JPH09507845A - 皮膚炎を治療するための2,3−ジアリル−1−ベンゾピラン - Google Patents
皮膚炎を治療するための2,3−ジアリル−1−ベンゾピランInfo
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Abstract
(57)【要約】
皮膚病の治療のための方法及び薬剤的組成物が開示される。2,3−ジアリル−1−ベンゾピラン及びその医薬として許容される塩は皮膚炎を患う患者に投与される、経口及び局所的薬剤を含む薬剤内に、製剤化される。前記方法及び組成物は、乾癬のような表皮ケラチン細胞の過剰増殖を特徴とする病状の治療に特に有用である。
Description
【発明の詳細な説明】
皮膚炎を治療するための2,3−ジアリル−1−ベンゾピラン
技術的背景
皮膚炎は、うろこ状の厚くなった斑に発展し得る赤らんだ皮膚傷害を特徴とす
るいくつかの状態を含む。これらの傷害は、アレルゲン、紫外線、もしくは化学
薬品との接触、全身に投与された薬、又は局部的な外傷(刺激)を含む、いくつ
かの主要な原因のいずれかから発生し得る。特定の形態の皮膚炎の原因は知られ
ていない。
湿疹性皮膚炎とは、しばしば水疱を含む水腫性滲出斑を最初の段階における特
徴とする状態の一群をいう。これらの傷害は、バクテリア感染の傾向がある。流
体が表皮において細胞間スペースに流出し、海綿状の姿を与える。時間が経過す
ると、滲出が少くなり、表皮が厚くなる(表皮の過形成)ようなうろこ状になる
。
乾癬及び慢性的な段階の湿疹性皮膚炎を含む、皮膚病の慢性的な形態が特に重
要である。乾癬は、銀白色のうろこ状のものに包まれた円形の、厚い乾燥した、
赤らびた斑を特徴とする。乾癬は、局所的又は全体的に広がる可能性があり、後
者の場合は、命を脅かすようになり得る。乾癬皮膚炎は、著しい表皮の過形成及
び表皮ケラチン細胞の過剰増殖を示す。乾癬の病因は遺伝性及び自己免疫性構成
物を含むと確信されている。湿疹性皮膚炎の慢性的な傷害は、乾癬の斑と同様、
臨床的かつ組織学的である。
細胞の増殖(例えば、表皮ケラチン細胞の増殖)は、細胞内カルシウムレベル
により部分的に制御される。細胞内カルシウム濃度の変化は蛋白質のリン酸化に
影響をおよぼし、これは増殖及び他の細胞プロセスに影響を与える。タンパク質
のリン酸化への細胞内カル
シウムレベルの影響を媒介する分子の一つは、プロテインキナーゼCの蛋白質補
因子であるカルモジュリンである。
乾癬は、コルチコステロイド、コールタール軟膏、又はアントラリンの貼用に
より治療される。これらの治療は、部分的に効果的であるだけで、前記の病気を
、逆ではなく、単に含み得るのみである。アントラリンは刺激の原因となる可能
性があり、子供及び妊娠した女性におけるその安全性は確立されていない。コル
チコステロイドは、水腫及びミネラルのアンバランスを含むいくつかの望ましく
ない副作用を有する。非ステロイドの抗炎症剤は、一般的に効果的でない。
特定の置換された2,3−ジアリル−1−ベンゾピランは、ほとんど又は全く
発情性(estrogenicity)を伴うことなく抗エストロゲン括性を有することが示さ
れており、乳がんの治療における使用が提案されている。カピルら(Kapil et al
)の米国特許第5,254,568号、サイードらの論文(Saeed et al.,J.Med.Chem.33
:3210−3216,1990)、シャーマらの論文(Sharma et al.,J.Med.Chem.33
:3222−3229,1990,Sharma et al.,J.Med.Chem.33:3216−3222,1990)
