JPH09506550A - かじ取りラックバーの製造装置 - Google Patents

かじ取りラックバーの製造装置

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JPH09506550A JP7516421A JP51642195A JPH09506550A JP H09506550 A JPH09506550 A JP H09506550A JP 7516421 A JP7516421 A JP 7516421A JP 51642195 A JP51642195 A JP 51642195A JP H09506550 A JPH09506550 A JP H09506550A
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Abstract

(57)【要約】 歯と2つの長手方向に延在する案内面をもつかじ取りラックバー部分を素材から成形するための鍛造ダイである。ダイは第1(18)と第2(19)のダイ部材と、素材上に収斂する4個の成形素子(52、53、54、55)を含む。第1の成形素子(52)は歯を成形するため第2ダイ部材(19)上にあり、第2(53)と第3(54)の成形素子は案内面を成形するために第1ダイ部材(18)上にある。第4成形素子(55)は前記部分の表面を成形するために第1ダイ部材(18)に対し相対的に摺動でき、かつ第1バイアス手段(83、84)に連結されていて、鍛造中第4成形素子(55)を移動させる。該ダイは鍛造中素材を保持する対向する第1と第2のグリッパをもち、第1グリッパ(23)は第2バイアス手段(25、36)に連結されかつ前記第1ダイ部材(18)に対し相対的に摺動でき、第2グリッパ(24)は第3バイアス手段(26、28)に連結されかつ第2ダイ部材(19)に対し相対的に摺動でき、第1バイアス手段は第2バイアス手段から機械的に分離されている。

Description

【発明の詳細な説明】 かじ取りラックバーの製造装置技術分野 本発明は自動車用かじ取りラックバー及びその製造に関するものである。背景技術 かじ取りラックバーの多くは一端から延びる全長の約四分の一にわたって歯を 切削加工した鋼の円柱形バーから作られる。この技法によって作ったラックの欠 点は米国特許第4,715,210号及び第4,571,982号に記載してい る。これら特許は一般に“Y形ダイ”として既知の多−素子ダイ中で鍛造するこ とによってかじ取りラックバーを作る方法と装置を夫々記載している。前記Y形 ダイでは、成形圧力を最大限となしそして出来る“バリ”を最小限とするために 、ダイの成形素子はラックバーの中心線に向かって収斂している。これは特に大 文字“Y”に似ているラックバーの歯付き部分を通じて単一横断面をもつラック を作るのに適しており、このラックは米国特許第4,116,085号に記載す る如き大きな利点を有する。 米国特許第4,571,982号に記載された装置で作ったラックバーは同じ 直径の円柱形バー素材から作ったラックバーに比して優れた曲げ及び疲労強度を もち、その鍛造プロセスは米国特許第3,753,378号に記載された如く、 一定か又は可変の何れかの比歯形を与えることができる。ラック行程の軸線方向 範囲にわたって比曲線が滑らかに変化するような場合、可変の比歯形はブローチ 削り加工又は研磨加工によって精密に作ることはできず、また上記以外の方法、 例えば化学的加工又は放電加工によって経済的に作ることはできない。 ラックバーは、1983年以来米国特許第4,571,982号に記載された “温熱”鍛造技法によって作られてきた。そのダイの特徴はダイ型穴容積が素材 の容積に緊密に適合し、出来る“バリ”が最小限となることにある。優れた疲労 強度及び主軸回りの曲げ強度の要求される利益、製品の優れた直線性、低い製造 コスト及び可変の比歯形を製造する能力はすべて実現されたけれども、製造経験 がY形ダイの現在の形状のデザインに多くの欠点を目立たせた。 現在のY形ダイの欠点の中で主なものは、鍛造負荷と掴み負荷を独立に制御す ることが出来ないことである。この従来技術のダイでは、上部ダイ素子(鍛造負 荷を制御する)と上部グリッパ(掴み負荷を制御する)は各々単一のプレートに 取付けられ、そして2つのばねによって垂直下向きにプリロードを負荷される。 このプレートは上部プラテン中で垂直に摺動することができ、それ故上部ダイ素 子と上部グリッパの独立した運動は不可能である。上部ダイ素子はラックのY形 断面のステム中で増大する成形金属の容積を受入れる働きをなしそして素材直径 の許し代に順応するため、或る可変の(しかし僅かな)程度まで上昇することが 実際上見出された。この結果、上部ダイ素子と上部グリッパが取付けられたプレ ートもまた或る可変の程度まで上昇し、それ故掴み負荷が可変性となる。 更に、プレート上の不均等な負荷分布は、ラックの歯付き部分に隣接したプレ ートの側を上部グリッパを支持する側に対し相対的に垂直上方に逸らせて、上部 と下部のグリッパを開かせようとする。これは、グリッパ力をロスさせ、金属を グリッパ間で軸線方向に押し出させ、それに付随してダイ圧力の局部的ロスを生 じ、その結果歯の充填を不十分となす。