JP3522395B2 - 監視装置 - Google Patents

監視装置

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JP3522395B2
JP3522395B2 JP17507495A JP17507495A JP3522395B2 JP 3522395 B2 JP3522395 B2 JP 3522395B2 JP 17507495 A JP17507495 A JP 17507495A JP 17507495 A JP17507495 A JP 17507495A JP 3522395 B2 JP3522395 B2 JP 3522395B2
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雅一 西本
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、テレビカメラで
撮像された撮像画像にもとづいて異常の発生を検出する
監視装置に関する。
【0002】
【従来の技術】テレビカメラで撮像された画像を常時モ
ニタしつつ画像を分析することによって異常の発生を自
動的に検知し報知する監視装置が利用されつつある。通
常において複数個用意されるテレビカメラ毎に設置され
る監視ユニットとそれらを集中的に制御する制御ユニッ
トとが通信回線で結合した形態を有する監視システムは
この監視装置の一種である。
【0003】また、画像信号を逐次記憶することによっ
て、この画像信号を過去に遡る一定期間分蓄積する画像
蓄積装置もまた、異常発生時の画像を再生することによ
って異常の監視に役立てることができ、異常監視の現場
での使用が広がりつつある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
監視装置は、テレビカメラから送信される画像信号をそ
のまま、あるいは単にデジタル化して処理を行うのみで
あった。そのため、異常が発生したか否かを判定する異
常検出部が不必要に敏感に反応するという問題点があっ
た。また、この異常検出部は複雑な演算を必要とするた
めに、回路規模が大きくなるという問題点があった。中
でも、監視システムでは、監視ユニットと制御ユニット
とを結合する通信回線に、高い情報伝送容量が要求され
るという問題点があった。
【0005】この発明は、従来の装置における上記のよ
うな問題点を解消するためになされたもので、異常検出
部の過敏な反応を抑え、しかも回路規模が小さく、さら
に情報伝送容量の低い簡便な通信回線の使用が可能な監
視装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】第1の発明の装置は、テ
レビカメラで撮像された撮像画像に基づいて異常の発生
を検出する監視装置において、前記撮像画像を圧縮する
ことによって圧縮画像を得る画像圧縮手段と、前記異常
の発生を検出する異常検出手段と、画質を変更する画質
変更手段とを備え、前記画像圧縮手段は、前記撮像画像
を非可逆的に圧縮することによって非可逆圧縮画像を得
る非可逆圧縮手段と、前記非可逆圧縮画像を伸張して再
構成画像を得る画像伸張手段と、を備え、前記異常検出
手段は、前記再構成画像を分析することによって前記異
常の発生を検出し、前記画質変更手段は、非可逆的な圧
縮の度合いを変更するように前記非可逆圧縮手段および
前記画像伸張手段を制御可能とされ、非可逆的な圧縮の
度合いを反復的に変更することによって、前記再構成画
像として相対的に低画質の画像と相対的に高画質の画像
とが、反復する一定の時間的周期の中で交替で得られる
ように制御する通常モードと、非可逆的な圧縮の度合い
をゼロないし相対的に低くすることによって、前記再構
成画像が相対的に高画質の画像となるように制御する異
常モードと、の間を遷移可能であることを特徴とする。
【0007】第2の発明の装置は、テレビカメラで撮像
された撮像画像に基づいて異常の発生を検出する監視装
置において、前記撮像画像を圧縮することによって圧縮
画像を得る画像圧縮手段と、前記異常の発生を検出する
異常検出手段と、画質を変更する画質変更手段とを備
え、前記画像圧縮手段は、前記撮像画像を非可逆的に圧
縮することによって非可逆圧縮画像を得る非可逆圧縮手
段と、前記非可逆圧縮画像を伸張して再構成画像を得る
画像伸張手段と、を備え、前記異常検出手段は、前記再
構成画像を分析することによって前記異常の発生を検出
し、前記画質変更手段は、非可逆的な圧縮の度合いを変
更するように前記非可逆圧縮手段および前記画像伸張手
段を制御可能とされ、非可逆的な圧縮の度合いを相対的
に高くすることによって、前記再構成画像が相対的に低
画質の画像となるように制御する通常モードと、非可逆
的な圧縮の度合いをゼロないし相対的に低くすることに
よって、前記再構成画像が相対的に高画質の画像となる
ように制御する異常モードと、の間を遷移可能であり、
さらに前記画質変更手段は、前記異常検出手段に結合し
ており、当該異常検出手段が前記異常を検出する以前は
前記通常モードで制御し、前記異常を検出した後には前
記異常モードで制御することを特徴とする。
【0008】第3の発明の装置は、第1の発明の監視装
置において、前記画質変更手段は、前記異常検出手段に
結合しており、当該異常検出手段が前記異常を検出する
以前は前記通常モードで制御し、前記異常を検出した後
には前記異常モードで制御することを特徴とする。
【0009】第4の発明の装置は、第1ないし第3のい
ずれかの発明の監視装置において、前記異常検出手段
が、前記再構成画像において移動物体の検出を行う動き
検出手段と、前記再構成画像において所定の特徴点を検
出する特徴点抽出手段と、前記動き検出手段で検出され
た前記移動物体と前記特徴点抽出手段で検出された前記
所定の特徴点とにもとづいて、異常の発生に対応する所
定の条件を満たすか否かを判定する異常判定手段と、を
備えることを特徴とする。
【0010】第5の発明の装置は、テレビカメラで撮像
された撮像画像にもとづいて異常の発生を検出する監視
装置において、前記撮像画像を圧縮することによって圧
縮画像を得る画像圧縮手段と、前記圧縮画像にもとづい
て前記異常の発生を検出する異常検出手段と、前記圧縮
画像を伸張して再構成画像を得る画像伸張手段と、を備
え、前記画像圧縮手段は、前記撮像画像を非可逆的に圧
縮することによって前記圧縮画像を非可逆圧縮画像とし
て得る非可逆圧縮手段を備え、前記画像伸張手段は、前
記非可逆圧縮画像を伸張して再構成画像を得、前記監視
装置は、非可逆的な圧縮の度合いを変更するように前記
非可逆圧縮手段および前記画像伸張手段を制御可能な画
質変更手段をさらに備え、前記画質変更手段は、非可逆
的な圧縮の度合いを反復的に変更することによって、前
記再構成画像として相対的に低画質の画像と相対的に高
画質の画像とが、反復する一定の時間的周期の中で交替
で得られるように制御する通常モードと、非可逆的な圧
縮の度合いをゼロないし相対的に低くすることによっ
て、前記再構成画像が相対的に高画質の画像となるよう
に制御する異常モードと、の間を遷移可能であることを
特徴とする。
【0011】第6の発明の装置は、テレビカメラで撮像
された撮像画像にもとづいて異常の発生を検出する監視
装置において、前記撮像画像を圧縮することによって圧
縮画像を得る画像圧縮手段と、前記圧縮画像にもとづい
て前記異常の発生を検出する異常検出手段と、前記圧縮
画像を伸張して再構成画像を得る画像伸張手段と、を備
え、前記画像圧縮手段は、前記撮像画像を非可逆的に圧
縮することによって前記圧縮画像を非可逆圧縮画像とし
て得る非可逆圧縮手段を備え、前記画像伸張手段は、前
記非可逆圧縮画像を伸張して再構成画像を得、前記監視
装置は、非可逆的な圧縮の度合いを変更するように前記
非可逆圧縮手段および前記画像伸張手段を制御可能な画
質変更手段をさらに備え、前記画質変更手段は、非可逆
的な圧縮の度合いを相対的に高くすることによって、前
記再構成画像が相対的に低画質の画像となるように制御
する通常モードと、非可逆的な圧縮の度合いをゼロない
し相対的に低くすることによって、前記再構成画像が相
対的に高画質の画像となるように制御する異常モード
と、の間を遷移可能であり、さらに前記画質変更手段
は、前記異常検出手段に結合しており、当該異常検出手
段が前記異常を検出する以前は前記通常モードで制御
し、前記異常を検出した後には前記異常モードで制御す
ことを特徴とする。
【0012】第7の発明の装置は、第5の発明の監視装
置において、前記画質変更手段は、前記異常検出手段に
結合しており、当該異常検出手段が前記異常を検出する
以前は前記通常モードで制御し、前記異常を検出した後
には前記異常モードで制御することを特徴とする。
【0013】第8の発明の装置は、第5ないし第7のい
ずれかの発明の監視装置において、前記異常検出手段
が、前記圧縮画像を表現する圧縮画像信号の一定画面当
たりの信号量の変化を検出する信号量変化検出手段と、
前記信号量変化検出手段で検出された信号量の変化が所
定量以上であるときに異常有りとの判定を行う異常判定
手段と、を備えることを特徴とする。
【0014】第9の発明の装置は、第1または第5の発
明の監視装置において、前記画質変更手段は、異常モー
ドへの遷移を指示する外部からの信号に応答して、前記
通常モードから前記異常モードへと遷移することを特徴
とする。
【0015】第10の発明の装置は、第2、第3、第
6、第7または第9の発明の監視装置において、前記画
質変更手段は、通常モードへの復帰を指示する外部から
の信号に応答して、前記異常モードから前記通常モード
へと復帰することを特徴とする。
【0016】第11の発明の装置は、第1ないし第10
のいずれかの発明の監視装置において、前記非可逆圧縮
手段と前記画像伸張手段とが、通信回線を中継して結合
していることを特徴とする。
【0017】
【0018】
【0019】
【0020】
【0021】
【0022】
【発明の実施の形態】<1.第1実施形態> 図1は、この実施形態の装置の全体構成を示すブロック
図である。監視装置の一例であるこの装置100は、テ
レビカメラで撮像して得られた高画質の画像に圧縮操作
を加えることで低画質の画像を得て、得られた低画質画
像を分析することによって異常の発生を自動的に検知す
る。画像を圧縮するためには、例えば、JPEG(Join
t Photographic Expert Group)で提唱された「JPE
Gアルゴリズム」にもとづいた画像圧縮技術が用いられ
る。
【0023】JPEGアルゴリズムは本来、カラー静止
画像符号化方式の標準化を目指して提唱されたものであ
るが、テレビカメラが常時送出する動的画像に対して
も、いわゆる「フレーム内符号化」技術の一つとして利
用することができる。フレーム内符号化は、一画面分の
動的画像すなわち一つのフレームの中での相関のみを利
用し、異なるフレーム間の相関を考慮することなく動的
画像の圧縮を行う技術である。
【0024】フレーム間の相関の検出、特に画像の動き
の検出を行うには、コストを要する処理が必要であり、
画像圧縮を行うための装置が高価となる。この装置10
0では、「フレーム内符号化」技術が用いられるので、
