JPH09507625A - 加入者ユニットのオペレーションの監視 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 本発明は、電気通信システムにおける加入者ユニット（１）のオペレーションを監視する方法に関する。故障の発生をできるだけ早期に検出するために、ある他の目的のためのシグナリングに使用される呼を加入者ユニット（１）へ送信する。この呼としては、加入者ユニットが自動的に応答するような呼が選定される。加入者ユニット（１）からの、その呼を受信したことについてのメッセージが来るのを待ち、もし、加入者ユニット（１）からこのようなメッセージが受け取られれない場合には、その呼を繰り返し送信し、その加入者ユニットがその呼の所定回数の送信に対して応答しないときに、アラームを与える。本発明は、また、本発明の方法を適用できるようにする加入者ネットワーク要素（６）にも関する。

Description

【発明の詳細な説明】 加入者ユニットのオペレーションの監視 本発明は、電気通信システムの加入者ユニットのオペレーションを監視する方 法に関する。本発明は、また、ワイヤレスローカルループを与える無線システム の加入者ネットワーク要素に関するものである。この加入者ネットワーク要素は 、電話交換機とのデータ送信接続を有しており、このデータ送信接続は、その加 入者ユニットと交換機との間で電気通信信号を送信するためベースステーション を介して、無線システムのカバレージエリア内に位置した加入者ユニットへの無 線接続を確立させる手段を備える。 本発明は、特に、ＷＬＬシステム、すなわち、ワイヤレスローカルループを与 える無線システムにおいて使用される加入者ユニットのオペレーションを監視す ることに関する。ＷＬＬシステムにおいては、通常の二線式電話セットは、特別 な端末機を用いて無線接続を介してローカル交換機へと接続される。そのローカ ル交換機は、ネットワークケーブルを介して公衆電話網へと接続される。この場 合において、加入者ユニットは、電気通信信号を送信したり受信したりするため に加入者が有している装置のことである。すなわち、ＷＬＬシステムの場合には 、加入者ユニットは、無線部およびテレアダプタ（ユーザインターフェイス、例 えば、電話が接続される）からなるＷＬＬ端末機、およびこの端末機に接続され る電話、テレファックス、コンピュータ／モデム組合体等のユーザインターフェ イスを備える。 電気通信信号、例えば、電話呼を干渉なしに転送できるようにするためには、 故障の発生をできるだけ早期に検出できるように加入者ユニットを監視すること が必要である。ＷＬＬ加入者ユニットを監視することは特に重要である。何故な らば、それらＷＬＬ加入者ユニットは、ケーブルを介して動作する通常の加入者 ユニットよりも故障を起こしがちであるからである。 本発明の目的は、故障の発生をできるだけ早期に、加入者ユニットのユーザが 故障の起きたことに気付く前でさえもそれを検出できるように、加入者ユニット のオペレーションを監視する方法を提供することである。これらの目的は、ある 他の目的のためのシグナリングに使用される呼を加入者ユニットへ送信し、該呼 としてその加入者ユニットが自動的に応答するような呼が選定されており、その 呼を受信したことについてのメッセージをその加入者ユニットから来るのを待ち 、もし、前記メッセージがその加入者ユニットから受け取られない場合には、そ の呼を繰り返し送信し、その加入者ユニットがその呼の所定回数の送信に対して 応答しないときに、アラームを与えることを特徴とする本発明の方法によって、 達成される。 本発明は、加入者ユニットが使用されていないとき、すなわち、そのユニット のユーザが自分のユニットを使用していないときに、その加入者ユニットへ呼を 送信し、その呼を受信したことについてのメッセージをその加入者ユニットから 受け取るようにすることにより、軽トラヒック中にその加入者ユニットのオペレ ーションを系統的にテストすれば、加入者ユニットにおける故障を非常に早期に 検出できるという技術的思想に基づくものである。ある他の目的のために既に存 在しており加入者ユニットがそれに自動的に応答する呼をテスト呼として選定し ているので、そのテストのために加入者ユニットについて特別な呼を定める必要 はない。