JPH09507840A - フッ素置換オレフィン類の製造方法 - Google Patents

フッ素置換オレフィン類の製造方法

Info

Publication number
JPH09507840A
JPH09507840A JP7516278A JP51627895A JPH09507840A JP H09507840 A JPH09507840 A JP H09507840A JP 7516278 A JP7516278 A JP 7516278A JP 51627895 A JP51627895 A JP 51627895A JP H09507840 A JPH09507840 A JP H09507840A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fluorine
fluoride
substituted
hydrocarbyl
trifluoromethyl
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP7516278A
Other languages
English (en)
Inventor
フアーナム,ウイリアム・ブラウン
Original Assignee
イー・アイ・デユポン・ドウ・ヌムール・アンド・カンパニー
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by イー・アイ・デユポン・ドウ・ヌムール・アンド・カンパニー filed Critical イー・アイ・デユポン・ドウ・ヌムール・アンド・カンパニー
Publication of JPH09507840A publication Critical patent/JPH09507840A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C17/00Preparation of halogenated hydrocarbons
    • C07C17/361Preparation of halogenated hydrocarbons by reactions involving a decrease in the number of carbon atoms
    • C07C17/363Preparation of halogenated hydrocarbons by reactions involving a decrease in the number of carbon atoms by elimination of carboxyl groups
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C17/00Preparation of halogenated hydrocarbons
    • C07C17/361Preparation of halogenated hydrocarbons by reactions involving a decrease in the number of carbon atoms
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07FACYCLIC, CARBOCYCLIC OR HETEROCYCLIC COMPOUNDS CONTAINING ELEMENTS OTHER THAN CARBON, HYDROGEN, HALOGEN, OXYGEN, NITROGEN, SULFUR, SELENIUM OR TELLURIUM
    • C07F7/00Compounds containing elements of Groups 4 or 14 of the Periodic Table
    • C07F7/02Silicon compounds
    • C07F7/08Compounds having one or more C—Si linkages
    • C07F7/18Compounds having one or more C—Si linkages as well as one or more C—O—Si linkages
    • C07F7/1896Compounds having one or more Si-O-acyl linkages

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】 フッ化物イオンを与える触媒、例えばフッ化カリウムなどの存在下でフッ化脂肪族カルボン酸のシリルエステルを熱分解させることでフッ素置換オレフィン類を製造する。このフッ素置換オレフィン類はモノマー類および化学中間体として用いるに有用である。

