JPH09509419A - ペプチド−キレート化剤複合体 - Google Patents

ペプチド−キレート化剤複合体

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JPH09509419A JP7522045A JP52204595A JPH09509419A JP H09509419 A JPH09509419 A JP H09509419A JP 7522045 A JP7522045 A JP 7522045A JP 52204595 A JP52204595 A JP 52204595A JP H09509419 A JPH09509419 A JP H09509419A
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Abstract

(57)【要約】 追跡可能な金属で標識した場合に炎症部位の診断用造影に有用であるペプチド−キレート化剤複合体を提供する。ペプチド成分は、天然テトラペプチドであるタフトシンのアンタゴニストであり、一方キレート化剤成分は、金属、特にテクネチウム−99mなどの放射性核種金属のための標識部位として役立つ。

Description

【発明の詳細な説明】 ペプチド−キレート化剤複合体 産業上の利用分野 本発明は診断用造影の分野に属し、炎症部位を標的とするのに有用なペプチド 標的剤に関する。 発明の背景 診断用造影の技術は、体内で部位選択的に結合又は局在して、診断上興味のあ る画像を解像するのに有用な標的剤を利用するものである。例えば、モノクロー ナル抗体は、特定のガン細胞に対して高い親和性及び特異性を有するように開発 されたものであり、したがって腫瘍を造影するのに有用である。その高親和性及 び特異性にもかかわらず、産業的規模で生産するには経費がかかり、しかも標識 特性が不十分であるために、抗体は理想的な造影剤を提供するものではない。特 に、金属標識は、抗体上の多数の低親和性結合部位で結合する傾向にあり、in v ivo で放出され、その結果、非標的部位において標識の望ましくない蓄積がおこ る。抗体に替わる別の標的剤は、受容体結合性小ペプチドである。ペプチドは、 種々のキレート化分子と複合体を形成して、標識が促進され、効率のよい標識が なされるという利点を有する。ペプチドが有する、抗体を上回るその他の利点は 、合成が容易である、迅速に組織に浸透する、及び身体から迅速に排泄されると いう点である。 天然テトラペプチドであるタフトシンTKPRは、好中球及びマクロファージ の外表面上に発現する受容体と結合することにより食作用を刺激することが発見 された。食作用は、細菌感染に対する宿主の防御の主力部隊であり、したがって 食作用の刺激物質として、タフトシンは感染性炎症の部位を造影するための良好 なペプチドであると予測される。しかしなが ら、放射性核種金属で標識されたタフトシンは、非標的部位に望ましくなく蓄積 することが試験により示されている。特に、標識タフトシンは、胃腸管中に蓄積 するため、造影剤としてのその有用性が制限されてしまう。 抗体に関連する困難性からみて、炎症部位に局在することができる一方、非標 的組織中には実質的に蓄積されないペプチド標的剤を提供することが望まれてい る。 本発明の要約 追跡可能な金属で標識された場合に、炎症部位の診断用造影に有用であるペプ チド−キレート化剤複合体が提供されるものである。ペプチド成分は、天然テト ラペプチドであるタフトシンのアンタゴニストであり、一方キレート化剤成分は 、金属、特にテクネチウム−99mのような放射性核種金属による標識部位とし て働く。本発明の一面によれば、Thr−X−Pro−Pro−Arg(ここで 、Xは、アミノ酸残基又はそのアナログである)が金属キレート化剤と結合して いるペプチド−キレート化剤複合体が提供される。 本発明の詳細な実施態様では、複合体の金属キレート化剤成分は、式(I): (式中、R1及びR2は、一緒になって、場合により5員又は6員環と縮合してい てもよい、5員又は6員複素環を形成し(ここで、いずれかの環 は、場合によりアルキル、アルコキシ、カルボキシル、ハロゲン、ヒドロキシル 及び結合基から選択される基で置換されていてもよい); R3は、H;アルキル;ならびにアミノ、アミノアシル、カルボキシル、グア ニジニル、ヒドロキシル、チオール、フェニル、フェノールイル、インドリル及 びイミダゾリルから選択される基で置換されているアルキルから選択され; R4は、ヒドロキシル、アルコキシ及び結合基から選択され;そして Tは、H又は硫黄保護基を示す) で示される。 本発明の特定の実施態様では、複合体の金属キレート化剤成分は、式(II): (式中、R3、R4及びTは、上記と同義である) で示される。 本発明の一面によれば、ペプチド−キレート化剤複合体は、診断上有用な金属 あるいはその酸化物又は窒化物と錯体を形成した形で提供される。 本発明の別の一面によると、式:Thr−X−Pro−Pro−Argのペプ チドが、診断上有用な金属あるいはその酸化物又は窒化物と錯体を形成した金属 キレート化剤と結合しているペプチド−キレート化剤複合体を含有する組成物の 診断的有効量を投与する工程を有する、哺乳類におけ る炎症部位の造影法が提供される。 発明の詳細な説明 本発明は、診断上有用な金属と錯体を形成し、炎症部位の造影に有用なペプチ ド−キレート化剤複合体を提供するものである。「複合体」とも呼ばれるペプチ ド−キレート化剤複合体は、ペプチド成分として、金属キレート化剤と結合して いるタフトシンのアンタゴニストを組み入れたものであり、このペプチド成分は 、アミノ酸配列Thr−X−Pro−Pro−Arg(TXPPR)(ここで、 Xは、天然又は非天然アミノ酸残基である)を有する。詳細な実施態様では、X は、生理学的条件下で電荷されるか又は極性であるα炭素側鎖を有するアミノ酸 残基である。