JPH09507236A - ラパマイシンのアミノアルカン酸エステル - Google Patents

ラパマイシンのアミノアルカン酸エステル

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JPH09507236A JP7518187A JP51818795A JPH09507236A JP H09507236 A JPH09507236 A JP H09507236A JP 7518187 A JP7518187 A JP 7518187A JP 51818795 A JP51818795 A JP 51818795A JP H09507236 A JPH09507236 A JP H09507236A
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ファイッリ,アメデオ・アルツロ
ステファン,ロバート・ジョン
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アメリカン・ホーム・プロダクツ・コーポレイション
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    • C07D498/18Bridged systems
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Abstract

(57)【要約】 本発明は、免疫抑制薬、抗炎症薬、抗真菌薬、抗増殖薬、および抗腫瘍薬として有用な構造(I)[式中、R1およびR2は、各々独立して、水素または(1);R3は、-(CH2)qCO26;R4は、水素、アルキル、またはアリールアルキル;R5は、水素またはCOOR7;R6は、水素、アルキル、アルケニル、アリールアルキル、フルオレニルメチル、または、所望により置換されていてもよいフェニル;R7は、アルキル、アルケニル、アリールアルキル、フルオレニルメチル、または、所望により置換されていてもよいフェニル;mは、0〜4;nは、0〜4;pは、1〜2;qは、0〜4;ここで、R3、R4、m、およびnは、p=2のとき、(2)サブユニットの各々において独立している;ただし、R1およびR2は、両方が水素であることはなく;さらに、R5がCO27であれば、R6は水素であり;さらにまた、R6が水素でなければ、R5は水素である]で示される化合物またはその医薬上許容される塩を提供する。

Description

【発明の詳細な説明】 ラパマイシンのアミノアルカン酸エステル 発明の背景 本発明は、ラパマイシンのアミノアルカン酸エステル、ならびに、免疫抑制を 誘導するために、かつ、移植時の拒絶反応、宿主対移植片疾患、自己免疫疾患、 炎症の疾患、充実性疾患、真菌感染症、および過増殖性血管障害の治療に、それ らを用いる方法を提供する。 ラパマイシンは、ストレプトマイセス・ハイグロスコピカス(Streptomyces h ygroscopicus )によって産生される大環状トリエン系の抗生物質であり、インビ トロおよびインビボの両方において、抗真菌活性、特にカンジダ・アルビカンス (Candida albicans)に対する抗真菌活性を有することが見い出されている[シ ー・ヴェチーナ(C. Vezina)ら、ジャーナル・オブ・アンチバイオティクス(J . Antibiot.)28,721 (1975);エス・エヌ・セーガル(S.N. Sehgal)ら、ジャ ーナル・オブ・アンチバイオティクス(J. Antibiot.)28,727 (1975);エイチ ・エイ・ベイカー(H.A. Baker)ら、ジャーナル・オブ・アンチバイオティクス (J. Antibiot.)31,539 (1978);米国特許第3,929,992号;および米国特許第3, 993,749号]。 ラパマイシンは、単独(米国特許第4,885,171号)またはピシバニルと組み合 わせて (米国特許第4,401,653号)、抗腫瘍活性を有することが示されている。ア ール・マーテル(R. Martel)ら[カナディアン・ジャーナル・オブ・フィジオ ロジー・アンド・ファーマコロジー(Can. J. Physiol. Pharmacol.)55,48 (19 77)]は、ラパマイシンが実験的なアレルギー性脳脊髄炎モデルや多発性硬化症 のモデルにおいて、アジュバント性関節炎モデルや慢性関節リウマチのモデルに おいて有効であり、IgE様抗体の形成を効果的に阻害したことを開示した。 ラパマイシンの免疫抑制効果はファセブ(FASEB)3,3411(1989)に開示され ており、移植時の拒絶反応を予防する際の有用性は米国特許第5,100,899号に示 されている。シクロスポリンAおよびFK-506や、他の大環状分子もまた、 免疫抑制薬として有効であり、それゆえ、移植組織片の拒絶反応を予防するのに 有用であることが示されている[ファセブ(FASEB)3,3411(1989);ファセブ (FASEB)3,5256(1989);およびアール・ワイ・カルネ(R.Y. Calne)ら、ラ ンセット(Lancet)1183(1978)]。 また、ラパマイシンは、全身性紅斑性狼瘡[米国特許第5,078,999号]、肺炎[米 国特許第5,080,899号]、インスリン依存性真性糖尿病[第5回炎症研究学会国際 会議,121(要旨),(1990)および欧州特許出願第507,555 A1号]、ならびに、血管 損傷後における平滑筋細胞増殖および血管内膜の肥厚化[モリス,アール(Morri s, R.),ジャーナル・オブ・ハート・アンド・ラング・トランスプラント(J. H eart Lung Transplant)11(pt.2):197(1992)]を予防または治療するのに有用 であることが示されている。 ラパマイシンのモノ-およびジ-アシル化誘導体(28位および43位でエステ ル化されている)は、抗真菌薬として有用であることが示され(米国特許第4,316 ,885号)、また、ラパマイシンの水溶性プロドラッグを製造するのに用いられて いる(米国特許第4,650,803号)。最近、ラパマイシンの番号付けの規約が変更さ れており;それゆえ、ケミカル・アブストラクツ(Chemical Abstracts)の命名 法に従えば、上記エステルは、31位および42位におけるものとなる。米国特 許第5,130,307号は、免疫抑制薬、抗炎症薬、および抗真菌薬として有用なラパ マイシンのアミノエステルを開示している。米国特許第5,221,670号は、免疫抑 制薬、抗炎症薬、抗腫瘍薬、および抗真菌薬として有用なラパマイシンのエステ ルを開示している。 発明の説明 本発明は、式I: [式中、R1およびR2は、各々独立して、水素または 3は、-(CH2)qCO26; R4は、水素、炭素数1〜6のアルキル、または、アルキル部分の炭素数が1 〜6であるアリールアルキル; R5は、水素またはCOOR7; R6は、水素、炭素数1〜6のアルキル、炭素数2〜7のアルケニル、アルキ ル部分の炭素数が1〜6であるアリールアルキル、フルオレニルメチル、または 、所望により、炭素数1〜6のアルキル、炭素数1〜6のアルコキシ、ヒドロキ シ、シアノ、ハロ、ニトロ、炭素数2〜7のカルボアルコキシ、トリフルオロメ チル、アミノ、または-CO2Hから選択される置換基で、モノ、ジ、またはトリ 置換されていてもよいフェニル; R7は、炭素数1〜6のアルキル、炭素数2〜7のアルケニル、アルキル部分 の炭素数が1〜6であるアリールアルキル、フルオレニルメチル、または、所望 により、炭素数1〜6のアルキル、炭素数1〜6のアルコキシ、ヒドロキシ、シ アノ、ハロ、ニトロ、炭素数2〜7のカルボアルコキシ、トリフルオロメチル、 アミノ、または-CO2Hから選択される置換基で、モノ、ジ、またはトリ置換さ れていてもよいフェニル; mは、0〜4; nは、0〜4; pは、1〜2; qは、0〜4; ここで、R3、R4、m、およびnは、p=2のとき、 サブユニットの各々において独立している; ただし、R1およびR2は、両方が水素であることはなく;さらに、R5がCO2 7であれば、R6は水素であり;さらにまた、R6が水素でなければ、R5は水素 である] で示される、免疫抑制薬、抗炎症薬、抗真菌薬、抗増殖薬、および抗腫瘍薬とし て有用な、ラパマイシンの誘導体またはその医薬上許容される塩を提供する。 