JP2002515699A - 記憶容量の低減と色回転と複合信号と境界フィルタ処理とをともなったビデオ圧縮 - Google Patents

記憶容量の低減と色回転と複合信号と境界フィルタ処理とをともなったビデオ圧縮

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 記憶容量の低減と色回転と複合信号と境界フィルタ処理とをともなったビデオ画像の圧縮技術を提供する。 【解決手段】 ビデオ画像を圧縮するための技術は、圧縮中におけるブロックの一時的な圧縮と、統合された圧縮画像の色回転と、コンポジットビデオ信号の直接圧縮と、ブロックを独立に圧縮するための境界フィルタとを使用する。一時的な圧縮によって、集積回路で必要な記憶領域が低減される。着信したフレームは、ブロック単位で圧縮されて一次記憶部に格納される。次のフレームの対応ブロックも圧縮される。これらのブロックは、ともに変換ドメインに復号されて、変換ドメインで比較される。圧縮された色情報に対する色回転は、圧縮のプロセス全体に統合されて、生の信号に対して実行するよりも、むしろ、ビデオ信号の変換後に色差変換ピラミッドに対して実行する方が好都合である。色回転は、どの地点で実行されても良く、並列乗算で実行するよりも、直列乗算(シフトと加算)を使用して処理の効率化を図る方が好都合である。色情報と白黒情報とをともに含んだコンポジットビデオ信号は、色情報を白黒情報から分離させることなく直接圧縮される。一連のパスは、コンポジットビデオ信号から輝度および色差情報を分離し、カラーキャリヤを復調して、色情報を分離する。情報ブロックは、改良2−6双直交フィルタを使用して独立に扱われ、複雑度、必要なハードウェア、そしてブロック化誤差を軽減させる。この技術は、コンポジッドビデオ、Sビデオ、そしてコンポーネントビデオ信号を識別し、低ビットレートのビデオアプリケーションに適用することが可能である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、一般にデータの圧縮および伸長に関する。特に、低ビットレートの
ビデオで高い圧縮率を達成することができる高品質のビデオコーデックの実装に
関する。
【0002】
【発明の背景】
画像処理の主要なアプリケーションでは、高い圧縮率を達成できる低コスト、
高速、且つ高品質のビデオコーデック(符号化器/復号器)の実装が必要とされ
ている。特に、ビデオカセットレコーダ(VCR)、ケーブルテレビ、カメラ、
セットトップボックス、およびその他の消費向けデバイスなどの低ビットレート
のアプリケーションでは、低コストで高速な実装が望まれている。
【0003】 高速且つ低コストのコーデックの実装を達成する方法の1つとして、特定の圧
縮アルゴリズムが必要とする記憶容量を低減する試みが挙げられる。メモリ(例
えばRAMなど)の低減は、集積回路(またはASIC)などのハードウェアに
実装される圧縮アルゴリズムで特に必要とされている。例えば、小型のビデオカ
メラに大量のRAMを配置して、画像圧縮の効率化を図ろうとすると、法外に高
コストとなる可能性がある。このため、通常は少量のRAMを使用して特定のコ
ーデックを実装するが、これは、コーデックの非効率化および品質劣化をもたら
す要因となる。
【0004】 この分野は、特にJPEGやMPEGなどの符号化において目覚しい進歩を続
けているが、これらの技術には依然として欠点があり、少量のメモリで高圧縮率
を達成できるより良いコーデックの実装によって解決することができる。例えば
、JPEGおよびモーションJPEGによる符号化は、いずれも、画像フレーム
をブロック単位で圧縮して、独立した個々の圧縮ブロックを生成する。これらの
ブロックは、互いに独立して扱われることがほとんどである。つまり、JPEG
による符号化およびその他の類似の静止画像の符号化は、直前または直後のフレ
ームを参照することなく1度に1フレームづつ圧縮する結果となる。これらの技
術は、フレーム間または1フレーム内のブロック間における類似性を充分に活用
していないため、圧縮率を最適化することができない。
【0005】 MPEGなど他の方式による符号化では、フレームまたはフィールドの比較に
フレーム間またはフィールド間の差分を使用することにより、より高い圧縮率を
達成している。しかしながら、フレームを比較するには、少なくとも1つのフレ
ーム全体を一時記憶領域に格納して、その直前または直後のフレームと比較する
必要がある。このため、この符号化方式で必要とされるI、B、およびPフレー
ムを生成するためには、処理が始まる前にフレームを1つ受信して、格納してお
くのが通常である。1フレームの画像データ量は、RAMに格納するには膨大過
ぎるため、このようなコーデックをハードウェアに実装すると、追加のメモリに
必要なコストおよびサイズが原因で非実用的となる。特に、これらのコーデック
を集積回路または類似の装置に実装すると、必要なメモリの量が原因で、とにか
く高価過ぎてしまう。
【0006】 これらの試みは、より高い圧縮率を達成するためになされたものである。例え
ば以前、カリフォルニア大学バークレイ校およびワシントン大学では、画像デー
タベース(細かい空中写真をクローズアップするためのもの)などの種々のアプ
リケーションにおいて、フレーム全体に対してDCT変換ドメインで動作を実行
する考えが検証された。
【0007】 以上からわかるように、ビデオ画像に対する圧縮率の改善を達成すると同時に
、必要な記憶領域の使用量を低減することができる、新しい技術が望まれている
。特に、集積回路上に実装する際に必要なメモリの使用量を低減できる、新しい
技術が望まれている。
【0008】 ブロック間の境界もまた、ビデオ画像の圧縮に困難を提起する。以下では、ビ
デオ画像の簡単な背景およびその圧縮にともなう困難を説明する。図1は、画素
、走査線、ストライプ、およびブロックを使用した従来技術による画像表示を示
したものである。フレーム12は、ビデオカメラ、テレビ、コンピュータ画面な
どの任意のソースから生成された静止画像を表す。プログレッシブ走査が使用さ
れる画像システムでは、各画像12が1フレームを形成する。インターレース走
査が使用されるシステムでは、各画像12が1フィールド分の情報を表す。画像
12はまた、使用される走査の方式に依存して、静止画像のその他の分解部分を
表しても良い。フレーム12の情報は、任意の数の画素14によって表される。
そして各画素はデジタル化された情報を表しており、8ビットであることが多い
が、任意のビット数で表されても良い。
【0009】 各走査線16は、任意の数の画素14を備えており、これによってフレーム1
2内の1水平線分の情報を表している。通常は、8本の走査線がストライプ18
を構成する。情報の1ブロック20は、1ストライプに相当する高さと、一定数
の画素に相当する幅とを有する。例えば、使用される基準に依存して、ブロック
は8×8画素でも8×32画素でも良いし、あるいはその他の任意のサイズでも
良い。この方式では、1つの画像が複数のブロックに分割されて、分割されたこ
れらのブロックが、アプリケーションに依存して伝送、圧縮、処理、あるいは操
作される。例えばNTSCビデオ(インターレース走査を使用したテレビの映像
信号方式)では、情報のフィールドが1秒間に60回現れ、フレーム(2つのフ
ィールドからなる)が1秒間に30回現われて、情報フレームの連続表示による
画像が生成される。プログレッシブ走査を使用したコンピュータ画面では、情報
のフレームが1秒間に30回リフレッシュされて、ユーザに可視なディスプレイ
が生成される。
【0010】 図2は、ブロック単位で圧縮された後に伸長された画像50を示したものであ
る。画像50は、ブロック52〜58と、ブロック間の枠または縁62〜68と
を備える。画像50には、ゴーストまたはシャドウ(ブロック化誤差)を有した
ブロック境界62〜68が示されている。種々の従来技術によるブロックごとの
圧縮技術では、ブロック間の相互関係が認識されていないため、ブロックの境界
62〜68が可視となる。ブロックの境界そのものは見えないが、上述したブロ
ック化誤差がブロックの境界で顕在化して、容認しがたい画像となって現われる
【0011】 画像をブロック単位で圧縮するのに有用な技術の1つとして、2−6双直交フ
ィルタを使用して、複数画素からなる複数の走査線または複数ブロックからなる
複数の行を変換する技術が挙げられる。2−6双直交フィルタは、Haar変換
のバリエーションの1つである。2−6双直交フィルタでは、各画素対の加算値
および差分値をHaar変換と同様に生成するが、差分値を修正する(すなわち
「リフトする」)ことにより、リフト後の差分値を加算値のストリームとともに
生成する。従来の2−6双直交フィルタでは、加算値のストリームが式:si
2i+x2i+1で表される。ここで、xは走査線から送られてきた画素のストリー
ムを表す。同様に、差分値のストリームは式:di=x2i−x2i+1で表される。加
算値のストリームとともに出力されるリフト後の差分値のストリームは、式:w i =di−si-1/8+si+1/8で表される。2−6双直交フィルタが有用なのは
、リフト後の値「w」を得る式からわかるように、各リフト後の値「w」が、(
問題にしている差分に対して)直前および直後の画素対の加算値に依存するため
である。しかしながら、ブロック境界間のこの重なりは、ブロックの圧縮を直前
および直後のブロックに依存させるため、実装を非常に複雑にしてしまう。例え
ば、上述した技術を使用してブロックの縁を正しく処理するためには、ブロック
を互いに独立に扱ってはならない。あるブロックを記憶領域から取り除いて圧縮
するにあたっては、その直後のブロックを持ってくるとともに、処理中のブロッ
クの一部もまた、次のブロックでの使用に備えて記憶領域に残しておかなければ
ならない。この複雑さは、画像圧縮に必要なメモリのサイズを増大させるうえ、
圧縮アルゴリズムが複雑化する原因にもなる。
【0012】 従来の技術では、ブロックを独立して扱おうと試みたのに、混合した結果を生
じてしまった。例えば、2−6双直交フィルタを使用すると、w1の値は、算出
された最初の加算値(s0)と3番目の加算値(s2)とを使用して算出される。
しかしながら、ブロックを独立して扱おうとすると、リフト後の第1の値(w0
)を計算するにあたり、その計算に使用できる直前の加算値が存在しないことに
なる。ブロックの最後でリフト後の最後の値(wn-1)を計算する場合も、ブロ
ックを独立して扱おうとすると、リフト後の最後の値の計算に使用できる次の画
素の加算値が存在しないため、やはり同様の問題が生じてしまう(すなわち、ブ
ロックを独立して扱うためには、直前または直後のブロックからの情報に依存す
るべきでない)。
【0013】 従来の技術で使用される解決策の1つとして、データ値が不明である係数に単
にゼロを代入する方法が挙げられる。しかしながら、この方法ではブロック間で
画像が不連続となり、その結果図2に示されるようなブロック化誤差を生じる。
これらのブロック化誤差は、2−6双直交フィルタにおいて、最初および最後の
リフト後の値を計算する際に、幾つかの値の変わりにゼロを代入したことを主因
として生じるものである。したがって、各ブロックを独立して処理することによ
りメモリおよび複雑性を軽減できるだけでなく、ブロック間の境界におけるゴー
スト、シャドウ、およびその他のブロック化誤差を排除することもできるような
、技術および装置が望まれている。
【0014】 3番目の困難は、カラーキャリヤに関するビデオ信号の処理に関連して生じる
。ビデオ信号内の色情報の色回転を行うには、集約的な計算が必要とされる。色
回転は、ある座標系(すなわち色空間)の色信号を別の座標系に変換する際に、
しばしば必要とされる。よく使用される座標系として、RGB(テレビ画面で使
用される)やYIQ(NTSCテレビで使用される)、YUV系(コンポーネン
トビデオやSビデオで使用される)が挙げられる。例えば(ドロー系グラフィッ
クツールで多く見られるような)YUV系の画像の場合は、RGB系に変換して
テレビ画面上に表示するために、複雑な行列の乗算を実行しなければならない。
このような行列の乗算には、集約的な計算と大型の装置が必要である。例えば、
残りの圧縮アルゴリズム全部よりも大量の計算を要する色回転もあり、このよう
な場合、色回転を実行するためだけに使用される半導体デバイスを別途設けるこ
とが多い。このように、従来の色回転技術は低速且つ高コストである。
【0015】 図19および20は、従来の色回転技術の一例を示したものである。図19に
は、フレーム12の色情報Yおよび色情報Uを表すフレーム部分12aおよび1
2bが示されている。この例のフレーム12は、コンポーネントビデオで頻用さ
れるYUV色座標で表されている(Yすなわち輝度情報は図示せず)。画素値a
(U)752およびa(V)754は、フレーム12aおよび12bの対応位置
における画素をそれぞれ表している。
【0016】 図20は、フレーム12の情報を異なる色座標系に変換するための、従来の色
回転技術760を示したものである。フレーム部分12aおよび12bから得ら
れる対応する各対の画素値764(2つの入力ベクトル)が、回転行列R 76
2によって乗算されて、新しい座標系の値766を生成する。新しい値766は
、値764と同じ色を表すが、異なる座標系を使用している。回転行列Rが有す
る値は、ある座標系から別の座標系に変換するための周知の値であり、YIQま
たはYUVへの変換では2×2行列が使用される。RGBへの変換では3×3の
回転行列(3次元の回転)が必要である。このように、色回転は、フレームの各
要素(各画素)ごとに2回または3回の乗算を必要とする。色回転が低速で高コ
ストになるのは、このように膨大な回数の乗算が原因である。また、画素の係数
がかなり大きいために、計算がさらに倍増する。したがって、従来のような処理
能力やデバイスサイズを必要としなくても、信号の色回転を実行できることが望
ましい。
【0017】 従来技術にともなう4番目の困難は、コンポジットビデオやSビデオの信号、
つまり色および/または輝度が複合した信号の圧縮に関連して生じる。早期のテ
レビでは、白黒ビデオ信号の周波数スペクトルに、疎な領域または「穴」が多数
存在することが発見された。この発見に基づいて、約3.6MHzのカラーキャ
リヤを白黒の(輝度)信号に加え、白黒信号の周波数スペクトルに見られるこれ
らの疎な領域を埋めることが考え出された。このため、カラーキャリヤに白黒の
信号情報を加えることにより、コンポジットビデオの信号を生成することができ
、大部分の領域で、色および白黒の情報が互いに干渉し合わずに維持される。図
3は、このようなコンポジットビデオ信号82および白黒信号88を示したもの
である。カラーキャリア信号は、通常、互いに90度ずれた2つの位相84およ
び86に(直交変調を使用して)分離することによって変調される。各位相は、
色信号の1色をそれぞれ搬送する。すると、特定の色の振幅をそれぞれ示す各位
相の振幅が変調される。信号84,86,88を合成してコンポジット信号82
が生成される。既知の技術を使用することにより、色キャリヤの各位相から得ら
れる2つの色信号の合成を白黒(輝度)信号と合成させて、第3の色を提供する
ことができる。また、人間の眼が高周波の色を検知できないことから、カラーキ
ャリヤは帯域を制限されることが多く、これはその周波数が大きく変化しないこ
とを意味する。
【0018】 また、カラーキャリヤ周波数の約4倍、多くは約14.3MHzのサンプリン
グ率で、コンポジットビデオ信号をサンプリングすることがよくなされる。信号
82には、4倍のサンプリング率でカラーキャリヤ信号をサンプリングする際の
、サンプル点90〜96が示されている。このようなサンプリング率の使用によ
って、キャリヤおよびその2つの位相をともに検知および測定できるため、カラ
ーキャリヤの2つの位相を区別することが可能となる。
【0019】 従来技術では、このようなコンポジットビデオ信号82を直接圧縮することは
難しい。ほとんどの従来技術では、圧縮に先立って色信号を白黒信号から分離さ
せる。このため、コンポジット信号の圧縮が開始できる前に、信号84,86,
88をコンポジット信号82から分離させなければならない。この色の分離は、
高コストで且つ時間がかかる。3つの異なるアルゴリズムが通常的に必要なだけ
でなく、追加のハードウェアも必要とされる。ハードウェアでの圧縮は、コンポ
