JPH0950884A - 高周波加熱装置 - Google Patents

高周波加熱装置

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JPH0950884A
JPH0950884A JP20360095A JP20360095A JPH0950884A JP H0950884 A JPH0950884 A JP H0950884A JP 20360095 A JP20360095 A JP 20360095A JP 20360095 A JP20360095 A JP 20360095A JP H0950884 A JPH0950884 A JP H0950884A
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JP
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heated
ultrasonic vibration
frequency
electric signal
container
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JP20360095A
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Minoru Makita
実 牧田
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Original Assignee
Sharp Corp
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Publication date
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  • Control Of High-Frequency Heating Circuits (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 煮込み料理等を安全に、かつ短い加熱時間で
行うことができ、併せて、食品に適した調理過程に応じ
てきめ細かい制御を行うことにより、食品の風味を向上
させることのできる高周波加熱装置を提供する。 【解決手段】 マグネトロン6よりマイクロ波を発生
し、食品等の被加熱物を高周波誘電加熱する高周波加熱
装置(電子レンジ)において、被加熱物を収容する容器
7に超音波振動子8を設け、被加熱物に超音波振動を印
加できるように構成する。この場合、マグネトロン6、
超音波振動子8それぞれに高周波電気信号を与える電源
部19M,19Sを制御する制御部18は、容器7に設
けられたサーミスタ17から出力信号を受けることによ
り被加熱物の温度を検知しながら、電源部19M,19
SをON/OFF制御し、同時に両者の出力をも制御す
る。また、マイクロ波発生用及び超音波振動印加用の電
源部を一部共用してもよい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子レンジ等のよ
うに食品等の被加熱物を高周波誘電加熱する加熱装置に
係り、特に煮込み料理等に対する加熱時間の短縮を図
り、被調理物の風味や特質を向上することのできる高周
波加熱装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、電気を用いて食品等の被加熱物を
安全、便利、かつ高速に加熱できる加熱手段として、電
子レンジが広く使用されている。図10に従来の電子レ
ンジの構成を示す。31は電子レンジ本体、32は被加
熱物を載置する加熱室、33は電源部、34は電源部3
3に備えられた制御部、35は商用交流電源、36は加
熱室32内の被加熱物を高周波誘電加熱するために電源
部33から高周波電気信号を供給されてマイクロ波を発
生するマグネトロン、37は被加熱物を収容する容器で
ある。
【0003】この構成の電子レンジでは、マイクロ波に
よる誘電加熱で被加熱物である食品等が直接加熱され
る。一般に、電子レンジは、他の加熱手段に比べて非常
に短時間に加熱できる利点を有しており、冷えたご飯や
惣菜を必要な量だけ手軽に再加熱できる加熱装置として
重宝されている。
【0004】また、電子レンジにヒータを備えてオーブ
ン機能あるいはグリル機能を持たせ、パン、ケーキ、焼