医薬上許容される塩は、ナトリウム、カリウムなどの無機カチオン;アルキル 基1個あたりの炭素数が1〜6であるモノ-、ジ-、およびトリアルキルアミンや 、アルキル基1個あたりの炭素数が1〜6であるモノ-、ジ-、およびトリヒドロ キシアルキルアミンなどの有機塩基;ならびに、酢酸、乳酸、クエン酸、酒石酸 、コハク酸、マレイン酸、マロン酸、グルコン酸、塩酸、臭化水素酸、リン酸、 硝酸、硫酸、メタンスルホン酸、および同様に公知の許容される酸などの有機酸 および無機酸から誘導されるものである。この開示内容に基づけば、形成するこ とができる他の医薬上許容される塩は、当業者にとって容易に明らかとなる。 用語「アリール」は、基として、または、アリールアルキルなどの基の一部と して用いられるが、炭素数6〜10の炭素環式芳香族基、または、環原子5〜1 0(このうち、3個までの環原子は、酸素、窒素、および硫黄からなる群から選 択されるヘテロ原子である)のヘテロ芳香族基を包含する。アリール基が置換さ れている場合、置換基の例は、以下に記載の同一または相異なる1個またはそれ 以上である:炭素数1〜6のアルキル、アルキル部分の炭素数が1〜6個である アリールアルキル、炭素数1〜6のアルコキシ、シアノ、ハロ、ヒドロキシ、炭 素数1〜6のヒドロキシアルキル、炭素数2〜12のアルコキシアルキル、およ び炭素数3〜12のジアルキルアミノ、ニトロ、炭素数2〜7のカルボアルコキ シ、トリフルオロメチル、アミノ、アルキル基1個あたりの炭素数が1〜6であ るモノ-またはジ-アルキルアミノ、アミノカルボニル、炭素数1〜6のアルキル チオ、-SO3H、-PO3H、および-CO2H。アリール基は、単環式または二環 式のいずれであってもよい。 アリールアルキル基のアリール部分は、好ましくは、フェニル、ナフチル、ピ リジニル、キノリニル、イソキノリニル、チエニル、チオナフチル、フラニル、 ベンゾフラニル、ベンゾジオキシル、ベンゾオキサゾリル、ベンゾイソオキサゾ リル、インドリル、チアゾリル、イソオキサゾリル、ピリミジニル、ピラジニル 、ベンゾピラニル、または、所望により、炭素数1〜6のアルキル、炭素数1〜 6のアルコキシ、シアノ、ハロ、ヒドロキシ、ニトロ、炭素数2〜7のカルボア ルコキシ、トリフルオロメチル、アミノ、アルキル基1個あたりの炭素数が1〜 6であるジアルキルアミノ、炭素数3〜12のジアルキルアミノアルキル、炭素 数1〜6のヒドロキシアルキル、炭素数2〜12のアルコキシアルキル、炭素数 1〜6のアルキルチオ、-SO3H、-PO3H、および-CO2Hから選択される基 でモノ-、ジ-、もしくはトリ-置換されていてもよいベンズイミダゾリル基であ る。このアリール部分は、より好ましくは、所望により上記のように置換されて いてもよいフェニル基である。用語「炭素数1〜6のアルキル」は、直鎖および 分岐した炭素鎖の両方を包含する。基として、または、例えば、アリールアルキ ル、アルコキシ、またはアルカノイル(アルキルカルボニル)などの基の一部と してのアルキルの例は、炭素数1〜6、好ましくは炭素数1〜4の直鎖または分 岐鎖、例えば、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、およびn-ブチルで ある。 R1またはR2に存在するキラル中心は、RまたはSのいずれかの立体配置をと ることができる;この開示は両方のエナンチオマーを包含する。例えば、n=0 のとき、R1またはR2の側鎖におけるα-アミノ酸のキラル炭素は、用いる出発 物質の立体配置に依存して、RまたはSのいずれかの立体配置をとることができ る。 本発明の化合物のうち、n=0であるもの;n=0およびR4が水素であるも の;n=0、R4が水素、およびq=0であるもの;n=0、R4が水素、q=0 、およびp=1であるもの;n=0、R4、R5、およびR6が水素、q=0、お よびp=1であるもの;ならびに、n=0、R2、R4、R5、およびR6が水素、 q=0、およびp=1であるものが好ましい。 42位または31,42位でエステル化される本発明の化合物は、まず、ラパ マイシンを、ジシクロヘキシルカルボジイミドまたは適当に活性化されたエステ ル(例えば、ニトロフェニル、トリクロロフェニル、ペンタフルオロフェニル、 ヒドロキシベンゾトリアゾリル、N-ヒドロキシスクシンイミド)などの結合剤 の存在下、次の一般構造: [式中、XはOH] を有するアシル化剤でアシル化することによって調製することができる。また、 本発明の化合物は、アシル化種としてカルボン酸無水物を用いて調製することも できる。42-エステルおよび31,42-エステルの混合物はクロマトグラフィ ーによって分離することができる。 あるいは、アシル化種は、上記カルボン酸の混合無水物または酸塩化物(ここ で、XはCl、Br、またはI)とすることもできる。本発明の化合物を調製す るのに用いるアシル化基は、市販されているか、または、文献記載の方法によっ て調製することができる。 本発明の31-エステルは、ラパマイシンの42-アルコールを、tert-ブチル ジメチルシリル基などの保護基で保護した後、上記の手順で31位をエステル化 することによって調製することができる。ラパマイシンの42-シリルエーテル の調製は、米国特許第B1 5,120,842号(これは出典を示すことによって明細書の 一部とする)に記載されている。保護基を除去すると、31位でエステル化され た化合物が得られる。tert-ブチルジメチルシリル保護基の場合、脱保護化は、 酢酸/水/THFなどの穏やかな酸性条件下で達成することができる。脱保護化 の手順は、米国特許第5,118,678号(これは出典を示すことによって明細書の一 部とする)の実施例15に記載されている。 31位をエステル化させ、42位を脱保護化すれば、31-アルコールと反応 させたもの以外の様々なアシル化剤を用いて、42位をエステル化させ、31位 および42位に異なるエステルを有する化合物を得ることができる。あるいは、 上記のように調製した42位でエステル化された化合物を異なるアシル化剤と反 応させ、31位および42位に異なるエステルを有する化合物を得ることができ る。 したがって、本発明は、上記定義の式Iで示される本発明のラパマイシン化合 物を調製する方法であって、 a)ラパマイシンもしくは42-OH保護化ラパマイシンもしくは31-OR2- ラパマイシン(ここで、R2はヒドロキシ以外で上記と同意義である)をアシル 化剤でアシル化すること、または、 b)ラパマイシンを2つのアシル化剤(ここで、該アシル化剤は上記定義の式 IIで示される酸から選択される)で連続的にアシル化し;必要に応じて、存在す る保護基を除去すること、 からなる方法を提供する。 本発明は、29-デメトキシラパマイシン、[米国特許第4,375,464号、C.A. の命名法では、32-デメトキシラパマイシン];1-、3-、および/または5- 位における二重結合が還元されているラパマイシン誘導体[米国特許第5,023,26 2号];29-デスメチルラパマイシン[米国特許第5,093,339号、C.A.の命名 法では、32-デスメチルラパマイシン];7,29-ビスデスメチルラパマイシ ン [米国特許第5,093,338号、C.A.の命名法では、7,32-デスメチルラパマイ シン];27-ヒドロキシラパマイシン[米国特許第5,256,790号]および15- ヒドロキシラパマイシン[米国特許第5,102,876号]などの他のラパマイシンの 類似のエステルをも包含するが、これらに限定されない。