JPH09506527A - おむつ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 本発明は前方部分（１２）、後方部分（１４）及び中間股部分（１３）を有するおむつに関し、前記中間股部分は流体不透過性底部シート（７）と使用時に着用者の体に近接して位置する流体透過性頂部シート（９）とに接合される吸収体ユニット（１）を含み、またおむつの後方部分及び股部分に位置する開口（１５）と、伸張状態で装着された弾性装置（２０，２１）とを含み、前記頂部シートは少なくとも前記開口（１５）の区域内では吸収体に取り付けられておらず、前記吸収体ユニット（１）は各側に脚凹所を備えた本体（２）と、各側部及び各脚凹所で本体の両外側でその側方に配置された二つの側部体（３，４）とを含む。本発明によると、吸収体ユニット（１）は底部シート（７）と流体透過性材料から作られた内方ケーシングシート（８）との間に包被され、前記両シートは次の部分、即ち吸収体の外側に位置する部分であって且つ伸張状態で装着された弾性素子（１０，１１）を少なくともおむつの中央部分内で各側縁に沿って担持する部分で、相互に接合され；各側部体（３，４）は本体（２）の各脚凹所に近接して位置する側（２２）に弧状縁を有し；側部体は本体（２）から離間され；内方ケーシングシート（８）は本体と側部体との間の脚凹所に形成された隙間で底部シート（７）に接合される。

Description

【発明の詳細な説明】 おむつ 本発明は、前方部分、後方部分及び中間股部分を有するおむつに関し、前記中 間股部分は流体不透過性底部シートと使用時に着用者の体に近接して位置する流 体透過性頂部シートとに接合される吸収体を含み、またおむつの後方部分及び股 部分に位置する開口と、伸張状態で装着された弾性装置とを含み、前記頂部シー トは少なくとも前記開口の区域内では吸収体に取り付けられておらず、吸収体は 各側に脚凹所を備えた本体と、各側部及び各脚凹所で本体の両外側でその側方に 配置された二つの側部体とを含む。 かかるおむつの一つはEP-A2-0486006から知られ、排泄物又は尿の接触により 着用者の肌へ刺激が与えられるのを回避するよう意図される。この刊行物による と、これは吸収体が変形してくぼ地状形状になることにより達成され、このとき 頂部シートに設けられた弾性装置が収縮し、同時に頂部シートがくぼ地状部分の 底部から引き離されて孔あきくぼ地状蓋又はカバーを形成する。この種のおむつ の一つの問題は頂部シートの開口又は孔は着用者の排泄物が確実に吸収体上に落 ちるように大きくし、またそのように位置決めしなければならないことである。 排泄物が頂部シートに到着したならば、漏洩したり肌を刺激するという深刻な問 題の生じる恐れがある。他の問題は、弾性装置の収縮により頂部シートが短くな るときおむつが適当に変形するように、またおむつの使用中に吸収体全体が頂部 シートに対接するのを防ぐように、おむつを構成するという問題で ある。 本発明の目的はこれらの問題を解決するか又は少なくとも大いに減少させるこ とである。 この目的は吸収体が底部シートと内方流体透過性ケーシングシートとの間に包 被され、前記両シートは次の部分、即ち吸収体の外側に位置する部分であって且 つ伸張状態で装着された弾性素子を少なくともおむつの中央部分内で側縁に沿っ て担持する部分で、相互に接合され；各側部体は本体の脚凹所に近接する側に弧 状縁を有し；側部体は本体から離間され；内方ケーシングシートは本体と側部体 との間の脚凹所に形成された隙間で底部層に接合されることを特徴とする前文で 定義された種類のおむつにより本発明に従い達成される。 本発明の一好適実施例によると、吸収体の本体は頂部シートに近接して位置す る上方層と、少なくとも本体の脚凹所に沿って縦方向に延び且つ頂部層よりも大 きい剛性を有する底部層とを含む。また本体の脚凹所から離れて位置する側部体 の側部は弧状縁を有し、側部体は吸収性変形可能材料から作られる。