ジット信号が原因で、より複雑且つ高コストとなることが多い。従来技術の1つ
は、圧縮を実行するチップの外側にある受動コンポーネントを使用して、アナロ
グで色信号を分離するものである。すると、3つの異なる信号が個々に圧縮チッ
プに供給されて、複雑度が増大してしまう。あるいは、色信号の分離をチップ上
で行うこともできるが、これには非常に大きな乗算器が必要であり、チップサイ
ズを巨大化させる原因となる。
【0020】 したがって、信号を事前に分離したり追加のハードウェアを設けたりしなくて
も、コンポジットビデオ信号の圧縮を直接扱うことができる技術が望まれている
。特に、チップ外で分離を行ったり大きな乗算器を設けたりせずに、集積回路上
に実装できる技術が望まれている。このような技術は、Sビデオやコンポーネン
トビデオにとっても望ましい。一般に、圧縮中に分離が必要な白黒情報および色
情報を含んだあらゆる混合ビデオ信号が、このような技術の恩恵を受けることが
できる。
【0021】 改良技術の恩恵を受け得る従来技術の第5番目の分野は、異なるタイプのビデ
オの圧縮を扱えるという点にある。主要なビデオとして、コンポジットビデオ、
Sビデオ、およびコンポーネントビデオの3タイプが挙げられる。コンポジット
ビデオは、カラーキャリヤとともに白黒信号を備えたシングル信号である。ここ
では、2つの色差信号がカラーキャリア上に変調される。Sビデオは、コンポジ
ットビデオとコンポーネントビデオとの中間である。Sビデオは、白黒情報に対
応するY信号と、1つの色差信号との2つの信号を有する。この1つの色差信号
は、カラーキャリヤと、カラーキャリア上に変調されるUおよびVの色信号とか
らなる。コンポーネントビデオは、白黒情報に対応するY信号と、第1の色差情
報に対応するU信号と、第2の色差情報に対応するV信号との、3つの個別の信
号を有する。従来技術を使用して集積回路上でビデオ信号の圧縮を実行すると、
3タイプのビデオ信号から1信号を識別することと、その信号に前処理を施すこ
ととが、ともにチップの外で実行される。このように、従来技術では、3タイプ
のビデオのうち任意の1つをチップ上で識別および処理できるような、シングル
チップ上の効果的な圧縮アルゴリズムがいまだに考え出されていない。したがっ
て、3タイプのビデオ信号の処理および各信号の効率的な圧縮を集積回路自体で
行うことができる、技術および装置が望まれている。
【0022】
【発明の概要】
上述したおよび本発明に従った目的を達成するために、上述した従来技術にと
もなう困難を解決できるような、ビデオ画像を圧縮するための装置および技術を
開示する。
【0023】 本発明の第1の実施形態は、画像の完全なシーケンス全体を圧縮する最中に、
画像を部分的に一時圧縮することにより、必要な一時記憶容量の低減を図るもの
である。特に、この実施形態では、フィールド間およびフレーム間変換をベース
としたビデオ圧縮に必要な一時記憶容量を10分の1に減らすことができる。こ
の実施形態の特定の1実装形態では、情報を最終的に圧縮する前に、先ず、受信
した画像データをブロック単位で処理および圧縮して一時記憶部内に格納し、さ
らに、後続のブロックとの比較を行うために、これらのデータを伸長する。ブロ
ック単位で一時的に圧縮し、これらのブロックを(例えばフレーム間で)一時的
に圧縮することによって、必要な一時記憶容量を低減できるだけでなく、画像の
関連ブロック間の関係を上手く利用して、情報が最終的に伸長された際に、より
良い画像を得ることも可能となる。また、一時的な圧縮によって圧縮率も向上す
る。この技術は、集積回路上に実装されたコーデックに対して特に有用であり、
チップ上で必要とされる一時記憶容量を低減し、チップの小型化および高速化を
図ることができる。このような強力なコーデックを、比較的小型且つ低コストな
集積回路上に実装することにより、カメラやその他の消費者向けデバイスなどの
小型デバイスにおいて、効率的且つ高品質なビデオ圧縮を提供することができる
【0024】 要するに、この第1の実施形態は、Haar変換を使用して、第1の画像内の
1ブロックを次の画像内の対応するブロックと比較する前に、ブロック単位でデ
ータを圧縮するものである。そして、得られたブロックを符号化して、さらに圧
縮した形で出力することができる。従来技術では、対応するブロックが入力され
るのを待機する間、ブロックを一時的に圧縮して格納することはない。例えば、
JPEGやモーションJPEDによる圧縮では、ビデオ画像をブロック単位で処
理し、そのブロックを圧縮された形で出力するのが一般的であり、圧縮されたブ
ロックを一時的に格納し、前の画像のブロックを続く画像の対応ブロックと比較
するという概念が存在しない。MPEGで使用されるその他の圧縮アルゴリズム
では、あるフレームのブロックを続くフレームの対応ブロックと比較するために
、ブロックを一時的に格納する。しかしながら、これらのブロックを集積回路(
またはその他のデバイス)上に格納するには膨大な量のメモリが必要であるため
、デバイスが不必要に大型化して、対応するブロックの比較を実行するのに障害
を生じる。好都合なことに、本発明では、次の画像の対応ブロックとの比較のた
めに、ブロックを圧縮した形で格納する。このため、これら圧縮ブロックの格納
に必要なデバイス上のメモリが、遥かに少なくてすむ。また、これら圧縮ブロッ
クをメモリと処理ユニットの間で転送するのに必要なメモリのバンド幅も小さく
てすむ。
【0025】 特定の1実施形態では、より圧縮された形で一時的に格納する前に、ブロック
を変換、量子化、そして符号化する。そして、次のフレームから対応ブロックを
受信して、その対応ブロックを同様に圧縮および格納する。次に、両方のブロッ
クを変換ドメインまで復号する。ここで好都合なことに、格納されたブロックに
対し、復号後の逆変換を実行する必要がない。これら2つのブロックの比較は、
変換ドメインで行われて良い。2つのブロックを比較した後は、その結果を符号
化し、さらに大幅に圧縮された直列ビットストリームの形で出力する。
【0026】 この実施形態は、ハードウェアまたはソフトウェアにおいて、フレーム間また
はフィールド間のビデオ圧縮のために必要なリソースを、大幅に低減するもので
ある。本発明は、フレーム間またはフィールド間の有利な比較を可能にし、一方
では完全なフレームまたはフィールドを一時的に格納することを不要にする。特
に、本発明によって達成される利点は次の通りである。すなわち、必要とされる
一時記憶領域が少なくてすむ(ASIC上のRAMが少なくてすむなど)、一時
記憶領域間で要求されるメモリのバンド幅が小さい(デバイス上のピンが少ない
、且つ/またはスループットが速い)、フレーム間またはフィールド間で必要な
計算が軽減される、JPEG、MPEG、H.263等や、ウェーブレット圧縮
方式などの多くの圧縮方式に有用である、あらゆる変換に使用して良い、プログ
レッシブ走査やインターレース走査などの種々の基準に使用して良い、などであ
る。また、ブロックの符号化を、多種多様な技術を使用して行うこともできる。
【0027】 従来技術の圧縮デバイスに勝るもう1つの重要な利点は、MPEGにおける動
き補償のような集中的な動作が実行されないことである。アナログデバイス社か
ら入手可能なADV601のように、乗算器を必要とする従来技術のデバイスと
異なり、本発明ではシフトおよび加算を計算に使用する。その結果、より高速で
且つ必要空間の小さい技術を得ることができる。また、集中的な動き補償を実行
する従来のMPEG圧縮デバイスは、対応する伸長デバイスに比べてかなり複雑
且つ(金銭的に)高価である。これに対し、本発明による圧縮および伸長の複雑
度は同程度であり、本発明に従った圧縮デバイスは、MPEGによる圧縮デバイ
スより複雑度が低く且つ安価である。
【0028】 上述したように、重要な利点の1つとして、予測元として使用される前のフレ
ーム(またはフィールドまたはブロック)を、処理全体を通してほぼ完全に圧縮
された形で維持することができ、RAMの必要量を大幅に低減できることが挙げ
られる。これは、ASICなど、記憶領域をチップ総面積の2分の1から3分の
2にできる集積回路上に実装する場合に特に有利である。例えばフィールド間の
比較では、1フィールドあたりに必要な圧縮フィールドバッファはわずか約20
キロバイトである。この方法では、フレームバッファを大幅に低減するか、また
は完全に排除することができる。圧縮データと、そのデータ上で実行される差分
検出とから、画像を再構成することができる。復号のためのハードウェアが比較
的安価なことから、4または5フレーム分のデータを一度に復号することが可能
である。他の1実施形態では、差分検出を必要としない。XOR機能は、繰り上
げ(キャリ)や繰り下げ(ボロー)を一切行うことなく全く正常に機能する。差
分検出(またはXOR)フィールドから得られる符号の大部分はゼロである。そ
して、ゼロツリーを使用し、この追加の機能をキャッシュメモリに入れることが
できる。XORは可逆計算であるため、全く予測されていないフレーム間に戻る
のは、エラー回復の編集を理由とする場合のみである。
【0029】 イントラコーディングに起因するレートストライプを持続させるだけの帯域幅
が存在する場合、圧縮中の遅延は、ちょうど1ストライプ分のデータであるのが
普通である。低圧縮率が望まれている場合は、情報を複数のフィールドに渡って
分散させ、そのフィールド数の2倍分(符号化と復号を含む)を遅延として生じ
させる。フレーム間には、レートスパイクが存在するのが普通である。しかしな
がら、予測ランがかなり長いと、少しのフィールドまたはフレームだけで容易に
画像を構成することができる。予測されたフィールド上では、高次のウェーブレ
ットはゼロによって予測されるため、「修正部分」が実際のウェーブレットとな
る。これによって、遅延が2〜3フレーム分で、1カットの過渡時間が2フレー
ム分の、非常に低い圧縮率が達成される。
【0030】 もう1つの利点は、圧縮および伸長を経た静止画像(休止中の画像など)が、
実行中の画像と同じく高品質であることにある。MPEGのように動き補償を実
行する従来技術は、多数のフレームに渡って動作するため、実行中の画像は高品
質であるが、対する静止画像にはノイズが多数生じる可能性がある。これに対し
て本発明は、1度に2つまたはそれ以上のフレームを使用して(フィールド間ま
たはフレーム間の比較によって)圧縮を実行するため、圧縮を経た静止画像の品
質を大幅に向上させることができる。また、多数のフレーム間で実行される動き
補償および予測に依存せず、このように局所的な圧縮を行うということは、本発
明による技術または同技術を実装する集積回路が必要とする一時記憶領域が、よ
り少なくてすむことを意味する。
【0031】 本発明の第2の実施形態では、使用する計算が大幅に少ない圧縮に、色回転方
法を組み合わせる。色回転は、生の信号自体に対して実行するよりも、ビデオ信
号の変換後に色差変換ピラミッドに対して実行する方が好都合である。色回転の
実行に必要な計算は、さらに少なくてすむ。特定の1実施形態では、色回転が実
行されるのは、信号の変換と圧縮とがともに終了した後である。色回転は、大き
い係数を使用した並列乗算で実行するよりも、直列乗算(シフトと加算)で実行
して処理の効率化を図る方が好ましい。
【0032】 色回転は、カラーキャリヤのドリフトに対しても有用である。カラーキャリヤ
は、水平な走査線に対してゆっくりとドリフトするのが通常である。カラーキャ
リヤは、同期から半周期(180度)ずれると2つの直交する色象限を反転させ
るため、結果として色ネガ画像が生成される。従来技術でも、やはり色回転を行
うことによってこのドリフトを固定させる。回転によるキャリヤドリフトの修正
も、この実施形態で見られる必要な計算が少ないという特徴の恩恵を受けること
ができる。
【0033】 本発明の第3の実施形態では、色情報および白黒情報をともに含んだコンポジ
ットビデオ信号を、色情報と白黒情報を分離させる必要なしに直接圧縮すること
ができる。色情報の分離のためにチップ外に追加のアナログデバイスを設けたり
、あるいは色情報の分離のためにチップ上に大型の乗算器を設けたりしなくても
、コンポジットビデオ信号上で、効果的な圧縮アルゴリズムを直接使用すること
ができる。特に、多数のパスを使用することにより、コンポジットビデオ信号の
直接圧縮が可能となる。カラーキャリヤ情報を分離するために、多数のパスにお
いて、サブバンド分解を使用したカラーキャリヤの復調を実行する。サブバンド
分解は、コンポジットビデオ信号からの輝度および色差情報の分離も行う。この
実施形態は、色情報および/または白黒情報を複合させた任意の複合ビデオ信号
(Sビデオなど)に適用されることが可能である。
【0034】 本発明の第4の実施形態では、情報のブロックを独立して扱うことにより、圧
縮の複雑度を大幅に軽減するとともに、必要なハードウェアの量をも低減する。
ブロックは、ストライプ記憶部から独立して読み出された後、他のフレームまた
はフィールドの対応ブロックと比較される前に、変換され、量子化され、そして
符号化される。好都合なことに、このようにブロックを独立に扱うことによって
、伸長後の画像の質が影響されることはない。ゴーストやシャドウなどのブロッ
ク化誤差は、大幅に軽減される。この実施形態は、1フィールド中の近隣ブロッ
ク間の相関関係や、連続したフィールド内の対応するブロック間の相関関係を上
手く利用するものである。
【0035】 この実施形態の特定の1実装形態では、ブロックの端点を通る二次の近似曲線
を引き、この近似曲線が、ブロックの境界を超えて連続すると仮定する。連続し
たパス内でブロック情報をフィルタ操作するのに2−6双直交フィルタを使用す
る場合は、従来技術でなされるように単にゼロを係数にあてはめるのではなく、
初期および最終のリフト後の差分(w0およびwn-1)に特定の数値を提供するこ
とにより、2−6フィルタを(「境界」フィルタに)改良する。ブロックの境界
におけるリフト後の差分に特定の数値を割り当てることにより、各ブロックを独
立して扱うことが可能となる一方で、伸長後の画像に普通に見られるブロック化
誤差を軽減することも可能となる。改良2−6フィルタに関するさらに特定の実
装形態では、初期のリフト後の差分w0に係数−3/8、1/2、および−1/
8を当てはめると上手くいくことがわかった。つまり、w0=d0−3/8s0
1/2s1−1/8s2である。また、最終のリフト後の差分wn-1には、係数1
/8、−1/2、および3/8を当てはめると上手くいくことがわかった。つま
り、wn-1=dn-1+1/8sn-3−1/2sn-2+3/8sn-1である。他のタイ
プのウェーブレットフィルタに関しては、他の特定の係数によって望ましい結果
を得られることがわかった。
【0036】 この第4の実施形態による境界フィルタは、ビデオデータの変換に使用される
あらゆるパスに使用することができ、なかでもより早いパスに対して特に有用で
ある。二次式的に十分滑らかな画像では、リフト後の差分(w値)の多くがゼロ
であり、適切なデータは加算値に帰する。このため、データが加算値に詰め込ま
れて、必要とされる一時記憶容量が減り、さらに、符号化の際に多くのゼロ値が
減らされて、より良い圧縮結果を得ることができる。
【0037】 本発明は、3つの主要タイプのビデオ、すなわちコンポジットビデオ、Sビデ
オ、コンポーネントビデオ、をそれぞれに取り扱うことができる。先ず、本発明
を実装しているデバイスのユーザによってビデオ信号のタイプが識別され、その
タイプの信号を正しく処理するためにモードの設定がなされる。好都合なことに
、水平フィルタからの出力は、使用されるビデオ信号のタイプに関わらず同一で
ある。ビデオ信号の識別および処理は、全て、1つの集積回路、および識別用の
追加のチップ外ハードウェアにおいて実行することができ、異なるタイプのビデ
オ信号に対する前処理は不要である。
【0038】 本発明は、コンピュータ画面、テレビ、カメラ、携帯端末などでの使用を意図
した種々の画像に対して有用であり、NTSCビデオやPALおよびSECAM
方式のテレビなど、種々様々な基準に適用することが可能である。
【0039】 本発明の実施形態は、圧縮画像の伝送用の帯域幅が低減された、低ビットレー
トのビデオアプリケーション(消費者向け用のものなど)に対して特に好都合で
ある。例えば、カラー画像は24ビット/画素で表されるのが通常であり、これ
は約264メガビット/秒のビットレートに相当する。本発明は、カラー画像を