Description

【発明の詳細な説明】 フッ素置換オレフィン類の製造方法 発明の分野 本明細書ではフッ素置換オレフィン類の製造方法を開示し、この方法は、アル カリ金属フッ化物の存在下でフッ化脂肪族カルボン酸のシリルエステルを熱分解 させる(thermolyzing)ことを含む。その結果として生じるオレフ ィン類は重合用モノマーまたは化学中間体として用いるに有用である。 技術背景 フッ素置換オレフィン類、特にトリフルオロビニル基を含有するオレフィン類 は、モノマーとして用いるに有用であり、そして有機化合物、例えば薬剤などを 合成するための化学中間体として用いるに有用である。上記オレフィン類は種々 の方法、例えばフッ化脂肪族カルボン酸金属塩の熱分解などで製造されてきた[ J.D.LaZerte他、J.Am.Chem.Soc.、75巻、4525 −4528頁(1953)]。 国際特許WO 93/20085には、基−O(C24)CO2Siを有する 化合物の熱分解でトリフルオロビニルエーテル類を製造することが報告されてい る。上記特許で製造されたか或は記述されているのはトリフルオロビニルエーテ ル類のみである。 発明の要約 本発明はフッ素置換オレフィン類の製造方法に関し、この方法は、式R12C FCR45C(O)OSiR3 3 [式中、 R1およびR2は、各々独立して、フッ素、ヒドロカルビルまたは置換ヒ ドロカルビルであり、 R3は、ヒドロカルビル、置換ヒドロカルビルまたはオキシシリルであり、 R4は、フッ素またはパーフルオロアルキルであり、そして R5は、水素またはフッ素である] で表される化合物を熱分解触媒の存在下150℃から400℃の温度で加熱する が、但しR4がフッ素である場合、上記温度を200℃から400℃にすること を含む。 発明の詳細 本明細書では、式R12CFCR45C(O)OSiR3 3で表されるフッ化脂 肪族カルボン酸のシリルエステルに熱分解を受けさせることでフッ素置換オレフ ィン類を製造する方法を記述する。これから式R12CF=CR45で表される オレフィンを製造するが、この反応を行っている間にオレフィンの二重結合が内 部位置に移動する可能性がある(可能であれば)(実施例3参照)。好適なシリ ルエステル(およびその結果として生じるオレフィン類、二重結合の移動が生じ ないと仮定して)において、R1、R4およびR5がフッ素でR2がアルキル、好適 にはフッ素置換アルキル、より好適にはパーフルオロアルキル、特に好適にはパ ーフルオロ−n−アルキル、非常に好適にはトリフルオロメチルであるか、或は R4とR5がフッ素でR1とR2が各々独立してパーフルオロアルキル、より好適に はR1とR2の両方がパーフルオロ−n−アルキルであるか、或はR1、R2および R5がフッ素でR4がトリフルオロメチルであるか、或はR1、R2、R4およびR5 がフッ素であるか、或はR1とR4がフッ素でR2がトリフルオロメチルでR4が水 素あるか、或はR1とR2が フッ素でR4がトリフルオロメチルでR5が水素ある。全ての場合において、R1 、R2およびR4が各々独立して炭素原子を1から20個含むのが好適である(こ れらがフッ素でないと仮定して)。 本明細書において、ヒドロカルビルは炭素と水素のみを含有する一価基を意味 する。置換ヒドロカルビル基は、工程条件下で不活性な置換基を1個以上有する ヒドロカルビル基を意味するが、但しこの置換基の1つ以上が−CF2CF2C( O)OSiR3[ここで、R3は上で定義した通りである]の如き基であってもよ い。言い換えれば、このシリルエステル含有分子は、反応してオレフィン基を生 じるシリルエステルの数に関して「二官能またはそれ以上の官能性」を有してい てもよい。有効な置換基には、これらに限定するものでないが、フルオロ、エー テル[(置換)ヒドロカルビルセグメント間の]、エステル、フッ化スルホニル 、クロロ、ブロモ、ニトリル、スルホン[(置換)ヒドロカルビルセグメント間 の]、スルホン酸エステルおよびヨードなどが含まれる。好適な置換基はフルオ ロ、エーテル、クロロ、ブロモ、ヨード、フッ化スルホニル、ニトリル、または 水素原子を1個または2個有するパーフルオロアルキル基である。 R3は、該シリルエステルのケイ素原子に結合する基である。好適なR3は、1 から20個の炭素原子を有するアルキルおよびフェニル、特に好適なR3は、フ ェニルおよび1から4個の炭素原子を有するアルキルである。より好適なシリル エステルでは、R3が全部メチルである。R3はまたオキシシリルであってもよい 。オキシシリル基は、ケイ素の遊離原子価がヒドロカルビル、置換ヒドロカルビ ルまたは追加的オキシシリル基に結合し得る−OSi−基を意味する。 本方法では、フッ化物イオンの源である熱分解触媒を用いる必要がある。金属 のフッ化物がフッ化物イオンの源であり、アルカリ金属のフッ化物が好適な触媒 であり、そしてフッ化カリウムがより好適である。他のフッ化物イオン源はパー フルオロカルボン酸塩のアニオンである。このような化合物を工程温度に加熱す ると脱カルボキシル化が起こって相当する金属フッ化物が生じると考えられる。 この反応を気相中で実施する場合、このフッ化物触媒(この上を蒸気が通過する )に比較的大きな表面積を持たせるのが好適である。金属フッ化物は例えば粉末 、不活性基質上の被膜またはペレット形態などであってもよい。この熱分解触媒 に該フッ化脂肪族カルボン酸のシリルエステルを工程温度で接触させる必要があ る。該シリルエステルを液相中(混ぜものなしの液体としてか或は溶液内で)ま たは気相中、好適には気相中に存在させながら、上記接触を実施することができ る。この使用する触媒とシリルエステルの重量比は決定的でなく、100:1か ら0.001:1の範囲であってもよい。この重量比は典型的に0.1:1から 0.04:1である。 