を参照のこと。これらの化合物は抗炎症特性を有するか、又は皮膚炎に対して効
果的であることが以前に示されている。
効果的で激しい副作用のない皮膚炎のための治療が、当該技術において必要と
されている。本発明は、この要求に向けて、他の関係する利点を提供する。
発明の開示
一つの態様において、本発明は、表皮ケラチン細胞の過剰増殖を特徴とする、
慢性的な段階の皮膚炎を含む(乾癬を含む)皮膚炎を
治療するための方法に関する。本発明は、式I:
〔式中、R1及びR2の各々は、独立して、H,OH、直鎖もしくは分岐鎖のC1
〜C17のアルコキシ、直鎖もしくは分岐鎖のC2〜C18アシロキシ、又は直鎖も
しくは分岐鎖のC2〜C18アルコキシカルボニルであり、R3は、
(式中、R4及びR5の各々は、独立して、1〜18の炭素原子の直鎖もしくは分
岐鎖のアルキル基であるか、又は両方ともNであり、R4及びR5は3〜10員環
を形成し、及びnは1〜6の整数である。)である。〕の化合物を用いる。
一つの態様において、本発明は、医薬として許容される担体と組み合わせて、
式Iの化合物又はその医薬として許容される塩を含む効果的な量の組成物を、湿
疹性皮膚炎を患う患者に投与することを含む湿疹性皮膚炎を治療するための方法
を提供する。
関連する態様において、本発明は、上述のような式Iの化合物又はその医薬と
して許容される塩を含む組成物を患者に投与することを含む、乾癬を治療するた
めの方法を提供する。
更に他の態様において、本発明は、患者における表皮ケラチン細胞の増殖を抑
制するための方法を提供する。要約すると、医薬として許容される担体と組み合
わされた、式Iの化合物又はその医薬として許容される塩が、表皮ケラチン細胞
の増殖を抑制するのに十分
な量、患者に投与される。
本発明の更に他の態様において、カルモジュリン活性を阻害するのに十分な量
において、医薬として許容される担体と組み合わせて、式Iの化合物又はその医
薬として許容される塩を、患者に投与することを含む、患者においてカルモジュ
リン活性を阻害するための方法を提供する。
本発明のこれら及び他の態様は、以下の詳細な記載及び添付された図面を参照
することにより明らかになるであろう。
図面の簡単な説明
図は、本発明において有用な特定の化合物の調製を示す。
発明の詳細な記載
本発明は、表皮ケラチン細胞の過剰増殖を特徴とする、慢性的な段階の皮膚炎
を含む、(乾癬を含む)皮膚炎を治療するための方法を提供する。本発明は、一
般式I:
〔式中、R1及びR2の各々は、独立して、H,OH、直鎖もしくは分岐鎖のC1
〜C17のアルコキシ、直鎖もしくは分岐鎖のC2〜C18アシロキシ、又は直鎖も
しくは分岐鎖のC2〜C18アルコキシカルボニルであり、R3は、
(式中、R4及びR5の各々は、独立して、1〜18の炭素原子の直鎖もしくは分
岐鎖のアルキル基であるか、又は両方ともNであり、R4及びR5は3〜10員環
を形成し、及びnは1〜6、好ましくは1〜3、最も好ましくは1の整数である
。)である。〕により定義される2,3−ジアリル−1−ベンゾピランを用いる
。好ましくはR4及びR5の各々は、独立して、メチル、エチル、プロピル、イ
ソプロピル、ブチル、イソブチル。sec−ブチル、もしくはtert−ブチルである
か、又は両方ともNであり、R4及びR5は5又は6員環を形成することである
。最も好ましくは、R3は、
である。好ましい態様において、前記化合物Iは、構造式:
である。
他の好ましい態様において、R1及びR2はアルコキシである。他の好ましい
態様において、R1及びR2は、独立して、H,OH、もしくはC1〜C4アルコキ