更に、プレートの上向きの相対的逸れは ダイ穴部内の軸線方向圧力分布を不均等となし、しばしば上部ダイ素子の寸法に 、満足な歯の充填とY形断面が得られるまで、多くの反復作業を必要となす。各 工具交換の後実施されなければならないこのプロセスは、時間がかかり、その結 果、工具の急速な交換を要する大量生産環境には不適当である。 前記プレートの不均等な逸れによる他の結果は、鍛造したラックバーに直線性 を欠くことである。これはラックバーの歯付き部分と円柱形部分間の移り変わり 部分に曲がりとして現れる。 最近のY形ダイデザインの他の欠点は、鍛造力と掴み力を制御するために機械 的ばねを使用することにある。米国特許第4,571,982号に示す如き螺旋 状コイルばねは包装が困難であり、そのため機械的ビームばねがY形ダイの製造 に現在まで使用されてきた。しかし、前述のばねプリロードはかかる機械的ばね では容易に変えられず、磨耗に起因して使用中に変化し、それによってばねに疲 労破壊が生じる可能性が増す。該プロセスに変化性を導入し、機械的プリロード のロスによって、ばねに疲労破壊が生じる可能性が増す。また、ラックバーの色 々な寸法は色々な最大ばね負荷及び/又はばね率を要求し、これらのパラメータ はまた、或る生産環境においては容易に変えられない。 本発明は、従来技術のY形ダイの欠点のない米国特許第4,571,982号 に記載された輪郭の鋼製ラックバーの成形に適したダイを提供する。本発明の重 要な特徴は掴みと鍛造の力及び圧力を個別に制御することである。掴みと鍛造の 機能の分離は各々を最適化させると共に、製品の歯の充填とラックバーの直線性 の改善を付随的にもたらす。更に、完全ダイ閉鎖の瞬間に占めていた位置からの 上部ダイ素子と上部及び下部のグリッパの戻りは独立して制御されそして重大な 歪みと不正整列を回避する手法で鍛造したラックを他のダイ素子との接触から離 すようタイミング調節される。また、本発明はダイを分解する必要なく迅速な微 細チューニング又は鍛造パラメータの再設定を可能ならしめ、それによって迅速 なツーリング交換を容易ならしめると共に大量生産環境で使用するのに適したダ イを作ることを可能ならしめる。発明の開示 1態様として、本発明は、鍛造によって素材からかじ取りラックバーの歯付き 部分を成形するダイであって、前記歯付き部分が歯をもつ面と、少なくとも2つ の長手方向に延在する案内面をもち、前記ダイが第1と第2のダイ部材、及びダ イ中に置かれたとき素材上に収斂するよう相対的に可動の一群をなす第1、第2 、第3及び第4の成形素子を含み、第1成形素子は第2ダイ部材の一部をなしか つ前記歯の相対形状に対応する一面上に一形状をもち、第2と第3の成形素子は 第1ダイ部材の一部をなしかつ歯付き部分の長手方向に延在する案内面を形成す るよう適用される成形面をもち、第4成形素子は第1バイアス手段に連結されか つ第2と第3の成形素子間で第1ダイ部材に対し相対的に摺動可能でありそして 前記案内面間で前記歯に対向して横たわる歯付き部分の一表面を成形するよう適 用され、前記第1バイアス手段は鍛造中に及ぼされる負荷の下で第4成形素子を 前記素材から離れるよう移動させ、前記ダイは更に、鍛造中素材の長手方向移動 を抑制するためのグリッパシステムを含み、前記グリッパシステムは鍛造中素材 の非成形面に対して径方向に負荷される対向する第1と第2のグリッパを含み、 第1グリッパは第2バイアス手段に連結されかつ第1ダイ部材に対し相対的に摺 動可能であり、第2グリッパは第3バイアス手段に連結されかつ第2ダイ部材に 対し相対的に摺動可能であることから成るダイにおいて、第1バイアス手段が機 械的に第2バイアス手段から分離していることを特徴とするダイが提供される。 好適には、第1バイアス手段、第2バイアス手段及び第3バイアス手段は液圧 作動器とする。また、好適には、第3及び第2バイアス手段は液体的に相互連結 される。勿論、代案としては、第3バイアス手段は機械ばねとすることができ、 この場合第2バイアス手段との液圧的連結は必要ない。 好適には、少なくとも1つの液圧作動器における圧力の大きさとその適用に瞬 間は個別に制御される。また好適には、1つ又はそれ以上の液圧作動器は第1と 第2のダイ部材の相対的変位のファンクションとして制御される。 好適には、少なくとも1つの液圧作動器は少なくとも1つの圧力逃がし弁によ って制御される。また好適には、少なくとも1つの液圧作動器とその夫々の逃が し弁間の液圧連結部にアキュムレータが連結される。 好適には、前記ダイは更に、鍛造中素材の長手方向移動を抑制するための抑制 手段を含み、前記抑制手段は素材の長手方向軸線に対し実質上直角をなす軸線の 回りに回動自在に取付けられる。該抑制手段はまた、素材の長手方向軸線に対し 実質上直角をなす面をもち、ダイの閉鎖中第2ダイ部材の固定止め部分に対して クランプ手段によって締め付けられる。 もう1つの態様として、本発明は鍛造によって素材からかじ取りラックバーの 歯付き部分を成形するダイであって、前記歯付き部分が歯をもつ面と、少なくと も2つの長手方向に延在する案内面をもち、前記ダイが第1と第2のダイ部材、 及びダイ中に置かれたとき素材上に収斂するよう相対的に可動の一群をなす第1 、第2、第3及び第4の成形素子を含み、第1成形素子は第2ダイ部材の一部を なしかつ前記歯の相対形状に対応する一面上に一形状をもち、第2と第3の成形 素子は第1ダイ部材の一部をなしかつ歯付き部分の長手方向に延在する案内面を 形成するよう適用される面をもち、第4成形素子は第1液圧作動器に連結されか つ第2と第3の成形素子間で第1ダイ部材に対し相対的に摺動可能でありそして 前記案内面間で前記歯に対向して横たわる歯付き部分の一表面を成形するよう適 用され、前記第1液圧作動器は鍛造中に及ぼされる負荷の下で第4成形素子を前 記素材から離れるよう移動させて成るダイにおいて、第1液圧作動器中の圧力の 大きさとその圧力適用の瞬間が制御されることを特徴とするダイを提供する。