約150℃から約400℃、好適には約220℃から約300℃の温度でこの 方法を実施する。有効な接触時間(該シリルエステルと触媒の間の接触)には約 5秒から5分間が含まれる。一般的に言って、温度を高くすればするほど要する 接触時間が短くなる。水および酸素が存在していると収率が低くなることから、 これらを存在させるべきでない。これを達成するに便利な方法は、この反応を不 活性ガス、例えば窒素またはアルゴン下で実施することである。該フッ化脂肪族 カルボン酸のシリルエステルは技術者に知られている種々の方法で製造可能であ る。例えば、相当するフッ化脂肪族カルボン酸のアシルフルオライドをシロキサ ンと反応させることでシリルエステルを生じさせることができる。例えば特許出 願WO 93/20085を参照のこと。 本明細書で製造するフッ素置換オレフィン類は、特にこのフッ素置換オレフィ ンが末端オレフィンである場合、フリーラジカル触媒を用いた(共)重合でホモ ポリマー類またはコポリマー類を生じさせる時のモノマー類として使用可能であ る。重合に好適なフッ素置換オレフィン類はテトラフルオロエチレンおよびヘキ サフルオロプロピレンであり、前者はこれ自身が重合してホモポリマーを生じ、 そして両者とも他のモノマー類と一緒に重合してコポリマー類を生じる。このよ うな重合は技術者に知られており、例えばH.Mark他編集「Encyclo pedia of Polymer Science and Enginee ring」、7巻、John Wiley & Sons、New York、 1987、257−269頁、同書、16巻、1989、577−648頁(両 方とも引用することによって本明細書に組み入れられる)を参照のこと。 本実施例において「GC」はガスクロマトグラフィーである。 実験1 CF3CF2CO2SiMe3の製造 200mLのHastelloy(商標)製圧力容器を窒素パージ下150℃ で6時間加熱した。この容器に室温でカリウムトリメチルシラノレート(0.6 5g、5.1ミリモル)およびヘキサメチルジシロキサン(81g、0.50モ ル)を仕込み、密封し、冷却した後、真空排気を行った。ペンタフルオロプロピ オニルフルオライド(47.4g、0.27モル)をシリンダーから上記圧力容 器に移した。密封した後、 125℃に加熱した(バリケード)。圧力が急速に上昇して1.79MPaにな った後、1.5時間かかって0.62MPaにまで降下した。この圧力容器を全 体で24時間加熱した。この冷却した圧力容器を窒素で加圧することでその内容 物を乾燥したボトルに移した。この粗生成物の移送を真空下で行った後、スピニ ングバンド(spinning band)蒸留で分別することでトリメチルシ リルフルオライドの大部分を除去した。残存する100gの無色液体は、GC分 析、1Hおよび19F NMR分析で測定して3成分:ペンタフルオロプロピオン 酸トリメチルシリル(49.7%)、ヘキサメチルジシロキサン(42.6%) およびトリメチルシリルフルオライド(7.6%)の混合物であった。19 F NMR(CDCl3):−83.4(s,CF3)、−122.28(s,C F2)、−158.2(m,SiF)、1H NMR:0.40(s,CO2SiM e3)、0.22(d,Me3SiF)、および0.06(s,Me6Si2O)。 以前に調製したCF3CF2CO2SiMe3サンプルのGC/MS分析は、m/z @220.989868(C565SiO2の計算値=221.005722) がM−CH3に一致する成分の特徴を示した。 実施例1 CF3CF2CO2Si(CH33の熱分解 不活性ガス導入口、熱電対導入口および液状サンプル導入口が付いている40 cmx1.3cmのHastelloy(商標)製管に、3mmのガラスビード (20g)とスプレー乾燥フッ化カリウム(3g)の混合物を仕込んだ後、マッ フル炉の中に垂直に位置させた。ステンレス鋼製スクリーンを用いて固定床を適 当な位置に保持し、そしてこの管の 触媒含有部分の上に奇麗なガラスビードを置いた。この管の加熱ゾーンの長さは 約18cm(約24cm3)であった。この管を225℃に維持しながらこの管 の中に乾燥窒素を14.5cm3/分で18時間流した。シリンジポンプで駆動 するシリンジを用い、0.1mL/分で送り込まれるように設定して液体を加え た。出て来る気体を分散用の粗いフリットを取り付けた2個のガラストラップ( 直列)に通した。各トラップにCCl4(50mL)中の臭素(1.4mL、4 .1g)溶液を仕込み、そして1番目のトラップを周囲温度(20−23℃)で 操作する一方、2番目のトラップを0℃に冷却した。 出て来る気体をBr2/CCl4溶液に通しながら、224−226℃に維持さ れている反応槽に上記トリメチルシリルエステル調合物のサンプル3.14g( 1.57g)即ち6.65ミリモルのCF3CF2CO2Si(CH33)を0. 5時間かけて加えた。この反応が終了した後、カラムの不活性ガス流れを更に4 5分間維持した。亜硫酸ナトリウム水溶液を0℃で撹拌しながら添加することに より、過剰量の臭素を消失させた。その乾燥させた有機層にデカフルオロビフェ ニルを内部標準として添加してGCおよび19F NMR分析を行った結果、ただ 1つの検出可能な有機フッ素生成物として1,2−ジブロモーテトラフルオロエ タンが48%収率(添加したシリルエステルを基準)で得られたことが示された 。トリメチルシリルフルオライドが同様な量で得られた。このように、ペンタフ ルオロプロピオン酸トリメチルシリルは奇麗にテトラフルオロエチレン、二酸化 炭素およびトリメチルシリルフルオライドに変化する。 実施例2 CF3CF2CO2Si(CH33の熱分解 不活性ガス導入口、熱電対導入口および液状サンプル導入口が付いている40 cmx1.3cmのHastelloy(商標)製管に、3mmのガラスビード (20g)とスプレー乾燥フッ化カリウム(3g)の混合物を仕込んだ後、マッ フル炉の中に垂直に位置させた。。