シ、C2〜C5アルコキシガルボニル、又はC2〜C5アシロキシである。R3は、
好ましくは2−ピペリジノエトキシ基である。他の好ましい態様において、R1
及びR2は、独立して、H又はOHである。本明細書に用いられる、“アシロキシ
”という言葉は構造式:
(式中、R′は直鎖又は分岐鎖のアルキル又はアミノアルキルである。)の基を
いう。
本発明において使用のための、特に好ましい化合物は、
即ち、R1=R2=H、及びR3が
であるもの;
即ち、R1=OH、R2=H、及びR3が
であるもの;
即ち、R1=H、R2=OH、及びR3が
であるもの;及び
即ち、R1=R2=OH、及びR3が
であるものを含む。
上述の2,3−ジアリル−2H−1−ベンゾピランを用いることが好ましいが
、2つの位置において置換された2,3−ジアリル−−1−ベンゾビランも、皮
膚炎及びこれに関係する病状を治療するのに用いることができる。この事につい
ての好ましい置換は、メチル、エチル、プロピル、及びブチルを含む。加えて、
Iの芳香環の各々は、OH、フルオロ、CF3、CN、1〜18の炭素原子の直鎖のアル
キル、アルコキシ、もしくはアシルオキシ基、3〜18の炭素原子の分岐鎖のアル
キル、アルコキシ、もしくはアシロキシ基、NO2、NH2、又はR″が1〜18の炭素
原子の直鎖もしくは分岐鎖のアルキル基であるNHCOR″のような成分で、1つ以
上の位置において更に置換することができる。溶解性、レセプターとの相互作用
、生物学的活性等における大きな変化のため分子の機能が失われることがないよ
うに、置換がその数及び/又はサイズにおいて一般的に限定されるべきであるこ
とは、当業者に認識されよう。このように、置換は、その後において好ましくは
限定され、より小さなサイズの群、例
えば低級(C1〜C4)アルキル基からなるであろう。
その全体が引用により本明細書に組み込まれる、サイードらの論文(Saeed et
al.,J.Med.Chem.33:3210〜3216,1990)、シャルマらの論文(Sharma et a
l.,J.Med.Chem.33 3222−3229,1990)、及び米国特許第5,254,568号にお
いて開示される方法に従って、式Iのベンゾピランを調製することができる。代
表的な合成スキームを図1に示す。デオキシベンゾインIIと4−ヒドロキシベン
ズアルデヒドとの塩基触媒縮合により、ジヒドロ−4H−1−ベンゾピラン−4
−オンIVと2−フェニルカルコンVIとの混合物が生成される。同様に、デオキシ
ベンゾインIIIと4−ヒドロキシベンズアルデヒドとの縮合で、ジヒドロベンゾ
ピラン−4−オンVと2−フェニルカルコンVIIとの混合物が生成される。フェ
ニルカルコンVI及びVIIの水素化ホウ素ナトリウムでの還元の後のアルコールの
熱脱水環化により、各々2H−ベンゾピランフェノールVIII及びIXが生成される
。その後、化合物VIII及びIXをアルキル化して各々エーテルXおよびXIが生成さ
れる。適切にOTHP(O−テトラヒドロピラニル)で保護されたデオキシベンゾイ
ンのヒドロキシ誘導体と4−ヒドロキシベンズアルデヒドとの縮合により、シャ
ルマらの論文(前掲)及び米国特許第5,254,568号に開示されるように、Iのヒ
ドロキシ誘導体(例えば、R1及びR2の少くとも一つがOHであるもの)を調製
することができる。2−フェニル上にピペリジノエトキシ残基を有するフェノー
ル誘導体を、適切なジオキシベンゾインのTHPエーテルから出発することにより
調製し、これにより、その側鎖が必要なOH基に選択的に結合することが可能とな
る。
芳香環の1つ以上の位置において置換された2,3−ジアリル−1−ベンゾピ