図面の簡単な説明 本発明をより良く理解しその実施例を実施できるよう、以下、本発明を図示の 実施例につき詳述する。 図1は本発明のダイによって作ったラックバーを示す図である; 図2は図1の平面A−A上のラックバーの横断面図である; 図3は本発明のダイの断面、側面図である; 図4は図3の平面C−C上のダイの断面図である; 図5は図3の平面C−C上のダイの断面図である; 図6、7及び8はラックバーY形及び歯を成形する色々な段階を示す図である ; 図9はダイ開き寸法のファンクションとしてダイ素子に加わる力と圧力間の関 係を示す図; 図10a〜cは3つの異なった軸線位置と回転位置における図3の弁スプール の細部を示す拡大側立、断面図; 図10d〜fは図10a〜cの平面E−E上のスプールの夫々対応する断面図 である。発明実施のための最良モード 図1は本発明の1実施例によって作った典型的なY形ラックバーを示し、この ラックバーは歯付き部分1と円柱形部分2を含む。通常、ラックバーの端部3は ボール継手とタイロッドを取付けるためにねじ山付きとされる。他のあまり使用 されない型式のものでは、タイロッドはゴムブシュ付きスタッドによってラック バーに締着される。前記スタッドは車輌の長手方向中心線近くに位置する。前記 締着のため、円柱形ラックバーは局部的に拡大され、きりもみ加工されそしてね じ立てされる。下記の方法はこれらの“中心外れ”型のラックバー及び夫々のダ イ素子の成形面を適切に形成することによって交互に変わる横断面形状をもつ他 の型式のラックの製造にも適用できる。 図2はラックバーのY形ラック部分の外観を断面で示す。円13はこの図では ラックバーの円柱形部分2を示す。対向する案内面4、5は或る傾斜角度7、例 えば90°で垂直軸線6の回りに対称的に配置される。12に中心をもつ円11 で表示されるかじ取りハウジングチューブの内部にある横断面スペースの使用を 最適ならしめるため、歯8は傾斜端面9、10で終端する。この歯の傾斜端面は 歯の外端における破損の変化を減らす働きもする。円柱形部分2は、その横断面 積が歯付き部分1の平均横断面積に実質上等しくなるように選択される。Y形の ステム14は、ばち形を与える角度15で示す如く、その対向するフランク(側 面)に対して僅かな勾配をもつ。 図3、4及び5はプレス(図示せず)中に据え付けた、上記型式のラックを作 るための本発明のダイの1実施例を示し、このプレスは可動のプラテン16と固 定した下部プラテン17をもつ。 ダイは夫々プレスの上部と下部のプラテン16と17に定着した上部ダイ部材 18と下部ダイ部材19を含み、図1、2、3図の各々の図では、ラックバー2 0が完全に成形されたときの完全閉鎖位置で示されている。前記ダイはラックバ ーの全長に沿った2つの領域、即ち掴み領域21と成形領域22をもつ(図3) 。 上部ダイ部材18が下降すると、掴み領域21の数個の素子は、その一部は図 5に示しているが、先ず、ラックバー素材20に掛合し、その後、図4に示す成 形領域22の数個の素子は1ブロー(打撃)で、ラックバーの全ラック部分を成 形する。 掴み領域21は上部グリッパ23と下部グリッパ24を含み、各グリッパはラ ックバー素材20に掛合する半円形の溝をもち、夫々液圧シリンダ25と26に よって負荷される。 下部グリッパ24はプランジヤ27に定着され、前記プランジヤはピストン2 8によって上方に押圧され、前記ピストンは、上部グリッパ23がラックバー素 材20に接触する前に、オイル圧力(典型的には2〜3.5MPaまで)を及ぼ される。供給オイル圧力のレベルは、ダイが開いているときは逃がし弁29によ って、そして掴んでいる間には逃がし弁30によって、設定される。下部グリッ パ24の下向き移動はスペーサー31とプランジヤ27との接触によって制限さ れる。上向き移動はプランジヤ27とキーパー49間の接触によって制限される (図3、5を参照)。 上部グリッパ23はプランジヤ33に定着され、前記プランジヤはピストン3 6によって下方へ押圧され、前記ピストンは、上部グリッパ23がラックバー素 材20と接触する前に、供給オイル圧力を及ぼされる。上部グリッパ23の上向 き移動はプランジヤ33と支台34との接触によって制限され、下向き移動はピ ストン36とスペーサー35間の接触によって制限される。 スペーサー31は色々なデザインのラックバーに適合するよう、下部グリッパ 24のストロークを、それ故、平面43内でラックバーに生じるオフセットの程 度を調節する手段を提供する。キーパー49は、下部歯付きダイ52に対し相対 的に下部グリッパ24の初期位置を制御する。スペーサー35は色々なラックバ ーのデザインに適合するよう上部グリッパ23のストロークを調節する手段を提 供する。