、高品質を達成しながら4分の1ビット/画素以下に圧縮することができる。4
分の1ビット/画素への圧縮は約3メガビット/秒に相当する。このため、低ビ
ットレートという特性は、圧縮後の画像データがオーディオやテキストなどの他
のデータと帯域を共有する必要があるような、帯域が削減されたアプリケーショ
ンと、より容易に両立することができる。
【0040】
【発明の実施の形態】
本発明の種々の実施形態は、種々様々な形態をとって、単独でまたは組み合わ
されて実装されるのに適している。例えば、本発明は、C++またはその他任意
の適切なコンピュータ言語などのソフトウェアへの実装に適している。以下の説
明は、最終的なハードウェアでの実装(例えば、可能な場合には乗算器を避ける
)に対して最適化されているが、そのほかにソフトウェアへの実装も可能である
【0041】 本発明は、スタンダードIC内、ASICなどのカスタムIC内、またはFP
GA、PAL、もしくはPLAなどのプログラマブルロジックデバイス内のハー
ドウェアに実装されても良い。本発明の特定の1実装形態では、VHDLコード
の開発にXylinx FPGAを使用する。このVHDLコード(より厳密に
はマクロ)は、他のVHDLコードと合成されて、ビデオカメラなどの製品に設
置するのに有用なカスタムICを生成することができる。このように、カスタム
IC上に実装することによって、比較的小面積のシリコン上で効果的な圧縮を行
うことが可能になる。ここで、本発明が、その他種々様々なハードウェア記述言
語に組み込まれ得ることを、理解しておく必要がある。
【0042】 さらに、以下の実施形態は、コンポジットビデオ信号との関連のもとで説明さ
れているが、本発明の特徴は、Sビデオなどの他の複合信号や、コンポーネント
ビデオなどの独立信号にも適用することが可能である。また、本明細書ではビデ
オという用語を頻用しているが、本発明が、ビデオ画像と同様に静止画像にも適
用可能であり、より高次元の情報ストリームにも適用可能であることを、理解し
ておく必要がある。本明細書で使用されるビデオという用語は、従来のビデオ情
報だけでなく、他タイプの画像や情報にも適用される。
【0043】 高レベルのブロック図: 図4は、ビデオ画像を圧縮するためのシステム100を、本発明の1実施形態
に従って示した図である。システム100の各パーツがどのように作動するかの
詳細は、図5A〜5Cのフローチャートに示されている。以下の説明では、例示
を目的としてビデオ画像の圧縮を取り上げるが、本発明が、情報を含んだ種々の
画像の圧縮に適しており、ビデオ画像に限定されないことを理解しておく必要が
ある。また、説明を簡単にするため、図4および以下の図面では、各画像または
フレームが2つのフィールドを含む、インターレース走査で表された画像の圧縮
を論じることにする。しかしながら、当業者には理解できるように、本発明は、
プログレッシブ走査(1フィールドが1フレームを形成する)や、あるいは1フ
レームが多数フィールドで表される他の規格に対しても、等しく適用が可能であ
る。さらに、以下の説明では画素、走査線、ストライプ、およびブロックの走査
を論じるが、本発明の範囲内で、情報階層を表す他の任意の呼称を使用し得るこ
とを、理解しておく必要がある。
【0044】 受信されたフレームは、一般に、各ブロックで変換を実行してそれを符号化す
ることにより、ブロック単位で順次圧縮されていく。符号化されたブロックは、
(さらに圧縮された形で)一時記憶部内に配置される。次のフレームの対応する
ブロックが比較のために受信されると、そのブロックに対して変換および符号化
が実行される。これら2つのブロックは、比較のために逆変換を実行される必要
はなく、ともに変換ドメインまで復号されて変換ドメインで比較される。変換ド
メインでブロックを比較することにより、高コストな逆変換のプロセスが回避さ
れる。また、復号後のブロックの多くがゼロ値を有するため、ブロックの比較に
必要な計算が減るという結果も得られる。この符号化−格納−復号−比較のプロ
セスには、多くの利点がともなう。
【0045】 システム100には、本発明を使用して圧縮する男性の画像102が示されて
いる。画像102は白黒でもカラーでも良く、アナログ信号またはデジタル信号
の形でシステム100に受信される。画像102は、アナログ信号として受信さ
れた後にデジタル化されて、さらに複数画素の情報として表示されることが好ま
しい。画像102を表わすデジタル化情報は、1度に走査線1本の割合で水平フ
ィルタ(パス1)106に受信される。他のタイプのビデオに関しては、1度に
1ブロックの割合または1度にその他の1単位の割合で、情報を受信することが
できると考えられる。水平フィルタ106は、各走査線に対してフィルタシーケ
ンスを適用し、その結果をストライプ記憶部110に引き渡す。走査線は、連続
的にフィルタ106に受信されて処理されて、そしてストライプ記憶部110に
送信される。
【0046】 ストライプ記憶部110は、約2ストライプ分の情報を保持する2つのストラ
イプバッファからなる。ビデオ情報が圧縮のためにシステム100に受信される
と、ストライプ記憶部110は、画像102からの、先ずは偶数のストライプ、
次いで奇数のストライプで連続的に満たされる。複数の走査線が、偶数ストライ
プバッファが一杯になるまでこの偶数ストライプバッファに連続的に格納される
。そして、続いて受信される複数の走査線が、奇数ストライプバッファに連続的
に格納される。先に満たされた偶数ストライプバッファは、奇数ストライプバッ
ファが満たされている間に空にされる。したがって、奇数ストライプバッファが
満たされた時点で、先に満たされた偶数ストライプバッファは空になり、モジュ
ール114に送られる。このため、偶数バッファは、奇数バッファが満たされた
時には、フィルタ106から次の組の走査線を受信する用意が整っている。この
ように、ストライプバッファは、画像が入力されている間、情報の受信および送
信を交互に繰り返す。
【0047】 集積回路上に実装する場合は、記憶部110,118,126をDRAMに実
装することが好ましい。DRAMは、SRAMと比べて遥かに小型であるが、リ
フレッシュ回路を必要とするのが通常である。しかしながら、ストライプおよび
ブロックが、それぞれの記憶領域で非常に高速で入出力されるため、リフレッシ
ュ回路は不要である。したがって、追加のリフレッシュ回路が不要であり、いっ
そう小型のDRAMを使用することができる。
【0048】 ストライプ記憶部110が、情報を放出する前にストライプバッファを満たす
ため、情報は、ストライプ記憶部110からブロック単位で読み出されてモジュ
ール114に送られる。つまり、ストライプ記憶部110が最初の2つの情報ス
トライプで満たされると、その記憶部110からブロックが連続的に読み出され
、圧縮のために圧縮モジュール114に送られる。モジュール114は、各ブロ
ックを変換し量子化して符号化し、結果として得られた圧縮ブロックを、フィー
ルドブロック記憶部118に送ることが好ましい。したがって、圧縮ブロックの
ストリームが、モジュール114からフィールドブロック記憶部118へと連続
的に供給される。好都合なことに、これらのブロックは、Haar変換部122
で互いに比較される前に、すでに圧縮されて一時的に格納されている。この時点
におけるブロックの圧縮は、最終的な出力で生成される圧縮ほどではないが、こ
れらのブロックを一時的に圧縮することにより、フィールドブロック記憶部11
8およびフレームブロック記憶部126のサイズを大幅に減らすことが可能とな
る。
【0049】 モジュール114で実行される圧縮は、任意の適切な静止画像圧縮技術で良い
。圧縮は、画像全体、ブロック、ストライプ、または画像上の任意の適切な部分
に対して実行され得る。モジュール114は、各ブロックの変換、量子化、符号
化を、以下で説明するように実行することが好ましい。もし使用されるならば、
変換は、ウェーブレット変換やDCTなどの線形変換を含む、任意の適切な変換
であって良い。また、非線形変換や、ベクトル量子化などの他の技術を使用して
も良い。本発明の好ましい1実施形態では、各ブロックの変換が、パス2、パス
3、パス4、パス5と呼ばれる種々のパスを使用して実行される。これらのパス
に関しては、図5A〜5Cで後ほど詳述するものとする。
【0050】 フィールドブロック記憶部118は、1フィールド分の圧縮ブロックを僅かに
超える量を格納するのに充分な記憶領域を含んでいる。好都合なことに、記憶部
118は、1フィールド分の伸長ブロックを格納する必要がある場合の約6分の
1ですむ。圧縮は、1画素あたり約1.5ビットが格納される程度である。フィ
ールドを表わす圧縮ブロックのストリームが、モジュール114から連続的に送
られてくる。記憶部118に1フィールド分のブロックが格納されて、次のフィ
ールドが着信し始めると、ブロックは、1度に2ブロックづつ取り除かれて、フ
ィールド間Haarユニット122に送信される。つまり、次のフィールドから
のブロックが記憶部118に着信し始めると、その2つのフィールドから1対の
対応ブロックが取り除かれて、ユニット122に送信される。特定の1実施形態
では、ブロックが、左から右、上から下への走査順で1対ごとに取り除かれる。
例えば、1フィールド分のブロックが格納されて、次のフィールドの左上端のブ
ロックが記憶部118に着信すると、そのブロックと、先に格納されたフィール
ドの左上端の対応ブロックとが対で取り除かれて、さらなるブロックを着信させ
るスペースが形成される。この方法では、1フレームを形成する2つのフィール
ドからの対応ブロックが、比較のために、大幅に圧縮された形でユニット122
に送信される。
【0051】 記憶領域の割り当てや、受信および送信ブロックの処理を容易にするために、
記憶部118を大きくすることも当然可能であるが、必要な記憶サイズの増大に
よる損害がともなう。ここで、ブロックを対で取り除く順番が、必ずしも走査順
である必要はなく、任意の順番で良いことを、理解しておく必要がある。
【0052】 フィールド間Haarユニット122は、1フレームを形成する2つのフィー
ルドから、対応する1対の圧縮ブロックを受信し、僅かに改良されたHaar変
換を使用して比較を実行する。好都合なことに、2つのブロックは、Haarユ
ニット122での比較のために、完全に復号されて逆変換されている必要はない
。図18で後ほど詳述するように、各ブロックは部分的に復号されており、この
復号は、フィールド間のHaar変換と統合されている。ブロックの復号は、フ
ィールド間で比較を実行するのに必要な程度までなされれば良い。Haar変換
を変換ドメインで実行することができるため、変換ベースの比較を実行した場合
に、ブロックに行った変換を元に戻す必要がない。一般に、線形変換を元に戻す
必要はないが、非線形変換は変換を元に戻す必要がある。統合された復号および
Haar変換が実行されると、その結果が再び符合化されて、フレームブロック
記憶部126に伝送される。この時点で、連続したフィールドから得られた2つ
の圧縮ブロックを比較した結果は、それぞれのフィールドから得られた2つの対
応ブロックを表すさらに圧縮された別のブロックである。つまり、この圧縮ブロ
ックは、2つのフィールドで表されていた元のフレームの1ブロックから得られ
る情報を表している。
【0053】 フレームブロック記憶部126は、1フレーム分を僅かに超える量の複数の圧
縮ブロックを保持する。1フレーム分の圧縮ブロックが記憶部126に格納され
て、次に続くフレームの複数の圧縮ブロックが記憶部126に着信し始めると、
これら2つのフレームの対応ブロックが記憶部126から取り除かれて、フレー
ム間Haarユニット130に送信される。連続したフレームを表す複数の圧縮
ブロックが連続的に記憶部126に着信し、フィールドブロック記憶部118で
実行されるのとほぼ同じように、対でシャッフルされて取り除かれる。
【0054】 フレーム間Haarユニット130は、2つの連続したフレームの1対の対応
ブロックを記憶部126から受信し、これら2つのブロックに対して改良Haa
r変換を実行する。Haarユニット130は、ユニット122と同様に、Ha
ar変換に統合された形で各ブロックを部分的に復号し、得られたブロックを出
力のために符号化する。好都合なことに、ユニット130は、ブロックに対して
逆変換を実行する必要がなく、ブロックを、部分的または完全な復号後に変換ド
メインで処理することができる。ユニット130からの結果は、大幅に圧縮され
た、連続的な複数の情報ブロックを表す直列ビットストリームである。各圧縮ブ
ロックは、4つのフィールドに跨って分散した1つの情報ブロックを表しており
、つまり、各圧縮ブロックは2フレーム分の情報を表している。
【0055】 Haarユニット130に続くのは、ある色座標系から別の色座標系への色回
転を実行する色回転ユニット132である。ユニット132に関しては、図21
で後ほど詳述するものとする。結果として生じる、直列ビットストリームの形態
をとった圧縮ビデオ出力134は、ワイヤを経て伝送されて、ブロードキャスト
されたりディスクに保存されたりする。好都合なことに、画像102を表すこの
大幅に圧縮されたビデオ情報が必要とする帯域幅、伝送時間、および/または記
憶スペースは、大幅に少なくてすむ。
【0056】 図4には、ビットレートの圧縮に関し、可能な最悪のケースが示されている。
例えば、フィルタ106に120メガビット/秒のレートで入力されたとする。
数の加算の場合にはより高い精度が必要であるため、このレートは、フィルタ1
06を経た後には2倍の240メガビット/秒となる。モジュール114を経た
後は15メガビット/秒に減り、ユニット130を経て最終的には10メガビッ
ト/秒の低さに到達する。システムの実装に依存して、より低いレートを得るこ
とも当然可能である。
【0057】 圧縮のフローチャート: 図5A,5B,5Cは、画像圧縮のための1実施形態を説明したフローチャー
ト200である。このフローチャートの説明は、図4および図6〜18との関連
のもとでおこなう。ステップ210では、図4で説明したように、画像102か
らデジタル化データを受信する。画像102を表すアナログ信号は、カラーキャ
リヤ周波数(通常は14.3MHz)の約4倍でサンプリングされてデジタル化
され、画素値が8ビットのシーケンスを提供することが好ましい。他のサンプリ
ング率および画素値のサイズを使用することも当然可能である。ステップ212
では、一度に1本の走査線が水平フィルタ106に入力される。ステップ214
では、図6〜12で後ほど詳述するように、フィルタ106で各走査線に対する
水平フィルタ処理を実行する。このフィルタ処理の結果、1本の走査線内のデー
タは、図12に示された4つのサブバンドに変換される。フィルタ処理された走
査線は、ステップ216でストライプ記憶部110に出力され、ストライプバッ
ファの一方において1ストライプを満たすのに利用される。
【0058】 走査線の処理およびストライプバッファの充填は、連続したプロセスでなされ
る。図4で説明したように、偶数および奇数のストライプは、連続的に満たされ
てストライプ記憶部110から取り除かれる。ステップ218は、ストライプ記
憶部で偶数ストライプの1つが満たされた時点を説明したものである。この偶数
ストライプが満たされると、ステップ220において、次の奇数ストライプへの
格納が開始し、満たされた偶数のストライプがブロック単位でストライプ記憶部
110から取り除かれる。
【0059】 取り除かれたブロックは、ステップ224で圧縮される。ここでは、従来の圧
縮技術はもちろん、種々様々な線形および/または非線形変換を使用して良い。
ブロックは、一連のパスの実行によって圧縮されることが好ましい。パス2は、
図13で説明される方式によって1ブロックについて実行される。パス3は、図
14で説明される方式によって1ブロックについて実行される。パス4は、図1
5で説明される方式によって1ブロックについて実行され、最後にパス5が、図
16で説明される方式によって実行される。ここで、8×32画素より小さいま
たは大きいサイズのブロックに対しては、より少数または多数のパスを使用して
良いことを理解しておく必要がある。ブロックの圧縮は、これら5つのパスが完
了した時点で首尾良く完了する。
【0060】 ステップ226では、ブロックが量子化される。ステップ226,239,2
48における量子化は、多くの方法で実行され得る。量子化は、画素値のサイズ