弾性装置及 び素子が伸張された状態でおむつが平坦状態に保たれているとき、本体から遠い 側部体の側部は好ましくはまっすぐな縁を有する。一変化例に於て、円形セグメ ント状の側部体は本体から遠いその直線側に一列の楔形状凹所を含む。 本発明は添付図面に関して更に詳述される。図中、 第１図は上方から斜めに見た本発明のおむつの第１実施例の概略斜視図である 。 第２図は第１図のおむつを上方から概略的に示し、おむつを平坦な状態で示す 。 第３図は第１図に示されたおむつの概略横断面図である。 第４図は第２図の図に対応する図であり、第１図に示されたおむつの底部シー ト及び吸収体を示す。 第５図は第２図の図に対応する図であり、本発明のおむつの第２実施例を示す 。 第６図及び第７図は本発明のおむつに使用するのに適した側部体の異なる実施 例を示す。 第８図は第４図の図と類似した図であり、第６図による側部体を備えた本発明 の吸収体を示す。 第１−４図に示すおむつは砂時計形状の本体２と二つの側部体３，４とから成 る吸収体ユニット１を含む。本体２は二つの層５，６から成り、上方層５、及び 側部体３，４も空気載置セルロースフラッフから成るが、底部層６はスウェーデ ン特許出願第9203445-3 号に記載の種類の吸収性リール(reel)材料を含み、この 材料は０．２−１．０ｇ／ｃｍ³の嵩密度及び３０−２０００ｇ／ｍ²の単位面積 当り重量を有するセルロース繊維５−１００％を含有した乾燥形成シートを含ん でおり、またセルロース繊維を含有したウェブを圧縮することにより形成される が、圧縮後の解繊（defibration）及びフラッフ形成はされない。かかるリール 材料の詳細に就いては上記出願を参照されたい。第４図に示すように、層６は長 方形であり層５の一部の下側にのみ延びる。しかしながら、層６は長方形以外の 形状を有 することができ、例えば砂時計形状、Ｔ字形状など、層５と一致する形状を有す ることができることは理解されよう。層はより大きい延長部を縦方向に有するこ ともでき、例えば層５と同じ形態及び延長部にできる。前記層は吸収性材料から 成ることがたとえ有利であるとしても、そうする必要性はなく、吸収体の残余部 が所望の硬さ又は剛性を有するとき、この層を完全に排除することも可能である 。 吸収体ユニット１は、例えばポリエチレンプラスチックの如き不透液性材料の 外方ケーシングシート又は裏シート７と、好ましくは不織材料から成る内方透液 性ケーシングシート８との間に包被される。好ましくは内方シート８及び裏シー ト７は同一形状であり且つ吸収体１の外側に位置する部分で共に接合される。第 ４図から最もよく見られるように、側部体３，４は本体２の僅かに外側で側方に 配置され、ケーシングシート７，８は本体と側部体との間の隙間に相互接合され る。 おむつはケーシングシート７，８の形状と同一の形状である頂部シート９も含 み、頂部シート９はおむつの縁部分に沿って前記両ケーシングシートに取り付け られるが、その際、頂部シートは一般に吸収体１から自由であり、即ち一般に吸 収体には取り付けられない。第１図及び第２図に示す如く、おむつは弾性装置１ ０，１１の形態の脚弾性体を含み、脚弾性体は股部分１３の側縁と前方おむつ部 分１２及び後方おむつ部分１４の各一部とに沿って延びる。図示の実施例に於て 、弾性装置は頂部シート９と内方ケーシングシート８との間に伸張状態でこれら のシートへ取り付 けられた４本の弾性糸から成る。使用する脚弾性体の数は４本の糸よりも多く又 は少なくすることができ、他の形式の弾性装置、例えば弾性バンド又はリボン、 弾性特性を有するフィルム材料のバンド、等を使用できることは理解されよう。 代わりに弾性装置１０，１１は底部シート７と内方ケーシングシート８との間に 装着できることも理解されよう。 開口１５は頂部シート９におむつの縦方向に関して対称的に形成される。この 開口の前方縁１６は湿潤点と排出点との間に配置される。