装置が簡素であり低廉であるという利点がある。また、
フレーム間の相関を利用して符号化された信号を復号化
するための特別な半導体記憶装置を装備する必要がない
ので、この点でも装置の簡素化、低廉化がもたらされ
る。
【0025】<1-1.画像圧縮および画像伸張> 図1に示すように、装置100が備えるアナログ・デジ
タル変換部(A/D変換部)1には、外部のテレビカメ
ラから送出されるNTSC信号が常時入力される。NT
SC信号は、カラーテレビ信号の伝送形式において標準
的な方式であるNTSC方式にもとづくカラーの画像信
号であり、輝度信号と2種類の色差信号の3成分を有し
ている。A/D変換部1は、アナログ形式のNTSC信
号をデジタル形式の信号へと変換する。
【0026】デジタル化されたNTSC信号は、色空間
変換部2へと送出される。色空間変換部2は、入力され
たデジタル形式のNTSC信号を、例えばRGB表色系
の各成分の濃度を画素毎に表現する色信号Pm(m=
0、1、・・・)へと変換する。1つの画素の一つの色
の濃度を例えば256階調で表現するように、1つの色
信号Pmは例えば8ビットで構成されている。画素は画
面を構成する最小単位であり、例えば画面上において直
交する2つの走査方向に沿ってマトリクス状に配列して
いる。色空間変換部2は、例えばROMなどの記憶媒体
に変換係数等が記憶されて成る変換テーブル3を参照し
つつ変換を実行する。
【0027】色信号Pmは周波数空間変換部4へと逐次
送出される。周波数空間変換部4は、所定の数学的処理
を施すことによって、色空間上の成分である色信号Pm
を周波数空間における成分である周波数変換係数Sij
(i,j=0、1、・・・)へと変換する。JPEGア
ルゴリズムが用いられる例では、周波数空間変換部4は
まず、入力された色信号Pm(m=0、1、・・・)の
列を、画面上の直交する2つの走査方向に沿って8×8
(=64)画素がマトリックス状に配列してなるブロッ
ク毎に分割する。そうして、各ブロック内の画素の色濃
度を表現する64個の色信号Pxy(x,y=0〜7)
毎に2次元離散コサイン変換が施され、その結果、64
個の離散コサイン変換係数(DCT係数)Suv(u,
v=0〜7)が出力される。
【0028】周波数変換係数Sij(i,j=0、1、
・・・)は、量子化部5へと逐次送出される。量子化部
5では、周波数変換係数に量子化が施される。すなわ
ち、各周波数変換係数Sijの位置を指定する(i,
j)毎に(言い替えると空間周波数毎に)、一般に異な
るステップ幅(ステップサイズ)をもって量子化され
る。量子化部5は、例えばROMなどの記憶媒体に各空
間周波数毎のステップ幅等が記憶されて成る量子化テー
ブル6を参照しつつ量子化を実行する。そうして得られ
た量子化係数Rij(i,j=0、1、・・・)が量子
化部5から出力される。
【0029】JPEGアルゴリズムが用いられる例で
は、64個のDCT係数Suv(u,v=0〜7)の各
係数位置(u,v)に対するステップ幅を規定する64
個の係数Quv(u,v=0〜7)が、量子化テーブル
6に準備されている。そうして、量子化部5はDCT係
数Suvを係数Quvで割るわり算を実行し、かつその
商を整数化することによって、量子化係数Ruv(u,
v=0〜7)を得る。
【0030】係数Quvの値を変化させることで画質を
調整することができる。係数Quvを小さい値に設定す
ると量子化係数Ruvの値が高くなり、元の画像と同一
ないしそれに近い高画質の画像が得られる。逆に、係数
Quvを大きい値に設定すると、量子化係数Ruvの値
が低くなるために、情報量は減少するが、画質は劣化す
る。このように、量子化テーブル6に準備される係数Q
uvの値を変えることによって、画質と情報量とを自由
にコントロールすることができる。
【0031】量子化係数Rijは、逆量子化部7へと送
出される。逆量子化部7は、量子化部5とは逆の演算を
実行する。そのために、逆量子化部7では量子化部5で
参照された量子化テーブル6が共通に参照される。逆量
子化部7によって再構成されて得られる周波数変換係数
S’ijは、もはや元の周波数変換係数Sijとは必ず
しも同一ではなく、量子化部5によって劣化した画質は
復元されない。
【0032】周波数変換係数S’ijは、周波数空間変
換部4と逆の演算を実行する周波数空間逆変換部8へと
入力され、その結果、色信号P’mが出力される。この
色信号P’mは、さらに、色空間変換部2と逆の演算を
実行する色空間逆変換部9へと入力され、その結果、デ
ジタル形式のNTSC信号が再構成される。色空間逆変
換部9は、例えばROMなどの記憶媒体に変換係数等が
記憶されて成る変換テーブル10を参照しつつ変換を実
行する。
【0033】色空間逆変換部9が出力するデジタル形式
のNTSC信号(再構成画像信号)は、デジタル・アナ
ログ変換部(D/A変換部)11を通じてアナログ化さ
れてCRTなどの外部の受像装置へと送信される。この
NTSC信号は、量子化部5を通過しているために、A
/D変換部1へ入力された元のNTSC信号とは必ずし
も同一ではない。量子化部5で画質の劣化が行われる場
合には、劣化した画像は復元されず、受像装置には劣化
した低画質の画像が描き出される。このように、色空間
変換部2から量子化部5へ至る過程で実行される画像圧
縮および、後続する逆量子化部7から色空間逆変換部9
へと至る過程で実行される画像伸張は、非可逆的であ
る。
【0034】<1-2.異常検出と画質制御> 色空間逆変換部9が出力するデジタル形式のNTSC信
号は、D/A変換部11へ入力されると同時に、動き検
出部12と特徴点抽出部13へも入力される。動き検出
部12は、入力されたNTSC信号に演算処理を行うこ
とによって、NTSC信号が表現する画像における、移
動物体すなわち動きのある部分の検出を行う装置部分で
ある。動き検出部12は、例えば、異なるフレーム間で
画像を比較することによって移動物体の検出を行う。特
徴点抽出部13は、画像内にあらかじめ指定された特徴
点を満たす部分を検出する。例えば、物体のエッジの検
出などが行われる。
【0035】動き検出部12と特徴点抽出部13で得ら
れた検出の結果は、異常判定部14へと入力される。異
常判定部14では、動き検出部12で検知された移動物
体と特徴点抽出部13で検知された特徴点とにもとづい
て、異常の発生に相当する所定の条件を満たすか否かを
判定する。条件が満たされれば、異常の発生を通報する
警報信号を外部へ送出するとともに、画質制御部15へ
画質の変更を指示する制御信号を送出する。
【0036】画質制御部15は、異常判定部14からの
制御信号にもとづいて、色空間変換部2が引用する変換
テーブル3の内容、量子化部5および逆量子化部7が引
用する量子化テーブル6の内容、さらに、色空間逆変換
部9が引用する変換テーブル10の内容を変更する。変
換テーブル3、量子化テーブル6、変換テーブル10に
は、あらかじめ複数通りの内容が記憶されており、色空
間変換部2などがこれらの中のいずれを選択すべきかを
画質制御部15が指示する。あるいは、各テーブルが例
えばRAMを記憶媒体とし、各テーブルに記憶される内
容はつねに一通りであって、その内容を画質制御部15
が書き換えるように構成してもよい。
【0037】このように、引用される各テーブルの内容
が変更されることによって、色空間逆変換部9が出力す
る画像(再構成画像)の画質が変更される。
【0038】画質制御部15は、異常判定部14が異常
の発生を検出するまでの期間すなわち通常期間では、異
常判定に適した圧縮率の高い低画質の画像が得られるよ
うに制御し、異常が検出された後の異常期間では、目視
監視に適した圧縮率の低い高画質の画像が得られるよう
に制御する。
【0039】例えば、通常期間では、周波数空間変換部
4で変換して得られた周波数変換係数Sijの中の、空
間周波数の低い成分すなわち低周波成分のみが選択的に
強く現れ、高周波成分が消滅ないし後退した画像を取り
出すように制御する。いわゆるモザイク状の画像はその
一例である。そうすることで、異常検出における過敏な
反応を防止することができるとともに、動き検出部1
2、特徴点抽出部13、および異常判定部14における
演算が簡素化される。すなわち、これらの装置部分の構
成を簡素化することが可能となる。
【0040】一方、異常が検出された後の異常期間で
は、高画質の画像が得られるために、監視員が受像装置
に映し出された画像を目視で監視することが可能とな
る。また、警報信号をトリガとして外部のVTR(画像
記録装置)への高画質の画像の記録を開始することによ
って、監視員が目視による検証を後刻実施することも可
能となる。
【0041】画質制御部15には異常判定部14からの
制御信号とともに外部からの外部制御信号が入力され
る。監視員の操作によってリセット(解除)を指示する
外部制御信号(第1外部制御信号)を、画質制御部15
へ入力することによって、異常期間の動作から通常期間
の動作への復帰が行われる。すなわち、異常判定に適し
た圧縮率の高い低画質の画像が得られるように、引用さ
れる各テーブルの内容が再び変更される。
【0042】また、監視員の操作等によって外部制御信
号(第2外部制御信号)を適宜入力することによって、
異常判定部14の判定とは無関係に、所望の画質を選択
して出力することも可能である。
【0043】なお、以上の説明では、画質制御部15
は、2通りの動作期間に対応して、変換テーブル3、量
子化テーブル6、および変換テーブル10のいずれに対
しても、引用される内容を変更したが、これらの中の、
量子化テーブル6の内容みを変更してもよい。この場合
にも、低画質の再構成画像と高画質の再構成画像とを選
択的に得ることが可能である。ただし、量子化テーブル
6に加えて、変換テーブル3、10をも変更することに
よって、異常判定と目視監視の双方に対して最も適した
画像を得ることが可能となる。
【0044】図2は、色空間逆変換部9で得られ異常検
出のための分析の対象とされる画像情報の時間的経過を
従来装置と比較して示す説明図である。図2において、
矩形の枠は1フレーム分の画像情報を模式的に示すもの
である。そして、各画像情報の時間方向の厚みは、各画
像情報の送信期間を表している。
【0045】図2に示すように、従来装置では常に情報
量の多い高画質画像情報HPが得られていたのに対し、
装置100では、通常期間では情報量が少なく演算が容
易でしかも異常検出に適した低画質画像情報LPが得ら
れる。そして、異常が発生すると、画質の変更を要求す
る異常判定部14からの制御信号に応答して画質が変更
され、その結果、異常期間では目視監視に適した高画質
画像情報HPが継続して得られる。リセットを指示する
外部信号によって、低画質画像情報LPが得られる通常
期間へと復帰する。
【0046】<1-3.動作の流れ> 図3は、装置100の動作の流れを示すフローチャート
である。図3に示すように、装置100の動作が開始さ
れると、まず、ステップS1において、テレビカメラで
撮像して得られた撮像画像の圧縮が行われる。この工程
は、色空間変換部2から量子化部5で実行される。つぎ
に、ステップS2において、圧縮された画像の伸張が行
われることによって再構成画像が得られる。この工程
は、逆量子化部7から色空間逆変換部9で実行される。
