JPH09508354A - 心筋線維症を抑制するための抗アルドステロン薬の使用 - Google Patents

心筋線維症を抑制するための抗アルドステロン薬の使用

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JPH09508354A JP7515653A JP51565394A JPH09508354A JP H09508354 A JPH09508354 A JP H09508354A JP 7515653 A JP7515653 A JP 7515653A JP 51565394 A JP51565394 A JP 51565394A JP H09508354 A JPH09508354 A JP H09508354A
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Abstract

(57)【要約】 この発明は、左心室肥大(LVH)を包含する、心筋線維症を抑制(阻止)するために、患者の正常な電解質および水保持バランスをくずすことのない投与量でスピロノラクトンおよびエポキシメクスレノンのような抗アルドステロン薬(アルドステロン拮抗薬)を使用する方法を開示する。

Description

【発明の詳細な説明】 心筋線維症を抑制するための抗アルドステロン薬の使用関連出願 米国について、この出願は、1993年12月2日に出願された米国特許出願 シリアル第08/160,236号(これは、1992年4月21日に出願され た米国特許出願シリアル第07/871,390号の部分継続出願である)、の 部分継続出願である。政府支持 この発明は、ザ ナショナル インスチチュテス オブ ヘルスからR01− 31701を授かることにより一部分支持された。したがって連邦政府はこの発 明における確かな権利を有している。発明の背景 この発明はホルモンアルドステロンの活性を遮断するスピロノラクトンのよう な薬剤に関し、そして心筋線維症、疾患病状を防止するかまたは治療するための アルドステロン遮断薬の使用に関する。 医療関係において、線維形成(fibrosis)は線維質(fibrotic)組織(即ち異 常に高い量の、主としてコラーゲンのストランド(線維)である線維状物質によ り特徴づけられる組織)の生成を云う。傷の治癒化におけるような、或る状況に おいて線維形成は有用でありそして必要であるがしかし他の状況において、特に 線維形成が内臓器官の機能を妨げる場合は、線維形成は有害であり得る。1つの 例として、肝硬変は通常高い水準の線維形成により特徴づけられる。上記引用親 出願シリアル第07/871,390において論じられている状態、症状はこの 発明に直接関係がない。 この発明は心筋線維症(myocardial fibrosis)の抑制においての(スピロノ ラクトンのような)鉱質コルチコイド(ミネラルコルチコイド)拮抗薬の使用に 関する。 鉱質コルチコイド類(ミネラルコルチコイド類)と繊維形成との間の相関関係 は本出願人の研究のまえには認識されていなかった。しかしながら、医療および 生理学における別の分野のように、鉱質コルチコイド類についてそして線維形成 について非常に知られていた。したがって、次の節は、それらのトピックスの各 各についての背景的情報を提供する。鉱質コルチコイド類(ミネラルコルチコイド類) 人体中の腎臓の頂部にある副腎は2つの部分に分けられる:(エピネフリン( アドレナリン)およびノルエピネフリン(ノルアドレナリン)を分泌する)副腎 髄質および副腎皮質。副腎皮質は2つのカテゴリに分けられる、コルチコイド類 として知られている多種のホルモンを分泌する。グルココルチコイド(主として 、コルチゾールとしてまた知られているヒドロコルチゾン)はグルコースおよび 他の炭水加物の代謝に、それらの主要効果を発揮する;それらはまた二次的に、 炎症細胞および線維組織の応答を妨げることにより傷の治癒化を遅らせる可能性 がある。鉱質コルチコイド類(ミネラルコルチコイド類)(MC)の主要な効果 は或る種のミネラル、特にナトリウムの保持およびカリウムの排泄を包含する。 最も重要なそして有力なMCはアルドステロン(ALDO)であり;有力性が 少ない他の天然に存在するMCはデオキシコルチコステロン(DOC)である。 もしALDOが(出血、体の外傷またはナトリウム遮断の後のような)異常に高 い量で存在するならば、身体はナトリウムおよび水を保持しそしてカリウムを分 泌するだろう。これはストレスに対する有利な短期間応答である。しかしながら 、浮腫(液体蓄積)を患っている心不全を有する患者または高血圧症(高い血圧 )を有する患者におけるように、ALDOの慢性的上昇は有害である。浮腫ある いは高血圧症を有する患者において、過剰のALDOは塩および水の保持を促進 しそしてカリウムの損失を促進し、これらのことは有害である。或る種の薬剤、 最も顕著にはスピロノラクトンおよび(下に論じられる)エポキシメクスレノン (epoxymexrenone)は上昇した循環しているALDOの活性を抑制するためにあ るいはALDOの合成を抑制するために用いられることが出来る。 ALDO分泌は、アドレノコルチコトロピンホルモン(副腎皮質刺激ホルモン )(ACTH)、メラニン細胞刺激ホルモン、心房性ナトリウム利尿ペプチド、 およびナトリウムおよびカリウムの血漿濃度を包含する種々の生体信号によりそ してレニン−アンギオテンシン−アルドステロン(RAA)システムと称される 多段経路により影響される。低血圧を示す或る種の生体信号に応答して、腎臓は 、アンギオテンシノーゲンと呼ばれる前駆物質ペプチドを分割してアンギオテン シンIと称される10個のアミノ酸残基を有するペプチドを放出するレニンを分 泌する。このペプチドはアンギオテンシン変換酵素(ACE)と称される他の酵 素により分割されて、8個のアミノ酸残基を有するアンギオテンシンIIを生成す る。(血圧を増加させる)有力な血管収縮剤であることに加えて、アンギオテン シンIIは、副腎皮質における球状帯細胞によるALDOの放出を刺激するための ホルモンとして機能を果す。RAAシステムはWeberおよびBrilla 1991( 十分な引用は下に提供される)のような文献記事中に一層詳細に記載されている 。 ALDO受容体(また鉱質コルチコイド受容体(ミネラルコルチコイド受容体 )(MCRまたはMin R)または鉱質ステロイド受容体(ミネラルステロイド受 容体)と呼ばれる)は大動脈における平滑筋細胞および線維芽細胞のような或る タイプの細胞の細胞形質に初期に存在する蛋白質である(例えばMeyerおよびNic hols,1981参照)。