本発明は、42-オキ ソラパマイシン[米国特許第5,023,263号]の31-位におけるエステルをも包含 する。上記の米国特許の開示内容は、出典を示すことによって明細書の一部とす る。 本発明の代表的な化合物の免疫抑制活性は、リンパ球の増殖(LAF)を測定 するインビトロでの標準的な薬理学的試験法、および、ピンチ皮膚移植片の生存 期間を評価した3つのインビボでの標準的な薬理学的試験法によって評価された 。 共分裂促進剤(comitogen)で誘導する胸腺細胞増殖法(LAF)を、代表的 な化合物の免疫抑制効果に関するインビトロ測定法として用いた。簡単に説明す ると、正常BALB/cマウスの胸腺由来の細胞を、PHAおよびIL-1と共に 72時間培養し、最後の6時間だけ、トリチウム標識チミジンをパルスする。細 胞を、様々な濃度のラパマイシン、シクロスポリンA、または試験化合物と存在 下または非存在下で培養する。細胞を採集し、取り込まれた放射活性を測定する 。リンパ球増殖の阻害を非薬物処理対照からの1分間あたりのカウント数の変化 率(%)として評価する。評価した各化合物に対して、ラパマイシンも比較のた めに評価した。各試験化合物およびラパマイシンについてIC50を求めた。本発 明の代表的な化合物に対する比較物として評価した場合、ラパマイシンはIC50 が2.8〜11.6nMであった。本発明の代表的な化合物について得られた結果 は、IC50として表される。 本発明の代表的な化合物は、雄C3H(H−2K)レシピエントに移植された 、雄BALB/cドナーの皮膚ピンチグラフトの生存期間を調べるために設計さ れたインビボでの試験法でも評価した。この方法は、ビリンガム・アール・イー (Billingham R.E.)およびメダワォー・ピー・ビー(Medawar P.B.)、ジャーナ ル・オブ・エクスペリメンタル・バイオロジー(J. Exp. Biol.)28:385-402( 1951)から採用したものである。簡単に説明すると、ドナーの皮膚ピンチグラフ トを同種異系移植片としてレシピエントの背中に移植し、同種同系移植片を同 じ領域の対照として用いた。レシピエントを様々な濃度の試験化合物で腹腔内ま たは経口的に処理した。ラパマイシンを試験対照として用いた。非処理のレシピ エントは拒絶反応の対照として役立つ。移植片を毎日モニターし、観察結果は移 植片が乾燥して黒ずんだ痴皮を形成するまで記録した。これを拒絶反応が現れた 日と見なした。薬物処理群における平均の移植片生存期間(日数±S.D.)を対 照群と比較した。得られた結果を以下の表に示す。結果は平均の生存期間(日数 )として表す。非処理(対照)の皮膚ピンチグラフトは、通常6〜7日以内に拒 絶反応を起こす。表1に示す結果は、投与量4mg/kgの試験化合物に基づい ている。ラパマイシンを4mg/kgで用いた場合の生存期間は、11.67±0 .63日であった。 これら2つ標準的な試験法において本発明の代表的な化合物を用いて得られた 結果を以下の表に示す。 これらの標準的な薬理学的試験法の結果は、本発明の化合物について、インビ トロおよびインビボの両方における免疫抑制活性を示している。LAF試験法で 得られた結果は、T細胞増殖の抑制を示し、それゆえ本発明の化合物の免疫抑制 活性を示している。さらに、移植された皮膚ピンチグラフトは、免疫抑制薬を用 いなければ、典型的には6〜7日以内に拒絶反応を示したので、本発明の化合物 を用いて処理した場合に皮膚移植片の生存期間が増大したことは、免疫抑制薬と しての、ならびに、移植時の拒絶反応および宿主対移植片疾患を治療および予防 するのに有用な薬剤としての有用性を示している。 これらの標準的な薬理学的試験法の結果に基づいて、本発明の化合物は、腎臓 、心臓、肝臓、肺、骨髄、膵臓(膵島細胞)、角膜、小腸、および皮膚の同種異 系移植片、ならびに心臓弁の異種移植片などの移植時の拒絶反応の治療または予 防;宿主対移植片疾患の治療または予防;狼瘡、慢性関節リウマチ、真性糖尿病 、重症筋無力症、および多発性硬化症などの自己免疫疾患;ならびに、乾癬、皮 膚炎、湿疹、脂漏症、炎症性腸疾患、および眼ブドウ膜炎などの炎症の疾患の治 療または予防に有用である。 得られた活性プロフィールゆえに、本発明の化合物は、抗腫瘍・抗真菌活性お よび抗増殖活性をも有すると考えられる。それゆえ、本発明の化合物は、充実性 腫瘍、成人T細胞白血病/リンパ腫、真菌感染症、および、再狭窄やアテローム 性動脈硬化症などの過増殖性血管病を治療するのにも有用である。 本発明の化合物は、本発明の代表的な化合物(実施例11の化合物)について 以下の表に示すように、経口投与によって実質的により有効であるので、ラパマ イシンや、従来技術におけるラパマイシンのアシル誘導体に比べて、有意に優れ た利点を与える。相対的な経口有効性は、皮膚移植片による標準的な薬理学的試 験法において得られた経口および腹腔内ED50値を比較することによって決定さ れる。簡単に説明すれば、試験すべき化合物を、経口投与の場合は、40、10 、および2.5mg/kgの投与量で、腹腔内投与の場合は、4、1、および0. 25mg/kgの投与量で評価する。ただし、いずれの場合も、経口投与および 腹腔内投与の両方について用量応答曲線が得られるように、皮膚移植片による試 験法において、6日間連続して投与を行う。得られたデータは、平行線分析に付 し、試験した化合物について経口および腹腔内ED50値を計算し、ED50値を以 下の式に従って比率として表す。 評価した様々な化合物の経口有効性を比較すると、この比率が低くなればなる ほど、経口的な生体利用性が大きくなる。経口的な生体利用性は、経口有効性の 尺度として役立つ。 上記の表2に示す相対的な有効性データは、本発明の化合物が、構造的に関連 したラパマイシンエステルに比べて、有意に高い経口的な生体利用性を有するこ とを示している。本発明の化合物の増大した生体利用性は、従来技術の化合物に 比べて、本発明の化合物の処方および投与における利点を与える。 本発明は、本発明の化合物の使用をも包含するが、かかる化合物は、免疫抑制 を誘導するのに用いたり、抗炎症薬として用いる際に、1種またはそれ以上の他 の免疫調節薬と併用して投与される。このような他の免疫調節薬としては、アザ チオプリン、コルチコステロイド類(例えば、プレドニゾンおよびメチルプレド ニゾロン)、シクロホスファミド、ラパマイシン、シクロスポリンA、FK-50 6、OKT-3、およびATGなどが挙げられるが、これらに限定されるもので はない。本発明の化合物を、免疫抑制を誘導したり、炎症状態を治療したりする このような他の薬物または薬剤と併用することによって、所望の効果を達成する のに必要とされる上記薬剤の各々の量は、より少なくなる。このような組合せ治 療の基礎は、ステプコフスキー(Stepkowski)によって確立されたが、その結果 は、治療量以下のラパマイシンおよびシクロスポリンAを組み合わせて用いるこ とによって、心臓同種異系移植片の生存期間が有意に延長されることを示した[ トランスプランテーション・プロシーディングズ(TransplantationProc.)23: 507 (1991)]。 実施例4および5の化合物は、各々、実施例4の工程Bおよび実施例5の工程 Bの化合物を経由して調製されているので、実施例4の工程Bおよび実施例5の 工程Bの化合物は、生物学的に有用な化合物の調製における中間体として有用で ある。 本発明の化合物は、それを必要とする哺乳動物に対して、そのままで、または 、医薬用担体と共に、処方することができる。医薬用担体は、固形または液状の いずれでもよい。経口用に処方する場合には、PHOSAL PG-50(1,2- プロリピレングリコールを含むリン脂質濃縮液[エイ・ナッターマン・アンド・ キエ・ゲゼルシャフト・ミット・ベシュレンクテル・ハフツング (A. Natterman n & Cie. GmbH)]中の0.01%トゥイーン(Tween)80が許容される経口処方 物を与えることが見い出されている。 