好ましくは、Xは、アミノ酸残基、リシン(Lys又はK)、グル タミン(Gln又はQ)、アルギニン(Arg又はR)、アスパラギン(Asn 又はN)、グルタミン酸(Glu又はE)、アスパラギン酸(Asp又はD)、 チロシン(Tyr又はY)及びトレオニン(Thr又はT)からなる群から選択 される。更に好ましくは、Xは、リシン、グルタミン、アルギニン及びアスパラ ギンから選択される。最も好ましくは、Xは、リシン及びグルタミンから選択さ れる。 非天然性であるアミノ酸残基もXに包含される。適当な非天然残基は、複合体 の生体分布特性に影響することなくリシン又はグルタミンと置き換わりえるもの である。それは、リシンのグルタミンによる置換は、造影のために十分耐容され 、Xは、側鎖構造においては様々に変化され得るという事実から理解される。特 に、非天然アミノ酸残基としては、その側鎖の長さにおいて天然残基と異なるリ シン、グルタミン、アルギニン、アスパラギン、グルタミン酸、アスパラギン酸 、チロシン及びトレオニンが挙げられる。非天然残基の側鎖は、1個又は2個の C1〜C2アルキル基を分 岐鎖として有するC1〜C8アルキレン鎖を組み入れたものである。好ましくは、 アルキレン鎖は、1〜8個のメチレン基を有し、1個又は2個のメチレン基によ り対応する天然残基と異なる。好ましくは、非天然残基としては、その側鎖に1 個又は数個のメチレン基を有するリシン及びグルタミンが挙げられる。適当な非 天然残基は、市販されているか又は確立された化学的技術にしたがって合成する ことができる。 キレート化剤は、ペプチドThr−X−Pro−Pro−ArgのN−又はC −末端のいずれかと結合していると理解される。N末端にキレート化剤を結合さ せた場合、ペプチドThr−X−Pro−Pro−Argは、好ましくは1〜3 個のアミノ酸残基によりそのC末端で延長されてもよいし、又はC末端で修飾さ れてもよく、例えばアミド化されるか、そうでなければ誘導化されることによっ て、エキソペプチダーゼによる消化を阻止する。許容可能な延長又は修飾とは、 本明細書に記載された評価モデルにより決定されているように、複合体の炎症造 影能を明らかに低下させないものである。 診断用造影のためには、キレート化剤は、放射性核種金属と結合して、生理学 的条件下で安定であり、更に標的分子との複合のための反応性官能基をも有する 錯体を形成する化合物である。放射性核種金属99mTcのキレート化剤は、代表 的には、4個の窒素及び硫黄の金属配位性原子の組合せを組み入れたもので、N4 、N3S、N22等と示される。しかしながら、キレート化剤は、酸素、リン及 びセレンのようなその他の金属配位性原子を組み入れていてもよい。本発明の複 合体の有利な合成のためには、キレート化剤は、理想的にはペプチドに基づくも のであり、したがって複合体は、固相ペプチド合成技術を用いてin toto で合成 することができる。 本発明の実施態様では、ペプチドは、そのN末端で、上記の式(I)のN3S 型金属キレート化剤と結合している。この製造及び用途は、同時係属中の米国特 許出願(Pollak et al.1993年12月22日出願)に開示されており、その記載内容 は参照により本明細書中に含めるものとする。別の実施態様では、ペプチドは、 N末端で、式(II)のN22型金属キレート化剤と結合している。上記の式(I )及び(II)中で用いたように、可変基R1〜R4及びTを定義する用語は以下の 意味を有する: 「アルキル」は、直鎖又は分岐鎖状C1〜C8アルキルを示し、低級C1〜C4ア ルキルが挙げられる; 「アルコキシ」は、直鎖又は分岐鎖状C1〜C8アルコキシを示し、低級C1〜 C4アルコキシが挙げられる; 「チオール」は、アルキル基で置換されてチオエーテルを形成してもよいスル フヒドリル基を示す; 「硫黄保護基」は、硫黄原子と結合し、硫黄の酸化を阻止し、金属とのキレー ト形成により開裂される基を含む化学基を示す。適当な硫黄保護基としては、公 知のアルキル、アリール、アシル、アルカノイル、アリールオイル、メルカプト アシル及びオルガノチオ基が挙げられる。 「結合基」は、ペプチドとキレート化剤を結合させるのに役立つ一方、ペプチ ドの標的機能又はキレート化剤の金属結合機能に悪影響を及ぼさない化学基を示 す。適当な結合基としては、ペプチド又はキレート化剤との結合のための反応基 で官能化されているアルキル鎖及びアミノ酸鎖が挙げられる。 「金属キレート化剤」は、金属がin vivo で複合体と結合したままの生理学的 条件下で追跡可能である金属原子と安定な錯体を形成する分子を示す。 本発明の好ましい実施態様では、キレート化剤は、上記の式(I)又は式(II )(式中、R1及びR2は、一緒になって、6員複素環を形成し;R3は、H、な らびにメチル及びエチルから選択されるヒドロキシ置換アルキル基から選択され 、最も好ましくはヒドロキシメチルであり;R4は、1〜3個のアミノ酸残基の 結合基であり;そしてTは、硫黄保護基アセトアミドメチル(Acm)又はベン ゾイル(Bz)である)に合致する。 本発明の更に好ましい実施態様では、キレート化剤は、上記の式(I)(式中 、R1及びR2は、一緒になって、ピリジン環を形成し;R3は、ヒドロキシメチ ルであり;Tは、Acmであり、そしてR4は、−Gly−及び−Gly−As p−Gly−から選択される結合基である)に合致する。ペプチドと結合した形 のこれらのキレート化剤は、以下の配列で示される: Pic−Ser−Cys(Acm)−Gly−TKPPR; Pic−Ser−Cys(Acm)−Gly−TQPPR;及び Pic−Ser−Cys (Acm)−Gly−Asp−Gly−TKPPR (ここで、Picは、アミノ酸誘導体ピコリン酸を示す)。 本発明の好ましい実施態様では、キレート化剤は、上記の式(II)(式中、R3 は、ヒドロキシメチルであり;Tは、Acm又はBzであり、そしてR4は、結 合基−Gly−Asp−Gly−である)と合致する。