ALDO受容体がALDOにより活性化される場合、そ の受容体/ALDO複合体(または、延長して、その或る蛋白質)は細胞核に輸 送され、そこでそれは核染色質に結合しそして恐らくは身体によるナトリウムお よび水の保持に関係する蛋白質をコード化する遺伝子の転写において変化を起こ す(例えばKornel等1983参照)。ALDO受容体の追加の情報について、Ag arwalおよびLazar 1991およびそこに引用されている追加の文献参照。アル ドステロンを合成する化学的方法はBarton等1975およびMiyano 1981の ような文献記事に記載されている。線維形成 線維形成(fibrosis)(線維質(fibrotic)組織の生成)は、成長した哺乳動 物における多くの過程において重要である。傷の治癒化のような或る過程におい て線維形成は高度に有益でありそして生存のために必須である。血管内および細 胞外の空間を分離するための障壁としての機能を果す1つまたはそれ以上の血管 が切断されるかまたはさもなくば破かれるかまたは分断された場合、秩序正しい 傷治癒化の工程が開始される。血小板のような或るタイプの血液細胞はフィブリ ノゲン、プラミノゲンおよびフィブロネクチンを細胞間質に放出する;これらの 分子は他の分子と反応して血管外凝固を生成しそして親水性フィブリン(線維素 )−フィブロネクチンゲルを形成する。種々の増殖因子は、免疫および炎症細胞 および線維芽細胞が次に該ゲルに入るのを展開すると信じられそしてその間質内 に新しい血管を形成すると信じられる。 早期の段階中、そのゲルは肉芽種組織であると考えられる。それは線維組織に より徐々に吸収されそして線維組織と置き換えられる。そのような組織の重要な 成分の一つは線維芽細胞により分泌された線維蛋白質であるコラーゲンであり; それは筋肉または血管のような)粘着(cohesive)組織中の位置において細胞を 固定する細胞間格子またはマトリックスを提供する。 コラーゲンを合成しそして分泌するのに加えて、線維芽細胞はまた、コラーゲ ンを消化する酵素であるコラゲナーゼを合成しそして分泌する。健康な組織にお いて、コラーゲンの分泌および退化の逐次サイクルは、蛋白質線維および結合組 織が柔軟な弾性のままでありそして定常状態の濃度にあることを確実にするのを 助ける。 もし、線維形成が、外傷に応答して傷治癒化工程として起こるならば、それは “修復性(reparative)”線維形成として分類される。同様に、もし線維形成が 実質細胞(parenchymal cells)(即ち、非特殊細胞から区別されるような、特 定内臓器官の特徴である細胞)のえ死に応答して、内部内臓器官において開始さ れるならば、線維質組織の生成は修復性線維形成を構成する。どちらの場合にお いても、コラーゲン蓄積および結合組織形成は廠痕組織に通常類似している。 疾患症状として一般に見なされることが出来る或る状況において、切断または 他の傷がない場合でさえ、血管はその完全性を失なう可能性がありそして巨大分 子に対して浸透性となる。そのような状況において、望ましくないそして不必要 である線維形成が生ずる可能性がある:それはうまくいかなかった傷治癒応答に 類似している。実質細胞の損失がない場合において、このタイプの線維形成は“ 反応性(reactive)”線維形成として分類されることが出来る。心臓のような内 部器官において十分な量の望ましくない線維質組織が生成されたならばその線維 質組織は内部器官の機能に妥協するかまたはその機能を重大に損傷する。 慢性の高血圧症または浮腫を患っているヒトまたは動物は、“堅い牛肉(toug hbeef)”として多くの場合に病理学者により称される特性を患っている心臓筋 肉を有することが死体解剖の際にしばしば見い出される。新しい高品質のひれミ グノンと同様な柔軟な、弾性を現わしそしてストランド物質が存在しない代りに 、その心臓筋肉は線維質ストランドでハチの巣状になって且つそれで分散されて おり、そのストランドは心臓筋肉を硬くしそして曲げたり、動かしたりそして十 分な効率で機能することを不可能にしている。この症状はそれが心臓筋肉(医療 において“myocardial(心筋)”の接頭語の“myo”は筋肉を云う)に関係する 場合は心筋線維症(fibrosis)と称されるかあるいは(それが冠動脈における線 維症を包含し得るので、幾分広く)心臓線維症と称される。 心筋線維症は任意の幾つかの方法で実験動物において生じさせることが出来る 。文献(例えばDoering等1988およびBrilla等1990)に報告された動物 モデルは(1)(ねずみにおいて数週間のような)長期間腎血管のまわりに収縮 性バンドを外科手術的に置くことにより誘導されることが出来る、腎血管高血圧 (RHT)、および(2)動物がALDOを投与され(通常は数週間にわたって ALDOをゆっくりと放出する、皮膚の下に植込まれた小さな浸透圧ポンプの手 段)、一方高塩規定食を与える、ALDO誘導高血圧、を包含する。下に一層詳 細に論じられるこれらのどちらの介入試験も前には正常である心臓に望ましくな い心筋線維症を起こさせる。 心筋線維症の主な形態の一つはWeberおよびBrilla 1991に或る長さで論 じられている“左心室肥大”として知られている症状を包含する。左心室は心臓 の最も大きなポンプ室であり:それは、(右心室から血液を受けとる)肺を除い て、身体全体および頭に血液をポンプ送り込みする。“肥大”とは器官または筋 肉の寸法においての非腫瘍性増大を云いそして左心室肥大(LVH)において、 左心室の筋肉壁は過度に大きくなる。LVHは心筋不全および突然死を包含する 有害な心筋事象を伴なって単一の最も重大な危険因子である。 動物モデルにおいて、長期間の時間にわたって高血圧症を生成させる種々の手 段によって、LVHは(それを研究する目的のために)誘導されることが出来る 。そのような介入実験は(1)腎臓に供給する大動脈を外科手術により締めつけ る こと、(2)ALDO注射と組み合わせて、高ナトリウム規定食を動物に与える こと;そして(3)腎動脈を分枝するジャンクション(junction)の下の腹部大 動脈を外科手術的にしっかりと締める(clamping)ことを包含する、腎臓下方大 動脈をバンディングすること(これは足に流れる血液を減少させそして胸領域に おける血圧を上昇させる)を包含する。多くの場合であってしかしすべての場合 ではないが、LVHは線維症を伴なう(例えばTalil等1988およびTalil等1 989参照)。 