調節可能のパッカー(packer)51と50は修復後に夫々、グリッパ23 と24の垂直寸法の減少を補償する手段を提供する。 上部グリッパ23がダイ閉鎖中にラックバー素材20と接触すると、液圧シリ ンダ25、26(これらのシリンダは図3に示す如く相互連結されている)中の 圧力はピストン28の下方変位によって供給圧力を超えて増大する。前記ピスト ン28はピストン36より小さい面積をもつ。ピストン28によって排除される オイルはばね38に抗するフラッパー37の変位によってポート106を経て逃 がし弁30を通って排出される。逃がし弁30が排出を行う圧力、それ故、上部 グリッパ23と下部グリッパ24によって生じるグリッパ力の大きさは、ねじ4 1により逃がし弁30の穴40中でプランジヤ39を変位させることによって、 ばね38のプリロード力を調節することによって設定される。 ダイが完全に閉鎖する前に、底部グリッパ24はプランジヤ27がスペーサー 31と接触したとき底に達する。成形サイクルのこの点で、ピストン36は上部 ダイ部分18に対し相対的に上方へその変位を始める。ピストン36の運動によ り排除されるオイルもまた逃がし弁30を通して排出される。 ピストン28と36の面積は次のように選択される、即ち、同じ圧力がこれら のピストンに作用した場合、ピストン36により及ぼされる力が、ピストン28 により及ぼされる力と平面43内でラックバー素材20内にオフセットを剪断変 形させて作るに要する力との合計に十分打ち勝つように、選択される。 逃がし弁30には極めて短いレスポンス時間(典型的には、完全に開くために は7ms)が要求されるため、パイロット作動式の逃がし弁はこの用途には使用で きず、従って逃がし弁30は直接作用式のものでなければならない。当業者には 既知の如く直接作用式の逃がし弁は潜在的に不安定になり易く、特に圧力変化速 度に対して敏感である。従って、アキュムレータ44が、逃がし弁30に要求さ れる圧力上昇速度を許容限度、典型的には1400MPa/s に限定するために設け られる。 ダイ閉鎖中、シリンダ25、26から排除されたオイルは逆止め弁45によっ て供給ランイ46への流入を防止される。ダイの閉鎖が始まる瞬間に、ソレノイ ド弁47が流れを閉じ、そしてダイが開かれて成形されたラックが後述する手段 によって放出されてしまうまで、その閉鎖を維持する。ソレノイド弁47が流れ を開くと、オイルがシリンダ25と26に再流入する速度は調節可能のスロット ル弁48によって制御される。 ここで、成形領域22(図4)の横断面につき考察すれば、完全閉鎖位置でラ ックは4つのダイ成形素子によって囲まれる:これらは下部歯付きダイ52の形 をなす第1の成形素子、転動ダイ53と54の形をなす第2と第3の成形素子、 及び上部ダイ素子55の形をなす第4の成形素子である。フランクダイ56、5 7は下部歯付きダイ52と一体構造に作ることができるが、この場合は、製造と 保守を便利にするため個別に作られている。転動ダイ53、54は支えブロック 58、59によって支持され、前記支えブロックは上部ダイ部材18に定着され る。 上部ダイ素子55と上部グリッパ23は機械的に分離され(図3参照)、これ ら構成要素が夫々のプランジヤ/シリンダ装置によって液圧作動されるこの実施 例では、それらは分離されているだけでなく、独立して制御される。 成形素子52〜57の運動学的作用は米国特許第4,571,982号に完全 に記載されている。これら色々な素子の作用に係わる本発明と米国特許第4,5 71,982号との重要な差は、ラックバー20に上部ダイ素子55によって及 ぼされる成形力の制御が1つの機械的ばね又は複数のばねによる代わりに、液圧 手段によって行われることにある。このことによって、上部ダイ素子55によっ て及ぼされる成形力のタイミング調節、大きさ及び特性(非線形対線形)は容易 に変えることができ、ラックバーの色々なデザインに適合するよう、迅速にかつ 便利に微細−チューニングさせることが可能となる。 上部ダイ部材18が下降すると、ラックバー20は先ず、前述の如く、上部グ リッパ23と下部グリッパ24によって掴まれる。上部ダイ部材18が更に下降 すると、転動ダイ53、54は、下部歯付きダイ52の頂部と接触しているラッ クバー20と接触する。このサイクルのこの時点では、Y形横断面のデザイン、 ラック歯、及び円柱形部分と仕上がりラックバーの歯付きセクションと間に要求 されるオフセットの程度の如何により、上部ダイ素子55はラックバー20と接 触しないかも知れない。 図6、7、8は夫々、対称形であるため半分だけ示しいるラックのY形部分の 成形状態を示す部分図である。 図6は下部グリッパ24が底に達した時点での、下部歯付きダイ52、ラック バー20、転動ダイ53及び上部ダイ素子55の相対的位置を示す。成形サイク ルのこの時点で、下部歯付きダイ52に対し相対的に上部ダイ素子55が更に下 降することは、プランジヤ71と止めブロック72及び上部グリッパ23との接 触によって阻止される(図3参照)。 上部ダイ部材18が更に下降すると、転動ダイ53は下部歯付きダイ52に対 し相対的に下方に速度60で移動し、そして支えブロック58(図示せず)と共 に、その瞬間中心の回りに速度成分61で示される転動運動を生じる。