R4の結合基でペプチド と結合したこのキレート化剤は、以下の式で示される: Bz−MA−Ser−Cys−Ser−Gly−Asp−Gly−TKPPR (式中、Bz−MAは、ベンゾイルメルカプト酢酸基を示す)。 本発明の好ましい実施態様では、キレート化剤は、上記の式(II)に合致する 。 本発明の更に別の実施態様では、ペプチドは、同時係属中の米国特許出願(Po llak et al.1994年7月22日出願)(その記載内容は参照により本明細書中に含 めるものとする)に開示の金属キレート化剤と結合し、これが式(III): (式中、Wは、場合によりN、O及びSから選択される1個又は2個のヘテロ原 子により中断され、場合によりハロゲン、ヒドロキシル、アミノ、カルボキシル 、C1〜C4アルキル、アリール及びC(O)Zから選択される少なくとも1個の 基により置換されている直鎖又は分岐鎖状、飽和又は不飽和C1〜C4アルキル鎖 であり; Yは、H、又はWにより定義された置換基であり; W及びYは、一緒になって、ハロゲン、ヒドロキシル、アミノ、カルボキシル 、オキソ、C1〜C4アルキル、アリール及びC(O)Zから選択される少なくと も1個の基により場合により置換されている5〜8員飽和又は不飽和複素環を形 成してもよく; R1〜R4は、H;カルボキシル;C1〜C4アルキル;ヒドロキシ ル、アミノ、スルフヒドリル、ハロゲン、カルボキシル、C1〜C4アルコキシカ ルボニル及びアミノカルボニルから選択される基で置換されているC1〜C4アル キル;プロリン以外のD又はLアミノ酸のα炭素側鎖;ならびにC(O)Zから 独立して選択され; R5及びR6は、H;カルボキシル;アミノ;C1〜C4アルキル;ヒドロキシル 、カルボキシル又はアミノにより置換されているC1〜C4アルキル;及びC(O )Zから独立して選択され; R7は、H及び硫黄保護基から選択され;そして Zは、配列Thr−X−Pro−Pro−Arg(ここで、Xは、前記と同義 である)を有する標的分子から選択される) と合致する。 本発明の好ましい実施態様では、上記式(III)のR1〜R7、W、X、Y及び Zは、キレート化剤DMG−Ser−Cys(Acm)(ここで、DMGは、ア ミノ酸残基アナログであるN’,N−ジメチルグリシンを示す)となるよう選択 される。このキレート化剤を組み入れているペプチドThr−X−Pro−Pr o−Argの複合体としては: DMG−Ser−Cys(Acm)−G−TKPPR; DMG−Ser−Cys(Acm)−G−TQPPR; DMG−Ser−Cys(Acm)−βAla−TKPPR;及び DMG−Ser−Cys(Acm)−βAla−βAla−TKPPR が挙げられる。 別の詳細な実施態様では、ペプチドThr−X−Pro−Pro−Argの複 合体は、ペプチドのC末端に結合させたキレート化剤を有する。この型の複合体 としては: 及び が挙げられる。 本発明の複合体は、選択されるキレート化剤によって種々の方法で調製するこ とができる。複合体のペプチド部分は、ペプチド合成技術で一般的に確立されて いる固相法などの技術により好都合に調製される。固相合成は、ポリスチレンな どの不溶性支持体又はマトリックスに結合させた伸長させるペプチド鎖へアミノ 酸残基を段階的に付加させることからなる。ペプチドは、t−ブチルオキシカル ボニル基(tBoc)又はフルオレニルメトキシカルボニル(FMOC)基など のN保護剤によりそのアミノ基を保護しながら、先ずペプチドのC末端残基を市 販の支持体に固定させる。アミノ保護基を、tBOCの場合にはTFA、FMO Cの場合にはピペリジンなどの適当な脱保護化剤により除去し、次のアミノ酸残 基(Nの保護された形で)を、ジシクロカルボジイミド(DCC)などのカップ リング剤を用いて付加する。ペプチド結合形成時に、試薬を支持体から洗い落と す。最終残基の付加後、トリフルオロ酢酸(TFA)又はフッ化水素(HF)な どの適当な試薬を用いて、ペプチドを支持体からはずす。 ペプチドのThr残基の遊離アミノ基と、キレート化剤のカルボキシル 基又は活性化エステルなどの適当な官能基とを反応させることによりペプチド及 びキレート化剤成分を結合させて、複合体を生成する。例えば、複合体は、エチ レン鎖上のカルボキシル置換基により官能化させる場合、配位化学の技術でよく 知られているキレート化剤エチレンジアミン四酢酸(EDTA)を組み入れても よい。この種のEDTA誘導体の合成は、Arya et al.(Bioconjugate Chemist ry 1991,2:323)に報告されており、ここでは、4個の配位カルボキシル基が、 各々t−ブチル基によりブロックされている一方、エチレン鎖のカルボキシル置 換基は、遊離しており、ペプチドのアミノ基と反応し、それにより複合体を生成 する。 複合体は、ペプチド性で、固相ペプチド合成に適合している金属キレート化剤 成分を組み入れていてもよい。この場合、キレート化剤は、上記のEDTAと同 様の方法でペプチドと結合していてもよいし、あるいはキレート化剤及びペプチ ドを、ペプチドのC末端残基から出発してキレート化剤のN末端残基で終わるよ うin toto 合成するのもより好都合である。 複合体には、ペプチドをキレート化剤と結合させるのに役立つが、ペプチドの 標的機能又はキレート化剤の金属結合機能に悪影響を及ぼさない結合基成分を更 に組み入れていてもよい。適切な結合基成分としては、ペプチドとキレート化剤 の両方と結合するための反応基で官能化されたアミノ酸鎖及びアルキル鎖が挙げ られる。キレート化剤がペプチド性であって、複合体が、固相法によりin toto 合成することができる場合、アミノ酸鎖が好ましい結合基である。詳細な実施態 様では、結合基は、1〜5個の残基、より詳細には1〜3個の残基を有するアミ ノ酸鎖である。好ましい結合基としては、−Gly−及び−Gly−Asp−G ly−、ならびに合成アミノ酸残基鎖、−βAla−及び−βAla−βAla −が挙げられる。 