もし、加入者ユニットが送信された呼に応答する場合には、その加入者 ユニットは、正常であると考えられる。さもなければ、オペレータによって決定 された回数だけ特定の間隔をおいてその呼を繰り返し送信し、その後、その加入 者ユニットが、その呼を受信したことについてのメッセージを、それまでに送信 しなかった場合には、その加入者ユニットは、故障していると考えられる。本発 明による方法の最も重要な効果は、加入者ユニットのオペレーションが、連続的 に、すなわち、加入者ユニットが長い間使用されていないときでも、この目的の ために加入者ユニットに対して特別なテスト呼を定める必要なしに、監視され得 るということである。したがって、本発明による方法は、テストを可能とするた めに加入者ユニットを特別に設計する必要なしに、すべての既存のユニットに適 用しうる。 本発明による方法の１つの好ましい実施例においては、加入者ユニットへの接 続は、その呼を受信したことについてのメッセージを加入者ユニットから受け取 るとすぐに、すなわち、加入者ユニットがその呼をそのユニットのユーザへと送 る前に、解放される。このようにして、加入者ユニットのオペレーションは、そ のユニットのユーザが如何なる形にてもその監視に参加する必要なく、または、 そのテストについての知識を持つ必要なしに、完全に自動的に監視されうる。 本発明は、また、本発明の方法を適用できるようにする加入者ネットワーク要 素にも関する。本発明による加入者ネットワーク要素は、加入者ユニットのオペ レーションを監視するためのテスト手段を備えることを特徴とし、このテスト手 段は、ある他の目的のためのシグナリングに使用される呼であって、その加入者 ユニットが自動的に応答するような型の呼を加入者ユニットへと送信するための 送信ユニットを備えており、その呼に対する応答として加入者ユニットによって 送信されるメッセージを受け取るための受信ユニットと、受信ユニットが前記メ ッセージを受け取るまで送信ユニットにその呼を繰り返し送信させるか、または 、その呼が所定回数送信されるまで、送信ユニットにその呼を繰り返し送信させ て、その後アラームを与えるコントロールユニットとを備える。 本発明の方法および加入者ネットワーク要素の好ましい実施例については、本 請求の範囲の従属の請求項２から６、および８および９の記載から明らかであろ う。 次に、添付図面に基づいて、本発明の第１の好ましい実施例について本発明を より詳細に説明する。 第１図は、ＷＬＬシステムの部分を示すブロック図である。 第２図は、第１図に示した加入者ネットワーク要素の部分ブロック図である。 第１図は、本発明による方法が適用され得るＷＬＬシステムの部分を示すブロ ック図である。この図に示される加入者ユニット１は、ユーザインターフェイス 、すなわち、電話２と、端末機３とを備える。第１図における電話は、二線式ラ インを用いて交換機に接続される通常の電話である。電話２の代わりに、この図 に示したシステムは、二線式ラインを用いて交換機に接続されるテレファックス 端末機またはコンピュータ／モデム組合体の如き、その他の通常のユーザインタ ーフェイスをも同様に使用しうる。 電話２および端末機３は、第１図においては、二線式ライン４によって接続さ れており、この二線式ライン４を通して、端末機と電話との間に電気通信信号が 送信され得る。端末機３は、音声路を無線チャンネルに適合させるための信号処 理手段を備える。この種の信号処理手段は、例えば、アンテナ８からなる無線部 分、無線送信機および無線受信機、および無線部分を通常の電話セット２へと適 合させるテレアダプタである。 加入者ユニット１は、アンテナ８を介してベースステーション５（第１図は、 ３つのベースステーションＢＳを示している）に接続される。ベースステーショ ン５を通して、呼は、加入者ネットワーク要素を介してＰＳＴＮ（公衆電話回線 ）、すなわち、固定電話回線７へと送信される。したがって、加入者ネットワー ク要素６は、ベースステーション５を制御するためのベースステーションコント ローラと、固定電話回線との電気通信接続を維持するための手段とを備える。 