線維症はヒトによるステロイドの使用または乱用の結果として実験動物へのス テロイド投与の結果としてまた観察された(例えばSkelton 1954、Hassager 等1990およびLuke等参照)。 多くのタイプの反応性線維形成は“血管周囲の(perivascular)”線維形成( 即ち血管の回りに局在化されている線維形成)により初期に特徴づけられる。線 維形成の過程が続いて起こりそして種々のタイプの細胞間の空間を充てんすると きに、それは“間室の(interstitial)”の線維形成として特徴づけられること が出来る。 線維形成は線維芽細胞によるコラーゲン代謝に密接に関係している。傷および 細胞え死の修復において、原線維コラーゲンの合成におけるそしてコラゲナーゼ の分泌における線維芽細胞の活性は、傷治癒化応答または組織置き換え応答の線 維組織成分が適当であって且つ首尾のよい結果に進行するかどうかに、主要な影 響を有する。反応性線維形成において、望ましくないコラーゲン沈着の量はまた 、関係する線維芽細胞の活性の水準により左右されるだろう。 コラーゲン代謝および線維芽増殖またはその両方を調節しそしてそれによりコ ラーゲン蓄積を支配する種々の要因が知られている(例えばRotheおよびFalanga 1989参照)。これらは、線維芽増殖因子、血小板由来増殖因子およびトラ ンスフォーミング増殖因子−ベータ1のようなサイトカイン類を包含する。炎症 細胞応答および線維組織応答を包含する傷治癒化の種々の面に対抗しそして傷治 癒化に対しての抗線維質性を有する、上記グルココルチコイドのようなホルモン 類がまた包含される。 心筋線維形成の過程、そして心臓筋肉におけるコラーゲン線維および細胞の構 造および配置はWeberおよびBrilla 199のような文献記事に記載され且つ例 示されている。傷治癒化に対するサイトカイン類および他の増殖因子の役割に一 層特定的に焦点を合わせている文献記事はBlitstein-Willinger 1991そして RotheおよびFalanga 1989を包含する。抗アルドステロン薬 スピロラクトン類を包含する、身体中のALDOの活性を抑制できる多くの薬 剤が確認された。用語“スピロラクトン”とは、ラクトン環(即ち、環状エステ ル)がスピロ形態で他の環構造物に結合されている(即ちラクトン環が他の環と 、1個の炭素原子を共有している)ことを示す。ステロイド類に結合(カップリ ング)されているスピロラクトン類は、それらが単にスピロラクトン類と、製薬 業界において広く言及されているように、製薬的全体観から最も重要なクラスの スピロラクトン類である。本明細書において用いられるものとして、“スピロラ クトン”はスピロ形態により、ステロイド構造物またはステロイド誘導体に結合 された(カップリングされた)ラクトン構造からなる分枝を云う。 有効な抗ALDO薬(ALDO拮抗薬)としての機能を果す1つの特定のスピ ロラクトンは商標名“Aldoctone”および“Aldactazide”のもとに(イリノイ州 スコーキーの)G.D.Searleにより抗高血圧剤および利尿薬として市販される スピロノラクトン(spironolactone)と呼ばれる。スピロノラクトンは通常化学 者により使用されている名であり:その全化学名は17−ヒドロキシ−7−アル ファーメルカプト−3−オキソ−17−アルファープレグネ−4−エン−21− カルボン酸ガンマーラクトンアセテートである。この化合物、その活性、および 合成と精製との様式は、米国特許第3,013,012号(CellaおよびTweit1 961)および同第4,529,811号(HillおよびFrickson 1985)を 包含する多くの米国特許に記載されている。抗アルドステロン薬として有効な他 のスピロノラクトンは下記の構造式 を有する、エポキシメクスレノン(epoxymexrenone)である。エポキシメクスレ ノンは(スピロノラクトンに匹敵出来る)高い鉱質コルチコイド受容体(ミネラ ルコルチコイド受容体)親和性(結合活性)(affinity)を有するがしかしアン ドロゲンおよびプロゲステロン受容体に対して減少した結合親和性を有している 。この化合物の初期の研究は50mg投与でのスピロノラクトンと効力が等しいNa+ /K+効果を示した。 スピロノラクトンおよびエポキシメクスレノンはALDOの拮抗薬としての機 能を果す;それらは正常な受容体活性を誘発することなしにALDO受容体を占 める。この競合性結合反応は、ALDO分子がそのような受容体に結合してそし てそのような受容体での活性を誘発させるALDO分子の能力を減少させる。本 明細書において用いられるものとして、“抗アルドステロン薬(アルドステロン 拮抗薬)”とはアルドステロンの受容体媒介活性を抑制する任意の化合物のこと を云う;それは(下に論じられる)メスピレノン(mespirenone)のような、副 腎皮質により合成されるかまたは分泌されるアルドステロンの量を減少させる化 合物を包含しない。 スピロノラクトンおよびエポキシメクスレノンがALDO活性を抑制するため に使用される場合、それらは主として腎臓および尿の、腎臓による形成を介して 身体による流体およびナトリウムの排除を促進する。両方のこれらの効果は高血 圧を患っている人々の高血圧をコントロールするのを助ける。したがって、スピ ロノラクトンは高血圧症を治療するために用いられそしてエポキシメクスレノン はこの同じ目的のために有効であることが示された。成人におけるこれらのスピ ロラクトン化合物類の最少の有効な、抗高血圧の投与量は1日あたり約50ミリ グラム(mg)である;投与量は多くの場合これを超えそして200〜400mg/ 日の投与量が慢性の治療のために普通である。スピロノラクトンおよびエポキシ メクスレノンはかなり迅速に代謝され且つ分泌されるので、代表的な投与は、1 日4回服用される、25〜100mgを含有する丸剤を包含する。 スピロノラクトンおよびエポキシメクスレノンのようなスピロラクトン類が抗 高血圧効果を有する投与量以下である投与量で(本明細書に記載されているとお りに、線維形成を防止するための)まったく異なる目的のために用いられること が出来ることが見い出されたので、抗アルドステロン薬(アルドステロン拮抗薬 )の抗高血圧投与量は本発明にとって重要である。このことは、スピロラクトン 類および他の抗アルドステロン薬(アルドステロン拮抗薬)が、ほんの少しの副 作用を有しそして患者の体液およびミネラル濃度を実質的に変えない投与量で望 ましくない線維症を防止するために用いられることが出来ることを示すので、そ のことは有用な発見である。 上記のように、ALDOは、RAAシステムにおける、レニンおよびアンギオ テンシンを包含する多段経路において1つの工程として分泌される。