固形担体としては、香味剤、潤沢剤、可溶化剤、懸濁化剤、充填剤、流動化剤 、圧縮補助剤、結合剤、または錠剤崩壊剤としても作用しうる1種またはそれ以 上の物質を挙げることができる。それはカプセル化材料とすることもできる。散 剤の場合、担体は、細かく粉砕された固体であって、やはり細かく粉砕された活 性成分と混合されている。錠剤の場合、活性成分は、必要な圧縮性を有する担体 と適当な割合で混合され、所望の形状および寸法に成形される。散剤および錠剤 は、好ましくは99%までの活性成分を含有する。適当な固形担体としては、例 えば、リン酸カルシウム、ステアリン酸マグネシウム、タルク、砂糖、乳糖、デ キストリン、デンプン、ゼラチン、セルロース、メチルセルロース、カルボキシ メチルセルロースナトリウム、ポリビニルピロリドン、低融点ワックス、および イオン 交換樹脂が挙げられる。 液状担体は、液剤、懸濁剤、乳剤、シロップ剤、エリキシル剤、および加圧組 成物を調製するのに用いられる。活性成分は、医薬上許容される液状担体(例え ば、水、有機溶媒、両方の混合物、または医薬上許容される油脂)中に溶解また は懸濁させることができる。液状担体は、他の適当な医薬用添加物(例えば、可 溶化剤、乳化剤、緩衝化剤、保存剤、甘味料、香味剤、懸濁化剤、増粘剤、着色 剤、粘度調節剤、安定化剤、または浸透圧調節剤)を含有することができる。経 口および非経口投与用の液状担体の適当な例としては、水(上記の添加物、例え ば、セルロース誘導体、好ましくはカルボキシメチルセルロースナトリウム溶液 を部分的に含有する)、アルコール(一価アルコールおよび多価アルコール、例 えば、グリコールを含む)およびそれらの誘導体、ならびに油(例えば、分別ヤ シ油および落花生油)が挙げられる。非経口投与の場合、担体は、オレイン酸エ チルやミリスチン酸イソプロピルなどの油状エステルとすることもできる。無菌 の液状担体は、非経口投与用の無菌液状組成物に有用である。加圧組成物用の液 状担体は、ハロゲン炭化水素または他の医薬上許容される噴射剤とすることがで きる。 無菌の液剤または懸濁剤である液状医薬組成物は、例えば、筋肉内、腹腔内、 または皮下への注射によって利用することができる。無菌液剤は、静脈内投与す ることもできる。上記化合物は、液状または固形のいずれの組成物形態でも、経 口投与することができる。 本発明の化合物は、従来の坐剤の形態で直腸内に投与してもよい。鼻腔内また は気管支内への吸入または吹入による投与の場合、本発明の化合物は、水溶液ま たは部分的な水溶液に処方すればよく、次いで、エアロゾルの形態で利用するこ とができる。本発明の化合物は、活性化合物と、この活性化合物に対して不活性 であり、皮膚に対して毒性を有さず、しかも、皮膚を介して全身吸収用薬剤を血 流中に送達するような担体とを含有する皮膚貼付薬を用いて、経皮的に投与して もよい。このような担体は、クリーム剤や軟膏剤、パスタ剤、ゲル剤、および密 閉用具などの数多くの形態をとりうる。クリーム剤や軟膏剤は、水中油型または 油中水型のいずれかのタイプの粘稠液または半固形乳剤であればよい。活性成分 を含有する鉱油または親水ワセリン中に分散させた吸収性粉末からなるパスタ剤 も適当でありうる。例えば、必要に応じて担体と共に活性成分を含有する貯蔵部 を覆う半透膜や、活性成分を含有するマトリックスのように、様々な密閉用具を 用いて、活性成分を血流中に放出させてもよい。他の密閉用具は文献で知られて いる。 さらに、本発明の化合物は、医薬上許容される賦形剤が、真菌感染した領域に 投与すればよい活性化合物を0.1〜5%、好ましくは2%の割合で含有するよ うに処方することによって、液剤、クリーム剤、またはローション剤として用い てもよい。 用量に対する必要条件は、用いた特定の組成物、投与の経路、発現した症状の 重篤度、および治療中の特定の患者によって変化する。標準的な薬理学的試験法 で得られた結果に基づいて、活性化合物の計画的な一日量は、0.1μg/kg〜 100mg/kg、好ましくは0.001〜25mg/kg、より好ましくは0.0 1〜5mg/kgである。一般に、治療は、上記化合物の適量より少ない用量か ら開始する。その後、このような状況下で至適な効果に達するまで用量を増大さ せる。経口、非経口、鼻腔内、または気管支内投与に対する正確な用量は、治療 を受ける個々の患者による経験に基づいて、投与する医師が決定する。好ましく は、上記医薬組成物は、例えば、錠剤またはカプセル剤のような単位剤形である 。このような形態では、かかる組成物は、適当量の活性成分を含有する単位投与 量に細分される。単位剤形は、包装された組成物、例えば、分包散剤、バイアル 、アンプル、予め充填したシリンジ、または液体を含有する薬袋とすることがで きる。単位剤形は、例えば、カプセル剤または錠剤それ自体としたり、このよう な組成物を適当数だけ包装した形態とすることもできる。 以下の実施例は、本発明の代表的な化合物の調製を例示する。 実施例1 (S)-3-カルボキシ-3-[[[フェニルメトキシ]カルボニル]アミノ]プロパン酸 によるラパマイシンの42-エステル 窒素雰囲気下で、触媒量の4-ジメチルアミノピリジンを含むジクロロメタン およびピリジンの20:1(v/v)混合物21ml中におけるラパマイシン(1. 06g、1.16ミリモル)および無水N-[(フェニルメトキシ)カルボニル]-L- アスパラギン酸(0.29g、1.16ミリモル、THF中におけるジシクロヘキ シルカルボジイミドによるN-[(フェニルメトキシ)カルボニル]-L-アスパラギ ン酸の処理によって調製)の溶液を、室温で24時間撹拌する。粗製の反応混合 物をシリカゲル・メルク-60に吸収させ、(ジクロロメタン-メタノール9:1 を溶離液として用いた)フラッシュクロマトグラフィーで精製した。さらに、( ジクロロメタン-メタノール19:1を溶離液として用いた)フラッシュクロマ トグラフィーによって精製し、表題化合物をオフホワイト色の固形物として得た 。 1H NMR(400MHz,CDCl3):δ1.63(s,3H,CH3C= C),1.73(s,3H,CH3C=C),3.12(s,3H,CH3O),3.2 7(s,3H,CH3O),3.30(s,3H,OCH3),5.28(s,2H,A rCH2),7.32(m,5H,ArH) MS(負イオンFAB,m/z):1162[M]-,590 元素分析の結果:計算値(C6390218+0.6CH2Cl2として):C, 62.91;H,7.57;N,2.31 実測値:C,62.79;H,7.47;N,2.79 実施例2 (S)-3-カルボキシ-3-[[[フェニルメトキシ]カルボニル]アミノ]プロパン酸 トロメタミン塩によるラパマイシンの42-エステル 50mlのメタノール中における実施例1の化合物(0.54g、0.46ミリ モル)の溶液を、25mlのメタノール中におけるTRIS緩衝液(0.054 g、0.45ミリモル)の溶液と混合し、この溶液を減圧下で濃縮乾固した。残 渣をジクロロメタン-ヘキサンから再結晶させ、実施例1の化合物のトロメタミ ン塩を白色の固形物として得た。 1H NMR(400MHz,DMSO−d6):δ1.62(s,3H,C=CC H3),1.74(s,3H,C=CCH3),3.04(s,3H,OCH3),3.1 5(s,3H,OCH3),3.23(s,3H,OCH3),7.34(m,5H,A rH) 13C NMR(400MHz,DMSO−d6):δ210.4,207.5,19 8.83,171.9,169.2,155.7,98.98,61.76 MS(負イオンFAB,m/z):1161[M-H]-,1027,590 元素分析の結果:計算値(C67101321+H2Oとして):C,61.78 ;H,7.97;N,3.23 実測値:C,61.75;H,8.24;N,3.57 実施例3 (S)-3-アミノ-3-カルボキシプロパン酸によるラパマイシンの42-エステ 20mlの酢酸エチル中における実施例1の化合物(0.25g、0.21ミリ モル)の溶液を、大気圧下、10%パラジウム/炭素(100mg)で水素化し た。