き物料理等ができるものがある。さらに、マイクロ波を
断続的に発生させることにより平均出力を変えたり、高
周波インバータ電源を用いることにより連続的に出力を
変えて火加減調整できるようにしたものもある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、おで
ん、シチュー、煮豆等の煮込み料理では、固形の材料に
水分が滲み込むのに長い浸透時間が必要であり、電子レ
ンジを用いる場合でも、低出力で時間をかけて加熱する
必要があった。この場合、電子レンジの特質である高速
加熱機能を十分に発揮できないという問題点があった。
【0006】ところで、この問題点を解決することので
きる他の従来例として、電子レンジ内に設置することの
できる圧力鍋が商品化されている。これは、固形の調理
材料と出し汁等の水分を高圧の環境下に置いて、加熱時
に固形材料への水分の浸透時間を短縮しようとするもの
である。
【0007】しかしながら、この場合、圧力鍋に入れる
食品に適した調理過程に応じて圧力を自在に制御するこ
とは不可能であり、料理の種類よっては満足できる仕上
がりが得られないという問題点があった。また、高圧を
扱うことになるので、安全性を確保するには構造上多く
の配慮が必要となり、取扱い方を間違えると極めて危険
であるという問題点があった。
【0008】また、固形の調理材料への水分の浸透時間
を短縮できる、さらに他の従来例として、調理用鍋を超
音波振動させることにより、特に食品を下拵えする際に
その食品を酒、醤油等の水分に浸しておく時間を短縮で
きる超音波調理器が、実開平6−45486号公報に開
示されている。そして、この超音波調理器はヒータを備
えており、加熱調理にも使用できる構成となっている。
【0009】しかしながら、この超音波調理器は、食品
の風味や特質を向上させることを目的としたものであ
り、煮込み料理等の加熱時間短縮を企図したものではな
い。実際、この超音波調理器に設けられているヒータで
食品を加熱すると、食品をマイクロ波で直接加熱できる
電子レンジの場合よりも、ずっと長い加熱時間が必要で
あるという問題点があった。
【0010】本発明は、このような問題点を解決するた
めになされたものであって、煮込み料理等を安全に、か
つ短い加熱時間で行うことができ、併せて、食品に適し
た調理過程に応じてきめ細かい制御を行うことにより、
食品の風味を向上させることのできる高周波加熱装置を
提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るため、本発明では、食品等の被加熱物を載置する加熱
室と、被加熱物を高周波誘電加熱するためのマイクロ波
を発生するマイクロ波発生手段と、マイクロ波の周波数
に相当する周波数を持つ電気信号を発生してその電気信
号をマイクロ波発生手段に供給する第1の電気信号発生
手段と、を備えた高周波加熱装置において、被加熱物に
超音波振動を印加する超音波振動印加手段と、超音波振
動の周波数に相当する周波数を持つ電気信号を発生し、
その電気信号を超音波振動印加手段に供給する第2の電
気信号発生手段とを備える。
【0012】このように構成された高周波加熱装置で
は、被加熱物をマイクロ波で加熱しながらその被加熱物
に超音波振動を印加することができるので、その被加熱
物中の固形材料への水分の浸透時間が短縮される。
【0013】また、超音波振動印加手段は、被加熱物を
収容するとともに加熱室内の所定位置に着脱自在に載置
される容器に備えられた、超音波振動子と、容器を加熱
室内の所定位置に載置したとき超音波振動子に電気信号
を供給できるように、加熱室側及び容器側にそれぞれ設
けられた電気的接続手段とから構成されるのが好まし
い。
【0014】この場合、被加熱物を収容する容器は加熱
室内に自在に出し入れすることができ、容器を加熱室内
の所定位置に載置したときは、電気的接続手段が接続さ
れることにより超音波振動子に電気信号を供給すること
が可能となる。
【0015】さらに、この高周波加熱装置は、容器に取
り付けられた温度検出素子と、超音波振動子から発生さ
れた超音波振動が温度検出素子に直接伝わらないように
温度検出素子を覆う弾力性のある被覆部材と、マイクロ
波発生手段と超音波振動印加手段それぞれの回路を開閉
するための切換手段と、温度検出素子から得られる出力
信号に基づき、被加熱物に適した調理過程に応じて、切