を軽減するのに有用であり、情報の損失をごく僅かに抑えることができる。量子
化は絶対に必要な処理ではないが、データサイズの軽減に役立つ。好ましい1実
施形態では、ステップ226,239,248において、2の累乗による簡略化
され且つ実用的な量子化のステップが実行される。2の累乗による量子化によっ
て、フィールドブロック記憶部118およびフレームブロック記憶部126で必
要とされるメモリが低減される。したがって、本発明を、より小型のハードウェ
アデバイス上に実装することができる。ステップ226,239,248で各係
数に対して廃棄される低位ビットの数は、サブバンドに依存する。各バンドで使
用される2の累乗の値は、望ましい画像の質に依存して下される実装上の決定事
項である。
【0061】 量子化されたブロックは、ステップ232で符号化される。ここでは、種々様
々な符号化技術を使用して良い。例えば、エントロピー符号化が上手く働くこと
がわかっている。例えば、ハフマン符号、算術符号、またはLZW符号を使用し
て良い。そのほかにも、1996年2月27日に出願された米国特許出願第08
/607,388号(代理人整理番号:INT1P002)「マニホールド上で
定義された機能の圧縮」や、1997年5月30日に提出された米国仮特許出願
第60/050,933号(代理人整理番号:INT1P005+)「画像およ
びビデオ圧縮のためのシングルチップ・モーションウェーブレット・ゼロツリー
コーデック」に記載されているような他の所有技術を使用しても良く、これらは
ともに、引用により本明細書中に組み込まれている。一般に、符号化アルゴリズ
ムは余分な情報を取り除くのに使用され、特に、量子化で生成された任意のゼロ
グループを取り除くのに使用される。本発明の好ましい1実施形態では、標準的
なゼロツリー符号化を使用する。
【0062】 ステップ234では、複数の圧縮ブロックがブロック単位でフィールドブロッ
ク記憶部118に入力される。1フィールド分のブロックが格納されると、ステ
ップ236において、同フレーム内の連続するフィールドから得られた対応ブロ
ックが、フィールド間Haarユニット122に出力される。ブロックの、フィ
ールドブロック記憶部118への入力、同記憶部内でのシャッフル、および同記
憶部からの出力は、任意の適切な方式でなされて良い。記憶部118は、1フィ
ールド分の複数のブロックより僅かに大きくて、バッファプール(記憶領域プー
ルとも呼ばれる)の使用により着信ブロックに割り当てられることが好ましい。
例えば、1フィールド分のブロックが格納されて、次のフィールドからの第1の
ブロックが受信されたら、これら2つのフィールドから得られる第1の対応ブロ
ックが取り除かれる。これら2つのブロックが取り除かれるため、次のフィール
ドから次の2つのブロックが入力される。
【0063】 ステップ237〜239では、図17および18で説明されるように、対応す
る2つのブロックに対して改良フィールド間Haar変換が実行される。このH
aar変換は、ブロックの部分的な復号、量子化、そして符号化に統合されてい
る。ステップ240では、得られたブロックがフレームブロック記憶126に出
力される。フィールド間Haarユニット122からの結果ブロックは、2つの
フィールドからの情報、つまり、1ブロックのコンテンツを2倍した量の情報を
表している。すなわち、この結果ブロックは、入力された2つのブロックの片方
を2倍した情報量を表している。
【0064】 ステップ242では、ユニット122で事前に符号化された複数のブロックが
、ブロック単位でフレームブロック記憶部126に入力される。1フレーム分の
ブロックが記憶部126に格納されると、ステップ244が、連続したフレーム
からの対応ブロックをフレーム間Haarユニット130に出力しはじめる。記
憶部126での記憶領域の割り当ては、種々様々な方法で実行されて良く、記憶
部118との関連で説明したように実装されることが好ましい。
【0065】 ステップ245〜248では、2つの対応ブロックに改良フレーム間Haar
変換を実行し、結果ブロックを1つ生成する。このフレーム間Haar変換は、
図17および18で説明されるフィールド間Haarに類似した方法で実行され
る。フレーム間Haar130からの結果ブロックは、そのブロックの4フィー
ルド分の情報を表す。ステップ250では、図21で説明されるように、色回転
ユニット132を使用し、結果ブロックに対して色回転を実行する。
【0066】 ステップ252では、結果ブロックが直列ビットストリームとして出力される
。もとの画像102を表す大幅に圧縮されたこの直列ビットストリームは、大幅
に圧縮されたその形態のため、遥かに効果的に転送または格納されることができ
る。
【0067】 伸長のフローチャート: 当業者には理解できるように、出力されたこの直列ビットストリームを伸長し
てもとの画像102を生成するには、上述した手続きを逆に実行すれば良い。例
えば、図22には、圧縮ビットストリームを伸長してもとの画像を生成するため
の技術が示されており、これは、図5A〜5Cに示したステップの逆行に相当す
る。一般に、上述した各ステップ(量子化のステップを除く)は可逆である。伸
長のステップに改良を加えることも可能である。例えば、追加のゼロまたは不規
則なノイズを導入して量子化を補償しても良いし、データがすでに出力に適した
色座標系にある場合は色回転を実行しなくても良い。もし必要ならば、色回転を
実行してカラーキャリヤのドリフトを修正しても良い。
【0068】 水平フィルタ: 図6は、高次の水平フィルタを、1実施形態に従って象徴的に示した図である
。水平フィルタ106は、エッジフィルタ処理を提供してブロック回りのゴース
トを取り除くことができ、ビデオ信号にフィルタ処理を施して、色情報と白黒情
報の分離に有用な種々のサブバンドを生成する。画像102から、デジタル化さ
れたビデオ画像データが受信される。フィルタ106には、ローパスフィルタ3
02と、ハイパスフィルタ304と、ダウンサンプラ306,308とが含まれ
ている。フィルタ106の第2ステージには、ローパスおよびハイパスフィルタ
310,312と、ローパスおよびハイパスフィルタ314,316とが含まれ
ている。これらの各フィルタの後には対応するダウンサンプラ318〜324が
続く。ダウンサンプラ318〜324からの出力は、ストライプ記憶部110に
送信されて、複数のうちの1つのストライプバッファ内で1本の走査線を満たす
【0069】 フィルタ106の第1ステージでは、画像102からの画素値が、ローパスフ
ィルタ302とハイパスフィルタ304のそれぞれに送信される。一般に、フィ
ルタ302は各画素をその次の画素に加算し、フィルタ304は各画素からその
次の画素を減算する。サンプラ306,308は、フィルタ302,304から
の結果を因数2でダウンサンプルする。これは、サンプルが1つおきに廃棄され
ることを意味する。サンプラ306,308から得られる第1ステージの結果は
、もとの信号が第1ステージで処理されたのとほぼ同様に、それぞれローパスお
よびハイパスフィルタとダウンサンプラに通される。例えば、サンプラ306か
ら出力された画素値の加算値が、それぞれローパスフィルタ310とハイパスフ
ィルタ312に通される。そして、これらのフィルタからの結果が、サンプラ3
18,320において因数2でダウンサンプルされた後、以下で説明するように
、その結果値がストライプ記憶部110に送信される。サンプラ308からの出
力も、ほぼ同様に処理される。
【0070】 サンプラ306,308が値を1つおきに廃棄するため、各サンプラからの出
力はもとのデータの半分であるが、これらのサンプラが第2ステージに提示する
データ量の合計は、画像102から受信した画素の量と同じである。同じことは
、第2ステージにも当てはまる。したがって、この実施形態では、画像102か
ら受信された画素の総数と、ストライプ記憶部110に出力される画素の数とが
同数である。
【0071】 図7は、図6のフィルタ106の第1ステージにおけるプロセスを示した図で
ある。着信した走査線352は、複数の画素値A,B,C,Dを含んでいる。画
素A,B,C,Dは、図示されるように、ローパスフィルタ302によって加算
されて、画素値MおよびNを生じる。同様に、画素A,B,C,Dはハイパスフ
ィルタ304によって減算されて、画素値PおよびQを生じる。画素BとCの加
算値がダウンサンプラ306によって廃棄され、同様に、画素BとCの差分もサ
ンプラ308によって廃棄される。
【0072】 図8は、図6の第1ステージを経た後の、走査線352の一例を示した図であ
る。走査線354は、着信した画素値の加算および減算から得られた結果を含ん
でいる。ローパスフィルタからの結果画素値MおよびNが走査線354の左サイ
ド(L)に格納され、ハイパスフィルタからの結果画素値PおよびQが走査線3
54の右サイド(R)に格納されている。
【0073】 図9は、図6の第1および第2ステージにおけるプロセスをともに示した図で
ある。着信した走査線362は、画素値A,B,C,Dを含んでいる。第1ステ
ージの後、画素MおよびNを加算および減算し、それぞれ値SおよびTを生成す
る。同様に、画素値PおよびQも加算および減算し、それぞれ値VおよびWを生
成する。
【0074】 図10は、水平フィルタ106の第1および第2ステージを経た後の、走査線
362の一例を示した図である。画素値Sが走査線364の左サイドの左半分(
LL)に格納され、画素値Tが走査線364の左サイドの右半分(LR)に格納
されており、画素値Vが走査線の右サイドの左半分(RL)に格納され、画素値
Wが走査線の右サイドの右半分(RR)に格納されている。したがって、水平フ
ィルタ106による処理を経た後の走査線は、後ほど図12で示される、コンポ
ジットビデオ信号の分離に有用な4つのサブバンド(LL,LR,RL,RR)
を含む。
【0075】 以上で説明したように、図6〜10には、概して水平フィルタ106の機能が
示されている。より厳密に言うと、1実施形態において、フィルタ106は、ブ
ロック化誤差の排除に有用な一連の改良2−6双直交フィルタを使用する。標準
的な2−6双直交フィルタは当業者に周知である。以下では、図11Aおよび1
1Bと関連させながら、修正された加算および減算を実行する改良2−6双直交
フィルタの説明を行う。
【0076】 標準的な2−6双直交フィルタはHaar変換だと見なすことができ、対をな
す画素の加算および減算を実行した後、続いて追加のリフトステップを実行する
。リフトステップは、各差分を、対応する加算値の一次結合と複合させて変化さ
せるものである。好都合なことに、本発明では、各ブロックの初期および最終の
リフト後の差分に独特な一次結合を施す改良2−6双直交フィルタを使用するこ
とにより、各ブロックを独立に処理することを可能にしている。
【0077】 図11Aは、水平フィルタ106の第1ステージ106aの、特定の1実施形
態を示した図である。第2ステージは、同様な方法で実装されることが好ましい
。この特定の実施形態において、フィルタ106aは改良2−6双直交フィルタ
である。フィルタ106aは、画像102から画素値xkのストリームを受信し
、加算ユニット402および減算ユニット404に供給する。合成ユニット40
6は、種々の加算値を特定の係数と組み合わせ、その結果を加重ユニット408
内の各差分diに加算する。フィルタ106aからの出力は、加算値siのストリ
ームと、リフトされた差分wiのストリームである。
【0078】 標準的な2−6双直交フィルタは、式:wi=di−si-1/8+si+1/8を使
用して各差分を調整し、リフトされた差分を生成するのが通常である。したがっ
て、各差分は、それぞれ直前の加算値の8分の1を引かれるとともに、直後の加
算値の8分の1を足されている。標準的な2−6双直交フィルタでは、調整され
る差分に対応する加算値をその差分の調整に使用することはない。好都合なこと
に、本発明のこの実施形態では、独特な加算値の合成部406を提供して各差分
を調整することにより、ブロック化誤差の軽減を図っている。
【0079】 図11Bは、合成ユニット406の係数を、本発明の特定の1実施形態に従っ
て示した図である。各ブロックを独立に扱ってブロック化誤差を軽減するため、
本発明では、調整される差分に対応する加算値に対し、非ゼロ係数を含む独特の
係数を使用する。より厳密に言うと、これら独特の係数は、各ブロックの最初と
最後のリフト後の差分(w0およびwn-1)に対して使用される。図11Bには、
合成ユニット406を実装するのに使用される係数の表409が示されている。
表409は、加算値410の列とリフト後の差分412の行とを含む。表409
の各セルは、リフト後の差分を計算する際に、対応する加算値に使用される係数
を表している。行422および432は、標準的な2−6双直交フィルタで使用
される従来の係数を示している。例として、リフト後の差分:w1=d1−s0
8+s2/8などが挙げられる。好都合なことに、表409には、行420およ
び434で示されるように、初期および最終のリフト後の差分を計算するための
独特の係数値が提供されている。この特定の実施形態では、初期の係数が−3/
8,1/2,−1/8であるため、初期のリフト後の差分はw0=d0−3s0
8+s1/2−s2/8である。また、最終の係数が1/8,−1/2,3/8で
あるため、最終のリフト後の差分はwn-1=dn-1+sn-3/8−sn-2/2+3s n-1 /8である。フィルタ106aの初期および最終のリフト後の差分に対する
これら独特の係数値によって、ブロック化誤差を大幅に軽減し、ゼロ次、1次、
および2次のモーメントを排除して各ブロックを独立に扱うことが可能となる。
【0080】 図12は、水平フィルタ106が、ストライプ500を満たすのに充分な数の
走査線を処理した後における、ストライプ記憶部110内のストライプ500を
示した図である。例えば、ブロックの高さが8走査線分である場合、ストライプ
500は、8本の水平走査線からの情報を表す。ビデオ信号を色情報および白黒
情報に分離するため、ストライプ500は、着信した走査線から抽出された4つ
のサブバンドを含んでいる。輝度バンド502は輝度情報(すなわち白黒画素の
値)を表しており、この情報は、フィルタ処理を経てストライプ500の左サイ
ドの左半分(LL)に現われる。第1位相色差バンド504は、カラーキャリヤ
信号の第1の位相から得られた色情報を表しており、この情報は、フィルタ処理
を経てストライプ500の左サイドの右半分(LR)に現われる。バンド506
は、フィルタ処理の結果、その大部分が高周波数のデータである。この高周波数
のノイズは大部分がゼロであり、ほとんどの場合において無視できるのが通常で
ある。第2位相色差バンド508は、カラーキャリヤ信号の第2の位相から得ら
れた色情報を表しており、この情報は、フィルタ処理を経てストライプ500の
右サイドの右半分(RR)に現われる。種々の色が、適切に表され得る。この実
施形態において、バンド504および508は45度回転された色UおよびVを
それぞれ表す。
【0081】 パス2〜5: 図13〜16は、1つの情報ブロック520に対してパス2〜5を実行した結
果を示した図である。ブロック520は、図12のストライプ500の大きさに
比例して描かれていない。ブロック520は、任意の適切な方法によって、スト
ライプ記憶部110のストライプから形成されて良い。ブロック520は、スト
ライプ500の各バンドから画素の列をとることによって、形成されることが好
ましい。例えば、高さが8ラインで幅が32画素のブロックを形成するためには
、バンド502〜508のそれぞれから高さが8ラインで幅が8画素の列(列5
12〜518)をとって連結させて、8×32のブロックを1つ形成すれば良い
。この例では、ブロック520に列512〜518が含まれている。もちろん、
好ましい任意の列および/または行の組み合わせをバンド502〜508からと
って使用し、他のサイズのブロックを形成しても良い。
【0082】 パス2〜5は、ブロック520の各部分に対して垂直および水平のフィルタ処
理を交互に実行し、対応するバンドから、また最終的にはもとのコンポジット信
号から、輝度および色差情報を抽出する。好都合なことに、この方法でサブバン
ドをフィルタ処理することによって、最重要の輝度および色差情報を提供するこ
とができ、さらに、フィルタ処理されたブロックのうちで、含まれる情報が僅か
