JPH09507646A - 鼾防止用下顎位置調整器械 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 下顎位置調整器械は、伸張可能なコネクタ(26)が相互に接続する上部咬合ブロック(16)及び下部咬合ブロック(18)によって形成されており、該コネクタ(26)は、上部咬合ブロックの後方部分に接続した後部セクション(28)と、下部咬合ブロックの前方部分に接続した前部セクション(38)と、前部セクション及び後部セクションの間を相互に接続する調整可能な相互接続部とを含む。調整可能な相互接続部は、回転することによって器械の軸方向における後部セクションと前部セクションの相対的な位置が変えられる２重ネジ要素(68)(72)と、構成要素の各回転増加分を規定する当りとを含むことが望ましい。さらに、歯の保持セクションには、熱に敏感な材料を使用し、且つ咬合ブロックの間は、僅かに側方への相対的な移動を可能とすることによって、着用者の快適性が改善される。

Description

【発明の詳細な説明】 鼾防止用下顎位置調整器械 本発明は、下顎の位置を調整する器械に関する。より具体的には、本発明は、 上部咬合ブロックと下部咬合ブロックの相対的な位置を容易に調整でき、従って 、上顎に対する下顎の位置を容易に調整できる下顎位置調整器械に関する。 上顎に対する下顎の位置を定める調整器械は、他の器具と同様、鼾及び睡眠時 無呼吸のような悩みの原因を治療するために使用されている。 「睡眠医学の原理と実践（Principles and Practice of Sleep Medicine）」 に掲載されたアラン エイ．ロウ（Alan A．Lowe）による「鼾及び／又は閉塞型 睡眠時無呼吸を治療するための歯科用器械」という題名の論文[W.B.Saunders Co mpany，Second Edition 1994，chapter 69，p.772-735]には、当業者に知られて いる市販の又は実験用の多数の器具が、その器具特有の問題点及び利点と共に記 載されている。 使用されている様々な技術は、舌を操作するか、或いは上顎に対する下顎の相 対的な位置を調整する傾向にある。 本発明は、主に、上顎に対して下顎を操作して、下顎 を適当な位置に定め、その結果、悩みを緩和することに関連する。 器械を取り付ける際に、ぴったりとした適合又は位置調整の寸法は、試行と微 小量ずつ増やしながら調整することによって得られることは、明らかであろう。 従って、従来技術によって行なう際には、下顎の位置決めに対して十分な調整を 行なうために、通常は歯医者及び／又は歯科技工士を必要とするかなり複雑な手 順を経た後に、器械の分解及び再組立をせねばならない。 本発明の目的は、容易に調整可能であり、且つ鼾及び睡眠時無呼吸の治療に特 に適した下顎位置調整器械を提供することである。 広義において、本発明は、上部咬合ブロック、下部咬合ブロック及び伸張可能 なコネクタ手段を具える下顎位置調整器械に関する。該コネクタ手段は、前記上 部咬合ブロックに接続される後部セクションと、前記下部咬合ブロックに接続さ れる前部セクションと、前記前部セクション及び後部セクションを相互に接続す る調整可能な手段とを有しており、前記調整可能なコネクタ手段は、前記器械の 縦軸に対して略対称で、且つ該縦軸に沿って配置され、前記調整可能なコネクタ 手段は、前記軸に沿っての前記上部咬合ブロック及び下部咬合ブロックの相対的 な位置を調整する手段と、上部咬合ブロック及び下部咬合ブロックが、前記調整 可能なコネクタ手段によっ て定められるような前記軸に沿っての夫々の相対的な位置に略固定する手段とを 有する。 前記後部セクションは、前記上部咬合ブロックの後方部分に接続され、前記前 部セクションは、前記下部咬合ブロックの前方部分に接続され、前記前方部分は 、器械の使用中に、ユーザの口腔中の前方部分に密接した位置であることが望ま しい。 前記後部セクションは、側方に伸びている一対の腕部を含んでおり、各腕部は 、前記後方部分において、前記器械の軸中心線に関して対向する各側面に夫々接 続されることが望ましい。 