転動ダイ 53に生じる運動は垂直鍛造力62からなる複雑な力システムによって制御され る;即ち、摩擦鍛造力63と65;夫々の垂直力及び摩擦力68及び69;板ば ね135によって及ぼされるばね力66(図4参照);及び上部ダイ素子55に 作用する垂直鍛造力67である。転動ダイ53と54;支えブロック58と59 ;及び上部ダイ素子55の幾何学的形態は、上部ダイ素子55と軽く接触(力6 8と69の小さい値)するように転動ダイ53と54の運動をバイアスさせる力 システムを作るよう選択される。生じる速度ベクトル70は上部ダイ素子55と の接触点における転動ダイ53の速度を表し、そして成形プロセスを通じて上部 ダイ素子55の側面フランクに対して実質上平行となる。 図4に示す他の素子はスペーサー118、119、120及び121であり、 これらは成形すべきラックバーの色々なデザインに適合するよう寸法決めすべく 研削される。これらのスペーサーによって、転動ダイ53と54の運動の幾何学 的形態は支えブロック58と59間の運動の瞬間中心を変えることにより夫々所 定限界内で変えかつ、器具と上部及び下部ダイ部材に生じる弾性撓みを補償する ことが可能となる。スペーサー122と32は修復後の、歯付きダイ52と上部 ダイ素子55の垂直寸法の変化を補償するために備える。 成形領域22の作用について更に以下で述べる。上部ダイ部材18が下降する と、シリンダ75によってピストン74に作用する供給オイル圧力の作用によっ て伸長するプランジヤ73は端止め76と接触し、それを止めブロック77に対 して下方に締め付ける。この作用はグリッパ23、24とラックバー20の間の 最初の接触の直前に起こる。軸線82の回りに回動する端止め76は成形プロセ スの間中、この位置に保持され、そして金属が鍛造領域から長手方向に押し出さ れるのを防止する。成形領域の対向端からの金属の長手方向押し出しはグリッパ 23と24の締め付け作用によって阻止される。 上部ダイ部材18が下降を続けると、プランジヤ73は上部ダイ部材18に対 し相対的に上方へ変位し、オイルをピストン74によってシリンダ75から排除 させる。この排除されたオイルは、ソレノイド弁86、調節可能のスロットル弁 87及び逆止め弁88を経て流入した供給オイル圧力の作用により、前以て完全 に伸長させられているシリンダ83(ピストン84はスペーサー85に接触する まで下方へ変位させられる)には流入できない。排除されたオイルは更に、逃が し弁89によってタンク91に流入することを、又は逆止め弁88によってポン プ92に流入することを防止されている。排除されたオイルはそれ故、先ずスプ ール弁138のポート93を経て逃がし弁29へ排出される。弁スプール94は 図3及び10(c)に完全変位した位置で示している。最初に、弁スプール94 はカラー96とハウジング97間に作用するばね95によって完全に下方へ(図 3と10(a)を参照)変位させられる。図10(b)はそのストロークを通じ て一部離れている弁スプール94を示す。カラー96はピン98に対して作用し 、このピンは弁スプール94にその負荷を伝える。弁スプール94がその完全下 方位置にあるとき、ポート93はチャンバ99からの流れを開く。 それ故、シリンダ75と83に及ぼされる初期圧力は、ピストン74が変位す ると、逃がし弁29によって設定されたシステム圧力(典型的には、2〜3.5 Mpa)となる。 上部ダイ部材18が下降し続けると、弁スプール94はスプール弁マニホルド 90に対し相対的に上方へ変位し、チャンバ99に対してポート93を漸進的に 閉じる。スプール弁の面積特性はポート93に対して、円柱形弁スプール94の 側面に機械加工された平面部100の角度的方位を変えることによって変化させ ることができる。このことは、軸線101の回りに円柱形ハウジング97を回転 させることによって行われる。弁スプール94中のピン102はハウジング97 中のスロット137に掛合しそしてハウジング97を弁スプール94と連結する 。それ故、ハウジング97の回転は同じ回転を弁スプール97に与える。このよ うにして、平面部100のすべて又は一部がポート93に提供され、かくしてス プール弁について所望の可変の面積特性が提供される。図10(d)、10(e )及び10(f)は、図10(a)、10(b)及び10(c)の平面E−E上 の断面図であるが、ポート93に関する平面部100の色々な角度的方位を平面 図で示している。 弁スプール94はスペーサー103と接触することによって上方へ変位させら れる。このスペーサーはダイ閉鎖中ストライカー104によって下部ダイ部材1 9に連結される。スペーサー103の厚さを変えることによって、ダイが閉じる ときシリンダ75と83中の圧力を変えるプロセスは、ラックバーのデザインに よって指示される如く、成形サイクルの色々な段階で開始することができる。ダ イ閉鎖中に圧力が増大する速度は前述の如く、ポート93に対する平面部100 の方位を変えることによって変化させることができる。 成形サイクルの或る点、典型的にはダイが完全閉鎖する前2〜3mmの点で、弁 スプール94は流れポート93を完全に閉鎖する。それ以上のオイル排除は逃が し弁89を経て排出されなければならない。前述逃がし弁は構造と原理が前述の 逃がし弁30のものと同様である。一旦逃がし弁89によって設定された排出圧 力に達すると、オイルはポート105を経て逃がし弁29に、それ故タンク91 に排出される。