【0047】つぎに、ステップS3へ移行し、動き検出
部12と特徴点抽出部13とによって、再構成画像に対
する動き検出および特徴点抽出が実行される。つぎに、
ステップS4において、異常判定部14による異常判定
が行われる。ステップS4で異常なしとの判定結果が得
られる期間、すなわち通常期間においてはステップS1
〜ステップS4の工程が反復して実行される。この期間
においては、異常判定に適した低画質の再構成画像が得
られるように、高い圧縮率での圧縮および伸張が実行さ
れる。
【0048】ステップS4において、異常有りとの判定
結果が得られれば、ステップS5へと進み、異常判定部
14によって警報信号が送出される。つづいて、画質制
御部15によって、ステップS6〜ステップS8の工程
が実行される。すなわち、目視監視に適した高画質の画
像が得られるように、引用される各テーブルの内容が変
更される。
【0049】そうして、ステップS9において、色空間
変換部2から量子化部5による画像の圧縮が実行され
る。つぎに、ステップS9において、逆量子化部7から
色空間逆変換部9による画像の伸張が行われる。つぎ
に。ステップS11へ移り、画質制御部15によって異
常が解消されたか否かが判定される。この判定は、例え
ば、監視員の操作によってリセット(解除)を指示する
外部制御信号が入力されたか否かを判定することによっ
て行われる。
【0050】ステップS11において、異常が解消され
たと判定されるに至らない期間、すなわち異常期間にお
いては、ステップS9〜ステップS11の工程が反復し
て実行される。この期間においては、目視監視に適した
高画質の再構成画像が得られるように、低い圧縮率での
圧縮および伸張が実行される。
【0051】ステップS11において、異常が解消され
たとの判定結果が得られれば、ステップS12へと進
み、異常判定部14は警報信号の送出を停止する。つづ
いて、画質制御部15によって、ステップS13〜ステ
ップS15の工程が実行される。すなわち、異常検出に
適した低画質の再構成画像が得られるように、引用され
る各テーブルの内容が変更される。そうして、処理はス
テップS1へと戻る。
【0052】<2.第2実施形態> 図4は、第2実施形態の装置の全体構成を示すブロック
図である。この監視装置110は監視システムの一例と
なっている。装置110では、テレビカメラで撮像して
得られた画像に圧縮操作を加える装置部分である監視ユ
ニット200と、圧縮された画像を伸張した上で分析す
ることによって異常の発生を自動的に検知する制御ユニ
ット300とが分離され、通信回線250で結合されて
いる。通信回線250は有線、無線のいずれであっても
よい。無線である場合には、通信回線250は自然空間
そのものと同一であり、特に人為的に準備された設備で
はない。
【0053】この装置110においても、画像を圧縮す
るために、例えば、JPEGアルゴリズムにもとづいた
画像圧縮技術が利用可能である。なお、以下の図におい
て、図1の装置100と同一部分に対しては、同一符号
を付してその詳細な説明を略する。
【0054】<2-1.監視ユニット200> 図4に示すように、監視ユニット200が備えるアナロ
グ・デジタル変換部(A/D変換部)1には、外部のテ
レビカメラから送出されるアナログ形式のNTSC信号
が常時入力される。このNTSC信号は、A/D変換部
1でデジタル化された後、色空間変換部2から量子化部
5を通じて圧縮され、その結果、量子化係数Rijが得
られる。
【0055】量子化部5で得られた量子化係数Rij
は、次段に設けられる符号化部21へと入力される。符
号化部21では、まず、量子化係数Rijを一定の規則
に従って並べ替えるいわゆる系列変換が行われる。この
変換で採用される並べ替えの規則は、画質を変更するこ
となく情報量を圧縮する符号化が後続して行われる際
に、圧縮量が最大となるように設定される。JPEGア
ルゴリズムを利用した例では、一ブロック分の量子化係
数Ruv(u,v=0〜7)毎に、いわゆるジグザグ変
換が行われる。すなわち、量子化係数Ruv(u,v=
0〜7)が配列されて成る8×8のサイズのマトリック
スの行および列に沿った順序から、いわゆるジグザグ順
序へと量子化係数Ruv(u,v=0〜7)の並べ替え
が行われる。
【0056】つづいて符号化部21は、並べ替えて得ら
れた量子化係数Rn(n=0、1、・・・)に対して、
いわゆるエントロピー圧縮に相当する符号化を施す。符
号化部21は、例えばROMなどの記憶媒体に符号等が
記憶されて成る符号生成テーブル22を参照しつつ符号
化を実行する。符号化によって得られる符号の系列Hk
(k=0、1、・・・)は、符号化部21に入力される
量子化係数Rijが供給する画像の画質を劣化させるこ
となく、情報量のさらなる圧縮を実現する。すなわち符
号化部21は、符号化を行うことによって、さらなる画
像圧縮を可逆的に実現する。
【0057】JPEGアルゴリズムを利用した例では、
1ブロック分の量子化係数Rn(n=0、1、・・・)
毎に、ハフマン符号化方式にもとづいた符号化が行われ
る。そして、符号生成テーブル22には、いわゆるハフ
マン符号表に相当するハフマン符号化を実行するための
情報があらかじめ準備される。
【0058】符号化部21が送出する情報量の少ない符
号化信号Hkは、例えば1フレーム分を通信回線250
へまとめて送出する時期を調整するために、符号バッフ
ァ23へ一時的に蓄積される。符号バッファ23は、例
えばRAMで構成される。そうして、適切な時期に通信
制御部24によって順次読み出され、通信回線250へ
順次送出される。通信制御部24は、通信回線250に
対する入出力インタフェイスであり、制御ユニット30
0から送信される制御信号に応答して符号化信号Hkの
送出の時期を調整する機能を果たしている。
【0059】通信制御部24は、さらに、制御ユニット
300から送出される制御信号にもとづいて、画質制御
部25の動作を制御する機能をも果たしている。画質制
御部25は、通信制御部24からの制御信号に応答し
て、引用される変換テーブル3、量子化テーブル6、お
よび符号生成テーブル22の内容を変更する。
【0060】<2-2.制御ユニット300> つぎに、制御ユニット300では、監視ユニット200
が送出した符号化信号Hkが、通信回線250から通信
制御部31へと入力される。通信制御部31は、通信回
線250に対する入出力インタフェイスであり、単数な
いし複数の監視ユニット200から送出される符号化信
号Hkを適時取り込む機能を果たす。また、通信制御部
31は、監視ユニット200の通信制御部24へと制御
信号を送出する役割をも果たしている。
【0061】取り込まれた符号化信号Hkは、符号バッ
ファ32へと一時的に蓄積されることによって、時期の
調整が図られる。そうして、符号化信号Hkが符号バッ
ファ32から復号化部33へと適時送出される。復号化
部33は、符号化部21と逆の演算を実行することによ
って、符号化信号Hkから量子化係数Rijを再構成す
る。符号化部21による符号化および復号化部33によ
る復号化は可逆的な操作であるために、復号化部33か
らは符号化部21へ入力された量子化係数Rijと同一
の信号が再生される。復号化部33では、符号化部21
が参照したものと同一の符号生成テーブル22が参照さ
れる。
【0062】再構成された量子化係数Rijは、逆量子
化部7から色空間逆変換部9を経ることで、さらに伸張
されて、デジタル形式のNTSC信号へと再生される。
再生されたNTSC信号(再構成画像信号)は、デジタ
ル・アナログ変換部(D/A変換部)11を通じてアナ
ログ化されてCRTなどの外部の受像装置へと送信され
る。このNTSC信号は、監視ユニット200の量子化
部5を通過しているために、テレビカメラからA/D変
換部1へと入力された元のNTSC信号とは必ずしも同
一ではない。量子化部5で画質の劣化が行われる場合に
は、劣化した画像は復元されず、受像装置には劣化した
低画質の画像が描き出される。
【0063】<2-3.異常検出および画質制御> 色空間逆変換部9が出力するデジタル形式のNTSC信
号は、D/A変換部11へ入力されると同時に、動き検
出部12と特徴点抽出部13へも入力される。動き検出
部12および特徴点抽出部13では、それぞれ、移動物
体の検出および特徴点の検出が行われ、それらの検出の
結果は、異常判定部14へと送出される。異常判定部1
4では、それらの結果にもとづいて、異常の発生に相当
する所定の条件を満たすか否かを判定する。条件が満た
されれば、異常の発生を通報する警報信号を外部へ送出
するとともに、画質制御部35へ画質の変更を指示する
制御信号を送出する。
【0064】画質制御部35は、異常判定部14からの
制御信号にもとづいて、制御ユニット300内で引用さ
れる変換テーブル10、量子化テーブル6、および、符
号生成テーブル22の内容を変更すると同時に、通信制
御部31および通信回線250を通じて監視ユニット2
00へと制御信号を送出する。監視ユニット200で
は、この制御信号が通信制御部24で受信されるととも
に画質制御部25へと送出される。画質制御部25は、
この制御信号にもとづいて、監視ユニット200内で引
用される変換テーブル3、量子化テーブル6、および、
符号生成テーブル22の内容を変更する。
【0065】このように、監視ユニット200および制
御ユニット300の双方で、引用される各テーブルの内
容が変更されることによって、制御ユニット300で再
生される画像の画質が変更される。
【0066】画質制御部25、35は、異常判定部14
が異常の発生を検出するまでの通常期間では、異常判定
に適した圧縮率の高い低画質の画像が得られるように制
御し、異常が検出された後の異常期間では、圧縮率の低
い高画質の画像が得られるように制御する。そうするこ
とで、第1実施形態の装置と同様に、異常検出における
過敏な反応を防止することができるとともに、動き検出
部12、特徴点抽出部13、および異常判定部14にお
ける演算が簡素化される。すなわち、これらの装置部分
の構成を簡素化することが可能となる。一方、異常期間
では、高画質の画像が得られるために、目視による監視
が可能となる。
【0067】画質制御部35には異常判定部14からの
制御信号とともに外部からの外部制御信号が入力され
る。リセットを指示する外部制御信号(第1外部制御信
号)を、画質制御部15へ入力することによって、異常
期間の動作から通常期間の動作への復帰が行われる。ま
た、外部制御信号(第2外部制御信号)を適宜入力する
ことによって、異常判定部14の判定とは無関係に、所
望の画質を選択して出力することも可能である。
【0068】以上のように、監視システム110は、あ
たかも第1実施形態の監視装置100において、画像を
圧縮する装置部分と伸張して再生する装置部分とを切り
離して、互いを通信回線で結合した形態を有している。
このため、それらの装置部分を、互いに遠く離れた場所
に設置することが可能である。
【0069】もっとも望ましい使用形態は、監視員が監
視および操作を行う場所に制御ユニット300を設置
し、監視対象とされる場所にテレビカメラと隣接して監
視ユニット200を設置して用いる形態である。監視ユ
