JPH09509630A - トレーラー付き移動式クリーニングトロリー - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 床およびその他の表面を業として清浄化および消毒するためのコンテナーおよび用具を収容ならびに運搬するのに適するクリーニングトロリーは、車輪（４）を有する主トロリー（１）および車輪（４）を有するトレーラー（２）ならびにトレーラー（２）を主トロリー（１）に連結するカップリング（５）からなる。カップリング（５）は、少なくとも１つのカップリング・フック（６）および、カップリング・フック（６）が係合し得る対応するカップリング・アイ（７）からなる。カップリング・フック（６）およびカップリング・アイ（７）の形状は、トレーラーが主トロリーのカップリング・アイに連結するラインの回りで回転する動作および／または主トロリーに対して垂直方向への動作をすることができるが、トレーラーが走行平面内において主トロリーに対して相対的に動くことがないように設けられている。主トロリーの車輪は、曲る際にもロックされず、凹凸表面でも安定である。同時に、トレーラーを、望ましくない動作をさせることなく、主トロリーによって操縦することができる。改良は簡単であり経済的である。

Description

【発明の詳細な説明】 トレーラー付き移動式クリーニングトロリー 本発明は、床およびその他の表面を業として清浄化および消毒するためのコン テナーおよび用具を収容ならびに運搬するのに適するクリーニングトロリー（tr olley、手押車）に関する。クリーニングトロリーは、車輪を有する主トロリー および車輪を有するトレーラーならびにトレーラーを主トロリーに連結するカッ プリングからなる。 広い床面積の湿潤状態、湿式または乾式での清浄化（cleaning）において、洗 浄液および汚水用のバケツならびにフロアモップ、ごみ袋およびその他の用具を 運搬するために、いわゆるクリーニング、運搬または装備トロリーがしばしば用 いられる。その他の既知の態様において、本発明の関連する種類のクリーニング トロリーは、消毒もしくは廃棄物処理トロリーとして、または有用物質収集装置 として用いられている。これらのトロリーも本発明に含まれる。 クリーニングトロリーは、使用時には広い有効表面を提供する一方で、不使用 時には片付けるために出来るだけ小さいことが意図されるので、それらにトレー ラーを連結し（組み合わせ）得ることが知られている。使用後は、主トロリーと トレーラーとが分離され、清掃用収容庫にこぢんまりと収容される。 既知のトレーラーは、アップライト（垂直部材、upright）を保持するノブに よって主トロリーに密接な接触状態で連結されている。 走行方向において主トロリーの前方および／または後方に幾つかのトレーラー を連結することもできるし、幾つかのトレーラーを互いに連結することもできる 。簡単のために、本明細書では、走行方向において主トロリーの後方に１つのト レーラーを連結することのみに関して説明するが、本発明はこの態様に限定され るものではない。 残念ながら、トレーラーを使用することには幾つかの問題点がある。コーナー を曲がって走行する場合に、主トロリーの車輪とトレーラーの車輪とが互いに邪 魔になることがある。凹凸のある床では、垂直方向に比較的緊密に連結されてい るために、トレーラーの車輪が床表面から持ち上げられることがある。 従って、本発明が解決しようとする課題は、コーナーの回りで車輪が互いに邪 魔をすることがなく、床に凹凸がある（または平坦でない）場合であっても車輪 が確実に接触状態を保つような、冒頭部において述べたクリーニングトロリーお よびトレーラーを開発することであった。同時に、トレーラーは、望ましくない 動作をすることなく、主トロリーから容易に操縦されるべきである。更に、本発 明により提供される課題解決の手段は、簡単で低コストであるべきである。 本発明によれば、本発明により提供される課題解決の手段は、カップリングが 少なくとも１つのカップリング・フックおよび対応するカップリング・アイ（ey e）からなり、カップリング・アイはその中にカップリング・フックが係合する ように設けられていること、ならびにカップリング・フックおよびカップリング ・アイの形状を、カップリングによって、トレーラーが主トロリーのカップリン グ・アイに連結するラインの回りで回転する動作および／または主トロリーに対 して垂直方向への動作をすることができるが、トレーラーが走行平面内において 主トロリーに対して相対的に動くことがないようにすることを特徴とする。