または皆無である部分を無視することが可能となる。第1位相色差バンド504
と第2位相色差バンド508にフィルタ処理を実行すると、コンポジットビデオ
信号からもとのカラーキャリヤが復調されて、色差情報が提供される。種々のフ
ィルタの使用が可能であるが、以下で説明する改良双直交フィルタおよびHaa
rフィルタを使用して、隣接した画素を加算および減算し、情報の分離を行うこ
とが好ましい。改良2−6双直交フィルタが使用されるのはパス3,4,5にお
いてであるが、パス1および2で使用することも可能である。
【0083】 上述したように、図13〜16には、ビデオ信号のカラーキャリヤのさらなる
復調が示されている。カラーキャリヤの各位相は、DC情報を含んでいる。この
ため、パス2〜5で実行される加算および減算によって、色情報が加算部分に移
動する。図13〜16に示されるように、サブブロックの連続的なフィルタ処理
は、輝度および色差情報を取って、部分521,529,535の最も左上の角
に詰め込む。この詰め込みによって、領域521,529,535に変換ピラミ
ッドが形成される。色情報がバンド514および518の下位部分529および
535に現われる一方で、輝度情報は、コンポジットビデオの1走査線から次の
走査線にかけてカラーキャリヤの位相が逆転するために、バンド512の上位部
分521に現われる。
【0084】 図13は、パス2において2度の垂直フィルタ処理を経た後のブロック520
を示した図である。第1の垂直フィルタ処理では、図11Aおよび11Bに示さ
れるような改良双直交フィルタを使用して良く、輝度バンド512が、低周波数
部分521と高周波数部分526(LLB)とに分割される。第2の垂直フィル
タ処理では、2−4線形リフトHaarフィルタ(当業者に周知である)を使用
して、部分521を、より低周波数の部分522(LLTT)と、より高周波数
の部分524(LLTB)とにさらに分割する。輝度情報が、このバンドのより
低周波数の部分に存在するため、このようなフィルタ処理および分割によって、
重要な輝度情報を都合良く抽出することができる。
【0085】 第1位相色差バンド514は、第1の垂直フィルタによって低周波数部分52
8と高周波数部分529とに分割される。第2の垂直フィルタでは、部分529
が、より低周波数の部分530(LRBT)と、より高周波数の部分532(L
RBB)とにさらに分割される。バンド516は、高周波数のノイズを表すのが
通常であり、その大部分がゼロ値であるため、これ以上分割されることはない。
第2位相色差バンド518は、第1の垂直フィルタによって低周波数部分534
(RRT)と高周波数部分535とに分割される。第2の垂直フィルタでは、部
分535が、より低周波数の部分536(RRBT)と、より高周波数の部分5
38(RRBB)とにさらに分割される。各色差バンド514および518の低
周波数部分の分割は、重要な色差情報を抽出する目的で行われる。これらのバン
ドの低周波数部分は、差分検出フィルタを表している。これは、ある走査線から
次の走査線への差分によって色差情報の提供が強化されて、これらのバンドの低
周波数部分に貴重な色情報が含まれるためである。
【0086】 図14は、パス3で2つの水平フィルタを経た後のブロック520を示してい
る。水平フィルタ処理は、ブロック520の選択領域に対して実行されて、バン
ド512からは輝度情報を、バンド514からは第1位相色差情報を、そしてバ
ンド518からは第2位相色差情報を抽出する。第1の水平フィルタは改良2−
6双直交フィルタを、第2の水平フィルタは2−4線形リフトHaarフィルタ
をそれぞれ使用することが好ましい。領域524は、二等分される。領域522
もフィルタ処理によって二等分され、その左半分がさらに領域542および54
4に分割される。領域532は、二等分される。領域529も二等分され、その
左半分がさらに領域546および548に分割される。領域538は、二等分さ
れる。領域536も二等分され、その左サイドがさらに領域550および552
に分割される。パス3によって、輝度および色情報が、領域542,546,5
50内にさらに詰め込まれる。
【0087】 好都合なことに、パス3が完了すると、もとのコンポジット信号からの輝度お
よび色差情報が、さらなる圧縮に備えて効果的に分離される。この時点における
分離後の輝度および色差情報は、本発明による変換および圧縮を経ているものの
、コンポーネントビデオ(すなわち3つの独立信号)として受信されたかのよう
に、1つのビデオ信号を表すことができる。
【0088】 図15は、パス4で垂直フィルタを経た後のブロック520を示している。パ
ス4では、改良2−6双直交フィルタを選択領域に適用し、輝度および色差情報
のさらなる抽出を行う(ただし、標準的なHaarフィルタを使用しても良い)
。輝度バンド512の領域542は、さらに領域560および562に分割され
る。領域544は領域564および566に分割される。色差バンド514の領
域546は、領域570および572に分割される。同様に、領域548は領域
574および576に分割される。色差バンド518の領域550は、領域58
0および582に分割される。同様に、領域552は領域584および586に
分割される。この方法によって、輝度および色情報が、領域560,570,5
80内にさらに隔離される。
【0089】 図16は、パス4で垂直フィルタを経た後のブロック520を示している。パ
ス5では、改良2−6双直交フィルタを選択領域に再度適用し、輝度および色差
情報のさらなる抽出を行う(ただし、標準的なHaarフィルタを使用しても良
い)。輝度バンド512の領域560は、領域590および591に分割される
。色差バンド514の領域570は、領域594および595に分割される。色
差バンド518の領域580は、領域598および599に分割される。この時
点で、もとのビデオ信号からの輝度および色情報のほぼ全てが、領域590,5
94,598内に隔離される。もとのブロックのサイズが、高さが走査線8ライ
ン分で幅が32画素分であるため、領域590,594,598は1つの画素値
を表しており、さらなるフィルタ処理および分割は不要である。
【0090】 画素値590は、ブロックに関する重要な輝度情報、つまりブロックの平均輝
度を含んでいる。同様に、バンド514および518の画素値594および59
8は、ブロックの各色差バンドに対応する平均の色をそれぞれ含んでいる。した
がって、各バンドに対応する輝度または色情報が圧縮されて、各バンドの1つの
係数が、比較的少ないビット数でそのブロックの平均輝度または色を記述する。
(つまり、値594および598が各バンドのDC係数を保持している。)これ
らの係数は、その周囲の係数よりも大きい。例えば、(右下に向かって)次に近
接した係数が7ビット、次に近接した係数が3ビット等などであるのに対し、係
数590,594,598は9ビットで良い。値590を取り囲む係数が、ブロ
ックの片側からもう片側にかけての輝度差を提供するのに対し、値594および
598を取り囲む係数は、ブロックの片側からもう片側にかけての色差(つまり
ブロック内の色変化)を提供する。これらのパスを経た後、いわゆる変換ピラミ
ッドが領域592および596に形成される。
【0091】 ここで、サイズがもっと大きいブロックに対しては、さらなる垂直および水平
フィルタ処理によって、色キャリヤ情報をさらに隔離することが望ましいことを
、理解しておく必要がある。もちろん、サイズがもっと小さいブロックに対して
は、もっと少ない回数のパスで充分である。
【0092】 改良Haar変換: 図17は、Haarユニット122および130で有用なHaar変換650
の背景にある概念を示した図である。一般に、Haar変換は、フレーム間また
はフィールド間において、対応するブロックの加算値および差分を計算するもの
である。図17には、フィールド間およびフレーム間の複合Haar変換が示さ
れている。フレーム652はフィールド654および656を含み、フレーム6
62はフィールド664および666を含む。フレーム652とフレーム662
は、時間的に連続しているか、さもなくば互いに関連している。各フィールドは
、フィールド内の位置に関して互いに対応し合う関連のブロック670a,67
0b,670c,670dをそれぞれ含んでいる。ブロック670a〜670d
は、別の形で互いに対応し合っても良く、その他の仕方で関連し合っても良い。
Haar変換は、フレーム652において、ブロック670aと670bの加算
値および差分の計算680からスタートする。続いて、計算682によって、フ
レーム662のブロック670cと670dの加算値および差分が提供される。
次に、2つのフレームから得られた2つの加算値の加算値と、フィールドの各対
から得られた差分の差分を計算する。したがって、2つの連続したフレーム間で
、全体の加算値および差分684が生成される。これらの値のいずれをHaar
変換の結果をして出力しても良いが、通常は、フィールド654と656の差分
と、フィールド664と666の差分と、前掲した2つの差分の差分(フレーム
652と662の差分)と、フレーム652と662の加算値の、4つの値が出
力される。Haarのようなこのような比較のプロセスは、プログレッシブ走査
、インターレース走査、またはその他のタイプの走査に対して適用可能である。
【0093】 図18は、記憶部118から受信された2つの対応するブロックに対して改良
Haar変換を実行するための、フィールド間Haarユニット122を示した
図である。ユニット122は、記憶部118の偶数および奇数フィールドからの
対応するブロックを、部分復号器702および704にそれぞれ受信する。アラ
イメントユニット706は、もし必要なら任意の復号を追加で実行し、ビットス
トリームの位置合わせを行う。アライメントユニット706が有用なのは、前掲
した可変長の符号化によって、対応するブロックからの対応する係数がばらばら
に配置されるためである。非ゼロ係数がHaar変換708を通る一方で、ゼロ
のランは、量子化器/符号化器710および712に直接引き渡される。これら
の量子化器/符号化器は、Haar変換708からの結果と、アライメントユニ
ット706からのゼロのランとを受信し、もし必要ならさらなる符号化を実行し
て、2つの対応するブロックの加算値714および差分716を、フレームブロ
ック記憶部126への送信のために出力する。量子化器/符号化器710および
712は、ステップ226および232に類似した方法で、ブロックの量子化お
よび符号化を実行する。ここで、このステップにおいて、異なる符合化技術には
異なるパラメータを使用して良いこと、あるいは全く異なる符号化技術を使用し
て良いことを、理解しておく必要がある。
【0094】 Haar変換708は1ビット幅であることが好ましいため、非常に高速で比
較を実行することができる。ここでは、色差情報のさらなる分離を実行しても良
い。フレーム間Haarユニット130は、フィールド間ではなく対応するフレ
ーム間でブロックが比較される点を除き、ユニット122とほぼ同じ方式で構成
されることが好ましい。
【0095】 色回転: 図21は、開示された本発明の実施形態に関連して効果的な色回転を実行する
のに使用される色回転ユニット132を示した図である。ユニット132は、あ
る座標系から別の座標系へと色情報を変換する。好都合なことに、座標系(YI
Q、YUV、RGB、またはこれらを改良したもの)間の変換は、圧縮に統合さ
れているため高価な行列乗算を必要としない。色信号の色回転は、モジュール1
14でのデータ変換と通じ合っているため、その前または後のいずれで行っても
良いのが一般的である。好都合なことに、色差変換ピラミッド592および59
6から得られる画素の対は、変換後に回転行列を使用して回転される。変換後に
は、対の多くがゼロまたは非常に小さい数になるため、これは、計算が大幅に単
純化されることを意味する。
【0096】 色回転ユニット132は、システム100内のあらゆる適切な地点で回転を実
行して良い。回転は、モジュール114での変換後に実行されて、色差変換ピラ
ミッド592および596内での色情報の集中(およびそれにともなうゼロ値の
増加)を上手く利用することが好ましい。また、回転は、モジュール114での
量子化および符号化の後に実行されて、ゼロ係数の排除をさらに上手く利用し、
小さい係数をゼロに導くことがいっそう好ましい。さらに、回転は、Haarユ
ニット122またはHaarユニット130のいずれかの後に実行されて、これ
らのユニットで実行される圧縮をさらに上手く利用することが、なおいっそう好
ましく、データがHaarユニット130後の地点で最も圧縮されていることか
ら、色回転ユニット132を、Haarユニット130の後に配置することが最
も好ましい。したがって、回転は、ビット数が伸長ブロックより遥かに少ない圧
縮ブロックに対して変換ドメインで実行される。
【0097】 上述したように、回転は、ある座標系を別の座標系に変換するものである。本
発明の特定の1実施形態では、パス2〜5によって、45度回転したYUV信号
に対応する色差信号が形成される。色回転ユニット132は、持ち込まれたこの
回転を修正するため、またはこの信号を別の色座標系100に変換するために使
用される。ユニット132は、必ずしも必要ではない。例えば、システム100
を使用して圧縮されたビデオ情報が、別の座標系への変換を必要としない場合は
、色回転は不要である。
【0098】 色回転ユニット132は、Haarユニット130から圧縮ビットストリーム
770を受信する。ビットストリーム770は、の最下位ビットを先頭とするシ
リアル形式で順次続く画素係数対772を表す。表されるのは、重要なビットの
みであることが好ましい。ユニット130は、直列×並列の乗算を実行する。図
中に示されるように、係数772を回転行列の要素R(11),R(12),R
(21),R(22)で乗算し、その結果を加算することにより、新しい座標系
の画素対b(U)およびb(V)が提供される。そして、新しい対が、直列ビッ
トストリームの形でユニット130から出力される。回転行列の要素の値は、望
ましい色座標系に変換できるように選択されるが、このような値は当業者に周知
である。画素係数772は、ランダムアクセスメモリから望ましい順番で読み出
されることができるため、ビットストリーム内で相互に前後している。
【0099】 直列×並行の乗算は、直列の乗数(係数)に並列の被乗数(回転行列の要素)
をかける既知の技術である。好都合なことに、システム100内のデータ速度が
充分に低いため、高価な並列乗算の代わりにビット直列乗数を使用することがで
きる。例えば、約15メガビット/秒のデータ速度は、このようなビット直列乗
数の使用を可能にするのに十分な低さである。
【0100】 二進法によるこのような直列×並列乗算は、シフト動作および加算動作を使用
し、並列加算器とも呼ばれている。並列乗算に代わるこのような直列×並列乗算
は、遥かに小さい集積回路で実装することができる。例えば、係数と行列要素と
の並列乗算を使用した色回転ユニットは集積回路上のスペースを大きく占めるの
に対して、ここで開示された技術を使用してユニットを実装すれば、必要とされ
るスペースを10分の1に低減することができる。したがって、本発明を組み入
れた集積回路は、大幅に小型化したり、且つ/または他の機能を組み込んだりす
ることができる。
【0101】 さらにまた、色回転が、ブロックを独立に扱える圧縮アルゴリズムに統合され
ているため、回転が生じる前に1フィールド分または1フレーム分の情報を格納
しなくても、画素の回転を、ビットストリームがシステム100に流れ込む際に
局所的に行うことができる。2つの色差信号を表す圧縮形態をとったブロック(
または画像のその他の部分)がシステム100を通る際に、圧縮ブロックに直接
動作することにより、これら2つの信号を回転させることができる。色回転が圧
縮に統合されているため、別のデバイスで回転を実行する必要がない。
【0102】 コンピュータシステムの実施形態: 図23は、本発明の一実施形態に従うコンピュータシステム900を示した図
である。コンピュータシステム900は、一次記憶部906(ランダムアクセス
メモリすなわちRAMなど)と一次記憶部904(読み取り専用メモリすなわち
ROMなど)とを含んだ記憶装置に接続された、任意の数のプロセッサ902(