湿潤点とは、おむつが 着用者へ正確に位置決めされたとき着用者の排出尿の付着が予想されるおむつの 区域を意味し、排出点とは、正確に位置決めされたおむつに糞便が付着するおむ つの区域を意味しており、即ちこれらの区域は着用者の外方の尿道口及び肛門に 向かい合って位置する区域であり、この際、使用されたおむつの寸法を決める規 準となる着用者の寸法範囲内での着用者の体の通常のばらつきを考慮に入れてい る。開口１５の側縁１７，１８は相互から末広がりに離れて後方おむつ部分の方 向に延び、開口の後方縁１９の形状は弧状であり吸収体の後方端から少し離れて 後方おむつ部分に配置される。 ２本の弾性糸２０，２１は伸張状態で頂部シート９に取り付けられ、前方おむ つ部分１２の前方部分から後方おむつ部分１４の後方部分まで延びる。糸２０， ２１は前方部分１２から開口１５の前方縁１６まで相互に収斂し、次いで一般に 開口の後方縁１９と同じレベルで開口の側縁１７，１８に沿って延びる。図示の 実施例に於て、糸２０，２ １は頂部シートと不織材料の細いストリップ（図示せず）との間に装着され、ス トリップは膠着剤又は他の適当な手段により糸及び頂部シートへ取り付けられる 。図示の実施例に於て、ストリップは糸の全長に沿って配置され、しかして頂部 シートへ、その全長に沿って取り付けられる。しかしながら、これは必ずしも必 要なことではなく、なぜなら糸はそれぞれの端を前方縁の両側で頂部シートへ取 り付けられるとき所望の機能が十分に達成できるからである。 本発明の一変化例に於て、不織ストリップはそれぞれの縁で頂部シートへ取り 付けられガイド通路を形成し、この通路を通じて弾性糸が延びる。この実施例の 場合、糸を頂部シートへ通路の端で取り付けることで十分である。例えば、不織 ストリップが弾性糸の全長に沿って延びるならば頂部シートへ糸の端を取り付け ることで十分である。好ましくは、糸は少なくとも開口１５の縁に沿ってガイド 通路内を自由に延びる。頂部シートは開口１５の前方向にガイド通路が提供され ないとき、不織ストリップは開口１５の切断と同時に頂部シートを折り曲げるこ とにより頂部シートと一体的に形成できる。この場合、開口の前方に個別不織ス トリップを設けることを省略でき、省略した場合、糸は開口の前方縁で前方頂部 シート取付点と通路の端との間に自由に位置する。理解される如く、例えば個別 不織ストリップを付着させることにより、糸を頂部シートへ開口の前方で延びる 部分全体に沿って取り付けることもまた可能である。 第２図はおむつを平坦状態、即ちおむつの製造中に見ら れる状態で示し、この時、おむつは弾性装置のスプリング力の作用に抗して伸張 状態に保持させる。仕上がりおむつがその伸張状態から開放されると、弾性装置 １０，１１，２０及び２１は収縮しようとして無張力又は弛緩状態となり、それ と共におむつが変形して第１図及び第３図に示す形状になる。 弾性糸２０，２１の収縮により、頂部シートはギャザーが形成されると共に短 くなる。この頂部シートの収縮を可能ならしめるために、吸収体ユニット１の本 体２は側部体３，４がケーシングシート７，８により形成されたヒンジ手段のま わりに上方へ揺動されるのと同時に曲げられ、これらのシートは各側部体３，４ と本体２との間に画成された隙間で接合される。しかして、弾性糸２０，２１は 頂部シート９を吸収体１に対して離間関係に維持する手段となる。吸収体１の層 ５よりも硬直な底部層６を設けることにより、頂部シートにギャザーが形成され るとき本体２が折り曲げられないことが保証されるが、一様な曲率は達成される 。 このことに関連して、第１図はおむつに負荷が付与されていない時、即ちおむ つが着用されていない時のおむつを示していることを指摘しておく。理解される 如く、使用時におむつがとる形状は着用者の人体的構造に依存し、おむつを着用 者に正確に配置したときに弾性糸２０，２１が僅かに伸張されるようにおむつは 寸法決めされる。しかしながら、おむつの長さは頂部シートの折り曲げ部又はギ ャザーの大部分がおむつ着用後に残るようになっており、吸収 体がおむつ着用後にさえ、その延長部のより大きい部分に沿って頂部シートから 離れて配置される。 