ランの合成は、適した前駆体、例えば置換ジオキシベンゾイン、及び/又は4−
ヒドロキシ−3−メトキシベンズアルデ
ヒド、3,4−ジヒドロキシベンズアルデヒド、もしくは2,4−ジヒドロキシ
ベンズアルデヒドのような置換ベンズアルデヒドから貫用の合成技術を用いて行
われる。
本発明において、2,3−ジアリル−1−ベンゾピランは、医薬として許容さ
れる塩、特に有機酸及び無機酸の塩を含む酸付加塩の形態において調製され得る
。このような塩の例は、ギ酸、酢酸、プロピオン酸、グリコール酸、乳酸、ピル
ビン酸、シュウ酸、コハク酸、リンゴ酸、酒石酸、クエン酸、安息香酸、及びサ
リチル酸等のような有機酸の塩を含む。適した無機酸付加塩は、塩酸、臭化水素
酸、硫酸、及びリン酸等を含む。前記酸付加塩は、化合物合成の直接の産物とし
て得ることができる。代わりとして、遊離塩基を適切な酸を含有する適切な溶媒
に溶解させ、該溶媒を蒸発させるか、又はさもなければ前記塩と溶媒とを分離す
ることにより、前記塩を単離することができる。
本発明に従うと、2,3−ジアリル−1−ベンゾピラン及びその塩は、湿疹性
皮膚炎及び乾癬の治療のために、ヒト及び家畜の薬の範囲において用いられる。
“湿疹性皮膚炎”は、アレルギー性接触皮膚炎、アトピー性皮膚炎、光湿疹性皮
膚炎、及び一次性刺激皮膚炎を含む。本発明の方法は、激しい又は慢性的な段階
におけるこれらの病状を治療するのに用いられ得る。理論に関係することを意図
するわけではないが、2,3−ジアリル−1−ベンゾピランの治療効果は、少く
とも部分的には、湿疹性皮膚炎及び乾癬の慢性的な過剰増殖段階において特に効
力をおよぼすこれらの化合物を生成するカルモジュリンに対する拮抗的な効果の
ためであると確信される。
本発明における使用において、2,3−ジアリル−1−ベンゾピラン及びその
医薬として許容される塩は、貫用の方法に従って、医薬として許容される担体と
ともに製剤化され、局所又は経口の投与
のための薬剤を提供する。薬剤は、1つ以上の、稀釈剤、充填剤、乳化剤、防腐
剤、緩衝剤、及び賦形剤等を更に含有することができ、液体、軟膏(ointments)
、膏薬(salves)、ゲル、及びエマルション等のような形態で提供され得る。(そ
の全体が引用により本明細書に組み込まれる)レミントンズファルマシアチカル
サイエンス(Remington's Pharmaceutical Sciences, 18th ed.,Gennaro,ed.
,Mack Publishing Co.,Easton,PA,1990)に開示されるもののような、適切
な方法において、及び受け入れられ得る実施に従って、当業者が前記化合物を製
剤化することができる。このような組成物は、湿式剤、安定剤、着色剤、浸透促
進剤のような1つ以上の補助物質を更に含むことができる。
好ましい態様において、薬剤的組成物は、皮膚傷害に局所的に貼用される。こ
の事について適切な組成物は、軟膏、油中水型エマルション、及びエタノール/
エーテル混合物のような揮発性溶剤中の活性剤の溶液のような油ベースの製剤を
含む。この型の組成物は、一日に1回ないし数回、貼用される。水ベースの製剤
は、湿式膏薬として貼用され得る。
前記薬剤組成物は、好ましくは錠剤又はカプセルとして、経口投与をすること
もできる。経口投与は、毎日ないし週1日の間隔で、一般的に行われるであろう
。
このような薬剤相成物の“効果的な量”は治療されるべき病状の徴候において
臨床的に意味のある改善を提供する量である。特に、それは表皮の過形成及び/
又は表皮ケラチン細胞の過剰増殖の削減を達成することが要求される。上記量の