アキュムレータ107は圧力増大速度を許容レベルに限定するた めに、アキュムレータ44の場合と同様に設けられる。 プリ−チャージされたガス袋型式のアキュムレータ108は、ポート93を経 て排出される大きな瞬間流速(典型的には、600 l/min)に順応するよう設 けられる。アキュムレータ44と107は随伴ガス又は袋仕切りをもたず、夫々 逃がし弁30と89に課される圧力上昇速度を限定するために使用されるオイル の圧縮性効果に依存する。 弁スプール94の上方運動によってシリンダ113から排除されるオイルはせ ん孔115、117を経てチャンバ116に排出され、それ故ポート114を経 て排出される。 図3に示す他の液圧素子は吸引ストレーナー109、オイルタンクブリーザー 110、オイル冷却器111、及び逃がし逆止め弁112を含む。ソレノイド弁 86が流れを開くというありそうもない場合には逃がし逆止め弁112が流路を 生じるよう設けられ、すべてのシリンダが完全に伸長し、弁スプール94がその 最上位置にあり(例えば、ダイは据え付け中閉鎖されるか、又は弁スプールが動 かなくなる)、それによってポート93からの流れを遮断する。逃がし逆止め弁 112なしでは、ポンプ92は停止し、急速に過熱する。通常は逃がし逆止め弁 112は必要ない。 達成された最終ダイ圧力、それ故下部歯付きダイ52によって一般的にラック バーに与えられた形状と歯の品質の満足度は、達成された力67の最大値に精確 に依存する(図8を参照)。米国特許第4,571,982号によって作られた 最近のダイ製造では、この力は前述の如く機械的ばねによって制御される。実際 上の理由から、ビームばねが使用されてきており(高いエネルギーが単位容積当 たりに蓄積される)、比較的短い加工ストローク(典型的には2〜4mm)と、高 い最終負荷(典型的には2つの同じばねの各々きつき50〜60トン)の故に、 これらのばねは高いプリロードを負荷される。かかるばねの疲労寿命の観点から 有利であるが、この高プリロードはダイ閉鎖の最後の1〜2mmにおいてのみその 全体の力67を発生する上部ダイ素子55には必要ないが、鍛造サイクルの極め て早い時期に、大きい掴み力を発生しなければならないグリッパ23、24の作 用の観点から極めて望ましい。それは基本的には、従来技術のY形ダイで夫々掴 み及び成形領域21と22において、初期成形ダイ素子に作用する力の最初のも の、最後のもの及び変化速度を容易に変化させることの無力と共に、ダイの掴み 領域21の要件(初期接触後出来るだけ早く設定される大きい掴み力)と成形領 域22(上部ダイ素子55とプランジヤ73に要求される比較的低い初期力)の 間の非両立性である。しかしそれは本発明の実施例によって克服することができ る。 夫々掴み領域21と成形領域22の液圧素子に必要な力とシリンダ圧力特性間 の本質的差について以下に図9(a)乃至9(e)を参照して定性的に説明する 。 図9(a)乃至9(e)の横座標は各々の場合、上部ダイ部材18と下部ダイ 部材19間の開きδを示す。δ=0の値は図3、4、5に示す如くダイが完全に 閉鎖されていることを表す。δ=−0の値は上部ダイ部材18が完全に閉鎖した 状態に達する前に残された行程の10mmをもつことを表す一方、値δ=+0は上 部ダイ部材18が完全閉鎖状態の後10mmだけ開いたことを表す。 図9(a)乃至9(e)では、場合(i)乃至(iv)は以下の通り定義され る: (i)プランジヤ73と端止め76間の接触の瞬間を表す; (ii)上部グリッパ23とラックバー素材20間の最初の接触の瞬間を表す; (iii)下部グリッパ24がスペーサー31に当接して底に達した瞬間を表す ; (iv)完全ダイ閉鎖(δ=0)の瞬間を表す。 図9(a)の力F23とF24は夫々上部グリッパ23と下部グリッパ24によっ てラックバー20に及ぼされた力である。図9(b)の力F55は上部ダイ素子5 5によってラックバー20に及ぼされた力、そして力F73はプランジヤ73によ って端止め76に及ぼされた力である。図9(c)の圧力P25とP26は夫々シリ ンダ25と26内に発生した圧力を表す。図9(d)の圧力P75とP83は夫々シ リンダ75と83内に発生した圧力を表す。‘t’は図9(e)中の時間を表す 。 上部グリッパ23とラックバー20の間の最初の接触の瞬間に、夫々上部グリ ッパ23と下部グリッパに及ぼされる力F23とF24は夫々点128と129で示 す値に急速に増す。これらの点に得られる力F23とF24の値は逃がし弁30の設 定によって決まり、シリンダ25、26中の圧力上昇速度はアキュムレータ44 中のオイルの容積とその弾性特性によって決まる。 平面43中でバー中にオフセットを剪断変形するのに必要な追加の力は点12 8、129、127及び126間における力F23とF24間の差によって示される 。瞬間(iii)では、底グリッパ23は底に達してスペーサー31に当接し、 掴み力F23とF24が図9(a)に示す如く増す。F23とF24間の差は最大ダイ閉 鎖(δ=0)の瞬間(iii)と瞬間(iv)の間中実質上一定に留まる。圧力 P25とP26は等しくそして、瞬間(iii)の後は一定に留まるが、掴み力F23 とF24は増す。というのは、ピストン28より面積の大きいピストン36は瞬間 (iii)に上部ダイ部材18に対し相対的変位を開始するからである。