しかして、排泄物、即ち糞便が肌と接触しないように保たれる空間が吸収体と 頂部シートとの間に存在する。更に、排泄物がこの空間に付着して頂部シートに は付着しないことを保証しなければならず、故に開口の寸法及び位置決めが特に 排泄点に関して、極めて重要であることは理解されよう。開口の側部縁１７，１ ８間の距離は排泄点で少なくとも３ｃｍであり、開口１５の前方縁は前方縁１６ の少なくとも１ｃｍ、好ましくは２ｃｍ前方に位置すべきであり、前方縁１６は 少なくとも長さ２ｃｍにすべきであることが判明している。弾性糸２０，２１は おむつ着用時におむつの縦方向及び横方向の両方向にスプリング力を及ぼすので 、開口１５の前方縁及びその側部縁１７，１８は外方向に伸張され、おむつ使用 時に前述の距離が確実に維持されるようにする。高い外方向引張効果が達成され るように、好ましくは糸２０，２１の端は本質的に側部方向に吸収体１の側縁と 同レベルに位置する。 頂部シート９にギャザーを形成することに加えて、弾性糸２０，２１はおむつ 着用時に着用者の体に密封対接することにより密封機能をも有する。これは排出 尿が頂部シート内を通り意図された態様で吸収体により吸収される代わりに前記 シートに沿って流れる恐れを大いに減少させる。また弾性糸が開口の側縁に沿っ て延びるという事実はおむつに作用する外力により、例えばおむつの着用者が動 くときに、開口１５の位置が変化する恐れを大いに減少させる 。付加的利点としては、吸収体が外部負荷に曝され、次いで着用者の体の方へ押 圧される時、排泄物が開口１５の縁にわたり頂部シート９上へ浸出するのがより 困難であるということである。これらの密封機能を得るために、排泄点の中心に おける開口１５の側縁１７，１８間の距離は６ｃｍを超過せず、好ましくは５ｃ ｍよりも小さくすべきであることが判明している。好ましくは開口１５の前方縁 １６の長さは４ｃｍを超過しない。 吸収の点から、側部体３，４は吸収体１の残余部に接合されず、本体２が飽和 状態になるか又は何らかの理由で排出流体を吸収できない時に流体を吸収する安 全体を形成する。この機能に加えて、側部体は頂部シートがギャザリングされる ときに形成されるくぼ地状部分（basin）の安定性にも貢献し、また以下に記載 される如く、おむつが外部負荷に曝されるとき主吸収体全体が着用者の体と対接 することを防ぐ。 第５図は第２図の図と対応する図で本発明のおむつの第２実施例を示す。第２ 図の実施例に対応するおむつの構成要素は同じ参照記号にプライム符号（′）を 付加して識別されている。第５図に示されるおむつの場合、弾性糸２０′，２１ ′は頂部シート９′の開口１５′の前方で互いに交わり、開口は前方に点として 終る。しかして開口１５′は点状の前方縁を有する。他の点に就いては、第５図 に示すおむつは第１−４図に示すおむつと同じ構造を有する。 非常に良好な密封機能は糸２０′，２１′が相互に交差する結果、頂部シート ９′により達成できる。弾性糸２０ ′，２１′の交点は湿潤点と排泄点との間に位置し、排泄点での開口１５の側縁 間の距離に関して第１−４図のおむつに要求されたのと同じ要件が開口１５′に も適用される。従って、交点は湿潤点に比較的近接して位置し、このことは図示 の実施例が男性には容易に着用できないことを意味しており、なぜなら陰嚢を収 容する空間を弾性糸２０′，２１′間に見いださなければならないからである。 当然、陰嚢用の空間を準備するために湿潤点の区域内で糸の延長部を改変するこ とは本発明の範囲内で可能である。 おむつが着用されると、吸収体１は平底のボート又は小舟（punt）に例えるこ とができ、本体２は底部を形成し、側部体３，４は“小舟”のフリーボード（fr eeboard）を形成する。しかして、おむつの着用時に、側部体３，４の本体と近 接する側部２２、言い換えると、下側部２２は本体の湾曲形状に対応する湾曲部 を有することにより吸収体と頂部シートとの間に適当な空間を形成し、これはお むつの着用時に着用者の体の形状と一致する。