決定は、一般的に実験的になされ、当該技術の通常のレベルの範囲内である。こ
の治療は、製剤の活性含有物の濃度を変える、又は、治療スケジュールを変える
ことによるような、要求される効果を得る必要性に応じて調節され
得る。もちろん、投与される実際の量は、患者の、(病気の程度及び厳しさ含む
)治療されるべき特定の病状、年齢、体重、及び全般的な健康度、並びに当業者
に明らかである他の要因に部分的による。例えば、局部的投与の典型的な製剤は
、適したビヒクルにおいて0.01〜10重量%の2,3−ジアリル−1−ベンゾピラ
ンであり、より好ましくは、0.5〜5重量%である。前記製剤は、要求される改
善が達成されるまで、1日に1回ないし数回、冒された皮膚に貼用されるであろ
う。
治療体系の一般的な導入は、関心の病気の動物モデルにおいてなされる実験か
ら得られる。例えば、乾癬の動物モデルは成熟したマウスの尾の表皮における組
織学的変化の解析を含む(引用により本明細書に組み込まれるHofbauer et al,B rit.J.Dermatol
.118:85〜89,1988;Bladon et al.,Arch.Dermatol.Res
.277:121〜125,1985)。このモデルにおいて、抗乾癬活性は、尾の表皮の関節
の間のうろこ様の領域における粒状層及び角化症(orthokeratosis)の誘発によ
り示される。典型的には、局部的な膏薬は、連続7日間毎日投与され、その後動
物が犠牲になって尾の皮膚が組織学的に実験される。乾癬のヒトの皮膚を先天性
無胸腺マウス(ヌードマウス)に移植することにより、追加のモデルが提供され
る(引用により本明細書に組み込まれるKrueger et al.,J.Invest.Dermatol.64
:307〜312,1975)。このような移植は11週までの間特徴的な組織構造を維持
することが示されている。マウスの尾のモデルにおいては、動物が犠牲になり、
皮膚の移植が組織学的に実験される時における1なし数週間の期間、テスト組成
物が予め決定された間隔で皮膚に投与される。第3のモデルはフレットランドら
(Fretl and et al.)により開示されている(引用により本明細書に組み込まれるI nflammation 14
:727〜739,1990)。簡単に言うと、ホル
ボールエステル(ホルボール−12−ミリステート−13−アセテート;PMA)を、典
型的にはアセトン中に約2g/ml、一方の耳に、及びビヒクルを反対側の耳に典
型的に投与することにより、モルモットの表皮において、炎症が導入される。テ
スト組成物は、PMAと同時に投与されるか又は経口的に与えられ得る。PMAの投与
後96時間において、組織学的解析を行う。このモデルは、水腫、炎症性細胞漏出
及び浸潤、高LTB4レベル、並びに表皮増殖を含むヒト乾癬の多くの徴候を再現す
る。
カルモジュリン活性は、カルモジュリン依存酵素の活性を測定することにより
、都合よくアッセイされる。例えば、引用により本明細書に組み込まれるブルメ
ンタールらの論文(Blumenthal et al.,Biochem.Biophys.Res.Comm.156:86
0〜865,1988)を参照のこと。カルモジュリン依存酵素は、ホスホリラーゼキナ
ーゼ、脳多機能カルモジュリン依存蛋白質キナーゼ、及びカルモジュリン依存蛋
白質ホスファターゼ(カルシニューリン)を含む。ホスホリラーゼキナーゼ活性
は、濾紙アッセイを用いてホスホリラーゼb内への32Pの混入の割合を測定する
ことにより決定される(引用により本明細書に組み込まれるRoskoski,Methods Enzymol.
