JPH09507730A - ビデオ・イメージに対する境界スプライン・ウエーブレット圧縮 - Google Patents

ビデオ・イメージに対する境界スプライン・ウエーブレット圧縮

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JPH09507730A
JPH09507730A JP7519159A JP51915995A JPH09507730A JP H09507730 A JPH09507730 A JP H09507730A JP 7519159 A JP7519159 A JP 7519159A JP 51915995 A JP51915995 A JP 51915995A JP H09507730 A JPH09507730 A JP H09507730A
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チュイ,チャールズ・ケイ
ユエン,パク−ケイ
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ヒューストン・アドバンスト・リサーチ・センター
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Abstract

(57)【要約】 ビデオ・イメージ圧縮および圧縮解除を行う方法および装置が開示される。ビデオ・イメージの圧縮は、境界スプライン・ウエーブレット分解を用いて行われ、ここでイメージ間隔の境界におけるサンプル場所に印加されるウエーブレットはギャップ内のサンプル場所へ印加されるウエーブレットと異なる。この分解は、最初はイメージ・データの水平行に対して行われ、次に最初の分解の結果について垂直方向に行われる。量子化は、分解のより高い周波数成分を局部的に切り捨てるように働き、分解は、所望の圧縮比を得るまで反復される。次に、ロスのない圧縮が分解されたイメージ・データに対して加えられ、圧縮されたイメージは、用途に応じて伝送されあるいは記憶される。圧縮解除は、受取られたデータのロスのない圧縮解除により行われ、必要に応じてイメージを完全に再構成するため受取られた境界スプライン・ウエーブレットを用いてイメージの再構成が後続する。、再構成されたイメージを従来のビデオ・ディスプレイに表示することができる。

Description

【発明の詳細な説明】 ビデオ・イメージに対する境界スプライン・ウエーブレット圧縮 本発明は、ビデオ・イメージの格納および通信分野にあり、特に、運動ビデオ ・イメージおよび高品質の静止ビデオ・イメージを含むビデオ・イメージの圧縮 (compression)および圧縮解除(decompression)に 関する。 発明の背景 1.従来のビデオ圧縮 今や、最近の電子データ処理システムは、従来の数字およびテキスト処理タス クに対してのみならず視覚イメージと対応するデータの処理に対してもしばしば 用いられる。このように、多くの今日のコンピュータおよび遠距離通信システム は「マルチメディア」能力を持ち、これにおいては処理され通信されたデータは コンピュータによって生成されるか従来のビデオ・カメラからディジタル化され たビデオ・イメージを含んでいる。 しかし、現在の能力に対比した時、ビデオ・イメージをリアルタイム・ベース で通信するために必要な容量は膨大である。例えば、各画素(ピクセル)のカラ ーが24ディジタル・ビットで表わされる、640行×800列で構成されたピ クセルの矩形状配列によって表示される1つのビデオ・イメージ(即ち、フレー ム)は、フレームにおける全ての情報を格納するのに、1.52百万バイト(1 500Kバイト)より多くを必要とする。1つのビデオ・フレームに対するこん なメモリ要求は大きいが、運動画像のような一連のフレームのディジタル記憶域 は、ハイ・エンドのコンピュータおよびワークステーションのディスク格納容量 でさえ急速に消費することになる。 1つのビデオ・フレームを表わすのに必要な大量のディジタル・データは、コ ンピュータの記憶要件に衝撃を与えるのみならず、従来のシステムが運動画像( m otion picture)を通信できる速度を制限する。従来の高速ディジ タル通信チャンネルが40ないし80メガヘルツの大きさの帯域幅を有すること を考えると、フレーム当たり1500Kバイトのディジタル情報を持つ従来の毎 秒30コマの運動画像を最新技術のディジタル通信システムでリアルタイムに完 全に伝送できないことが全く明瞭である。 ビデオ情報を記憶および通信する今日のコンピュータ・システム能力における これらの制約に対応して、色々な形式のデータ圧縮技術が最近の数年において開 発されてきた。従来のデータ圧縮技術は、一般に、データが圧縮過程で捨てられ るかどうかに従って、「ロスのない(lossless)」あるいは「ロスのあ る(lossy)」と呼ばれる。 従来のロスのないデータ圧縮の調査が、Simonの「ロスのない圧縮:それ はどのように役立つか(Lossless Compression:How it works)」(PCマガジン、1993年6月29日号の305〜31 3ページ)において行われている。従来のロスのないデータ圧縮技術の事例は、 Huffmanコーディング法、Fano−Shannonコーディング法、お よび算術コーディング法、ならびにHuffmanおよびFano−Shann onの確率的コーディング法の動的なバリエーションを含む。一般に、ロスのな い圧縮技術は、圧縮解除が元の圧縮データ・ストリームの全ビットを再現するの で、アナログのビデオまたはオーディオ信号を表わすサンプル・データではなく 、データ処理操作から生成されたデータの如き入力されたデータを圧縮するため に主として用いられる。 対照的に、ロスのあるデータ圧縮技術は、ある量のデータがこれら技術におい ては捨てられるので、ロスのないデータ圧縮に勝るより大きなデータ圧縮効率を 提供する。その結果、ロスのあるデータ圧縮技術は、一般に、真の入力データに 関するある量の不正確さが許容され得るので、サンプル・データに対して用いら れ、ロスのあるデータ圧縮は、無論、データ処理操作によって生じる如き入力デ ータ・ストリームにおける使用には適さない。従って、ロスのあるデータ圧縮技 術は、ある程度の不正確さが許容され得るので、高度の圧縮を得るためビデオお よび運動画像の圧縮分野において広く用いられている。従来のロスのあるデータ 圧縮技術の研究は、Simonの「ロスのあるデータ圧縮がどれだけイメージ・ ファイルを縮小するか(How Lossy Data Compressio n Shrinks Image Files)」(PCマガジン、1993年 7月号、371ページ以降)に見出される。 一般的な従来のロスのあるデータ圧縮技術は、JPEG(写真エキスパート連 合グループ:Joint Photgraphic Experts Grou p)法と呼ばれる。この技術の定義は、BarnsleyおよびHurd著「フ ラクタル・イメージ圧縮(Fractal Image Compressio n)」(AK Peters,ltd.1993年)に見出される。このJPE G法は、最初にイメージをピクセルのブロックへ分けて、離散余弦変換(Dis crete Cosine Transform;DCT)が各ピクセル・プロ ックで行われて、カラー情報に直接的に対応するのではなく周波数と振幅とに対 応する係数としてブロック表示を生じる。これらの係数は、次に量子化され、あ るいは切り捨てられ、減法アルゴリズムがイメージにおける全ての量子化ブロッ クについて選択された走査順に行われる。この減法アルゴリズムは、1つのプロ ックの平均ピクセル値と対応するDC項を先行ブロックのDC項から差引く。こ の差の係数は、次にジグザグ配列の如き異なる配列で走査され、非ゼロ係数(即 ち、先行ブロックからの差が生じたブロック)がコード化されて先行するゼロ係 数の数(即ち、変化が起らなかったピクセル・ブロックの数)を示し、また非ゼ ロ差の値をも示す。従って、ロスのない圧縮は、データを更に圧縮するためコー ド化された結果に対してしばしば用いられる。圧縮解除は、圧縮プロセスを反転 することにより行われ、表示可能なイメージを生じる。 JPEGの従来のビデオ・イメージ圧縮技術は高度の圧縮を得る上で有効であ るが、運動画像に対してはJPEG圧縮がリアルタイムでは使用できないことが 判った。これは、運動画像フレームのJPEG圧縮解除の実施に一般に要する時 間がフレームに対する表示時間(1/30秒)を越えるゆえであり、その結果、 運動画像イメージがリアルタイム表示のために圧縮解除できない。このように、 これらの技術で圧縮された運動画像の一時的に正確な表示は、圧縮解除と表示が 、圧縮解除された運動画像がビデオ・テープその他の媒体に記憶され、これから 運動画像を適正な時間ベースで表示できる、2つのステップで行われることを要 求する。 再帰的ベクトル量子化法(Recursive Vector Quanti zation;RVQ)と呼ばれるロスのあるビデオ・イメージ圧縮の別の従来 の方法は、1組の選択された基準タイルに従ってDCTその他の変換を用いずに 、ピクセル・ブロックを直接的に量子化する。Simon論文(「op.cit .」1993年7月)参照。前記基準タイルは、元のイメージに関する結果の精 度に基いて反復技法に従って選択される。Simonの論文で示されるように、 RVQ法による圧縮は、計算が大変で複雑であるが、圧縮解除は非常に迅速に行 うことができる。 別の種類の従来のロスのあるビデオ・イメージ圧縮技術は、フラクタル圧縮と 呼ばれる。当技術において周知のように、フラクタルは、イメージをイメージの 他の部分に関して表わすことができる、それ自体類似する数学的なイメージ・オ ブジェクトである。フラクタル・イメージ圧縮においては、入力イメージは同じ ようにピクセル・グループまたはタイルに分けられる。次に、各タイルはイメー ジの2つ以上の他の基準領域の変換(縮小、回転、あるいはその両方)によって 近似化される。このため、圧縮されたイメージは、基準領域に加えて、各タイル に対する変換演算子の完全な表示からなる。イメージの各タイルは、このタイル に対する記憶された変換演算子を用いて基準領域の変換を行うことによって圧縮 解除される。従来のフラクタル・イメージ圧縮技術およびこれを実施するための システムの詳細な記述については、米国特許第4,941,193号および同第 5,065,447号における、BarnsleyおよびHurdの「Frac tal Image Compression」(AK Peters,LTD 。1993年)に見出すことができる。2.周波数および時間ウインドウ表示機能 更なる背景として、ウエーブレット分析の分野は、信号の時間および周波数応 答と挙動の分析において最近知られてきた。本願の次章は、ウエーブレット分析 における最新技術を伝えると共に、当業者が本発明を完全に理解するため必要な 背景を提示するために、ウエーブレット分析技術の理論的背景を提示することを 意図する。 一般的な意味においては、ウエーブレット分析は、分析される信号(即ち、「 入力信号」)の時間−周波数の局部化と関連する。時間−周波数の局部化(lo calization)は、選択された時間ウインドウにおける入力信号の周波 数スペクトルの一部の分析を指す。この明細書における記述から明らかになるよ うに、入力信号の時間−周波数の局部化が、広い範囲の目的に対する信号にデー タ処理技術を応用することを可能にする。a.従来のアナログ濾波 時間分域では、時間分域ウインドウ・フィルタ関数を入力信号で畳み込むこと により周波数ウインドウ表示が行われ、周波数分域では、入力信号のスペクトル をフィルタ関数の周波数分域の伝達関数で乗じることによって周波数ウインドウ 表示が行われる。典型的なフィルタ関数は、低域通過フィルタ(例えば、Sha nnonのサンプリング関数)と帯域通過フィルタとを含む。このようなフィル タの使用によって、帯域幅制限信号fΩ(t)(即ち、限度Ωより高い全ての周 波数に対するゼロ振幅)が、一連の非ゼロ周波数帯域を持つ低周波成分の和へ分 解される。このような分解のための数式は下記の如くである。即ち、 但し、fΩ,ω0が入力信号fΩ(t)の低域通過フィルタされた(ω<ω0)成 分であり、ここでgΩ,i(t)はi番目の周波数帯域に対して帯域通過フィルタ された信号であり、ここでω=Ωである。理想的な低域通過フィルタされた成 分fΩ,ω0は、入力信号による周知のShannonのサンプリング関数の時間 分域畳み込みと対応する。理想的な帯域通過フィルタリングは、ωnおよびωn-1 が周波数帯域の上限と下限である時間分域入力信号による下記の種 類のフィルタ関数の時間分域畳み込みによって行われる。即ち、 低域通過フィルタと帯域通過フィルタ関数の各々が、各式fΩ,ω0およびgΩ ,i (t)がその各々の周波数帯域内の入力信号fΩ(t)の周波数スペクトルに 関する正確な情報を提供するように、入力信号fΩ(t)の理想的な周波数局部 化を提供する。しかし、この分解によって生じる時間局部化は、これらフィルタ が(時間分域において)信号がある周波数範囲内で直接挙動する時について非常 に正確な情報を提供しないので、非常に劣ったものになる。多くの重要な実信号 が急激な過渡的変化の短い期間を含むので、このように分解された信号の分析は 、このような過渡的挙動が生じる時間を考慮することができないことになる。従 って、局部化が重要である信号分析の場合は、従来のフーリエ分析技法が必要で なくなる。b.時間および周波数ウインドウ表示 ある従来の信号分析手法は入力信号を時間ウインドウ表示することによりこの 問題に対処しており、これによって時間の局部化ならびに周波数の局部化を可能 にする。これらの手法によって、ウインドウ関数h(t)が入力信号f(t)に 与えられて、入力信号を指定された時点t=b付近でウインドウ表示する。この ウインドウ表示は、積分変換によって考慮される。即ち、 但し、関数h(t−b)上のバーは複素共役を示す。実数のウインドウ表示偶関 数h(t)の場合は、このウインドウ表示プロセスは畳み込みと対応して、ウイ ンドウ表示関数h(t)のフィルタとしての処理を可能にする。例えば、h(t )がShannonのサンプリング関数であるならば、上式のウインドウ表示プ ロセスは低域通過フィルタを入力信号に対して適用することになる。しかし、時 間に関するShannonのサンプリング機能の緩やかな遅れが非常に正確な時 間 分域のウインドウ表示動作を結果として生じることが観察された。 大きさの2乗が微小な第1および第2のモーメントと微小なエネルギ(即ち、 無限大で充分に急速に減衰する)とを持つ如きウインドウ関数h(t)が、「中 心」t*と「半径」Δhとを有する時間ウインドウを生じる。中心t*は、平均 値として計算されるが、半径は平均値t*付近のウインドウ関数の標準偏差とし て計算される。半径Δhのウインドウ関数に対して、時間−ウインドウ幅は2Δh となり、一般にウインドウ関数h(t)の期間中RMSと呼ばれる。周波数分域 小な第1および第2のモーメントを持つとすれば、周波数分域のウインドウ関数 ウ関数h(t)のRMS帯域幅と呼ばれる。RMSの持続時間Δhが微小であれ ば、時間分域のウインドウ関数h(t)は時間ウインドウであり、同様にRMS ンドウである。 先に述べた理想的な低域通過フィルタと帯域通過フィルタの時間分域関数に戻 って、これらの理想的なフィルタ関数のいずれも、ウインドウ関数h(t)とし て使用されるならば、時間ウインドウとして働き得ないことを意味する第1のモ ーメントが微小であることが容易に明らかであろう。しかし、理想的な低域通過 フィルタ関数および帯域通過フィルタ関数の周波数分域表示は微小なRMS帯域 幅2 理想的な周波数局部化を提供する。 先に述べたように、過渡的挙動を含む実信号の正確な分析は、時間の局部化と 周波数の局部化の両方を必要とする。不確定性原理が、下記の不等性を満たすこ れら関数として時間のウインドウ表示と周波数のウインドウ表示の両方を行うこ れらウインドウ関数hを識別した。即ち、 不確定性原理の下限を達成する種類のウインドウ関数h(t)のみが下式の形態 であることも前に判った。即ち、 ここで、ある定数a、b、cおよびαにおいて、α>0およびc≠0である。 ウインドウ関数h(t)による時間−周波数ウインドウの存在することの更な る表示が、Parsevalの恒等式によって得られた。先に述べた一般化され たウインドウ関数h(t)は下記式に対応する。即ち、 式[6]の左辺に関して、時間のウインドウは下式によって与えられる。即ち、 従って、t=t*を中心とする時間ウインドウがパラメータbによってシフトさ れ、時間ウインドウもまた時間次元におけるΔhの半径を持つ。同様に、式[6 ]の右辺に関しては、周波数ウインドウが下式により与えられる。即ち、 時間−周波数の座標系における式[6]の時間−周波数ウインドウ2の場所を示 す。 原因となる実数のウインドウ関数 し、式[9]の周波数ウインドウは下式となる。即ち、 しかし、フィルタ関数h(t)の時間−周波数ウインドウは値bを変化させるこ とにより図1aの時間軸に沿って移動されるが、ウインドウは、中心周波数ω* で周波数において固定されるが、あるいは式[10]に関して先に述べた実数の 偶関数の場合は、図1bに示されるように、中心周波数ω*=0で固定される。 時間−周波数ウインドウのこのような周波数における固定は、式[3]のウイン ドウ表示プロセスの有効性を制限する。c.短期フーリエ変換(STFT) 基本フーリエ理論は、時間分域における変換が周波数分域における位相シフト と対応することを、また反対に、時間分域における位相シフトが周波数分域にお ける変位と対応することを示す。従って、式[3]のウインドウ表示プロセスに おける位相シフトは、周波数軸に沿う周波数ウインドウのスライドを許容しなけ ればならない。 t|1/2φ(t)およびtφ(t)がL2に含まれる実数ウインドウ関数φ(t) について考えると、φ(t)の短期フーリエ変換は、f∈L2に対して下式によ って定義される。即ち、 式[11]の短期フーリエ変換(STFT)はまた、文献においてGabor変 換とも呼ばれる。Parseval恒等式を用いると、STFTに対して下式を 結果として得、これから時間および周波数ウインドウの中心および半径が明らか となる。即ち、 式[11]および[12]の短期フーリエ変換は、周波数ウインドウ関数φ( ω)が周波数軸に沿って移動し得る式[3]の単純な時間−ウインドウ表示プロ セスにまさる改善を提供する。