ベースステーション５は、ＮＭＴ−４５０ｉセルラー無線システム(Nordisk M obil Telefon)のベースステーションに相当する。したがって、信号送信に関す る限り、加入者ユニット１は、ＮＭＴ−４５０ｉシステムの通常の携帯移動電話 の如く機能する。ネットワークオペレータがこの種の電話のための呼を接続する 観点から加入者ネットワーク要素をプログラムしているならば、ベースステーシ ョン５および加入者ネットワーク要素６を通して、ＮＭＴ−４５０ｉシステムの 通常の移動電話でもって呼を発することもできる。しかしながら、このような場 合において、前述したＮＭＴ電話は、１つのベースステーション５のカバレージ エリア内においてしか使用できない。何故ならば、図に示したネットワーク要素 は、発信呼をベースステーションの間で転送することのできるハンドオーバー手 段を含んでいないからである。 第２図は、第１図の加入者ネットワーク要素の部分ブロック図である。この第 ２図は、軽トラヒック中に加入者ユニットのオペレーションを監視するのに必要 とされるテスト手段のみを示している。前述したようなテスト手段は、少なくと も部分的にはコンピュータプログラムを用いて実施されるのが好ましい。ネット ワークオペレータによって決定された１日のうちのある時間に、テスト手段に含 まれた送信ユニット９が、加入者ネットワーク要素の加入者ユニットレジスタに おける加入者ユニットの各々へ交互にテスト呼を送信する。送信されるテスト呼 は、ＮＭＴ−４５０ｉシステムに使用されるエンディング呼のためのメッセージ と同じである。加入者ユニットの端末機がその呼を検出するとき、その端末機は 、その呼に応答して、所定のメッセージを加入者ネットワーク要素６へと送信す る。加入者ネットワーク要素における受信ユニット１０は、前述したメッセージ を検出して、そのメッセージをコントロールユニット１１へと送る。この実施例 の場合には、テスト呼は、エンディング呼のためのメッセージと同じであるので 、加入者ユニット１の端末機３は、受信メッセージを電話２へ送らない。したが って、加入者ユニットのユーザは、そのテスト呼を全く検知しない。 もし、加入者ユニット１がその呼に応答しない場合には、すなわち、コントロ ールユニット１１が受信ユニット１０を通して加入者ユニットからメッセージを 受信しない場合には、コントロールユニット１１は、その特定の加入者ユニット を監視すべき加入者ユニットの特別リストへと記入し、送信ユニット９が、ある 特定の遅延後に再びその呼を繰り返し発するようにする。もし、加入者ユニット １がその呼に対して依然として応答しない場合には、コントロールユニット１１ は、送信ユニット９に３回目としてその呼を繰り返し発するようにさせ（呼の繰 り返し数は、ネットワークオペレータによって決定される）、その後に、その加 入者ユニットが故障していると認定して、そのネットワークオペレータへあるメ ッセージを送信することにより、または、特定のレジスタにその故障ユニットの コードを記入することにより、アラームを与える。 もし、テストすべき加入者ユニットが、そのテストを開始するときに、使用さ れている場合には、加入者ネットワーク要素６は、テスト呼を送らずに、直ぐに そのテストを中止して、その加入者ユニットが正常であると解釈する。 本発明について一例としてＷＬＬシステムに関してのみ前述してきたのである が、本発明の方法は、その他のシステムの加入者ユニットにも適用しうるもので あることを理解されたい。したがって、本発明の方法は、例えば、セルラー無線 システムまたは固定電気通信システム、すなわち、ワイヤド電気通信システムの 加入者ユニットのオペレーションを監視するのにも同様に十分に使用できるもの である。したがって、本発明による方法および加入者ネットワーク要素の好まし い実施例は、本請求の範囲の記載の範囲内において変更しうるものである。