99:3〜6,1983)。50mM酢酸マグネシウム、200μM CaCl2,5mg/
mlホスホリラーゼb,0.9μg/ml骨格筋ホスホリラーゼキナーゼ、カルモジュ
リン、及びテスト組成物を含有する反応混合物を組み合わせた。該混合物を30℃
で5分間インキュベートして、この反応は〔γ−32P〕ATPを添加することによ
り開始される。ホスファターゼ活性は、ウシ心臓cAMP依存蛋白質キナーゼ調節サ
ブユニットの81〜99の残基に相当する合成ホスホペプチドから遊離した32Piの割
合も決定することによりアッセイされる。前記反応混合物は、50mM MOPS(4−mo
rpholinepropanesulfonic acid)pH7.0、15mM2−メルカプトエ
タノール、2mM酢酸マグネシウム、2mM MnCl2,0.3μg/mlウシ脳カルモジュ
リン依存ホスファターゼ、カルモジュリン、及びテスト組成物を含む。前記混合
物は30℃で5分間インキュベートされ、この反応は32P標識ペプチドの添加によ
り開始される。蛋白質キナーゼ活性は、50mMトリス,pH7.6、0.6mMジチオトレイ
トール、0.6mg/mlウシ血清アルブミン(BSA)、80mM NaCl、0.5mM CaCl2、1.0μ
g/mlキナーゼ、カルモジュリン、及びテスト化合物の反応混合物における濾紙
法(ロスコスキー、前掲)を用いてトリ砂嚢筋ミオシン軽鎖内への32Pの混合の
割合を決定することによりアッセイされ得る。この反応は、25℃でMg−〔γ−32
P〕ATP及びミオシン軽鎖(40μM最終濃度)の添加により開始する。カルモジ
ュリンは、1nM〜1μMの間の典型的な範囲の濃度である。
カルモジュリンは、やけど及び凍傷を原因とする組織損傷(Beitner et al.,G en.Pharmac
.20:641〜646,1989)において、並びに皮膚炎及び表皮ケラチン細
胞の過剰増殖を含む他の病状において、病原的な役割を果たすと確信される。本
発明の方法は、カルモジュリン活性の拮抗作用が要求されるこれら及び他の病状
の治療に適用され得る。
次の実施例は、実例の手段により提供され、限定されるものではない。実施例1
コロジオン溶媒を純粋な2−〔4−(2−ピペリジノエトキシ)フェニル〕−
3−フェニル−2H−1−ベンゾピランに添加して、最終濃度100mg/10mlの溶
媒を得る。該溶媒は、エタノール1容量部に対してジエチルエーテル3容量部の
混合物である。該混合物を無菌ドロッパボトルに分取する。使用においては、こ
の製剤を冒さ
れた領域を包うのに十分な量で、ドロッパを用いて冒された皮膚に直接投与する
。実施例2
軟白パラフィンBPをそれが融解する温度である60℃に加熱する。2−〔4−(
2−ピペリジノエトキシ)フェニル〕−3−フェニル−2H−1−ベンゾピラン
をパラフィンのグラム当り10mgの濃度になるよう直接添加して、この混合物をま
んべんなく撹拌する。冷却した後、この製剤を無菌容器で包装する。使用におい
ては、この製剤を直接冒された皮膚にすり込むことにより投与する。実施例3
(CDRI85/287と標示される)2−〔4−(2−ピペリジノエトキシ)フェニ
ル〕−3−フェニル−2H−1−ベンゾピランを中央薬剤調査機関(Central Dr
ug.Research Institute,Lucknow,India)から得た。この化合物を、ジョンソ
ンらの論文(Johnson et al.,Anal.Biochem.162:291〜295,1987)に本質的に
開示されるように、カルモジュリンによる環状ヌクレオチドホスホジエステラー
ゼの58kDアイソザイムの濃度依存活性の阻害についてアッセイした。簡単に言う
と、環状ヌクレオチドホスホジエステラーゼの58kDアイソザイムの酵素活性を、
サイクリックGMPの2′−メチルアントラニロイル誘導体(Hiratsuka,J.Biol. Chem
.257:13354〜13358,1982;Molecular Probes,Inc.,Eugene,ORから得ら
れる)の蛍光の減少を監視することにより測定した。10mM MOPS(3−〔N−モル
ホリノ〕プロパンスルホン酸),pH6.8、90mM KCl,5mM MgCl2、1mM EGTA、1m