換手段によりマイクロ波発生手段と超音波振動印加手段
を同時または交互に通電制御するとともに、第1、第2
の電気信号発生手段により発生される電気信号の周波数
を変えることによりマイクロ波発生手段と超音波振動印
加手段それぞれの発生出力を制御する制御手段とを備え
るのが好ましい。
【0016】この場合、温度検出素子で被加熱物の温度
を検出しながら、マイクロ波発生手段及び超音波振動印
加手段をそれぞれON/OFF制御し、また、それぞれ
の出力を制御することができるので、被加熱物に適した
調理過程に応じて、きめ細かい制御を行うことができ
る。また、温度検出素子は弾力性のある被覆部材で覆わ
れているので、温度検出素子が超音波振動から保護され
る。
【0017】また、別の構成として、本発明の高周波加
熱装置は、食品等の被加熱物を高周波誘電加熱するため
のマイクロ波を発生するマイクロ波発生手段と、前記被
加熱物に超音波振動を印加する超音波振動印加手段とを
備え、商用交流電源を整流する整流手段と、高周波信号
発生回路を有する高周波スイッチング手段とを用いるこ
とにより高周波電気信号を発生させて、マイクロ波発生
手段と超音波振動印加手段に共用し、マイクロ波発生手
段の電源用と超音波振動印加手段の駆動用に、高周波電
気信号の電力を分配する電力分配手段を備えるものとし
てもよい。
【0018】このように構成された高周波加熱装置で
は、被加熱物をマイクロ波で加熱しながらその被加熱物
に超音波振動が印加されるので、その被加熱物中の固形
材料への水分の浸透時間が短縮されることに加えて、高
周波電気信号を発生させるための整流手段と高周波スイ
ッチング手段とをマイクロ波発生手段と超音波振動印加
手段に共用することにより、回路が簡素化される。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明を適用した高周波加
熱装置の実施形態を図面を参照しながら説明する。図1
〜図6は、第1実施形態を示している。図1は、本実施
形態に係る超音波振動印加機能を備えた電子レンジの構
成図である。1は電子レンジ本体、2は食品等の被加熱
物を載置する加熱室、3Mはマイクロ波発生用の電源
部、3Sは超音波振動印加用の電源部、4M,4Sはそ
れぞれ電源部3M,3Sに備えられた制御部である。
【0020】また、5は商用交流電源、6は加熱室2内
の被加熱物を高周波誘電加熱するために電源部3Mから
高周波電気信号を供給されてマイクロ波を発生するマグ
ネトロン、7は被加熱物を収容する容器、8は電源部3
Sから高周波電気信号を供給されて被加熱物に超音波振
動を印加する超音波振動子である。なお、容器7は、マ
イクロ波を透過するガラスまたは耐熱樹脂を成型したも
のである。
【0021】この構成の電子レンジでは、容器7に収容
された食品等の被加熱物は、マグネトロン6により発生
されたマイクロ波で加熱されるとともに、超音波振動子
8により発生された超音波振動が印加される。そして、
マグネトロン6と超音波振動子8には、それぞれ別個の
電源部3M,3Sより高周波電気信号が与えられる。ま
た、2つの制御部4M,4Sは互いに信号を送受するよ
うに構成されている。
【0022】これにより、予め設定された調理過程に応
じて、被加熱物にマイクロ波と超音波振動を同時または
交互に印加することができる。また、本実施形態では、
マグネトロン6、超音波振動子8それぞれに高周波電気
信号を供給する電源部4M,4Sとして、パルスを発生
する共振型スイッチング電源を用いている。したがっ
て、パルスの周波数を変化させることにより、マグネト
ロン6、超音波振動子8の発生出力を調節することがで
きる。
【0023】図2は、第1実施形態に係る電子レンジの
回路構成を示すブロック図である。同図において、5は
商用交流電源であり、そのAC電圧を整流回路9M,9
Sでそれぞれ整流して直流電圧に変換する。その整流回
路9M,9Sの出力は、高圧発生回路100M,100
Sの電源として与えられるとともに、制御部4M,4S
の電源としても与えられる。
【0024】高周波信号発生回路10Mからは、図3
(イ)に示すような高周波のスイッチングパルスが発生
し、そのパルスによってトランジスタTR1をスイッチ
ング制御する。それによって、トランス11Mの一次側
には、図3(ロ)に示すパルス電圧が発生する。このパ
ルス電圧はトランス11Mによって昇圧され、その二次