前記前部セクションは、接続手段によって、前記前方部分に接続されることが 望ましく、該接続手段は、前記下部咬合ブロックが、前記上部咬合ブロックに対 して、側方へ僅かに移動できるようにすることが望ましい。 前記前部セクションは、側方に離間した一対の腕部を含んでおり、前記接続手 段は、各腕部における前記後部セクションから遠い方の端部を前記前方部分に接 続する別々のコネクタを具えることが望ましい。 前記相対的な位置を調整する手段は、一方の端部が前記後部セクションに向か ってネジ溝が施され、他方の端部が前記前部セクションに向かってネジ溝が施さ れた２重ネジ要素（double-threaded element）を具えており、それにより、前 記ネジ要素を一方向に回転することによ って、前記後部セクションと前記前部セクションとが互いの方へ移動し、逆方向 に回転することによって、両セクションが互いに離れる方へ移動することが望ま しい。 前記調整可能な手段は、前記前部セクション及び前記後部セクションの相対的 な回転を防止する手段を含むことが望ましい。 さらに、前記相対的に調整する手段は、前記回転する要素を所定の角度ずつの み回転でき、それにより、前記上部咬合ブロック及び下部咬合ブロックの相対的 な位置を、予め選択した量ずつ増やしながら調整できるようにするために、前記 回転する要素に取り付け可能で、且つ前記前部セクション又は前記後部セクショ ンの中の一つに形成された限られた通路内を移動可能な協同する要素を具えるこ とが望ましい。 さらなる特長、目的及び利点は、添付の図面と共に理解される本発明における 望ましい実施例の以下の詳細な説明から明らかだろう。 図１は、本発明に従って構成された下顎位置調整器械が装着されている模型の 側面図である。 図２は、器械を大きく開けた状態での図であり、上部咬合ブロックと下部咬合 ブロックの前方部分が図２の底部と接触しており、上部咬合ブロックの上縁部が 図２の上部に示されている。 図３は、本発明で使用される調整機構の望ましい形態 を示す概要図である。 図４は、図３の４−４線に沿って見た断面図であり、所定の分量ずつ増やしな がら調整することを示している。 図５は、伸張可能なコネクタの前部セクションを下部咬合に接続する相互接続 器具において、前部セクションに接続するコネクタを通っての断面図である。 図６は、図５の６−６線に沿って見た断面図である。 図１にて示されるように、模型は、下顎の模型(12)と上顎の模型(14)とによっ て形成されており、該模型に、本発明の下顎位置調整器械(10)が組み入れられる 。 下顎位置調整器械(10)は、上部咬合ブロック(16)と下部咬合ブロック(18)を具 える。 上部咬合ブロック(16)には、Ｕ字型の歯の保持セクション(20)と上部プレート (22)とが設けられており、歯の保持セクション(20)は、ユーザの歯と共に上部咬 合ブロック(16)に、しっかりと、しかも離脱可能に接続するようにしており、上 部プレート(22)は、Ｕ字型の歯の保持セクション(20)における両側の間隙を埋め ている。 下部咬合ブロック(18)は、歯の保持セクション(20)と同様の歯の保持セクショ ン(24)を有するが、歯の保持セクション(24)におけるＵ字型の両側を相互接続す る橋渡しセクションは具えず、その結果、ユーザの舌が自由となる空間が形成さ れる。 歯の保持セクション(20)(24)は、温度に敏感な弾性ア クリル樹脂(25)（バーノン−ベンショフ（Vernon-Benshoff）カンパニーが販売 しているクリアフレックス（Clearflex）（登録商標）という樹脂が望ましい） からなる低温硬化処理されたアクリル製の溝（trough）から構成されて、各アー チに対する咬合カバー（occlusal coverage）を形成することが望ましい。該温 度に敏感な樹脂は、体温では硬化するが、例えば湯に浸すように、僅かに温度を 上げると容易に成形できる。また、従来のアダムの留め金（Adam's clasp）（図 示せず）が、必要に応じて保持力を増すために組み入れられることが望ましい。 