中央演算処理装置すなわちCPUとも呼ばれる)を備える。当業者には周知のよ
うに、一次記憶部904が、データおよび命令を一方向にCPUに伝送する一方
で、一次記憶部906は、データおよび命令を双方向に伝送するように使用され
るのが通常である。これらの一次記憶装置はともに、以下で説明する任意の適切
なコンピュータ読み取り可能媒体を含むことができる。大容量記憶装置908も
また、CPU902に双方向に結合して追加のデータ格納容量を提供し、やはり
以下で説明する任意のコンピュータ読み取り可能媒体を含むことができる。大容
量記憶装置908は、プログラムやデータ等を格納するのに使用され、一次記憶
部より低速な二次記憶媒体(ハードディスクなどの)であるのが通常である。こ
こで、適切な場合には、大容量記憶装置908内に保持される情報が、一次記憶
部906内にその一部を占める仮想記憶として一般的な方式で組み込まれ得る点
を、理解しておく必要がある。CD−ROM914等の特定の大容量記憶装置は
、CPUに一方向にデータを引き渡す。
【0103】 CPU902はまた、ビデオモニタ、トラックボール、マウス、キーボード、
マイクロフォン、タッチディスプレイ、トランスデューサカード読み取り装置、
磁気もしくは紙のテープ読み取り装置、タブレット、スタイラス、音声もしくは
筆跡の認識装置、または他のコンピュータなどの、1つまたはそれ以上の入出力
装置を備えたインターフェース910に接続される。CPU902は、コンピュ
ータに接続されても良いし、あるいは、912として一般に示されるネットワー
ク接続を使用して通信網に接続されても良い。このようなネットワーク接続によ
り、CPUは、上述した方法ステップを実施する際に、ネットワークから情報を
受信したりネットワークに情報を出力したりできると考えられる。さらにまた、
本発明の方法の実施形態は、CPU902に対してのみ実行されても良いし、ま
たは処理の一部を共有する遠隔CPUとの関連のもとで、インターネットなどの
ネットワーク接続を介して実行されても良い。
【0104】 また、本発明はさらに、コンピュータで実現される種々の動作を実行するため
のプログラムコードを有したコンピュータ読み取り可能媒体をともなった、コン
ピュータ記憶製品に関する。この媒体およびプログラムコードは、本発明の目的
のために特別に設計および構築されたものでも良いし、コンピュータソフトウェ
ア技術の当業者にとって周知で且つ使用可能な類でも良い。コンピュータ読み取
り可能媒体の例は、ハードディスク、フロッピィディスク、磁気テープ等の磁気
媒体と、CD−ROMディスク等の光学媒体と、光フロッピィディスク等の光磁
気媒体と、特定用途向け集積回路(ASIC)、プログラマブルロジックデバイ
ス(PLD)、ROM−RAM装置等の、プログラムコードを格納および実行す
るために特別に構成されたハードウェアデバイスを含み、これらに限定されない
。コンピュータコードの例は、コンパイラにより作成されたマシンコード、イン
タープリタを使用してコンピュータにより実行される高級コードを含んだファイ
ル等を含む。
【0105】 以上では、明瞭な理解を促す目的で本発明を詳しく説明したが、添付した特許
請求の範囲の範囲内で、一定の変更および修正を加え得ることは明らかである。
例えば、本発明は、種々様々な静止画像やビデオ画像、そしてより高次元のデー
タに適用することが可能である。例えば、本発明は、2次元の静止画像、3次元
のビデオ画像、そして4次元の地震情報に適用される。本発明は一般に、多次元
情報の圧縮および伸長に役立つ。本発明は、コンポジットビデオやSビデオなど
を含む、種々のビデオ規格に適用することが可能である。複合ビデオ信号(色お
よび/または白黒を複合したもの)の直接圧縮は、コンポジットビデオ、Sビデ
オ、そしてその他の類似の信号に適用することが可能である。ブロックの一時的
な圧縮は、本明細書で開示した技術以外にも、種々様々な圧縮技術に適用するこ
とが可能である。また、色回転を、種々様々な色空間の間で実行しても良い。ま
た、本明細書で開示した境界フィルタも、ブロックだけでなく、フレームおよび
フィールドの他の部分に適用することも可能である。したがって、以上で取り上
げた実施形態は、例示を目的としたものであって、本発明の内容を限定するもの
ではない。このため本発明は、本明細書で特定した詳細に限定されることなく、
添付した特許請求の範囲およびその等価物の範囲内で定義されるべきである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 画素と、走査線と、ストライプと、ブロックとを使用した、従来技術による画
像表示を示した図である。
【図2】 ブロック単位の圧縮を経て伸長・表示された、従来技術による画像を示した図
である。
【図3】 複合されてコンポジットビデオ信号を形成する、従来技術における輝度および
色差信号を示した図である。
【図4】 ビデオ画像を圧縮するためのシステムを、本発明の1実施形態に従って示した
図である。
【図5A】 画像圧縮の1実施形態を説明したフローチャートである。
【図5B】 画像圧縮の1実施形態を説明したフローチャートである。
【図5C】 画像圧縮の1実施形態を説明したフローチャートである。
【図6】 高レベルから見たパス1の水平フィルタを象徴的に示した図である。
【図7】 走査線に適用される水平フィルタの第1ステージを示した図である。
【図8】 第1ステージを経た後の、図7の走査線の一例を示した図である。
【図9】 走査線に適用される水平フィルタの第1および第2ステージを示した図である
【図10】 水平フィルタの第1および第2ステージを経た後の、図9の走査線の一例を示
した図である。
【図11A】 水平フィルタの第1ステージの、特定の1実施形態を示した図である。
【図11B】 図11Aの複合ユニットで使用される係数を、本発明の特定の1実施形態に従
って示した図である。
【図12】 水平フィルタによって一定数の走査線を処理された後の、ストライプ記憶部内
の1ストライプを示した図である。
【図13】 パス2の垂直フィルタ処理を経た後のブロックを示した図である。
【図14】 パス3の水平フィルタ処理を経た後のブロックを示した図である。
【図15】 パス4の垂直フィルタ処理を経た後のブロックを示した図である。
【図16】 パス5の水平フィルタ処理を経た後のブロックを示した図である。
【図17】 Haar変換の背景にある概念を示した図である。
【図18】 フィールドブロック記憶部から受信された2つの対応するブロックに対し、改
良Haar変換を実行するための、フィールド間Haarユニットを示した図で
ある。
【図19】 あるフレームのY色情報およびU色情報を表すフレーム部分を示した図である
【図20】 フレームの色情報を異なる色座標系に変換するための、従来の色回転技術を示
した図である。
【図21】 色回転を実行するための色回転ユニットを、本発明の特定の1実施形態と関連
させて示した図である。
【図22】 図5A〜5Cに示された圧縮の特定の実施形態に対応して、圧縮ビットストリ
ームの伸長を示したフローチャートである。
【図23】 本発明の1実施形態を実装するのに適した、代表的なコンピュータシステムを
示したブロック図である。
【符号の説明】
10…画像 12…フレーム 12a,12b…フレーム部分 14…画素 16…走査線 18…ストライプ 20…ブロック 50…画像 52,54,56,58…ブロック 62,64,66,68…ブロックの境界 82…コンポジットビデオ信号 84,86…カラーキャリヤ信号 88…白黒信号 90,92,94,96…サンプル点 100…ビデオ画像を圧縮するためのシステム 102…男性の画像 106…水平フィルタ 106a…水平フィルタの第1ステージ 110…ストライプ記憶部 114…モジュール 118…フィールドブロック記憶部 122…フィールド間Haarユニット 126…フレームブロック記憶部 130…フレーム間Haarユニット 132…色回転ユニット 134…圧縮ビデオ出力 302…ローパスフィルタ 304…ハイパスフィルタ 306,308…ダウンサンプラ 310,314…ローパスフィルタ 312,316…ハイパスフィルタ 318,320,322,324…ダウンサンプラ 352,354,362,364…走査線 402…加算ユニット 404…減算ユニット 406…複合ユニット 408…加重ユニット 409…係数の表 410…加算値 412…リフトされた差分 420,422,424,426,428,430,432,434…行 500…ストライプ 502…輝度バンド 504…第1位相色差バンド 506…高周波数バンド 508…第1位相色差バンド 512…輝度バンド 514…第1位相色差バンド 516…高周波数バンド 518…第2位相色差バンド 520…ブロック 590,594,598…画素値 650…Haar変換 652,662…フレーム 654,656,664,666…フィールド 670a,670b,670c,670d…ブロック 702,704…部分復号器 706…アライメントユニット 708…Haar変換 710,712…量子化器/符号化器 752,754…画素値 760…従来の色回転技術 762…回転行列 764…もとの座標系の値 766…新しい座標系の値 770…圧縮ビットストリーム 772…画素の係数 774,776…新しい座標系の画素対 900…コンピュータシステム 902…プロセッサ 904,906…一次記憶部 908…大容量記憶装置 910…インターフェース 912…ネットワーク接続 914…CD−ROM
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (31)優先権主張番号 09/079,049 (32)優先日 平成10年5月14日(1998.5.14) (33)優先権主張国 米国(US) (31)優先権主張番号 09/079,427 (32)優先日 平成10年5月14日(1998.5.14) (33)優先権主張国 米国(US) (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SL,SZ,UG,ZW),E A(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU,TJ ,TM),AE,AL,AM,AT,AU,AZ,BA ,BB,BG,BR,BY,CA,CH,CN,CU, CZ,DE,DK,EE,ES,FI,GB,GD,G E,GH,GM,HR,HU,ID,IL,IN,IS ,JP,KE,KG,KP,KR,KZ,LC,LK, LR,LS,LT,LU,LV,MD,MG,MK,M N,MW,MX,NO,NZ,PL,PT,RO,RU ,SD,SE,SG,SI,SK,SL,TJ,TM, TR,TT,UA,UG,UZ,VN,YU,ZA,Z W (72)発明者 コラロフ・クラジミール・ディー. アメリカ合衆国 カリフォルニア州94025 メンロ・パーク,アビイ・アベニュー, 2050 (72)発明者 フーバー・ディー.・ロバート アメリカ合衆国 カリフォルニア州95014 クパーティノ,スティーブンス・キャニ オン・ロード,16360 (72)発明者 アリギィ・ウイリアム・ジェイ. アメリカ合衆国 カリフォルニア州94530 エル・セリト,サン・カルロス・アベニ ュー,245 Fターム(参考) 5C057 AA01 EA02 EA05 EA07 EM09 EM16 FB03 GC01 GC02 5C059 KK50 MA00 MA23 MA41 MC11 PP16 SS14 UA02 UA05 UA12 UA14 UA32 【要約の続き】 コンポジットビデオ信号は、色情報を白黒情報から分離 させることなく直接圧縮される。一連のパスは、コンポ ジットビデオ信号から輝度および色差情報を分離し、カ ラーキャリヤを復調して、色情報を分離する。情報ブロ ックは、改良2−6双直交フィルタを使用して独立に扱 われ、複雑度、必要なハードウェア、そしてブロック化 誤差を軽減させる。この技術は、コンポジッドビデオ、 Sビデオ、そしてコンポーネントビデオ信号を識別し、 低ビットレートのビデオアプリケーションに適用するこ とが可能である。

Claims (83)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ビデオ情報の1部分を圧縮する方法であって、 ビデオ情報の第1の部分を受信する工程と、 前記第1の部分を圧縮する工程と、 前記圧縮された第1の部分を、対応する第2の部分が受信されるまで一時的に
    格納する工程と、 前記圧縮された第1の部分を伸長する工程と、 前記第1と第2の部分を合成して、前記第1と第2の部分からの情報を圧縮さ
    れた形で表す結果部分を生成する工程と、 を備え、それによって、使用する一時記憶領域が比較的少なくなる、方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の方法であって、さらに、 前記結果部分を、前記ビデオ情報を表すビットストリームにさらに圧縮する工
    程を備えた方法。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の方法であって、さらに、 前記第2の部分を圧縮する工程と、 前記圧縮された第2の部分を一時的に格納する工程と、 前記圧縮された第2の部分を、前記伸長された第1の部分と合成するために伸
    長する工程と、 を備える方法。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の方法であって、 前記圧縮工程は前記第1の部分を変換および符号化する工程を含み、前記伸長
    工程は前記第1の部分の復号を実行し、前記合成工程は変換ドメインで実行され
    、それによって、前記第1と第2の部分に対して逆変換を実行する必要がない、
    方法。
  5. 【請求項5】 請求項1記載の方法であって、 前記圧縮工程は、改良2−6双直交フィルタを使用して前記第1の部分を変換
    するサブ工程を備え、それによって、前記ビデオ情報が実質的なブロック化誤差
    を生成することなくブロック単位で圧縮され得る、方法。
  6. 【請求項6】 請求項1記載の方法であって、 前記伸長工程と合成工程は統合されているとともに、その工程は、 前記第1の部分を部分的に復号するサブ工程と、 前記第1と第2の部分のHaar比較を実行するサブ工程と、 前記Haar比較の結果を符号化して前記結果部分を生成するサブ工程と、
    を備える、方法。
  7. 【請求項7】 請求項1記載の方法であって、 前記合成工程は、前記第1と第2の部分の比較をビット直列方式で実行するサ
    ブ工程を備え、それによって、前記方法は比較的高速で実行され得る、方法。
  8. 【請求項8】 ビデオ情報を圧縮する方法であって、 ビデオ画像の第1の部分を受信する工程と、 前記画像の前記第1の部分を変換する工程と、 前記第1の部分を符号化する工程と、 前記符号化された第1の部分を一時的に格納する工程と、 前記符号化された第1の部分を少なくとも部分的に復号する工程と、 前記復号された第1の部分を、対応するビデオ画像からの対応する第2の部分
    と比較して、前記第1と第2の部分からの情報を表す結果部分を生成する工程と
    、 前記結果部分を符号化し、圧縮ビデオ情報を生成する工程と、 を備え、それによって一時記憶領域の低減が達成される、方法。
  9. 【請求項9】 請求項8記載の方法であって、さらに、 前記第2の部分を変換する工程と、 前記第2の部分を符号化する工程と、 前記符号化された第2の部分を一時的に格納する工程と、 前記符号化された第2の部分を、前記復号された第1の部分と比較するために
    、少なくとも部分的に復号する工程と、 を備える、方法。
  10. 【請求項10】 請求項8記載の方法であって、 前記比較工程は変換ドメインで実行され、それによって、前記第1と第2の復
    号部分に対して逆変換を実行する必要がなくなる、方法。
  11. 【請求項11】 請求項8記載の方法であって、 前記変換工程は、改良2−6双直交フィルタを使用して前記第1の部分を変換
    するサブ工程を備え、それによって、前記ビデオ情報が、実質的なブロック化誤
    差を生成することなくブロック単位で圧縮され得る、方法。
  12. 【請求項12】 請求項8記載の方法であって、 前記部分的復号工程と比較工程は統合されているとともに、その工程は、 前記第1と第2の部分のHaar比較を実行するサブ工程を備える、方法。