側には、高電圧パルス(図3(ハ))が現れる。
【0025】このパルスは、コンデンサCとダイオード
Dによって整流され、点(ニ)に大きな負電圧(−B)
を生じる(図3(ニ))。この負電圧はマグネトロン6
のフィラメントに印加され、これによって、マグネトロ
ン6はマイクロ波を発生する。
【0026】制御部4Mは、トランス11Mの作動/不
作動を制御する。例えば、リレースイッチ12Mを閉じ
ると、トランス11Mが作動し、マグネトロン6も動作
する。リレースイッチ12Mが開くように制御される
と、トランス12M及びマグネトロン6は不作動とな
り、マイクロ波は発生しない。
【0027】制御部4Mは、高周波信号発生回路10M
から出力されるスイッチングパルスの周波数も変えるよ
うに、高周波信号発生回路10Mをも制御する。因み
に、スイッチングパルスの周波数を高くすると、トラン
ス11Mの出力電圧は下がってマイクロ波が弱くなり、
スイッチングパルスの周波数を低くすると、逆にマイク
ロ波は強くなる。
【0028】100S側の動作は、上記100M側の動
作に準ずるので、詳細な説明は省くが、この100Sで
は、トランス11Sの出力パルスをそのまま使って超音
波振動子8を駆動している。
【0029】図4及び図5はそれぞれ、第1実施形態で
用いられる容器7の外観図及び断面図である。容器7は
円筒形状をしており、底面に超音波振動子8が取り付け
られている。超音波振動子8は、電歪素子からなる電気
−機械エネルギ変換素子であり、高周波電気信号を超音
波振動に変換するものである。そして、容器7の下面に
は凸部が形成されており、その凸部には、加熱室2内の
所定位置に容器7を載置したとき加熱室2側と容器7側
とを電気的に接続して、超音波振動子8に高周波電気信
号を供給することを可能とするための電極13が設けら
れている。
【0030】図6は、容器7が加熱室2内の所定位置に
載置される際の両者の接合部の断面図である。加熱室2
の底面14の容器7を載置する所定位置には、容器7の
下面の凸部が嵌合する凹部15が形成されている。そし
て、凹部15には、容器7の下面凸部を嵌合したとき容
器側の電極13に電気的に接続するための電極16が設
けられている。これにより、容器7が加熱室2内に着脱
自在となるとともに、容器7を加熱室2内の所定位置に
載置したとき、付加的な操作を行わなくても、超音波振
動子8に加熱室2側から高周波電気信号を供給する回線
を繋ぐことができる。
【0031】次に、図7、図8を参照しながら第2実施
形態を説明する。図7は、本実施形態に係る超音波振動
印加機能を備えた電子レンジの構成図である。本実施形
態の電子レンジでは、第1実施形態の電子レンジの容器
7に温度検出素子としてのサーミスタ17を付加すると
ともに、サーミスタ13の出力信号を受けてマイクロ波
発生用の電源部19Mと超音波振動印加用の電源部19
Sの両方を制御する1つの制御部18を設けている。な
お、本実施形態の電子レンジの回路構成は、制御部を1
つにしたことと、その制御部18がサーミスタ17から
出力信号を受けるようにしたことを除いて、図2に示し
た第1実施形態のものと同じである。
【0032】この構成の電子レンジでは、サーミスタ1
7の出力信号に基づいて、電源部19M,19Sそれぞ
れの回路をON/OFFすることにより食品にマイクロ
波と超音波振動を同時または交互に印加することができ
る。また同時に、電源部19M,19Sそれぞれが発生
するパルスの周波数を制御することによりマグネトロン
6と超音波振動子8の出力をそれぞれ変化させることが
できる。
【0033】したがって、被加熱物である食品の温度を
検知しながら、その食品に適した調理過程に応じて、き
め細かい制御を行うことができる。例えば、煮込み料理
であれば、容器7内をある一定温度に維持しながら食品
に超音波振動を印加する。
【0034】図8は、第2実施形態で用いられる容器7
の断面図である。第1実施形態の容器7にサーミスタ1
7を取り付けたものであり、サーミスタ17の容器7内
への突出部は弾性材料であるシリコーン樹脂20で覆わ
れている。そのため、超音波振動子8から印加される超
音波振動がサーミスタ17に直接伝わることがないの
で、サーミスタ17の機械的劣化が防がれる。なお、サ
ーミスタ17の容器7への取り付け部に同じ弾性材料か
らなる緩衝材を介すれば、さらにこの効果が高まる。
【0035】なお、サーミスタ17は加熱室2側と電気