ニット200と制御ユニット300とを結合する通信回
線250には、圧縮が施された情報量の少ない信号が伝
送されるので、監視対象とされる場所と操作を行う場所
とを接続する長遠な通信回線250として、情報伝送容
量の低い簡易な通信回線を使用することが可能となる。
【0070】また、複数の監視ユニット200を各所に
設置することによって、情報伝送容量の低い簡易な通信
回線250を用いて、一箇所で集中的に複数箇所の監視
を行うことも可能となる。複数箇所の監視は、監視ユニ
ット200を監視対象とされる複数箇所に配備するとと
もに、同数の制御ユニット300を一箇所に集中的に設
置し、監視ユニット200と制御ユニット300とを1
対1で結合することによって実現可能である。
【0071】この装置110では、符号化が行われるた
めに、装置100よりも圧縮率がさらに高められた信号
Hkが通信回線250へと送信される。図5はこのこと
を示す説明図である。すなわち、図5において、矩形の
枠は通信回線250に送出される1フレーム分の信号を
模式的に示しており、各信号の時間方向の厚みは、それ
ぞれの送信期間を表している。
【0072】図5に示すように、通信回線250には、
高画質画像を要求する制御信号HCが送出されまでの通
常期間と、その後解除を要求する制御信号LCが送出さ
れるまでの異常期間とを通じて、図2で示した低画質画
像情報LP、高画質画像情報HPよりもさらに情報量の
少ない低画質符号化信号LS、高画質符号化信号HSが
送出される。
【0073】したがって、通信回線250として、テレ
ビカメラの出力をそのまま送出する従来装置が必要とし
た通信回線を利用するならば、図5に示すように、各符
号化信号LS、HSの間に、大きな時間的間隙が生まれ
る。このため、通信回線250として、従来装置が必要
とした通信回線に比べて情報伝送容量の低い簡素なもの
が使用可能である。
【0074】あるいは、通信回線250として、従来装
置が必要とした通信回線を準備すれば、通常期間と異常
期間とを問わずに、時間的間隙を利用して複数の監視ユ
ニット200からの符号化信号Hkを共通の通信回線2
50へと時分割的に送信することが可能となる。このよ
うに、複数の監視ユニット200の間で通信回線250
を共有する、言い替えると、通信回線250を多重化し
て利用するには、通信制御部31から複数の監視ユニッ
ト200の通信制御部24へと送信時期を振り分けるた
めの制御信号が適時送信されるとよい。
【0075】高画質符号化信号HSは、符号化という過
程を踏むことで、テレビカメラの出力画像と同一の画質
であっても、情報量が元の信号よりは少なくなってい
る。高画質符号化信号HSの情報量をさらに低減するた
めには、高画質画像を得る異常期間においても、量子化
部5において、人間の視角には比較的鈍感な空間周波数
の高い成分に対しては比較的粗い量子化を行うとよい。
そうすることで、実効的な画質を劣化させることなく、
情報量をさらに低減することが可能となり、一定の通信
回線250の多重化の度合いをさらに高めて、通信回線
250をより多くの監視ユニット200で共有すること
が可能となる。
【0076】また、図5に示すように、通常期間におけ
る各低画質符号化信号LSの間に生まれる時間的間隙
は、異常期間における高画質符号化信号HSの間の間隙
に比べて長くなっている。このことを利用して、例えば
1つの監視ユニット200が送出する高画質符号化信号
HSを伝送可能な情報伝送容量を有する簡素な通信回線
250を準備しておき、通常期間に限って、複数の監視
ユニット200からの低画質符号化信号LSを時分割的
に送信することが可能である。
【0077】すなわち、通常期間に限って通信回線25
0を複数の監視ユニット200で共有し、一つの監視ユ
ニット200が監視する箇所で異常が検出されれば、そ
の後の異常期間においてはその監視ユニット200のみ
が通信回線250を占有するように構成することが可能
である。そうすることで、情報伝送容量の低い簡素な通
信回線250を有効に利用することができる。
【0078】なお、以上の説明では、画質制御部35
は、2通りの動作期間に対応して、変換テーブル3、量
子化テーブル6、符号生成テーブル22、変換テーブル
10のいずれに対しても、引用される内容を変更した
が、これらの中の、量子化テーブル6の内容みを変更し
てもよい。この場合にも、低画質の再構成画像と高画質
の再構成画像とを選択的に得ることが可能である。ただ
し、量子化テーブル6に加えて、変換テーブル3、10
および符号生成テーブル22をも変更することによっ
て、異常判定と目視監視の双方に対して最も適した画像
を得ることが可能となるとともに、最も情報量の少ない
符号化信号Hkを得ることができる。
【0079】また、以上の説明では、画質制御部25は
画質制御部35からの制御信号によって動作する例を示
した。しかしながら、一般には、画質制御部25と異常
判定部14とが何らかの形で結合しており、画質制御部
25が異常判定部14の判定結果に応答して、通常期間
および異常期間に相当する所定の動作を行うようにシス
テムが構成されておればよい。したがって、互いに結合
する画質制御部25と異常判定部14との間に、通信回
線250、通信制御部31などを含む何らかの装置部が
介在していてもよい。
【0080】<2-4.動作の流れ> 図6は、装置110の中の監視ユニット200の動作の
流れを示すフローチャートである。装置110の動作が
開始されると、まず、ステップS21において、アナロ
グ形式のNTSC信号の受信が行われ、つぎのステップ
S22で受信したNTSC信号がデジタル形式へと変換
される。これらの工程は、A/D変換部1で実行され
る。
【0081】つぎに、ステップS23へ移行し、色空間
変換部2によって、色空間への変換すなわちNTSC信
号から色信号Pmへの変換が行われる。つづいて、ステ
ップS24へ移り、周波数空間変換部4によって、周波
数空間への変換すなわち色信号Pmから周波数変換係数
Sijへの変換が行われる。その後、ステップS25へ
移って、量子化部5によって、量子化すなわち周波数変
換係数Sijから量子化係数Rijへの変換が行われ
る。
【0082】つぎに、ステップS26において、系列変
換すなわち量子化係数Rijの並べ替えが行われる。そ
して、ステップS27に移って、エントロピー圧縮すな
わち上述した符号化が行われ、符号化信号Hkが得られ
る。これらの工程は、符号化部21によって実行され
る。その後、ステップS28において、符号化信号Hk
が適時通信回線250へと送出される。この工程は、符
号バッファ23および通信制御部24によって実行され
る。
【0083】その後、ステップS21へと戻って、新た
なNTSC信号の受信が行われる。以下、ステップS2
1からステップS28の工程が反復して実行されること
によって、常時入力されるNTSC信号に対する符号化
を含む圧縮操作が継続的に行われる。また、これらの工
程は、監視ユニット200が備える3種のテーブルを参
照しつつ行われる。これらのテーブルの内容が適宜変更
されることによって、様々な画質の画像への圧縮が行わ
れる。
【0084】図7は、制御ユニット300の動作を示す
フローチャートである。図7に示すように、装置100
の動作が開始されると、まず、ステップS31において
符号化信号の復号化を含む画像伸張操作が行われること
によって再構成画像が得られる。この工程は、復号化部
33から色空間逆変換部9で実行される。
【0085】つぎに、ステップS32へ移行し、動き検
出部12と特徴点抽出部13とによって、再構成画像に
対する動き検出および特徴点抽出が実行される。つぎ
に、ステップS33において、異常判定部14による異
常判定が行われる。ステップS33で異常なしとの判定
結果が得られる期間、すなわち通常期間においてはステ
ップS31〜ステップS33の工程が反復して実行され
る。この期間においては、異常判定に適した低画質の再
構成画像が得られるように、監視ユニット200では高
い圧縮率での圧縮が行われ、制御ユニット300ではそ
れに対応した伸張が実行される。
【0086】ステップS33において、異常有りとの判
定結果が得られれば、ステップS34へと進み、異常判
定部14によって警報信号が送出される。つづいて、画
質制御部35によって、ステップS35〜ステップS3
7の工程が実行される。すなわち、異常期間に適した高
画質の画像が得られるように、引用される各テーブルの
内容が変更される。
【0087】そうして、ステップS38において、復号
化部33から色空間逆変換部9によって、符号化信号の
復号化を含む画像伸張操作が行われる。つぎに。ステッ
プS39へ移り、画質制御部35によって異常が解消さ
れたか否かが判定される。この判定は、例えば、監視員
の操作によってリセット(解除)を指示する外部制御信
号が入力されたか否かを判定することによって行われ
る。
【0088】ステップS39において、異常が解消され
たと判定されるに至らない期間、すなわち異常期間にお
いては、ステップS38〜ステップS39の工程が反復
して実行される。この期間においては、目視監視に適し
た高画質の再構成画像が得られるように、監視ユニット
200では低い圧縮率での圧縮が行われ、制御ユニット
300ではそれに対応した伸張が実行される。
【0089】ステップS39において、異常が解消され
たとの判定結果が得られれば、ステップS40へと進
み、異常判定部14は警報信号の送出を停止する。つづ
いて、画質制御部35によって、ステップS41〜ステ
ップS43の工程が実行される。すなわち、異常検出に
適した低画質の再構成画像が得られるように、引用され
る各テーブルの内容が変更される。そうして、処理はス
テップS31へと戻る。
【0090】<3.第3実施形態> 図8は、第3実施形態の装置の全体構成を示すブロック
図である。この装置120は監視システムのもう一つの
例である。この装置120においても、テレビカメラで
撮像して得られた画像に圧縮操作を加える装置部分であ
る監視ユニット400と、圧縮された画像を伸張した上
で分析することによって異常の発生を自動的に検知する
制御ユニット500とが分離され、通信回線250で結
合されている。
【0091】装置120は、監視ユニット400に備わ
る画質制御部41および制御ユニット500に備わる画
質制御部42の構成において、第2実施形態の装置11
0とは特徴的に異なっており、その他の構成部分は装置
110と同一である。
【0092】制御ユニット500の異常判定部14は、
異常の発生を検出すると、異常の発生を通報する警報信
号を外部へ送出するとともに、画質制御部42へ画質の
変更を指示する制御信号を送出する。画質制御部42
は、異常判定部14からの制御信号にもとづいて、制御
ユニット500内で引用される変換テーブル10、量子
化テーブル6、および、符号生成テーブル22の内容を
変更すると同時に、通信制御部31および通信回線25
0を通じて監視ユニット400へと制御信号を送出す
る。
【0093】監視ユニット400では、この制御信号が
通信制御部24で受信されるとともに画質制御部41へ
と送出される。画質制御部41は、この制御信号にもと
づいて、監視ユニット400内で引用される変換テーブ