この経路に おける工程の1つまたはそれ以上を防止できる種々の薬剤が確認された。例えば もし“ACE抑制剤”(即ち、それはアンギオテンシン変換酵素を抑制する)と して分類される薬剤がアンギオテンシンIIの形成を抑制するために使用されるな らば、副腎皮質によるALDOの分泌を抑制するであろう。最も広く使用される ACE抑制剤はカプトプリル(captopril)である。 さらに、一層直接のメカニズムによりALDO合成および(または)分泌を遮 断すると思われる或る種の薬剤が確認された。これらの薬剤はメスピレノン(Me spirenone)(またZK94679と称される)および脱チオラート(脱メルカ プチド)(dethiolated)メスピレノン(またZK91587と称される)と呼 ばれる15,16−メチレンスピロラクトン化合物を包含する(Losert等198 6、Nickisch等1991、そしてAgarwalおよびLazar 1991参照)。 この発明の1つの目的は、心筋線維症を治療するかまたは防止するために、患 者の正常な電解質および水を保持するバランスをくずさない投与量で抗アルドス テロン薬(アルドステロン拮抗薬)を用いる方法を開示することである。このお よび他の目的は以下の概要および記載において一層明らかになるであろう。本発明の概要 この発明は、左心室肥大(LVH)を包含する、心筋線維症を抑制(阻止)す るために、患者の正常な電解質および水を保持するバランスをくずさない投与量 で、スピロノラクトン、エポキシメクスレノンまたは他のスピロラクトンのよう な抗アルドステロン薬(アルドステロン拮抗薬)を用いる方法を開示する。好ましい態様の記載 この発明は、心筋線維症を防止するかまたはさもなくば抑制(阻止)するため に、患者の正常な電解質および水を保持するバランスをくずさない投与量で、例 えばスピロノラクトン、エポキシメクスレノンまたは他のスピロラクトンのよう な抗アルドステロン薬(アルドステロン拮抗薬)を用いる方法を開示する。本明 細書に記載されているように、患者の正常な電解質バランスのくずれとは患者の 血液中のナトリウムまたはカリウムの濃度の実質的な変化を云う。高血圧症(高 い血圧)または浮腫(身体中の過剰の液体蓄積)を治療するために使用される投 与量で、スピロノラクトンおよびエポキシメクスレノンは、身体中のナトリウム 水準を実質的に減少させそしてカリウム水準を上昇させる。身体の恒常性ミネラ ルバランスにおけるこれらの変化は多くの不快な副作用を起す可能性があり;し たがって、心筋線維症を抑制するための低い投与量の使用はそのような副作用を 避けるかまたは最少にすることが出来る。 本明細書において用いられるものとして、心筋線維症の“治療”または“抑制 ”は(1)心筋線維症がすでに危険な且つ有害な水準に到達してしまった患者の 治療、および(2)心筋線維症の高い危険性にある患者または心筋線維症の可能 性がある接近または開始を示唆する症状を示している患者の防止的治療または予 防的治療を包含するように互変的に使用される。 患者は、(息切れのような)患者により報告された症状、(胸中の液体を包含 する、胸水(pleural effusion)のような)医者により観察される徴候、および (血液ガスの異常またはエコー心拍動記録に表われる異常のような)検査室分析 の結果によることを包含する、幾つかの方法のいずれかで、心筋線維症の徴候を 示すことが出来る。もし医者または病理学者は特定の患者において心筋線維症が 起こっているかまたその重大なきざしを示していると決定したならば、医者はそ の線維症を抑制するためにスピロラクトン類のような抗アルドステロン(アルド ステロン拮抗薬)を処方できる。 この発明の重要な面は抗アルドステロン薬(アルドステロン拮抗薬)の低い投 与量を使用して治療が出来ることである。例2において記載されているように、 複数の試験は、スピロノラクトンが抗高血圧症の投与量以下である投与量で心筋 線維症を防止するのに有効であることを示した。このことは、ほんの少ししか副 作用を有せずそして患者における電解質バランスおよび水保持を実質的にくずさ ない投与量で、抗アルドステロン薬(ステロン拮抗薬)を、抗線維症のために投 与することを可能にする。 ALDOが心筋線維症を誘導する主要な且つ直接の原因物質であることを示す 証拠は例1〜例3に含まれる。例1はねずみにおいて高血圧症を生成するのに使 用された3種の異なる技術を記載する: (1)或るねずみにおいて、右腎動脈のまわりに収縮性バンドを外科手術的に 置いて片側腎虚血を誘導することにより、腎血管高血圧(RHT)が誘導された 。この方法はDoering 等1988に記載されている。みせかけの低い血圧に応答 して右腎臓はレニンを放出し、これはレニン−アンギオテンシン−アルドステロ ン(RAA)システムを活性化する。このホルモン複合体は、増大した血圧、増 大したアンギオテンシンII濃度および増大したALDO濃度を生ずる。 (2)腎臓下方バンディング(banding)(IRB)が他のねずみにおいて使 用された。これは(腎臓に供給する)腎動脈が腹部大動脈から枝分かれしている ジャンクション(junction)の下の大動脈中の流れを押えることを包含する。こ れは足への血液の流れを減少させそしてそれは(右心室により使用されている) 肺を除いての、腎臓および他の内部器官の血圧を上昇させる。血圧における上昇 にもかかわらず、循環しているアンギオテンシンIIおよびALDOの濃度はこの 処置において比較的に正常なままである。 (3)他のねずみにおいて、浸透圧ミニポンプにより、ALDOの直接注入が 使用された。これらのポンプは動いている部分を使用しない;代りに、それらは 浸透圧により駆動された溶液がポンプから膜を通っての拡散を生ずることにより 動らく。ALDOを装入されたこれらのポンプは単一腎切除されたねずみ(即ち 1つの腎臓が除去されたねずみ)において皮下に移植されそしてそれらは循環し ている血液中にALDOを直接放出させた。ALDO水準が増大した後に、この 直接(“一次”)注入に起因してアンギオテンシンIIの水準は最初の4週間の間 に典型的に減少し、次に正常な水準に徐々に戻った。 これらの処置は8週間続いた:この時間の間、3つの処置グループのすべては 比較出来る水準の上昇した血圧を示した。次に動物を犠牲にし、心臓を細かく切 り分けそして分析した。すべての3つのグループは比較出来る水準の左心室肥大 を示した。しかしながら、(望ましくない線維形成を示す)増大したコラーゲン 形成は(アンギオテンシンIIおよびALDOの両方の上昇した濃度を生じさせる )腎血管高血圧を有するねずみにおいてそしてミニポンプによりALDOを受容 しているねずみにおいてのみ見い出された。