触媒を濾過し、濾液を減圧下で濃縮乾固した。残渣を(9:1のジクロロメ タン-メタノールから100%メタノールの勾配溶出法を用いたシリカゲル・メ ルク-60上の)フラッシュクロマトグラフィーで精製し、表題化合物を固形物 として得た。 1H NMR(400MHz,CDCl3):δ1.64(s,3H,C=CCH3 ),1.75(s,3H,C=CCH3),3.15(s,3H,OCH3),3.32( s,6H,OCH313C NMR(400MHz,DMSO−d6):δ210.4,209.6,2 07.5,200.9,198.8,169.2,166.99,139.3,137 .8,137.1,132.34,130.42,126.99,124.77,99 MS(負イオンFAB,m/z):1027[M-H]- 実施例4 (S)-4-カルボキシ-4-[[[プロピルオキシ]カルボニル]アミノ]ブタン酸によ るラパマイシンの42-エステル 工程A.N-アリルオキシカルボニル-L-グルタミン酸-α-ベンジルエステル NaOHの1N溶液(4.2ml)を、20mlのTHF中におけるL-グルタ ミン酸-α-ベンジルエステル(1g、4.2ミリモル)およびクロロギ酸アリル (0.45ml,4.2ミリモル)の撹拌溶液に滴下した。周囲温度で2時間撹拌 した後、反応混合物をエーテルで希釈し、この溶液を水および食塩水で洗浄した 。(Na2SO4で)乾燥させた後、溶媒を減圧下で除去し、残渣を酢酸エチル- ヘキサンから再結晶し、純粋な表題化合物(白色の針状結晶、融点81〜82. 5℃)を得た。 1H NMR(400MHz,CDCl3):δ1.99(m,1H,CCH2C) ,2.22(m,1H,CCH2C),2.44(m,2H,CCH2COO),4.4 6[m,1H,CCH(NH)COO],4.56(d,2H,OCH2CH=),5. 17(s,2H,OCH2Ar),5.19-5.31(m,2H,CC=CH2),5. 45(m,1H,NH),5.88(m,1H,CCH=C),7.347(m,5H ,ArH) MS(EI,m/z):321[M]+,186(沸点) [α]D 25=−26.63(メタノール,c=10.061) 元素分析の結果:計算値(C1619NO6として):C,59.81;H,5. 96;N,4.36 実測値:C,59.89;H,5.63;N,4.34 工程B.(S)-5-フェニルメトキシ-4-[[[アリルオキシ]カルボニル]アミノ] -5-オキソペンタン酸によるラパマイシンの42-エステル 無水条件下で、25mlの乾燥ジクロロメタン中におけるラパマイシン(1. 37g、1.5ミリモル)およびN-アリルオキシカルボニル-L-グルタミン酸- α-ベンジルエステル(0.5g、1.56ミリモル、実施例4の工程A由来)の 氷冷溶液を、ジシクロヘキシルカルボジイミド(0.33g、1.6ミリモル)、 次いで、4-ジメチルアミノピリジン(0.20g、1.6ミリモル)で処理した 。周囲温度で一晩撹拌した後、固形物を濾過し、ジクロロメタンで洗浄した。濾 液をメルク・シリカゲル60に前吸収させ、フラッシュクロマトグラフィー(ジ ク ロロメタン-酢酸エチル2:1)で精製し、表題化合物を白色の固形物として得 た。 1H NMR(400MHz,CDCl3):δ1.65(s,3H,C=CCH3 ),1.75(s,3H,C=CCH3),3.13(s,3H,OCH3),3.33( m,6H,CH3O),4.56(d,2H,CH2C=C),5.17(s,2H,C H2Ar),7.35(m,5H,ArH) MS(負イオンFAB,m/z):1216[M]-,1125,590,476 .3 元素分析の結果:計算値(C6796218として):C,66.10;H,7 .95,N,2.30 実測値:C,65.76;H,8.07;N,2.42 工程C.(S)-4-カルボキシ-4-[[[プロピルオキシ]カルボニル]アミノ]-ブ タン酸によるラパマイシンの42-エステル 50mlの無水エタノール中における実施例4の工程Bのラパマイシン42- エステル(0.270g、0.22ミリモル)、新鮮な1,4-シクロヘキサジエン( 0.178ml、2.2ミリモル)および0.25gの10%パラジウム/炭素の 混合物を、周囲温度で4時間撹拌した。触媒を(ソルカ・フロック(Solka Floc) で)濾過し、濾液を減圧下で濃縮し、白色の発泡物を得た。残渣をフラッシュク ロマトグラフィー(シリカ・メルク-60上、ジクロロメタン-メタノール9:1 )で精製し、表題化合物を白色の固形物として得た。 1H NMR(400MHz,DMSO−d6):δ1.615(s,3H,CH3 C=C),1.739(s,3H,CH3C=C),3.036(s,3H,CH3O) ,3.14(s,3H,CH3O),3.25(s,3H,CH3O),3.857(m ,2H,OCH2 CH213C NMR(400MHz,DMSO−d6):δ210.38,207.57 ,198.85,172.39,169.24,167.01,155.78,13 9.31,137.88,137.16,132.36,130.44,127.02 ,124.77,99.03 MS(負イオンFAB,m/z):1127[M-H]- 実施例5 (R)-4-カルボキシ-4-[[[プロピルオキシ]カルボニル]アミノ]ブタン酸によ るラパマイシンの42-エステル 工程A.N-アリルオキシカルボニル-D-グルタミン酸-α-ベンジルエステル NaOHの1N溶液を、25mlのTHF中におけるD-グルタミン酸-α-ベ ンジルエステル(3.5g、14.7ミリモル)およびクロロギ酸アリル(1.5 6ml,14.7ミリモル)の撹拌溶液に滴下した。周囲温度で2時間撹拌した 後、反応混合物をエーテルで希釈し、水および食塩水で洗浄した。(Na2SO4 で)乾燥させた後、溶媒を減圧下で除去し、残渣を酢酸エチル-ヘキサンから再 結晶し、純粋な表題化合物(白色の針状結晶、融点81〜82.5℃)を得た。 1H NMR(400MHz,CDCl3):δ1.98(m,1H,CCH2C) ,2.206(m,1H,CCH2C),2.43(m,2H,CCH2COO),4. 45[m,1H,CCH(NH)COO],4.54(d,2H,OCH2C=),5. 16(s,2H,OCH2Ar),5.18-5.30(m,2H,CC=CH2),5. 40(m,1H,CCH=C),7.335(m,5H,ArH) MS(EI,m/z):321[M]+,186(沸点) [α]D 25=+27.107(メタノール,c=10) 元素分析の結果:計算値(C1629NO6として):C,59.81;H,5. 96;N,4.36 実測値:C,59.82;H,5.68;N,4.30 工程B.(R)-5-フェニルメトキシ-4-[[[アリルオキシ]カルボニル]アミノ] -5-オキソペンタン酸によるラパマイシンの42-エステル 無水条件下で、乾燥ジクロロメタン(50ml)中におけるラパマイシン(4 .3g、4.7ミリモル)およびN-アリルオキシカルボニル-D-グルタミン酸-α -ベンジルエステル(1.6g、5ミリモル)(実施例5の工程A)の氷冷溶液を、ジ シクロヘキシルカルボジイミド(1g、5ミリモル)、次いで、4-ジメチルアミ ノピリジン(0.61g、5ミリモル)で処理した。室温で一晩撹拌した後、 固形物を濾過し、ジクロロメタンで洗浄した。濾液をシリカゲル・メルク60に 前吸収させ、フラッシュクロマトグラフィー(ヘキサン-酢酸エチルの2:1か ら3:2までの勾配溶出法)で精製し、表題化合物を白色の固形物として得た。 