ステンレス鋼製スクリーンを用いて固定床を 適当な位置に保持し、そしてこの管の触媒含有部分の上に奇麗なガラスビードを 置いた。この管の加熱ゾーンの長さは約18cm(約24cm3)であった。こ の管を225℃に維持しながらこの管の中に乾燥窒素を14.5cm3/分で1 8時間流した。シリンジポンプで駆動するシリンジを用い、0.1mL/分で送 り込まれるように設定して液体を加えた。出て来る気体を分散用の粗いフリット を取り付けた2個のガラストラップ(直列)に通した。各トラップにCCl4( 50mL)中の臭素(1.4mL、4.1g)溶液を仕込み、そして1番目のト ラップを周囲温度(20−23℃)で操作する一方、2番目のトラップを0℃に 冷却した。 出て来る気体をBr2/CCl4溶液に通しながら、250℃に維持されている 反応槽に上記トリメチルシリルエステル調合物のサンプル3.00g(1.50 g)即ち6.35ミリモルのCF3CF2CO2Si(CH33)を0.5時間か けて加えた。この反応が終了した後、カラムの不活性ガス流れを更に45分間維 持した。亜硫酸ナトリウム水溶液を0℃で撹拌しながら添加することにより、過 剰量の臭素を消失させた。その乾燥させた有機層にデカフルオロビフェニル(0 .21g)を内部標準として添加してGCおよび19F NMR分析を行った結果 、ただ1つの検出可能な有機フッ素生成物として1,2−ジブロモーテトラフル オ ロエタンが約100%収率(添加したシリルエステルを基準)で得られたことが 示された。トリメチルシリルフルオライドが同様な量で得られた。このように、 ペンタフルオロプロピオン酸トリメチルシリルは奇麗にテトラフルオロエチレン 、二酸化炭素およびトリメチルシリルフルオライドに変化する。 実験2715CO2Si(CH33の製造 3つ口丸底フラスコにパーフルオロカプリル酸のサンプル(13.0g、31 .4ミリモル)を入れた後、ヘキサメチルジシラザン(2.9g、18.0ミリ モル)を分割して加えることで処理した。気体発生がいくらか起こり、そして氷 浴を用いて発熱を制御した。この不均一な混合物に更にヘキサメチルジシラザン (2.9g、18ミリモル)を加ええた後、このフラスコを約140℃のオイル バスに浸漬することで反応を終結させた。この混合物を150℃に0.5時間保 持した後、25℃に冷却した。残存する少量の固体から液体を分離し、この液体 の蒸留を最初大気圧下で行うことで過剰量のヘキサメチルジシラザンの大部分を 除去した後、20mmHgで蒸留することにより、bp=75℃の生成物を集め た。GCに準拠して均一な無色液体が11.7g得られた。19 F NMR(CDCl3):−81.4(m,CF3)、−119.08(t,J =10.9Hz、CF2C(O))、−122.1(s,CF2)、−122.5( s,CF2)、−123.2(s,two CF2)、−126.7(m,CF2) 、1H NMR(CDCl3):0.38(s,CH3)。 実施例3715CO2Si(CH33の熱分解 この上に記述した、フッ化カリウムとガラスビードが入っていて225℃に維 持されている熱分解床に、表題のシリルエステルのサンプルを1.50g(3. 08ミリモル)加えた。この添加を10分間かけて実施し、そして補助用窒素流 を13.5mL/分に固定した。風袋を測定して−78℃に冷却した気体トラッ プの中に生成物を集めた。このトラップを温めて25℃にすることでCO2を出 口から放出させた。残存する液体(0.7g)をGCで分析した結果、出発トリ メチルシリルエステルは検出可能量で存在しないことが示された。19F NMR (CDCl3)は下記の比率の完全フッ素置換ヘプテン混合物に一致していた: 1−ヘプテン/t−2−ヘプテン/c−2−ヘプテン=78/17/5。主要生 成物が示すオレフィン系CF基に特徴的なシフトは−87.5、−104.8お よび−189.2である一方、主要でない生成物のCF3シグナルは−69.1 (トランス)および−65.6(シス)の所に現れた。 実施例4715CO2Si(CH33の熱分解 この上に記述した、フッ化カリウムとガラスビードが入っていて250℃に維 持されている熱分解床に、表題のシリルエステルのサンプルを1.50g(3. 08ミリモル)加えた。この添加を10分間かけて実施し、そして補助用窒素流 を13.5mL/分に固定した。風袋を測定して−78℃に冷却した簡単な気体 トラップの中に生成物を集めた。このトラップを温めて25℃にすることでCO2 を出口から放出させた。残存する液体(1.30g)をGCで分析した結果、 出発トリメチルシ リルエステルは検出可能量で存在しないことが示された。19F NMR(CDC l3)は下記の比率の完全フッ素置換ヘプテン混合物に一致していた:1−ヘプ テン/t−2−ヘプテン/c−2−ヘプテン=65/28/7。主要生成物が示 すオレフィン系CF基に特徴的なシフトは−87.5、−104.8および−1 89.2である一方、主要でない生成物のCF3シグナルは−69.1(トラン ス)および−65.6(シス)の所に現れた。 実験3 CF3CF2CF2CO2Si(CH33の製造 3つ口丸底フラスコ(還流コンデンサおよび滴下漏斗を取り付けそして乾燥窒 素ラインに連結)にパーフルオロ酪酸の市販サンプル(21.4g、100ミリ モル)を入れた後、ヘキサメチルジシラザン(8.1g、50ミリモル)を分割 して加えることで処理した。気体発生がいくらか起こり、そして氷浴を用いて発 熱を制御した。この混合物を50℃で18時間撹拌し、還流下で3.5時間加熱 した後、冷却した。その結果として生じる上部の液層を真空(0.1mm)下で 移送することで液体が17.8g得られ、これの分別蒸留を行った(1気圧)。 