伸張可能なコネクタ(26)は、腕部(30)(32)を有する後部セクション(28)を具え ており、該腕部(30)(32)の端部(34)(36)は、上部咬合ブロック(26)を形成する部 材内に埋め込まれて、それにより、上部咬合ブロック(16)の後方部分、すなわち 、前記器械が患者の口内の適所にある時に、上部咬合において口腔の後方に位置 する部分に、後部セクション(28)がしっかりと固定される。 図示された伸張可能なコネクタ(26)の中の前部セクション(38)は、一対の腕部 (40)(42)を具えており、該腕部(40)(42)の自由端部(44)(46)が、下部咬合ブロッ ク(18)の前方部分（器械が患者の口内の適所にある時の、下部咬合ブロックにお ける口腔の開口部に近い部分）に、夫々、コネクタ(50)(52)によって接続されて いる。端部(46)(48)とコネクタ(50)(52)間の相互接続については、後 で詳細に説明する。 さらに、前部部材すなわち前部セクション(38)は、後方へ平行に突出して、後 部セクション(28)において対応する平行な案内通路(58)(60)（図３を参照）内に 収容されるロッド部(54)(56)を含む。前記ロッド部(54)(46)及び協同する通路(5 8)(60)は、夫々、後部セクション(28)と前部セクション(38)の相対的な移動を案 内し、且つ軸方向の並びを維持し、それにより、上部咬合ブロック(16)と下部咬 合ブロック(18)の並びを夫々維持して、即ち、前部セクションと後部セクション の相対的な回転を防止する。 橋部(62)は、腕部(40)(42)を相互接続して、しっかり位置決めし、ロッド部(5 4)(56)を、対応する案内通路(58)(60)と一直線にする。 また、橋部(62)は、２重ネジ調整器の一端(68)を収容するナット又はネジ部を 含んでおり、該調整器は、他端のネジ部(72)が、後部(28)を貫通するネジ通路(7 4)に、螺着可能に収容される。 もし、ネジ部(68)が右ネジであるならば、ネジ部(72)は、左ネジであり、また 夫々が逆のこともあり、その結果、調整部材(70)の回転によって、後部セクショ ン(28)及び前部セクション(38)が、互いに近づく方向か又は離れる方向の何れか に移動されて、これらのセクションの間隔を調整する。 図示の構成では、調整部材(70)には、該部材(70)の回転軸(80)の周りに、９０ °離して貫通孔(78)が形成された略角形のフランジである角回転フランジ（enci rcling angular flange）(76)が形成されている。 図４において符号(82)にて示されるロッド部のような、着脱可能なロッド部は 、貫通孔(78)の１つに挿入可能であり、次に、矢印(84)が示す方向に回転されて 、部材(70)を回転し、その結果、セクション(28)(38)における軸方向の相対的な 位置を調整する。後部セクション(28)（又は前部セクション(38)）にて形成され た当り（abutment）(86)(88)は、フランジ(76)の対向面上で、レバー(82)と相互 に作用する位置に配備されて、任意の孔(78)にあるレバー(82)を予め選択した向 きに回転することによって調整器(70)が回転運動する角度を限定することが、注 目されるだろう。従って、図４における左側の孔(78)に、即ちレバー(82)の一点 鎖線部分に、レバー(82)を挿入して、実線部分に回転することによって、調整器 (70)の回転角の最大値は、９０°となる。さらに同じ方向に９０°調整するには 、ロッド部(82)が外され、次の孔(78)に再挿入されて、破線部分に配置すること が必要であって、その結果、軸方向への予め選択された移動増加分が容易に測定 され且つ得られる。コネクタ(26)の典型的な実施例では、部材(70)が９０°回転 する毎に、前部セクション(38)と後部セクション(28)の間で、軸方向に0. 225ミリメートル相対的に移動する。 本発明での使用に適した拡大可能なコネクタ(26)は、デンタウラム（Dentauru m）がＨｙｒａｘ（登録商標）拡大ネジという商標名で販売している。