さもなければ(即ち、ξ=0)その中心ω*を 近の周波数に局部化される。即ち、 同様に、ウインドウ関数φ(t)の中心t*もまた他の場合(b=0)に原点に おかれる場合、時間のウインドウは下式の如くt=b付近に局部化される。即ち 、 このように、STFTは、それぞれ単に位相シフト係数b、ξの値を変化させる だけで、時間と周波数の両方において時間−周波数局部化ウインドウの移動を許 容する。図1cは、それぞれ位相シフト係数(b0,ξ0)、(b1,ξ1)を持つ 2つの時間−周波数ウインドウ50、51の時間−周波数間隔における位置を示す 。その結果、STFTは、値ξを変化させることによって低域通過ウインドウ関 数が帯域フィルタ動作を行うことを許容する。しかし、図1cから明らかなよう に、ウインドウの幅は、時間シフト係数bまたは周波数シフト係数ξにおける変 化では不変である。従って、短期フーリエ変換の使用によって分析は改善される が、急激な変化(即ち、広範囲の周波数における振幅)が存在するこれらの過渡 的期間に対する不充分なサンプリングによる精度低下が観察された。従って、要 求される時間と周波数の両方における局部化ウインドウを移動する能力ばかりで なく、時間または周波数の関数としてウインドウ幅のスケールを許容することも 望ましい。3.ウエーブレット分析 a.理論 ウエーブレット分析手法は、主として周波数変数に対してマップされるスケー ル・パラメータを導入することにより、可変サイズの時間−周波数局部化ウイン ドウの必要を目的とする。結果として、スケール・パラメータが周波数の関数と してウインドウの幅を変化させ、これにより周波数における変化によりウインド ウの横縦比を変化させる。不確定性原理がウインドウの面積がある値より大きく 維持することを要求するため、中心周波数ξが増加する時、比例的に時間ウイン ドウ幅が減少し周波数ウインドウ幅が増加する。高周波環境に対する時間ウイン ドウの短縮および周波数ウインドウの拡大が、入力信号のこれらの高周波部分を 更に正確に検出して分析する。 基本ウエーブレット変換は、積分ウエーブレット変換(integral w avelet transform)即ちIWTとして知られる。IWTは、ス ケール・パラメータaをその定義に下記のように含む。即ち、 このため、ウインドウ関数Ψがスケール・パラメータaの変化する値と共に狭く なり、時間幅Ψが減少するaと共に減少する。式[15]のIWTにおいて用い られたウインドウ関数Ψ(t)は、前のように実数化されるが、IWTの制約も またΨ(t)低域通過フィルタではなく帯域通過フィルタであることを要求し、 ゼロの周波数成分で停止する。ウインドウ関数Ψ(t)が実数化されるので、そ 波数分域[0,∞)における周波数ウインドウとしてのみ見なされることを必要 |t|1/2Ψ(t)およびtΨ(t)もまたΨ(t)が実数化されるようにL2合、分域[0,∞)における関数としての片側(即ち、負でない)周波数のウイ ンドウ中心ω*+は下式のように定義される。即ち、 これは、スケール・パラメータaに基く正規化係数a-1/2を用いて積分ウエー ブレット変換(IWT)の生成を可能にし、このパラメータがウインドウの時間 幅を周波数の関数としてスケールする。上式[17]および[18]に対する条 件を満たすウインドウ関数Ψ(t)に対しては、IWTは下記のように定義され る。即ち、 式[19]のIWTの場合、帯域通過ウインドウ関数Ψ(t)は一般に分析ウエ ーブレットと呼ばれる。 ウエーブレット分析の分野で周知のように、また先の論議を前提として、積分 ウエーブレット変換wΨが、時間ウインドウの幅が周波数分域に対してマップさ れ、かつ周波数ウインドウが周波数軸に沿って移動し得る周波数局部化を許容す ることが重要である。微小エネルギ実数化入力信号f(t)の場合、Ψ(t)が 実数であるので、下記の関係が保持する。即ち、 Parseval恒等式により、下記のようにIWTを得ることができる。即ち 、 であり、ηは下式のように定義される。即ち、 先に述べたように、スケール・パラメータaを時間−周波数ウインドウが局部 化されるべき周波数にマップすることが望ましい。従って、スケール・パラメー タaは、cは校正定数であるc>0の場合、下式のようにシフト周波数パラメー タξにマップされる。即ち、 スケール・パラメータaに対する置換がIWTを下式のように定義する。即ち、 となるように、c=ω+*を設定することが便利である。 これは、範囲 を持つ値ξを持つ周波数軸に沿って移動する周波数ウインドウη(a(ω−ξ) )を生じる。 このため、このウインドウの幅が、スケール・パラメータaのより小さな値に反 映するようにより高い周波数ξにおいて増加する。スケール・パラメータaに関 して、周波数−ウインドウの幅は下式の如くである。即ち、 但し、周波数のシフト項がξ=ω+*/aであり、その結果周波数ウインドウの 周波数幅が増加する周波数ξ(値aは減少する)と共に増加する。時間軸に沿っ て、式[19]のIWTの時間ウインドウが下式により与えられる。即ち、 結果として、この時間ウインドウの幅は2aΔΨであり、この幅はより高い周波 数ξ(およびより低い値a)で減少し、この幅はより低い周波数ξで増加する。 式[15]の変換のため、図1dは、それぞれ変化する変換係数対(b0、ξ0) 、(b1、ξ1)、(b2、ξ2)を持つ3つの時間−周波数ウインドウ60、61、 62を示す。図1dにおいて明らかなように、ウインドウ6の時間幅および周波 数幅は変化するシフト周波数ξと共に変化し、その結果増加するξと共に時間幅 が減少し、周波数幅が増加する。 従って、より高い周波数分析の場合時間ウインドウの幅が減少し周波数ウイン ドウの幅が増加すると見なせば、ウエーブレット分析が、信号、特に過渡的成分 を含む信号の増加した精度分析を行うことが可能であることを当業者に対して明 らかにしなければならない。このことは、入力信号関数の充分なサンプリングを 保証し、また過渡的事象が生じた信号における正確な時間の決定を許容する。 しかし、ウエーブレット分析技術において周知のように、適正なウエーブレッ ト関数Ψ(t)の定義は非常に重要である。種々の特定の分析関数がウエーブレ ット分析において用いられ、計算可能性に従って、あるいは分析中の信号の属性 に従って関数の選択が行われる。b.従来のウエーブレット ウエーブレット信号分析が、米国特許第4,599,567号に記載される如 く、油およびガスに対する地震探査において生じる信号に応用された。この文献 は、分析ウエーブレットとしてMorletのウエーブレットを用いるウエーブ レット分析技術について記載する。Morletのウエーブレットは、ガウスの 確率エンベロープにより微小な持続時間に限定される正弦波であり、このエンベ ロープは、分析中の信号の種類に対して要求されるように、ウエーブレットの時 間分域エンベロープの前エッジまたは後エッジに対して歪められあるいは歪めら れない。この文献はまた、このような分析ウエーブレットを用いる到来入力のウ エーブレット分析を実施するための回路を開示している。 別の微小な持続時間分析ウエーブレットがYves Meyerによって提起 された。この分析ウエーブレットは、Shannonのサンプリング関数と類似 するウエーブレット・ウインドウにおける実質的に微小な持続時間の均一な大き さのレベルである。 数学的な方程式では表わし得ないがその代わり数値ウエーブレットとして用い られる他のウエーブレットが提起された。これらのウエーブレットは、無限の持 を含み、無限の持続時間のフラクタル・ウエーブレットであるDaubechi esのウエーブレットとを含む。これらのウエーブレットに対する明白な公式が ないことが、コンピュータ・ハードウエアにおけるウエーブレット分析技術の迅 速かつ正確な実現のためのその応用性を制限する。 先に公表された別のウエーブレットは、Chui−Wangのウエーブレット であり、これは有限の持続時間のウエーブレットであるが、明白な公式で表わす ことができる。 先に述べたこれまでのウエーブレットの各々に対する支持は、拘束されない間 隔にわたることである。しかし、実際問題は拘束された間隔へのウエーブレット の使用を要求するため、これらの従来のウエーブレットを用いる入力信号のウエ ーブレット分析は一般に「境界効果(boundary effects)」と 呼ばれる種類のエラーを生じる結果となる。 図2は、このような従来のウエーブレットから生じる境界効果の理由をグラフ 的に示す。図2aに示される従来のウエーブレット7は、下記の特性(i=0、 1、、、m−1、およびm≧1に対して)を持つモーメントを有する関数Ψに基 く1次スプライン・ウエーブレットである。即ち、 但し、a、bは先に述べた如きスケール・パラメータである。しかし、図2aの 従来のウエーブレット7は拘束された間隔[c、d]にわたって直交せず、全て の間隔i>0に対して、下式を意味する。即ち、 図2は、間隔[c、d]の境界あるいはその付近で起こる時系列におけるある 時点に前記の特性を持つウエーブレット7を用いるIWTの性能をグラフ的に示 す。データ点f2、f3、f4は、図2においてウエーブレット7に対してプロッ トされる間隔内の入力信号サンプルと対応しており、この事例においては、説明 の目的のため、入力信号サンプル・データが間隔[c、d]内のウエーブレット 7の形状と密に一致する。ウエーブレット7の位置は、境界値t=aにおける関 心のサンプル点のIWTの実施における位置と対応する。この位置におけるウエ ーブレット7が入力信号データが存在する間隔[c、d]外の支持を要求するた め、間隔[c、d]外のデータ点f0、f1に対して仮定されねばならないゼロ値 はウエーブレット7と必然的に一致できない。この結果、間隔[c、d]内の入 力データ信号がウエーブレット7と正確に一致する場合でさえ、IWTに対して ゼロでない結果を生じることになる。信号処理の分野において周知のように、拘 束された間隔[c、d]外の支持を要求するウエーブレット7によるこのような 不正確さは、拘束されないウエーブレット7が一連の実際の入力信号サンプル・ データを正確に表わし得ないので、拘束された間隔のエッジにおける境界効果に よって明らかになる。 ビデオ・イメージの圧縮と分析の分野においては、境界効果が、圧縮および圧 縮解除後に示されるイメージの品質に著しく影響を及ぼす。これは、境界効果が 拘束された間隔と対応するピクセル・ブロックのエッジにおける、また(イメー ジの細分割が行われない場合でさえ)イメージのエッジにおける誤ったイメージ ・データとして現れる理由である。境界効果による不正確さはまた、拡大が境界 効果のエラーを更に目に見えるようにすることを考えると、表示される時イメー ジを拡大する能力を制限する。 c.境界スプライン・ウエーブレット(boundary-spline-wavelet) 更なる背景として、拘束された間隔ウエーブレットについては、参考のため本 文に援用されるChuiおよびQuak著「拘束された間隔におけるウエーブレ ット(Wavelets on a Bounded Interval)」( Numerical Methods of Approximation T heory、第9巻(1992年12月)、53〜75ベージ)に記載されてい る。明白な公式を持つこのウエーブレットは、時間変数tの関数としてのみでな く、境界効果を勘案するため、間隔[c、d]内のサンプルの位置の関数でもあ る。実際に、間隔の境界付近のサンプル場所は、境界から遠い間隔内の場所をサ ンプルすると異なるウエーブレット形状と対応することになる。境界効果は、境 界ウエーブレットが間隔外の支持を要求しないので排除される。 次に、図3aないし図3dによれば、Chui−Quakの境界スプライン・ ウエーブレット法による4つの1次ウエーブレット8の例示的な1組が示される 。図3aは、間隔[a、b]の境界t=a付近のサンプル場所に対する「境界」 ウエーブレット8aの形状を示すが、図3dは、間隔[a、b]の境界t=b付 近のサンプル場所に対する境界ウエーブレット8bの形状を示す。図3bと図3 cはそれぞれ、境界から遠い間隔[a、b]内のサンプル場所に対する「内側」 ウ エーブレット8iの形状を示している。図3aないし図3dから明らかなように 、境界ウエーブレット8a、8bは、(1つおきに同じ形状を持つ)内側のウエー ブレット8iとは異なる形状を持つ。図3aないし図3dから更に明らかなよう に、内側ウエーブレット8iまたは境界ウエーブレット8a、8bのいずれも、間 隔[a、b]外の支持を要求する。即ち、図3aないし図3dのウエーブレット 8の全組に対して、i=0、1、、、m−1および幾つかのm≧0に対して 従って、時間間隔が必然的に拘束される実際の実データへの境界スプライン・ウ エーブレット8の組の使用は、境界効果のアーチファクトを生じることはない。 Daubechiesの「ウエーブレットにおける2つの最近の結果:微分演 算子と対角する間隔および2重直交ウエーブレットに対するウエーブレット・ベ ース(Two recent results on wavelets:Wa velet bases for the interval and bio rthgonal wavelet diagonalizing the d erivative operator)」(ウエーブレット分析における最近 の進歩、Schumaker and Webb版、Academic Pre ss、1993年、237〜58ページ)に記載の通り、他の境界ウエーブレッ トが公知である。これらのウエーブレットは、スプライン関数ではなく、明白な 公式は持たない。結果として、これらのウエーブレットがビデオ・イメージの圧 縮と圧縮解除における制限された有効性を呈するものと考えられる。4.本発明の目的 従って、本発明の目的は、ウエーブレット分析ツールを記憶および伝送のため のビデオ・イメージ圧縮のタスクに用いることである。 本発明の別の目的は、選択されたウエーブレットによってビデオ・イメージ圧 縮を実施するための装置を提供することである。 本発明の更に別の目的は、圧縮されたビデオ・イメージを受取り、記憶されあ るいは通信されたビデオ・イメージ情報のリアルタイム再生のためこの圧縮ビデ オ・イメージを圧縮解除するための装置を提供することである。 本発明の更に他の目的は、圧縮されたイメージがリアルタイムに局部的に演じ られる如き圧縮および圧縮解除の方法を提供することである。 本発明の他の目的は、エッジ効果の侵入が非常に減じた状態で圧縮解除イメー ジの高精度の倍率を可能にする如きシステムおよび方法を提供することである。 本発明の他の目的は、高度の圧縮を生じる如きシステムおよび方法を提供する ことである。 本発明の他の目的は、高周波フレームが低周波フレームと異なる比率に圧縮さ れるように、動的圧縮をフレーム単位で利用し得る如きシステムおよび方法を提 供することである。 本発明の他の目的は、挿入、編集および反復的な再生を含む運動イメージの対 話的な表示を容易にするシステムおよび方法を提供することである。 本発明の他の目的は、1秒ごとのフレーム数は少ないが比較的遅いシステムに より運動画像がリアルタイムに表示できるように、遅い表示システムがあるフレ ームを飛越す能力を提供する如きシステムおよび方法を提供することである。 本発明の他の目的は、圧縮解除後に完全イメージを結果的に表示する圧縮およ び通信あるいは記憶の目的のため、1つのイメージを幾つかの部分に分割するこ とを可能にする如き方法およびシステムを提供することである。 本発明の他の目的は、高品質の24ビットを圧縮し圧縮解除する際に有効なよ うに、更なる量子化により比較的高いロスのある圧縮比を可能にする如き方法お よびシステムを提供することである。 他の目的および利点については、以降の記述をその図面と共に参照すれば当業 者には明らかになるであろう。発明の概要 本発明は、ビデオ・イメージを圧縮し圧縮解除するための方法および装置に実 現される。この圧縮/圧縮解除システムは、8ビットの移植可能なグレー・レベ ル・フォーマットの如き適切なフォーマットでビデオ・イメージ・データを受取 り、境界スプライン・ウエーブレット圧縮解除によってイメージの各成分を低周 波成分および高周波成分に分解するための回路を含んでいる。このシステムはま た、分解の高周波部分を量子化するための回路をも含んでいる。この分解は、所 望の圧縮比が得られるまで反復される。ロスのない圧縮は、圧縮されたイメージ に対して行われ、これに続いて圧縮されたデータが記録の目的のため記憶され、 あるいは受信ステーションへ送られる。 本発明によれば、圧縮解除モードでは、システムは、使用される圧縮方式に従 って記憶されあるいは通信されたイメージ・データのロスのない圧縮解除を行う 。次に、イメージ圧縮に関して逆の方法の帯域スプラインウエーブレット法によ って、イメージの再構成が行われる。この圧縮解除の結果は、表示の要求に応じ てフォーマットされる。図面の簡単な説明 図1aないし図1dは、本発明の背景に記載されたように、時間−周波数ウイ ンドウ表示の概念を示す時間−周波数プロット、 図2は、入力信号に用いられるように間隔[c、d]に関する順序の非ゼロ・ モーメントを持ち、境界効果のソースであるウエーブレットのグラフ表示、 図3aないし図3dは、本発明の望ましい実施例において用いられる如き境界 スプライン・ウエーブレットの例示的な組のグラフ表示、 図4aは、本発明の望ましい実施例によって圧縮されたビデオ・イメージ情報 を生成し、送信しあるいは記憶するためのシステムのブロック図による電気構成 図、 図4bは、図4aのシステムにおけるイメージ・フォーマット・コンバータの ブロック図による電気構成図、 図5は、本発明の望ましい実施例によるコンプレッサのブロック図による電気 構成図、 図6は、本発明の望ましい実施例によりビデオ・イメージ・データを圧縮する 方法を示すフロー図、 図7は、本発明の望ましい実施例により境界スプライン・ウエーブレット圧縮 解除を実施する方法を示す詳細なフロー図、 図8は、本発明の望ましい実施例によるビデオ・イメージの圧縮解除を示す一 連の周波数分域プロット、 図9aないし図9cは、本発明の望ましい実施例によるビデオ・イメージの圧 縮解除効果を示すマトリックス、 図10は、図7の境界スプライン・ウエーブレット圧縮解除を実施するための 望ましいマトリックス代数手法のフロー図、 図11は、図10のプロセスにおけるマトリックスの関係を示すチャート、 図12aないし図12eは、本発明の望ましい実施例により分解されたビデオ ・イメージの一例を示し、 図13aないし図13cは、本発明の望ましい実施例による図12aないし図 12eの分解されたビデオ・イメージの量子化を示し、 図14は、本発明の望ましい実施例による伝送のための圧縮されたビデオ・イ メージ・フレームの構成の図、 図15aは、本発明の望ましい実施例によるデコンプレッサのブロック図によ る電気構成図、 図15bは、図15aのデコンプレッサにおいて有効なフォーマット・コンバ ータのブロック図による電気構成図、 図16は、本発明の望ましい実施例によりビデオ・イメージ・データを圧縮解 除するためのプロセスのフローチャート、 図17は、本発明の望ましい実施例の帯域スプライン・ウエーブレット法によ り分解されたビデオ・イメージ・データを再構成するためのプロセスの詳細なフ ローチャート、 図18は、図17の構成に対する望ましいマトリックス代数ルーチンにおいて 用いられる如きマトリックスの関係を示すチャート、 図19は、本発明の代替的な実施例によるデコンプレッサ・システムのプロッ ク図による電気構成図である。