ペプチドのThr残基のアミノ基を、アルキル鎖上のカルボキシル基又は活性 化エステルなどの第一の官能基と反応させることにより、アルキル鎖結合基を複 合体に組み入れてもよい。その後、アルキル鎖上の第二の官能基をキレート化剤 上の適当な基と反応させることにより、キレート化剤をアルキル鎖と連結させて 、複合体の生成を完了させる。アルキル鎖上の第二の官能基は、キレート化剤上 の官能基と反応性であり、好ましくはペプチドのThr残基とは反応しない置換 基から選択される。例えば、キレート化剤がカルボキシル基又は活性化エステル などの官能基を組み入れている場合には、アルキル鎖結合基の第二の官能基は、 アミノ基であることができる。望ましくない物質の生成を避けるためには、複合 体の生成において、存在する官能基の保護及び脱保護が必要であると思われる。 保護及び脱保護は、有機合成技術でよく用いられる保護基、試薬及び方法を用い て達成される。特に、上記の固相ペプチド合成に用いられる保護及び脱保護技術 を使用することができる。 アルキル鎖に替わる別の化学結合基は、複合体中への組み入れに関して上記の アルキル鎖と同様の方法で官能化されるポリエチレングリコール(PEG)であ る。別法として、結合基を先ずキレート化剤に、次いでペプチドに結合させても よいと考えられる。 本発明の一面によれば、ペプチド−キレート化剤複合体には、錯体を形成させ ることのできる診断上有用な金属を組み入れる。適当な金属としては、テクネチ ウム及びレニウムなどの放射性核種を、99mTcO3+99mTcO2 +、ReO3+及 びReO2 +などの種々の形態で挙げることができる。複合体内への金属の組み入 れは、配位化学技術でよく用いられる種々の方法により行なうことができる。金 属が、テクネチウム−99mである場合、以下の一般的手順を用いてテクネチウ ム錯体を生成すること ができる。エタノールなどの水性アルコールに複合体を溶解することによって、 ペプチド−キレート化剤複合体溶液を先ず生成する。次に、溶液を脱気して酸素 を除去した後、チオール保護基を適当な試薬で、例えば水酸化ナトリウムで除去 し、酢酸などの有機酸で中和する(pH6.0〜6.5)。標識の工程では、モリ ブデン発生器から得られた過テクネチウム酸ナトリウムを、テクネチウムを還元 するのに十分な量の塩化第一スズなどの還元剤とともに複合体溶液に加えて、加 熱する。標識複合体を、クロマトグラフィー処理により、例えばC−18 Se p Pakカートリッジを用いて、夾雑物99mTcO4 -及びコロイド99mTcO2 から分離してもよい。 別の方法では、トランスキレート化反応により標識を行なうことができる。テ クネチウム供給源は、選択されたキレート化剤との配位子交換を促す置換活性配 位子と錯体を形成したテクネチウムの溶液である。トランスキレート化に適した 配位子としては、酒石酸、クエン酸及びヘプタグルコン酸が挙げられる。この場 合、好ましい還元試薬は、亜ジチオン酸ナトリウムである。上記の方法を用いて 複合体を標識するか、あるいはキレート化剤それ自体を標識した後、ペプチドと 結合させて複合体を生成することができる。この方法は「予備標識化配位子」法 と呼ばれる。 本発明の複合体を標識するための別の方法としては、同時係属中の米国特許出 願第08/152,680号(1993年11月16日出願)(この記載内容は参照により本明細書 中に含まれる)に記載の方法が挙げられる。要約すると、金属キレート形成時に 開裂される結合により、固相支持体上にペプチド−キレート化剤複合体を固定す る。これは、キレート化剤が錯体形成原子の1つにより支持体の官能基と結合す る場合に行なう。好ましくは、錯体形成硫黄原子を、マレイミドなどの硫黄保護 基で官能化されている支持体に結 合させる。 診断上有用な金属で標識されている場合、本発明のペプチド−キレート化剤複 合体を用いて、診断用造影技術で確立されている方法により、炎症部位を検出す ることができる。テクネチウム−99mなどの放射性核種金属で標識された複合 体を、等張生理食塩水などの薬学的に許容しうる溶液に溶解し、静注により哺乳 類に投与することができる。投与に適した標識複合体の量は、迅速に排泄される 複合体は、それほど迅速に排泄されないものよりは高用量で投与するという観点 から選択された複合体の分布特性に応じて決定する。炎症の造影に許容しうる単 位用量は、体重70kgの個体について約5〜40mCiの範囲である。In vivo に おける分布及び局在化は、投与後の適切な時点、典型的には非標的組織でのクリ アランス速度に対する標的部位での蓄積速度に応じて30分〜180分で、標準 的シンチグラフィー法により追跡する。 以下の実施例で更に本発明の実施態様を説明する。 実施例1 複合体の調製: Pic−Ser−Cys(Acm)−G−TKPPR Pic−Ser−Cys(Acm)−GDG−TKPPR Bz−MA−Ser−Cys−GDG−TKPPR Applied Biosystems 433Aペプチドシンセサイザー(Foster City,CA)を用い て、保護C末端を有する残基を予めつけた2−メトキシ−4−アルコキシベンジ ルアルコール樹脂(Sasrin樹脂、Bachem Biosciences Inc.,Philadelphia PA) 上で、9−フルオレニルメチルオキシカルボニル(FMOC)化学を用いて、ペ プチド−キレート化剤複合体をin toto 合成した。合成の最終残基としてそれぞ れピコリン酸及びベンゾイルメル カプト酢酸を用いることにより、N末端残基Pic及びBz−MAを組み入れた 。 複合体を結合させた樹脂を12時間真空乾燥した。トリフルオロ酢酸(TFA )95%及び水5%の冷却溶液(ペプチド−樹脂100mg当り1ml)を複合体− 樹脂と室温で1.5〜2時間混合して、樹脂から複合体をはずした。濾過により 樹脂を除去し、50mlの円錐形ポリプロピレン遠心分離管中、t−ブチルメチル エーテル30mlにより3回洗浄して、白色沈澱を得た。