ル3、量子化テーブル6、および、符号生成テーブル2
2の内容を変更する。
【0094】図9は、異常判定部14が異常の発生を検
出するまでの通常期間において、監視ユニット400が
通信回線250へと送出する符号化信号Hkの情報量と
送出時期とを模式的に示す説明図である。図9におい
て、矩形の枠は通信回線250に送出される1フレーム
分の信号を模式的に示しており、各信号の時間方向の厚
みは、それぞれの送信期間を表している。
【0095】画質制御部41、42は、通常期間におい
ては、異常判定に適した圧縮率の高い低画質の画像と目
視監視に適した圧縮率の低い高画質の画像とが交互に得
られるように、各テーブルを制御する。その結果、図9
に示すように、通信回線250には、一定数の低画質符
号化信号LSが送信された後に、別の一定数の高画質符
号化信号HSが送信される。そうして、このサイクルが
反復的に継続される。
【0096】このように、装置120では、通常期間に
おいて低画質の画像と高画質の画像とが時分割的に交互
に得られるので、通常期間において自動的な異常判定と
目視による監視との双方を同時並行的に行うことが可能
となる。
【0097】異常判定部14が異常の発生を検出した後
の異常期間においては、装置110と同様に、画質制御
部41、42は、目視監視に適した高画質の画像のみが
継続して得られるように各テーブルを制御する。その結
果、異常期間においては、通信回線250には高画質符
号化信号HSのみが継続して送出される。目視監視用の
高画質画像がフレームを間引いた形で得られる通常期間
とは異なり、高画質の画像が継続的に得られるので、よ
り精密な目視監視を行うことが可能である。
【0098】画質制御部42には異常判定部14からの
制御信号とともに外部からの外部制御信号が入力され
る。リセットを指示する外部制御信号(第1外部制御信
号)を、画質制御部42へ入力することによって、異常
期間の動作から通常期間の動作への復帰が行われる。ま
た、外部制御信号(第2外部制御信号)を適宜入力する
ことによって、異常判定部14の判定とは無関係に、所
望の画質を選択して出力することも可能である。
【0099】この装置120においても、装置110と
同様に、符号化によって圧縮率がさらに高められた信号
Hkが通信回線250へと送信される。したがって、通
信回線250として、従来装置が必要とした通信回線を
準備すれば、通常期間と異常期間とを問わずに、通信回
線250を多重化して、複数の監視ユニット400で通
信回線250を共有することが可能である。また、多重
化を行わない場合には、通信回線250は、テレビカメ
ラの出力をそのまま送出する従来装置が必要とした通信
回線に比べて、情報伝送容量の低い簡素なもので足り
る。
【0100】<4.第4実施形態> 図10は、第4実施形態の装置の構成と通常期間の動作
とを示す説明図である。この装置130は、監視システ
ムのさらに別の例である。この装置130においても、
テレビカメラで撮像して得られた画像に圧縮操作を加え
る装置部分である監視ユニット600と、圧縮された画
像を伸張した上で分析することによって異常の発生を自
動的に検知する制御ユニット700とが分離され、通信
回線250で結合されている。しかも、1台の制御ユニ
ット700に対して複数(図10の例ではn台)の監視
ユニット600が結合している。
【0101】図11は、装置130の内部構成を示すブ
ロック図である。装置130は、監視ユニット600に
メモリ45が備わる点、通信制御部46の構成、並び
に、制御ユニット700に備わる通信制御部47および
画質制御部48の構成において、第3実施形態の装置1
20とは特徴的に異なっており、その他の構成部分は装
置120と同一である。
【0102】各監視ユニット600の画質制御部41
は、異常判定部14が異常を検出するまでの通常期間に
おいては、異常判定に適した圧縮率の高い低画質の画像
と目視監視に適した圧縮率の低い高画質の画像とが交互
に得られるように、監視ユニット600内の各テーブル
を制御する。その結果、通信制御部46は低画質符号化
信号LSと高画質符号化信号HSとを交互に出力する。
【0103】図10は、この動作を模式的に示してい
る。図10において、矩形の枠は通信制御部46が出力
する1フレーム分の信号を模式的に示しており、各信号
の時間方向の厚みは、それぞれの出力期間を表してい
る。通信制御部46が出力する低画質符号化信号LSと
高画質符号化信号HSの中で、通常期間において通信回
線250へと送出されるのは、低画質符号化信号LSの
みである。しかも、低画質符号化信号LSのすべてが通
信回線250へと送出されるのではなく、n個の低画質
符号化信号LSの中の1つのみが送出される。
【0104】すなわち、一定の順序でn個の監視ユニッ
ト600の中から一つが順次選択され、選択された監視
ユニット600の通信制御部46が出力する低画質符号
化信号LSのみが通信回線250へと送出される。同時
に、低画質符号化信号LSと高画質符号化信号HSは、
メモリ45へと逐次入力される。メモリ45は、現在か
ら過去に遡る一定期間分の通信回線250へ送出されな
い低画質符号化信号LSおよび高画質符号化信号HSを
蓄積し続ける。
【0105】n個の監視ユニット600の一つを順次選
択するために、画質制御部48は、通信制御部47から
通信回線250を通じて、各監視ユニット600の通信
制御部46へと選択信号を時分割的に逐次送出する。
【0106】制御ユニット700では、通常期間におい
ては、低画質符号化信号LSの伸張が常時継続して行わ
れる。すなわち、画質制御部48は、通常期間において
は、低画質符号化信号LSを伸張することによって低画
質の再構成画像が得られるように、制御ユニット700
内の各テーブルを制御する。
【0107】制御ユニット700の通信制御部47は、
n個の監視ユニット600からの低画質符号化信号LS
を時分割的に順次受信する。このため、制御ユニット7
00では、n個の監視ユニット600からの低画質符号
化信号LSが同じく時分割的に順次伸張され、伸張して
得られた再構成画像にもとづいて異常の検出が行われ
る。すなわち、n個の監視ユニット600から送信され
る画像にもとづく異常検出が時分割的に順次進行する。
このように、通常期間では、n個の監視ユニット600
が、通信回線250と制御ユニット700とを時分割的
に共有する。
【0108】つぎに、異常判定部14が異常の発生を検
出すると、画質制御部48は通信制御部47から通信回
線250を通じて、各監視ユニット600の通信制御部
46へと所定の制御信号を送信する。その結果、異常が
検出された画像を送出した監視ユニット600が指定さ
れるとともに、指定された監視ユニット600のみから
通信回線250への符号化信号Hkの送出が行われる。
【0109】このとき送出される符号化信号Hkは、指
定された監視ユニット600内のメモリ45に蓄積され
ている低画質符号化信号LSおよび高画質符号化信号H
Sである。すなわち、異常が検出される前後一定期間分
のメモリ45に蓄積される低画質符号化信号LSと高画
質符号化信号HSとが交互に、通信制御部46から通信
回線250へと送出される。
【0110】また、異常判定部14が異常の発生を検出
すると、画質制御部48は、低画質符号化信号LSと高
画質符号化信号HSとが交互に入力される時期に同期し
て、低画質符号化信号LSの伸張と高画質符号化信号H
Sの伸張とが交互に行われるように、制御ユニット70
0内の各テーブルを制御する。その結果、低画質の再構
成画像と高画質の再構成画像とが時分割的に交互に得ら
れる。低画質の再構成画像にもとづいて、異常判定部1
4等による異常検出があらためて実行される。
【0111】すなわち、通常期間に得られる間引かれた
再構成画像にもとづく判定を、間引かれない再構成画像
にもとづいて再確認する。そうすることで、間引かれた
ために生じる判定エラーの発生を抑えることができる。
また、低画質の再構成画像とともに高画質の再構成画像
が得られるので、外部の受像装置へ映し出すことによっ
て、目視による異常発生の確認を同時に行うことが可能
である。
【0112】再確認の結果、異常ではないと判定される
と、異常判定部14が異常を検出した後の期間すなわち
再確認期間の動作は、通常期間の動作へと復帰する。逆
に、異常が再確認されると、再確認期間の動作は、新た
な異常期間の動作へと移行する。
【0113】すなわち、異常判定部14が異常の発生を
再度検出すると、画質制御部48は通信制御部47から
通信回線250を通じて、各監視ユニット600の通信
制御部46へと所定の制御信号を送信する。その結果、
異常が検出された画像を送出した監視ユニット600が
引き続き指定され、指定された監視ユニット600のみ
から通信回線250への符号化信号Hkの送出が続行さ
れる。
【0114】しかも、制御信号は通信制御部46からさ
らに画質制御部41へと伝達される。その結果、画質制
御部41は、監視ユニット600内で引用される変換テ
ーブル3、量子化テーブル6、および、符号生成テーブ
ル22の内容を変更する。すなわち、制御信号を受信し
た後には、画質制御部41は、符号化部21から高画質
符号化信号HSのみが継続して出力されるように、これ
らのテーブルを制御する。また、通信制御部46は、高
画質符号化信号HSを間引くことなく継続して通信回線
250へと送出する。
【0115】それと同時に、画質制御部48は、制御ユ
ニット700の変換テーブル10、量子化テーブル6、
および符号生成テーブル22を、高画質符号化信号HS
を継続して伸張可能なように制御する。その結果、異常
期間においては、異常が検出された監視ユニット600
からの高画質の画像が継続して得られる。このため、異
常が検出された監視対象を、継続的に目視によって監視
することが可能となる。
【0116】異常判定部14は異常を検出すると外部へ
警報信号を送出する。この警報信号を送出する時期は、
再確認前の異常検出時であってもよく、再確認後であっ
てもよい。
【0117】以上のように、この実施形態の装置130
では、制御ユニット700が複数の監視ユニット600
からの符号化信号Hkを時分割的に再構成するととも
に、同時に異常検出をも行う。このため、単一の制御ユ
ニット700に複数の監視ユニット600を接続するこ
とが可能である。また、すべての監視ユニット600か
らの符号化信号Hkが、通信回線250へと時分割的に
送出されるので、通信回線250は伝送容量の低い簡素
で低廉なもので足りる。
【0118】画質制御部48には異常判定部14からの
制御信号とともに外部からの外部制御信号が入力され
る。リセットを指示する外部制御信号(第1外部制御信
号)を、画質制御部48へ入力することによって、異常
期間の動作から通常期間の動作への復帰が行われる。ま
た、外部制御信号(第2外部制御信号)を適宜入力する
ことによって、異常判定部14の判定とは無関係に、所
望の監視ユニット600を指定するとともに、所望の画
質を選択することも可能である。
【0119】なお、監視ユニット600にはメモリ45
が設けられたが、メモリ45を設ける代わりに、符号バ
ッファ23の記憶容量を大きくして、符号バッファ23
に間引きされた符号化信号Hkを蓄積するようにしても