主ト ロリーとトレーラーとの間の本発明のカップリングは、一方で、トレーラーが走 行平面内で横方向に振れることを防止し、凹凸のある床によって上述の問題が起 こることを防止する。他方で、カップリングによって、トレーラーの正確な操縦 がもたらされる。 特に好ましい態様の１つでは、トレーラーは、走行方向においては互いに隣り 合い、互いに間隔をおいて配される少なくとも２つのキャスター（caster、足車 ）を有する。トレーラーの車輪がキャスターであることにより、主トロリーを押 したり引いたりすることによって、困難を伴わずにトレーラーを一緒に押したり 引いたりし、操縦することが可能となる。尤も、本発明において、トレーラーが １つのローラーのみによって支持されてもよく、ローラーは必ずしもキャスター でなくともよい。 本発明の課題を解決するためには、１つのカップリング・アイ（coupling eye 、 接続用穴状要素）とそれに対応する正確に嵌合する１つのカップリング・フック （coupling hook、接続用引っかけ要素）で十分である。尤も、それぞれにカッ プリング・フックを係合させることができる２つのカップリング・アイも有利で ある。カップリング・アイとカップリング・フックとの組み合わせが正確に嵌ま り合わないような場合であっても、トレーラーが横方向外に振られることはない 。 走行方向に対して横方向または縦方向への主トロリーに対して相対的なトレー ラーの水平方向の動作を、種々の構造のカップリングによって防止することがで きる。本発明の特に簡単な態様の１つでは、カップリング・アイに係合すること が意図されるカップリング・フック端部の断面を、カップリング・アイの開口断 面に対応させ、それによってカップリング・フックをカップリング・アイに遊び なしに嵌合させる。尤も、「内側間隔（inner interval）」とも称されるカップ リング・フックの互いに向かい合う側面どうしの間の距離は、トレーラーが連結 された状態にある場合に、そのカップリング・フックの側面と向かい合うカップ リング・アイの内側面どうしの間の距離に実質的に等いものであれば十分である 。更に、本発明のもう１つの態様において、カップリング・フックの外側にある 側面どうしの間の距離、いわゆる「外側間隔（outer interval）」は、トレーラ ーが連結された状態において、カップリング・フックのその側面と向かい合うカ ップリング・アイの内側面どうしの間の距離より短くてもよい。内側間隔を上述 のように寸法取り（dimensioning）することによって、カップリング・アイの中 でのカップリング・フックの遊びのない嵌合が確実に行われる。別法として、カ ップリング・フックが組み合せられたカップリング・アイに緊密に嵌合しない場 合、走行平面内のみでの動作を制限するために、例えば、止め要素（stop eleme nt）を設けることもできる。 カップリング・フックの外側面およびカップリング・アイの内側面に非円形水 平断面を設けることによって、トレーラーが走行平面内において主トロリーに対 して相対的に回転することを防止することができる。特に経済的な態様の１つで は、カップリング・フックの外側面およびカップリング・アイの内側面は長い水 平断面を有するようになっている。その他の可能な態様も本発明の要旨に含まれ る。その他の手段の例には、上述の止め要素およびフックとアイとの間の目違い 継ぎ（tongue-and-groove joint）が含まれる。 トレーラーを使用することによって、クリーニングトロリーに比較的広い有効 表面が付与され、同時に、スペースを節約した収容が確保されるが、既知のクリ ーニングトロリーの場合には、使用の前および後に、トレーラーをそれぞれ連結 し分離する必要がある。もう１つの問題点は、トレーラーのために更に収容スペ ースが必要とされることであるが、それはそのトレーラー収容スペースがトレー ラーの有効表面に対応するからである。 本発明のもう１つの態様において、トレーラー側のカップリング・フックを、 垂直方向における厚さが走行方向におけるカップリング・アイの開口幅と実質的 に等しいステー（支柱）に接続することによって、これらの問題点は克服される 。別法として、ステーの断面を、カップリング・フックに向けてテーパー状に先 細りにするかまたは台形状に拡げることもできる。尤も、その断面は、カップリ ング・フックの付近ではカップリング・アイの開口幅に達するべきである。