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＤＥ， ＤＫ，ＥＳ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，ＩＴ，ＬＵ，Ｍ Ｃ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＯＡ(ＢＦ，ＢＪ，ＣＦ，ＣＧ ，ＣＩ，ＣＭ，ＧＡ，ＧＮ，ＭＬ，ＭＲ，ＮＥ，ＳＮ， ＴＤ，ＴＧ)，ＡＰ(ＫＥ，ＭＷ，ＳＤ，ＳＺ)，ＡＭ， ＡＴ，ＡＵ，ＢＢ，ＢＧ，ＢＲ，ＢＹ，ＣＡ，ＣＨ，Ｃ Ｎ，ＣＺ，ＤＥ，ＤＫ，ＥＥ，ＥＳ，ＦＩ，ＧＢ，ＧＥ ，ＨＵ，ＪＰ，ＫＥ，ＫＧ，ＫＰ，ＫＲ，ＫＺ，ＬＫ， ＬＲ，ＬＴ，ＬＵ，ＬＶ，ＭＤ，ＭＧ，ＭＮ，ＭＷ，Ｍ Ｘ，ＮＬ，ＮＯ，ＮＺ，ＰＬ，ＰＴ，ＲＯ，ＲＵ，ＳＤ ，ＳＥ，ＳＩ，ＳＫ，ＴＪ，ＴＴ，ＵＡ，ＵＳ，ＵＺ， ＶＮ (72)発明者 ルーシ ペッカ フィンランド エフイーエン−90570 オ ウル ニーランデリンティエ ５−７アー ４ (72)発明者 ティーホネン アルト フィンランド エフイーエン−90500 オ ウル ヴァルターティエ 75アー11

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．電気通信システムの加入者ユニット（１）のオペレーションを監視する方法 において、 ある他の目的のためのシグナリングに使用される呼を加入者ユニット（１） へ送信し、該呼としてその加入者ユニットが自動的に応答するような呼が選定さ れており、 その呼を受信したことについてのメッセージをその加入者ユニット（１）か ら来るのを待ち、 もし、前記メッセージがその加入者ユニット（１）から受け取られない場合 には、その呼を繰り返し送信し、その加入者ユニットがその呼の所定回数の送信 に対して応答しないときに、アラームを与えることを特徴とする方法。 ２．前記加入者ユニット（１）からその呼を受信したことについてのメッセージ が受け取られたとき、前記加入者ユニット（１）が受け取った呼をその加入者ユ ニットのユーザへ送る前にその接続を解放する請求項１記載の方法。 ３．前記呼は、無線周波数信号でもって前記加入者ユニット（１）へ送信され、 前記加入者ユニットは、無線周波数信号でもって前記呼に応答する請求項１また は２記載の方法。 ４．前記加入者ユニット（１）は、ワイヤレスローカルループを与える無線シス テムの加入者ユニットである請求項３記載の方法。 ５．エンディング呼のためのメッセージが前記呼として使用される請求項１から ４のうちのいずれかに記載の方法。 ６．前記呼は、前記加入者ユニットの通常の呼びチャンネルにて軽トラヒック中 に送信される請求項１から５のうちのいずれかに記載の方法。 ７．ワイヤレスローカルループを与える無線システムの加入者ネットワーク要素 （６）であって、電話交換機とのデータ送信接続を有し、ベースステーション（ ５）を介して前記無線システムのカバレージエリア内に位置している加入者ユニ ットとの無線接続を確立し、その加入者ユニット（１）と前記交換機との間で電 気通信信号を送信するための手段を備えている加入者ネットワーク要素 （６）において、 前記加入者ユニット（１）のオペレーションを監視するためのテスト手段（ ９、１０、１１）を備えており、前記テスト手段は、ある他の目的のためのシグ ナリングに使用される呼を前記加入者ユニット（１）へ送信するための送信手段 （９）を備えており、前記呼は、前記加入者ユニット（１）が自動的に応答する 型のものであり、さらに、前記呼に対する応答として前記加入者ユニット（１） によって送信されたメッセージを受信するための受信ユニット（１０）と、コン トロールユニット（１１）とを備えており、該コントロールユニットは、前記受 信ユニット（１０）が前記メッセージを受け取るまで、または、前記呼が所定回 数だけ送信され、アラームを与えるまで、前記送信ユニット（９）に前記呼を送 信させるようにする、 ことを特徴とする加入者ネットワーク要素。 ８．前記送信ユニット（９）は、エンディング電話呼のためのメッセージを前記 呼として使用するようになっている請求項７記載の加入者ネットワーク要素。 ９．タイミング装置および加入者ユニットレジスタを備えており、前記テスト手 段（９、１０、１１）は、前記タイミング装置によって指示される時間に前記加 入者レジスタにリストされた加入者ユニット（１）をテストするようになってい る請求項７または８記載の加入者ネットワーク要素。