よい。
【0120】また、以上の説明では、画質制御部41は
画質制御部48からの制御信号によって動作する例を示
した。しかしながら、一般には、画質制御部41と異常
判定部14とが何らかの形で結合しており、画質制御部
41が異常判定部14の判定結果に応答して、通常期
間、再確認期間、および異常期間に相当する所定の動作
を行うようにシステムが構成されておればよい。したが
って、互いに結合する画質制御部41と異常判定部14
との間に、通信回線250、通信制御部47などを含む
何らかの装置部が介在していてもよい。
【0121】同様のことは、通信制御部46についても
いえる。また、n個の監視ユニット600の中の一つを
選択する選択信号は、画質制御部48が送出する代わり
に、通信制御部47が送出してもよい。すなわち、n個
の監視ユニット600から時分割的に符号化信号Hkを
出力させるための制御機能を果たす装置部分が制御ユニ
ット700の中に設けられておればよい。
【0122】<5.第5実施形態> 第4実施形態の装置130では、異常判定部14での判
定にもとづいて、通常期間の動作から再確認期間の動
作、異常期間の動作へと自動的に移行した。これに代わ
って、異常判定部14での判定にもとづいて、通常期間
の動作から異常期間の動作へと直接に移行し、外部制御
信号によって再確認期間の動作への移行が行われ、メモ
リ45に保存される異常検出前後の符号化信号Hkが再
構成されるように装置を構成してもよい。
【0123】あるいは、制御ユニット700には、動き
検出部12、特徴点抽出部13、異常判定部14が設け
られず、通常期間、再確認期間、および異常期間の各期
間の動作への切換が、外部制御信号のみで行われるよう
に装置を構成してもよい。
【0124】また、第4実施形態およびこの実施形態の
システムにおいて、再確認期間の動作をなくして通常期
間の動作と異常期間の動作との間で遷移が行われるよう
に構成してもよい。この場合には、通常期間において、
画質制御部41は、低画質符号化信号LSのみが常時得
られるように、各テーブル3、6、22を制御するとよ
い。
【0125】<6.第6実施形態> ここでは、第1実施形態〜第5実施形態の装置あるいは
システムにおける異常検出動作について説明する。図1
2は、監視対象としての線路の踏切区域に対して得られ
た高画質画像の一例である。この監視例では、電車が接
近しているときに、踏切区域内に人または車両に相当す
る物体が存在するか否かが、異常の有無に相当する。す
なわち、図13に例示するように、電車が接近している
ときに車両が踏切区域内に存在しておれば、異常と判断
すべきである。
【0126】従来の監視装置では、図13に例示する高
画質画像を処理対象とし、画像濃度頻度(ヒストグラ
ム)の平坦化や孤立点の削除などを行って雑音信号を低
減し、画素単位で画像処理を行い、さらにいくつかの領
域へと分離することによって、車両等の物体の確認を行
っていた。このような処理では、正確な物体の形状は確
認できるが、画素単位での処理が必要であるために、多
くの処理時間を要する。また、例えば図13における車
輪の溝Aの形状など、異常の判定には無関係な微細な物
体をも確認してしまっていた。
【0127】これに対して、図13の画像を例えばJP
EGアルゴリズムにもとづいて、高周波成分をすべて除
去し最低周波成分のみを残すように圧縮した画像を再構
成して得られる画像は図14のようになる。すなわち、
このようにして得られた再構成画像は、8×8のブロッ
ク毎に単一の代表色で表現される。図14では、便宜
上、1ブロックのサイズを拡大して示している。
【0128】第1実施形態〜第5実施形態の装置または
システムでは、例えば図14に示す低画質の再構成画像
を処理対象として、1ブロック単位で物体の認識を行う
ことによって、異常の有無を行う。そうすることで、異
常の検出を少ない演算量でしかも迅速に行うことができ
る。しかも、図14の画像では、異常検出には必要のな
い情報が除去されているために、判定の精度も高まる。
また、既に述べたように、一旦圧縮された画像が通信回
線250に送信されるので、通信回線250のトラフィ
ックが大幅に低減される。
【0129】さらに、孤立点すなわち孤立したブロック
を削除するなどの雑音低減処理を付加した上で、異常の
検出を行うことによって、さらに不要な情報が削減さ
れ、演算量をさらに低減することができる。
【0130】図15は、特徴点抽出部13における動作
の流れの一例を示すフローチャートである。処理が開始
されると、まずステップS51において、参照画像(リ
ファレンス画像)が圧縮された上で保存される。例えば
図12に示す異常のないときの画像を参照画像とし、こ
の参照画像を図14に示した要領で圧縮し再構成した画
像が保存される。それには、異常がないときの色空間逆
変換部9から送信される再構成画像を保存すればよい。
特徴点抽出部13は、メモリを内蔵しており、圧縮され
た参照画像はこのメモリに保存される。
【0131】つぎに、ステップS52において、色空間
逆変換部9から送信される再構成画像を受信する。その
後、ステップS53において、1ブロックが単一の代表
色で置き換えられる。色空間逆変換部9から送信される
再構成画像が最低周波成分のみを有する画像であれば、
この処理は特に必要でない。高周波成分をいくらかでも
含んでいる場合に、各ブロック毎に単一の代表色が決定
され、この代表色で置き換えられる。
【0132】つぎに、ステップS54において、孤立点
の除去が行われる。つづいて、ステップS55におい
て、ステップS54で得られた画像と参照画像との間の
比較が行われる。すなわち、双方の画像の差分値が各ブ
ロック毎に算出される。この算出は、例えば、異常検出
に必要な画像領域に限って行ってもよい。例えば、図1
4における領域Bおよび領域Cについてのみ行ってもよ
い。
【0133】つぎに、ステップS56において、各ブロ
ック毎に差分値と閾値との比較が行われる。この比較
は、例えば領域Bおよび領域Cについてのみ行ってもよ
い。そうして、閾値以下の情報が削除される。つづい
て、ステップS57において、領域Bおよび領域Cの双
方において、”0”でない情報があるか否かが判定され
る。
【0134】図14に示すように、領域Bと領域Cの双
方において、参照画像にはない物体が存在するときに
は、双方の領域において”0”でない情報が存在する。
この場合には、処理はステップS58へと移行する。逆
に、領域Bと領域Cの少なくとも一方が参照画像と一致
しているならば、一致した領域には”0”でない情報は
存在しない。この場合には、処理はステップS59へと
移行する。
【0135】ステップS58では、領域Bと領域Cの双
方に物体が有ると認識する。そして、その旨を通知する
信号を異常判定部14へと送信する。その後、処理はス
テップS52へと戻る。
【0136】ステップS59では、領域Bと領域Cの少
なくとも一方には物体がないと認識する。そうして、そ
の旨を通知する信号を異常判定部14へと送信する。そ
の後、処理はステップS52へ戻る。
【0137】異常判定部14は、特徴点抽出部13から
の信号にもとづいて、異常の有無を判定する。この例で
は、特徴点抽出部13から「領域Bと領域Cの双方に物
体が有る」旨の信号を受信した場合には、異常有りと判
定し、「領域Bと領域Cの少なくとも一方には物体がな
い」旨の信号を受信した場合には、異常なしと判定す
る。
【0138】異常判定部14は、さらに、動き検出部1
2からの信号をも参照して判定してもよい。例えば、領
域Cにおいて動きが有るか否かを判定の条件として付加
してもよい。領域Cにおいて動きがない、すなわち電車
が停止しているときには、領域Bと領域Cの双方に物体
が確認されても、異常とは判定しないなどの処理が可能
である。
【0139】<7.第7実施形態> 図16は、第7実施形態の装置の全体構成を示すブロッ
ク図である。この装置140は監視システムのさらに別
の例である。装置140では、制御ユニット800に
は、動き検出部12および特徴点抽出部13の代わり
に、符号量変化検出部51が備わる点が第2実施形態の
システムとは特徴的に異なっており、その他の装置部分
の構成および動作は第2実施形態のシステムと同様であ
る。
【0140】符号量変化検出部51は、符号化信号Hk
として低画質符号化信号LSが送信される通常期間にお
いて、一画面分の符号量、すなわち一画面分の符号化信
号Hkの信号量を、常時モニタしており、この変化量を
異常判定部14へ送出する。異常判定部14は、この変
化量をあらかじめ設定される所定量と比較し、この所定
量を超える変化量であれば、異常有りと判定し、異常の
発生を通報する警報信号を外部へ送出するとともに、画
質制御部35へ画質の変更を指示する制御信号を送出す
る。その結果、通常期間の動作から異常期間の動作へと
移行する。
【0141】このように、この装置140では、符号量
の変化を捉えることによって異常の発生を検出する。定
点監視を行う場合には、異常がない限り、監視ユニット
200は動きのないある一定の画像を圧縮して得た符号
化信号Hkを送出する。したがって、時間が変化して
も、1画面当たりの符号化信号Hkの量すなわち符号量
は一定に維持される。これに対して、画像内に動きがあ
れば、符号量に増加、減少が生じる。したがって、1画
面当たりの符号量の変化を検出することによって、異常
の発生を検出することが可能である。
【0142】また、異常の検出に本来適した低画質画像
に対応する低画質符号化信号LSの信号量にもとづいて
判定が行われるので、少ない信号量で無駄なく異常の判
定が行われ得る。符号量変化検出部51の演算量が軽減
されるので、その構成が簡単となる。
【0143】異常判定部14は、符号量にわずかでも変
化があれば、変化有りと判断するように所定量をゼロに
設定してもよいが、所定量をゼロ以外のある大きさに設
定しておいてもよい。後者の場合には、異常とはいえな
いほどのわずかな変化を無視することで、判定をより確
実なものとすることができる。
【0144】<8.第8実施形態> 図17は、第8実施形態の装置の全体構成を示すブロッ
ク図である。この装置150は監視システムのさらに別
の例である。装置150では、通常期間と異常期間の区
別はなく、監視ユニット900は、常に高画質符号化信
号HSに相当する符号化信号Hkを送信し、制御ユニッ
ト950が備える符号量変化検出部52は、高画質符号
化信号HSの一画面分の信号量の変化を検出する点が、
第7実施形態の装置140とは特徴的に異なっている。
このため、装置150では、装置140が備えていた画
質制御部25、35を必要としない。また、変換テーブ
ル3,10、量子化テーブル6、符号生成テーブル22
の構成も簡略なものとなる。すなわち、装置の構成が簡
単であるという利点がある。
【0145】定点監視を行う場合には、符号量として高
画質符号化信号HSの信号量をモニタし、その変化を捉
えることによっても、異常の検出が可能である。
【0146】<9.第9実施形態> 図18は、第9実施形態の装置の全体構成を示すブロッ
ク図である。この装置160は監視システムのさらに別
の例である。装置160では、装置140が備えていた
復号化部33、逆量子化部7等の画像を再構成する装置