アセトニトリルを加えて 、沈澱物を水に溶解した。沈澱物をアセトン−ドライアイス中で凍結させ、12 時間凍結乾燥させた。生じた白色粉末を水に溶解し、0.45μmシリンジフィ ルター(GelmanAcrodisc LC PVDF)で濾過し、緩衝液Aとして水に溶解した0. 1%TFA及び緩衝液Bとしてアセトニトリルに溶解した0.1%TFAを用い て、C18カラム(Waters RCM 25 x 10)を用いた逆相HPLC(Beckman System Gold)により精製した。カラムを100:0の緩衝液A:緩衝液Bで平衡化さ せ、1ml/分で25分間かけて、50%緩衝液Bまで線状勾配で溶離した。分画 をHPLC上で再分析し、適合プロフィールにしたがってプールした。必要な場 合には、同一条件を用いて、プールした分画を再精製した。純粋な分画を、アセ トン−ドライアイス中で凍結させ、10時間凍結乾燥して、白色粉末を得た。 同様の方法で、複合体DMG−Ser−Cys(Acm)−G−TKPPR; DMG−Ser−Cys(Acm)−G−TQPPR;DMG−Ser−Cys (Acm)−βAla−TKPPR;及びDMG−Ser−Cys(Acm)− βAla−βAla−TKPPRを、市販の残基N’,N−ジメチル−グリシン (DMG)を合成の最終残基として用いて合成した。 複合体の調製: 及び ペプチドThr−X−Pro−Pro−Argは、以下の手順で、リシン残基 を含むキレート化剤又はそれに結合した結合基に、リシン残基のεアミノ基を介 して、そのC末端で結合させることができる。標記の複合体に関しては、Applie d Biosystems 433A ペプチドシンセサイザーを用い、FMOC−グリシンを予め つけた2−メトキシ−4−アルコキシベンジルアルコール樹脂及び1−(4,4 −ジメチル−2,6−ジオキソシクロヘキシリジン)−エチル(Dde)オルト ゴナル保護リシンを用いて、9−フルオレニルメチルオキシカルボニル(FMO C)化学により、ペプチド及び結合基の一部(TKPPR−βAla−Lys− Gly−OH及びTKPPR−βAla−βAla−Lys−Gly−OH)を まず合成した。ペプチド−樹脂をシンセサイザーから取り出し、2時間真空乾燥 した。 ペプチド−樹脂(50mg/2ml)を、N−メチルピロリドン(NMP)溶液中 、2%ヒドラジン水和物とともに3分間2回撹拌した後、濾過し、DCMで洗浄 し、4時間真空乾燥して、ε−アミノリシン保護基 (Dde)を除去した。 キレート化剤部分DMG−Ser−Cys(Acm)−Gly−OHを、43 3Aペプチドシンセサイザー上でペプチドのε−アミノリシンに付加した。キレ ート化剤−ペプチド−樹脂を2時間真空乾燥した。トリフルオロ酢酸(TFA) 10mlフェノール0.75g、1,2−エタンジオール0.25ml、チオアニソ ール0.5ml及び水0.5mlの冷却溶液を、キレート化剤−ペプチド−樹脂と室 温で2.5〜3時間混合して、樹脂及び保護基から、キレート化剤−ペプチドを はずした。濾過して樹脂を除去し、TFA1〜3mlで洗浄して、透明な黄色の液 体6〜8mlを得た。この液体を、50mlの円錐形ポリプロピレン遠心分離管中、 0℃で、tert−ブチルメチルエーテル30〜35ml中に徐々に滴下して、白色沈 澱を得た。沈澱物を7000rpmで0℃で10分間遠心分離(Sorvall RT6000,D upont)し、デカントし、t−ブチルメチルエーテルで2回以上洗浄した。真空 下で乾燥後、沈澱物を水に溶解させた。沈澱物をアセトン−ドライアイス中で凍 結させ、10時間凍結乾燥した。得られた白色粉末を、ジメチルスルホキシド( 20μl)及び50:50アセトニトリル:水溶液(980μl)に溶解し、0 .45μmシリンジフィルター(Gelman Acrodisc LC PVDF)により濾過し、緩 衝液Aとして水に溶解した0.1%TFA及び緩衝液Bとしてアセトニトリルに 溶解した0.1%TFAを用いて、C18カラム(Waters RCM 25 x 10)を用いた 逆相HPLC(Beckman System Gold)により精製した。カラムを50:50緩 衝液A:緩衝液Bで平衡化させ、1ml/分で25分間かけて、100%緩衝液B まで線状勾配で溶離した。分画をHPLC上で再分析し、適合プロフィールにし たがってプールした。純粋な分画をアセトン−ドライアイス中で凍結させ、12 時間凍結乾燥して、白色粉末を得た。 実施例2 複合体の標識及び造影 以下のようにラット炎症モデルで、造影試験を行なった。雄性ウィスター系ラ ット(Charles River、150〜200g)に、酵母細胞壁懸濁液であるザイモ サン(25mg)をその左後脚に筋注し、24時間後に造影を行なった。脚の病巣 炎症は1日後に可視的に検出可能となった。 各複合体(50μl、生理食塩水中2mg/ml)を、生理食塩水100μl、過 テクネチウム酸塩100μl(10mCi)及びグルコン酸第一スズ(塩化第一ス ズ50μg及びグルコン酸ナトリウム1mg)100μlと共に1.5ml試験管に 入れた。試験管に栓をし、沸騰水浴中に10分間入れた後、Watman PVDF シリン ジにより濾過して、標識複合体溶液を収集し、これを更に生理食塩水で希釈して 、約100μCi(3.7MBq)の活性を有する注射液(200μl)を調製した 。ラットを、ソムノトール(somnotol)(40〜50mg/kg)で麻酔し、Tc−9 9m標識複合体溶液(200μl)を尾静脈に静注した。ガンマ線カメラにより 、投与30分後に、連続全身シンチグラムを得た。次いでラットを麻酔して屠殺 し、器官、尿、血液、炎症筋(左脚)、及び非炎症筋(右脚)の標本の重量を測 定し、ウェル形ガンマ計数器又はガンマ線量測定器のいずれかで計数した。(1 )ラットの体重は200gであり、(2)血液容積は体重の8%であるという仮 定に基づいて、血中線量算定を行なった。