  13. 【請求項13】 請求項8記載の方法であって、 前記比較工程は、前記第1と第2の部分の比較をビット直列方式で実行するサ
    ブ工程を備え、それによって、前記方法が比較的高速で実行され得る、方法。
  14. 【請求項14】 ビデオ情報を圧縮する方法であって、 第1のビデオ画像を表す複数の第1の部分を受信する工程と、 前記第1の部分を一時的に圧縮する工程と、 前記第1の部分を、対応する第2のビデオ画像からの複数の第2の部分が着信
    しはじめるまで一時的に格納する工程と、 前記第1の部分を伸長する工程と、 前記第1の部分を第2の部分と比較し、前記第1と第2のビデオ画像を表す結
    果部分を生成する工程と、 前記結果部分を圧縮して圧縮ビデオ情報を生成する工程と、 を備え、それによって、必要な一時記憶領域が少なくなる、方法。
  15. 【請求項15】 請求項14記載の方法であって、さらに、 前記第2の部分を圧縮する工程と、 前記圧縮された第2の部分を一時的に格納する工程と、 前記圧縮された第2の部分を、前記伸長された第1の部分と合成するために伸
    長する工程と、 を備える、方法。
  16. 【請求項16】 請求項14記載の方法であって、 前記一時的圧縮工程は、前記第1の部分を変換および符号化する工程を含み、
    前記伸長工程は前記第1の部分の復号を実行し、前記比較工程は変換ドメインで
    実行され、それによって、前記第1と第2の部分に対して逆変換を実行する必要
    がなくなる、方法。
  17. 【請求項17】 請求項14記載の方法であって、 前記一時的圧縮工程は、改良2−6双直交フィルタを使用して前記第1の部分
    を変換するサブ工程を備え、それによって、前記ビデオ情報は、実質的なブロッ
    ク化誤差を生成することなくブロック単位で圧縮され得る、方法。
  18. 【請求項18】 請求項14記載の方法であって、 前記伸長工程と比較工程は統合されているとともに、その工程は、 前記第1の部分を部分的に復号するサブ工程と、 前記第1と第2の部分のHaar比較を実行するサブ工程と、 前記Haar比較の結果を符号化して前記結果部分を生成するサブ工程と、
    を備える、方法。
  19. 【請求項19】 請求項14記載の方法であって、 前記比較工程は、前記第1と第2の部分の比較をビット直列方式で実行するサ
    ブ工程を備え、それによって、前記方法が比較的高速で実行され得る、方法。
  20. 【請求項20】 ビデオ情報を圧縮するための集積回路であって、 着信ブロック記憶ユニットと、 ビデオ情報のブロックを一時的に圧縮するための圧縮モジュールと、 圧縮されたブロックを記憶するための一時ブロック記憶部と、 前記圧縮ブロックを部分的に伸長するための伸長ユニットと、 第1のビデオ画像の伸長されたブロックを、対応する第2のビデオ画像からの
    対応する伸長されたブロックと比較するための比較ユニットであって、前記第1
    と第2のビデオ画像を表す比較情報を生成するように構成されている、比較ユニ
    ットと、 前記比較ユニットからの前記比較情報を圧縮して、前記第1と第2のビデオ画
    像を表す圧縮ビットストリームを生成するための圧縮ユニットと、 を備える集積回路。
  21. 【請求項21】 請求項20記載の集積回路であって、 前記圧縮モジュールは前記ブロックを変換および符号化し、前記伸長ユニット
    は前記圧縮されたブロックを部分的に復号し、前記比較ユニットは前記ブロック
    を変換ドメインで比較し、それによって、前記ブロックに逆変換を実行する必要
    がなくなる、集積回路。
  22. 【請求項22】 請求項20記載の集積回路であって、 前記圧縮モジュールは、改良2−6双直交フィルタを使用して前記ブロックを
    変換し、それによって、前記ビデオ情報が、実質的なブロック化誤差を生成する
    ことなくブロック単位で圧縮され得る、集積回路。
  23. 【請求項23】 請求項20記載の集積回路であって、 前記伸長ユニットと、前記比較ユニットと、前記圧縮ユニットとがHaarユ
    ニットに統合されており、前記Haarユニットは、前記圧縮されたブロックを
    部分的に復号し、前記第1と第2のビデオ画像の前記復号ブロックのHaar比
    較を実行し、前記Haar比較の結果を符号化して前記比較情報を生成するよう
    に構成されている、集積回路。
  24. 【請求項24】 請求項20記載の集積回路であって、 前記比較ユニットは、前記伸長されたブロックの比較をビット直列方式で実行
    し、それによって、前記比較は比較的高速で実行され得る、集積回路。
  25. 【請求項25】 集積回路であって、 ビデオ情報の第1の部分を受信し、 前記第1の部分を圧縮し、 前記圧縮された第1の部分を、対応する第2の部分が受信されるまで一時的に
    格納し、 前記圧縮された第1の部分を伸長し、 前記第1と第2の部分を合成して前記第1と第2の部分からの情報を圧縮され
    た形で表す結果部分を生成するように構成され、それによって、使用する一時記
    憶域が比較的少なくなる、集積回路。
  26. 【請求項26】 請求項25記載の集積回路であって、さらに、 前記結果部分を、前記ビデオ情報を表すビットストリームにさらに圧縮するよ
    うに構成された、集積回路。
  27. 【請求項27】 請求項25記載の集積回路であって、さらに、 前記第2の部分を圧縮し、 前記圧縮された第2の部分を一時的に格納し、 前記圧縮された第2の部分を、前記伸長された第1の部分と合成するために伸
    長するように構成された、集積回路。
  28. 【請求項28】 請求項25記載の集積回路であって、 前記圧縮は前記第1の部分の変換および符号化を含み、前記伸長では前記第1
    の部分の復号を実行し、前記合成は変換ドメインで実行され、それによって、前
    記第1と第2の部分に対して逆変換を実行する必要がなくなる、集積回路。
  29. 【請求項29】 請求項25記載の集積回路であって、さらに、 前記圧縮は、改良2−6双直交フィルタを使用して前記第1の部分を変換する
    ことを含むように構成されており、それによって、前記ビデオ情報が、実質的な
    ブロック化誤差を生成することなくブロック単位で圧縮され得る、集積回路。
  30. 【請求項30】 請求項25記載の集積回路であって、さらに、 前記伸長と合成は統合されているとともに、前記伸長と合成は、 前記第1の部分を部分的に復号し、 前記第1と第2の部分のHaar比較を実行し、 前記Haar比較の結果を符号化して前記結果部分を生成することを含むよ
    うに構成された、集積回路。
  31. 【請求項31】 請求項25記載の集積回路であって、さらに、 前記合成は、前記第1と第2の部分の比較をビット直列方式で実行することを
    含むように構成され、それによって、前記方法が比較的高速で実行され得る、集
    積回路。
  32. 【請求項32】 圧縮されたビデオ情報を伸長する方法であって、 圧縮部分を含む、ビデオ情報の圧縮ビットストリームを受信する工程と、 前記圧縮部分に逆合成を実行して、前記圧縮部分を圧縮程度のより低い形で表
    すビデオ情報の2つの対応部分を生成する工程と、 前記ビデオ情報の2つの部分を、前記逆合成の実行に伴って一時的に格納する
    工程と、 前記ビデオ情報の2つの部分のうち1つを伸長して、ビデオ情報の伸長部分を
    生成する工程と、 前記ビデオ情報の伸長部分を出力する工程と、 を備え、それによって、使用する一時記憶領域が比較的少なくなる、方法。
  33. 【請求項33】 ビデオ情報を伸長するための集積回路であって、 圧縮ビットストリームを、第1と第2のビデオ画像を表すビデオ情報の1部分
    に伸長する伸長ユニットと、 前記ビデオ情報の部分を受信して、前記第1のビデオ画像の伸長されたブロッ
    クと前記第2のビデオ画像の伸長されたブロックとを生成する逆比較ユニットと
    、 前記第1と第2のビデオ画像の伸長されたブロックを部分的に圧縮する圧縮ユ
    ニットと、 前記伸長されたブロックを記憶するための一時ブロック記憶部と、 一時的に記憶された前記伸長ブロックを伸長するための伸長モジュールと、 発信ブロック記憶ユニットと、 を備えた集積回路。
  34. 【請求項34】 圧縮ビデオ情報を伸長するための集積回路であって、 圧縮部分を含む、ビデオ情報の圧縮ビットストリームを受信し、 前記圧縮部分に逆合成を実行して、前記圧縮部分を圧縮程度のより低い形で表
    すビデオ情報の2つの対応部分を生成し、 前記ビデオ情報の2つの部分を、前記逆合成の実行に伴って一時的に格納し、 前記ビデオ情報の2つの部分のうち1つを伸長して、ビデオ情報の伸長部分を
    生成し、 前記ビデオ情報の伸長部分を出力するように構成されており、それによって、
    使用する一時記憶領域が比較的少なくなる、集積回路。
  35. 【請求項35】 ビデオ情報を表す複合ビデオ信号の一部である色データ信
    号を色回転させる方法であって、 前記複合ビデオ信号から前記色データ信号を分離する工程と、 前記色データ信号を、低データ速度の直列ビットストリームに圧縮する工程と
    、 前記直列ビットストリームに対して色回転行列による乗算を実行して、前記圧
    縮色データ信号を異なる色座標系に変換する工程と、 を備える方法。
  36. 【請求項36】 ビデオ情報を表す色データ信号を色回転させる方法であっ
    て、 色データ信号が第1の色座標系内にあるように前記色データ信号を圧縮する工
    程と、 前記圧縮色データ信号を直列ビットストリームに形成する工程と、 前記圧縮色データ信号からの対応する係数の対に対して、色回転行列による直
    列乗算を実行して、前記圧縮色データ信号を第2の色座標系に変換する工程と、 前記変換された圧縮色データ信号を直列ビットストリームとして出力する工程
    と、 を備える方法。
  37. 【請求項37】 ビデオ情報を表す色データ信号を色回転させる方法であっ
    て、 変換後の色データ信号が第1の色座標系内にあるように前記色データ信号を変
    換する工程と、 前記変換された色データ信号をブロック単位で圧縮して直列ビットストリーム
    を形成する工程と、 前記直列ビットストリームに対して色回転行列による直列乗算を実行して、前
    記直列ビットストリームを第2の色座標系に変換する工程と、 を備える方法。
  38. 【請求項38】 ビデオ信号に対し、前記ビデオ信号の圧縮に統合された色
    回転を実行するための集積回路であって、 前記ビデオ信号を変換し、前記ビデオ信号の色情報を第1の色座標系内に設定
    するための変換ユニットと、 前記変換されたビデオ信号を直列ビットストリームに圧縮する圧縮ユニットと
    、 前記直列ビットストリームに対して色回転行列による直列乗算を実行して、前
    記圧縮された変換ビデオ信号の前記色情報を第2の色座標系に変換する色回転ユ
    ニットと、 を備える集積回路。
  39. 【請求項39】 請求項35記載の方法であって、 前記方法の複数の工程要素は1つの集積回路内で生じる、方法。
  40. 【請求項40】 請求項35記載の方法であって、 前記分離の工程要素は、 前記複合ビデオ信号をフィルタ処理してサブバンドを形成する工程と、 前記サブバンドを変換して、前記色データ信号を表す少なくとも1つの色差
    変換ピラミッドを生成する工程と、 を備える、方法。
  41. 【請求項41】 請求項35記載の方法であって、 前記乗算実行の工程要素は、並列加算器を使用して、前記直列ビットストリー
    ムの対応ブロックの対応要素を色回転行列で乗算する工程を備え、前記乗算は、
    隣接したブロックとは独立して各ブロックで局所的に生じる、方法。
  42. 【請求項42】 請求項35記載の方法であって、 前記圧縮の工程要素は、前記乗算実行の工程要素に先立って行われるとともに
    、前記圧縮の工程要素は、 前記複合ビデオ信号の対応する複数のブロックを、Haar変換を使用して
    圧縮する工程と、 前記圧縮された複数のブロックを符号化して、前記直列ビットストリームを
    形成する工程と、 を備える、方法。
  43. 【請求項43】 請求項36記載の方法であって、 前記方法の複数の工程要素は1つの集積回路内で生じる、方法。
  44. 【請求項44】 請求項36記載の方法であって、さらに、 前記色データ信号を変換して、前記色データ信号を表す少なくとも1つの色差
    変換ピラミッドを生成する工程を備える、方法。
  45. 【請求項45】 請求項36記載の方法であって、 前記対応する係数の対は、前記圧縮色データ信号の対応する複数のブロックか
    ら得られるものであり、 前記乗算実行の工程要素は、前記対応する係数の対を、隣接するブロックとは
    独立して乗算する工程を備える、方法。
  46. 【請求項46】 請求項36記載の方法であって、 前記圧縮の工程要素は、前記乗算実行の工程要素に先立って行われるとともに
    、前記圧縮の工程要素は、 前記色データ信号の対応する複数のブロックを、Haar変換を使用して圧
    縮する工程と、 前記圧縮された複数のブロックを符号化して、前記直列ビットストリームを
    形成する工程と、 を備える、方法。
  47. 【請求項47】 請求項37記載の方法であって、 前記方法の複数の工程要素は1つの集積回路内で生じる、方法。
  48. 【請求項48】 請求項37記載の方法であって、 前記変換の工程要素は、前記色データ信号を表す少なくとも1つの色差変換ピ
    ラミッドを生成する工程を備える、方法。
  49. 【請求項49】 請求項37記載の方法であって、 前記乗算実行の工程要素は、並列加算器を使用して、前記直列ビットストリー
    ムの対応ブロックの対応要素を色回転行列で乗算する工程を備え、前記乗算は、
    隣接したブロックとは独立して各ブロックで局所的に行われる、方法。
  50. 【請求項50】 請求項37記載の方法であって、 前記圧縮の工程要素は、前記乗算実行の工程要素に先立って行われるとともに
    、前記圧縮の工程要素は、 前記色データ信号の対応する複数のブロックを、Haar変換を使用して圧
    縮する工程と、 前記圧縮された複数のブロックを符号化して、前記直列ビットストリームを
    形成する工程と、 を備える、方法。
  51. 【請求項51】 請求項38記載の集積回路であって、 前記変換ユニットは、前記第1の色情報を表す少なくとも1つの色差変換ピラ
    ミッドを生成する、集積回路。
  52. 【請求項52】 請求項38記載の集積回路であって、さらに、 前記色回転ユニット内に前記直列乗算を実行するための並列加算器を備え、前
    記並列加算器は、前記直列ビットストリームの対応ブロックの対応要素を前記色
    回転行列で乗算し、前記乗算は、隣接したブロックとは独立して各ブロックで局
    所的に行われる、集積回路。
  53. 【請求項53】 請求項38記載の集積回路であって、 前記圧縮ユニットは、 前記変換されたビデオ信号の対応する複数のブロックを合成するためのHa
    ar変換ユニットと、 前記Haar変換ユニットの結果を符号化して前記直列ビットストリームを
    形成する符号化器と、 を備える、集積回路。
  54. 【請求項54】 ビデオ情報を表す複合ビデオ信号の一部をなす色データ信
    号を色回転させるための集積回路であって、 前記複合ビデオ信号から前記色データ信号を分離し、 前記色データ信号を、低データ速度の直列ビットストリームに圧縮し、 前記直列ビットストリームに対して色回転行列による乗算を実行して、前記圧
    縮色データ信号を異なる色座標系に変換するように構成された、集積回路。
  55. 【請求項55】 複合ビデオ信号からの色情報の分離に統合された、前記複
    合ビデオ信号を圧縮する方法であって、 画像を表し第1と第2の色信号を含んだ複合ビデオ信号を受信する工程と、 前記複合ビデオ信号を第1の色バンドと第2の色バンドとに分離する工程と、 一連のパスを実行して、前記第1と第2の色バンド内の前記第1と第2の色信
    号を隔離する工程と、 前記第1と第2の色バンドの部分を含んだ前記画像の部分を圧縮する工程と、 を備え、それによって、前記第1と第2の色信号の分離が前記複合ビデオ信号の