しかして側部体の上方側部２３は 着用者の人体的構造の湾曲部と一致する小さな湾曲部を有する。 これらの要件を満たす側部体３，４は本発明の図示の実施例では側部体の下側 部２２に初期の適当な湾曲部形状を与えることにより、また比較的柔軟で変形可 能な材料からこれを製造することにより得られる。第１−４図に示すおむつの弾 性装置が収縮するとき、おむつは第４図に示す平坦状態から第１図に示す状態へ 移る。この点に関して、脚弾性体１０，１１の収縮により、側部体３，４は、本 体２ と側部体との間の隙間で接合された層７，８の部分により形成された、ヒンジの まわりに上方へ揺動し、また側部体の上方側部２３を湾曲形状に変形させる。頂 部シート９の弾性糸２０，２１の収縮は側部体に大きくは影響せず、単に本体２ を湾曲させるだけである。その結果、本発明は第２図及び第５図に図示の様式で 配置された弾性糸を含む頂部シートに制限されず、頂部シートに折り曲げ部又は 皺を形成する弾性装置を備えて頂部シートが吸収体から離れて位置する全てのお むつに適用できる。 おむつが使用者に着用されるとき、側部体は、少なくとも股部分内において、 おむつにかかる外部負荷が本体を押圧して頂部シートと対接させるのを防ぎ、一 定の貯蔵空間が常に残ることを保証する。側部体の下側部は一般に本体の湾曲形 状と一致し、前記側部体の上方側部は着用者の形状に一致するので、例えばおむ つの着用者が座るときのような、外部負荷に起因する変形が本質的に側部体の圧 縮及び／又は内方揺動及び本体の湾曲の変化により生じる。更に、上記の側部体 形状により、側部体が着用者の体に対接する時の圧力は、おむつに荷重がかけら れていないときもおむつが外力に曝されるときも、均一に分布されると共に、快 適なおむつを提供し、また側部体の区域内でおむつが着用者の肌を擦る恐れを減 少させる。 第６図は図示及び上述の側部体とは異なる側部体１０３の実施例を示し、その 相違点は初期には側部体は湾曲した上方側部１２３を有する三日月形状が与えら れることであり、この湾曲部は一般に着用者の体の形状に対応し、また 下側部１２２は本体の所望の湾曲に対応する湾曲を有するが、これは前の場合と 同様である。 第７図は他の実施例である側部体２０３を示し、側部体２０３の上方部分に一 列の楔形状凹所２２４が形成される。この種の側部体は他の点では第１−４図に 示すおむつと同態様に構成されたおむつに使用されるとき、脚弾性体の収縮によ り側部体は変形して第７図の破線で示す形状になる。 第８図は第４図の図と類似した図であり本発明のおむつの第３実施例を示す。 この実施例は、まっすぐな上方側部を有する側部体の代わりに湾曲した上方側部 を有する三日月形状側部体１０３，１０４を使用する点で、前に記載の実施例と 主として異なる。側部体１０３，１０４の下側部１２２は本体１０２の脚凹所よ りも大きい曲率であり、このことは本体と側部体との間の隙間の幅が変化するこ とを意味する。かかるおむつの頂部シートにギャザーが形成されるとき、本体１ ０２及び隆起した側部体１０３，１０４により形成されたくぼ地状部分は第１図 に図示のおむつに形成されたくぼ地状部分よりも深いことがわかる。形成された くぼ地状部分の深さは側部体の下側部の曲率を変化させることにより変えること ができる。 吸収の点から、第８図の実施例の側部体１０４は吸収性材料の４本の細いスト リング又はブリッジ１２５により本体に接合され、本体が感応股部分に於て飽和 状態になるとき、流体を側部体１０４での本体１０２からの吸引により前記スト リング又はブリッジを通じて引き込むことができ る。 本明細書で使用された“おむつ”という言葉は二重失禁を患う人のための所謂 パンツ型おむつ、失禁用ガードを含むように意図されることに注目されよう。 図示かつ記載の実施例を本発明の範囲内で改変できることは理解されよう。