下表に示す結果は、多数の試験の平均 であり、尾中残留線量について補正される。 理論に拘束されることを望むものではないが、高い標的対バックグラウンド比 で示されるような、標的組織で薬剤が選択的に蓄積される場合に良好な画像が得 られると考えられる。造影剤の有用性を示す他の因子は、その生体分布及び排泄 速度である。例えば、腎臓を経て尿中に迅速に排泄されるものとは対照的に、胃 腸管に蓄積される薬剤は、標的部位がその近くにある場合には画像を不鮮明にす る。 表に略記した結果は、そのN末端でキレート化剤と結合しているTKPPR又 はTQPPRペプチドを含む複合体が、試験した他のタフトシン関連ペプチドに 比して有意に高い炎症筋対非炎症筋比(標的対バックグラウンド)、ならびに優 れた分布特性を有することを示している。このため、これらの複合体は、炎症筋 組織を最も明確に区別した画像を示した。ペプチドをN22及びN3S種のキレ ート化剤と結合させると、いずれも、高い標的対バックグラウンド比及び尿中へ の迅速な排泄を示した。アミノ酸長1〜4の3種の異なる結合基を用いて、ペプ チドをキレート化剤と結合させたところ、それぞれが良好な画像を示した。 本来のタフトシンペプチド及び他のアンタゴニストをN3Sキレート化剤と結 合させて試験を行なったが、いずれも、TKPPR及びTQPPR複合体より低 い標的対バックグラウンド比ならびに胃腸管中での高い蓄積性(1例を除く)を 示した。TKKPR複合体は、胃腸管及び血液中では低蓄積性であったが、尿中 の量は特に低く、このことは複合体が他の場所に蓄積されたことを示し、これは 造影には望ましくない。そのC末端でキレート化剤と結合させると、TKPPR ペプチドは、相対的に低い標的対バックグラウンド比及び胃腸管での高蓄積性を 示し、その結果画像の解像度が低くなった。 これらの結果により、そのN末端でキレート化剤と結合させたペプチド TKPPR又はTQPPRを組み入れた複合体が、炎症の造影に有用であること が示され、このことは、複合体中に組み入れられたキレート化剤又は結合基の種 類とは無関係である。
【手続補正書】特許法第184条の8 【提出日】1996年2月22日 【補正内容】 岐鎖として有するC1〜C8アルキレン鎖を組み入れたものである。好ましくは、 アルキレン鎖は、1〜8個のメチレン基を有し、1個又は2個のメチレン基によ り対応する天然残基と異なる。好ましくは、非天然残基としては、その側鎖に1 個又は数個のメチレン基を有するリシン及びグルタミンが挙げられる。適当な非 天然残基は、市販されているか又は確立された化学的技術にしたがって合成する ことができる。 キレート化剤は、ペプチドThr−X−Pro−Pro−ArgのN−又はC −末端のいずれかと結合していると理解される。N末端にキレート化剤を結合さ せた場合、ペプチドThr−X−Pro−Pro−Argは、好ましくは1〜3 個のアミノ酸残基によりそのC末端で延長されてもよいし、又はC末端で修飾さ れてもよく、例えばアミド化されるか、そうでなければ誘導化されることによっ て、エキソペプチダーゼによる消化を阻止する。許容可能な延長又は修飾とは、 本明細書に記載された評価モデルにより決定されているように、複合体の炎症造 影能を明らかに低下させないものである。 診断用造影のためには、キレート化剤は、放射性核種金属と結合して、生理学 的条件下で安定であり、更に標的分子との複合のための反応性官能基をも有する 錯体を形成する化合物である。放射性核種金属99mTcのキレート化剤は、代表 的には、4個の窒素及び硫黄の金属配位性原子の組合せを組み入れたもので、N4 、N3S、N22等と示される。しかしながら、キレート化剤は、酸素、リン及 びセレンのようなその他の金属配位性原子を組み入れていてもよい。本発明の複 合体の有利な合成のためには、キレート化剤は、理想的にはペプチドに基づくも のであり、したがって複合体は、固相ペプチド合成技術を用いてin toto で合成 することができる。 本発明の実施態様では、ペプチドは、そのN末端で、上記の式(I)のN3S 型金属キレート化剤と結合している。この製造及び用途は、同時係属中の米国特 許出願(Pollak et al.1993年12月22日出願、出願番号08/171,737)に開示され ている。別の実施態様では、ペプチドは、N末端で、式(II)のN22型金属キ レート化剤と結合している。上記の式(I)及び(II)中で用いたように、可変 基R1〜R4及びTを定義する用語は以下の意味を有する: 「アルキル」は、直鎖又は分岐鎖状C1〜C8アルキルを示し、低級C1〜C4ア ルキルが挙げられる; 「アルコキシ」は、直鎖又は分岐鎖状C1〜C8アルコキシを示し、低級C1〜 C4アルコキシが挙げられる; 「チオール」は、アルキル基で置換されてチオエーテルを形成してもよいスル フヒドリル基を示す; 「硫黄保護基」は、硫黄原子と結合し、硫黄の酸化を阻止し、金属とのキレー ト形成により開裂される基を含む化学基を示す。適当な硫黄保護基としては、公 知のアルキル、アリール、アシル、アルカノイル、アリールオイル、メルカプト アシル及びオルガノチオ基が挙げられる。 「結合基」は、ペプチドとキレート化剤を結合させるのに役立つ一方、ペプチ ドの標的機能又はキレート化剤の金属結合機能に悪影響を及ぼさない化学基を示 す。適当な結合基としては、ペプチド又はキレート化剤との結合のための反応基 で官能化されているアルキル鎖及びアミノ酸鎖が挙げられる。 「金属キレート化剤」は、金属がin vivo で複合体と結合したままの生理学的 条件下で追跡可能である金属原子と安定な錯体を形成する分子を示す。 本発明の好ましい実施態様では、キレート化剤は、上記の式(I)又は式(II )(式中、R1 及びR2 は、一緒になって、6員複素環を形成し;R3は、H、 ならびにメチル及びエチルから選択されるヒドロキシ置換アルキル基から選択さ れ、最も好ましくはヒドロキシメチルであり;R4は、1〜3個のアミノ酸残基 の結合基であり;そしてTは、硫黄保護基アセトアミドメチル(Acm)又はベ ンゾイル(Bz)である)に合致する。 