい る第１ウェブ（20）の区域に窪部（3〜5）を備えていることを特徴とする請求項 １〜５の１項以上の項に記載の装置。 ７．第１移動ウェブ（20）上で互いに接触する部分（10）に対する、前述の請求 ８．活性物質含有部分に対する、請求項７に記載の装置の使用。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ヒッレ，トーマス ドイツ連邦共和国Ｄ−56564ノイヴィート、 レックシュトラーセ17 (72)発明者 シュタインボルン，ペーター ドイツ連邦共和国Ｄ−56567ノイヴィート、 フルーラウシュトラーセ21

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．片面が自己接着性の部分（10）を、第１移動ウェブ（20）から第２移動ウェ ブ（21）へ移送する装置であって、廃棄すべき部分（11）は前記第１ウェブ（20 ）上に接着したままにおかれており、前記第１ウェブ（20）に関連し、かつその 第１ウェブ（20）の方向に対して横断方向に伸長するディスペンサーエッジ（1 ）と、そのエッジ（1）をまわって、第１ウェブ（20）はその方向とは逆方向へ 送られ、前記部分（10）を剥離することからなる移送装置において、前記ディス ペンサーエッジ（1）の形が、分離されない部分（11）の区域と、剥離される部 分（10）の区域とで異なっていることを特徴とする、前記移送装置。 ２．ディスペンサーエッジ（1）の諸区域は、少なくとも１個の窪部（3〜5）に よって中断されることを特徴とする、請求項１に記載の装置。 ３．ディスペンサーエッジ（1）は、好ましくはその中心軸に対して対称的に配 置される２個の側部窪部（3,4）によって中断されることを特徴とする、請求項 １又は２に記載の装置。 ４．ディスペンサーエッジ（1）は、中心窪部（5）によって中断されることを特 徴とする、請求項１又は２に記載の装置。 ５．ディスペンサーエッジ（1）は、部分（11）が剥離されないままの第１ウェ ブ（20）の区域に窪部（3〜5）を備えていることを特徴とする請求項１〜４の１ 項以上の項に記載の装置。 ６．ディスペンサーエッジ（1）の或る部分は、異なる曲率半径（r）又は（Ｒ） を有し、部分（11）が剥離されない状態にある第１ウェブ（20）の区域の曲率半 径（Ｒ）は他方のウェブの区域にある曲率半径より実質的に大きい事を特徴とす る、請求項１に記載の装置。 ７．矩形又は方形の形をした部分（10）は、コーナー（12）が丸味をもつように 切断され、又は斜めに切断されるので、それらのコーナー（12）間に残される部 分（11）は第１ウェブ（20）上に接着されたままであるものに対して、前述の請 求項の１項以上に記載の、片面が自己接着性である部材（10）を第１移動ウェブ （20）から第２移動ウェブ（21）へ移動する装置の使用。 ８．第１移動ウェブ（20）上で互いに接触する部分（10）に対して、請求項７に 記載の装置の使用。 ９．活性物質を含む部分に対する、請求項７に記載の装置の使用。