望ましい実施例の詳細な記述 1.ビデオ・イメージ・データ通信システム まず図4aにおいて、本発明の望ましい実施例によるビデオ通信システム8の 構成を詳細に記述する。当該実施例において、システム8は、圧縮された運動画 像データを通信するために特に設計されており、無論、一連の静止ビデオ・イメ ージを表わす圧縮データを通信するのにシステム8が代替的に用いられることが 意図される。更に、以下本文において更に詳細に記述されるように、システム8 は代替的に、あるいはまた、運動画像または静止ビデオ・イメージのデータの記 録用記憶のため、また後でのその検索および表示のために用いられる。 図4aに示されるように、ビデオ・データ通信のコンテキストにおいて、シス テム8の送信終端は、ビデオ・ソース12および圧縮システム10を含むが、シ ステム8の受信終端は、圧縮解除システム20およびビデオ・ディスプレイ26 を含んでいる。図4aに示されるように、ビデオ・ソース12は、CD−ROM ドライブ、スキャナ、ディジタル電子ネットワーク接続、あるいは類似の装置の ような周知の装置でよく、あるいはまたディジタル・ビデオ情報を保持するディ スクのようなコンピュータ記憶装置でもよいディジタル・ビデオ・ソース12d を含む。ビデオ・ソース12はまた、あるいは代わりに、ビデオ・カメラ、VC R装置、テレビジョン放送あるいはケーブル受像機であるアナログ・ビデオ・ソ ース12a、あるいはアナログ・ビデオ情報の別の周知のソースを含む。いずれ の場合も、ビデオ・ソース12は、図4aのシステムによって通信されあるいは 記憶されるイメージを表わすディジタル信号またはアナログ信号を提供する。 通信ネットワーク・システム15は、従来のアナログ送信または電子ディジタ ル通信ネットワークであり、あるいは適切なクラスタ、アナログ/ディジタル・ コンバータおよびD/Aコンバータ、および他の必要な装置を含む時はアナログ とディジタルの両方のネットワークである。ネットワーク15は、ハード・ワイ ヤド・ケーブル、光ファイバ・ケーブル、放送あるいは衛星送信などを含む従来 技術によって実現される。ネットワーク15がフロッピー・ディスケット、CD −ROMなどのような携帯可能な媒体22′の単に物理的な移動によって実現で きることが更に考えられる。実現方法を問わず、ネットワーク15は、圧縮シス テム10と圧縮解除システム20の入力との間に圧縮ビデオ・イメージ・データ を通信するため、これらの間に接続される。 単一送信終端(ソース12に圧縮システム10を加えたもの)が多数の受信終 端(圧縮解除システム20およびディスプレイ26)に対して同時にあるいは順 次通信するように、圧縮システム10から行われるビデオ・データ送信が放送タ イプであることが特に意図される。例えば、圧縮システム10は、テレビジョン または運動画像スタジオに配置され、あるいは、実施される特定の送信に応じて 、多数の受信終端(圧縮解除システム20およびディスプレイ26)が家庭、事 務所あるいは地方劇場に配置された地方ケーブル・テレビジョン・システムに配 置される。 図4aはまた、運動画像または静止ビデオ・イメージ・データの記録のための 記憶、およびその後での検索および表示のコンテキストにおけるシステム8の任 意の使用を示す。ディスク記憶装置22は、記憶のため圧縮システム10から圧 縮ビデオ・データを受信するよう接続される。ディスク記憶装置22の一例は、 大型ディスク(例えば、1000ギガバイトの程度の容量を有する)であり、あ るいはまた大型ディスク装置に加えて、ディスク記憶装置22は、ビデオ・イメ ージのライブラリ形態へのオンライン収集のようなサービスを提供するためメイ ンフレームまたはスーパーコンピュータと関連させられる。ディスク記憶装置は また、圧縮解除システム20に接続され、当コンテキストでは、このシステムか らビデオ・ディスプレイ26で表示するため圧縮されたビデオ・データを受取る ように動作可能である。ディスク8における記録情報のそれ以後の検索が、(以 下本文で述べるネットワーク15のような)ディスク通信ネットワークを介して 行われ、あるいはまた、テープまたはディスケットの如き携帯可能なデータ記憶 媒体によって行われる。 圧縮システム10は、フォーマット・コンバータ14は、ビデオ・ソース12 からのビデオ・イメージ・データのフォーマットをコンプレッサ16による圧縮 に適するフォーマットへ変換するため使用される如き周知の構造である。以下本 文で記述する事例においては、コンプレッサ16により用いられるフォーマット は、入手可能なハードウエア装置およびアーキテクチャに従って、8ビットより 少ないものをPGMフォーマットにおいて用いることができるが、8ビットの移 植可能グレー・レベル(PGM)である。カラー・イメージの場合、フォーマッ トはRGB−PGMであり、これにおいては赤、緑および青の色成分の各々がP GMフォーマットで別個に記憶され通信される。PGMイメージ・フォーマット は、以下本文に更に詳細に述べる。従って、フォーマット・コンバータ14は、 PCX、IMG、GIF、TIF、RLE、NTSC、PALなどのようなビデ オ・フォーマットからのイメージ・データをPGMフォーマットまたはRGB− PGMフォーマットへ変換する。無論、ビデオ・ソース12からの出力が既にP GMフォーマットまたはRGB−PGMフォーマットであるならば、フォーマッ ト・コンバータ14は不要であり、コンプレッサ16はビデオ・ソース12から データを直接受信ることができる。 次に図4bにおいて、本発明の望ましい実施例によるフォーマット・コンバー タ14の構造は、フォーマット・コンバータ14により提供される出力がRGB −PGMフォーマットである事例について詳細に述べる。先に述べたように、フ ォーマット・コンバータ14は、アナログ・ビデオ・ソース12aまたはディジ タル・ビデオ・ソース12dのいずれかからそれぞれビデオ・データを受取るこ とができ、そのため、受取ったデータを所要のフォーマットへ再フォーマット化 するため、2つの入力ボードが2つの機能装置と共にフォーマット・コンバータ 14へ提供される。 図4bの事例において、ディジタル・ビデオ・ソース12dにより提供された ディジタル・ビデオ・イメージ・データが、フォーマット・デコーダおよびカラ ー拡張装置21によって受取られる。装置21のフォーマット・デコーダ部分は 、ソース12dによりカラー・マトリックスあるいはイメージ信号の表示である カラー・パレット・テーブルへ提供されたPCX、IMG、TIF、GIF、R L E、YUVなどのフォーマットからデータを復号する。Rimmer著「スーパ ーチャージされたビット・マップ・グラフィックス(Supercharged Bitmapped Graphics)」(Windcrest/McGr aw Hill)に記載された如きフォーマット・デコーダ回路は、当技術にお いて周知である。この復号は、装置21からの出力が、各ピクセルが赤、緑およ び青の色成分の連続的なバイトにより表わされる生のRGBフォーマットである ように、装置21により行われるカラー拡張動作が後続する。カラー・パレット RAMのような装置を含むのようなカラー拡張を行うための周知の回路は、当分 野では容易に入手可能である。フォーマット・デコーダおよびカラー拡張装置2 1の出力は、色分解器25へ与えられる。 アナログ側では、アナログ・ビデオ情報がアナログ・ビデオ・ソース12aに よってアナログ・スクリーン・グラバーおよびディジタイザ装置23へ与えられ る。装置23は、入力スクリーン・データを捕捉するスクリーン・グラバーによ るアナログ入力データを最初に変換する。装置23は、次に捕捉されたスクリー ンの各ピクセルを従来の方法でディジタル化する。スクリーン捕捉およびディジ タル化機能を行うための周知の回路を装置23を実現するために用いることがで きる。装置23の出力もまた、装置21により提供される如き生のディジタル、 即ち2進数のRGBフォーマットである。 色分解器25は、装置21、23のいずれかにより与えられる生の2進RGB 信号をRGB−PGMフォーマットへ分けるための周知のディジタル・フィルタ である。当技術において周知のように、RGB−PGMビデオ・データ・フォー マットは、各画素ごとに、3つの8ビット成分を含む。これら3つの8ビット成 分は、このピクセルに対して表示されるべき赤、青いおよび緑のカラーの強さと それぞれ対応している。無論、各色成分の強さをディジタル的に表わすために、 他のバイト幅も用いることができる。 本発明の望ましい当該実施例において用いられるRGB−PGMフォーマット は、入力ビデオ・イメージを、赤、緑および青の色成分のそれぞれに対して1つ ずつ3つのスクリーン表示へ分解する。このように、入力イメージにおける各ピ クセル場所は、赤、青および緑の分解の各々におけるピクセル値により表わされ 、イメージの当該ピクセル場所における当該色成分の強さを表わす。8ビットの PGMフォーマットにおいては、各ピクセルに対する各色成分の強さは、このよ うに0(黒、あるいは強さゼロ)から255(全強さ)までの範囲にわたり得る 。8ビットのPGMフォーマットは、基本的記憶装置がASCIIコーディング およびプログラミング環境におけるバイトであるので、これらの環境を用いてマ イクロプロセッサまたはコンピュータによる処理のために特に便利である。 色分解器25により生成されるRGB−PGMデータの3つのチャンネルは、 以下に述べる如き圧縮のため、逐次あるいは並行にコンプレッサ16へ与えられ る。本発明の望ましい実施例によれば、R、G、B成分の各々が圧縮され、圧縮 解除され、当該イメージに対する他の成分とは別個に他の方法で処理される。 無論、ビデオ・ソース12、特にディジタル・ビデオ・ソース12dにより与 えられるデータがすでにRGB−PGMフォーマットであるならば、フォーマッ ト・コンバータ14は図4aのシステムにおいては不必要である。 コンプレッサ16は、一例が以下本文で詳細に記述される、これも以下におい て詳細に述べられる帯域スプライン・ウエーブレット手法に従ってフォーマット 化されたディジタル・データを圧縮するために必要な圧縮回路を含む。コンプレ ッサ16はまた、ネットワーク15上の通信(または、ディスク22における記 憶)のため適切なフォーマットへ圧縮データをフォーマット化するコーディング 回路をも含む。以下において更に詳細に述べるように、通信された情報または記 憶された情報の属性に関する特定情報は、コンプレッサ16によりコード化され るデータに特に含まれる。 同様に、圧縮解除システム20は、ネットワーク15(または、場合によって は、ディスク22)に接続されるデコンプレッサ18を含む。デコンプレッサ1 8は、送られるか記憶されるイメージ・データを受取り、これを必要に応じて圧 縮解除に適する形態へ再フォーマット化し、データを圧縮解除する。本発明の当 該実施例におけるデコンプレッサ18は、圧縮解除されたイメージ・データをフ ォーマット・コンバータ24へ送り、このコンバータが圧縮解除されたデータを ディ スプレイ26による表示のために適切なフォーマットへ変換する。 図4aに示されるように、ディスプレイ26はディジタル・ディスプレイ26 dとして実現され、このディスプレイへはディジタル・データが直接与えられ、 あるいはまた、ディスプレイ26は周知のアナログ・ディスプレイとして実現さ れ、適切なNTSCその他のアナログ・ビデオ・フォーマット・データが加えら れる。当例によれば、デコンプレッサ18からの出力データはPGMフォーマッ トまたはRGB−PGMフォーマットであり、このため、フォーマット・コンバ ータ24がPGMデータをPCX、IMG、GIF、TIF、RLE、NTSC 、PAL、RGBあるいは他の表示フォーマットへ変換する。無論、ディジタル ・ディスプレイ26dが用いられて、PGMフォーマット・データを受取り直接 表示することができるならば、フォーマット・コンバータ24は不要である。2.コンプレッサの構造 次に図5において、本発明の望ましい実施例によるコンプレッサ16の構造に ついて詳細に述べる。無論、本発明によるビデオ・データの圧縮において回路の 他のアーキテクチャ構成が使用されることが考えられる。特に、従来の汎用コン ピュータ・システムが本発明によるビデオ・イメージ・データの圧縮を実施し得 るものと思われる。しかし、図5の事例は、本文に述べるデータ圧縮機能を実施 するための回路の望ましい実施例を包含している。 この事例においては、コンプレッサ16が1つの主RGB−PGMチャンネル ・コントローラ28と、3つの略々同じチャンネル・コンプレッサ・サブシステ ム29R、29G、29Bとを含む。3つのチャンネル・コンプレッサ・サブシス テム29R、29G、29Bは、以下本文に述べるフォーマット・コンバータ14 による入力ビデオ・データの3つの成分チャンネルへの分割を考慮して、本発明 の望ましい実施例により提供される。コンプレッサ16はまた、チャンネル・コ ンプレッサ・サブシステム29の各々からデータを受取り、このデータをネット ワーク15へ提供するためのデータ・フロー・インターフェース39を含むこと が望ましい。 主コントローラ28は、フォーマット・コンバータ14からRGB−PGMデ ータの3つのチャンネルを受取り、データの各チャンネルを別々に適切なチャン ネル・コンプレッサ・サブシステム29R,29G、29Bへ転送する。あるいは また、コンプレッサ16は、データの各チャンネルを逐次処理するただ1つのチ ャンネル・コンプレッサ・サブシステム29を持ち、この場合、主コントローラ 28は1つのコンプレッサ・サブシステム29に対するイメージ・データの逐次 の前送を制御することになる。 主コントローラ28は、コンプレッサ16内部の諸機能を制御するため適切な 2方向性バスと制御線とによって接続されている。主コントローラ28はまた、 サブシステム29のその制御に加えて、データ・フロー・インターフェース39 の制御を含むコンプレッサ16のタイミング、フィードバックおよび送出の諸動 作を制御する。このように、主コントローラ28は、一部または全てのイメージ ・データを処理しあるいは以下に述べるイメージ圧縮機能の実行を制御するのに 充分な計算能力と容量の汎用のプログラム可能マイクロプロセッサまたは他の中 央処理装置(CPU)であることが望ましい。80486タイプ(Intel社 またはCyrix社から入手可能なものを含む)、68040タイプ(Moto rolaから入手可能なものを含む)、およびSPARCプロセッサ・タイプ( Texas Instruments社またはSun Microsystem s社から入手可能な)のマイクロプロセッサと類似しあるいはこれより大きな性 能レベルを持つマイクロプロセッサがコンプレッサ16において主コントローラ 28として使用に適するものと思われる。 チャンネル・コンプレッサ・サブシステム29の構造については、図5に示さ れるようなサブシステム29Rの構造に関して詳細に述べられ、他のサブシステ ム29R、29Gは同様に構成される。本発明の望ましい実施例による各チャンネ ル・コンプレッサ・サブシステム29は、本発明の当該実施例による圧縮動作に おいて用いられる如き境界スプライン・ウエーブレット分解、量子化およびロス のない圧縮の諸機能を実施するように特に設計されている。 本発明の当該実施例によるチャンネル・コンプレッサ・サブシステム29は、 ディジタル・マトリックス・プロセス30、タイミング回路37、量子化プロセ ッ サ32、ロスのないコンプレッサ34、プログラム・データ・メモリ35、およ びイメージ・データの記憶のための多重メモリ・バンク36の回路機能を含む。 タイミング回路37は、主コントローラ28からPGMフォーマット・チャン ネルを受取り、受取ったデータをそのサブシステム29におけるメモリ・バンク 36へ前送する。更に、タイミング回路37は、ディジタル・マトリックス・プ ロセス30により行われるマトリックス動作、量子化プロセッサ32により行わ れる量子化、ロスのないコンプレッサ34により行われるロスのない圧縮、およ びメモリ35、36へのアクセスを含む、チャンネル・コンプレッサ・サブシス テム29の他の機能要素のなかからタイミングおよびフィードバックを制御する 。 ディジタル・マトリックス・プロセス30は、以下本文において詳細に述べる ように、本発明の望ましい実施例によるイメージ・データの分解において用いら れる如きベクトルおよびマトリックス動作を実施するために特に適する周知のア ーキテクチャの処理回路である。以下の記述から明らかになるように、これらの 動作は、プログラム・データ・メモリ35からの予め計算されたマトリックスの 検索、ビデオ・チャンネル・データの境界スプライン・ウエーブレット分解を行 う際に用いられるマトリックス動作、およびメモリ・バンク35における結果の 格納を含む。ディジタル・マトリックス・プロセス30としての使用に適する現 在入手可能な構成要素の事例は、Intel社から入手可能なi860プロセッ サおよびTexas Instruments社から入手可能なTMSC40デ ィジタル信号プロセッサを含み、またIntel社から入手可能な80386お よび80486ファミリ、およびMotorolaから入手可能な68030お よび68040ファミリの如き汎用マイクロプロセッサを含む。 量子化プロセッサ32は、所望の圧縮比を達成するために分解されたイメージ と対応するデータを除くための論理回路である。必要に述べる方法でこの機能を 実施するための従来の処理回路あるいは注文による論理回路は、当業者には容易 に判るであろう。