的に接続される必要があるため、容器7の下面凸部に
は、超音波振動子用の電極13に加えて、サーミスタ1
7用の電極13aが設けられる。また、ここには図示し
ないが、容器7の下面凸部が嵌合するように加熱室の底
面に形成される凹部には、超音波振動子用の電極に加え
て、電極13aに対応する箇所にサーミスタ17用の電
極が設けられる。
【0036】これにより、第1実施形態と同じく、容器
7が加熱室2内に着脱自在となるとともに、容器7を加
熱室2内の所定位置に載置したとき、付加的な操作を行
わなくても、超音波振動子8に加熱室2側から高周波電
気信号を供給する回線を繋ぐことができる。また同時
に、サーミスタ17から制御部18に信号を送る回線が
接続される。
【0037】最後に、図9を参照しながら第3実施形態
を説明する。同図は、本実施形態に係る超音波振動印加
機能を備えた電子レンジの構成を示すブロック図であ
る。本実施形態では、第2実施形態と異なり、整流回路
9、高周波信号発生回路10等からなる高圧発生回路1
00で得られる高周波電気信号を、マグネトロン6及び
超音波振動子8に共通に用い、この高周波電気信号の電
力を、1つのトランス11で、マグネトロン6用と超音
波振動子8用とに分配する構成としている。
【0038】この構成の電子レンジでは、第2実施形態
と同じく、食品にマイクロ波と超音波振動を同時または
交互に印加することができる。この場合、制御部21が
サーミスタ17からの信号を受けて、マグネトロン6
用、超音波振動子8用のリレースイッチ12M,12S
をON/OFF制御する。すなわち、制御部21は、被
加熱物にマイクロ波と超音波を同時に与えるときはリレ
ースイッチ12M,12Sを共に閉じ、マイクロ波と超
音波振動を交互に印加するときはそれぞれ対応するリレ
ースイッチのみ閉じるように制御する。
【0039】この構成によれば、マグネトロン6と超音
波振動子8の電源回路を殆ど共用できるので、従来の電
子レンジに超音波振動印加機能を付加してもコストアッ
プは僅かで済む。
【0040】
【発明の効果】したがって、本発明の請求項1によれ
ば、被加熱物をマイクロ波で加熱しながらその被加熱物
に超音波振動を印加することにより、その被加熱物中の
固形材料への水分の浸透時間を短縮することができるの
で、例えば煮込み料理等、従来長時間かけて味を滲み込
ませていた料理を、短時間でおいしく仕上げることがで
きる。
【0041】また、請求項2によるときは、被加熱物を
収容する容器を加熱室内に自在に出し入れすることがで
きるので、容器内に被加熱物を投入したり、できあがっ
た料理を容器から取り出したり、あるいは容器を洗浄し
たりするのが容易になる。また、容器を加熱室内の所定
位置に載置したときは、なんら付加的な操作を行わなく
ても、電気的接続手段が接続されて超音波振動子に電気
信号を供給することが可能となる。
【0042】さらに、請求項3によるときは、温度検出
素子で被加熱物の温度を検出しながら、マイクロ波と超
音波振動の出力を制御することができるので、被加熱物
に適した調理過程に応じて、きめ細かい制御を行うこと
ができる。例えば、食品温度を制御しながら超音波振動
を加えられるので、被加熱物としての食品の味を向上さ
せたり、酒燗で円やかさを増したり、果実酒の熟成を促
進したりすることができる。また、温度検出素子の容器
内への突出部を弾力性のある被覆部材で覆ったことによ
り、温度検出素子が超音波振動から保護されるので、そ
の機械的劣化を防ぐことができる。
【0043】また、請求項4によるときは、被加熱物を
マイクロ波で加熱しながらその被加熱物に超音波振動が
印加されるので、その被加熱物中の固形材料への水分の
浸透時間が短縮され、例えば、煮込み料理を短時間でお
いしく仕上げることができる。加えて、高周波電気信号
を発生させる整流回路と高周波スイッチング回路とをマ
イクロ波発生手段と超音波振動印加手段に共用すること
により、回路の簡素化を図れるので、高周波加熱装置に
超音波振動印加機能を付加したことによるコストアップ
を僅かに抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1実施形態に係る超音波振動印加機能を備
えた電子レンジの構成図。
【図2】 図1の電子レンジの回路構成を示すブロック
図。
【図3】 図2中の対応する箇所における電位の波形を
示す図。
【図4】 第1実施形態で用いられる容器の外観図。