部分、および画質制御部25、35が備わらない点が、
第7実施形態の装置140とは特徴的に異なっている。
そして、監視ユニット900は、常に低画質符号化信号
LSに相当する符号化信号Hkを送信し、制御ユニット
960が備える符号量変化検出部51は、低画質符号化
信号LSの一画面分の信号量の変化を検出する。
【0147】すなわち、この装置160では、目視監視
は目的外とし、異常の自動検出のみを行うように構成さ
れている。したがって、装置の構成が第7実施形態の装
置140に比べて著しく簡単である。
【0148】<10.第10実施形態> 第7実施形態〜第9実施形態においては、監視ユニット
と制御ユニットとが通信回線250で結合した監視シス
テムの例について説明したが、通信回線250を介しな
い監視装置として構成してもよい。図19に例示する装
置170は、第9実施形態のシステム160を監視装置
として構成したものである。また、図20に例示する装
置180は、第7実施形態のシステム140を監視装置
として構成したものである。
【0149】画質制御部55は、異常判定部14の判定
結果に応じて、変換テーブル3,10、量子化テーブル
6、符号生成テーブル22を制御する。また、量子化テ
ーブル6は量子化部5と逆量子化部7とで共有されてお
り、符号生成テーブル22は符号化部21と復号化部3
3とで共有されている。第8実施形態のシステムに対し
ても、同様に監視装置として構成することが可能であ
る。
【0150】<11.第11実施形態> 監視システムにおいて、符号量変化検出部51および異
常判定部14は、制御ユニット内に設けられる代わり
に、監視ユニット内に設けられてもよい。図21は、こ
のような監視システムの一例を示すブロック図である。
図21のシステム801は、符号量変化検出部51およ
び異常判定部14が制御ユニット141から監視ユニッ
ト201へと移設されている点が、図16に示した第7
実施形態の装置とは特徴的に異なる。
【0151】異常判定部14による判定結果は、通信制
御部24から、通信回線250、通信制御部31を通じ
て、画質制御部35へと伝達される。画質制御部35お
よび画質制御部25は、異常判定部14からの判定結果
に応じて、第7実施形態のシステム800と同様に動作
する。
【0152】<12.第1参考例> 図22は、第1参考例の装置の全体構成を示すブロック
図である。この装置は、画像蓄積装置の一例である。こ
の画像蓄積装置181は、撮像画像をA/D変換部1〜
符号バッファ23によって圧縮して得られた符号化信号
Hkを圧縮画像蓄積部57に蓄積し、圧縮画像蓄積部5
7から再生した符号化信号Hkを復号化部33〜D/A
変換部11で伸張するように構成されている。
【0153】圧縮画像蓄積部57は、一定期間分の符号
化信号Hkを記憶可能な記憶素子を備えており、入力さ
れる符号化信号Hkを逐次記憶することによって、符号
化信号Hkを現在から過去に遡る一定期間分蓄積する。
そして、外部制御信号が入力されると、入力された時点
以後、あるいは以前の一定期間分、または、入力された
時点を含む一定期間分の蓄積された符号化信号Hkが出
力される。出力された符号化信号Hkは、復号化部33
〜D/A変換部11によって再構成される。
【0154】このように、画像蓄積装置181では、圧
縮画像蓄積部57には、圧縮された情報量の少ない符号
化信号Hkが蓄積されるので、所定の期間分の画像を蓄
積するのに圧縮画像蓄積部57が備える記憶素子の容量
を節減することができる。すなわち、画像蓄積装置を小
型化することができる。あるいは、所定の容量の記憶素
子を用いて、従来よりも長い期間の画像を蓄積すること
ができる。
【0155】復号化部33〜D/A変換部11によって
再構成された画像は外部のCRTなどに映し出すことが
できる。また、所望の時点で外部制御信号を入力するこ
とによって、所望の時点の前後の画像を再生することが
できる。また、外部の異常検出装置に接続することによ
って、異常発生時の前後の画像を再現するなど、画像蓄
積装置181を監視目的に使用することができる。
【0156】また、圧縮画像蓄積部57は、2種類の制
御信号を入力可能なように構成しても良い。すなわち、
第1の制御信号が入力されると、その時点前後の一定期
間の符号化信号Hkを記憶した後、この符号化信号Hk
を固定的に保持し、新たな符号化信号Hkは蓄積されな
い。そうして、第2の制御信号が入力されるのに応答し
て、蓄積された符号化信号Hkが出力される。このよう
に圧縮画像蓄積部57を構成することによって、例えば
異常発生時前後の画像をまず保持しておき、後刻の所望
の時点で再現して異常の再確認を行うことが可能とな
る。
【0157】また、符号バッファ23と圧縮画像蓄積部
57の間、または圧縮画像蓄積部57と復号化部33の
間は、通信回線250で中継されていてもよい。通信回
線250には符号化信号Hkが伝送されるので、通信回
線250には高い伝送容量が要求されない。
【0158】<13.第2参考例> 図23は、第2参考例の装置の全体構成を示すブロック
図である。この画像蓄積装置182は、符号化信号Hk
にもとづいて異常検出を自動的に実行する符号量変化検
出部51と異常判定部14が備わっている。そして、異
常判定部14は、異常有りと判定すると、圧縮画像蓄積
部57へ制御信号を送出する。圧縮画像蓄積部57は、
この制御信号が入力された時点以後、あるいは以前の一
定期間分、または、入力された時点を含む一定期間分の
蓄積された符号化信号Hkを出力する。
【0159】この画像蓄積装置182では、このように
異常検出を行う装置を備えるので、異常検出が自動的に
行われるとともに、異常発生時の前後の画像を再現して
再確認することが可能である。すなわち、異常監視がよ
り正確に行い得る。
【0160】なお、この画像蓄積装置182は、符号量
変化検出部51および異常判定部14によって異常検出
を行うように構成されているが、図4に例示する動き検
出部12、特徴点抽出部13、および異常判定部14で
異常検出を行うように構成してもよい。
【0161】また、図4に例示するように、装置が通信
回線250で中継される監視ユニットと制御ユニットと
に分離されていてもよい。このとき、圧縮画像蓄積部5
7は監視ユニット、制御ユニットのいずれに設けられて
いてもよい。圧縮画像蓄積部57に相当するメモリ45
を有する図11に例示した監視システム130は、その
ように構成された画像蓄積装置の一例となっている。
【0162】<14.変形例> 以上の実施形態では、画像圧縮および画像伸張を実行す
る装置部分は、「フレーム内符号化」技術にもとづいて
演算を実行するように構成されていた。しかしながら、
フレーム間の相関をも考慮した画像圧縮および画像伸張
を行う「フレーム間符号化」技術にもとづいて演算を実
行するように構成してもよい。
【0163】このように構成された装置においても、再
構成画像を分析することによって異常の発生を検出する
異常検出部と、これに結合して画質制御を行う画質制御
部とを備えることによって、通常期間と異常期間とで異
なる画質の再構成画像を得ることが可能である。すなわ
ち、通常期間においては異常検出に適した圧縮率の高い
低画質の再構成画像が得られ、異常が検出された後に
は、目視監視に適した圧縮率の低い高画質の再構成画像
が得られるように、画質制御部を構成することが可能で
ある。
【0164】
【発明の効果】第1の発明の装置では、圧縮画像にもと
づいて異常の発生が検出されるので、異常検出手段が小
さい回路規模で構成可能である。
【0165】そして、第1の発明の装置では、撮像画像
を非可逆的に圧縮し、その後伸張して得た再構成画像を
分析することによって異常検出が行われる。非可逆的に
圧縮された画像を伸張して得た再構成画像では、もとの
撮像画像に比べて画質の低い圧縮画像の一種となってい
る。このため、不必要に過敏な反応が抑えられ、適正な
異常検出が実現する。
【0166】さらに、第1及び第の発明の装置では、
画質変更手段によって非可逆的圧縮の度合いの変更が可
能であるので、監視対象、監視目的等に応じて適切な圧
縮度を選択することが可能である。そして、第1及び第
5の発明の装置では、画質変更手段が、異常検出手段の
動作と目視監視の双方を時分割的に並行的に可能にする
通常モードと、精密な目視監視に適した異常モードとの
間を遷移可能である。すなわち、必要に応じて、いずれ
かのモードを選択することができる。第2及び第6の発
明の装置では、画質変更手段が、異常検出手段の動作に
適した通常モードと、目視監視に適した異常モードとの
間を遷移可能である。すなわち、必要に応じて、いずれ
かのモードを選択することができる。そして、第2、第
3、第6及び第7の発明の装置では、異常検出手段の検
査結果に応じて、自動的に通常モードから異常モードへ
と移行する。すなわち、このため、異常検出手段は通常
モードで得られる検出に適した圧縮率の高い画像にもと
づいて適切な検出を行うことができる。また、異常の発
生が検出された後では、再構成画像として高画質の画像
が得られるので、目視による異常の確認が可能となる。
【0167】第の発明の装置では、異常検出手段が、
動き検出手段と、特徴点検出手段と、異常判定手段とを
備えるので、移動物体の有無と特徴点の有無とにもとづ
く精密な異常判定が行われる。
【0168】第の発明の装置では、圧縮して得られた
圧縮画像信号の、例えば一画面分など一定画面当たりの
信号量に、所定信号量以上の変化があったときに、異常
判定手段が異常有りと判定する。すなわち、画面に所定
量以上の動きがあったときに、異常有りと判定される。
このため、簡単な構成で、定点監視を自動的に実行する
ことが可能である。
【0169】また、非可逆圧縮主段が撮像画像を非可逆
的に圧縮することによって得られた非可逆圧縮画像の信
号量の変化にもとづいて異常の検出が行われるので、不
必要に過敏な反応が抑えられ、適正な異常検出が実現す
る。
【0170】
【0171】
【0172】
【0173】
【0174】
【0175】第の発明の装置では、外部から信号を入
力することによって、所望の時に高画質の画像を得て目
視による監視を行うことができる。
【0176】第10の発明の装置では、外部からの信号
によって異常モードから通常モードへと復帰するので、
例えば異常発生が検出された後に監視員が目視による確
認を行った後の所望の時期に、通常期間の制御へと復帰
させることが可能である。
【0177】第11の発明の装置では、非可逆圧縮手段
と画像伸張手段とが、通信回線を中継して結合している
ので、双方を互いに遠隔して配置することが可能であ
る。しかも、通信回線には圧縮された画像信号が伝送さ
れるので、通信回線に高い伝送容量が必要とされない。
【0178】
【0179】
【0180】
【0181】
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1実施形態の装置の構成を示すブロック図
である。
【図2】 図1の装置の動作を説明する説明図である。
【図3】 図1の装置の動作の流れを示すフローチャー
トである。
【図4】 第2実施形態のシステムの構成を示すブロッ
ク図である。
【図5】 図4のシステムの動作を説明する説明図であ
る。