(正常な水準のアンギオテンシンお よびALDOを有する)腎下方バンディングで処置されたねずみは左心室肥大を 発現したがしかしそれらは線維質応答を受けなかった。 これらの発見は、心筋線維症が高血圧の存在に単独に依存せず、明らかにアン ギオテンシンIIおよび(または)アルドステロンの或る組み合わせにより媒介さ れた細胞メカニズムが関係したことを示した。Doering等1988およびBrills 等1990において報告されたこれらの結果は線維形成を促進することにおける 鉱質コルチコイド(ミネラルコルチコイド)の役割を確認する方法の始まりであ るがしかしそれらは、それらの2種のホルモンのそれぞれの寄与に関連する問題 のような、多くの問題を適当に解決しなかった。これらのおよび他の問題点をさ らに解決するために、(1)アンギオテンシンIIの合成を抑制するACE抑制剤 であるカプトプリル(captopril)のインビボ使用および(2)培養線維芽細胞 を含むインビトロ試験を包含する追加の試験が行なわれた。 カプトプリルを包含する試験は例2において記載される。簡潔に、ねずみは2 つの処置のいずれかに付された:(1)単一腎臓切除されたねずみにおいて高塩 規定食と組み合わせて、ALDOの直接注射または(2)腎血管高血圧症(RH T)を誘導するために、片側腎の虚血。これらの2つの処置は一次ALDO上昇 (即ちALDOの直接注射)または(RAAホルモン多段形成(cascade)にお ける1つの段階としてALDO水準を増大させる、RHT処置に起因しての) ALDO上昇とみなされることが出来る。 各々の処置グループ(一次または二次)は次のとおりの、8週間にわたっての 異なる処置を受けた4つの下位グループに分けられた: (1)二次ALDO上昇を有する動物においてのアンギオテンシンIIの合成を 抑制するために、ACE抑制剤カプトプリルを受けた1対の下位のグループ; (2)抗ALDO薬(ALDO拮抗薬)であるスピロノラクトンの低投与量を 受けた1対の下位のグループ。使用された条件下、この投与量は一次ALDO上 昇を有する動物における高血圧を抑制するのに十分な高さではない; (3)一次ALDO上昇を有する動物における高血圧を抑制するのに十分な高 い投与量のスピロノラクトンを受けた1対の下位のグループ; (4)一次ALDO上昇または二次ALDO上昇を誘導した処置以外はなんの 処置も受けなかった対照の下位グループ。 これらの結果は次のとおりであった: (1)アンギオテンシンIIの形成を抑制したカプトプリル処置は両方の下位グ ループにおける高血圧を防止した。それは誘導されたRHTを有するねずみにお ける二次高アルドステロン症(アルドステロン過剰症)および線維症をまた防止 した。しかしながら、それはALDO注入で直接に処置されたねずみにおける線 維症を防止しなかった。 (2)高い投与量のスピロノラクトンは高血圧、LVHおよび線維形成を防止 した。小さい投与量のスピロノラクトンは高血圧またはLVHを防止することが 出来なかったがしかしそれは線維症を防止することが出来た。 これらの発見は、アンギオテンシンまたは動脈高血圧よりもむしろALDOが 線維症の主要な且つ直接の原因物質であることを示した。それらは、また高血圧 を抑えるのに必要とされる投与量以下の投与量で、スピロノラクトンまたはエポ キシメクスレノンのような抗ALDO薬(ALDO拮抗薬)を用いて、ALDO 受容体での活性を抑制することにより線維形成が遮断されることが出来ることを 示した。 例3において記載されたインビトロ試験において、心臓の線維芽細胞がねずみ から回収され、コラゲナーゼを用いてお互いに分離されそして異なる処置グルー プに分けられた。細胞の1つのグループはアルドステロンでインキュベートされ た。細胞の第2グループはコラーゲン合成を抑制するグルココルチコイドである デキサメタゾンでインキュベートされた。第3グループはアルドステロンとスピ ロノラクトンとの混合物でインキュベートされそして第4(対照)グループは外 来性の、グルココルチコイドまたは鉱質(ミネラル)コルチコイドで処置されな かった。24時間のインキュベーション期間中、栄養培地はトリチウム〔3H〕 で放射能標識化されたプロリン(アミノ酸)を含有した。プロリンはコラーゲン 中に高い濃度で存在するので、インキュベーション期間中の不溶性蛋白質中への3 H−プロリンの導入はコラーゲン合成の指示薬を提供した。 インキュベーション期間の終りに、細胞を溶解し、そして化学処理、次の遠心 分離を用いて不溶性蛋白質を精製した。ペレット化した蛋白質を再懸濁しそして 次にコラゲナーゼで消化してコラーゲンとそのアミノ酸類を可溶解化した。混合 物を再びペレット化しそして次に分析して上澄み液中の可溶解化された標識化蛋 白質の濃度を測定した。この量をペレットと上澄み液との両方における全標識化 プロリン含有量で割ってコラーゲン形成の数値インデックスを得た。 (例3における)表1に示された結果はALDOが心臓組織におけるコラーゲ ン合成において著しい増大を起こさせたことを示す。経口投与量および副作用の減少 浮腫(水腫)または高血圧症のために経口的に服用されるスピロノラクトンは 25、50または100mgの錠剤で販売されている。それは(単独活性成分とし てスピロノラクトンを含有する)商標名Aldoctoneおよび(利尿薬であるヒドロ クロロチアジドと組み合わせてスピロノラクトンを含有する)商標名Aldactazid eの元で、G.D.Searle and Company(イリノイ州、スコーキー)により販売 されている。 医者のデスク参考文献(PDR)は、浮腫、高血圧症を治療する場合のスピロ ノラクトンのための投与量について多くの適切なコメントを記載している。成人 における“本態性高血圧症”のためには、50〜100mgの初期投与量が推奨さ れ;(うっ血性心不全、肝硬変およびヘフロチックシンドローム(hephrotic sy ndrome)を包含する)浮腫(水腫)のためには100の初期投与量が推奨され ている。いずれの状況においても患者は監視されるべきでありそして、患者がど のように応答するかによって投与量は25〜100mg(またはそれ以上)の範囲 に調節されるべきである。低カリウム症(通常利尿薬を用いての治療により誘導 される、カリウム不足)と呼ばれるいくぶん異なる状況のために25〜100mg の投与量がまた推奨される。 これらの推奨される投与量はスピロノラクトンの危険性および望ましくない副 作用についてのPDR中の警告を考慮して考えられなければならない。