【図5】 図4の容器の断面図。
【図6】 第1実施形態において容器が加熱室内の所定
位置に載置される際の両者の接合部の断面図。
【図7】 第2実施形態に係る超音波振動印加機能を備
えた電子レンジの構成図。
【図8】 第2実施形態で用いられる容器の断面図。
【図9】 第3実施形態に係る超音波振動印加機能を備
えた電子レンジの回路構成を示すブロック図。
【図10】 従来の電子レンジの構成図。
【符号の説明】
1 電子レンジ本体 2 加熱室 3M,3S 電源部 4M,4S 制御部 5 商用交流電源 6 マグネトロン 7 容器 8 超音波振動子 9,9M,9S 整流回路 10,10M,10S 高周波信号発生回路 11,11M,11S トランス 12M,12S リレースイッチ 13,13a 電極 14 加熱室の底面 15 凹部 16 電極 17 サーミスタ 18 制御部 19M,19S 電源部 20 シリコーン樹脂 21 制御部 100,100M,100S 高圧発生回路

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 食品等の被加熱物を載置する加熱室と、
    前記被加熱物を高周波誘電加熱するためのマイクロ波を
    発生するマイクロ波発生手段と、前記マイクロ波の周波
    数に相当する周波数を持つ電気信号を発生して該電気信
    号を前記マイクロ波発生手段に供給する第1の電気信号
    発生手段と、を備えた高周波加熱装置において、 前記被加熱物に超音波振動を印加する超音波振動印加手
    段と、 前記超音波振動の周波数に相当する周波数を持つ電気信
    号を発生し、該電気信号を前記超音波振動印加手段に供
    給する第2の電気信号発生手段とを備えることを特徴と
    する高周波加熱装置。
  2. 【請求項2】 上記超音波振動印加手段は、 上記被加熱物を収容するとともに上記加熱室内の所定位
    置に着脱自在に載置される容器に備えられた、超音波振
    動子と、 前記容器を前記加熱室内の所定位置に載置したとき前記
    超音波振動子に上記電気信号を供給できるように、前記
    加熱室側及び前記容器側にそれぞれ設けられた電気的接
    続手段とから構成される請求項1に記載の高周波加熱装
    置。
  3. 【請求項3】 上記容器に取り付けられた温度検出素子
    と、 上記超音波振動子から発生された超音波振動が前記温度
    検出素子に直接伝わらないように前記温度検出素子を覆
    う弾力性のある被覆部材と、 上記マイクロ波発生手段と上記超音波振動印加手段それ
    ぞれの回路を開閉するための切換手段と、 前記温度検出素子から得られる出力信号に基づき、上記
    被加熱物に適した調理過程に応じて、前記切換手段によ
    り前記マイクロ波発生手段と前記超音波振動印加手段を
    同時または交互に通電制御するとともに、上記第1、第
    2の電気信号発生手段により発生される電気信号の周波
    数を変えることにより前記マイクロ波発生手段と前記超
    音波振動印加手段それぞれの発生出力を制御する制御手
    段とを備えた請求項2に記載の高周波加熱装置。
  4. 【請求項4】 食品等の被加熱物を高周波誘電加熱する
    ためのマイクロ波を発生するマイクロ波発生手段と、 前記被加熱物に超音波振動を印加する超音波振動印加手
    段とを備え、 商用交流電源を整流する整流手段と、 高周波信号発生回路を有する高周波スイッチング手段と
    を用いることにより高周波電気信号を発生させて、前記
    マイクロ波発生手段と前記超音波振動印加手段に共用
    し、 前記マイクロ波発生手段の電源用と前記超音波振動印加
    手段の駆動用に、前記高周波電気信号の電力を分配する
    電力分配手段を備えることを特徴とする高周波加熱装
    置。
JP20360095A 1995-08-09 1995-08-09 高周波加熱装置 Pending JPH0950884A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP20360095A JPH0950884A (ja) 1995-08-09 1995-08-09 高周波加熱装置

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