【図6】 図4の監視ユニットの動作の流れを示すフロ
ーチャートである。
【図7】 図4の制御ユニットの動作の流れを示すフロ
ーチャートである。
【図8】 第3実施形態のシステムの構成を示すブロッ
ク図である。
【図9】 図8のシステムの動作を説明する説明図であ
る。
【図10】 第4実施形態のシステムの動作を説明する
説明図である。
【図11】 第4実施形態のシステムの構成を示すブロ
ック図である。
【図12】 第6実施形態の装置の動作を説明する説明
図である。
【図13】 第6実施形態の装置の動作を説明する説明
図である。
【図14】 第6実施形態の装置の動作を説明する説明
図である。
【図15】 第6実施形態の装置の動作を説明するフロ
ーチャートである。
【図16】 第7実施形態の装置の構成を示すブロック
図である。
【図17】 第8実施形態の装置の構成を示すブロック
図である。
【図18】 第9実施形態の装置の構成を示すブロック
図である。
【図19】 第10実施形態の装置の構成を示すブロッ
ク図である。
【図20】 第10実施形態のもう一つの装置の構成を
示すブロック図である。
【図21】 第11実施形態のシステムの構成を示すブ
ロック図である。
【図22】 第1参考例のシステムの構成を示すブロッ
ク図である。
【図23】 第2参考例のシステムの構成を示すブロッ
ク図である。
【符号の説明】
1 A/D変換部(アナログ・デジタル変換手段) 2 色空間変換部 4 周波数空間変換部(周波数空間変換手段) 5 量子化部(量子化手段) 3 変換テーブル 6 量子化テーブル 7 逆量子化部(逆量子化手段) 8 周波数空間逆変換部(周波数空間逆変換手段) 9 色空間逆変換部 10 変換テーブル 11 D/A変換部 12 動き検出部(動き検出手段) 13 特徴点抽出部(特徴点抽出手段) 14 異常判定部(異常判定手段) 15,55 画質制御部(画質制御手段) 21 符号化部(符号化手段) 22 符号生成テーブル 33 復号化部(復号化手段) 25,35,41,42,48 画質制御部 45 メモリ(画像蓄積手段) 46 通信制御部 51,52 符号量変化検出部 57 通信制御部(通信制御手段) 100 監視装置 110,120,130 監視システム 200,400,600 監視ユニット 300,500,700 制御ユニット 250 通信回線。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−181898(JP,A) 特開 平4−237257(JP,A) 特開 平5−76007(JP,A) 特開 平6−153199(JP,A) 特開 平7−67098(JP,A) 特開 平4−340178(JP,A) 実開 平5−60012(JP,U)

Claims (11)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 テレビカメラで撮像された撮像画像に基
    づいて異常の発生を検出する監視装置において、 前記撮像画像を圧縮することによって圧縮画像を得る画
    像圧縮手段と、 前記異常の発生を検出する異常検出手段と、 画質を変更する画質変更手段とを備え、 前記画像圧縮手段は、 前記撮像画像を非可逆的に圧縮することによって非可逆
    圧縮画像を得る非可逆圧縮手段と、 前記非可逆圧縮画像を伸張して再構成画像を得る画像伸
    張手段と、 を備え、 前記異常検出手段は、前記再構成画像を分析することに
    よって前記異常の発生を検出し、 前記画質変更手段は、非可逆的な圧縮の度合いを変更す
    るように前記非可逆圧縮手段および前記画像伸張手段を
    制御可能とされ、非可逆的な圧縮の度合いを反復的に変
    更することによって、前記再構成画像として相対的に低
    画質の画像と相対的に高画質の画像とが、反復する一定
    の時間的周期の中で交替で得られるように制御する通常
    モードと、非可逆的な圧縮の度合いをゼロないし相対的
    に低くすることによって、前記再構成画像が相対的に高
    画質の画像となるように制御する異常モードと、の間を
    遷移可能であることを特徴とする監視装置。
  2. 【請求項2】 テレビカメラで撮像された撮像画像に基
    づいて異常の発生を検出する監視装置において、 前記撮像画像を圧縮することによって圧縮画像を得る画
    像圧縮手段と、 前記異常の発生を検出する異常検出手段と、 画質を変更する画質変更手段とを備え、 前記画像圧縮手段は、 前記撮像画像を非可逆的に圧縮することによって非可逆
    圧縮画像を得る非可逆圧縮手段と、 前記非可逆圧縮画像を伸張して再構成画像を得る画像伸
    張手段と、 を備え、 前記異常検出手段は、前記再構成画像を分析することに
    よって前記異常の発生を検出し、 前記画質変更手段は、非可逆的な圧縮の度合いを変更す
    るように前記非可逆圧縮手段および前記画像伸張手段を
    制御可能とされ、非可逆的な圧縮の度合いを相対的に高
    くすることによって、前記再構成画像が相対的に低画質
    の画像となるように制御する通常モードと、非可逆的な
    圧縮の度合いをゼロないし相対的に低くすることによっ
    て、前記再構成画像が相対的に高画質の画像となるよう
    に制御する異常モードと、の間を遷移可能であり、 さらに前記画質変更手段は、前記異常検出手段に結合し
    ており、当該異常検出手段が前記異常を検出する以前は
    前記通常モードで制御し、前記異常を検出した後には前
    記異常モードで制御する ことを特徴とする監視装置。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の監視装置において、 前記画質変更手段は、前記異常検出手段に結合してお
    り、当該異常検出手段が前記異常を検出する以前は前記
    通常モードで制御し、前記異常を検出した後には前記異
    常モードで制御する ことを特徴とする監視装置。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし請求項3のいずれかに記
    載の監視装置において、 前記異常検出手段が、 前記再構成画像において移動物体の検出を行う動き検出
    手段と、 前記再構成画像において所定の特徴点を検出する特徴点
    抽出手段と、 前記動き検出手段で検出された前記移動物体と前記特徴
    点抽出手段で検出された前記所定の特徴点とにもとづい
    て、異常の発生に対応する所定の条件を満たすか否かを
    判定する異常判定手段と、 を備える ことを特徴とする監視装置。
  5. 【請求項5】 テレビカメラで撮像された撮像画像にも
    とづいて異常の発生を検出する監視装置において、 前記撮像画像を圧縮することによって圧縮画像を得る画
    像圧縮手段と、 前記圧縮画像にもとづいて前記異常の発生を検出する異
    常検出手段と、 前記圧縮画像を伸張して再構成画像を得る画像伸張手段
    と、 を備え、 前記画像圧縮手段は、前記撮像画像を非可逆的に圧縮す
    ることによって前記圧縮画像を非可逆圧縮画像として得
    る非可逆圧縮手段を備え、 前記画像伸張手段は、前記非可逆圧縮画像を伸張して再
    構成画像を得、 前記監視装置は、非可逆的な圧縮の度合いを変更するよ
    うに前記非可逆圧縮手段および前記画像伸張手段を制御
    可能な画質変更手段をさらに備え、 前記画質変更手段は、 非可逆的な圧縮の度合いを反復的に変更することによっ
    て、前記再構成画像として相対的に低画質の画像と相対
    的に高画質の画像とが、反復する一定の時間的周期の中
    で交替で得られるように制御する通常モードと、 非可逆的な圧縮の度合いをゼロないし相対的に低くする
    ことによって、前記再構成画像が相対的に高画質の画像
    となるように制御する異常モードと、の間を遷移可能で
    ある ことを特徴とする監視装置。
  6. 【請求項6】 テレビカメラで撮像された撮像画像にも
    とづいて異常の発生を検出する監視装置において、 前記撮像画像を圧縮することによって圧縮画像を得る画
    像圧縮手段と、 前記圧縮画像にもとづいて前記異常の発生を検出する異
    常検出手段と、 前記圧縮画像を伸張して再構成画像を得る画像伸張手段
    と、 を備え、 前記画像圧縮手段は、前記撮像画像を非可逆的に圧縮す
    ることによって前記圧縮画像を非可逆圧縮画像として得
    る非可逆圧縮手段を備え、 前記画像伸張手段は、前記非可逆圧縮画像を伸張して再
    構成画像を得、 前記監視装置は、非可逆的な圧縮の度合いを変更するよ
    うに前記非可逆圧縮手段および前記画像伸張手段を制御
    可能な画質変更手段をさらに備え、 前記画質変更手段は、非可逆的な圧縮の度合いを相対的
    に高くすることによって、前記再構成画像が相対的に低
    画質の画像となるように制御する通常モードと、非可逆
    的な圧縮の度合いをゼロないし相対的に低くすることに
    よって、前記再構成画像が相対的に高画質の画像となる
    ように制御する異常モードと、の間を遷移可能であり、 さらに前記画質変更手段は、前記異常検出手段に結合し
    ており、当該異常検出手段が前記異常を検出する以前は
    前記通常モードで制御し、前記異常を検出した後には前
    記異常モードで制御する ことを特徴とする監視装置。
  7. 【請求項7】 請求項5に記載の監視装置において、 前記画質変更手段は、前記異常検出手段に結合してお
    り、当該異常検出手段が前記異常を検出する以前は前記
    通常モードで制御し、前記異常を検出した後には前記異
    常モードで制御する ことを特徴とする監視装置。
  8. 【請求項8】 請求項5ないし請求項7のいずれかに記
    載の監視装置において、 前記異常検出手段が、 前記圧縮画像を表現する圧縮画像信号の一定画面当たり
    の信号量の変化を検出する信号量変化検出手段と、 前記信号量変化検出手段で検出された信号量の変化が所
    定量以上であるときに異常有りとの判定を行う異常判定
    手段と、 を備える ことを特徴とする監視装置。
  9. 【請求項9】 請求項1または請求項5に記載の監視装
    置において、 前記画質変更手段は、異常モードへの遷移を指示する外
    部からの信号に応答して、前記通常モードから前記異常
    モードへと遷移する ことを特徴とする監視装置。
  10. 【請求項10】 請求項2、請求項3、請求項6、請求
    項7または請求項9に記載の監視装置において、 前記画質変更手段は、通常モードへの復帰を指示する外
    部からの信号に応答して、前記異常モードから前記通常
    モードへと復帰する ことを特徴とする監視装置。
  11. 【請求項11】 請求項1ないし請求項10のいずれか
    に記載の監視装置において、 前記非可逆圧縮手段と前記画像伸張手段とが、通信回線
    を中継して結合している ことを特徴とする監視装置。
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