それは慢 性毒性研究において腫瘍形成物質(がん原因物質)であることが示された;さら にスピロノラクトンを服用する患者において“乳房のがんが報告されたがしかし 原因および作用の関係は確立されなかった”。匹敵する危険性および副作用はエ ポキシメクスレノンのような他の抗アルドステロン薬(アルドステロン拮抗薬) について存在する。 がんの可能性ある増大する危険性に加えて、スピロノラクトンおよびエポキシ メクスレノンのようなスピロラクトン類は身体内のミネラル類のバランスにおけ る主要なくずれを生ずる。これらのくずれ(disruption)は、高カリウム血、高 塩素血、代謝性アシドシス、低ナトリウム血、女性化乳房(男性の)および顆粒 球減少病のような標示が与えられる何らかの多くの不快な症状を生じるかまたは 悪化させる。さらに、PDRに述べられるように、“〔スピロノラクトン〕に伴 なって報告された他の有害な反応は、けいれんおよび下痢を包含する胃腸の症状 、し(嗜)眠(drowsiness)、し(嗜)眠(lethargy)、頭痛、斑丘疹状または 紅斑性の皮膚発疹(即ち、特発性または過度の出血)、じんま疹(即ち激しいか ゆみ)、精神錯乱、薬物熱、運動失調(即ち、筋肉共調(調整)の損失)、エレ クションを達成するかまた維持することの不能、不規則なメンス(月経)または 無月経、閉経後出血、多毛症(女性)(即ち異常なヘアの生長)、声の依存症、 胃出血、潰瘍化、胃炎および嘔吐である。”。 上記副作用のいずれも、それに耐えなければならない患者にとって生活を悲惨 にする。これらの副作用のすべてがスピロノラクトンおよびエポキシメクスレノ ンに伴なわれていたことの事実は、そのようなスピロラクトン類および他の抗ア ルドステロン薬(アルドステロン拮抗薬)が不快な副作用を有する可能性があり そして必要なときのみにそして必要な結果を達成出来る最も低い投与量で服用さ れるべきである。 もし抗アルドステロン薬(アルドステロン拮抗薬)の投与量を減少させること が出来るならば、これらの有害な副作用の危険性、発生の割合および重症度が実 質的に減少されるだろう。多くの要因に起因して、投与量の適度の減少でさえ、 多くの人々におけるそのような副作用を完全に排除するかまたは非常に減少させ ることが出来る。したがって、スピロノラクトンおよびエポキシメクスレノンの ような抗アルドステロン薬(アルドステロン拮抗薬)が、高血圧コントロールす るために必要な量より低い投与量で、心筋線維症に対して有効であることの発見 は重要な発見でありそして本発明の重要な特徴である。特に、抗アルドステロン 薬(アルドステロン拮抗薬)そして特にスピロノラクトンおよびエポキシメクス レノンのようなスピロラクトン類が、心筋線維症を防止するには有効であるがし かしナトリウム排泄の実質的な増大またはカリウム保持の実質的な減少には不十 分な投与量で投与されることが出来ることが見い出された。このことは、投与量 が動脈血圧を低下させるのに十分でないならば抗アルドステロン薬(アルドステ ロン拮抗薬)の投与によりナトリウム排泄が実質的に増大しないかまたはカリウ ム保持が実質的に減少しないので、血圧に影響するのには不十分である投与量で 心筋線維症が抑制されることを証拠により示された。 この教示に従えば、この発明はスピロノラクトンまたはエポキシメクスレノン の10〜20mgを含有する経口錠剤またはカプセルを開示する。これらのスピロ ラクトン類の有害な副作用からみて、この投与量範囲と現在市販の最も小さな投 与量(25mg)との間の差は実質的でありそして多くの使用者に主要な利益を提 供するであろう。 スピロノラクトンおよびエポキシメクスレノンのようなスピロラクトン類は、 それらがALDO受容体を選択的に且つ特異的に遮断する原型的な抗ALDO薬 (ALDO拮抗薬)であるので、本明細書において論じられる。所望ならば、A LDO受容体でのALDO分子の活性を遮断するために、あるいは副腎皮質での ALDOの生合成を抑制するために、他の抗ALDO薬(ALDO拮抗薬)がス ピロノラクトンの代りに用いられることが出来るであろう。ALDO分子による ALDO受容体の活性化が心筋線維症に導く事象の連鎖の主要な工程であること が示されているので、そのALDO/受容体相互作用を遮断するかまたは抑制す ることが出来る任意の抗ALDO薬(ALDO拮抗薬)がその連鎖を有効に破り そして心筋線維症に導く事象の段階(カスケード)をストップさせるであろう。 例 1: 慢性高血圧症を包含するインビボ研究 下記の3種の異なる技術を用いて、8週令のおすのSprague Dawleyラット(1 80〜200g)に動脈高血圧を誘導させた: (1)数匹の動物において、右腎臓動脈のまわりに収縮性バンドを外科手術的 に置いて片側腎臓虚血を誘導することにより腎血管高血圧(RHT)を誘導させ た。 (2)他の動物において、腎動脈が分枝するジャンクション(junction)の下 方の大動脈中を通る血流を機械的に締めるために腎臓下方バンディング(bandin g)(IRB)が用いられた。これは腎臓中の血圧を上昇させるがしかしアンギ オテンシンIIおよびALDOが比較的に正常なままである。 (3)単一腎臓切除されたラットに皮下に埋込まれた浸透圧ミニポンプ(Alze t Model 2002:カリフォルニア州、Alto、PaloのAlza Corp.製)により1時 間あたり0.75ミクログラム(ug)の速度でALDO(ミズリー州、セントル イスのSigma Chemicalから購入したd−アルドステロン)を動物中に直接に注入 した。これらのラットは0.4%のナトリウム濃度を有する標準のラット食物お よび高いナトリウム規定食を生ずる飲料水中の追加のナトリウム(10g/リッ トル)が与えられた。ALDO水準は直接(“一次”)注入に起因して上昇した 。最初の4週間の間アンギオテンシンIIの水準は(血液のミリリットルあたり約 10−015ミクログラムまで)典型的には減少し、次に正常な水準(約30pg /ミリリットル)に徐々に上昇した。 対照動物は(1)埋込まれたミニポンプを有するがしかしアルドステロン投与 がなされなかった高いナトリウム規定食での単一腎臓切除ラットおよび(2)手 術されていない、処置されていない、年齢および性別が等しい対照であった。 これらの処置は8週間続いた。この期間中、ラットは、尾打ち(tail cuff) を用いて高血圧について監視された。すべての3種の処置のグループは対照動物 における約130〜140の血圧に比較して(約190〜200mmHgの範囲の) 比較出来る水準の高血圧症を患った。