モデル602 -813は、継続して使用されて、所望の調整を提供することが分かった。 前部の腕部(44)(46)は、夫々、コネクタ(50)(52)によって、下部咬合(16)にお ける前方部分の対向側面に接続される。各コネクタ(50)(52)は、実質的に同じで あるので、図５では、コネクタ(50)のみを説明する。 図から分かるように、各コネクタ(50)（(52)）は、実質的には、橋渡し部(92) と、該橋渡し部(92)の両側から突出している腕部(94)とによって形成される溝型 又はＵ字型である。細長の溝穴(90)は、縦軸がコネクタ(50)（(52)）の縦軸に略 平行であり、橋渡し部(92)の中央で、橋渡し部(92)を貫通して形成される。 腕部(40)の自由端部(44)（(46)）は、溝穴(90)を通過しており、溝穴(90)から の引抜きを防止する保持用拡大部(96)が形成される。即ち、該拡大部(96)は、各 保持器即ちコネクタ(50)（(52)）における側壁部(94)と橋渡し壁部(90)の間に設 けられる。 コネクタ(50)（(52)）は、下部咬合ブロック(18)内に埋め込まれて、腕部(40) （(42)）の自由端部(44)（(46)）を、下部咬合(18)の前方部分に保持する。 コネクタ(50)（(52)）は、細長の溝穴(90)の縦軸(98)が、器械(10)の縦軸(80) に略垂直な方向に伸びるよう様に、咬合ブロック(18)に配備される。 コネクタ(50)（(52)）を咬合ブロック(18)に取り付けるとき、自由端部(44)（ (46)）と、その保持器(96)は、Ｕ字型コネクタ(50)（(52)）の内側に沿って自由 に移動できるように注意を払い、それにより、腕部(40)が、矢印(100)が示すよ うに、溝穴(90)即ち軸(98)に沿って側方に僅かに移動できるようになし、上部咬 合ブロック(16)に対して下部咬合(18)が移動できて、咳をする、話す、伸ばす等 が一層容易にできるようにして、ユーザの快適さを増すようにせねばならない。 側方への僅かな移動は、2.5〜５ｍｍのオーダであり、約３ｍｍであるのが望ま しい。 コネクタ(50)(52)が、器械の縦軸(80)に対し、両側方へ離されるように、分離 独立した腕部(42)(40)を使用することによって、安定性が改良される。もし望む ならば、２つの端部(40)(46)を互いに容易に接続して、１つの結合部材(50)（又 は(52)）は、器械(10)の縦軸(80)に沿った位置にあって、下部咬合ブロック(18) の前方部分へ、１つの端部を接続するように使用されることができる。 使用の際には、調整機構が、上部咬合ブロック(16)に対する下部咬合ブロック (18)のオフセットを所定の寸法与えるように決められた後に、器械(10)が患者に 取り付 けられ、上部咬合ブロック(16)が上顎にしっかり固定され、下部咬合ブロック(1 8)が下顎にしっかり固定される。その結果、上顎及び下顎が、調整器(70)の調整 に依存して、予め選択された位置関係に配備される。 患者又は歯医者が、器械(10)を取り外し、且つ調整器(70)を所望の方向に所望 の回数回転することによって、上部咬合ブロック(16)と下部咬合ブロック(18)の 相対的な位置に予め選択した調整を行なって、上部咬合ブロック(16)に対する下 部咬合ブロック(18)の所望の再配置が得られることは、容易なことである。通常 、このような微小量ずつ増やしながらの調整は、所望の目的を達するまで、例え ば、鼾及び／又は睡眠時無呼吸における所望の改善（減少）が得られるまで繰り 返される。 器械(10)は、温度に敏感な材料の使用と、側方への僅かな移動と、上顎に対す る下顎の相対的な位置に関して、微小量ずつ増やしながらの調整を便利よく行な うことができることとによって、器械の着用による着用者の忍耐を、他の同じ様 な器械と比べて著しく改善する。 本発明を説明してきたが、当該分野の専門家であれば、添付の請求の範囲に規 定される発明の精神から離れることなく、変形をなし得るだろう。