    圧縮に統合される、方法。
  56. 【請求項56】 複合ビデオ信号の圧縮に統合されて、前記複合ビデオ信号
    から色および輝度情報を分離し、ブロック化誤差を低減する方法であって、 画像の輝度および色情報を表す複合ビデオ信号を受信する工程と、 前記複合ビデオ信号をサンプリングして画像データを生成する工程と、 走査線の初期および最終の差分値を調整してブロック化誤差を低減する改良双
    直交フィルタを使用して、前記画像データの走査線をフィルタ処理する工程と、 前記走査線を、輝度バンドと、第1の色差バンドと、高周波数バンドと、第2
    の色差バンドとに分離する工程と、 前記走査線の1部分を圧縮する工程と、 を備え、それによって、前記走査線の前記圧縮部分が伸長される際のブロック化
    誤差が低減される、方法。
  57. 【請求項57】 コンポジットビデオ信号からカラーキャリヤ信号を復調す
    る方法であって、 前記コンポジットビデオ信号を、輝度バンドと、第1の色差バンドと、第2の
    色差バンドとに分離する工程と、 前記輝度バンドの低周波数部分をフィルタ処理して、輝度情報を分離する工程
    と、 前記第1の色差バンドと第2の色差バンドの高周波数部分をフィルタ処理して
    、前記第1と第2の色差バンドのそれぞれにおいて、色差情報から前記カラーキ
    ャリヤ信号を分離する工程と、 前記輝度バンドと前記第1と第2の色差バンドの選択部分を順次フィルタ処理
    して、これらのバンドにおいて輝度および色差情報をさらに分離する工程と、 を備え、それによって、重要な輝度および色差情報がコンポジットビデオ信号か
    ら分離される、方法。
  58. 【請求項58】 請求項55記載の方法であって、 前記方法工程の要素は1つの集積回路内で生じる、方法。
  59. 【請求項59】 請求項55記載の方法であって、さらに、 前記画像の前記部分の初期および最終の差分値を調整してブロック化誤差を低
    減する改良双直交フィルタを使用して、前記複合ビデオ信号をフィルタ処理する
    工程を備え、それによって、前記画像のブロック単位の圧縮を可能とする、方法
  60. 【請求項60】 請求項55記載の方法であって、 前記複合ビデオ信号は白黒信号を含み、 前記方法は、さらに、 前記第1と第2の色バンドに加えて輝度バンドを前記複合ビデオ信号から分
    離する工程と、 前記輝度バンド内の前記白黒信号を隔離する工程と、 を備え、それによって、前記色信号および前記白黒信号の分離が前記複合ビデオ
    信号の圧縮に統合される、方法。
  61. 【請求項61】 請求項56記載の方法であって、 前記方法の工程要素は1つの集積回路内で生じる、方法。
  62. 【請求項62】 請求項57記載の方法であって、 前記方法の工程要素は1つの集積回路内で生じる、方法。
  63. 【請求項63】 請求項57記載の方法であって、さらに、 前記分離された輝度および色差情報を利用して前記コンポジットビデオ信号を
    圧縮する工程を備え、それによって、前記輝度および色差情報の分離が前記コン
    ポジットビデオ信号の圧縮に統合される、方法。
  64. 【請求項64】 請求項55記載の方法であって、さらに、 前記コンポジットビデオ信号の部分の初期および最終の差分値を調整してブロ
    ック化誤差を低減する改良双直交フィルタを使用して、前記コンポジットビデオ
    信号をフィルタ処理する工程を備え、それによって、前記コンポジットビデオ信
    号のブロック単位の圧縮を可能とする、方法。
  65. 【請求項65】 複合ビデオ信号からの色情報の分離に統合された、前記複
    合ビデオ信号の圧縮を行うための集積回路であって、 画像を表し第1と第2の色信号を含んだ複合ビデオ信号を受信し、 前記複合ビデオ信号を第1の色バンドと第2の色バンドとに分離し、 一連のパスを実行して、前記第1と第2の色バンド内の前記第1と第2の色信
    号を隔離し、 前記第1と第2の色バンドの部分を含んだ前記画像の部分を圧縮するように構
    成されており、それによって、前記第1と第2の色信号の分離が前記複合ビデオ
    信号の圧縮に統合される、集積回路。
  66. 【請求項66】 複合ビデオ信号の圧縮に統合されて、前記複合ビデオ信号
    から色および輝度情報を分離し、ブロック化誤差を低減するための集積回路であ
    って、 画像の輝度および色情報を表す複合ビデオ信号を受信し、 前記複合ビデオ信号をサンプリングして画像データを生成し、 走査線の初期および最終の差分値を調整してブロック化誤差を低減する改良双
    直交フィルタを使用して、前記画像データの走査線をフィルタ処理し、 前記走査線を、輝度バンドと、第1の色差バンドと、高周波数バンドと、第2
    の色差バンドとに分離し、 前記走査線の1部分を圧縮するように構成されており、それによって、前記走
    査線の前記圧縮部分が伸長される際のブロック化誤差が低減される、集積回路。
  67. 【請求項67】 コンポジットビデオ信号からカラーキャリヤ信号を復調す
    るための集積回路であって、 前記コンポジットビデオ信号を、輝度バンドと、第1の色差バンドと、第2の
    色差バンドとに分離し、 前記輝度バンドの低周波数部分をフィルタ処理して、輝度情報を分離し、 前記第1の色差バンドと第2の色差バンドの高周波数部分をフィルタ処理して
    、前記第1と第2の色差バンドのそれぞれにおいて、色差情報から前記カラーキ
    ャリヤ信号を分離し、 前記輝度バンドと前記第1と第2の色差バンドの選択部分を順次フィルタ処理
    して、これらのバンドにおいて輝度および色差情報をさらに分離するように構成
    されており、それによって、重要な輝度および色差情報がコンポジットビデオ信
    号から分離される、集積回路。
  68. 【請求項68】 ビデオ情報の圧縮に使用するために前記ビデオ情報を変換
    する方法であって、 ビデオ画像の1部分を受信する工程と、 前記部分をローパスフィルタ処理して、一連の加算値を生成する工程と、 前記部分をハイパスフィルタ処理して、前記ビデオ画像の前記部分の境界に対
    応する最初および最後の差分値を含む、一連の差分値を生成する工程と、 前記各差分値を、対応する加算値の組み合わせによって調整する工程と、 前記最初と最後の差分値を、対応する加算値の非ゼロ一次結合によって調整し
    、これによって、前記一連の差分値が調整されて、一連のリフトされた差分値を
    生成する工程と、 を備え、それによって、前記一連の加算値および前記一連のリフトされた差分値
    が前記ビデオ画像の圧縮に使用されて、最終的に伸長された前記ビデオ画像に生
    じるブロック化誤差が低減される、方法。
  69. 【請求項69】 ビデオ情報のブロックを圧縮する方法であって、 ビデオ情報を、隣接したブロックから独立してブロック単位で受信する工程と
    、 改良双直交フィルタを使用して前記受信された各ブロックを個別に変換し、こ
    の際、前記改良双直交フィルタによって生成される初期および最終の差分値を調
    整するのに使用される係数として、隣接したブロックから独立した複数の加算値
    に対する非ゼロの係数を有する改良双直交フィルタを使用して、前記受信された
    各ブロックを個別に変換する工程と、 前記複数のブロックをビットストリームに圧縮する工程と、 を備え、それによって、前記ビットストリームは伸長されて、ブロック化誤差が
    低減された前記ビデオ情報を生成し得る、方法。
  70. 【請求項70】 ビデオ情報のブロックを圧縮する方法であって、 ビデオ情報の1ブロックを、隣接したブロックから独立して受信する工程と、 一連のパスを実行して前記ブロックを変換し、この際、少なくとも1つのパス
    は、改良双直交フィルタによって生成される初期および最終の差分値を調整する
    のに使用される係数として、複数の加算値に対して非ゼロの係数を有する改良双
    直交フィルタを使用するパスであるような一連のパスを実行して、前記ブロック
    を変換する工程と、 前記変換されたブロックを、隣接したブロックとともにビットストリームに圧
    縮する工程と、 を備え、それによって、前記ビットストリームは、伸長されてブロック化誤差が
    低減された前記ビデオ情報を生成し得る、方法。
  71. 【請求項71】 ビデオ情報を圧縮するために集積回路内に組み込まれた改
    良双直交フィルタであって、 ビデオ情報の1部分から得られる画素の対を加算して、一連の加算値のを生成
    するための加算ユニットと、 ビデオ情報の前記部分から得られる画素の対を減算して、最初および最後の差
    分値を含む一連の差分値を生成するための減算ユニットと、 複数の加算値グループとして、各グループが前記一連の差分値の1つの差分値
    に対応し、各加算値が係数によって調整される複数の加算値グループを生成する
    ための複合ユニットであって、前記最初の差分値に対応する第1の加算値グルー
    プを生成するように構成されているとともに、前記第1の加算値グループが、ビ
    デオ情報の前記部分内のみから発生していて非ゼロ係数を有するように構成され
    ている複合ユニットと、 前記一連の差分値の各差分値を、対応する加算値グループと合成して、一連の
    リフトされた差分値を生成するための加算ユニットであって、前記第1の差分値
    が、前記第1の加算値グループおよびその係数と合成されて、第1のリフトされ
    た差分値を生成するように構成された加重ユニットと、 を備え、それによって、前記一連の加算値と前記一連のリフトされた差分値とが
    、ビデオ情報の圧縮に使用されてブロック化誤差を低減し得る、改良双直交フィ
    ルタ。
  72. 【請求項72】 ビデオ情報のブロックを圧縮する方法であって、 前記ビデオ情報の第1の画像から、第1のビデオ情報のブロックを受信する工
    程と、 前記第1のブロックを、前記第1の画像内の隣接したブロックから独立して変
    換する工程と、 前記変換された第1のブロックを一時的に記憶する工程と、 前記第1の画像に対応する前記ビデオ情報の第2の画像から、第2のビデオ情
    報のブロックを受信する工程と、 前記第2のブロックを、前記第2の画像内の隣接したブロックから独立して変
    換する工程と、 前記変換された第2のブロックを一時的に記憶する工程と、 前記第1および第2の変換ブロックを記憶部から引き出し、前記第1および第
    2の変換ブロックに対して比較を実行して、前記第1および第2の画像からのビ
    デオ情報を表す結果ブロックを圧縮された形で生成する工程と、 を備え、それによって、前記結果ブロックが伸長される際に生じるブロック化誤
    差を低減させる、方法。
  73. 【請求項73】 請求項68記載の方法であって、 前記フィルタ処理の工程要素と前記調整の工程要素とは、前記ビデオ画像の前
    記部分を前記ビデオ画像の隣接した部分から独立して変換する改良双直交フィル
    タを使用して実行される、方法。
  74. 【請求項74】 請求項68記載の方法であって、 前記最初および最後の差分値を調整する工程要素は、 係数−3/8,1/2,−1/8を使用して前記最初の差分値を調整して、
    対応する加算値の前記非ゼロ一次結合を生成工程と、 係数1/8,−1/2,3/8を使用して前記最後の差分値を調整して、対
    応する加算値の前記非ゼロ一次結合を生成する工程と、 を備える、方法。
  75. 【請求項75】 請求項69記載の方法であって、 前記変換の工程要素は、 係数−3/8,1/2,−1/8を使用して前記初期の差分値を調整する工
    程と、 係数1/8,−1/2,3/8を使用して前記最後の差分値を調整する工程
    と、 を備える、方法。
  76. 【請求項76】 請求項69記載の方法であって、さらに、 受信された各ブロックを符号化して一時的に記憶する工程と、 一時的に記憶されたブロックを、後で受信された対応するブロックとの比較の
    ために復号する工程と、 を備え、それによって、必要な一時記憶のサイズを低減する、方法。
  77. 【請求項77】 請求項70記載の方法であって、 前記実行の工程要素は、隣接したブロックから独立して前記ブロックを変換し
    、 改良双直交フィルタを使用する前記パスは、 係数−3/8,1/2,−1/8を使用して前記初期の差分値を調整する工
    程と、 係数1/8,−1/2,3/8を使用して前記最後の差分値を調整する工程
    と、 を備える、方法。
  78. 【請求項78】 請求項70記載の方法であって、さらに、 前記変換されたブロックを符号化して一時的に記憶する工程と、 前記変換されたブロックに対応する第2のブロックを受信する工程と、 前記一時的に記憶されたブロックを、前記第2の対応するブロックとの比較の
    ために復号する工程と、 を備え、それによって、必要な一時記憶のサイズを低減する、方法。
  79. 【請求項79】 請求項4記載の集積回路内に組み込まれた改良双直交フィ
    ルタであって、 前記第1の加算値グループの前記非ゼロ係数は、−3/8,1/2,−1/8
    である、改良双直交フィルタ。
  80. 【請求項80】 請求項79記載の集積回路内に組み込まれた改良双直交フ
    ィルタであって、 前記復号ユニットはさらに、前記最後の差分値に対応する最後の加算値グルー
    プを生成するように構成されており、前記最後の加算値グループは、1/8,−
    1/2,3/8の係数を有する、改良双直交フィルタ。
  81. 【請求項81】 ビデオ情報のブロックを圧縮するための集積回路であって
    、 ビデオ情報を、隣接したブロックから独立してブロック単位で受信し、 改良双直交フィルタを使用して前記受信された各ブロックを個別に変換し、こ
    の際、前記改良双直交フィルタによって生成される初期および最終の差分値を調
    整するのに使用される係数として、隣接したブロックから独立した複数の加算値
    に対する非ゼロの係数を有する改良双直交フィルタを使用して、前記受信された
    各ブロックを個別に変換し、 前記複数のブロックをビットストリームに圧縮するように構成されており、そ
    れによって、前記ビットストリームは伸長されてブロック化誤差が低減された前
    記ビデオ情報を生成し得る、集積回路。
  82. 【請求項82】 ビデオ情報のブロックを圧縮するための集積回路であって
    、 ビデオ情報の1ブロックを、隣接したブロックから独立して受信し、 一連のパスを実行して前記ブロックを変換し、この際、少なくとも1つのパス
    は、改良双直交フィルタによって生成される初期および最終の差分値を調整する
    のに使用される係数として、複数の加算値に対して非ゼロの係数を有する改良双
    直交フィルタを使用するパスであるような一連のパスを実行して、前記ブロック
    を変換し、 前記変換された複数のブロックを、隣接したブロックとともにビットストリー
    ムに圧縮するように構成されており、それによって、前記ビットストリームは伸
    長されて、ブロック化誤差が低減された前記ビデオ情報を生成し得る、集積回路
  83. 【請求項83】 ビデオ情報のブロックを圧縮するための集積回路であって
    、 前記ビデオ情報の第1の画像から、第1のビデオ情報のブロックを受信し、 前記第1のブロックを、前記第1の画像内の隣接したブロックから独立して変
    換し、 前記変換された第1のブロックを一時的に記憶し、 前記第1の画像に対応する前記ビデオ情報の第2の画像から、第2のビデオ情
    報のブロックを受信し、 前記第2のブロックを、前記第2の画像内の隣接したブロックから独立して変
    換し、 前記変換された第2のブロックを一時的に記憶し、 前記第1および第2の変換ブロックを記憶部から引き出して、これらのブロッ
    クに対して比較を実行し、前記第1および第2の画像からのビデオ情報を表す結
    果ブロックを、圧縮された形で生成するように構成されており、それによって、
    前記結果ブロックが伸長される際に生じるブロック化誤差が低減される、集積回
    路。
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