沸点が106−108℃の溜分(9.0g)の純度はGC分析により>99%で あった。19 F NMR(CDCl3):−81.43(t,J=8.3Hz)、−120. 02(q,J=8.4Hz)、−127.7(s)、1H NMR:0.38( s)。 追加的ヘキサメチルジシラザン(5.0mL)と一緒に還流下で処理すると、上 記反応で得られた固体状のカルボン酸アンモニウムから更にト リメチルシリルエステルが9.4g得られた。 実施例5 CF3CF2CF2CO2Si(CH33の熱分解 偶然混入した水が少量であるが未確認量で入っているフッ化カリウムのペレッ ト(おおよそ直径が4mmで長さが4mm)を下記の如く処理した。ガラス管の 中に入っている乾燥用ボートの中にペレットを入れた後、これを水平なマッフル 炉の中に位置させた。この管に続けて真空(0.1mm)をかけながらこれを約 3時間かけて徐々に350℃に加熱した。このペレットをドライボックスに移し た後、粉砕して不規則な粒子(平均寸法約1−2mm)にした。不活性ガス導入 口、熱電対導入口および液状サンプル導入口が付いている40cmx1.3cm のHastelloy製管内に21.8gの仕込み物をステンレス鋼製スクリー ンで適当な位置に保持した後、この管をマッフル炉の中に垂直に位置させた。。 この管の加熱ゾーンの長さは約18cmであった。 この反応槽を窒素パージ(30mL/分)しながら350℃に2.5時間加熱 した。250℃で平衡に到達した後、流量を下げて15mL/分にし、そして出 て来る気体を直列の2つのトラップ(−78℃の)に通しながら、表題のシリル エステルのサンプル(1.82g、6.36ミリモル)を上記反応槽に15分間 かけて加えた。凝縮可能物を全部第一トラップに集めた。窒素パージを止め、そ してトラップの内容物を留出させて第二トラップに入れた。第一トラップに残存 する液体量は0.025mL未満であり、このことはシリルエステルの変換率が >99%であることを示していた。この液状生成物の体積(1.1mL)は、本 質的に、ヘキサフルオロプロペン(0.95g)とトリメチルシリルフ ルオライド(0.59g)の体積を加算することで期待される体積であった。19 F NMR(CDCl3)(真空ラインサンプル調製)が示すシグナルは、ヘキ サフルオロプロペンのシグナル[−68.83(m、CF3)、−91.7、1 05.8および−192.25(m、CF)]およびトリメチルシリルフルオラ イドのシグナル(−158.3)のみであった。HFP二量体のシグナルもC3 7Hのシグナルも全く観察されなかった。
【手続補正書】特許法第184条の8 【提出日】1995年8月2日 【補正内容】 請求の範囲 1. フッ素置換オレフィン類の製造方法であって、 式R12CFCR45C(O)OSiR3 3 [式中、 R1およびR2は、各々独立して、フッ素、ヒドロカルビルまたは置換ヒドロカル ビルであり、 R3は、ヒドロカルビル、置換ヒドロカルビルまたはオキシシリルであり、 R4は、フッ素またはパーフルオロアルキルであり、そして R5は、水素またはフッ素である] で表される化合物を熱分解触媒の存在下150℃から400℃の温度で加熱する が、但しR4がフッ素である場合、上記温度を200℃から400℃にすること を含む方法。 2. R1、R4およびR5がフッ素でありそしてR2がパーフルオロアルキルで ある請求の範囲第1項記載の方法。 3. R2がパーフルオロ−n−アルキルである請求の範囲第2項記載の方法 。 4. R4とR5がフッ素でありそしてR1とR2が独立してパーフルオロアルキ ルである請求の範囲第1項記載の方法。 5. R1、R4およびR5がフッ素でありそしてR2がトリフルオロメチルであ るか、或はR1、R2およびR5がフッ素でありそしてR4がトリフルオロメチルで ある請求の範囲第1項記載の方法。 6. 上記温度が220℃から300℃である請求の範囲第1項記載の方法。 7. 上記温度が220℃から300℃である請求の範囲第5項記載の方法。 8. 各R3が1から20個の炭素原子を有するアルキルおよびフェニルであ る請求の範囲第1項記載の方法。 9. 各R3がメチルである請求の範囲第7項記載の方法。 10. 各R3が1から20個の炭素原子を有するアルキルである請求の範囲 第7項記載の方法。 11. 上記触媒がアルカリ金属のフッ化物である請求の範囲第1項記載の方 法。 12. 上記アルカリ金属のフッ化物がフッ化カリウムである請求の範囲第1 1項記載の方法。 13. 上記触媒がフッ化カリウムである請求の範囲第9項記載の方法。 14. 上記フッ素置換オレフィンをフリーラジカルで重合または共重合させ る追加的段階を含む請求の範囲第1項記載の方法。 15. 上記フッ素置換オレフィンをフリーラジカルで重合または共重合させ る追加的段階を含む請求の範囲第13項記載の方法。 16. 上記フッ素置換オレフィンをフリーラジカルで重合または共重合させ る追加的段階を含む請求の範囲第5項記載の方法。 17. 上記フッ素置換オレフィンをフリーラジカルで重合または共重合させ る追加的段階を含む請求の範囲第9項記載の方法。 18. R1およびR4がフッ素でR2がトリフルオロメチルでR5が水素である か、或はR1およびR2がフッ素でR4がトリフルオロメチルでR5が水素である請 求の範囲第1項記載の方法。 19. 置換基がフルオロ、エーテル、クロロ、ブロモ、ヨード、フッ化スル ホニル、ニトリル、または水素原子を1個または2個有するパーフルオロアルキ ル基の1つ以上である請求の範囲第1項記載の方法。 20. R1、R2、R4およびR5がフッ素である請求の範囲第1項記載の方法 。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI // C07B 61/00 300 C07B 61/00 300