例 えば、側部体は硬直材料、例えば本体の底部層６と同材料又はティッシュから作 ることができ、この時、前記側部体の上方側部が初期にまっすぐであるよりもむ しろ第６図及び第７図の実施例に従い形成される。側部体は吸収性材料から作る ことがたとえ好ましいとしても吸収性材料から作る必要はない。当然、側部体の 上方部分は底部分よりも柔軟な材料から形成することが考えられる。側部体は本 体の外方側部端を越えて延びる必要はなく、前記側部体の外方側部縁は前記外方 側部端とツライチで延びるか又はその手前で終ることさえもできる。故に本発明 は以下の請求の範囲の内容によってのみ限定される。

───────────────────────────────────────────────────── 【要約の続き】 側（２２）に弧状縁を有し；側部体は本体（２）から離 間され；内方ケーシングシート（８）は本体と側部体と の間の脚凹所に形成された隙間で底部シート（７）に接 合される。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．前方部分（１２）、後方部分（１４）及び中間股部分（１３）を有するお むつであって、前記中間股部分は流体不透過性底部シート（７）と使用時に着用 者の体に近接して位置する流体透過性頂部シート（９）とに接合される吸収体ユ ニット（１）を含み、またおむつの後方部分及び股部分に位置する開口（１５） と、伸張状態で装着された弾性装置（２０，２１）とを含み、前記頂部シートは 少なくとも前記開口（１５）の区域内では吸収体に取り付けられておらず、前記 吸収体ユニット（１）は各側に脚凹所を備えた本体（２）と、各側部及び各脚凹 所で本体の両外側でその側方に配置された二つの側部体（３，４）とを含むおむ つに於て、吸収体ユニット（１）が底部シート（７）と流体透過性材料から作ら れた内方ケーシングシート（８）との間に包被され、前記両シートは次の部分、 即ち吸収体の外側に位置する部分であって且つ伸張状態で装着された弾性素子（ １０，１１）を少なくともおむつの中央部分内で各側縁に沿って担持する部分で 、相互に接合され；各側部体（３，４）は本体（２）の各脚凹所に近接する側（ ２２）に弧状縁を有し；側部体は本体（２）から離間され；内方ケーシングシー ト（８）は本体と側部体との間の脚凹所に形成された隙間で底部シート（７）に 接合されることを特徴とするおむつ。 ２．吸収体ユニット（１）の本体（２）は頂部シート（９）に近接して位置す る上方層（５）と、少なくとも本体の脚凹所に沿って縦方向に延び且つ上方層（ ５）よりも大 きい剛性を有する下方層（６）とを含むことを特徴とする第１項記載のおむつ。 ３．本体（２；１０２）の脚凹所から離れて位置する側部体（３，４；１０３ ，１０４；２０３）の側部（２３；１２３；２２３）もまた弧状縁を有すること を特徴とする第１項又は第２項記載のおむつ。 ４．側部体（３，４；１０３，１０４；２０３）は変形可能材料から作られる ことを特徴とする第３項記載のおむつ。 ５．弾性装置（２０，２１）及び弾性素子（１０，１１）が伸張された状態で おむつが平坦状態に保たれているとき、本体（２）から遠い側部体（３，４）の 側部はまっすぐな縁を有することを特徴とする第４項記載のおむつ。 ６．側部体（２０３）は本体から遠い側（２２３）に一列の楔形状凹所（２２ ４）を含むことを特徴とする第３項又は第５項記載のおむつ。 ７．弾性装置及び弾性素子が伸張された状態でおむつが平坦状態に保たれてい るとき、側部体（１０３，１０４）は三日月形状を有し、側部体（１０３，１０ ４）の本体（２）に近接して位置する側（１２２）及び本体（２）から遠い側（ １２３）はそれぞれ湾曲縁を有することを特徴とする第４項記載のおむつ。 ８．側部体は吸収性材料から作られることを特徴とする請求項１乃至７の何れ か一項記載のおむつ。 ９．側部体（１０４）は吸収性材料のブリッジ（１２５）により本体（１０２ ）に接合されることを特徴とする第 ８項記載のおむつ。