本発明の更に好ましい実施態様では、キレート化剤は、上記の式(I)(式中 、R1及びR2は、一緒になって、ピリジン環を形成し;R3は、ヒドロキシメチ ルであり;Tは、Acmであり、そしてR4は、−Gly−及び−Gly−As p−Gly−から選択される結合基である)に合致する。ペプチドと結合した形 のこれらのキレート化剤は、以下の配列で示される: Pic−Ser−Cys(Acm)−Gly−TKPPR; Pic−Ser−Cys(Acm)−Gly−TQPPR;及び Pic−Ser−Cys(Acm)−Gly−Asp−Gly−TKPPR (ここで、Picは、アミノ酸誘導体ピコリン酸を示す)。 本発明の好ましい実施態様では、キレート化剤は、上記の式(II)(式中、R3 は、ヒドロキシメチルであり;Tは、Acm又はBzであり、そしてR4は、結 合基−Gly−Asp−Gly−である)と合致する。R4の結合基でペプチド と結合したこのキレート化剤は、以下の式で示される: Bz−MA−Ser−Cys−Ser−Gly−Asp−Gly−TKPPR (式中、Bz−MAは、ベンゾイルメルカプト酢酸基を示す)。 本発明の好ましい実施態様では、キレート化剤は、上記の式(II)に合致する 。 本発明の更に別の実施態様では、ペプチドは、同時係属中の米国特許出願(Po llak et al.1994年7月22日出願、出願番号08/279,155)に開示の金属キレート 化剤と結合し、これが式(III): (式中、Wは、場合によりN、O及びSから選択される1個又は2個のヘテロ原 子により中断され、場合によりハロゲン、ヒドロキシル、アミノ、カルボキシル 、C1〜C4アルキル、アリール及びC(O)Zから選択される少なくとも1個の 基により置換されている直鎖又は分岐鎖状、飽和又は不飽和C1〜C4アルキル鎖 であり; Yは、H、又はWにより定義された置換基であり; W及びYは、一緒になって、ハロゲン、ヒドロキシル、アミノ、カルボキシル 、オキソ、C1〜C4アルキル、アリール及びC(O)Zから選択される少なくと も1個の基により場合により置換されている5〜8員飽和又は不飽和複素環を形 成してもよく; R1〜R4は、H;カルボキシル;C1〜C4アルキル;ヒドロキシ ができる。エタノールなどの水性アルコールに複合体を溶解することによって、 ペプチド−キレート化剤複合体溶液を先ず生成する。次に、溶液を脱気して酸素 を除去した後、チオール保護基を適当な試薬で、例えば水酸化ナトリウムで除去 し、酢酸などの有機酸で中和する(pH6.0〜6.5)。標識の工程では、モリ ブデン発生器から得られた過テクネチウム酸ナトリウムを、テクネチウムを還元 するのに十分な量の塩化第一スズなどの還元剤とともに複合体溶液に加えて、加 熱する。標識複合体を、クロマトグラフィー処理により、例えばC−18 Se p Pakカートリッジを用いて、夾雑物99mTcO4 -及びコロイド99mTcO2 から分離してもよい。 別の方法では、トランスキレート化反応により標識を行なうことができる。テ クネチウム供給源は、選択されたキレート化剤との配位子交換を促す置換活性配 位子と錯体を形成したテクネチウムの溶液である。トランスキレート化に適した 配位子としては、酒石酸、クエン酸及びヘプタグルコン酸が挙げられる。この場 合、好ましい還元試薬は、亜ジチオン酸ナトリウムである。上記の方法を用いて 複合体を標識するか、あるいはキレート化剤それ自体を標識した後、ペプチドと 結合させて複合体を生成することができる。この方法は「予備標識化配位子」法 と呼ばれる。 本発明の複合体を標識するための別の方法としては、同時係属中の米国特許出 願第08/152,680号(1993年11月16日出願)に記載の方法が挙げられる。要約する と、金属キレート形成時に開裂される結合により、固相支持体上にペプチド−キ レート化剤複合体を固定する。これは、キレート化剤が錯体形成原子の1つによ り支持体の官能基と結合する場合に行なう。好ましくは、錯体形成硫黄原子を、 マレイミドなどの硫黄保護基で官能化されている支持体に結合させる。 診断上有用な金属で標識されている場合、本発明のペプチド−キレート化剤複 合体を用いて、診断用造影技術で確立されている方法により、炎症部位を検出す ることができる。テクネチウム−99mなどの放射性核種金属で標識された複合 体を、等張生理食塩水などの薬学的に許容しうる溶液に溶解し、静注により哺乳 類に投与することができる。投与に適した標識複合体の量は、迅速に排泄される 複合体は、それほど迅速に排泄されないものよりは高用量で投与するという観点 から選択された複合体の分布特性に応じて決定する。炎症の造影に許容しうる単 位用量は、体重70kgの個体について約5〜40mCiの範囲である。In vivo に おける分布及び局在化は、投与後の適切な時点、典型的には非標的組織でのクリ アランス速度に対する標的部位での蓄積速度に応じて30分〜180分で、標準 的シンチグラフィー法により追跡する。 以下の実施例で更に本発明の実施態様を説明する。 実施例1 複合体の調製: Pic−Ser−Cys(Acm)−G−TKPPR Pic−Ser−Cys(Acm)−GDG−TKPPR Bz−MA−Ser−Cys−GDG−TKPPR Applied Biosystems 433A ペプチドシンセサイザー(Foster City,CA)を用い て、保護C末端を有する残基を予めつけた2−メトキシ−4−アルコキシベンジ ルアルコール樹脂(Sasrin樹脂、Bachem Biosciences Inc.,Philadelphia PA) 上で、9−フルオレニルメチルオキシカルボニル(FMOC)化学を用いて、ペ プチド−キレート化剤複合体をin toto 合成した。