本発明の望ましい実施例によれば、量子化プロセッサ32は、 種々の選択可能なモードに従って量子化プロセスを実施するように選択自在に制 御される。これらのモードは、量子化モード・レジスタ31により選択可能であ り、このレジスタは量子化プロセッサ32によって行われるべき量子化のタイプ を規定する3桁コードを記憶する。量子化モード・レジスタ31に記憶可能なコ ードの一例と、それらの対応する量子化モードは下記の如くである。即ち、 0:量子化なし 1:閾値設定 2:スカラー量子化 3:JPEG量子化(即ち、テーブル使用) 4〜7:他の量子化モード(例えば、ベクトル量子化)のため予約 ロスのないコンプレッサ34は、量子化プロセッサ32からの量子化出力の結 果に基いてロスのない圧縮解除を行うような方法でプログラムされたTMSC4 0の如き周知のディジタル信号プロセッサにより実現される。ロスのないコンプ レッサ34により行われるロスのない圧縮解除は、Huffmanコーディング 法、適応Huffmanコーディング法、算術コーディング法、LSQコーディ ング法などの所要の従来の手法による。あるいはまた、ロスのないコンプレッサ 34は、この機能の実施のための注文による論理回路として実現される。ロスの ないコンプレッサ34の出力は、データ・フロー・インターフェース39へ与え るためのビット・ストリーム・フォーマットにおけるチャンネル(R、G、B) に対する圧縮されたデータであることが望ましい。 データ・フロー・インターフェース39は、コンプレッサ16とネットワーク 15間のインターフェースを提供し、このため、サブシステム29の各々におけ るロスのないコンプレッサ34からのビット・ストリーム出力を集めて、この出 力を伝送のために適切なフォーマットに構成しなければならない。データ・フロ ー・インターフェース39はまた、圧縮データのフレームの伝送と同時にフィー ドバック信号を主コントローラ28へ提供し、このフレームに基いて主コントロ ーラ28が圧縮されるべき次のイメージ・フレームの処理を開始する。 データ・フロー・インターフェース39からの出力圧縮データがネットワーク 15上で通信される望ましいフォーマットについては、以下において更に詳細に 記述する。 コンプレッサ16の当該事例は、高鮮明度リアルタイムの真のカラー・ビデオ ・イメージ・データ(high definition real−time true color video image data)の圧縮を支援する ことが意図され、ここで「真のカラー」とは、1670万であり得るカラーを結 果として得る各ピクセルに対して24ビットのカラー情報を使用することを示す 。コンプレッサ16に対するフレーム速度は、「リアルタイムの」ビデオ・イメ ージ圧縮を支援するため、毎秒30フレームの程度となることが意図される。 先に述べたように、カラーとフレーム速度要件がリアルタイムの真のカラー・ ビデオから低減されるならば、単一チャンネルとして、即ち、単一チャンネル圧 縮サブシステム29でコンプレッサ16を実現することが可能である。このよう な構成では、カラー・データは、主コントローラ28の制御下で、RGB−PG M入力データのR、G、B成分に対して逐次圧縮することも可能である。3.境界スプライン・ウエーブレット・ビデオ・イメージ・データの圧縮 次に図6において、本発明の望ましい実施例によるビデオ・イメージ・データ の圧縮方法を詳細に述べる。図6のプロセスの実施のために他のコンピュータ・ アーキテクチャおよび構成を代替的に用いることもできることが更に考えられる が、先に述べた図5のコンプレッサ16のアーキテクチャがこの方法の実施に特 に適するものと思われる。 図6のフローチャートは、ビデオ・イメージ・データの1つのフレームの圧縮 と対応する。従って、運動画像の圧縮の場合は、運動画像の各フレームに対して 図6のプロセスが逐次行われる。静止イメージの圧縮の場合は、無論、図6のプ ロセスが各イメージに対して行われる。 図6のプロセスは、当該望ましい実施例にれば周知のPGMフォーマットであ る圧縮のための所望のフォーマットへのフレームに対するビデオ・イメージ・デ ータの変換で始まる。図4aに関して先に述べたように、この変換はフォーマッ ト・コンバータ14によって行われることが望ましく、コンプレッサ16が圧縮 プロセスに専用化されることを可能にする。先に述べたように、PGM(移植可 能なグレー・レベル)フォーマットは、各画素(ピクセル)をその明るさに対応 する数値として表わし、8ビットのPGMでは、0ないし255の数値範囲とし て表わす。カラー・イメージは、当技術においてはRGB−PGMと呼ばれるモ ードで表わされ、ここでPGMイメージがイメージの赤、緑および青の色成分の それぞれに対して提供される。RGB−PGMフォーマットは、高性能の表示シ ステムに対して「真の」カラー表示情報を直接提供するので、またこれがカラー の索引テーブル(カラー・パレット)表示システムへの変換に容易に適用できる ので、本発明によるカラー・イメージ・データの処理に最も適するフォーマット である。 フォーマット・コンバータ14による変換の後、RGB−PGMイメージ・デ ータは主コントローラ28によって別個のR、G、Bチャンネルに分けられる。 これは、チャンネル・コンプレッサ・サブシステム29の各々が以下に述べる方 法で相互に並列にイメージ・データを圧縮することを可能にする。無論、モノク ローム・イメージが圧縮されつつあるならば、1つのサブシステム29のみでよ く、あるいはまた、圧縮速度が許容するならば、カラー・イメージは別個のR、 G、Bチャンネルのイメージ・データを逐次圧縮することにより圧縮することが できる。 a.境界スプライン・ウエーブレット(Boundary-spline-wavelet)の分解 主コントローラ28によるチャンネルの分離後、PGMイメージ・データのフ レームがイメージの左側頂部から右側底部へ配置される行ベースに従ってサブシ ステム29のメモリ・バンク36に記憶される。各PGMイメージ・フレームは 、次に図6のプロセス40により示される境界スプライン・ウエーブレット分解 により処理される。図7は、本発明の望ましい実施例によるプロセス40の詳細 なフローチャートであり、これに注目されたい。図7の圧縮法については、類似 の方法で他のカラー・チャンネルの並列あるいは逐次の圧縮によ全カラー・イメ ージが圧縮される従来技術における通常の技術を持つ者により理解されるように 、1つのチャンネル(R、GまたはB)に関して記述する。 プロセス40の境界スプライン・ウエーブレット分解は、小は8×8ピクセル 、あるいは大は1024×1024ピクセル以上のピクセル・ブロックの如きP GMフレームのここのピクセル・ブロックで動作する。プロセス48は、各サブ システム29の動作が細分割されたブロックにおけるPGMフレームで行われる 。本発明の重要な利点の1つは、プロセス48において規定されたブロックの大 きさが主としてコンプレッサ16におけるサブシステム29、および内部のディ ジタル・マトリックス・プロセッサ30のアーキテクチャに基くが、画像品質の 考慮では決定されないことである。 これは、分解において用いられる境界スプライン・ウエーブレットが境界効果 の結果として生じる表示データの不正確さを排除するためである。 あるいはまた、ディジタル・マトリックス・プロセッサ30およびサブシステ ム29の計算能力が充分であれば、イメージをより小さなピクセル・ブロックへ 分割することなく、フレーム全体をプロセス40において分解することができる 。本発明は更に、境界効果と、さもなければ拘束されないウエーブレットが用い られると存在することがあるイメージ縁部付近の不正確さの排除による重要な利 点を提供する。更に、イメージがより小さなブロックに分割されるかどうかに拘 わらず、本発明による境界効果の排除はまた、他の場合に存在するおそれがある 制限およびアーチファクトなしに、圧縮解除後にイメージの拡大を可能にする。 フレームの適当なイメージ・ブロックへの分割に続いて、プロセス40の分解 がプロセス50、52で続行し、ここで境界スプライン・ウエーブレット分解が 本発明の当該実施例によりイメージ・ブロックについて行われる。、以下に詳細 に述べるように、本発明の望ましい実施例によれば、先に触れた参考のため本文 に援用され、先に述べた図3aないし図3bに示されるChuiおよびQuak の論文に記載されたウエーブレットを用いて、プロセス40の分解が行われる。 最初に、プロセス50がイメージ・ブロックの各水平行を2つの同数の低周波( 低域通過)と高周波(高域通過)へ分解して、その後に、プロセス50の低周波 および高周波の各々の結果の各垂直列が再び低周波および高周波の2つの同数の 成分へ分解されるプロセス52が続く。 次に図8と図9aないし図9cとの組合わせにおいて、分解プロセス50、5 れは離散関数fN(x,y)を表わす図9aのイメージ・ブロック51と対応す る。離散機能fN(x,y)は、PGMフォーマットにおけるイメージ・ブロッ ク51の関数表示であり、このため図9aにおける各値「x」は位置(x,y) におけるイメージの明るさと対応するディジタル値である。当事例においては、 イメージ・ブロック51は8つのピクセル平方である。 施例によれば、プロセス50がイメージ・ブロック51の各水平行に対するこの ような分解を行い、その結果プロセス50の結果が各行ごとに低周波部分fN-1 (x,y)と高周波部分gN-1(x,y)とを含むマトリックス53となる。換 言すれば、プロセス50の分解は、イメージ・ブロック51の各行ごとにイメー ジ・データをx次元における1次元空間関数と見なして行われる。 先に述べたように、プロセス50の分解は、境界スプライン・ウエーブレット 分解手法によって行われ、その結果境界効果が結果として得るフレームで排除さ れるようにする。従って、イメージ・ブロック51の各水平行では、分解された におけるfN-1(x,y))はイメージ・ブロック51の空間データのスプライ ン内挿である。分解されたイメージ・ブロック53と対応する行における高周波 ク51のこの行の空間データへ加えられる境界ウエーブレットと対応する。 図5へ戻って、本発明の望ましい実施例似寄れば、プロセス50の分解がマト リックス代数手法によればディジタル・マトリックス・プロセッサ30によって 行われることが考えられる。このマトリックス手法によれば、プロセス50の分 解は、下記の関係によりマトリックスcN-1,dN-1を計算するために意図される 。即ち、 但し、cN-1およびdN-1は、それぞれ入力信号の低周波成分と高周波成分の係数 のマトリックスである。 この手法の詳細な記述については、図10と図11を組合わせて参照されたい 。図10は、図7のプロセス50および51を実施するためのマトリックス代数 法(それぞれの場合、代数は同じである)を示すフローチャートである。図11 は、図10のフローチャートによるプロセス50、52の実施において用いられ る分解マトリックスにおける関係を示すチャートである。 図10に示されるように、分解の最初のステップは、下記の関係を用いて入力 イメージ・ブロック51のマトリックス表示{c}Nを得るため、B−スプライ ン関数φ(x)を用いて各水平行に対して関数fを内挿するプロセス60で始ま る。即ち、 但し、mはスプライン度であり、kは間隔(即ち、イメージ・ブロック51の行 のピクセル単位の長さ)内のサンプル点の数、およびB−スプライン関数φk j( x)は下式の形態となる。即ち、 本発明の望ましい実施例によれば、分解の精度と奇数のスプライン度(即ち、1 次、3次、など)の結果の安定度が偶数のスプライン度(即ち、2次)に対して 改善されることが観察される。このため、式[31]におけるmは奇数(m=1 、3、5、、、)であることが選好される。 マトリックスcNを決定すると、プロセス62(図10)が次に実施されて、 関係aN=CNNを用いてマトリックス{a}Nの係数を計算する。本発明のこの 望ましい実施例によれば、マトリックスCNは基本のスプライン関数φ(x)の 内積である。即ち、 プロセス62の計算は、図11に示されるように、マトリックスaNを返す。 次に、スプラインと境界ウエーブレットの概念を用いて中間分解係数を計算す るためにプロセス64が行われる。これらの中間分解係数は、図5に示されたコ ンプレッサ16のディジタル・マトリックス・プロセッサ30を用いて、マトリ ックス代数によっても得られる。低周波、低域通過あるいはスプライン成分に対 しては、下記のマトリックス演算を用いて中間分解係数aN-1が計算される。即 ち、 但し、PN-1は、入力イメージ・ブロックに対して加えられるべきB−スプライ ンの係数を含み、下記の形態を有する既知のマトリックスである。即ち、 式[37]のマトリックスの要素pは、−m+1ないし−1のlおよびm+2l ないし−m+1のkについて、下記の如く定義される。即ち、 但し、BO m,Iはゼロ次レベルで初期の節を持つm次のB−スプラインを表わす。 イメージ・ブロック51の行の高周波、帯域通過、あるいはウエーブレット成 分に対しては、中間分解係数bN-1は、下記のマトリックス演算を用いて計算さ れる。即ち、 但し、QN-1は入力イメージ・ブロックへ加えられる境界ウエーブレットの係数 を含み、下記の形態を持つ既知のマトリックスである。即ち、 但し、マトリックスの要素qは、−m+1ないし−1のlおよび3m−2+2l ないし−m+1のkについて下記のように定義される。即ち、 但し、BO m,Iはゼロ・レベルにおいてm次でi番目の節を持つB−スプラインを 表わす。式[41]において、値i2、i3、i4が下記のように定義される。即 ち、 i2=min(3m−2+21,k+m−2) i3=max(−m+1,k−m) i4=min(2(1+m−1),k+m−1) 説明として、式[41]のα項の和がエッジに近いイメージ・ブロック51にお ける点に対する境界ウエーブレットと対応し、式[41]のq項はエッジから遠 いイメージ・ブロック51における点に対する内部ウエーブレットと対応する。 本発明の望ましい実施例によれば、マトリックスCN、PN-1およびQN-1の各 々が、ディジタル・マトリックス・プロセッサ30によりアクセス可能な方法で 予め計算されて、各チャンネル・コンプレッサ・サブシステム29におけるプロ グラム・データ・メモリ35に記憶され、その結果図10のマトリックス演算6 2、64が容易かつ迅速に行うことができる。当明細書の付属書は、サイズが2 56ピクセル平方のイメージ・ブロックの分解のため実際に使用されたこれらマ トリックスCN、PN-1およびQN-1の事例を示し、付属書におけるマトリックス C、PおよびQの番号表示は立法(m=4)の場合に対して示される。 プロセス64における中間分解係数を得ると、低域通過(スプライン)成分お よび帯域通過(ウエーブレット)成分に対する最終的分解係数マトリックスcN- 1 およびdN-1がそれぞれプロセス66、68によってそれぞれ得られる。マトリ ックス代数を用いる本発明の望ましい当実施例によれば、プロセス66は、下記 の関係から最終的な低域通過分解係数マトリックスcN-1を得る。即ち、 但し、マトリックスCN-1は、次のマトリックスに対して先に述べた式[35] に従って逐次計算された基本スプライン関数φ(x)の内積である。、マトリッ クスcN-1の値は、図9bの処理されたイメージ・ブロック53の低周波部分に おける値と対応し、これにより空間域における関数fN-1(x,y)を表わす。 従って、マトリックスcN-1はまた、図8に示された周波数域表示fN−1を表わ す。 同様に、図10のプロセス68が、イメージ・ブロック51の帯域通過成分に 対する最終的な分解係数マトリックスdN-1を決定する。プロセス68は、下記 演算に基く。即ち、 但し、マトリックスDN-1は、関係 により予め計算される既知のマトリックスであり、これにより既知の関係に基く 。プロセス68の終了と同時に、マトリックスdN-1が図9bの処理されたイメ ージ・ブロック53における高周波値と対応する。このように、マトリックスdN-1 はまた、空間関数gN-1(x,y)と、図8に示された帯域通過成分であるそ の プロセス50の水平分解の完了と同時に、マトリックスcN-1およびdN-1が、 望ましくは処理されたイメージ・ブロック53として図9bに示された順序で、 チャンネル・コンプレッサ・サブシステム29のメモリ・バンク36に記憶され る。再び図7において、次にプロセス52が実施されて、垂直方向のみでプロセ ス50と類似の方法で、即ち、列単位で処理されたイメージ・ブロック53の各 垂直列に対して処理されたイメージ・ブロック53を再び分解する。換言すれば 、プロセス52の分解が実施されて、処理されたイメージ・ブロック52の各垂 直列に対するイメージ・データをy次元における1次元の空間関数として見なす 。本発明の望ましい実施例によれば、プロセス52において用いたマトリックス 代数は、処理されたイメージ・データ53における各垂直列に対して列単位を除 いて、マトリックスの次のレベルに対して図10および図11に順次示されるも のと同じである。 このように、プロセス52は、図9cに示されたような処理されたイメージ・ ブロック55内に含まれる低周波の空間関数fN-1(x,y)を低周波部分「L L」と高周波部分「LH」へ分解し、そこで処理されたイメージ・ブロック53 に対して2番目の分解が垂直方向に行われる。図8は、周波数域において、マト り低い帯域通過)部分(図9cの「HL」)と高周波部分(図9cの「HH」) とに分解するが、この場合、2番目の分解は処理されたイメージ・ブロック53 について垂直方向に行われる。、図8において、この分解は、最終的な処理され た 最終的な処理されたイメージ・ブロック55のHH部分と対応する周波数域表示 共に連続的に水平と垂直の両方向において、最終的に処理されたイメージ・ブ ロック55のLL部分は、入力ビデオイ・メージ・ブロック51の「にじみ」イ メージと対応し、最終的に処理されたイメージ・ブロック55のLH、HLおよ びHH部分は、入力ビデオ・イメージ・ブロック51の帯域通過部分と対応する 。図8の周波数域表示から明らかなように、LH、HLおよびHH成分は増加す る周波数帯域におけるイメージの成分と対応し、HH成分が最も高い周波数成分 と対応している。 先に述べたプロセス50、52において行われる分解は、ビデオ・イメージ分 解の分野において重要な利点を提供する。