この ようにして、使用後にトレーラーを折りたたむことができる。この状態において カップリング・アイに係合しているのは、カップリング・フックの外端部ではな くて、ステーである。ステーの垂直方向における厚さをカップリング・アイの開 口幅に適合させているので、トレーラーは、折りたたむ場合にスナップ・イン（ snap in）し、その状態に確実に保持される。 トレーラーの連結または分離に時間をかける必要がないので、準備の時間が短 縮される。不使用時には、トレーラーは元々の収容スペースの一部のみを必要と する。 折りたたみ式トレーラーの特に実用的な態様の１つにおいて、カップリング・ フックはＬ字形状であり、その短い方の端部はカップリング・アイに係合し、ト レーラーが折りたたまれていない状態では下向きとなるように設けられており、 また、その長い方の端部、ステーはトレーラーに固定して接続される。その場合 において、カップリング・フックの長い端部と短い端部との間の内側表面に溝が 更に設けられており、更に、主トロリーのカップリング・アイの（走行方向にお いて）後端部の形状が溝に嵌合するように形成されている場合には、トレーラー は、一方で、主トロリーのカップリング・アイを連結するラインの回りで回転す ることができ、他方で、その後折りたたむことができる。更に、この態様は、特 に経済的に実用化することができる。 本発明の１つおよび／または幾つかの態様を、添付図面を参照して、以下、更 に詳細に説明する。 図１は、主トロリーおよびトレーラーからなる本発明のクリーニングトロリー の１つの態様の側面図である。 図２は、図１に示すクリーニングトロリーの主トロリーとトレーラーとの間の カップリングの平面図である。 図３は、トレーラーが折りたたまれていない状態における図２に示すカップリ ングのＡ−Ａ線についての断面図である。 図４は、トレーラーが折りたたまれた状態における図２に示すカップリングの Ａ−Ａ線についての断面図である。 図１に示すクリーニングトロリーは、主トロリー１および連結されたトレーラ ー２からなる。主トロリー１およびトレーラー２は、キャスター４を備えたシャ シ３を有する。この場合、主トロリー１のシャシ３は、スペースを節約してトレ イおよびバケツを収容する上部構造を支持している。主トロリー１には４つのキ ャスターが取り付けられており、トレーラー２には２つのキャスターが取り付け られている。トレーラー２の（図示しない）２つ目の車輪は１つ目の車輪に隠れ ている。 トレーラー２は、図２〜４に詳細に示すカップリングによって主トロリー１に 連結されている。カップリング５は、トレーラー２の２つのカップリング・フッ ク６と、主トロリー１の２つのカップリング・アイ７とから構成されている。折 りたたまれていない状態では、図３に示すように、断面がＬ字形状のカップリン グ・フック６は、その短い端部８をカップリング・アイ７の開口部に入れて係合 する。短い端部８の断面はカップリング・アイ７の開口部の断面に対応しており 、従ってトレーラー２が走行平面において主トロリー１に対して動くこと、特に 、 外に振れることはない。カップリング・アイ７の後端部１１が嵌合する溝１０は 、短い端部８と長い端部９（ステー）との間に配されており、これによってカッ プリング・フック６がトレーラー２に取り付けられる。従って、トレーラー２は 、主トロリー１の後端部１１の長手方向の軸回りに転回することができる。 カップリング・フック６のステー９の断面も、カップリング・アイ７の開口部 の幅に対応する。このようにして、図４に示すように、トレーラー２を折りたた み、同時に、主トロリー１に収容することができる。図４およびその他の図面に おいて、同じ参照符号は同じ部材を指しており、従って、繰り返しては説明しな い。 参照符号のリスト １ 主トロリー、 ２ トレーラー、 ３ シャシ、 ４ キャスター、 ５ カップリング、 ６ カップリング・フック、 ７ カップリング・アイ、 ８ 短い端部、 ９ 長い端部、ステー、 １０ 溝、 １１ 後端部、 １２ カップリング・フックの（内側）側面；カップリング・アイの内側面；内 側間隔、 １３ カップリング・フックの（外側）側面；カップリング・アイの内側面；外 側間隔。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 オスベルクハウス、ライナー ドイツ連邦共和国 デー−40593 デュッ セルドルフ、ズートアレー 47番 (72)発明者 シュンター、ローラント ドイツ連邦共和国 デー−73547 ロルヒ、 ビルケンシュトラアセ ９番 (72)発明者 フェルンシルト、ハンス−レオ ドイツ連邦共和国 デー−41352 コルシ ェンブロイッヒ、ミューレンシュトラアセ １番