血漿アルドステロンは抗体部位について12 5 I−放射能標識化されたアルドステロンと競合するサンプルアルドステロンを 用いるラジオイミノアッセイ(カリフォルニア州ロサンゼルスのDiagostic Prod uct Corp.)を用いて測定された。尿ナトリウムおよびカリウム濃度が炎光測光 法により測定された。 8週処置の終りに、ラットを犠牲にしそして心臓をバラバラり切り分けそして 分析した。冠状切片を脱水しそしてパラフィン中に埋め込んだ。左心室の重量を 測定しそして右心室重量および合計体重と比較した。その後に、左心室から切断 された完全な横断面を含有する5ミクロンの厚であった切片がコラーゲン特異性 染料Sirius Red F3BA(コネチカット州スタンフォードのPfaltz & Bauer製 )で染色された。コラーゲン繊維が黒色で表われ、ミオサイト(myocites)が灰 色でありそして間質空間が白色である、それらのグレー水準に従って、結合組織 および筋肉領域が確認された。自動化画像解析機(イリノイ州 DeerfieldのCam bridge Instruments,Inc.製の Quantimet 520)を用いてデジタル化プロ フィールを造りそしてコンピュータに移し、それはすべての結合組織および筋肉 領域の合計により割られた、全体の切片におけるすべての結合組織領域の合計と してコラーゲン容量フラクションを計算した。血管周囲のコラーゲンをこの分析 から除外しそして別に測定した。この形態測定法(morphotric approach)によ り測定されたときの、(すべての血管周囲のコラーゲンを含む)合計コラーゲン 容量フラクションは左心室のヒドロキシプロリン濃度に密接に関連している。 同様に、壁内冠状動脈の血管ルミナール(luminal)領域に正規化された血管 周囲コラーゲン領域(PVCA)が自動化画像解析機を用いてSirus Red染色さ れた組織において測定された。横断面で環状で表われたそれらの心臓筋肉内血管 のみが血管ルネナール(luminal)領域についての正しい正規化を確実にするた めに分析された;平均で、左心室に見いだされた15のそのような血管があった 。形態測定(morphometric)分析に解答するための調査員は各々の実験グループ に関 して目隠しされた(blinded)。 間質コラーゲン容量フラクション(CVF)はピクロシリアス(picrosirius )染色組織を用いて測定された。 すべての3種類の処置グループは比較出来る水準の動脈高血圧および左心室肥 大を示した。しかしながら線維症を示す増大したCVFはアンギオテンシンIIお よびALDOの上昇した濃度を生じた腎血管高血圧(RHT)を有するラットに おいてそしてミニポンプによりALDOを受けているラットにおいてのみ見い出 された。腎臓下方バンディング(banding)で処置された(正常な水準のアンギ オテンシンIIおよびALDOを有する)ラットは左心室肥大を患ったがしかしそ れは線維質(fibrotic)応答を受けなかった。この発見は、心筋線維形成が、明 らかに、アンギオテンシンIIおよび(または)アルドステロンの或る組み合わせ により媒介された、高血圧の存在に単独に左右されなかった細胞メカニズムに明 らかに関係したことを示した。例 2: アンギオテンシンIIの抑制を包含する研究 例2に記載されている同じ方法を用いて、ラットを処置して、(単一腎臓切除 されたラットにALDOを直接注射することにより)一次高アルドステロン症を 生じさせそして(上記のとおりRHT誘導した、片側腎臓虚血を生じさせること により)二次高アルドステロン症を生じさせた。各々の処置されたグループは、 次の通りに8週間にわたって異なる処置を受けた4つの下位のグループに分けら れた: (1)アンギオテンシンIIの合成を抑制するために、ACE抑制剤であるカプ トプリル(captopril)を受けた1対の下位のグループ; (2)抗ALDO薬(ALDO拮抗薬)であるスピロノラクトンの比較的に低 い投与量(20mg/kg/日)を受けた1対の下位のグループ。この投与量は高血 圧を抑制するのに十分ではなかった。 (3)高血圧を抑制するのに十分である高い量(200mg/kg/日)のスピロ ノラクトンを受けた1対の下位のグループ (4)一次または二次のALDO上昇を誘導した処置以外に何ら処置を受けな かった対照の下位のグループ。 結果は次のとおりである: (1)アンギオテンシン−IIの形成を抑制したカプトプリル処置は両方の下位 のグループにおいて高血圧を防止した。それはまた二次高アルドステロン症の誘 導を防止しそしてRHT誘導したラットにおける線維形成を防止した。しかしな がらそれはALDO注射で直接処置されたラットにおける線維形成を防止しなか った。 (2)多量投与量のスピロラクトンは高血圧、LVHおよび線維形成を防止し た。小さい投量のスピロノラクトンは高血圧またはLVHのいずれも防止できな かったがしかしそれは線維形成を防止することが出来た。 これらの発見は、アンギオテンシンまたは動脈高血圧よりもむしろALDOが 線維症の主要な且つ直接の原因物質であることを示した。それらは、また線維形 成がスピロノラクトンを用いて、ALDO受容体での活性を抑制することにより 遮断されることが出来ることを示す。例 3: 線維芽細胞のインビトロ研究 ラットから心臓線維芽細胞を回収し、コラゲナーゼを用いての消化により分離 しそして異なる処置グループに分け、それらを、ウシ胎児血清を補給した栄養培 地で培養した。1つのグループは10 9Mのアルドステロンでインキュベートさ れ:他のグループはコラーゲン合成を阻止するグルココルチコイドである10-9 Mのデキサメタゾンでインキュベートされた。第3のグループは10-9Mのアル ドステロンと10-6Mのスピロノラクトンとの混合物でインキュベートされた。 第4(対照)のグループはなんら外来性のグルココルチコイドまたは鉱質(ミネ ラル)コルチコイドを用いては処置されなかった。 24時間インキュベーション期間中、栄養培地はトリチウム〔3H〕で放射能 標識化されたプロリンを含有した。プロリンはコラーゲン中に高い濃度で存在す るので、インキュベーション期間中可溶性蛋白質中への3H−プロリンの導入は コラーゲン合成(CS)の指示薬を提供した。インキュベーション期間の終りに 、細胞を溶解し、そして化学的処理、次に遠心分離を用いて不溶性蛋白質を精製 し た。ペレット化した蛋白質を再懸濁させそして次にコラゲナーゼで消化してコラ ーゲンを可溶解化した。混合物を再びペレット化しそして次に分析して上澄み液 中の溶解化された標識化蛋白質の濃度を測定した。この量を、ペレットおよび上 澄み液の両方中の全標識化プロリン含有量で割ってコラーゲン形成の数値インデ ックスを得た。