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1. フッ素置換オレフィン類の製造方法であって、 式R12CFCR45C(O)OSiR3 3 [式中、 R1およびR2は、各々独立して、フッ素、ヒドロカルビルまたは置換ヒドロカル ビルであり、 R3は、ヒドロカルビル、置換ヒドロカルビルまたはオキシシリルであり、 R4は、フッ素またはパーフルオロアルキルであり、そして R5は、水素またはフッ素である] で表される化合物を熱分解触媒の存在下約150℃から約400℃の温度で加熱 するが、但しR4がフッ素である場合、上記温度を200℃から400℃にする ことを含む方法。 2. R1、R4およびR5がフッ素でありそしてR2がパーフルオロアルキルで ある請求の範囲第1項記載の方法。 3. R2がパーフルオロ−n−アルキルである請求の範囲第2項記載の方法 。 4. R4とR5がフッ素でありそしてR1とR2が独立してパーフルオロアルキ ルである請求の範囲第1項記載の方法。 5. R1、R4およびR5がフッ素でありそしてR2がトリフルオロメチルであ るか、或はR1、R2およびR5がフッ素でありそしてR4がトリフルオロメチルで ある請求の範囲第1項記載の方法。 6. 上記温度が約220℃から約300℃である請求の範囲第1項記載の方 法。 7. 上記温度が約220℃から約300℃である請求の範囲第5項記載の方 法。 8. 各R3が1から20個の炭素原子を有するアルキルである請求の範囲第 1項記載の方法。 9. 各R3がメチルである請求の範囲第7項記載の方法。 10. 各R3が1から20個の炭素原子を有するアルキルである請求の範囲 第7項記載の方法。 11. 上記触媒がアルカリ金属のフッ化物である請求の範囲第1項記載の方 法。 12. 上記アルカリ金属のフッ化物がフッ化カリウムである請求の範囲第1 1項記載の方法。 13. 上記触媒がフッ化カリウムである請求の範囲第9項記載の方法。 14. 上記フッ素置換オレフィンをフリーラジカルで重合または共重合させ る追加的段階を含む請求の範囲第1項記載の方法。 15. 上記フッ素置換オレフィンをフリーラジカルで重合または共重合させ る追加的段階を含む請求の範囲第13項記載の方法。 16. 上記フッ素置換オレフィンをフリーラジカルで重合または共重合させ る追加的段階を含む請求の範囲第5項記載の方法。 17. 上記フッ素置換オレフィンをフリーラジカルで重合または共重合させ る追加的段階を含む請求の範囲第9項記載の方法。 18. R1およびR4がフッ素でR2がトリフルオロメチルでR5が水素である か、或はR1およびR2がフッ素でR4がトリフルオロメチルでR5が水素である請 求の範囲第1項記載の方法。 19. 置換基がフルオロ、エーテル、クロロ、ブロモ、ヨード、フッ化スル ホニル、ニトリル、または水素原子を1個または2個有するパーフルオロアルキ ル基の1つ以上である請求の範囲第1項記載の方法。 20. R1、R2、R4およびR5がフッ素である請求の範囲第1項記載の方法 。
JP7516278A 1993-12-07 1994-12-06 フッ素置換オレフィン類の製造方法 Pending JPH09507840A (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US8/163,497 1993-12-07
US08/163,497 US5347058A (en) 1993-12-07 1993-12-07 Process for the production of fluorinated olefins
PCT/US1994/014000 WO1995015936A1 (en) 1993-12-07 1994-12-06 Process for the production of fluorinated olefins