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．床およびその他の表面を業として清浄化および消毒するためのコンテナー および用具を収容ならびに運搬するのに適しており、車輪（４）を有する主トロ リー（１）および車輪（４）を有するトレーラー（２）ならびにトレーラー（２ ）を主トロリー（１）に連結するカップリング（５）からなるクリーニングトロ リーであって、カップリング（５）が少なくとも１つのカップリング・フック（ ６）および対応するカップリング・アイ（７）からなり、カップリング・アイ（ ７）にカップリング・フック（６）が係合するような構造であること、ならびに カップリング・フック（６）およびカップリング・アイ（７）の形状が、カップ リング（５）によって、トレーラー（２）が主トロリー（１）のカップリング・ アイ（７）に連結するラインの回りで回転する動作および／または主トロリー（ １）に対して垂直方向の動作をすることができるが、トレーラー（２）が走行平 面内において主トロリー（１）に対して相対的に動くことができないようになっ ていることを特徴とするクリーニングトロリー。 ２．トレーラー（２）が、走行方向においては互いに隣り合い、互いに間隔を おいて配される少なくとも２つのキャスター（４）を有することを特徴とする請 求の範囲１記載のクリーニングトロリー。 ３．それぞれにカップリング・フック（６）が係合する構造である２つのカッ プリング・アイ（７）が設けられていることを特徴とする請求の範囲１または２ 記載のクリーニングトロリー。 ４．カップリング・アイ（７）に係合する構造であるカップリング・フック（ ６）の端部（８）の断面が、カップリング・アイ（７）の開口断面に対応するこ とを特徴とする請求の範囲１〜３のいずれかに記載のクリーニングトロリー。 ５．カップリング・フック（６）の互いに向かい合う側面（１２）どうしの間 の距離が、トレーラー（２）が連結された状態にある場合に、上記の側面（１２ ）と向かい合うカップリング・アイ（７）の内側面（１２）どうしの間の距離に 実質的に等しいことを特徴とする請求の範囲３または４記載のクリーニングトロ リー。 ６．カップリング・フック（６）の外側にある側面（１３）どうしの間の距離 が、トレーラー（２）が連結された状態において、カップリング・フックのそれ らの側面（１３）と向かい合うカップリング・アイ（７）の内側面（１３）どう しの間の距離よりも短いことを特徴とする請求の範囲５記載のクリーニングトロ リー。 ７．カップリング・フック（６）の外側面およびカップリング・アイ（７）の 内側面が非円形の水平断面を有することを特徴とする請求の範囲１〜６のいずれ かに記載のクリーニングトロリー。 ８．カップリング・フック（６）の外側面およびカップリング・アイ（７）の 内側面が長い水平断面を有することを特徴とする請求の範囲７記載のクリーニン グトロリー。 ９．トレーラー（２）のカップリング・フック（６）が、走行方向におけるカ ップリング・アイ（７）の開口幅と実質的に等しい垂直方向の厚さを有するステ ー（９）に接続されることを特徴とする請求の範囲１〜８のいずれかに記載のク リーニングトロリー。 １０．断面が、カップリング・フック（６）に向かってテーパー状に先細りま たは台形状に拡げてもよいが、カップリング・フック（６）の付近ではカップリ ング・アイ（７）の開口幅に達しているステー（９）によって、カップリング・ フック（６）がトレーラー（２）に連結されることを特徴とする請求の範囲１〜 ８のいずれかに記載のクリーニングトロリー。 １１．カップリング・フック（６）がＬ字形状であり、短い端部はカップリン グ・アイ（７）に係合し、トレーラー（２）が折りたたまれていない状態では下 向きとなる構造であり、長い端部（ステー）（９）はトレーラー（２）に固定し て接続されていることを特徴とする請求の範囲９または１０記載のクリーニング トロリー。 １２．カップリング・フック（６）の長い端部および短い端部（９、８）の間 の内側表面に溝（１０）があり、主トロリー（１）のカップリング・アイ（７） の、走行方向において、後端部の形状が溝（１０）に嵌合するように形成されて いることを特徴とする請求の範囲１１記載のクリーニングトロリー。