1H NMR(400MHz,CDCl3):δ1.65(s,3H,C=CCH3 ),1.748(s,3H,C=CCH3),3.138(s,3H,CH3O),3.3 3(m,6H,CH3O),4.56(d,2H,CH2C=C),5.17(s,2H ,CH2Ar),7.35(m,5H,ArH) MS(負イオンFAB,m/z):1216[M]-,1125,1067,62 4,590 元素分析の結果:計算値(C6792218・0.5C482として):C, 65.69;H,7.99;N,2.22 実測値:C,65.37;H,8.02;N,2.14 工程C.(R)-4-カルボキシ-4-[[[プロピルオキシ]カルボニル]アミノ]-ブ タン酸によるラパマイシンの42-エステル 50mlの無水エタノール中における実施例5の工程Bの化合物(1.98g、 1.5ミリモル)、新鮮な1,4-シクロヘキサジエン(1.4ml、15ミリモル) および10%パラジウム/炭素(1.9g)の混合物を、周囲温度で4時間撹拌 した。触媒を(ソルカ・フロック(Solka Floc)で)濾過し、濾液を減圧下で濃縮 し、白色の発泡物を得た。粗製の混合物をフラッシュクロマトグラフィー(シリ カ・メルク60上、ジクロロメタン-メタノール9:1)に付し、表題化合物を白 色の固形物として得た。 1H NMR(400MHz,DMSO−d6):δ1.614(s,3H,C= CCH3),1.739(s,3H,C=CCH3),3.037(s,3H,CH3O) ,3.14(m,3H,CH3O),3.24(s,3H,CH3O),3.857(m, 2H,OCH2 CH2) MS(負イオンFAB,m/z):1127[M]- 元素分析の結果:計算値(C6092218・0.6CH2Cl2として):C, 61.67;H,7.96;N,2.37 実測値:C,61.31;H,7.82;N,2.35 実施例6 (R)-4-カルボキシ-4-[[[プロピルオキシ]カルボニル]アミノ]ブタン酸トロ メタミン塩によるラパマイシンの42-エステル 5mlのメタノール中における実施例5の工程C(0.30g、0.27ミリモ ル)の化合物の溶液を、5mlのメタノール中におけるトリス(ヒドロキシメチ ル)アミノメタン(0.032g、0.27ミリモル)の溶液と混合した。透明な 溶液を約3mlに濃縮し、濁りが絶えず観察されるまで、ジエチルエーテルで希 釈した。しばらくして結晶化した固形物を採取し、乾燥させた。 1H NMR(400MHz,DMSO-d6):δ1.615(s,3H,C=C CH3),1.738(s,3H,C=CCH3),3.036(s,3H,CH3O), 3.143(m,3H,CH3O),3.23(s,3H,CH3O),3.322(s, 6H,CH2O),3.857(m,2H,OCH2 CH2) MS(負イオンFAB,m/z):1127[M]- 実施例7 (S)-4-アミノ-4-カルボキシブタン酸によるラパマイシンの42-エステル 工程A.(S)-5-フェニルメトキシ-4-[[[フェニルメトキシ]カルボニル]ア ミノ]-5-オキソペンタン酸によるラパマイシンの42-エステル 窒素雰囲気下で、10mlのジクロロメタン中におけるラパマイシン(4.3g 、4.7ミリモル)、N-(ベンジルオキシカルボニル)-L-グルタミン酸α-ベンジ ルエステル(1.86g、5ミリモル)、ジシクロヘキシルカルボジイミド(1g、 5ミリモル)、および4-ジメチルアミノピリジン(0.61g、5ミリモル)の溶 液を、周囲温度で72時間撹拌した。粗製の反応混合物をシリカゲル・メルク6 0に前吸収させ、(酢酸エチル-ヘキサン3:1を溶離液として用いた)フラッシ ュクロマトグラフィーに付し、表題化合物を白色の固形物として得た。 1H NMR(400MHz,CDCl3):δ1.654(s,3H,C=CC H3),1.75(s,3H,C=CCH3),3.138(s,3H,CH3O),3. 195(m,3H,CH3O),3.325(s,3H,CH3O),5.102 (s,2H,CH2Ar),5.172(s,2H,CH2Ar),7.34(s,10 H,ArH) MS(負イオンFAB,m/z):1266[M]-,1175.5,590 [α]D 25=−106.4(メタノール,c=10.15) 元素分析の結果:計算値(C7198218+0.5C482として):C,6 6.51;H,7.80;N,2.12 実測値:C,66.57;H,7.80;N,2.28 工程B.(S)-4-アミノ-4-カルボキシブタン酸によるラパマイシンの42- エステル 60mlのメタノール中における実施例7の工程Aの化合物(1.4g、1.1 ミリモル)および10%Pd/炭素(1.2g)の撹拌混合物に、ギ酸アンモニウ ム(0.35g、5.5ミリモル)を一度に添加した。15分後、触媒を(ソルカ ・フロック(Solka Floc)で)濾過し、濾液を減圧下で濃縮した。残渣を水と共に すり砕き、固形物を採取し、減圧下で乾燥させ、かなり純粋な表題化合物を得た 。さらにHPLC(C18-ダイナマックス(Dynamax)60A 41x250m mカラム、A=H2O、B=CH3CN、40%〜90%までの勾配溶出法、流速 20ml/分)によって精製した。 1H NMR(400MHz,CDCl3):δ1.623(s,3H,C=CC H3),1.743(s,3H,C=CCH3),3.044(s,3H,CH3O),3 .152(m,3H,CH3O),3.287(s,3H,CH3O),4.52(m, 1H,42-H) 13C NMR(400MHz,CDCl3):δ210.38、207.52、1 98.8、171.96、169.19、169.11、166.99、139.29 、137.83、137.13、132.33、130.39、126.99、12 4.79、98.99 MS(負イオンFAB,m/z):1041[M-H]-,590 実施例8 (S)-4-アミノ-4-カルボキシブタン酸マレエート塩によるラパマイシンの4 2-エステル 10mlのジクロロメタン中における実施例7の工程Bの化合物(0.25g 、0.24ミリモル)の溶液を、2mlのメタノール中におけるマレイン酸(0. 035g、0.03ミリモル)の溶液と混合した。溶媒を蒸発させ、残渣をジエ チルエーテルと共にすり砕き、表題化合物を白色の固形物として得た。 1H NMR(400MHz,CDCl3):δ1.616(s,3H,C=CC H3),1.743(s,3H,C=CCH3),3.038(s,3H,CH3O),3 .145(m,3H,CH3O),3.258(s,3H,CH3O),6.08(s,2 H,C=CHCOO),8.2(ブロード,3H,NH3 +) MS(負イオンFAB,m/z):1041[M-H]- 実施例9 (R)-4-アミノ-4-カルボキシブタン酸によるラパマイシンの42-エステル 工程A.(R)-5-フェニルメトキシ-4-[[[フェニルメトキシ]カルボニル]ア ミノ]-5-オキソペンタン酸によるラパマイシンの42-エステル 窒素雰囲気下で、10mlのジクロロメタン中におけるラパマイシン(4.3g 、4.7ミリモル)、N-ベンジルオキシカルボニル-D-グルタミン酸α-ベンジル エステル(1.86g、5ミリモル)、ジシクロヘキシルカルボジイミド(1g、5 ミリモル)、および4-ジメチルアミノピリジン(0.61g、5ミリモル)の溶 液を、周囲温度で72時間撹拌した。粗製の反応混合物をシリカゲル・メルク6 0に前吸収させ、(酢酸エチル−ヘキサン3:1を溶離液として用いた)フラッシ ュクロマトグラフィーに付し、表題化合物を白色の固形物として得た。 1H NMR(400MHz,CDCl3):δ1.654(s,3H,CH3), 1.751(s,3H,CH3C=C),3.138(s,3H,CH3O),3.18( s,3H,CH3O),3.33(d,1H,31-CH),5.10(s,2H,CH2 Ar),5.176(s,2H,CH2Ar),7.346(s,10H,ArH) MS(負イオンFAB,m/z):1266[M]-,1175.5,1067.4 ,590 [α]D 25=−90.6(メタノール,c=10) 元素分析の結果:計算値(C7198218として):C,67.28;H,7. 