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＤＥ， ＤＫ，ＥＳ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，ＩＴ，ＬＵ，Ｍ Ｃ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＯＡ(ＢＦ，ＢＪ，ＣＦ，ＣＧ ，ＣＩ，ＣＭ，ＧＡ，ＧＮ，ＭＬ，ＭＲ，ＮＥ，ＳＮ， ＴＤ，ＴＧ)，ＡＰ(ＫＥ，ＭＷ，ＳＤ，ＳＺ)，ＡＭ， ＡＴ，ＡＵ，ＢＢ，ＢＧ，ＢＲ，ＢＹ，ＣＡ，ＣＨ，Ｃ Ｎ，ＣＺ，ＤＥ，ＤＫ，ＥＥ，ＥＳ，ＦＩ，ＧＢ，ＧＥ ，ＨＵ，ＪＰ，ＫＥ，ＫＧ，ＫＰ，ＫＲ，ＫＺ，ＬＫ， ＬＲ，ＬＴ，ＬＵ，ＬＶ，ＭＤ，ＭＧ，ＭＮ，ＭＷ，Ｍ Ｘ，ＮＬ，ＮＯ，ＮＺ，ＰＬ，ＰＴ，ＲＯ，ＲＵ，ＳＤ ，ＳＥ，ＳＩ，ＳＫ，ＴＪ，ＴＴ，ＵＡ，ＵＺ，ＶＮ

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．上部咬合ブロック、下部咬合ブロック及び伸張可能なコネクタ手段を具える 下顎位置調整器械であって、該コネクタ手段は、前記上部咬合ブロックに接続さ れる後部セクションと、前記下部咬合ブロックに接続される前部セクションと、 前記前部セクション及び後部セクションを相互に接続する調整可能なコネクタ手 段とを有しており、前記調整可能なコネクタ手段は、前記器械の縦軸に対して略 対称で、且つ該縦軸に沿って配置され、前記調整可能なコネクタ手段は、前記軸 に沿っての前記上部咬合ブロック及び下部咬合ブロックの相対的な位置を調整す る手段と、上部咬合ブロック及び下部咬合ブロックが、前記調整可能なコネクタ 手段によって定められるような前記軸に沿っての夫々の相対的な位置に略固定す る手段とを有する下顎位置調整移動器。 ２．後部セクションは、上部咬合ブロックの後方部分に接続され、前部セクショ ンは、下部咬合ブロックの前方部分に接続され、前記前方部分は、器械がユーザ の口内の適所にあるとき、前記上部咬合ブロックの前記後方部分よりも口腔の前 方部分に密接して配置される、請求項１において規定される下顎位置調整器械。 ３．調整可能な手段は、後部セクション及び前部セクシ ョンの相対的な回転を防止する手段を含む、請求項１又は請求項２において規定 される下顎位置調整器械。 ４．後部セクションは、側方に伸びている一対の腕部を含んでおり、各腕部は、 後方部分において、器械の縦軸に関して対向する各側面に夫々接続される、請求 項１乃至請求項３の何れか１つにおいて規定される下顎位置調整器械。 ５．前部セクションは、接続手段によって、下部咬合の前方部分に接続され、該 接続手段は、下部咬合ブロックが、上部咬合ブロックと比べて、下部咬合ブロッ クの縦軸に対して側方へ僅かに移動できるようにしている、請求項１乃至請求項 ４の何れか１つにおいて規定される下顎位置調整器械。 ６．前部セクションは、側方に離間した一対の腕部を含んでおり、接続手段は、 各腕部における後部セクションから遠い方の自由端部を前方部分に接続する別々 のコネクタを具える、請求項１乃至請求項５の何れか１つにおいて規定される下 顎位置調整器械。 ７．相対的に調整する手段は、一方の端部が後部セクションに向かってネジ溝が 施され、他方の端部が前部セクションに向かってネジ溝が施された２重ネジ要素 を具えており、それにより、前記ネジ要素を一方向に回転することによって、前 記後部セクションと前記前部セクションとが互いの方へ移動し、逆方向に回転す る ことによって、両セクションが互いに離れる方へ移動する、請求項１乃至請求項 ６の何れか１つにおいて規定される下顎位置調整器械。 ８．相対的に調整する手段は、回転する要素を所定の角度ずつのみ回転でき、そ れにより、上部咬合ブロック及び下部咬合ブロックの相対的な位置を、予め選択 した量ずつ増やしながら調整できるようにするために、前記回転する要素に取り 付け可能で、且つ前部セクション又は後部セクションの中の一つに形成された限 られた通路内を移動可能な協同する要素を具える、請求項７において規定される 下顎位置調整器械。