第一に、ウインドウの周波数幅が広が りウインドウの時間幅がウエーブレット分解により与えられる増加する周波数と 共に縮小するように信号の時間−周波数局所化の利点が得られる。このため、信 号の急速に変化する部分の更に詳細かつ徹底した分析を可能にし、またこのため ビデオ・イメージの更に正確な分解を可能にする。第二に、先に述べた境界スプ ライン・ウエーブレット法を用いることにより、イメージ、あるいはイメージ内 の細分割されたイメージ・ブロックのエッジにおける境界効果が取除かれる。こ れらの境界効果の排除は、比較的小さな能力のコンピュータがイメージ品質の低 下もなく分解を実施することを可能にする。境界効果の排除はまた、スタンドア ローン装置またはプロセッサ・システムにより細分割されたイメージを独立的に 処理することを可能にし、その結果、全分解が、広範な修正なしに部分的な処理 または並列計算によって行うことができる。更に、分解されたイメージは、圧縮 解除と同時に、表示されたイメージにおける境界効果のアーチファクトを生じる ことなく拡大できる。 数字分解の事例 プロセス50、52の分解は、1つの数字例によって示すことができる。この 事例においては、入力イメージ・ブロックは、大きさが8×8ピクセルであり、 この場所における表示の強さ(即ち、PGMフォーマットにおける)を表わす8 ビットのディジタル値を含む。このフォーマットにおける入力イメージ・プロッ クの一例は下記のとおりである。即ち、 139 144 149 153 155 155 155 155 144 151 153 156 159 156 156 156 150 155 160 163 158 156 156 156 159 161 162 160 160 159 159 159 159 160 161 162 162 155 155 155 161 161 161 161 160 157 157 157 162 162 161 163 162 157 157 157 162 162 161 161 163 158 158 158 先に述べたように、プロセス50は、各水平行に対して行われる入力イメージ ・ブロックの境界スプライン・ウエーブレット分解を行う。当事例では、説明の 目的のため微小なゼロ度(m=0)のウエーブレットが使用される場合、プロセ ス50の分解は下記のマトリックスを生じる結果となる。即ち、 分割線の左側の上記マトリックス部分は入力イメージの低周波PA対応している が、分割線の右側の上記マトリックスの部分は入力イメージの高周波部分と対応 し、共に水平状に行われる。 プロセス52はプロセス50の結果を分解し、垂直列内のデータを1次元空間 のサンプルされた関数と見なす。同じ微小なゼロ度のウエーブレットを再び用い て、プロセス52の垂直分解は下記の結果を生じる。即ち、 上記マトリックスの配向は、下記のように図9cの一覧表を使用する。即ち、 ビデオ・イメージ分解事例 次に、図12aないし図12eに関して、実際のビデオ・イメージに対して用 いられた如き本発明の望ましい実施例による境界スプライン・ウエーブレット分 解の一例について述べる。図12aは、境界スプライン・ウエーブレット分解が 適用されるPGMフォーマットにおける入力ビデオ・イメージを示す。図12b ないし図12eは、図10および図11に関して先に述べたマトリックス演算を 用いて、図7のプロセス50、52を行った後、最終的な処理されたビデオ・イ メージのLL、LH、HLおよびHH成分を示す。図12bから明らかなように 、LL成分は図12aの入力イメージの非常に忠実な表示である。図12cない し図12eにそれぞれ示されたLH、HL、HH成分においては、視覚的な横縞 は、入力イメージの更に高い周波数成分と対応する。b.閾値設定および圧縮 再び図6を参照すると、プロセス40において行われた入力イメージ・ブロッ クの水平および垂直の分解の完了と同時に、メモリー・バンク36に記憶された 分解の結果に基いて、次にプロセス42が量子化プロセッサ32によって行われ る。 特に、分解のLH、HLおよびHH成分は、プロセス42において閾値設定お よび量子化を受け、このような量子化は成分LLについては行われない。量子化 のためのLH、HLおよびHH成分のこのような選択は、PGMフォーマットに おける大半の実イメージが低周波の強さからなること、および分解のより高い周 波のウエーブレット部分が多数の小さいかあるいはゼロの係数を持とうとするこ との観察に基く。8×8イメージの分解に関して先に述べた数字例は、この効果 を示している。更に、図12aないし図12eの例示的イメージは、分解のLL 成分が大部分の情報を含み、LH、HLおよびHH成分が横縞により示される少 量の有意義情報しか含まないことを示す。 従って、本発明の望ましい実施例によれば、分解後のより高い周波数成分にお ける小さな値のこのような大きな分布は、プロセス42の量子化によって廃棄さ れ(あるいは、メモリ要求において減じられ)る。例えば、先の数値例に関して は、2.0より小さな絶対値を持つ全ての係数がゼロ(閾値設定)に設定され、 残る全てがその最も近い符号を持つ整数値へ丸められる。このように、閾値設定 および量子化に遭遇する係数の格納のためのメモリ要求は、以下に述べるように ロスのない圧縮手法の使用前でも非常に減じられる。 先に述べた量子化データ・レジスタ31に格納されたコードに従って選択し得 る分解されたイメージ・データに対して他の閾値設定および量子化手法を代替的 に用いることができる。 ビデオ・イメージ量子化事例 次に、図12aないし図12eのビデオ・イメージ圧縮例に関連して、図13 aないし図13cに、プロセス42で行われた閾値設定の結果の事例が示される 。図13aは、図12bにも示されたLLの「にじみ」成分と同じイメージであ る。図13bは、例えば、図7のプロセス40の分解後のLH、HLおよびHH 係数の和を示し、従って先に述べた図12cないし図12eのイメージの和であ る。図13cは、プロセス42の閾値限度および量子化の適用後の図13bの和 のイ メージを示す。図13cから明らかなように、プロセス40の分解からのより高 い周波数成分LH、HL、HHは、入力イメージのエッジと他の鮮明な過渡的部 分とのみ対応する。 c.ビデオ圧縮の完了 再び図6によれば、プロセス42において行われた分解された入力イメージの LH、HL、HH成分の閾値設定および量子化後に、判断ブロック43が、所望 の圧縮比に達しないかどうかを判定する。 先に述べたビデオおよび数値の事例により特に示されるように、1つの分解プ ロセス40の完了と同時に、イメージのLL成分は入力イメージを正確に伝達す るのに充分である。イメージのこの1回の分解が、量子化された高周波結果に対 するメモリ要求に応じて、4:1までの圧縮比を提供することになる。この最大 比が、高周波成分の大まかな切り捨てが入力イメージ・ブロックの大きさの4分 の1であるマトリックスに存在するLL成分のみを残すことになると見なす。従 って、特に、判断ブロック43が、それまで得た圧縮比が所望の伝送または記憶 のために充分であるかどうかを判定し、またもしそうでなければ、前の圧縮解除 の結果として生じるLL成分が再び更に4つの成分へ分解されるように圧縮解除 プロセスへ制御を戻す。 本発明の当実施例によれば、所望の圧縮比が得られたかの判定が予め定めた圧 縮比に関して行われる。このような場合、タイミング回路37が、分解プロセス 40の通過回数のカウントを維持し、結果として得る圧縮比を前に記憶された値 と比較することによって判断43を行うことになる。 あるいはまた、圧縮比と、従って判定43が、LL成分が入力フレーム・イメ ージを表わす精度に従って、動的にフレーム単位で決定される。概念的には、こ のような判定は、予め定めた精度の限界に関するLL成分と入力イメージ・ブロ ック間の差の測定値となり、その結果LL分解が予め選択されたε限界以内にあ るならば、分解プロセス40の別の通過が行われるようにする。分解されたイメ ージのLH,HLおよびHH成分における係数の和に基いて数値を計算すること により、チャンネル圧縮サブシステムの各々において行われるプロセスが一定の ま まであるように、デコンプレッサ16における主コントローラ28によって、こ の判定が自動的に可能であると考えられ、この和が分解プロセスの前記通過に対 する入力イメージと結果として得るLL成分との間の差を示す。 各ビデオ・イメージ・フレームが圧縮のためより小さなイメージ・ブロックへ 細分割される通常の場合、圧縮比がフレームの全ての圧縮イメージ・ブロックに 対して一定であることが望ましい。従って、分解プロセス40を反復するかどう かの動的判定が最悪の場合の分解イメージに基いてなされることを許容するよう に、判定43は、プロセス40、42において各イメージ・ブロックが分解され 量子化された後に行われることが望ましい。 判定43のこのような動的判断に従って、カラー間の平滑な遷移を持つ背景イ メージのように高周波情報を大きな程度に含まないビデオ・イメージ・フレーム が、高周波情報または多数の鮮鋭な遷移を含むビデオ・イメージ・フレームより も著しく高い比まで圧縮され得る。このような動的な圧縮の使用は、イメージ品 質に対して最小限の影響で全体的な圧縮効率を最適化することができる。 本発明の望ましい実施例により所望の圧縮比が得られるという結果を生じる判 定43について統計的あるいは動的に決定されるかに拘わらず、図6のプロセス 44において、フレームに対して分解され量子化されたイメージの結果について ロスのない圧縮が行われる。再び図5において、プロセス42のロスのない圧縮 が、Huffmanコーディング法のような周知のロスのない手法によってロス のないコンプレッサ34により行われることが望ましい。プロセス42のこのロ スのない圧縮は、分解からの量子化されたより高い周波数LH、HL、HH成分 の圧縮において、これら成分におけるゼロでない値あるいは変化する値が大半の ビデオ・イメージ・フレームに対して非常に稀であると考えれば特に有利である 。 プロセス42のロスのない圧縮の後、圧縮されたビデオ・イメージ・データが 、場合に応じて伝送または格納のためフレーム単位でフォーマット化されあるい はコード化される。先に述べたように、完全フレームが一緒に送られるこのよう なブロックの多数からなるように、大半のビデオ・イメージ・フレームが、多数 の イメージ・ブロックへの細分割の後に本発明の望ましい実施例によって圧縮され ることが考えられる。図4aに示されるように、圧縮されたイメージ・データの コーディングが、ディジタル通信ネットワーク15への提供に先立ち、コンプレ ッサ16内部で望ましくは図5に示されたデータ・フロー・インターフェース3 9によって行われることが望ましい。 次に図14に関して、本発明の望ましい実施例によるデータのフォーマット化 されたフレーム70の概略図について述べる。以下本文において更に詳細に述べ るように、本発明により圧縮されたビデオ・イメージ・データの分解が非常に迅 速に生じ得、例えば、本発明により圧縮された運動画像の各部がリアルタイム・ ベースで圧縮解除され表示された。この迅速かつ正確な圧縮解除は、強化された 特徴の能力を圧縮解除されたイメージの表示において利用することを可能にする 。図14のデータ・フレーム70の構造は、ビデオ・フレームと対応する圧縮さ れたビット・ストリーム・データに適切なフォーマット化の「ヘッダ」情報を加 えたものを含み、強化された特徴を使用可能にする。フレーム70のこのヘッダ 部分は、フレームおよびその位置を記述する全情報を提供することが望ましい。 図14に示されるように、フレーム70は、コンピュータのメモリ、ディスク 記憶装置、CD−ROMなどのような記憶装置に対してフォーマット化されたデ ータの逐次ブロックである。従って、本発明の全ての特徴の利点を利用するため 、ディジタル・ネットワーク15上で受取られるリアルタイムで圧縮解除される のではなく、圧縮されたデータ・フレーム70がその圧縮解除に先だってコンピ ュータのメモリに記憶されることが考えられる。リアルタイム圧縮解除および表 示は、データが受取られる時に代替的に行われるが、以下本文に述べる特徴の一 部はこのような場合には有効でなくなる。フレーム70からのヘッダ情報の取出 しは非常に少ない計算時間および労力で済むので、このようなヘッダ情報を含む ことは、リアルタイム圧縮解除および表示の全体的性能に略々全くペナルティを 課さない。 フレーム70の第1の部分はH1ヘッダ71であり、これはビット・ストリー ム圧縮イメージの状態を指定するため使用されるストリング・タイプのデータで あり、このため、20バイト程度のデータを含み得る。例えば、H1ヘッダ71 は、そのフレームが一部である運動画像の識別子を含み、また圧縮データの不当 な鑑賞または使用を防止するためのセキュリティ・コードをも含む。例えば、圧 縮されたビデオ・データがディジタル電話回線上に通信される運動画像と対応す るならば、H1ヘッダは局部圧縮解除システム20の識別子と対応するコードを 含んで、当該圧縮解除システムのみがデータを圧縮解除できるようにする。フレ ーム70のフィールド72は、ビデオ・イメージの全シーケンスにおけるフレー ム20の位置を指定するその対応フレーム70の番号を含む長整数タイプの4バ イト・フィールドである。フィールド73は、フレーム70が属する運動グルー プ(もしあれば)を識別する整数タイプの2バイト・フィールドである。グルー プにおけるフレームが相互に分かれあるいは全シーケンスから切り離され得ない ように、フレーム70の1つのグループをグループとして指示することができる 。このようなグループ分けは、運動画像シーケンスの表示において予期されない 副次効果を防止することができる。 当例によれば、フレーム70においてフィールド74および75が次に続いて 、フレーム70を含むビデオ・シーケンスの表示の制御を容易にする。フィール ド74は、シーケンスにおける前のフレームが開始するアドレスを含む長整数タ イプ(long integer type)の4バイトのフィールドであり、 必要に応じて、前のフレームへの迅速な飛越しを可能にする。以下本文において 述べるように、ビデオ・シーケンスの表示の対話的な制御を可能にするためユー ザ制御インターフェースに圧縮解除システム20を提供することができ、この場 合フィールド74は個々のフレームの逆の順序の飛越しおよび選択を容易にする ことになる。同様に、フィールド75は、シーケンスにおける次のフレームのア ドレスを含む長整数タイプの4バイト・フィールドであり、圧縮解除および表示 中の順方向におけるフレーム70の迅速な飛越しを可能にする。 フィールド76は、圧縮比、品質の指標、あるいはユーザが定義するイメージ 指定の指定により、フレーム70内に含まれるイメージの複雑さを表わす整数タ イプの2バイト・フィールドであり、このような値は圧縮解除および表示の実施 を測定し制御する際に有効である。 フィールド77、79、81、83は、フレーム70に対するビデオ・データ の圧縮時に使用されるあるパラメータを示す。これらのパラメータの通信のため ヘッダ情報を使用することは、圧縮解除システム20が選択可能な能力を持つこ とを可能にし、その結果異なる手法により圧縮されたビデオ・イメージ・データ を圧縮解除することができるようにする。更に、各フレーム70がこれらのフィ ールド77、79、81、83を含むので、本発明の望ましい実施例によりこれ らのフィールドの提供することで動的圧縮を可能にし、その結果異なる圧縮手法 を異なるフレーム70に同じビデオ・シーケンスにおいて使用できるようにする 。フィールド77は、フレーム70の圧縮されたデータにおける圧縮解除のレベ ルを指定する整数タイプの2バイト・フィールドであり、その結果圧縮解除シス テム20が受取りと同時に適正なレベルの圧縮解除を行うことができるようにす る。フィールド79は、ロスのないコンプレッサ34により行われるロスのない 圧縮のタイプを示す整数フィールドである。例えば、 0:ロスのない圧縮ではない(lossless compression) 1:Huffmanコーディング法 2:適合Huffmanコーディング法 などである。フィールド81は、例えば先に述べた整数コードの表による提示に よる圧縮システム10に関して先に述べた量子化プロセッサ32により使用され る量子化モードを示す整数タイプの2バイト・フィールドである。フィールド8 3は、量子化プロセッサ32により使用される量子化値を格納する整数タイプの 2バイト・フィールドであり、このためフィールド81に示されるモードに依存 する。量子化プロセッサ32の制御のため先に述べた表例を用いて、フィールド 83のロスのないが下記のように量子化値を示すことになる。即ち、 モード#(フィールド81) フィールド83の表示 0 0(ドント・ケア) 1 閾値設定値 2 量子化解除スカラー 3 圧縮データからのオフセットとしてJPE G量子化テーブルのアドレス 4 圧縮データからのオフセットとしてベクト ル量子化テーブルのアドレス 図14に示されるように、フレーム70の部分78は、フィールド70に対す る圧縮イメージ・データを含み、フィールド87、89に続く。フィールド87 は、圧縮データ・ストリームを含む部分78の長さを指定する長整数タイプの4 バイト・フィールドであり、DMA動作などにより圧縮データ・ストリームの読 出しを補助する上で有効である。フィールド89は、フィールド87と、圧縮イ メージ・データを含む部分78の開始との間のオフセット距離を示す長整数タイ プの4バイト・フィールドであり、このため、フィールド89は、他のフィール ドおよびユーザまたは他の開発者により定義される情報に対するフレーム70内 のスペースを予約するために使用できる。 部分78は、先に述べたようにフレーム70に対する圧縮されたビデオ・イメ ージ・データのデータ・ストリームを含む。部分78の長さは、無論、圧縮プロ セスで得られた圧縮比に対して、フレームにおけるピクセル数に対して、またプ ロセス44のロスのない圧縮がフレームのより高い周波数成分を圧縮した程度に 対して依存することになる。更に、オーディオ情報もまた従来の方法でコード化 でき、またサウンド運動画像の伝送および記憶を支持するためフレーム70の部 分78内に置くことができることが考えられる。 フレーム70のこのような構成は、ビデオ・フレームのシーケンスの対話的な 圧縮解除および表示において特に有効である。特に、フィールド74、75およ び76は、特にフレーム70のシーケンスが運動画像における順次のフレームで ある場合に、デコンプレッサ20が前記フレームをそのシーケンスで柔軟に表示 することを可能にする。