合成の最終残基としてそれぞ れピコリン酸及びベンゾイルメル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FR,GB,GR,IE,IT,LU,M C,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF,CG ,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE,SN, TD,TG),AP(KE,MW,SD,SZ,UG), AM,AT,AU,BB,BG,BR,BY,CA,C H,CN,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,GB ,GE,HU,JP,KE,KG,KP,KR,KZ, LK,LR,LT,LU,LV,MD,MG,MN,M W,MX,NL,NO,NZ,PL,PT,RO,RU ,SD,SE,SG,SI,SK,TJ,TT,UA, UG,US,UZ,VN (72)発明者 ポラック,アルフレッド カナダ国、エム6ビー 4シー6 オンタ リオ、トロント、マーリー・アベニュー 135、アパートメント 1400

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.炎症部位を造影するのに有用なペプチド−キレート化剤複合体であって、 配列Thr−X−Pro−Pro−Arg(ここで、Xは、アミノ酸残基又はそ のアナログである)を有するペプチドと結合させた金属キレート化剤を含む複合 体。 2.Xが、生理学的条件下で電荷されるか又は極性である基を組み入れた側鎖 を有するアミノ酸残基又はそのアナログである、請求項1記載のペプチド−キレ ート化剤複合体。 3.Xが、Lys、Gln、Arg、Asn、Glu、Asp、Tyr、Th r及びそれらのアナログから選択される、請求項2記載のペプチド−キレート化 剤複合体。 4.Xが、Lys、Gln、Arg、Asn及びそれらのアナログから選択さ れる、請求項3記載のペプチド−キレート化剤複合体。 5.Xが、Lysである、請求項4記載のペプチド−キレート化剤複合体。 6.Xが、Glnである、請求項4記載のペプチド−キレート化剤複合体。 7.金属キレート化剤及びペプチドが、結合基により結合されている、前記請 求項のいずれかに記載のペプチド−キレート化剤複合体。 8.結合基が、1つ又はそれ以上のアミノ酸残基である、請求項7記載のペプ チド−キレート化剤複合体。 9.結合基が、−Gly−、−Gly−Asp−Gly−、−βAla−及び −βAla−βAla−から選択される、請求項7記載のペプチド−キレート化 剤複合体。 10.金属キレート化剤が、ペプチドのN末端と結合している、前記請 求項のいずれかに記載のペプチド−キレート化剤複合体。 11.金属キレート化剤が、ペプチドのC末端と結合している、前記請求項の いずれかに記載のペプチド−キレート化剤複合体。 12.金属キレート化剤が、一般式: (式中、R1及びR2は、一緒になって、場合により5員又は6員環と縮合してい てもよい5員又は6員複素環を形成し(ここで、いずれかの環は、場合によりア ルキル、アルコキシ、カルボキシル、ハロゲン、ヒドロキシル及び結合基から選 択される基で置換されていてもよい); R3は、H;アルキル;ならびにアミノ、アミノアシル、カルボキシル、グア ニジニル、ヒドロキシル、チオール、フェニル、フェノールイル、インドリル及 びイミダゾリルから選択される基で置換されているアルキルから選択され; R4は、ヒドロキシル、アルコキシ及び結合基から選択され;そして Tは、H又は硫黄保護基を示す) で示される、前記請求項のいずれかに記載のペプチド−キレート化剤複合体。 13.ペプチドが、R4で金属キレート化剤と結合している、請求項12記載 のペプチド−キレート化剤複合体。 14.ペプチドが、R4で結合基により金属キレート化剤と結合している、請 求項12記載のペプチド−キレート化剤複合体。 15.結合基が、−Gly−及び−Gly−Asp−Gly−から選択される 、請求項14記載のペプチド−キレート化剤複合体。 16. Pic−Ser−Cys(Acm)−G−TKPPR; Pic−Ser−Cys(Acm)−GDG−TKPPR; Pic−Ser−Cys(Acm)−G−TQPPR; DMG−Ser−Cys(Acm)−G−TKPPR; DMG−Ser−Cys(Acm)−G−TQPPR; DMG−Ser−Cys(Acm)−βAla−TKPPR; DMG−Ser−Cys(Acm)−βAla−βAla−TKPPR;及び Bz−MA−Ser−Cys(Acm)−GDG−TKPPR から選択される、請求項1記載のペプチド−キレート化剤複合体。 17. Pic−Ser−Cys(Acm)−G−TKPPR;及び DMG−Ser−Cys(Acm)−G−TKPPR から選択される、請求項1記載のペプチド−キレート化剤複合体。 18. Pic−Ser−Cys(Acm)−G−TQPPR;及び DMG−Ser−Cys(Acm)−G−TQPPR から選択される、請求項1記載のペプチド−キレート化剤複合体。 19. 及び から選択される、請求項1記載のペプチド−キレート化剤複合体。 20.診断上有用な金属あるいはその酸化物又は窒化物と錯体を形成した形で ある、請求項1〜19のいずれかに記載のペプチド−キレート化剤複合体。 21.99mTcあるいはその酸化物又は窒化物と錯体を形成した形である、請 求項1〜19のいずれかに記載のペプチド−キレート化剤複合体。 22.請求項20記載のペプチド−キレート化剤複合体を含有する組成物の診 断的有効量を投与する工程を有する、哺乳類における炎症部位の造影法。 23.請求項21記載のペプチド−キレート化剤複合体を含有する組成物の診 断的有効量を投与する工程を有する、哺乳類における炎症部位の造影法。
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