瞬間( iii)の前に、ピストン36に作用する圧力P25の力が一部はスペーサー35 によってそして一部は上部グリッパ23によって反作用されるからである。瞬間 (iii)の後に、ピストン36に作用する圧力P25の力の全体の値が上部グリ ッパ23に伝えられ、それ故掴み力F23とF24が増す。 瞬間(iii)と(iv)間の掴み力F23とF24間の差は平面43中のラック バー20の剪断力であり、下部グリッパ力F24の増大した値は一部がスペーサー 31によってまた一部がピストン28に作用する圧力P26の力によって反作用さ れる。 力F23とF24の値は、金属が成形領域21からグリッパ23と24を通して押 し出されるのを防止するため、逃がし弁30を所要値に調節することによって本 発明によって容易に変えることができることは注目すべきである。 ダイ開放(δ>0)の瞬間に、掴み力F23とF24は直ちにゼロ(点131)に 減少する。成形されたラックバー20は次いで、Y形ステムに及ぼす転動ダイ5 3、54の掴み作用によって歯付きダイ52から取り出される。この掴み作用は 夫々転動ダイ53と54にばね鋼被覆したばね135、136によって及ぼされ る力により生じる。 力F55及びF73と、シリンダ圧力P25、P26、P75及びP83はダイ開放(δ> 0)の瞬間の直後にすべて急速にゼロに減少する。これは成形されたラックバー 20を転動ダイ53と54間から放出する傾向がないことを意味し、ラックバー 20は、供給オイル圧力がソレノイド弁86によってシリンダ83に再流入させ られるまで、転動ダイ53と54間に締め付けられたままに留まる。ソレノイド 弁86の作動は手動負荷されるダイではオペレータによって操作される押しボタ ンによるか、又は完全自動ローディングシステムを具備するダイでは制御システ ムによって自動的になされる。 鍛造ブロー(δ>0)の後、ソレノイド弁47は、ソレノイド弁86が流れを 開いた後までそしてラックバー20を上部ダイ素子55によって放出してしまう まで、流れを閉鎖し続ける。その後、ソレノイド弁47は流れを開き、シリンダ 25と26が夫々供給オイル圧力をピストン36と28に供給することによって 上部と下部のグリッパ23と24を伸長させる。グリッパ23と24が伸長する 速度は調節可能のスロットル弁48によって設定される。 成形直後にグリッパ力F23とF24がゼロに減少するという事実は、このダイで 作られたラックバー20の直線性が従来技術に比して極めて改善されることを保 証する。 図9(e)と9(d)は夫々掴み領域21と成形領域22中の素子に要求され る圧力特性の間の本質的差を示す。 図9(d)はP75とP83が瞬間(i)に増大し始めることを示す。前述の如く 、ピストン74は成形サイクル中に変位させられる最初のピストンである。ダイ 閉鎖の最後の2〜3mmまでは端止め76に完全締め付け力を生ぜしめる必要はな い。それ故、ダイ閉鎖の早い段階における圧力増大速度はオイル流速の段階変化 に起因して最初は高いが、アキュムレータ107中のオイルの圧縮によって限定 され、次いで、ポート93を通るオイルの比較的拘束されない流れが発生するの で、低くなり、しかし後で点132で示す圧力に達するまで、指数的に増大する 。その点では、ポート93は弁スプール94によって流れを完全閉鎖され、逃が し弁89が開放する。図9(d)の一点鎖線は圧力上昇速度の代替例としての組 み合わせを示し、逃がし弁設定点圧力、曲線133はダイを点検又は機械構成要 素から除去する必要なしに簡単に変えることができる。図9(b)の力F55とF73 は夫々図9(d)の圧力P83とP75に対応する。締め付け力F73はより小さい が、それはピストン74の面積がピストン84の面積より小さく作られているか らである。典型的には、シリンダ75と83中のピーク設計圧力は、夫々10乃 至14トンの力と80乃至110トンの力で、32乃至42MPa の範囲内にある 。 対照してみると、瞬間(ii)に上昇し始める圧力P25とP26は、平面43内 にオフセットを剪断変形してY形部分の実質的成形を開始する前にしっかりラッ クバー20を締め付けるために、図9(c)に点134で示す最大値に急速に増 大しなければならない。前述の如く、圧力上昇速度はアキュムレータ44によっ て制限され、逃がし弁30が夫々ピストン36と28に作用する操作圧力P25と P26制限する。 最後に、図9(e)は本発明のダイについての2つの典型的時間変位曲線であ る。スクリュウープレスとクランクプレスについての典型的値が夫々実線曲線と 破線曲線によって示されている。ラックバーと成形素子間の接触時間はスクリュ ウープレスではより短く、このことは大量生産用にとっては利益となり得るが、 もしクランクプレスの使用によって生じるより長い接触時間が工具寿命の大幅な 減少をもたらさなければ、クランクプレスが使用できる。 