M CaCl2(遊離カルシウムはおおよそ50μM)、10μMcGMP(2′−メチルアン
トラニロイル誘導体)、9nM環状ヌクレオチドホスホジエステラーゼ、及び0〜
55nMカルモジュリンを用いて標準曲線から決定される飽和量のカルモジュリンに
おいて
アッセイを行った。励起は280nmであり、蛍光変化を、25℃で4nmバンド幅にお
けるアミンコ−バウマンシリーズ2(Aminco-Bowman(Urbana,IL)Series 2)ル
ミネセンス分光光度計を用いて450nMにおいて監視した。
CDRI85/287、トリフルオペラジン、タモキシフェン、及びカルミダゾリウム
(DMSO内に10mM)の保存溶液を担体(DMSO)で希釈して最終濃度1、3、及び7mM
にした。テスト化合物又は担体のみをアッセイ混合物内に1:1000に希釈した。
担体は酵素活性に影響を与えなかった。
有力なカルモジュリンインヒビターであるCDRI85/287は、おおよそ2.5μM濃
度で50%阻害であり、7〜10μMの間で完全な阻害が発生することが結果より示
された。
上述の発明は、理解を明快にする目的で、実施例及び実施例の手段によりいく
らか詳細に記載されているが、添付の請求の範囲内において特定の変換及び改良
が行われ得ることは明らかであろう。
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE,
DK,ES,FR,GB,GR,IE,IT,LU,M
C,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF,CG
,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE,SN,
TD,TG),AP(KE,MW,SD,SZ),AM,
AT,AU,BB,BG,BR,BY,CA,CH,C
N,CZ,DE,DK,ES,FI,GB,GE,HU
,JP,KE,KG,KP,KR,KZ,LK,LT,
LU,LV,MD,MG,MN,MW,NL,NO,N
Z,PL,PT,RO,RU,SD,SE,SI,SK
,TJ,TT,UA,US,UZ,VN
(72)発明者 ピゴット,ジェームズ アール.
アメリカ合衆国,ワシントン 98021,ボ
ーセル,メリディアン プレイス ウエス
ト 23612
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1.患者における皮膚炎を治療するための方法であって、一般式: 〔式中、R1及びR2の各々は、独立して、H,OH、直鎖もしくは分岐鎖のC1 〜C17アルコキシ、直鎖もしくは分岐鎖のC2〜C18アシロキシ、又は直鎖もし くは分岐鎖のC2〜C18アルコキシカルボニルであり、R3が一般式: (式中、R4及びR5の各々は、独立して1〜18の炭素原子の直鎖もしくは分岐 鎖のアルキル基であるか、又は共にNであり、R4及びR5は3〜10員環を形成 し、並びにnは1〜6の整数である。)である。〕である化合物又は該化合物の 医薬として許容される塩を、医薬として許容される担体と組み合わせて含む、効 果的な量の組成物を皮膚炎を患う患者に投与することを含むことを特徴とする方 法。 2.R1及びR2の各々が、独立してH,OH、又はC1〜C4アルコキシである ことを特徴とする請求項1に記載の方法。 3.R1がH又はOHであることを特徴とする請求項1に記載の方法。 4.R2がH又はOHであることを特徴とする請求項1に記載の方 法。 5.R4及びR5の各々が、独立して、メチル、エチル、プロピル、イソプロ ピル、ブチル、イソブチル、sec−ブチル、若しくはtert−ブチルであるか、又 は共にNであり、R4及びR5が5又は6員環を形成することを特徴とする請求 項1に記載の方法。 6.R3が であることを特徴とする請求項1に記載の方法。 7.R1及びR2の各々が、独立して、H又はOHである請求項6に記載の方法 。 8.前記化合物が一般式: であることを特徴とする請求項1に記載の方法。 9.R1及びR2の各々が、独立してH又はOHであり、R3が であることを特徴とする請求項8に記載の方法。 