79;N,2.21 実測値:C,67.08;H,7.88;N,2.33 工程B.(R)-4-アミノ-4-カルボキシブタン酸によるラパマイシンの42- エステル 60mlのメタノール中における実施例9の工程Aのラパマイシン42-エス テル(1.5g、1.18ミリモル)および1.2gの10%Pd/炭素の撹拌混 合物に、ギ酸アンモニウム(0.37g、5.9ミリモル)を一度に添加した。1 5分後、触媒を(ソルカ・フロック(Solka Floc)で)濾過し、濾液を減圧下で 濃縮し、かなり純粋な表題化合物を得た。さらにHPLC[40〜90%B(A =H2O、B=CH3CN)の勾配溶出法を用いたダイナマックス(Dynamax)6 0A C18 41x250mmカラム上、20ml/分の流速]によって精製し 、表題化合物を白色の固形物として得た。 1H NMR(400MHz,CDCl3):δ1.616(s,3H,C=CC H3),1.739(s,3H,C=CCH3),3.038(s,3H,CH3O),3 .146(m,3H,CH3O),3.263(s,3H,CH3O),4.5(m,1H ,42-H) 13C NMR(400MHz,CDCl3):δ210.38、207.57、1 98.86、171.98、169.19、169.23、169.12、167、 139.32、137.87、137.16、132.36、130.43、127. 02、124.77、99.02 MS(負イオンFAB,m/z):1041[M-H]-,590 元素分析の結果:計算値(C5686216+H2Oとして):C,63.38; H,8.36;N,2.64 実測値:C,63.59;H,8.49;N,2.62 実施例10 (S)-4-カルボキシ-4-[[[フェニルメトキシ]カルボニル]アミノ]ブタン酸に よるラパマイシンの42-エステル 触媒量の4-ジメチルアミノピリジンを含む20mlの乾燥THF中における ラパマイシン(1.8g、2ミリモル)、無水N-ベンジルオキシカルボニル-L-グ ルタミン酸(0.92g、3.5ミリモル)およびピリジン(1ml)の溶液を、 周囲温度で一晩撹拌した。溶媒を減圧下で除去し、粗製の混合物を(ジクロロメ タン-メタノール19:1を溶離液として用いたシリカゲル・メルク60上の) フラッシュクロマトグラフィーに付し、所望の生成物および未反応のラパマイシ ンの混合物を得た。HPLC(ダイナマックス(Dynamax)60A 10x250 mm C18カラム、溶媒系:0.1%酢酸を含むアセトニトリル-水4:1、流 速4ml/分、280nmにおけるUV検出器)によって純粋な表題化合物を白 色の固形物として得た。 1H NMR(400MHz,CDCl3):δ1.654(s,3H,C=CC H3),1.75(s,3H,C=CCH3),3.13(s,3H,CH3O),3.3 3(m,6H,CH3O),5.11(s,2H,CH2Ph),7.35(m,5H, ArH) MS(負イオンFAB,m/z):1175[M-H]-,1041,590 実施例11 (S)-4-アミノ-5-(1,1−ジメチルエトキシ)-5-オキソペンタン酸による ラパマイシンの42-エステル 工程A.(S)-5-(1,1−ジメチルエトキシ)-4-[[[9H-フルオレン-9-イ ルメトキシ]カルボニル]アミノ]-5-オキソペンタン酸によるラパマイシンの4 2-エステル 窒素雰囲気下で、1mlの乾燥THF中における5-(1,1−ジメチルエトキ シ)-4-[[[(6H-フルオレン-9-イルメトキシ)カルボニル]アミノ]-5-オキソ ペンタン酸(0.277g、0.65ミリモル)の溶液を、トリエチルアミン(9 0μ1、0.65ミリモル)、次いで、1mlの乾燥THF中における2,4,6- トリクロロベンゾイルクロリド(0.0158g、0.65ミリモル)の溶液で処 理した。反応混合物を室温で30分間撹拌し、濾過した。濾液を、2mlの乾燥 TH F中におけるラパマイシン(0.5g、0.54ミリモル)および4-ジメチルア ミノピリジン(0.08g、0.65ミリモル)の撹拌溶液に滴下した。一晩撹拌 した後、沈澱物を濾別し、濾液をシリケゲル・メルク60に前吸収させ、(ヘキ サン-酢酸エチル2:1〜3:2(v/v)の勾配法を用いた)フラッシュクロマ トグラフィーに付し、表題化合物を白色の固形物として得た。 1H NMR(400MHz,CDCl3):δ1.476(s,9H,COOB ut),3.13(s,3H,OCH3),3.32(s,3H,CH3O),3.40(s ,3H,CH3O),4.22(d,1H,31-CH),4.67(m,1H,42- CH),7.31(t,2H,ArH),7.39(t,2H,ArH),7.63(d ,2H,ArH),7.76(d,2H,ArH) MS(負イオンFAB,m/z):1320[M]-,1097,590 工程B.(S)-4-アミノ-5-(1,1−ジメチルエトキシ)-5-オキソペンタン 酸によるラパマイシンの42-エステル 10mlの乾燥ジクロロメタン中における実施例11の工程Aのラパマイシン 42-エステル(1.25g、0.95ミリモル)、ピリジン(93μL、0.95ミ リモル)、およびDMF(250μl)の溶液を、室温で48時間撹拌した。溶 媒を減圧下で蒸発させ、粗生成物の混合物を(酢酸エチルを溶離液として用いた シリカ・メルク60上の)フラッシュクロマトグラフィーに付し、表題化合物を 白色の固形物として得た。 1H NMR(400MHz,CDCl3):δ1.479(s,9H,COOB ut),1.655(s,3H,C=CCH3),1.766(s,3H,C=CCH3) ,3.139(s,3H,CH3O),3.342(m,3H,CH3O),3.384( s,3H,CH3O) 13C NMR(400MHz,CDCl3):δ215.17、208.07、1 72.54、169.27、166.69、139.94、135.89、133.4 4、133.33、130.22、129.29、126.62、126.50、1 26.40、98.46 MS(負イオンFAB,m/z):1098[M]-
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FR,GB,GR,IE,IT,LU,M C,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF,CG ,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE,SN, TD,TG),AP(KE,MW,SD,SZ),AM, AU,BB,BG,BR,BY,CA,CN,CZ,E E,FI,GE,HU,JP,KG,KP,KR,KZ ,LK,LR,LT,LV,MD,MG,MN,NO, NZ,PL,RO,RU,SD,SI,SK,TJ,T T,UA,UZ,VN (72)発明者 ステファン,ロバート・ジョン アメリカ合衆国19047ペンシルベニア州、 ラングホーン、ホウィートシーフ・レイン 263番