当業者には明らかな如く、本発明は上述した処に限定されることなく,本発明 の範囲内で種々の変更を加えることができるのは勿論である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FR,GB,GR,IE,IT,LU,M C,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF,CG ,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE,SN, TD,TG),AP(KE,MW,SD,SZ),AM, AT,AU,BB,BG,BR,BY,CA,CH,C N,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,GB,GE ,HU,JP,KE,KG,KP,KR,KZ,LK, LR,LT,LU,LV,MD,MG,MN,MW,N L,NO,NZ,PL,PT,RO,RU,SD,SE ,SI,SK,TJ,TT,UA,US,UZ,VN (72)発明者 マクリーン ライル ジョン オーストラリア国 ニューサウスウェール ズ 2122 マーズフィールド ウォーター ルー ロード 9−184

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.鍛造によって素材からかじ取りラックバーの歯付き部分を成形するダイであ って、前記歯付き部分が歯をもつ面と、少なくとも2つの長手方向に延在する案 内面をもち、前記ダイが第1と第2のダイ部材、及びダイ中に置かれたとき素材 上に収斂するよう相対的に可動の一群をなす第1、第2、第3及び第4の成形素 子を含み、第1成形素子は第2ダイ部材の一部をなしかつ前記歯の相対形状に対 応する一面上に一形状をもち、第2と第3の成形素子は第1ダイ部材の一部をな しかつ歯付き部分の長手方向に延在する案内面を形成するよう適用される成形面 をもち、第4成形素子は第1バイアス手段に連結されかつ第2と第3の成形素子 間で第1ダイ部材に対し相対的に摺動可能でありそして前記案内面間で前記歯に 対向して横たわる歯付き部分の一表面を成形するよう適用され、前記第1バイア ス手段は鍛造中に及ぼされる負荷の下で第4成形素子を前記素材から離れるよう 移動させ、前記ダイは更に、鍛造中素材の長手方向移動を抑制するためのグリッ パシステムを含み、前記グリッパシステムは鍛造中素材の非成形面に対して径方 向に負荷される対向する第1と第2のグリッパを含み、第1グリッパは第2バイ アス手段に連結されかつ第1ダイ部材に対し相対的に摺動可能であり、第2グリ ッパは第3バイアス手段に連結されかつ第2ダイ部材に対し相対的に摺動可能で あることから成るダイにおいて、第1バイアス手段が機械的に第2バイアス手段 から分離していることを特徴とするダイ。 2.第1バイアス手段と第2バイアス手段が液圧作動器であることを特徴とする 請求項1に記載のダイ。 3.第3バイアス手段は液圧作動器であることを特徴とする請求項1に記載のダ イ。 4.第2と第3のバイアス手段は液圧作動器であり、液圧的に相互連結されてい ることを特徴とする請求項1に記載のダイ。 5.第1、第2及び第3のバイアス手段のうちの少なくとも2つが液圧作動器で あり、少なくとも1つの液圧作動器中の圧力の大きさ及びその圧力適用の瞬間は 個別に制御可能であることを特徴とする請求項1に記載のダイ。 6.前記ダイは更に、鍛造中素材の長手方向移動を抑制するための抑制手段を含 み、前記抑制手段は素材の長手方向軸線に対し実質上直角をなす軸線の回りに回 動自在に取付けられかつ素材の長手方向軸線に対し実質上直角をなす面をもち、 前記抑制手段はダイの閉鎖中第2ダイ部材の固定止め部分に対してクランプ手段 によって締め付けられることを特徴とする請求項1に記載のダイ。 7.第1、第2及び第3のバイアス手段のうちの少なくとも1つは液圧作動器で あり、この作動器に適用される圧力は第1と第2のダイ部材の相対的変位のファ ンクションとして制御されることを特徴とする請求項1に記載のダイ。 8.第1、第2及び第3のバイアス手段のうちの少なくとも1つは、少なくとも 1つの圧力逃がし弁によって制御される液圧作動器であることを特徴とする請求 項1に記載のダイ。 9.第1、第2及び第3のバイアス手段のうちの少なくとも1つは、液圧作動器 と前記逃がし弁間の液圧連結部に連結された少なくとも1つのアキュムレータを 有する少なくとも1つの圧力逃がし弁によって制御される液圧作動器であること を特徴とする請求項1に記載のダイ。 10.鍛造によって素材からかじ取りラックバーの歯付き部分を成形するダイであ って、前記歯付き部分が歯をもつ面と、少なくとも2つの長手方向に延在する案 内面をもち、前記ダイが第1と第2のダイ部材、及びダイ中に置かれたとき素材 上に収斂するよう相対的に可動の一群をなす第1、第2、第3及び第4の成形素 子を含み、第1成形素子は第2ダイ部材の一部をなしかつ前記歯の相対形状に対 応する一面上に一形状をもち、第2と第3の成形素子は第1ダイ部材の一部をな しかつ歯付き部分の長手方向に延在する案内面を形成するよう適用される面をも ち、第4成形素子は第1液圧作動器に連結されかつ第2と第3の成形素子間で第 1ダイ部材に対し相対的に摺動可能でありそして前記案内面間で前記歯に対向し て横たわる歯付き部分の一表面を成形するよう適用され、前記第1液圧作動器は 鍛造中に及ぼされる負荷の下で第4成形素子を前記素材から離れるよう移動させ て成るダイにおいて、第1液圧作動器中の圧力の大きさとその圧力適用の瞬間が 制御されることを特徴とするダイ。
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