この数は例1に記載された染色組織のデジタル光学分析と十分に 相関していることを示された。 細胞カウントは数/平方センチ基準で視覚的に概算された;それらは付着依存 性であるので、それらはフローサイトメトリ(流動細胞計測法)を用いては容易 に分析されることが出来ない。DNA合成は放射能標識化チミジンおよびインタ ーカレーティング色素(塩基対に入り込む色素:intercalating dye)であるFlu orochrome H33258(カリフォルニア州 La TollaのCalbiochem製)を用 いて分析された。 表1に示された結果はALDOがコラーゲン合成において著しい増大を生じさ せたことを示す。 したがって、高血圧症を抑えるのに必要とされる水準以下の投与量で、望まし くない心筋線維症を抑えるために抗アルドステロン薬(アルドステロン拮抗薬) を用いるための方法および組成物が示されそして記載された。この開示は或る特 定の態様において記載されていが、しかし本明細書に記載された特定の態様に対 して種々の変更および修正が可能であることは当業者に明らかであろう。本発明 の精神および範囲から離れることのないすべてのそのような変更は、以下の特許 請求の範囲によってのみ限定される本発によってカバーされると考えられる。
【手続補正書】特許法第184条の8 【提出日】1996年1月18日 【補正内容】 請求の範囲 1.身体によるナトリウム排泄を実質的に増大させることなしに心筋線維症を 抑制するのに治療的に有効である量で、エポキシメクスレノン(epoxymexrenone )を、心筋線維症抑制(阻止)を必要とする患者に投与することからなる、アル ドステロン媒介心筋線維症を抑制(阻止)する方法。 2.哺乳動物体中のアルドステロン受容体での活性を抑制する、スピロノラク トン以外の抗アルドステロン薬(アルドステロン拮抗薬)を、心筋線維症抑制( 阻止)を必要とする患者に投与することからなるアルドステロン媒介心筋線維症 を抑制(阻止)する方法において、前記抗アルドステロン薬(アルドステロン拮 抗薬)が、身体によるナトリウム排泄を実質的に増大することなしに心筋線維症 を抑制するのに治療的に有効である量で投与される、前心筋線維症を抑制(阻止 )する方法。 3.人体におけるアルドステロン受容体での活性を抑制する抗アルドステロン 薬(アルドステロン拮抗薬)を、心筋線維症抑制(阻止)を必要とするヒト患者 に投与することからなるアルドステロン媒介心筋線維症を抑制(阻止)する方法 において、前記抗アルドステロン薬(アルドステロン拮抗薬)が、身体によるナ トリウム排泄を実質的に増大させることなしに心筋線維症を抑制するのに治療的 に有効である量で投与される、上記心筋線維症を抑制(阻止)する方法。 【手続補正書】 【提出日】1997年1月29日 【補正内容】 請求の範囲 1.身体によるナトリウム排泄を実質的に増大させることなしに心筋線維症を 抑制するのに治療的に有効である量で、エポキシメクスレノン(epoxymexrenone )を有効成分として含有する、アルドステロン媒介心筋線維症を抑制するための 医薬組成物。 2.哺乳動物体中のアルドステロン受容体での活性を抑制する、スピロノラク トン以外のアルドステロン拮抗薬を、有効成分として含有するアルドステロン媒 介心筋線維症を抑制するための医薬組成物であって、前記アルドステロン拮抗薬 が、身体によるナトリウム排泄を実質的に増大することなしに心筋線維症を抑制 するのに治療的に有効である量で含有する上記医薬組成物。 3.人体におけるアルドステロン受容体での活性を抑制するアルドステロン拮 抗薬を、有効成分として含有するアルドステロン媒介心筋線維症を抑制するため の医薬組成物であって、前記アルドステロン拮抗薬が、身体によるナトリウム排 泄を実質的に増大させることなしに心筋線維症を抑制するのに治療的に有効であ る量で含有する上記医薬組成物。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FR,GB,GR,IE,IT,LU,M C,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF,CG ,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE,SN, TD,TG),AP(KE,MW,SD,SZ),AM, AT,AU,BB,BG,BR,BY,CA,CH,C N,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,GB,GE ,HU,JP,KE,KG,KP,KR,KZ,LK, LR,LT,LU,LV,MD,MG,MN,MW,N L,NO,NZ,PL,PT,RO,RU,SD,SE ,SI,SK,TJ,TT,UA,US,UZ,VN

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.哺乳動物体中のアルドステロン受容体での活性を抑制する抗アルドステロ ン薬(アルドステロン拮抗薬)を、心筋線維症の抑制を必要とする患者に投与す ることからなる心筋線維症を抑制する(阻止する)方法において、前記抗アルド ステロン薬(アルドステロン拮抗薬)が、ナトリウム排泄を実質的に増大するこ となしにそして身体によるカリウム保持を実質的に減少することなしにアルドス テロン媒介心筋線維症を抑えるのに治療的に有効である量で投与される、上記心 筋線維症抑制(阻止)方法。 2.アルドステロン受容体での活性を抑制する抗アルドステロン薬(アルドス テロン拮抗薬)がスピロ形態でステロイド構造に結合(カップリング)されたラ クトン環を有するスピロラクトン化合物からなる、請求項1に記載の方法。 3.スピロラクトン化合物がスピロノラクトンおよびエポキシメクスレノン( epoxymexrenone)からなる群から選ばれる、請求項2に記載の方法。 4.スピロラクトン化合物がスピロノラクトンからなる、請求項3に記載の方 法。 5.スピロラクトン化合物がエポキシメクスレノンからなる、請求項3に記載 の方法。 6.スピロノラクトンまたはエポキシメクスレノンが、10〜20ミリグラム を含有する経口錠剤またはカプセルにより成人患者に投与される、請求項1に記 載の方法。 7.10〜20ミリグラムの範囲内の量でスピロノラクトンまたはエポキシメ クスレノンを含有する、経口摂取のための製薬錠剤またはカプセルからなる製造 の物品。
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