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH09507840A true JPH09507840A (ja) 1997-08-12

Family

ID=22590263

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7516278A Pending JPH09507840A (ja) 1993-12-07 1994-12-06 フッ素置換オレフィン類の製造方法

Country Status (5)

Country Link
US (1) US5347058A (ja)
EP (1) EP0737179B1 (ja)
JP (1) JPH09507840A (ja)
DE (1) DE69410120D1 (ja)
WO (1) WO1995015936A1 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2021031398A (ja) * 2019-08-16 2021-03-01 旭化成株式会社 含フッ素ビニルエーテルの製造方法

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5347058A (en) * 1993-12-07 1994-09-13 E. I. Du Pont De Nemours And Company Process for the production of fluorinated olefins
US5336741A (en) * 1993-12-20 1994-08-09 E. I. Du Pont De Nemours And Company Fluorinated polymer and monomers
US6166157A (en) * 1995-12-20 2000-12-26 E. I. Du Pont De Nemours And Company Iodonitriles as chain transfer agents in the manufacture of perfluoropolymers
US6664431B2 (en) * 2001-03-14 2003-12-16 Zakrytoe Aktsionernoe Obschestvo Nauchno-Proizvodstvennoe Obiedinenie “Pim-Invest” Process for producing fluorinated aliphatic compounds
FR2862972B1 (fr) * 2003-11-28 2006-02-17 Rhodia Chimie Sa Reactif et procede d'obtention d'un derive fluore et silyle
EP3420203A1 (en) 2016-02-25 2019-01-02 The Chemours Company FC, LLC Use of perfluoroheptenes in power cycle systems