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.式I: [式中、R1およびR2は、各々独立して、水素または 3は、−(CH2)qCO26; R4は、水素、炭素数1〜6のアルキル、または、アルキル部分の炭素数が1 〜6であるアリールアルキル; R5は、水素またはCOOR7; R6は、水素、炭素数1〜6のアルキル、炭素数2〜7のアルケニル、アルキ ル部分の炭素数が1〜6であるアリールアルキル、フルオレニルメチル、または 、所望により、炭素数1〜6のアルキル、炭素数1〜6のアルコキシ、ヒドロキ シ、シアノ、ハロ、ニトロ、炭素数2〜7のカルボアルコキシ、トリフルオロメ チル、アミノ、または−CO2Hから選択される置換基で、モノ、ジ、またはト リ置換されていてもよいフェニル; R7は、炭素数1〜6のアルキル、炭素数2〜7のアルケニル、アルキル部分 の炭素数が1〜6であるアリールアルキル、フルオレニルメチル、または、所望 により、炭素数1〜6のアルキル、炭素数1〜6のアルコキシ、ヒドロキシ、シ アノ、ハロ、ニトロ、炭素数2〜7のカルボアルコキシ、トリフルオロメチル、 アミノ、または−CO2Hから選択される置換基で、モノ、ジ、またはトリ置換 されていてもよいフェニル; mは、0〜4; nは、0〜4; pは、1〜2; qは、0〜4; ここで、R3、R4、m、およびnは、p=2のとき、 サブユニットの各々において独立している; ただし、R1およびR2は、両方が水素であることはなく;さらに、R5がCO2 7であれば、R6は水素であり;さらにまた、R6が水素でなければ、R5は水素 である] で示される化合物またはその医薬上許容される塩。 2.n=0である請求項1記載の化合物またはその医薬上許容される塩。 3.R4が水素である請求項2記載の化合物またはその医薬上許容される塩。 4.q=0である請求項3記載の化合物またはその医薬上許容される塩。 5.p=1である請求項4記載の化合物またはその医薬上許容される塩。 6.R5およびR6が水素である請求項5記載の化合物またはその医薬上許容さ れる塩。 7.R2が水素である請求項6記載の化合物またはその医薬上許容される塩。 8.(S)-3-カルボキシ-3-[[[フェニルメトキシ]カルボニル]アミノ]プロパ ン酸によるラパマイシンの42-エステルである請求項1記載の化合物またはそ の医薬上許容される塩。 9.(S)-3-カルボキシ-3-[[[フェニルメトキシ]カルボニル]アミノ]プロパ ン酸トロメタミン塩によるラパマイシンの42-エステルである請求項1記載の 化合物またはその医薬上許容される塩。 10.(S)-3-アミノ-3-カルボキシプロパン酸によるラパマイシンの42- エステルである請求項1記載の化合物またはその医薬上許容される塩。 11.(S)-4-カルボキシ-4-[[[プロピルオキシ]カルボニル]アミノ]ブタン 酸によるラパマイシンの42-エステルである請求項1記載の化合物またはその 医薬上許容される塩。 12.(R)-4-カルボキシ-4-[[[プロピルオキシ]カルボニル]アミノ]ブタン 酸によるラパマイシンの42-エステルである請求項1記載の化合物またはその 医薬上許容される塩。 13.(R)-4-カルボキシ-4-[[[プロピルオキシ]カルボニル]アミノ]ブタン 酸トロメタミン塩によるラパマイシンの42-エステルである請求項1記載の化 合物またはその医薬上許容される塩。 14.(S)-4-アミノ-4-カルボキシブタン酸によるラパマイシンの42-エ ステルである請求項1記載の化合物またはその医薬上許容される塩。 15.(S)-4-アミノ-4-カルボキシブタン酸マレエート塩によるラパマイシ ンの42-エステルである請求項1記載の化合物またはその医薬上許容される塩 。 16.(R)-4-アミノ-4-カルボキシブタン酸によるラパマイシンの42-エ ステルである請求項1記載の化合物またはその医薬上許容される塩。 17.(S)-4-カルボキシ-4-[[[フェニルメトキシ]カルボニル]アミノ]ブタ ン酸によるラパマイシンの42-エステルである請求項1記載の化合物またはそ の医薬上許容される塩。 18.(S)-4-アミノ-5-(1,1-ジメチルエトキシ)-5-オキソペンタン酸に よるラパマイシンの42-エステルである請求項1記載の化合物またはその医薬 上許容される塩。 19.免疫抑制を必要とする哺乳動物の免疫抑制を誘導する方法であって、該 哺乳動物に免疫抑制量の式I: [式中、R1およびR2は、各々独立して、水素または 3は、−(CH2)qCO26; R4は、水素、炭素数1〜6のアルキル、または、アルキル部分の炭素数が1 〜6であるアリールアルキル; R5は、水素またはCOOR7; R6は、水素、炭素数1〜6のアルキル、炭素数2〜7のアルケニル、アルキ ル部分の炭素数が1〜6であるアリールアルキル、フルオレニルメチル、または 、所望により、炭素数1〜6のアルキル、炭素数1〜6のアルコキシ、ヒドロキ シ、シアノ、ハロ、ニトロ、炭素数2〜7のカルボアルコキシ、トリフルオロメ チル、アミノ、または-CO2Hから選択される置換基で、モノ、ジ、またはトリ 置換されていてもよいフェニル; R7は、炭素数1〜6のアルキル、炭素数2〜7のアルケニル、アルキル部分 の炭素数が1〜6であるアリールアルキル、フルオレニルメチル、または、所望 により、炭素数1〜6のアルキル、炭素数1〜6のアルコキシ、ヒドロキシ、シ アノ、ハロ、ニトロ、炭素数2〜7のカルボアルコキシ、トリフルオロメチル、 アミノ、または-CO2Hから選択される置換基で、モノ、ジ、またはトリ置換さ れていてもよいフェニル; mは、0〜4; nは、0〜4; pは、0〜2; qは、0〜4; ここで、R3、R4、m、およびnは、p=2のとき、 サブユニットの各々において独立している; ただし、R1およびR2は、両方が水素であることはなく;さらに、R5がCO2 7であれば、R6は水素であり;さらにまた、R6が水素でなければ、R5は水素 である] で示される化合物またはその医薬上許容される塩を投与することからなることを 特徴とする方法。 20.誘導された免疫抑制が移植時の拒絶反応または宿主対移植片疾患を予防 または治療するのに用いられる請求項5記載の方法。 21.有効量の式I: [式中、R1およびR2は、各々独立して、水素または 3は、−(CH2)qCO26; R4は、水素、炭素数1〜6のアルキル、または、アルキル部分の炭素数が1 〜6であるアリールアルキル; R5は、水素またはCOOR7; R6は、水素、炭素数1〜6のアルキル、炭素数2〜7のアルケニル、アルキ ル部分の炭素数が1〜6であるアリールアルキル、フルオレニルメチル、または 、所望により、炭素数1〜6のアルキル、炭素数1〜6のアルコキシ、ヒドロキ シ、シアノ、ハロ、ニトロ、炭素数2〜7のカルボアルコキシ、トリフルオロメ チル、アミノ、または-CO2Hから選択される置換基で、モノ、ジ、またはトリ 置換されていてもよいフェニル; R7は、炭素数1〜6のアルキル、炭素数2〜7のアルケニル、アルキル部分 の炭素数が1〜6であるアリールアルキル、フルオレニルメチル、または、所望 により、炭素数1〜6のアルキル、炭素数1〜6のアルコキシ、ヒドロキシ、シ アノ、ハロ、ニトロ、炭素数2〜7のカルボアルコキシ、トリフルオロメチル、 アミノ、または-CO2Hから選択される置換基で、モノ、ジ、またはトリ置換さ れていてもよいフェニル; mは、0〜4; nは、0〜4; pは、1〜2; qは、0〜4; ここで、R3、R4、m、およびnは、p=2のとき、 サブユニットの各々において独立している; ただし、R1およびR2は、両方が水素であることはなく;さらに、R5がCO2 7であれば、R6は水素であり;さらにまた、R6が水素でなければ、R5は水素 である] で示される化合物またはその医薬上許容される塩と医薬用担体とからなることを 特徴とする医薬用組成物。 22.(S)-5-フェニルメトキシ-4-[[[アリルオキシ]カルボニル]アミノ]- 5-オキソペンタン酸によるラパマイシンの42-エステルである化合物。 23.(R)-5-フェニルメトキシ-4-[[[アリルオキシ]カルボニル]アミノ]- 5-オキソペンタン酸によるラパマイシンの42-エステルである化合物。 24.請求項1記載の化合物を製造する方法であって、 a)ラパマイシンもしくは42-OH保護化ラパマイシンもしくは31-OR2- ラパマイシン(ここで、R2はヒドロキシ以外で上記と同意義である)をアシル 化剤でアシル化すること、または、 b)ラパマイシンを2つのアシル化剤(ここで、該アシル化剤は上記定義の式 IIで示される酸から選択される)で連続的にアシル化し;必要に応じて、存在す る保護基を除去すること、 からなることを特徴とする製造方法。
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