例えば、デコンプレッサ20は、デコンプレッサ20お よびそのディスプレイ・システム26の処理能力が、シーケンスにおける各フレ ームがリアルタイムで圧縮解除され表示され得ない如きものであるかどうかを判 定することをフィールド76に問合せることができ、もしそうであれば、デコン プレッサ20はフレーム70におけるフィールド75の内容により示されるシー ケンスで次のフレーム70へスキップすることができる。フレームがスキップさ れる時、表示される運動画像の品質は可能なかぎり最良のイメージから低下させ られるが、スキップされないフレームはリアルタイムで表示され、その結果運動 画像における運動の時間依存性が正確に伝えられる。 フィールド74、75、76はまた、対話的な表示能力を提供する。フィール ド74がシーケンスにおける前のフレームのアドレスを表示するので、シーケン スにおける各フレーム70ごとに、あるいは先に述べたようにフレームが圧縮解 除のため要求される時間およびデコンプレッサ18の能力に基いてスキップされ たかの如何に拘わらず、フレーム70が運動画像の逆方向の表示の能力を許容す る。更に、フィールド76により提供される情報が、フレーム70のシーケンス の表示の同期を容易にし、かつまたスローモーションまたは強化速度の表示を行 う時間ベースの容易なスケーリングを可能にする。 従って、再び図6参照して、このようにプロセス46のフォーマット化または コーディングが、圧縮解除システム20による記憶、圧縮解除および表示のため のディジタル・ネットワーク15に伝送するため、あるいはまた記録用の記憶の ためディスク装置22に伝送するため圧縮されたビデオ・イメージ・データを用 意する。4.デコンプレッサの構造 a.高性能デコンプレッサ 次に図15aに関して、本発明の望ましい実施例によるデコンプレッサ18の 構造について詳細に記述する。無論、本発明いよるビデオ・データを圧縮解除す るために回路の他のアーキテクチャ構成を用いられることが考えられる。特に、 従来の汎用コンピュータ・システムが本発明によるビデオ・イメージ・データの 圧縮が可能であることが考えられる。しかし、図15aの事例は、本文に述べる データ圧縮解除機能を実施するための回路の望ましい実施例を組込んでいる。 当事例において、デコンプレッサ18は、図14に関して先に述べたような圧 縮ビデオ・イメージの到来するビット・ストリーム・データを受取るようにネッ トワーク15に接続されたデータ・フロー・インターフェース80を含むことが 望ましい。データ・フロー・インターフェース80は、ネットワーク15にイン ターフェースを提供し、到来するビット・ストリームのR、GおよびB成分を3 つのチャンネル、即ち、R−ストリーム、G−ストリームおよびB−ストリーム のチャンネルへ分けるように働く。デコンプレッサ18はまた、主コントローラ 84と、3つの略々同じチャンネル・デコンプレッサ・サブシステム88R,8 8G、88Bとを含む。主コントローラ84は、デコンプレッサ18内部の機能回 路の動作を制御することが望ましく、このため、適切な2方向性バスおよび制御 線によってサブシステム88とデータ・フロー・インターフェース80とに接続 されて、デコンプレッサ18のタイミング、フィードバックおよび受取り動作を 制御する。主コントローラ84は、イメージ・データの一部または全てを処理し て以下に述べるイメージ圧縮機能の実施を制御するに充分な計算能力および容量 の汎用のプログラム可能マイクロプロセッサまたは他の中央処理装置(CPU) であることが望ましい。(Intel社またはCyrix社から入手可能なもの を含む)80486タイプ、68040タイプ(Motorolaから入手可能 なものを含む)、およびSPARCプロセッサ・タイプ(Texas Inst ruments社またはSun Microsystems社から入手可能な) のものと類似しあるいはこれより大きな性能レベルを持つマイクロプロセッサこ とがデコンプレッサ18における主コントローラ84としての使用に適するであ ろうことが考えられる。 3チャンネル・コンプレッサ・サブシステム88R,88G、88Bはそれぞれ 、データ・フロー・インターフェース80により提供される分けられたチャンネ ルの対応する1つを受取り、3つの色成分の境界スプライン・ウエーブレット圧 縮 解除が本発明の当該実施例に従って並列に行われるようにする。チャンネル・デ コンプレッサ・サブシステム88の構造は、先に述べたチャンネル・コンプレッ サ・サブシステム29のそれの略々逆である。従って、サブシステム88R,8 8G,88Bの各々は、これらの類似のタスクを別のものとして並列に実施するよ うに実質的に同一に構成され、明瞭にするため、以降の記述は、他のサブシステ ム88の構造および動作がここで述べるサブシステム88Rと同一でなくとも類 似することと理解して、チャンネル・デコンプレッサ・サブシステム88Rにつ いてのみ行う。 本発明の当実施例による各チャンネル・デコンプレッサ・サブシステム88は 、本発明の当実施例による圧縮解除動作において用いられるように、ロスのない 圧縮解除、量子化解除および境界スプライン・ウエーブレットの再構成(または 、圧縮解除)の諸機能を行うように特に設計される。本発明の当実施例によるチ ャンネル・デコンプレッサ・サブシステム88は、ディジタル・マトリックス・ プロセッサ86、タイミング回路107、量子化解除プロセッサ108、ロスの ないデコンプレッサ82、プログラム・データ・メモリ112、およびイメージ ・データの記憶のための多重メモリ・バンク110の回路機能を含む。図15a に示されるように、サブシステム88により受取られる到来データは、ロスのな いデコンプレッサ82によって受取られる。ロスのないデコンプレッサ82は、 データ・フロー・インターフェース80により与えられる如きこのチャンネルに 対する到来データ・ストリームに対するロスのない圧縮解除を行うようにプログ ラムされたTMSC40の如き従来のディジタル信号プロセッサによって実現さ れる。ロスのないデコンプレッサ82により行われロスのない圧縮解除は、Hu ffmanコーディング法、適合Huffmanコーディング法、算術コーディ ング法、LSQコーディング法、などの従来の手法によるものであり、しかし、 特にロスのないデコンプレッサ80は、(フレーム70のフィールド79から) 認識されるか、あるいは到来データの圧縮に用いられるロスのない圧縮手法によ り動作するように前にプログラムされねばならない。ロスのないデコンプレッサ 82は、イメージ・データの再構成に備えて、メモリ・バンク110に圧縮解除 さ れた到来イメージ・データを記憶する。あるいはまた、ロスのないデコンプレッ サ82は、この機能を提供するための特注論理回路として実現することができる 。 ロスのないデコンプレッサ82からの出力は、先に述べたように、コンプレッ サ16におけるロスのないコンプレッサ34に与えっれるものと同じ形態で、前 記チャンネル(R、G、B)に対して分解されたイメージ・データと対応する。 量子化解除プロセッサ108は、ロスのないデコンプレッサ82からの出力を量 子化解除するためのマイクロプロセッサの如き論理回路またはプログラム可能デ バイスである。本発明の望ましい当実施例によれば、量子化解除プロセッサ10 8は、フレーム70のフィールド81の内容を受取る量子化解除コード・レジス タ109の内容に従って、種々の量子化または閾値設定モードにより動作するよ う制御可能である。フィールド83における量子化解除値は、量子化解除プロセ ッサ108により行われる量子化解除において用いられる。量子化解除の結果は 、メモリ・バンク110に格納される。 ディジタル・マトリックス・プロセッサ86は、プログラム・データ・メモリ 112に記憶された予め計算されたマトリックスを用いて、量子化解除の結果に ついて境界スプライン・ウエーブレットの構成を行う。この構成のための手順は 、以下本文に詳細に述べる。ディジタル・マトリックス・プロセッサ86により 行われた動作の結果は、メモリ・バンク110に格納される。コンプレッサ16 の場合におけるように、ディジタル・マトリックス・プロセッサ86は、Int el社から入手可能なi860マイクロプロセッサおよびTexas Inst ruments社から入手可能なTMSC40ディジタル信号プロセッサのよう な従来のディジタル信号プロセッサにより、あるいはIntel社から入手可能 な80386および80486ファミリ、およびMotorolaから入手可能 な68030および68040ファミリのような汎用マイクロプロセッサによっ て実現される。 タイミング回路107は、ロスのないデコンプレッサ82からチャンネル・デ ータの記憶と、量子化解除および圧縮解除プロセスのための以後の検索とを制御 する機能を行う。1つのフレームに対するチャンネル・データの圧縮解除の完了 と同時に、タイミング回路107は、ディスプレイ26における表示のためのフ ォーマット化およびフォーマット・コンバータ24への伝送のため、主コントロ ーラ84に対して圧縮解除されたPGMチャンネル・データを与えるように動作 し得る。 主コントローラ84は、サブシステム88R、88G,88Bの各々から圧縮解 除されたチャンネル・データを受取り、このデータをフォーマット・コンバータ 24による受取りに適するフォーマットへ順序付けする。更に、主コントローラ 84は、データ・フロー・インターフェース80に対してフィードバックを提供 するよう動作し、データのフレームの圧縮解除と同時に、データ・フロー・イン ターフェース80が圧縮解除のためにサブシステム88に対してデータの次のフ レームを通信するように制御できるようにする。 更に、主コントローラ84は、マウス、トラックボール、ペン入力、キーボー ドなどでよいユーザ・インターフェース装置85に接続され、更に、ユーザ・イ ンターフェース装置85は、ユーザがビデオ・データの圧縮解除および表示を制 御するパーソナル・コンピュータ・ワークステーションのような別のコンピュー タとして実現することができる。先に述べたように、図14に示されたフレーム 70の構造は、圧縮解除プロセスの対話的制御を容易にし、その結果ユーザがユ ーザ・インターフェース装置85を用いてビデオ・イメージ・フレームのシーケ ンスの圧縮解除および表示の方向(順方向/逆方向)と速度とを制御できるよう にする。主コントローラ84は、このように、データ・フロー・インターフェー ス80に対して圧縮解除のためのフレームの順序および選択を通信するように動 作可能であり、従って、データ・フロー・インターフェース80内部あるいはデ ータ・フロー・インターフェース80によりアクセス可能な多数のフレームの記 憶のための充分なメモリを組込んでこのような対話的圧縮解除および表示を可能 にするのに有効である。 デコンプレッサ18の当該事例は、高精細リアルタイムの真のカラー・ビデオ ・イメージ・データの圧縮をサポートするために意図され、ここで「真のカラー 」 とは、可能な1670万色を結果として生じる各ピクセルごとの24ビットのカ ラー情報の使用を示す。デコンプレッサ18に対する圧縮解除速度は、「リアル タイム」のビデオ・イメージ圧縮解除および表示をサポートするために、毎秒3 0フレーム程度になるように意図される。先に述べたように、カラーおよびフレ ームの速度要件がリアルタイムの真のカラー・ビデオから低減されるならば、デ コンプレッサ18を単一チャンネルとして、即ち、単一チャンネルの圧縮サブシ ステム88により構成することが可能である。このような構成では、カラー・デ ータは、主コントローラ84の制御下でR、G、B成分に対して逐次圧縮解除す ることができる。更に、フレーム速度が許すならば、同様にロスのない圧縮解除 を行うためにディジタル・マトリックス・プロセッサ86を用いることができる 。 先に述べたデコンプレッサ18の構造は、3つのR、G、Bチャンネルに対し て並列状に3つの処理ボードを用いる「ハイ・エンド」の製品として意図される 。この設計は、Silicon Graphicsから入手可能な4Dシリーズ ・ワークステーション、およびSun Microsystemsから入手可能 なSPARCワークステーションのような今日の高性能ワークステーションとの 関連で用いられることが望ましく、これは、これらのワークステーションが24 ビットの真のカラー能力で高解像度(800ピクセル×600ピクセル)のイメ ージ・データの毎秒30フレームを越える搬送のため充分な性能レベルを有する ためである。 b.パーソナル・コンピュータ拡張カード圧縮解除システム 次に図19に関して、本発明の代替実施例による圧縮解除システム200につ いて詳細に述べる。圧縮解除システム200は、従来PCベースのワークステー ション上での実現のため意図され、単一の8ビット拡張ボードとして構成され、 あるいはまた、システム200は、16ビットのISAまたはEISA拡張ボー ドとして、あるいはMCA(マイクロ・チャンネル・アーキテクチャ)ボードと して構成することができる。いずれの場合も、圧縮解除システム200が中解像 度ディスプレイに適するものと思われる。 圧縮解除システム200は、ビデオ処理ボードとして実現されるロスのないデ コンプレッサ202を含む。ロスのないデコンプレッサ202は、ネットワーク 15(あるいは、無論、本文に述べた方法により圧縮されるビデオ・イメージ・ データのディスク記憶装置または別のソース)に接続された入力ポートを有する 。ロスのないデコンプレッサ202は、Texas Instruments社 から入手可能なTMSC25およびTMSC30タイプのような従来のディジタ ル信号プロセッサ、あるいはMotorolaから入手可能な68020または 68030のような汎用マイクロプロセッサであるディジタル信号プロセッサ( DSP)204を含む。プログラム・メモリ206は、受取られたデータについ てロスのない圧縮解除を行う際にDSP204により用いられるプログラムを格 納するためのEPROMまたは他の周知のファームウエア記憶装置であることが 望ましい。 ロスのないデコンプレッサ202は、ネットワーク15から圧縮されたRGB −PGMデータを受取り、コンプレッサ16において用いられるロスのない圧縮 手法(もしあれば)に従って必要なロスのない圧縮解除を存在する。ロスのない デコンプレッサ202が、図14に関して先に述べたフレーム70におけるフィ ールド79により選択可能な種々のタイプの圧縮解除を実施できることが望まし い。ロスのないデコンプレッサ202はまた、ユーザ・インターフェース・デバ イス205に接続されて、人間のユーザに一連のビデオ・イメージの圧縮解除お よび表示において運動制御を制御する能力を許容する。ロスのないデコンプレッ サ202は、境界スプライン・ウエーブレット圧縮解除のため、その出力を圧縮 解除プロセッサ210へ与える。 本発明の当実施例による圧縮解除プロセッサ210は、本文に述べた本発明; の望ましい実施例による境界スプライン・ウエーブレット圧縮解除を実行する処 理能力を含む。圧縮解除プロセッサ210の主コントローラは、Texas I nstruments社から入手可能なTMSC40のような高性能の単一チッ プ・ディジタル信号プロセッサ、あるいはIntel社から入手可能な8048 6マイクロプロセッサのような高性能の汎用マイクロプロセッサであることが望 ましいディジタル信号プロセッサ(DSP)225である。圧縮解除プロセッサ 210はまた、圧縮解除プロセスにおいて有効なプログラム・コードおよび予め 計算されたマトリックスの記憶のためのプログラム・データ・メモリ212と、 イメージ・データの記憶のためのデータ・メモリ・バンク214と、圧縮解除ル ーチンにおいて有効なマトリックス演算を行うためのディジタル・マトリックス ・プロセッサ220とを含む。ディジタル・マトリックス・プロセッサ220は 、Intel社から入手可能なi860マイクロプロセッサ、およびTexas Instruments社から入手可能なTMSC40ディジタル信号プロセ ッサ、あるいはInLel社から入手可能な80386および80486ファミ リ、およびMotorolaから入手可能な68030および68040ファミ リのような汎用マイクロプロセッサであることが望ましい。ホスト・インターフ ェース・コントローラ208はまた、関連するビデオ・ディスプレイを含むホス ト・コンピュータ(図示せず)と通信するための、圧縮解除プロセッサ210内 に設けられる。プログラム・メモリ222もまた圧縮解除プロセッサ210に設 けられ、境界スプライン・ウエーブレット再構成およびフォーマット変換のため のプログラム・コードを含む。ビデオ・タイミング制御回路217もまた、圧縮 解除データの視認ならびに圧縮解除のタイミングを制御するため圧縮解除プロセ ッサ210内に含まれ、その結果一連のビデオ・フレームが運動画像としてリア ルタイムに視認でき、あるいはユーザ・インターフェース・デバイス205の制 御下におかれる。 動作において、ロスのないデコンプレッサ202は、フレームに対するロスの ない圧縮解除の結果をメモリ・バンク214に格納する。これらのデータは、プ ログラム・メモリ222に格納されたシーケンスに従ってメモリ・インターフェ ース224を介してDSP225によって検索され、図19に示される係数バス に沿ってプログラム・データ・メモリ212に記憶された予め計算されたマトリ ックスと共にディジタル・マトリックス・プロセッサ220へ送られる。ディジ タル・マトリックス・プロセッサ220は、DSP225により与えられるイメ ージ・データについてマトリックス演算を行って境界スプライン・ウエーブレッ ト 圧縮解除を実施し、その結果をデータ・メモリ・バンク214に記憶するため図 19に示されたデータ・アウト・バスに沿ってDSP225へ送出する。ディジ タル・マトリックス・プロセッサ220はまた、制御情報をDSP225に対し て両者間のフィードバック・バスにより提供する。 境界スプライン・ウエーブレット再構成または圧縮解除の完了と同時に、フレ ームに対する圧縮解除されたイメージ・データがメモリ・バンク214に格納さ れる。メモリ・インターフェース224は、境界スプライン・ウエーブレット圧 縮解除および表示のためのメモリ・バンク214のインターリーブされたアクセ スまたは同時アクセスを可能にし、ホスト・インターフェース・コントローラ2 08が表示目的のためメモリ・バンク214をアクセスする。