Family Cites Families (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US2704776A (en) * 1953-02-24 1955-03-22 Minnesota Mining & Mfg Process for making of fluorocarbon derivatives
NL253853A (ja) * 1959-07-17 1964-03-25
NL293651A (ja) * 1962-06-07 1900-01-01
US3549698A (en) * 1968-12-13 1970-12-22 Minnesota Mining & Mfg Fluoroalkyl gem-diols
FR2052302A5 (fr) * 1969-06-26 1971-04-09 Bitterfeld Chemie Procede de fabrication d'epoxyde d'hexafluoropropylene
DE3046604A1 (de) * 1980-12-11 1982-07-22 Hoechst Ag, 6000 Frankfurt "verfahren zur herstellung von hexafluoraceton sowie verwendung der nach dem verfahren zunaechst erhaltenen loesung
GB8708618D0 (en) * 1987-04-10 1987-05-13 Ici Plc Production process
US5162594A (en) * 1990-10-11 1992-11-10 E. I. Du Pont De Nemours And Company Process for production of polyfluoroolefins
US5268511A (en) * 1992-03-27 1993-12-07 E. I. Du Pont De Nemours And Company Production of trifluorovinyl ethers
US5347058A (en) * 1993-12-07 1994-09-13 E. I. Du Pont De Nemours And Company Process for the production of fluorinated olefins

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2021031398A (ja) * 2019-08-16 2021-03-01 旭化成株式会社 含フッ素ビニルエーテルの製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
DE69410120D1 (de) 1998-06-10
WO1995015936A1 (en) 1995-06-15
EP0737179B1 (en) 1998-05-06
US5347058A (en) 1994-09-13
EP0737179A1 (en) 1996-10-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH0555493B2 (ja)
US2632013A (en) Process of producing organosilicon compounds
JP4364958B2 (ja) パーフルオロ(アルキルビニルエーテル)エーテルの製造法
US2504919A (en) Preparation of olefinic compounds
US2615925A (en) Preparation of olefinic compounds
JPH09507840A (ja) フッ素置換オレフィン類の製造方法
JPH02286635A (ja) フルオロアルキルビニル化合物の製造法
US4973723A (en) Process for preparing silacycloalkanes
JPS5849526B2 (ja) パ−フルオルノナン類の製法
JP4344915B2 (ja) パーフルオロアルキン化合物の製造方法
JPH09506901A (ja) フッ素化オレフィンの製造方法
JP3162380B2 (ja) ポリフルオロオレフィンを製造するための方法
JP2595080B2 (ja) 新規ペルフルオロアルケンおよびそのフッ素化生成物
FR2634488A1 (fr) Procedes pour la preparation de methylpolysilanes a teneurs reglees en carbone, produits ainsi obtenus et produits ceramiques qui en derivent
Beyou et al. A convenient approach to perfluorinated organosilicons. Preparation of a fluorinated polysiloxane precursor
EP0068080B1 (en) Liquid phase synthesis of hexafluoroisobutylene
Chen et al. Palladium-catalysed alkynyl-dehydroxylation of polyfluorophenols
CA1049048A (en) Process for the preparation of 1-chloro-2,2,2-trifluoroethyl-difluoromethyl ether
JPH0616586A (ja) 含フッ素アルケンおよびその製造方法
US4021489A (en) Reaction of sulfur trioxide with cyclic (4- and 5-membered ring) fluorovinylethers
JP2967171B1 (ja) ペルフルオロアルキル基含有ヨウ化アルキルの製造方法
Sato et al. Reactions of 2-chloroacyltrimethylsilanes with Grignard reagents. Preparation of 3-(trimethylsilyl)-2-alkanones and 2-(trimethylsilyl)-1-alkanols.
JPS597712B2 (ja) γ−ラクトン誘導体の製造法
EP0785931B1 (en) Monomer precursor isomerization
EP0939752A1 (en) Manufacture of fluorinated compounds