10.前記皮膚炎が、乾癬及び湿疹性皮膚炎からなる群が選択される病状である ことを特徴とする請求項1に記載の方法。 11.前記病状が乾癬であることを特徴とする請求項10に記載の方法。 12.前記病状がアトピー性皮膚炎、光湿疹性皮膚炎、一次性刺激 皮膚炎、又はアレルギー性接触皮膚炎であることを特徴とする請求項10に記載の 方法。 13.前記組成物が局所的投与に適した形態であることを特徴とする請求項1に 記載の方法。 14.患者における表皮ケラチン細胞の増殖を抑制するための方法であって、一 般式: 〔式中、R1およびR2の各々は、独立して、H,OH、直鎖もしくは分岐鎖の C1〜C17アルコキシ、直鎖もしくは分岐鎖のC2〜C18アシロキシ、又は直鎖も しくは分岐鎖のC2〜C18アルコキシカルボニルであり、R3が一般式: (式中、R4及びR5の各々は、独立して1〜18の炭素原子の直鎖もしくは分岐 鎖のアルキル基であるか、又は共にNであり、R4及びR5は3〜10員環を形成 し、並びにnは1〜6の整数である。)である。〕である化合物又は該化合物の 医薬として許容される塩を、医薬として許容される担体と組み合わせて患者に投 与することを含むことを特徴とする方法。 15.R1及びR2の各々が、独立してH、OH、又はC1〜C4のアルコキシであ ることを特徴とする請求項14に記載の方法。 16.R1がH又はOHであることを特徴とする請求項14に記載の方法。 17.R2がH又はOHであることを特徴とする請求項14に記載の方法。 18.R4及びR5が独立してメチル、エチル、プロピル、イソプロピノル、ブ チル、イソブチル、sec−ブチル、もしくはtert−ブチルであるか、又は共にN であり、R4及びR5は5又は6員環を形成することを特徴とする請求項14に記 載の方法。 19.R3が、 であることを特徴とする請求項14に記載の方法。 20.R1及びR2の各々が、独立してH又はOHであることを特徴とする請求項 19に記載の方法。 21.前記化合物が一般式: であることを特徴とする請求項14に記載の方法。 22.R1及びR2の各々が、独立してH又はOHであり、R3が、 であることを特徴とする請求項21に記載の方法。 23.前記化合物が局部的に投与されることを特徴とする請求項14に記載の方法 。 24.患者においてカルモジュリン活性を阻害するための方法であって、一般式 : 〔式中、R1及びR2の各々は、独立してH,OH,直鎖もしくは分岐鎖のC1 〜C17アルコキシ、直鎖もしくは分岐鎖のC2〜C18アシロキシ、又は直鎖もし くは分岐鎖のC2〜C18アルコキシカルボニルであり、R3が一般式: (式中、R4及びR5は、独立して1〜18の炭素原子の直鎖もしくは分岐鎖のア ルキル基か、又は共にNであり、R4及びR5は3〜10員環を形成し、並びにn は1〜6の整数である。)である。〕である化合物又は該化合物の医薬として許 容される塩を、医薬として許容される担体と組み合わせて患者に投与することを 含む方法。 25.R1及びR2の各々が、独立して、H,OH、又はC1〜C4アルコキシであ ることを特徴とする請求項24に記載の方法。 26.R3が であることを特徴とする請求項25に記載の方法。 27.前記化合物が一般式: であることを特徴とする請求項24に記載の方法。 28.R1及びR2の各々が、独立して、H又はOHであり、R3が であることを特徴とする請求項27に記載の方法。 29.皮膚炎を患う患者において皮膚炎を治療するための薬剤的組成物を調製す るための、一般式: 〔R1及びR2の各々は、独立して、H,OH、直鎖もしくは分岐鎖のC1〜C1 7 アルコキシ、直鎖もしくは分岐鎖のC2〜C18アシロキシ、又は直鎖もしくは分 岐鎖のC2〜C18アルコキシカルボニルであり、R3が一般式: (式中、R4及びR5の各々は、独立をして1〜18の炭素原子の直鎖もしくは分 岐鎖のアルキル基であるか、又は共にNであり、R4及びR5は、3〜10員環を 形成し、並びにnは1〜6の整数である。)である。〕である化合物又は該化合 物の医薬として許容される塩の使用。
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