ホスト・インター フェース・コントローラ208はまた、圧縮解除されたビデオ・イメージ・デー タを含むメモリ・バンク214の内容を直接表示するのに充分な能力を有し、あ るいはまた、圧縮解除イメージ・データは、DMAによる最終的表示のためホス トPCのメモリに対してホスト・インターフェース・コントローラ208によっ て送られる。 無論、本発明によれば、圧縮解除ハードウエアに対する更なる代替物も使用で きることが考えられる。5.境界スプライン・ウエーブレット・ビデオ・イメージ・データの圧縮解除お よび表示 次に図16に関して、先に述べた如き境界スプライン・ウエーブレット圧縮解 除により圧縮されたビデオ・イメージ・データを圧縮解除するための本発明の望 ましい実施例による方法について記述する。この圧縮解除は、類似の動作が図1 9に示された圧縮解除システム200によりその特定の構成に対して類似の動作 が実施されることを理解して、図4aおよび図15のハードウエア圧縮解除シス テムに関して記述される。 当事例の圧縮解除法の初期ステップは、圧縮されたファイルまたはフレーム7 0のシーケンスの、プロセス90により図16に示されたデータ・フロー・イン ターフェース80による読出しである。プロセス90は、データ・フロー・イン ターフェース80により通信された圧縮ビデオ・イメージ・データのディジタル ・ネットワーク15から直接の受取りの結果である。あるいはまた、デコンプレ ッサ18がスタンドアローン・コンピュータの一部である場合、ディスク装置2 2または他の固定記憶装置が、以前の伝送から、あるいは記録用の格納として、 圧縮されたビデオ・イメージ・フレームのファイルを含む。いずれの場合も、プ ロセス90の結果は、データ・フロー・インターフェース80による一連の圧縮 されたビデオ・イメージ・フレーム70の受取りであり、これから図16のプロ セスの残余が個々のフレーム70を検索することができる。 プロセス91が次に実施され、ここで選択されたフレーム70nの各チャンネ ルがロスのないデコンプレッサ82によるロスのない圧縮解除に遭遇する。図1 5aに関して先に述べたように、データのチャンネルは本発明の望ましい実施例 により並列に圧縮解除され、このため、図16のプロセス・フローをフレーム7 0nの1つのチャンネル(R、G、B)に対して記述する。特定のフレーム70n が運動画像におけるフレームのシーケンスに従って選択され、あるいはユーザ・ インターフェース装置85を介してユーザにより交互に選択される。いずれの場 合も、主コントローラ84が選択されたフレーム70nのアクセスを制御し、そ の結果適切なフレーム70がチャンネル・デコンプレッサ・サブシステム88へ 与えられ、このサブシステムがフレーム70nに対するデータをロスのないデコ ンプレッサ82へ与える。先に述べたように、プロセス91においてロスのない デコンプレッサ82によって行われるロスのない圧縮解除は、コンプレッサ16 におけるロスのないコンプレッサ34により行われるロスのない圧縮のタイプと 対応している。このように、プロセス91のロスのない圧縮解除の結果は、圧縮 法に関して先に述べたように量子化されたフレーム70nの最終的な圧縮解除さ れたイメージ・ブロック55を提供する。 プロセス91のロスのない圧縮解除の後、イメージ・データが、そのチャンネ ル・デコンプレッサ・サブシステム88における量子化解除プロセッサ108に より各チャンネルR、G、Bに対して量子化解除される。量子化解除プロセッサ 108により行われる量子化解除のタイプは、量子化解除コード・レジスタ10 9の内容により制御され、このレジスタはフレーム70nにおけるフィールド8 1として送られる値と対応する値を保有している。データが量子化された事象に おいては、フレーム70nのフィールド83で送られる量子化値を用いて、デー タをコンプレッサ16における量子化に先立つデータへ復元する。 プロセス92の量子化解除の完了と同時に、プロセス93がフレーム70nの 各イメージ・ブロックに対して行われて、PGMフォーマットにおける全ビデオ ・イメージを再構成し、各ピクセル場所がこの場所における強さと対応する値を 保有する。実際に、プロセス93は、境界スプライン・ウエーブレット法に従っ て、図6および図7に関して先に述べた圧縮解除プロセスを反転させる。プロセ ス93のこのような再構成は、選択されたフレーム70nにおけるイメージ・プ ロックの各々に対してブロック・ベースで行われる。プロセス93の完了と同時 に、選択されたフレーム70nがメモリ・バンク110にPGMフォーマット・ フレームとして格納される。 次に図17に関して、本発明の望ましい実施例による選択されたフレーム70n を再構成する方法について更に詳細に述べることにする。圧縮の間に行われた ビデオ・イメージ・データの分解が最初に水平方向に行われ、次いで垂直方向に 行われることを思い出せば、分解は逆の順序で行われねばならない。従って、ビ デオ・イメージ・データの再構成における最初のステップは、プロセス98によ り示されるように、垂直方向における各列の再構成である。 再構成プロセス98はまた最も頻繁であり、このため望ましくは、先に述べた 圧縮プロセスにおけると同様にマトリックス代数演算を用いて、対応するチャン ネル・デコンプレッサ・サブシステム88におけるディジタル・マトリックス・ プロセッサ86により行われる。従って、プロセス98はイメージ・ブロックを 各々が低周波部分に対する1組の係数cN-kと高周波部分に対する1組の係数dN -k とを含む列において考慮することにより開始し、kは所望の圧縮比を得るため 圧縮中に境界スプライン・ウエーブレット分解が行われた回数である。例えば、 圧縮比が4:1である場合、kの値は2に等しく(即ち、行と列の両方の分解が 1回行われた)、64:1の圧縮比の場合は、kは6に等しくなる。 図18は、プロセス98において行われたイメージ・ブロックの再構成におい て用いられたマトリックスの関係を示している。各再構成動作(プロセス98) は、次に高次の係数値cN-k+1を得ることを目的とする。逆の圧縮の場合は、マ トリックス演算は下式と等価である。即ち、 但し、マトリックスpNとQNは、圧縮解除プロセスと圧縮プロセスにおいて用い られる如きレベルNに対する、それぞれスプライン・マトリックスとウエーブレ ット・マトリックスである。先に述べたように、マトリックスpNおよびQNは、 予め計算することができ、チャンネル・デコンプレッサ・サブシステム88のプ ログラム・データ・メモリ112に格納することができる。 このように、プロセス98は、式[45]のマトリックス演算の1つのレベル をイメージ・ブロックにおける各列に対して列ベースで実施する。プロセス98 の完了と同時に、プロセス100が、プロセス98における再構成と類似する再 構成を、イメージ・ブロックにおける各行に対して行ベースで行うに過ぎない。 このため、式[45]の演算は、係数cN-k+2を得るべく行われる。 無論、ビデオ・イメージ・データの圧縮における量子化および閾値設定プロセ スの作用が完全な復元であり得ない(即ち、あるデータが失われる)ので、本発 明の望ましい実施例によるビデオ・イメージ・データの圧縮解除が圧縮プロセス に与えられる入力イメージの正確な写しを結果として生じないことが判るであろ う。このため、本発明による境界スプライン・ウエーブレット圧縮はロスのある 圧縮手法である。しかし、先に述べた境界スプライン・ウエーブレット手法の使 用が高周波におけるデータのみの損失を生じ、そのためイメージの品質の損失は 所与の圧縮比に対して最小化されることが考えられる。 しかし、先に述べたマトリックス演算を行うディジタル・マトリックス・プロ セッサのような特に専用化された回路によって、圧縮解除プロセス98、100 が非常に迅速に行えることに特に注意すべきである。この処理における速度は、 圧縮において選択されるウエーブレット形態から生じ、これは早い数学式と対応 し、かつまたマトリックス演算法に全く適合し得る。このため、デコンプレッサ 18により行われる圧縮解除が非常に迅速に生じ得、か多くの用途において、高 性能のマイクロプロセッサ回路を要求する必要がないと考えられる。 プロセス98、100において行われる如き列および行の両方向における再構 成と同時に、イメージ・ブロックが完全に再構成されたか(即ち、イメージ・ブ ロックがPGMフォーマット・イメージと対応するか、また低周波成分と高周波 成分を含まないか)を判定する判定101が行われる。もしそうでなければ、プ ロセス98、100のマトリックス演算が反復されて、このイメージ・ブロック に対するイメージの次のレベルの再構成を実施する。 プロセス100がイメージ・ブロックの再構成を完了すると同時に、判定10 3が、更なるイメージ・ブロックが選択されたフレーム70nにおいて再構成さ れ続けるかどうかをテストし、次のイメージ・ブロックがメモリ80から検索さ れ(プロセス104)、先のようにプロセス98、100、101によって再構 成される。選択されたフレーム70nにおける全てのイメージ・ブロックの再構 成の完了と同時に、プロセス106が行われて、その結果フレーム70nにおけ る再構成されたイメージ・ブロックが完全なPGMフォーマットのイメージ・フ レームと対応する適正な順序で配列されたイメージ・バッファ88に記憶され、 1つのフレーム70nに対する図16のプロセス98を完了する。3つの全ての チャンネルR、G、Bに対するものを含むフレーム70nに対する圧縮解除され たイメージ・データが、フォーマット・コンバータ24への通信のため主コント ローラ84へ送られる。次に、主コントローラ84が、データ・フロー・インタ ーフェースに対してフレームの完了を表示し、別のフレームが圧縮解除されて表 示されるべきかを判定するため判定95を行い、もしそうであれば、主コントロ ーラ84がシーケンスにおける分解のため、あるいはユーザ・インターフェース 装置85により指令されるように次のフレームを選択する。 再び図16において、次に、フォーマット・コンバータ24が所望の方法でフ レームを再フォーマット化してこれをディスプレイ26へ通信する方法によって プロセス94が行われる。フォーマット・コンバータ24が、同じイメージの赤 、緑および青の色成分と対応する3つの連続的なPGMフォーマット・フレーム を 集めてRGB−PGMフォーマットにおけるデータをディスプレイ26へ提供す るのような動作を行うことが考えられ、フォーマット・コンバータ24はまた、 RGB−PGMフォーマット・データをディスプレイ26に対して適切なPCX 、IMG、GIF、TIF、RLE、NTSCなどのような別のフォーマットへ 変換する。 次に図15bに関して、本発明の望ましい実施例によるフォーマット・コンバ ータ24の構造について詳細に述べることにする。フォーマット・コンバータ2 4は、デコンプレッサ18から受取り3つの圧縮解除されたR、G、Bチャンネ ルと対応するPGMフォーマット・データを記憶するための3つのバッファ12 0R、120G、120Bを含む。バッファ120の出力は、カラー結合回路12 2により受取られ、この回路はマイクロプロセッサのようなデータ処理回路であ り、3つのR、G、Bチャンネルに対する圧縮解除されたビデオ・データをRG B−PGMフォーマットに組合わせる。カラー結合回路122は、この組合わせ の結果をディスプレイ26を駆動するための適切なフォーマット化回路へ与える 。アナログの場合、カラー結合回路122は、その出力をビデオ・ディジタル/ アナログ・コンバータ(DAC)126へ与え、ビデオDAC126はディジタ ル・ビデオまたはグラフィックス情報を受取ってアナログ・ディスプレイ26を 駆動するのに適する従来のビデオDACである。ディジタルの場合、カラー結合 回路122は、その出力を減色およびフォーマット・エンコーダ124へ与える 。減色器/エンコーダ124は、カラー結合回路122により与えられたRGB −PGMフォーマット・データをディジタル・ディスプレイ26に対する所望の フォーマットへコード化するための周知の回路であり、このフォーマットはTI F、IMG、GIFなどを含む。無論、ディスプレイ26がRGB−PGMビデ オ・データを直接表示することができるならば、減色器/エンコーダ124は不 要である。 更に、フォーマット・コンバータ24もまた、拡大、ズーミングなどを含む更 なるグラフィックス処理操作を行うように、グラフィックス処理能力を含む。先 に述べたように、本発明による境界スプライン・ウエーブレット圧縮および圧縮 解除の結果として生じる境界効果(boundary effect)の排除は 、このような複雑なグラフィックス処理を特徴とする時に特に有利である。例え ば、フレーム70nのイメージの一部を、高い精度でフレームが実際のデータを 含むものとの間にピクセル単位で埋める内挿手法の使用などの従来のグラフィッ クス処理手法に従って容易に拡大することができる。対照的に、従来の圧縮手法 の結果として生じる境界効果は、拡大表示のみでなく「真の」イメージ・データ と境界効果のアーチファクトとの間の内挿の結果生じる誇張をも考慮すると、イ メージが拡大される解き誇張される傾向がある。 実際に、本発明による境界効果アーチファクトの排除により、そのように圧縮 されたイメージの密度より高いピクセル密度を持つ進歩したディスプレイにおけ るDJPYのため圧縮されたビデオ・イメージの伝送および記憶に対しては、本 発明が特に有利であると考えられる。更に、このような拡大が、各ディスプレイ が全イメージの一部のみを示して、イメージの表示を列状に配列された複数のビ デオ・ディスプレイ上のイメージの表示を可能にする。 再び図16において、プロセス94において行われるフォーマット・コンバー タ24への選択されたフレーム70nの伝送と同時に、判定95が行われて、シ ーケンスにおける別のフレームが表示のため圧縮解除されるべきかどうかを判定 する。もしそうであれば、プロセス96が圧縮解除および表示のため次のフレー ム70を選択する。本発明の望ましい実施例によれば、プロセス96の選択を多 くの方法で行うことができる。圧縮解除および表示のため次のフレームを選択す るための第1の方法は、シーケンスにおける次のフレームを単に選択して、この フレームを前に圧縮解除されたフレーム70nからフィールド75(図14)に よりアクセスすることであり、この方法は、運動画像の圧縮解除および表示の間 行われることになる。 図14に関して先に述べたように、フィールド76は、そのフレームの圧縮解 除および表示のため要求される計算上の複雑性を示す圧縮比などのような要因を 示すデータを含む。これは、プロセス96における次のフレームのインテリジェ ントな選択を可能にし、ここで圧縮解除システム20の能力は伝送時に圧縮され るビデオ・データの量に関して制限される。例えば、デコンプレッサ18がフレ ームの圧縮解除および表示のため要求するならば、フレームの表示はフレームが 表示されるべき頻度の逆数より長くなる(例えば、従来の運動画像の場合には、 1/30秒より長い)ならば、、主コントローラ84は次のフレーム(単数また は複数)をスキップして、圧縮解除および表示のため後のフレームを選択し、表 示されるフレームのシーケンスがディスプレイ26上にリアルタイム状に現れる ようにする。 プロセス96における次のフレームの選択のための第3の方法は、ユーザ・イ ンターフェース装置85を介してユーザによって指令されるものである。例えば 、鑑賞者は、各フレームの強さ学習を順方向または逆方向のいずれでも可能にす るため、リアルタイム・ベースでシーケンスを表示することを欲するか、あるい は鑑賞者はシーケンスの選択された部分を反復的に視認することを欲するかもし れない。これらの指令は、ユーザ・インターフェース装置85によって主コント ローラ84へ送られ、本発明により次のフレームを選択するためプロセス96に おいて用いられる。 判定95により判定される如きシーケンスにおける全てのフレームの圧縮解除 および表示と同時に、圧縮解除および表示のプロセスが終了する。5.結論 本発明に関して先に述べたビデオ・イメージ・データを圧縮し圧縮解除するた めの方法およびシステムは、当該明細書全体で記述されたように重要な利点を提 供する。これらの利点は、ウエーブレット分析の基本的利点を含み、これにおい ては入力信号の時間−周波数の局部化が実現されて、周波数が増加すると時間ウ インドウが狭搾し、周波数が減少すると拡大し、これにより信号の過渡的期間に 対する非常に正確な分析を提供し、従来のフーリエ分析手法の過小サンプリング 問題を回避する。 更に、本発明の望ましい実施例によるビデオ・イメージ圧縮および圧縮解除が 境界スプライン・ウエーブレットを用いて、特に内部サンプルに対して用いられ るウエーブレットからの間隔の境界付近のサンプルに対して異なるウエーブレッ トを用いることにより、圧縮イメージにおける境界効果を取除く。この境界ウエ ーブレットは、間隔の外からの支援を必要とせず、本発明によるビデオ圧縮に適 用されると、境界効果アーチファクトが排除される。これは、元の入力イメージ の非常に正確な表示を提供するのみならず、スプライン関数の計算上の幾何学的 優位性と組合わされる時、挿入、編集および反復的表示を含む拡大、フレーム・ ベースの動的圧縮、運動画像の対話的表示のような複雑な処理操作および表示の 実施を可能にする。更に、本発明はまた、速度の遅い表示システムがフレームを スキップすることも可能にし、その結果運動画像を1秒当たり少ないフレームで リアルタイム・ベースで表示することができる。 境界効果の排除もまた、圧縮解除および表示におけるイメージ品質を犠牲にす ることなく圧縮ルーチンを入力イメージの細分割ブロックに容易に適用すること を可能にする。これは、並列処理手法を圧縮および圧縮解除操作に容易に適用す ることを可能にする。更に、本発明によって、高い圧縮比および優れた画像品質 を得ながら、比較的低い能力の計算装置が圧縮および圧縮解除を行うことを可能 にする。 更に、本発明はまた、本発明による選択されたウエーブレットにより与えられ る改善された時間−周波数局部化によって、所与の精度に対して従来のシステム よりも比較的高い圧縮比を可能にし、かつまた上記のように所望の精度限度に圧 縮する能力を可能にする。本発明は更に、一連のフレームの動的圧縮を可能にし 、その結果高周波フレームを低周波フレームとは異なる比で圧縮することができ る。 本発明は、ディジタル通信ネットワークまたは衛星送信のような運動画像およ び他のビデオ・データの遠隔場所間の送信のようなビデオ・イメージ圧縮の様々 な用途に適用できる。本発明はまた、ビデオ・イメージ・データ、運動画像と静 止画像の両データの圧縮形態における記録用記憶に対して有効に適用できる。運 動ビデオと静止の両イメージの記録用記憶は、圧縮された情報の圧縮解除および 表示が、境界効果のようなアーチファクトの誇張なしに元の圧縮において用いら れるものよりはるかに高い密度および容量で実施可能であるので、境界効果のな いことにより本発明によって特に容易化される。 本発明については、その望ましい実施例に関して本文において記述されたが、 本発明の利点を得るこれらの実施例の修正および変更は、当明細書およびその図 面を参照する当業者にとって明瞭であろう。このような修正および変更が請求の 範囲に記載される本発明の範囲内に含まれるものと考えられる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FR,GB,GR,IE,IT,LU,M C,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF,CG ,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE,SN, TD,TG),AP(KE,MW,SD,SZ),AM, AT,AU,BB,BG,BR,BY,CA,CH,C N,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,GB,GE ,HU,JP,KE,KG,KP,KR,KZ,LK, LR,LT,LU,LV,MD,MG,MN,MW,M X,NL,NO,NZ,PL,PT,RO,RU,SD ,SE,SI,SK,TJ,TT,UA,UZ,VN (72)発明者 ユエン,パク−ケイ アメリカ合衆国テキサス州77840,カレッ ジ・ステイション,ヒルサイド・ドライブ 1528

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.ビデオ・イメージを表わすその通信のためのディジタル・データを圧縮する 方法において、 ビデオ・イメージのフレームと対応するディジタル・データを、行と列におけ る場所アレイ(location array)へ表示の強さと対応する各場所 アレイにおける値でフォーマット化するステップと、 第1の方向において、前記アレイの各行を境界スプライン・ウエーブレットを もちいて低周波と高周波の部分へ分解して、分解の結果を対応する行へ配列する ステップと、 次いで、最初の分解ステップの前記の配列結果の各列を、境界スプライン・ウ エーブレットを用いて第2の方向に分解するステップと、 前記分解ステップの結果を受取り装置へ通信するステップと を含む方法。 2.前記通信ステップが、 前記分解ステップの結果を固定メモリに記憶するステップを含む請求の範囲第 1項記載の方法。 3.前記通信ステップが、 前記分解ステップの結果を表示のため圧縮解除システムへ伝送するステップを 含む請求の範囲第1項記載の方法。 4.前記分解ステップの伝送された結果を受取った後、境界スプライン・ウエー ブレットを用いて、前記伝送されたビデオ・イメージを第2の方向に再構成する ステップと、 次いで、境界スプライン・ウエーブレットを用いて、最初の再構成ステップの 結果を第1の方向に再構成するステップと、 前記再構成ステップの結果をビデオ・ディスプレイに表示するステップと を更に含む請求の範囲第3項記載の方法。 5.前記第2の分解ステップの結果が、 前記第1の分解ステップの第1の方向における低周波分解の第2の方向にとら れた低周波成分と対応するLL成分と、 前記第1の分解ステップの第1の方向における低周波分解の第2の方向にとら れた高周波成分と対応するLH成分と、 前記第1の分解ステップの第1の方向における高周波分解の第2の方向にとら れた低周波成分と対応するHL成分と、 前記第1の分解ステップの第1の方向における高周波分解の第2の方向にとら れた低周波成分と対応するHH成分と、 を含み、 更に、 前記通信ステップに先立って前記LH、HLおよびHH成分を量子化するステ ップ を更に含む請求の範囲第1項記載の方法。 6.前記量子化ステップ後でかつ前記通信ステップに先立って、前記LL、LH 、HLおよびHH成分におけるロスのない圧縮を行うステップを更に含む請求の 範囲第5項記載の方法。 7.前記分解ステップを反復するステップを更に含む請求の範囲第5項記載の方 法。 8.通信ネットワーク上に前記LL成分と前記量子化されたLH、HL、HH成 分を伝送するステップと、 前記通信ネットワークから伝送された成分を受取るステップと、 第2の方向において境界スプライン・ウエーブレットを用いて前記LL成分お よび量子化されたLH成分から低周波成分を再構成し、かつ第2の方向において 境界スプライン・ウエーブレットを用いて前記量子化されたHL成分およびHH 成分から高周波成分を再構成するステップと、 第2の方向に加えられた境界スプライン・ウエーブレットを用いて前記低周波 成分と前記高周波成分からビデオ・イメージを再構成するステップと、 ビデオ・ディスプレイに前記再構成ステップの結果を表示するステップと を更に含む請求の範囲第5項記載の方法。 9.前記量子化ステップ後でかつ前記通信ステップに先立って、前記LL、LH 、HLおよびHH成分におけるロスのない圧縮を行うステップと、 前記受取りステップ後に、前記通信されたLL、LH、HLおよびHH成分に おけるロスのない圧縮解除を行うステップと を更に含む請求の範囲第8項記載の方法。 10.前記通信ステップに先立って選択された回数だけ前記分解ステップを反復 するステップと、 前記表示ステップに先立って選択された回数だけ前記再構成ステップを反復す るステップと を更に含む請求の範囲第8項記載の方法。 11.前記分解ステップに先立って、各フレームを複数のイメージ・ブロックへ 分けるステップを更に含み、 前記分解ステップが各フレームの各イメージ・ブロックに対して行われ、その 結果前記イメージ・ブロックの各々がLL成分と、量子化されたLH、HLおよ びHH成分とを含むようにする 請求の範囲第5項記載の方法。 12.各フレームの前記イメージ・ブロックの各々に対する前記LL成分と前記 量子化されたLH、HL、HH成分を通信ネットワーク上に伝送するステップと 、 前記伝送された成分を前記通信ネットワークから受取るステップと、 前記イメージ・ブロックの各々に対して、第2の方向において境界スプライン ・ウエーブレットを用いて前記LL成分と前記量子化されたLH成分とから低周 波成分を再構成し、かつ第2の方向において境界スプライン・ウエーブレットを 用いて前記量子化されたHL成分およびHH成分から高周波成分を再構成するス テップと、 次いで、前記イメージ・ブロックの各々に対して、第1の方向に印加された境 界スプライン・ウエーブレットを用いて前記低周波成分と前記高周波成分とから ビデオ・イメージを再構成するステップと、 前記イメージ・ブロックの各々に対して前記再構成されたビデオ・イメージを ビデオ・フレームへ配列するステップと、 ビデオ・フレームをビデオ・ディスプレイに表示するステップと を更に含む請求の範囲第11項記載の方法。 13.第1と第2と第3と第4の周波数域成分として配列された、フレームと対 応する前記圧縮ビデオ・イメージ・データを受取り、圧縮されたフレームをメモ リに記憶するステップと 第1のイメージ方向において、第1および第2の周波数域成分から低周波成分 を再構成し、かつ第3および第4の周波数域成分から高周波成分を再構成するた め、前記圧縮フレームにおけるデータの各列に境界スプライン・ウエーブレット を印加するステップと、第2のイメージ方向において、ビデオ・イメージ・フレ ームを再構成するため低周波成分および高周波成分のデータの各行に境界スプラ イン・ウエーブレットを印加するステップと、 再構成されたビデオ・イメージ・フレームをビデオ・ディスプレイに表示する ステップと を含む圧縮ビデオ・イメージ・データを表示する方法。 14.前記第1および第2のイメージ方向に境界スプライン・ウエーブレットを 印加する前記ステップを選択された回数反復するステップを更に含む請求の範囲 第13項記載の方法。 15.前記フレームの複数のイメージ・ブロックに対して、境界スプライン・ウ エーブレットを印加する前記ステップが各フレームごとに行われる請求の範囲第 13項記載の方法。 16.前記印加ステップに先立って、圧縮されたビデオ・イメージ・データに対 してロスのない圧縮解除を行うステップを更に含む請求の範囲第13項記載の方 法。 17.前記印加ステップ後に、再構成されたビデオ・イメージ・フレームをイメ ージ・バッファに記憶するステップを更に含む請求の範囲第13項記載の方法。 18.前記記憶ステップ後に、前記表示ステップに先立って、前記ビデオ・イメ ージ・フレームのイメージを拡大するステップを更に含む請求の範囲第17項記 載の方法。 19.ビデオ・イメージ情報を通信するシステムにおいて、 フレームとして配列されたディジタル・ビデオ・イメージ情報を提供する入力 ソースと、 前記入力ソースに接続された入力を有し、境界スプライン・ウエーブレットを 用いて、第1のイメージ方向にディジタル・ビデオ・イメージ情報の各フレーム を第1の低周波成分と第1の高周波成分とに分解し、かつ次に、境界スプライン ・ウエーブレットを用いて、第2のイメージ方向にディジタル・ビデオ・イメー ジ情報の各フレームの前記低周波成分と高周波成分の各々を低周波成分および第 2の高周波成分の第1および第2の対に更に分解し、前記第1の対が前記第1の 低周波成分の分解された表示であり、前記第2の対が前記第1の高周波成分の分 解された表示と対応するコンプレッサ回路と を備え、該コンプレッサ回路が低周波および高周波成分の第1および第2の対を 与える出力をも有する システム。 20.前記入力ビデオ・ソースと前記コンプレッサとの間に接続され、ディジタ ル入力ビデオ情報を移植可能なグレー・レベル・フォーマットへ変換するフォー マット・コンバータ回路を更に備える請求の範囲第19項記載のシステム。 21.前記入力ソースがカラー・ビデオ情報を提供し、 前記フォーマット・コンバータ回路が、カラー・ビデオ情報を、各々が1つの 色成分と対応する複数の移植可能なグレー・レベル・フォーマット表示へ変換す るためのものである請求の範囲第20項記載のシステム。 22.前記コンバータ回路が、 低周波および高周波成分の第1および第2の対へのディジタル・ビデオ・イメ ージ情報の各フレームの分解を行う分解回路と、 前記第1の対の高周波成分を量子化し、前記第2の対の低周波および高周波の 両成分を量子化する量子化回路と、 前記量子化回路に接続された入力を有し、前記コンプレッサ回路の出力におけ るディジタル・ビデオ・イメージ情報の分解されたフレームを与えるのに先立っ て、前記第1および第2の低周波および高周波の対のロスのない圧縮を行うロス のない圧縮回路と を含む請求の範囲第19項記載のシステム。 23.前記第1の対の低周波成分が更なる分解のため前記分解回路へ反復的に与 えられるように、該分解回路の動作を制御する主コントローラ回路を更に備える 請求の範囲第22項記載のシステム。 24.前記コンプレッサ回路が、 該コンプレッサ回路の入力に接続されて、ディジタル・ビデオ・イメージ情報 のフレームを記憶するイメージ・バッファと、 境界スプライン・ウエーブレットを用いて、低周波および高周波の成分の第1 および第2の対へのディジタル・ビデオ・イメージ情報の各フレームの分解を行 うディジタル・マトリックス・プロセッサと を含む請求の範囲第19項記載のシステム。 25.前記ディジタル・マトリックス・プロセッサが、スプライン成分とウエー ブレット成分とに対応し、前記コンプレッサ回路に格納された予め計算されたマ トリックスを用いて、マトリックス演算に従って動作する請求の範囲第24項記 載のシステム。 26.前記コンプレッサ回路の出力に接続され、ディジタル・ビデオ・イメージ 情報の分解されたフレームを記憶する記憶装置を更に備える請求の範囲第19項 記載のシステム。 27.前記コンプレッサ回路が、ディジタル・ビデオ・イメージ情報の前記分解 されたフレームの通信のためディジタル・ネットワークに接続される請求の範囲 第19項記載のシステム。 28.前記コンプレッサ回路が、 低周波および高周波成分の第1および第2の対へのディジタル・ビデオ・イメ ージ情報の各フレームの分解を行う分解回路と、 前記第1の対の高周波成分を量子化し、かつ前記第2の対の低周波および高周 波の両成分を量子化する量子化回路と、 前記量子化回路に接続された入力を有し、前記コンプレッサ回路の出力におけ るディジタル・ビデオ・イメージ情報の分解されたフレームを与えるのに先立っ て、前記第1および第2の低周波および高周波の対のロスのない圧縮を行うロス のない圧縮回路と を含み、 ディジタル・ビデオ・イメージ情報の前記分解されたフレームがロスのない圧 縮後に通信されるように、前記ロスのない圧縮回路の出力が前記ディジタル・ネ ットワークに接続される請求の範囲第27項記載のシステム。 29.前記コンプレッサ回路の出力に接続された通信ネットワークと、 前記通信ネットワークに接続された入力を有し、境界スプライン・ウエーブレ ットを用いて第2のイメージ方向においてディジタル・ビデオ・イメージ情報の 各分解されたフレームを再構成し、次いで境界スプライン・ウエーブレットを用 いて第1のイメージ方向において分解されたディジタル・ビデオ・イメージ情報 の各フレームを更に再構成するデコンプレッサ回路と、 ディジタル・ビデオ・イメージ情報の再構成されたフレームを表示するビデオ ・ディスプレイと を更に備える請求の範囲第19項記載のシステム。 30.前記コンプレッサ回路が、低周波および高周波の成分の第1および第2の 対へのディジタル・ビデオ・イメージ情報の各フレームの分解を行う分解回路と 、 前記第1の対の高周波成分を量子化し、かつ前記第2の対の低周波および高周 波の両成分を量子化する量子化回路と を含み、 前記デコンプレッサ回路が、 第2のイメージ方向における前記第1の低周波および高周波の対からの第1 の低周波成分の近似化と、第2のイメージ方向における第2の低周波および高周 波の対からの第1の高周波成分の近似化とを再構成することにより、かつ次に、 第1のイメージ方向における第1の低周波成分と第1の高周波成分の近似化から ディジタル出力ビデオ・フレームを再構成することによって、ディジタル・ビデ オ・イメージ情報の分解されたフレームからディジタル出力ビデオ・フレームを 再構成する再構成回路を含む請求の範囲第29項記載のシステム。 31.前記コンプレッサ回路が更に、 更なる分解のため、前記第1の対の低周波成分が前記分解回路へ反復的に与え られるように、前記分解回路の動作を制御する主コントローラ回路を含み、 前記デコンプレッサ回路が更に、 ディジタル入力ビデオ・フレームを反復的に分解した回数に従って、再構成の 結果が前記再構成回路により反復的に演算されるように、再構成回路の演算を制 御する主コントローラ回路を含む請求の範囲第30項記載のシステム。 32.前記コンプレッサ回路が更に、 前記量子化回路に接続された入力を有し、ディジタル・ビデオ・イメージ情報 の分解されたフレームを前記通信ネットワークへ与えるのに先立って、第1およ び第2の低周波および高周波の対のロスのない圧縮を行うロスのない圧縮回路を 含み、 前記デコンプレッサ回路が更に、 前記通信ネットワークに接続された入力を有し、これから受取ったディジタル ・ビデオ・イメージ情報のロスのない圧縮解除を行うロスのない圧縮解除回路を 含む請求の範囲第30項記載のシステム。 33.圧縮されたビデオ・イメージ・データを表示するシステムにおいて、 複数の圧縮されたビデオ・フレームを記憶するメモリと、 境界スプライン・ウエーブレットを用いて、第1のイメージ方向において前記 複数の圧縮されたフレームの各々を再構成し、次いで、境界スプライン・ウエー ブレットを用いて第2のイメージ方向において前記複数の圧縮されたフレームの 各々を更に再構成する圧縮解除回路と、 前記圧縮解除回路に接続され、前記複数の再構成されたフレームの各々を表示 するビデオ・ディスプレイと を含むシステム。 34.前記メモリが通信ネットワークに接続される請求の範囲第33項記載のシ ステム。 35.前記デコンプレッサ回路が、 前記メモリに接続され、予め計算されたマトリックスを用いて、前記複数のフ レームの各々を再構成するディジタル・マトリックス・プロセッサを含む請求の 範囲第33項記載のシステム。 36.前記複数のフレームの各々が、低周波および高周波の成分の量子化された 第1および第2の対を含むタイプの形態で前記メモリに格納され、低周波および 高周波の成分の前記第1の対が、ビデオ・イメージ・フレームの第2の方向にお ける低周波の分解の第1の方向における分解と対応し、低周波および高周波の成 分の前記第2の対が、ビデオ・イメージ・フレームの第2の方向における高周波 の分解の第1の方向における分解と対応する請求の範囲第33項記載のシステム 。 37.前記複数のフレームの各々が、低周波および高周波の成分の前記の量子化 された第1および第2の対のロスのない圧縮を含む形態で前記メモリに格納され 、 更に、前記メモリと前記デコンプレッサ回路との間に接続されて、該デコンプレ ッサ回路による再構成に先立って、前記複数のフレームの各々のロスのない圧縮 解除を行うロスのない圧縮解除回路を含む請求の範囲第36項記載のシステム。 38.低周波および高周波の成分の前記第1および第2の対が、ビデオ・イメー ジの反復的に分解された成分の結果と対応し、 更に、 再構成の結果が、記憶されたフレームが反復的に分解された回数に従って、 前記圧縮解除回路により反復的に演算されるように、圧縮解除回路の動作を制御 する主コントローラ回路を含む 請求の範囲第36項記載のシステム。 39.前記メモリに記憶された前記複数のフレームの各々が複数の圧縮されたイ メージ・ブロックに対応し、 前記デコンプレッサ回路が、境界スプライン・ウエーブレットを用いて、第1 のイメージ方向における前記複数の圧縮されたフレームの各々に対する圧縮され たイメージ・ブロックの各々を再構成し、次いで、境界スプライン・ウエーブレ ットを用いて、第2のイメージ方向における前記複数の圧縮されたフレームに対 する圧縮されたイメージ・ブロックの各々を更に再構成する請求の範囲第33項 記載のシステム。
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